JP5543742B2 - 光又は電気信号間の時間間隔における変化の検出 - Google Patents

光又は電気信号間の時間間隔における変化の検出 Download PDF

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Description

本発明は、光又は電気信号と光又は電気基準信号との間の時間間隔の変化を検出する方法及び装置に関する。また、本発明は、光又は電気信号を光又は電気基準信号に同期させるための上記方法の使用法に関する。
多くのタイム・クリティカルな応用分野、例えば、電気通信、データ伝送、測量技術、ナビゲーション・システム又は大規模な研究システムにおいて、高精度に光又は電気信号を同期させることは重要である。特定の用途においては、フェムト秒すなわち10-15秒単位で光又は電気信号を光又は電気基準信号に同期させることが必要な場合がある。そのような精度で同期させるためには、2つの信号間の時間間隔を安定させることができるように2つの信号間の時間間隔の変化を高精度に検出することが必要である。
光は1フェムト秒では約0.3μmの経路長を進むだけなので、例えば、光学部品の熱膨張の結果生じる長さの微小な変化でさえも光信号と光基準信号との間の時間間隔の変化をもたらすということは、すぐに判明する。特に、これは長いガラス繊維の光導波路における光信号の伝達において懸念される。伝送路の長さの変化を全て修正できるように、光信号と光基準信号との間の時間間隔の変化はフェムト秒まで検出しなければならない。
特に、紫外又はX線領域で、例えば、ハンブルグの自由電子レーザ(FLASH)やヨーロッパ自由電子レーザ(XFEL)などの、自由電子レーザを動作させるには、加速器内のさまざまな構成要素をフェムト秒まで同期させることが必要である。XFELの場合、同期させるべき構成要素は互いに最大で3.5km離れており、その結果、同軸分配系が限界に達する。
一般的には、基準パルス・レーザを使用して共通の光基準信号を全ての同期させるべき構成要素に送信する。基準パルス・レーザ自体は、通常、例えば、マイクロ波発振器によってあらかじめ定義された電気的原基準信号に同期される。基準パルス・レーザ光に同期させるべき構成要素は、基準パルス・レーザからの光基準信号に同期させなければならない光又は電気信号を使用する。
加速器におけるそのような構成要素としては、例えば、電子パルスの到達時刻を特定するために使用される到達時刻モニタがある。このためには、到達時刻モニタは、例えば、加速器内の他の場所にある他の到達時刻モニタからの信号に同期させる光又は電気信号を必要とする。したがって、全ての到達時刻モニタは、基準パルス・レーザからの共通の光基準信号を使用する。
しかしながら、この場合の問題は、構成要素への基準信号の各分岐が、例えば、温度影響など、異なる外的条件にさらされるので、基準信号の個々の構成要素への経路長において、互いに相関がなく信号の同期を妨げる変動が生じるということである。
非線形結晶を用いて重なり合う2つの光パルス信号の相関をとり、高精度な同期を得るために相関の急峻なエッジを用いることが、従来技術から知られている。しかしながら、そのような周知の方法の欠点は、相関が信号の偏光に依存しているということである。さらに、この方法は、その他に対して、時間的に重なり合わなければならないパルス幅に強く依存している。
したがって、本発明の目的は、従来技術の欠点を克服する方法及び装置を提供し、光又は電気信号をフェムト秒まで同期させるための改善された使用法を提供することである。
この目的は、請求項1、14及び17に記載の方法、使用法及び装置により達成される。各従属クレームは、本発明の好ましい実施形態に関連している。
本発明の第1の態様は、光検出器を用いて光又は電気信号と光又は電気基準信号との間の時間間隔の変化を検出する方法を提供する。この方法は、
信号が電気的な場合に、電気信号に基づいて光信号を変調するステップと、
基準信号が電気的な場合に、電気基準信号に基づいて光基準信号を変調するステップと、
光検出器によって、光信号及び光基準信号を受け取るステップと、
時間間隔に依存する周波数スペクトルを有する電気応答信号を光検出器の出力端子から出力するステップと、
出力された電気応答信号の周波数スペクトルから選択高調波をフィルタリングにより抽出するステップと、
選択高調波の振幅の変化から時間間隔の変化を検出するステップと、
を有する。
上記の方法は、以下のテーブルに示される4つの異なるモードで使用できる。
Figure 0005543742
電気信号又は電気基準信号の場合、すなわち、光‐光モード以外の全ての方法モードにおいては、まず第一に、電気信号又は電気基準信号に基づいて光信号又は光基準信号を変調する必要がある。この場合、好ましくは、光信号又は光基準信号の振幅が電気信号又は電気基準信号に基づいて変調される。ここで、上記時間間隔は、元の光又は電気信号と元の光又は電気基準信号との間の時間を指すことに留意すべきである。
したがって、電気信号又は電気基準信号の場合、この時間間隔の変化は、変調された光信号と光基準信号との間の時間間隔の変化ではなく、例えば、振幅変調という形でだけ表される場合がある。時間間隔を検出する対象の信号及び基準信号が光信号である場合、すなわち、光学‐光学方法モードの場合、変調ステップは必要ない。
上記光信号及び上記光基準信号は、同じ光検出器で受け取る。これにより、異なる光検出器の差異が回避され、時間間隔を検出するときの系統誤差が最小になる。ここで、光信号及び光基準信号は同じ供給源を持ちかつ/又は同じ光信号から分岐されたものでもよいことに留意すべきである。
本発明の方法は、とりわけ、光信号又は光基準信号の偏光に依存せず、しかも、広い範囲にわたってそれぞれのパルス幅に依存しないという点において、周知の方法より有利である。さらに、信号のパルス及び基準信号のパルスは、時間的に重なり合う必要はない。提案された方法は、時間的変化の検出に適した、光信号と光基準信号との間の考え得る様々な時間的オフセットを提供する。したがって、適切な動作点を確保するには、わずかな追加の経路長を挿入するだけでよい。
光信号及び/又は光基準信号は、好ましくは一つ以上のモード結合短パルス・レーザにより生成される。光信号及び/又は光基準信号は、好ましくは持続時間に比べて比較的小さいパルス幅、例えば、1ピコ秒の何分の1のパルス幅を有する周期的なパルス信号である。
一方、通常50〜250MHzのパルス周波数で動作させる短パルス・レーザについては、持続時間は4〜20ナノ秒であり、その時間は1.2〜6メートルの光の経路長に対応する。したがって、パルスが0.3ミリメートル未満の光の経路長に対応する幅で重なり合うことを確実にするためにそのような長い経路長を挿入する必要がないことは、本発明の大きな利点である。
時間間隔は、光信号の持続時間の0.4から0.6倍まで、好ましくは、0.45から0.55倍までの範囲の値に設定すると有利である。このようにすると、高調波を適切に選んだ場合、変化に対する感度を最大にできることが分かった。選択高調波は、好ましくは高次の、すなわち、例えば、5次以上の高調波である。
これは、変化に対する感度は高次の、特に5次以上の高調波で特に高く、様々な時間間隔を適切な動作点として使用できる、ということがさらに示されたからである。選択可能な最大次数は、光検出器のバンド幅及びフィルタ・ユニットのフィルタ幅により制限される。まだ適切に測定あるいはフィルタリングできる振幅を持つ次数の数は、これにより制限されるからである。
周波数スペクトルは、例えば、フーリエ解析又は変換を用いて、時間信号から得てもよい。時間信号は、例えば、高調波の和として表すことができる:
Figure 0005543742
ここで、A(t)は、時間tの関数としての振幅Aの形で表された光信号及び光基準信号から構成されている結合信号、nは高調波の次数、Anはn次の高周波の振幅、f0は基本周波数、φnはn次の高周波の位相シフトである。したがって、離散周波数スペクトルは、n次の高周波の周波数に対応する周波数nf0の関数としての各周波数成分の振幅Anを含む。
光信号及び光基準信号が、同じ持続時間T0すなわち同じパルス周波数f0=1/T0と、同じ振幅Atと、時間間隔ΔTとを有する場合、ΔT=T0/(2k)ならば、k=1,2...,N、φ0=0に対し、A0=cAt、Ak=0、A2k=A0である。ここで、本発明は方程式(1)で表わされる高調波に制限されず、任意の表現を有してもよいことに留意すべきである。
選択高調波の振幅の変化から時間間隔の変化を検出するための考え得る方法は複数ある。1つの単純な方法としては、選択高調波の振幅の変化を時間間隔の変化を示す直接的な尺度として使用することが考えられる。周波数スペクトルは時間間隔に依存するので、包絡線は時間間隔に基づいて変化する。
ここで、周波数スペクトルの包絡線の傾きの大きさが最大になる周波数の高調波を選択してフィルタリングにより抽出すると有利である。その場合、選択高調波の振幅は、時間間隔の変化に対する感度が最も高くなる。あるいは、高調波を適切に選択する代わりに、選択に要求される高調波がこの特性を有するように時間間隔を設定してもよい。
この考え得る方法の欠点は、光信号又は光基準信号が振幅の変動に依存することである。選択高調波の振幅の変化が時間間隔の変化を示す直接的な尺度として適切なのは、光信号又は光基準信号の振幅が極めて一定なときだけである。それ以外は、光信号又は光基準信号における振幅の変動は、時間間隔の変化として誤って解釈されてしまう。
したがって、出力された電気応答信号の周波数スペクトルからさらに第2の選択高調波をフィルタリングにより抽出し、選択高調波の振幅と第2の選択高調波の振幅との差の変化を時間間隔の変化を示す尺度として使用すると有利なである。これは、振幅の変動は2つの選択高調波に同じ影響を及ぼすので、選択高調波の振幅と第2の選択高調波の振幅との差の振幅の変動への依存は、最大限に低いからである。
第2の選択高調波は、好ましくは選択高調波の次数より1つ下又は上の次数を持つ。これは、隣接した次数を持つ高調波、特に持続時間の半分に近い時間間隔を有する高調波の振幅の差は、時間間隔の変化に対する感度が特に高いということが分かっているからである。さらに、光検出器及び/又は下流の電子機器及び/又はフィルタ・ユニットによって、生じる可能性のある誤差は、隣接した高調波に対して特に小さいことが分かっている。
また、計測上の理由から、周波数スペクトルの包絡線の大きさが選択高調波の周波数において、最小になるように高調波を選択又は時間間隔を設定することが有利である。光信号及び光基準信号の振幅が同じであって適切な時間間隔を有する場合、選択高調波は消去できるので、その結果、振幅はゼロ点において、測定できる。これは、特定の用途に対しては有利である。しかしながら、ゼロ点における振幅の変化は時間間隔の変化の方向に関するいかなる情報も含まないので、更なる補助的手段を使用しなくては信号を基準信号に同期させることができないという欠点がある。
時間間隔の変化の方向を特定するために、上記の方法が以下の更なるステップを有すると有利である:
第2の光検出器によって光信号又は光基準信号を受け取るステップと、
周波数スペクトルを有する第2の電気応答信号を第2の光検出器の出力端子から出力するステップと、
出力された第2の電気応答信号の周波数スペクトルから、選択高調波と同じ次数を持つ基準高調波をフィルタリングにより抽出するステップと、
ミキサにおいて基準高調波及びフィルタリングされた選択高調波をミキシングするステップと、
出力信号をミキサの出力端子から出力するステップと、
出力信号の振幅の変化を時間間隔の変化を示す尺度として用いて時間間隔の変化を検出するステップ。
基準高調波及びフィルタリングされた選択高調波を、好ましくはミキシング中に乗算する。両振動がミキサに同位相で送られる場合、ミキサは「振幅検出器」として使用できる。基準高調波及びフィルタリングされた選択高調波の積は、特定の振幅を中心に2倍の周波数で振動する出力信号である。
出力信号の振幅の符号付きの変化は、例えば、出力信号の振動成分を取り除くローパス・フィルターを用いて、抽出できる。この場合、出力信号の振幅の変化は、時間間隔の変化の方向に依存する符号を有するので、その結果、時間間隔の変化の方向は出力信号から特定することができ、それに応じて調整できる。
また、遅延装置を用いて、選択された時間だけ光信号及び/又は光基準信号を遅延させると有利である。そのような遅延装置は、例えば、光信号及び/又は光基準信号の経路長を延長させたものでもよい。
本発明の第2の態様は、光又は電気信号を光又は電気基準信号に同期させるための上記の方法の使用法であって、上記の方法によって検出される時間間隔の変化に基づいて時間間隔を調整する上記の方法の使用法を提供する。時間間隔は、好ましくはフィードバックによって調整される。隣接した次数を持つ2つの選択高調波の振幅間の差をゼロに調整することは、特に有利である。
本発明の第3の態様は、光検出器と、フィルタ・ユニットと、測定装置とを備え、光又は電気信号と光又は電気基準信号との間の時間間隔の変化を検出する装置を提供する。この装置において、
電気信号及び/又は電気基準信号の場合には、少なくとも一つの電気光学変調器が設けられ、当該電気光学変調器は電気信号又は電気基準信号に基づいて光信号又は光基準信号を変調するように設計されており、
光検出器は、光信号及び光基準信号を受け取って、時間間隔に依存する周波数スペクトルを有する電気応答信号を光検出器の出力端子から出力するように設計されており、
フィルタ・ユニットは、光検出器の出力端子に接続されており、また、出力された電気応答信号の周波数スペクトルから選択高調波をフィルタリングにより抽出するように設計されており、
測定装置は、フィルタ・ユニットに接続されており、また、選択高調波の振幅の変化から時間間隔の変化を検出するように設計されている。
光検出器は好ましくは広いバンド幅を有し、その結果、出力された電気応答信号の周波数スペクトルは少なくとも5つの高調波から構成される。時間検出分解能は測定装置の測定精度により制限されるので、測定装置が選択高調波の振幅に対して少なくともδA/A=10-3、好ましくは少なくともδA/A=10-4の測定精度を有すると有利である。
また、光検出器の出力端子に接続されており、また、出力された電気応答信号の周波数スペクトルから第2の選択高調波をフィルタリングにより抽出するように設計されている第2のフィルタ・ユニットを、上記の装置が備えていると有利である。第2のフィルタ・ユニットには、選択高調波の振幅と第2の選択高調波の振幅との差の変化から時間間隔の変化を検出するように設計されている測定装置が接続される。この装置により、時間間隔の変化の検出が光信号又は光基準信号における振幅の変動に依存しないように上記の方法を実施することが可能になる。
好ましくは、少なくとも1つのフィルタ・ユニットが測定装置に組み込まれる。すなわち、少なくとも1つのフィルタ・ユニットと測定装置との接続は、測定装置内部で確保される。上記の装置が、選択された時間だけ光信号及び/又は光基準信号を遅延させるように設計されている遅延装置を備えていると有利である。したがって、時間間隔は、任意に設定できる。そのような遅延装置は、例えば、光信号及び/又は光基準信号の経路長を延長させたものでもよい。
1つの有利な実施形態においては、上記の装置は、第2の光検出器と、追加フィルタ・ユニットと、ミキサとを備える。この装置において、
第2の光検出器は、光信号又は光基準信号を受け取って、周波数スペクトルを有する第2の電気応答信号を第2の光検出器の出力端子から出力するように設計されており、
追加フィルタ・ユニットは、第2の光検出器の出力端子に接続されており、また、出力された第2の電気応答信号の周波数スペクトルから選択高調波と同じ次数を持つ選択基準高調波をフィルタリングにより抽出するように設計されており、
ミキサは、フィルタ・ユニットに接続された第1の入力端子と、追加フィルタ・ユニットに接続された第2の入力端子と、出力端子とを有しており、
ミキサは、基準高調波及びフィルタリングされた選択高調波をミキシングして、振幅の変化から時間間隔の変化が検出可能な出力信号をミキサの出力端子から出力するように設計されている。
ミキサ及び追加フィルタ・ユニットは、測定装置に組み込まれていてもよい。さらに、測定装置は、時間間隔を調整するように設計されている制御装置にフィードバックを介して接続されていてもよい。制御装置は、例えば、参照レーザの繰り返し率を制御してもよい。
これは、例えば、参照レーザ自体をマイクロ波発振器からの電気基準信号に同期させるよう意図されている、すなわち、上記装置が光‐電気モードで前記方法を実施するよう意図されている場合に適切である。他方、制御装置が参照レーザからの光基準信号に同期させるよう意図されている電気信号を再調整してもよい。この場合、上記装置は電気‐光モードで上記方法を実施するよう意図されている。
本発明の第1の有利な実施形態の模式図を示す。 本発明の第2の有利な実施形態の模式図を示す。 信号の経路長を修正するための、本発明の考え得る使用法の模式図を示す。 本発明の第3の実施形態の模式図を示す。 同期を得るための使用法を有する本発明の第4の実施形態の模式図を示す。 同期を得るための別の使用法を有する本発明の第4の実施形態の模式図を示す。 光信号及び光基準信号を、時間の関数及び周波数の関数として示す模式図である。 光信号及び光基準信号を、時間の関数及び周波数の関数として、時間間隔の別の値に対して示す模式図である。 光信号及び光基準信号を、時間の関数及び周波数の関数として、時間間隔の別の値に対して示す模式図である。 光信号及び光基準信号を、時間の関数及び周波数の関数として、時間間隔の別の値に対して示す模式図である。 光信号及び光基準信号を、時間の関数及び周波数の関数として、時間間隔の別の値に対して示す模式図である。 44次と45次の選択高調波間の振幅の差を時間間隔の関数として示す。
以下、添付の図1〜12を参照して、本発明の好ましい実施形態を更に詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の好ましい実施形態を示しており、光信号1及び光基準信号3が、測定装置9のフィルタ・ユニット7に接続された出力端子を持つ光検出器5に到達している。
この例では、光信号1及び光基準信号3は、同じ持続時間T0すなわちf0=1/T0のパルス・レートを有するレーザ・パルスであり、光信号1及び光基準信号3は、同じ光導波路11によって、光検出器5へ導かれる。光信号1及び光基準信号3の振幅Atは、時間的に一定であって、同じ大きさである。ΔTの時間間隔が、光信号1のパルスと光基準信号3のパルスとの間にある。
ここで、光検出器5が光信号1及び光基準信号3を受け取ると、光検出器5は電気応答信号15を光検出器5の出力端子13から出力する。電気応答信号15は、時間間隔ΔTに依存する周波数スペクトルを有する。
次に、フィルタ・ユニット7を用いて、出力された電気応答信号15の周波数スペクトルから選択高調波をフィルタリングにより抽出し、その振幅を測定装置9を用いて測定する。そして、選択高調波の測定された振幅の変化から、時間間隔ΔTの変化を検出できる。例えば、これは、光信号1及び光基準信号3の振幅Atが時間的に一定である場合、測定した振幅の変化からの直接測定として実現可能である。
例として、図7〜図11は、ΔT=0、0.01・T0、0.02・T0、0.2・T0及び0.48・T0の時間間隔に対して、光信号1及び光基準信号3の振幅を、上部に時間tの関数として、下部に周波数fの関数として示している。光信号1及び光基準信号3は、同じ振幅Atと、同じパルス波形と、同じ持続時間T0すなわちf0=1/T0のパルス・レートとを有する。
図7において、時間間隔はΔT=0なので、その結果、光信号1のパルスと光基準信号3のパルスは完全に重なっている。したがって、下段の図における電気応答信号15の振幅は離散周波数スペクトルを示しており、46次までの高調波が示されている。
本発明の本実施形態は、図7に示すように、ΔT=0の時間間隔にはあまり適さない。全ての高調波の振幅がA0となるからである。ΔT=0から時間間隔をわずかにずらしても、光検出器5のバンド幅によってもはやカバーされないか、あるいは、フィルタ・ユニット7によってもはやフィルタリングできず、もはや適切に検出できないような非常に高次の高調波の振幅にしか効果が出ないであろう。
図8は、時間間隔の値がΔT=0.01・T0のとき、周波数スペクトルがどのように見えるかを示す。ΔT=0.01・T0のとき、周波数スペクトルは余弦曲線A(f)=0.5・A0(1+cos(0.01・2πf/f0))の形状を有する包絡線17を有する。従って、次数50、150、250、...、等の高調波は、各々消去される。包絡線17の傾きの大きさは周波数f=25・f0において最も大きいので、第25高調波の振幅は光検出器のバンド幅の範囲内でΔT=0.01・T0の時間間隔の変化に対する感度が最も高い。
図9〜図11より、周波数f及び時間間隔ΔTの関数として、次の式が包絡線17の形状にあてはまることが明らかになる:
Figure 0005543742
これは、包絡線17がf0・T0/ΔTの周期長を有することを意味する。例えば、ΔT=T0/2の時間間隔については、ちょうど1つおきに高調波、すなわち奇数次の高周波が、消去される。図9は、例えば、時間間隔がΔT=0.02・T0のとき、第25高調波がどのように消去されるかを示す。
図7〜図11より、高調波を適切に選択すれば、時間間隔の変化に対する感度は原則として、高次の、すなわち、少なくとも5次以上の高調波に対してより高くなることがすぐに判明する。包絡線17の傾きの大きさが最大になる、例えば、図10のΔT=0.2・T0のときの次数1、4、6、9、11、14、16、...、等の高調波は、特に適切である。これらの特に適切な高調波の中で、光検出器のバンド幅の範囲内でまだ適切に測定できる最も高い次数、例えば、46次は、時間間隔ΔTの変化に対する感度が最も高い。
しかしながら、図9に示すように、設定された時間間隔ΔTに対して消去される高調波を選択することが適切な場合もある。この点において、包絡線17は最小になる、すなわち、傾きの大きさがゼロになるので、その結果、時間間隔ΔTの変化に対する感度は比較的低くなるが、それはゼロ点に調整するために用いることができる。これは、計測上有益である。時間間隔ΔTの変化の結果としての振幅の変化が、時間間隔ΔTの変化の方向に関するいかなる情報も含まないということである。したがって、時間間隔ΔTの変化の方向を特定するために更なる補助的手段が必要である。
ΔT=T0/2の付近の、すなわち0.4〜0.6、好ましくは0.45〜0.55の範囲における時間間隔の値に対して感度が特に高いことも明らかである。この範囲においては、包絡線17が短い周期長とそれゆえ急峻な傾きを有するからである。
図2は、本発明の第2の有利な実施形態を示す。この装置は第2のフィルタ・ユニット19を備え、第2のフィルタ・ユニット19は、測定装置9に接続され、かつ測定装置9に組み込まれており、光検出器5の出力端子に接続されている。第2のフィルタ・ユニット19は、出力された電気応答信号15の周波数スペクトルから第2の選択高調波をフィルタリングにより抽出するように設計されている。測定装置9は、選択高調波の振幅と第2の選択高調波の振幅との差を形成して、時間間隔ΔTの変化をこの差の変化から検出するように設計されている。
図11及び図12は、時間間隔がΔT=0.48・T0のとき、どのように第45高調波及び第44高調波が選択されてフィルタリングにより抽出され、振幅A45及びA44が測定され、差ΔA=A44−A45が形成されるのかを示す。差ΔAの光信号1又は光基準信号3の振幅Atの変動に対する依存は、最大限に低い。前記変動は、2つの振幅A45及びA44に同じ影響を及ぼし、したがって、差ΔAを不変のままにしておくからである。
図12は、差ΔA=A44−A45を時間間隔ΔTの関数として示す。ここで、差ΔAがどれほど強く時間間隔ΔTに依存するかが特に明白になる。図11のΔT=0.48・T0のときの動作点は、白抜きの丸としてプロットされている。(2k−1)個のゼロ交差の一つにおいて、傾きの大きさが最大になり、差ΔAはΔTの変化に対し最も高い感度を有する。ここで、選択された45次に対し、k=45である。ΔA=0の値に調整することが可能であることの利点は、他にもある。傾きは、ΔT=T0/2に近いゼロ交差において、最も急峻である。すなわち、
Figure 0005543742
方程式(3)から、感度は、低次の高周波よりも高次の高調波に対してより大きいことがすぐに明らかになる。好ましい動作点(図12において、黒い点で示されている)は、ΔT∈[T0/2−T0/(2k−1),T0/2]の動作範囲において、ΔA=0に調整することが可能な、ΔT=T0/2[1−1/(2k−1)]のゼロ交差でもよい。考え得る動作点としてのΔT値の多様性は、図12からも明らかになる。
図3は、他の構成要素(図示せず)との同期をとるために到達時刻モニタ21が必要とする光信号1の経路長を修正ための、本発明の考え得る用途を示す。このためには、光信号である原信号24はモード結合短パルス・レーザ23により生成され、そこから、半透過性の第1のミラー25を用いて光信号1を分岐させる。
原信号24は、同期をとるために同様に光信号1を分岐させる他の構成要素にも送られる。信号1は、光導波路27を介して第1のミラー25から到達時刻モニタ21に送られる。ここで、例えば、温度の影響により光導波路27の長さが変化すると、他の構成要素との同期に支障をきたす可能性がある。
本発明に係る方法を用いて、光導波路27の長さのあらゆる変化を検出できる。このためには、到達時刻モニタ21側の光導波路27の端部にある半透過性の第2のミラー29を用いて、信号1を180度反射したものである基準信号3を生成する。したがって、基準信号3は、光導波路27において、信号1に対して反対方向に逆行する。
第1のミラー25側の光導波路27の端部にある第3のミラー31は、基準信号3を180度反射して再び信号1の方向に向ける。そして、第2のミラー29と第3のミラー31との間の光導波路27の所望の位置にある半透過性の第4のミラー33は、光検出器5に対して信号1及び基準信号3を分岐する。
信号1とは対照的に、基準信号3は、光検出器5に達するまでに、第2のミラー29と第3のミラー31との間の経路長、すなわち、ほぼ光導波路27の長さを2回通る。第2のミラー29の及び/又は第3のミラー31の位置は、信号1のパルス及び基準信号3のパルスが所望の時間間隔ΔTを有するように設定できる。これは、好ましくは信号1の又は基準信号3の持続時間T0の0.45倍から0.55倍の範囲の間隔である。
ここで、光検出器5の出力端子13に接続されている測定装置9は、本発明に係る方法を用いて時間間隔ΔTの変化を検出できる。そのような変化は、例えば、基準信号3が信号1の2倍よりも長く光導波路27を通過したために光導波路27の長さが変化するときに生じる。そして、この検出された変化は、例えば、光導波路27の長さの変化を補償するために第2のミラー29と第3のミラー31との間の光の経路長を再調整するように設計されているアクチュエータ32に、情報として送ることができる。
図4は、本発明の第3の好ましい実施形態を示す。この実施形態においては、第2の光検出器33と、追加フィルタ・ユニット35と、ミキサ37とを用いて、時間間隔の変化を検出する。これは、選択高調波の振幅が時間間隔ΔTの所望の値において消去され、このゼロ値に調整されるよう意図されているときに有利である。
その場合、ミキサ37における出力信号の振幅の変化の符号は、時間間隔ΔTの変化の方向に関する情報を提供する。例えば、出力信号の振動成分を取り除くローパス・フィルター49を用いて出力信号の振幅の符号付きの変化を抽出することができる。その場合、出力信号の振幅の変化は、時間間隔の変化の方向に依存する符号を有するので、その結果、時間間隔の変化の方向は、出力信号から特定することができ、それに応じて調整することができる。
第2の光検出器33は、分岐光信号1を受け取って、第2の電気応答信号39を第2の光検出器33の出力端子41から出力するように設計されている。この場合、第2の電気応答信号39も、周波数スペクトルを有する。追加フィルタ・ユニット35は、第2の光検出器の出力端子41に接続され、出力された第2の電気応答信号39の周波数スペクトルから選択基準高調波をフィルタリングにより抽出するように設計されている。この場合、基準高調波は、第1の光検出器5によって電気応答信号15と共に出力された周波数スペクトルからの選択高調波と同じ次数を持つ。
ミキサ37は、第1のフィルタ・ユニット7に接続された第1の入力端子43と、追加フィルタ・ユニット35に接続された第2の入力端子45と、出力端子47とを有する。ミキサ37は、基準高調波及びフィルタリングされた選択高調波をミキシングして、出力信号をミキサ37の出力端子47から出力するように設計されており、時間間隔ΔTの変化は、出力信号の振幅の符号付きの変化から検出できる。ミキサ37及び追加フィルタ・ユニット35は、測定装置9に組み込まれていてもよい。
図5及び図6は、同期を得るための異なる使用法を有する、本発明の第4の実施形態を示す。図5は、短パルス・レーザ23の繰り返し率をマイクロ波発振器51からの電気基準信号にどのように同期させるかを示す。すなわち、前述の方法が光‐電気モードで使用されている。
図4において示される第3の実施形態と同様に、まず、第2の光検出器33及び追加フィルタ・ユニット35を用いて、短パルス・レーザ23より送出される分岐光基準信号3から選択基準高調波をフィルタリングにより抽出する。例えば、光路長を延長させた形の遅延装置53に通される光信号1も、基準信号3から分岐される。
そして、光基準信号3は、マイクロ波発振器51によって生成されて電気光学変調器55の入力端子に入力される電気基準信号に基づいて基準信号3のパルスの振幅Atを変調する電気光学変調器55を通過する。その後、光信号1は、振幅変調した光基準信号3と再び合成される。
この場合、遅延装置53は、振幅変調した光基準信号3のパルスと光信号1のパルスとの間にT0/2の経路差が生じるように設定される。この経路差を、本実施形態において光信号1及び電気基準信号に関連する時間間隔ΔTと混同しないよう注意されたい。したがって、レーザ・パルスは、第1の光検出器5に周波数2f0で到達し、1つおきに電気基準信号に基づいて振幅変調されている。
光基準信号3の持続時間T0と電気基準信号の持続時間は同じであり、そして、可能であれば、振幅変調は同じ振幅に及ぶ。電気光学変調器55は、例えば、時間間隔がΔT=0のとき、全ての変調されたパルスがAt/2の振幅を有し、基準信号3のパルスが電気基準信号のゼロ交差に正確に一致するように、光基準信号3を変調することができる。光基準信号3の振幅は、光信号1及び電気基準信号間の時間間隔ΔTの変化の仕方によって、大きくなるように又は小さくなるように変調される。
さらに、光信号1の振幅がAt/2の振幅に設定される場合、1つおきに高調波が消去された、すなわち、奇数次の高周波が消去された周波数スペクトルが、ΔT=0の時間間隔に対して生じる。ここで、第1の光検出器5によって電気応答信号15と共に出力される周波数スペクトルから奇数次の高調波が選択されると、上で既に述べたように最小振幅に調整することが可能である。これは、ΔT≠0の時間間隔が生じるとすぐに、基準信号3の振幅変調は奇数次の選択高調波の振幅の増加をもたらすからである。
その場合、第3の実施形態と同様に、時間間隔の所望の値ΔT=0において消去される選択高調波の振幅のゼロ値又は最小値に調整することが可能である。この場合、第2の光検出器33によって受け取られて、追加フィルタ・ユニット35でフィルタリングにより抽出される基準高調波は、第1の光検出器5によって電気応答信号15と共に出力される周波数スペクトルからの選択高調波と同じ次数を持つ。
光基準信号3又は光信号1が振幅変調される光‐電気又は電気‐光モードにおける前述の方法の実施形態においては、時間間隔ΔTの変化が光信号1のパルスと光基準信号3のパルスとの間の経路差の変化によって表されないので、経路差の変化に対する感度は、この場合最小にするべきである。
経路差の変化は、例えば、光信号1の又は光基準信号3の経路長の変化によって生じる。したがって、これらの実施形態に対しては、例えば、光信号1の又は光基準信号3の経路長の変化の影響を最小にするために、低次の高調波を選択すると有利である。ここで、ミキサ37からの出力信号の振幅の符号付きの変化から時間間隔ΔTの変化も検出するため、第1のフィルタ・ユニット7に接続された第1の入力端子43と、追加フィルタ・ユニット35に接続された第2の入力端子45と、出力端子47とを有するミキサ37もここで設けられる。
ミキサ37は、基準高調波及びフィルタリングされた選択高調波をミキシングして、出力信号をミキサ37の出力端子47から出力するように設計されており、出力信号の振幅の符号付きの変化から時間間隔ΔTの変化を検出できる。ここで、ミキサ37及び追加フィルタ・ユニット35は、測定装置9に組み込まれる。
短パルス・レーザ23の繰り返し率をマイクロ波発振器51からの電気基準信号に同期させる場合は、図5に示すように、ミキサ37の出力端子47は、フィードバック57を介して短パルス・レーザ23の制御装置59に接続され、前記制御装置は、出力信号を使用して短パルス・レーザ23の繰り返し率を制御して時間間隔ΔTを調整するように設計されている。
フィードバック以外は、図6は図5に対応し、光信号1と光基準信号3の役割が交換される。したがって、この場合は、光信号1を電気基準信号に同期させるのではなく、むしろ逆に電気信号を光基準信号3に同期させる。すなわち、前述の方法が電気‐光モードで使用される。この場合、光基準信号3は短パルス・レーザ23からの光信号1から分岐され、光信号1は電気光学変調器55によって電気信号の場合と同様に振幅変調される。
電気信号をそれに応じて同期させるために、ミキサ37の出力端子47はこの場合フィードバック57を介してマイクロ波発振器51の制御装置59に接続され、前記制御装置は、出力信号の振幅の符号付きの変化によってマイクロ波発振器51の位相シフトを制御して、時間間隔ΔTを調整するように設計されている。

Claims (25)

  1. 光検出器(5)を用いて光又は電気信号(1)と光又は電気基準信号(3)との間の時間間隔(ΔT)の変化を検出する方法であって、
    前記信号が電気的な場合に、前記電気信号に基づいて光信号(1)を変調するステップと、
    前記基準信号が電気的な場合に、前記電気基準信号に基づいて光基準信号(3)を変調するステップと、
    前記光検出器(5)によって前記光信号(1)及び前記光基準信号(3)を受け取るステップと、
    前記時間間隔(ΔT)に依存する周波数スペクトルを有する電気応答信号(15)を前記光検出器(5)の出力端子(13)から出力するステップと、
    出力された前記電気応答信号(15)の前記周波数スペクトルから選択高調波をフィルタリングにより抽出するステップと、
    前記選択高調波の振幅の変化から前記時間間隔(ΔT)の変化を検出するステップと、
    を含む方法。
  2. 前記光信号(1)及び/又は前記光基準信号(3)は、1つ以上のモード結合短パルス・レーザ(23)によって生成される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記時間間隔(ΔT)は、前記光信号(1)の持続時間(T0)の0.4倍から0.6倍までの範囲の値に設定される、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記選択高調波は、高次の、すなわち、5次以上の高調波である、請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 電気信号の場合には、前記光信号(1)の振幅は前記電気信号に基づいて変調され、電気基準信号の場合には、前記光基準信号(3)の振幅は前記電気基準信号に基づいて変調される、請求項1から4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記選択高調波の振幅の変化は、前記時間間隔(ΔT)の前記変化を示す直接的な尺度として使用される、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 出力された前記電気応答信号(15)の前記周波数スペクトルから第2の選択高調波がさらにフィルタリングにより抽出され、前記選択高調波の振幅と前記第2の選択高調波の振幅との間の差(ΔA)の変化が前記時間間隔(ΔT)の前記変化を示す尺度として使用される、請求項1から5のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記第2の選択高調波は、前記選択高調波の次数より1つ下又は上の次数を持つ、請求項7に記載の方法。
  9. 前記周波数スペクトルの包絡線の傾きの大きさが前記選択高調波の周波数において最大になるように、少なくとも1つの高調波が選択又は前記時間間隔が設定される、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記周波数スペクトルの包絡線(17)の大きさが前記選択高調波の周波数において最小になるように、少なくとも1つの高調波が選択又は前記時間間隔(ΔT)が設定される、請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
  11. 第2の光検出器(33)によって前記光信号(1)又は前記光基準信号(3)を受け取るステップと、
    周波数スペクトルを有する第2の電気応答信号(39)を前記第2の光検出器(33)の出力端子(41)から出力するステップと、
    出力された前記第2の電気応答信号(39)の前記周波数スペクトルから、前記選択高調波と同じ次数を持つ基準高調波をフィルタリングにより抽出するステップと、
    ミキサ(37)において前記基準高調波及び前記フィルタリングされた選択高調波をミキシングするステップと、
    出力信号を前記ミキサ(37)の出力端子(47)から出力するステップと、
    前記出力信号の振幅の変化を前記時間間隔(ΔT)の変化を示す尺度として用いて前記時間間隔(ΔT)の変化を検出するステップと、
    をさらに含む、請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記基準高調波及び前記フィルタリングされた選択高調波を、ミキシング中に乗算する、請求項11に記載の方法。
  13. 遅延装置(53)を用いて、選択された時間だけ前記光信号(1)及び/又は前記光基準信号(3)を遅延させる、請求項1から12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 光又は電気信号(1)を光又は電気基準信号(1)に同期させるための、請求項1から13のいずれか1項に記載の方法の使用法であって、
    前記時間間隔(ΔT)は、前記方法によって検出される前記時間間隔(ΔT)の前記変化に基づいて調整される使用法。
  15. 前記時間間隔(ΔT)は、フィードバック(57)によって調整される、請求項14に記載の使用法。
  16. 隣接した次数を持つ2つの選択高調波の振幅間の差(ΔA)は、ゼロに調整される、請求項14又は15に記載の使用法。
  17. 光検出器(5)と、フィルタ・ユニット(7)と、測定装置(9)とを備え、光又は電気信号(1)と光又は電気基準信号(3)との間の時間間隔(ΔT)の変化を検出する装置であって、
    電気信号及び/又は電気基準信号の場合には少なくとも1つの電気光学変調器(55)が設けられ、当該電気光学変調器(55)は前記電気信号又は前記電気基準信号に基づいて光信号(1)又は光基準信号(3)を変調するように設計されており、
    前記光検出器(5)は、前記光信号(1)及び前記光基準信号(3)を受け取って、前記時間間隔(ΔT)に依存する周波数スペクトルを有する電気応答信号(15)を前記光検出器(5)の出力端子(13)から出力するように設計されており、
    前記フィルタ・ユニット(7)は、前記光検出器(5)の前記出力端子(13)に接続されており、また、出力された前記電気応答信号(15)の前記周波数スペクトルから選択高調波をフィルタリングにより抽出するように設計されており、
    前記測定装置(9)は、前記フィルタ・ユニット(7)に接続されており、また、前記選択高調波の振幅の変化から前記時間間隔(ΔT)の変化を検出するように設計されている装置。
  18. 前記光検出器(5)は広いバンド幅を有し、その結果、出力された前記電気応答信号(15)の前記周波数スペクトルは少なくとも5つの高調波から構成される、請求項17に記載の装置。
  19. 前記測定装置(9)は、前記選択高調波の振幅に対して少なくともδA/A=10-3 測定精度を有する、請求項17又は18に記載の装置。
  20. 前記光検出器(5)の前記出力端子(13)に接続されており、また、出力された前記電気応答信号(15)の前記周波数スペクトルから第2の選択高調波をフィルタリングにより抽出するように設計されている第2のフィルタ・ユニット(19)をさらに備え、
    前記測定装置(9)は、前記第2のフィルタ・ユニット(19)に接続されており、また、前記選択高調波の振幅と前記第2の選択高調波の振幅との間の差(ΔA)の変化から前記時間間隔(ΔT)の変化を検出するように設計されている、
    請求項17から19のいずれか1項に記載の装置。
  21. 少なくとも1つのフィルタ・ユニット(7、19)が、前記測定装置(9)に組み込まれている、請求項17から20のいずれか1項に記載の装置。
  22. 選択された時間だけ前記光信号(1)及び/又は前記光基準信号(3)を遅延させるように設計されている遅延装置(53)をさらに備える、請求項17から21のいずれか1項に記載の装置。
  23. 第2の光検出器(33)と、追加フィルタ・ユニット(35)と、ミキサ(37)とをさらに備え、
    前記第2の光検出器(33)は、前記光信号(1)又は前記光基準信号(3)を受け取って、周波数スペクトルを有する第2の電気応答信号(39)を前記第2の光検出器(33)の出力端子(41)から出力するように設計されており、
    前記追加フィルタ・ユニット(35)は、前記第2の光検出器(33)の前記出力端子(41)に接続されており、また、出力された前記第2の電気応答信号(39)の前記周波数スペクトルから前記選択高調波と同じ次数を持つ選択基準高調波をフィルタリングにより抽出するように設計されており、
    前記ミキサ(37)は、前記フィルタ・ユニット(5)に接続された第1の入力端子(43)と、前記追加フィルタ・ユニット(35)に接続された第2の入力端子(45)と、出力端子(47)とを有しており、
    前記ミキサ(37)は、前記基準高調波及び前記フィルタリングされた選択高調波をミキシングして、振幅の変化から前記時間間隔(ΔT)の変化が検出可能な出力信号を前記ミキサ(37)の前記出力端子(47)から出力するように設計されている、
    請求項17から22のいずれか1項に記載の装置。
  24. 前記ミキサ(37)及び前記追加フィルタ・ユニット(35)は、前記測定装置(9)に組み込まれている、請求項23に記載の装置。
  25. 前記測定装置(9)は、前記時間間隔(ΔT)を調整するように設計されている制御装置(57)にフィードバックを介して接続されている、請求項17から24のいずれか1項に記載の装置。
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