JP5544225B2 - 非空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、使用に際し内部に加圧空気の充填が不要な非空気入りタイヤに関するものである。
従来から、この種の非空気入りタイヤとして、例えば下記特許文献1に示されるような、車軸に取り付けられる取り付け体と、該取り付け体をタイヤ径方向の外側から囲繞するリング状体と、タイヤ周方向に沿って複数設けられ取り付け体とリング状体とを連結する連結部材と、リング状体の外周面側にその全周にわたって配設されたトレッド部材と、が備えられた構成が知られている。このタイヤでは、リング状体が、タイヤ周方向に沿って多数個のリング分割体に分割されるとともに、タイヤ周方向で隣り合うリング分割体同士の間にタイヤ周方向の隙間が設けられている。
特開2010−36885号公報
しかしながら、前記従来の非空気入りタイヤでは、例えば車体の重量などの外力が入力され、トレッド部材が、タイヤ径方向の内側に向けて変形したときに、このトレッド部材が、リング分割体同士の間の隙間に入り込むように大きく変形するとともに、リング分割体においてリング状体の外周面側を構成する表面側の外周縁部のうち、タイヤ周方向の端部に位置する周端部が、トレッド部材に角で当接し、トレッド部材の内周面側が削られるおそれがある。またその結果、エネルギー損失が生じるため、転がり抵抗が大きくなるという問題がある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、耐久性を向上させるとともに、転がり抵抗の増大を抑制することができる非空気入りタイヤを提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る非空気入りタイヤは、車軸に取り付けられる取り付け体と、該取り付け体をタイヤ径方向の外側から囲繞するリング状体と、タイヤ周方向に沿って複数設けられ前記取り付け体と前記リング状体とを連結する連結部材と、前記リング状体の外周面側にその全周にわたって配設されたトレッド部材と、が備えられ、前記リング状体は、タイヤ周方向に沿って多数個のリング分割体に分割されるとともに、タイヤ周方向で隣り合うリング分割体同士の間にタイヤ周方向の隙間が設けられた非空気入りタイヤであって、前記リング分割体において前記リング状体の外周面側を構成する表面側の外周縁部のうち、タイヤ周方向の端部に位置する周端部に面取り部が形成され、前記面取り部のタイヤ径方向に沿った大きさは、該面取り部のタイヤ周方向に沿った大きさ以下であることを特徴とする。
この発明によれば、リング分割体の前記周端部に面取り部が形成されているので、例えば車体の重量などの外力が入力され、トレッド部材がタイヤ径方向の内側に向けて変形したときに、リング分割体の前記周端部がトレッド部材に角ではなく面で当接する。これにより、トレッド部材がタイヤ径方向の内側に向けて変形するのを抑えることができるとともに、トレッド部材の内周面側がリング分割体によって削られるのを抑制し、この非空気入りタイヤの耐久性を向上させることができる。また、エネルギー損失が生じるのを抑制し、転がり抵抗の増大を抑えることができる。
この場合、面取り部のタイヤ径方向に沿った大きさが、該面取り部のタイヤ周方向に沿った大きさ以下となっているので、この非空気入りタイヤが転動して路面を踏み込んだり蹴り出したりするときに、トレッド部材をリング分割体の面取り部に当接させ易くすることが可能になり、面取り部によってトレッド部材のタイヤ径方向の変形を確実に抑制することができる。
なお、このように面取り部のタイヤ径方向に沿った大きさが、該面取り部のタイヤ周方向に沿った大きさ以下であり、かつ面取り部が平面状に形成されている場合には、リング分割体の表面に対する面取り部の面取り角度が、45度以下となるので、前述の作用効果を確実に奏功させることができる。すなわち、前記面取り角度が45度より大きい場合、リング分割体の表面と面取り部とのなす角度が小さくなりこれらの交差部分が鋭利な角となり易く、この交差部分によってトレッド部材の内周面側が削られるおそれがある。
また、面取り部は凸曲面状に形成されていても良い。
この場合、面取り部が凸曲面状に形成されているので、トレッド部材の内周面側が削られるのを確実に抑制することができる。
なお、面取り部においてリング分割体の表面に接続される接続部分が、このタイヤをタイヤ幅方向の外側から見たタイヤ側面視において、リング分割体の表面を接線とする曲率に形成されている場合、面取り部とリング分割体の表面とを滑らかに接続することが可能になり、トレッド部材の内周面側が削られるのをより確実に抑制することができる。
また、前記リング分割体は、表裏面がリング周方向に延びる板状に形成され、前記面取り部のタイヤ周方向に沿った大きさは、前記リング分割体のタイヤ周方向に沿った板幅の1/20倍以上1/4倍以下であっても良い。
この場合、面取り部のタイヤ周方向に沿った大きさが、リング分割体の板幅の1/20倍以上1/4倍以下であるので、前述の作用効果を確実に奏功させることができる。
すなわち、面取り部のタイヤ周方向に沿った大きさが、リング分割体の板幅の1/20倍よりも小さい場合、面取り部が小さすぎ、前述の作用効果が奏功されないおそれがある。一方、面取り部のタイヤ周方向に沿った大きさが、リング分割体の板幅の1/4倍よりも大きい場合、リング分割体の表面のタイヤ周方向に沿った大きさが小さくなるため、タイヤ周方向で隣り合うリング分割体の表面同士のタイヤ周方向に沿った間隔が大きくなりすぎる。その結果、接地面内での接地圧のばらつきが生じやすく、トレッド部材に偏摩耗が生ずるおそれがある。
また、前記面取り部は平面状に形成され、前記リング分割体の表面に対する前記面取り部の面取り角度は、5度以上になっていても良い。
この場合、前記面取り角度が5度以上となっているので、トレッド部材の内周面側が削られるのを確実に抑制することができる。すなわち、前記面取り角度が5度より小さい場合、面取り部のタイヤ径方向に沿った大きさが小さいため、トレッド部材の内周面側が、面取り部と、リング分割体においてタイヤ周方向を向く周端面と、の交差部分に接触し易く、この交差部分によってトレッド部材の内周面側が削られるおそれがある。
また、前記リング分割体は、表裏面がリング周方向に延びる板状に形成され、前記面取り部のタイヤ周方向に沿った大きさは、前記リング分割体のタイヤ周方向に沿った板幅の1/20倍以上1/5倍以下であっても良い。
この場合、面取り部のタイヤ周方向に沿った大きさが、リング分割体の板幅の1/20倍以上1/5倍以下であるので、前述の作用効果を確実に奏功させることができる。
すなわち、面取り部のタイヤ周方向に沿った大きさが、リング分割体の板幅の1/20倍よりも小さい場合、面取り部が小さすぎ、前述の作用効果が奏功されないおそれがある。一方、面取り部のタイヤ周方向に沿った大きさが、リング分割体の板幅の1/5倍よりも大きい場合、リング分割体の表面のタイヤ周方向に沿った大きさが小さくなるため、タイヤ周方向で隣り合うリング分割体の表面同士のタイヤ周方向に沿った間隔が大きくなりすぎる。その結果、接地面内での接地圧のばらつきが生じやすく、トレッド部材に偏摩耗が生ずるおそれがある。
本発明に係る非空気入りタイヤによれば、耐久性を向上させるとともに、転がり抵抗の増大を抑制することができる。
本発明に係る第1実施形態において、非空気入りタイヤの一部を分解した概略斜視図である。 図1の非空気入りタイヤの一部を示す概略斜視図である。 図1および図2に示す非空気入りタイヤの一部をタイヤ幅方向から見た正面図である。 図3に示す非空気入りタイヤの一部の側面図である。 図3に示す非空気入りタイヤの一部のX部の拡大断面図である。 本発明に係る第2実施形態における非空気入りタイヤの一部の拡大断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る非空気入りタイヤの第1実施形態を図1から図5を参照しながら説明する。
この非空気入りタイヤ1は、図示されない車軸に取り付けられる取り付け体11と、取り付け体11をタイヤ径方向の外側から囲繞するリング状体12と、タイヤ周方向に沿って複数設けられ取り付け体11の外周面側とリング状体12の内周面12b側とを連結する連結部材13と、リング状体12の外周面12c側にその全周にわたって配設されたトレッド部材14と、が備えられている。
なお、取り付け体11、リング状体12およびトレッド部材14はそれぞれ、タイヤ幅方向Hにおける大きさが互いに同等とされて形成されるとともに、軸線Oと同軸上にタイヤ幅方向Hの中央部が互いに一致させられて配設されている。
取り付け体11は円筒状に形成され、その内側には、タイヤ径方向に沿って延在し両端が取り付け体11の内周面に接続されたリブ11aが複数設けられている。これらのリブ11aは、前記軸線Oを基準とする点対称に配置されている。取り付け体11の内側において複数のリブ11aが交差するタイヤ径方向の中央部には、前記車軸の先端部が嵌合される取り付け孔11bが形成されている。取り付け体11およびリブ11aは例えばアルミニウム合金等の金属材料で一体に形成されている。
トレッド部材14は円筒状に形成され、リング状体12の外周面12c側をその全域にわたって一体に覆っている。図示の例では、トレッド部材14は、円筒状のトレッド本体14aと、リング状体12とトレッド本体14aとの間に配設された補強層14bと、が同軸に配置されてなる積層構造とされている。
トレッド本体14aは、例えば、天然ゴムおよびゴム組成物のうちの少なくとも一方が加硫された加硫ゴム、あるいは熱可塑性材料等で形成されている。熱可塑性材料として、例えば熱可塑性エラストマー若しくは熱可塑性樹脂等が挙げられる。熱可塑性エラストマーとしては、例えばJIS K6418に規定されるアミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、エステル系熱可塑性エラストマー(TPC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、ウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、熱可塑性ゴム架橋体(TPV)、若しくはその他の熱可塑性エラストマー(TPZ)等が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えばウレタン樹脂、オレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、若しくはポリアミド樹脂等が挙げられる。なお、耐摩耗性の観点ではトレッド本体14aを加硫ゴムで形成するのが好ましい。
補強層14bは、円筒状に形成されたゴムシートと、このゴムシートの内部に複数本並べられて埋設されたスチールコードと、を備えている。補強層14bは、トレッド本体14aの内周面およびリング状体12の外周面12cにそれぞれ、後述する両連結板21、22の弾性復元力によって密接されている。なお、この補強層14bはトレッド本体14aと一体に形成してもよい。
連結部材13は、このタイヤ1をタイヤ幅方向Hの外側から見たタイヤ側面視で、タイヤ周方向における一方側に向けて凸となるように湾曲した第1連結板21と、他方側に向けて凸となるように湾曲した第2連結板22と、を備えている。なお、第1連結板21および第2連結板22はそれぞれ、ヒステリシスロスがほとんど無い例えば金属材料若しくは樹脂材料等で形成されている。これらの両連結板21、22の各一端部21a、22aは、リング状体12の内周面12b側に連結されるとともに、各他端部21b、22bは取り付け体11に連結されている。
両連結板21、22それぞれにおいて、一端部21a、22aと他端部21b、22bとの間に位置する中間部が、前述のようにタイヤ周方向に凸となるように湾曲している。
この中間部において、前記一端部21a、22a側に位置する一端側部分は、前記他端部21b、22b側に位置する他端側部分よりも前記タイヤ側面視における曲率半径が大きくされ、かつ長さが長くなっている。両連結板21、22の各一端部21a、22aは、前記中間部の一端に屈曲部を介して連なり、タイヤ周方向のうち当該中間部が湾曲して凸となる方向の反対側に向けて延在している。両連結板21、22の各他端部21b、22bは、前記中間部の他端に滑らかに連なり前記各一端部21a、22aにほぼ直交する方向に延在している。なお、両連結板21、22それぞれにおける一端部21a、22aおよび他端部21b、22bはそれぞれ、平坦若しくは単一の円弧形状に形成されている。
1つの連結部材13における第1連結板21および第2連結板22の各一端部21a、22aは、リング状体12の内周面12b側においてタイヤ周方向における同一の位置に連結されている。これらの各一端部21a、22aは、リング状体12の内周面12b側に、タイヤ幅方向Hの位置を互いに異ならせて各別に連結されている。図示の例では、1つの連結部材13における第1連結板21および第2連結板22の各一端部21a、22aは、リング状体12の内周面12b側においてタイヤ幅方向Hの両端部に各別に連結されている。
そして、各連結部材13の前記タイヤ側面視の形状は、図3に示されるように、この連結部材13のタイヤ周方向中央部を通りタイヤ径方向に沿って延びる仮想線Lに対して線対称となっている。仮想線Lは、両連結板21、22の各一端部21a、22aと前記軸線Oとを通っている。
すなわち、両連結板21、22の各長さは互いに同等とされるとともに、両連結板21、22の各他端部21b、22bは、前記タイヤ側面視で、取り付け体11の外周面において前記各一端部21a、22aとタイヤ径方向で対向する位置から前記軸線Oを中心にタイヤ周方向における一方側および他方側にそれぞれ同じ角度(例えば20度以上135度以下)ずつ離れた各位置に各別に連結されている。なお、この角度を20度以上90度以下にすると、例えば、連結部材13の配設個数を多く確保しつつ、非空気入りタイヤ1の重量を低減させたり、タイヤ周方向で隣り合う両連結板21、22同士の干渉を防止したりすること等が可能になる。また、両連結板21、22の各他端部21b、22bは、取り付け体11の外周面におけるタイヤ幅方向Hの両端部に各別に連結されている。
複数の連結部材13は、取り付け体11とリング状体12との間において前記軸線Oを基準に互いに点対称となる位置に各別に配置されている。さらに、連結部材13は、第1連結板21が一のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置され、かつ第2連結板22が前記一のタイヤ幅方向Hの位置とは異なる他のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるように、タイヤ周方向に沿って複数(図示の例では60個)設けられている。さらにまた、全ての連結部材13は互いに同形同大となっている。
また、タイヤ周方向で隣り合う第1連結板21同士は互いにほぼ平行とさせられてタイヤ周方向で対向し、タイヤ周方向で隣り合う第2連結板22同士も互いにほぼ平行とさせられてタイヤ周方向で対向している。さらに、第1連結板21は、非空気入りタイヤ1におけるタイヤ幅方向Hの一方の端部に複数配置され、第2連結板22は、非空気入りタイヤ1におけるタイヤ幅方向Hの他方の端部に複数配置されている。
なお、第1連結板21および第2連結板22それぞれのタイヤ幅方向H(前記軸線O方向)の大きさ、つまり幅は互いに同等になっている。また、第1連結板21および第2連結板22の各厚さも互いに同等になっている。さらに、これらの両連結板21、22それぞれにおいて、一端部21a、22aおよび他端部21b、22bはこれらの間に位置する中間部よりも幅が大きくなっている。
リング状体12は、タイヤ周方向に沿って多数個のリング分割体12aに分割されている。なお、リング分割体12aは、表裏面がタイヤ周方向に延びる板状とされ、図示の例では、リング分割体12aの表裏面は、タイヤ周方向およびタイヤ幅方向Hの両方向に沿って延びている。また、リング分割体12aは金属材料で形成されるとともに、そのタイヤ径方向における大きさ、つまり厚さは両連結板21、22の厚さよりも厚くなっている。また、リング状体12の内周面12bを構成するリング分割体12aの裏面におけるタイヤ幅方向Hの両端部は窪んでいる。また、タイヤ周方向で隣り合うリング分割体12a同士の間にはタイヤ周方向の隙間が設けられている。さらに、1つの連結部材13における両連結板21、22の各一端部21a、22aは、1つのリング分割体12aの裏面におけるタイヤ幅方向Hの両端部に各別に連結されている。
両連結板21、22の各一端部21a、22aは、リング状体12に形成された挿通孔33内にタイヤ径方向の外側から差し込まれたボルト31によりリング状体12の内周面12b側に連結されている。
図示の例では、両連結板21、22の各一端部21a、22aには、雌ねじが形成された雌ねじ部材32が各別に配設されるとともに、第1貫通孔が形成されている。そして、前記挿通孔33内に前述のように差し込まれたボルト31が、前記第1貫通孔を通って雌ねじ部材32の雌ねじにねじ込まれることにより、両連結板21、22の各一端部21a、22aが、雌ねじ部材32とリング状体12とでタイヤ径方向に挟み込まれてリング状体12の内周面12b側に連結されている。
挿通孔33においてタイヤ径方向の外側に位置する外側部分はザグリ孔33aとされ、このザグリ孔33a内にボルト31の頭部が収納されている。つまり、ザグリ孔33aは、ボルト31の頭部を収納する凹部となっている。図示の例では、ザグリ孔33aはタイヤ径方向の内側に向かうに従い漸次縮径され、ボルト31の頭部は逆円錐台状に形成された皿ボルトとされている。
雌ねじ部材32は、複数の雌ねじが形成された板体とされるとともに、ボルト31は複数設けられている。図示の例では、雌ねじ部材32は、タイヤ幅方向Hに長い平面視長方形状に形成され、雌ねじはタイヤ幅方向Hに間隔をあけて2つ形成されている。なお、前記第1貫通孔は、両連結板21、22の各一端部21a、22aにそれぞれ、タイヤ幅方向Hに間隔をあけて2つ形成されている。
リング状体12内には、タイヤ周方向に沿って全周にわたって延在し、かつ多数個のリング分割体12aをタイヤ周方向に連結する弾性部材16が設けられている。弾性部材16は、例えば、天然ゴムおよびゴム組成物のうちの少なくとも一方が加硫された加硫ゴム、金属材料、あるいは熱可塑性材料等で形成されている。金属材料として、例えばアルミニウムやステンレス鋼等が挙げられる。熱可塑性材料として、例えば前述の熱可塑性エラストマー若しくは熱可塑性樹脂等が挙げられる。
図示の例では、弾性部材16は、リング状体12内におけるタイヤ幅方向Hの両端部に各別に配設されている。また、弾性部材16においてタイヤ周方向で隣り合うリング分割体12a同士の間に位置する部分と、トレッド部材14の内周面との間に、タイヤ径方向の隙間が設けられている。
弾性部材16は、タイヤ周方向に沿って多数個の弾性分割体16aに分割され、それぞれの弾性分割体16aは、タイヤ周方向に長い平面視長方形状の板体とされ、図5に示されるように、1つの弾性分割体16aが2つのリング分割体12aをタイヤ周方向に連結している。さらに、1つのリング分割体12aについて2つの弾性分割体16aが連結されることにより、弾性部材16がタイヤ周方向の全周にわたって延在し、多数個のリング分割体12aをタイヤ周方向の全周にわたって連結している。また、弾性分割体16aにおけるタイヤ周方向の両端部にはそれぞれ、タイヤ幅方向Hに間隔をあけて第2貫通孔が2つ形成されている。そして、前記挿通孔33に前述のように差し込まれたボルト31が、前記第1貫通孔および第2貫通孔を通って雌ねじ部材32の雌ねじにねじ込まれている。
そして本実施形態では、リング分割体12aにおいてリング状体12の外周面12c側を構成する表面17側の外周縁部17aのうち、タイヤ周方向の端部に位置する周端部17bに面取り部18が形成されている。図示の例では、面取り部18は、前記周端部17bのうち、タイヤ周方向の前記一方側に位置する部分、およびタイヤ周方向の前記他方側に位置する部分の両方に形成されている。また面取り部18は、前記周端部17bにタイヤ幅方向Hに延在しており、前記周端部17bのタイヤ幅方向Hの全長にわたって形成されている。
面取り部18のタイヤ径方向に沿った大きさL1は、該面取り部18のタイヤ周方向に沿った大きさL2以下となっている。図示の例では、面取り部18は平面状に形成され、前記タイヤ側面視において、当該リング分割体12aの表面17に接続された直線状となっており、リング分割体12aの表面17に対する面取り部18の面取り角度θは、45度以下になっている。さらに図示の例では、前記面取り角度θは、5度以上になっている。また面取り部18は、リング分割体12aの表面17と、該リング分割体12aにおいてタイヤ周方向を向く周端面と、を接続している。
また、面取り部18のタイヤ周方向に沿った大きさL2は、リング分割体12aのタイヤ周方向に沿った板幅L3の1/20倍以上1/5倍以下となっている。
ここで、取り付け体11の外周面には、収納溝34がタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されており、両連結板21、22の各他端部21b、22bが、収納溝34内に配置されることにより取り付け体11に連結されている。
収納溝34は、取り付け体11の外周面におけるタイヤ幅方向Hの両端部に各別に形成されるとともに、タイヤ幅方向Hの外側に向けて開口している。そして、両連結板21、22の各他端部21b、22bは、収納溝34を画成する壁面のうちタイヤ幅方向Hの外側を向く内側壁面に、タイヤ幅方向Hの外側から対向若しくは当接した状態で、取り付け体11におけるタイヤ幅方向Hの両端部に各別に連結されている。
また、収納溝34は、取り付け体11の外周面からその内部に向けて切り込む切り込み方向の前方に非貫通となっている。なお、この切り込み方向は、タイヤ径方向に対して傾斜する方向のうち、両連結板21、22の各他端部21b、22bそれぞれにおいて他端から前記一端部21a、22a側に向かう方向とほぼ一致している。また、取り付け体11の外周面において、タイヤ幅方向Hの一方の端部に位置する収納溝34と、タイヤ幅方向Hの他方の端部に位置する収納溝34と、では、タイヤ周方向に沿った形成位置が互いに異なっている。
さらに本実施形態では、取り付け体11に、収納溝34内に開口する雌ねじ部11cが形成され、両連結板21、22の各他端部21b、22bは、この雌ねじ部11cに螺着された固定ボルト35により収納溝34を画成する壁面に押し付けられて固定されている。前記雌ねじ部11cは、前記切り込み方向および両連結板21、22の各他端部21b、22bの表面に直交する方向に延在し、1つの収納溝34に対してタイヤ幅方向Hに間隔をあけて2つ配置されている。
以上説明したように、本実施形態による非空気入りタイヤ1によれば、リング分割体12aの前記周端部17bに面取り部18が形成されているので、例えば車体の重量などの外力が入力され、トレッド部材14がタイヤ径方向の内側に向けて変形したときに、リング分割体12aの前記周端部17bがトレッド部材14に角ではなく面で当接する。これにより、トレッド部材14がタイヤ径方向の内側に向けて変形するのを抑えることができるとともに、トレッド部材14の内周面側がリング分割体12aによって削られるのを抑制し、この非空気入りタイヤ1の耐久性を向上させることができる。また、エネルギー損失が生じるのを抑制し、転がり抵抗の増大を抑えることができる。
また、面取り部18のタイヤ径方向に沿った大きさL1が、該面取り部18のタイヤ周方向に沿った大きさL2以下となっているので、この非空気入りタイヤ1が転動して路面を踏み込んだり蹴り出したりするときに、トレッド部材14をリング分割体12aの面取り部18に当接させ易くすることが可能になり、面取り部18によってトレッド部材14のタイヤ径方向の変形を確実に抑制することができる。なお、この非空気入りタイヤ1が路面を踏み込んだり蹴り出したりするときに、トレッド部材14の路面側部分が路面に対してなす角度は、例えば、約2〜15度程度である。
また、前記面取り角度θが5度以上45度以下となっているので、トレッド部材14の内周面側が削られるのを確実に抑制することができる。すなわち、前記面取り角度θが5度より小さい場合、面取り部18のタイヤ径方向に沿った大きさL1が小さいため、トレッド部材14の内周面側が、面取り部18と、リング分割体12aの周端面と、の交差部分に接触し易く、この交差部分によってトレッド部材14の内周面側が削られるおそれがある。一方、前記面取り角度θが45度より大きい場合、面取り部18と、リング分割体12aの表面17と、のなす角度が小さくなりこれらの面の交差部分が鋭利な角となり易く、この交差部分によってトレッド部材14の内周面側が削られるおそれがある。
また、面取り部18のタイヤ周方向に沿った大きさL2が、リング分割体12aの板幅L3の1/20倍以上1/5倍以下であるので、前述の作用効果を確実に奏功させることができる。
すなわち、面取り部18のタイヤ周方向に沿った大きさL2が、リング分割体12aの板幅L3の1/20倍よりも小さい場合、面取り部18が小さすぎ、前述の作用効果が奏功されないおそれがある。一方、面取り部18のタイヤ周方向に沿った大きさL2が、リング分割体12aの板幅L3の1/5倍よりも大きい場合、リング分割体12aの表面17のタイヤ周方向に沿った大きさが小さくなるため、タイヤ周方向で隣り合うリング分割体12aの表面17同士のタイヤ周方向に沿った間隔が大きくなりすぎる。その結果、接地面内での接地圧のばらつきが生じやすく、トレッド部材14に偏摩耗が生ずるおそれがある。
また本実施形態では、弾性部材16においてタイヤ周方向で隣り合うリング分割体12a同士の間に位置する部分と、トレッド部材14の内周面との間に、タイヤ径方向の隙間が設けられているので、路面から受ける負荷を確実に両連結板21、22に伝達させることが可能になるとともに、リング状体12の外周面12c側にトレッド部材14を容易に装着することができる。
また本実施形態では、両連結板21、22の各一端部21a、22aが、リング状体12に形成された挿通孔33内にタイヤ径方向の外側から差し込まれたボルト31によりリング状体12の内周面12b側に連結されているので、両連結板21、22の各一端部21a、22aとリング状体12の内周面12b側との連結およびその解除を容易に行うことが可能になり、この非空気入りタイヤ1の高コスト化を抑えることができる。
さらに、ボルト31の頭部が挿通孔33のザグリ孔33a内に収納されているので、ボルト31の頭部がリング状体12の外周面12cから突出するのを防ぐことが可能になり、このボルト31の頭部とトレッド部材14の内周面とが干渉するのを防ぐことができる。
また、ボルト31が雌ねじ部材32の雌ねじにねじ込まれることにより、両連結板21、22の各一端部21a、22aが、雌ねじ部材32とリング状体12とでタイヤ径方向に挟み込まれてリング状体12の内周面12b側に連結されているので、両連結板21、22の各一端部21a、22aをリング状体12の内周面12b側に強固に連結することができる。
さらに、雌ねじ部材32が、複数の雌ねじが形成された板体とされるとともに、ボルト31が複数設けられているので、両連結板21、22の各一端部21a、22aとリング状体12の内周面12b側との連結強度を高めるためにボルト31を複数用いたことによる雌ねじ部材32の個数の増大を防ぐことが可能になる。
また本実施形態では、第1連結板21および第2連結板22の各他端部21b、22bが、収納溝34内に配置されることにより取り付け体11に連結されているので、例えば接合や接着等で両連結板21、22の各他端部21b、22bを取り付け体11の外周面に連結する場合と比べて、両連結板21、22の各他端部21b、22bを取り付け体11に高精度に取り付けることができるとともに、取り付けや取り外しを容易に行うことが可能になる。
さらに、このように両連結板21、22の各他端部21b、22bが、収納溝34内に配置されて取り付け体11に連結されているので、例えば接合や接着等で両連結板21、22の各他端部21b、22bを取り付け体11の外周面に連結する場合に比べて、取り付け体11の外周面に占める両連結板21、22の各他端部21b、22bの取り付け代を狭く抑えることが可能になる。したがって、連結部材13の個数や取り付け体11の外径を維持しつつ、前記取り付け代を広くして両連結板21、22の各他端部21b、22bと取り付け体11との連結強度を向上させることを容易に実現することができる。
さらにまた、収納溝34が前記切り込み方向の前方に非貫通となっているので、この非空気入りタイヤ1に例えば車体の重量等の外力が作用して取り付け体11とリング状体12とが相対的にタイヤ径方向に接近移動したときに、両連結板21、22の各他端部21b、22bを、収納溝34を画成する壁面のうち、前記切り込み方向の前側の端面に当接させることが可能になる。したがって、例えば接合や接着等で両連結板21、22の各他端部21b、22bを取り付け体11の外周面に連結する場合と比べて、両連結板21、22の各他端部21b、22bと取り付け体11との連結部分の耐久性およびその強度を向上させることができる。
また、収納溝34が、両連結板21、22の各他端部21b、22bそれぞれにおいて他端から前記一端部21a、22a側に向かう方向に沿って、取り付け体11の外周面から内部に向けて切り込んでいるので、両連結板21、22の各他端部21b、22bを収納溝34内に容易に進入させることが可能になり、この非空気入りタイヤ1の高コスト化を抑えることができる。さらに、両連結板21、22の各他端部21b、22bが平坦若しくは単一の円弧形状に形成されているので、両連結板21、22を容易に形成することが可能になり、非空気入りタイヤ1の高コスト化を確実に抑えることができる。
また本実施形態では、両連結板21、22の各他端部21b、22bが、取り付け体11に形成された雌ねじ部11cに螺着された固定ボルト35によって収納溝34を画成する壁面に押し付けられて固定されているので、この両連結板21、22の各他端部21b、22bが収納溝34から外れるのを確実に抑制することができる。
さらに本実施形態では、非空気入りタイヤ1に外力が作用して取り付け体11とリング状体12とが相対的にタイヤ幅方向に大きく変位し、両連結板21、22のうちの一方の他端部21b、22bが、収納溝34からタイヤ幅方向Hの外側に向けて位置ずれして外れようとしても、他方の他端部22b、21bが収納溝34の内側壁面に当接することにより、該一方の他端部21b、22bが収納溝34から外れるのを防ぐことができる。
なお本実施形態では、面取り部18のタイヤ周方向に沿った大きさL2は、リング分割体12aの板幅L3の1/20倍以上1/5倍以下であるものとしたが、これに限られない。
また、リング分割体12aの表面17に対する面取り部18の面取り角度θは、5度以上になっているものとしたが、これに限られない。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係る非空気入りタイヤを説明する。
なお、この第2実施形態においては、第1実施形態における構成要素と同一の部分については同一の符号を付し、その説明を省略し、異なる点についてのみ説明する。
図6に示されるように、本実施形態の非空気入りタイヤ40では、前記面取り部18は凸曲面状に形成されており、図示の例では、前記タイヤ側面視において、当該リング分割体12aの表面17に接続されるとともに、タイヤ径方向の外側に向けて突出する凸曲線状に形成されている。そして、面取り部18におけるリング分割体12aの表面17との接続部分19は、前記タイヤ側面視において、リング分割体12aの表面17を接線とする曲率に形成されている。
なお図示の例では、面取り部18のタイヤ周方向に沿った大きさL2は、リング分割体12aの板幅L3の1/20倍以上1/4倍以下である。
以上説明したように、本実施形態による非空気入りタイヤ40によれば、面取り部18が凸曲面状に形成されているので、トレッド部材14の内周面側が削られるのを確実に抑制することができる。
また本実施形態のように、面取り部18におけるリング分割体12aの表面17との接続部分19が、前記タイヤ側面視において、リング分割体12aの表面17を接線とする曲率に形成されているので、面取り部18とリング分割体12aの表面17とを滑らかに接続することが可能になり、トレッド部材14の内周面側が削られるのをより確実に抑制することができる。
また、面取り部18のタイヤ周方向に沿った大きさL2が、リング分割体12aの板幅L3の1/20倍以上1/4倍以下であるので、前述の作用効果を確実に奏功させることができる。
すなわち、面取り部18のタイヤ周方向に沿った大きさL2が、リング分割体12aの板幅L3の1/20倍よりも小さい場合、面取り部18が小さすぎ、前述の作用効果が奏功されないおそれがある。一方、面取り部18のタイヤ周方向に沿った大きさL2が、リング分割体12aの板幅L3の1/4倍よりも大きい場合、リング分割体12aの表面17のタイヤ周方向に沿った大きさが小さくなるため、タイヤ周方向で隣り合うリング分割体12aの表面17同士のタイヤ周方向に沿った間隔が大きくなりすぎる。その結果、接地面内での接地圧のばらつきが生じやすく、トレッド部材14に偏摩耗が生ずるおそれがある。
なお本実施形態では、面取り部18のタイヤ周方向に沿った大きさL2は、リング分割体12aの板幅L3の1/20倍以上1/4倍以下であるものとしたが、これに限られない。
また、面取り部18におけるリング分割体12aの表面17との接続部分19は、前記タイヤ側面視において、リング分割体12aの表面17を接線とする曲率に形成されているものとしたが、これに限られない。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態で示した弾性部材16に代えて、例えばスチール等で形成されるとともにタイヤ周方向に沿って延設された束線、単線若しくは撚り線、またはタイヤ周方向に沿って延設されたコイルスプリングを採用してもよい。
また、前記実施形態で示した弾性部材16の配設位置は、リング状体12内において多数個のリング分割体12aをタイヤ周方向に連結することが可能な位置であれば、例えばリング状体12の内周面12bにおけるタイヤ幅方向Hの中央部にする等、適宜変更してもよい。
また、弾性部材16は、タイヤ周方向に沿って全周にわたって連続して延在させてもよく、タイヤ周方向に沿って多数個に分割させなくてもよい。
さらにまた、前記実施形態に代えて、補強層14bを、接着剤等を介してその内周面をリング状体12の外周面12cに接着し外周面をトレッド本体14aの内周面に接着して固定してもよい。また、補強層14bは設けなくてもよい。
また、前記実施形態では、連結部材13として第1連結板21および第2連結板22をそれぞれ1つずつ備えた構成を示したが、これに代えて、1つの連結部材13に第1連結板21および第2連結板22がそれぞれ複数ずつ、互いのタイヤ幅方向Hの位置を異ならせて備えられた構成を採用してもよい。
また、連結部材13を、取り付け体11とリング状体12との間にタイヤ幅方向Hに沿って複数設けてもよい。
さらに、第1連結板21および第2連結板22を形成する材質は前記各実施形態に限らず適宜変更してもよい。
また、第1連結板21および第2連結板22それぞれの他端部21b、22bは、前記実施形態に代えて例えば、取り付け体11の外周面において前記軸線Oをタイヤ径方向で挟んで互いに反対となる各位置に各別に連結してもよいし、あるいは、取り付け体11の外周面において、第1連結板21および第2連結板22の各一端部21a、22aにタイヤ径方向で対向する位置等に連結してもよい。
また、連結部材13の前記タイヤ側面視の形状は、前記仮想線Lに対して非対称としてもよい。
さらに、前記実施形態では、1つの連結部材13における両連結板21、22の各一端部21a、22aを、1つのリング分割体12aに連結したが、タイヤ周方向で互いに隣接する複数個のリング分割体12aに跨って連結してもよい。
また、前記実施形態に代えて、両連結板21、22の各一端部21a、22aを、リング状体12の内周面12b側にタイヤ周方向位置を互いに異ならせて連結してもよい。
さらに、前記実施形態では、両連結板21、22の各一端部21a、22aを、リング状体12に形成された挿通孔33内にタイヤ径方向の外側から差し込まれたボルト31によりリング状体12の内周面12b側に連結したが、これに代えて例えば接合や接着等によりリング状体12の内周面12b側に連結してもよい。
また、ザグリ孔33aを有しない挿通孔33を採用してもよく、ボルト31は皿ボルトに限らず適宜選択してもよい。
さらに、雌ねじ部材32は前記実施形態に限らず例えばナットにする等適宜選択してもよい。また、雌ねじ部材32を設けずに、両連結板21、22の各一端部21a、22aに雌ねじを形成し、この雌ねじにボルト31をねじ込んで、両連結板21、22の各一端部21a、22aをリング状体12の内周面12b側に連結してもよい。
さらに、前記実施形態では、取り付け体11の外周面に収納溝34を形成したが、この収納溝34を形成せずに、両連結板21、22の各他端部21b、22bを例えば接合や接着等により取り付け体11の外周面に連結してもよい。
また、前記実施形態では、取り付け体11に雌ねじ部11cを形成し、この雌ねじ部11cに固定ボルト35を螺着したが、雌ねじ部11cおよび固定ボルト35を有しない構成を採用してもよい。
また、前記実施形態では、収納溝34を前記切り込み方向の前方に非貫通としたが、貫通させてもよい。さらに収納溝34をタイヤ幅方向Hの外側に向けて開口させたが閉塞させてもよいし、また収納溝34は、取り付け体11の外周面であればタイヤ幅方向Hの両端部に限らずその形成位置は適宜変更してもよい。
また前記実施形態では、面取り部18のタイヤ径方向に沿った大きさL1は、該面取り部18のタイヤ周方向に沿った大きさL2以下であるものとしたが、本発明の参考例では、これに限られない。
また前記実施形態では、面取り部18は、リング分割体12aの前記周端部17bのうち、タイヤ周方向の前記一方側に位置する部分、およびタイヤ周方向の前記他方側に位置する部分の両方に、それぞれのタイヤ幅方向Hの全長にわたって形成されているものとしたが、これに限られない。例えば、面取り部18は、前記周端部17bのタイヤ幅方向Hの全長にわたって形成されていなくても良い。また面取り部18は、前記周端部17bのうち、タイヤ周方向の前記一方側に位置する部分、およびタイヤ周方向の前記他方側に位置する部分の少なくとも一方に形成されていても良い。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
次に、以上説明した作用効果についての検証試験を実施した。
実施例として、図1から図5で示した前記第1実施形態の非空気入りタイヤ1を採用し、また比較例として、実施例の非空気入りタイヤ1において面取り部を有しない構成を採用した。これらの実施例および比較例のタイヤのサイズはともに145/80R13とした。
そして、比較例を評価基準(100)として、実施例の非空気入りタイヤ1について、耐久性および転がり抵抗を指数で評価した。
これらの評価に際し、前述したそれぞれのタイヤを、ドラム試験機のドラム上に2.5kNの力で押し付けた状態で回転させた。
結果を表1に示す。
この表において、耐久性は数値が大きいほど良好であることを示しており、転がり抵抗は数値が小さいほど良好であることを示している。
Figure 0005544225
この結果、実施例の非空気入りタイヤ1では、比較例の非空気入りタイヤに比べて、耐久性を向上させるとともに、転がり抵抗の増大を抑制することができることが確認された。
1、40 非空気入りタイヤ
11 取り付け体
12 リング状体
12a リング分割体
12c リング状体の外周面
13 連結部材
14 トレッド部材
17 表面
17a 外周縁部
17b 周端部
18 面取り部
H タイヤ幅方向

Claims (4)

  1. 車軸に取り付けられる取り付け体と、
    該取り付け体をタイヤ径方向の外側から囲繞するリング状体と、
    タイヤ周方向に沿って複数設けられ前記取り付け体と前記リング状体とを連結する連結部材と、
    前記リング状体の外周面側にその全周にわたって配設されたトレッド部材と、が備えられ、
    前記リング状体は、タイヤ周方向に沿って多数個のリング分割体に分割されるとともに、タイヤ周方向で隣り合うリング分割体同士の間にタイヤ周方向の隙間が設けられた非空気入りタイヤであって、
    前記リング分割体において前記リング状体の外周面側を構成する表面側の外周縁部のうち、タイヤ周方向の端部に位置する周端部に面取り部が形成され
    前記面取り部のタイヤ径方向に沿った大きさは、該面取り部のタイヤ周方向に沿った大きさ以下であることを特徴とする非空気入りタイヤ。
  2. 請求項1記載の非空気入りタイヤであって、
    前記面取り部は凸曲面状に形成されていることを特徴とする非空気入りタイヤ。
  3. 請求項1記載の非空気入りタイヤであって、
    前記面取り部は平面状に形成され、前記リング分割体の表面に対する前記面取り部の面取り角度は、5度以上になっていることを特徴とする非空気入りタイヤ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の非空気入りタイヤであって、
    前記リング分割体は、表裏面がリング周方向に延びる板状に形成され、前記面取り部のタイヤ周方向に沿った大きさは、前記リング分割体のタイヤ周方向に沿った板幅の1/20倍以上1/5倍以下であることを特徴とする非空気入りタイヤ。
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