JP5540582B2 - スイッチング電源 - Google Patents
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Description
図5において、入力端子1にAC電源が投入されると、整流素子2を介してコンデンサ3の両端に直流出力が得られる。この整流出力電圧は制御回路6を介してトランジスタ5に印加され、トランジスタ5にベース電流が流れて、トランジスタ5はオンする。トランジスタ5がオンすると、トランス4の1次側の巻線N1に整流出力電流が流れ、これによって、トランス4の1次側の巻線N2に電流が流れ、その両端に電圧が発生し、トランジスタ5をスイッチングさせる。トランジスタ5がオフするとトランス4に蓄えられたエネルギーはトランス4の2次側の巻線N3に接続された整流ダイオード9,平滑用コイル7,逆流防止ダイオード8を介して出力端子19に出力される。整流ダイオード9のカソード側では、出力ラインとグランドライン間に平滑用コンデンサ10が接続される。
請求項3に係るスイッチング電源は、請求項1に記載のスイッチング電源であって、蓄電手段はコンデンサと抵抗の直列回路であることを特徴とする。
また、本発明の構成は一般用途品からシステム機器品のさまざまな電源に適用可能である。
そして、本発明のスイッチング電源は、出力端子ラインからの逆流を防止するための逆流防止ダイオード8が設けられているため、該スイッチング電源を複数台用意して出力端子ラインを互いに接続して並列運転することができるよう構成されている。また、稼動と待機を切替えて運転する冗長化運転も同様の接続形態で運転可能である。
(本発明の電源を単独運転した時の電源オフ時の動作説明)
本発明のスイッチング電源を単独運転している時に、コンデンサ24が充電された状態でスイッチング電源をオフすると、2次側出力ラインの電圧が徐々に低下してツェナーダイオード20の規定値(降伏電圧)以下になるとトランジスタ27がオフし、抵抗23,25を介してコンデンサ24からの放電電流がトランジスタ26とトランジスタ29のベースに供給されて、コンデンサ24と抵抗23,抵抗25の時定数で決定される時間だけトランジスタ26,29がオンする。このトランジスタ26のオンにより過電圧保護用のフォトカプラ13の発光ダイオードが発光し、受光トランジスタがオンして1次側のメイントランジスタ(5)をオフする(すなわち絶縁が維持されたまま検出信号は伝達される)と同時に、トランジスタ29のオンにより抵抗28を介して出力端子ラインの電荷を瞬時に放電すると共に、逆流防止ダイオード8を介して2次側出力ラインの電荷を瞬時放電する。すなわち、トランジスタ29はコンデンサ24から流出される電流によって出力端子ラインを介して接地する。上記の時定数内においては、この状態、すなわち、1次側のメイントランジスタ(5)のオフ状態、そして出力端子ラインと2次側出力ラインの放電状態が継続され、この間に、スイッチング電源の再オン指令(電源再投入)が入ったとしても、オフ状態を継続する。
(本発明の電源を並列運転した時の電源オフ時の動作説明)
図2は、本発明のスイッチング電源を2台用意して並列運転する接続例を示すブロック図である。このように並列運転時の接続構成は、それぞれのスイッチング電源の逆流防止ダイオード8をつき合わせる形態で出力端子19を互いに接続する。
この後、第2のスイッチング電源がオフされると、出力端子ラインには第2のスイッチング電源からの出力電圧が印加されなくなるので、出力端子ラインの電圧はツェナーダイオード20の降伏電圧以下になるためトランジスタ27がオフし、トランジスタ29は抵抗28を介して上述単独運転の説明と同様に出力端子ラインおよび2次側出力ラインを瞬時に放電する。その後の電源再投入における動きは上述単独運転時の説明と同様である。
(本発明の電源を冗長化運転した時の電源切替え時の動作説明)
図2において、第1のスイッチング電源を稼動側電源とし、第2の電源を待機側電源として冗長化運転したときも上述のようにダイオード22を介して第1のスイッチング電源のコンデンサ24が充電される。この状態で第1のスイッチング電源をオフし、瞬時に第2のスイッチング電源がオンされると、第1のスイッチング電源の2次側出力ラインと出力端子ラインの電圧が徐々に低下するが、オンされた第2のスイッチング電源の出力電圧が出力端子ラインに印加されるため、該出力端子ラインの電圧はツェナーダイオード20による降伏電圧以下にはならない。このためトランジスタ27はオンの状態を維持し、トランジスタ29による放電作用は発生しない。
また、出力端子ラインの電圧がツェナーダイオード20の降伏電圧以上となると瞬時に放電作用が解除されるので、本発明はトランジスタ29と抵抗28で構成される放電回路部の過熱や破損を防止することができる。
7 平滑用コイル
8 逆流防止ダイオード
9 整流ダイオード
10 平滑用コンデンサ
12 フォトカプラ
13 フォトカプラ
14 シャントレギュレータ
15 分圧抵抗
16 ツェナダイオード
17 抵抗
19 出力端子
20 ツェナダイオード
21 ツェナダイオード
22 ダイオード
23 抵抗
24 コンデンサ
25 抵抗
26 トランジスタ
27 トランジスタ
28 抵抗
29 トランジスタ
30 ダイオード
Claims (4)
- スイッチング電源であって、
当該スイッチング電源はトランスの1次側に供給されるスイッチング電流を制御する制御手段と、前記トランスの2次側出力ラインと前記スイッチング電源の出力端子ラインとの間に挿入された前記出力端子ラインから前記2次側出力ラインへ電流が流れることを防止する逆流防止手段と、
前記2次側出力ラインもしくは前記出力端子ラインのいずれか一方の電圧が規定電圧を超えているときはオンし、前記2次側出力ラインと前記出力端子ラインの両方の電圧が規定電圧以下になったときはオフする第1スイッチ手段と、
前記2次側出力ラインから第1ダイオードを介して充電され又は前記出力端子ラインから第2ダイオードを介して充電され、前記第1スイッチ手段がオフで且つ前記第1ダイオードおよび第2ダイオードを介しての充電電流の供給が尽きると放電する蓄電手段と、
前記第1スイッチ手段に接続され、該第1スイッチ手段がオフしているときは前記蓄電手段の放電電流によって前記2次側出力ラインと前記出力端子ラインの電荷を放電する第2スイッチ手段を備えたことを特徴とするスイッチング電源。 - 前記蓄電手段はコンデンサであることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源。
- 前記蓄電手段はコンデンサと抵抗の直列回路であることを特徴とする請求項1に記載のスイッチング電源。
- 請求項1に記載のスイッチング電源であって、更に、
前記第1スイッチ手段に接続されて、当該第1スイッチ手段がオンしているときはオフし、当該第1スイッチ手段がオフしているときは前記蓄電手段の放電電流によってオンする第3スイッチ手段と、
この第3スイッチ手段に接続されて、当該第3スイッチ手段がオンしているときは、前記蓄電手段の放電電流に応答して前記制御手段の動作をオフする動作オフ手段を備えることを特徴とするスイッチング電源。
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