JP5545095B2 - 車両用シートフレーム - Google Patents

車両用シートフレーム Download PDF

Info

Publication number
JP5545095B2
JP5545095B2 JP2010167006A JP2010167006A JP5545095B2 JP 5545095 B2 JP5545095 B2 JP 5545095B2 JP 2010167006 A JP2010167006 A JP 2010167006A JP 2010167006 A JP2010167006 A JP 2010167006A JP 5545095 B2 JP5545095 B2 JP 5545095B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joined
frame
welding
round pipe
seat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010167006A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012025303A (ja
Inventor
達也 大野
雄一 松井
由希規 杉浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Boshoku Corp
Original Assignee
Toyota Boshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Boshoku Corp filed Critical Toyota Boshoku Corp
Priority to JP2010167006A priority Critical patent/JP5545095B2/ja
Priority to CN2011102148137A priority patent/CN102343850A/zh
Publication of JP2012025303A publication Critical patent/JP2012025303A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5545095B2 publication Critical patent/JP5545095B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Seats For Vehicles (AREA)
  • Chair Legs, Seat Parts, And Backrests (AREA)

Description

本発明は、車両用シートフレームに関し、詳しくは、2本の丸パイプ部材を備えており、一方の丸パイプ部材の端面が他方の丸パイプ部材の外面に対して互いの軸線が直交するように突き当て溶接によって接合されている車両用シートフレームに関する。
従来、一方の丸パイプ部材の端面が他方の丸パイプ部材の外面に対して互いの軸線が直交するように突き当て溶接によって接合されている車両用シートフレームが既に知られている。ここで、下記特許文献1には、一方の丸パイプ部材であるロッドの端面が他方の丸パイプ部材であるサイドフレームの外面に対して面接触可能となるように、このサイドフレームの外面を平坦状に押し潰した車両用シートフレームが開示されている。これにより、この突き当て溶接の接合強度を高めることができる。
特開平5−137629号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、サイドフレームは完全に押し潰されているため、その断面係数が低くなり、結果として、このサイドフレームの強度が低下してしまうことがあった。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、2本の丸パイプ部材を備えており、互いの軸線が直交するように突き当て溶接によって接合されていても、この溶接の接合強度を高めつつ、この丸パイプ部材の強度の低下も防止できる車両用シートフレームを提供することである。
本発明は、上記の目的を達成するためのものであって、以下のように構成されている。
請求項1に記載の発明は、2本の丸パイプ部材を備えており、一方の丸パイプ部材の端面が他方の丸パイプ部材の外面に対して互いの軸線が直交するように突き当て溶接によって接合されている車両用シートフレームであって、他方の丸パイプ部材の外面のうち、一方の丸パイプ部材の端面が接合される外面は、この外面の内側の内部空間を確保したままの状態で、一方の丸パイプ部材の端面と面接触可能に平面状に形成されており、他方の丸パイプ部材は、シートクッションにおける一対のサイドフレームであり、一方の丸パイプ部材は、この一対のサイドフレームを橋渡すように接合される対を成すフロントロッドとリアロッドとであり、一対のサイドフレームにおいて、フロントロッドとリアロッドとが接合されている部位が接合部となっており、一対のサイドフレームは、一対のスライドレールにおける各アッパレールに対してロアアームを介して接合されており、ロアアームには、その板厚方向を貫通する貫通孔が形成されており、ロアアームの貫通孔の内面とリアロッド側の接合部の外側の面とが溶接によって接合されていることを特徴とする構成である。
この構成によれば、特許文献1の技術と同様に、突き当て溶接の接合強度を高めることができる。また、この構成によれば、特許文献1の技術のように、他方の丸パイプ部材の外面のうち、一方の丸パイプ部材の端面が接合される外面は、完全に押し潰されることがないため、その断面係数が低くなることがない。したがって、他方の丸パイプ部材の強度の低下も防止できる。また、この構成によれば、シートクッションのクッションフレームを精度良く組み付けることができる。
図1は、本発明の実施例1に係る運転席の内部のフレーム構造を示す全体斜視図である。 図2は、図1の主要部を示す図であり、(A)は、主要部の拡大図であり、(B)は、主要部の横断面図であり、(C)は、主要部の縦断面図である。 図3は、本発明の実施例2に係る運転席の内部のフレーム構造を示す全体斜視図である。 図4は、図3の主要部を示す図であり、(A)は、主要部の拡大図であり、(B)は、主要部の横断面図であり、(C)は、主要部の縦断面図である。 図5は、本発明の実施例3に係る運転席の内部のフレーム構造を示す全体斜視図である。 図6は、図5の主要部を示す図であり、(A)は、主要部の拡大図であり、(B)は、主要部の横断面図であり、(C)は、主要部の縦断面図である。 図7は、本発明の実施例4に係る運転席の内部のフレーム構造を示す全体斜視図である。 図8は、図7の主要部の縦断面図であり、(A)は、リアロッドの軸長が左右のサイドフレームの間隔と一致する場合を示す図であり、(B)は、リアロッドの軸長が左右のサイドフレームの間隔より長い場合を示す図であり、(C)は、リアロッドの軸長が左右のサイドフレームの間隔より短い場合を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
(実施例1)
まず、本発明の実施例1を説明する。なお、以下の説明にあたって、「車両用シートフレーム」の例として、「運転席1のクッションフレーム3」を例に説明していく。また、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、この運転席1を基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。このことは、後述する実施例2〜4においても同様である。
はじめに、図1を参照して、本発明の実施例1に係る運転席1のシートフレーム2の概略構成を説明する。この運転席1のシートフレーム2は、シートクッションの骨格を成すクッションフレーム3と、シートバックの骨格を成すバックフレーム4とから構成されている。以下に、これらクッションフレーム3と、バックフレーム4とのうち、クッションフレーム3について詳述していく。なお、バックフレーム4は、公知の構成で良いため、その詳細な説明は省略することとする。
クッションフレーム3は、左右に対を成すロッド10、20(以下、「サイドフレーム10、20」と記す)と、前後に対を成すロッド30、32(以下、「フロントロッド30、リアロッド32」と記す)とから、略矩形枠状を成すように突き当て溶接によって接合され構成されている。
すなわち、クッションフレーム3は、左右のサイドフレーム10、20と、この左右のサイドフレーム10、20の前後を端渡すように突き当て溶接によって接合されたフロントロッド30、リアロッド32とから構成されている。なお、フロントロッド30、リアロッド32が、特許請求の範囲に記載の「一方の丸パイプ部材」に相当し、サイドフレーム10、20が特許請求の範囲に記載の「他方の丸パイプ部材」に相当する。
ここで、上述した突き当て溶接による接合について詳述していく。この接合は、図1からも明らかなように、4箇所(図1において、A〜Dの4箇所)行われているが、これら4箇所のうちの右後の箇所Dを説明することで、この右後の箇所Dと同様に接合されている残りの3箇所A、B、Cの説明を省略することとする。なお、説明の便宜上、左右のサイドフレーム10、20において、フロントロッド30、リアロッド32が接合されている部位を接合部12、14、22、24と記すこととする。
図2に示すように、右のサイドフレーム20における後ろの接合部24は、その縦断面が略矩形を成すように押し潰された格好となっている。すなわち、この接合部24は、その内側と外側とが平面状を成すように押し潰された格好となっている。この押し潰しは、例えば、プレス成形によって行われている。
なお、図2(C)からも明らかなように、この接合部24は、完全に押し潰されることなく、その内部空間Fが確保されたままの状態となっている。これらの記載が、特許請求の範囲に記載の「他方の丸パイプ部材の外面のうち、一方の丸パイプ部材の端面が接合される外面は、この外面の内側の内部空間を確保したままの状態で、一方の丸パイプ部材の端面と面接触可能に平面状に形成されている」に相当する。
そして、リアロッド32の右端の端面が、この接合部24の内側の面に対して、この右のサイドフレーム20とリアロッド32の互いの軸線が直交するように、面接触状態で突き当て溶接によって接合されている。図2における黒塗箇所B1が、この溶接箇所を示している。このとき、図2(A)からも明らかなように、リアロッド32の外周面のうち、上半分の外周面のみが溶接されている。
これにより、この溶接が、クッションフレーム3の使用姿勢(クッションフレーム3を床に置いた姿勢)において、その上側からの作業となる。そのため、この溶接時において、クッションフレーム3を引っくり返す作業を必要とすることがなく、また、クッションフレーム3の下側からの作業を必要とすることがないため、溶接時の作業性を向上できる。
右後の箇所Dは、このように接合されている。なお、残りの3箇所A、B、Cも、この右後の箇所Dと同様に接合されている。このように接合されたサイドフレーム10、20とフロントロッド30、リアロッド32とから、シートクッションのクッションフレーム3は構成されている。
そして、クッションフレーム3は、その左右の下側が公知のスライドレール(ロアレールに対してアッパレールがスライド可能な構造となっているレール)40、42を介して車両フロア(図示しない)側にそれぞれ組み付けられている。これにより、運転席1を車両フロアの前後方向に沿ってスライドさせることができる。
また、左右のサイドフレーム10、20の後端と左右のスライドレール(アッパレール)40、42との間には、ロアアーム50、52がそれぞれ溶接によって組み付けられている。この組み付けについて説明すると、右のロアアーム52には、その板厚方向を貫通する貫通孔52aが形成されている。
そして、この貫通孔52aを右のサイドフレーム20の接合部24に対応させた状態で、この貫通孔52aの内面と右のサイドフレーム20の接合部24の外側の面とを溶接によって接合させている。図2における黒塗箇所B2が、この溶接箇所を示している。
このように接合させると、この溶接が、クッションフレーム3の使用姿勢(クッションフレーム3を床に置いた姿勢)において、その外側からの作業となる。そのため、この溶接時において、クッションフレーム3の内側からの作業を必要とすることがないため、溶接時の作業性を向上できる。なお、左のロアアーム50も、この右のロアアーム52と同様に、左のサイドフレーム10に溶接によって接合されている。この左右のロアアーム50、52により、クッションフレーム3にシートバックのバックフレーム4を組み付けることができる。
なお、左右のサイドフレーム10、20は、略J字状に折り曲げられて形成され、その下端は、後述するスライドレール40、42のアッパレールの立ち上がり部の側面にボルトで固定され、この固定部から前方上方に向かって湾曲しており、この湾曲部の端末からはストレート部が形成され、このストレート部の端末はロアアーム50、52に溶接によって接合されている。
また、接合部12、14、22、24は、上述したストレート部に形成されている。そのため、この接合部12、14、22、24の寸法精度を高めることができる。また、固定部と接合部12、14、22、24が前後方向に重複する位置にあるため、衝突時にシートクッションが沈み込むサブマリン現象も低減させることができる。このように構成されたクッションフレーム3と、公知のバックフレーム4とから、運転席1のシートフレーム2は構成されている。
本発明の実施例1に係る運転席1のクッションフレーム3は、上述したように構成されている。この構成によれば、右のサイドフレーム20における後ろの接合部24は、その縦断面が略矩形を成すように押し潰された格好となっている。すなわち、この接合部24は、その内側が平面状を成すように押し潰された格好となっている。なお、図2(C)からも明らかなように、この接合部24は、完全に押し潰されることなく、その内部空間Fが確保されたままの状態となっている。そのため、特許文献1の技術と同様に、突き当て溶接の接合強度を高めることができる。このことは、残りの3箇所の接合部12、14、22も同様である。また、特許文献1の技術のように、左右のサイドフレーム10、20の各接合部12、14、22、24は完全に押し潰されることがないため、その断面係数が低くなることがない。したがって、この左右のサイドフレーム10、20の強度の低下も防止できる。
また、この構成によれば、他方の丸パイプ部材は、シートクッションにおける左右に対を成すサイドフレーム10、20であり、一方の丸パイプ部材は、この対を成すサイドフレーム10、20を橋渡すように接合される一対のロッド(フロントロッド30、リアロッド32)である。そのため、シートクッションのクッションフレーム3を精度良く組み付けることができる。
(実施例2)
次に、図3〜4を参照して、本発明の実施例2を説明する。この実施例2は、既に説明した実施例1と比較すると、左右のサイドフレーム10、20の後端と、左右のロアアーム50、52との組み付けを、より強固に行う形態である。なお、以下の説明にあたって、実施例1と同一もしくは均等な構成の部材には、図面において同一符号を付すことで、重複する説明は省略することとする。このことは、後述する実施例3〜4においても同様である。
図3に示すように、この実施例2における運転席101のクッションフレーム103も、上述した実施例1における運転席1のクッションフレーム3と同様に、左右のサイドフレーム10、20と、フロントロッド30、リアロッド32とから、略矩形枠状を成すように突き当て溶接によって接合され構成されている。
ここで、この接合について詳述していく。なお、この実施例2においても、4箇所のうちの右後の箇所Dを説明することで、この右後の箇所Dと同様に接合されている残りの3箇所A、B、Cの説明を省略することとする。なお、説明の便宜上、左右のサイドフレーム10、20において、フロントロッド30、リアロッド32が接合されている部位を接合部112、114、122、124と記すこととする。
図4に示すように、右のサイドフレーム20における後ろの接合部124は、その縦端面が略半円を成すように押し潰された格好となっている。すなわち、この接合部124は、その外側が円弧を保ったまま内側が平面状を成すように押し潰された格好となっている。この押し潰しは、例えば、プレス成形によって行われている。
なお、図4(C)からも明らかなように、この接合部124も、完全に押し潰されることなく、その内部空間Fが確保されたままの状態となっている。
そして、リアロッド32の右端の端面が、この接合部124の内側の面に対して、この右のサイドフレーム20とリアロッド32の互いの軸線が直交するように、面接触状態で突き当て溶接によって接合されている。図4における黒塗箇所B1が、この溶接箇所を示している。このとき、図4(A)からも明らかなように、リアロッド32の外周面のうち、上半分の外周面のみが溶接されている。
これにより、この溶接が、クッションフレーム103の使用姿勢(クッションフレーム103を床に置いた姿勢)において、その上側からの作業となる。そのため、この溶接時において、クッションフレーム103を引っくり返す作業を必要とすることがなく、また、クッションフレーム103の下側からの作業を必要とすることがないため、溶接時の作業性を向上できる。
右後の箇所Dは、このように接合されている。なお、残りの3箇所A、B、Cも、この右後の箇所Dと同様に接合されている。このように接合されたサイドフレーム10、20とフロントロッド30、リアロッド32とから、シートクッションのクッションフレーム103は構成されている。
また、左右のサイドフレーム10、20の後端と左右のスライドレール(アッパレール)40、42との間には、実施例1と同様に、ロアアーム50、52がそれぞれ溶接によって組み付けられている。この組み付けについて説明すると、右のロアアーム52には、その板厚方向を貫通する貫通孔52aが形成されている。
そして、この貫通孔52aを右のサイドフレーム20の接合部124に対応させた状態で、この貫通孔52aの内面と右のサイドフレーム20の接合部124の外側の面とを溶接によって接合させている。図4における黒塗箇所B2が、この溶接箇所を示している。
このように接合させると、この溶接が、クッションフレーム103の使用姿勢(クッションフレーム103を床に置いた姿勢)において、その外側からの作業となる。そのため、この溶接時において、クッションフレーム103の内側からの作業を必要とすることがないため、溶接時の作業性を向上できる。
また、このように溶接させると、接合部124の外側も溶接できるため、実施例1と比較すると、溶接箇所B2の距離を長くできる。すなわち、実施例1では、この溶接箇所B2の距離は「L1×2」であるのに対し、この実施例2では、この溶接箇所B2の距離は「L2」となる(図2(B)、図4(B)参照)。なお、左のロアアーム50も、この右のロアアーム52と同様に、左のサイドフレーム10に溶接によって接合されている。
この左右のロアアーム50、52により、クッションフレーム103にシートバックのバックフレーム104を組み付けることができる。このように構成されたクッションフレーム103と、公知のバックフレーム104とから、運転席101のシートフレーム102は構成されている。
本発明の実施例2に係る運転席101のクッションフレーム103は、上述したように構成されている。この構成によれば、実施例1の運転席1のクッションフレーム3と同様の作用効果を得ることができる。また、この構成によれば、溶接箇所B2の距離を長くできるため、左右のサイドフレーム10、20の後端と、左右のロアアーム50、52との組み付けを、より強固に行うことができる。
(実施例3)
次に、図5〜6を参照して、本発明の実施例3を説明する。この実施例3は、既に説明した実施例2と比較すると、クッションフレーム203にクッションパッド(図示しない)を組み付け易くした形態である。
図5に示すように、この実施例3における運転席201のクッションフレーム203も、上述した実施例2における運転席101のクッションフレーム103と同様に、左右のサイドフレーム10、20と、フロントロッド30、リアロッド32とから、略矩形枠状を成すように突き当て溶接によって接合され構成されている。
ここで、この接合について詳述していく。なお、この実施例3においても、4箇所のうちの右後の箇所Dを説明することで、この右後の箇所Dと同様に接合されている残りの3箇所A、B、Cの説明を省略することとする。なお、説明の便宜上、左右のサイドフレーム10、20において、フロントロッド30、リアロッド32が接合されている部位を接合部212、214、222、224と記すこととする。
図6に示すように、右のサイドフレーム20における後ろの接合部224は、その外側と上側とが円弧を保ったまま内側が平面状を成すように押し潰された格好となっている。この押し潰しは、例えば、プレス成形によって行われている。なお、図6(C)からも明らかなように、この接合部224も、完全に押し潰されることなく、その内部空間Fが確保されたままの状態となっている。
そして、リアロッド32の右端の端面が、この接合部224の内側の面に対して、この右のサイドフレーム20とリアロッド32の互いの軸線が直交するように、面接触状態で突き当て溶接によって接合されている。図6における黒塗箇所B1が、この溶接箇所を示している。このとき、図6(A)からも明らかなように、リアロッド32の外周面のうち、上半分の外周面のみが溶接されている。
これにより、この溶接が、クッションフレーム203の使用姿勢(クッションフレーム203を床に置いた姿勢)において、その上側からの作業となる。そのため、この溶接時において、クッションフレーム203を引っくり返す作業を必要とすることがなく、また、クッションフレーム203の下側からの作業を必要とすることがないため、溶接時の作業性を向上できる。
右後の箇所Dは、このように接合されている。なお、残りの3箇所A、B、Cも、この右後の箇所Dと同様に接合されている。このように接合されたサイドフレーム10、20とフロントロッド30、リアロッド32とから、シートクッションのクッションフレーム203は構成されている。
また、左右のサイドフレーム10、20の後端と左右のスライドレール(アッパレール)40、42との間には、実施例2と同様に、ロアアーム50、52がそれぞれ溶接によって組み付けられている。
この左右のロアアーム50、52により、クッションフレーム203にシートバックのバックフレーム204を組み付けることができる。このように構成されたクッションフレーム203と、公知のバックフレーム204とから、運転席201のシートフレーム202は構成されている。
本発明の実施例3に係る運転席201のクッションフレーム203は、上述したように構成されている。この構成によれば、実施例2の運転席101のクッションフレーム103と同様の作用効果を得ることができる。また、この構成によれば、各接合部212、214、222、224の上側も円弧となっているため、実施例2の運転席101のクッションフレーム103と比較すると、クッションパッド(図示しない)を組み付け易い。
(実施例4)
次に、図7〜8を参照して、本発明の実施例4を説明する。この実施例4は、既に説明した実施例2と比較すると、フロントロッド30、リアロッド32の長さに誤差が生じていても、クッションフレーム303を組み付けることができる形態である。
図7に示すように、この実施例4における運転席301のクッションフレーム303も、上述した実施例2における運転席101のクッションフレーム103と同様に、左右のサイドフレーム10、20と、フロントロッド30、リアロッド32とから、略矩形枠状を成すように突き当て溶接によって接合され構成されている。
ここで、この接合について詳述していく。なお、この実施例4では、4箇所のうちの左後の箇所Bと右後の箇所Dとを説明することで、この左後の箇所Bと右後の箇所Dと同様に接合されている残りの2箇所A、Cの説明を省略することとする。なお、説明の便宜上、左右のサイドフレーム10、20において、フロントロッド30、リアロッド32が接合されている部位を接合部312、314、322、324と記すこととする。
図8に示すように、左右のサイドフレーム10、20における後ろの接合部314、324は、その外側が円弧を保ったまま内側が下向きに先細る平面状を成すように押し潰された格好となっている。この押し潰しは、例えば、プレス成形によって行われている。なお、図8(A)からも明らかなように、この接合部314、324も、完全に押し潰されることなく、その内部空間Fが確保されたままの状態となっている。
そして、リアロッド32の左右の端面が、この接合部314、324の内側の面に対して、この左右のサイドフレーム10、20とリアロッド32の互いの軸線が直交するように、面接触状態で突き当て溶接によって接合されている。もちろん、このリアロッド32の左右の端面も、この接合部314、324の平面状に対応するように、下向きに先細り状となっている。
この図8(A)に示す状態では、リアロッド32の軸長「D1」と、左右のサイドフレーム10、20の間隔「D」とが一致した状態となっている。また、図8(A)における黒塗箇所B1が、この溶接箇所を示している。このとき、リアロッド32の外周面のうち、上半分の外周面のみが溶接されている。
これにより、この溶接が、クッションフレーム303の使用姿勢(クッションフレーム303を床に置いた姿勢)において、その上側からの作業となる。そのため、この溶接時において、クッションフレーム303を引っくり返す作業を必要とすることがなく、また、クッションフレーム303の下側からの作業を必要とすることがないため、溶接時の作業性を向上できる。
左後の箇所Bと右後の箇所Dは、このように接合されている。なお、残りの2箇所A、Cも、この左後ろの箇所Bと右後の箇所Dと同様に接合されている。このように接合されたサイドフレーム10、20とフロントロッド30、リアロッド32とから、シートクッションのクッションフレーム303は構成されている。
また、左右のサイドフレーム10、20の後端と左右のスライドレール(アッパレール)40、42との間には、実施例2と同様に、ロアアーム50、52がそれぞれ溶接によって組み付けられている。図8(A)における黒塗箇所B2が、この溶接箇所を示している。
この左右のロアアーム50、52により、クッションフレーム303にシートバックのバックフレーム304を組み付けることができる。このように構成されたクッションフレーム303と、公知のバックフレーム304とから、運転席301のシートフレーム302は構成されている。
本発明の実施例4に係る運転席301のクッションフレーム303は、上述したように構成されている。この構成によれば、実施例2の運転席101のクッションフレーム103と同様の作用効果を得ることができる。また、この構成によれば、例えば、図8(B)に示すように、リアロッド32の軸長「D1」が左右のサイドフレーム10、20の間隔「D」より長い場合であっても、リアロッド32の左右の端面を、接合部314、324の内側の面に対して、左右のサイドフレーム10、20とリアロッド32の互いの軸線が直交するように、面接触状態で突き当て溶接によって接合させることができる。また、これとは逆に、図8(C)に示すように、リアロッド32の軸長「D1」が左右のサイドフレーム10、20の間隔「D」より短い場合であっても、リアロッド32の左右の端面を、接合部314、324の内側の面に対して、左右のサイドフレーム10、20とリアロッド32の互いの軸線が直交するように、面接触状態で突き当て溶接によって接合させることができる。これらのことは、フロントロッド30においても同様である。そのため、フロントロッド30、リアロッド32の長さに誤差が生じていても、クッションフレーム303を組み付けることができる形態である。
上述した内容は、あくまでも本発明の一実施の形態に関するものであって、本発明が上記内容に限定されることを意味するものではない。
各実施例では、「車両用シートフレーム」の例として、「運転席1、101、201、301のクッションフレーム3、103、203、303」を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、互いの軸線が直交するように突き当て溶接によって接合されていれば、車両用シートの、どこのフレームであっても構わない。
実施例1では、左右のサイドフレーム10、20には、ストレート部が形成されている例を説明した。しかし、これに限定されるものでなく、乗員の尻形状に沿わして下方に湾曲した部位を備えていてもよい。また、左右のサイドフレーム10、20の接合部12、14、22、24もストレート部ではなく、このような下方に湾曲した部位に形成しても構わない。その場合、寸法精度が低下しないように工夫する必要がある。なお、固定部と接合部12、14、22、24とは、多少ずれていても同程度の効果を奏することができる。これらのことは、残りの実施例2〜4においても同様である。
3 クッションフレーム
10 左のサイドフレーム
20 右のサイドフレーム
30 フロントロッド
32 リアロッド
103 クッションフレーム
203 クッションフレーム
303 クッションフレーム
F 内部空間

Claims (1)

  1. 2本の丸パイプ部材を備えており、一方の丸パイプ部材の端面が他方の丸パイプ部材の外面に対して互いの軸線が直交するように突き当て溶接によって接合されている車両用シートフレームであって、
    他方の丸パイプ部材の外面のうち、一方の丸パイプ部材の端面が接合される外面は、この外面の内側の内部空間を確保したままの状態で、一方の丸パイプ部材の端面と面接触可能に平面状に形成されており、
    他方の丸パイプ部材は、シートクッションにおける一対のサイドフレームであり、
    一方の丸パイプ部材は、この一対のサイドフレームを橋渡すように接合される対を成すフロントロッドとリアロッドとであり、
    一対のサイドフレームにおいて、フロントロッドとリアロッドとが接合されている部位が接合部となっており、
    一対のサイドフレームは、一対のスライドレールにおける各アッパレールに対してロアアームを介して接合されており、
    ロアアームには、その板厚方向を貫通する貫通孔が形成されており、
    ロアアームの貫通孔の内面とリアロッド側の接合部の外側の面とが溶接によって接合されていることを特徴とする車両用シートフレーム。
JP2010167006A 2010-07-26 2010-07-26 車両用シートフレーム Expired - Fee Related JP5545095B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010167006A JP5545095B2 (ja) 2010-07-26 2010-07-26 車両用シートフレーム
CN2011102148137A CN102343850A (zh) 2010-07-26 2011-07-26 车辆用座椅骨架

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010167006A JP5545095B2 (ja) 2010-07-26 2010-07-26 車両用シートフレーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012025303A JP2012025303A (ja) 2012-02-09
JP5545095B2 true JP5545095B2 (ja) 2014-07-09

Family

ID=45543034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010167006A Expired - Fee Related JP5545095B2 (ja) 2010-07-26 2010-07-26 車両用シートフレーム

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5545095B2 (ja)
CN (1) CN102343850A (ja)

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB796245A (en) * 1955-05-31 1958-06-11 Nsu Werke Ag A seat for motor vehicles with a tubular frame
JPS4734516U (ja) * 1971-05-15 1972-12-18
JPS5249948A (en) * 1975-10-20 1977-04-21 Aichi Kk Tee type joining method for tubular material
JPS55177991U (ja) * 1979-06-07 1980-12-20
JPS5966464U (ja) * 1982-10-26 1984-05-04 日本発条株式会社 座席のシ−トバツク構造
FR2611827B1 (fr) * 1987-03-04 1989-07-28 Cousin Cie Ets A & M Freres Partie de jonction conformee de tube d'armature de siege avec un mecanisme de reglage d'inclinaison du dossier
JPH03128119A (ja) * 1989-10-12 1991-05-31 Nippon Kokan Pipe Fittings Mfg Co Ltd 枝出し管の製造方法
JPH05137629A (ja) * 1991-11-20 1993-06-01 Suzuki Motor Corp 自動車用シートのバツクフレーム
JPH0734516U (ja) * 1993-11-30 1995-06-23 市光工業株式会社 車両用灯具
JP4206493B2 (ja) * 2000-04-14 2009-01-14 長谷川工業株式会社 管材およびこれを用いた管材接合装置
JP2003010574A (ja) * 2001-06-29 2003-01-14 Tachi S Co Ltd シート・クッション

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012025303A (ja) 2012-02-09
CN102343850A (zh) 2012-02-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4096940B2 (ja) 車体後部構造
JP2012030632A (ja) 車両用シート
JP7135519B2 (ja) ホイールハウス構造
JP2011255850A (ja) 車両用ドアフレーム
JP5961453B2 (ja) 車両用シート
JP2008189109A (ja) 車体フレーム
JP6326690B2 (ja) 車両のドア構造
JP5490896B2 (ja) 車両用シートの組み付け構造
JP5061564B2 (ja) 車両用シートフレーム
JP5545095B2 (ja) 車両用シートフレーム
JP6024602B2 (ja) リアピラー構造
JP5556478B2 (ja) 車両用シート
JP5531844B2 (ja) 車両用シート
JP5440307B2 (ja) 車両用シート
JP5512192B2 (ja) 車両用シート
JP2012030633A (ja) 車両用シート
JP6524652B2 (ja) サスペンションアーム固定構造
JP2017171098A (ja) 乗物用シート
JP5488292B2 (ja) レッグ
JP2015009574A (ja) 車体前部の構造
JP5912619B2 (ja) 車体構造
JP2013039843A (ja) 車体後部における骨格の接合構造
JP5483546B2 (ja) 車両の前部構造
JP6863218B2 (ja) サスペンションアームの溶接方法
JP2018203079A (ja) 車両用ドアストライカ取付構造

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130124

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140128

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140325

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140415

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5545095

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees