JP5539081B2 - 集積型薄膜光電変換装置の製造方法 - Google Patents
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Description
(先行例1)
特許文献1に、光閉じ込め効果の向上を目的とした低屈折率層の材料として、n型シリコンオキサイド層を用いる例が開示されている。具体的には、光入射側から、ガラス基板/透明電極層/p型シリコンカーバイド層/i型非晶質シリコン光電変換層/n型シリコン層/p型結晶質シリコン層/i型結晶質シリコン光電変換装層/n型シリコンオキサイドの低屈折率層/n型結晶質シリコンの界面層/ZnOの金属酸化物層/Agの金属層の構造が開示されている。このとき、n型シリコンオキサイドの低屈折率層は導電性と低屈折率を両立するために、25原子%以上の酸素を含んでいて波長600nmにおける2.5以下の屈折率を有し、かつ結晶シリコン相を含んでいる。また、n型微結晶シリコンの界面層はシリコンオキサイド低屈折率層と金属酸化物層との間の接触抵抗を改善するように作用することを特徴としている。
(先行例2)
特許文献2に非晶質シリコン太陽電池の耐熱性を向上するために、n型層を2層にした薄膜光電変換装置が開示されている。光入射側から、ガラス基板/透明電極層/p型シリコンカーバイド層/i型非晶質シリコン光電変換層/n型非晶質シリコン層/n型非晶質シリコン合金層/裏面電極層の構造で、n型非晶質シリコン合金層は非晶質シリコンナイトライド、非晶質シリコンオキサイド、非晶質シリコンカーバイドのいずれかとすることを特徴としている。非晶質シリコン合金層のSi−N結合、Si−O結合、Si−C結合が、Si−Si結合より強いことによって、裏面電極材料が高温で拡散することを防止して、非晶質シリコン太陽電池の耐熱性を向上すると説明している。
裏面電極層40は裏面透明電極層4と裏面金属電極層5からなる。裏面透明電極層4は、ITO、SnO2、ZnO等の導電性酸化物層を、スパッタ法または蒸着法により形成することが好ましい。この裏面透明電極層4は、光反射率を高め、さらに、光電変換ユニットの化学変化を防止する機能を有する。裏面金属電極層5は、Al、Ag、Au、Cu、PtおよびCrから選ばれる少なくとも一つの材料を、スパッタ法または蒸着法により形成することが好ましい。
本発明の実施例1として、集積型薄膜太陽電池を作製した。この実施例1の集積型薄膜太陽電池に関しても、図1、図3および図4を参照することができる。透明基板1は、4mm×360mm×465mmのガラス基板を用いた。透明基板1の上に、透明電極層2を形成した。透明電極層2は微小なピラミッド状の表面凹凸を含みかつ平均厚さ700nmのSnO2膜が透明基板1の上に熱CVD法にて形成された。得られた透明電極層2のシート抵抗は約9Ω/□であった。またC光源で測定したヘイズ率は12%であり、表面凹凸の平均高低差dは約100nmであった。ヘイズ率はJISK7136に基づき測定した。
比較例1においても、実施例1に類似の集積型薄膜太陽電池が作製された。すなわち、大気圧プラズマ処理を行わなかったことのみにおいて、実施例1と異なっていた。比較例1の集積型薄膜太陽電池の出力特性を実施例1の場合と同様に測定したところ、Vocが1.392V、Jscが11.21mA/cm2、FFが0.700、そしてEffが10.92%であった。
比較例2においても、実施例1に類似の集積型薄膜太陽電池が作製された。すなわち、図1(e)の接続溝7形成後で、図1(f)の裏面透明電極層4形成前に大気圧プラズマ処理を行ったことのみにおいて、実施例1と異なっていた。比較例2の集積型薄膜太陽電池の出力特性を実施例1の場合と同様に測定したところ、Vocが1.383V、Jscが11.20mA/cm2、FFが0.588、そしてEffが9.12%であった。
実施例2においても、実施例1に類似の集積型薄膜太陽電池が作製された。すなわち、裏面透明電極層4形成後に接続溝7Aを形成する図2の構造としたこと、および図2(e)の裏面透明電極層4形成後で、図2(f)の接続溝7A形成前に大気圧プラズマ処理を行ったことのみにおいて、実施例1と異なっていた。実施例2の集積型薄膜太陽電池の出力特性を実施例1の場合と同様に測定したところ、Vocが1.398V、Jscが11.45mA/cm2、FFが0.724、そしてEffが11.58%であった。
実施例3において、実施例2に類似の集積型薄膜太陽電池が作製された。すなわち、図2(f)の接続溝7A形成後で、図2(g)の裏面金属電極層5形成前に大気圧プラズマ処理を行ったことのみにおいて、実施例2と異なっていた。実施例3の集積型薄膜太陽電池の出力特性を実施例1の場合と同様に測定したところ、Vocが1.396V、Jscが11.51mA/cm2、FFが0.706、そしてEffが11.35%であった。
実施例4においても、実施例1に類似の集積型薄膜太陽電池が作製された。すなわち、大気圧プラズマ処理の酸素濃度を150ppmとしたことのみにおいて、実施例1と異なっていた。実施例4の集積型薄膜太陽電池の出力特性を実施例1の場合と同様に測定したところ、Vocが1.395V、Jscが11.15mA/cm2、FFが0.703、そしてEffが10.94%であった。
実施例5においても、実施例1に類似の集積型薄膜太陽電池が作製された。すなわち、大気圧プラズマ処理の酸素濃度を75ppmとしたことのみにおいて、実施例1と異なっていた。実施例5の集積型薄膜太陽電池の出力特性を実施例1の場合と同様に測定したところ、Vocが1.396V、Jscが11.17mA/cm2、FFが0.720、そしてEffが11.23%であった。
表1に、実施例1から5、比較例1、2の結果をまとめる。
実施例6においても、実施例1に類似の集積型薄膜太陽電池が作製された。すなわち、シリコン複合層からなる低屈折率層3C3がないこと、およびn型微結晶シリコン層3C4の厚さを30nmにしたことのみにおいて、実施例1と異なっていた。実施例1と同様に、半導体層3を形成後で、接続溝7形成前に、大気圧プラズマ処理を行った。実施例6の集積型薄膜太陽電池の出力特性を実施例1の場合と同様に測定したところ、Vocが1.368V、Jscが10.43mA/cm2、FFが0.747、そしてEffが10.67%であった。
比較例3においても、実施例6に類似の集積型薄膜太陽電池が作製された。すなわち、大気圧プラズマ処理を行わなかったことのみにおいて、実施例6と異なっていた。比較例3の集積型薄膜太陽電池の出力特性を実施例1の場合と同様に測定したところ、Vocが1.362V、Jscが10.38mA/cm2、FFが0.742、そしてEffが10.49%であった。
2 透明電極層
3 半導体層
3A 非晶質シリコン光電変換ユニット
3A1 p型非晶質シリコンカーバイドの一導電型層
3A2 真性非晶質シリコン光電変換層
3A3 n型微結晶シリコン層の逆導電型層
3B シリコン複合層の中間透過反射層
3C1 p型微結晶シリコン層の一導電型層
3C2 真性結晶質シリコン層の光電変換層
3C3 シリコン複合層の低屈折率層
3C4 n型微結晶シリコン層の界面接合層
40 裏面電極層
4 裏面透明電極層
5 裏面金属電極層
6 透明電極層分離溝
7 接続溝
7A 接続溝
8 裏面電極層分離溝
9 光電変換セル
10 集積型薄膜光電変換装置
10A 集積型薄膜光電変換装置
101 光電変換セル
102 分離溝
Claims (4)
- 透明基板上に順次積層された透明電極層、1以上光電変換ユニットを含む半導体層、および裏面透明電極層、裏面金属電極層が、複数の光電変換セルを形成するように直線状で互いに平行な複数の透明電極層分離溝、接続溝、および裏面電極層分離溝によってそれぞれ分割され、かつそれらの複数の光電変換セルが前記接続溝を介して互いに電気的に直列接続されている集積型薄膜光電変換装置の製造方法であって、前記半導体層を形成後でかつ接続溝形成前に、酸素含有蒸気と、窒素または希ガスからなる希釈ガスの混合ガスを導入した大気圧プラズマで処理する工程を有することを特徴とする集積型薄膜光電変換装置の製造方法。
- 請求項1に記載の集積型薄膜光電変換装置の製造方法であって、前記混合ガスの酸素含有蒸気に酸素または乾燥空気を用い、希釈ガスに窒素を用いることを特徴とする集積型薄膜光電変換装置の製造方法。
- 請求項2に記載の集積型薄膜光電変換装置の製造方法であって、前記混合ガスの酸素の窒素に対する流量比が10ppm以上300ppm以下であることを特徴とする集積型薄膜光電変換装置の製造方法。
- 透明基板上に順次積層された透明電極層、1以上光電変換ユニットを含む半導体層、および裏面透明電極層、裏面金属電極層が、複数の光電変換セルを形成するように直線状で互いに平行な複数の透明電極層分離溝、接続溝、および裏面電極層分離溝によってそれぞれ分割され、かつそれらの複数の光電変換セルが前記接続溝を介して互いに電気的に直列接続されている集積型薄膜光電変換装置の製造方法であって、裏面透明電極層を形成後でかつ裏面金属層形成前に、酸素含有蒸気と、窒素または希ガスからなる希釈ガスの混合ガスを導入した大気圧プラズマで処理する工程を有し、
前記混合ガスの酸素含有蒸気に酸素または乾燥空気を用い、希釈ガスに窒素を用い、
前記混合ガスの酸素の窒素に対する流量比が10ppm以上300ppm以下であることを特徴とする集積型薄膜光電変換装置の製造方法。
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