以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
パチンコ遊技機1は、図1に示すように、矩形状の機枠(外枠)2に前面枠(内枠)3を開閉可能な状態で軸着し、該前面枠3には矩形状の遊技盤5(図2参照)を前方から収納可能としている。また、前面枠3の前側には、側部(図1中、左側)が軸着された透明部材保持枠8を開閉可能に設け、該透明部材保持枠8に透視可能な透明部材9を保持し、透明部材9を通して遊技盤5の表面をパチンコ遊技機1の前方から透視できるように構成している。さらに、透明部材保持枠8の下部には上皿ユニット11を設け、透明部材保持枠8の下方には下皿ユニット12を上皿ユニット11に対して左右方向にずれた位置に配置している。また、下皿ユニット12の一側方(図1中、右側方)には、発射装置(図示せず)を操作するための発射操作ユニット(発射操作ハンドル)14を備え、他側方(図1中、左側方)には下側スピーカ15を備えている。さらに、上皿ユニット11の前側には、遊技中に遊技者が操作するための遊技演出用ボタン17を備え、透明部材保持枠8の上縁部の左右両側には上側スピーカ18を備えている。
遊技盤5は、図2に示すように、合板やプラスチックなどで形成された矩形状の遊技盤本体21を備え、該遊技盤本体21の表面にガイドレール22や複数の区画部材(サイドケース)23を止着して遊技領域24を区画形成している。また、遊技領域24内の略中央には包囲枠体(センターケース)25を備え、包囲枠体25の後方には表示領域(表示部)27aが設けられた変動表示装置27を備え、複数の識別情報を変動表示させる変動表示ゲーム(特図変動表示ゲーム)の演出表示を表示領域27aで表示可能としている。
また、遊技領域24のうち包囲枠体25の左右両側方には普図始動ゲート29を配置し、遊技球の普図始動ゲート29への入賞(通過)を契機として普図変動表示ゲームを実行可能とし、包囲枠体25の下方には始動入賞ユニット30を設け、遊技球の始動入賞ユニット30への入賞(詳しくは、始動入賞ユニット30内に設けられた始動入賞領域への入賞)を契機として特図変動表示ゲームを実行可能としている。さらに、始動入賞ユニット30の下方には大入賞口(アタッカー)33を配置し、大入賞口33の左右両側方には、発光により各種の装飾表示を行うサイドランプ34を配置し、該サイドランプ34に一般入賞口35を備えている。そして、大入賞口33の下方に位置する遊技領域24の下端には、入賞せずに流下してきた遊技球を回収するアウト口36を設けている。また、区画部材23の下部のうち大入賞口33を挟んでガイドレール22とは反対側に位置する箇所には一括表示装置37を備え、該一括表示装置37において普図変動表示ゲーム、特図変動表示ゲーム、遊技状態の表示を行う。なお、始動入賞ユニット30については、後で詳細に説明する。
次に、包囲枠体25について説明する。
包囲枠体25は、図3および図4に示すように、包囲枠体25のベースとなる箱状の枠体基部40を備え、該枠体基部40の内部を包囲枠体25の前方へ開放し、枠体基部40内の上部には装飾具41を備えている。また、枠体基部40の後部には表示用開口部40aを開設するとともに、該表示用開口部40aを透明樹脂製の開口カバー42で後方から閉塞し、該開口カバー42および表示用開口部40aから変動表示装置27の表示領域27aを枠体基部40の前側開口を通して包囲枠体25の前方へ臨ませている。また、枠体基部40の前側開口の周縁部にはフランジ状の取付基板43を包囲枠体25の外方へ向けて延設し、該取付基板43を遊技盤本体21に止着して当該包囲枠体25を遊技盤5へ装着するように構成されている。
そして、取付基板43の上部の前面には、包囲枠体25の前方へ向けて突出した庇状の鎧部44を包囲枠体25の左右両側へ向けて下り傾斜した円弧状態で配置して、この鎧部44が包囲枠体25の上部に設けられた枠状の流入阻止壁となって、遊技球(詳しくは遊技領域24内を包囲枠体25の上方から流下してくる遊技球)が包囲枠体25の内部へ流入することを規制するように構成されている。また、枠体基部40の内部のうち上下方向の中間部分には、包囲枠体25内に流入してきた遊技球の流下方向を変換可能な棚状の流下方向変換部材(棚状部材)46を設け、該流下方向変換部材46により変動表示装置27の表示領域27aを遊技盤5の正面から見て上側の第1表示領域27bと下側の第2表示領域27cとに仕切っている。さらに、流下方向変換部材46の下方であって枠体基部40の下側に位置する底部には、流下方向変換部材46から落下してきた遊技球が横方向(前後方向および左右方向)へ転動可能なステージ部47を配置している。そして、枠体基部40の左右両側部には、遊技球が流下可能な球導入路(ワープ流路)48を設け、各球導入路48の入口を鎧部44の傾斜下端の下方の位置、および鎧部44のうち傾斜上端寄りの位置に開設するとともに、球導入路48の出口48bを流下方向変換部材46の側端部へ開放し、遊技領域24を流下する遊技球を球導入路48に通して包囲枠体25の内部へ導入し、流下方向変換部材46へ放出するように構成されている。
流下方向変換部材46は、包囲枠体25の左右方向に沿って延在する横長な平板状の部材であり、図3および図4に示すように、当該流下方向変換部材46の上面(詳しくは、球導入路48の出口48bが臨む上面)を遊技球受入部51とし、遊技領域24を流下して球導入路48を通ってきた遊技球を遊技球受入部51に受け入れ可能としている。また、遊技球受入部51の左右方向の中央部分を緩やかに隆起し、この隆起部分の左右両側方、言い換えると遊技球受入部51のうち隆起部分と球導入路48の出口48bとの間には、所謂クルーンと称される浅い擂り鉢状の入賞方向誘導部52を形成し、遊技球受入部51を入賞方向誘導部52の周縁に向けて緩やかに下り傾斜させて、遊技球受入部51上を転動する遊技球(遊技球受入部51によって受け入れた遊技球)が入賞方向誘導部52に流入するように構成されている。さらに、入賞方向誘導部52の中央部よりも後寄りの位置には1つの第1球放出孔53を上下方向に貫通して開設し、入賞方向誘導部52の中央部よりも前寄りの位置には、入賞方向誘導部52の左右方向に沿って並ぶ2つの第2球放出孔54を上下方向に貫通して開設している。そして、第1球放出孔53および第2球放出孔54に遊技球を通してステージ部47に落下させ、さらにはステージ部47から下方の始動入賞ユニット30に向かって流下させるように構成されている。
ステージ部47は、図3に示すように、包囲枠体25の左右方向に沿って横長に延在する球転動部であり、包囲枠体25の後寄りに配置された第1ステージ56と、包囲枠体25の前寄りに第1ステージ56よりも1段低い状態で配置された第2ステージ57とを備えて構成されており、第1ステージ56の直上に第1球放出孔53を臨ませるとともに、第2ステージ57の直上に第2球放出孔54を臨ませている。
第1ステージ56は、図3および図4に示すように、左右両側から中央部へ向けて下り傾斜した略円弧状で形成され、当該第1ステージ56の中央部(左右方向の中央部)には、前方の第2ステージ57側へ下り傾斜した第1球誘導溝61を形成している。また、第2ステージ57は、図3に示すように、左右方向の長さを第1ステージ56の左右方向の長さよりも短く設定し、左右両側端から中央部へ向けて下り傾斜させ、当該第2ステージ57の中央部(左右方向の中央部)を上方へ緩やかに隆起し、この隆起部には後方の第1ステージ56側(詳しくは第1球誘導溝61の傾斜下端側)へ下り傾斜した第2球誘導溝62を形成している。そして、第2ステージ57の左右方向の途中、言い換えると第2ステージ57の中央の隆起部の左右両側方には、遊技球を前方へ案内可能な球放出部63を配置し、球放出部63に到達した遊技球が第2ステージ57の前方へ転動して遊技領域24(詳しくは、遊技領域24のうち始動入賞ユニット30の中央部から左右両側方に外れた箇所の直上)へ放出できるように構成されている。さらに、ステージ部47のうち第2ステージ57の第2球誘導溝62の下方には、遊技球が通過可能な入賞誘導路64をステージ部47の前後方向に沿って延設している。そして、入賞誘導路64の入口を第1球誘導溝61の傾斜下端および第2球誘導溝62の傾斜下端に臨ませ、入賞誘導路64の出口をステージ部47の前面部のうち始動入賞ユニット30の中央部の直上に位置する箇所に開設して、第1球誘導溝61または第2球誘導溝62を流下してきた遊技球を入賞誘導路64に通して、遊技領域24のうち始動入賞ユニット30の中央部の直上へ放出するように構成されている。
次に始動入賞ユニット30について説明する。
包囲枠体25(流下方向変換部材46、ステージ部47)が上方に配置された始動入賞ユニット30は、図5および図6に示すように、遊技盤5に止着されて遊技盤本体21の表面と同一平面上に位置する平板状のユニットベース70を備え、該ユニットベース70の表面の左右両側のうち球放出部63の直下に位置する箇所には遊技釘71を複数植設し(図3(b)参照)、ユニットベース70の表側の上部のうち入賞誘導路64の出口の直下に位置する箇所には始動入賞具72を備え、ユニットベース70の裏側の上部には、始動入賞具72が受け入れた遊技球を案内する球案内樋73を備えている。また、始動入賞具72の直下には、遊技球(遊技領域24を流下する遊技球やステージ部47から落下した遊技球)を内部に導入可能な変動入賞装置(普通電動役物)74をユニットベース70に開設された球通過開口75をユニットベース70の表裏方向から挟む状態で備え、ユニットベース70の下部には下側領域形成部材77を止着し、該下側領域形成部材77の前面には遊技盤本体21の表面およびユニットベース70の表面と同一平面上に位置する横向き短冊状のカバープレート77aを設け、下側領域形成部材77の後方には後側領域形成部材78を備えている。そして、後側領域形成部材78には上下方向に貫通する第1領域(縦向きの第1通路)81を形成し(図6参照)、下側領域形成部材77には始動入賞ユニット30の中央部分から一括表示装置37側(図6中、右側)に延在する第2領域(横向きの第2通路)82を形成し、変動入賞装置74が受け入れた遊技球を第1領域81または第2領域82のいずれかに流下させるように構成されている。
また、後側領域形成部材78のうち第1領域81の途中には第1入賞検出孔83aが開設された第1始動口スイッチ(第1始動入賞センサ)83を装着し、第1入賞検出孔83aを始動入賞領域の一部である第1始動入賞領域として第1領域81に連通している。さらに、下側領域形成部材77の側部のうち第2領域82の下流端を臨ませる位置には第2入賞検出孔84aが開設された第2始動口スイッチ(第2始動入賞センサ)84を配置し、第2入賞検出孔84aを始動入賞領域の一部である第2始動入賞領域として第2領域82に連通している。したがって、第1領域81を流下する遊技球が第1入賞検出孔83aを通って第1始動入賞領域に入賞し、第2領域82を流下する遊技球が第2入賞検出孔84aを通って第2始動入賞領域に入賞するように構成されている。
そして、後側領域形成部材78の上部には、球案内樋73に接続される樋状の始動案内領域(始動案内通路)85を始動入賞ユニット30の前後方向に沿って延設し、始動案内領域85の下流端には第3入賞検出孔88aが開設された第3始動口スイッチ(第3始動入賞センサ)88を配置し、第3入賞検出孔88aを始動入賞領域の一部である第3始動入賞領域として始動案内領域85に連通している。したがって、始動案内領域85を流下する遊技球が第3入賞検出孔88aを通って第3始動入賞領域に入賞するように構成されている。なお、各始動口スイッチ83,84,88の下流側には球回収路(図示せず)を連通し、各入賞検出孔83a,84a,88aを通過した遊技球を球回収路へ流下させて回収するように構成されている。また、本実施形態では第3始動口スイッチ(第3始動入賞領域)88を第2始動口スイッチ84とは別個に設けているが、本発明はこれに限定されない。例えば、第3始動口スイッチ88を設けず、始動案内領域85を第2始動口スイッチ84の第2入賞検出孔84aへ連通し、始動入賞具72へ導入された遊技球を第2始動口スイッチ84により検出可能としてもよい。
変動入賞装置74は、ユニットベース70の表側のうち球通過開口75の下縁の左右両側に位置する箇所に羽根状の可動部材91を上端が左右方向に回動して開閉する状態で備え、該可動部材91の回動中心となる基端部の前面を可動カバー体(ボンネット部材)92で被覆している。そして、各可動部材91の基端部から回動軸93を後方へ向けてそれぞれ延設し、両回動軸93の間から第2領域82の入口(上流端)を上方に向けて開放し(図10(a)参照)、回動軸93の延設端(後端)を後側領域形成部材78の後部に止着された普電ソレノイド94のプランジャに接続し、普電ソレノイド94を駆動して可動部材91を開閉できるように構成されている。具体的には、普電ソレノイド94を消磁すると、可動部材91を縦向き姿勢の閉状態に変換し、可動部材91の上端と始動入賞具72との上下間隔を遊技球の直径よりも狭く設定する。このため、可動部材91を閉状態とした場合には、変動入賞装置74内に遊技球を導入しない。また、普電ソレノイド94を励磁すると、図2および図5(a)に示すように、可動部材91を横向き姿勢の開状態に変換し、可動部材91の回動端を回動軸93の側方、且つ第2ステージ57の球放出部63の直下に位置する遊技釘71寄りに移動する。さらに、開状態において上方に向いた面を球受部91aとし、該球受部91aの後方に球通過開口75を臨ませる。したがって、可動部材91を開状態とした場合には、遊技領域24を流下する遊技球を球受部91aに受けて球通過開口75へ通すことができ、変動入賞装置74内に遊技球を導入し易い。なお、可動カバー体92の裏側には遊技球が転動可能な球転動棚95を設け、球転動棚95が左右の球受部91aの間であって球受部91aよりも1段低い場所に位置するように構成されている(図9(a)参照)。
また、変動入賞装置74のうち球通過開口75の後方に位置する箇所には、変動入賞装置74内に導入された遊技球を第1領域81または第2領域82に案内する遊技球案内部材100と、下側領域形成部材77上で遊技球案内部材100を揺動させるための揺動機構101とを備えている。具体的には、図7および図8に示すように、遊技球案内部材100を前側が二股に分岐したトレー状の部材で構成し、該遊技球案内部材100の一端(前端)を球通過開口75に臨ませるとともに、他端(後端)を第1領域81の入口の上方に臨ませている。遊技球案内部材100の左右両側部には軸支持部102を下方へ向けて突設し、該軸支持部102から揺動機構101の一部を構成する揺動軸103を遊技球案内部材100の左右方向に沿って外方へ延設している(図6参照)。さらに、下側領域形成部材77の上部のうち第2領域82よりも後方に位置する箇所には、揺動機構101の一部を構成する揺動軸受104を設け、該揺動軸受104に揺動軸103を回動自在な状態で軸着し、遊技球案内部材100が揺動機構101によって前後両端を上下方向に移動して揺動するように構成されている。
そして、図8に示すように、遊技球案内部材100の上面には、第1領域81へ遊技球を案内する遊技球転動路106を備え、該遊技球転動路106の入口106aを遊技球案内部材100の前縁部(揺動軸103よりも前方の位置)に開設するとともに、出口106bを遊技球案内部材100の後縁部(揺動軸103よりも後方の位置)に開設し、遊技球案内部材100の下面を水平にした状態で遊技球転動路106が入口106aから出口106bへ向けて緩やかに下り傾斜するように設定している(図8(b)参照)。また、遊技球転動路106の入口106aを一側入口106c(図8(a)中、右側に位置する右側入口)と他側入口106d(図8(a)中、左側に位置する左側入口)とに左右方向へ分岐して球通過開口75に臨ませ、各入口106c,106dから延在する2つの分岐上流部を遊技球転動路106の前後方向の中央部分で合流させ、この合流部から遊技球転動路106の下流部を後方へ向けて延設し、下流端(後端)となる遊技球転動路106の出口106bを第1領域81の入口の直上に向けて開放している。さらに、遊技球転動路106の側縁には、遊技球の遊技球案内部材100(遊技球転動路106)からの落下を阻止する転動側壁108を上方へ向けて突設し、該転動側壁108のうち合流部の側方に位置する合流側壁108aを遊技球転動路106の入口106a側(上流側)から出口106b側(下流側)へ向かうにつれて次第に下流部の中心に近づけて、合流部に流入する遊技球が合流側壁108aに案内されてスムーズに下流側へ流下できるようにしている(図8(c)参照)。なお、転動側壁108のうち遊技球が接触し易い箇所、具体的には転動側壁108の上縁部や入口106a側の角部を面取りしたり丸めたりしておけば、転動側壁108が遊技球と接触して損傷してしまう不都合を避け易くなり、好適である。
また、図8(a)および(c)に示すように、遊技球転動路106の一側入口106cと他側入口106dとの間には、遊技球が1個通過可能な第2領域連通口110を上下方向に貫通する状態で開設して第2領域82の入口へ連通し、第2領域連通口110と遊技球転動路106とを転動側壁108で仕切っている。さらに、一側入口106cの下縁部および他側入口106dの下縁部には、遊技球転動路106および第2領域連通口110と一体となって揺動する導入阻止部112を遊技球案内部材100の側部から第2領域連通口110側へ向けて延在させ、遊技球が導入阻止部112に当接すると、導入阻止部112が遊技球の遊技球転動路106への導入を阻止し、遊技球誘導部としても機能して遊技球を第2領域連通口110へ誘導して第2領域82の入口に案内するように構成されている。なお、本実施形態においては、導入阻止部112を揺動軸103と平行に延在させているが、本発明はこれに限定されない。例えば、導入阻止部112を遊技球案内部材100の左右両側から中央の第2領域連通口110側へ向かうにつれて次第に遊技球案内部材100の後側へ近づく傾斜姿勢に設定し、導入阻止部112に沿って誘導される遊技球が遊技球転動路106の入口106aの前を横切りながら変動入賞装置74の後側に向かって移動するように構成してもよい。
そして、図7に示すように、遊技球案内部材100の下部のうち揺動軸103よりも前方に位置する前縁部には錘(ウェイト)114を備え、錘114の自重により遊技球案内部材100の前側を下方へ常時付勢している。また、球通過開口75の下縁部からは、遊技球案内部材100の前部に下方から当接可能なストッパー115を上方の遊技球案内部材100側へ向けて突設している。なお、ストッパー115の先端(遊技球案内部材100が当接する箇所)をゴム等の緩衝部材115aで形成し、遊技球案内部材100とストッパー115とが互いに衝突して発生する衝撃を緩衝部材115aにより弱め、さらには、遊技球案内部材100とストッパー115とが衝撃により損傷する不都合を抑制するように構成されている。
このような構成を備えた遊技球案内部材100は、遊技球が遊技球転動路106から外れた常態においては、図9(a)および(b)に示すように、当該遊技球案内部材100のうち揺動軸103よりも前方に位置する前側を錘114の自重により下方へ付勢するとともにストッパー115に当接し、遊技球案内部材100の下面が水平となって第1案内姿勢に設定される。この第1案内姿勢では、遊技球転動路106を緩やかに出口106b側へ下り傾斜した状態に設定し、第2領域連通口110を第2領域82の入口の直上に位置させる。さらに、遊技球転動路106の入口106aの底面を開状態の可動部材91の球受部91aと同一平面上の位置、または球受部91aよりも僅かに低い位置に配置して、導入阻止部112を球受部91aよりも上方に突出させない状態、言い換えると遊技球の球受部91aから遊技球転動路106への導入を許容する導入許容状態とする。
また、図10(a)および(b)に示すように、遊技球が遊技球転動路106のうち揺動軸103よりも後方の下流部に位置すると、この遊技球の自重により発生する揺動軸103周りの回転モーメントが錘114の自重により発生する揺動軸103周りの回転モーメントよりも大きくなる。この結果、遊技球案内部材100は、揺動軸103を中心に揺動して可動部材91寄りの前側を上昇させるとともに第1領域81寄りの後側を下降させ、当該遊技球案内部材100の下面を第1案内姿勢よりも急峻な角度で後方の第1領域81側へ向けて下り傾斜して第2案内姿勢に変換する。この第2案内姿勢では、遊技球転動路106を第1案内姿勢における傾斜角度よりも急峻な角度で出口106b側へ下り傾斜した状態に設定し、第2領域連通口110を第1案内姿勢における位置よりも高い位置に移動する。さらに、遊技球転動路106の入口106aの底面を開状態の可動部材91の球受部91aよりも高い位置に配置して、導入阻止部112を球受部91aよりも上方に突出させる状態、言い換えると遊技球の球受部91aから遊技球転動路106への導入を阻止する導入阻止状態に変換する。
次に、パチンコ遊技機1の遊技進行等の制御を行う遊技制御装置118、および該遊技制御装置118を中心とする制御系統について説明する。
遊技制御装置118は、本発明における変動表示ゲーム制御手段の一種として機能する制御装置であり、図11に示すように、遊技制御を司るCPU、遊技制御のための制御プログラム等を記憶しているROM、および遊技制御時にワークエリアとして利用されるRAM、入力部(入力インターフェース)、出力部(出力インターフェース)等から構成されている。そして、各種検出装置(磁気センサスイッチ119、振動センサスイッチ120、第1始動口スイッチ83、第2始動口スイッチ84、第3始動口スイッチ88、ゲートスイッチ121、入賞口スイッチ122、カウントスイッチ123、前面枠開放検出スイッチ124、保持枠開放検出スイッチ125、電源装置126等)からの検出信号を受けて、各変動表示ゲームの実行態様の制御、遊技状態の変換、遊技者に対する報知、停電対応処理等、種々の処理を行う。さらに、演出制御装置128や払出制御装置129の他、大入賞口33を開閉するための大入賞口ソレノイド130、始動入賞ユニット30の普電ソレノイド94、一括表示装置37、外部情報端子131等に指令信号を送信して、遊技を統括的に制御する。
演出制御装置128は、遊技制御装置118とともに本発明における変動表示ゲーム制御手段の一種として機能する制御装置であり、図12に示すように、演出制御を司るCPU、演出制御のための制御プログラムを格納したPROM、画像データ等を格納した画像ROM、演出制御時のワークエリアとして利用されるVRAM、入力インターフェース、出力インターフェース等から構成されている。そして、パチンコ遊技機1における遊技の進行に伴って発生する信号、具体的には、遊技制御装置118からの制御信号、遊技演出用ボタン17に設けられたスイッチからの信号、各演出装置に設けられたセンサからの信号等に基づいて、各演出用役物装置(制御対象部)の演出動作を制御する。詳しくは、変動表示装置27の表示領域27aの表示、上側スピーカ18や下側スピーカ15からの効果音出力、遊技盤5に設けられたLED等の盤装飾装置133の発光や透明部材保持枠8に設けられたLED等の枠装飾装置134の発光、遊技盤5に設けられた演出部材(図示せず)を駆動する盤演出装置135の駆動、透明部材保持枠8に設けられた演出部材(図示せず)を駆動する枠演出装置136の駆動を制御する。
次に、上記した構成を有する遊技盤5(パチンコ遊技機1)の動作、特に、遊技球の包囲枠体25内での挙動や、始動入賞ユニット30の動作、特図変動表示ゲームにおいて遊技制御装置118が行う制御について説明する。なお、遊技制御装置118は、予め変動表示ゲーム(特図変動表示ゲーム、普図変動表示ゲーム)を行っておらず、且つ大当たり状態を発生していない状態(通常遊技状態)で遊技進行を制御しているものとする。また、始動入賞ユニット30は、遊技球案内部材100を常態の第1案内姿勢に変換し、可動部材91を閉状態に変換しているものとする。
発射装置(図示せず)から発射された遊技球が遊技領域24へ飛入して流下し、普図始動ゲート29へ入賞(通過)すると、遊技制御装置118が普図変動表示ゲームを実行し、この普図変動表示ゲームの結果態様に応じて異なる制御信号を一括表示装置37へ送信し、結果態様を示す普通図柄を一括表示装置37で表示する制御を行う。そして、普図変動表示ゲームの結果態様が「当たり」を示す状態になった場合には閉状態の可動部材91を開状態に変換し、「はずれ」を示す状態になった場合には可動部材91を閉状態に維持する。また、遊技領域24を流下する遊技球が球導入路48の入口48aへ流入すると、包囲枠体25は、この遊技球を球導入路48へ通して流下方向変換部材46の遊技球受入部51に放出し、さらには遊技球受入部51から入賞方向誘導部52へ流入させる。入賞方向誘導部52へ流入した遊技球は、入賞方向誘導部52の円周方向に沿って旋回したり、あるいは入賞方向誘導部52の半径方向に沿って転動したりして入賞方向誘導部52の中央部へ到達し、第1球放出孔53または第2球放出孔54を通って流下方向変換部材46の下方へ流下する。このとき、第1球放出孔53を通った場合には第1ステージ56に落下し、第1球誘導溝61、入賞誘導路64を通って遊技領域24のうち始動入賞具72の直上に放出される。したがって、第1球放出孔53を通った遊技球は始動入賞具72に導入され易い。
一方、遊技球が第2球放出孔54を通った場合には第2ステージ57に落下し、第2ステージ57を転動する勢いが弱くなった状態で第2球誘導溝62に到達すると、この第2球誘導溝62から入賞誘導路64を通って遊技領域24のうち始動入賞具72の直上に放出される。また、第2ステージ57を転動する勢いが弱くなった状態で左右いずれかの球放出部63に到達すると、この球放出部63を前方へ転動して、遊技領域24のうち始動入賞具72の直上から側方へ外れた箇所、詳しくは遊技釘71の直上に放出され、さらには、遊技釘71に弾かれて開状態の可動部材91の球受部91aに到達する。したがって、第2球放出孔54を通った遊技球は始動入賞具72にも変動入賞装置74にも導入され得る。言い換えると、包囲枠体25内に導入された遊技球は、第2球放出孔54を通り、且つ可動部材91が開状態に変換している場合にのみ、変動入賞装置74に誘導され得る。
ステージ部47から落下してきた遊技球や包囲枠体25内を通らずに遊技領域24を流下してきた遊技球が始動入賞具72に進入すると、この遊技球は、球案内樋73、始動案内領域85を流下し、第3始動口スイッチ88の第3入賞検出孔88aを通過(第3始動入賞領域に入賞)する。そして、遊技制御装置118が第3始動入賞領域への入賞を契機(始動条件)にして特図変動表示ゲームを実行し、特図変動表示ゲームの結果態様に応じて異なる制御信号を一括表示装置37および演出制御装置128へ送信する。この結果、一括表示装置37では結果態様を示す特別図柄を表示し、演出制御装置128では、結果態様に対応する演出表示(具体的には、複数の識別図柄を変動表示した後に停止表示する演出表示)を変動表示装置27に実行させる制御を行う。そして、特図変動表示ゲームの結果態様が「大当たり」であった場合には、遊技制御装置118は、予め設定された期間に亘って大当たり状態を発生させて大入賞口33を開き、遊技球が大入賞口33に入賞し易い状態に変換する一方、「はずれ」であった場合には、大入賞口33を閉じた状態に維持して、遊技球の大入賞口33への入賞を規制する。
また、ステージ部47から落下してきた遊技球や包囲枠体25内を通らずに遊技領域24を流下してきた遊技球が開状態の可動部材91の球受部91aに到達すると、変動入賞装置74は、球受部91a上の遊技球を可動部材91の基端部側へ向けて横方向に転動させて遊技球案内部材100の前方へ案内し、第1案内姿勢における遊技球案内部材100上の遊技球転動路106に一側入口106cまたは他側入口106dから導入したり、あるいは、遊技球転動路106の一側入口106cまたは他側入口106dの前方を通過させて球転動棚95に案内し、該球転動棚95から第2領域連通口110へ導入したりする。
ここで、遊技球を遊技球転動路106の一側入口106cまたは他側入口106dへ導入した場合には、遊技球を転動側壁108に当接しながら遊技球転動路106の出口106b側へ向けて転動させる。そして、遊技球が遊技球転動路106を転動して揺動軸103よりも後方の下流部に到達すると、図10(b)に示すように、遊技球案内部材100を揺動機構101によって揺動して第2案内姿勢に変換するとともに、導入阻止部112を導入阻止状態に変換する。このとき、後続の遊技球(後続球)が球受部91a上に到達すると、変動入賞装置74は、導入阻止部112により後続球の遊技球転動路106への進入を阻止し、且つ導入阻止部112を遊技球誘導部として機能させて後続球を第2領域連通口110へ誘導する。したがって、遊技球が遊技球転動路106に導入されている場合には、後続球が第1領域81に案内されずに第2領域82へ案内されるように構成することができる。これにより、例えば、遊技者が遊技球の発射操作を実行して、先行する遊技球を遊技球転動路106上に送り込んで導入阻止部112を導入阻止状態に変換しておけば、後続球を第2領域82へ送り込み易い。この結果、遊技球が第1領域81または第2領域82のいずれに案内するかについて遊技者の技量の介入を期待させることができ、遊技の興趣を高めることができる。また、遊技者は、遊技球案内部材100の揺動動作を観賞しながら遊技球が案内される様子を見て楽しむことができる。
さらに、遊技球誘導部と導入阻止部112とを同一部材で構成し、導入阻止部112が導入阻止状態において遊技球誘導部として機能して遊技球を第2領域82へ誘導するので、簡単な構成で遊技球誘導部および導入阻止部112を備えた遊技球案内部材100を実現することができる。そして、遊技球案内部材100は、遊技球転動路106の入口106aを一側入口106cと他側入口106dとに分岐し、一側入口106cと他側入口106dとの間に第2領域連通口110を開設しているので、遊技球が遊技球転動路106に進入するパターンが単調になることを避けることができる。また、遊技球転動路106の入口106aと第2領域連通口110とを近づけて配置することができる。したがって、導入阻止部112が導入許容状態に変換していたとしても、移動勢の強弱によっては遊技球が第2領域82へ誘導され得るように構成することができ、遊技の興趣を一層高めることができる。
遊技球転動路106を転動する遊技球が出口106bから落下すると、第2案内姿勢に変換している遊技球案内部材100が錘114の自重により揺動して第1案内姿勢に戻り、導入阻止部112が導入許容状態に戻る。また、遊技球転動路106から落下した遊技球が第1領域81へ案内され、第1始動口スイッチ83の第1入賞検出孔83aを通過し、遊技球の第1始動入賞領域への入賞が第1始動口スイッチ83により検出される。一方、球受部91a上の遊技球が第2領域連通口110へ流入すると、この遊技球が第2領域連通口110内を通って第2領域82に案内され、第2始動口スイッチ84の第2入賞検出孔84aを通過し、遊技球の第2始動入賞領域への入賞が第2始動口スイッチ84により検出される。
そして、遊技球が第1始動口スイッチ83により検出されると、遊技制御装置118が第1始動入賞領域への入賞を契機(始動条件)にして第1特図変動表示ゲームを実行し、第2始動口スイッチ84により検出されると、遊技制御装置118が第2始動入賞領域への入賞を契機(始動条件)にして第2特図変動表示ゲームを実行する。具体的に説明すると、遊技制御装置118は、変動表示ゲーム制御手段として機能して、各特図変動表示ゲームの始動条件の成立毎(すなわち、遊技球が第1始動入賞領域または第2始動入賞領域へ入賞する毎)に、特図変動表示ゲームの結果態様の決定に用いられる遊技乱数を抽出し、この抽出された遊技乱数と、予め設定されたゲーム結果決定条件とを比較して、各特図変動表示ゲームの結果態様を「はずれ」または「大当たり」のいずれかに決定する。さらに、特図変動表示ゲームにおける演出態様の決定に用いられる演出決定乱数を抽出し、この抽出された演出決定乱数と、予め設定された演出態様テーブルとを照合して演出態様を決定する。そして、この決定された結果態様および演出態様に応じて異なる制御信号を一括表示装置37および演出制御装置128へ送信する。この結果、一括表示装置37では結果態様を示す特別図柄を表示し、演出制御装置128では、演出態様に基づく演出表示(具体的には、複数(本実施形態では3つ)の識別図柄を変動表示した後に停止表示する演出表示)を変動表示装置27に実行させる制御を行う。また、各特図変動表示ゲームの結果態様が「大当たり」であった場合には、予め設定された期間に亘って大当たり状態(特別遊技状態)を発生させて大入賞口33を開き、遊技球が大入賞口33に入賞し易い状態に変換する一方、「はずれ」であった場合には、大入賞口33を閉じた状態に維持して、遊技球の大入賞口33への入賞を規制する。
なお、演出決定乱数の照合に使用する演出態様テーブルは、図13に示すように、第1特図変動表示ゲーム用のテーブルAと、第2特図変動表示ゲーム用のテーブルBとから構成されている。そして、テーブルAには、変動パターン番号が「1」〜「5」に設定された5種類の「はずれ」用変動パターンと、変動パターン番号が「6」〜「9」に設定された4種類の「大当たり」用変動パターンとを記憶している。また、テーブルBには、変動パターン番号が「10」〜「14」に設定された5種類の「はずれ」用変動パターンと、変動パターン番号が「15」〜「19」に設定された5種類の「大当たり」用変動パターンとを記憶している。なお、演出態様テーブルを予め複数種類設けることで、例えば、始動記憶の数や、遊技状態(確率変動中)に応じて異なる演出態様テーブルを演出決定乱数の照合に使用できるように構成してもよい。
さらに、各変動パターンにおいては、リーチ種類(変動表示装置27に表示されるリーチ演出の種類)、変動時間(演出表示の実行時間)、選択率(特図変動ゲーム時に当該変動パターンが選択される確率)がそれぞれ設定されている。具体的には、テーブルAの「はずれ」用変動パターンにおいて、変動パターン番号が「1」の場合には、リーチ種類=「リーチなし」、変動時間=10s、選択率=90%とし、「2」の場合には、リーチ種類=「ノーマル」、変動時間=25s、選択率=7%とし、「3」の場合には、リーチ種類=「SP(スペシャル)1」、変動時間=50s、選択率=1%とし、「4」の場合には、リーチ種類=「SP(スペシャル)2」、変動時間=80s、選択率=1%とし、「5」の場合には、リーチ種類=「SP(スペシャル)3」、変動時間=120s、選択率=1%としている。また、テーブルAの「大当たり」用変動パターンにおいて、変動パターン番号が「6」の場合には、リーチ種類=「ノーマル」、変動時間=25s、選択率=3%とし、「7」の場合には、リーチ種類=「SP1」、変動時間=50s、選択率=17%とし、「8」の場合には、リーチ種類=「SP2」、変動時間=80s、選択率=30%とし、「9」の場合には、リーチ種類=「SP3」、変動時間=120s、選択率=50%としている。
さらに、テーブルBの「はずれ」用変動パターンにおいて、変動パターン番号が「10」の場合には、リーチ種類=「リーチなし」、変動時間=10s、選択率=96%とし、「11」の場合には、リーチ種類=「ノーマル」、変動時間=25s、選択率=2%とし、「12」の場合には、リーチ種類=「SP1」、変動時間=50s、選択率=1%とし、「13」の場合には、リーチ種類=「SP2」、変動時間=80s、選択率=0.5%とし、「14」の場合には、リーチ種類=「SP3」、変動時間=120s、選択率=0.5%としている。そして、テーブルBの「大当たり」用変動パターンにおいて、変動パターン番号が「15」の場合には、リーチ種類=「ノーマル」、変動時間=25s、選択率=3%とし、「16」の場合には、リーチ種類=「SP1」、変動時間=50s、選択率=17%とし、「17」の場合には、リーチ種類=「SP2」、変動時間=80s、選択率=30%とし、「18」の場合には、リーチ種類=「SP3」、変動時間=120s、選択率=40%とし、「19」の場合には、リーチ種類=「プレミアム」、変動時間=150s、選択率=10%としている。
この結果、第1特図変動表示ゲームの「はずれ」において「リーチなし」となる確率(90%)が第2特図変動表示ゲームの「はずれ」において「リーチなし」となる確率(96%)よりも低くなっている。したがって、遊技球が第1領域81に案内されて第1始動入賞領域に入賞すれば、遊技者は、遊技球が第2領域82に案内されて第2始動入賞領域に入賞した場合よりも「はずれ」におけるリーチ演出を観賞し易い。また、遊技球が第2始動入賞領域に入賞すれば、遊技者は、第1始動入賞領域への入賞時には実行されることがないリーチ演出(具体的には「プレミアム」リーチ演出)を観賞するチャンスを得ることができ、しかも、このリーチ演出が実行された場合には、第1特図変動表示ゲームにおけるリーチ演出の変動時間の最大値(120s)よりも長い変動時間(150s)に亘って観賞することができる。このようにして、変動表示ゲーム制御手段として機能する遊技制御装置118は、第1特図変動表示ゲームの実行態様と、第2特図変動表示ゲームの実行態様とを異ならせている。このことから、遊技者は、第1領域81または第2領域82のどちらを選択して遊技球を導入させるかという意欲を高めることができる。
そして、遊技制御装置118から制御信号を受信した演出制御装置128は、変動表示ゲーム手段として機能して、図14(a)〜(d)に示すように、第1特図変動表示ゲーム(詳しくは第1特図変動表示ゲームの演出表示)を第1表示領域27bで実行し、第2特図変動表示ゲーム(詳しくは第2特図変動表示ゲームの演出表示)を第2表示領域27cで実行する。したがって、第1始動入賞領域または第2始動入賞領域のどちらへの入賞に基づいて特図変動表示ゲームが実行されたのかを遊技者にわかりやすく報知することができる。なお、予め設定された特図変動表示ゲームの演出態様(例えば、リーチ種類が「SP1」となる演出態様)においては、図14(e)に示すように、変動表示中の識別図柄を表示領域27aの隅部に表示し、第1表示領域27bから第2表示領域27cに亘ってキャラクタの動画等の特別演出表示を識別図柄よりも大きく表示してもよい。また、特別演出表示が行われる条件は、リーチ種類が「SP1」であることに限定されず、他のリーチ種類を条件として特別演出表示が行われるように設定してもよい。
ところで、上記実施形態における遊技球案内部材100では、遊技球転動路106と第2領域連通口110との境界に転動側壁108を立設して、遊技球転動路106上の遊技球が第2領域連通口110へ進入(落下)することを転動側壁108により阻止したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図15に示す変形例における遊技球案内部材100は、遊技球転動路106と第2領域連通口110とを仕切る転動側壁108のうち第1領域81側に位置する部分(遊技球転動路106の出口106bに対向する部分)を遊技球が通過可能な広さで切り欠いて、遊技球転動路106上の遊技球を第2領域82へ案内可能な案内変更部140を形成している。また、案内変更部140の下縁部を第2領域連通口110へ向けて下り傾斜させ、案内変更部140を通過する遊技球がスムーズに第2領域連通口110へ進入するように構成されている(図15(d)参照)。このような構成の案内変更部140を遊技球案内部材100に備え、遊技球が遊技球転動路106を転動すれば、遊技球転動路106による遊技球の案内が開始されたとしても、この遊技球が第2領域82へ案内されることもあるように構成することができる。したがって、遊技者は、遊技球の案内状況、言い換えると遊技球案内部材100上の遊技球が第1領域81または第2領域82のいずれに案内されるかをより長く楽しむことができる。また、遊技球転動路106の合流部で複数の遊技球が停留した場合には、幾つかの遊技球を案内変更部140から第2領域連通口110へ流下させることができる。したがって、遊技球転動路106上で球詰まりが発生する不都合を避けることができる。
なお、図16に示す変形例のように、一側入口106c寄りに位置する合流側壁108aを案内変更部140側へ向けて膨出すれば、遊技球転動路106の一側入口106cから進入した遊技球を合流側壁108aに当接して案内変更部140側へ案内し、案内変更部140により第2領域連通口110へ誘導し易くなる。これにより、遊技球転動路106の一側入口106cから進入した遊技球が他側入口106dから進入した遊技球よりも第2領域82へ案内され易くなるように設定することができる。
そして、遊技者が所謂右打ち(まくり打ち)を実施して遊技球を遊技領域24の一側(図2中、右側)へ飛入させ、この遊技球が遊技領域24の一側寄り(図2中、右寄り)に位置する球導入路48、流下方向変換部材46、球放出部63、球受部91a(可動部材91)を通って一側入口106cに進入すれば、この遊技球は、遊技球転動路106上を転動しているとしても、合流側壁108aの膨出部により案内変更部140、ひいては第2領域82へ案内され易い。一方、遊技者が遊技球を遊技領域24の他側(図2中、左側)へ飛入させ、この遊技球が遊技領域24の他側寄り(図2中、左寄り)に位置する球導入路48、流下方向変換部材46、球放出部63、球受部91a(可動部材91)を通って他側入口106dに進入すれば、この遊技球は、遊技球転動路106上を転動している途中で案内変更部140に進入することもあるが、遊技球転動路106の出口106bまで転動して第1領域81へ案内され易い。このことから、遊技球が遊技領域24の一側(右側)に飛入すれば第2始動入賞領域に入賞し易く、遊技領域24の他側(左側)に飛入すれば第1始動入賞領域に入賞し易い設定の遊技盤5を実現することができる。また、他側入口106d寄りに位置する合流側壁108aを案内変更部140側へ向けて膨出してもよく、この場合には、遊技球が遊技領域24の一側(右側)に飛入すれば第1始動入賞領域に入賞し易く、遊技領域24の他側(左側)に飛入すれば第2始動入賞領域に入賞し易い設定の遊技盤5を実現することができる。
さらに、案内変更部140は、遊技球転動路106と第2領域連通口110との境界の一部を切り欠いて形成されることに限定されない。すなわち、図17に示す変形例のように、遊技球転動路106と第2領域連通口110との境界には転動側壁108の立設を避けて、第2領域連通口110を左右両側方および後方に案内変更部140を形成してもよい。このようにして遊技球転動路106と第2領域連通口110との境界全体に亘って案内変更部140を設定すれば、遊技球転動路106と第2領域連通口110との境界の一部に案内変更部140を設定した場合に比べて、遊技球が遊技球転動路106から第2領域82に案内される確率が高くなる。したがって、遊技者は、遊技球案内部材100上の遊技球の挙動に一層注目し易くなり、遊技の興趣を高めることができる。
ところで、上記実施形態における可動部材91は、球受部91a上に落下してきた遊技球を遊技球転動路106へ誘導し易くする構成を備えていないが、本発明はこれに限定されない。例えば、図18に示す変形例における可動部材91は、球受部91aの基端側(回動軸93側)に誘導部材144を突設し、該誘導部材144のうち可動部材91の先端側(回動端側)に向けた側面を誘導面144aとして可動部材91の前後方向に沿って延在させ、この誘導面144aのうち球通過開口75側に位置する後端部を前端部よりも第2領域連通口110側に寄せて誘導面144aを傾斜させ、且つ後端部が遊技球転動路106の入口106aと第2領域連通口110との境界の延長線上に位置するように設定している。
このような構成の誘導部材144を可動部材91に備えた遊技盤5においては、可動部材91が開状態となっている場合に、遊技球受入部51に受け入れた遊技球を入賞方向誘導部52によって誘導部材144に流下させ得る。具体的には、遊技球が入賞方向誘導部52の第2球放出孔54を通って第2ステージ57に落下し、第2ステージ57の球放出部63から遊技領域24へ放出されると、この遊技球は、遊技釘71に弾かれて可動部材91に到達し、球受部91a上を転動する。そして、転動勢が強い場合には誘導部材144を乗り越えて球転動棚95、さらには第2領域連通口110へ進入することもあり得るが、誘導部材144の誘導面114aに当接して第2領域連通口110への進入を阻止され易い。また、第2領域連通口110への進入を阻止されると、遊技球は、誘導面114aに沿って遊技球転動路106の入口106aに誘導され、遊技球転動路106、第1領域81を通って第1始動入賞領域に入賞する。これにより、流下方向変換部材46を通って流下してきた遊技球を第1領域81へ案内し易くすることができ、第1始動入賞領域への入賞率を第2始動入賞領域への入賞率よりも高めることができる。
なお、開状態の可動部材91上で遊技球が誘導部材144に当接して停留することも考えられるが、可動部材91の開状態の変換時間が経過して可動部材91が閉状態へ変換すれば、誘導部材144が誘導面144aを第2領域連通口110側へ向けて下り傾斜した姿勢に変換する。この結果、誘導部材144により停留していた遊技球は、縦向き姿勢の球受部91aから誘導面144aに沿って流下し、第2領域連通口110へ進入する。したがって、遊技球が可動部材91上に停留し続ける不都合がない。
ところで、上記実施形態においては、左右両側に配置された可動部材91を逆ハ字状に開いて遊技球を導入可能となる変動入賞装置74を備え、該変動入賞装置74内に遊技球案内部材100を揺動可能な状態で備えたが、本発明はこれに限定されない。要は、開状態に変換すると変動入賞装置内に遊技球を導入可能とする一方、閉状態に変換すると変動入賞装置内に遊技球を導入不能とすれば、どのような構成の可動部材を変動入賞装置に備えてもよい。例えば、図19〜図22に示す第2実施形態における変動入賞装置147は、基本的な構成は第1実施形態と同じであるが、可動部材の構成が異なる。具体的に説明すると、変動入賞装置147は、始動入賞具72とは別個に遊技領域24に配置された入賞具であり(図19参照)、図20および図21に示すように、当該変動入賞装置147の下側領域形成部材77の前端の上方には、遊技盤本体21の表面に止着される横長な開口基板148を備えている。そして、該開口基板148に横向き矩形状の球通過開口149を開設し、該球通過開口149には、球通過開口149を開閉可能な横向き短冊状の可動部材150を開閉中心軸が下縁部に位置する状態で備え、可動部材150に接続された開閉ソレノイド(図示せず)を駆動して球通過開口149を開閉可能としている。詳しくは、可動部材150の上端を下端よりも前方に移動すると開状態に変換して球通過開口149を開放し、可動部材150の上端を下端の直上に移動すると閉状態に変換して球通過開口149を閉成するように構成されている。
さらに、可動部材150のうち開状態において上方に向いた面を球受部150aとして後方の遊技球案内部材100側に向けて下り傾斜させ、球受部150aの傾斜下端を導入許容状態の導入阻止部112よりも上方であり、且つ導入阻止状態の導入阻止部112よりも下方に位置させている(図20(b)および図21(b)参照)。なお、本実施形態では、図22に示すように、導入阻止部112を遊技球案内部材100の左右両側から中央の第2領域連通口110側へ向かうにつれて次第に遊技球案内部材100の後側へ近づく傾斜姿勢に設定しているが、これに限定されず、導入阻止部112を揺動軸103と平行に延在させてもよい。
このような構成の可動部材150を備えた変動入賞装置147においては、予め遊技球案内部材100を常態の第1案内姿勢に変換しておき、ステージ部47から落下してきた遊技球や包囲枠体25内を通らずに遊技領域24を流下してきた遊技球が開状態の可動部材150の球受部150aに落下すると、球受部150a上の遊技球を遊技球案内部材100の前方へ案内し、第1案内姿勢における遊技球案内部材100上の遊技球転動路106に一側入口106cまたは他側入口106dから導入したり、あるいは、遊技球転動路106の一側入口106cまたは他側入口106dの前方を通過させて第2領域連通口110へ導入したりする。
遊技球を遊技球転動路106の一側入口106cまたは他側入口106dへ導入した場合には、遊技球を転動側壁108に当接しながら遊技球転動路106の出口106b側へ向けて転動させる。そして、遊技球が遊技球転動路106を転動して揺動軸103よりも後方の下流部に到達すると、図21(a)および(b)に示すように、遊技球案内部材100を揺動機構101によって揺動して第2案内姿勢に変換するとともに、導入阻止部112を導入阻止状態に変換する。このとき、後続の遊技球(後続球)が球受部150a上に落下すると、変動入賞装置147は、導入阻止部112により後続球の遊技球転動路106への進入を阻止し、且つ導入阻止部112を遊技球誘導部として機能させて後続球を第2領域連通口110へ誘導する。したがって、第2実施形態においても、遊技球が遊技球転動路106に導入されている場合には、後続球が第1領域81に案内されずに第2領域82へ案内されるように構成することができる。これにより、例えば、遊技者が遊技球の発射操作を実行して、先行する遊技球を遊技球転動路106上に送り込んで導入阻止部112を導入阻止状態に変換しておけば、後続球を第2領域82へ送り込み易い。この結果、遊技球が第1領域81または第2領域82のいずれに案内されるかについて遊技者の技量の介入を期待させることができ、遊技の興趣を高めることができる。また、遊技者は、遊技球案内部材100の揺動動作を観賞しながら遊技球が案内される様子を見て楽しむことができる。
なお、第2実施形態における遊技球案内部材100においても、球受部150aのうち遊技球転動路106の入口106aと第2領域連通口110との境界の前方に位置する箇所に誘導部材を突設し、誘導部材により球受部150a上の遊技球が第2領域連通口110に進入することを阻止するとともに、この阻止された遊技球を遊技球転動路106へ誘導可能としてもよい。また、遊技球転動路106と第2領域連通口110との境界に位置する転動側壁108の一部又は全体を取り除いて案内変更部140を設定したり、合流側壁108aを案内変更部140側へ向けて膨出したりしてもよい。
ところで、上記各実施形態においては、演出態様テーブルのテーブルAに基づいて第1特図変動表示ゲームの演出態様を決定し、テーブルBに基づいて第2特図変動表示ゲームの演出態様を決定したが、本発明はこれに限定されない。例えば、予め設定された監視期間中(始動口スイッチ監視処理期間中)に第1始動入賞領域への入賞数(第1始動入賞数)と第2始動入賞領域への入賞数(第2始動入賞数)とをそれぞれカウントし、第1始動入賞数と第2始動入賞数との比較の結果が予め定められた条件を満たした場合に、両特図変動表示ゲームの演出態様の決定時に照合するテーブルを共通のテーブル(例えばテーブルB)に設定するように制御を実行してもよい。
この制御における処理を図23に示すフローチャートに基づいて具体的に説明すると、まず入賞始動口記憶処理を実行し(図23(a)参照)、第1始動口スイッチ83がオンになったか否か、言い換えると第1始動入賞領域への入賞を検出したか否かを判定し(S1)、第1始動入賞領域への入賞を検出した場合には第1始動入賞数に1を加算する(S2)。また、ステップS1において第1始動入賞領域への入賞を検出していない場合には、第2始動口スイッチ84がオンになったか否か、言い換えると第2始動入賞領域への入賞を検出したか否かを判定し(S3)、第2始動入賞領域への入賞を検出した場合には、第2始動入賞数に1を加算する(S4)。そして、ステップS2を実行した後、またはステップS4を実行した後、またはステップS3において第2始動入賞領域への入賞を検出していない場合には、入賞始動口記憶処理を終了する。
このような入賞始動口記憶処理を予め設定された始動口スイッチ監視期間に亘って複数回実行し、始動口スイッチ監視期間における第1始動入賞数および第2始動入賞数をカウントしたならば、変動パターンテーブル変更処理を予め設定されたタイミング(例えば大当たり終了時)で実行する。変動パターンテーブル変更処理では、図23(b)に示すように、入賞始動口記憶処理にてカウントした第1始動入賞数と第2始動入賞数とを比較する(S11)。そして、第2始動入賞数が第1始動入賞数よりも多いか否かを判定し(S12)、多くない場合には、第2始動入賞数が予め定められた所定数(規定数)以上であるか否かを判定する(S13)。また、ステップS12において第2始動入賞数が第1始動入賞数よりも多いと判定された場合、あるいはステップS13において第2始動入賞数が規定数以上であると判定された場合には、両特図変動表示ゲームの演出態様の決定時に照合するテーブル(変動パターンテーブル)をテーブルBに設定する(S14)。言い換えると、第1特図変動表示ゲームにおける変動パターンテーブルをテーブルAからテーブルBに変更し、第2特図変動表示ゲームにおける変動パターンテーブルを従来のテーブルBに維持する。そして、ステップS13において第2始動入賞数が規定数を満たしていないと判定された場合、あるいはステップS14が終了した後には、第1始動入賞数と第2始動入賞数とを初期化(クリア)して(S15)、変動パターンテーブル変更処理を終了する。
このような処理を実行した結果、第2始動入賞数が予め設定された条件を満たせば、第2特図変動表示ゲームでしか実行されないはずの演出態様(例えば、テーブルBにおける「プレミアム」リーチ)が第1特図変動表示ゲームの演出態様として選択され得る。したがって、遊技者は、遊技球を遊技球転動路106に導入させて導入阻止部112を導入阻止状態に変換しようとする意欲、ひいては多くの遊技球を第2領域連通口110へ誘導して第2始動入賞領域に入賞させようとする意欲を高めることができ、遊技の興趣の向上を図ることができる。
ところで、上記各実施形態においては、遊技球転動路106のうち揺動軸103よりも出口106b側の下流部分の長さを調整すれば、遊技球案内部材100が第2案内姿勢を維持する時間(導入阻止部112が導入阻止状態を維持する時間)の長短を調整することができる。具体的には、遊技球転動路106の下流部分の長さを延長すれば、遊技球が遊技球案内部材100上に載っている時間、ひいては遊技球案内部材100の第2案内姿勢および導入阻止部112の導入阻止状態の継続時間を延長することができる。一方、遊技球転動路106の下流部分の長さを短縮すれば、遊技球が遊技球案内部材100上に載っている時間、ひいては遊技球案内部材100の第2案内姿勢および導入阻止部112の導入阻止状態の継続時間を短縮することができる。また、遊技球転動路106の下流部分(揺動軸103よりも出口106b側の部分)を分岐して複数の分岐路を形成し、分岐路毎に長さを異ならせれば、遊技球転動路106を転動する遊技球がどの分岐路に進入するかにより、遊技球が遊技球案内部材100上に載っている時間、ひいては遊技球案内部材100の第2案内姿勢および導入阻止部112の導入阻止状態の継続時間を異ならせることができて好適である。
さらに、上記各実施形態では、遊技球誘導部と導入阻止部とを同一部材で構成し、導入阻止部112が導入阻止状態において遊技球誘導部として機能して遊技球を第2領域82へ誘導するが、本発明はこれに限定されず、遊技球誘導部と導入阻止部とを別個の部材で構成してもよい。要は、第2領域へ遊技球を誘導可能であり、遊技球転動路および導入阻止部と一体になって揺動可能であれば、どのような構成の遊技球誘導部を遊技球案内部材に備えてもよい。
ところで、上記各実施形態における演出態様テーブルでは、リーチ種類、変動時間、選択率を組み合わせて記憶していたが、本発明はこれに限定されない。例えば、「大当たり用」変動パターンにおいて、リーチ種類、変動時間、選択率の他に、ラウンド数(遊技状態が大当たり状態となった際に実行される大入賞口33の開放動作の回数)、大当たり確率(次回の特図変動表示ゲームにおいて大当たりとなる確率)、確変突入率(大当たりとなる確率が通常に比べて高くなる度合い)を組み合わせて記憶しておき、特図変動表示ゲームにおける演出態様の決定とともに、大当たり状態における実行態様が決定されるように設定してもよい。
また、上記各実施形態では、本発明における変動入賞装置の例示として、変動表示ゲームを始動させるための変動入賞装置(所謂デジパチタイプと称されるパチンコ遊技機における変動入賞装置)74,147を挙げたが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明における変動入賞装置は、所謂ハネモノタイプと称されるパチンコ遊技機において、内部に特定入賞口(V入賞口)と一般入賞口とを設け、可動部材を開くと遊技球を内部へ導入可能となる変動入賞装置であってもよい。
そして、上記実施形態では、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例にして説明したが、本発明はこれに限らず、開状態と閉状態とに変換可能な可動部材を有し、遊技領域を流下する遊技球を内部に導入可能な変動入賞装置を備える遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。