JP5535882B2 - 弾性クローラ、クローラユニット、及びクローラユニットの製造方法 - Google Patents

弾性クローラ、クローラユニット、及びクローラユニットの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、弾性クローラ、クローラユニット、及びクローラユニットの製造方法に関する。
路面の保護、騒音の抑制、更には環境保護などの観点から、近年、農業用機械をはじめ、建設機械や土木作業用機械などの車両の走行部に弾性クローラが広く用いられるようになっている。この種の弾性クローラとしては、例えば、特許文献1のゴムクローラが知られている。特許文献1のゴムクローラは、無端状に形成されたゴム弾性体中にクローラ周方向に一定ピッチで芯金が埋設されて構成されている。
特開2009−78796号公報
通常、ゴムクローラは、工場内で製品形状である無端状に形成された後、一時的に倉庫に保管され、各地に輸送される。このように無端状とされたゴムクローラは、保管時や輸送時に広い収容スペースが必要となる。
このため、工場出荷後でも、無端状となるように組立てられる弾性クローラの開発が望まれている。
本発明は、簡単に組立てられる弾性クローラ、この弾性クローラを構成するクローラユニット、及びクローラユニットの製造方法の提供を目的とする。
請求項1の弾性クローラは、一端部に被係合部が設けられ他端部に前記被係合部に係合可能な係合部が設けられた複数のクローラユニットがクローラ周方向に並べられ、一の前記クローラユニットの被係合部に隣接する他の前記クローラユニットの係合部が係合されて無端状に構成された弾性クローラであって、前記クローラユニットは、クローラ幅方向に延びる軸部及び該軸部に回転自在に引掛け可能な引掛部を有する芯金がクローラ周方向に並べられ、一の前記芯金の軸部に隣接する他の前記芯金の引掛部が引掛けられて構成された芯金群と、前記芯金群の一端部に位置する前記軸部及び他端部に位置する前記引掛部が露出するように前記芯金群を埋設した弾性体と、を有し、前記被係合部は、前記弾性体から露出した軸部であり、前記係合部は、前記弾性体から露出した引掛部である。
請求項1の弾性クローラでは、複数のクローラユニットをクローラ周方向に並べ、一のクローラユニットの被係合部(露出した軸部)に、隣接する他のクローラユニットの係合部(露出した引掛部)を係合させる(引掛ける)ことで、隣接するクローラユニット同士が連結されて、無端状の弾性クローラが構成される。すなわち、上記弾性クローラは、複数のクローラユニットを連結させることで簡単に組立てることができる。
また、上記弾性クローラでは、各クローラユニットを分割した状態(未連結状態)で重ねておくことで、保管時や輸送時の収容スペースを縮小することができる。
さらに、上記弾性クローラでは、例えば、1つのクローラユニットに不具合が生じた場合、不具合を生じたクローラユニットのみを新品のクローラユニットと交換することで、不具合が生じていないクローラユニットを継続して使用することができる。これにより、弾性クローラの寿命を延ばすことができる。
そして、上記弾性クローラでは、複数のサイズ(クローラ周方向の長さ)のクローラユニットを組み合わせることにより、サイズ調整を簡単に行なうことができる。
またさらに、クローラユニットの被係合部が弾性体から露出した軸部であり、係合部が弾性体から露出した引掛部であることから、一のクローラユニットの露出した軸部に隣接する他のクローラユニットの露出した引掛部を引掛る作業を目視しながら行なえるため、引掛作業を容易に行なうことかできる。また、隣接するクローラユニット同士の連結が、一のクローラユニットの露出した軸部に隣接する他のクローラユニットの露出した引掛部を引掛けるという簡単な引掛作業で行なえるため、弾性クローラの組立てを容易に行なうことができる。
一方、上記弾性クローラでは、一のクローラユニットの露出した軸部に隣接する他のクローラユニットの露出した引掛部を引掛けることで、隣接するクローラユニット同士が連結されると共に、隣接するクローラユニット同士の各々の芯金群も連結される。すなわち、クローラ周方向に隣接する芯金同士が互いに連結されて無端状となる。この連結されて無端状となった複数の芯金によって弾性クローラの張力が保持される。
請求項2の弾性クローラは、一端部に被係合部が設けられ他端部に前記被係合部に係合可能な係合部が設けられたクローラユニットの前記被係合部に前記係合部が係合されて無端状に構成された弾性クローラであって、前記クローラユニットは、クローラ幅方向に延びる軸部及び該軸部に回転自在に引掛け可能な引掛部を有する芯金がクローラ周方向に並べられ、一の前記芯金の軸部に隣接する他の前記芯金の引掛部が引掛けられて構成された芯金群と、前記芯金群の一端部に位置する前記軸部及び他端部に位置する前記引掛部が露出するように前記芯金群を埋設した弾性体と、を有し、前記被係合部は、前記弾性体から露出した軸部であり、前記係合部は、前記弾性体から露出した引掛部である。
請求項2の弾性クローラでは、クローラユニットの被係合部(露出した軸部)に、該クローラユニットの係合部(露出した引掛部)を係合させる(引掛ける)ことで、クローラユニットの一端部と他端部とが連結されて、無端状の弾性クローラが構成される。すなわち、上記弾性クローラは、一つのクローラユニットの両端部を連結させることで簡単に組立てることができる。
また、上記弾性クローラでは、クローラユニットの被係合部と係合部を分離した状態にしておくことで、例えば、クローラユニットの被係合部と係合部を連結した状態にしておくものと比べて、保管時や輸送時の収容スペースを縮小することができる。
さらに、上記弾性クローラでは、連結作業(引掛作業)が1回で済むため、工場出荷後に組立てる場合の負担が軽減される。
またさらに、クローラユニットの被係合部が弾性体から露出した軸部であり、係合部が弾性体から露出した引掛部であることから、露出した軸部に露出した引掛部を引掛る作業を目視しながら行なえるため、引掛作業を容易に行なうことかできる。
一方、上記弾性クローラでは、クローラユニットの露出した軸部に露出した引掛部を引掛けることで、クローラ周方向に隣接する芯金同士が互いに連結されて無端状となる。この連結されて無端状となった複数の芯金によって弾性クローラの張力が保持される。
請求項3の弾性クローラは、請求項1又は請求項2の弾性クローラにおいて、前記芯金は、クローラ幅方向に対向配置されて前記軸部を両端支持し、該軸部からクローラ周方向に離間した位置にクローラ外周側に開放された鉤状の前記引掛部が形成される一対の支持壁部を有している。
請求項3の弾性クローラでは、芯金の軸部の両端が支持壁部によって支持されていることから、例えば、軸部の一端のみが支持されるものと比べて、軸部の曲げ剛性が向上する。
また、芯金の一対の支持壁部に引掛部が形成されることから、芯金に別途引掛部を形成する部材を設ける必要がない。
さらに、引掛部が鉤状とされていることから、引掛部を軸部に対して引掛けやすい。
請求項4の弾性クローラは、請求項3の弾性クローラにおいて、前記弾性体は、前記露出した軸部に前記露出した引掛部をクローラ内周側から外周側へ移動させて引掛けるときに、クローラ周方向の端部同士が干渉しないように該端部のクローラ外周側が切り欠かれている。
請求項4の弾性クローラでは、露出した軸部に露出した引掛部をクローラ内周側から外周側へ移動させて引掛けるときに、クローラ周方向の端部同士が干渉しないように該端部のクローラ外周側が切り欠かれていることから、露出した軸部に露出した引掛部に引掛けやすい。
請求項5の弾性クローラは、請求項3又は請求項4の弾性クローラにおいて、前記芯金は、前記軸部のクローラ幅方向両外側にそれぞれ設けられた一対の翼部を有し、
前記弾性体のクローラ内周側の面には、クローラ周方向に隣接する翼部間に窪み部が形成されている。
請求項5の弾性クローラでは、弾性体の厚みが他の部位よりも肉厚となる隣接する翼部間に窪み部が形成されていることから、例えば、弾性体に上記窪み部が形成されていないものと比べて、加硫時の弾性体の温度上昇が早まり、加硫速度を向上させることができる。なお、窪み部は、弾性体のクローラ外周側の面に形成した場合、路面(地面)上などの異物(例えば、泥土、土塊など)が嵌まり込む虞があるため、弾性体のクローラ内周側の面に形成することが好ましい。
請求項6のクローラユニットは、単数又は複数を連結することによって無端状の弾性クローラを構成するクローラユニットであって、幅方向に延びる軸部及び該軸部に回転自在に引掛け可能な引掛部を有する複数の芯金が一列に並べられ、一の前記芯金の軸部に他の隣接する前記芯金の引掛部が引掛けられて構成された芯金群と、前記芯金群の一端部に位置する前記軸部及び他端部に位置する前記引掛部が露出するように前記芯金群を埋設した弾性体と、前記弾性体のクローラ内周側となる面に形成され、スプロケットが係合するスプロケット係合部と、前記弾性体のクローラ外周側となる面に形成され、路面と接地するラグと、を有している。
複数を連結することによって無端状の弾性クローラを構成する請求項6のクローラユニットでは、複数のクローラユニットをクローラ周方向に並べ、一のクローラユニットの露出した軸部に、隣接する他のクローラユニットの露出した引掛部を引掛けることで、隣接するクローラユニット同士が連結されて、無端状の弾性クローラが構成される。すなわち、上記クローラユニットは、複数のクローラユニットを連結させることで簡単に弾性クローラを構成することができる。また、クローラユニットは、各々分割した状態で重ねておくことで、保管時や輸送時の収容スペースを縮小することができる。
一方、単数を連結することによって無端状の弾性クローラを構成する請求項6のクローラユニットでは、クローラユニットの露出した軸部に、該クローラユニットの露出した引掛部を引掛けることで、クローラユニットの一端部と他端部とが連結されて、無端状の弾性クローラが構成される。すなわち、一つのクローラユニットの両端部を連結することで簡単に上記弾性クローラを構成することができる。また、クローラユニットは、露出した軸部と露出した係合部を分離した状態にしておくことで、例えば、クローラユニットの露出した軸部と露出した引掛部を連結した状態にしておくものと比べて、保管時や輸送時の収容スペースを縮小することができる。
請求項7のクローラユニットの製造方法は、請求項6に記載のクローラユニットを製造するクローラユニットの製造方法であって、請求項6に記載のクローラユニットを製造するクローラユニットの製造方法であって、芯金群の一端部に位置する軸部及び他端部に位置する引掛部への弾性体の流入を塞き止める塞止部が形成された金型内に前記芯金群を装填し、前記芯金群を前記弾性体と共に加硫する。
請求項7のクローラユニットの製造方法では、請求項6に記載のクローラユニットの芯金群を、金型に装填して弾性体と共に加硫する。この加硫時に、弾性体は金型内を流動するが、芯金群の一端部に位置する軸部及び他端部に位置する引掛部への弾性体の流入が金型の塞止部によって塞き止められる。これにより、芯金群の一端部に位置する軸部及び他端部に位置する引掛部の、弾性体による被覆が抑制される。このようにして、露出した軸部と露出した引掛部を有するクローラユニットが製造される。
本発明の弾性クローラは、簡単に組立てることができる。
本発明のクローラユニットは、連結により簡単に弾性クローラを構成することができる。
本発明のクローラユニットの製造方法は、上記のクローラユニットを製造することができる。
第1実施形態のゴムクローラをスプロケット及びアイドラーに巻き掛けて側方(クローラ幅方向)から見た側面図である。 第1実施形態のゴムクローラを構成するクローラユニットの連結部分をクローラ内周側から見た拡大平面図である。 第1実施形態のゴムクローラを構成するクローラユニットの連結部分をクローラ幅方向から見た拡大側面図である。 第1実施形態の芯金を斜め上方から見た斜視図である。 第1実施形態の複数の芯金を連結して構成した芯金群をクローラ内周側から見た平面図である。 第1実施形態の芯金群の一部をクローラ幅方向から見た側面図である。 第1実施形態の複数のクローラユニットを並べて斜め上方から見た斜視図である。 一のクローラユニットのピン部と他のクローラユニットの引掛部とをクローラ外周側から見た平面図である。 一のクローラユニットのピン部と他のクローラユニットの引掛部とをクローラ内周側から見た平面図である。 一のクローラユニットのピン部と他のクローラユニットの引掛部とを側方から見た平面図である。 一のクローラユニットのピン部に他のクローラユニットの引掛部を引掛ける直前の状態を側方から見た側面図である。 複数のクローラユニットを、スプロケット及びアイドラーに巻き掛けながら組み立てている状態を斜め上方から見た斜視図である。 クローラユニット用の下金型の先頭部分に芯金を装填する動作を斜め上方から見た斜視図である。 クローラユニット用の上金型と下金型を閉じた状態を斜め上方から見た斜視図である。 クローラユニット用の下金型の後尾部分に芯金を装填する動作を斜め上方から見た斜視図である。 クローラユニット用の上金型と下金型を閉じた状態を斜め上方から見た斜視図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の弾性クローラ、クローラユニット、及びクローラユニットの製造方法について図1〜図16を用いて説明する。
(弾性クローラ)
図1に示すように、第1実施形態のゴムクローラ10(弾性クローラの一例)は、無端状とされ、クローラ車(例えば、トラクターやブルドーザなど)の駆動輪の一例としてのスプロケット100及び従動輪の一例としてのアイドラー102に巻き掛けられて用いられるものである。
なお、本実施形態では、ゴムクローラ10の周方向(図中矢印S)を「クローラ周方向」と記載し、ゴムクローラ10の幅方向(図中矢印W)を「クローラ幅方向」と記載する。また、ゴムクローラ10の巻き掛け状態でのゴムクローラ10の内周側(図中矢印IN)を「クローラ内周側」と記載し、ゴムクローラ10の外周側(図中矢印OUT)を「クローラ外周側」と記載する。なお、クローラ幅方向は、クローラ周方向と直交している。
図1〜3に示すように、ゴムクローラ10は、クローラ周方向に並べられ、クローラ周方向に隣接する同士が互いに連結された複数(本実施形態では3つ)のクローラユニット12によって無端状に構成されている。
(クローラユニット)
図7に示すように、クローラユニット12は、長尺な帯状とされ、長手方向の一端部に被係合部の一例であるピン部22R(詳細は後述)が設けられ、長手方向の他端部に係合部の一例である引掛部34Rが設けられている(図8〜10参照)。
なお、本実施形態のクローラユニット12の長手方向(以下、単に長手方向と記載)は、複数のクローラユニット12を連結して無端状のゴムクローラ10を構成した状態においてはクローラ周方向と同義である。このため、図中では、長手方向及びクローラ周方向を共に矢印Sで示している。また、クローラユニット12の幅方向(以下、単に幅方向と記載)は、上記のようにゴムクローラ10を構成した状態においてはクローラ幅方向と同義であり、図中では、幅方向及びクローラ幅方向を共に矢印Wで示している。さらに、クローラユニット12の接地面側(以下、単に接地面側と記載)は、上記のようにゴムクローラ10を構成した状態においてはクローラ外周側と同義であり、図中では、接地面側及びクローラ外周側を共に矢印OUTで示し、クローラユニット12の接地面側に対して反対側である反接地面側は、上記のようにゴムクローラ10を構成した状態においてはクローラ内周側と同義であり、図中では、反接地面側及びクローラ内周側を共に矢印INで示している。
図2及び図3に示すように、クローラユニット12は、一のクローラユニット12のピン部22Rに他のクローラユニット12の引掛部34R(詳細は後述)を引掛けることで、隣接する同士を連結することができるようになっている。
なお、隣接するクローラユニット12同士を連結する連結部、すなわち、ピン部22Rと該ピン部22Rに引掛けられた引掛部34Rとで構成される部分を、以下では、符号58で示す。本実施形態のゴムクローラ10は、複数のクローラユニット12を連結して構成されることから、連結部58が複数形成されている。
図5及び図6に示すように、クローラユニット12は、長手方向に並べられ、長手方向に隣接する同士が互いに連結された複数の芯金20(図4参照)によって構成された芯金群40と、ゴム材により長尺な帯状に形成されて内部に芯金群40を埋設したゴム弾性体42と、を有している。
(芯金群)
図4に示すように、芯金群40を構成する芯金20は、幅方向に沿って延びる略円柱状のピン部22を有している。このピン部22は、幅方向に対向配置された一対のガイド壁部26の各々の内面(幅方向内側の面)に設けられ両端支持されている。このガイド壁部26は、側面視(幅方向から見て)で略台形状とされている。
図4及び図6に示すように、一対のガイド壁部26には、ピン部22から長手方向へ離間した位置に、接地面側に開放された鉤状の引掛部34がそれぞれ形成されている。この引掛部34の内壁面34Aは、ピン部22が引掛けられる湾曲形状とされている。なお、ピン部22及び引掛部34は、一対のガイド壁部26の接地面側に配置されている。
また、図5及び図6に示すように、芯金群40は、複数の芯金20を長手方向に一列に並べ、一の芯金20のピン部22に隣接する他の芯金20の引掛部34を引掛けた状態において、一の芯金20と隣接する他の芯金20は相対回転可能となっている。
図4及び図5に示すように、芯金20は、ピン部22の幅方向両外側に一対の翼部28がそれぞれ設けられている。この一対の翼部28は、一対のガイド壁部26の外面のピン部22の両端部に対応した位置からクローラ幅方向外側へそれぞれ延出している。
図4に示すように、芯金20の一対のガイド壁部26間には、一対のガイド壁部26の内面に接合されて両端支持されたスプロケット係合部46が設けられている。このスプロケット係合部46の接地面側の面は、引掛部34の内壁面34Aに沿った形状とされている。このスプロケット係合部46の接地面側の面により、引掛部34の内壁面34Aが補強されている。
図5に示すように、隣接する芯金20同士を互いに連結した状態において、一の芯金20のスプロケット係合部46及び一対のガイド壁部26と、隣接する他の芯金20のスプロケット係合部46及び一対のガイド壁部26との間に、スプロケット100の歯部100Aが挿入される挿入空間54が形成されている。この挿入空間54は、芯金群40の長手方向に複数形成されている。
図4及び図6に示すように、ガイド壁部26の外面(幅方向外側の面)には、補強リブ36が幅方向へ突設されている。この補強リブ36は、ガイド壁部26の接地面側の縁部に沿って形成されている。
また、ガイド壁部26には、ピン部22側の端部から引掛部34側へ延びる挿入部38が形成されている。この挿入部38は、隣接する芯金20同士を連結した状態において、隣接する他の芯金20の補強リブ36の一部が挿入されるように形成されている。なお、挿入部38は、挿入部壁面が隣接する芯金20の補強リブ36の一部に当接することにより、隣接する芯金20同士の図6図示状態における上下方向のずれを抑制して連結外れを抑制することができる。
なお、本実施系形態の芯金20は、幅方向の中心を通る直線を基準にして左右対称形状とされている。また、芯金20の幅方向中心とゴム弾性体42の幅方向中心(ゴムクローラ10の中心線CL上に位置する)は一致している。
(ゴム弾性体)
図7に示すように、芯金群40は、長手方向の一端部に位置するピン部22及び長手方向の他端部に位置する引掛部34がそれぞれ露出するように長尺な帯状のゴム弾性体42内に埋設されている。なお、ゴム弾性体42の長手方向の一端部42A側から露出したピン部22が上述した被係合部の一例としてのピン部22Rであり、ゴム弾性体42の長手方向の他端部42B側から露出した引掛部34が上述した係合部の一例としての引掛部34Rである。
図2及び図9に示すように、ゴム弾性体42の内周面(反接地面側の面)には、長手方向に隣接する翼部28間に窪み部52が形成されている。
また、図12に示すように、ゴム弾性体42の内周面には、上述の挿入空間54に対応した位置に、スプロケット100の歯部100Aと嵌合する嵌合穴44(貫通穴)が複数形成されている。なお、本実施形態の嵌合穴44の代わりに、底部が塞がれた凹状の嵌合凹部をゴム弾性体42の内周面に形成してもよい。
一方、図2に示すように、ゴム弾性体42の両端部には、一のクローラユニット12のピン部22Rに隣接する他のクローラユニット12の引掛部34Rを引掛けることで形成される挿入空間54に対応する位置に、切欠部45A、45Bがそれぞれ形成されている。
また、図2及び図12に示すように、芯金20の一対のガイド壁部26は、ゴム弾性体42の内周面よりも反接地面側に突出し、ゴム弾性体42を形成するゴム材で被覆されている。なお、以下では、一対のガイド壁部26によってゴム弾性体42の内周面より突出したゴム被覆された部分を、一対のゴム突起50として記載する。
図1に示すように、スプロケット100、及びアイドラー102は、一対のゴム突起50間を通るようになっている。また、スプロケット100とアイドラー102との間には、単数又は複数(本実施形態では、4つ)の転輪104が配設されている。この転輪104は、長手方向(クローラ周方向)に並んだ一対のゴム突起50の頂面上を通るようになっている(図2参照)。本実施形態の転輪104は、一対のゴム突起50の頂面上を通る軸部104Aと、軸部104Aの軸方向中央部に形成されて一対のゴム突起50の間をゴム弾性体42の表面に接触せずに移動する脱輪防止用の鍔部104Bと、で構成されている。なお、転輪104としては、軸部104Aの軸方向中央部でなく両端部に一対のゴム突起50を跨ぐ鍔部104Bをそれぞれ形成して、脱輪を防止する構造としてもよい。
また、一対のゴム突起50間を通るスプロケット100の歯部100Aが嵌合穴44に嵌合すると、スプロケット100からの駆動力が連結されたクローラユニット12(ゴムクローラ10)へ伝達されるようになっている。具体的には、嵌合穴44の穴壁にスプロケット100の歯部100Aが当接し、該穴壁を通じて芯金群40が歯部100Aにより押圧されて連結されたクローラユニット12に駆動力が伝達される。
図7及び図8に示すように、ゴム弾性体42の外周面(接地面側の面)には、路面と接地するラグ48が長手方向に一定間隔で複数形成されている。これらのラグ48は、上記外周面から接地面側に向けて凸となるブロック状とされている。また、これらのラグ48は、幅方向の中央部を挟んで左右両側(幅方向両側)に配置されている。
また、本実施形態のラグ48は、平面視で(接地面側から見て)、略矩形状とされているが、本発明はこの構成に限定されず、ラグ48の形状は、ゴムクローラの牽引力、制動力を十分に発揮できれば、どのような形状としてもよい。例えば、幅方向の内側から外側へ向けて先細る形状や、幅方向の内側から外側へ傾斜する形状などとしてもよい。なお、本実施形態のラグ48は、図8に示すように、接地面側から見て、長手方向に隣接する2つの翼部28に重なるように大きさが設定されている。
また、図10に示すように、ゴム弾性体42は、一のクローラユニット12のピン部22Rに隣接する他のクローラユニット12の引掛部34Rをクローラ内周側から外周側へ移動させながら引掛けるときに(図11参照)、クローラ周方向の端部同士が干渉しないように該端部のクローラ外周側が切り欠かれている。具体的には、ゴム弾性体42の長手方向の一端部42A(ピン部22R側の端部)の接地面側がゴム弾性体42の長手方向中央側に向かって切り欠かれて傾斜面42Cを形成し、ゴム弾性体42の長手方向の他端部42B(引掛部34R側の端部)の接地面側がゴム弾性体42の長手方向中央側に向かって切り欠かれて傾斜面42Dを形成している。
図10に示すように、傾斜面42Cは、幅方向から見てクローラ内外方向に沿って延びる直線L1に対して角度θ1で傾斜している。一方、傾斜面42Dは、幅方向から見てクローラ内外方向に沿って延びる直線L2に対して角度θ2で傾斜している。これらの角度θ1、θ2は、各々15〜30度の範囲内に設定することが好ましい。なお、角度θ1、θ2が15度以下の場合には、一のクローラユニット12に隣接する他のクローラユニット12を連結する際に、一のクローラユニット12のゴム弾性体42の一端部42Aと隣接する他のクローラユニット12のゴム弾性体42の他端部42Bが干渉する虞がある。一方で、上記角度θ1、θ2が30度を超えると、クローラユニット12の一端部42A及び他端部42Bの厚みが薄くなり、ゴム欠けなどを生じる虞がある。このため、角度θ1、θ2は、15〜30度の範囲内に設定することが好ましい。
本実施形態では、同一サイズのクローラユニット12を複数連結して無端状のゴムクローラ10を構成している。しかし、本発明はこの構成に限定されず、サイズが異なるクローラユニットを複数連結して無端状のゴムクローラを構成してもよい。
なお、クローラユニット12のサイズ(長さ)は、芯金群40を構成する芯金20の個数によって決定される。
次に、クローラユニット12の製造に用いる金型について説明する。
図13及び図14にはクローラユニット12を形成するための上金型60と下金型70の先頭側が示され、図15及び図16には上金型60と下金型70の後尾側が示されている。
図13及び図15に示すように、上金型60には、クローラユニット12の接地面側部分(クローラ外周部)を成型するための、クローラ外周部を模した凹部62が形成されている。また、下金型70には、クローラユニット12の反接地面側部分(クローラ内周部)を成型するための、クローラ内周部を模した凹部72が形成されている。これら上金型60と下金型70を重ね合わせると、凹部62及び凹部72によってクローラユニット12を成型するためのキャビティが構成されるようになっている。
また、図13に示すように、上金型60の凹部62の先頭側には、金型先頭に配置される芯金20のピン部22側へのゴム材の流入を塞き止めるための第1上金型塞止部64が形成されている。この第1上金型塞止部64は、凹部62に芯金20を装填したときに、塞止面64Aが芯金20のピン部22の両端の接地面側に接触又はほぼ接触(クリアランス1mm以下)するように形成されている。
一方、図13に示すように、下金型70の凹部72の先頭側には、金型先頭に配置される芯金20のピン部22側へのゴム材の流入を塞き止めるための第1下金型塞止部74が形成されている。この第1下金型塞止部74は、凹部72に芯金20を装填したときに、塞止面74Aが芯金20のピン部22の両端の反接地面側に接触又はほぼ接触(クリアランス1mm以下)するように形成されている。
第1上金型塞止部64及び第1下金型塞止部74は、上金型60と下金型70を重ね合わせた状態(閉じた状態)において、互いに対向する位置に形成されている。ここで、上金型60と下金型70を閉じると、芯金20のピン部22の両端の接地面側及び反接地面側に、第1上金型塞止部64及び第1下金型塞止部74が接触又はほぼ接触(クリアランス1mm以下)して、金型先頭に配置された芯金20のピン部22側へのゴム材の流入が効果的に塞き止められるようになっている。なお、上金型60と下金型70を閉じた状態においては、第1上金型塞止部64と第1下金型塞止部74とが接触又はほぼ接触して、両者の間からの芯金20のピン部22側へのゴム材の流入を塞き止められるようになっている。
また、図15に示すように、上金型60の凹部62の後尾側には、金型後尾に配置される芯金20の引掛部34へのゴム材の流入を塞き止めるための第2上金型塞止部66が形成されている。この第2上金型塞止部66は、凹部62に芯金20を装填したときに、塞止面66Aが芯金20のガイド壁部26の接地面側にそれぞれ接触又はほぼ接触(クリアランス1mm以下)するように形成されている。
一方、図15に示すように、下金型70の凹部72の後尾側には、金型後尾に配置される芯金20の引掛部34へのゴム材の流入を塞き止めるための第2下金型塞止部76が形成されている。この第2下金型塞止部76は、凹部72に芯金20を装填したときに、塞止面76Aが芯金20のガイド壁部26の反接地面側にそれぞれ接触又はほぼ接触(クリアランス1mm以下)するように形成されている。
第2上金型塞止部66及び第2下金型塞止部76は、上金型60と下金型70を重ね合わせた状態(閉じた状態)において、互いに対向する位置に形成されている。ここで、上金型60と下金型70を閉じると、芯金20のガイド壁部26の接地面側及び反接地面側に、第2上金型塞止部66及び第2下金型塞止部76が接触又はほぼ接触(クリアランス1mm以下)して、金型後尾に配置された芯金20の引掛部34へのゴム材の流入が効果的に塞き止められるようになっている。なお、上金型60と下金型70を閉じた状態においては、第2上金型塞止部66と第2下金型塞止部76とが接触又はほぼ接触して、両者の間からの芯金20の引掛部34側へのゴム材の流入を塞き止められるようになっている。
次に、クローラユニット12の製造方法について説明する。
まず、下金型70の凹部72に、未加硫のゴム材を装填する。このとき、未加硫のゴム材(主に、ゴムクローラ10の内周部分を構成するゴム材)は、第1下金型塞止部74及び第2下金型塞止部76を除いた部分に装填する。なお、図13においては、未加硫のゴム材を図示省略している。次に、図13及び図15に示すように、装填した未加硫のゴム材の上から、ガイド壁部26の頂点を下に向けた芯金20を凹部72の先頭側から後尾側へ隣接する同士を連結しながら装填する。これにより、凹部72内に、隣接する芯金20同士が連結された芯金群40が装填される。このとき、下金型70の先頭に位置する芯金20に第1下金型塞止部74の塞止面74Aが接触又はほぼ接触し、後尾に位置する芯金20に第2下金型塞止部76の塞止面76Aが接触又はほぼ接触する。
なお、上記製造方法においては、芯金20を凹部72に装填すると共に隣接する芯金20同士を連結して凹部72内に芯金群40を装填する構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、あらかじめ芯金20を連結して芯金群40を構成し、この芯金群40を凹部72内に装填する構成としてもよい。
次に、芯金群40の上に未加硫のゴム材(主に、ゴムクローラ10の外周部分(ラグ48含む)を構成するゴム材)を配置し、図14及び図16に示すように、上金型60と下金型70を閉じる。このとき、金型先頭に位置する芯金20のピン部22の両端の接地面側及び反接地面側に、第1上金型塞止部64及び第1下金型塞止部74が接触又はほぼ接触(クリアランス1mm以下)し、金型後尾に位置する芯金20のガイド壁部26の接地面側及び反接地面側に、第2上金型塞止部66及び第2下金型塞止部76が接触又はほぼ接触(クリアランス1mm以下)する。
その後、所定の時間、所定の条件で加硫する。このとき、上金型60及び下金型70によって構成されるキャビティ内をゴム材が流動する。しかし、金型先頭に位置する芯金20のピン部22へのゴム材流入は、上記のようにピン部22と第1上金型塞止部64及び第1下金型塞止部74との接触又はほぼ接触により、塞き止められる。また、金型後尾に位置する芯金20の引掛部34へのゴム材流入は、上記のようにガイド壁部26と第2上金型塞止部66及び第2下金型塞止部76との接触又はほぼ接触により、塞き止められる。
上記のようにして、一端部にゴム弾性体42の一端部42Aから露出したピン部22Rが形成され、他端部にゴム弾性体42の他端部42Bから露出した引掛部34Rが形成されたクローラユニット12が製造される。
次に、第1実施形態のゴムクローラ10、クローラユニット12の作用効果について説明する。
図2及び図3に示すように、一のクローラユニット12のピン部22Rに隣接する他のクローラユニット12の引掛部34Rを引掛けることで、隣接するクローラユニット12同士が連結される。図12に示すように、隣接するクローラユニット12同士を連結することで、無端状のゴムクローラ10が構成される。すなわち、ゴムクローラ10は、複数のクローラユニット12を連結させることで簡単に組立てることができる。
特に、クローラユニット12のピン部22Rがゴム弾性体42の一端部42Aから露出し、引掛部34Rがゴム弾性体42の他端部42Bから露出していることから、ピン部22Rに引掛部34を引掛ける作業を目視しながら行なえるため、引掛作業を容易に行なうことかできる。
一方、ゴムクローラ10では、一のクローラユニット12のピン部22Rに隣接する他のクローラユニット12の引掛部34Rを引掛けることで、隣接するクローラユニット12同士が連結されると共に、隣接するクローラユニット12同士の各々の芯金群40も連結される。すなわち、クローラ周方向に隣接する芯金20同士が互いに連結されて無端状となる。この連結されて無端状となった複数の芯金20によってゴムクローラ10の張力が保持される。
また、ゴムクローラ10は、各クローラユニット12を分割した状態(未連結状態)で重ねて収容することで、例えば、製品形状(無端状)にしたものと比べて、保管時や輸送時の収容スペースを縮小することができる。
さらに、ゴムクローラ10は、例えば、1つのクローラユニット12に不具合が生じた場合、不具合を生じたクローラユニット12のみを新品のクローラユニット12と交換することで、不具合が生じていないクローラユニット12を継続して使用することができる。これにより、クローラの寿命を延ばすことができる。
そして、ゴムクローラ10は、複数のサイズのクローラユニット12を組み合わせることにより、サイズ調整を簡単に行なうことができる。
また、図1〜図3に示すように、ゴムクローラ10は、複数(本実施形態では3つ)の連結部58が形成されていることから、例えば、無端状に連結した複数の芯金20を無端状のゴム弾性体に埋設したものと比べて、曲がりやすい、すなわち、柔軟性が向上している。これにより、走行時におけるパワーロスが低減されて、車両の燃費が低減される。なお、ゴムクローラ10に形成される連結部58を増やすと、ゴムクローラ10の柔軟性をより高められるが、増やしすぎると、現地での連結作業数が増加して組立作業が煩雑なものとなる虞がある。
また、芯金20のピン部22が一対のガイド壁部26によって両端支持されることから、例えば、ピン部22の一端のみを支持するものと比べて、ピン部22の曲げ剛性が向上する。
一方、一対のガイド壁部26に引掛部34が形成されることから、芯金20に別途引掛部34を形成するための部材を設ける必要がない。
引掛部34がクローラ外周側に開放された鉤状とされていることから、引掛部34をピン部22に対して引掛けやすい。また、一のクローラユニット12のピン部22Rと隣接する他のクローラユニット12の引掛部34Rの連結部分がスプロケットなどに巻き掛かったときに、引掛部34の開放側をクローラ外周側としていることから、例えば、引掛部の開放側をクローラ内周側としたものと比べて、上記引掛部34Rからの上記ピン部22Rの抜け出しが抑制される。
図11に示すように、一のクローラユニット12のピン部22Rに他のクローラユニットの引掛部34Rをクローラ内周側から外周側へ移動させて引掛けるときに、ゴム弾性体42の一端部42A及び他端部42Bの接地面側が切り欠かれてそれぞれ傾斜面42C、42Dとなっていることから、端部同士の干渉が回避されて、ピン部22Rに引掛部34Rを引掛けやすい。
ゴム弾性体42の厚みが他の部位よりも肉厚となる隣接する翼部28間に窪み部52が形成されていることから、例えば、ゴム弾性体に上記窪み部が形成されていないものと比べて、加硫時のゴム弾性体42の温度上昇が早まり、クローラユニット12の加硫速度を向上させることができる。なお、窪み部52は、ゴム弾性体42の外周面に形成した場合、路面(地面)上などの異物(例えば、泥土、土塊など)が嵌まり込む虞があり、さらに、ラグ48の形状が制限される虞があるため、ゴム弾性体42の内周面に形成することが好ましい。
[その他の実施形態]
第1実施形態のゴムクローラ10は、複数のクローラユニット12を連結して構成しているが、本発明はこの構成に限定されず、一つの長尺なクローラユニット12の両端部を連結して構成してもよい。つまり、クローラ1本分の長さのクローラユニット12を製造し、両端部に設けられたピン部22Rに引掛部34Rを引掛けて、クローラユニット12の両端部を連結して無端状のゴムクローラを構成してもよい。この場合にも、クローラユニット12のピン部22Rと引掛部34Rを分離した状態にしておくことで、保管時や輸送時の収容スペースを縮小することができる。さらに、連結作業が1回で済むため、工場出荷後に組立てる場合の負担を軽減することができる。
上述の実施形態の芯金20は金属材料を一体形成したものであるが、これに限らず、芯金20が張力保持体として十分な強度、及び耐久力を有するのであれば、例えば、芯金20を樹脂成型品としてもよく、また、強度が必要とされる部位のみ金属材料を用いた樹脂成型品としてもよい。
また、上述の実施形態では、芯金20の幅方向中心とゴム弾性体42の幅方向中心(ゴムクローラ10の中心線CL)を一致させる構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、ゴム弾性体42の幅方向中心に対して芯金20の幅方向中心が幅方向にずれていてもよい。
さらに、前述した実施形態では、芯金群40を内部に埋設する弾性体をゴム材により形成されたゴム弾性体としているが、本発明はこの構成に限定されず、芯金群40を内部に埋設する弾性体をゴム以外のエラストマーなどで形成されたエラストマー弾性体としてもよい。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 ゴムクローラ
12 クローラユニット
20 芯金
22 ピン部(軸部)
22R ピン部(露出した軸部(被係合部))
26 ガイド壁部(支持壁部)
28 翼部
34 引掛部
34R 引掛部(露出した引掛部(係合部))
40 芯金群
42 ゴム弾性体(弾性体)
44 嵌合穴(スプロケット係合部)
48 ラグ
52 窪み部
60 上金型(金型)
64 第1上金型塞止部(塞止部)
66 第2上金型塞止部(塞止部)
70 下金型(金型)
74 第1下金型塞止部(塞止部)
76 第2下金型塞止部(塞止部)
100 スプロケット
S クローラ周方向、長手方向
W クローラ幅方向、幅方向
IN クローラ内周側、反接地面側
OUT クローラ外周側、接地面側

Claims (7)

  1. 一端部に被係合部が設けられ他端部に前記被係合部に係合可能な係合部が設けられた複数のクローラユニットがクローラ周方向に並べられ、一の前記クローラユニットの被係合部に隣接する他の前記クローラユニットの係合部が係合されて無端状に構成された弾性クローラであって、
    前記クローラユニットは、クローラ幅方向に延びる軸部及び該軸部に回転自在に引掛け可能な引掛部を有する芯金がクローラ周方向に並べられ、一の前記芯金の軸部に隣接する他の前記芯金の引掛部が引掛けられて構成された芯金群と、前記芯金群の一端部に位置する前記軸部及び他端部に位置する前記引掛部が露出するように前記芯金群を埋設した弾性体と、を有し、
    前記被係合部は、前記弾性体から露出した軸部であり、
    前記係合部は、前記弾性体から露出した引掛部である弾性クローラ。
  2. 一端部に被係合部が設けられ他端部に前記被係合部に係合可能な係合部が設けられたクローラユニットの前記被係合部に前記係合部が係合されて無端状に構成された弾性クローラであって、
    前記クローラユニットは、クローラ幅方向に延びる軸部及び該軸部に回転自在に引掛け可能な引掛部を有する芯金がクローラ周方向に並べられ、一の前記芯金の軸部に隣接する他の前記芯金の引掛部が引掛けられて構成された芯金群と、前記芯金群の一端部に位置する前記軸部及び他端部に位置する前記引掛部が露出するように前記芯金群を埋設した弾性体と、を有し、
    前記被係合部は、前記弾性体から露出した軸部であり、
    前記係合部は、前記弾性体から露出した引掛部である弾性クローラ。
  3. 前記芯金は、クローラ幅方向に対向配置されて前記軸部を両端支持し、該軸部からクローラ周方向に離間した位置にクローラ外周側に開放された鉤状の前記引掛部が形成される一対の支持壁部を有する請求項1又は請求項2に記載の弾性クローラ。
  4. 前記弾性体は、前記露出した軸部に前記露出した引掛部をクローラ内周側から外周側へ移動させて引掛けるときに、クローラ周方向の端部同士が干渉しないように該端部のクローラ外周側が切り欠かれている請求項3に記載の弾性クローラ。
  5. 前記芯金は、前記軸部のクローラ幅方向両外側にそれぞれ設けられた一対の翼部を有し、
    前記弾性体のクローラ内周側の面には、クローラ周方向に隣接する翼部間に窪み部が形成されている請求項3又は請求項4に記載の弾性クローラ。
  6. 単数又は複数を連結することによって無端状の弾性クローラを構成するクローラユニットであって、
    幅方向に延びる軸部及び該軸部に回転自在に引掛け可能な引掛部を有する複数の芯金が一列に並べられ、一の前記芯金の軸部に他の隣接する前記芯金の引掛部が引掛けられて構成された芯金群と、
    前記芯金群の一端部に位置する前記軸部及び他端部に位置する前記引掛部が露出するように前記芯金群を埋設した弾性体と、
    前記弾性体のクローラ内周側となる面に形成され、スプロケットが係合するスプロケット係合部と、
    前記弾性体のクローラ外周側となる面に形成され、路面と接地するラグと、
    を有するクローラユニット。
  7. 請求項6に記載のクローラユニットを製造するクローラユニットの製造方法であって、
    芯金群の一端部に位置する軸部及び他端部に位置する引掛部への弾性体の流入を塞き止める塞止部が形成された金型内に前記芯金群を装填し、前記芯金群を前記弾性体と共に加硫するクローラユニットの製造方法。
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