JP5536615B2 - 集魚灯 - Google Patents

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Description

本発明は、イカ、サンマ、イワシ、アジ等を集めるための集魚灯に関する。
従来の白熱灯、ハロゲン、メタルハライド、等のランプを使用した集魚灯は、光の利用効率が悪いため大量の燃油を消費し、大量のCO2排出により環境への負荷が問題になっている。また、あらゆる方向へ照射し、人工衛星からも確認できる程の眩し過ぎる光は光害となり、紫外線を含む光は人体への悪影響が問題になっている。そうした中、近年、光源としてLEDを使用した集魚灯が提案されている。
例えば、特許文献1には、LED面状光源を2枚用い、船の右側の海面を照射する右側面状光源および船の左側の海面を照射する左側面状光源として組合せることにより、海面を効果的に照射できる旨が記載されている。
特開2003−134967
しかしながら、特許文献1に記載された集魚灯は、単にLEDからの光を海面に効果的に照射させ、主に光の利用効率を向上させることを目的とするものであり、船体の揺れによる海中での照度分布の変化には着目していない。
すなわち、従来の集魚灯では、船の揺れにより海中での照度分布が変化することにより、イカ、サンマ、イワシ、アジ等の獲物が集まりにくかったり、一度集まった獲物が再び離れてしまう等の問題があった。
本発明に係る集魚灯は、船体に設置されて海面を照らす集魚灯であって、
該集魚灯は、前記海面に直交する一平面において、前記船体に揺れの無い状態で水平より下方に第1の配光ピークを有しかつ水平より上方に第2の配光ピークを有する配光パターンを有することを特徴とする。
以上のように構成された本発明に係る集魚灯は、前記配光パターンに前記第1の配光ピークと前記第2の配光ピークとを有しているので、配光中心角を中心とした前記船体の最大揺れ角度範囲内において、相対強度の変化を小さくすることが可能になり、前記船体が最大揺れ角度内でゆれた場合であっても船体から離れた遠方における照度の変化を小さくできる。
また、本発明に係る集魚灯において、前記第1の配光ピークの強度は、前記第2の配光ピークの強度よりも小さいことが好ましく、これにより、船体近傍の照度の変化を小さくできる。
集魚灯は、光源となるLEDと、前記LEDからの光の配光を制御する配光制御部材と、を備え、配光制御部材は、LEDからの光の配光を第1の配光ピーク側に制御する第1の配光制御領域と、LEDからの光の配光を第2の配光ピーク側に制御する第2の配光制御領域と、第1の配光制御領域と第2の配光制御領域との間の第3の配光制御領域と、を含むことが好ましい。このとき、第1の配光ピークは第1の配光制御領域で制御された光と第3の配光制御領域で制御された光とが一部重複することにより形成され、第2の配光ピークは第2の配光制御領域で制御された光と第3の配光制御領域で制御された光とが一部重複することにより形成される。
集魚灯の一断面視において、配光制御部材は、第1の配光制御領域に複数の凸部を備え、第2の配光制御領域に複数の凸部を備えることが好ましい。
本発明によれば、船の揺れによる海中での照度分布の変化を抑制することができるので、集魚能力がより向上した集魚灯とすることができる。
実施の形態1に係る集魚灯の斜視図である。 実施の形態1に係る集魚灯の断面図である。 実施の形態1に係る集魚灯の配光イメージ図である。 実施の形態1に係る集魚灯の船体からの配光イメージ図である。 実施の形態1に係る集魚灯の船体からの配光イメージ図である。 実施の形態1に係る集魚灯の船体からの配光イメージ図である。 実施の形態1に係る集魚灯の海中での照度分布を示す図である。 図1(b)におけるLED近傍の拡大図である。 図5における配光イメージ図である。 実施の形態2に係る集魚灯のLED近傍の拡大断面図である。 第1の配光制御領域によって配光された第1の配光特性d1と、第2の配光制御領域によって配光された第2の配光特性d2と、第3の配光制御領域によって配光された第3の配光特性d3と、それらが重なってできた集魚灯全体の配光特性tdとを示すグラフである。 船体の揺れが無い状態において、配光特性上に船体から離れた遠方の基準点Pを照らす角度を示したグラフである。 船体の揺れが−5°、−10°、−15°、−20°である状態においてそれぞれ、配光特性上に船体から離れた遠方の基準点Pを照らす角度を示したグラフである。 船体の揺れが+5°、+10°、+15°、+20°である状態においてそれぞれ、配光特性上に船体から離れた遠方の基準点Pを照らす角度を示したグラフである。 (1)〜(3)は、比較例の集魚灯について、船体の揺れが±0°、−20°、+20°である状態においてそれぞれ、配光特性上に船体から離れた遠方の基準点Pを照らす角度を示したグラフであり、(4)は、比較例の集魚灯の海中での照度分布を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態について説明する。ただし、以下に示す形態は、本発明の技術思想を具体化するための例示であって、本発明を以下に限定するものではない。
(実施の形態1)
図1に、本実施の形態に係る集魚灯10を示す。(a)は斜視図、(b)は(a)の一断面視となるX−Xにおける断面図である。集魚灯10は、基板11と、基板11上に配置された光源となるLED12と、基板11を収める筐体13と、LED12からの光の配光を制御する配光制御部材14と、を有する。配光制御部材14は筐体13にビス等で固定されるがここでは特に図示していない。
図2に、一断面視となる図1(b)における集魚灯10の配光パターンを示す(図1(b)の左右方向が図2の左右方向に対応している。)。図2において、横軸は角度を示し、縦軸は相対的な発光強度比(相対強度)を示す。集魚灯10の配光パターンは、一断面視において、互いに異なる第1の配光ピークP1と第2の配光ピークP2とを含む(極大値となる第1の配光ピークP1と、極大値となる第2の配光ピークP2と、の間に極小値を有する。)。詳細には、船体に集魚灯10を設置したときに、船体に揺れがない状態において、水平方向(海面に対して平行となる方向)よりも下方にある第1の配光ピークと、水平方向よりも上方にある第2の配光ピークとを含む。第1の配光ピークP1は、第2の配光ピークP2よりも小さくなるように構成されている。
これにより、船体が揺れても、常に船体遠方の海面を照射することができ(船体遠方の海中まで光を届けることができる)、海中における照度分布の変化を効果的に抑えることができる。したがって、海中での照度分布の変化により、獲物が集まりにくかったり、一度集まった獲物が再び離れてしまうという問題を軽減することができる。
集魚灯10の配光パターンは連続的に変化している。図2では、−60度近傍から相対強度が0から上がり−20度近傍の極大値(第1の配光ピークP1)、−5度近傍の極小値、+20度近傍の極大値(第2の配光ピークP2)を経て、+60度近傍で相対強度が0まで下がっている。配光パターンを±60度に制限することにより、上記効果に加え光の利用効率を損なうことのない配光パターンとしている。ただし、本発明の配光パターンは略±60度の範囲内に限定されるものではなく、想定される船体の揺れ角度や集魚灯の設置状況(設置角度)に応じて、例えば±80度や±70度とすることも可能であるし、−側の角度と+側の角度を異ならすことも可能である。
以下、図3に基づいて、本発明の構成により如何にして海中における照度分布の変化を抑制することができるかを説明する。
図3は、集魚灯10を搭載した船体からの配光イメージ図である。図3において、(a)は船体に揺れがない状態の配光イメージ図、(b)は船体が−20度(図面において左側)傾いた状態の配光イメージ図、(c)は船体が+20度(図面において右側)傾いた状態の配光イメージ図である。理解を容易にするため、図2における第1の配光ピークP1に対応する光をP1、図2における第2の配光ピークP2に対応する光をP2としている(P1及びP2を実線、他を破線で示している。)。
図4に、図3(a)〜(c)の場合における、海中での照度分布を示す。縦軸は水深を示し、横軸は船体からの距離を示している。ここでは、船体に揺れのない状態(図3(a))の照度分布を実線(a)、船体が−20度傾いた状態(図3(b))の照度分布を破線(b)、船体が+20度傾いた状態(図3(c))の照度分布を一点鎖線(c)で示している。ここでも、理解を容易にするため、図2における第1の配光ピークP1に対応する光をP1、図2における第2の配光ピークP2に対応する光をP2としている。
まず、本実施の形態では、図4に示すように、遠方(例えば、50m以上船体から離れた地点)における海中の照度が変化しないようにしている。これは、本実施の形態の集魚灯が離れた位置に2つのピークP1及びP2を備えた配光特性を有していることにより実現される。
例えば、本実施の形態では、船体が最大±20°傾くことを想定して、船体の傾きが±20°の範囲内であれば、図9〜図11に示すように、船体遠方における基準点Pの海面を照射する光の相対強度が0.7より小さくならないように2つのピークP1及びP2の間隔及びその強度を含む配光特性を設定している。
これに対して、例えば、図12(1)〜(3)に示すような1つのピークを持った集魚灯では、図12において図示するように、船体遠方における基準点Pの海面を照射する光の相対強度は、船体が最大±20°傾いたときには、0.6又は0.5程度まで低下する。
したがって、図12(1)〜(3)に示すような1つのピークを持った集魚灯では、図12(4)に示すように、船体遠方における基準点Pの海面を照射する光の相対強度は、船体が最大±20°傾いたときには、大きく低下する。
尚、図12(4)のグラフにおいて、aの実線が傾きが無い状態の船体からの距離に対する照度分布を示し、bの破線が船体が−20°傾いたときの船体からの距離に対する照度分布を示し、cの一点鎖線が船体が+20°傾いたときの船体からの距離に対する照度分布を示している。
また、図12(1)〜(3)に示すような1つのピークを持った比較例である集魚灯の配光特性は、本実施の形態の集魚灯から配光制御部材14を除くことにより得られる。
以下、本実施の形態の集魚灯についてより詳細に説明する。
例えば、本実施の形態では、船体に揺れがない状態において、第1の配光ピークP1は水平方向(海面に平行な方向)よりも下方となるように制御され、第2の配光ピークP2は水平方向よりも上方となるように制御されている(図3(a))。これにより、船体に揺れがない状態では、第1の配光ピークP1の光により船体近傍の海面が照射され、第1の配光ピークP1と第2の配光ピークP2との間の光により、船体遠方の海面が照射される。このとき、海中での照度分布は図4の実線(a)のようになる。
このとき、船体遠方における基準点Pの海面を照射する第1の配光ピークP1と第2の配光ピークP2の間の光は、極小値にあったとしても比較的高い0.7以上の相対強度を有している(図9(1)参照)。
また、船体が−20度(図3の左側)傾くと、第1の配光ピークP1の光が船体のより近傍の海面に照射され、第2の配光ピークP2の光が船体遠方の海面に照射される(図3(b))。これにより、船体が図3(b)のように傾いた状態であっても、第2の配光ピークP2の光により、船体遠方の海面に光を照射することができる。このとき、海中での照度分布は図4の点線(b)のようになる。
このとき、船体遠方における基準点Pの海面を照射する光は、第2のピークを越えた比較的高い0.8程度の相対強度を有している(図10(7)参照)。
さらに、船体が+20度(図3の右側)傾くと、第1の配光ピークP1の光が船体遠方の海面に照射され、第2の配光ピークP2の光は図3(a)及び(b)に比較してより上空に照射される。これにより、船体が図3(c)のように傾いた状態であっても、第1の配光ピークP1の光により、船体遠方の海面に光を照射することができる。このとき、海中での照度分布は図4の一点鎖線(c)のようになる。
このとき、船体遠方における基準点Pの海面を照射する光は、ほぼ第1のピークの光であり、比較的高い0.8程度の相対強度を有している(図11(7)参照)。
図4に示すとおり、本発明の集魚灯では船体の傾きによる船体から離れた海中での照度分布の変化を最小限に抑えることが可能である。すなわち、船体が傾いた状態であっても(図4の点線(b)、一点鎖線(c))、常に船体遠方の海面まで光を照射することができ且つ遠方における照度分布を略一定とすることができる。さらに船体近傍においても、第1の配光ピークP1を第2の配光ピークP2よりも小さくすることより、海中での照度分布の変化を最小限に抑えることができる。
これは、光の強さが船体からの距離の二乗に反比例することによる。つまり、船体遠方の領域においては第1の配光ピークP1及び第2の配光ピークP2の大きさの違いで光が届く水深に差が生じにくい(図4では(a)〜(c)のいずれの場合も、船体から100mの距離で約10mの海中まで光が達している。)。船体近傍においては、第1の配光ピークP1を第2の配光ピークP2よりも小さくすることで、両者が同じ大きさである場合に比較して照度分布の変化を効果的に抑制している(光の強さは船体からの距離の二乗に反比例するので、船体近傍においては僅かな配光ピークの大小差が照度分布に大きく影響してしまう。)。
尚、以上の説明は、船体の傾きが無い場合と±20°傾いたときの船体から離れた海中と船体近傍の海中の照度分布について説明したが、船体が±5°、±10°、±15°傾いたときの遠方の基準点Pを照射する光の相対強度を図10(1)〜(6)及び図11(1)〜(6)に示す。
以下、本実施の形態の集魚灯の構成を説明する。
図1(b)の一LED近傍における拡大図を図5に示す(図5では、筐体13は図示していない。)。基板11上にはLED12が配置されており、LED12に対向して配光制御部材14が設けられている。配光制御部材14は、LED12からの光の配光を第1の配光ピーク側に制御する第1の配光制御領域と、LED12からの光の配光を第2の配光ピーク側に制御する第2の配光制御領域と、第1の配光制御領域と第2の配光制御領域との間の第3の配光制御領域と、を含む。
図6に、図5における配光イメージを示す。また、図8に、第1の配光制御領域によって配光された第1の配光特性d1と、第2の配光制御領域によって配光された第2の配光特性d2と、第3の配光制御領域によって配光された第3の配光特性d3と、それらが重なってできた集魚灯全体の配光特性tdとを示す。図6及び図8に示すように、第1の配光ピークP1は第1の配光制御領域で制御された光(第1の配光)と第3の配光制御領域で制御された光(第3の配光)とが一部重複することにより形成され、第2の配光ピークP2は第2の配光制御領域で制御された光(第2の配光)と第3の配光制御領域で制御された光(第3の配光)とが一部重複することにより形成されている。これにより、比較的簡単な構成にもかかわらず、第1の配光ピークP1及び第2の配光ピークP2を有する配光パターンを得ることができる。
配光制御部材14は、第1の配光制御領域に複数の凸部を備え、第2の配光制御領域にも複数の凸部を備える。すなわち、図1(a)の長手方向(線分X−Xに垂直な方向)に複数の切欠き設ける(図1(a)では特に図示していない。)ことにより、断面視において複数の凸部を形成している(図1(b)、図5参照)。各凸部は個々にその形状が異なっており、これによりLED12からの光の配光を制御している。
第1の配光制御領域及び第2の配光制御領域に複数の凸部を設けることにより、実施の形態2の配光制御部材に比較して、配光制御部材14そのものの厚さを薄くすることができるので、熱等による反りを抑制することができる。配光制御部材14に反りが生じると、配光パターンが変わってしまったり、反りを抑えるために物理的な力を加えた場合には配光制御部材自体にクラックが生じる等の問題がある。そこで、複数の凸部を有する構成として配光制御部材14の厚さを薄くすることで、これらの問題が生じる虞を大きく軽減することができる。
なお、本実施の形態においては、船体の傾きが±20度で最大となることを前提としているので、第1の配光ピークP1を−20度近傍とし、第2の配光ピークP2を+20度近傍としている。ただし、各ピークの角度は想定される船体の傾きを考慮して決定すればよく、本実施の形態の角度に限定されないことは言うまでもない。
本実施の形態においては、集魚灯10を船体に設置する際に基板11の面(基板面)が鉛直方向(海面に垂直な方向)となることを前提としているので、基板面に垂直且つ鉛直方向における一断面視の配光パターンが船体からの集魚灯10の配光パターンと一致している。ただし、集魚灯の配光パターンは船体への設置状況を考慮して決定すればよく、必ずしも基板面と鉛直方向を一致させる必要はない。
本実施の形態においては、集魚灯10の配光パターンに、第1の配光ピーク及び第2の配光ピークの2つの配光ピークを含む例について説明したが、本発明はこれに限定されない。つまり、船体が最大に傾いたときに第2の配光ピーク又は第1の配光ピークのいずれか一方の光が遠方の海面を照射していればよい(図3(b)、(c)参照)のであり、例えば両者の間に第3の配光ピークを有していても良い。ただし、両者の間に第3の配光ピークを設けた場合は、図3(c)の状態で第2の配光ピーク及び第3の配光ピークの光は海面に照射されることなく上空に照射されるので、光の利用効率の点からすれば好ましくない。したがって、本実施の形態のように第1の配光ピークと第2の配光ピークがあり、船体が最大に傾いた状態で、第1の配光ピーク又は第2の配光ピークの一方の光で遠方の海面を照射できるように制御されていることが好ましい。
以下、本実施の形態に係る集魚灯10の主な構成要素について説明する。
(基板11)
基板11は特に限定されるものではないが、本実施の形態では、多層構造で層間に所定の配線パターンが施された所謂プリント基板を用いている。プリント基板は汎用性が高く、所望の配線パターンを容易に形成することができるので好ましい。
(LED12)
光源は特に限定されるものではないが、例えば本実施の形態のようにLED12を用いることができる。獲物の視感度を考慮して、所望の波長のLEDを用いることもできる。
例えば、イカの最大視感度波長は480nm〜490nm近傍であるので、対象とする獲物がイカである場合はピーク波長が480nm〜490nm近傍の発光スペクトルを有するLEDを用いることができる。
(筐体13)
基板11を収納する筐体には種々の材料、種々の構成のものを用いることができる。本実施の形態では、筐体13の主成分をアルミとし、LED12からの熱を効果的に放散させている。さらに、筐体13の底部をフィン状とし表面積を大きく確保することで、放熱性をより向上させることもできる。
(配光制御部材14)
配光制御部材14は、LED12からの光の配光を制御するためのものであり、例えばPC(ポリカーボネート)等の樹脂で形成される。ここでは、配光制御部材14により、互いに異なる第1の配光ピークP1と第2の配光ピークP2とを形成している。ただし、本実施の形態と比較して煩雑な作業が必要にはなるが、例えば配光パターン及び発光強度の異なる複数のLEDを任意に配置して、互いに異なる第1の配光ピークP1と第2の配光ピークP2とを含む配光パターンとすることも可能である。
(実施の形態2)
本実施の形態では、配光制御部材24が異なるだけで、他の構成は実施の形態1に係る集魚灯10と共通している。図7に示す配光制御部材24は所謂シリンドリカルレンズであり、第1の配光ピークP1を得るために一方が小さく湾曲した表面を有し(図7の左側)、第2の配光ピークP2を得るために他方が大きく湾曲した表面を有し(図7の右側)、両者は段差を伴って一体に形成されている。このような構成であっても、図4のような配光パターンを得ることができる。
10・・・集魚灯
11・・・基板
12・・・LED
13・・・筐体
14・・・配光制御部材

Claims (4)

  1. 船体に設置されて海面を照らす集魚灯であって、
    該集魚灯は、前記海面に直交する一平面において、前記船体に揺れが無い状態で水平より下方に第1の配光ピークを有しかつ水平より上方に第2の配光ピークを有する配光パターンを有することを特徴とする集魚灯。
  2. 前記第1の配光ピークの強度は、前記第2の配光ピークの強度よりも小さいことを特徴とする請求項1記載の集魚灯。
  3. 前記集魚灯は、光源となるLEDと、前記LEDからの光の配光を制御する配光制御部材と、を備え、
    前記配光制御部材は、前記LEDからの光の配光を前記第1の配光ピーク側に制御する第1の配光制御領域と、前記LEDからの光の配光を前記第2の配光ピーク側に制御する第2の配光制御領域と、前記第1の配光制御領域と前記第2の配光制御領域との間の第3の配光制御領域と、を含み、
    前記第1の配光ピークは、前記第1の配光制御領域で制御された光と前記第3の配光制御領域で制御された光とが一部重複することによりを形成され、
    前記第2の配光ピークは、前記第2の配光制御領域で制御された光と前記第3の配光制御領域で制御された光とが一部重複することにより形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の集魚灯。
  4. 前記一断面視において、前記配光制御部材は、前記第1の配光制御領域に複数の凸部を備え、前記第2の配光制御領域に複数の凸部を備えることを特徴とする請求項3に記載の集魚灯。
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