JP5539924B2 - 通気軒天井見切り縁とその取付構造 - Google Patents
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Description
本発明は、通気軒天井見切り縁とその取付構造に関する。
本出願人は、例えば、特許文献1において、外壁材の上端部と軒天井の間に配設される見切り縁として、通気孔を備えたものを提案している。この見切り縁は、壁下地の外側の通気路と通気孔を連通させることで、通気路内に流入した外気が通気孔から屋外へ排気される構造とされている。
また、特許文献2には、化粧片と突出片と押え片とに囲まれたコ字状の通気溝と、押え片と突出片と固定片とで囲まれた挿入溝を形成するとともに、通気溝内に貫通する通気孔を複数形成した止縁が開示されている。止縁の挿入溝内には、外壁材の上端部が挿入されて、外壁が形成されている。
しかしながら、特許文献1の見切り縁は、取り付け凹所に釘のような固着具を打ち込むことで見切り縁を外壁材に取付ける構造となっている。このため、見切り縁の取付作業は比較的容易ではあるものの、固着具が外方に露出してしまうため、施工後の見栄えについては検討の余地があると考えられた。
一方、特許文献2の止縁は、予め外壁材の取付前に止縁を胴縁に固定し、この止縁の挿入溝内に外壁材の上端を挿入する構造となっている。このため、固定片に打ち込まれた固着具は外壁材によって覆われるものの、外壁材を固定するための固着具は外方に露出してしまうため、施工後の見栄えが良好であるとは言い難い。さらに、特許文献2の止縁は、挿入溝内に外壁材の上端を挿入した状態で取付位置の調整を行うため、取付作業が容易でないという施工容易性の面での問題もあった。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、施工が容易であり、施工後の見栄えも良好な通気軒天井見切り縁とその取付構造を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の通気軒天井見切り縁は、軒天井の下面と外壁材の上端部の間に配設される長尺な通気軒天井見切り縁であって、直立板状のカバー片と押え片とが上下に連続して形成され、前記カバー片と前記押え片との連設部付近で開口する排気孔を備えた表面化粧部と、この表面化粧部の前記カバー片と前記押え片との連設部から後方へ突出する突出部と、この突出部の前後方向の中央付近から起立する固着具打込部と、この固着具打込部の上端部から後方斜め上方向に延びる傾斜部とを備え、前記表面化粧部の排気孔から、前記固着具打込部へ向かって固着具の挿入および打ち込みが可能とされていることを特徴としている。
この発明の通気軒天井見切り縁では、前記固着具打込部には、前方側に溝部が配設されていることが好ましい。
この発明の通気軒天井見切り縁では、前記突出部には、前記固着具打込部より後方側に、上方へ突出する起立部が設けられ、前記傾斜部には、下方へ突出し、前記起立部と上下に対向する垂下部が設けられ、前記起立部と前記垂下部の間に固着具誘導部が形成されていることが好ましい。
この発明の通気軒天井見切り縁では、前記傾斜部の後方端部および前記突出部の後方端部には、支持部が設けられていることが好ましい。
この発明の通気軒天井見切り縁では、前記支持部には、前後方向に貫通する通気孔が設けられていることが好ましい。
本発明の通気軒天井見切り縁の取付構造は、前記通気軒天井見切り縁の取付構造であって、軒天井の下面と外壁材の上端部の間に挿入された通気軒天井見切り縁は、前記表面化粧部のカバー片の上端部が軒天井の下面に当接しており、前記突出部の下面が外壁材の上端部の上方に位置しており、前記表面化粧部の排気孔から挿入された固着具が、前記固着具打込部を貫通して後方に固着されているとともに、前記固着具の頭部が前記表面化粧部と前記固着具打込部の間に収納されていることを特徴としている。
この発明の通気軒天井見切り縁の取付構造では、前記通気軒天井見切り縁は、前記突出部に、前記固着具打込部より後方側に、上方へ突出する起立部が設けられ、前記傾斜部に、下方へ突出し、前記起立部と上下に対向する垂下部が設けられ、前記起立部と前記垂下部の間に固着具誘導部が形成されており、前記表面化粧部の排気孔から挿入された固着具が、前記固着具打込部を貫通し、前記固着具誘導部を通じて後方に固着されていることが好ましい。
本発明の通気軒天井見切り縁とその取付構造によれば、施工が容易であり、施工後の見栄えも良好となる。
図1は、本発明の通気軒天井見切り縁の第1の実施形態を例示した斜視図である。
通気軒天井見切り縁1は、軒天井の下面と外壁材の上端部の間に配設される長尺な部材であり、表面化粧部2と、突出部3と、固着具打込部4と、傾斜部5とを備えている。材料は、アルミニウム等の各種金属を例示することができる。この発明においては、「後方」とは、通気軒天井見切り縁1の施工後の位置関係における壁下地側をいい、「前方」とは、通気軒天井見切り縁1の施工後の位置関係における屋外側をいう。
表面化粧部2は、直立板状のカバー片21と直立板状の押え片22とが上下に連続して形成されている。カバー片21の上端部には、略直角方向に屈曲する軒天井当接部23が設けられている。カバー片21と押え片22との連説部(境界部)付近には、カバー片21側に、表面化粧部2の前後方向に貫通する複数の排気孔2aが長手方向に間欠的に設けられている。排気孔2aの形状は、長手方向に横長な楕円形に形成されている。表面化粧部2の排気孔2aは、通気軒天井見切り縁1の内部への、ネジや釘等の固着具の挿入が可能な形状、大きさに形成されている。また、表面化粧部2は、排気孔2aを除く部分の形状がフラットに形成されている。
突出部3は、表面化粧部2のカバー片21と押え片22との連設部から後方へ、表面化粧部2に対して略直角に突出して形成されている。突出部3の前後方向長さは、使用される外壁材の厚さに対応している。突出部3の後方端部には、支持部6として、下向きに略直角に屈曲する第1の支持部6aが形成されている。突出部3の前後方向の中央付近からは、固着具打込部4が起立して形成されている。さらに、突出部3には、固着具打込部4より後方側に、上方へ略垂直方向に突出する起立部31が設けられている。起立部31の高さは、固着具打込部4の高さのおよそ1/5〜1/4程度に形成されている。
固着具打込部4は、高さが排気孔2aの開口高さより高く形成されている。固着具打込部4には、前方側に、長手方向に沿って表面から凹む溝部41が配設されている。溝部41は、排気孔2aの上縁位置よりも高さ位置が下側に位置するように固着具打込部4に配設されている。溝部41の溝幅、深さ等は、使用する固着具に応じて適宜設計することができる。
傾斜部5は、固着具打込部4の上端部から、後方斜め上方向へ向かって延びて形成されている。傾斜部5の後方端部には、支持部6として、上向きに略垂直に屈曲する第2の支持部6bが形成されている。傾斜部5の前後方向長さは、突出部3の前後方向長さと対応しており、傾斜部5の第2の支持部6bと突出部3の第1の支持部6aとは、上下方向に並んで位置している。
傾斜部5には、下方へ突出し、突出部3の起立部31と上下に対向する垂下部51が設けられている。傾斜部5の垂下部51と突出部3の起立部31との間には、スリット状の固着具誘導部7が形成されている。固着具誘導部7の上下方向の幅(傾斜部5の垂下部51と突出部3の起立部31との間の間隔)は、使用する固着具に応じて適宜設計することができる。固着具誘導部7は、固着具打込部4の溝部41と略等しい高さ位置に形成されている。
表面化粧部2の排気孔2aからは、固着具打込部4へ向かって固着具の挿入および打ち込みが可能とされている。
図2(A)は、本発明の第1の実施形態の通気軒天井見切り縁の取付前の状態を例示した断面概要図である。
壁下地Hには、軒先に沿って複数の胴縁Dが取付固定されている。隣接する胴縁D同士は所定の間隔で配置されており、胴縁D同士の間には通気空間Wが形成されている。胴縁Dには、前方側に外壁材Gが取付固定されている。外壁材Gの上端部付近には、前方側から固着具F1が打ち込まれ、胴縁Dを貫通し、壁下地Hに到達している。軒天井Rの下面と、外壁材Gの上端部との間には隙間Bが形成されている。外壁材Gは、金属系外壁材の他、セメント板等の無機系外壁材を適宜使用することができる。また、固着具F1は、ネジや釘などを適宜使用することができる。
図2(B)は、本発明の第1の実施形態の通気軒天井見切り縁の取付構造を例示した断面概要図である。
通気軒天井見切り縁1は、軒天井Rの下面と外壁材Gの上端部の間に配置されている。通気軒天井見切り縁1の突出部3は、外壁材Gの上端部の上方に配置されている。表面化粧部2のカバー片21の上端部の軒天井当接部23は、軒天井Rの下面と当接している。表面化粧部2の押え片22は、外壁材Gの上端部と対峙し、外壁材Gの上端部を前方から覆っているとともに、外壁材Gの上端部付近に打ち込まれた固着具F1を前方から覆っている。このため、固着具F1が外方に露出することがなく、外壁材Gの上端部付近の見栄えが良好になっている。さらに、第1の支持部6aおよび第2の支持部6bは、壁下地Hに対峙し当接している。
通気軒天井見切り縁1は、表面化粧部2の排気孔2aの外側から固着具F2が挿入され、前記固着具打込部4の溝部41を貫通して、固着具誘導部7を介して後方の胴縁Dに固着されている。第1の支持部6aおよび第2の支持部6bは、上下に垂直に突出しているため、壁下地Hに対して第1の支持部6aおよび第2の支持部6bを当接させることで、表面化粧部2が略垂直に配置されている。表面化粧部2は、フラットに形成されているため、施工後の見栄えが良好になっている。固着具F2も、ネジや釘などを適宜使用することができる。
固着具打込部4には、溝部41が設けられているため、固着具F2の位置決めが容易になっており、固着具F2を打ち込む際の作業安定性に優れている。また、通気軒天井見切り縁1は、固着具誘導部7が設けられているため、固着具F2の打ち込み作業時に固着具F2が固着具誘導部7を通過する際に、固着具F2が胴縁Dに対して垂直に対峙するように誘導される。このため、固着具F2による通気軒天井見切り縁1の取付固定を安定的に行うことができる。さらに、固着具打込部4に打ち込まれた固着具F2は、その頭部が固着具打込部4の前方側に当接した状態で表面化粧部2と固着具打込部4の間に収納されている。このため、固着具F2が通気軒天井見切り縁1の外方に露出しておらず、施工後の見栄えが良好になっている。
図2(B)の矢印に例示したように、一般的に、胴縁D間に形成された通気空間Wでは、土台側から軒天井Rの方向に壁下地Hに沿って空気が流れる。そして、この空気は、通気軒天井見切り縁1の内部を通って排気孔2aから排気される。通気軒天井見切り縁1は、通気空間Wからの空気の流れを妨げにくいため、空気をよどみなくほぼストレートに排気孔2aから排気することができる。
さらに、通気軒天井見切り縁1は、第2の支持部6bが上向きに突出して胴縁Dと当接しているため、第2の支持部6bが水返しの役割を果たす。したがって、例えば、軒天井Rの下面から胴縁Dを伝って流下する雨水等は、第2の支持部6bから傾斜部5へと流れるため、第2の支持部6bより下方には伝わりにくく、胴縁Dや外壁材Gの腐蝕やカビの発生などが抑制される。そして、傾斜部5へと流れた雨水等は、固着具打込部4より前方側の突出部3を通じて排気孔2aから排水される。排気孔2aは、カバー片21と押え片22との連設部付近のカバー片21側に設けられているため、突出部3と排気孔2aとの間に段差がない。したがって、傾斜部5から突出部3に達した雨水等が突出部3上に滞留しにくく、排気孔2aからの排水が円滑に行われる。このため、雨水等による通気軒天井見切り縁1の腐蝕やカビの発生などが抑制される。
また、通気軒天井見切り縁1を配設する際の手順としては、例えば、以下の手順を例示することができる。まず、隙間Bにおいて、第1の支持部6aおよび第2の支持部6bを胴縁Dに当接させ、突出部3を外壁材Gの上方に配置する。そして、通気軒天井見切り縁1を上方へ持ち上げて軒天井当接部23を軒天井Rの下面を当接させる。また、外壁材Gを固定する固着具F1は、表面化粧部2の押え片22によって覆うことができる位置に予め打ち込んでおく。この状態で、排気孔2aから固着具打込部4へ向かって固着具F2を挿入し、固着具打込部4を貫通させて後方の胴縁Dに固着させる。固着具F2の頭部が表面化粧部2と前記固着具打込部4の間に収納されるまで固着具F2を押し込むことで固着具F2が露出しないため、施工後の見栄えが良好になる。通気軒天井見切り縁1の取付作業は、外壁材Gを取付けた後に行うことができるため、作業が容易であり、施工容易性に優れている。
図3は、本発明の通気軒天井見切り縁の第2の実施形態を例示した断面概要図である。第1の実施形態と共通する部分には、同一の符号を付し、以下では説明を一部省略する。
通気軒天井見切り縁1は、傾斜部5の後方端部から上向きに屈曲する第2の支持部6bが、表面化粧部2のカバー片21の上端部と同程度の高さまで形成されている。そして、第2の支持部6bには、前後方向へ貫通する複数の通気孔8が長手方向に亘って設けられている。通気孔8の形状、大きさ等は適宜設計することができる。
第2の支持部6bが設けられているため、害虫や小動物等が胴縁Dの通気空間W(図2に図示)等へ侵入するのを抑制することができ、通気軒天井見切り縁1を衛生的に維持することができる。また、第2の支持部6bが大きく形成されているため、通気軒天井見切り縁1をより安定に胴縁に当接させて取付けることができ、水返し効果もさらに高まっている。また、第2の支持部6bは、強風時等に排気孔2aから吹き込んだ雨水が胴縁側へ到達するのを抑制することができる。
図4(A)は、本発明の通気軒天井見切り縁の第3の実施形態を例示した断面概要図である。第1の実施形態と共通する部分には、同一の符号を付し、以下では説明を省略する。
通気軒天井見切り縁1は、金属薄板によって折り曲げ成形されている。金属薄板としては、折り曲げ、打ち抜き、切り込み等の加工が容易な厚さを有する鋼板、アルミニウム板等が例示される。
通気軒天井見切り縁1は、表面化粧部2の押え片22の下端部から後方斜め上方向へ屈曲した屈曲部22aを有している。押え片22の屈曲部22aを外壁材G(図2に図示)と当接させることで、外壁材G(図2に図示)の上端部を確実に保持することができる。
表面化粧部2のカバー片21の下端部(押え片22との連設部)から後方へ、突出部3として、表面化粧部2に対して略直角に第1の突出部3aが延びている。排気孔2aは、カバー片21と押え片22との連設部付近において、カバー片21の下方から第1の突出部3aの前方側に亘って開口している。また、表面化粧部2の押え片22の上端部(カバー片21との連設部)から後方へ、突出部3として、表面化粧部2に対して略直角に第2の突出部3bが延びている。第2の突出部3bは、第1の突出部3aよりも後方へ延びている。第1の突出部3aと第2の突出部3bは、前方側で互いに当接しており、金属薄板が上下に2枚重ねの状態で平行に延びている。
第2の突出部3bの前後方向の中央付近において、第1の突出部3aの後方端部から溝部41を有する固着具打込部4が起立して形成されている。したがって、固着具打込部4より後方側では、第2の突出部3bが1枚の状態で後方へ延びている。
固着具打込部4の上端部からは、後方斜め上方向へ向かって傾斜部5が延びている。さらに、傾斜部5の後方端部と第2の突出部3bの後方端部とが互いに接続して略垂直な支持部6が形成されている。
第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、排気孔2aから固着具打込部4へ向かっての固着具の挿入および打ち込みが可能とされているため、施工が容易であり、施工後の見栄えも良好となる。また、通気空間W(図2に図示)から流れる空気の排気孔2aからの排気や、傾斜部5を介した排気孔2aからの雨水等の排水に関しても、第1の実施形態と同様の効果を奏する。
図4(B)は、本発明の通気軒天井見切り縁の第4の実施形態を例示した断面概要図である。第3の実施形態と共通する部分には、同一の符号を付し、以下では説明を省略する。
通気軒天井見切り縁1は、傾斜部5の後方端部から、上方へ向かって延びる立ち上がり部9が形成されている。立ち上がり部9は、表面化粧部2のカバー片21の上端部と同程度の高さまで延びている。
立ち上がり部9の上端部からは、後方側の下方向に折り返して延びる支持部6が形成されている。支持部6の下端部は、第2の突出部3bの後方端部と接続している。したがって、支持部6は、立ち上がり部9の後方において金属薄板が2枚重ねになっており、立ち上がり部9より下方位置では1枚の状態となっている。そして、立ち上がり部9と支持部6が2枚重ねとなっている部分には、立ち上がり部9と支持部6を前後方向に貫通する通気孔8が設けられている。
第4の実施形態においては、第3の実施形態における効果に加え、以下の効果を奏する。通気軒天井見切り縁1は、立ち上がり部9が設けられているため、害虫や小動物等が通気空間W(図2に図示)等へ侵入するのを抑制することができ、通気軒天井見切り縁1を衛生的に維持することができる。また、支持部6が大きく形成されているため、通気軒天井見切り縁1をより安定に胴縁に当接させて取付けることができ、水返し効果もさらに高まっている。また、立ち上がり部9は、強風時等に排気孔2aから吹き込んだ雨水が胴縁側へ到達するのを抑制する。
図4(C)は、本発明の通気軒天井見切り縁の第5の実施形態を例示した断面概要図である。第3の実施形態と共通する部分には、同一の符号を付し、以下では説明を省略する。
傾斜部5は、第1の傾斜部5aと第2の傾斜部5bとによって形成されている。第1の傾斜部5aは、固着具打込部4の上端部から後方斜め上へ向かって延び、第2の傾斜部5bは、第1の傾斜部5aに後方端部からさらに後方斜め上へ急勾配で延びている。第2の傾斜部5bの後方端部からは、支持部6が下方へ向かって延びており、第2の突出部3bの後方端部と接続している。傾斜部5(第1の傾斜部5a、第2の傾斜部5b)は、表面化粧部2のカバー片21の上端部と同程度の高さまで延びている。さらに、支持部6には、通気孔8として、前後に貫通する第1の通気孔8aが設けられ、第2の傾斜部5bには、通気孔8として、前後に貫通する第2の通気孔8bが設けられている。第1の通気孔8aと第2の通気孔8bは、互いに連通している。第1の通気孔8aと第2の通気孔8bの形状、大きさ、配設位置は適宜設計することができる。
第5の実施形態においては、第3の実施形態における効果に加え、以下の効果を奏する。通気軒天井見切り縁1は、第2の傾斜部5bが設けられているため、害虫や小動物等が胴縁の通気空間W等へ侵入するのを抑制することができ、通気軒天井見切り縁1を衛生的に維持することができる。また、支持部6が大きく形成されているため、通気軒天井見切り縁1をより安定に胴縁に当接させて取付けることができ、水返し効果もさらに高まっている。また、第2の傾斜部5bは、強風時等に排気孔2aから吹き込んだ雨水が胴縁側へ到達するのを抑制する。また、第1の通気孔8aと第2の通気孔8bが連通しているため、通気空間W(図2に図示)から流れる空気は、第1の通気孔8aと第2の通気孔8bを通じて表面化粧部2の排気孔2aから確実に排気される。
本発明の通気軒天井見切り縁とその取付構造は、以上の形態に限定されるものではない。例えば、排水性を考慮して、突出部を上方へやや傾斜した形状に形成することもできる。また、固着具打込部および傾斜部は、表面化粧部の排気孔の位置に対応する後方にのみ部分的に設けることもできる。また、通気軒天井見切り縁の取付構造においては、例えば、軒天井当接部と軒天井の下面との間にEPDM等の水密材を配設することもできる。
1 通気軒天井見切り縁
2 表面化粧部
2a 排気孔
21 カバー片
22 押え片
3 突出部
31 起立部
4 固着具打込部
41 溝部
5 傾斜部
51 垂下部
6 支持部
7 固着具誘導部
8 通気孔
R 軒天井
G 外壁材
F1 固着具
F2 固着具
2 表面化粧部
2a 排気孔
21 カバー片
22 押え片
3 突出部
31 起立部
4 固着具打込部
41 溝部
5 傾斜部
51 垂下部
6 支持部
7 固着具誘導部
8 通気孔
R 軒天井
G 外壁材
F1 固着具
F2 固着具
Claims (7)
- 軒天井の下面と外壁材の上端部の間に配設される長尺な通気軒天井見切り縁であって、
直立板状のカバー片と押え片とが上下に連設され、前記カバー片と前記押え片との連設部付近で開口する排気孔を備えた表面化粧部と、
この表面化粧部の前記カバー片と前記押え片との連設部から後方へ突出する突出部と、
この突出部の前後方向の中央付近から起立する固着具打込部と、
この固着具打込部の上端部から後方斜め上方向に延びる傾斜部と、
を備え、前記表面化粧部の排気孔から、前記固着具打込部へ向かって固着具の挿入および打ち込みが可能とされていることを特徴とする通気軒天井見切り縁。 - 前記固着具打込部には、前方側に溝部が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の通気軒天井見切り縁。
- 前記突出部には、前記固着具打込部より後方側に、上方へ突出する起立部が設けられ、前記傾斜部には、下方へ突出し、前記起立部と上下に対向する垂下部が設けられ、前記起立部と前記垂下部の間に固着具誘導部が形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の通気軒天井見切り縁。
- 前記傾斜部の後方端部および前記突出部の後方端部には、支持部が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の通気軒天井見切り縁。
- 前記支持部には、前後方向に貫通する通気孔が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の通気軒天井見切り縁。
- 請求項1に記載の通気軒天井見切り縁の取付構造であって、軒天井の下面と外壁材の上端部の間に挿入された通気軒天井見切り縁は、前記表面化粧部のカバー片の上端部が軒天井の下面に当接しており、前記突出部の下面が外壁材の上端部の上方に位置しており、前記表面化粧部の排気孔から挿入された固着具が、前記固着具打込部を貫通して後方に固着されているとともに、前記固着具の頭部が前記表面化粧部と前記固着具打込部の間に収納されていることを特徴とする通気軒天井見切り縁の取付構造。
- 前記通気軒天井見切り縁は、前記突出部に、前記固着具打込部より後方側に、上方へ突出する起立部が設けられ、前記傾斜部に、下方へ突出し、前記起立部と上下に対向する垂下部が設けられ、前記起立部と前記垂下部の間に固着具誘導部が形成されており、
前記表面化粧部の排気孔から挿入された固着具が、前記固着具打込部を貫通し、前記固着具誘導部を通じて後方に固着されていることを特徴とする請求項6に記載の通気軒天井見切り縁の取付構造。
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JP2012225064A (ja) | 2012-11-15 |
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