JPH0993929A - 並列冗長電源システム - Google Patents
並列冗長電源システムInfo
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- JPH0993929A JPH0993929A JP7241423A JP24142395A JPH0993929A JP H0993929 A JPH0993929 A JP H0993929A JP 7241423 A JP7241423 A JP 7241423A JP 24142395 A JP24142395 A JP 24142395A JP H0993929 A JPH0993929 A JP H0993929A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 平衡状態で動作する複数の単位電源からの出
力電圧の精度向上、要求精度内への安定な設定を可能に
する。 【構成】 外部交流電源1および目的の負荷5に並列に
接続された冗長構成の複数のAC−DCスイッチング電
源2−1〜2−nの各々は、負荷5に逆電流防止用ダイ
オード4を介して直流電力を与える主回路装置3、自電
源出力電流検出部E、信号線10を介して他電源の出力
電流値と比較する比較部F、最大電流追従制御部G、出
力電圧安定化制御部H、基準電圧生成部11、基準電圧
補正部12を備え、基準電圧補正部12は、自電源の出
力電流の変化に伴う基準電圧生成部11の基準電圧の変
動を最小化するとともに、主回路装置3の出力電流の変
動に伴う逆電流防止用ダイオード4の電圧降下に起因す
る出力電圧の変動を打ち消す。
力電圧の精度向上、要求精度内への安定な設定を可能に
する。 【構成】 外部交流電源1および目的の負荷5に並列に
接続された冗長構成の複数のAC−DCスイッチング電
源2−1〜2−nの各々は、負荷5に逆電流防止用ダイ
オード4を介して直流電力を与える主回路装置3、自電
源出力電流検出部E、信号線10を介して他電源の出力
電流値と比較する比較部F、最大電流追従制御部G、出
力電圧安定化制御部H、基準電圧生成部11、基準電圧
補正部12を備え、基準電圧補正部12は、自電源の出
力電流の変化に伴う基準電圧生成部11の基準電圧の変
動を最小化するとともに、主回路装置3の出力電流の変
動に伴う逆電流防止用ダイオード4の電圧降下に起因す
る出力電圧の変動を打ち消す。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電源技術に関し、特に、
冗長構成の複数の直流電源によって構築される並列冗長
電源システムに適用して有効な技術に関する。
冗長構成の複数の直流電源によって構築される並列冗長
電源システムに適用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、電子計算機システムの外部記
憶装置等のように無停止運転が不可欠な装置等において
は、装置内の論理回路へ直流電圧を供給する電源部分も
冗長化する必要がある。また、一般の機器の電源の設計
に際しては、目的の装置の容量に合わせた専用の電源を
その都度設計したのでは、設計作業が煩雑になるととも
に、コストも高くなり、容量変化等、機器の仕様変更等
に迅速に対応できない。このため、比較的小容量のAC
−DCスイッチング電源やDC−DCコンバータ電源等
の単位電源を量産して低コスト化を図るとともに、目的
の機器に容量や必要とされる冗長度に合わせて、単位電
源を必要な個数だけ組み合わせて電源を構築する並列冗
長電源システムが実用化されている。
憶装置等のように無停止運転が不可欠な装置等において
は、装置内の論理回路へ直流電圧を供給する電源部分も
冗長化する必要がある。また、一般の機器の電源の設計
に際しては、目的の装置の容量に合わせた専用の電源を
その都度設計したのでは、設計作業が煩雑になるととも
に、コストも高くなり、容量変化等、機器の仕様変更等
に迅速に対応できない。このため、比較的小容量のAC
−DCスイッチング電源やDC−DCコンバータ電源等
の単位電源を量産して低コスト化を図るとともに、目的
の機器に容量や必要とされる冗長度に合わせて、単位電
源を必要な個数だけ組み合わせて電源を構築する並列冗
長電源システムが実用化されている。
【0003】図3は従来の装置の並列冗長電源システム
の一例を示す構成ブロック図である。1は外部交流電源
であり、2−1〜2−nは並列運転機能付AC−DCス
イッチング電源、5は負荷である。また、2−1〜2−
nの電源内部は4、6はダイオード、8は高周波トラン
ス、7はスイッチ素子、9はホトカプラである。まず、
並列運転機能付スイッチング電源2−1の単体での動作
を説明する。
の一例を示す構成ブロック図である。1は外部交流電源
であり、2−1〜2−nは並列運転機能付AC−DCス
イッチング電源、5は負荷である。また、2−1〜2−
nの電源内部は4、6はダイオード、8は高周波トラン
ス、7はスイッチ素子、9はホトカプラである。まず、
並列運転機能付スイッチング電源2−1の単体での動作
を説明する。
【0004】外部交流電源1が入力された並列運転機能
付スイッチング電源2−1は整流平滑部で整流された電
圧をスイッチ素子7でスイッチングし、このスイッチン
グ動作により生じるパスル電流によって高周波トランス
8を励磁することで電力を2次側整流平滑部に伝達し、
逆電流防止用ダイオード4を経由して負荷5に所定の出
力電圧を供給する。また所定の出力電圧を得るために逆
電流防止用ダイオード4のアノード側の電圧を出力電圧
安定化制御部に取り込み、前述のパルス電流のパルス幅
を決定する信号を生成する。この信号をホトカプラ9を
経由してスイッチ素子7のドライブ回路へ入力すること
で所定の安定な出力電圧を得ることができる。
付スイッチング電源2−1は整流平滑部で整流された電
圧をスイッチ素子7でスイッチングし、このスイッチン
グ動作により生じるパスル電流によって高周波トランス
8を励磁することで電力を2次側整流平滑部に伝達し、
逆電流防止用ダイオード4を経由して負荷5に所定の出
力電圧を供給する。また所定の出力電圧を得るために逆
電流防止用ダイオード4のアノード側の電圧を出力電圧
安定化制御部に取り込み、前述のパルス電流のパルス幅
を決定する信号を生成する。この信号をホトカプラ9を
経由してスイッチ素子7のドライブ回路へ入力すること
で所定の安定な出力電圧を得ることができる。
【0005】図3の従来方式は前述の並列運転機能付ス
イッチング電源2−1がn個並列に接続されている。す
なわち外部交流電源1は各電源に入力され、また並列運
転機能付スイッチング電源2−1〜2−nからの出力電
圧は負荷5に各々供給されている。さらに並列運転機能
付スイッチング電源2−1〜2−nは信号線10にて接
続されており、この信号線上の電圧値により並列運転機
能付スイッチング電源2−1〜2−nのすべての電源の
出力電流はほぼ同一値状態となる(以下、平衡状態)よ
うに自電源出力電流検出部及び最大電流追従制御部にて
制御を行っている。
イッチング電源2−1がn個並列に接続されている。す
なわち外部交流電源1は各電源に入力され、また並列運
転機能付スイッチング電源2−1〜2−nからの出力電
圧は負荷5に各々供給されている。さらに並列運転機能
付スイッチング電源2−1〜2−nは信号線10にて接
続されており、この信号線上の電圧値により並列運転機
能付スイッチング電源2−1〜2−nのすべての電源の
出力電流はほぼ同一値状態となる(以下、平衡状態)よ
うに自電源出力電流検出部及び最大電流追従制御部にて
制御を行っている。
【0006】自電源出力電流検出部は自分の電源の出力
電流値を検出し、比較部へ出力するとともに、ダイオー
ド6を経由して信号線10上にも出力する。したがって
信号線10上には並列に接続されているすべての電源の
出力電流の信号が出力されるが、ダイオード6が各々の
電源に挿入されているため、結局すべての電源中一番多
く出力電流を出力している電源の信号のみが存在するこ
ととなる。すなわち最大電流の信号となる。
電流値を検出し、比較部へ出力するとともに、ダイオー
ド6を経由して信号線10上にも出力する。したがって
信号線10上には並列に接続されているすべての電源の
出力電流の信号が出力されるが、ダイオード6が各々の
電源に挿入されているため、結局すべての電源中一番多
く出力電流を出力している電源の信号のみが存在するこ
ととなる。すなわち最大電流の信号となる。
【0007】最大電流追従制御部は自電源出力電流検出
部で検出した信号と信号線上の最大電流の信号を比較部
で比較した結果、もし自電源出力電流検出部で検出した
信号が信号線10上の最大電流信号より小さければ、出
力電圧安定化制御部に対して出力電圧を高くする信号を
送出する。
部で検出した信号と信号線上の最大電流の信号を比較部
で比較した結果、もし自電源出力電流検出部で検出した
信号が信号線10上の最大電流信号より小さければ、出
力電圧安定化制御部に対して出力電圧を高くする信号を
送出する。
【0008】これにより自電源の出力電流は増加する方
向へ移行する。すべての電源がこの動作を行うため、す
べての電源の出力電流は平衡状態となる。すなわちすべ
ての電源の出力電圧は同一値となる。以上の如く、信号
線10上の最大電流の信号と自電源の出力電流信号とに
よって出力電流の平衡状態をつくり出すため、最大電流
追従方式という。
向へ移行する。すべての電源がこの動作を行うため、す
べての電源の出力電流は平衡状態となる。すなわちすべ
ての電源の出力電圧は同一値となる。以上の如く、信号
線10上の最大電流の信号と自電源の出力電流信号とに
よって出力電流の平衡状態をつくり出すため、最大電流
追従方式という。
【0009】また、図3の如く複数の電源が並列に接続
することによって、偶発的に1台の電源が故障しても逆
電流防止用ダイオード4により他の電源に影響を及ぼす
ことなく、機能させるようにした電源システムを並列冗
長電源システムという。
することによって、偶発的に1台の電源が故障しても逆
電流防止用ダイオード4により他の電源に影響を及ぼす
ことなく、機能させるようにした電源システムを並列冗
長電源システムという。
【0010】従来方式の並列冗長電源システムは図4の
具体的な回路で構成されるのが一般的である。13、1
4、16、18〜20、23〜28、29、30、36
は抵抗器、15、17、21、31は演算増幅器、22
は出力電圧を調整するための可変抵抗器、35は補助電
源である。自電源出力電流検出部は抵抗器13、14、
16、36及び演算増幅器15で構成されており、また
比較部は演算増幅器17、最大電流追従制御部は抵抗器
18〜20、演算増幅器21、出力電圧安定化制御部は
抵抗器23〜30、可変抵抗器22、演算増幅器31に
て回路が構成されている。本回路の動作は以下のとおり
である。
具体的な回路で構成されるのが一般的である。13、1
4、16、18〜20、23〜28、29、30、36
は抵抗器、15、17、21、31は演算増幅器、22
は出力電圧を調整するための可変抵抗器、35は補助電
源である。自電源出力電流検出部は抵抗器13、14、
16、36及び演算増幅器15で構成されており、また
比較部は演算増幅器17、最大電流追従制御部は抵抗器
18〜20、演算増幅器21、出力電圧安定化制御部は
抵抗器23〜30、可変抵抗器22、演算増幅器31に
て回路が構成されている。本回路の動作は以下のとおり
である。
【0011】並列運転機能付スイッチング電源2−1か
ら負荷5に供給される出力電流の値を抵抗器36で検出
し、これを抵抗器14を経由して演算増幅器15の反転
増幅入力端子に入力することで演算増幅器15は所定の
倍数に増幅された電圧VCが出力され、1つは次段の演
算増幅器17の非反転増幅入力端子に入力され、もう1
つは演算増幅器21の反転増幅入力端子に抵抗器19を
経由して入力される。演算増幅器17の反転増幅入力端
子には信号線10上の最大電流検出信号VSが入力され
るため、演算増幅器17の出力電圧は自電源の出力電流
検出信号と信号線10上の最大電流検出信号VSの電圧
の高い方が出力される。
ら負荷5に供給される出力電流の値を抵抗器36で検出
し、これを抵抗器14を経由して演算増幅器15の反転
増幅入力端子に入力することで演算増幅器15は所定の
倍数に増幅された電圧VCが出力され、1つは次段の演
算増幅器17の非反転増幅入力端子に入力され、もう1
つは演算増幅器21の反転増幅入力端子に抵抗器19を
経由して入力される。演算増幅器17の反転増幅入力端
子には信号線10上の最大電流検出信号VSが入力され
るため、演算増幅器17の出力電圧は自電源の出力電流
検出信号と信号線10上の最大電流検出信号VSの電圧
の高い方が出力される。
【0012】したがって、演算増幅器21の非反転増幅
入力端子には本並列冗長電源システムの信号線10上の
最大電流検出信号VSが入力され、反転増幅入力端子に
は自電源の検出電流信号VCが入力される。演算増幅器
21の出力電圧VBは前述の信号の大小に応じて所定の
倍数の電圧が生じる。すなわち自電源の出力電流信号V
Cが信号線10上の最大電流検出信号VSより小さけれ
ば出力電圧VBは下がり、その結果、並列運転機能付ス
イッチング電源2−1の出力電圧は上昇する。
入力端子には本並列冗長電源システムの信号線10上の
最大電流検出信号VSが入力され、反転増幅入力端子に
は自電源の検出電流信号VCが入力される。演算増幅器
21の出力電圧VBは前述の信号の大小に応じて所定の
倍数の電圧が生じる。すなわち自電源の出力電流信号V
Cが信号線10上の最大電流検出信号VSより小さけれ
ば出力電圧VBは下がり、その結果、並列運転機能付ス
イッチング電源2−1の出力電圧は上昇する。
【0013】いま前述の動作によりVC=VSとなった
場合は平衡状態となり、この場合、出力電圧VBはほぼ
VCとなる。したがって出力電圧VCは出力電流により
変化するため、出力電圧VBも変化し、平衡状態にあっ
ても出力電流の大小により出力電圧V0の絶対値は変化
することとなる。
場合は平衡状態となり、この場合、出力電圧VBはほぼ
VCとなる。したがって出力電圧VCは出力電流により
変化するため、出力電圧VBも変化し、平衡状態にあっ
ても出力電流の大小により出力電圧V0の絶対値は変化
することとなる。
【0014】最大電流追従制御部の演算増幅器21の出
力電圧VBが入力される演算増幅器31の反転増幅入力
端子は電源の出力電圧V0を決定つける基準電圧端子で
あり、非反転増幅入力端子は電源の出力電圧V0−VF
が入力される。したがって、演算増幅器21の出力電圧
VBが抵抗器28を経由して演算増幅器31の反転増幅
入力端子に入力されることで基準電圧を変化させ、演算
増幅器31の出力電圧も変化する。この変化をホトカプ
ラ9を経由して主回路装置3に入力することでパルス幅
を変化させ最終的に電源の出力電圧V0を変化させる制
御を行っている。これにより、本並列冗長電源システム
の各電源の出力電流は平衡状態となる。
力電圧VBが入力される演算増幅器31の反転増幅入力
端子は電源の出力電圧V0を決定つける基準電圧端子で
あり、非反転増幅入力端子は電源の出力電圧V0−VF
が入力される。したがって、演算増幅器21の出力電圧
VBが抵抗器28を経由して演算増幅器31の反転増幅
入力端子に入力されることで基準電圧を変化させ、演算
増幅器31の出力電圧も変化する。この変化をホトカプ
ラ9を経由して主回路装置3に入力することでパルス幅
を変化させ最終的に電源の出力電圧V0を変化させる制
御を行っている。これにより、本並列冗長電源システム
の各電源の出力電流は平衡状態となる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述の図3および図4
に例示される従来の並列冗長電源システムにおいては、
各々の並列運転機能付スイッチング電源の出力電流の平
衡状態は実現できるが、負荷5に供給する出力電圧の絶
対精度については配慮されておらず、最近の装置の論理
回路が要求する出力電流の過大な変化時(例えば、論理
回路がスタンバイ状態から急激な動作への変化時及び記
憶素子への書き込み時の急峻な書き込み電流等)の高精
度な出力電圧に対応するためには以下の技術的課題があ
る。
に例示される従来の並列冗長電源システムにおいては、
各々の並列運転機能付スイッチング電源の出力電流の平
衡状態は実現できるが、負荷5に供給する出力電圧の絶
対精度については配慮されておらず、最近の装置の論理
回路が要求する出力電流の過大な変化時(例えば、論理
回路がスタンバイ状態から急激な動作への変化時及び記
憶素子への書き込み時の急峻な書き込み電流等)の高精
度な出力電圧に対応するためには以下の技術的課題があ
る。
【0016】(1)まず、図4の従来の並列冗長電源シ
ステムの具体的な回路においてシステムが平衡状態にあ
っても電源の出力電圧V0を決定つける基準電圧、すな
わち演算増幅器31の反転増幅入力端子の電圧は演算増
幅器21の出力電圧VBが入力されるため、平衡状態の
各々の出力電流が負荷5の変化(例えば、最少出力電流
から最大出力電流)により出力電圧VBが変化した場
合、電源の出力電圧V0は微妙に変化し最悪、装置の論
理回路が要求する精度を割り込むおそれがある。
ステムの具体的な回路においてシステムが平衡状態にあ
っても電源の出力電圧V0を決定つける基準電圧、すな
わち演算増幅器31の反転増幅入力端子の電圧は演算増
幅器21の出力電圧VBが入力されるため、平衡状態の
各々の出力電流が負荷5の変化(例えば、最少出力電流
から最大出力電流)により出力電圧VBが変化した場
合、電源の出力電圧V0は微妙に変化し最悪、装置の論
理回路が要求する精度を割り込むおそれがある。
【0017】(2)さらに、図4の従来方式においては
電源の出力線上に逆電流防止用ダイオード4が挿入され
ているため、各々の並列運転機能付スイッチング電源が
平衡状態であっても、出力電流が負荷5の変化により最
少出力電流から最大出力電流に変化した場合、逆電流防
止用ダイオード4の順方向電圧が変化し、前述の(1)
項に加えてさらに電源の出力電圧が変化し、出力電圧精
度を割り込むことを助長することとなる。
電源の出力線上に逆電流防止用ダイオード4が挿入され
ているため、各々の並列運転機能付スイッチング電源が
平衡状態であっても、出力電流が負荷5の変化により最
少出力電流から最大出力電流に変化した場合、逆電流防
止用ダイオード4の順方向電圧が変化し、前述の(1)
項に加えてさらに電源の出力電圧が変化し、出力電圧精
度を割り込むことを助長することとなる。
【0018】本発明の目的は、冗長構成の複数の単位電
源を平衡状態で動作させる際に、負荷に対する出力電流
の変動に影響されることなく出力電圧の精度を高めると
ともに、出力電圧を所定の要求精度内に維持することが
可能な並列冗長電源システムを提供することにある。
源を平衡状態で動作させる際に、負荷に対する出力電流
の変動に影響されることなく出力電圧の精度を高めると
ともに、出力電圧を所定の要求精度内に維持することが
可能な並列冗長電源システムを提供することにある。
【0019】本発明の他の目的は、冗長構成の複数の単
位電源と負荷との間に介在する逆電流防止用ダイオード
や負荷までの接続線路等での電圧降下に起因する出力電
圧の所定の要求精度範囲からの逸脱を防止することが可
能な並列冗長電源システムを提供することにある。
位電源と負荷との間に介在する逆電流防止用ダイオード
や負荷までの接続線路等での電圧降下に起因する出力電
圧の所定の要求精度範囲からの逸脱を防止することが可
能な並列冗長電源システムを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、各々がAC−
DCスイッチング電源またはDC−DCコンバータ電源
からなる冗長構成の複数の単位電源によって外部の負荷
に直流電力を供給する並列冗長電源システムにおいて、
個々の単位電源に内蔵され、当該単位電源から出力され
る直流電圧値を決定する基準電圧生成部に、当該基準電
圧生成部の基準電圧の補正および調整を行う基準電圧補
正部を備えたものである。
DCスイッチング電源またはDC−DCコンバータ電源
からなる冗長構成の複数の単位電源によって外部の負荷
に直流電力を供給する並列冗長電源システムにおいて、
個々の単位電源に内蔵され、当該単位電源から出力され
る直流電圧値を決定する基準電圧生成部に、当該基準電
圧生成部の基準電圧の補正および調整を行う基準電圧補
正部を備えたものである。
【0021】また、基準電圧補正部は、自単位電源の出
力電流信号および並列冗長運転をしている他単位電源か
らの出力電流信号の両方によって基準電圧を補正及び調
整できる機能を備えたものである。
力電流信号および並列冗長運転をしている他単位電源か
らの出力電流信号の両方によって基準電圧を補正及び調
整できる機能を備えたものである。
【0022】個々の単位電源は、具体的には、たとえ
ば、負荷に対して逆電流防止用のダイオードを介して所
望の直流電力を供給する主回路装置と、主回路装置の出
力電流を監視するとともに検出結果を他電源にも逆電流
防止用のダイオードおよび共通の信号線を介して出力す
る自電源出力電流検出部と、自電源と他電源の出力電流
値を比較する比較部と、その比較結果によって動作する
最大電流追随制御部および出力電圧安定化制御部と、基
準電圧生成部とを含むことができる。
ば、負荷に対して逆電流防止用のダイオードを介して所
望の直流電力を供給する主回路装置と、主回路装置の出
力電流を監視するとともに検出結果を他電源にも逆電流
防止用のダイオードおよび共通の信号線を介して出力す
る自電源出力電流検出部と、自電源と他電源の出力電流
値を比較する比較部と、その比較結果によって動作する
最大電流追随制御部および出力電圧安定化制御部と、基
準電圧生成部とを含むことができる。
【0023】
【作用】自電源出力電流検出部および最大電流追随制御
部は自他の単位電源の出力電流値を監視し比較すること
によって、自他の全ての単位電源の出力電流がほぼ同一
値(平衡状態)になるように動作する。
部は自他の単位電源の出力電流値を監視し比較すること
によって、自他の全ての単位電源の出力電流がほぼ同一
値(平衡状態)になるように動作する。
【0024】最大電流追従制御部は自電源出力電流検出
部で検出した信号と信号線上の最大電流の信号を比較部
で比較した結果、もし自電源出力電流検出部で検出した
信号が信号線上の最大電流信号より小さければ、出力電
圧安定化制御部に対して出力電圧を高くする信号を送出
する。この時、出力電圧安定化制御部は内部の出力電圧
を決定つける基準電圧を有しており、この基準電圧は前
述の如く、電源システムが平衡状態にあっても自電源の
出力電流の変化(負荷の変化)により微妙に変化する。
そのため、冗長構成で並列して動作する単位電源の負荷
に対する出力電圧は出力電流の大小により変化する。す
なわち出力電圧は出力電流が最大時は最少時より所定の
電圧より小さくなることとなる。
部で検出した信号と信号線上の最大電流の信号を比較部
で比較した結果、もし自電源出力電流検出部で検出した
信号が信号線上の最大電流信号より小さければ、出力電
圧安定化制御部に対して出力電圧を高くする信号を送出
する。この時、出力電圧安定化制御部は内部の出力電圧
を決定つける基準電圧を有しており、この基準電圧は前
述の如く、電源システムが平衡状態にあっても自電源の
出力電流の変化(負荷の変化)により微妙に変化する。
そのため、冗長構成で並列して動作する単位電源の負荷
に対する出力電圧は出力電流の大小により変化する。す
なわち出力電圧は出力電流が最大時は最少時より所定の
電圧より小さくなることとなる。
【0025】本発明の場合、基準電圧補正部は平衡状態
の出力電流が変化しても基準電圧の変化を最小化するよ
う動作するとともに、さらに基準電圧補正部を調整する
ことで、出力電流の変化で逆電流防止用ダイオードの順
方向電圧VFによる電圧降下の変化の影響を打ち消すよ
うに動作する。
の出力電流が変化しても基準電圧の変化を最小化するよ
う動作するとともに、さらに基準電圧補正部を調整する
ことで、出力電流の変化で逆電流防止用ダイオードの順
方向電圧VFによる電圧降下の変化の影響を打ち消すよ
うに動作する。
【0026】この結果、並列冗長電源システムの負荷に
対する出力電圧の精度が向上するとともに、出力電圧の
値を要求精度内に維持することが可能となり、結果とし
て給電対象の装置を含めたシステム全体の信頼性を高め
ることができる。
対する出力電圧の精度が向上するとともに、出力電圧の
値を要求精度内に維持することが可能となり、結果とし
て給電対象の装置を含めたシステム全体の信頼性を高め
ることができる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。
詳細に説明する。
【0028】図1は本発明の一実施例である並列冗長電
源システムの一例を示す概念図であり、図2は、その回
路構成の一例を示す回路図である。
源システムの一例を示す概念図であり、図2は、その回
路構成の一例を示す回路図である。
【0029】本実施例の並列冗長電源システムは、外部
交流電源1および目的の負荷5に並列に接続された冗長
構成の複数のAC−DCスイッチング電源2−1〜2−
nを含んでいる。AC−DCスイッチング電源2−1〜
2−nの数は、負荷5の定格容量や、要求される冗長度
等によって任意に設定される。すなわち外部交流電源1
は複数のAC−DCスイッチング電源2−1〜2−nの
各々に入力され、また、各AC−DCスイッチング電源
2−1〜2−nからの出力電圧は負荷5に並列に供給さ
れる。さらに、複数のAC−DCスイッチング電源2−
1〜2−nは相互に信号線10にて接続されており、こ
の信号線10上の電圧値により、後述のようにして、複
数のAC−DCスイッチング電源2−1〜2−nのすべ
ての出力電流はほぼ同一値状態(平衡状態)となるよう
な制御が行われる。
交流電源1および目的の負荷5に並列に接続された冗長
構成の複数のAC−DCスイッチング電源2−1〜2−
nを含んでいる。AC−DCスイッチング電源2−1〜
2−nの数は、負荷5の定格容量や、要求される冗長度
等によって任意に設定される。すなわち外部交流電源1
は複数のAC−DCスイッチング電源2−1〜2−nの
各々に入力され、また、各AC−DCスイッチング電源
2−1〜2−nからの出力電圧は負荷5に並列に供給さ
れる。さらに、複数のAC−DCスイッチング電源2−
1〜2−nは相互に信号線10にて接続されており、こ
の信号線10上の電圧値により、後述のようにして、複
数のAC−DCスイッチング電源2−1〜2−nのすべ
ての出力電流はほぼ同一値状態(平衡状態)となるよう
な制御が行われる。
【0030】個々のAC−DCスイッチング電源2−1
〜2−nにおいて、Aは整流平滑部、Bはドライブ回
路、Cは補助電源、7はスイッチ素子、8は高周波トラ
ンス、Dは2次側整流平滑部、であり、これらによっ
て、主回路装置3が構成されている。主回路装置3は、
逆電流防止用ダイオード4を介して負荷5に接続されて
いる。
〜2−nにおいて、Aは整流平滑部、Bはドライブ回
路、Cは補助電源、7はスイッチ素子、8は高周波トラ
ンス、Dは2次側整流平滑部、であり、これらによっ
て、主回路装置3が構成されている。主回路装置3は、
逆電流防止用ダイオード4を介して負荷5に接続されて
いる。
【0031】また、Eは自電源出力電流検出部、6はダ
イオード、Fは比較部、Gは最大電流追従制御部、Hは
出力電圧安定化制御部、9はホトカプラ、11は基準電
圧生成部、12は基準電圧補正部である。
イオード、Fは比較部、Gは最大電流追従制御部、Hは
出力電圧安定化制御部、9はホトカプラ、11は基準電
圧生成部、12は基準電圧補正部である。
【0032】個々のAC−DCスイッチング電源2−1
〜2−nでは、外部交流電源1から入力され、整流平滑
部Aで整流された電圧をスイッチ素子7でスイッチング
し、このスイッチング動作により生じるパルス電流によ
って高周波トランス8を励磁することで電力を2次側整
流平滑部Dに伝達し、逆電流防止用ダイオード4を経由
して負荷5に所定の出力電圧V0を供給する。また所定
の出力電圧V0を得るために逆電流防止用ダイオード4
のアノード側の電圧を出力電圧安定化制御部Hに取り込
み、前述のパルス電流のパルス幅を決定する信号を生成
する。この信号をホトカプラ9を経由してスイッチ素子
7のドライブ回路Bへ入力することで所定の安定な出力
電圧V0を得ることができる。
〜2−nでは、外部交流電源1から入力され、整流平滑
部Aで整流された電圧をスイッチ素子7でスイッチング
し、このスイッチング動作により生じるパルス電流によ
って高周波トランス8を励磁することで電力を2次側整
流平滑部Dに伝達し、逆電流防止用ダイオード4を経由
して負荷5に所定の出力電圧V0を供給する。また所定
の出力電圧V0を得るために逆電流防止用ダイオード4
のアノード側の電圧を出力電圧安定化制御部Hに取り込
み、前述のパルス電流のパルス幅を決定する信号を生成
する。この信号をホトカプラ9を経由してスイッチ素子
7のドライブ回路Bへ入力することで所定の安定な出力
電圧V0を得ることができる。
【0033】自電源出力電流検出部E、比較部F、最大
電流追従制御部G、ダイオード6は、信号線10を介し
て自他の主回路装置3の出力を監視することにより、並
列冗長運転機能を実現する。すなわち、自電源出力電流
検出部Eは自電源の出力電流値を検出し、比較部Fへ出
力するとともに、ダイオード6を経由して信号線10上
にも出力する。更に、本実施例の場合、基準電圧補正部
12にも入力する。
電流追従制御部G、ダイオード6は、信号線10を介し
て自他の主回路装置3の出力を監視することにより、並
列冗長運転機能を実現する。すなわち、自電源出力電流
検出部Eは自電源の出力電流値を検出し、比較部Fへ出
力するとともに、ダイオード6を経由して信号線10上
にも出力する。更に、本実施例の場合、基準電圧補正部
12にも入力する。
【0034】最大電流追従制御部Gは自電源出力電流検
出部Eで検出した信号と信号線10上の最大電流の信号
を比較部Fで比較した結果、もし自電源出力電流検出部
Eで検出した信号が信号線10上の最大電流信号より小
さければ、出力電圧安定化制御部Hに対して出力電圧を
高くする信号を送出する。この時、出力電圧安定化制御
部Hは内部の出力電圧を決定つける基準電圧を基準電圧
生成部11から得る。この基準電圧は前述の従来技術の
説明において詳述したように、電源システムが平衡状態
にあっても自電源の出力電流の変化(負荷5の変化)に
より微妙に変化する。そのため並列運転機能付スイッチ
ング電源の出力電圧は出力電流の大小により変化する。
すなわち出力電圧は出力電流が最大時は最少時より所定
の電圧より小さくなることとなる。
出部Eで検出した信号と信号線10上の最大電流の信号
を比較部Fで比較した結果、もし自電源出力電流検出部
Eで検出した信号が信号線10上の最大電流信号より小
さければ、出力電圧安定化制御部Hに対して出力電圧を
高くする信号を送出する。この時、出力電圧安定化制御
部Hは内部の出力電圧を決定つける基準電圧を基準電圧
生成部11から得る。この基準電圧は前述の従来技術の
説明において詳述したように、電源システムが平衡状態
にあっても自電源の出力電流の変化(負荷5の変化)に
より微妙に変化する。そのため並列運転機能付スイッチ
ング電源の出力電圧は出力電流の大小により変化する。
すなわち出力電圧は出力電流が最大時は最少時より所定
の電圧より小さくなることとなる。
【0035】そこで、本実施例の場合には、基準電圧補
正部12は平衡状態の出力電流が変化しても基準電圧の
変化を最小化するよう動作するとともに、さらに基準電
圧補正部12を調整することで、出力電流の変化による
逆電流防止用ダイオード4の順方向電圧VFや負荷5ま
での接続線路での電圧降下等の変化の影響を打ち消すよ
うに動作する。
正部12は平衡状態の出力電流が変化しても基準電圧の
変化を最小化するよう動作するとともに、さらに基準電
圧補正部12を調整することで、出力電流の変化による
逆電流防止用ダイオード4の順方向電圧VFや負荷5ま
での接続線路での電圧降下等の変化の影響を打ち消すよ
うに動作する。
【0036】以下、図2を参照して本実施例における並
列冗長運転機能および基準電圧補正部12等の構成およ
び作用についてさらに詳細に説明する。
列冗長運転機能および基準電圧補正部12等の構成およ
び作用についてさらに詳細に説明する。
【0037】図2において、13、14、16、18〜
20、23〜28、29、30、32、33、34、3
6は抵抗器、15、17、21、31は演算増幅器、2
2は出力電圧を調整するための可変抵抗器、35は補助
電源である。自電源出力電流検出部Eは抵抗器13、抵
抗器14、抵抗器16、抵抗器36及び演算増幅器15
にて回路が構成されている。比較部Fは演算増幅器17
にて回路が構成されている。最大電流追従制御部Gは抵
抗器18〜20、演算増幅器21にて回路が構成されて
いる。出力電圧安定化制御部Hは抵抗器23〜30、可
変抵抗器22、演算増幅器31にて回路が構成されてい
る。基準電圧補正部12は抵抗器32、抵抗器33、抵
抗器34、にて回路が構成されている。
20、23〜28、29、30、32、33、34、3
6は抵抗器、15、17、21、31は演算増幅器、2
2は出力電圧を調整するための可変抵抗器、35は補助
電源である。自電源出力電流検出部Eは抵抗器13、抵
抗器14、抵抗器16、抵抗器36及び演算増幅器15
にて回路が構成されている。比較部Fは演算増幅器17
にて回路が構成されている。最大電流追従制御部Gは抵
抗器18〜20、演算増幅器21にて回路が構成されて
いる。出力電圧安定化制御部Hは抵抗器23〜30、可
変抵抗器22、演算増幅器31にて回路が構成されてい
る。基準電圧補正部12は抵抗器32、抵抗器33、抵
抗器34、にて回路が構成されている。
【0038】以下では図4に示した前述の従来技術と異
なる点について動作を説明する。前述の如く、出力電圧
V0が出力電流の大小により変化する要因は演算増幅器
21の出力電圧VBであり、また演算増幅器31の反転
増幅入力端子の電圧、すなわち出力電圧を決定つける基
準電圧である。これらの電圧は並列冗長電源システムが
平衡状態であっても自電源の出力電流の大小により変化
する。したがって出力電流が変化してもその影響の度合
を極力小さくするため、本実施例では、基準電圧補正部
12を構成する抵抗器33および抵抗器34にて分圧す
る。
なる点について動作を説明する。前述の如く、出力電圧
V0が出力電流の大小により変化する要因は演算増幅器
21の出力電圧VBであり、また演算増幅器31の反転
増幅入力端子の電圧、すなわち出力電圧を決定つける基
準電圧である。これらの電圧は並列冗長電源システムが
平衡状態であっても自電源の出力電流の大小により変化
する。したがって出力電流が変化してもその影響の度合
を極力小さくするため、本実施例では、基準電圧補正部
12を構成する抵抗器33および抵抗器34にて分圧す
る。
【0039】また、出力電圧V0を決定つける演算増幅
器31の反転増幅入力端子と自電源の出力電流を検出す
る抵抗器36のグランド側と反対のポイントで基準電圧
補正部12を構成する抵抗器32を介して接続すること
で、自電源の出力電流の検出信号によって前述の最大電
流追従制御部Gを構成する演算増幅器21の出力電圧V
Bの変化を打ち消すことができ、結局、出力電圧V0を
決定つける基準電圧は変化しないこととなる。
器31の反転増幅入力端子と自電源の出力電流を検出す
る抵抗器36のグランド側と反対のポイントで基準電圧
補正部12を構成する抵抗器32を介して接続すること
で、自電源の出力電流の検出信号によって前述の最大電
流追従制御部Gを構成する演算増幅器21の出力電圧V
Bの変化を打ち消すことができ、結局、出力電圧V0を
決定つける基準電圧は変化しないこととなる。
【0040】また、基準電圧補正部12を構成する抵抗
器32、抵抗器33、抵抗器34の定数の設定いかんに
よっては、平衡状態にて出力電流が増加すると、出力電
圧が増加するように動作させることも可能となり、これ
により、たとえば、出力電流が増加する際に発生する逆
電流防止用ダイオード4の順方向電圧VFや負荷5まで
の接続線路での電圧降下等による出力電圧V0の変動を
打ち消すことができる。たとえば、逆電流防止用ダイオ
ード4でのVFは一例として、通常、0.1〜0.2V程度
であるが、負荷5の定格電圧が3.3Vで許容される電圧
変動が±5%程度の場合には、順方向電圧VF等による
出力電圧V0の変動は無視できなくなり、出力電圧V0
の精度を所定の範囲内に維持する上で、本実施例の基準
電圧補正部12による補正動作が極めて有効になる。
器32、抵抗器33、抵抗器34の定数の設定いかんに
よっては、平衡状態にて出力電流が増加すると、出力電
圧が増加するように動作させることも可能となり、これ
により、たとえば、出力電流が増加する際に発生する逆
電流防止用ダイオード4の順方向電圧VFや負荷5まで
の接続線路での電圧降下等による出力電圧V0の変動を
打ち消すことができる。たとえば、逆電流防止用ダイオ
ード4でのVFは一例として、通常、0.1〜0.2V程度
であるが、負荷5の定格電圧が3.3Vで許容される電圧
変動が±5%程度の場合には、順方向電圧VF等による
出力電圧V0の変動は無視できなくなり、出力電圧V0
の精度を所定の範囲内に維持する上で、本実施例の基準
電圧補正部12による補正動作が極めて有効になる。
【0041】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
例に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0042】
【発明の効果】本発明の並列冗長電源システムによれ
ば、冗長構成の複数の単位電源を平衡状態で動作させる
際に、負荷に対する出力電流の変動に影響されることな
く出力電圧の精度を高めるとともに、出力電圧を所定の
要求精度内に維持することができる、という効果が得ら
れる。
ば、冗長構成の複数の単位電源を平衡状態で動作させる
際に、負荷に対する出力電流の変動に影響されることな
く出力電圧の精度を高めるとともに、出力電圧を所定の
要求精度内に維持することができる、という効果が得ら
れる。
【0043】また、冗長構成の複数の単位電源と負荷と
の間に介在する逆電流防止用ダイオードや負荷までの接
続線路等での電圧降下に起因する出力電圧の所定の要求
精度範囲からの逸脱を防止することができる、という効
果が得られる。
の間に介在する逆電流防止用ダイオードや負荷までの接
続線路等での電圧降下に起因する出力電圧の所定の要求
精度範囲からの逸脱を防止することができる、という効
果が得られる。
【図1】本発明の一実施例である並列冗長電源システム
の一例を示す概念図である。
の一例を示す概念図である。
【図2】本発明の一実施例である並列冗長電源システム
の回路構成の一例を示す回路図である。
の回路構成の一例を示す回路図である。
【図3】従来の装置の並列冗長電源システムの一例を示
す構成ブロック図である。
す構成ブロック図である。
【図4】従来の装置の並列冗長電源システムの回路構成
の一例を示す回路図である。
の一例を示す回路図である。
1…外部交流電源、2−1〜2−n…並列運転機能付の
AC−DCスイッチング電源、3…主回路装置、4…逆
電流防止用ダイオード、5…負荷、6…ダイオード、7
…スイッチ素子、8…高周波トランス、9…ホトカプ
ラ、10…信号線、11…基準電圧生成部、12…基準
電圧補正部、13,14…抵抗器、15…演算増幅器、
16…抵抗器、17…演算増幅器、18〜20…抵抗
器、21…演算増幅器、22…可変抵抗器、23〜30
…抵抗器、31…演算増幅器、32,33,34…抵抗
器、35…補助電源、36…抵抗器、A…整流平滑部、
B…ドライブ回路、C…補助電源、D…2次側整流平滑
部、E…自電源出力電流検出部、F…比較部、G…最大
電流追従制御部、H…出力電圧安定化制御部、V0…個
々のAC−DCスイッチング電源の出力電圧、VB…最
大電流追従制御部の演算増幅器21の出力電圧、VC…
自電源出力電流検出部の演算増幅器15の出力電圧、V
F…逆電流防止用ダイオード4の順方向電圧、VS…最
大電流検出信号。
AC−DCスイッチング電源、3…主回路装置、4…逆
電流防止用ダイオード、5…負荷、6…ダイオード、7
…スイッチ素子、8…高周波トランス、9…ホトカプ
ラ、10…信号線、11…基準電圧生成部、12…基準
電圧補正部、13,14…抵抗器、15…演算増幅器、
16…抵抗器、17…演算増幅器、18〜20…抵抗
器、21…演算増幅器、22…可変抵抗器、23〜30
…抵抗器、31…演算増幅器、32,33,34…抵抗
器、35…補助電源、36…抵抗器、A…整流平滑部、
B…ドライブ回路、C…補助電源、D…2次側整流平滑
部、E…自電源出力電流検出部、F…比較部、G…最大
電流追従制御部、H…出力電圧安定化制御部、V0…個
々のAC−DCスイッチング電源の出力電圧、VB…最
大電流追従制御部の演算増幅器21の出力電圧、VC…
自電源出力電流検出部の演算増幅器15の出力電圧、V
F…逆電流防止用ダイオード4の順方向電圧、VS…最
大電流検出信号。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安澤 清史 神奈川県小田原市国府津2880番地 日立コ ンピュータ機器株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 各々がAC−DCスイッチング電源また
はDC−DCコンバータ電源からなる冗長構成の複数の
単位電源によって外部の負荷に直流電力を供給する並列
冗長電源システムであって、 個々の前記単位電源に内蔵され、当該単位電源から出力
される直流電圧値を決定する基準電圧生成部に、当該基
準電圧生成部の基準電圧の補正および調整を行う基準電
圧補正部を備えたことを特徴とする並列冗長電源システ
ム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7241423A JPH0993929A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 並列冗長電源システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7241423A JPH0993929A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 並列冗長電源システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0993929A true JPH0993929A (ja) | 1997-04-04 |
Family
ID=17074085
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7241423A Pending JPH0993929A (ja) | 1995-09-20 | 1995-09-20 | 並列冗長電源システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0993929A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6628010B2 (en) | 2000-12-21 | 2003-09-30 | Hitachi, Ltd. | Parallel power system and an electronic apparatus using the power system |
US7208883B2 (en) | 2004-12-08 | 2007-04-24 | Hitachi, Ltd. | Current detection circuit, and power supply apparatus, power supply system and electronic apparatus using the current detection circuit |
JP2007143292A (ja) * | 2005-11-18 | 2007-06-07 | Cosel Co Ltd | 並列運転電源システム |
JP2011010414A (ja) * | 2009-06-24 | 2011-01-13 | Fuji Electric Systems Co Ltd | スイッチング電源 |
WO2016088188A1 (ja) * | 2014-12-02 | 2016-06-09 | 富士電機株式会社 | 直流電源装置の出力電圧制御方法及び出力電圧制御装置 |
CN109462264A (zh) * | 2018-11-19 | 2019-03-12 | 深圳市富满电子集团股份有限公司 | 一种ac-dc芯片自供电电路及充电器 |
-
1995
- 1995-09-20 JP JP7241423A patent/JPH0993929A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6628010B2 (en) | 2000-12-21 | 2003-09-30 | Hitachi, Ltd. | Parallel power system and an electronic apparatus using the power system |
EP2348625A2 (en) | 2000-12-21 | 2011-07-27 | Hitachi, Ltd. | Parallel power system and an electronic apparatus using the power system |
US7208883B2 (en) | 2004-12-08 | 2007-04-24 | Hitachi, Ltd. | Current detection circuit, and power supply apparatus, power supply system and electronic apparatus using the current detection circuit |
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WO2016088188A1 (ja) * | 2014-12-02 | 2016-06-09 | 富士電機株式会社 | 直流電源装置の出力電圧制御方法及び出力電圧制御装置 |
CN106471692A (zh) * | 2014-12-02 | 2017-03-01 | 富士电机株式会社 | 直流电源装置的输出电压控制方法以及输出电压控制装置 |
CN109462264A (zh) * | 2018-11-19 | 2019-03-12 | 深圳市富满电子集团股份有限公司 | 一种ac-dc芯片自供电电路及充电器 |
CN109462264B (zh) * | 2018-11-19 | 2024-03-12 | 富满微电子集团股份有限公司 | 一种ac-dc芯片自供电电路及充电器 |
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