JP5539002B2 - モータ制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ制御装置に関する。
特許文献1及び2は、ロータの回転位置を検出する位置センサの出力を進相させた信号によってコイルに流す電流を切り替え、電流の立ち上がり遅れを防止して高速回転を確保するブラシレスモータを開示している。ここで、位置センサの出力パルスに対して進相させた駆動パルスの位相は「進角」と呼ばれている。
進角とモータの回転速度(PPS:パルス/秒)との間には、一般には、進角を上げれば回転速度が高くなる関係があるため、現在の回転速度と目標速度との差分がゼロになるように進角を調節することによってモータ速度をフィードバック制御することができる。
特公平06−067259号公報 特開2002−359997号公報
ブラシレスモータでは進角を上げてもトルクが上がるとは限らないため、外部負荷によってモータ速度が目標速度から低下した場合に進角を上げてもモータ速度が戻らず、フィードバック制御によって進角を上げ続ける結果、脱調が発生する場合がある。
そこで、本発明は、脱調を防止することが可能なモータ制御装置を提供することを例示的な目的とする。
本発明の一側面としてのモータ制御装置は、進角の制御によってモータの回転速度を制御するモータ制御装置であって、前記モータの現在の速度を検出する速度検出手段と、前記速度検出手段によって検出した前記モータの現在の速度と前記モータの目標速度との差分に基づいて進角の値を設定する第1の進角設定手段と、前記モータの現在の速度に基づいて進角の値を設定する第2の進角設定手段と、前記モータの現在の速度が第1の速度を下回る場合には、前記第2の進角設定手段によって設定される進角の値によって前記モータの回転速度を制御する制御手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、脱調を防止することが可能なモータ制御装置を提供することができる。
本実施例のモータ制御装置のブロック図である。 進角制御を示すフローチャートである。(実施例1) 図2で示した処理をより詳細に示したフローチャートである。(実施例1) 本実施例の進角制御を示した説明図である。 進角制御を示すフローチャートである。(実施例2) モータ101のトルクと回転速度の特性を示す線図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施例について説明する。
図1は、本実施例のモータ101の回転速度(回転数)を制御するモータ制御装置及びモータ101のブロック図である。
本実施例のモータ101はステッピングモータであり、例えば、撮像装置のズームレンズを駆動するモータに適用可能である。但し、本発明のモータはブラシレスモータの機能を有すれば足り、コイルと、マグネットを有して回転可能に構成されたロータ103とを有すれば足りる。
モータ101は、外周が複数の極(S極とN極)に着磁された円筒形のマグネット102を有するロータ103を有する。マグネット102は、角度位置に対し、径方向の磁力が、概ね正弦波上に変化するように着磁されている。なお、モータ101はインナーロータ型でもアウターロータ型でもよい。
モータ制御装置は、磁気センサ105a,105b、ブリッジ回路110、エンコーダ部106、周期カウント部107、駆動パルス制御部108及びメモリ部109から構成されている。
磁気センサ105a,105bは、マグネット102の回転位置に応じた磁界変化を検出する。本実施例のモータ制御装置は、磁気センサ105a,105bがN極を検出した場合はHigh信号、S極を検出した場合はLow信号とした2値化信号を出力し、これらの値に基づいてデジタル制御を行う。なお、3値,4値,5値などの多値化信号を用いてマグネットの位置を高精度に検出してもよい。また、磁気センサ105a,105bが、正弦波状でアナログ信号を出力し、その信号に基づいてアナログ制御でモータを制御するようにしてもよい。
磁気センサ105a,105bからの2値化されたセンサ矩形波は、エンコーダ部106、周期カウント部107及び駆動パルス制御部108にそれぞれ入力される。
エンコーダ部106は、磁気センサ105aと磁気センサ105bのそれぞれのセンサ矩形波におけるHigh信号及びLow信号の組み合わせからモータの回転角度を検出する。エンコーダ部106は、モータの回転角度からモータの現在の速度を検出する速度検出手段として機能する。
周期カウント部107は、磁気センサ105aから入力されるセンサ矩形波の立ち上がりから次の立ち上がりまでの間に入力されるクロックの数をカウントする。これにより、磁気センサ105aから入力される信号の周期を検出できる。磁気センサ105bからの信号についても同様である。
制御手段として機能する駆動パルス制御部108は、センサ矩形波、エンコーダ部106によるエンコード位置及び周期カウント部107による周期カウント値を用いて励磁パルスを生成し、ブリッジ回路110に送るマイクロプロセッサーである。ブリッジ回路110では、駆動パルス制御部108による励磁パルスに従い、コイル104a,104bに対して励磁を行う。また、駆動パルス制御部108には、差分値算出部108a及び進角設定部108bが含まれている。
差分値算出部108aは、エンコーダ部106による回転角度から算出された現在速度と予めメモリ部109に記憶された目標速度との差分値を算出する。本実施例では、現在速度をエンコーダ部106による回転角度から算出するが、周期カウント部107から現在速度を算出してもよい。進角設定部108bは、励磁パルスを生成する際にセンサ矩形波を進相させる位相である進角を設定する。進角設定部108bが差分値算出部108aにて求めた差分値に基づいて進角を設定することが本実施例の第1の進角設定手段に相当する。そして、進角設定部108bがメモリ部109に記憶されている進角に基づいて進角を設定することが本実施例の第2の進角設定手段に相当する。
メモリ部109には、モータ101の目標速度が記憶されているとともに、モータ101の回転速度範囲ごとに設定すべき進角の値が記憶されている。
メモリ部109に記憶されているモータ101の回転速度範囲ごとに設定すべき進角の値は、モータ101のトルクと回転数の特性に基づいて、予め設定されている。図6はモータ101のトルクと回転速度の特性を示す線図である。
図6に示すように、モータ101の回転速度が1500PPS未満である場合には、進角0°で駆動する場合が最も大きなトルクを発生する。進角0°で駆動する場合には、モータ101の回転速度が0であっても脱調することはない。モータ101は1500PPS以上の回転速度でも進角0°で駆動可能である。
モータ101の回転速度が1500PPS以上2000PPS未満である場合には、進角10°で駆動する場合が最も大きなトルクを発生する。進角10°で駆動する場合には、モータ101の回転速度が1500PPSであっても脱調することはない。モータ101は2000PPS以上の回転速度でも進角10°で駆動可能である。
モータ101の回転速度が2000PPS以上3000PPS未満である場合には、進角20°で駆動する場合が最も大きなトルクを発生する。進角20°で駆動する場合には、モータ101の回転速度が2000PPSであっても脱調することはない。モータ101は3000PPS以上の回転速度でも進角20°で駆動可能である。
モータ101の回転速度が3000PPS以上4000PPS未満である場合には、進角30°で駆動する場合が最も大きなトルクを発生する。進角30°で駆動する場合には、モータ101の回転速度が3000PPSであっても脱調することはない。モータ101は4000PPS以上の回転速度でも進角30°で駆動可能である。
モータ101の回転速度が4000PPS以上5000PPS未満である場合には、進角40°で駆動する場合が最も大きなトルクを発生する。進角40°で駆動する場合には、モータ101の回転速度が4000PPSであっても脱調することはない。モータ101は5000PPS以上の回転速度でも進角40°で駆動可能である。
したがって、メモリ部109には、モータ101の回転速度範囲が1500PPS未満である場合には、進角の値を0°に変更することが記憶されている。メモリ部109には、1500PPS以上2000PPS未満である場合には、進角の値を10°に変更することが記憶されている。メモリ部109には、モータ101の回転速度範囲が2000PPS以上3000PPS未満である場合には、進角の値を20°に変更することが記憶されている。メモリ部109には、3000PPS以上4000PPS未満である場合には、進角の値を30°に変更することが記憶されている。メモリ部109には、モータ101の回転速度範囲が4000PPS以上5000PPS未満である場合には、進角の値を40°に変更することが記憶されている。
以下、本実施例のモータ制御装置による制御について図2を用いて説明する。
本実施例のモータ制御装置は、モータ101の回転速度を予めメモリ部109に格納した目標速度で一定に保つために、コイル104a,104bに供給される電流の駆動パルスの進角を進角設定部108bによって変動させることで、モータ101を制御する。そのため、図2のフローチャートはモータ101の回転速度が目標速度付近まで到達した後に、モータ101の回転速度を一定に保つために駆動パルス制御部108が行う処理を示す。図2において、「S」はステップ(Step)の略である。
まず、駆動パルス制御部108は、S1301で差分値算出部108aの値に基づいてモータ101の現在速度とメモリ部109に格納されている目標速度の差分が存在するかを判定する。ここで、差分がないという判定は、測定できる誤差範囲内で現在速度と目標速度とが一致する場合に行うようにしてもよいし、予め設定された許容の範囲内に現在速度と目標速度の差分がある場合に行うようにしてもよい。
駆動パルス制御部108は、S1301において差分がないと判定した場合はS1306に進む。
駆動パルス制御部108は、S1301において差分があると判定した場合には、S1302でモータ101の回転速度を一定に保つために、従来のフィードバック制御と同様の処理を行う(以下、S1302の処理を第1の進角設定処理という)。この第1の進角設定処理では、進角設定部108bが、モータ101の現在速度が予めメモリ部109に格納されている目標速度となるように(即ち、差分値算出部108aで算出された差分値がゼロになるように)進角の値を求める。
次に駆動パルス制御部108は、S1303においてモータ101の現在速度が予めメモリ部109に格納されている第1の制限速度(第1の速度)よりも下回ったかどうかを判別する。これにより、モータ101の回転速度が外部からの負荷によって下がったかどうかが判定できる。
S1303においてモータ101の現在速度が第1の制限速度を下回っていないと判定した場合は、駆動パルス制御部108はS1305において第1の処理で求めた値に進角を設定し、S1306に処理を進める。
S1303においてモータ101の現在速度が第1の制限速度を下回ったと判定した場合は、駆動パルス制御部108はS1304へ処理を進める。
S1304において駆動パルス制御部108は、S1302の第1の進角設定処理で求めた値を、モータの現在の速度に基づいて設定される進角に変更する。(以下、S1303及びS1304の処理を第2の進角設定処理という)。この変更は、メモリ部109に予め記憶された、モータ101の回転速度範囲ごとに設定すべき進角の値に基づいて行われる。駆動パルス制御部108はS1305において変更された値に進角を設定し、S1306に処理を進める。
駆動パルス制御部108は、S1306において本実施例のモータ制御がONになっていると判定した場合はS1301に処理を戻し、OFFになっていると判定した場合は処理を終了する。
本実施例によれば、第1の進角設定処理で進角を求めた後にメモリ部109に記憶された進角を用いて第2の進角設定処理を行うことで、モータの回転速度を一定に保つ従来のモータ制御中に外部から負荷が掛かったとしても脱調を防止することができる。
以下、図3及び図4によって具体的な数値を用いて説明する。
図3は、図2のフローチャートにおけるS1303及びS1304、即ち、第2の処理において具体的な数値を与えて示したフローチャートである。図2と同様に、「S」はステップ(Step)の略である。なお、図3および図4は目標速度が7500PPSである場合を前提としている。
上述したように、メモリ部109には、モータ101の回転速度範囲ごとに設定すべき進角の値が記憶されている。
S1402において、駆動パルス制御部108は、モータ101の現在の回転速度が1500PPS未満であるかどうかを判定する。
S1402にて、モータ101の現在の回転速度が1500PPS未満であると、駆動パルス制御部108が判定した場合には、S1403に処理を進める。S1403では、駆動パルス制御部108が、メモリ部109からモータ101の回転速度範囲が1500PPS未満である場合の進角の値0°を読み出す。そして、S1302の第1の処理で求めた進角の値を、メモリ部109から読み出した進角の値である0°に変更する。その後、S1305に処理を進める。
S1402にて、モータ101の現在の回転速度が1500PPS未満であると、駆動パルス制御部108が判定しない場合には、S1404に処理を進める。
S1404において、駆動パルス制御部108は、モータ101の現在の回転速度が2000PPS未満であるかどうかを判定する。
S1404にて、モータ101の現在の回転速度が2000PPS未満であると、駆動パルス制御部108が判定した場合には、S1405に処理を進める。S1405では、駆動パルス制御部108が、メモリ部109からモータ101の回転速度範囲が1500PPS以上2000PPS未満である場合の進角の値10°を読み出す。そして、S1302の第1の処理で求めた進角の値を、メモリ部109から読み出した進角の値である10°に変更する。その後、S1305に処理を進める。
S1404にて、モータ101の現在の回転速度が2000PPS未満であると、駆動パルス制御部108が判定しない場合には、S1406に処理を進める。
S1406において、駆動パルス制御部108は、モータ101の現在の回転速度が3000PPS未満であるかどうかを判定する。
S1406にて、モータ101の現在の回転速度が3000PPS未満であると、駆動パルス制御部108が判定した場合には、S1407に処理を進める。S1407では、駆動パルス制御部108が、メモリ部109からモータ101の回転速度範囲が2000PPS以上3000PPS未満である場合の進角の値20°を読み出す。そして、S1302の第1の処理で求めた進角の値を、メモリ部109から読み出した進角の値である20°に変更する。その後、S1305に処理を進める。
S1406にて、モータ101の現在の回転速度が3000PPS未満であると、駆動パルス制御部108が判定しない場合には、S1408に処理を進める。
S1408において、駆動パルス制御部108は、モータ101の現在の回転速度が4000PPS未満であるかどうかを判定する。
S1408にて、モータ101の現在の回転速度が4000PPS未満であると、駆動パルス制御部108が判定した場合には、S1409に処理を進める。S1409では、駆動パルス制御部108が、メモリ部109からモータ101の回転速度範囲が3000PPS以上4000PPS未満である場合の進角の値30°を読み出す。そして、S1302の第1の処理で求めた進角の値を、メモリ部109から読み出した進角の値である30°に変更する。その後、S1305に処理を進める。
S1408にて、モータ101の現在の回転速度が4000PPS未満であると、駆動パルス制御部108が判定しない場合には、S1410に処理を進める。
S1410において、駆動パルス制御部108は、モータ101の現在の回転速度が5000PPS未満であるかどうかを判定する。
S1410にて、モータ101の現在の回転速度が5000PPS未満であると、駆動パルス制御部108が判定した場合には、S1411に処理を進める。S1411では、駆動パルス制御部108が、メモリ部109からモータ101の回転速度範囲が4000PPS以上5000PPS未満である場合の進角の値40°を読み出す。そして、S1302の第1の処理で求めた進角の値を、メモリ部109から読み出した進角の値である40°に変更する。その後、S1305に処理を進める。
S1410にて、モータ101の現在の回転速度が5000PPS未満であると、駆動パルス制御部108が判定しない場合には、S1302の第1の処理で求めた進角の値を変更することなく、S1305に処理を進める。
図3に示したフローチャートでは目標速度が7500PPSから下がった場合を想定したが、目標速度が5100PPSであった場合はS1410において第1の進角設定処理で求められた値、例えば36°を維持する。次に、図3に示した処理によって得られる作用を、図4を用いて説明する。図4の実曲線は、外部からの負荷がない場合の進角とモータ101の回転速度との関係を示している。例えば、進角が24°以上であればモータ101の回転速度を4000PPS以上にすることができ、進角が35°以上であればモータ101の回転速度を5000PPS以上にすることができる。
進角60°において目標速度7500PPSの一定速度でモータが回転していたときに、外部からの過剰な負荷により、モータ101の現在速度が3500PPSまで低下した場合を想定する。
このとき、駆動パルス制御部108は、現在速度が4000PPS未満となっているのでS1408の処理によってS1302の第1の処理によって求められた進角の値を30°に変更する。上述したように、進角30°という値は、モータ101の回転速度が3000PPSでも脱調しない値であるので、外部からの過剰な負荷による急激な減速によってモータが脱調することを防げる。モータ101の回転速度が負荷によって5000PPS未満4000PPS以上となって進角の値を40°とする場合も、負荷によって回転速度が3000PPS未満となって進角の値を20°とする場合も同様に脱調を防ぐことができる。
また、現在速度が3500PPSとなった場合、第1制御モードでのフィードバック処理時の目標値速度が7500PPSにも関わらず現在速度が4000PPS未満となっている。そのため、進角設定部108bはS1408の処理によって進角を30°に変更する。しかし、図3の実曲線で示されているように、モータ101は、外部からの負荷がかかっていないときには進角が30°であっても4000PPS以上の速度で回転する。すなわち、過剰負荷がかかった状態から抜け出せば、進角が30°に変更されていても4000PPS以上の速度で回転する。
過剰負荷がなくなりモータ101の回転速度が4000PPSに達することで、進角設定部108bはS1410の処理により進角を40°に変更する。モータ101は、図3の実曲線で描かれているように、進角が40°のときに負荷のない状態で5000PPS以上の速度を出すことができ、負荷がかかった状態から抜け出していれば速度が5000PPSに達し、進角をさらに上げることが可能になる。
要するに、過剰負荷がかかった状態から抜けだした時点で、目標速度7500PPSに到達できることになる。
このように、本実施例のモータ制御装置は、メモリ部109にモータ101の回転速度範囲ごとに設定すべき進角の値が記憶され、駆動パルス制御部108がこの進角の値に基づいて、第1の処理で求めた進角の値を変更又は維持する。これによって、現在速度と目標速度との差分をフィードバックして速度制御を行うエンコーダ付きステッピングモータにおいて、脱調の耐性を向上させたモータの速度制御を行うことができる。
次に、本発明の実施例2について図5を参照しながら説明する。実施例1と重複する構成は省略し、実施例1と異なる部分についてのみについて説明する。
本実施例の差分値算出部108aは実施例1と異なり、モータ101の現在速度と予めメモリ部109に格納された目標速度との差分値の算出に加えて、差分値を時間積分する。
また、本実施例のメモリ部109は、実施例1と同様の情報に加えて後述する積分閾値(所定値)Sを格納している。
以下、本実施例によるモータ制御について図5を用いて説明する。
本実施例では、モータ制御装置において第1の処理により差分値算出部108aで算出された目標速度と現在速度との差分値をフィードバックすることで設定する進角を求めた後に、図5のフローチャートに示す処理を行う。
図5のフローチャートは、S1501以外は図3のフローチャートと同様である。
駆動パルス制御部108は、S1501において差分値算出部108aによって算出された時間積分値と予めメモリ部109に格納されている積分閾値S未満か判定する。
駆動パルス制御部108は、S1501において差分の時間積分値が積分閾値Sよりも小さいと判定した場合は、S1305に進み第1の処理で求められた進角の値に進角を設定する。
また、駆動パルス制御部108は、S1501において差分の時間積分値が積分閾値S以上と判定した場合は、S1303に処理を進める。以下、S1303からS1306まで、実施例1の図3又は図4に示した処理と同様の処理を行う。
このような本実施例の制御によれば、一定の緩衝時間を設け、モータに対して急激な制御変化を加えることを防ぎつつ脱調の耐性を向上させることができる。
なお、本実施例では、現在速度と目標速度に差分が生じた場合に進角の範囲を制限する前に差分の時間積分値を求めたが、要するに所定値以上の現在速度と目標速度の差分値が所定時間以上継続して発生したときに進角の制限を行うようにすればよい。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
101 ステッピングモータ
102 マグネット
103 ロータ
104a,104b コイル
105a,105b 磁気センサ
106 エンコーダ部
107 周期カウント部
108 駆動パルス制御部
108a 差分値算出部
108b 進角設定部
109 メモリ部
110 ブリッジ回路

Claims (4)

  1. 進角の制御によってモータの回転速度を制御するモータ制御装置であって、
    前記モータの現在の速度を検出する速度検出手段と、
    前記速度検出手段によって検出した前記モータの現在の速度と前記モータの目標速度との差分に基づいて進角の値を設定する第1の進角設定手段と、
    前記モータの現在の速度に基づいて進角の値を設定する第2の進角設定手段と、
    前記モータの現在の速度が第1の速度を下回る場合には、前記第2の進角設定手段によって設定される進角の値によって前記モータの回転速度を制御する制御手段を有することを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記速度検出手段によって検出した前記モータの現在の速度と前記モータの目標速度との差分が所定時間以上継続するかどうかを判定する判定手段を有し、
    前記判定手段によって前記差分が所定時間以上継続すると判定され、かつ前記モータの現在の速度が第1の速度を下回る場合に、前記制御手段は前記第2の進角設定手段によって設定される進角の値によって前記モータの回転速度を制御することを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記モータの回転速度範囲ごとにそれぞれ予め設定される進角の値が記憶されるメモリを有し、
    前記第2の進角設定手段は前記メモリから前記進角の値を読み出すことで、前記モータの現在の速度に基づいて進角の値を設定することを特徴とする請求項1または2に記載のモータ制御装置。
  4. 前記モータの回転速度範囲ごとにそれぞれ予め設定される進角の値は、前記モータのトルクと回転速度の特性に基づいて設定されることを特徴とする請求項3に記載のモータ制御装置。
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