JP2543114Y2 - 産業用車両の冷却空気排気装置 - Google Patents

産業用車両の冷却空気排気装置

Info

Publication number
JP2543114Y2
JP2543114Y2 JP5893U JP5893U JP2543114Y2 JP 2543114 Y2 JP2543114 Y2 JP 2543114Y2 JP 5893 U JP5893 U JP 5893U JP 5893 U JP5893 U JP 5893U JP 2543114 Y2 JP2543114 Y2 JP 2543114Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exhaust
counterweight
cooling air
radiator
exhaust passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5893U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0653250U (ja
Inventor
康修 鈴木
由香 後藤
Original Assignee
東洋運搬機株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 東洋運搬機株式会社 filed Critical 東洋運搬機株式会社
Priority to JP5893U priority Critical patent/JP2543114Y2/ja
Publication of JPH0653250U publication Critical patent/JPH0653250U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2543114Y2 publication Critical patent/JP2543114Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば小型建設用車
両やフォークリフトなどの産業用車両においてラジエー
タ冷却に使用された冷却空気の排気装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、小型建設用車両やフォークリフト
などは車両の前部に作業装置を備える関係上、エンジン
は後部に配置されている。そして冷却空気は、車両後面
に配設されたラジエータを通って車両本体の後方に直接
排出されていた。そのため車両後方で、ラジエータを通
して聞こえる冷却ファンの回転音やラジエータの風切り
音が高いものであった。
【0003】これらの騒音を低くするものとして、たと
えば実開平2−19823 号公報に見られる構造が提案され
ている。すなわち図3に示すように、車両本体20の後部
に配置されたラジエータ21の後方にカウンターウエイト
22を設け、このカウンターウエイト22に、入口23aがラ
ジエータ21に対向して開口するとともに、出口23bが入
口23aよりも下方で後方に開口する排気通路23を設け、
この排気通路23の出口23bの近傍に排気流Bを水平方向
の後方に案内するガイド翼24を設けて構成している。
【0004】この従来構成によると、ラジエータ21から
の騒音を伴う排気流Bは、カウンターウエイト22内の排
気通路23で変向されて迂回されることにより、排気音が
吸収されて低下され、そして下方の出口23bから排出さ
れることにより、オペレータの耳元騒音も低下できる。
また、排気流Bはガイド翼24に案内されて出口23bから
水平状に後方に向けて排出されるので、路面25上の塵埃
やオガクズなどを上方に舞い上げることもない。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし上記した従来構
成によると、ガイド翼24を別個に製作しなければなら
ず、またガイド翼24をカウンターウエイト22内に取り付
ける作業も必要であることから、その分、製作を容易に
行えず、かつコストアップを招くことになる。
【0006】本考案の目的とするところは、別部品の製
作や取り付け作業を不要にしながらも、排気流によって
路面上の塵埃などを舞い上がらせることなく、冷却空気
の排気音を低減し得る産業用車輌の冷却空気排気装置を
提供する点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
考案の産業用車両の冷却空気排気装置は、車両後部に配
置されたラジエータの後方にカウンターウエイトを設
け、このカウンターウエイトに、入口が前記ラジエータ
に対向して開口するとともに、出口が入口よりも下方で
後方に開口する排気通路を設け、この排気通路の出口の
部分で上部に、排気通路を流れる排気流を前方下方に導
く上位案内面を形成するとともに、下部に排気流を後方
上方に導く下位案内面を形成している。
【0008】
【作用】かかる本考案の構成によると、ラジエータから
の排気はカウンターウエイトに形成された排気通路の入
口に送られ、この排気通路内を下降される。そして下降
する排気流は、カウンターウエイトにおける出口の上方
部分において、上位案内面によって前方下方へと案内さ
れ、次いで下位案内面によって後方上方へと案内された
のち、出口からの車輌本体の後方に向って水平状に排出
される。
【0009】
【実施例】以下に本考案の一実施例を図1、図2に基づ
いて説明する。車両本体1の後部には後車輪2が配設さ
れ、そして後車輪2の近くで車両本体1の内部にはエン
ジン3が搭載されている。さらにエンジン3の後方にお
いて車両本体1内には、エンジン3の出力軸にファンベ
ルトを介して連動される冷却ファン4が設けられ、さら
に冷却ファン4の後方にラジエータ5が設けられる。こ
のラジエータ5には、冷却ファン4からの冷却空気がフ
ード6に案内されて送られる。
【0010】前記車両本体1の後面にはバンパー兼用の
カウンターウエイト10が取り付けられ、このカウンター
ウエイト10内には、入口11aが前記ラジエータ5に対向
して開口するとともに、出口11bが入口11aより下方で
後方に開口する排気通路11が形成されている。その際に
排気通路11は、入口11aに対向する壁部分が下方で後方
に傾斜した傾斜面11cに形成され、そして出口11bの部
分で上部は前方突出部10Aによって、排気通路11を流れ
る排気流Aを前方下方に導く上位案内面11dに形成さ
れ、また下部は後方突出部10Bによって、排気流Aを後
方上方に導く下位案内面11eに形成されている。12は前
記傾斜面11cに取り付けられたウレタンフォームを示
す。
【0011】次に上記実施例の作用について説明する。
冷却ファン4によって冷却空気はラジエータ5に送ら
れ、ラジエータ5からの排気はカウンターウエイト10に
形成された排気通路11の入口11aに送られる。この排気
通路11内で排気流Aは傾斜面11cのウレタンフォーム12
に当って下方に変向されるとともに、冷却ファン4やラ
ジエータ5の風切り音等の排気音がウレタンフォーム12
に緩衝され吸収される。
【0012】そして傾斜面11cに沿って下降する排気流
Aは、カウンターウエイト10における出口11b上方部分
において、上位案内面11dによって前方下方へと案内さ
れ、そしてラジエータ5の下部からの排気流Aと合流し
て下方へと流れたのち、下位案内面11eによって後方上
方へと案内され、出口11bからの車輌本体1の後方に向
って水平状に排出される。
【0013】したがって路面13上の塵埃やオガクズなど
を舞い上げることもない。しかも、排気流Aはウレタン
フォーム12によって吸音されるとともに、カウンターウ
エイト10内でS字状に迂回されて排出されるので、車輌
本体1の周辺での騒音は大幅に低下させ得、特にオペレ
ータの耳元騒音を大きく低下させ得る。
【0014】上記実施例で示したカウンターウエイト10
は、たとえば鋳物で製作することによって、前方突出部
10Aや後方突出部10Bを含めて容易に製作し得る。
【0015】
【考案の効果】上記構成の本考案によれば、ラジエータ
からの排気流を、カウンタウエイトに形成された排気通
路内でS字状に迂回させて排出でき、車輌後方の排気騒
音を大幅に低下できるとともに、オペレータの耳元騒音
も大きく低下できる。また、排気通路はカウンターウエ
イトに一体的に形成でき、別部品の製作や取り付け作業
を不要にできて、全体のコストダウンを計ることができ
る。さらに、排気流を出口から水平状で後方に排出でき
るので、路面上の塵埃やオガクズなどを吹き上げること
もなく、作業環境を悪化させることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示し、産業用車両の冷却空
気排気装置部の縦断側面図である。
【図2】同産業用車両の冷却空気排気装置部の背面図で
ある。
【図3】従来例を示し、産業用車両の冷却空気排気装置
部の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 車両本体 3 エンジン 4 冷却ファン 5 ラジエータ 10 カウンターウエイト 10A 前方突出部 10B 後方突出部 11 排気通路 11a 入口 11b 出口 11c 傾斜面 11d 上位案内面 11e 下位案内面 12 ウレタンフォーム A 排気流

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両後部に配置されたラジエータの後方
    にカウンターウエイトを設け、このカウンターウエイト
    に、入口が前記ラジエータに対向して開口するととも
    に、出口が入口よりも下方で後方に開口する排気通路を
    設け、この排気通路の出口の部分で上部に、排気通路を
    流れる排気流を前方下方に導く上位案内面を形成すると
    ともに、下部に排気流を後方上方に導く下位案内面を形
    成したことを特徴とする産業用車両の冷却空気排気装
    置。
JP5893U 1993-01-06 1993-01-06 産業用車両の冷却空気排気装置 Expired - Fee Related JP2543114Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5893U JP2543114Y2 (ja) 1993-01-06 1993-01-06 産業用車両の冷却空気排気装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5893U JP2543114Y2 (ja) 1993-01-06 1993-01-06 産業用車両の冷却空気排気装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0653250U JPH0653250U (ja) 1994-07-19
JP2543114Y2 true JP2543114Y2 (ja) 1997-08-06

Family

ID=11463618

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5893U Expired - Fee Related JP2543114Y2 (ja) 1993-01-06 1993-01-06 産業用車両の冷却空気排気装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2543114Y2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004111405A1 (ja) * 2003-06-16 2004-12-23 Kobelco Construction Machinery Co., Ltd. 建設機械
JP4729870B2 (ja) * 2003-06-16 2011-07-20 コベルコ建機株式会社 建設機械
JP4677479B2 (ja) * 2008-09-11 2011-04-27 本田技研工業株式会社 バッテリの冷却構造
JP5533369B2 (ja) * 2010-07-08 2014-06-25 スズキ株式会社 車両用放熱器の冷却装置
JP5963196B2 (ja) * 2012-07-31 2016-08-03 本田技研工業株式会社 鞍乗り型車両におけるラジエータの通風構造

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0653250U (ja) 1994-07-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5903389A (en) Outside rear view mirror for a motor vehicle
JP4650261B2 (ja) 過給機付エンジンのインタークーラ配設構造
JPS6253287A (ja) 空気案内装置を車体側に設けた自動車
JP2021151809A (ja) エンジンルーム排熱構造
JP2543114Y2 (ja) 産業用車両の冷却空気排気装置
JP2011213328A (ja) 車両用エンジンの吸気装置
JP3362895B2 (ja) 車両のエンジンルーム配設構造
JP3726320B2 (ja) 自動車の前部車体構造
JP3981905B2 (ja) 内燃機関の吸気口構造
JP2000153781A (ja) 自動車の前部構造
JP3658780B2 (ja) エンジンの吸気取入れ構造
JPH045122A (ja) エンジン式フォークリフトの冷却装置
JPH063691Y2 (ja) バスのエンジン冷却装置
JP2533066Y2 (ja) 自動2輪車のブレーキ冷却装置
JP2505720Y2 (ja) キャブのボディ構造
JPH05286471A (ja) 自動二輪車の吸気装置
JPH07196052A (ja) オ−プンカ−の車体構造
JP2523721Y2 (ja) 自動2輪車用エンジンの吸気装置
JPH0632433Y2 (ja) 車両用エンジン冷却装置
KR20060031233A (ko) 흡/배기 역전 엔진의 센서부 열해방지를 위한 에어 디플렉터
JP2511322Y2 (ja) 産業車両の冷却空気誘導装置
JP2022150742A (ja) 整流装置
JPH1044865A (ja) 自動車用ドアミラー
JPH0643219U (ja) 産業用車両のファン付き冷却装置
JP2010143271A (ja) 車両の車体前部構造

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19970218

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees