前記問題点に鑑み、本発明は、レンズホルダが外側から光って見えるようにすると共に、リフレクタが外側から光って見えるようにすることができるプロジェクタ型車両用前照灯を提供することを目的とする。
更に、本発明は、レンズホルダが外側から光って見えるようにすると共に、リフレクタの上側に位置する羽根状部が光って見えるようにすることができるプロジェクタ型車両用前照灯を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明によれば、光源(1)と、光源(1)からの光を反射するための楕円系反射面(2a)を有するリフレクタ(2)と、リフレクタ(2)の楕円系反射面(2a)からの光を投影するための投影レンズ(4)とを具備し、楕円系反射面(2a)の第1焦点(F1)上またはその近傍に光源(1)を配置し、楕円系反射面(2a)の第2焦点(F2)上またはその近傍に投影レンズ(4)の焦点を配置し、レンズホルダ(5)を介してリフレクタ(2)と投影レンズ(4)とを接続したプロジェクタ型車両用前照灯(10)において、リフレクタ(2)と投影レンズ(4)とレンズホルダ(5)とを透光性材料によって形成し、リフレクタ(2)およびレンズホルダ(5)が光って見えるようにするための補助光源(19)を光源(1)とは別個に設け、補助光源(19)は、リフレクタ(2)の端部からリフレクタ(2)の内部に光を入射させるために、補助光源(19)からの光がリフレクタ(2)の端部からリフレクタ(2)の内部に入射することができる位置に配置したことを特徴とするプロジェクタ型車両用灯具(10)が提供される。
請求項2に記載の発明によれば、蛍光剤および/または拡散剤が添加せしめられた透光性材料によってリフレクタ(2)およびレンズホルダ(5)が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ型車両用灯具(10)が提供される。
請求項3に記載の発明によれば、蛍光剤が添加せしめられた透光性材料によってリフレクタ(2)およびレンズホルダ(5)を形成し、その蛍光剤を励起させる励起光を補助光源(19)から照射することを特徴とする請求項1に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)が提供される。
請求項4に記載の発明によれば、配光パターンにカットオフラインを形成するための縁部(3a)を有するシェード(3)を設け、リフレクタ(2)とレンズホルダ(5)とを一部材によって形成すると共に、レンズホルダ(5)の内部の光が投影レンズ(4)の内部に入射せしめられるように、レンズホルダ(5)と投影レンズ(4)とを接合し、補助光源(19)からリフレクタ(2)の内部に入射せしめられ、レンズホルダ(5)を介し、投影レンズ(4)の下側部分(4b)から後向きに出射せしめられた光を反射して投影レンズ(4)の内部に入射させるための反射面をシェード(3)の前面(3c)に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)が提供される。
請求項5に記載の発明によれば、光源(1)と、光源(1)からの光を反射するための楕円系反射面(2a)を有するリフレクタ(2)と、リフレクタ(2)の楕円系反射面(2a)からの光を投影するための投影レンズ(4)とを具備し、
楕円系反射面(2a)の第1焦点(F1)上またはその近傍に光源(1)を配置し、楕円系反射面(2a)の第2焦点(F2)上またはその近傍に投影レンズ(4)の焦点を配置し、レンズホルダ(5)を介してリフレクタ(2)と投影レンズ(4)とを接続したプロジェクタ型車両用前照灯(10)において、リフレクタ(2)と投影レンズ(4)とレンズホルダ(5)とを透光性材料によって形成し、レンズホルダ(5)とリフレクタ(2)との境界部分から後向きに延びている羽根状部(6)をレンズホルダ(5)およびリフレクタ(2)と同一部材として形成し、レンズホルダ(5)および羽根状部(6)が光って見えるようにするための補助光源(19’;19”)を光源(1)とは別個に設け、補助光源(19’,19”)は、羽根状部(6)の内部に光を入射させるために、羽根状部(6)の後端部(6a)の後側に配置されたことを特徴とするプロジェクタ型車両用前照灯(10)が提供される。
請求項6記載の発明によれば、配光パターンにカットオフラインを形成するための縁部(3a)を有するシェード(3)を設け、レンズホルダ(5)の内部の光が投影レンズ(4)の内部に入射せしめられるように、レンズホルダ(5)と投影レンズ(4)とを接合し、補助光源(19’)から羽根状部(6)の内部に入射せしめられ、レンズホルダ(5)を介し、投影レンズ(4)の下側部分(4b)から後向きに出射せしめられた光を反射して投影レンズ(4)の内部に入射させるための反射面をシェード(3)の前面(3c)に形成したことを特徴とする請求項5に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)が提供される。
請求項7に記載の発明によれば、補助光源(19”)からの放射光が、レンズホルダ(5)および羽根状部(6)に照射されるように、補助光源(19”)を羽根状部(6)の後上側に配置したことを特徴とする請求項5に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)が提供される。
請求項8に記載の発明によれば、蛍光剤および/または拡散剤が添加せしめられた透光性材料によってリフレクタ(2)およびレンズホルダ(5)が形成されていることを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)が提供される。
請求項9記載の発明によれば、蛍光剤が添加せしめられた透光性材料によってリフレクタ(2)およびレンズホルダ(5)を形成し、その蛍光剤を励起させる励起光を補助光源(19’;19”)から照射することを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)が提供される。
請求項10に記載の発明によれば、光源(1)と、光源(1)からの光を反射するための楕円系反射面(2a)を有するリフレクタ(2)と、リフレクタ(2)の楕円系反射面(2a)からの光を投影するための投影レンズ(4)とを具備し、楕円系反射面(2a)の第1焦点(F1)上またはその近傍に光源(1)を配置し、楕円系反射面(2a)の第2焦点(F2)上またはその近傍に投影レンズ(4)の焦点を配置し、レンズホルダ(5)を介してリフレクタ(2)と投影レンズ(4)とを接続したプロジェクタ型車両用前照灯(10)において、リフレクタ(2)と投影レンズ(4)とレンズホルダ(5)とを透光性材料によって形成し、光源(1)から後向きに放射された光を反射し、リフレクタ(2)の後端部(2b)からリフレクタ(2)の内部に入射させるための補助反射鏡(9)を光源(1)の後側に配置したことを特徴とするプロジェクタ型車両用前照灯(10)が提供される。
請求項11に記載の発明によれば、拡散剤が添加せしめられた透光性材料によってリフレクタ(2)およびレンズホルダ(5)を形成したことを特徴とする請求項10に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)が提供される。
請求項12に記載の発明によれば、配光パターンにカットオフラインを形成するための縁部(3a)を有するシェード(3)を設け、リフレクタ(2)とレンズホルダ(5)とを一部材によって形成すると共に、レンズホルダ(5)の内部の光が投影レンズ(4)の内部に入射せしめられるように、レンズホルダ(5)と投影レンズ(4)とを接合し、補助反射鏡(9)からリフレクタ(2)の内部に入射せしめられ、レンズホルダ(5)を介し、投影レンズ(4)の下側部分(4b)から後向きに出射せしめられた光を反射して投影レンズ(4)の内部に入射させるための反射面をシェード(3)の前面(3c)に形成したことを特徴とする請求項10又は11に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)が提供される。
請求項1に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、光源(1)と、光源(1)からの光を反射するための楕円系反射面(2a)を有するリフレクタ(2)と、リフレクタ(2)の楕円系反射面(2a)からの光を投影するための投影レンズ(4)とが設けられている。
更に、請求項1に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、楕円系反射面(2a)の第1焦点(F1)上またはその近傍に光源(1)が配置されている。また、楕円系反射面(2a)の第2焦点(F2)上またはその近傍に投影レンズ(4)の焦点が配置されている。
また、請求項1に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、レンズホルダ(5)を介してリフレクタ(2)と投影レンズ(4)とが接続されている。
詳細には、請求項1に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、リフレクタ(2)と投影レンズ(4)とレンズホルダ(5)とが透光性材料によって形成されている。更に、リフレクタ(2)およびレンズホルダ(5)が光って見えるようにするための補助光源(19)が、光源(1)とは別個に設けられている。
更に、請求項1に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、例えばリフレクタ(2)の後端部(2b)のようなリフレクタ(2)の端部からリフレクタ(2)の内部に光を入射させるために、補助光源(19)からの光がリフレクタ(2)の端部からリフレクタ(2)の内部に入射することができる位置に補助光源(19)が配置されている。
その結果、請求項1に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、補助光源(19)の点灯時に、補助光源(19)からの光によって、リフレクタ(2)が外側から光って見えると共に、レンズホルダ(5)が外側から光って見える。
つまり、請求項1に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)によれば、レンズホルダ(5)が外側から光って見えるようにすると共に、リフレクタ(2)が外側から光って見えるようにすることができる。
請求項3に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、蛍光剤および/または拡散剤が添加せしめられた透光性材料によってリフレクタ(2)およびレンズホルダ(5)が形成されている。更に、その蛍光剤を励起させる励起光が補助光源(19)から照射される。
そのため、請求項3に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)によれば、リフレクタ(2)およびレンズホルダ(5)を形成する透光性材料に蛍光剤および/または拡散剤が添加せしめられていない場合よりも、補助光源(19)からの光によるイルミネーション効果を向上させることができる。
請求項4に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、配光パターンにカットオフラインを形成するための縁部(3a)を有するシェード(3)が設けられている。そのため、請求項4に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)によれば、カットオフラインを有するすれ違いビーム用配光パターンを形成することができる。
更に、請求項4に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、リフレクタ(2)とレンズホルダ(5)とが一部材によって形成されると共に、レンズホルダ(5)の内部の光が投影レンズ(4)の内部に入射せしめられるように、レンズホルダ(5)と投影レンズ(4)とが接合されている。また、補助光源(19)からリフレクタ(2)の内部に入射せしめられ、レンズホルダ(5)を介し、投影レンズ(4)の下側部分(4b)から後向きに出射せしめられた光を反射して投影レンズ(4)の内部に入射させるための反射面が、シェード(3)の前面(3c)に形成されている。
その結果、請求項4に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、投影レンズ(4)の下側部分(4b)から後向きに出射せしめられた光が、シェード(3)の前面(3c)に形成された反射面によって反射され、投影レンズ(4)の内部に戻される。次いで、その光が、レンズホルダ(5)またはリフレクタ(2)まで戻され、レンズホルダ(5)またはリフレクタ(2)が外側から光って見えるようにするための光として用いられる。
つまり、請求項4に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)によれば、投影レンズ(4)の下側部分(4b)から後向きに出射せしめられた光が投影レンズ(4)の内部に戻されない場合よりも、補助光源(19)からの光の利用効率を向上させることができる。
請求項5に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、光源(1)と、光源(1)からの光を反射するための楕円系反射面(2a)を有するリフレクタ(2)と、リフレクタ(2)の楕円系反射面(2a)からの光を投影するための投影レンズ(4)とが設けられている。
更に、請求項5に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、楕円系反射面(2a)の第1焦点(F1)上またはその近傍に光源(1)が配置されている。また、楕円系反射面(2a)の第2焦点(F2)上またはその近傍に投影レンズ(4)の焦点が配置されている。
また、請求項5に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、レンズホルダ(5)を介してリフレクタ(2)と投影レンズ(4)とが接続されている。
詳細には、請求項5に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、リフレクタ(2)と投影レンズ(4)とレンズホルダ(5)とが透光性材料によって形成されている。更に、レンズホルダ(5)とリフレクタ(2)との境界部分から後向きに延びている羽根状部(6)が、レンズホルダ(5)およびリフレクタ(2)と同一部材として形成されている。
また、請求項5に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、レンズホルダ(5)および羽根状部(6)が光って見えるようにするための補助光源(19’;19”)が、光源(1)とは別個に設けられている。更に、補助光源(19’)が羽根状部(6)の後端部(6a)の後側に配置されている。
その結果、請求項5に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、補助光源(19’;19”)の点灯時に、補助光源(19’;19”)からの光によって、リフレクタ(2)の上側に位置する羽根状部(6)が光って見えると共に、レンズホルダ(5)が外側から光って見える。
つまり、請求項5に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)によれば、レンズホルダ(5)が外側から光って見えるようにすると共に、リフレクタ(2)の上側に位置する羽根状部(5)が光って見えるようにすることができる。
請求項6に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、配光パターンにカットオフラインを形成するための縁部(3a)を有するシェード(3)が設けられている。そのため、請求項7に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)によれば、カットオフラインを有するすれ違いビーム用配光パターンを形成することができる。
更に、請求項6に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、レンズホルダ(5)の内部の光が投影レンズ(4)の内部に入射せしめられるように、レンズホルダ(5)と投影レンズ(4)とが接合されている。また、補助光源(19’)から羽根状部(6)の内部に入射せしめられ、レンズホルダ(5)を介し、投影レンズ(4)の下側部分(4b)から後向きに出射せしめられた光を反射して投影レンズ(4)の内部に入射させるための反射面が、シェード(3)の前面(3c)に形成されている。
その結果、請求項6に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、投影レンズ(4)の下側部分(4b)から後向きに出射せしめられた光が、シェード(3)の前面(3c)に形成された反射面によって反射され、投影レンズ(4)の内部に戻される。次いで、その光が、レンズホルダ(5)または羽根状部(6)まで戻され、レンズホルダ(5)または羽根状部(6)が光って見えるようにするための光として用いられる。
つまり、請求項6に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)によれば、投影レンズ(4)の下側部分(4b)から後向きに出射せしめられた光が投影レンズ(4)の内部に戻されない場合よりも、補助光源(19’)からの光の利用効率を向上させることができる。
請求項7に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、補助光源(19”)からの放射光が、レンズホルダ(5)および羽根状部(6)に照射されるように、補助光源(19”)が羽根状部(6)の後上側に配置されている。
その結果、請求項7に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、補助光源(19”)の点灯時に、補助光源(19”)からの光によって、リフレクタ(2)の上側に位置する羽根状部(6)が光って見えると共に、レンズホルダ(5)が外側から光って見える。
つまり、請求項7に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)によれば、レンズホルダ(5)が外側から光って見えるようにすると共に、リフレクタ(2)の上側に位置する羽根状部(5)が光って見えるようにすることができる。
請求項8および9に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、蛍光剤および/または拡散剤が添加せしめられた透光性材料によってリフレクタ(2)、レンズホルダ(5)および羽根状部(6)が形成されている。更に、その蛍光剤を励起させる励起光が補助光源(19’;19”)から照射される。
そのため、請求項8および9に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)によれば、リフレクタ(2)、レンズホルダ(5)および羽根状部(6)を形成する透光性材料に蛍光剤および/または拡散剤が添加せしめられていない場合よりも、補助光源(19’;19”)からの光によるイルミネーション効果を向上させることができる。
請求項10に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、光源(1)と、光源(1)からの光を反射するための楕円系反射面(2a)を有するリフレクタ(2)と、リフレクタ(2)の楕円系反射面(2a)からの光を投影するための投影レンズ(4)とが設けられている。
更に、請求項10に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、楕円系反射面(2a)の第1焦点(F1)上またはその近傍に光源(1)が配置されている。また、楕円系反射面(2a)の第2焦点(F2)上またはその近傍に投影レンズ(4)の焦点が配置されている。
また、請求項10に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、レンズホルダ(5)を介してリフレクタ(2)と投影レンズ(4)とが接続されている。
詳細には、請求項10に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、リフレクタ(2)と投影レンズ(4)とレンズホルダ(5)とが透光性材料によって形成されている。更に、光源(1)から後向きに放射された光を反射し、リフレクタ(2)の後端部(2b)からリフレクタ(2)の内部に入射させるための補助反射鏡(9)が、光源(1)の後側に配置されている。
つまり、請求項10に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、光源(1)から後向きに放射された光が、補助反射鏡(9)によって反射され、リフレクタ(2)の後端部(2b)からリフレクタ(2)の内部に入射せしめられる。
その結果、請求項10に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、光源(1)の点灯時に、光源(1)から後向きに放射され、補助反射鏡(9)によって反射され、リフレクタ(2)の後端部(2b)からリフレクタ(2)の内部に入射せしめられた光によって、リフレクタ(2)が外側から光って見えると共に、レンズホルダ(5)が外側から光って見える。
つまり、請求項10に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)によれば、レンズホルダ(5)が外側から光って見えるようにすると共に、リフレクタ(2)が外側から光って見えるようにすることができる。
詳細には、請求項10に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)によれば、光源(1)から後向きに放射された光が利用されない場合よりも、光源(1)から放射された光の利用効率を向上させることができる。
請求項11に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、拡散剤が添加せしめられた透光性材料によってリフレクタ(2)およびレンズホルダ(5)が形成されている。
そのため、請求項11に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)によれば、リフレクタ(2)およびレンズホルダ(5)を形成する透光性材料に拡散剤が添加せしめられていない場合よりも、補助反射鏡(9)からの反射光によるイルミネーション効果を向上させることができる。
請求項12に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、配光パターンにカットオフラインを形成するための縁部(3a)を有するシェード(3)が設けられている。そのため、請求項12に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)によれば、カットオフラインを有するすれ違いビーム用配光パターンを形成することができる。
更に、請求項12に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、リフレクタ(2)とレンズホルダ(5)とが一部材によって形成されると共に、レンズホルダ(5)の内部の光が投影レンズ(4)の内部に入射せしめられるように、レンズホルダ(5)と投影レンズ(4)とが接合されている。また、補助反射鏡(9)からリフレクタ(2)の内部に入射せしめられ、レンズホルダ(5)を介し、投影レンズ(4)の下側部分(4b)から後向きに出射せしめられた光を反射して投影レンズ(4)の内部に入射させるための反射面が、シェード(3)の前面(3c)に形成されている。
その結果、請求項12に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)では、投影レンズ(4)の下側部分(4b)から後向きに出射せしめられた光が、シェード(3)の前面(3c)に形成された反射面によって反射され、投影レンズ(4)の内部に戻される。次いで、その光が、レンズホルダ(5)またはリフレクタ(2)まで戻され、レンズホルダ(5)またはリフレクタ(2)が外側から光って見えるようにするための光として用いられる。
つまり、請求項12に記載のプロジェクタ型車両用前照灯(10)によれば、投影レンズ(4)の下側部分(4b)から後向きに出射せしめられた光が投影レンズ(4)の内部に戻されない場合よりも、光源(1)からの光の利用効率を向上させることができる。
以下、本発明のプロジェクタ型車両用前照灯の第1の実施形態について説明する。図1は第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の主要部の分解斜視図、図2は組み立てられた状態における第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の主要部の斜視図、図3はプロジェクタ型車両用前照灯10の光軸10’を含む鉛直面内における第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の断面図である。
第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図1〜図3に示すように、例えばLED、LD等のような半導体発光素子光源1が、光源支持部7に搭載されている。第2の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、代わりに、半導体発光素子光源以外のものを光源1として用いることも可能である。
また、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図1〜図3に示すように、光源1からの光を反射するための楕円系反射面2aを有するリフレクタ2が設けられている。この楕円系反射面2aは、所定の軸線を中心に楕円弧を回転させることにより得られる回転楕円面によって、あるいは、回転楕円面を基本とする自由曲面によって構成されている。更に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、リフレクタ2の楕円系反射面2aからの光を投影するための投影レンズ4が設けられている。
更に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図3に示すように、楕円系反射面2aの第1焦点F1上またはその近傍に光源1が配置されている。また、楕円系反射面2aの第2焦点F2上またはその近傍に投影レンズ4の焦点が配置されている。
また、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図1〜図3に示すように、レンズホルダ5を介してリフレクタ2と投影レンズ4とが接続されている。更に、リフレクタ2と投影レンズ4とレンズホルダ5とが、例えば透明な樹脂材料、ガラスなどのような透光性材料によって形成されている。
詳細には、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図3に示すように、リフレクタ2とレンズホルダ5とが一部材によって形成されている。更に、レンズホルダ5と投影レンズ4とが、例えば接着、溶着などによって接合されている。第3の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、代わりに、リフレクタ2とレンズホルダ5と投影レンズ4とを一部材によって形成することも可能である。
また、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図3に示すように、リフレクタ2とレンズホルダ5との境界部分から後向き(図3の右向き)に延びている羽根状部6が設けられている。詳細には、リフレクタ2とレンズホルダ5と羽根状部6とが同一部材として形成されている。第4の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、代わりに、羽根状部6を省略することも可能である。
更に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図3に示すように、例えば蒸着、塗装などによってリフレクタ2の内側表面に反射膜2a1を形成することにより楕円系反射面2aが形成されている。また、例えば蒸着、塗装などによってレンズホルダ5の内側表面に反射膜5a1を形成することにより、光源1からの光を反射して投影レンズ4に入射させるための反射面5aが形成されている。
また、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図1および図3に示すように、配光パターンにカットオフラインを形成するための縁部3aが、シェード3の上面3bと前面3cとの境界部分に形成されている。更に、リフレクタ2の楕円系反射面2aからの光を反射して投影レンズ4に入射させるための反射面が、シェード3の上面3bに形成されている。
また、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図1〜図3に示すように、光源支持部7とシェード3とが、例えばアルミダイキャストなどのような熱伝導性の良い材料によって一部材として形成されている。第5の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、代わりに、光源支持部7とシェード3とを別個の部材によって形成することも可能である。
図4〜図6は第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の光路図である。詳細には、図4(A)、図4(B)および図6はプロジェクタ型車両用前照灯10の光軸10’を含む鉛直面内における第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の光路図である。図5は上側から見た場合における第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の概略的な光路図である。
第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図4(A)に示すように、光源1のうち、リフレクタ2の楕円系反射面2aの第1焦点F1(図3参照)上またはその近傍から放射され、リフレクタ2の楕円系反射面2aによって反射された光が、リフレクタ2の楕円系反射面2aの第2焦点F2(投影レンズ4の焦点)(図3参照)上またはその近傍に一旦集光せしめられ、次いで、投影レンズ4に入射せしめられ、プロジェクタ型車両用前照灯10の光軸10’と概略平行な光L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7になってプロジェクタ型車両用前照灯10の照射方向(図4(A)の左側)に照射される。
また、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図4(A)に示すように、光源1のうち、リフレクタ2の楕円系反射面2aの第1焦点F1(図3参照)上またはその近傍から放射され、レンズホルダ5の反射面5aによって反射された光が、投影レンズ4に入射せしめられ、やや下向きの光L8,L9,L10,L11になってプロジェクタ型車両用前照灯10の照射方向(図4(A)の左側)に照射される。
更に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図4(A)に示すように、投影レンズ4から照射される光L1,L2,L3,L4,L5,L6,L7,L8,L9,L10,L11により形成される配光パターンに、シェード3の縁部3aによって、カットオフラインが形成される。
また、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図4(B)に示すように、光源1のうち、リフレクタ2の楕円系反射面2aの第1焦点F1(図3参照)から少し離れた位置から放射され、リフレクタ2の楕円系反射面2aによって反射された光が、シェード3の上面3bの反射面によって反射され、次いで、投影レンズ4に入射せしめられ、プロジェクタ型車両用前照灯10の光軸10’と概略平行な光L12,L13,L14,L15,L16,L17になってプロジェクタ型車両用前照灯10の照射方向(図4(B)の左側)に照射される。
更に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図4(B)に示すように、投影レンズ4から照射される光L12,L13,L14,L15,L16,L17により形成される配光パターンに、シェード3の縁部3aによって、カットオフラインが形成される。
また、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図5に示すように、光源1のうち、リフレクタ2の楕円系反射面2aの第1焦点F1(図3参照)上またはその近傍から放射され、リフレクタ2の楕円系反射面2aによって反射された光が、リフレクタ2の楕円系反射面2aの第2焦点F2(投影レンズ4の焦点)(図3参照)上またはその近傍に一旦集光せしめられ、次いで、投影レンズ4に入射せしめられ、プロジェクタ型車両用前照灯10の光軸10’と概略平行な光L18,L19,L20,L21,L22,L23,L24になってプロジェクタ型車両用前照灯10の照射方向(図5の下側)に照射される。
更に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図5に示すように、光源1のうち、リフレクタ2の楕円系反射面2aの第1焦点F1(図3参照)上またはその近傍から放射され、レンズホルダ5(図3参照)の反射面5a(図3参照)によって反射された光が、投影レンズ4に入射せしめられ、水平方向(図5の左右方向)に拡散せしめられた光L25,L26,L27,L28になってプロジェクタ型車両用前照灯10の照射方向(図5の下側)に照射される。
また、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図3および図6に示すように、リフレクタ2およびレンズホルダ5が光って見えるようにするための1個または複数個の例えばLED、LDなどのような補助光源19が、光源1とは別個に設けられている。詳細には、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に光を入射させるために、補助光源19がリフレクタ2の後端部2bの下側(図3および図6の下側)に配置されている。
詳細には、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図6に示すように、補助光源19から放射され、リフレクタ2の後端部2bから入射せしめられた光L29の一部が、リフレクタ2の外側表面を透過せしめられ、羽根状部6を透過せしめられた光L29aとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図6の上側)に照射される。また、補助光源19から放射され、リフレクタ2の後端部2bから入射せしめられた光L30の一部が、リフレクタ2の外側表面によって内面反射され、次いで、リフレクタ2の外側表面を透過せしめられ、羽根状部6を透過せしめられた光L30aとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図6の上側)に照射される。その結果、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、補助光源19の点灯時に、羽根状部6を透過せしめられた光L29a,L30aによってリフレクタ2が外側から光って見える。
更に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図6に示すように、補助光源19から放射され、リフレクタ2の後端部2bから入射せしめられた光L29の一部が、リフレクタ2の外側表面によって2回内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられた光L29bとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の前側(図6の左側)に照射される。また、補助光源19から放射され、リフレクタ2の後端部2bから入射せしめられた光L29の一部が、リフレクタ2の外側表面によって2回内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、投影レンズ4の前側表面を透過せしめられた光L29cとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の前側(図6の左側)に照射される。
また、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図6に示すように、補助光源19から放射され、リフレクタ2の後端部2bから入射せしめられた光L30の一部が、リフレクタ2の外側表面によって2回内面反射され、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられた光L30bとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の前側(図6の左側)に照射される。更に、補助光源19から放射され、リフレクタ2の後端部2bから入射せしめられた光L30の一部が、リフレクタ2の外側表面によって2回内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、投影レンズ4の前側表面を透過せしめられた光L30cとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の前側(図6の左側)に照射される。
その結果、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図6に示すように、補助光源19の点灯時に、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられた光L29b,L30bによってレンズホルダ5が外側から光って見える。
つまり、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10によれば、レンズホルダ5が外側から光って見えるようにすると共に、リフレクタ2が外側から光って見えるようにすることができる。
更に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図3および図6に示すように、蛍光剤および拡散剤が添加せしめられた透光性材料によってリフレクタ2、レンズホルダ5および羽根状部6が形成されている。更に、その蛍光剤を励起させる励起光が補助光源19から照射される。
そのため、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図6に示す光L29a,L29b,L30a,L30bのみならず、リフレクタ2およびレンズホルダ5を形成する透光性材料に添加せしめられた蛍光剤が発生する光によって、レンズホルダ5が外側から光って見えるようにすると共に、リフレクタ2が外側から光って見えるようにすることができる。
つまり、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10によれば、リフレクタ2、レンズホルダ5および羽根状部6を形成する透光性材料に蛍光剤および拡散剤が添加せしめられていない場合よりも、補助光源19からの光によるイルミネーション効果を向上させることができる。
第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、リフレクタ2、レンズホルダ5および羽根状部6を形成する透光性材料に蛍光剤および拡散剤が添加せしめられているが、第6の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、代わりに、拡散剤を省略することも可能である。また、第7の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、代わりに、蛍光剤および拡散剤の両方を省略することも可能である。
図7は図1〜図3に示す第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10が適用されたヘッドランプ20の概略的な鉛直断面図である。図7に示すヘッドランプ20では、車体の前面から上面に回り込むように配置されたカバーレンズ20aとハウジング20bとによって画定される灯室20c内に、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10が配置されている。
更に、図7に示すヘッドランプ20では、ヘッドランプ20の外側からカバーレンズ20aを介して投影レンズ4およびレンズホルダ5を視認することができ、かつ、ヘッドランプ20の外側からカバーレンズ20aおよび羽根状部6を介してリフレクタ2を視認することができるように、エクステンション20d,20eが灯室20c内に配置されている。また、光源1が発生した熱が、光源支持部7を介して放熱フィン8、ヒートシンク(図示せず)等に伝熱され、放熱フィン8、ヒートシンク等から放熱される。更に、補助光源19が、光源1と共に光源支持部7に搭載されており、補助光源19が発生した熱も、光源支持部7を介して放熱フィン8、ヒートシンク(図示せず)等に伝熱され、放熱フィン8、ヒートシンク等から放熱される。このように構成することにより、補助光源19の放熱性を向上させることができ、高輝度の光源を補助光源19として使用することができる。つまり、例えば、輝度が高い光源を補助光源19として使用することにより、リフレクタ2およびレンズホルダ5が光って見える度合いを増大させることができる。
また、図7に示すヘッドランプ20では、すれ違いビーム用光学モジュールとしての第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10が、例えばエイミングスクリュー(図示せず)およびボールジョイント(図示せず)を介して、光軸10’を調整可能にハウジング20bに接続されている。
第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、縁部3aを有するシェード3が設けられ、第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10がすれ違いビーム用光学モジュールとして構成されているが、第8の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、代わりに、シェード3を省略し、第8の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10を走行ビーム用光学モジュールとして構成することも可能である。
図8はプロジェクタ型車両用前照灯10の光軸10’を含む鉛直面内における第9の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の断面図である。詳細には、図8は第9の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の光路図である。
第9の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図8に示すように、レンズホルダ5の内部の光が投影レンズ4の内部に入射せしめられるように、レンズホルダ5と投影レンズ4とが接合されている。また、補助光源19からリフレクタ2の内部に入射せしめられ、レンズホルダ5を介し、投影レンズ4の下側部分4bから後向きに出射せしめられた光を反射して投影レンズ4の内部に入射させるための反射面が、シェード3の前面3cに形成されている。
詳細には、第9の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図8に示すように、補助光源19から放射され、リフレクタ2の後端部2bから入射せしめられた光L29の一部が、リフレクタ2の外側表面によって2回内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、投影レンズ4の前側表面によって2回内面反射され、光L29dとして投影レンズ4の下側部分4bから後向きに出射せしめられる。次いで、その光L29dが、シェード3の前面3cに形成された反射面によって反射され、投影レンズ4の内部に戻される。次いで、その光が、レンズホルダ5またはリフレクタ2まで戻され、レンズホルダ5またはリフレクタ2が外側から光って見えるようにするための光として用いられる。
また、第9の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図8に示すように、補助光源19から放射され、リフレクタ2の後端部2bから入射せしめられた光L30の一部が、リフレクタ2の外側表面によって2回内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、投影レンズ4の前側表面によって2回内面反射され、光L30dとして投影レンズ4の下側部分4bから後向きに出射せしめられる。次いで、その光L30dが、シェード3の前面3cに形成された反射面によって反射され、投影レンズ4の内部に戻される。次いで、その光が、レンズホルダ5またはリフレクタ2まで戻され、レンズホルダ5またはリフレクタ2が外側から光って見えるようにするための光として用いられる。
そのため、第9の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10によれば、投影レンズ4の下側部分4bから後向きに出射せしめられた光L29d,L30dが投影レンズ4の内部に戻されない場合よりも、補助光源19からの光の利用効率を向上させることができる。
以下、本発明のプロジェクタ型車両用前照灯の第10の実施形態について説明する。図9はプロジェクタ型車両用前照灯10の光軸10’を含む鉛直面内における第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の断面図である。第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図3に示すように、補助光源19が設けられているが、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、代わりに、図9に示すように、補助光源19’が設けられている。
図10は第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の光路図である。詳細には、図10はプロジェクタ型車両用前照灯10の光軸10’を含む鉛直面内における第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の光路図である。
第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図9および図10に示すように、レンズホルダ5および羽根状部6が光って見えるようにするための1個または複数個の補助光源19’が、光源1とは別個に設けられている。詳細には、羽根状部6の後端部6aから羽根状部6の内部に光を入射させるために、補助光源19’が羽根状部6の後端部6aの後側(図9および図10の右側)に配置されている。
詳細には、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図10に示すように、補助光源19’から放射され、羽根状部6の後端部6aから入射せしめられた光L31の一部が、羽根状部6の上側表面を透過せしめられた光L31aとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図10の上側)に照射される。また、補助光源19’から放射され、羽根状部6の後端部6aから入射せしめられた光L31の一部が、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、羽根状部6の上側表面を透過せしめられた光L31bとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図10の上側)に照射される。
更に、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図10に示すように、補助光源19’から放射され、羽根状部6の後端部6aから入射せしめられた光L31の一部が、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、羽根状部6の上側表面を透過せしめられた光L31cとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図10の上側)に照射される。また、補助光源19’から放射され、羽根状部6の後端部6aから入射せしめられた光L31の一部が、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられた光L31dとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図10の上側)に照射される。
また、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図10に示すように、補助光源19’から放射され、羽根状部6の後端部6aから入射せしめられた光L31の一部が、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられた光L31eとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図10の上側)に照射される。
更に、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図10に示すように、補助光源19’から放射され、羽根状部6の後端部6aから入射せしめられた光L31の一部が、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられた光L31fとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図10の上側)に照射される。
また、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図10に示すように、補助光源19’から放射され、羽根状部6の後端部6aから入射せしめられた光L31の一部が、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられた光L31gとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図10の上側)に照射される。
更に、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図10に示すように、補助光源19’から放射され、羽根状部6の後端部6aから入射せしめられた光L31の一部が、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられた光L31hとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図10の上側)に照射される。
また、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図10に示すように、補助光源19’から放射され、羽根状部6の後端部6aから入射せしめられた光L31の一部が、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、投影レンズ4の前側表面を透過せしめられた光L31iとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の前側(図10の左側)に照射される。
更に、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図10に示すように、補助光源19’から放射され、羽根状部6の後端部6aから入射せしめられた光L32の一部が、羽根状部6の上側表面を透過せしめられた光L32aとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図10の上側)に照射される。また、補助光源19’から放射され、羽根状部6の後端部6aから入射せしめられた光L32の一部が、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられた光L32bとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の前側(図10の左側)に照射される。
また、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図10に示すように、補助光源19’から放射され、羽根状部6の後端部6aから入射せしめられた光L32の一部が、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、投影レンズ4の前側表面を透過せしめられた光L32cとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の前側(図10の左側)に照射される。
更に、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図10に示すように、補助光源19’から放射され、羽根状部6の後端部6aから入射せしめられた光L33の一部が、羽根状部6の上側表面を透過せしめられた光L33aとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図10の上側)に照射される。
その結果、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図10に示すように、補助光源19’の点灯時に、羽根状部6の上側表面を透過せしめられた光L31a,L31b,L31c,L32a,L33aによって羽根状部6が上側から光って見え、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられた光L31d,L31e,L31f,L31g,L31h,L32bによってレンズホルダ5が外側から光って見える。
つまり、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10によれば、レンズホルダ5が外側から光って見えるようにすると共に、羽根状部6が上側から光って見えるようにすることができる。
更に、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図9および図10に示すように、蛍光剤および拡散剤が添加せしめられた透光性材料によってリフレクタ2、レンズホルダ5および羽根状部6が形成されている。更に、その蛍光剤を励起させる励起光が補助光源19’から照射される。
そのため、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図10に示す光L31a,L31b,L31c,L31d,L31e,L31f,L31g,L31h,L32a,L32b,L33aのみならず、羽根状部6およびレンズホルダ5を形成する透光性材料に添加せしめられた蛍光剤が発生する光によって、レンズホルダ5が外側から光って見えるようにすると共に、羽根状部6が上側から光って見えるようにすることができる。
つまり、第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10によれば、リフレクタ2、レンズホルダ5および羽根状部6を形成する透光性材料に蛍光剤および拡散剤が添加せしめられていない場合よりも、補助光源19’からの光によるイルミネーション効果を向上させることができる。
図11は図9に示す第10の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10が適用されたヘッドランプ20の概略的な鉛直断面図である。図11に示すヘッドランプ20では、ヘッドランプ20の外側からカバーレンズ20aを介して投影レンズ4、レンズホルダ5および羽根状部6を視認することができるように、エクステンション20d,20eが灯室20c内に配置されている。
図12はプロジェクタ型車両用前照灯10の光軸10’を含む鉛直面内における第11の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の断面図である。詳細には、図12は第11の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の光路図である。
第11の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図12に示すように、レンズホルダ5の内部の光が投影レンズ4の内部に入射せしめられるように、レンズホルダ5と投影レンズ4とが接合されている。また、補助光源19’から羽根状部6の内部に入射せしめられ、レンズホルダ5を介し、投影レンズ4の下側部分4bから後向きに出射せしめられた光を反射して投影レンズ4の内部に入射させるための反射面が、シェード3の前面3cに形成されている。
詳細には、第11の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図12に示すように、補助光源19’から放射され、羽根状部6の後端部6aから入射せしめられた光L32の一部が、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の下側表面によって内面反射され、次いで、羽根状部6の上側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、投影レンズ4の前側表面によって3回内面反射され、光L32dとして投影レンズ4の下側部分4bから後向きに出射せしめられる。次いで、その光L32dが、シェード3の前面3cに形成された反射面によって反射され、投影レンズ4の内部に戻される。次いで、その光が、レンズホルダ5または羽根状部6まで戻され、レンズホルダ5または羽根状部6が光って見えるようにするための光として用いられる。
そのため、第11の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10によれば、投影レンズ4の下側部分4bから後向きに出射せしめられた光L32dが投影レンズ4の内部に戻されない場合よりも、補助光源19’からの光の利用効率を向上させることができる。
以下、本発明のプロジェクタ型車両用前照灯の第12の実施形態について説明する。図13はプロジェクタ型車両用前照灯10の光軸10’を含む鉛直面内における第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の断面図である。第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図3に示すように、補助光源19が設けられているが、第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、代わりに、図13に示すように、補助光源19”が設けられている。
図14は第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の光路図である。詳細には、図14はプロジェクタ型車両用前照灯10の光軸10’を含む鉛直面内における第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の光路図である。
第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図13および図14に示すように、レンズホルダ5および羽根状部6が光って見えるようにするための1個または複数個の補助光源19”が、光源1とは別個に設けられている。詳細には、補助光源19”からの放射光が、レンズホルダ5の外側表面および羽根状部6の上側表面に照射されるように、補助光源19”が羽根状部6の後上側(図13および図14の右上側)に配置されている。
詳細には、第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図14に示すように、補助光源19”から放射された光L34の一部が、羽根状部6の上側表面によって反射され、光L34aとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図14の上側)に照射される。また、補助光源19”から放射された光L34の一部が、羽根状部6を透過せしめられ、次いで、リフレクタ2の外側表面を透過せしめられ、次いで、リフレクタ2の内側表面によって内面反射され、次いで、リフレクタ2の外側表面を透過せしめられ、次いで、羽根状部6を透過せしめられ、光L34bとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図14の上側)に照射される。
更に、第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図14に示すように、補助光源19”から放射された光L35の一部が、羽根状部6の上側表面によって反射され、光L35aとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図14の上側)に照射される。また、補助光源19”から放射された光L35の一部が、羽根状部6を透過せしめられ、次いで、リフレクタ2の外側表面を透過せしめられ、次いで、リフレクタ2の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられ、光L35bとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図14の上側)に照射される。
また、第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図14に示すように、補助光源19”から放射された光L36の一部が、レンズホルダ5の外側表面によって反射され、光L36aとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図14の上側)に照射される。更に、補助光源19”から放射された光L36の一部が、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられ、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられ、光L36bとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図14の上側)に照射される。
また、第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図14に示すように、補助光源19”から放射された光L36の一部が、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられ、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられ、光L36cとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図14の上側)に照射される。
更に、第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図14に示すように、補助光源19”から放射された光L36の一部が、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられ、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられ、光L36dとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図14の上側)に照射される。
また、第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図14に示すように、補助光源19”から放射された光L36の一部が、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられ、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられ、光L36eとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図14の上側)に照射される。
その結果、第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図14に示すように、補助光源19”の点灯時に、羽根状部6の上側表面からの光L34a,L34b,L35aによって羽根状部6が上側から光って見え、レンズホルダ5の外側表面からの光L35b,L36a,L36b,L36c,L36d,L36eによってレンズホルダ5が外側から光って見える。
つまり、第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10によれば、レンズホルダ5が外側から光って見えるようにすると共に、羽根状部6が上側から光って見えるようにすることができる。
更に、第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図13および図14に示すように、蛍光剤および拡散剤が添加せしめられた透光性材料によってリフレクタ2、レンズホルダ5および羽根状部6が形成されている。更に、その蛍光剤を励起させる励起光が補助光源19”から照射される。
そのため、第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図14に示す光L34a,L34b,L35a,L35b,L36a,L36b,L36c,L36d,L36eのみならず、羽根状部6およびレンズホルダ5を形成する透光性材料に添加せしめられた蛍光剤が発生する光によって、レンズホルダ5が外側から光って見えるようにすると共に、羽根状部6が上側から光って見えるようにすることができる。
つまり、第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10によれば、リフレクタ2、レンズホルダ5および羽根状部6を形成する透光性材料に蛍光剤および拡散剤が添加せしめられていない場合よりも、補助光源19”からの光によるイルミネーション効果を向上させることができる。
図15は図13に示す第12の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10が適用されたヘッドランプ20の概略的な鉛直断面図である。図15に示すヘッドランプ20では、ヘッドランプ20の外側からカバーレンズ20aを介して投影レンズ4、レンズホルダ5および羽根状部6を視認することができるように、エクステンション20d,20eが灯室20c内に配置されている。
以下、本発明のプロジェクタ型車両用前照灯の第13の実施形態について説明する。図16はプロジェクタ型車両用前照灯10の光軸10’を含む鉛直面内における第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の断面図である。第1の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図3に示すように、補助光源19が設けられているが、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、代わりに、図16に示すように、補助反射鏡9が設けられている。
図17は第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の光路図である。詳細には、図17はプロジェクタ型車両用前照灯10の光軸10’を含む鉛直面内における第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の光路図である。
第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図16および図17に示すように、光源1から後向き(図16および図17の右向き)に放射された光を反射し、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に入射させるための補助反射鏡9が、光源1の後側(図16および図17の右側)に配置されている。つまり、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、光源1から後向きに放射された光が、補助反射鏡9によって反射され、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に入射せしめられる。そのため、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10によれば、光源1から後向きに放射された光が利用されない場合よりも、光源1から放射された光の利用効率を向上させることができる。
詳細には、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図17に示すように、光源1から後向き(図17の右向き)に放射された光L37が、補助反射鏡9によって反射され、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に入射せしめられる。次いで、その光L37の一部が、リフレクタ2の外側表面によって内面反射され、次いで、リフレクタ2の外側表面を透過せしめられ、次いで、羽根状部6を透過せしめられ、光L37aとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図17の上側)に照射される。
また、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図17に示すように、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に入射せしめられた光L37の一部が、リフレクタ2の外側表面によって2回内面反射され、次いで、リフレクタ2の外側表面を透過せしめられ、次いで、羽根状部6を透過せしめられ、光L37bとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図17の上側)に照射される。
更に、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図17に示すように、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に入射せしめられた光L37の一部が、リフレクタ2の外側表面によって3回内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられ、光L37cとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の前側(図17の左側)に照射される。
また、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図17に示すように、光源1から後向き(図17の右向き)に放射された光L38が、補助反射鏡9によって反射され、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に入射せしめられる。次いで、その光L38の一部が、リフレクタ2の外側表面を透過せしめられ、次いで、羽根状部6を透過せしめられ、光L38aとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図17の上側)に照射される。
更に、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図17に示すように、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に入射せしめられた光L38の一部が、リフレクタ2の外側表面によって内面反射され、次いで、リフレクタ2の外側表面を透過せしめられ、次いで、羽根状部6を透過せしめられ、光L38bとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図17の上側)に照射される。
また、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図17に示すように、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に入射せしめられた光L38の一部が、リフレクタ2の外側表面によって2回内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられ、光L38cとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の前側(図17の左側)に照射される。
更に、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図17に示すように、光源1から後向き(図17の右向き)に放射された光L39が、補助反射鏡9によって反射され、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に入射せしめられる。次いで、その光L39の一部が、リフレクタ2の外側表面を透過せしめられ、次いで、羽根状部6を透過せしめられ、光L39aとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図17の上側)に照射される。
また、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図17に示すように、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に入射せしめられた光L39の一部が、リフレクタ2の外側表面によって内面反射され、次いで、リフレクタ2の内側表面によって内面反射され、次いで、リフレクタ2の外側表面を透過せしめられ、次いで、羽根状部6を透過せしめられ、光L39bとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図17の上側)に照射される。
更に、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図17に示すように、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に入射せしめられた光L39の一部が、リフレクタ2の外側表面によって内面反射され、次いで、リフレクタ2の内側表面によって内面反射され、次いで、リフレクタ2の外側表面によって内面反射され、次いで、リフレクタ2の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられ、光L39cとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図17の上側)に照射される。
また、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図17に示すように、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に入射せしめられた光L39の一部が、リフレクタ2の外側表面によって内面反射され、次いで、リフレクタ2の内側表面によって内面反射され、次いで、リフレクタ2の外側表面によって内面反射され、次いで、リフレクタ2の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面を透過せしめられ、光L39dとしてプロジェクタ型車両用前照灯10の上側(図17の上側)に照射される。
つまり、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10によれば、補助反射鏡9が設けられていない場合よりも、光源1の点灯時に、レンズホルダ5およびリフレクタ2が外側から明るく光って見えるようにすることができる。
更に、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、拡散剤が添加せしめられた透光性材料によってリフレクタ2、レンズホルダ5および羽根状部6が形成されている。
そのため、第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10によれば、リフレクタ2、レンズホルダ5および羽根状部6を形成する透光性材料に拡散剤が添加せしめられていない場合よりも、補助反射鏡9からの反射光によるイルミネーション効果を向上させることができる。
図18は図16に示す第13の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10が適用されたヘッドランプ20の概略的な鉛直断面図である。図18に示すヘッドランプ20では、ヘッドランプ20の外側からカバーレンズ20aを介して投影レンズ4およびレンズホルダ5を視認することができ、ヘッドランプ20の外側からカバーレンズ20aおよび羽根状部6を介してリフレクタ2を視認することができるように、エクステンション20d,20eが灯室20c内に配置されている。
図19はプロジェクタ型車両用前照灯10の光軸10’を含む鉛直面内における第14の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の断面図である。詳細には、図19は第14の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10の光路図である。
第14の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図19に示すように、光源1から後向き(図19の右向き)に放射された光を反射し、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に入射させるための補助反射鏡9が、光源1の後側(図19の右側)に配置されている。
更に、第14の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図19に示すように、リフレクタ2とレンズホルダ5と羽根状部6とが一部材によって形成されると共に、レンズホルダ5の内部の光が投影レンズ4の内部に入射せしめられるように、レンズホルダ5と投影レンズ4とが接合されている。また、補助反射鏡9からリフレクタ2の内部に入射せしめられ、レンズホルダ5を介し、投影レンズ4の下側部分4bから後向きに出射せしめられた光L38d,L39eを反射して投影レンズ4の内部に入射させるための反射面が、シェード3の前面3cに形成されている。
詳細には、第14の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図19に示すように、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に入射せしめられた光L38の一部が、リフレクタ2の外側表面によって2回内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、投影レンズ4の上側部分4aの前側表面によって内面反射され、次いで、投影レンズ4の下側部分4bの前側表面によって2回内面反射され、次いで、光L38dとして投影レンズ4の下側部分4bから後向きに出射せしめられ、次いで、シェード3の前面3cによって反射され、投影レンズ4の内部に入射せしめられる。
また、第14の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図19に示すように、リフレクタ2の後端部2bからリフレクタ2の内部に入射せしめられた光L39の一部が、リフレクタ2の外側表面によって内面反射され、次いで、リフレクタ2の内側表面によって内面反射され、次いで、リフレクタ2の外側表面によって内面反射され、次いで、リフレクタ2の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の外側表面によって内面反射され、次いで、レンズホルダ5の内側表面によって内面反射され、次いで、投影レンズ4の上側部分4aの前側表面によって内面反射され、次いで、投影レンズ4の下側部分4bの前側表面によって内面反射され、次いで、光L39eとして投影レンズ4の下側部分4bから後向きに出射せしめられ、次いで、シェード3の前面3cによって反射され、投影レンズ4の内部に入射せしめられる。
つまり、第14の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10では、図19に示すように、投影レンズ4の下側部分4bから後向きに出射せしめられた光L38d,L39eが、シェード3の前面3cに形成された反射面によって反射され、投影レンズ4の内部に戻される。次いで、その光が、レンズホルダ5またはリフレクタ2まで戻され、レンズホルダ5またはリフレクタ2が外側から光って見えるようにするための光として用いられる。
すなわち、第14の実施形態のプロジェクタ型車両用前照灯10によれば、投影レンズ4の下側部分4bから後向きに出射せしめられた光L38d,L39eが投影レンズ4の内部に戻されない場合よりも、光源1からの光の利用効率を向上させることができる。
第15の実施形態では、上述した第1から第14の実施形態を適宜組み合わせることも可能である。