JP5537593B2 - データ記録方法、データ記録装置、及び記録媒体 - Google Patents

データ記録方法、データ記録装置、及び記録媒体 Download PDF

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Description

本発明は、コンピュータから送られるデータをテープ状記録媒体に記録するデータ記録方法、データ記録装置、及びその記録媒体に関する。
従来、サーバー等のデータをバックアップするデータストリーマが知られている。データストリーマにおいては、誤り訂正符号を付加して所望のデータを高密度に記録する。
具体的には、データストリーマは、バックアップに供するデータを所定のブロック単位で区切り、積符号形式による誤り訂正符号を生成する。さらにデータストリーマは、これらデータに誤り訂正符号を付加して所定順序によりテープ状記録媒体に記録する。このとき、データストリーマは、記録された信号が記録媒体に正しく記録されているかを確認するためデータを読み取るリードアフタライトを行う。リードアフタライトの結果、正しくデータを読み取ることができない記録媒体上の領域については、読み取ることができなかったデータを再度記録するリトライ処理を実行する。
更にデータストリーマは、データを再生するとき、テープ状記録媒体を走査して読み取った信号を処理することにより、記録されたデータを順次再生する。このとき、記録時に付加した誤り訂正符号により誤り訂正処理を行う。このように、データストリーマは、高い信頼性をもって所望のデータをバックアップ、復元する(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。
一方、近年、コンピュータや、インターネットの益々の発展に伴い、取り扱うデータ量が爆発的に増大している。このため、バックアップに用いられる記録装置の大容量化が求められている。このような大容量の記録装置として、いわゆるリニアテープシステムが注目されている。リニアテープシステムは、磁気ヘッドをテープ幅方向に複数並べ、長尺形状のテープに対して磁気ヘッドをテープ長手方向に変位させて信号を記録する方式である。リニアテープシステムにおいては、の長手方向に沿って記録トラックが複数並列して配される、多重トラックを有するテープ状記録媒体にデータを記録する。
特開2002−216438号公報 特開2008−262708号公報
上記のような記録のリトライ処理は、例えばテープ状記録媒体の欠陥等のなんらかの原因によるデータ未記録状態を回避する目的で行われている。よって、再記録されるデータは、テープ長手方向に対して近接した位置ではなく別の離れた場所に再記録される。リトライ処理によりデータが再記録された場合、元の連続データとは異なる順序で記録されることになる。よって、データ再生のために、これらの再記録用のデータを一時メモリに記憶し、データを再生する順序に従って再配列する工程が必要となる。この結果、データ再生の応答性が遅くなる課題があった。特にリニアテープシステムは、テープ幅方向に並列配置される複数のトラックを同時に記録する方式であるため、再度記録されるデータはより離れた箇所に再記録されてしまい、より応答性が遅くなった。また、再配列までにデータを一時記憶するメモリ容量もより大きいものが必要であった。
以下に開示される技術は、応答性良くデータの再生を可能にするデータ記録装置、データ記録方法、及び記録媒体を提案するものである。
本発明の一つの観点によれば、並列して配された少なくとも一つのトラックを有する記録媒体にデータを記録するデータ記録装置は、データを少なくとも一つのトラックに記録するデータ記録部、データを格納するメモリ、及びデータ記録部を制御する制御部、を備える。制御部は、少なくとも一つのトラックにおいてデータが正しく記録されなかったデータ欠落領域があるかどうかを判断し、メモリに正しく記録されなかったデータを格納し、データ欠落領域があると判断したトラックに並列したトラックにおけるデータ欠落領域に対応する位置を特定し、メモリより正しく記録されなかったデータを読み出し、データ欠落領域に対応する位置に記録する。
本発明によれば、応答性良くデータの再生を可能にするデータ記録装置、データ記録方法、及び記録媒体を実現できる。
実施の形態1に係るデータ記録装置の概略構成図 同データ記録装置のヘッド部の概略構成図 実施の形態1によりデータが記録された磁気テープの模式的平面図 実施の形態1によるリトライ処理を示すフローチャート 実施の形態2によりデータが記録された磁気テープの模式的平面図 実施の形態2によるリトライ処理を示すフローチャート 比較例によりデータが記録された磁気テープの模式的平面図
以下に、本発明のうち選択した実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下に記載する本発明の実施の形態は例示のためであり、添付のクレーム及びその均等物により定義される発明を限定するためのものではないことは、当業者が本開示を見れば明らかになる。
1 実施の形態1
1.1.データ記録装置100の構成
図1は、本実施の形態に係るデータ記録装置100の構成を概略的に示す。
このデータ記録装置100は、磁気テープに対しリニアテープシステムを用いて信号を記録、再生する磁気記録装置である。データ記録装置100は、カセット101と、第1巻きロール131と、第2巻きロール132と、複数のガイドロール133と、ヘッド部30と、を備える。
第1巻きロール131は、所定の駆動機構(図示省略)により回転し、磁気テープ10(記録媒体の一例)が収納されているカセット101から磁気テープ10を巻き出す。第2巻きロール132は、第1巻きロール131による巻き出しに合わせて磁気テープ10を巻き取る。第1巻きロール131及び第2巻きロール132はまた、所定の制御に従ってその回転方向を変更し、第2巻きロール132が巻き出した磁気テープを第1巻きロールが巻き取る。なお、以下の説明において、第1巻きロール131により巻き出される方向を正方向(第1の方向の一例)と呼び、第2巻きロール132により巻き出される方向を逆方向(第2の方向の一例)と呼ぶ。
ガイドロール133は、第1巻きロール131と第2巻きロール132と間の磁気テープ10に対して、所望の方向に走行させるように所定間隔に配設されている。
ヘッド部30は、ガイドロール133間に配され、後述するように4組の磁気ヘッドを有する。ヘッド部30は、磁気テープ10の主面に対して長手方向に相対的に走査して、信号の記録や再生を行う。
図2は、ヘッド部30の構成を概略的に示す。
ヘッド部30は、磁気テープ10の幅方向(方向又は逆方向に対し横切る方向)に沿って4対の再生用磁気ヘッド31a、31bと、4つの記録用磁気ヘッド32と、を有する。磁気テープ10の巻き出し方向(正方向)においては、図2に示すように、再生用磁気ヘッド31aと、記録用磁気ヘッド32(データ記録部の一例)と、再生用磁気ヘッド31bとが一組として配列されている。
ヘッド部30は更に、制御部35とメモリ36と駆動部37とを有する。制御部35は、CPUその他プロセッサ等により構成される。制御部35は、再生用磁気ヘッド31a、31b、記録用磁気ヘッド32に対してデータの読み取り及び記録を制御するとともに、駆動部37の制御を行う。
メモリ36は、読み取られたデータ又は記録するデータを格納する。特にメモリ36は、リトライ処理のために正しく記録されなかったデータを再記録するまで保持できる記憶容量を有する。
駆動部37は、制御部35の指令に応じてヘッド部30を駆動する。例えば、ヘッド部30をテープ幅方向に移動させる、すなわちテープ上のトラック間を移動させる。再生用磁気ヘッド31aと31bは、磁気テープ10の巻き出し方向に応じて、制御部35によるスイッチ切り替えによりいずれかが選択される。
1.2 データ記録装置100の動作
リニアテープシステムにおいては、磁気テープ10を正方向又は逆方向に走行させるとき、テープ幅方向に配列された4つの記録用磁気ヘッド32により4つの所定長のトラックを同時に記録する(図3の12F参照)。具体的には、磁気テープ10を正方向に巻き出すと、記録用磁気ヘッド32により4つのトラック(図3の12F)上にデータが同時に記録される。4つのトラックのデータ記録が完了すると、ヘッド部30は、トラックピッチ分テープ幅方向に移動する。そして、磁気テープ10が逆方向に巻き出され、記録用磁気ヘッド32により他の4つのトラック(図3の12R)上にデータが同時に記録される。この動作を繰り返すことにより、テープ幅方向の複数のトラックに順次データが記録される。
更に、磁気テープ10が正方向に巻き出されるとき、制御部35により4つの再生用磁気ヘッド31aが選択されている。4つの再生用磁気ヘッド31aにより磁気テープ10に記録されたデータが同時に読み出される。制御部35は、読み取られたデータに基づきデータが正しく記録されたかどうかを判断する。データが正しく記録されなかったと判断した場合は、メモリ36に正しく記録されなかったデータ(以下、再記録用データと呼ぶ)を一時格納し、後述するようにリトライ処理を行う。
一方、磁気テープ10が逆方向に巻き出されるとき、制御部35により4つの再生用磁気ヘッド31bが選択されている。4つの再生用磁気ヘッド31bにより磁気テープ10に記録されたデータが同時に読み出される。制御部35は、読み取られたデータに基づきデータが正しく記録されたかどうかを判断する。データが正しく記録されなかったと判断した場合は、メモリ36に正しく記録されなかった再記録用データを一時格納し、後述するようにリトライ処理を行う。
以下、本実施の形態に係るデータ記録について、比較例を挙げながら詳細に説明する。
1.2.1 比較例によるデータ記録
図7は、比較例によりデータが記録された磁気テープを模式的に示す。910は磁気テープ、912Fは磁気テープ910が正方向に巻き出されるときの記録トラック、912Rは磁気テープ910が逆方向に巻き出されるときの記録トラック、913はテープ上にデータが正しく記録されなかったデータ欠落領域、914は再記録領域を示す。
テープ上においてデータ欠落領域913が生じた場合、リトライ処理が行われる。リトライ処理は、データ欠落領域913において記録されるべきであったデータを再記録する処理である。比較例においては、図7に示すように、再記録されるデータは、記録されるべきであった場所、つまりデータ欠落領域913の場所とは異なる場所である再記録領域914に記録される。同図に示すように、再記録領域914がデータ欠落領域913の場所と連続しておらず離れている場合、データの再生するまで再記録されるデータを一時メモリ36に保持し、再生するときにデータを再生する順序に従って再配列する工程が必要となる。この場合、データ再生時の応答性が遅くなる。
1.2.2 本実施の形態によるデータ記録
図3は、本実施の形態によりデータが記録された磁気テープを模式的に示す。磁気テープ10は、磁気テープ10が正方向に巻き出されるときの記録トラック12Fと、磁気テープ10が逆方向に巻き出されるときの記録トラック12R、テープ上においてデータが正常に記録されなかったデータ欠落領域13と、再記録領域14と、を含む。
例えばトラック上の所定の領域においてデータが正しく記録されなかったと判断された場合(例えば、データ欠落領域13)、その再記録用データを一時的にメモリ36に格納する。そして、再記録用データが記録されるべき位置が記録用磁気ヘッド32に近づいたときに、メモリ36より再記録用のデータを読み出し、再記録を行う。
図4は、ヘッド部30の制御部35によるリトライ処理を示す。
ステップS101:磁気テープ10が正方向又は逆方向に巻き出され、メモリ36より読み出されたデータが4つの記録用磁気ヘッド32により同時に記録される。次いで、記録されたデータは4つの再生用磁気ヘッド31a又は31bにより同時に読み取られる(リードアフタライト)。
ステップS102:再生用磁気ヘッド31a又は31bにより読み取られたデータに基づき、テープ上にデータの欠落があったかどうかを判断する。具体的には、再生用磁気ヘッド31a又は31bによりデータが正常に読み取られなかった場合、制御部35はテープ上にデータ欠落領域があると判断する。
ステップS103:テープ上にデータ欠落領域があると判断された場合、データ欠落があったと判断された領域に記録されるべきであったデータを特定し、メモリ36に再記録用データとして一時格納する。
ステップS104:ヘッド部30を他のトラックに移動させ、磁気テープ10を巻き戻す。
ステップS105:再記録領域214として、別のトラック上であってデータ欠落領域13とテープ長手方向においてほぼ同じ位置にある領域、或いは別のトラック上であってデータ欠落領域13とテープ長手方向において少なくとも重複する位置にある領域(以下、データ欠落領域13に対応する位置と呼ぶ。)に、ヘッド部30が位置するかどうかを判断する。なお、このヘッド部30の移動は、図3の例によれば、次のように行う。磁気テープ10を正方向に巻き出す間にデータ欠落領域13が特定されたとき、ヘッド部30を別のトラック(正方向記録用)に移動させ、データ欠落領域13に相当する分だけ磁気テープ10を巻き戻す。なお、磁気テープ10を逆方向に巻き出す間にデータ欠落領域が特定されたときは、ヘッド部30を別のトラック(逆方向記録用)に移動させ、データ欠落領域に相当する分だけ磁気テープ10を巻き戻す。
なお、ステップS104〜S105において、ヘッド部30を他のトラックに移動させ、磁気テープ10を巻き戻し、ヘッド部30をデータ欠落領域13に対応する位置に移動させている。この動作は、再記録のために行われてもよいが、ヘッド部30による通常の記録動作を兼ねて行われてもよい。つまり、ヘッド部30が、再記録領域214の周辺領域(再記録領域214の近傍で再記録と同方向の他のトラックの領域)に対して通常の記録を行う際にリライト処理も行う。
ステップS106:再記録用データを記録する。図3の例によれば、磁気テープ10を正方向に巻き出し、再記録領域14に位置する記録用磁気ヘッド32によってメモリ36より再記録用データを読み出して記録する。
1.3 実施の形態1の特徴
実施の形態1によれば、再記録用データは、別のトラック上であってデータ欠落領域13とテープ長手方向においてほぼ同じ位置にある領域に記録される。よって、データを再生する時、データが正しく記録されなかった場合にリトライ処理されたデータと、正しく記録されたデータとを、略連続して読み取ることが可能となる。この結果、リトライ処理されたデータを読み取るまで長時間待つことなく、データを再生する順序に従って再配列できる。よって、応答性良くデータの再生が可能となる。
2 実施の形態2
図5及び図6を用いて実施の形態2に係るデータ記録について説明する。なお、データ記録装置及びヘッド部については、実施の形態1と同様である部分についてはその説明は省略し、符号も同一のものを用いる。
実施の形態2においては、ヘッド部30の4つの磁気ヘッドのうち一つの記録用磁気ヘッドが専らリトライ処理によるデータの再記録用に用いられること、そして磁気テープ210においては後述するように再記録用のトラックが設けられていることにおいて、実施の形態1と異なる。詳細は次の通りである。
2.1 本実施の形態によるデータ記録
図5は、実施の形態2によりデータが記録された磁気テープを模式的に示す。磁気テープ210(記録媒体の一例)は、磁気テープ210が正方向に巻き出されるときの記録トラック212F(第1の記録トラックの一例)と、磁気テープ210が逆方向に巻き出されるときの記録トラック212R(第2の記録トラックの一例)と、テープ上においてデータが正常に記録されなかったデータ欠落領域213と、再記録領域214と、再記録用トラック215(予備トラックの一例)と、を含む。
例えばトラック上の所定の領域においてデータが正しく記録されなかったと判断された場合(例えば、データ欠落領域213)、そのデータを一時的にメモリ36に格納する。そして、再記録用データが記録されるべき位置が記録用磁気ヘッド32に近づいた時に、メモリ36より再記録用のデータを読み出し、再記録を行う。
図6は、実施の形態2においてヘッド部30の制御部35によるリトライ処理を示す。
ステップS201:磁気テープ210が正方向又は逆方向に巻き出され、メモリ36より読み出されたデータが3つの記録用磁気ヘッド32により同時に記録される。次いで、記録されたデータは3つの再生用磁気ヘッド31a又は31bにより同時に読み取られる(リードアフタライト)。
ステップS202:再生用磁気ヘッド31a又は31bにより読み取られたデータに基づき、テープ上にデータの欠落があったかどうかを判断する。具体的には、再生用磁気ヘッド31a又は31bによりデータが正常に読み取られなかった場合、制御部35はテープ上にデータ欠落領域があると判断する。
ステップS203:テープ上にデータ欠落領域があると判断された場合、欠陥があったと判断された領域に記録されるべきであったデータを特定し、メモリ36に再記録用データとして一時格納する。
ステップS204:磁気テープ210を巻き戻す。
ステップS205:再記録領域214として、別のトラックである再記録用トラック215上にあるデータ欠落領域213に対応する位置に、ヘッド部30のもう一つの記録用磁気ヘッド32が位置しているかどうかを判断する。なお、この記録用磁気ヘッド32の移動は、図5の例によれば、次のように行う。磁気テープ210を正方向に巻き出す間にデータ欠落領域213が特定されたとき、データ欠落領域213に相当する分だけ磁気テープ210を巻き戻す。なお、磁気テープ210を逆方向に巻き出す間にデータ欠落領域が特定されたときも、データ欠落領域に相当する分だけ磁気テープ210を巻き戻す。
なお、ステップS204〜S205において、磁気テープ210を巻き戻し、記録用磁気ヘッド32をデータ欠落領域213に対応する位置に移動させている。この動作は、再記録のために行われてもよいが、ヘッド部30による通常の記録動作を兼ねて行われてもよい。つまり、ヘッド部30が、再記録領域214の周辺領域(再記録領域214の近傍で再記録と同方向の他のトラックの領域)に対して通常の記録を行う際にリライト処理も行う。
ステップS206:再記録用データを記録する。図5の例によれば、磁気テープ210を正方向又は逆方向に巻き出し、再記録領域214に位置する記録用磁気ヘッド32によってメモリ36より再記録用データを読み出して記録する。
2.2 実施の形態2の特徴
実施の形態2によれば、再記録用データは、別のトラックにおけるデータ欠落領域213とテープ長手方向においてほぼ同じ位置にある領域に記録される。よって、データを再生する時、データが正しく記録されなかった場合にリトライ処理されたデータと、正しく記録されたデータとを、略連続して読み取ることが可能となる。更に、実施の形態1に比してより多くのリトライ処理されたデータをデータ欠落領域213に対応する位置に再記録することが可能となる。この結果、より多くのリトライ処理されたデータについて読み取るまで長時間待つことなく、データを再生する順序に従って再配列できる。よって、応答性良くデータの再生が可能となる。
更に、実施の形態2によれば、一つの記録用磁気ヘッドをリトライ処理専用に用いるため、ヘッド部230はリトライ処理のためにトラック間を移動する必要がないため、リトライ処理をより迅速に行うことができる。
2.3 実施の形態2の変形例
上記実施の形態2においては、一つの記録用磁気ヘッドを専らリトライ処理によるデータの再記録用に用いていたが、実施の形態1と同様にヘッド部30を再記録用トラック215に移動させて、再記録を行ってもよい。また、この場合ヘッド部30の4つの磁気ヘッドをステップ201動作における記録に用いることが可能となる。
上記実施の形態2においては、リトライ処理専用の磁気ヘッドを一つとしているが、磁気ヘッドの数が多い場合2以上であってもよい。
3 その他実施の形態
上述した実施の形態1及び2においては、データ記録装置100のヘッド部30の磁気ヘッドは4つ設け、4チャンネル並置配列される多重トラックを有する磁気テープを例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。データ記録装置100の磁気ヘッドの数、磁気テープ10のチャンネル数、トラック数は上記例よりも多くても少なくてもよい。
また、上記実施の形態1及び2においては、ヘッド部30はテープ長手方向に並列された再生用磁気ヘッド31a−記録用磁気ヘッド32−再生用磁気ヘッド31bを有するが、本発明はこれに限定されない。例えば、記録用磁気ヘッド−再生用磁気ヘッド−記録用磁気ヘッドを並列したものであってもよい。更に、再生用磁気ヘッド−記録用磁気ヘッドの組を2組テープ長手方向に並列させ、制御部により正方向テープ巻き出し時と逆方向テープ巻き出し時とでいずれかの組を切り替えるようにしてもよい。
上記実施の形態1及び2においては、磁気テープのデータ記録を例に挙げたが、本発明はこれに限定されない。その他磁気記録媒体、光記録媒体、相変化記録媒体と光ピックアップを用いた記録方式、その他の記録媒体に適用してもよい。
本発明は、データ記録装置や記録媒体としてだけでなく、データ記録方法としても実現できる。
本発明は、例えばサーバー等のデータをバックアップするデータストリーマを含むデータ記録装置やデータ記録方法として有用である。また、かかるデータストリーマに用いられる記録媒体として有用である。
10 磁気テープ(記録媒体の一例)
12F 記録トラック
12R 記録トラック
13 欠落領域
14 再記録領域
30 ヘッド部
31a,31b 再生用磁気ヘッド
32 記録用磁気ヘッド(データ記録部の一例)
35 制御部(制御部の一例)
36 メモリ(メモリの一例)
37 駆動部(駆動部の一例)
100 データ記録装置
101 カセット
131 第1巻きロール
132 第2巻きロール
133 ガイドロール
210 磁気テープ(記録媒体の一例)
212F 記録トラック(第1の記録トラックの一例)
212R 記録トラック(第2の記録トラックの一例)
213 欠落領域
214 再記録領域
215 再記録用トラック(予備トラックの一例)

Claims (13)

  1. 並列して配された少なくとも一つのトラックを有するテープ状の記録媒体にデータを記録するデータ記録装置であって、
    前記データを前記少なくとも一つのトラックに記録するデータ記録部
    前記データを格納するメモリ、及び
    前記データ記録部を制御する制御部、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記少なくとも一つのトラックにおいて前記データが正しく記録されなかったデータ欠落領域があるかどうかを判断し、
    前記メモリに前記正しく記録されなかったデータを格納し、
    前記データ欠落領域があると判断したトラックに対して、前記テープの幅方向に並列したいずれかのトラックにおける前記データ欠落領域に対応する位置を特定し、
    前記メモリより前記正しく記録されなかったデータを読み出し、前記データ欠落領域に対応する位置に記録する、データ記録装置。
  2. 前記少なくとも一つのトラックは複数のトラックであり、
    前記制御部は、
    前記データ欠落領域があると判断したトラックに並列した別のトラックにおける前記データ欠落領域に対応する位置を特定し、前記正しく記録されなかったデータを記録する、
    請求項1に記載のデータ記録装置。
  3. 前記メモリは、前記正しく記録されなかったデータが前記データ欠落領域に対応する位置に記録されるまで、前記正しく記録されなかったデータを保持できる記憶容量を有する、
    請求項1に記載のデータ記録装置。
  4. 前記データ記録部を前記トラックを横切る方向に移動させる駆動部を更に備え、
    前記制御部は、前記駆動部により前記データ記録部を移動させることにより、前記データ欠落領域に対応する位置を特定する、
    請求項1に記載のデータ記録装置。
  5. 前記データ記録部は、前記並列して配されたトラックに対向するように配列された複数のデータ記録部であり、
    前記複数のデータ記録部のうち少なくとも一つのデータ記録部は、専ら前記正しく記録されなかったデータを前記データ欠落領域に対応する位置に記録する、
    請求項1に記載のデータ記録装置。
  6. 前記データ記録部は、前記並列して配された複数のトラックに対向するように配列された複数のデータ記録部であり、前記複数のトラックに同時にデータを記録する、
    請求項1に記載のデータ記録装置。
  7. 前記データ記録部は、前記並列して配された複数のトラックに対向するように配列された複数のデータ記録部であり、前記複数のトラックに沿って正方向及び逆方向にデータを記録するよう構成されてなる、
    請求項1に記載のデータ記録装置。
  8. 前記データ記録部は、磁気記録を行う、
    請求項1に記載のデータ記録装置。
  9. 前記データ記録部に対し前記少なくとも一つのトラックの方向に隣接して配されたデータ再生部を更に備え、
    前記データ再生部は、前記データ記録部による前記データの記録に続いて前記データを読み取る、
    請求項1に記載のデータ記録装置。
  10. 並列して配された少なくとも一つのトラックを有するテープ状の記録媒体にデータを記録するデータ記録方法であって、
    前記少なくとも一つのトラックにおいて前記データが正しく記録されなかったデータ欠落領域を特定し、
    前記データ欠落領域があるトラックに対して、前記テープの幅方向に並列したいずれかのトラックにおける前記データ欠落領域に対応する位置に、前記正しく記録されなかったデータを記録する、
    データ記録方法。
  11. 複数のトラックを有するテープ状の記録媒体であって、
    前記複数のトラックは、データを記録するための記録トラックと、データが正しく記録されなかったときに前記正しく記録されなかったデータを専ら記録するための予備トラックと、を含み、
    前記記録トラックと前記予備トラックとはそれぞれ、前記テープ状の記録媒体の走行方向に沿って延び、互いに並列して配されてなる、
    記録媒体。
  12. 前記複数のトラックは、第1の方向にデータを記録するための第1の記録トラックと、
    前記第1の方向とは逆である第2の方向にデータを記録するための第2の記録トラックと、を含む、
    請求項11に記載の記録媒体。
  13. 前記記録媒体は、磁気記録媒体である、
    請求項11に記載の記録媒体。
JP2012090534A 2011-04-12 2012-04-11 データ記録方法、データ記録装置、及び記録媒体 Expired - Fee Related JP5537593B2 (ja)

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