JP5538912B2 - シート反転装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等のシートに画像を形成する画像形成装置に用いられるシート反転装置、及び、これを備える画像形成装置に関する。
従来、シートに画像を形成する画像形成装置では、シートの両面に画像を形成するために、両面ユニットが内蔵又は取付け可能になっている。シートの両面に印刷する場合には、シートは、シート収納庫から搬送されていき、シートの第1面には、感光体ドラム及び転写装置の間で画像が転写され、定着装置で画像が定着される。そして、シートがシート反転装置の駆動により両面パスを通過して、シートの第1面及び第2面が反転され、シートの第2面に画像が転写及び定着される。こうしたシート反転装置に関する発明として特許文献1に記載の発明が開示される。
特許文献1に記載の発明は、フラッパの切換駆動の駆動源、及び、このフラッパの切換に関連するローラ対の回転駆動の駆動源が共通の駆動源とされるシート反転装置の発明である(特許文献1の図2、図3、図4参照)。このシート反転装置では、搬送ローラの平行ピンがギアの内周側の凸部に係合して駆動力が伝達され、フラッパが第1姿勢に切替えられてシートが排出方向へと搬送される。また、このシート反転装置では、駆動ローラの平行ピンがギアの内周側の凸部から係合解除されて駆動力の伝達が解除され、フラッパがバネの付勢力で第2姿勢に切替えられた後に、搬送ローラに逆方向の駆動力が伝達され、シートが両面パスへと搬送される。
こうした構成によれば、アクチュエータが必要なくなり、駆動源を停止させることなく、フラッパの切換動作に必要な時間だけ、シートの搬送が停止される。そのために、シート反転装置及び画像形成装置の小型化及びコストダウン化が実現される。
特開2007−145476号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシート反転装置では、フラッパの切替機構が必要となる。こうした構成を追加しなければならない分だけ、シートを反転する空間が限定され、シート反転装置の小型化及びコストダウン化は妨げられる。
また、シートの搬送速度を高速にすると、シートの先端の挙動が不安定になったり、シートを反転するタイミングの制約が厳しくなったり、シートの搬送不良が発生する懸念があった。
本発明は、上記実情に鑑み、余分な機構を省略してシートの搬送速度の高速化及び装置本体の小型化を実現しつつ、シートの搬送不良を抑制することができるシート反転装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明のシート反転装置は、シートを搬送可能な第1ローラ対と、前記第1ローラ対によって搬送されるシートを正方向回転して搬送した後に、逆方向回転してシートを搬送する第2ローラ対と、前記第1ローラ対から前記第2ローラ対へ向かう第1搬送方向に搬送されるシートを案内する第1ガイドと、前記第2ローラ対の逆方向回転によって前記第2ローラ対から前記第1搬送方向とは別の第2搬送方向に搬送されるシートを案内する第2ガイドと、前記第1搬送方向に搬送されるシートの前側を第1端部、シートの後側を第2端部としたとき、シートが前記第1搬送方向から前記第2搬送方向への方向転換をした後であって前記第2端部が前記第2ガイドに接触を開始するまでの搬送速度を、シートが前記第2搬送方向に搬送されて前記第2端部が前記第2ガイドに接触した後に搬送されるときの搬送速度よりも低い速度となるように前記第2ローラ対の駆動を制御するコントローラと、を備えることを特徴とする。
また、本発明の他のシート反転装置は、シートを搬送可能な第1ローラ対と、前記第1ローラ対によって搬送されるシートを正方向回転して搬送した後に、逆方向回転してシートを搬送する第2ローラ対と、前記第1ローラ対から前記第2ローラ対へ向かう第1搬送方向に搬送されるシートを案内する第1ガイドと、前記第2ローラ対の逆方向回転によって前記第2ローラ対から前記第1搬送方向とは別の第2搬送方向に搬送されるシートを案内する第2ガイドと、前記第1搬送方向に搬送されるシートの前側を第1端部、シートの後側を第2端部としたとき、シートが前記第1搬送方向に搬送される際に、前記第2端部が前記第1ガイドから離れる前にシートの搬送速度を減速し、減速後にシートの搬送方向を前記第2搬送方向に方向転換するように前記第2ローラ対の駆動を制御するコントローラとを有しシートが前記第2搬送方向に搬送されて前記第2端部が前記第2ガイドに接触した後の搬送速度よりも、シートが前記第2搬送方向への方向転換した後に前記第2端部が前記第2ガイドに接触するときまでの搬送速度を低速とし、且つ、前記第2搬送方向への方向転換した後に前記第2端部が前記第2ガイドに接触するときにはシートの搬送速度が一定な速度で通過していくように、前記コントローラが前記第2ローラ対の駆動を制御することを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、シートを反転する前や反転後の搬送速度が減速されることにより、シートを反転する前後の時間は確保される。その結果、余分な機構を省略してシートの搬送速度の高速化及び装置本体の小型化を実現しつつ、シートの搬送不良を抑制することができるシート反転装置が提供される。
本発明の実施例1に係るシート反転装置及び画像形成装置の断面図である。 シート反転装置の拡大断面図である。 シート反転装置の工程図である。 シート反転装置の工程図である。 シート反転装置のシーケンスグラフである。 従来のシート反転装置のシーケンスグラフである。 本発明の他実施例に係るシート反転装置のシーケンスグラフである。 本発明の他実施例に係るシート反転装置のシーケンスグラフである。
以下、本発明の好適な実施形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施形態に記載される構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対位置等は、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるから、特に特定的な記載が無い限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
図1は、本発明の実施例1に係るシート反転装置60を備える画像形成装置50の構成を示す断面図である。画像形成装置50は、電子写真画像形成プロセスを利用した両面印刷機能を有する画像形成装置である。図1に示されるように、画像形成装置50は画像形成装置本体(以下、単に『装置本体』という)50Aを有し、この装置本体50Aの内部には、シートSに画像を形成する画像形成部51が設けられる。画像形成部51は、『像担持体』である感光体ドラム8、『転写装置』である転写ローラ9等を含む。少なくとも感光体ドラム8については、プロセスカートリッジ7に含まれ、プロセスカートリッジ7として装置本体50Aに組み込まれる構成となっている。なお、このプロセスカートリッジ7には、その他、図示しない一次帯電装置、クリーニング装置等を含む場合がある。
装置本体50Aの内部には、シート搬送方向に、シートを積載可能なトレイ1、給送ローラ2、搬送ローラ対3、感光体ドラム8及び転写ローラ9が順に配置される。さらに、装置本体50Aの内部には、シート搬送方向に、『定着装置』である定着ローラ対30、搬送ガイド15、並びに、排出ローラ対12が順に配置される。そして、これらの配置は、装置本体50Aの小型化及びプリントの高速化、特に最初の1ページを出力するのに要する時間(ファーストプリントアウトタイム)の短縮化を追求したものとなっている。すなわち、給送ローラ2から排出ローラ対12までに至るシートの搬送経路が垂直に近く、シートの給送から排出までの搬送経路が極力短縮化される。また、搬送ガイド15及び排出ローラ対12の間から搬送ローラ対3の手前まで『両面印刷搬送手段』である両面パス17が設けられる。前述の定着ローラ対30及び排出ローラ対12を含んで『シート反転装置』すなわちシート反転装置60は構成される。このシート反転装置60に関しては後述する。
次に、シートの搬送動作を説明する。トレイ1に積載されるシートは、駆動モータ16が作動し、不図示の駆動機構装置の内部の給紙ローラ用ソレノイドが引かれると、給送される。シートは、給送ローラ2の回転により分離パットで分離給送され、搬送ローラ対3を経て、『画像形成部』である感光体ドラム8及び転写ローラ9の間のニップへと搬送されていく。
画像書き込み用のレーザスキャナ5は、感光体ドラム8の表面に静電像を描き、図示しない現像装置によって感光体ドラム8に現像され、トナー像は、感光体ドラム8及び転写ローラ9の間でシートの第1面に転写される。シートは定着ローラ対30へと搬送され、トナー像はシートに加熱及び定着される。シートは、搬送ガイド15に沿って排出ローラ対12へと誘導され、排出ローラ対12はニップを形成し、シートはトレイ14に排出される。
両面印刷の場合には、シートが定着ローラ対30を通過した後に、図示しないセンサがシートの後端を検知する。コントローラ52は、そのセンサの検知信号を受けると、不図示の電気基板から排出ローラ対12へとローラ反転信号を送信する。そして、排出ローラ対12が反転し、シートが両面パス17へと搬送され、搬送ローラ対3へと搬送される。この時点で、シートの表裏は逆転し、その後に前述の片面印刷の場合と同様な過程を経てシートの第2面が印刷されていく。
図2は、シート反転装置60の拡大断面図である。図2に示されるように、シート反転装置60は、シートSを搬送可能な『第1ローラ対』である定着ローラ対30、及び、正方向回転及び逆方向回転してシートSを搬送可能な『第2ローラ対』である排出ローラ対12を備える。ここでは、画像形成装置50がレーザプリンタ等のように画像を定着する工程が存在するので、『第1ローラ対』には定着ローラ対30が用いられるが、『第1ローラ対』の概念は、定着ローラ対30に限定されない。すなわち、インクジェットプリンタ等のように画像を定着する工程が含まれないような場合には、『第1ローラ対』はインクジェット用の単なる搬送ローラであっても良い。
このシート反転装置60では、フラッパが用いられず、排出ローラ対12の正方向回転及び逆方向回転によってシートが反転される。ここで、図2中の矢印に示されるように、片面印刷時のシート搬送方向を第1搬送方向T1とし、両面印刷時のシート搬送方向を第2搬送方向T2とする。また、シートが第1搬送方向T1に搬送されている状態において、シートSの先端を第1端部Sa、シートSの後端を第2端部Sbとする。
シート反転装置60は、シートSを排出ローラ対12に向けて案内し、かつ、シートSを両面パス17に向けて案内する、装置に固定されたガイド部61を有する。このガイド部61は、第1ガイド24及び第2ガイド25を有する。前述したが、第1搬送方向T1は、定着ローラ対30から排出ローラ対12へ向かう方向であり、第2搬送方向T2は、排出ローラ対12から第1搬送方向T1とは別の方向で両面パス17に向かう方向である。第1ガイド24は、排出ローラ対12の正方向回転によって第1搬送方向T1に搬送されるシートSを案内するガイド面である。第2ガイド25は、排出ローラ対12の逆方向回転によって第2搬送方向T2に搬送されるシートSを案内するガイド面である。
コントローラ52は、第1搬送方向T1でシートSの前側を第1端部Saと認識し、シートSの後側を第2端部Sbと認識する。コントローラ52は、シートSが第1搬送方向T1に搬送されて、シートSの第2端部Sbが第1ガイド24から離れる前の搬送速度をV1とする。この『第2端部Sbが第1ガイド24から離れるとき』とは、第2端部Sbが第1ガイド24におけるシート排出方向側の先端部位(角部)を通過するときのことである。ここで、シートSが定着ローラ対30を通過してシートSの第2端部Sbが通過する第1ガイド24の先端位置を第1位置P1とする。この第1位置P1は、第2端部Sbが第1ガイド24から離れるときの第2端部Sbの位置とも言える。コントローラ52は、シートSの第2端部Sbが第1位置P1を通過する前の搬送速度をV1に設定する。
その後、コントローラ52の制御により、シートSの第2端部Sbが第1ガイド24から離れてから、シートSが第1搬送方向T1から第2搬送方向T2への方向転換した後に、シートSの第2端部Sbが第2ガイド25に接触する。コントローラは、第2端部Sbが第1ガイド24から離れてから第2端部Sbが第2ガイド25に接触するまでの間にシートSが移動する移動距離の全部の搬送速度をV2とする。
ここで、シートSが第1位置P1を通過した後に、シートSが第1搬送方向T1から第2搬送方向T2へと方向変換(スイッチバック)されるときの第2端部Sbの位置を第2位置P2とする。また、排出ローラ対12のニップの位置を第3位置P3とする。この第3位置P3は、両面パス17へと搬送される前に第2端部Sbが第1搬送方向T1へと搬送されることが可能な第2端部Sbの限界位置とも言える。さらに、シートSの第2端部Sbが接触する第2ガイド25の位置を第4位置P4とする。この第4位置P4は、第2端部Sbが第2ガイド25に接触するときの第2端部Sbの位置とも言える。この場合に、コントローラ52は、シートSの第2端部Sbが第1位置P1を通過して第2位置P2を経由して第4位置P4に到達するまでの搬送速度をV2に設定する。
コントローラ52は、シートSが第2搬送方向T2に搬送されて第2端部Sbが第2ガイド25に接触した後の搬送速度をV3とする。この場合に、コントローラ52は、シートSの第2端部Sbが第2ガイド25に接触してからシートSが第2搬送方向T2へと搬送される搬送速度をV3に設定する。
そして、コントローラ52は、この場合に、|V2|<|V1|かつ|V2|<|V3|の条件を満たすように定着ローラ対30及び排出ローラ対12の駆動を制御する。例えば、V1=V、V2=V/2、V3=Vとする。
次に、前述したシート反転装置60によってシートSが反転する動作を、図3〜図5を参照しつつ時系列的に説明する。
図3は、シートSの搬送工程を示す拡大断面図である。図3(a)は、シートSの第1端部Saが第1ガイド24に接触した状態を示す拡大断面図である。図3(a)に示されるように、定着ローラ対30及び排出ローラ対12は、シートSを第1搬送方向T1へ向かって搬送するために、正方向Yに回転している。この状態で、シートSが第1搬送方向T1に搬送速度V1=Vで定着ローラ対30を通過した後に、図3(a)に示されるように、シートSの第1端部Saは第1ガイド24に接触する。
図3(b)は、シートSが定着ローラ対30及び排出ローラ対12の両方から挟持された状態を示す拡大断面図である。その後、図3(b)に示されるように、シートSは、第1搬送方向T1へ向かって更に搬送され、シートSの第1端部Saは排出ローラ対12のニップを通過していく。
図4は、シートSの搬送工程を示す拡大断面図である。図4(a)は、シートSの第2端部Sbが第1ガイド24から離れてシートSが第1搬送方向T1から第2搬送方向T2へと方向転換される過程を示す拡大断面図である。図4(a)の点線に示されるように、シートSの第2端部Sbが第1ガイド24の第1位置P1を通過していく際に、シートSの第1搬送方向T1への速度が搬送速度V2に変更される。図4(a)の実線に示されるように、シートSの第2端部Sbが第2位置P2に到達したところで、シートSは瞬間的に停止する。このように、シートSの第2端部Sbが第1ガイド24を通過した状態では、シートSの剛性及び自重によってシートSの姿勢は、矢印Zで示されるように点線の状態から実線の状態へと撓む。なお、シートSが排出ローラ対12のニップに到達してしまうと、シートSは方向転換できなくなるので、シートSの第2端部Sbは実際には第3位置P3には到達しない。
図4(b)は、シートSの第2端部Sbが第2ガイド25に接触した状態を示す拡大断面図である。図4(b)に示されるように、排出ローラ対12は、シートSを第2搬送方向T2へ向かって搬送するために、逆方向Wに回転している。この状態で、シートSが第2搬送方向T2に搬送速度V2=V/2で搬送され、シートSの第2端部Sbは第2ガイド25の第4位置P4に接触する。その後、シートSは、第2ガイド25に案内されて第2搬送方向T2へと搬送される。ここで、排出ローラ対12を逆回転させるタイミングは、シートSの第2端部Sbの位置を検知する不図示のセンサからの信号により決定される。この後は、シートSは第2搬送方向T2へ搬送速度V3=Vで搬送されていく。
なお、第1搬送方向T1へ搬送されるシートSの第2端部Sbが第1ガイド24の第1位置P1を通過する前に、シートSの搬送速度の搬送速度V2への減速が完了していると好ましい。シートSが減速されているとシートSの第2端部Sbがばたつくことが少なくなって、第2搬送方向T2へ向くほうに方向転換されるときに安定して第2端部Sbが第2ガイド25に案内されるようになるからである。
図5は、シート反転装置60の動作に基づくシートSの搬送距離、搬送時間及び搬送速度の関係を示すグラフである。図5(a)は、シートSの搬送距離及び搬送時間の関係を示すグラフである。図5(b)は、シートSの搬送速度及び搬送時間の関係を示すグラフである。図5(a)中で、縦軸は、シートSの第2端部Sbの通過位置を示し、横軸は、シートSの第2端部Sbが通過するのにかかった搬送時間を示している。縦軸の各点は以下の点を意味する。P1は、所定の位置(図5(a)中の0の地点、以下同じ)に対する位置で、シートSの第2端部Sbが第1ガイド24を離れる第1位置P1を意味する。P2は、所定の位置に対する位置で、シートSが第1搬送方向T1から第2搬送方向T2へと方向転換する瞬間のシートSの第2端部Sbの第2位置P2を意味する。
P3は、所定の位置に対する位置で、シートSが反転されないと仮定した場合に、シートSの第2端部Sbが通過する第3位置P3を意味する。P4は、所定の位置に対する位置で、シートSの第2端部Sbが第2ガイド25に接触する第4位置P4を意味する。この縦軸のP1〜P4に関しては、前述した図2を参照されたい。横軸の各点は、シートSの第2端部Sbが所定の位置からP1、P2、P3、P4の各点まで移動するのにかかった搬送時間を示し、各々t1、t2、t3、t4とする。グラフの実線部は、シートSが第1搬送方向T1へ搬送されるときのシートSの第2端部Sbのグラフであり、グラフの点線部は第2搬送方向T2へ搬送されるときのシートSの第2端部Sbのグラフである。図5(b)中で、縦軸はシートSの搬送速度を示し、横軸はシートSの搬送時間を示す。
ここで、図5(a)を参照して、シートSが反転される可能性がある範囲に関して説明する。まず、図5(a)に示されるように、排出ローラ対12が正方向Yの回転から逆方向Wの回転に切替えられる。この排出ローラ対12の回転方向が切替え可能な場合の第2端部Sbの位置は、シートSの第2端部Sbが第1ガイド24から離れた縦軸のP1から排出ローラ対12のニップに到達する縦軸のP3までの搬送距離範囲Pに限定される。すなわち、シートSの第2端部Sbが第1ガイド24の第1位置P1を第1搬送方向T1に抜けた後でなければならない。また、シートSの第2端部Sbが第3位置P3を第1搬送方向T1に抜ける前でなければならない。したがって、縦軸で示すP1〜P3の搬送距離範囲P、及び、横軸で示すt1〜t3の搬送時間の搬送時間範囲tで囲まれる領域に限定される。
また、図5(a)に示されるように、シートSの第2端部Sbが第1ガイド24の第1位置P1を通過した後は、シートSの第2端部Sbの姿勢が安定するまでに所定の時間が必要となる。このようなシートSの姿勢が安定するまでの姿勢安定所要時間をτ1とする。さらに、図5(a)に示されるように、シートSが排出ローラ対12のニップ部を通過する第3位置P3は公差上のバラツキを持つ。加えて、不図示の電気基板から排出ローラ対12の駆動手段に反転の信号が出力されてから、実際に排出ローラ対12が反転するまでには、電気的及び機械的な無駄な時間が発生する。このようなシートSが第1搬送方向T1から第2搬送方向T2へと方向転換された後に生じる方向転換後無駄時間の和をτ2とする。τ1及びτ2は、実験または計算により求められる定数となる。
シートSの反転タイミング時間t2は、図5(a)のハッチング領域で示すように、(t1+τ1)と(t3−τ2)の間(以下、Δtとする)に限られる。よって、このハッチング領域が存在することが、シート反転装置60がシートSを反転可能するために必要条件となる。この関係は次式(1)に示される。
(数1)
Δt=(t3−τ2)−(t1+τ1)=t−(τ1+τ2)>0・・・(1)
一方、シートの搬送速度をVとすると、Poとtoは次式(2)の関係が導出される。
(数2) P = V × t・・・(2)
また、ΔPをΔtの間のシートSの第2端部Sbの移動量とすると、同様に次式(3)の関係が導出される。
(数3) ΔP = V × Δt・・・(3)
シートSの第2端部Sbが第1ガイド24の第1位置P1を抜ける時間t1から、シートSの第2端部Sbが第2ガイド25に接触する時間t4までの間、搬送速度が|V/2|に減速するように設定される。そして、シートSの第2端部Sbが第2ガイド25に接触した後、搬送速度が|V|に増速するように設定される。
画像形成装置50の小型化の場合には以下のことが考えられる。すなわち、画像形成装置50の小型化によりPが小さくなる。ただし、搬送速度が|V/2|に低減されるので、(2)の式からtは小さくしないで済む。その結果(1)の式から反転可能な時間Δtは大きな値を取れ、シートSは容易に反転できる。このことからシート反転装置60は小型化に対応できる。
シートSの搬送速度の高速化の場合には以下のことが考えられる。すなわち、シートSの搬送速度(例えばV1やV3)が高速化してもシートSの反転前後の搬送速度はV2=|V/2|と低減されるので、Pの値が一定の場合に、(2)の式からtは大きな値を取れる。その結果、シートSの姿勢安定に必要な時間τ1に十分な時間を確保でき、シートSの搬送不良は抑制される。このことから、シート反転装置60は高速化に対応できる。
また、搬送速度が時間t3から高速化されることなく時間t4まで減速されるのは、シートSの第2端部Sbが第2ガイド25へ突入する速度を緩和するといった他の効果を得るためである。すなわち、従来のシーケンスでは、第2ガイド25へのシートSの第2端部Sbの突入速度はVとなる。一方で、実施例1のシーケンスでは、第2ガイド25へのシートSの第2端部Sbの突入速度はV/2となる。
一般に、第2ガイド25へのシートSの第2端部Sbの突入速度が速いほど、搬送不良が発生する確率は高くなる。よって、実施例1のシーケンスにより、第2ガイド25へのシートSの第2端部Sbの突入時の搬送不良の確率が低減され、より信頼性の高いシート反転装置60が提供される。
ここで、以下のように構成すると好ましい。第1搬送方向T1へ向かって搬送されるシートSの第2端部Sbが、第1ガイド24を通過する前に、減速を完了し、この減速後に、減速された一定の速度で搬送されるシートSの第2端部Sbが第1ガイド24の第1位置P1を通過するようにする。第2搬送方向T2へ向かって搬送されるシートSの第2端部Sbが、第2ガイド25に接した後に、増速を行う。つまり、減速されている一定の速度(低速)でシートSが第2搬送方向T2に搬送されているときに、そのシートSの第2端部Sbが第2ガイド25との接触し始めるようにする。一定速度で搬送されると、例えば加速または減速中の場合と比較してシートSの搬送が安定するので、第1ガイド24や第2ガイド25による搬送不良の確率が低減される。
図6は、従来のシート反転装置の動作に基づくシートSの搬送距離、搬送時間及び搬送速度の関係を示すグラフである。図6(a)は、シートSの搬送距離及び搬送時間の関係を示すグラフである。図6(b)は、シートSの搬送速度及び搬送時間の関係を示すグラフである。図6に示されるように、従来のシーケンスでは、画像形成装置の小型化、又は、シートSの搬送速度の高速化にあたって、(1)の式から反転タイミング時間t2の制約が厳しくなり、シートSの反転時にシートSの搬送不良が発生する懸念がある。
画像形成装置の小型化の場合には以下のことが考えられる。すなわち、画像形成装置の小型化によりPが小さくなる。そのために(2)の式からtが小さくなる。その結果(1)の式から反転可能な時間Δtが小さい値となり、シートSの反転が困難となる。
シートSの搬送速度の高速化の場合には以下のことが考えられる。すなわち、シートSの搬送速度が高速化するとVは大きくなるので、Pの値が一定の場合に、(2)の式からtは小さくなる。その結果、シートSの姿勢安定に必要な時間τ1に十分な時間を確保できず、シートSの搬送不良が発生する懸念がある。
実施例2に係るシート反転装置及び画像形成装置が実施例1に係るシート反転装置60及び画像形成装置50と異なる点は、コントローラ52がシートSの種別に応じてシートSの反転前後の速度を変更するという点である。実施例2に係るシート反転装置及び画像形成装置に関しては、図1を参照しつつ説明する。実施例2に係るシート反転装置及び画像形成装置の構成のうち実施例1に係るシート反転装置60及び画像形成装置50の構成と同一の構成及び効果に関しては、同一の符号を用いて説明を適宜省略する。
図1に示されるように、画像形成装置50は、種別入力手段53、種別検知手段18を備える。また、コントローラ52は種別判定手段52aを備える。種別入力手段53は、ユーザがシートSの種別を入力又は選択するための装置である。種別入力手段53は、装置本体50Aに設けられる。ただし、画像形成装置50に接続されるコンピュータがある場合には、ドライバよりユーザがシートSの種別を入力又は選択できるようにされていても良い。
種別検知手段18は、シートSの種別を検知するための装置である。種別検知手段18は搬送ローラ対3の下流側に配置される。ただし、種別検知手段18がシートの搬送経路において定着ローラ対30の上流側に設けられれば、どの位置に配置しても良い。
コントローラ52は、種別入力手段53に入力されたシートSの種別に基づいて|V1|/|V2|及び|V3|/|V2|の値を調整可能である。また、コントローラ52は、種別判定手段52aの検知結果に基づいて種別判定手段52aによりシートSの種別を判定し、このシートSの種別に基づいて|V1|/|V2|及び|V3|/|V2|の値を自動調整可能である。
このように|V1|/|V2|及び|V3|/|V2|の値が調節されると、最適なシートSの反転速度が選択されることになる。なお、コントローラ52が種別入力手段53又は種別検知手段18から送信されるシートSの種別情報は、何れが優先されても良い。例えば、通常は種別検知手段18のシートSの種別情報が優先され、ユーザがシートSの情報を入力又は選択した場合には、種別入力手段53のシートSの種別情報が優先されると設定されても良い。
実施例1ではシートSの反転時の搬送速度をV/2に設定したが、実施例2ではシートSの種別により搬送速度を制御する。図1に示されるように、シート反転装置60は種別検知手段18を備える。種別検知手段18は、搬送ローラ対3及び転写ローラ9の間に配置される。種別検知手段18としては光学式センサが用いられる。この光学式センサは、種別検知手段18まで搬送されたシートSの種別を、その反射率及び透過率より判定する。一般に、シートはその材質、坪量、製造方法などにより、それぞれ固有の剛性を有する。そのためシートSの反転時のシートSの挙動は、シートSの種別により大きく異なり、最適な反転時の搬送速度も同様に異なる。
具体的には、シートSの剛性が所定以上で高い場合、シートSの反転時のシートSの姿勢安定に必要な時間τ1は短く、シートSの反転時の搬送速度は高い値に設定される。逆に、シートSの剛性が所定未満で低い場合、シートSの反転時のシートSの姿勢安定に必要な時間τ1は長く、シートSの反転時の搬送速度を低い値に設定される。また、この場合に、シートSの第2端部Sbの第2ガイド25への突入速度も低く押さえることにより、シートSの搬送不良の確率を低減することも可能となる。このように、シートSの種別により、最適な反転時の搬送速度はそれぞれ異なる。
そこで、シート反転装置60は、シートSを反転させる前に、種別検知手段18の検知結果に基づいてシートSの種別を判別する。そして、シートSの種別に対して最適な減速量をあらかじめプリセットし、反転時の搬送速度を決定する制御を導入している。
一例を挙げると、厚紙に代表される剛性の高い種別のシートSに対しては、シートSの反転時の搬送速度をVとし、減速を行わない。つまり、前述したようにシートSの剛性が高い場合にはシートSの挙動は安定しており、減速を行わずとも十分に安定性の高いシートSの反転が可能である。他方、薄紙に代表される剛性の低い種別のシートSに対しては、シートSの反転時の搬送速度を実施例1と同様にV/2とし、減速を行う。つまり、前述したようにシートSの剛性が低い場合はシートSの挙動は不安定であり、十分な減速を行うことで、安定性の高いシートSの反転が可能となる。これにより、高剛性なシートSに対しては搬送速度を落とすことなくシートSを反転することができる。また、低剛性なシートSに対しては搬送速度は落ちるものの、安定したシートSの搬送性を確保することができる。
[他実施例]
前述した実施例1及び2の構成に限定されず、実施例1及び2の発明の範囲内で種々の変形が可能であり、その変形例を以下に列挙していく。
実施例1及び2では、シートSの第2端部Sbが通過する第1位置P1〜第4位置P4の間で、コントローラ52はシートSの搬送速度をV/2に減速したが、この搬送速度に限定されない。すなわち、その間のシートSの搬送速度は、第2端部Sbが第1位置P1を通過する前のシートSの搬送速度、又は、第2端部Saが第4位置P4を通過した後のシートSの搬送速度よりも低ければ良い。
実施例1及び2では、シートSの第2端部Sbが通過する第1位置P1〜第4位置P4の間で、コントローラ52はシートSの搬送速度をV/2で定速に設定したが、定速に限定されない。すなわち、その間のシートSの搬送速度は、可変速度であっても良い。
実施例1及び2では、シートSの第2端部Sbが通過する第1位置から第4位置P4までの間で、コントローラ52はシートSの搬送速度をV/2に減速したが、シートSの搬送速度を減速する期間は、その期間に限定されない。図7は、他実施例の第1変形例に係るシート反転装置の動作に基づくシートSの搬送距離、搬送時間及び搬送速度の関係を示すグラフである。図7(a)は、シートSの搬送距離及び搬送時間の関係を示すグラフである。図7(b)は、シートSの搬送速度及び搬送時間の関係を示すグラフである。この図7(a)(b)に示されるように、シートSの搬送速度は、シートSの第2端部Sbが第1位置P1〜第2位置P2を通過する期間で、コントローラ52はシートSの搬送速度をV/2に減速している。このことから、シートSの搬送速度は、シートSの第2端部Sbが第1位置P1から第4位置P4まで移動する移動距離の一部が減速されることとなる。
コントローラ52は、第2端部Sbが第1ガイド24から離れる時点からシートSが第1搬送方向T1から第2搬送方向T2への方向転換した後に第2端部Sbが第2ガイド25に接触するまでの間にシートSが移動する移動距離の全部の搬送速度をV2=Vとする。ここで、第2端部Sbが第1ガイド24から離れるときから第2端部Sbが第2ガイド25に接触するまでの間にシートSが移動する全部の搬送距離範囲Pを区分けする。そして、第2端部Sbが第1ガイド24から離れるときからシートSが第1搬送方向T1から第2搬送方向T2へと方向転換されるまでの間にシートSが移動する搬送速度をV4とする。また、シートSが第1搬送方向T1から第2搬送方向T2へと方向転換されてから第2端部Sbが第2ガイド25に接触を開始するまでの間にシートSが移動する搬送速度をV5とする。そうした場合に、コントローラ52は、V=|V1|>|V4|=V/2、かつ、|V5|=|V3|=Vの条件を満たすように定着ローラ対30及び排出ローラ対12の駆動を制御する。こうした第1位置P1から第2位置P2までの間のみでシートSの搬送速度を減速する場合でも、Δtは拡張されることから効果的である。
実施例1及び2では、シートSの第2端部Sbが通過する第1位置P1から第4位置P4の間で、コントローラ52はシートSの搬送速度をV/2に減速したが、シートSの搬送速度を減速する期間は、その期間に限定されない。図8は、他実施例の第2変形例に係るシート反転装置の動作に基づくシートSの搬送距離、搬送時間及び搬送速度の関係を示すグラフである。図8(a)は、シートSの搬送距離及び搬送時間の関係を示すグラフである。図8(b)は、シートSの搬送速度及び搬送時間の関係を示すグラフである。この図8(a)(b)に示されるように、シートSの搬送速度は、シートSの第2端部Sbが第2位置P2〜第4位置P4を通過する期間で、コントローラ52はシートSの搬送速度をV/2に減速している。このことから、シートSの搬送速度は、シートSの第2端部Sbが第1位置P1から第4位置P4まで移動する移動距離の一部が減速されることとなる。
コントローラ52は、第2端部Sbが第1ガイド24から離れるときからシートSが第1搬送方向T1から第2搬送方向T2への方向転換した後に第2端部Sbが第2ガイド25に接触するまでの間にシートSが移動する移動距離の全部の搬送速度をV2=Vとする。ここで、第2端部Sbが第1ガイド24から離れるときから第2端部Sbが第2ガイド25に接触するまでの間にシートSが移動する全部の搬送距離範囲Pを区分けする。そして、第2端部Sbが第1ガイド24から離れるときからシートSが第1搬送方向T1から第2搬送方向T2へと方向転換されるまでの間にシートSが移動する搬送速度をV4とする。また、シートSが第1搬送方向T1から第2搬送方向T2へと方向転換されてから第2端部Sbが第2ガイド25に接触するまでの間にシートSが移動する搬送速度をV5とする。そうした場合に、コントローラ52は、|V1|=|V4|=V、及び、V/2=|V5|<|V3|=Vの条件を満たすように定着ローラ対30及び排出ローラ対12の駆動を制御する。こうした第2位置P2から第4位置P4までの間のみでシートSの搬送速度を減速する場合でも、Δtは拡張されることから効果的である。
また、実施例1及び2では、ガイド部61はフラッパ(切替部材)ではないが、第1ガイド24及び第2ガイド25を有する、移動可能なフラッパ(切替部材)が設けられても良い。
以上、詳述してきた実施例1〜実施例3によれば、シートSを反転する前後の搬送速度が減速されることにより、シートSを反転する前後の時間は確保される。その結果、余分な機構を省略してシートSの搬送速度の高速化及び装置本体の小型化を実現しつつ、シートSの搬送不良を抑制することができるシート反転装置60又は画像形成装置50が提供される。
実施例2によれば、シートSの種別に応じたシートSの反転時の適切な搬送速度が設定可能となり、従来よりも広範なメディアに対応可能なシート反転装置60が提供される。
実施例2によれば、シートSの種別に応じたシートSの反転時の適切な搬送速度が設定可能となり、自動化されると、ユーザの利便性が高いシート反転装置60が提供される。
実施例3によれば、|V1|>|V4|、又は、|V5|<|V3|の何れかの条件が満たされれば、シートSを反転する前後の時間は確保されてしまう。
12 排出ローラ対(第2ローラ対)
24 第1ガイド
25 第2ガイド
30 定着ローラ対(第1ローラ対)
52 コントローラ
61 ガイド部
S シート
Sa 第1端部
Sb 第2端部
T1 第1搬送方向
T2 第2搬送方向

Claims (8)

  1. シートを搬送可能な第1ローラ対と、
    前記第1ローラ対によって搬送されるシートを正方向回転して搬送した後に、逆方向回転してシートを搬送する第2ローラ対と、
    前記第1ローラ対から前記第2ローラ対へ向かう第1搬送方向に搬送されるシートを案内する第1ガイドと、
    前記第2ローラ対の逆方向回転によって前記第2ローラ対から前記第1搬送方向とは別の第2搬送方向に搬送されるシートを案内する第2ガイドと、
    前記第1搬送方向に搬送されるシートの前側を第1端部、シートの後側を第2端部としたとき、シートが前記第1搬送方向から前記第2搬送方向への方向転換をした後であって前記第2端部が前記第2ガイドに接触を開始するまでの搬送速度を、シートが前記第2搬送方向に搬送されて前記第2端部が前記第2ガイドに接触した後に搬送されるときの搬送速度よりも低い速度となるように前記第2ローラ対の駆動を制御するコントローラと、
    を備えることを特徴とするシート反転装置。
  2. シートが前記第1搬送方向に搬送されて前記第2端部が前記第1ガイドから離れる前の搬送速度をV1とし、前記第2端部が前記第1ガイドから離れてからシートが前記第1搬送方向から前記第2搬送方向への方向転換した後に前記第2端部が前記第2ガイドに接触するときまでの搬送速度をV2とし、シートが前記第2搬送方向に搬送されて前記第2端部が前記第2ガイドに接触した後の搬送速度をV3とした場合に、|V2|<|V1|かつ|V2|<|V3|の条件を満たすように前記コントローラは前記第2ローラ対の駆動を制御することを特徴とする請求項1に記載のシート反転装置。
  3. 前記コントローラは、搬送されるシートの剛性が所定以上のシートである場合には、前記第2搬送方向へ方向転換した後に前記第2端部が前記第2ガイドに接触するときまでのシートの搬送速度を、シートの剛性が前記所定よりも小さなシートの場合よりも速い速度になるように前記第2ローラ対の駆動を制御することを特徴とする請求項1または2に記載のシート反転装置。
  4. 前記コントローラは、搬送されるシートの剛性が所定よりも小さなシートである場合に、|V2|<|V1|かつ|V2|<|V3|の条件を満たすように前記第2ローラ対の駆動を制御し、
    搬送されるシートの剛性が前記所定よりも大きなシートである場合には、前記コントローラは、前記第2搬送方向へ方向転換した後に前記第2端部が前記第2ガイドに接触するときまでのシートの搬送速度をV3となるように前記第2ローラ対の駆動を制御することを特徴とする請求項2に記載のシート反転装置。
  5. 前記コントローラは、前記第1搬送方向に搬送されるシートの搬送速度を前記第2端部が前記第1ガイドから離れる前に減速し、減速された一定速度で前記第2端部が前記第1ガイドから離れるように前記第2ローラ対の駆動を制御するとともに、前記第2搬送方向への方向転換した後に前記第2端部が前記第2ガイドに接触し始めるときにはシートの搬送速度が一定な速度で通過していくように前記第2ローラ対の駆動を制御することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のシート反転装置。
  6. シートを搬送可能な第1ローラ対と、
    前記第1ローラ対によって搬送されるシートを正方向回転して搬送した後に、逆方向回転してシートを搬送する第2ローラ対と、
    前記第1ローラ対から前記第2ローラ対へ向かう第1搬送方向に搬送されるシートを案内する第1ガイドと、
    前記第2ローラ対の逆方向回転によって前記第2ローラ対から前記第1搬送方向とは別の第2搬送方向に搬送されるシートを案内する第2ガイドと、
    前記第1搬送方向に搬送されるシートの前側を第1端部、シートの後側を第2端部としたとき、シートが前記第1搬送方向に搬送される際に、前記第2端部が前記第1ガイドから離れる前にシートの搬送速度を減速し、減速後にシートの搬送方向を前記第2搬送方向に方向転換するように前記第2ローラ対の駆動を制御するコントローラとを有し
    シートが前記第2搬送方向に搬送されて前記第2端部が前記第2ガイドに接触した後の搬送速度よりも、シートが前記第2搬送方向への方向転換した後に前記第2端部が前記第2ガイドに接触するときまでの搬送速度を低速とし、且つ、前記第2搬送方向への方向転換した後に前記第2端部が前記第2ガイドに接触するときにはシートの搬送速度が一定な速度で通過していくように、前記コントローラが前記第2ローラ対の駆動を制御することを特徴とするシート反転装置。
  7. 前記コントローラは、シートが前記第1搬送方向に搬送されて前記第2端部が前記第1ガイドから離れる前にシートの搬送速度を減速し、減速された一定の速度でシートが搬送されているときに前記第2端部が前記第1ガイドから離れるように前記第2ローラ対の駆動を制御することを特徴とする請求項6に記載のシート反転装置。
  8. シートに画像を形成する画像形成部と、
    請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のシート反転装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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