JP5535882B2 - 弾性クローラ、クローラユニット、及びクローラユニットの製造方法 - Google Patents
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このため、工場出荷後でも、無端状となるように組立てられる弾性クローラの開発が望まれている。
また、芯金の一対の支持壁部に引掛部が形成されることから、芯金に別途引掛部を形成する部材を設ける必要がない。
さらに、引掛部が鉤状とされていることから、引掛部を軸部に対して引掛けやすい。
前記弾性体のクローラ内周側の面には、クローラ周方向に隣接する翼部間に窪み部が形成されている。
本発明のクローラユニットは、連結により簡単に弾性クローラを構成することができる。
本発明のクローラユニットの製造方法は、上記のクローラユニットを製造することができる。
以下、本発明の弾性クローラ、クローラユニット、及びクローラユニットの製造方法について図1〜図16を用いて説明する。
図1に示すように、第1実施形態のゴムクローラ10(弾性クローラの一例)は、無端状とされ、クローラ車(例えば、トラクターやブルドーザなど)の駆動輪の一例としてのスプロケット100及び従動輪の一例としてのアイドラー102に巻き掛けられて用いられるものである。
図7に示すように、クローラユニット12は、長尺な帯状とされ、長手方向の一端部に被係合部の一例であるピン部22R(詳細は後述)が設けられ、長手方向の他端部に係合部の一例である引掛部34Rが設けられている(図8〜10参照)。
図4に示すように、芯金群40を構成する芯金20は、幅方向に沿って延びる略円柱状のピン部22を有している。このピン部22は、幅方向に対向配置された一対のガイド壁部26の各々の内面(幅方向内側の面)に設けられ両端支持されている。このガイド壁部26は、側面視(幅方向から見て)で略台形状とされている。
また、図5及び図6に示すように、芯金群40は、複数の芯金20を長手方向に一列に並べ、一の芯金20のピン部22に隣接する他の芯金20の引掛部34を引掛けた状態において、一の芯金20と隣接する他の芯金20は相対回転可能となっている。
図7に示すように、芯金群40は、長手方向の一端部に位置するピン部22及び長手方向の他端部に位置する引掛部34がそれぞれ露出するように長尺な帯状のゴム弾性体42内に埋設されている。なお、ゴム弾性体42の長手方向の一端部42A側から露出したピン部22が上述した被係合部の一例としてのピン部22Rであり、ゴム弾性体42の長手方向の他端部42B側から露出した引掛部34が上述した係合部の一例としての引掛部34Rである。
また、本実施形態のラグ48は、平面視で(接地面側から見て)、略矩形状とされているが、本発明はこの構成に限定されず、ラグ48の形状は、ゴムクローラの牽引力、制動力を十分に発揮できれば、どのような形状としてもよい。例えば、幅方向の内側から外側へ向けて先細る形状や、幅方向の内側から外側へ傾斜する形状などとしてもよい。なお、本実施形態のラグ48は、図8に示すように、接地面側から見て、長手方向に隣接する2つの翼部28に重なるように大きさが設定されている。
なお、クローラユニット12のサイズ(長さ)は、芯金群40を構成する芯金20の個数によって決定される。
図13及び図14にはクローラユニット12を形成するための上金型60と下金型70の先頭側が示され、図15及び図16には上金型60と下金型70の後尾側が示されている。
一方、図13に示すように、下金型70の凹部72の先頭側には、金型先頭に配置される芯金20のピン部22側へのゴム材の流入を塞き止めるための第1下金型塞止部74が形成されている。この第1下金型塞止部74は、凹部72に芯金20を装填したときに、塞止面74Aが芯金20のピン部22の両端の反接地面側に接触又はほぼ接触(クリアランス1mm以下)するように形成されている。
一方、図15に示すように、下金型70の凹部72の後尾側には、金型後尾に配置される芯金20の引掛部34へのゴム材の流入を塞き止めるための第2下金型塞止部76が形成されている。この第2下金型塞止部76は、凹部72に芯金20を装填したときに、塞止面76Aが芯金20のガイド壁部26の反接地面側にそれぞれ接触又はほぼ接触(クリアランス1mm以下)するように形成されている。
まず、下金型70の凹部72に、未加硫のゴム材を装填する。このとき、未加硫のゴム材(主に、ゴムクローラ10の内周部分を構成するゴム材)は、第1下金型塞止部74及び第2下金型塞止部76を除いた部分に装填する。なお、図13においては、未加硫のゴム材を図示省略している。次に、図13及び図15に示すように、装填した未加硫のゴム材の上から、ガイド壁部26の頂点を下に向けた芯金20を凹部72の先頭側から後尾側へ隣接する同士を連結しながら装填する。これにより、凹部72内に、隣接する芯金20同士が連結された芯金群40が装填される。このとき、下金型70の先頭に位置する芯金20に第1下金型塞止部74の塞止面74Aが接触又はほぼ接触し、後尾に位置する芯金20に第2下金型塞止部76の塞止面76Aが接触又はほぼ接触する。
なお、上記製造方法においては、芯金20を凹部72に装填すると共に隣接する芯金20同士を連結して凹部72内に芯金群40を装填する構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、あらかじめ芯金20を連結して芯金群40を構成し、この芯金群40を凹部72内に装填する構成としてもよい。
上記のようにして、一端部にゴム弾性体42の一端部42Aから露出したピン部22Rが形成され、他端部にゴム弾性体42の他端部42Bから露出した引掛部34Rが形成されたクローラユニット12が製造される。
図2及び図3に示すように、一のクローラユニット12のピン部22Rに隣接する他のクローラユニット12の引掛部34Rを引掛けることで、隣接するクローラユニット12同士が連結される。図12に示すように、隣接するクローラユニット12同士を連結することで、無端状のゴムクローラ10が構成される。すなわち、ゴムクローラ10は、複数のクローラユニット12を連結させることで簡単に組立てることができる。
一方、一対のガイド壁部26に引掛部34が形成されることから、芯金20に別途引掛部34を形成するための部材を設ける必要がない。
第1実施形態のゴムクローラ10は、複数のクローラユニット12を連結して構成しているが、本発明はこの構成に限定されず、一つの長尺なクローラユニット12の両端部を連結して構成してもよい。つまり、クローラ1本分の長さのクローラユニット12を製造し、両端部に設けられたピン部22Rに引掛部34Rを引掛けて、クローラユニット12の両端部を連結して無端状のゴムクローラを構成してもよい。この場合にも、クローラユニット12のピン部22Rと引掛部34Rを分離した状態にしておくことで、保管時や輸送時の収容スペースを縮小することができる。さらに、連結作業が1回で済むため、工場出荷後に組立てる場合の負担を軽減することができる。
12 クローラユニット
20 芯金
22 ピン部(軸部)
22R ピン部(露出した軸部(被係合部))
26 ガイド壁部(支持壁部)
28 翼部
34 引掛部
34R 引掛部(露出した引掛部(係合部))
40 芯金群
42 ゴム弾性体(弾性体)
44 嵌合穴(スプロケット係合部)
48 ラグ
52 窪み部
60 上金型(金型)
64 第1上金型塞止部(塞止部)
66 第2上金型塞止部(塞止部)
70 下金型(金型)
74 第1下金型塞止部(塞止部)
76 第2下金型塞止部(塞止部)
100 スプロケット
S クローラ周方向、長手方向
W クローラ幅方向、幅方向
IN クローラ内周側、反接地面側
OUT クローラ外周側、接地面側
Claims (7)
- 一端部に被係合部が設けられ他端部に前記被係合部に係合可能な係合部が設けられた複数のクローラユニットがクローラ周方向に並べられ、一の前記クローラユニットの被係合部に隣接する他の前記クローラユニットの係合部が係合されて無端状に構成された弾性クローラであって、
前記クローラユニットは、クローラ幅方向に延びる軸部及び該軸部に回転自在に引掛け可能な引掛部を有する芯金がクローラ周方向に並べられ、一の前記芯金の軸部に隣接する他の前記芯金の引掛部が引掛けられて構成された芯金群と、前記芯金群の一端部に位置する前記軸部及び他端部に位置する前記引掛部が露出するように前記芯金群を埋設した弾性体と、を有し、
前記被係合部は、前記弾性体から露出した軸部であり、
前記係合部は、前記弾性体から露出した引掛部である弾性クローラ。 - 一端部に被係合部が設けられ他端部に前記被係合部に係合可能な係合部が設けられたクローラユニットの前記被係合部に前記係合部が係合されて無端状に構成された弾性クローラであって、
前記クローラユニットは、クローラ幅方向に延びる軸部及び該軸部に回転自在に引掛け可能な引掛部を有する芯金がクローラ周方向に並べられ、一の前記芯金の軸部に隣接する他の前記芯金の引掛部が引掛けられて構成された芯金群と、前記芯金群の一端部に位置する前記軸部及び他端部に位置する前記引掛部が露出するように前記芯金群を埋設した弾性体と、を有し、
前記被係合部は、前記弾性体から露出した軸部であり、
前記係合部は、前記弾性体から露出した引掛部である弾性クローラ。 - 前記芯金は、クローラ幅方向に対向配置されて前記軸部を両端支持し、該軸部からクローラ周方向に離間した位置にクローラ外周側に開放された鉤状の前記引掛部が形成される一対の支持壁部を有する請求項1又は請求項2に記載の弾性クローラ。
- 前記弾性体は、前記露出した軸部に前記露出した引掛部をクローラ内周側から外周側へ移動させて引掛けるときに、クローラ周方向の端部同士が干渉しないように該端部のクローラ外周側が切り欠かれている請求項3に記載の弾性クローラ。
- 前記芯金は、前記軸部のクローラ幅方向両外側にそれぞれ設けられた一対の翼部を有し、
前記弾性体のクローラ内周側の面には、クローラ周方向に隣接する翼部間に窪み部が形成されている請求項3又は請求項4に記載の弾性クローラ。 - 単数又は複数を連結することによって無端状の弾性クローラを構成するクローラユニットであって、
幅方向に延びる軸部及び該軸部に回転自在に引掛け可能な引掛部を有する複数の芯金が一列に並べられ、一の前記芯金の軸部に他の隣接する前記芯金の引掛部が引掛けられて構成された芯金群と、
前記芯金群の一端部に位置する前記軸部及び他端部に位置する前記引掛部が露出するように前記芯金群を埋設した弾性体と、
前記弾性体のクローラ内周側となる面に形成され、スプロケットが係合するスプロケット係合部と、
前記弾性体のクローラ外周側となる面に形成され、路面と接地するラグと、
を有するクローラユニット。 - 請求項6に記載のクローラユニットを製造するクローラユニットの製造方法であって、
芯金群の一端部に位置する軸部及び他端部に位置する引掛部への弾性体の流入を塞き止める塞止部が形成された金型内に前記芯金群を装填し、前記芯金群を前記弾性体と共に加硫するクローラユニットの製造方法。
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