JP5533369B2 - 車両用放熱器の冷却装置 - Google Patents
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Description
そして、冷却装置106において、前記のようにフロントバンパ102の後方に放熱器103が配置されて、フロントバンパ102の下部に開口部107を設ける構造では、フロントバンパ102で覆われた放熱器103の上側部分に走行風が当たらず、走行風が放熱器103の下側部分のみに吹きかけられて、放熱器103への走行風の導入が不均一となり、放熱器103の冷却性能が低下する問題があった。
また、フロントバンパの後方に放熱器をフロントバンパと近接する状態で配置した場合、フロントバンパの裏側から放熱器までの距離が短くなるため、前記特許文献1に記載のようなガイド壁は開口部の上縁部から放熱器の上端部に向けて急角度を形成した状態で略鉛直方向に立ち上がる構造となる。このような構造では、車両前方から開口部に導入される走行風は、ガイド壁に沿って上方に流れることがなくなり、車両前方から流れて込んで、そのまま車両後方の放熱器ヘと流れ込むことになる。
これによって、前記特許文献1に記載の冷却装置は、放熱器の上側部分と下側部分とで走行風が当たる風量の差が大きくなり、放熱器の冷却が不均一となり、放熱器の冷却性能を低下させるという問題があった。
さらに、この発明の車両用放熱器の冷却装置は、下側円弧部と放熱器との間に形成される空間から上側円弧部と放熱器との間に形成される空間にかけて通過する走行風の通路面積を急に拡大したことで、下側円弧部と放熱器との間に形成される空間で流速を早められた走行風の流速を、急に拡大した通路面積によって急激に落とし、下側円弧部の表面から剥離することができる。よって、流速を落とした一部の走行風を放熱器側に流し込むことができるとともに、その他の上昇した走行風を上側円弧部の表面に沿って反転させて車両後方の放熱器へと流し込むことができる。
したがって、この発明の車両用放熱器の冷却装置は、縦断面がS字状のガイド壁で、フロントバンパの裏側に位置する放熱器に走行風を均等に(ムラなく)流し込むことができ、放熱器への走行風の導入を平均化でき、放熱器の冷却性能を向上させることができる。
車両1は、図1に示すように、エンジン12前方のフロントバンパ2との間に放熱器15を配設している。放熱器15は、例えば、車両1の空調用コンデンサ16やエンジン12のラジエータ17等からなり、フロントバンパ2の後方にこのフロントバンパ2と互いに接近する状態で配設している。車両1は、放熱器15を冷却するための冷却装置18として、フロントバンパ2の鉛直方向で放熱器15の下側部分に臨む位置に、走行風を導入する開口部19を形成している。冷却装置18は、開口部19から導入する走行風を放熱器15に当てて、放熱器15を冷却する。
冷却装置18は、図2に示すように、フロントバンパ2の裏側にガイド壁20を設けている。ガイド壁20は、鉛直方向で開口部19の上縁部21から放熱器15である空調用コンデンサ16の上端部22まで延びる長さを有して形成される。ガイド壁20は、縦断面が放熱器15側に向かって膨出する円弧状の下側円弧部23と、縦断面がフロントバンパ2の裏側に向かって膨出する円弧状の上側円弧部24とを備え、下側円弧部23と上側円弧部24とを連結部25で連結することで、縦断面がS字状に形成される。ガイド壁20は、上側円弧部24の上端部26と放熱器15である空調用コンデンサ16の上端部22との間を、閉鎖部材27により閉鎖している。
ガイド壁20は、下側円弧部23と上側円弧部24との連結部25から、下側円弧部23の鉛直方向下端までの長さをL1、上側円弧部24の鉛直方向上端までの長さをL2とした場合、上側円弧部24の鉛直方向の長さL2を下側円弧部23の鉛直方向の長さL1よりも長くして形成している。また、ガイド壁20は、上側円弧部24の曲率を下側円弧部23の曲率よりも小さくして形成している。
下側円弧部23の上部に連結する上側円弧部24は、下側円弧部23に対して放熱器15である空調用コンデンサ16との間の空間S2(隙間)の容積が大きく、通路が急拡大するため、走行風が狭い空間S1から広い空間S2へと流れ込んだことで、一部の走行風の流速が低下して、後方の放熱器15側へと流れる。
ガイド壁20の上側円弧部24の上端部26と放熱器15の上端部27との間は、閉鎖部材28により閉鎖しているので、上側円弧部24の空間S2に流れ込んだ上昇流は、空間S2から抜けることなく、上側円弧部24の表面に沿って前方(フロントバンパ2側)から下方へ反転した後、後方へ導かれて放熱器15側へ流れ込む。
そして、冷却装置18は、曲率が大きい下側円弧部24の形状で、フロントバンパ2の開口部19から導入された走行風が、下側円弧部23の表面形状に沿って上方に抜けやすくなるとともに、下側円弧部23と放熱器15との間の狭く形成される空間S1とで、フロントバンパ2の開口部19から導入されて上方に抜けようとする走行風の流速を速めることができる。
さらに、冷却装置18は、下側円弧部23と放熱器15との間に形成される空間S1から上側円弧部24と放熱器15との間に形成される空間S2にかけて通過する走行風の通路面積を急に拡大したことで、下側円弧部23と放熱器15との間に形成される空間Sで流速が早められた走行風の流速を急激に落とし、下側円弧部23の表面から剥離させることができる。
よって、冷却装置18は、流速を落とした一部の走行風を放熱器15側に流し込むことができるとともに、その他の上昇した走行風を上側円弧部24の表面に沿って、上昇から前方、前方から下方へと反転させた後に後方へ導き、放熱器15へと流し込むことができる。
したがって、放熱器15の冷却装置18は、縦断面がS字状のガイド壁20で、フロントバンパ2の裏側に位置する放熱器15に走行風を均等に(ムラなく)流し込むことができ、放熱器15への走行風の導入を平均化でき、放熱器15の冷却性能を向上させることができる。
さらに、実施例2の冷却装置18は、フロントバンパ2の鉛直方向で下側円弧部23と上側円弧部24との連結部25と対向する位置に、走行風を導入する他の開口部28を備えている。また、実施例2の冷却装置18は、ガイド壁20の下側円弧部23と上側円弧部24との連結部25に、前記フロントバンパ2の他の開口部29と対向する導入口29を備えている。
そして、実施例2の冷却装置18は、フロントバンパ2は、鉛直方向で下側円弧部23と上側円弧部24との連結部25に走行風を導入する他の開口部28を備えているので、他の開口部29からガイド壁20の連結部25に設けた導入口29に導入される走行風を下側円弧部23の表面に沿って上方に流れる走行風に当てて、下側円弧部23の表面から上方に流れる走行風を確実に剥離させることができるとともに、上昇しようとする走行風の一部を放熱器15側へ流し込むことができる。
さらに、冷却装置18は、上側円弧部24と放熱器15との間の空間S2に導入口29から多量の走行風を導入できるため、放熱器15の上側部分に、より多くの走行風を通過させることができ、放熱器15の冷却性能を高めることができる。
2 フロントバンパ
11 エンジンルーム
12 エンジン
15 放熱器
18 冷却装置
19 開口部
20 ガイド壁
23 下側円弧部
24 上側円弧部
25 連結部
27 閉鎖部材
Claims (3)
- フロントバンパの後方に放熱器をフロントバンパと互いに接近する状態で配設し、
前記フロントバンパの鉛直方向で前記放熱器の下側部分に臨む位置に走行風を導入する開口部を形成した車両用放熱器の冷却装置において、
前記フロントバンパの裏側に鉛直方向で前記開口部の上縁部から前記放熱器の上端部まで延びるとともに、前記放熱器側に膨出する下側円弧部と前記フロントバンパの裏側に膨出する上側円弧部とを備える縦断面がS字状のガイド壁を設け、
前記上側円弧部の鉛直方向の長さを前記下側円弧部の鉛直方向の長さより長くし、
前記フロントバンパは、鉛直方向で前記下側円弧部と前記上側円弧部との連結部に走行風を導入する他の開口部を備えたことを特徴とする車両用放熱器の冷却装置。 - フロントバンパの後方に放熱器をフロントフードの前端部と前記フロントバンパの下端部との間に渡って収められるように前記フロントバンパと互いに接近する状態で配設し、
前記フロントバンパの鉛直方向で前記放熱器の下側部分に臨む位置に走行風を導入する開口部を形成した車両用放熱器の冷却装置において、
前記フロントバンパの裏側に前記開口部の上縁部から前記放熱器の上端部まで鉛直方向に向かって延びるガイド壁を設け、
前記ガイド壁は前記放熱器側に向かって膨出する下側円弧部と前記フロントバンパの裏側に向かって膨出する上側円弧部とを備える縦断面がS字状に形成されるとともに、前記下側円弧部の曲率が前記上側円弧部の曲率よりも大きく形成され、
前記上側円弧部の鉛直方向の長さを前記下側円弧部の鉛直方向の長さより長くし、前記下側円弧部と前記放熱器との間に形成される空間を前記上側円弧部と前記放熱器との間に形成される空間よりも狭く設けたことを特徴とする車両用放熱器の冷却装置。 - 前記フロントバンパは、鉛直方向で前記下側円弧部と前記上側円弧部との連結部に走行風を導入する他の開口部を備え、
前記連結部には前記他の開口部と対向する導入口を備えることを特徴とする請求項2に記載の車両用放熱器の冷却装置。
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