JP2011205810A - 非絶縁コンバータの過電圧保護回路 - Google Patents

非絶縁コンバータの過電圧保護回路 Download PDF

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Abstract

【課題】高効率で高速な応答特性を得る利点を損なうことなく、故障時に過電圧を出力させない非絶縁コンバータの過電圧保護回路を提供する。
【解決手段】降圧コンバータ1は、第1の期間にスイッチング素子5のみをオンさせ、第2の期間にスイッチング素子5,6を両方ともオフさせ、第3の期間にスイッチング素子6のみをオンさせ、第4の期間にスイッチング素子5,6を再び両方ともオフさせる動作を繰り返す。故障判定回路40は、ダイオード8のカソード電圧VD2を検出し、その電圧VD2のピーク値Vcが基準電圧Vrefを超えたら、比較器47から遮断信号を出力する。駆動信号停止回路50は、遮断信号を受けてスイッチング素子5,6へのパルス駆動信号の供給を停止する。
【選択図】図1

Description

本発明は、高圧の入力電圧を絶縁することなく低圧の出力に変換し、その出力電圧を負荷に供給する非絶縁コンバータにおいて、低電圧で駆動する負荷を過電圧から保護する非絶縁コンバータの過電圧保護回路に関する。
スイッチングコンバータの出力電圧はフィードバック制御により所望の電圧に安定制御されており、コンバータの故障により出力電圧が負荷(負荷装置や負荷デバイス)の耐圧を超えないように、当該コンバータには例えば特許文献1などに開示される過電圧保護回路が設けられている。一般的な過電圧保護回路は、出力電圧が過電圧検出レベルを超えるとコンバータのスイッチング素子を動作停止させるものであり、降圧コンバータではスイッチング素子の時比率(スイッチング周期に対するオン期間の割合)Dをゼロにすることで、負荷への過電圧を抑止している。
図4および図5は、従来から知られているスイッチング電源装置の回路図である。図4において、ここでの非絶縁降圧コンバータ101は、スイッチング素子102,103と、チョークコイル104と、出力コンデンサ105とにより構成され、スイッチング素子102,103による直列回路が入力電源110に接続され、スイッチング素子103の両端間にチョークコイル104と出力コンデンサ105による直列回路が接続され、出力コンデンサ105の両端間に負荷120が接続される。スイッチング素子102,103は何れもMOS型FETで構成され、これらのスイッチング素子102,103の制御端子であるゲートには、制御回路130から相補的なパルス駆動信号が与えられる。
したがって、スイッチング素子102がオンし、スイッチング素子103がオフする期間では、入力電源110からスイッチング素子102およびチョークコイル104を通して負荷120に電流が流れ、チョークコイル104にエネルギーが蓄えられる一方で、スイッチング素子102がオフし、スイッチング素子103がオンする期間になると、スイッチング素子103を通してチョークコイル104に蓄えられたエネルギーが負荷120に放出される。そして、このようなスイッチング素子102,103のスイッチング動作を繰り返すことで、入力電源110の入力電圧Vinよりも低い出力電圧Voutを、出力コンデンサ105の両端間から負荷120に供給することができる。
一方、図5はインターリーブ型の非絶縁降圧コンバータ201を含むスイッチング電源装置を示している。この降圧コンバータ201は、スイッチング素子202と、ダイオード203と、チョークコイル204とを備えた第1の回路と、スイッチング素子212と、ダイオード213と、チョークコイル214とを備えた第2の回路と、第1の回路および第2の回路に共通する出力コンデンサ225とにより構成され、第1の回路は第2の回路は並列に接続される。第1の回路や第2の回路は、前記図4に示すスイッチング素子102,103およびチョークコイル104に対応するもので、図4のスイッチング素子103をダイオードで構成してもよく、また図5のダイオード213,214をMOS型FETなどのスイッチング素子で構成してもよい。
上記降圧コンバータ201において、スイッチング素子202,212は何れもMOS型FETで構成され、これらのスイッチング素子202,212の制御端子であるゲートには、制御回路230から位相をずらしたパルス駆動信号が与えられる。これにより第1の回路と第2の回路は、図4で示した降圧コンバータ101と同様に、チョークコイル204,214によるエネルギー蓄積と放出が繰り返され、入力電源110の入力電圧Vinよりも低い出力電圧Voutを、出力コンデンサ225の両端間から負荷120に供給することができる。
図4の降圧コンバータ101は、出力電圧Voutに応じて制御回路130がパルス駆動信号の導通幅(オン期間)ひいては各スイッチング素子102,103の時比率Dを調整することで、出力電圧Voutの安定化を図ると共に、その出力電圧Voutが過電圧検出レベルを超えると、これらのスイッチング素子102,103へのパルス駆動信号の供給を遮断する。これは、図5の降圧コンバータ201において、制御回路230からスイッチング素子202,212に対しても同様に動作される。
しかし、図4のスイッチング素子102や、図5のスイッチング素子202のドレイン・ソース間が短絡故障などを起こした場合、過電圧保護回路の機能を備えた制御回路130が出力電圧Voutの過電圧状態を検出して、パルス駆動信号の供給を遮断するだけでは、出力電圧Voutの上昇を防止することができない。
図6は、正常時に直流12Vの入力電圧Vinを直流1.2Vの出力電圧Voutに変換する降圧コンバータ101において、メインのスイッチング素子102が短絡故障若しくはスイッチング素子102の駆動回路が故障したときに、その時比率Dが100%に固定された場合のシミュレーション結果を示している。ここで、上段は出力電圧Voutを示しており、また下段はスイッチング素子102の動作状態であるスイッチングモードを示している。
図6から判るように、上記原因で降圧コンバータ101が故障したときに、スイッチング素子102の時比率Dが0.1(10%)から1(100%)に変化すると、極めて短時間に出力電圧Voutが入力電圧Vinと等しいレベルにまで上昇する。負荷120が一般的な1.2V駆動のプロセッサである場合、図6のシミュレーション結果では、故障発生から僅か2μs後に、出力電圧Voutがプロセッサの絶対最大定格である1.55Vを超えてしまうことが判る。
また、この種の降圧コンバータ101,201では、負荷120の変動に対する高速応答を要求されることから、チョークコイル104,204,214のインダクタンス値や、出力コンデンサ105,225のキャパシタンス値を小さくしなければならず、故障時における出力電圧Voutの上昇スピードもそれに比例して速くなっている。そのため、こうした故障状態から負荷120を完全に保護するには、高速な出力電圧Voutの検出回路と、負荷120に至るパワーラインの遮断回路が必要になり、これらの検出回路や遮断回路の追加実装によるコスト上昇が問題視されていた。
さらに近年は負荷120として、LSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)を動作させる電源電圧の低下が著しく、1V以下で動作するLSIも出現しており、それに対応した出力電圧Voutを供給できる降圧コンバータ101,201も必要とされる。降圧コンバータ101,201の出力電圧Voutは、入力電圧Vinと時比率Dとの積(Vout=Vin・D)で求められるので、入力電圧Vinが12Vで、出力電圧Voutが0.8Vであるとすると、時比率Dは0.067としなければならない。これは、スイッチング周波数が500kHzの場合に、僅か130nsのオン時間幅に相当する。このような短いオン時間でスイッチング素子102,103や、スイッチング素子203,213を駆動させると、高効率で高速応答可能な回路構成の実現が困難になる。
これらの問題を一挙に解決する手段として、特許文献2にはタップドインダクタ型の非絶縁降圧コンバータが提案されている。図7にその回路例を示す。
同図において、ここでの降圧コンバータ1は、入力電源10からの直流入力電圧Vinを降圧して、負荷20に出力電圧Voutを供給するもので、一次巻線2Aと二次巻線2Bとを磁気結合させた第1のトランス2と、一次巻線3Aと二次巻線3Bとを磁気結合させた第2のトランス3と、分圧用コンデンサ4と、第1のスイッチング素子5と、第2のスイッチング素子6と、第1のダイオード7と、第2のダイオード8と、出力コンデンサ9とにより構成される。この降圧コンバータ1は、第一相のコンバータ回路として、第1のトランス2,第1のスイッチング素子5,第1のダイオード7を備え、第二相のコンバータ回路として、第2のトランス3,第2のスイッチング素子6,第2のダイオード8を備えている。また、トランス2の一次巻線2Aおよびトランス3の一次巻線3Aと直列に分圧用コンデンサ4が接続され、第一相および第二相のコンバータ回路の出力端に、平滑用の出力コンデンサ9が共通して接続される。
スイッチング素子5,6は何れもMOS型FETで構成され、これらのスイッチング素子5,6のゲートには、制御回路30から位相をずらしたパルス駆動信号が与えられる。これにより、スイッチング素子5,6は位相差を有してスイッチング動作されるが、各スイッチング素子5,6の時比率Dは、0≦D<0.5の範囲に制限され、スイッチング素子5のみオン→両方のスイッチング素子5,6がオフ(デッドタイム)→スイッチング素子6のみオン→両方のスイッチング素子5,6がオフ(デッドタイム)の動作を繰り返す。
図7で提案する降圧コンバータ1は、出力電圧Voutが次の式にて表せる。
Figure 2011205810
ここで、各トランス2,3の一次巻線2A,3Aの巻数をn1とし、二次巻線2B,3Bの巻数をn2とすると、nは一次巻線2A,3Aと二次巻線2B,3Bとの巻数比(=n1/n2)である。
したがって、タップドインダクタとして設けた各トランス2,3の巻数比nを調整することで、上記降圧コンバータ101,201よりも低い出力電圧Voutを生成できる。上記入力電圧Vinが12Vで、出力電圧Voutが0.8Vとした例では、巻数比n=1の場合、時比率Dが0.27となり、スイッチング周波数が500kHzの場合に、パルス駆動信号のオン時間幅を533nsに拡大できる。このことから、図7の降圧コンバータ1では高効率で高速な応答特性を得ることができる。
特許文献2で提案された降圧コンバータ1は、それ以前に知られていた降圧コンバータ101,201に比べて、次のような利点がある。
(1)同じ時比率Dでは、1/2(n+1)倍の低電圧が出力可能。
(2)整流素子であるダイオード7,8の耐圧が、Vin/2(n+1)に低くできる。
(3)出力コンデンサ9のリップル電圧が少ない。
(4)入力側素子である分圧用コンデンサ4やスイッチング素子5,6の何れかが短絡故障しても、入力電圧Vinが負荷20側に伝搬しない。
特開2006−311669号公報 特開2008−72834号公報
しかし、上記従来技術では次のような問題がある。
図8は、図7の降圧コンバータ1において、入力電圧Vinが24V,出力電圧Voutが1.2Vで動作しているときに、スイッチング素子5が短絡故障した場合の出力電圧Voutと、ダイオード7のカソード電圧VD1と、ダイオード8のカソード電圧VD2の挙動を示している。上記利点(4)にあるように、ここでの出力電圧Voutは、スイッチング素子5の短絡故障時に入力電圧Vinと等しいレベルに上昇することはないが、最大で3V程度に上昇しているので、負荷20を過電圧から保護する観点からは不十分である。
そこで本発明は上記問題点に鑑み、高効率で高速な応答特性を得る利点を損なうことなく、故障時に過電圧を出力させない非絶縁コンバータの過電圧保護回路を提供することを、その目的とする。
本発明における非絶縁コンバータの過電圧保護回路は、一次巻線と二次巻線とを磁気結合してなる第1のトランスと、一次巻線と二次巻線とを磁気結合してなる第2のトランスと、分圧用コンデンサと、第1および第2のスイッチング素子と、第1および第2の整流素子と、出力コンデンサとを備え、前記分圧用コンデンサは、前記第1および第2のスイッチング素子に向けて一端が繋がれており、第1の期間に前記第1のスイッチング素子のみをオンさせ、第2の期間に前記第1および前記第2のスイッチング素子を両方ともオフさせ、第3の期間に前記第2のスイッチング素子のみをオンさせ、第4の期間に前記第1および前記第2のスイッチング素子を両方ともオフさせる動作を繰り返すことにより、前記分圧用コンデンサと前記第1のトランスの一次巻線と前記2のトランスの一次巻線とからなる直列回路を、前記第1の期間に前記入力電源と前記第1のトランスの二次巻線および前記出力コンデンサに直列接続させ、ならびに、前記第3の期間に前記第2のトランスの二次巻線と前記出力コンデンサに直列接続させて、前記第1および前記第2のトランスに二相の励磁電流をそれぞれ生成し、前記第2の期間に、前記第1のトランスの二次巻線に流れる電流を前記第1の整流素子により整流し、前記第4の期間に、前記第2のトランスの二次巻線に流れる電流を前記第2の整流素子により整流することで、直流電圧を負荷に供給する非絶縁コンバータにおいて、前記第2の整流素子の接地された一端を基準として、当該第2の整流素子の他端に発生する電圧を検出し、その検出値が基準値を超えたら遮断信号を出力する故障判定回路と、前記遮断信号を受けて、前記第1および前記第2のスイッチング素子へのパルス駆動信号の供給を停止する駆動信号停止回路とを備えている。
この場合の前記故障判定回路は、前記第1の整流素子の接地された一端を基準として、当該第1の整流素子の他端に発生する電圧を検出し、その検出値が基準値を超えたら前記遮断信号を出力するように構成してもよい。
代わりに、前記故障判定回路は、前記接地された点を基準として、前記分圧用コンデンサの他端に発生する電圧を検出し、その検出値が基準値を超えたら前記遮断信号を出力するように構成してもよい。
上記各構成において、前記遮断信号が出力されると、外部に警報信号を送出するように構成するのが好ましい。
請求項1の発明によれば、高効率で高速な応答特性を有する降圧コンバータとしての特徴を生かしながら、第1のスイッチング素子または第2のスイッチング素子が短絡故障すると、第2の整流素子の他端に発生する電圧が跳ね上がることを利用して、故障判定回路が遮断信号を出力することで、第1および前記第2のスイッチング素子へのパルス駆動信号の供給を停止して、出力電圧を速やかに低下させ、故障時に過電圧を出力させないようにすることができる。
請求項2の発明によれば、分圧用コンデンサが短絡故障したときに、第1の整流素子の他端に発生する電圧が跳ね上がった場合にも、故障判定回路からの遮断信号によって、出力電圧を速やかに低下させることができ、第1および第2のスイッチング素子の短絡故障時のみならず、分圧用コンデンサの短絡故障においても、過電圧を出力させないようにすることができる。
請求項3の発明によれば、分圧用コンデンサが短絡故障したときに、分圧用コンデンサの他端に発生する電圧が跳ね上がった場合にも、故障判定回路からの遮断信号によって、出力電圧を速やかに低下させることができ、第1および第2のスイッチング素子の短絡故障時のみならず、分圧用コンデンサの短絡故障においても、過電圧を出力させないようにすることができる。さらにこの場合は、分圧用コンデンサの短絡故障を、第1および第2のトランスの一次巻線と二次巻線との比に依存することなく直接的に検出できる。
請求項4の発明によれば、過電圧保護回路を備えた非絶縁コンバータが複数稼動しているときに、どの非絶縁コンバータが故障したのかを警報信号の送出により直ちに判断することができる。
本発明の一実施例におけるスイッチング電源装置の回路図である。 同上、コンバータ故障時における各部の波形図である。 別な変形例を示すスイッチング電源装置の回路図である。 従来のスイッチング電源装置を示す回路図である。 従来の別なスイッチング電源装置を示す回路図である。 図4や図5の回路で、コンバータ故障時における各部のシミュレーション結果を示す波形図である。 従来知られているタップドインダクタ型の非絶縁降圧コンバータを含むスイッチング電源装置を示す回路図である。 図7の回路で、コンバータ故障時における各部の波形図である。
以下、添付図面に基づいて、本発明における好適な回路例を詳細に説明する。なお、実施例において共通する構成には共通の符号を付し、同一箇所の説明は重複を避けるために極力省略する。
図1は、本発明の一実施例を示すスイッチング電源装置の回路図である。同図において、非絶縁降圧コンバータ1は図7で示したものと同一であるが、ここで各素子の接続を説明すると、入力電源10の正極性端子にはスイッチング素子5のドレインが接続され、このスイッチング素子5のソースに、分圧用コンデンサ4の一端と別なスイッチング素子6のドレインが接続される。分圧用コンデンサ4の他端には、トランス3の一次巻線3Aの他端である非ドット端子が接続され、トランス3の一次巻線3Aの一端であるドット端子には、トランス2の一次巻線2Aの一端であるドット端子が接続され、トランス2の一次巻線2Aの他端である非ドット端子には、ダイオード7のカソードとトランス2の二次巻線2Bの一端であるドット端子がそれぞれ接続される。そして、トランス2の二次巻線2Bの他端である非ドット端子に、出力コンデンサ9の一端が接続され、この出力コンデンサ9の他端が、接地された入力電源10の負極性端子およびダイオード7のアノードに接続されることで、前記第一相のコンバータ回路が構成される。
一方、前記スイッチング素子6のソースは、ダイオード8のカソードとトランス3の二次巻線3Bの一端であるドット端子がそれぞれ接続され、トランス3の二次巻線3Bの他端である非ドット端子に、出力コンデンサ9の一端が接続され、この出力コンデンサ9の他端が、接地されたダイオード8のアノードに接続されることで、前記第二相のコンバータ回路が構成される。そして、出力コンデンサ9の両端に負荷20を接続することにより、降圧コンバータ1から負荷20に出力電圧Voutを供給する構成となっている。
なお、降圧コンバータ1の構成として、例えば分圧用コンデンサ4は、トランス2の一次巻線2Aとトランス3の一次巻線3Aの一次巻線との間に挿入接続してもよく、一次巻線2A,3Aと分圧用コンデンサ4とによる直列回路が形成されればよい。また、ダイオード7に代わる第1の整流素子として、スイッチング素子5と相補的に動作するMOS型FETなどのスイッチ素子を用い、同様にダイオード8に代わる第2の整流素子として、スイッチング素子6と相補的に動作するMOS型FETなどのスイッチ素子を用いてもよい。
40は、本実施例において付加された故障判定回路である。この故障判定回路40は、スイッチング素子5,6や分圧用コンデンサ4が短絡故障したと判定すると、制御回路30の制御端子S/Dに例えばH(高)レベルの遮断信号を出力するもので、ここでは整流素子の接地されていない端子電圧として、ダイオード7,8のカソード電圧VD1,VD2をそれぞれ検出するダイオード42,43およびコンデンサ45と、安定した基準電圧Vrefを生成する基準電源46と、コンデンサ45の両端に発生する整流検出電圧が正常な動作時に比べて異常に上昇し、基準電源46からの基準電圧Vrefを上回ると、前記Hレベルの遮断信号を出力する比較器47と、をそれぞれ備えている。
より具体的には、ダイオード43とコンデンサ45からなる第1のピーク整流回路は、主にスイッチング素子5,6の短絡故障を監視するのに設けられたもので、ダイオード43のアノードがダイオード8のカソードに接続され、ダイオード43のカソードがコンデンサ45の一端に接続される。一方、ダイオード42とコンデンサ45からなる第2のピーク整流回路は、主にコンデンサ4の短絡故障を監視するのに設けられたもので、ダイオード42のアノードがダイオード7のカソードに接続され、ダイオード42のカソードがコンデンサ45の一端に接続される。第1および第2のピーク整流回路は、共通のコンデンサ45により素子数の低減を図っているが、別々にコンデンサを設けてもよい。これは、基準電源46や比較器47についても同じことがいえる。
比較器47は、一方の入力端子である非反転入力端子をコンデンサ45の一端に接続し、他方の入力端子である反転入力端子を基準電源46の正極性端子に接続し、出力端子を制御回路30の制御端子S/Dに接続している。また、基準電源46の負極性端子はコンデンサ45の他端と共に接地される。比較手段としての比較器47はオペアンプに限らず、他の回路構成で実現してもよい。
故障判定回路40は、図1に示すもの以外で種々の変形が可能である。例えば、ダイオード7,8のカソード電圧VD1,VD2が異常に上昇したら、定電圧素子(ツェナーダイオード)に電流が流れることを利用して遮断信号を出力する回路としてもよい。また、前記ダイオード7,8のカソード電圧VD1,VD2を、A/Dコンバータにより連続的なアナログ値から離散的なディジタル値に変換し、これを読み込んで異常であると判定したら、遮断信号を出力する構成としてもよい。
制御回路30は、制御端子S/Dに遮断信号が入力されない正常時に、スイッチング素子5,6のゲートに位相をずらしたパルス駆動信号を供給する。また、正常時に制御回路30は出力電圧Voutを監視し、この出力電圧Voutに応じてパルス駆動信号の導通幅ひいては各スイッチング素子5,6の時比率Dを調整する。これにより、スイッチング素子5,6は位相差を有してスイッチング動作されるが、各スイッチング素子5,6の時比率Dは、0≦D<0.5の範囲に制限され、スイッチング素子5のみオン→両方のスイッチング素子5,6がオフ(デッドタイム)→スイッチング素子6のみオン→両方のスイッチング素子5,6がオフ(デッドタイム)の動作を繰り返す。
一方、制御回路30は制御端子S/Dに遮断信号が入力されると、スイッチング素子5,6へのパルス駆動信号の供給を停止する駆動信号停止回路50を備えている。本実施例では、駆動信号停止回路50が制御回路30に組み込まれているが、制御回路30とは独立した構成としてもよい。この駆動信号停止回路50は、前記故障判定回路40から遮断信号が発生すると、スイッチング電源装置の外部に警報信号を送出する出力端子OUTを備えている。当該警報信号は、例えば図1に示す複数のスイッチング電源装置を管理する電源システム(図示せず)などに送出され、それにより電源システムはどのスイッチング電源装置が短絡故障を起こしているのかを把握することができる。
次に、上記構成における動作を説明する。分圧用コンデンサ4やスイッチング素子5,6が短絡故障していない正常時において、制御回路30からスイッチング素子5,6のゲートにパルス駆動信号がそれぞれ与えられると、スイッチング素子5,6は双方がオフになるデッドタイム期間を有しながら、交互にオン・オフを繰り返す。
そして、スイッチング素子5のみオンする第1の期間では、スイッチング素子6はオフしており、トランス2の一次巻線2Aとトランス3の一次巻線3Aと分圧用コンデンサ4とからなる直列回路が、入力電源10とトランス2の二次巻線2Bと出力コンデンサ9に連結され、これらの各素子による閉回路が形成される。このとき、ダイオード7は逆バイアスされるので、トランス2は単なるインダクタとして機能し、トランス2を流れる電流、すなわち励磁電流と二次巻線電流は直線的に増加しながら負荷20側へ流れ込む。また、トランス2に流れる電流がトランス3の一次巻線3Aにも流れることにより、順バイアスされたダイオード8を通して、トランス3の二次巻線3Bから負荷20側へ電流が流れ込む。さらに、トランス3に蓄えられる励磁エネルギーが二次巻線3Bから負荷20側へ放出するので、トランス3の励磁電流は直線的に減少する。
続いて、両方のスイッチング素子5,6がオフする第2の期間になると、ダイオード7,8は何れも順バイアスされ、トランス2の励磁エネルギーが二次巻線2Bから負荷20側に放出されると共に、トランス3の励磁エネルギーが二次巻線3Bから負荷20側に放出される。したがって、各トランス2,3の励磁電流は直線的に減少する。
次に、スイッチング素子6のみオンする第3の期間では、スイッチング素子5はオフしており、トランス2の一次巻線2Aとトランス3の一次巻線3Aと分圧用コンデンサ4とからなる直列回路が、トランス3の二次巻線3Bと出力コンデンサ9に連結され、これらの各素子による閉回路が形成される。このとき、分圧用コンデンサ4の両端間に発生する直流電圧が電源の代わりとなって、ダイオード8が逆バイアスされ、トランス3は単なるインダクタとして機能し、トランス3を流れる電流、すなわち励磁電流と二次巻線電流は直線的に増加しながら負荷20側へ流れ込む。また、トランス3に流れる電流がトランス2の一次巻線2Aにも流れることにより、順バイアスされたダイオード7を通して、トランス2の二次巻線2Bから負荷20側へ電流が流れ込む。さらに、トランス2に蓄えられる励磁エネルギーが二次巻線2Bから負荷20側へ放出するので、トランス2の励磁電流は直線的に減少する。
その後、両方のスイッチング素子5,6が再びオフする第4の期間になる。このとき、ダイオード7,8は何れも順バイアスされ、トランス2の励磁エネルギーが二次巻線2Bから負荷20側に放出されると共に、トランス3の励磁エネルギーが二次巻線3Bから負荷20側に放出され、各トランス2,3の励磁電流は直線的に減少する。
こうした降圧コンバータ1の動作中に、故障判定回路40は、ダイオード7のカソード電圧VD1をダイオード42とコンデンサ45でピーク整流すると共に、ダイオード8のカソード電圧VD2をダイオード43とコンデンサ45でピーク整流し、コンデンサ45の両端間にカソード電圧VD1,VD2のなかで最大なピーク値Vc(=max(VD1,VD2))を検出する。正常時におけるカソード電圧VD1,VD2のピーク値Vcnormalは、2(n+1)であり、故障検出レベルである基準電圧Vrefはそれよりも大きい値に設定されているので(Vcnormal<Vref)、比較器47は遮断信号を出力せず、したがって制御回路30は上記パルス駆動信号を供給し続ける。
一方、スイッチング素子5,6の少なくとも一方が短絡故障すると、スイッチング素子5,6が同時にオンする期間が生じ、その期間に直流電源10とダイオード8との閉回路が形成される。このとき、ダイオード8のカソード電圧VD2のピーク値Vcabnormalは入力電圧Vinに跳ね上がる。例として、巻数比n=1ならば、スイッチング素子5,6の短絡故障時におけるカソード電圧VD2のピーク値Vcabnormalは、正常時におけるピーク値Vcabnormal(=Vin/4)の4倍となる。
また、分圧用コンデンサ4が短絡故障していない場合は、分圧用コンデンサ4の他端を基準として一端にVin/2の電圧が発生するが、分圧用コンデンサ4が短絡故障すると、ダイオード7のカソード電圧VD1のピーク値Vcabnormalは、前記正常なピーク値Vcnormalに対して分圧用コンデンサ4の両端間に発生する電圧(Vin/2)分が跳ね上がる。例として、巻数比n=1ならば、分圧用コンデンサ4の短絡故障時におけるカソード電圧VD1のピーク値VcabnormalはVin/2となり、正常時におけるピーク値Vcabnormal(=Vin/4)の2倍となる。
比較器47は、こうした短絡故障時のピーク値Vcabnormalと、基準電源46からの基準電圧Vrefとを比較するが、予め短絡故障時のピーク値Vcabnormalよりも基準電圧Vrefを低く設定することで、故障検出を知らせる遮断信号を、比較器47から制御回路30の制御端子S/Dに出力できる。
制御回路30に組み込まれた駆動信号停止回路50は、故障判定回路40から遮断信号が出力されると、スイッチング素子5,6へのパルス駆動信号の供給を遮断する。これにより、一方の例えばスイッチング素子5が短絡故障した場合は、短絡故障していない他方のスイッチング素子6はオフ状態のままになり、出力電圧Voutは速やかに低下して、負荷20に過電圧が供給されるのを防止できる。これは、スイッチング素子6が短絡故障した場合にも、同じことがいえる。また、分圧用コンデンサ4が短絡故障した場合も、故障判定回路40からの遮断信号を受けて、スイッチング素子5,6がオフ状態のままとなり、出力電圧Voutは同様に速やかに低下して、負荷20に過電圧が供給されるのを防止できる。
上記故障判定回路40の動作で注目すべき点は、スイッチング素子5,6や分圧用コンデンサ4の短絡故障時において、カソード電圧VD1,VD2のピーク値Vcabnormalが、正常時に対して急激(例えば、2倍乃至4倍)に跳ね上がる、ということにある。一般的な過電圧保護回路の場合は、出力電圧Voutを監視して、その電圧検出レベルが設定値を超えたらスイッチング素子5,6へのパルス駆動信号の供給を遮断しているが、設定値は出力電圧Voutを基準にして、ある上限値に設定せざるを得ないため、出力電圧Voutが設定値にまで上昇するのにタイムラグを生じ、負荷20を過電圧から十分に保護することができない。しかし、本実施例における故障判定回路40は、スイッチングパルス単位でスイッチング素子5,6や分圧用コンデンサ4の短絡故障を判定できるので、故障発生直後に出力電圧Voutを速やかに低下させることができ、負荷20を過電圧から確実に保護することができる。
図2は、図1の故障判定回路40を備えた降圧コンバータ1において、入力電圧Vinが24V,出力電圧Voutが1.2Vで動作しているときに、スイッチング素子5が短絡故障した場合の制御端子S/Dの電圧と、出力電圧Voutと、ダイオード7のカソード電圧VD1と、ダイオード8のカソード電圧VD2の挙動を示している。この図からも明らかなように、スイッチング素子5が短絡故障した直後に、カソード電圧VD2のピーク値Vcabnormalが急激に跳ね上がり、そこで故障判定回路40から遮断信号が発生して、出力電圧Voutが大きく上昇する前に、スイッチング素子6のスイッチング動作が停止していることが判る。
その他、故障判定回路40の好適な変形例を図3に示す。本変形例で示す故障判定回路40は、第2のピーク整流回路を構成するダイオード42のアノードが、ダイオード7のカソードにではなく、分圧用コンデンサ4の他端に接続されている。この場合、第2のピーク整流回路は分圧用コンデンサ4の短絡故障を、巻数比nに依存することなくより直接的に検出できる。
正常時において、分圧用コンデンサ4の両端間にはVin/2の電圧が発生するので、グランドを基準として分圧用コンデンサ4の他端には、Vin/2の電圧が発生する。これに対して、分圧用コンデンサ4が短絡故障すると、分圧用コンデンサ4の他端は入力電圧Vinに跳ね上がる。したがって、基準電源46からの基準電圧Vrefを、Vin/2よりも大きくVinよりも小さな値に設定すれば、分圧用コンデンサ4の短絡故障時に比較器47から遮断信号を出力することができ、図1に示す実施例と同様にスイッチング素子5,6へのパルス駆動信号を遮断して、出力電圧Voutを速やかに低下させることができる。
以上のように本実施例では、一次巻線2Aと二次巻線2Bとを磁気結合してなる第1のトランス2と、一次巻線3Aと二次巻線3Bとを磁気結合してなる第2のトランス3と、分圧用コンデンサ4と、第1のスイッチング素子5および第2のスイッチング素子6と、第1の整流素子であるダイオード7および第2の整流素子であるダイオード8と、出力コンデンサ9とを備え、分圧用コンデンサ4は、スイッチング素子5,6に向けて直接的若しくは間接的にその一端が繋がれており、第1の期間にスイッチング素子5のみをオンさせ、第2の期間にスイッチング素子5,6を両方ともオフさせ、第3の期間にスイッチング素子6のみをオンさせ、第4の期間にスイッチング素子5,6を再び両方ともオフさせる動作を繰り返すことにより、分圧用コンデンサ4とトランス2の一次巻線2Aとトランス3の一次巻線3Aとからなる直列回路を、第1の期間に入力電源10と前記第1のトランスの二次巻線および前記出力コンデンサに直列接続させ、ならびに、第3の期間にトランス3の二次巻線3Aと出力コンデンサ9に直列接続させて、トランス2,3に二相の励磁電流をそれぞれ生成し、第2の期間に、トランス2の二次巻線2Bに流れる電流をダイオード7により整流し、第4の期間に、トランス3の二次巻線3Bに流れる電流をダイオード8により整流することで、直流の出力電圧Voutを負荷20に供給する非絶縁コンバータ1において、ダイオード8の接地された一端(アノード)を基準として、当該ダイオード8の接地されていない他端(カソード)に発生する電圧VD2を検出し、その電圧VD2の検出値であるピーク値Vcが基準値である基準電圧Vrefを超えたら、例えば比較器47などから遮断信号を出力する故障判定回路40と、前記遮断信号を受けてスイッチング素子5,6へのパルス駆動信号の供給を停止する駆動信号停止回路50とを過電圧保護回路として備えている。
この場合の降圧コンバータ1は、高効率で高速な応答特性を有する構成を有しているが、そうした降圧コンバータ1としての特徴を生かしながら、スイッチング素子5またはスイッチング素子6の何れかが短絡故障すると、ダイオード8の他端に発生するカソード電圧VD2が跳ね上がることを利用して、故障判定回路40が遮断信号を出力することで、スイッチング素子5,6へのパルス駆動信号の供給を停止して、出力電圧Voutを速やかに低下させ、故障時に過電圧を出力させないようにすることができる。
また、図1に示す故障判定回路40は、ダイオード7の接地された一端(アノード)を基準として、ダイオード7の接地されていない他端(カソード)に発生する電圧VD1を検出し、その電圧VD1の検出値であるピーク値Vcが基準電圧Vrefを超えたら、遮断信号を出力するように構成している。
こうすると、分圧用コンデンサ4が短絡故障したときに、ダイオード7の他端に発生するカソード電圧VD1が跳ね上がった場合にも、故障判定回路40からの遮断信号によって、出力電圧Voutを速やかに低下させることができ、スイッチング素子5,6の短絡故障時のみならず、分圧用コンデンサ4の短絡故障においても、過電圧を出力させないようにすることができる。
さらに、図3に示す変形例では、前記接地された点を基準として、分圧用コンデンサ4の他端に発生する電圧を検出し、その電圧の検出値が基準値を超えたら遮断信号を出力するように故障判定回路40を構成している。
したがって、分圧用コンデンサ4が短絡故障したときに、その分圧用コンデンサ4の他端に発生する電圧が跳ね上がった場合にも、故障判定回路からの遮断信号によって、出力電圧を速やかに低下させることができ、スイッチング素子5,6の短絡故障時のみならず、分圧用コンデンサ4の短絡故障においても、過電圧を出力させないようにすることができる。さらにこの場合は、分圧用コンデンサ4の短絡故障を、トランス2,3の一次巻線2A,3Aと二次巻線2B,3Bとの比に依存することなく直接的に検出できる。
さらに、上記各例に共通して、前記故障判定路40からの遮断信号が出力されると、外部に警報信号を送出するように、過電圧保護回路を構成するのが好ましい。こうすることで、過電圧保護回路を備えた非絶縁コンバータ1が複数稼動しているときに、どの非絶縁コンバータ1が故障したのかを警報信号の送出により直ちに判断することができる。
なお本発明は、本実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、警報信号は制御回路30に遮断信号が出力されたのを受けて、駆動信号停止回路50が生成しているが、遮断信号そのものを警報信号としてスイッチング電源装置の外部に出力する構成としてもよい。また、第1のトランス2は、一次巻線2Aを省略して二次巻線2Bだけで構成したものも含み、同様に第2のトランス3は、一次巻線3Aを省略して二次巻線3Bだけで構成されたものも含む。この場合、各二次巻線2B,3Bの巻数を調整することで、図1に示す降圧コンバータ1と同様に、高効率で高速な応答特性を得る利点を有することができる。
1 非絶縁コンバータ
2 第1のトランス
2A 一次巻線
2B 二次巻線
3 第2のトランス
3A 一次巻線
3B 二次巻線
4 分圧用コンデンサ
5 第1のスイッチング素子
6 第2のスイッチング素子
7 ダイオード(第1の整流素子)
8 ダイオード(第2の整流素子)
9 出力コンデンサ
10 入力電源
20 負荷
40 故障判定回路
50 駆動信号停止回路

Claims (4)

  1. 一次巻線と二次巻線とを磁気結合してなる第1のトランスと、一次巻線と二次巻線とを磁気結合してなる第2のトランスと、分圧用コンデンサと、第1および第2のスイッチング素子と、第1および第2の整流素子と、出力コンデンサとを備え、
    前記分圧用コンデンサは、前記第1および第2のスイッチング素子に向けて一端が繋がれており、
    第1の期間に前記第1のスイッチング素子のみをオンさせ、第2の期間に前記第1および前記第2のスイッチング素子を両方ともオフさせ、第3の期間に前記第2のスイッチング素子のみをオンさせ、第4の期間に前記第1および前記第2のスイッチング素子を両方ともオフさせる動作を繰り返すことにより、
    前記分圧用コンデンサと前記第1のトランスの一次巻線と前記2のトランスの一次巻線とからなる直列回路を、前記第1の期間に前記入力電源と前記第1のトランスの二次巻線および前記出力コンデンサに直列接続させ、ならびに、前記第3の期間に前記第2のトランスの二次巻線と前記出力コンデンサに直列接続させて、前記第1および前記第2のトランスに二相の励磁電流をそれぞれ生成し、
    前記第2の期間に、前記第1のトランスの二次巻線に流れる電流を前記第1の整流素子により整流し、前記第4の期間に、前記第2のトランスの二次巻線に流れる電流を前記第2の整流素子により整流することで、直流電圧を負荷に供給する非絶縁コンバータにおいて、
    前記第2の整流素子の接地された一端を基準として、当該第2の整流素子の他端に発生する電圧を検出し、その検出値が基準値を超えたら遮断信号を出力する故障判定回路と、
    前記遮断信号を受けて、前記第1および前記第2のスイッチング素子へのパルス駆動信号の供給を停止する駆動信号停止回路とを備えたことを特徴とする非絶縁コンバータの過電圧保護回路。
  2. 前記故障判定回路は、前記第1の整流素子の接地された一端を基準として、当該第1の整流素子の他端に発生する電圧を検出し、その検出値が基準値を超えたら前記遮断信号を出力するように構成したことを特徴とする請求項1記載の非絶縁コンバータの過電圧保護回路。
  3. 前記故障判定回路は、前記接地された点を基準として、前記分圧用コンデンサの他端に発生する電圧を検出し、その検出値が基準値を超えたら前記遮断信号を出力するように構成したことを特徴とする請求項1記載の非絶縁コンバータの過電圧保護回路。
  4. 前記遮断信号が出力されると、外部に警報信号を送出するように構成したことを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の非絶縁コンバータの過電圧保護回路。
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