JP5540921B2 - 音響変換装置 - Google Patents

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    • H04R11/00Transducers of moving-armature or moving-core type
    • H04R11/02Loudspeakers

Description

本発明は音響変換装置についての技術分野に関する。詳しくは、振動板と保持枠の間に形成された隙間に補強部材を設けて音響特性の向上を図る技術分野に関する。
ヘッドホーン、イヤホーン、補聴器等の各種の音声出力機器に組み込まれアーマチュアと称される振動子を有し小型のスピーカーとして機能する音響変換装置がある。
このような音響変換装置においては、アーマチュアを有する駆動ユニットと振動板を有する振動板ユニットとが音声出力孔を有する収納ケースに収納され、アーマチュアの振動部が振動したときに梁部によって振動が振動板に伝達され、伝達された振動が音声として出力される(例えば、特許文献1参照)。
振動板ユニットは、駆動ユニットに固定される保持枠と、保持枠の開口を覆う状態で保持枠に貼り付けられた樹脂フィルムと、樹脂フィルムに貼り付けられた状態で保持枠の内側に保持された振動板と、アーマチュアの振動部の振動を振動板に伝達する梁部とを有している。梁部は両端部がそれぞれ振動板の一端部とアーマチュアの振動部とに連結されている。
特開2007−74499号公報
ところで、振動板ユニットにあっては、音声の出力範囲とされる周波数領域、特に、高周波数領域の音圧のバラツキを抑制して音響特性の向上を図るために、振動板における梁部が連結された側と反対側の端面が保持枠の内面に接していることが望ましい。振動板における梁部が連結された側と反対側の端面が保持枠の内面に接していることにより、当該端面が三次共振を発生するための明確な支点となり、高周波数帯域の音圧のバラツキが抑制される。
ところが、音響変換装置にあっては、各部材の製造上の部品公差や各部材の組立時における組立公差等により、振動板の端面と保持枠の内面との間に、例えば、0.1mm程度の隙間が生じてしまう。
従って、このような隙間の発生により、特に、高周波数帯域の音圧のバラツキが大きくなり安定した音圧を得ることができなくなるおそれがある。
そこで、本発明音響変換装置は、上記した問題点を克服し、音声の出力範囲とされる周波数領域、特に、高周波数帯域の音圧のバラツキを抑制して音響特性の向上を図ることを課題とする。
音響変換装置は、上記した課題を解決するために、互いに対向して配置された一対のマグネットと、前記一対のマグネットが取り付けられたヨークと、駆動電流が供給されるコイルと、前記コイルに駆動電流が供給されたときに振動する振動部が設けられ前記振動部が前記コイルを貫通されて前記一対のマグネットの間に配置され前記ヨークに固定されたアーマチュアとを有する駆動ユニットと、開口を有する保持枠と、前記保持枠の開口を覆う状態で前記保持枠に貼り付けられた樹脂フィルムと、前記樹脂フィルムに貼り付けられた状態で前記保持枠の内側に保持された振動板と、両端部がそれぞれ前記振動板と前記アーマチュアの振動部とに連結され前記振動部の振動を前記振動板に伝達する梁部とを有する振動板ユニットとを備え、前記梁部は前記振動板の一端側に連結され、前記振動板の他端と前記保持枠の内面との間に所定の隙間が形成され、前記所定の隙間に補強部材を設け、前記振動板が前記樹脂フィルムと前記補強部材とによって前記保持枠に結合されるようにしたものである。
従って、振動板の他端と保持枠の内面との間の補強部材が設けられた部分が三次共振を発生するための支点となる。
上記した音響変換装置においては、前記保持枠は前記駆動ユニットに固定されることが望ましい。
保持枠が駆動ユニットに固定されることにより、振動等の発生時に保持枠が駆動ユニットに対して位置ずれしない。
上記した音響変換装置においては、前記駆動ユニットと前記振動板ユニットを収納するケース体とカバー体を有し前記振動板に振動が伝達されたときに発生する音声を出力する音声出力孔が形成された収納ユニットを備えることが望ましい。
駆動ユニットと振動板ユニットを収納するケース体とカバー体を有し音声出力孔が形成された収納ユニットを備えることにより、駆動ユニットと振動板ユニットが収納ユニットによって保護される。
上記した音響変換装置においては、前記補強部材として非硬化型接着剤を用いることが望ましい。
補強部材として非硬化型接着剤を用いることにより、低域感度を落とさずに、高域における感度が向上する。
上記した音響変換装置においては、前記非硬化型接着剤としてアクリル系の接着剤を用いることが望ましい。
非硬化型接着剤としてアクリル系の接着剤を用いることにより、良好な接着強度及び接着作業の短縮化が確保される。
上記した音響変換装置においては、前記補強部材として紫外線硬化型接着剤を用いることが望ましい。
補強部材として紫外線硬化型接着剤を用いることにより、高域における感度が向上する。
上記した音響変換装置においては、前記紫外線硬化型接着剤としてアクリル系の接着剤を用いることが望ましい。
紫外線硬化型接着剤としてアクリル系の接着剤を用いることにより、高い接着強度及び接着作業の短縮化が確保される。
本発明音響変換装置は、互いに対向して配置された一対のマグネットと、前記一対のマグネットが取り付けられたヨークと、駆動電流が供給されるコイルと、前記コイルに駆動電流が供給されたときに振動する振動部が設けられ前記振動部が前記コイルを貫通されて前記一対のマグネットの間に配置され前記ヨークに固定されたアーマチュアとを有する駆動ユニットと、開口を有する保持枠と、前記保持枠の開口を覆う状態で前記保持枠に貼り付けられた樹脂フィルムと、前記樹脂フィルムに貼り付けられた状態で前記保持枠の内側に保持された振動板と、両端部がそれぞれ前記振動板と前記アーマチュアの振動部とに連結され前記振動部の振動を前記振動板に伝達する梁部とを有する振動板ユニットとを備え、前記梁部は前記振動板の一端側に連結され、前記振動板の他端と前記保持枠の内面との間に所定の隙間が形成され、前記所定の隙間に補強部材を設け、前記振動板が前記樹脂フィルムと前記補強部材とによって前記保持枠に結合されるようにしている。
従って、音響変換装置における周波数領域、特に、高周波数領域の音圧のバラツキが抑制され、安定した音圧を得ることができ、音響特性の向上を図ることができる。
請求項に記載した発明にあっては、前記保持枠は前記駆動ユニットに固定されている。
従って、振動等の発生時に保持枠が駆動ユニットに対して位置ずれしないため、良好な音声の出力状態を確保することができる。
請求項に記載した発明にあっては、前記駆動ユニットと前記振動板ユニットを収納するケース体とカバー体を有し前記振動板に振動が伝達されたときに発生する音声を出力する音声出力孔が形成された収納ユニットを備えている。
従って、駆動ユニットと振動板ユニットが収納ユニットによって保護され、駆動ユニットと振動板ユニットの損傷や破損を防止することができる。
請求項に記載した発明にあっては、前記補強部材として非硬化型接着剤を用いている。
従って、低域において感度の向上を図ることができ、音響特性の向上を図ることができる。
請求項に記載した発明にあっては、前記非硬化型接着剤としてアクリル系の接着剤を用いている。
従って、良好な接着強度及び接着作業の短縮化を確保した上で音響特性の向上を図ることができる。
請求項に記載した発明にあっては、前記補強部材として紫外線硬化型接着剤を用いている。
従って、高域において感度の向上を図ることができ、音響特性の向上を図ることができる。
請求項に記載した発明にあっては、前記紫外線硬化型接着剤としてアクリル系の接着剤を用いている。
従って、良好な接着強度及び接着作業の短縮化を確保した上で音響特性の向上を図ることができる。
以下に、本発明の実施の形態を添付図面に従って説明する。
以下の説明にあっては、音声が出力される方向を前方として前後上下左右の方向を示すものとする。
尚、以下に示す前後上下左右の方向は説明の便宜上のものであり、本発明の実施に関しては、これらの方向に限定されることはない。
[全体構成]
音響変換装置1は駆動ユニット2と振動板ユニット3と収納ユニット4から成る(図1乃至図3参照)。
駆動ユニット2は、ヨーク5と一対のマグネット6、6とコイル7と回路基板8とアーマチュア9から成る(図2及び図3参照)。
ヨーク5は上下方向を向く平板状の第1の部材10と上方に開口されたコ字状の第2の部材11とが結合されて成る。第2の部材11は上下方向を向く底面部11aと該底面部11aの左右両端部からそれぞれ上方へ突出された側面部11b、11bとから成る。
第1の部材10は左右両側面がそれぞれ、例えば、接着等によって第2の部材11の側面部11b、11bにおける内面に取り付けられている。ヨーク5は第1の部材10と第2の部材11が結合されて前後に貫通された角筒状に形成され、前側の開口が作業用開口5aとして形成されている。
マグネット6、6は上下方向において離隔し互いに対向する状態で配置され、対向する側の極が異なる極にされている。上方に位置するマグネット6は第1の部材10の下面に取り付けられ、下方に位置するマグネット6は第2の部材11における底面部11aの上面に取り付けられている。
上記のように、ヨーク5は第1の部材10と第2の部材11によって構成されている。
従って、第1の部材10と第2の部材11の底面部11aとの距離を調整することが可能であり、良好な磁気特性を確保するために必要とされるマグネット6、6間の距離(図4に示すL)の最適化を図ることができる。特に、マグネット6、6間の距離Lは、マグネット6、6をヨーク5に取り付けるための接着剤の厚みや、マグネット6、6間に挿入されるアーマチュア9の後述する振動部の厚みに依存するため、マグネット6、6間の距離Lが調整可能とされていることは良好な磁気特性や良好な組立性の確保に極めて有用である。
また、第1の部材10と第2の部材11を結合する前の状態において、第1の部材10と第2の部材11にそれぞれマグネット6、6を取り付けることが可能である。従って、枠状に一体に形成されたヨークの内部空間にマグネット6、6を挿入して取付作業を行う必要がなく、ヨーク5に対するマグネット6、6の取付作業を簡単かつ高精度で行うことができる。
尚、第1の部材10と第2の部材11の結合作業は、例えば、マグネット6、6間に図示しないスペーサーを挿入して行ったり、また、画像処理によって距離Lを確認することにより行われる。
上記には、ヨーク5を平板状の第1の部材10とコ字状の第2の部材11によって構成した例を示したが、ヨークの構成はこれに限られることはなく、例えば、以下のようなヨーク5A、5Bを構成することも可能である(図5及び図6参照)。
ヨーク5Aは下方に開口されたコ字状の第1の部材10Aと上方に開口されたコ字状の第2の部材11Aとによって構成されている(図5参照)。第1の部材10Aと第2の部材11Aは、例えば、外面側に配置されたアーマチュア9の後述する被固定部(16、16)に取り付けられて上下に離隔して配置されている。ヨーク5Aにあっても、ヨーク5と同様に、第1の部材10Aと第2の部材11Aの位置調整を行うことにより、マグネット6、6間の上下方向における距離の最適化を図ることができる。
ヨーク5Bは上下左右に位置する四つの平板状の第1の部材10B、10Bと第2の部材11B、11Bが結合されて成る(図6参照)。第1の部材10B、10Bは上下に離隔して位置され、第2の部材11B、11Bは左右に離隔して位置されている。ヨーク5Bにあっても、第1の部材10B、10B間の位置調整を行うことにより、マグネット6、6間の上下方向における距離の最適化を図ることができる。
このようにヨークを構成する部材の数は複数であれば任意であり、複数の部材が上下方向において距離の調整が可能とされることにより、マグネット6、6間の上下方向における距離の最適化を図ることができる。
コイル7は軸方向が前後方向にされた筒状に形成され、前後方向から見て、例えば、長穴状に形成されている(図1及び図3参照)。コイル7は整列巻きにされ、上面及び下面がそれぞれ平面状に形成された被取付面7a、7bとして形成されている。
回路基板8はコイル7の被取付面7aに取り付けられている。回路基板8は前後方向における長さがコイル7の前後方向における長さより長くされ、略前半部がコイル7の被取付面7aに取り付けられている。従って、回路基板8の略後半部はコイル7から後方へ突出されている。
回路基板8の図示しない一対の接続端子部にはそれぞれコイル7の両端部が接続され、一対の接続端子部にそれぞれコイル7の両端部が接続された状態において、回路基板8がコイル7の被取付面7aに接着等により取り付けられている。コイル7は整列巻きにされ被取付面7aが平面状に形成されているため、コイル7と回路基板8の良好な接合状態を確保することができる。
アーマチュア9は磁性金属材料によって各部が一体に形成されて成る。アーマチュア9は上下方向を向くコイル取付部12と該コイル取付部12の後端部から上方へ突出された連結部13と該連結部13の上端部から前方へ突出された振動部14とコイル取付部12の左右両端部からそれぞれ上方へ突出された側壁部15、15と該側壁部15、15の略上半部における前面からそれぞれ前方へ突出された被固定部16、16とが一体に形成されて成る。
振動部14は前後方向における長さがコイル取付部12の前後方向における長さより長くされ、前端がコイル取付部12の前端より前方に位置されている。振動部14の前面の左右方向における中央部には前方に開口された連結用凹部14aが形成されている。
側壁部15、15の上面と被固定部16、16の上面とは同一平面とされ、この左右に離隔して位置された同一平面がそれぞれ固定面17、17として形成されている。
コイル取付部12の上面には、例えば、接着によってコイル7が取り付けられる(図3及び図7参照)。コイル7は整列巻きにされ被取付面7bとされた下面が平面状に形成されているため、コイル取付部12に対するコイル7の良好な接合状態を確保することができる。
コイル7がコイル取付部12に取り付けられた状態においては、コイル7に振動部14が貫通され一部がコイル7から前方へ突出された状態とされている。
音響変換装置1にあっては、コイル7が取り付けられるコイル取付部12とコイル7に貫通される振動部14とが、何れもアーマチュア9に設けられている。従って、コイル7に対する振動部14の位置を高い精度で確保することができ、コイル7に対する振動部14の位置精度の向上を図ることができる。
アーマチュア9はコイル取付部12にコイル7が取り付けられた状態において、ヨーク5の側面部11b、11bの外面にそれぞれ被固定部16、16が接着や溶着等によって固定される(図8参照)。
アーマチュア9のヨーク5に対する固定作業の際に、良好な磁気バランスを確保するために、振動部14とマグネット6、6の位置調整が行われる。特に、音響変換装置1にあっては、ヨーク5が体積の異なる第1の部材10と第2の部材11によって構成されているため、上下方向において磁気バランスが不均衡になる可能性があるが、振動部14とマグネット6、6の位置調整を行うことにより良好な磁気バランスを確保することができる。
振動部14とマグネット6、6の位置調整は、アーマチュア9とヨーク5の位置を調整することにより行う。具体的には、図4に示すように、一方のマグネット6と振動部14の上面との間隔H1及び他方のマグネット6と振動部14の下面との間隔H2の間隔調整やマグネット6、6に対する振動部14の傾き調整等を行う。
このとき音響変換装置1にあっては、コイル7がアーマチュア9のコイル取付部12に取り付けられているため、コイル7に対する振動部14の位置が変化することがなく、振動部14とマグネット6、6の位置を調整することによりコイル7のマグネット6、6に対する位置が同時に調整される。
従って、マグネット6,6に対するコイル7を事前に位置調整をする必要がなく、作業性の向上を図ることができる。
尚、音響変換装置1においては、ヨーク5が体積の異なる第1の部材10と第2の部材11によって構成されている。従って、例えば、第1の部材10と第2の部材11をそれぞれ異なる厚さに形成する、マグネット6、6をそれぞれ異なる厚さに形成する、マグネット6、6をそれぞれ異なる材料によって形成する、マグネット6、6をそれぞれ異なる磁力にする等の手段によって磁気バランスを調整してもよい。
アーマチュア9がヨーク5に固定された状態においては、ヨーク5の側面部11b、11bの上面がアーマチュア9の固定面17、17より稍上方に位置される(図4参照)。また、振動部14の前端部に形成された連結用凹部14aがマグネット6、6の前端部の真下より稍前方に位置される。
尚、上記には、各部が一体に形成されたアーマチュア9を例として示したが、アーマチュアは磁化される部分である振動部が磁性金属材料によって形成されていればよく、例えば、以下のようなアーマチュア9A、9Bとして構成されていてもよい(図9及び図10参照)。
アーマチュア9Aは、図9に示すように、振動部14を含む第1部材18と被固定部16、16を含む第2の部材19とが接着又は溶着によって結合されることにより構成されている。
アーマチュア9Bは、図10に示すように、振動部14を含む第1部材18がヨーク5の第2の部材11Aに接着又は溶着によって結合されることにより構成されている。
このように振動部14を含む第1部材18を他の部分と異なる部材として構成することにより、例えば、磁化される必要のある高価な第1部材18とこれより安価に形成することが可能な他の部分とを各別に形成することができ、製造コストの低減を図ることができる。
振動板ユニット2は保持枠20と樹脂フィルム21と振動板22と梁部23から成る(図1及び図3参照)。
保持枠20は、例えば、金属材料によって縦長の枠状に形成され、左右方向における幅がアーマチュア9の左右方向における幅と略同じにされている。保持枠20は下面が第1の接合面20aとされ上面が第2の接合面20bとされている。
樹脂フィルム21は大きさが保持枠20の外形と同じにされ、例えば、保持枠20の開口を閉塞するように保持枠20の上面20b上に接着等により貼り付けられている。
振動板22は厚みの薄い金属材料、例えば、アルミニウム又はステンレスによって外形が保持枠20の内形より一回り小さくされた矩形状に形成されている。振動板22には前後に延び左右に離隔して位置された補強リブ22a、22a、22aが設けられ、該補強リブ22a、22a、22aは上方へ打ち出された形状に形成されている。
振動板22は、例えば、下方から樹脂フィルム21に貼り付けられた状態とされている。
振動板22の後端22bは保持枠20の後端部における内面20cより僅かに前方に位置され、振動板22の後端22bと保持枠20の後端部における内面20cとの間には隙間Mが形成されている(図11及び図12参照)。隙間Mは振動板22と保持枠20の寸法公差や組付誤差等により生じ、例えば、0.1mm程度である。
振動板ユニット3には隙間Mを埋めるようにして接着剤24が塗布されている。従って、振動板22と保持枠20は接着剤24と樹脂フィルム21を介して結合される。接着剤24としては、例えば、アクリル系の非硬化型接着剤やアクリル系の紫外線硬化型接着剤が用いられている。
尚、接着剤24は、隙間Mを埋めるとともに、振動板22の樹脂フィルム21に貼り付けられた側と反対側の面に延在されている。即ち、振動板22は樹脂フィルム21により保持枠20に支持されるが、これを補強する補強部材として機能する。
梁部23は振動板22と一体に形成されており、例えば、振動板22の一部が下方へ折り曲げられることにより形成されている。梁部23は、例えば、上下に延びる細幅の板状に形成されている。
振動板ユニット3は駆動ユニット2に上方から、例えば、接着又はレーザー溶着によって固定される。振動板ユニット3は保持枠20の第1の接合面20aがアーマチュア9の固定面17、17に接合されることにより固定される。
保持枠20の第1の接合面20aは、例えば、レーザー溶着によってアーマチュア9の固定面17、17に接合され、側方からレーザーRが接合部分に照射される(図13参照)。このとき、上記したように、ヨーク5の側面部11b、11bの上面がアーマチュア9の固定面17、17より稍上方に位置されており、レーザーRの照射によって溶融した金属m、m、・・・がヨーク5側へ飛散したときに、飛散した金属m、m、・・・が側面部11b、11bにおける上端部の外面に衝突する。
従って、レーザーRの照射によって飛散した金属m、m、・・・の樹脂フィルム21への付着を防止することができ、樹脂フィルム21の破損を防止することができる。このようにヨーク5における側面部11bの上端部は金属m、m、・・・の飛散を防止する壁部11cとして機能し、該壁部11cの外面と保持枠20の内面とは可能な限り近付いて位置することが望ましい。
また、音響変換装置1にあっては、ヨーク5における側面部11bの上面をアーマチュア9の固定面17、17より上方に位置させることにより、樹脂フィルム21の破損を防止することができ、製造コストの高騰を来たすことなく簡単な手段によって樹脂フィルム21の破損を防止することができる。
尚、上記には、ヨーク5に金属m、m、・・・の飛散を防止する壁部11cを設けた例を示したが、例えば、図14に示すように、アーマチュア9の固定面17、17にそれぞれ上方へ突出された壁部17a、17aを設けることも可能である。
このようにアーマチュア9に壁部17a、17aを設けることにより、ヨーク5の上面とアーマチュア9の固定面17、17との高さを考慮することなく、アーマチュア9をヨーク5に固定することができ、設計の自由度の向上を図った上で樹脂フィルム21の破損を防止することができる。
また、アーマチュア9に壁部17a、17aを設けることにより、固定面17、17がヨーク5より前後方向に長くされているため、レーザーRの照射範囲を広くして振動板ユニット2を駆動ユニット2に強固に固定することができる。
さらに、図10に示したアーマチュア9Bのように、被固定部16、16を有しない場合には、振動板ユニット3の保持枠20がヨーク5の上面に固定されるが、この場合には、図15に示すように、ヨーク5の側面部11b、11bの上端部にそれぞれ壁部11d、11dを設けることが可能である。
このようにヨーク5に保持枠20を固定しヨーク5に壁部11d、11dを設けることにより、アーマチュア9の被固定部16、16が存在しない分、音響変換装置1の小型化を図った上で樹脂フィルム21の破損を防止することができる。
上記のように、駆動ユニット2の振動板ユニット3への固定時には、梁部23の下端部をアーマチュア9における振動部14の前端部に接着によって取り付ける(図3参照)。梁部23は振動部14に形成された連結用凹部14aに挿入された状態で接着剤25によってアーマチュア9に連結される。
上記したように、梁部23は振動板22に一体に形成されているため、梁部23の下端部を振動部14に取り付けるだけで梁部23を介して振動板22とアーマチュア9が連結され、振動板22と梁部23とアーマチュア9の連結作業における作業効率の向上を図ることができる。
また、梁部23が振動板22に一体に形成されているため、梁部23の下端部をアーマチュア9の振動部14に取り付けた状態において梁部23の上端部を振動板22に取り付ける必要がない。従って、梁部23の上端部を振動板22の下面に手探りで取り付ける必要がなく、梁部23の振動板22に対する連結位置のずれ、梁部23の変形、梁部23の振動板22に対する屈曲等が生じることがなく、歩留まりの向上を図ることができる。
さらに、音響変換装置1にあっては、ヨーク5が前後に貫通された角筒状に形成され、前側の開口が作業用開口5aとして形成されているため、作業用開口5aから梁部23の振動部14に対する取付作業を行うことができ、作業性の向上を図ることができる。また、ヨーク5に作業用開口5aが形成されているため、梁部23を振動部14に接着する接着剤25として紫外線硬化型接着剤を用いることができ、梁部23の振動部14への連結作業における作業性の向上を図ることができる。
尚、上記には、梁部23の例として上下に延びる細幅の板状の形状を例として示したが、梁部23の形状は細幅の板状に限られることはなく、例えば、図16乃至図19に示す梁部23A、23B、23C、23Dのように、各種の形状に形成することが可能である。
梁部23Aは、図16に示すように、下端部が振動部14に連結される細幅の連結部23aとして設けられ、連結部23aの上側の部分が上方へ行くに従って左右方向における幅が大きくなる基部23bとして設けられている。
このように梁部23Aは上方へ行くに従って左右方向における幅が大きくなる基部23bを有しているため、強度が高く振動部14において発生した振動を振動板22に確実に伝達することができる。
梁部23Bは、図17に示すように、下端部が振動部14に連結される細幅の連結部23cとして設けられ、連結部23cの上側の部分が連結部23cより左右方向における幅が大きい基部23dとして設けられている。
このように梁部23Bは連結部23cより幅の広い基部23dを有しているため、強度が高く振動部14において発生した振動を振動板22に確実に伝達することができる。
梁部23Cは、図18に示すように、下端部が振動部14に連結され左右に離隔して位置された細幅の連結部23e、23eとして設けられ、連結部23e、23eの上側の部分が連結部23e、23eより左右方向における幅が大きい基部23fとして設けられている。梁部23Cは左右に離隔して位置された細幅の連結部23e、23eを有しているため、振動部14には左右に離隔して位置された二つの連結用凹部14b、14bが設けられている。
このように梁部23Cは連結部23e、23eより幅の広い基部23fを有しているため、強度が高く振動部14において発生した振動を振動板22に確実に伝達することができる。また、左右に離隔して位置された連結部23e、23eを有しているため、振動部14との連結状態の安定化を図ることができる。
梁部23Dは、図19に示すように、梁部23Cに対して基部23fの中央部が前方又は後方へ凸の円弧面状に形成された屈曲部23gとして設けられている。
このように梁部23Dは円弧面状に形成された屈曲部23gを有しているため、一層強度を高くすることができる。
尚、梁部23(23A、23B、23C、23D)は振動板22と一体に形成されており、アルミニウム又はステンレスによって形成されている。
振動板22をアルミニウムによって形成することにより軽量化を図ることができる。一方、振動板22をステンレスによって形成することにより強度を高くして振動部14から振動板22への振動の伝達効率の向上を図ることができる。
収納ユニット4は上方に開口された箱状のケース体26と下方に開口された浅い箱状のカバー体27とから成る(図1乃至図3参照)。
ケース体26には後面部28の上端部に上方に開口された挿通用切欠28aが形成されている。ケース体26の前後両端部における内面側には、それぞれ上方を向く載置用段差面26a、26a、26aが形成されている。
カバー体27には前面部29に前後に貫通された音声出力孔29aが形成されている。
[音響変換装置の組立方法]
以下に、音響変換装置1の組立方法について説明する(図20乃至図25参照)。
先ず、上記したように、ヨーク5、マグネット6、6、コイル7、回路基板8及びアーマチュア9によって駆動ユニット2を組み立て、保持枠20、樹脂フィルム21、振動板22及び梁部23によって振動板ユニット3を組み立てる(図20参照)。
次に、上記したように、駆動ユニット2に振動板ユニット3を固定する(図21参照)。駆動ユニット2の振動板ユニット3への固定はアーマチュア9の固定面17、17に保持枠20の第1の接合面20aを接合することにより行う。このとき梁部23の下端部をアーマチュア9における振動部14の前端部に接着剤25によって取り付ける。
次いで、駆動ユニット2と振動板ユニット3をケース体26に上方から収納する(図22参照)。ケース体26に収納された振動板ユニット3は保持枠20の前後両端部がそれぞれケース体26の載置用段差面26a、26a、26aに載置されて位置決めされる。このとき駆動ユニット2の下面とケース体26の底面部の上面との間には所定の隙間が形成される。
駆動ユニット2と振動板ユニット3がケース体26に収納された状態においては、保持枠20の第2の接合面20bがケース体26の上端面26bの直ぐ内側において稍下方に位置される(図23参照)。このとき保持枠20の外面20dとケース体26の内面26cとの間に隙間Sが形成されている。
また、駆動ユニット2と振動板ユニット3がケース体26に収納された状態においては、コイル7に取り付けられた回路基板8の略後半部がケース体26の挿通用切欠28aから後方へ突出されている。
次に、保持枠20の第2の接合面20bにシール剤30を装填する(図24参照)。シール剤30は、例えば、接着作用も有している。
次いで、カバー体27を第2の接合面20bに装填したシール剤30に上方から押し付けて押し潰す(図25参照)。シール剤30を押し潰すと、該シール剤30が保持枠20の外面20dとケース体26の内面26cとの間の隙間及びカバー体27の外面27aとケース体26の内面26cとの間の隙間に侵入し、隙間Sが封止される。また、シール剤30は保持枠20の第2の接合面20bとカバー体27の下端面27bとの間に残存する他、保持枠20の内側にも侵入し保持枠20とカバー体27との間の隙間が封止される。
従って、カバー体27をシール剤30に上方から押し付けて押し潰すことにより、保持枠20とカバー体27とケース体26との間の各隙間が封止され、これらの三者が接着されて結合される。
このとき、カバー体27の下面がケース体26の上面より低く、かつ、内側に配置される。
このように音響変換装置1にあっては、カバー体27によって保持枠20を覆いシール剤30を押し潰すだけの一度の作業を行うことにより、保持枠20とカバー体27とケース体26との間の各隙間が封止され、音響変換装置1の組立作業における作業性の向上を図ることができる。
次いで、ケース体26における挿通用切欠28aの開口縁と回路基板8との間の隙間にシール剤(接着剤)31を塗布して封止及び接着を行う(図26参照)。
最後に、回路基板8のケース体26から後方へ突出された部分に、コイル7に電源を供給するための接続コードや接続端子を接続する。
音響変換装置1にあっては、上記したように、回路基板8をコイル7に貼り付けて接続しているため、配線の引き回し作業を必要とせず、作業効率の向上を図ることができる。
尚、回路基板8には接続コードや接続端子が接続されるプラス極とマイナス極の一対の端子部8a、8bが設けられており、該端子部8a、8bはそれぞれ回路基板8の表裏に位置されている(図27参照)。
このように端子部8a、8bをそれぞれ回路基板8の表裏に設けることにより、接続コードや接続端子の接続時、特に、半田付けによって接続する際の短絡を防止することができる。
また、回路基板8に端子部8a、8bをそれぞれ表裏に設けた状態で前後に離隔して位置させてもよく(図28参照)、端子部8a、8bを表面又は裏面の一方に設けた状態で前後に離隔して位置させてもよい(図29参照)。
このように端子部8a、8bを前後に離隔して位置させた場合にも、接続コードや接続端子の接続時における短絡を防止することができる。
尚、上記には、樹脂フィルム21が貼り付けられた保持枠20をケース体26とカバー体27の間に取り付けた例を示したが、保持枠20を設けることなく樹脂フィルム21がケース体26とカバー体27の間に貼り付けられる構成とすることも可能である。
[音響特性]
音響変換装置1にあっては、コイル7に電流が供給されると、一対のマグネット6、6間に位置するアーマチュア9の振動部14が磁化され、該振動部14の極性がマグネット6、6に対向する位置において繰り返し変化される。極性が繰り返し変化されることにより振動部14に微少な振動が発生し、発生した振動が梁部23から振動板22に伝達され、伝達された振動が振動板22において増幅されて音声に変換されカバー体27の音声出力孔29aから出力される。
このとき、出力される音声の周波数領域において音圧のバラツキを制して音響特性の向上を図るためには、当該周波数領域、特に、高周波数領域に存在する三次共振ピークを明確に出現させることが望ましい。
音響変換装置1にあっては、上記したように、振動板22の後端22bが保持枠20の後端部における内面20cより僅かに前方に位置され、振動板22の後端22bと保持枠20の後端部における内面20cとの間の隙間Mが埋められるように接着剤24が塗布されている(図11及び図12参照)。従って、振動板22と保持枠20が接着剤24と樹脂フィルム21を介して結合された状態とされている。
このように振動板22の後端22bと保持枠20の内面20cとの間の隙間Mを埋めるように接着剤24を塗布することにより、接着剤24が塗布された部分が三次共振を発生するための明確な支点(振動支点)Pとなる(図30参照)。従って、音響変換装置1における周波数領域、特に、高周波数領域の音圧のバラツキが抑制され、安定した音圧を得ることができ、音響特性の向上を図ることができる。
以下に、音響特性を測定した結果について説明する(図31及び図32参照)。
図31及び図32は、横軸に周波数(Hz)を示し、縦軸に感度(dB)を示したグラフ図である。
図31において、Aは隙間Mを0.14mmとし隙間Mに接着剤を塗布しない状態、Bは隙間Mを0.07mmとし隙間Mに接着剤を塗布しない状態、Cは隙間Mを0.07mmとし隙間Mに接着剤を塗布した状態を示す。Cにおいて用いた接着剤はアクリル系の非硬化型接着剤(感圧型接着剤)であり、粘度が100〜3000mPa・sとされている。
図31のAとBの比較により、3000〜4000Hz以下の周波数領域においては感度にほとんど差が見られないが、高周波領域においては隙間Mが大きくなると感度が低下することが解る。
また、図31のBとCの比較により、隙間Mが一定の場合に、3000〜4000Hz以下の周波数領域においては接着剤の塗布の有無によっては感度にほとんど差が見られないが、高周波領域においては接着剤の塗布によって感度が高くなることが解る。
図32は、隙間Mの値を一定にし隙間Mに塗布する接着剤を変更したときの測定結果である。
図32において、Dは図31のCと同じアクリル系の非硬化型接着剤を隙間Mに塗布した状態、Eは硬度がD(ショアー)75であるアクリル系の紫外線硬化型接着剤を隙間Mに塗布した状態、Fは硬度がD(ショアー)85であるアクリル系の紫外線硬化型接着剤を隙間Mに塗布した状態を示す。Dの非硬化型接着剤の硬度はEの紫外線硬化型の接着剤の硬度より低い。
図32のA、B、Cの比較により、3000〜4000Hz以下の周波数領域においては硬度の低い接着剤の方が感度が高く、10000Hz以上の周波数領域においては硬度の高い接着剤の方が感度が高くなることが解る。
上記した測定結果より、接着剤24として非硬化型接着剤を用いることにより、低域感度を落とさずに、高域において感度の向上を図ることができ、音響特性の向上を図ることができる。
また、接着剤24として紫外線硬化型接着剤を用いることにより、高域において感度の向上を図ることができ、音響特性の向上を図ることができる。
特に、接着剤24としてアクリル系の紫外線硬化型接着剤を用いることにより、良好な接着強度及び接着作業の短縮化を確保した上で音響特性の向上を図ることができる。
上記した最良の形態において示した各部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する際の具体化のほんの一例を示したものにすぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはならないものである。
図2乃至図32と共に本発明の実施の形態を示すものであり、本図は、音響変換装置の分解斜視図である。 音響変換装置の拡大斜視図である。 音響変換装置の拡大断面図である。 駆動ユニットの拡大正面図である。 第1の部材と第2の部材の形状が異なる例を示す駆動ユニットの拡大正面図である。 ヨークが四つの部材によって構成された例を示す拡大正面図である。 駆動ユニットの拡大分解斜視図である。 駆動ユニットの拡大斜視図である。 アーマチュアが二つの部材によって構成された例を示す拡大斜視図である。 アーマチュアがヨークに結合されて構成された例を示す拡大斜視図である。 振動板ユニットの拡大底面図である。 振動板と保持枠の隙間に接着剤が塗布されている状態を示す拡大断面図である。 駆動ユニットに振動板ユニットが固定された状態を示す拡大断面図である。 アーマチュアの被固定部に壁部が設けられた例を示す拡大断面図である。 ヨークに壁部が設けられた例を示す拡大断面図である。 図17乃至図19と共に梁部の形状例を示すものであり、本図は、基部が振動板に近付くに従って幅が広くなる形状に形成された例を示す拡大正面図である。 基部が連結部より幅が広い形状に形成された例を示す拡大正面図である。 二つの連結部が設けられ基部が幅が広い形状に形成された例を示す拡大正面図である。 二つの連結部が設けられ基部が幅が広い形状に形成され一部が屈曲された例を示す拡大斜視図である。 図21乃至図25と共に音響変換装置の組立方法を示すものであり、本図は、駆動ユニットと振動板ユニットと収納ユニットが結合される前の状態を示す分解斜視図である。 駆動ユニットが振動板ユニットに固定された状態を示す分解斜視図である。 駆動ユニットと振動板ユニットがケース体に収納された状態を示す分解斜視図である。 振動板ユニットの保持枠にシール剤が装填される前の状態を示す拡大断面図である。 振動板ユニットの保持枠にシール剤が装填された状態を示す拡大断面図である。 振動板ユニットの保持枠に装填されたシール剤がカバー体によって押し潰されシール剤が隙間に充填された状態を示す拡大断面図である。 音響変換装置の拡大背面図である。 端子部が回路基板の表裏に設けられている例を示す拡大平面図である。 端子部が回路基板の表裏において前後に離隔して設けられている例を示す拡大平面図である。 端子部が回路基板の表面に前後に離隔して設けられている例を示す拡大平面図である。 振動支点と三次共振の関係を示す図である。 音響特性について測定した結果を示すグラフ図である。 音響特性について測定した別の結果を示すグラフ図である。
1…音響変換装置、2…駆動ユニット、3…振動板ユニット、4…収納ユニット、5…ヨーク、6…マグネット、7…コイル、9…アーマチュア、14…振動部、18a…連結用凹部、20…保持枠、20c…内面、21…樹脂フィルム、22…振動板、22b…後端(他端)、23…梁部、26…ケース体、27…カバー体、5A…ヨーク、5B…ヨーク、9A…アーマチュア、9B…アーマチュア、23A…梁部、23B…梁部、23C…梁部、23D…梁部、24…接着剤(補強部材)、29a…音声出力孔、M…隙間、P…振動支点

Claims (8)

  1. 互いに対向して配置された一対のマグネットと、前記一対のマグネットが取り付けられたヨークと、駆動電流が供給されるコイルと、前記コイルに駆動電流が供給されたときに振動する振動部が設けられ前記振動部が前記コイルを貫通されて前記一対のマグネットの間に配置され前記ヨークに固定されたアーマチュアとを有する駆動ユニットと、
    開口を有する保持枠と、前記保持枠の開口を覆う状態で前記保持枠に貼り付けられた樹脂フィルムと、前記樹脂フィルムに貼り付けられた状態で前記保持枠の内側に保持された振動板と、両端部がそれぞれ前記振動板と前記アーマチュアの振動部とに連結され前記振動部の振動を前記振動板に伝達する梁部とを有する振動板ユニットとを備え、
    前記梁部は前記振動板の一端側に連結され、
    前記振動板の他端と前記保持枠の内面との間に所定の隙間が形成され、
    前記所定の隙間に補強部材を設け、
    前記振動板が前記樹脂フィルムと前記補強部材とによって前記保持枠に結合された
    音響変換装置。
  2. 前記振動板の他端と前記保持枠の内面との間の前記所定の隙間に前記補強部材を設けることにより、前記補強部材が設けられた部分が出力される音声の周波数領域に存在する三次共振を発生させるための振動支点になる
    請求項1に記載の音響変換装置。
  3. 前記保持枠は前記駆動ユニットに固定された
    請求項1又は請求項2に記載の音響変換装置。
  4. 前記駆動ユニットと前記振動板ユニットを収納するケース体とカバー体を有し前記振動板に振動が伝達されたときに発生する音声を出力する音声出力孔が形成された収納ユニットを備えた
    請求項1又は請求項2に記載の音響変換装置。
  5. 前記補強部材として非硬化型接着剤を用いた
    請求項1又は請求項2に記載の音響変換装置。
  6. 前記非硬化型接着剤としてアクリル系の接着剤を用いた
    請求項に記載の音響変換装置。
  7. 前記補強部材として紫外線硬化型接着剤を用いた
    請求項1又は請求項2に記載の音響変換装置。
  8. 前記紫外線硬化型接着剤としてアクリル系の接着剤を用いた
    請求項に記載の音響変換装置。
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