JP6288928B2 - 非空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、使用に際し内部に加圧空気の充填が不要な非空気入りタイヤに関するものである。
内部に加圧空気が充填されて用いられる従来の空気入りタイヤでは、パンクの発生は構造上不可避的な問題となっている。
このような問題を解決するために近年では、例えば下記特許文献1に示されるような、非空気入りタイヤが提案されている。
特開2011−156905号公報
しかしながら、従来の非空気入りタイヤでは、タイヤ径方向の圧縮荷重に対する剛性を高めることに改善の余地があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、タイヤ径方向の圧縮荷重に対する剛性を向上させることができる非空気入りタイヤを提供することを目的とする。
本発明の要旨構成は、以下の通りである。
本発明の非空気入りタイヤは、車軸に取り付けられる取り付け体と、
該取り付け体をタイヤ径方向の外側から囲繞するリング状体と、
前記取り付け体と前記リング状体との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、前記取り付け体及び前記リング状体とを変位自在に連結する連結部材と、を備える非空気入りタイヤであって、
該タイヤが接地して、前記連結部材がタイヤ径方向の所定の圧縮荷重により変形し、前記取り付け体と前記リング状体とがタイヤ径方向に変位したときに、複数の前記連結部材のうち、該タイヤが接地する接地面と、前記取り付け体と、の間に位置する連結部材がタイヤ周方向で隣り合う他の連結部材に当接する構成とされ、
無負荷状態のタイヤ側面視において、前記連結部材のタイヤ径方向外側端Aとタイヤ径方向内側端Bとを結ぶ線分ABと、前記タイヤ径方向外側端Aと車軸Oとを結ぶ線分AOとのなす角度をθ0(°)とし、前記線分AOの長さをR(mm)とし、前記車軸Oと前記タイヤ径方向内側端Bとを結ぶ線分OBの長さをr(mm)とし、θ0=k×(r/R)とし、前記線分ABと前記線分OBとのなす角をθ2(°)とするとき、
60≧k≧40、且つ、θ2≧90°
を満たし、
前記連結部材は、前記取り付け体に外嵌されてなる円筒状の外装体及び前記リング状体と共に樹脂材料により一体に形成され、
無負荷状態のタイヤ側面視において、前記線分ABは、タイヤ径方向に対して傾斜し、
無負荷状態のタイヤ側面視において、前記連結部材は、タイヤ周方向の一方側に向けて突となるように湾曲した第1湾曲部と、タイヤ周方向の他方側に向けて突となるように湾曲した第2湾曲部及び第3湾曲部とを有し、前記連結部材を境界として、前記第1湾曲部の曲率中心は、前記第2湾曲部の曲率中心及び前記第3湾曲部の曲率中心に対して、タイヤ周方向の反対側に位置し、前記第2湾曲部は、前記連結部材の延在方向において、前記第1湾曲部と前記第3湾曲部との間に位置し、
前記連結部材は、前記連結部材の延在方向における中央部からタイヤ径方向外側の一端部にわたる一端側部分が、中央部からタイヤ径方向内側の他端部にわたる他端側部分よりも厚さが大きく、
無負荷状態のタイヤ側面視において、前記連結部材は、前記タイヤ径方向外側端Aから前記タイヤ径方向内側端Bまで段差なく滑らかに連なることを特徴とする。
ここで、「所定の圧縮荷重」とは、上記タイヤを装着する車両の重量の、車輪1つに対してかかる荷重の1.5倍の荷重をいうものとする。
さらに、「連結部材のタイヤ径方向外側端」とは、連結部材の延在方向両端のうち、タイヤ径方向外側に位置する端をいうものとし、「連結部材のタイヤ径方向内側端」とは、連結部材の延在方向両端のうち、タイヤ径方向内側に位置する端をいうものとする。
これにより、タイヤの重量の増加を抑制しつつも、タイヤ径方向の圧縮荷重に対する剛性を向上させることができる。
また、これにより、所定の圧縮荷重が負荷された際に、連結部材がタイヤ周方向で隣り合う他の連結部材に確実に当接するようにすることができる。
また、これにより、連結部材とリング状体とを、他の部材等を用いて連結する場合と比べて重量を抑えることができる。
さらに、本発明の非空気入りタイヤでは、前記第3湾曲部は、前記第2湾曲部より曲率半径が大きく、且つ、前記第1湾曲部は、前記第3湾曲部より曲率半径が大きいことが好ましい。
これにより、所定の圧縮荷重が負荷された際に、連結部材がタイヤ周方向で隣り合う他の連結部材に確実に当接するようにすることができる。
本発明によれば、タイヤ径方向の圧縮荷重に対する剛性を向上させることができる。
本発明に係る一実施形態において、非空気入りタイヤの一部を分解した概略斜視図である。 図1に示す非空気入りタイヤをタイヤ幅方向の一方側から見たタイヤ側面図である。 図1に示す非空気入りタイヤのうち、第1分割ケース体をタイヤ幅方向の一方側から見た平面図、または第2分割ケース体をタイヤ幅方向の他方側から見た平面図である。 無負荷状態における図2の要部を示す拡大図である。 本発明の一実施形態にかかる非空気入りタイヤの部分側面図である。 圧縮状態における図3の要部を示す拡大図である。 θ0と応力及び重量との関係を示すグラフである。 比r/Rとθ0との関係を示すグラフである。 撓み率(%)と荷重(N)との関係を示すグラフである。 (a)〜(d)発明例、比較例にかかる非空気入りタイヤの側面図である。
以下、本発明に係る非空気入りタイヤの一実施形態について図面を参照しながら例示説明する。なお、本実施形態の非空気入りタイヤ1は、例えばJIS T 9208に規定されるハンドル形電動車いす等、低速度で走行する小型車両等に採用してもよい。また、本実施形態の非空気入りタイヤ1は、サイズが例えば3.00−8等のものを採用することができる。
図1、図2に示すように、本実施形態の非空気入りタイヤ1は、図示しない車軸に取り付けられる取り付け体11と、取り付け体11をタイヤ径方向の外側から囲繞するリング状体13と、取り付け体11とリング状体13との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、これらの取り付け体11とリング状体13とを相対的に弾性変位自在に連結する連結部材15と、リング状体13の外周面側にその全周にわたって配設されたトレッド部材16と、を備えている。
ここで、取り付け体11、リング状体13、およびトレッド部材16はそれぞれ、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸を軸線Oといい、この軸線Oに沿う方向をタイヤ幅方向Hといい、該軸線Oに直交する方向をタイヤ径方向といい、該軸線O回りに周回する方向をタイヤ周方向という。なお、取り付け体11、リング状体13、およびトレッド部材16は、タイヤ幅方向Hの中央部が互いに一致させられて配設されている。
取り付け体11は、車軸の先端部が装着される装着筒部17と、装着筒部17をタイヤ径方向の外側から囲繞する外リング部18と、装着筒部17と外リング部18とを連結する複数のリブ19と、を備えている。
装着筒部17、外リング部18、およびリブ19は例えばアルミニウム合金等の金属材料で一体に形成されている。装着筒部17および外リング部18はそれぞれ、円筒状に形成され軸線Oと同軸に配設されている。複数のリブ19は、軸線Oを基準とする点対称に配置されている。
外リング部18の外周面には、タイヤ径方向の内側に向けて窪み、かつタイヤ幅方向Hに延びるキー溝部18aがタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。キー溝部18aは、外リング部18の外周面において、タイヤ幅方向Hの両端のうちの一方側にのみ開口し他方側は閉じている。
なお、外リング部18において、タイヤ周方向で隣り合うキー溝部18a同士の間に位置する部分には、タイヤ径方向に貫通する肉抜き孔がタイヤ幅方向Hに間隔をあけて複数配置されてなる孔列18cが、タイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。また、リブ19にも、タイヤ幅方向Hに貫通する肉抜き孔19aが形成されている。
また、外リング部18におけるタイヤ幅方向Hの一方側の端縁において、キー溝部18aと対応する位置に、タイヤ幅方向Hの他方側に向けて窪み、かつ板材28が嵌め込まれる凹部18bが形成されている。板材28には貫通孔が形成されていて、凹部18bを画成する壁面のうち、タイヤ幅方向Hの一方側を向く底壁面には、凹部18bに嵌め込まれた板材28の貫通孔に連通する雌ねじ部が形成されている。なお、これらの雌ねじ部および貫通孔はタイヤ周方向に間隔をあけて複数形成されている。
そして、取り付け体11には、円筒状の外装体12が外嵌されている。外装体12の内周面には、タイヤ径方向の内側に向けて突出するとともにタイヤ幅方向Hの全長にわたって延びる突条部12aが、タイヤ周方向に間隔をあけて複数配設されている。これらの突条部12aは、取り付け体11のキー溝部18aに各別に嵌合している。
外装体12は、突条部12aがキー溝部18aに嵌合された状態で、凹部18b内に板材28を固定することにより、取り付け体11に固定されている。この状態において、突条部12aは、板材28と、凹部18bの底壁面と、によりタイヤ幅方向Hに挟み込まれている。
なお、キー溝部18aを画成する壁面のうち、タイヤ周方向で互いに対向する一対の側壁面と底壁面とは直角をなしている。また、突条部12aの外表面のうち、外装体12の内周面から立ち上がる一対の側壁面と、タイヤ径方向の内側を向く頂壁面と、は直角をなしている。さらに、突条部12aおよびキー溝部18aのタイヤ周方向の大きさは互いに同等になっている。
また、リング状体13は外装体12よりもタイヤ幅方向Hの大きさ、つまり幅が大きくなっており、図示の例では、リング状体13は円筒状に形成されている。
連結部材15は、取り付け体11の外周面側と、リング状体13の内周面側と、を連結しており、図示の例において連結部材15は、外装体12の外周面とリング状体13の内周面とを互いに連結する弾性変形可能な第1連結板21および第2連結板22を備えている。
連結部材15のうち、第1連結板21は一のタイヤ幅方向H(タイヤ幅方向Hに沿う一方側)の位置にタイヤ周方向に沿って複数配置され、第2連結板22は一のタイヤ幅方向Hの位置とは異なる他のタイヤ幅方向H(タイヤ幅方向Hに沿う他方側)の位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されている。すなわち、複数の第1連結板21は、タイヤ幅方向Hにおける同一の位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるとともに、複数の第2連結板22は、第1連結板21からタイヤ幅方向Hに離れた同一のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されている。なお、図示の例において、各連結板21、22は、タイヤ周方向に沿ってそれぞれ60個ずつ設けられている。
なお、複数の連結部材15は、外装体12とリング状体13との間において、軸線Oを基準に互いに点対称となる位置に各別に配置されている。また、全ての連結部材15は互いに同形同大となっている。さらに、連結部材15の幅はリング状体13の幅より小さくなっている。
そして、タイヤ径方向に圧縮荷重が作用していない状態(以下、単に無負荷状態という)では、タイヤ周方向で隣り合う第1連結板21同士は、互いに非接触とされている。同様に、タイヤ周方向で隣り合う第2連結板22同士も、無負荷状態では互いに非接触となっている。さらに、タイヤ幅方向Hで隣り合う第1連結板21および第2連結板22同士も互いに非接触となっている。
なお、第1連結板21および第2連結板22それぞれの幅は互いに同等になっている。また、第1連結板21および第2連結板22それぞれの厚さも互いに同等になっている。
ここで、図2〜図4に示すように、第1連結板21のうち、リング状体13に連結された一端部(タイヤ径方向外側の端部)21aは、外装体12に連結された他端部(タイヤ径方向内側の端部)21bよりもタイヤ周方向の一方側に位置し、第2連結板22のうち、リング状体13に連結された一端部22aは、外装体12に連結された他端部22bよりもタイヤ周方向の他方側に位置している。
また、1つの連結部材15における第1連結板21および第2連結板22の各一端部21a、22aは、リング状体13の内周面において、タイヤ幅方向Hの位置を互いに異ならせて、タイヤ周方向における同一の位置に連結されている。
図示の例では、第1連結板21および第2連結板22それぞれにおいて、一端部21a、22aと他端部21b、22bとの間に位置する中間部分21c、22cに、タイヤ周方向に湾曲する湾曲部21d〜21f、22d〜22fが、非空気入りタイヤ1をタイヤ幅方向Hから見たタイヤ側面視で、連結板21、22が延びる方向に沿って複数形成されている。両連結板21、22それぞれにおいて、複数の湾曲部21d〜21f、22d〜22fのうち、上述した延びる方向で互いに隣り合う各湾曲部21d〜21f、22d〜22fの湾曲方向は、互いに逆向きになっている。
第1連結板21に形成された複数の湾曲部21d〜21fは、タイヤ周方向の他方側に向けて突となるように湾曲した第1湾曲部21dと、第1湾曲部21dと一端部21aとの間に位置し、一端部21aに連なるとともに、タイヤ周方向の一方側に向けて突となるように湾曲した第2湾曲部21eと、第1湾曲部21dと他端部21bとの間に位置し、かつタイヤ周方向の一方側に向けて突となるように湾曲した第3湾曲部21fと、を有している。
また、第2連結板22に形成された複数の湾曲部22d〜22fは、タイヤ周方向の一方側に向けて突となるように湾曲した第1湾曲部22dと、第1湾曲部22dと一端部22aとの間に位置し、一端部22aに連なるとともに、かつタイヤ周方向の他方側に向けて突となるように湾曲した第2湾曲部22eと、第1湾曲部22dと他端部22bとの間に位置し、かつタイヤ周方向の他方側に向けて突となるように湾曲した第3湾曲部22fと、を有している。
図示の例では、第1湾曲部21d、22dは、第2湾曲部21e、22eおよび第3湾曲部21f、22fよりも、タイヤ側面視の曲率半径が大きくなっている。特に、図示の例では、各連結板21、22それぞれの湾曲部21d〜21f、22d〜22fのうち、一端部21a、22aに連なる第2湾曲部21e、22eの曲率半径が最も小さくなっている。なお、第1湾曲部21d、22dは、第1連結板21および第2連結板22の延びる方向における中央部に配置されている。
さらに、両連結板21、22の各長さは互いに同等とされるとともに、両連結板21、22の各他端部21b、22bは、図4に示されるように、タイヤ側面視で、外装体12の外周面において各一端部21a、22aとタイヤ径方向で対向する位置から軸線Oを中心にタイヤ周方向における一方側および他方側にそれぞれ同じ角度(例えば20°以上135°以下)ずつ離れた各位置に各別に連結されている。また、第1連結板21および第2連結板22それぞれの第1湾曲部21d、22d同士、第2湾曲部21e、22e同士、並びに第3湾曲部21f、22f同士は互いに、タイヤ周方向に突となる向きが逆で、かつ大きさが同等になっている。
これにより、各連結部材15のタイヤ側面視の形状は、タイヤ径方向に沿って延在し、かつ両連結板21、22の各一端部21a、22aを通る仮想線Lに対して線対称となっている。
また、両連結板21、22それぞれにおいて、連結板21、22の延びる方向における中央部から一端部21a、22aにわたる一端側部分は、中央部から他端部21b、22bにわたる他端側部分よりも厚さが大きくなっている。これにより、連結部材15の重量の増大を抑えたり、連結部材15の柔軟性を確保したりしながら、連結板21、22において大きな負荷がかかり易い一端部21a、22a側の強度を高めることができる。なお、これらの一端側部分と他端側部分とは段差なく滑らかに連なっている。
ここで本実施形態では、外装体12、リング状体13および複数の連結部材15は、一体に形成されている。
さらに本実施形態では、図1に示すように、外装体12は、タイヤ幅方向Hの一方側に位置する一方側分割外装体25と、タイヤ幅方向Hの他方側に位置する他方側分割外装体26と、に分割されている。また、リング状体13は、タイヤ幅方向Hの一方側に位置する一方側分割リング状体23と、タイヤ幅方向Hの他方側に位置する他方側分割リング状体24と、に分割されている。なお図示の例では、外装体12およびリング状体13はそれぞれ、タイヤ幅方向Hの中央部で分割されている。
そして、一方側分割外装体25および一方側分割リング状体23は、第1連結板21と一体に形成され、他方側分割外装体26および他方側分割リング状体24は、第2連結板22と一体に形成されている。
さらに本実施形態では、一方側分割外装体25、一方側分割リング状体23および第1連結板21、並びに他方側分割外装体26、他方側分割リング状体24および第2連結板22はそれぞれ、鋳造若しくは射出成形により一体に形成されている。
以下、一方側分割外装体25、一方側分割リング状体23および第1連結板21が一体に形成されたものを第1分割ケース体31といい、他方側分割外装体26、他方側分割リング状体24および第2連結板22が一体に形成されたものを第2分割ケース体32という。
ここで、射出成形としては、各分割ケース体31、32それぞれの全体を各別に同時に成形する一般的な方法であってもよいし、各分割ケース体31、32それぞれにおいて、各分割外装体25、26、各分割リング状体23、24、並びに各連結板21、22のうちの一部をインサート品として残りを射出成形するインサート成形でもよいし、あるいはいわゆる二色成形等であってもよい。
また、各分割ケース体31、32それぞれにおいて、各分割外装体25、26と、各分割リング状体23、24と、各連結板21、22と、は、互いに異なる材質で形成してもよいし、同一の材質で形成してもよい。なお、この材質としては、金属材料や樹脂材料等が挙げられるが、軽量化の観点から樹脂材料、特に熱可塑性樹脂が好ましい。
また、各分割ケース体31、32それぞれの全体を各別に同時に射出成形する場合には、外装体12に形成された複数の突条部12aをゲート部分としてもよい。
分割ケース体31、32それぞれにおいて、各連結板21、22のタイヤ幅方向Hの中央部と、リング状体13のタイヤ幅方向Hの中央部と、外装体12のタイヤ幅方向Hの中央部と、は互いに一致している。また、外装体12は、リング状体13よりも幅が小さく、かつ第1連結板21および第2連結板22の各幅と同等になっている。
そして、各分割リング状体23、24それぞれのタイヤ幅方向Hの端縁同士は、例えば溶着、融着若しくは接着等により連結されている。なおこれらのうち、溶着の場合には例えば熱板溶着等を採用してもよい。
また、各分割外装体25、26それぞれのタイヤ幅方向Hの端縁同士は、タイヤ幅方向Hに離れている。これにより、取り付け体11に外嵌される外装体12の内周面にバリが生ずることが防止されている。
また、各分割ケース体31、32は、これら31、32を上述のように連結する前の状態では、図3に示されるように互いに同形同大となっている。
そして、各分割ケース体31、32同士を連結するに際し、各連結部材15がタイヤ側面視で上述のように線対称となるように、各分割ケース体31、32それぞれのタイヤ周方向の位置を合わせつつ、これらの両分割ケース体31、32のタイヤ幅方向Hの向きを互いに逆向きにした状態で、各分割ケース体31、32の各リング状体13のタイヤ幅方向Hの端縁同士を突き合わせて連結する。
トレッド部材16は円筒状に形成され、リング状体13の外周面側を全域にわたって一体に覆っており、図示の例では、トレッド部材16の内周面は全域にわたって、リング状体13の外周面に密接している。トレッド部材16は、例えば、天然ゴムまたは/およびゴム組成物が加硫された加硫ゴム、あるいは熱可塑性材料等で形成されている。熱可塑性材料として、例えば熱可塑性エラストマー若しくは熱可塑性樹脂等が挙げられる。熱可塑性エラストマーとしては、例えばJIS K6418に規定されるアミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、エステル系熱可塑性エラストマー(TPC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、ウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、熱可塑性ゴム架橋体(TPV)、若しくはその他の熱可塑性エラストマー(TPZ)等が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えばウレタン樹脂、オレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、若しくはポリアミド樹脂等が挙げられる。なお、耐摩耗性の観点ではトレッド部材16を加硫ゴムで形成するのが好ましい。
次に、図5に示すように、無負荷状態のタイヤ側面視において、連結部材15のタイヤ径方向外側端A(一端部の端)とタイヤ径方向内側端B(他端部の端)とを結ぶ線分ABと、タイヤ径方向外側端Aと車軸Oとを結ぶ線分AOとのなす角度をθ0(°)とする。
また、線分OAの長さ(図示例では、車軸Oを中心とするリング状体13の内周面の半径)をR(mm)とし、線分OBの長さ(図示例では、車軸Oを中心とする外装体12の外周面の半径)をr(mm)とする。
さらに、θ0=k×(r/R)とし、線分ABと線分OBとのなす角をθ2(°)とするとき、本発明の非空気入りタイヤでは、
k≧40、且つ、θ2≧90°
を満たすことが肝要である。
以下、本実施形態のタイヤによる作用効果について説明する。
上記のように構成された非空気入りタイヤ1は、図6に示すように、接地面Gに接地した状態でタイヤ径方向に所定の圧縮荷重が作用した場合(以下、単に圧縮状態という)に、連結部材15が弾性変形することで、取り付け体11(外装体12)とリング状体13とが相対的にタイヤ径方向に変位する。このとき、各連結部材15のうち、非空気入りタイヤ1が接地する接地面Gと、外装体12と、の間に位置し、かつタイヤ周方向で隣り合う連結部材15同士は、タイヤ周方向を向く面が互いに当接するようになっている。
ここで、図6に示すように、連結部材15のうち、接地面Gと外装体12との間に位置する第1連結板21は、一端部21aから他端部21bに向かうに従いタイヤ周方向に沿う他方側に向けて倒れ込むように変形しており、タイヤ周方向で隣接する第1連結板21同士がタイヤ径方向で重なり合うように互いに接触している。
このとき、一の第1連結板21には、一の第1連結板21に対してタイヤ周方向の両側に隣接する他の第1連結板21(他の連結部材)が、非空気入りタイヤ1をタイヤ幅方向Hから見たタイヤ側面視において、一の第1連結板21の延びる方向でそれぞれ異なる部分(タイヤ周方向で異なる部分)に接触している。具体的に、一の第1連結板21に対してタイヤ周方向の他方側で隣接する他の第1連結板21と、一の第1連結板21と、の接触部分(当接部分)C1は、タイヤ周方向の一方側で隣接する他の第1連結板21と、一の第1連結板21と、の接触部分(当接部分)C2よりも、一の第1連結板21における他端部21b寄りに配設されている。なお、他の第1連結板21は、一の第1連結板21を基準にしてタイヤ周方向の両側に位置する第1連結板21を含む。
また、連結部材15のうち、接地面Gと外装体12との間に位置する第2連結板22は、一端部22aから他端部22bに向かうに従いタイヤ周方向に沿う一方側に向けて倒れ込むように変形しており、タイヤ周方向で隣接する第2連結板22同士とタイヤ径方向で重なり合うように接触している。したがって、各連結板21、22は、変形方向がタイヤ周方向に沿って互いに逆向きになっている。
また、一の第2連結板22には、一の第2連結板22に対してタイヤ周方向の両側に隣接する他の第2連結板22(他の連結部材)が、タイヤ側面視において一の第2連結板22の延びる方向でそれぞれ異なる部分(タイヤ周方向で異なる部分)に接触している。具体的に、一の第2連結板22に対してタイヤ周方向の一方側で隣接する他の第2連結板22と、一の第2連結板22と、の接触部分C1は、タイヤ周方向の一方側で隣接する他の第2連結板22と、一の第2連結板22と、の接触部分C1よりも、一の第2連結板22における他端部22b寄りに配設されている。
そして、各連結板21、22は、第1連結板21および第2連結板22それぞれにおいて、タイヤ周方向に隣り合う複数ずつが互いに当接し、かつこれらの接触部分C1、C2がタイヤ側面視で接地面Gに沿って重なり合っている。すなわち、接触部分C1、C2は、タイヤ側面視で接地面Gに沿って連なるように並んでいる。なお、本実施形態では、タイヤ周方向で隣り合う複数の第1連結板21の接触部分C1同士と、第2連結板22の接触部分C2と、がタイヤ径方向でも同等の位置に配設されることが好ましい。また、接地面Gと取り付け体11との間に位置する各連結板21、22それぞれの接触部分のうち、全ての接触部分がタイヤ側面視で接地面Gに沿って重なり合っていてもよく、一部の接触部分のみが重なり合っていてもよい。
以上説明したように、本実施形態による非空気入りタイヤ1によれば、圧縮状態において、接地面Gと、取り付け体11(外装体12)と、の間に位置し、タイヤ周方向で隣接する連結部材15同士が互いに当接する構成とされているため、タイヤ周方向で隣接する連結部材15の接触部分C1、C2同士を圧縮荷重に対して互いに支持させ合うことが可能になる。そのため、例えば圧縮状態にも関わらずタイヤ周方向で隣接する連結部材15同士が非接触の構成に比べて、タイヤ径方向の圧縮荷重に対する連結部材15の剛性、すなわち非空気入りタイヤ1全体のタイヤ径方向のばね定数(縦ばね定数)を高めることができる。
この場合、仮に瞬間的な大荷重が非空気入りタイヤ1に作用したとしても、例えば連結部材15が破損したり、塑性変形したりする等を抑制できる。
さらに、第1連結板21が、一のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるとともに、第2連結板22が、他のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されているので、無負荷状態においてタイヤ周方向で隣り合う連結部材15同士が干渉し合うのを抑えることが可能になり、その配設個数に制限が生ずるのを抑制することができる。
また、第1連結板21のうち、リング状体13に連結された一端部21aが、外装体12に連結された他端部21bよりもタイヤ周方向の一方側に位置し、第2連結板22のうち、リング状体13に連結された一端部22aが、外装体12に連結された他端部22bよりもタイヤ周方向の他方側に位置しているので、この非空気入りタイヤ1に外力が作用したときに、第1連結板21および第2連結板22を弾性変形させ易くすることが可能になり、この非空気入りタイヤ1に柔軟性を具備させて良好な乗り心地性を確保することができる。
特に、第1連結板21および第2連結板22を弾性変形させ易くすることで、タイヤ周方向で隣接する連結板21、22同士が互いに当接し易くなるので、連結部材15の剛性が確実に高められる。
しかも、本実施形態では、外装体12とリング状体13とが、上述のように相対的にタイヤ径方向に変位したときに、第1連結板21および第2連結板22それぞれにおいて、タイヤ周方向に隣り合う複数ずつが互いに当接するので、タイヤ径方向の圧縮荷重に対する剛性が確実に高められる。
さらに、複数の第1連結板21および第2連結板22それぞれにおける接触部分C1、C2が、タイヤ側面視で接地面Gに沿って連なっているため、これらの接触部分C1、C2にかかる負荷(タイヤ径方向の圧縮荷重)を互いに分散させ合うことができる。
また、第1連結板21および第2連結板22それぞれにおいて、連結板21、22の延びる方向に沿って複数の湾曲部21d〜21f、22d〜22fが形成されているため、各連結板21、22の長さを、それぞれを直線的に形成する場合に比べて長くすることができる。そのため、複数の第1連結板21および第2連結板22それぞれにおける接触部分C1、C2を、接地面Gに沿って長く、若しくは複数箇所に亘って確保し易くなる。
また、第2湾曲部21e、22eが、第1湾曲部21d、22dおよび第3湾曲部21f、22fの曲率半径よりも小さくなっているため、第1連結板21および第2連結板22の中間部分21c、22cを柔軟に変形させることができる。これにより、タイヤ周方向で隣接する連結板21、22同士をより当接させ易く、また当接部分C1、C2部分を接地面Gに沿って長く確保することができる。
また、連結部材15が、タイヤ側面視で仮想線Lに対して線対称に形成されているので、この非空気入りタイヤ1におけるタイヤ周方向の一方側に沿うばね定数と他方側に沿うばね定数とで差が生ずるのを抑えることが可能になり、良好な操縦性を具備させることができる。
さらに、本実施形態では、外装体12、リング状体13および複数の連結部材15が一体に形成されているので、非空気入りタイヤ1の組み立てに際し、複数の連結部材15それぞれの両端部を、外装体12およびリング状体13に各別に連結しなくても、リング状体13および複数の連結部材15が一体に形成された状態で取り付け体11に装着すれば足りるため、製造時間を短縮することができる。
また、リング状体13および複数の連結部材15が一体に形成されていることから、例えば、連結部材15の両端部と外装体12およびリング状体13とを、締結部材等を用いて連結する場合と比べて重量を抑えることができる。
なお、本実施形態では、取り付け体11とリング状体13とが相対的にタイヤ径方向に非空気入りタイヤ1の外径(タイヤハイト)の10%以上変位したときに、接地面Gと外装体12との間に位置し、かつタイヤ周方向で隣り合う連結部材15同士が当接する構成になっていることが好ましい。これにより、連結部材15の柔軟性を確保した上で、剛性を高めることができる。
そして、発明者は、k≧40、且つ、θ2≧90°を満たすことで、タイヤ径方向の圧縮荷重に対する剛性を有効に向上させることができることを、以下のように見出したものである。
まず、θ2が90°未満だと、連結部材15間の間隔が狭くなり、わずかな撓みで連結部材15間の接触が生じてしまうと共に、連結部材15のパスが長くなるため、タイヤ重量が増加してしまう。このことから連結部材15の形状を規制するに当たり、まず、θ2を90°以上とすることが肝要となる。
次に、図7は、タイヤサイズ155/65R13(PS)、3.00−8、4.00−5のタイヤについて、上記θ0(°)と応力及び重量との関係を示した図である。
なお、応力については、実車荷重を負荷した際に連結部材に生じる応力をFEM解析により算出した。
図7において、三角のプロットは、θ=90°の場合に相当するものであり(上記定義におけるkの上限値を意味する)、タイヤサイズ3.00−8のタイヤにおけるこの点での応力及び重量を100としたINDEXで縦軸を表示しており、数値が大きい方が応力及び重量が大きいことを意味している。
そして、応力のINDEX110までをタイヤが十分な強度を有する指標とし、図中、四角のプロットでそれを表示している。この点は、上記定義におけるkの下限値を意味する。
また、好適値の一例として、応力のグラフと重量のグラフとの交点を丸のプロットで表示している。
次に、図8は、上記3つのタイヤサイズのタイヤについて、図7における上記三角、四角、丸の各プロットをとることにより、比r/Rとθ0との関係を示す図である。
図8に示すように、連結部材15の形状を規制するに当たっては、kが40以上となるような形状にすることが肝要であることがわかった。
以上の考察により、k≧40、且つ、θ2≧90°を満たすことで、タイヤ径方向の圧縮荷重に対する剛性の向上と、重量の増加の抑制とを両立させることができることがわかった。
従って、本実施形態のタイヤによれば、重量の増加を抑制しつつも、タイヤ径方向の圧縮荷重に対する剛性を向上させることができる。
ここで、本願発明者は、以上説明した作用効果についての検証試験を実施した。
実施例として、図1〜図5で示した非空気入りタイヤ1を採用し、また比較例として、タイヤ周方向で隣接する連結部材15同士が圧縮状態で非接触に構成された非空気入りタイヤを採用した。そして、本試験では、実施例および比較例それぞれにおいて、撓み率(%:外径に対する変位率)と荷重(N)との関係を測定した。なお、両タイヤのサイズ(例えば、3.00−8)は同じものとした。
図9のグラフに示すように、実施例および比較例ともに、撓み率が増加するに従い荷重も増加していることが分かる。具体的に、比較例の場合には、撓み率の増加に対して荷重が一定の割合で増加しており、撓み率と荷重とはほぼ比例の関係を有していることが分かる。
一方、実施例の場合、撓み率が約10%(図9中A地点)未満の範囲では比較例と同様に、撓み率と負荷は比例の関係にあるものの、撓み率がA地点以上の範囲では、撓み率に対する荷重の増加割合がA地点未満の範囲に比べて大きくなっている。
これは、A地点未満の範囲において、実施例および比較例ともに、タイヤ径方向に圧縮荷重が作用した場合、タイヤ周方向で隣り合う各連結部材15が非接触の状態で弾性変形することで、取り付け体11とリング状体13とが相対的にタイヤ径方向に変位する。
そして、比較例の場合には、A地点以上の範囲でも、タイヤ周方向で隣り合う各連結部材15が非接触の状態で弾性変形することで、撓み率の増加に対して荷重が一定の割合で増加する。
一方、実施例の場合には、A地点において、タイヤ周方向で隣り合う連結部材15同士が互いに当接することで、A地点以上の範囲で剛性が向上するためであると考えられる。さらに、A地点以上の範囲では、撓み率が増加するに従い連結部材15の接触部分C1、C2が接地面Gに沿って長く、若しくは複数箇所に亘って確保し易くなるので、撓み率の増加に対する荷重の増加割合が除々に増加するものと考えられる。なお、本試験の結果、撓み率が20%の場合での比較例の縦ばね定数を100とすると、実施例の縦ばね定数は170であったことが確認された。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、第1連結板21における湾曲部21d〜21fの湾曲方向、および第2連結板22における湾曲部22d〜22fの湾曲方向は、上述した実施形態に限らず適宜変更してもよい。
また、上述した実施形態では、連結部材15として第1連結板21および第2連結板22をタイヤ幅方向Hに沿って2列に配設する構成について説明したが、これに限らず、連結部材15はタイヤ幅方向Hに沿って3列以上の複数や、1列で配設しても構わない。
また、連結部材15を、外装体12とリング状体13との間にタイヤ幅方向Hに沿って複数設けてもよい。
また、第1連結板21および第2連結板22それぞれの他端部21b、22bは、上述した実施形態に代えて例えば、外装体12の外周面において軸線Oをタイヤ径方向で挟んで互いに反対となる各位置に各別に連結してもよいし、あるいは、外装体12の外周面において、第1連結板21および第2連結板22の各一端部21a、22aにタイヤ径方向で対向する位置等に連結してもよい。
また、上述した実施形態に代えて、両連結板21、22の各一端部21a、22aを、リング状体13の内周面にタイヤ周方向位置を互いに異ならせて連結してもよい。
さらに、一方側分割外装体25と、他方側分割外装体26と、の間にタイヤ幅方向Hの隙間を設けなくてもよい。
また、外装体12およびリング状体13をタイヤ幅方向Hに3個以上分割してもよいし、分割しなくてもよい。
さらに、第1、第2分割ケース体31、32は、上述した実施形態に限らず例えば、切削加工等で形成してもよい。
また、上述した実施形態では、外装体12、リング状体13および複数の連結部材15を、一体に形成するものとしたが、これに限られるものではなく、それぞれを個別に形成した後、互いに連結してもよい。さらに、外装体12を、取り付け体11と一体に形成してもよい。
また、上述した実施形態では、連結部材15の一端部21a、22aを、外装体12を介して取り付け体11に間接的に連結する構成について説明したが、これに限らず、取り付け体11に連結部材15の一端部21a、22aを直接的に連結しても構わない。
また、上述した実施形態では、タイヤ周方向で隣り合う複数の第1連結板21の接触部分C1、C2同士と、第2連結板22の接触部分C1、C2同士と、がタイヤ径方向で同一に配設される構成としたが、これに限られない。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
本発明の効果を確かめるため、発明例1〜3にかかるタイヤ及び比較例1、2にかかるタイヤを試作し、重量、応力、および荷重負荷時の連結部材間の接触の有無、を評価する以下の試験を行った。
上記各タイヤは、タイヤサイズ3.00−8のタイヤである。
ここで、「応力」は、実車荷重を負荷した際に、連結部材に発生する応力をFEM解析により算出した。
各タイヤの諸元及び評価結果は、以下の表1に示しており、重量及び応力については、発明例1の評価結果を100としたときの指数で評価し、数値が大きい方が重量及び応力が大きいことを示している。また、「荷重負荷時の連結部材の接触の有無」とは、0.7kNのわずかな荷重を負荷した際に、連結部材間が不所望に接触してしまうか否かを意味する。
Figure 0006288928
表1に示すように、発明例1〜3にかかるタイヤは、比較例1、2にかかるタイヤと比較して、重量の増加を抑制しつつも、応力を低減することができていることがわかる。
タイヤ径方向の圧縮荷重に対する剛性を向上させることができる。
1:非空気入りタイヤ、11:取り付け体、12:外装体、13:リング状体、
15:連結部材、21:第1連結板、22:第2連結板、21a、22a:一端部、
21b、22b:他端部、21d〜21f、22d〜22f:湾曲部、G:接地面、
H:タイヤ幅方向、O:軸線

Claims (2)

  1. 車軸に取り付けられる取り付け体と、
    該取り付け体をタイヤ径方向の外側から囲繞するリング状体と、
    前記取り付け体と前記リング状体との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、前記取り付け体及び前記リング状体とを変位自在に連結する連結部材と、を備える非空気入りタイヤであって、
    該タイヤが接地して、前記連結部材がタイヤ径方向の所定の圧縮荷重により変形し、前記取り付け体と前記リング状体とがタイヤ径方向に変位したときに、複数の前記連結部材のうち、該タイヤが接地する接地面と、前記取り付け体と、の間に位置する連結部材がタイヤ周方向で隣り合う他の連結部材に当接する構成とされ、
    無負荷状態のタイヤ側面視において、前記連結部材のタイヤ径方向外側端Aとタイヤ径方向内側端Bとを結ぶ線分ABと、前記タイヤ径方向外側端Aと車軸Oとを結ぶ線分AOとのなす角度をθ0(°)とし、前記線分AOの長さをR(mm)とし、前記車軸Oと前記タイヤ径方向内側端Bとを結ぶ線分OBの長さをr(mm)とし、θ0=k×(r/R)とし、前記線分ABと前記線分OBとのなす角をθ2(°)とするとき、
    60≧k≧40、且つ、θ2≧90°
    を満たし、
    前記連結部材は、前記取り付け体に外嵌されてなる円筒状の外装体及び前記リング状体と共に樹脂材料により一体に形成され、
    無負荷状態のタイヤ側面視において、前記線分ABは、タイヤ径方向に対して傾斜し、
    無負荷状態のタイヤ側面視において、前記連結部材は、タイヤ周方向の一方側に向けて突となるように湾曲した第1湾曲部と、タイヤ周方向の他方側に向けて突となるように湾曲した第2湾曲部及び第3湾曲部とを有し、前記連結部材を境界として、前記第1湾曲部の曲率中心は、前記第2湾曲部の曲率中心及び前記第3湾曲部の曲率中心に対して、タイヤ周方向の反対側に位置し、前記第2湾曲部は、前記連結部材の延在方向において、前記第1湾曲部と前記第3湾曲部との間に位置し、
    前記連結部材は、前記連結部材の延在方向における中央部からタイヤ径方向外側の一端部にわたる一端側部分が、中央部からタイヤ径方向内側の他端部にわたる他端側部分よりも厚さが大きく、
    無負荷状態のタイヤ側面視において、前記連結部材は、前記タイヤ径方向外側端Aから前記タイヤ径方向内側端Bまで段差なく滑らかに連なることを特徴とする非空気入りタイヤ。
  2. 前記第3湾曲部は、前記第2湾曲部より曲率半径が大きく、且つ、前記第1湾曲部は、前記第3湾曲部より曲率半径が大きい、請求項1に記載の非空気入りタイヤ。
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