JP5540834B2 - Iii族窒化物半導体発光素子 - Google Patents

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Description

本発明は、内部電界が0となる面、すなわち、c面に対して90°を成すm面、a面や、c面に対して約60°を成す面を主面とするIII 族窒化物半導体発光素子に関するものである。
従来のIII 族窒化物半導体発光素子は、III 族窒化物半導体のc面を用いて構成されている。そのため、結晶内に結晶構造の歪みに起因したピエゾ分極による内部電界が生じ、発光効率の低下や結晶性の低下などの問題を生じさせていた。そこで近年、m面やa面などの内部電界が0となる面を主面とするIII 族窒化物半導体発光素子が検討されている。このようなm面やa面などを主面とするIII 族窒化物半導体発光素子は、発光する光が特定方向に偏光しているため、液晶パネルのバックライトなどに特に有用である。
特許文献1には、無極性面または半極性面を主面とするIII 族窒化物半導体発光素子が示されており、MQW構造である発光層とpコンタクト層との間に電子ブロック層を設けることが示されている。また、電子ブロック層は、厚さ28nmのMgドープAlGaNであることが示されている。この電子ブロック層は、p型層側に電子が流れてしまうのを防止するためのものであり、発光層への電子の注入効率を向上させ、発光効率を向上させることができる。
また、特許文献2には、凹凸加工が施されたサファイア基板を成長基板として用いることで、任意の面を主面とするIII 族窒化物半導体を形成する方法が示されている。
特開2008−109066 特開2006−36561
しかし、内部電界が0となる面はInの取り込みが悪いため、内部電界が0の面を主面とするIII 族窒化物半導体発光素子において発光効率の向上に最適な構成の条件は、従来のc面を主面とするIII 族窒化物半導体発光素子において発光効率の向上に最適な条件と異なっている。これは、発光層上に形成される電子ブロック層についても同様であるが、内部電界が0の面を主面とする場合にどのような電子ブロック層の構造が最適であるかは従来くわしく検討されてこなかった。
そこで本発明の目的は、内部電界が0となる面を主面とするIII 族窒化物半導体発光素子において、電子ブロック層の構造を最適化して発光効率の向上を図ることである。
第1の発明は、III 族窒化物半導体からなるnコンタクト層、発光層、電子ブロック層、pコンタクト層が順に積層された積層構造を有するIII 族窒化物半導体発光素子において、一方の表面に、サファイアのm軸方向に伸びたストライプ状の凹部の底面及び側面、凹部以外のサファイア基板のストライプ状の表面である上面とからなる凹凸構造が形成されたa面を主面とするサファイア基板と、サファイア基板の凹凸構造の底面、側面、及び、上面に沿って形成されたAlN薄膜と、を有し、積層構造は、サファイア基板のAlN薄膜を有する凹凸構造が形成さされた側の表面上に位置し、nコンタクト層、発光層、電子ブロック層、及びpコンタクト層のサファイア基板の主面に平行な面は、m面であり、電子ブロック層は、厚さ2〜8nm、Al組成比20〜30%のMgがドープされたAlGaNからなる、ことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子である。
ここでIII 族窒化物半導体とは、一般式Alx Gay Inz N(x+y+z=1、0≦x、y、z≦1)で表される半導体であり、Al、Ga、Inの一部を他の第13族元素であるBやTlで置換したもの、Nの一部を他の第15族元素であるP、As、Sb、Biで置換したものをも含むものとする。より一般的には、Gaを少なくとも含むGaN、InGaN、AlGaN、AlGaInNを示す。n型不純物としてはSi、p型不純物としてはMgが通常用いられる。
c面を主面とするIII 族窒化物半導体の内部電界の強度に対し、10%以下の強度の内部電界が存在する面(以下、非極性面)とは、たとえば、III 族窒化物半導体のc面に対して90°を成す無極性面(たとえばm面やa面)や、c面に対して約60°を成す半極性面(たとえば(11−22)面など)に対して5°以内の角度を成した面である。最も望ましいのは内部電界が0となる面であり、m面やa面、c面に対して約60°を成す面である。なお、ミラー指数において負の方向は本来、数字の上にバーを付けて表記するが、本明細書では数字の左に負号−を付けて表記するものとする。内部電界の強度をc面の場合の内部電界強度に対して10%以下とするのは、この範囲であれば、実質的に、発光効率を低下させることがなく、また長波長側への波長シフトをなくすることができるからである。
発光効率をさらに向上させるために、電子ブロック層のMg濃度、Al組成比、厚さは、次に示す範囲であることがより望ましい。電子ブロック層のMg濃度は、1×1019〜1×1020cm-3であることが望ましい。また、電子ブロック層のAl組成比は20〜30%であることがより望ましい。また、電子ブロック層の厚さは4〜6nmであることが最も望ましい。
nコンタクト層およびpコンタクト層は単層であってもよいが、複数の層で構成されていてもよい。また、nコンタクト層と発光層との間にはnクラッド層を設けてもよく、さらにnコンタクト層とnクラッド層との間にESD層を設けて耐圧特性の向上を図ってもよい。また、電子ブロック層とpコンタクト層との間にpクラッド層を設けてもよい。これらnクラッド層、ESD層、pクラッド層の構造は、従来のc面を主面とするIII 族窒化物半導体発光素子で採用されていた構造としてよい。
また、本発明のIII 族窒化物半導体発光素子は、pコンタクト層表面の一部領域をnコンタクト層が露出するまでエッチングし、その露出したnコンタクト層にn電極を設けた、p電極とn電極が同一面側となる構成の発光素子であってもよいし、成長基板として導電性基板を用いる、または後に成長基板を除去するなどしてp電極に素子面に垂直な方向において対向するようにn電極を設け、素子面に垂直な方向に導通を取る発光素子であってもよい。
第2の発明は、第1の発明において、電子ブロック層は、厚さ4〜6nmであることを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子である。
c面を主面とするIII 族窒化物半導体の内部電界の強度に対し、10%以下の強度の内部電界が存在する面は、m面、a面またはc面に対して60°の角度を成す面に対し、それぞれ5°以内の角度を成す面とすることができる。
本発明のように電子ブロック層を構成することで、c面を主面とするIII 族窒化物半導体の内部電界の強度に対し、10%以下の強度の内部電界が存在する面を主面とするIII 族窒化物半導体発光素子の発光効率を向上させることができる。
実施例1の発光素子100の構成を示した図。 実施例1の発光素子100の製造工程を示した図。 電子ブロック層13の厚さと発光強度の関係を示したグラフ。 pコンタクト層14の成長温度と発光強度の関係を示したグラフ。
以下、本発明の具体的な実施例について図を参照に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
図1は、実施例1の発光素子100の構成を示した図である。図1のように、発光素子100は、サファイア基板10と、サファイア基板10上に形成されたn−GaNからなるnコンタクト層11と、nコンタクト層11上に形成されたMQW構造である発光層12と、発光層12上に形成された電子ブロック層13と、電子ブロック層13上に形成されたpコンタクト層14と、p電極15、n電極16と、で構成されている。サファイア基板10は、a面を主面とし、サファイア基板10上に形成されるIII 族窒化物半導体からなる積層構造20(nコンタクト層11、発光層12、電子ブロック層13、pコンタクト層14)は、m面を主面とする。
サファイア基板10は、a面を主面とする基板である。サファイア基板10の一方の面には複数のストライプ状の凹部17が設けられている。凹部17の底面はサファイア基板10の主面に平行な面であり、凹部17の長手方向に垂直な方向における断面は矩形あるいは台形状である。また、凹部17の長手方向は、サファイア基板10のm軸方向である。
nコンタクト層11は、Si濃度2×1019〜2×1020cm-3、厚さ3〜8μmのn−GaNからなる。nコンタクト層11は、Si濃度の異なる複数の層で構成されていてもよいし、Si濃度が連続的に変化するような層であってもよい。
発光層12は、ノンドープのInGaNからなる井戸層とGaNからなる障壁層とを交互に繰り返し3回積層させたMQW構造である。
電子ブロック層13は、厚さ2〜8nm、Al組成比20〜30%、Mg濃度6〜8×1019cm-3のAlGaNからなる。厚さが2nm未満では、電子がpコンタクト層14側へと流れてしまうのを防止する効果が弱く、発光効率を低下させてしまうため望ましくない。また、厚さが8nmより大きいと、結晶品質が劣化するため望ましくない。
従来のc面を主面とするIII 族窒化物半導体発光素子では、内部電界(ピエゾ電界)の影響が大きいため、電子ブロック層を十分に厚くしないとp型層側に電子が流れてしまうのを十分に防止することができず、また、p型層からの歪みを低減して内部電界の影響を小さくするためにも電子ブロック層を厚くする必要があった。しかし、実施例1の発光素子100のようにm面を主面とする場合には、内部電界の影響が小さいために必ずしも電子ブロック層12を厚くする必要がなく、上記のように厚さ2〜8nmという、従来のc面を主面とするIII 族窒化物半導体発光素子における電子ブロック層とは異なる厚さ範囲が発光効率の向上に適した厚さとなっている。
pコンタクト層14は、Mg濃度1×1019〜1×1020cm-3、厚さ40〜100nmのp−GaNからなる。pコンタクト層14は、Mg濃度の異なる複数の層で構成されていてもよく、Mg濃度が発光層12から遠ざかるにつれて連続的、段階的にMg濃度が高くなるような構成であってもよい。
なお、nコンタクト層11と発光層12との間にnクラッド層を有していてもよいし、電子ブロック層13とpコンタクト層との間にpクラッド層を有していてもよい。さらに、nコンタクト層とnクラッド層との間にESD層を設けて静電耐圧特性を高めるようにしてもよい。
p電極15は、フェイスアップ型とする場合には、たとえば、pコンタクト層14上のほぼ全面に形成されたITOなどの透明電極と、透明電極上に形成されるpパッド電極とからなる構造である。フリップチップ型とする場合には、pコンタクト層14上のほぼ全面に形成されたAg合金などの高反射な金属膜である。
pコンタクト層14表面の一部領域には、nコンタクト層14に達する深さの溝が形成されており、その溝の底面に露出したnコンタクト層14上にn電極16が形成されている。n電極16の材料は、III 族窒化物半導体のm面に対して低抵抗にコンタクトをとることができる材料であればよく、たとえばTi/Alなどである。
以上のように、実施例1のm面を主面とするIII 族窒化物半導体からなる発光素子100では、電子ブロック層13を上記のように構成しているため、発光効率が向上している。発光効率のさらなる向上のためには、電子ブロック層13の厚さ、Al組成比、Mg濃度は次に示す範囲とするのがより望ましい。電子ブロック層13の厚さは、4〜6nmとすることが望ましく、5nmとすることが最も望ましい。Al組成比は、15〜35%とすることが望ましく20〜30%とすることがより望ましい。また、Mg濃度は、3×1019〜2×1020cm-3とすることがより望ましい。
次に、実施例1の発光素子100の製造工程について説明する。
まず、a面サファイア基板10の一方の面をドライエッチングして、複数のストライプ状の凹部17を設ける。ストライプの方向はサファイア基板10のm軸方向である。凹部17底面はサファイア基板10の表面に平行であり、その凹部17の断面形状は矩形あるいは台形状である(図2(a))。
次に、サファイア基板10を水素雰囲気下で加熱し、サーマルクリーニングを行う。これにより、凹部17の形成によって生じたエッチングダメージを回復させるとともに、サファイア基板10表面の不純物や酸化物を除去する。
次に、サファイア基板10を300〜420℃に降温したのち、TMA(トリメチルアルミニウム)を供給し、サファイア基板10の露出した面をAlで終端させてAl薄膜を形成する。キャリアガスには水素と窒素の混合ガスを用いた。次にTMAの供給を停止してキャリアガスとアンモニアガスを供給し、サファイア基板10を1010℃まで昇温する。これにより、サファイア基板10にAlN薄膜18を形成する(図2(b))。このAlN薄膜18は、バッファ層として機能し、凹部17の側面17aからのGaNの結晶成長を促進し、他の面(凹部17底面や、エッチングされなかったサファイア基板10表面)からのGaNの結晶成長を抑制する働きをする。
次に、MOCVD法によってn−GaNを結晶成長させる。キャリアガスには水素と窒素の混合ガスを用い、窒素源としてアンモニア、Ga源としてTMG(トリメチルガリウム)、n型ドーパントガスとしてシランを用いた。成長初期において、凹部17の側面17aからAlN薄膜18を介して成長し、他の面からの成長は抑制される。n−GaNはサファイア基板10の主面、すなわちa面に平行で、かつ凹部17の長手方向(サファイア基板10のm軸方向)をc軸方向として結晶成長する。結晶成長が進むと、各凹部17の側面17aから成長したn−GaNが合体し、次第にサファイア基板10上全体を覆っていき、最終的にサファイア基板10上にはn−GaNからなる平坦なnコンタクト層11が形成される(図2(c))。このnコンタクト層11は、サファイア基板10の主面がa面で、凹部17の長手方向がサファイア基板10のm軸方向であることから、その主面はm面である。
なお、凹部17側面17aのうち、一方の側面をSiO2 などのマスクで覆ったのちにn−GaNを結晶成長させることが望ましい。GaNの極性が揃い、nコンタクト層11の結晶性をより向上させることができるからである。
次に、nコンタクト層11上に、MOCVD法によってInGaNからなる井戸層とGaNからなる障壁層とを交互に繰り返し3回積層させて発光層12を形成する(図2(d))。In源にはTMI(トリメチルインジウム)を用い、キャリアガスや、Ga源、N源ガスはnコンタクト層11の形成時と同様である。また、成長温度は700〜800℃とする。従来のc面を主面とするIII 族窒化物半導体発光素子における発光層形成時の成長温度よりも低いが、これは、III 族窒化物半導体のm面がc面に比べてInを取り込みにくいためであり、成長温度を下げることで結晶性の悪化を抑制している。
次に、発光層12上に、MOCVD法によってMg濃度6〜8×1019cm-3、Al組成比20〜30%のAlGaNからなる厚さ2〜8nmの電子ブロック層13を形成する(図2(e))。Al源にはTMA、p型ドーパント源としてCp2 Mg(ビスシクロペンタジエニルマグネシウム)を用い、キャリアガスや、Ga源、N源ガスはnコンタクト層11の形成時と同様である。また、成長温度は850〜950℃とした。
次に、電子ブロック層13上に、MOCVD法によってMg濃度1×1019〜1×1020cm-3のGaNからなるpコンタクト層14を形成する(図2(f))。キャリアガス、Ga源、N源ガス、ドーパントガスは電子ブロック層13の形成時と同様である。また、成長温度は900〜950℃とした。発光層12の成長温度を従来のc面を主面とするIII 族窒化物半導体発光素子における発光層の成長温度よりも低温で成長させているため、これに合わせてpコンタクト層14の成長温度も低くすることで、発光層12へのダメージを低減し、発光効率の向上を図っている。
次に、pコンタクト層14上の所定の領域にリフトオフ法を用いてp電極15を形成する。そして、pコンタクト層14上の一部領域をドライエッチングしてnコンタクト層11を露出させ、その露出したnコンタクト層11に接するn電極16をリフトオフ法によって形成する。以上によって図1に示す実施例1の発光素子100が形成される。
図3は、発光素子100を20mAで駆動したときの電子ブロック層13の厚さと発光強度との関係を示したグラフである。電子ブロック層13のAl組成比は25%、成長温度は910℃とした場合である。縦軸の発光強度は、電子ブロック層13の厚さを120Åとした場合の発光強度を1として規格化した値である。図3のように、電子ブロック層13の厚さを50Å、80Åとした場合には1.05以上の発光強度が得られていることがわかる。また、電子ブロック層13の厚さを0とした場合、つまり電子ブロック層13を設けない場合、発光強度は0.99となり、発光強度が低下してしまうことがわかる。したがって、図3から、電子ブロック層13の厚さは20〜80Åの範囲が望ましいと推察される。特に50Åとするのが最も望ましいと考えられる。
図4は、発光素子100を20mAで駆動したときのpコンタクト層14の成長温度と発光強度との関係を示したグラフである。発光強度は、1000℃でpコンタクト層14を成長させた場合の発光強度を1として規格化した値である。図4のように、成長温度が低いほど発光効率が向上していることがわかり、900°程度で成長させるのが最も望ましいことがわかる。これは、従来のc面を主面とするIII 族窒化物半導体発光素子のpコンタクト層を形成するときの温度よりも50℃以上低い温度である。このようにpコンタクト層14の成長温度を下げることで発光効率を向上させることができるのは、III 族窒化物半導体のm面はInを取り込みにくいため、発光層12を従来のc面を主面とするIII 族窒化物半導体発光素子の発光層の場合よりも低温で成長させる必要があるためと考えられる。そして、発光層12を低温で成長させているため、これに合わせてpコンタクト層14の成長温度も下げることにより、発光層12へのダメージが低減され、発光効率の大幅な向上が図れたものと考えられる。
なお、III 族窒化物半導体発光素子の構成は実施例に限るものではない。たとえば、レーザーリフトオフなどの方法で成長基板を除去し、成長基板の除去により露出するn層表面に電極を設けて縦方向に導通を取る構造としてもよい。
また、実施例では成長基板として凹凸加工を施したサファイア基板を用いることで、m面を主面とするIII 族窒化物半導体を成長させているが、成長基板としてm面GaN基板を用いてもよい。
また、実施例1は、凹凸パターンを形成したa面サファイア基板を成長基板として用いてm面を主面とするIII 族窒化物半導体からなる発光素子を製造する方法であったが、本発明はこれに限るものではない。凹凸パターンを形成したサファイア基板を成長基板として用いて、他の内部電界が0となる面、たとえばa面などのc面に対して90°を成す面や、(11−22)面などのc面に対して約60°を成す面を主面とするIII 族窒化物半導体からなる発光素子を製造する方法に対して適用することができる。これらm面、a面、(11−22)面に対し、5°以内の角度を成す面であってもよい。さらに、必ずしも内部電界0となる面である必要はなく、c面を主面とするIII 族窒化物半導体の内部電界の強度に対し、10%以下の強度の内部電界が存在する面であってもよい。
本発明によるIII 族窒化物半導体発光素子は、表示装置や照明装置などに利用することができる。
10:サファイア基板
11:nコンタクト層
12:発光層
13:電子ブロック層
14:pコンタクト層
15:p電極
16:n電極
18:AlN薄膜

Claims (2)

  1. III 族窒化物半導体からなるnコンタクト層、発光層、電子ブロック層、pコンタクト層が順に積層された積層構造を有するIII 族窒化物半導体発光素子において、
    一方の表面に、サファイアのm軸方向に伸びたストライプ状の凹部の底面及び側面、凹部以外のサファイア基板のストライプ状の表面である上面とからなる凹凸構造が形成されたa面を主面とするサファイア基板と、
    前記サファイア基板の前記凹凸構造の前記底面、前記側面、及び、前記上面に沿って形成されたAlN薄膜と、を有し、
    前記積層構造は、前記サファイア基板の前記AlN薄膜を有する前記凹凸構造が形成さされた側の表面上に位置し、
    前記nコンタクト層、前記発光層、前記電子ブロック層、及び前記pコンタクト層の前記サファイア基板の前記主面に平行な面は、m面であり、
    前記電子ブロック層は、厚さ2〜8nm、Al組成比20〜30%のMgがドープされたAlGaNからなる、
    ことを特徴とするIII 族窒化物半導体発光素子。
  2. 前記電子ブロック層は、厚さ4〜6nmであることを特徴とする請求項1に記載のIII 族窒化物半導体発光素子。
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