JP5532579B2 - 電気光学装置、カラーフィルタ及び液晶装置 - Google Patents

電気光学装置、カラーフィルタ及び液晶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5532579B2
JP5532579B2 JP2008271737A JP2008271737A JP5532579B2 JP 5532579 B2 JP5532579 B2 JP 5532579B2 JP 2008271737 A JP2008271737 A JP 2008271737A JP 2008271737 A JP2008271737 A JP 2008271737A JP 5532579 B2 JP5532579 B2 JP 5532579B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid
layer
film
partition
bulging portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008271737A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010101994A (ja
Inventor
悟 片上
貞治 小森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008271737A priority Critical patent/JP5532579B2/ja
Publication of JP2010101994A publication Critical patent/JP2010101994A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5532579B2 publication Critical patent/JP5532579B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、機能膜を備える電気光学装置、及びフィルタ膜を備えるカラーフィルタに関する。電気光学装置としては、液晶装置や有機EL(有機エレクトロルミネッセンス(Organic Electro Luminescence))装置などが挙げられる。
従来から、遮光層などによって規定された機能膜区画に形成されており、カラー液晶装置などのカラーフィルタ膜のように光束を透過させる機能膜、又は有機EL素子の発光層のように発光する機能膜を備える電気光学装置が知られている。
機能膜を形成する技術として、液状体を液滴として吐出する液滴吐出ヘッドを有する描画装置を用いて、機能膜の材料を含む液状体の液滴を吐出して基板上の機能膜区画の位置に着弾させることで、当該機能膜区画に液状体を配置(描画)し、配置した液状体を乾燥させて機能膜を形成する技術が知られている。このような膜形成に用いられる描画装置は、液滴吐出ヘッドを基板に対して相対移動させながら、液滴吐出ヘッドが有する吐出ノズルから微小な液滴を選択的に吐出して、基板上に位置精度良く着弾させることができるため、精密な平面形状を有する膜を形成することができる。微小な液滴の大きさを規定し、精度良く実現することができるため、精密な膜厚を有する膜を形成することができる。
機能膜を効率良く稼働させるためには、機能膜が形成されている領域における機能膜の面積が占める割合が大きいことが好ましい。例えば、液晶表示装置の表示品質を向上させるためには、表示領域におけるフィルタ膜の有効面積が占める割合が大きいことが好ましく、遮光層の面積は小さいことが好ましい。
特許文献1には、素子基板上にフィルタ層及び遮光層を設けることによって、遮光層を素子とは別の基板に形成する構成の場合に必要な、遮光層基板と素子基板とを貼り合わせる際の基板の位置合せ誤差を見込む必要がないため遮光層の面積を小さくすることができるアクティブマトリクス型液晶表示装置が開示されている。
しかし、遮光層の部分には、電気光学素子などの駆動素子や駆動素子への配線などが配置されており、駆動素子などを配置するためには一定の面積が必要である。遮光層は、これらの素子や配線以外の部分を極力狭くし、フィルタ層は、当該部分に膨出してフィルタ層の面積を増やすように工夫されている。このために、特許文献1にも例示されているように、遮光層の駆動素子などが形成されている部分がフィルタ層側に膨出した形状の遮光層が用いられている。
特開平4−253028号公報
しかしながら、機能膜を形成する工程において、機能膜区画に向けて吐出された液滴が、機能膜区画に膨出した遮光層の部分に乗り上げると、当該部分に保持され易いという課題があることを、本発明の発明者らが見出した。液状体が遮光層に乗り上げた状態が維持されると、機能膜区画内の液状体とつながることによって、機能膜区画内の液状体の断面形状が不均一になる。これにより、当該液状体が乾燥されて形成される機能膜の断面形状も不均一になる可能性が高く、機能膜の断面形状が不均一であることに起因して機能膜の機能が劣化する可能性があった。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態又は適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる電気光学装置は、光透過性を有する、又は発光する機能膜と、前記機能膜の形状を規定する側壁層と、前記側壁層が前記機能膜側に膨出した膨出部と、を備え、前記膨出部の外形は、直線及び曲線の両方又はいずれか一方で形成されており、前記直線又は前記曲線が相互の接続部において形成する前記膨出部側の角度が鈍角であることを特徴とする。
この電気光学装置によれば、機能膜側に膨出した膨出部は、外形を形成する直線又は曲線が接続部において鈍角を形成して接続されている。機能膜の材料を含む液状体を機能膜が形成される区画である機能膜区画に配置する際に、側壁層の上面に液状体が乗る場合があるため、側壁層の上面を液状体に対して撥液性にするなどの処理をすることによって、側壁層の上面の液状体が機能膜区画に流れ落ちるように工夫されている。しかし、機能膜側に膨出した角の部分では、側壁層の上面に乗り上げた液状体が側壁層の上面に保持され易いことを、本適用例の考案者らが見出した。角部は、角度が大きくなると液状体を保持し易い状態が緩和される。本適用例にかかる電気光学装置においては、膨出部は、外形を形成する直線又は曲線が接続部において鈍角を形成して接続されているため、膨出部の角の部分で、側壁層の上面に乗り上げた液状体が保持されることを抑制することができる。
[適用例2]本適用例にかかる電気光学装置において、光透過性を有する、又は発光する機能膜と、前記機能膜の形状を規定する側壁層と、前記側壁層が前記機能膜側に膨出した膨出部と、を備え、前記膨出部の外形は、直線及び曲線、又は曲線で形成されており、前記直線と前記曲線と、又は前記曲線と前記曲線と、はその接続部において互いに接していることを特徴とする。
この電気光学装置によれば、膨出部の外形は、直線及び曲線、又は曲線で形成されており、直線と曲線と、又は曲線と曲線と、はその接続部において互いに接している。機能膜の材料を含む液状体を機能膜が形成される区画である機能膜区画に配置する際に、側壁層の上面に液状体が乗る場合があり、機能膜側に膨出した角の部分では、側壁層の上面に乗り上げた液状体が側壁層の上面に保持され易いことを、本適用例の考案者らが見出した。本適用例にかかる電気光学装置においては、直線と曲線と、又は曲線と曲線と、はその接続部において互いに接していることによって、当該接続部においては角の部分が存在しないため、膨出部の角の部分で、側壁層の上面に乗り上げた液状体が保持されることを抑制することができる。
[適用例3]上記適用例にかかる電気光学装置であって、当該電気光学装置は、前記電気光学装置の電気光学素子を駆動する駆動素子をさらに備え、前記駆動素子は、少なくとも一部が前記膨出部と重なる位置に配設されていることが好ましい。
この電気光学装置によれば、駆動素子は、側壁層の膨出部と重なる位置に配設されている。側壁層は、機能膜の形状を規定するものであって、光束が透過することは好ましくないため、遮光層を側壁層と重なるように配置する。又は、遮光層の機能を有する側壁層を形成する。したがって、遮光層の平面形状と側壁層の平面形状とは略同一である。
電気光学装置においては、光束が透過し難い構成部材は、遮光層と重なるように配置することで、当該構成部材が光学性能に影響を及ぼすことを抑制している。光束が透過し難い構成部材のなかで、駆動素子は平面形状の自由度が高くないため、遮光層の幅を駆動素子に合せた幅にすると、遮光層の幅を小さくすることが困難になる。駆動素子を遮光層の膨出部と重なる位置に配設することで、遮光層の膨出部以外の部分の幅を駆動素子の大きさに関わりなく狭くすることが可能となり、遮光層が占める面積を抑制して開口率を向上させることができる。
[適用例4]上記適用例にかかる電気光学装置であって、当該電気光学装置は、前記機能膜が形成された第一の基板と、前記第一の基板と対向する第二の基板と、前記第一の基板と前記第二の基板との間隔を規定する間隔規定手段とをさらに備え、前記間隔規定手段は、少なくとも一部が前記膨出部と重なる位置に配設されていることが好ましい。
この電気光学装置によれば、間隔規定手段は、遮光層の膨出部と重なる位置に配設されている。側壁層は、機能膜の形状を規定するものであって、光束が透過することは好ましくないため、遮光層を側壁層と重なるように配置する。又は、遮光層の機能を有する側壁層を形成する。したがって、遮光層の平面形状と側壁層の平面形状とは略同一である。
電気光学装置においては、光束が透過し難い構成部材は、遮光層と重なるように配置することで、当該構成部材が光学性能に影響を及ぼすことを抑制している。そのような構成部材のなかで、間隔規定手段は基板間の距離が変わるような力を支える必要があることから強度が必要であるため、強度を維持できるだけの面積を必要とする。このため、遮光層の幅を間隔規定手段に合せた幅にすると、遮光層の幅を小さくすることが困難になる。間隔規定手段を遮光層の膨出部と重なる位置に配設することで、遮光層の膨出部以外の部分の幅を間隔規定手段の大きさに関わりなく狭くすることが可能となり、遮光層が占める面積を抑制して開口率を向上させることができる。
[適用例5]上記適用例にかかる電気光学装置において、前記側壁層における頂面の前記機能膜の材料を含む液状体に対する撥液性は、前記側壁層における前記機能膜に対向する側面の前記液状体に対する撥液性より高いことが好ましい。
この電気光学装置によれば、側壁層における頂面の機能膜の材料を含む液状体に対する撥液性は、機能膜に対向する側面の液状体に対する撥液性より高い。したがって、側壁層が機能膜側に膨出した膨出部においても頂面の方が側面より液状体に対する撥液性が高い。これにより、機能膜を形成するために、液状体を機能膜が形成される区画に配置する際に液状体が膨出部に乗り上げた場合に、乗り上げた液状体が機能膜を形成する区画に流れ込み易くすることができる。
[適用例6]上記適用例にかかる電気光学装置において、前記側壁層及び前記機能膜を覆う状態に配設された第二の機能膜をさらに備えることが好ましい。
この電気光学装置によれば、側壁層及び機能膜を覆う状態に配設された第二の機能膜をさらに備える。このような構成の装置の第二の機能膜を形成する際は、例えば、第二の機能膜の材料を含む液状体を、側壁層及び機能膜を覆う位置に配置し、当該液状体を固化させて第二の機能膜を形成する。液状体を側壁層の上に配置すると、膨出部の端の辺りでは液状体がはじかれ易いことを、本適用例の発明者らが見出した。しかし、膨出部が上記適用例に記載したような膨出部であることによって、液状体がはじかれることを抑制することができる。
[適用例7]上記適用例にかかる電気光学装置において、前記曲線は、曲率半径が5μm以上の円弧、又は曲率半径が5μm以上の円弧が互いに接して連なった曲線であることが好ましい。
この電気光学装置によれば、膨出部の外形を形成する曲線は曲率半径が5μm以上である。曲線の曲率半径が非常に小さい場合には、当該曲線の頂点部があたかも角部のように作用する。曲線の曲率半径を5μm以上にすることで、当該曲線の頂点部があたかも角部のように作用することを抑制して、膨出部の部分で側壁層の上面に乗り上げた液状体が保持されることを、より確実に抑制することができる。
[適用例8]本適用例にかかるカラーフィルタは、光透過性を有するフィルタ膜と、前記フィルタ膜の形状を規定する隔壁層と、前記隔壁層が前記フィルタ膜側に膨出した膨出部と、を備え、前記膨出部の外形は、直線及び曲線の両方又はいずれか一方で形成されており、前記直線又は前記曲線が相互の接続部において形成する前記膨出部側の角度が鈍角であることを特徴とする。
このカラーフィルタによれば、フィルタ膜側に膨出した膨出部は、外形を形成する直線又は曲線が接続部において鈍角を形成して接続されている。フィルタ膜の材料を含む液状体をフィルタ膜が形成されるフィルタ膜区画に配置する際に、隔壁層の上面に液状体が乗る場合があるため、隔壁層の上面を液状体に対して撥液性にするなどの処理をすることによって、隔壁層の上面の液状体がフィルタ膜区画に流れ落ちるように工夫されている。しかし、フィルタ膜側に膨出した角の部分では、隔壁層の上面に乗り上げた液状体が隔壁層の上面に保持され易いことを、本適用例の考案者らが見出した。角部は、角度が大きくなると液状体を保持し易い状態が緩和される。本適用例にかかるカラーフィルタにおいては、膨出部は、外形を形成する直線又は曲線が接続部において鈍角を形成して接続されているため、膨出部の角の部分で、隔壁層の上面に乗り上げた液状体が保持されることを抑制することができる。
[適用例9]本適用例にかかるカラーフィルタは、光透過性を有するフィルタ膜と、前記フィルタ膜の形状を規定する隔壁層と、前記隔壁層が前記フィルタ膜側に膨出した膨出部と、を備え、前記膨出部の外形は、直線及び曲線の両方又はいずれか一方で形成されており、前記直線と前記曲線と、又は前記曲線と前記曲線と、はその接続部において互いに接していることを特徴とする。
このカラーフィルタによれば、膨出部の外形は、直線及び曲線、又は曲線で形成されており、直線と曲線と、又は曲線と曲線と、はその接続部において互いに接している。フィルタ膜の材料を含む液状体をフィルタ膜が形成される区画であるフィルタ膜区画に配置する際に、隔壁層の上面に液状体が乗る場合があり、フィルタ膜側に膨出した角の部分では、隔壁層の上面に乗り上げた液状体が隔壁層の上面に保持され易いことを、本適用例の考案者らが見出した。本適用例にかかるカラーフィルタにおいては、直線と曲線と、又は曲線と曲線と、はその接続部において互いに接していることによって、当該接続部においては角の部分が存在しないため、膨出部の角の部分で、隔壁層の上面に乗り上げた液状体が保持されることを抑制することができる。
[適用例10]上記適用例にかかるカラーフィルタにおいて、前記隔壁層における頂面の前記フィルタ膜の材料を含む液状体に対する撥液性は、前記隔壁層における前記フィルタ膜に対向する側面の前記液状体に対する撥液性より高いことが好ましい。
このカラーフィルタによれば、隔壁層における頂面のフィルタ膜の材料を含む液状体に対する撥液性は、フィルタ膜に対向する側面の液状体に対する撥液性より高い。したがって、隔壁層がフィルタ膜側に膨出した膨出部においても頂面の方が側面より液状体に対する撥液性が高い。これにより、フィルタ膜を形成するために、液状体をフィルタ膜が形成される区画に配置する際に液状体が膨出部に乗り上げた場合に、乗り上げた液状体がフィルタ膜を形成する区画に流れ込み易くすることができる。
[適用例11]上記適用例にかかるカラーフィルタであって、当該カラーフィルタは、第一機能膜をさらに備え、前記第一機能膜は、前記隔壁層及び前記フィルタ膜を覆う状態に配設されていることが好ましい。
このカラーフィルタによれば、隔壁層及びフィルタ膜を覆う状態に配設された第一機能膜をさらに備える。このような構成のカラーフィルタの第一機能膜を形成する際は、例えば、第一機能膜の材料を含む液状体を、隔壁層及びフィルタ膜を覆う位置に配置し、当該液状体を固化させて第一機能膜を形成する。液状体を隔壁層の上に配置すると、膨出部の端の辺りでは液状体がはじかれ易いことを、本適用例の発明者らが見出した。しかし、膨出部が上記適用例に記載したような膨出部であることによって、液状体がはじかれることを抑制することができる。
[適用例12]上記適用例にかかるカラーフィルタにおいて、前記曲線は、曲率半径が5μm以上の円弧、又は曲率半径が5μm以上の円弧が互いに接して連なった曲線であることが好ましい。
このカラーフィルタによれば、膨出部の外形を形成する曲線は曲率半径が5μm以上である。曲線の曲率半径が非常に小さい場合には、当該曲線の頂点部があたかも角部のように作用する。曲線の曲率半径を5μm以上にすることで、当該曲線の頂点部があたかも角部のように作用することを抑制して、膨出部の部分で隔壁層の上面に乗り上げた液状体が保持されることを、より確実に抑制することができる。
[適用例13]本適用例にかかる液晶装置は、上記適用例に記載のカラーフィルタを備えることを特徴とする。
この液晶装置によれば、フィルタ膜の材料を含む液状体をフィルタ膜区画に配置する際に、隔壁層の上面に液状体が乗り上げた状態になることを抑制できるカラーフィルタを備える。隔壁層の上面に液状体が乗り上げた状態になることを抑制することで、液状体が乗り上げることに起因して当該部分でフィルタ膜の形状が変形することを抑制して、所望の機能を実現するための所定の形状のフィルタ膜を形成することができる。液晶装置は、所望の機能を実現できるカラーフィルタを備えることで、所望の機能を実現することができる。
[適用例14]上記適用例にかかる液晶装置において、前記液晶装置の画素を駆動する駆動素子をさらに備え、前記駆動素子は、少なくとも一部が前記膨出部と重なる位置に配設されていることが好ましい。
この液晶装置によれば、駆動素子は、隔壁層の膨出部と重なる位置に配設されている。隔壁層は、フィルタ膜の形状を規定するものであって、光束が透過することは好ましくないため、遮光層を隔壁層と重なるように配置する。又は、遮光層の機能を有する隔壁層を形成する。したがって、遮光層の平面形状と隔壁層の平面形状とは略同一である。
液晶装置においては、光束が透過し難い構成部材は、遮光層と重なるように配置することで、当該構成部材が光学性能に影響を及ぼすことを抑制している。光束が透過し難い構成部材のなかで、駆動素子は平面形状の自由度が高くないため、遮光層の幅を駆動素子に合せた幅にすると、遮光層の幅を小さくすることが困難になる。駆動素子を遮光層の膨出部と重なる位置に配設することで、遮光層の膨出部以外の部分の幅を駆動素子の大きさに関わりなく狭くすることが可能となり、遮光層が占める面積を抑制して開口率を向上させることができる。
[適用例15]上記適用例にかかる液晶装置であって、当該液晶装置は、前記カラーフィルタが形成された第一の基板と、前記第一の基板と対向する第二の基板と、前記第一の基板と前記第二の基板との間隔を規定する間隔規定手段とをさらに備え、前記間隔規定手段は、少なくとも一部が前記膨出部と重なる位置に配設されていることが好ましい。
この液晶装置によれば、間隔規定手段は、遮光層の膨出部と重なる位置に配設されている。隔壁層は、フィルタ膜の形状を規定するものであって、光束が透過することは好ましくないため、遮光層を隔壁層と重なるように配置する。又は、遮光層の機能を有する隔壁層を形成する。したがって、遮光層の平面形状と隔壁層の平面形状とは略同一である。
液晶装置においては、光束が透過し難い構成部材は、遮光層と重なるように配置することで、当該構成部材が光学性能に影響を及ぼすことを抑制している。そのような構成部材のなかで、間隔規定手段は基板間の距離が変わるような力を支える必要があることから強度が必要であるため、強度を維持できるだけの面積を必要とする。このため、遮光層の幅を間隔規定手段に合せた幅にすると、遮光層の幅を小さくすることが困難になる。間隔規定手段を遮光層の膨出部と重なる位置に配設することで、遮光層の膨出部以外の部分の幅を間隔規定手段の大きさに関わりなく狭くすることが可能となり、遮光層が占める面積を抑制して開口率を向上させることができる。
以下、電気光学装置、及びカラーフィルタの好適な実施の形態について、図面を参照して説明する。実施形態は、電気光学装置の一例である液晶表示装置を構成する液晶表示パネルのカラーフィルタ基板の構成、及び電気光学装置の一例である有機EL表示装置の構成、並びにカラーフィルタのカラーフィルタ膜などを形成する工程、及び有機EL表示装置の発光層などを形成する工程を例にして説明する。なお、以下の説明において参照する図面では、図示の便宜上、部材又は部分の縦横の縮尺を実際のものとは異なるように表す場合がある。
(第一の実施形態)
最初に、電気光学装置、及びカラーフィルタの一実施形態である第一の実施形態について、説明する。本実施形態は、電気光学装置の一例である液晶表示装置のカラーフィルタの構成、及び機能膜の一例である色要素膜(フィルタ膜)などを形成する工程を例に説明する。また、電気光学装置の一例である有機EL表示装置の構成、及び機能膜の一例である発光層などを形成する工程を例に説明する。
<液滴吐出法>
最初に、フィルタ膜などの機能膜の形成に用いられる液滴吐出法について説明する。液滴吐出法は、材料の使用に無駄が少なく、しかも所望の位置に所望の量の材料を精度よく配置できるという利点を有する。液滴吐出法の吐出技術としては、帯電制御方式、加圧振動方式、電気機械変換方式、電気熱変換方式、静電吸引方式などが挙げられる。
このうち、電気機械変換方式は、ピエゾ素子(圧電素子)がパルス的な電気信号を受けて変形する性質を利用したもので、ピエゾ素子が変形することによって材料を含む液状体を貯留した空間に可撓性を有する材料で形成された部材を介して圧力を与え、この空間から液状体を押し出して吐出ノズルから吐出させるものである。ピエゾ方式は、液状体に熱を加えることがほとんどないため、熱による材料の組成などへの影響がほとんどないという利点を有する。また、駆動電圧などの駆動条件を調整することによって液滴の大きさを容易に調整することができるため、正確な吐出量を実現できるという利点も有する。本実施形態では、材料の組成などに影響を与えないため液状材料選択の自由度が高いこと、及び液滴の大きさを容易に調整することができるため液滴の制御性がよいことから、上記ピエゾ方式を用いる。
<液滴吐出装置>
次に、色要素膜の材料を含む機能液を配置するのに用いる液滴吐出ヘッド17を備える液滴吐出装置1の全体構成について、図1を参照して説明する。図1は液滴吐出装置の概略構成を示す外観斜視図である。
図1に示すように、液滴吐出装置1は、ヘッド機構部2と、ワーク機構部3と、機能液供給部4と、メンテナンス装置部5とを備えている。ヘッド機構部2は、液状体としての機能液を液滴として吐出する液滴吐出ヘッド17を有している。ワーク機構部3は、液滴吐出ヘッド17から吐出された液滴の吐出対象であるワーク20を載置するワーク載置台23を有している。機能液供給部4は、中継タンクと、給液チューブとを有し、当該給液チューブが、液滴吐出ヘッド17に接続されており、給液チューブを介して機能液が液滴吐出ヘッド17に供給される。メンテナンス装置部5は、液滴吐出ヘッド17の検査又は保守を実施する各装置を備えている。液滴吐出装置1は、また、これら各機構部などを総括的に制御する吐出装置制御部6を備えている。
さらに、液滴吐出装置1は、床上に設置された複数の支持脚8と、支持脚8の上側に設置された定盤9とを備えている。定盤9の上側には、ワーク機構部3が定盤9の長手方向(X軸方向)に延在するように配設されている。ワーク機構部3の上方には、定盤9に固定された2本の支持柱で支持されているヘッド機構部2が、ワーク機構部3と直交する方向(Y軸方向)に延在するように配設されている。また、定盤9の傍らには、ヘッド機構部2の液滴吐出ヘッド17に連通する供給管を有する機能液供給部4の機能液タンクなどが配置されている。ヘッド機構部2の一方の支持柱の近傍には、メンテナンス装置部5がワーク機構部3と並んでX軸方向に配設されている。さらに、定盤9の下側に、吐出装置制御部6が収容されている。
ヘッド機構部2は、液滴吐出ヘッド17を有するヘッドユニット21と、ヘッドユニット21を有するヘッドキャリッジ25と、ヘッドキャリッジ25が吊設された移動枠22とを備えている。移動枠22を、Y軸テーブルによってY軸方向に移動させることで、液滴吐出ヘッド17をY軸方向に自在に移動させる。また、移動した位置に保持する。ワーク機構部3は、ワーク載置台23を、X軸テーブルによって、X軸方向に移動させることで、ワーク載置台23に載置されたワーク20をX軸方向に自在に移動させる。また、移動した位置に保持する。
このように、液滴吐出ヘッド17は、Y軸方向の吐出位置まで移動して停止し、下方にあるワーク20のX軸方向の移動に同調して、機能液を液滴として吐出する。X軸方向に移動するワーク20と、Y軸方向に移動する液滴吐出ヘッド17とを相対的に制御することにより、ワーク20上の任意の位置に液滴を着弾させることで、所望する平面形状の描画を実施することが可能である。
<液滴吐出ヘッド>
次に、図2を参照して、液滴吐出ヘッド17について説明する。図2は、液滴吐出ヘッドの構成を示す図である。図2(a)は、液滴吐出ヘッドをノズルプレート側から見た外観斜視図であり、図2(b)は、液滴吐出ヘッドの圧力室周りの構造を示す斜視断面図であり、図2(c)は、液滴吐出ヘッドの吐出ノズル部の構造を示す断面図である。
図2(a)に示したように、液滴吐出ヘッド17は、いわゆる2連のものであり、2連の接続針72,72を有する液体導入部71と、液体導入部71の側方に連なるヘッド基板73と、液体導入部71に連なるポンプ部75と、ポンプ部75に連なるノズルプレート76と、を備えている。液体導入部71のそれぞれの接続針72には、それぞれ配管接続部材が接続されて、当該配管接続部材を介して給液チューブが接続され、給液チューブに接続された機能液供給部4から機能液が供給される。ヘッド基板73には、一対のヘッドコネクタ77,77が実装されており、当該ヘッドコネクタ77を介してフレキシブルフラットケーブル(FFCケーブル)が接続される。液滴吐出ヘッド17は、FFCケーブルを介して吐出装置制御部6と接続されており、FFCケーブルを介して信号の授受が行われる。ポンプ部75とノズルプレート76とにより、略方形状のヘッド本体74が構成されている。
ポンプ部75の基部側、すなわちヘッド本体74の基部側は、液体導入部71及びヘッド基板73を受けるべく方形フランジ状にフランジ部79が形成されている。このフランジ部79には、液滴吐出ヘッド17を固定する小ねじ用のねじ孔(雌ねじ)79aが一対形成されている。液滴吐出ヘッド17は、液滴吐出ヘッド17を保持するためのヘッド保持部材を貫通してねじ孔79aに螺合したヘッド止めねじにより、ヘッド保持部材に固定される。
ノズルプレート76のノズル形成面76aには、ノズルプレート76に形成されており液滴を吐出する吐出ノズル78から成るノズル列78Aが、2本形成されている。2本のノズル列78Aは相互に平行に列設されており、各ノズル列78Aは、等ピッチで並べた例えば180個(図示では模式的に表している)の吐出ノズル78で構成されている。すなわち、ヘッド本体74のノズル形成面76aには、その中心線を挟んで2本のノズル列78Aが配設されている。
液滴吐出ヘッド17が液滴吐出装置1に取り付けられた状態では、ノズル列78AはY軸方向に延在する。2列のノズル列78Aをそれぞれ構成する吐出ノズル78同士は、Y軸方向において、相互に半ノズルピッチずつ位置がずれている。1ノズルピッチは、例えば140μmである。X軸方向の同じ位置において、それぞれのノズル列78Aを構成する吐出ノズル78から吐出された液滴は、設計上では、Y軸方向に等間隔に並んで一直線上に着弾する。1個の液滴吐出ヘッド17が有する2本のノズル列78Aは、1本のノズル列として扱うことができる。
図2(b)及び(c)に示すように、液滴吐出ヘッド17は、ノズルプレート76にポンプ部75を構成する圧力室プレート51が積層されており、圧力室プレート51に振動板52が積層されている。
圧力室プレート51には、液体導入部71から振動板52の液供給孔53を経由して供給される機能液が常に充填される液たまり55が形成されている。液たまり55は、振動板52と、ノズルプレート76と、圧力室プレート51の壁とに囲まれた空間である。また、圧力室プレート51には、複数のヘッド隔壁57によって区切られた圧力室58が形成されている。振動板52と、ノズルプレート76と、2個のヘッド隔壁57とによって囲まれた空間が圧力室58である。
圧力室58は吐出ノズル78のそれぞれに対応して設けられており、圧力室58の数と吐出ノズル78の数とは同じである。圧力室58には、2個のヘッド隔壁57の間に位置する供給口56を介して、液たまり55から機能液が供給される。ヘッド隔壁57と圧力室58と吐出ノズル78と供給口56との組は、液たまり55に沿って1列に並んでおり、1列に並んだ吐出ノズル78がノズル列78Aを形成している。図2(b)では図示省略したが、図示した吐出ノズル78を含むノズル列78Aに対して液たまり55に関して略対称位置に、1列に並んで配設された吐出ノズル78がもう一列のノズル列78Aを形成しており、対応するヘッド隔壁57と圧力室58と供給口56との組が、1列に並んでいる。
振動板52の圧力室58を構成する部分には、それぞれ圧電素子59の一端が固定されている。圧電素子59の他端は、固定板(図示省略)を介して液滴吐出ヘッド17全体を支持する基台(図示省略)に固定されている。
圧電素子59は電極層と圧電材料とを積層した活性部を有し、電極層に駆動電圧を印加することで、活性部が長手方向(図2(b)又は(c)においては振動板52の厚さ方向)に縮む。活性部が縮むことで、圧電素子59の一端が固定された振動板52が圧力室58と反対側に引張られる力を受ける。振動板52が圧力室58と反対側に引張られることで、振動板52が圧力室58の反対側に撓む。これにより、圧力室58の容積が増加することから、機能液が液たまり55から供給口56を経て圧力室58に供給される。次に、電極層に印加されていた駆動電圧が解除されると、活性部が元の長さに戻ることで、圧電素子59が振動板52を押圧する。振動板52が押圧されることで、圧力室58側に戻る。これにより、圧力室58の容積が急激に元に戻る、すなわち増加していた容積が減少することから、圧力室58内に充填されていた機能液に圧力が加わり、当該圧力室58に連通して形成された吐出ノズル78から機能液が液滴となって吐出される。
吐出装置制御部6は、圧電素子59への印加電圧の制御、すなわち駆動信号を制御することにより、複数の吐出ノズル78のそれぞれに対して、機能液の吐出制御を行う。より詳細には、吐出ノズル78から吐出される液滴の体積や、単位時間あたりに吐出する液滴の数などを変化させることができる。これにより、基板上に着弾した液滴同士の距離や、基板上の一定の面積に着弾させる機能液の量などを変化させることができる。例えば、ノズル列78Aに並ぶ複数の吐出ノズル78の中から、液滴を吐出させる吐出ノズル78を選択的に使用することにより、ノズル列78Aの延在方向では、ノズル列78Aの長さの範囲であって吐出ノズル78のピッチ間隔で、複数の液滴を同時に吐出することができる。ノズル列78Aの延在方向と略直交する方向では、基板と吐出ノズル78とを相対移動させて、当該相対移動方向において、当該吐出ノズル78が対向可能な、基板の任意の位置に吐出ノズル78から吐出される液滴を配置することができる。なお、吐出ノズル78のそれぞれから吐出される液滴の体積は、例えば、1plから300pl(ピコリットル)の間で可変である。
<液晶表示パネルの構成>
次に、機能膜を有する電気光学装置の一例としての液晶装置が備える液晶表示パネルについて説明する。液晶表示パネル200(図3参照)は、液晶装置の一例であって、カラーフィルタの一例である液晶表示パネル用のカラーフィルタを備える液晶表示パネルである。
最初に、液晶表示パネル200の構成について、図3を参照して説明する。図3は、液晶表示パネルの概略構成を示す分解斜視図である。図3に示した液晶表示パネル200は、駆動素子として薄膜トランジスタ(TFT(Thin Film Transistor)素子)を用いるアクティブマトリックス方式の液晶装置であり、図示省略したバックライトを用いる透過型の液晶装置である。
図3に示すように、液晶表示パネル200は、TFT素子215を有する素子基板210と、対向電極207を有する対向基板220と、シール材(図示省略)によって接着された素子基板210と対向基板220との隙間に充填された液晶230(図9(k)参照)と、を備えている。貼り合わされた素子基板210と、対向基板220とには、互いに貼り合わされた面の反対側の面に、それぞれ偏光板231又は偏光板232が、配設されている。
素子基板210は、ガラス基板211の対向基板220と対向する面に、TFT素子215や、導電性を有する画素電極217や走査線212や信号線214が、形成されている。これらの素子や導電性を有する膜の間を埋めるように、絶縁層216が形成されており、走査線212及び信号線214は、絶縁層216の部分を挟んで互いに交差する状態で形成されている。走査線212と信号線214とは、絶縁層216の部分を間に挟むことで互いに絶縁されている。これらの走査線212と信号線214とに囲まれた領域内には画素電極217が形成されている。画素電極217は方形状の一部の角部分が方形状に欠けた形状をしている。画素電極217の切欠部と走査線212と信号線214とに囲まれた部分には、ソース電極、ドレイン電極、半導体部、及びゲート電極を具備するTFT素子215が組み込まれて構成されている。走査線212と信号線214とに信号を印加することによってTFT素子215をオン・オフして画素電極217への通電制御を実施する。
素子基板210の液晶230と接する面には、上記した走査線212や信号線214や画素電極217が形成された領域全体を覆う配向膜218が設けられている。
対向基板220は、ガラス基板201の素子基板210と対向する面に、カラーフィルタ(以降、「CF」と表記する。)層208が形成されている。CF層208は、隔壁204と、赤色フィルタ膜205Rと、緑色フィルタ膜205Gと、青色フィルタ膜205Bとを有している。ガラス基板201の上に、格子状に隔壁204を構成するブラックマトリックス202が形成されており、ブラックマトリックス202の上にバンク203が形成されている。ブラックマトリックス202とバンク203とで構成された隔壁204によって、方形のフィルタ膜領域225が形成されている。フィルタ膜領域225には、赤色フィルタ膜205R、緑色フィルタ膜205G、又は青色フィルタ膜205Bが形成されている。赤色フィルタ膜205R、緑色フィルタ膜205G、及び青色フィルタ膜205Bは、それぞれ上述した画素電極217のそれぞれと対向する位置及び形状に形成されている。
CF層208の上(素子基板210側)には、平坦化膜206が設けられている。平坦化膜206の上には、ITOなどの透明な導電性材料で形成された対向電極207が設けられている。平坦化膜206を設けることによって、対向電極207を形成する面を略平坦な面にしている。対向電極207は、上述した画素電極217が形成された領域全体を覆う大きさの連続した膜である。対向電極207は、図示省略した導通部を介して、素子基板210に形成された配線に接続されている。
対向基板220の液晶230と接する面には、少なくとも画素電極217の全面を覆う配向膜228が設けられている。液晶230は、素子基板210と対向基板220とが貼り合わされた状態において、対向基板220の配向膜228と、素子基板210の配向膜218と、対向基板220と素子基板210とを貼り合わせるシール材とに囲まれた空間に充填されている。
一つの画素電極217と、当該画素電極217に対応する液晶230の部分と、対向電極207の部分と、配向膜228の部分と、配向膜218の部分とで形成される素子が、電気光学素子に相当する。
なお、液晶表示パネル200は、透過型の構成としたが、反射層あるいは半透過反射層を設けて、反射型の液晶装置あるいは半透過反射型の液晶装置とすることもできる。
<マザー対向基板>
次に、マザー対向基板201Aについて、図4を参照して説明する。対向基板220は、分割されることによってガラス基板201となるマザー対向基板201Aの上に上述したCF層208などを形成した後、マザー対向基板201Aを個別の対向基板220(ガラス基板201)に分割して形成される。図4(a)は、対向基板の平面構造を模式的に示す平面であり、図4(b)は、マザー対向基板の平面構造を模式的に示す平面図である。なお、本実施形態においては、マザー対向基板201Aの上にCF層208などを形成したものや、CF層208などを形成する途中の状態のものも、マザー対向基板201Aと表記する。
対向基板220は、厚みおよそ1.0mmの透明な石英ガラスからなるガラス基板201を用いて形成されている。図4(a)に示すように、対向基板220は、ガラス基板201の周囲の僅かな額縁領域を除く部分に、CF層208が形成されている。CF層208は、方形状のガラス基板201の表面に複数のフィルタ膜領域225をドットパターン状、本実施形態ではドット・マトリックス状に形成し、当該フィルタ膜領域225にフィルタ膜205を形成することによって形成されている。ガラス基板201のCF層208が形成される領域にかからない位置には、図示省略したアライメントマークが形成されている。アライメントマークは、CF層208などを形成する諸工程を実行するためにガラス基板201を、液滴吐出装置1などの製造装置に取り付ける際などに位置決め用の基準マークとして用いられる。
図4(b)に示すように、マザー対向基板201Aには、対向基板220のCF層208が、分割されてガラス基板201となる部分のそれぞれに形成されている。
<フィルタ膜領域の形状>
次に、フィルタ膜領域225の平面形状について、図5を参照して説明する。図5は、素子基板におけるTFT素子を1個含む画素について、1個分の概略構成を示す平面図である。
上述したように、素子基板210には、TFT素子215と画素電極217と走査線212と信号線214とが形成されている。図5に示すように、TFT素子215は、ゲート電極151とドレイン電極154とソース電極157とを有している。
走査線212はX軸方向に延在しており、走査線212の一部がY軸方向に突出している。走査線212からY軸方向に突出した部分がゲート電極151として用いられている。信号線214はY軸方向に延在しており、信号線214の一部がX軸方向に突出している。信号線214からX軸方向に突出した部分がソース電極157として用いられている。ドレイン電極154は、一端が活性層を介してソース電極157と接続されており、一端が画素電極217と接続されている。
素子基板210と対向基板220とが接着された状態での、TFT素子215や画素電極217に対するフィルタ膜領域225の位置及び形状を、図5に破線で示している。フィルタ膜領域225の平面形状は、隔壁204によって規定されている。なお、フィルタ膜205が形成される領域としてのフィルタ膜領域225の形状は、ブラックマトリックス202とバンク203とで構成された隔壁204によって規定されるが、フィルタ膜205のフィルタ膜205として機能する開口領域の形状は、ブラックマトリックス202によって規定される。図5では、フィルタ膜領域225の外形と開口領域との形状の差を省略している。
隔壁204は、走査線212及び信号線214と重なる位置に、素子基板210と対向基板220との組立誤差を含めて、走査線212及び信号線214を覆うことが可能な幅で、形成されている。開口領域は大きいことが望ましいため、開口領域を可能な限り大きくできるように、隔壁204の幅は狭くすることが好ましい。隔壁204の幅を狭くしたことで、TFT素子215が形成された部分は覆えなくなるため、隔壁204がフィルタ膜領域225側に膨出した隔壁膨出部204aを、TFT素子215が形成された部分と重なる位置に形成している。隔壁膨出部204aの外形は、単独の円弧で構成されている。当該円弧は、素子基板210と対向基板220との組立誤差を含めて、隔壁膨出部204aがTFT素子215を覆うことができる大きさであって、対応する中心角が約90°となる曲率半径の円弧である。隔壁204が側壁層又は隔壁層に相当する。隔壁膨出部204aが、膨出部に相当する。TFT素子215が、駆動素子に相当する。
<カラーフィルタ膜の配列>
次に、対向基板220などに形成されているCF層208などにおけるフィルタ膜205(赤色フィルタ膜205R、緑色フィルタ膜205G、及び青色フィルタ膜205B)などの配列について、図6を参照して説明する。図6は、3色カラーフィルタのフィルタ膜の配列例を示す模式平面図である。
図6に示すように、フィルタ膜205は、透光性のない樹脂材料によって格子状のパターンに形成された隔壁204によって区画されてドット・マトリックス状に並んだ複数の例えば方形状のフィルタ膜領域225を色材で埋めることによって形成される。例えば、フィルタ膜205を構成する色材を含む機能液をフィルタ膜領域225に充填し、当該機能液の溶媒を蒸発させて機能液を乾燥させることで、フィルタ膜領域225を埋める膜状のフィルタ膜205を形成する。
3色カラーフィルタにおける赤色フィルタ膜205R、緑色フィルタ膜205G、及び青色フィルタ膜205Bなどの配列としては、例えば、ストライプ配列、モザイク配列、デルタ配列などが知られている。図6(a)は、ストライプ配列を示す模式平面図であり、図6(b)は、モザイク配列を示す模式平面図であり、図6(c)は、デルタ配列を示す模式平面図である。
ストライプ配列は、図6(a)に示したように、マトリックスの縦列が全て同色の赤色フィルタ膜205R、緑色フィルタ膜205G、又は青色フィルタ膜205Bになる配列である。
モザイク配列は、図6(b)に示したように、横方向の各行ごとにフィルタ膜205を一つ分だけ色をずらした配列で、3色フィルタの場合、縦横の直線上に並んだ任意の3つのフィルタ膜205が3色となる配列である。
デルタ配列は、図6(c)に示したように、フィルタ膜205の配置を段違いにすることによって、3色フィルタの場合、任意の隣接する3つのフィルタ膜205が異なる色となる配列である。
図6(a)、(b)、又は(c)に示した3色フィルタにおいて、フィルタ膜205は、それぞれが、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)のうちのいずれか1色の色材によって形成されている。隣り合って形成された赤色フィルタ膜205R、緑色フィルタ膜205G、及び青色フィルタ膜205Bを各1個ずつ含むフィルタ膜205の組で、画像を構成する最小単位である絵素のフィルタ(以降、「絵素フィルタ254」と表記する。)を形成している。一つの絵素フィルタ254内の赤色フィルタ膜205R、緑色フィルタ膜205G、及び青色フィルタ膜205Bのいずれか一つ又はそれらの組合せに光を選択的に通過させることにより、さらに、通過させる光の光量を調整することによりフルカラー表示を行う。
<液晶表示パネルの形成>
次に、液晶表示パネル200を形成する工程について、図7、図8、図9、図10、及び図11を参照して説明する。図7は、液晶表示パネルを形成する過程を示すフローチャートである。図8は、液晶表示パネルを形成する過程におけるフィルタ膜を形成する工程などを示す断面図であり、図9は、液晶表示パネルを形成する過程における配向膜を形成する工程などを示す断面図である。図10は、フィルタ膜を形成する工程における機能液の状態を示す説明図である。図11は、平坦化膜を形成する工程における機能液の状態を示す説明図である。液晶表示パネル200は、それぞれ別々に形成した素子基板210と対向基板220とを、貼り合わせて形成する。
図7に示したステップS1からステップS5を実行することで、対向基板220を形成する。
ステップS1では、ガラス基板201の上に、フィルタ膜領域225を区画形成するための隔壁部を形成する。隔壁部は、ブラックマトリックス202を格子状に形成し、その上にバンク203を形成して、ブラックマトリックス202とバンク203とで構成された隔壁204を格子状に配置することによって形成する。これにより、図8(a)に示すように、ガラス基板201の表面に、フィルタ膜領域225が形成される。上述したように、フィルタ膜領域225は、隔壁204によって区画されており、略方形の一部が欠けた平面形状を有している。
次に、図7のステップS2では、赤色フィルタ膜205R、緑色フィルタ膜205G、及び青色フィルタ膜205Bを形成して、CF層208を形成する。赤色フィルタ膜205R、緑色フィルタ膜205G、及び青色フィルタ膜205Bは、フィルタ膜領域225に、赤色フィルタ膜205R、緑色フィルタ膜205G、又は青色フィルタ膜205Bを構成する材料を含む機能液252をそれぞれ充填して、当該機能液252を乾燥させることによって形成する。
より詳細には、図8(b)に示すように、隔壁204によって区画されたフィルタ膜領域225が形成されたガラス基板201の表面に赤色吐出ヘッド17Rを対向させる。当該赤色吐出ヘッド17Rが有する吐出ノズル78から、赤色フィルタ膜205Rを形成するべきフィルタ膜領域225Rに向けて、赤色機能液252Rを吐出することによって、フィルタ膜領域225Rに赤色機能液252Rを配置する。同時に、ガラス基板201に対して赤色吐出ヘッド17Rを矢印aで示したように相対移動させることによって、ガラス基板201に形成された全てのフィルタ膜領域225Rに赤色機能液252Rを配置する。
配置した赤色機能液252Rを乾燥させることによって、図8(c)に示すように、フィルタ膜領域225Rに赤色フィルタ膜205Rを形成する。
同様にして、図8(b)に示した、緑色フィルタ膜205G又は青色フィルタ膜205Bを形成するべきフィルタ膜領域225G又はフィルタ膜領域225Bに、図8(c)に示すように、緑色機能液252G又は青色機能液252Bを配置する。緑色機能液252G及び青色機能液252Bを乾燥させることによって、図8(d)に示すように、フィルタ膜領域225G及びフィルタ膜領域225Bに緑色フィルタ膜205G又は青色フィルタ膜205Bを形成する。赤色フィルタ膜205Rと合わせて、赤色フィルタ膜205R、緑色フィルタ膜205G、及び青色フィルタ膜205Bからなる3色カラーフィルタが形成される。
ここで、フィルタ膜領域225に向けて吐出された機能液252が隔壁膨出部204aにかかった場合の挙動について、図10を参照して説明する。図10(a),(b),(c)は、機能液が隔壁膨出部にかかった場合の挙動を示す説明図であり、図10(d),(e),(f)は、略直角な外形の角を有する従来の隔壁膨出部に、機能液がかかった場合の挙動を示す説明図である。
図10(d)の平面図に示すように、機能液252が略直角な外形の角を有する従来の隔壁膨出部204bの角部に乗り上げた場合には、角部においては乗り上げた機能液252がフィルタ膜領域225bに落ち難い。このため、図10(e)の断面図に示すように、角部の上に機能液252が乗り上げた状態が維持される。この状態で機能液252を乾燥させると、図10(f)に示すように、隔壁膨出部204bの角部の上に一部が乗り上げており、当該乗り上げ部と連なって、隔壁膨出部204bの角部の近くが厚くなったフィルタ膜205fが形成される。フィルタ膜205fは、一部分の厚さが異なるため、所定の色の画素が形成できない可能性が高い。
一方、機能液252が外形を円弧で形成された隔壁膨出部204aに乗り上げた場合には、円弧で形成された滑らかな外形形状においては、乗り上げた機能液252が表面張力によってフィルタ膜領域225に入った機能液252の方に引っ張られることを妨げる力が生じ難い。このため、図10(a)の平面図、及び図10(b)の断面図に示すように、隔壁膨出部204aに乗り上げた機能液252がフィルタ膜領域225に流れ落ちる可能性が高い。この状態で機能液252を乾燥させることで、図10(c)に示すように、フィルタ膜領域225の全面を埋める状態で、全面が略平坦であり、略均一な厚さのフィルタ膜205が形成される。
次に、図7のステップS3では、平坦化層を形成する。CF層208の上の全面に平坦化膜206の材料を含む機能液206a(図11参照)を配置し、当該機能液206aを固化させることによって、図8(e)に示すように、CF層208を構成する赤色フィルタ膜205R、緑色フィルタ膜205G、青色フィルタ膜205B、及び隔壁204の上に、平坦化層としての平坦化膜206を形成する。平坦化膜206は、少なくともCF層208の全面を覆う領域に形成する。平坦化膜206を設けることによって、対向電極207を形成する面を略平坦な面にしている。
ここで、CF層208の上の全面に配置された機能液206aの隔壁膨出部204aなどの周囲での挙動について、図11を参照して説明する。図11(a),(b),(c)は、機能液の本実施形態における隔壁膨出部の周囲での挙動を示す説明図であり、図11(d),(e),(f)は、略直角な外形の角を有する従来の隔壁膨出部の周囲での挙動を示す説明図である。
図11(d)の断面図に示すように、略直角な外形の角を有する従来の隔壁膨出部204bの周囲では、あたかも角部分で機能液206aが突き破られたかのように、角部の部分で機能液206aがはじかれる現象が見られた。このため、図11(e)の平面図に示すように、隔壁膨出部204bの角部の上の周囲で機能液206aが配置されない部分が生ずる。この状態で機能液206aを乾燥させると、図11(f)の断面図に示すように、隔壁膨出部204bの角部の上の周囲が部分的に欠けた平坦化膜206fが形成される。
一方、図11(a)の断面図に示すように、外形形状に鋭い角を持たない隔壁膨出部204aの周囲では、機能液206aがはじかれる現象は発生し難い。したがって、図11(b)の平面図に示すように、隔壁膨出部204aが存在することの影響を受けることなく、CF層208の全面を覆う領域に、略均等に機能液206aが配置される。この状態で機能液206aを乾燥させることによって、図11(c)に示すように、CF層208の全面を覆う状態で、表面の全面が略平坦な平坦化膜206が形成される。
機能液206aの配置は、機能液252と同様に、液滴吐出装置1のようなインクジェット方式の吐出装置を用いて実施することができる。あるいは、他の吐出装置を用いて実施することもできる。さらに、スピンコートのような膜形成方法も用いることができる。
なお、上述したフィルタ膜205を形成する工程において、フィルタ膜205fのようなフィルタ膜が形成されていた場合には、当該フィルタ膜が形成されたCF層の多くは不良品であり、適切な機能が実現されていない可能性が高い。したがって、フィルタ膜205fのようなフィルタ膜が形成されていた場合には、以降の工程は中止して、平坦化膜206の形成などの工程は実施しないことが望ましい。
次に、図7のステップS4では、対向電極207を形成する。図8(f)に示すように、平坦化膜206の上の、少なくともCF層208のフィルタ膜205が形成された領域の全面を覆う領域に、透明な導電材料を用いて、薄膜を形成する。この薄膜が、上述した対向電極207である。
次に、図7のステップS5では、対向電極207の上に、対向基板220の配向膜228を形成する。配向膜228は、少なくともCF層208の全面を覆う領域に形成する。
図9(g)に示すように、対向電極207が形成されたガラス基板201の表面に液滴吐出ヘッド17を対向させて、液滴吐出ヘッド17からガラス基板201の表面に向けて配向膜液242を吐出する。同時に、ガラス基板201に対して液滴吐出ヘッド17を矢印aで示したように相対移動させることによって、ガラス基板201の配向膜228を形成する領域の全面に配向膜液242を配置する。配置された配向膜液242を乾燥させることで、図9(h)に示すように、配向膜228を形成する。ステップS5を実施して、対向基板220が形成される。
図7に示したステップS1からステップS5を実行する他方で、図7に示したステップS6からステップS8を実行することで、素子基板210を形成する。
ステップS6では、ガラス基板211の上に導電層や絶縁層や半導体層を形成することで、TFT素子215などの素子や、走査線212や、信号線214や、絶縁層216などを形成する。走査線212及び信号線214は、素子基板210と対向基板220とが、貼り合わされた状態で、隔壁204に対向する位置に、即ち画素の周辺の位置に形成する。TFT素子215は、画素の端に位置するように形成し、1画素に少なくとも1個のTFT素子215を形成する。
次に、ステップS7では、画素電極217を形成する。画素電極217は、素子基板210と対向基板220とが、貼り合わされた状態で、赤色フィルタ膜205R、緑色フィルタ膜205G、又は青色フィルタ膜205Bに対向する位置に、形成する。画素電極217は、TFT素子215のドレイン電極と電気的に接続させる。
次に、ステップS8では、画素電極217などの上に、素子基板210の配向膜218を形成する。配向膜218は、少なくとも全ての画素電極217の全面を覆う領域に形成する。
図9(i)に示すように、画素電極217が形成されたガラス基板211の表面に液滴吐出ヘッド17を対向させて、液滴吐出ヘッド17からガラス基板211の表面に向けて配向膜液242を吐出する。同時に、ガラス基板211に対して液滴吐出ヘッド17を矢印aで示したように相対移動させることによって、ガラス基板211の配向膜218を形成する領域の全面に配向膜液242を配置する。配置された配向膜液242を乾燥させることで、図9(j)に示すように、配向膜218を形成する。ステップS8を実施して、素子基板210が形成される。
次に、図7のステップS9では、形成された対向基板220と素子基板210とを貼り合わせて、図9(k)に示すように、間に液晶230を充填する。さらに、偏光板231と偏光板232とを貼りつけるなどして、液晶表示パネル200を組立てる。複数のガラス基板201やガラス基板211からなるマザー基板に、複数の対向基板220や素子基板210を形成する場合には、複数の液晶表示パネル200が形成されたマザー基板を個別の液晶表示パネル200に分割する。あるいは、マザー対向基板201Aやマザー素子基板を、対向基板220や素子基板210に分割する工程を実施した後にステップS9を実施する。ステップS9を実施して、液晶表示パネル200を形成する工程を終了する。
<隔壁膨出部の形状例>
次に、上述した隔壁膨出部204aとは異なる隔壁膨出部の形状例について、図12を参照して説明する。図12は、隔壁膨出部の形状例を示す平面図である。
図12(a)に示した隔壁膨出部262aは、フィルタ膜領域261を区画形成する隔壁262が、フィルタ膜領域261の隅の部分に膨出したものである。隔壁膨出部262aは、角部を円弧にすることで、鋭角の角部を無くしている。隔壁262が側壁層又は隔壁層に相当する。隔壁膨出部262aが、膨出部に相当する。
図12(b)に示した隔壁膨出部264aは、フィルタ膜領域263を区画形成する隔壁264が、フィルタ膜領域263の隅の部分に膨出したものである。隔壁膨出部264aは、角部を面取りすることで、隔壁膨出部264a側の鋭角の角部を無くして、鈍角の角のみにしている。隔壁264が側壁層又は隔壁層に相当する。隔壁膨出部264aが、膨出部に相当する。
図12(c)に示した隔壁膨出部266aは、フィルタ膜領域265を区画形成する隔壁266が、フィルタ膜領域265の隅の部分に膨出したものである。隔壁膨出部266aは、12角形を概ね4等分した形状であって、3個ある角部の角度が概ね150°の鈍角になっている。隔壁266が側壁層又は隔壁層に相当する。隔壁膨出部266aが、膨出部に相当する。
図12(d)に示した隔壁膨出部268aは、フィルタ膜領域267を区画形成する隔壁268が、フィルタ膜領域267の隅の部分に膨出したものである。隔壁膨出部268aは、外形が単独の円弧で形成されている。隔壁膨出部268aの外形を構成する円弧は、外形を構成する円弧に対応する中心角が90°より小さくなるような曲率半径の円弧である。隔壁膨出部268aの隔壁268からの膨出量が略同等の場合、上述した隔壁膨出部204aのように、外形を構成する円弧に対応する中心角が約90°となる曲率半径より大きい曲率半径の円弧である。隔壁268が側壁層又は隔壁層に相当する。隔壁膨出部268aが、膨出部に相当する。
図12(e)に示した隔壁膨出部270aは、フィルタ膜領域269を区画形成する隔壁270が、フィルタ膜領域269の隅の部分に膨出したものである。隔壁膨出部270aの外形形状は、上述した隔壁膨出部262aの外形を構成する円弧と隔壁262とを、双方に接する円弧で結んだ形状である。隔壁270が側壁層又は隔壁層に相当する。隔壁膨出部270aが、膨出部に相当する。
フィルタ膜領域269において、隔壁270の側面と隔壁膨出部270aの外形とで形成されるの隅の角が円弧になるため、角である場合にくらべて、当該隅に機能液252が充填され易くなる。
隔壁膨出部264a、隔壁膨出部266a、及び隔壁膨出部268aにおいても、隔壁264、隔壁266、又は隔壁268とで形成する隅の角を円弧にすることで、角である場合にくらべて、当該隅に機能液252が充填され易くなる。
図12(f)に示した隔壁膨出部272aは、フィルタ膜領域271を区画形成する隔壁272の部分が、フィルタ膜領域271の隅以外の部分で、フィルタ膜領域271に膨出したものである。隔壁膨出部272aは、膨出した先端部を、隔壁膨出部272aの幅の1/2の半径の円弧にすることで、鋭角の角部を無くしている。隔壁272が側壁層又は隔壁層に相当する。隔壁膨出部272aが、膨出部に相当する。
図12(g)に示した隔壁膨出部274aは、フィルタ膜領域273を区画形成する隔壁274の部分が、フィルタ膜領域273の隅以外の部分で、フィルタ膜領域273に膨出したものである。隔壁膨出部274aは、6角形を概ね2等分した形状であって、2個ある角部の角度が概ね120°の鈍角になっている。
図12(h)に示した隔壁膨出部276aは、フィルタ膜領域275を区画形成する隔壁276の部分が、フィルタ膜領域275の隅以外の部分で、フィルタ膜領域275に膨出したものである。隔壁膨出部276aの外形は、隔壁276から略垂直に立ち上がる2本の直線と、当該2本の直線のそれぞれと接続し、膨出した先端部を形成する円弧とで構成されている。2本の直線のそれぞれと円弧との接続部において直線と円弧とが形成する隔壁膨出部276a側の角度は鈍角になっている。隔壁276が側壁層又は隔壁層に相当する。隔壁膨出部276aが、膨出部に相当する。
図12(i)に示した隔壁膨出部278aは、フィルタ膜領域277を区画形成する隔壁278の部分が、フィルタ膜領域277の隅以外の部分で、フィルタ膜領域277に膨出したものである。隔壁膨出部278aの外形形状は、上述した隔壁膨出部274aの外形を構成する直線と直線との角部を円弧で構成し、隔壁膨出部274aの外形と隔壁274とを、双方に接する円弧で結んだ形状である。隔壁278が側壁層又は隔壁層に相当する。隔壁膨出部278aが、膨出部に相当する。
隔壁膨出部274aの外形を構成する直線と直線との角部を円弧で構成することによって、角である場合にくらべて、より「機能液が乗り上げる現象」や「機能液がはじかれる現象」が発生することを抑制することができる。
隔壁膨出部264a、及び隔壁膨出部266aにおいても、外形を構成する直線と直線との角部を円弧で構成することによって、角である場合にくらべて、より「機能液が乗り上げる現象」や「機能液がはじかれる現象」が発生することを抑制することができる。
隔壁膨出部274aの外形と隔壁274とで形成する隅の角を円弧にすることで、角である場合にくらべて、当該隅に機能液252が充填され易くなる。
隔壁膨出部272aにおいても、隔壁膨出部272aの外形と隔壁272とで形成する隅の角を円弧にすることで、角である場合にくらべて、当該隅に機能液252が充填され易くなる。
図12(j)に示した隔壁膨出部280aは、フィルタ膜領域279を区画形成する隔壁280の部分が、フィルタ膜領域279の隅以外の部分で、フィルタ膜領域279に膨出したものである。隔壁膨出部280aの外形形状は、上述した隔壁膨出部276aの外形を構成する円弧と隔壁276とを、双方に接する円弧で結んだ形状である。隔壁280が側壁層又は隔壁層に相当する。隔壁膨出部280aが、膨出部に相当する。
隔壁膨出部280aの外形と隔壁280とで形成する隅の角を円弧にすることで、角である場合にくらべて、当該隅に機能液252が充填され易くなる。
<有機EL表示装置>
次に、電気光学装置の他の一例である有機EL表示装置の構成、及び有機EL表示装置を製造する工程において機能膜の一例である発光層及び正孔輸送層を形成する工程について説明する。
<有機EL表示装置の構成>
最初に、有機EL表示装置の構成について、図13、図14、及び図15を参照して説明する。図13は、有機EL表示装置の平面構成を示す概略正面図である。図14は、有機EL表示装置の表示領域に配列された有機EL素子の配列例を示す平面図である。
図13に示すように、有機EL表示装置300は、発光素子である複数の有機EL素子307を有する素子基板301と、封止基板309とを備えている。有機EL素子307はいわゆるカラー素子であり、有機EL表示装置300は、図14に示すように、赤色素子307R(赤色系)、緑色素子307G(緑色系)、青色素子307B(青色系)の3色の有機EL素子307を有している。有機EL素子307は表示領域306に配置されており、当該表示領域306に画像が表示される。有機EL素子307が、電気光学素子に相当する。
素子基板301上の3色の有機EL素子307は、図14(a)、及び図14(b)に示すように、例えば、透光性のない樹脂材料によって格子状のパターンに形成された隔壁315によって区画されてドット・マトリックス状に並んだ複数の例えば略方形状の領域に発光層317(図15参照)などを形成することによって形成される。例えば、有機EL素子307を構成する正孔輸送層316(図15参照)や発光層317の材料を含む機能液を隔壁315によって区画された領域(以降、「画素区画321」と表記する。)(図15参照)に充填し、当該機能液の溶媒を蒸発させて機能液を乾燥させることで、正孔輸送層316や発光層317を形成する。正孔輸送層316や発光層317が機能膜に相当する。
素子基板301は、各有機EL素子307に対応した位置に、駆動素子としての複数のスイッチング素子312(図15参照)を備えている。スイッチング素子312は、例えば、TFT(Thin Film Transistor)素子である。また、封止基板309よりもひとまわり大きく、額縁状に張り出した部分には、スイッチング素子312を駆動する2つの走査線駆動回路部303と1つのデータ線駆動回路部304が設けられている。素子基板301の端子部301aには、これらの走査線駆動回路部303、又はデータ線駆動回路部304と外部駆動回路とを接続するためのフレキシブルな中継基板308が実装されている。これらの走査線駆動回路部303、及びデータ線駆動回路部304は、例えば、予め素子基板301の表面に低温ポリシリコンの半導体層を形成して構成する。
図14に示すように、有機EL素子307の平面形状は、隔壁315によって規定されている。隔壁315は、絶縁層を介して互いに略直交するデータ線(図示省略)及び走査線(図示省略)を覆う位置に配設されている。データ線及び走査線を覆うのに充分な幅であっても、スイッチング素子312を覆うためには幅が不足するため、隔壁315が画素区画321側に膨出した隔壁膨出部315aを、スイッチング素子312が形成された部分と重なる位置に形成している。隔壁膨出部315aの外形は、単独の円弧で構成されている。当該円弧は、隔壁膨出部315aがスイッチング素子312を覆うことができる大きさであって、対応する中心角が約90°となる曲率半径の円弧である。
隔壁315が側壁層又は隔壁層に相当する。隔壁膨出部315aが、膨出部に相当する。スイッチング素子312が、駆動素子に相当する。
有機EL素子及び隔壁膨出部の平面形状についても、図12を参照して説明したフィルタ膜(フィルタ膜領域)及び隔壁膨出部の形状例と同様の平面形状にすることも可能である。
有機EL素子307の配列としては、例えば、ストライプ配列、モザイク配列、デルタ配列等が知られている。ストライプ配列は、図14(a)に示したように、マトリックスの縦列が全て同色の有機EL素子307になる配列である。モザイク配列は、図14(b)に示したように、横方向の各行ごとに有機EL素子307一つ分だけ色をずらした配列で、3色有機EL表示装置の場合、縦横の直線上に並んだ任意の3つの有機EL素子307が3色となる配列である。そして、図14では図示省略したデルタ配列は、有機EL素子307の配置を段違いにし、3色有機EL表示装置の場合、任意の隣接する3つの有機EL素子307が異なる色となる配列である。
次に、有機EL表示装置300の有機EL素子307の構成について説明する。図15は、有機EL表示装置の有機EL素子を含む要部の断面図である。
図15に示すように、素子基板301は、ガラス基板310と、複数のスイッチング素子312と、絶縁層311と、導通層314aと、複数の画素電極314と、隔壁315と、を有している。複数のスイッチング素子312は、ガラス基板310の一方の表面上に形成されており、絶縁層311は、スイッチング素子312を覆うように形成されている。複数の画素電極314は、絶縁層311の上に形成されており、導通層314aを介してスイッチング素子312と導通している。隔壁315は、絶縁層311の上で複数の画素電極314の間に形成されている。
さらに、隔壁315によって区画された画素区画321の画素電極314上に形成された正孔輸送層316と、正孔輸送層316上に積層して形成された発光層317と、発光層317および隔壁315を覆うように設けられた対向電極318と、を有する。有機EL表示装置300は、素子基板301の対向電極318に対向して封止基板309が配置され、対向電極318と封止基板309との間に不活性ガス320が封入されている。隔壁315によって区画された領域の画素電極314上に形成された正孔輸送層316、発光層317、対向電極318が、有機EL素子307に該当する。
画素区画321に、赤色、緑色、又は青色の光をそれぞれ発光する、赤色発光層317R(赤色系)、緑色発光層317G(緑色系)、又は青色発光層317B(青色系)を形成することで、赤色素子307R、緑色素子307G、又は青色素子307Bを形成する。赤色素子307R、緑色素子307G、青色素子307Bを各1個ずつ含む有機EL素子307の組で、画像を構成する最小単位である絵素を形成している。1絵素内の赤色素子307R、緑色素子307G、青色素子307Bのいずれか1つ又はそれらの組合せを選択的に発光させることにより、フルカラー表示を行う。
<有機EL素子の製造>
次に、有機EL表示装置300の素子基板301における、有機EL素子307を構成する正孔輸送層316及び発光層317の形成工程について、図16及び図17を参照して説明する。図16は素子基板の正孔輸送層及び発光層の形成工程を示すフローチャートであり、図17(a)乃至(e)は素子基板の正孔輸送層及び発光層の形成工程を示す模式断面図である。
図16のステップS21では、図17(a)に示すように、スイッチング素子312と、絶縁層311と、導通層314aと、画素電極314とが形成されたガラス基板310の表面に、隔壁315を形成する。隔壁315は、例えば、ガラス基板310の表面に隔壁315の材料を含む機能液を塗布し、乾燥させて隔壁膜を形成し、フォトエッチングなどで画素区画321などの部分を取り除くことで、形成する。
次に、図16のステップS22では、隔壁315が形成されたガラス基板310を洗浄する。
次に、ステップS23では、隔壁315が形成され洗浄されたガラス基板310を、配置された機能液が馴染み易くなるように、表面処理する。隔壁315に囲まれた画素区画321の底部と、隔壁315の側面とが、正孔輸送層316を形成する正孔輸送層形成材料を含む機能液である正孔輸送層材料液560に対して親液性となるように処理し、隔壁315の頂部は正孔輸送層材料液560に対して撥液性となるように処理する。この処理によって、画素区画321に充填されるべく配置された正孔輸送層材料液560が画素区画321に馴染み易くなると共に、画素区画321から溢れ出し難くなる。
次に、ステップS24では、正孔輸送層材料液560を配置する。図17(b)に示すように、隔壁315によって形成された複数の画素区画321のそれぞれに正孔輸送層316の材料を含む正孔輸送層材料液560を液滴吐出ヘッド17から液滴560aとして吐出し、画素区画321に正孔輸送層材料液560を配置する。
より具体的には、正孔輸送層316を形成する画素区画321に順次液滴吐出ヘッド17の吐出ノズル78が対向するように位置決めし、正孔輸送層材料液560を液滴560aとして吐出して、画素区画321に着弾させる。画素区画321に所定の量の正孔輸送層材料液560を着弾させて、ステップS24の正孔輸送層材料液配置工程を終了する。
次に、図16のステップS25では、画素区画321に正孔輸送層材料液560が配置されたガラス基板310を減圧環境に投入し、正孔輸送層材料液560を乾燥させて、正孔輸送層316を形成する。なお、正孔輸送層材料液560は、厳密には、液滴吐出ヘッド17から液滴560aとして吐出された瞬間から乾燥を開始するが、正孔輸送層材料液560の溶媒の沸点などを調節することで、例えば、着弾して画素区画321に濡れ広がったところで流動しない程度に固まるようにすることができる。ステップS25を終了して、図17(c)に示すように、正孔輸送層316が形成される。
次に、図16のステップS26では、発光層材料液570を配置する。図17(d)に示したように、正孔輸送層316が形成された複数の画素区画321のそれぞれに発光層317の材料を含む発光層材料液570を液滴吐出ヘッド17から液滴570aとして吐出し、画素区画321の正孔輸送層316の上に発光層材料液570を配置する。勿論、異なる色の各発光層317が形成される各画素区画321に対しては、異なる発光層材料を含む発光層材料液570を吐出する。例えば、上述した3色の発光層によるカラー表示(図14参照)であれば、赤色、緑色、又は青色の光を発光する、赤色発光層317R(赤色系)、緑色発光層317G(緑色系)、又は青色発光層317B(青色系)をそれぞれ形成するべき画素区画321に向けて、それぞれの発光層317を形成する発光層形成材料を含む発光層材料液570R、発光層材料液570G、又は発光層材料液570Bを液滴吐出ヘッド17から吐出する。
なお、正孔輸送層材料液560が画素区画321に馴染み易くなると共に画素区画321から溢れ出し難くなるようにステップS23で実行した表面処理が、発光層材料液570については有効でない場合には、ステップS26を実行する前に、ステップS23で実行した処理と同様の表面処理を実行する。勿論、この場合に実行する処理は、発光層材料液570が画素区画321に馴染み易くなると共に画素区画321から溢れ出し難くなるようにする表面処理である。
発光層材料液570R、発光層材料液570G、又は発光層材料液570Bをそれぞれ配置するべきそれぞれの画素区画321に、所定の量の発光層材料液570R、発光層材料液570G、又は発光層材料液570Bを着弾させて、ステップS26の発光層材料液配置工程を終了する。
次に、ステップS27では、画素区画321に発光層材料液570が配置されたガラス基板310を減圧環境に投入し、発光層材料液570を乾燥させて、発光層317を形成する。なお、発光層材料液570は、厳密には、液滴吐出ヘッド17から液滴として吐出された瞬間から乾燥を開始するが、発光層材料液570の溶媒の沸点などを調節することで、例えば、着弾して画素区画321に濡れ広がったところで流動しない程度に固まるようにすることができる。ステップS27を終了して、図17(e)に示すように、発光層317が形成される。
画素区画321に向けて吐出された正孔輸送層材料液560や発光層材料液570が隔壁膨出部315aにかかった場合の正孔輸送層材料液560や発光層材料液570の挙動は、図10を参照して説明した、フィルタ膜領域225に向けて吐出された機能液252が隔壁膨出部204aにかかった場合の機能液252の挙動と同様である。隔壁膨出部315aの外形が円弧で構成されていることにより、正孔輸送層材料液560や発光層材料液570が隔壁膨出部315aに乗り上げた状態が維持されることを抑制して、画素区画321の全面を埋める状態で、全面が略平坦であり、略均一な厚さの正孔輸送層316又は発光層317が形成される。
図17(e)に示すように、発光層317を形成して、正孔輸送層316及び発光層317の形成工程を終了する。
さらに、対向電極318を形成する工程を実行して、素子基板301を形成する。対向電極318は、導電性材料を含む機能液(以降、「導電材料機能液」と表記する。)を、対向電極318を形成する領域に配置し、当該導電材料機能液を固化することでも形成することができる。
導電材料機能液の配置は、正孔輸送層材料液560などと同様に、液滴吐出装置1のようなインクジェット方式の吐出装置を用いて実施することができる。あるいは、他の吐出装置を用いて実施することもできる。さらに、スピンコートのような膜形成方法も用いることができる。
隔壁315及び隔壁膨出部315a上の全面に配置された導電材料機能液の隔壁膨出部315aの周囲での挙動は、図11を参照して説明した、CF層208の上の全面に配置された機能液206aの隔壁膨出部204aなどの周囲での挙動と同様である。隔壁膨出部315aの外形が円弧で構成されていることにより、導電材料機能液がはじかれる現象は発生し難い。したがって、図11を参照して説明したように、隔壁膨出部315aの有無に関わらず、対向電極318を形成する領域に、略均等に導電材料機能液が配置される。この状態で導電材料機能液を乾燥させることによって、隔壁315及び隔壁膨出部315aの全面も覆う状態で、全面にわたって略均一な厚さを有する対向電極318が形成される。
さらに、封止基板309を取付け、上述した中継基板308等を実装して、有機EL表示装置300を形成する。
以下、第一の実施形態の効果を記載する。第一の実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)隔壁膨出部204aの外形は、円弧で構成されている。滑らかな外形形状においては、乗り上げた機能液252が表面張力によってフィルタ膜領域225に入った機能液252の方に引っ張られることを妨げる力が生じ難いため、隔壁膨出部204aに乗り上げた機能液252がフィルタ膜領域225に流れ落ち易くすることができる。
(2)隔壁204がフィルタ膜領域225側に膨出した隔壁膨出部204aを、TFT素子215が形成された部分と重なる位置に形成している。これにより、TFT素子215と重ならない部分の隔壁204の幅を、TFT素子215の大きさに関わりなく狭くすることができる。隔壁204の幅を狭くすることで、CF層208における開口率を大きくすることができる。
(3)隔壁膨出部204aの外形は、円弧で構成されている。外形形状に鋭い角を持たない隔壁膨出部204aの周囲では、隔壁膨出部204aの上に配置された機能液206aがはじかれる現象は発生し難いため、隔壁膨出部204aが存在することの影響を受けることなく、CF層208の全面を覆う領域に、略均等に機能液206aを配置することができる。
(4)隔壁膨出部315aの外形は、円弧で構成されている。滑らかな外形形状においては、乗り上げた正孔輸送層材料液560又は発光層材料液570が表面張力によって画素区画321に入った正孔輸送層材料液560又は発光層材料液570の方に引っ張られることを妨げる力が生じ難い。このため、隔壁膨出部315aの外形を円弧で構成することによって、正孔輸送層材料液560や発光層材料液570が画素区画321に流れ落ち易くすることができる。
(5)隔壁315が画素区画321側に膨出した隔壁膨出部315aを、スイッチング素子312が形成された部分と重なる位置に形成している。これにより、スイッチング素子312と重ならない部分の隔壁315の幅を、スイッチング素子312の大きさに関わりなく、データ線及び走査線を覆うのに充分な程度まで狭くすることができる。隔壁315の幅を狭くすることで、表示領域306における開口率を大きくすることができる。
(第二の実施形態)
次に、電気光学装置、及びカラーフィルタの一実施形態である第二の実施形態について図面を参照して、説明する。本実施形態は、電気光学装置の一例である液晶表示装置を構成する液晶表示パネルのカラーフィルタのカラーフィルタ膜を形成する工程を例にして説明する。液晶表示装置の液晶表示パネルの構成は、第一の実施形態で説明した液晶表示パネル200の構成と、基本的な構成は同一のものである。第一の実施形態で説明した例とは異なるカラーフィルタ膜を形成する工程について説明する。
<カラーフィルタ膜の形成>
液晶表示パネル200と同様の液晶表示パネルにおけるカラーフィルタ層を形成する工程について、図18、図19、及び図20を参照して説明する。図18は、カラーフィルタ層を形成する過程を示すフローチャートである。図19は、カラーフィルタ層を形成する過程におけるフィルタ膜を形成する工程などを示す断面図である。図20は、フィルタ膜を形成する工程における機能液の状態を示す説明図である。
図18のステップS31では、図19(a)に示すように、ガラス基板401の上に、フィルタ膜領域425を区画形成するための隔壁部を形成する。隔壁部は、ブラックマトリックスを格子状に配置した隔壁404を形成することによって形成する。これにより、ガラス基板401の表面に、フィルタ膜領域425が形成される。上述したフィルタ膜領域225と同様に、フィルタ膜領域425は、隔壁404によって区画されており、隔壁404から膨出した隔壁膨出部404a(図20参照)によって略方形の一部が欠けた平面形状を有している。
次に、図18のステップS32では、赤色フィルタ膜405Rを、フィルタ層を形成する領域の全面に形成する。フィルタ層を形成する領域の全面に形成するフィルタ膜405をフィルタ膜層405Aと表記する。赤色フィルタ膜405R、及び緑色フィルタ膜405Gのフィルタ膜層405Aを、それぞれ赤フィルタ膜層405RA、又は緑フィルタ膜層405GAと表記する。
より詳細には、図19(b)に示すように、赤色フィルタ膜405Rを構成する材料を含む機能液452である機能液452Rを、フィルタ層を形成する領域の全面に配置する。次に、図19(c)に示すように、機能液452Rを乾燥させることによって、赤フィルタ膜層405RAを形成する。
次に、図18のステップS33では、フォトエッチングによって赤フィルタ膜層405RAの不要部分を取り除いて、図19(d)に示すように、赤色フィルタ膜405Rを形成する。
ここで、フィルタ層を形成する領域の全面に配置された機能液452Rの隔壁膨出部404aの周囲での挙動について、図20を参照して説明する。図20(a),(b),(c)は、機能液の本実施形態における隔壁膨出部の周囲での挙動を示す説明図であり、図20(d),(e),(f)は、略直角な外形の角を有する従来の隔壁膨出部の周囲での挙動を示す説明図である。
図20(d)の断面図に示すように、略直角な外形の角を有する従来の隔壁膨出部404bの周囲では、あたかも角部分で機能液452Rが突き破られたたかのように、角部の部分で機能液452Rがはじかれる現象が見られた。このため、図20(e)の平面図に示すように、隔壁膨出部404bの角部の上の周囲で機能液452Rが配置されない部分が生ずる。この状態で機能液452Rを乾燥させると、図20(f)の断面図に示すように、隔壁膨出部404bの角部の上の周囲が部分的に欠けたフィルタ膜層405fが形成される。フィルタ膜層405fは光束が透過する部分の膜厚が部分的に異なるため、透過する光束が適切な色にならない可能性が高い。
一方、図20(b)の平面図に示すように、隔壁膨出部404aの外形形状は、中心角が略90°の円弧で構成されている。図20(a)の断面図に示すように、外形形状に鋭い角を持たない隔壁膨出部404aの周囲では、機能液452Rがはじかれる現象は発生し難い。したがって、図20(b)の平面図に示すように、隔壁膨出部404aが存在しても影響を受けることなく、フィルタ層を形成する領域の全面に、略均等に機能液452Rが配置される。この状態で機能液452Rを乾燥させることによって、図20(c)に示すように、フィルタ層を形成する領域の全面を覆う状態で、赤フィルタ膜層405RAが形成される。
次に、図18のステップS34では、緑フィルタ膜層405GAを、フィルタ層を形成する領域の全面に形成する。
上述した赤フィルタ膜層405RAと同様に、図19(e)に示すように、緑色フィルタ膜405Gを構成する材料を含む機能液452Gを、フィルタ層を形成する領域の全面に配置する。次に、図19(f)に示すように、機能液452Gを乾燥させることによって、緑フィルタ膜層405GAを形成する。
次に、図18のステップS35では、フォトエッチングによって緑フィルタ膜層405GAの不要部分を取り除いて、緑色フィルタ膜405Gを形成する。
次に、ステップS36では、上述した赤フィルタ膜層405RAや緑フィルタ膜層405GAを形成する工程と同様にして、青フィルタ膜層を、フィルタ層を形成する領域の全面に形成する。
次に、ステップS37では、フォトエッチングによって青フィルタ膜層の不要部分を取り除いて、青色フィルタ膜405Bを形成する。
次に、ステップS38では、形成された赤色フィルタ膜405R、緑色フィルタ膜405G、及び青色フィルタ膜405Bを焼成する。
ステップS38を実施して、図19(g)に示すように、赤色フィルタ膜405R、緑色フィルタ膜405G、及び青色フィルタ膜405Bが形成され、3色カラーフィルタが形成される。
本実施形態では、焼成する前の状態の膜も赤色フィルタ膜405R、緑色フィルタ膜405G、及び青色フィルタ膜405Bと表記したが、より正確には、焼成することによって、赤色フィルタ膜405R、緑色フィルタ膜405G、又は青色フィルタ膜405Bが完成する。
以下、第二の実施形態の効果を記載する。第二の実施形態によれば、第一の実施形態の効果に加えて、以下の効果が得られる。
(1)隔壁膨出部404aの外形形状は、円弧で構成されていおり、外形形状に鋭い角を持たないため、隔壁膨出部404aの周囲では、機能液452Rがはじかれる現象は発生し難い。これにより、隔壁膨出部404aの存在に関わらず、フィルタ層を形成する領域の全面に、略均等に機能液452Rを配置することができる。
以上、添付図面を参照しながら好適な実施形態について説明したが、好適な実施形態は、前記実施形態に限らない。実施形態は、要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論であり、以下のように実施することもできる。
(変形例1)前記実施形態においては、液晶表示パネル200は、液晶層を挟む位置に配設された画素電極と対向電極とを有し、隔壁の上に平坦化膜を形成する構成であったが、隔壁の上に形成する膜が平坦化膜であることは必須ではない。IPS(In Plane Switching)方式の液晶表示装置のように素子基板にのみ電極を構成する構造の液晶装置においては、隔壁の上に直接配向膜が形成される。この場合、外形形状に鋭い角を持つ従来の隔壁膨出部の構成では、配向膜構成する材料を含む機能液がフィルタ膜及び隔壁の上に配置された際に、角部において機能液がはじかれる現象が発生する可能性が高く、配向膜に欠陥が発生することが起った。液晶表示装置が備えるCF層が有する隔壁膨出部が、前記実施形態において説明した外形形状の構成を有することにより、配向膜に欠陥が発生することを抑制することができる。
(変形例2)前記実施形態においては、隔壁膨出部204aや隔壁膨出部315aは、駆動素子であるTFT素子215やスイッチング素子312に対応して形成されていたが、隔壁膨出部を駆動素子に対応して形成することは必須ではない。液晶を封止する空間の厚さを規定して液晶層の厚さを適正に保つためのセルギャップ保持部材に対応して隔壁膨出部を形成してもよい。セルギャップ保持部材が、間隔規定手段に相当する。液晶表示パネルにおいては、フィルタ膜205を備える対向基板220が第一の基板に相当し、素子基板210が第二の基板に相当する。
(変形例3)前記実施形態においては、液状体を配置するフィルタ膜領域225や画素区画321は、平面視略方形状の領域であったが、液状体を配置する領域の形状が略方形状であることは必須ではない。液状体を配置する領域の形状は、方形状とは異なる多角形や、長円形や、円形や、多角形の角を曲線にした形状や、曲率が異なる複数の曲線で構成された形状などであってもよい。
(変形例4)前記実施形態においては、機能液を配置する区画を規定する側壁層を有し、機能膜を形成するために機能液を配置する対象物の一例として、電気光学装置の一例であるカラーフィルタを備える液晶表示パネル200及び有機EL表示装置300における隔壁膨出部204aや隔壁膨出部315aの構成について説明した。また、フィルタ膜205、正孔輸送層316や発光層317、又は平坦化膜206などを形成するために機能液を配置する際の、隔壁膨出部204aや隔壁膨出部315aの周囲における機能液の挙動について説明した。しかし、機能液を配置する対象物の電気光学装置は、液晶装置や有機EL装置に限らない。機能液を配置する対象物の電気光学装置は、上述したような機能膜を有する装置、又は形成過程において上記したような機能膜を形成する必要がある電気光学装置であれば、どのような電気光学装置であってもよく、プラズマ型表示装置など、他の電気光学装置で適用することができる。
(変形例5)前記実施形態においては、有機EL素子307は、正孔輸送層316と発光層317とが、画素電極314と対向電極318とに挟まれた構成であったが、有機EL素子は、このような構成に限らない。有機EL素子は、発光層のみが画素電極と対向電極とに挟まれた構成のものや、正孔輸送層と発光層と電子輸送層とが挟まれた構成のものや、正孔輸送層と発光層と電子輸送層と正孔注入層とが挟まれた構成のものや、正孔輸送層と発光層と電子輸送層と電子注入層とが挟まれた構成のものや、正孔輸送層と発光層と電子輸送層と正孔注入層と電子注入層とが挟まれた構成のものなどが知られている。これらのいずれの構成の有機EL装置にも、前記実施形態に記載した電気光学装置の構成を適用することができる。
(変形例6)前記実施形態においては、液晶表示パネル200が備えるCF層208は、赤色フィルタ膜205R、緑色フィルタ膜205G、及び青色フィルタ膜205Bの3色のフィルタ膜を有する3色フィルタであったが、カラーフィルタは、さらに多くの種類のフィルタ膜を有する多色のカラーフィルタであってもよい。多色のカラーフィルタとしては、例えば、赤色、緑色、青色に加えて赤色、緑色、青色の補色のシアン(青緑)、マゼンタ(紫赤)、イエロー(黄色)の有機EL素子を有する6色カラーフィルタや、シアン(青緑)、マゼンタ(紫赤)、イエロー(黄色)の3色に緑色を加えた4色カラーフィルタなどがあげられる。
(変形例7)前記実施形態においては、液晶表示パネル200が備えるカラーフィルタであるCF層208について説明したが、上述した構成を有することで好適な機能を実現できるカラーフィルタは、液晶表示装置のカラーフィルタに限らない。無色又は有色の光を発光する発光層と組合せてカラー有機EL装置を形成する有機EL装置用のカラーフィルタも、上述した構成を有することで好適な機能を実現することができる。
(変形例8)前記実施形態においては、液晶表示パネル200は、駆動素子として薄膜トランジスタを用いるアクティブマトリックス方式の液晶装置であったが、駆動素子はTFT素子に限らない。他の駆動素子、例えば薄膜ダイオード(TFD(Thin Film Diode))を備える液晶装置であってもよい。液晶の配向方式は、垂直配向であっても、水平配向であってもよい。
(変形例9)前記実施形態においては、液滴吐出ヘッド17は、インクジェット方式の液滴吐出ヘッドであったが、液滴吐出ヘッドがインクジェット方式の液滴吐出ヘッドであることは必須ではない。上述した機能液を配置する液滴吐出ヘッドは、インクジェット方式とは異なる方式の液滴吐出ヘッドであってもよい。
(変形例10)前記実施形態においては、隔壁膨出部262a、隔壁膨出部268a、隔壁膨出部270a、隔壁膨出部272a、隔壁膨出部276a、隔壁膨出部278a、又は隔壁膨出部280aの外形形状における円弧の曲率半径の大きさについては、特に規定していない。曲線の曲率半径が非常に小さい場合には、当該曲線の頂点部があたかも角部のように作用するため、「機能液が乗り上げる現象」や「機能液がはじかれる現象」が発生することを抑制する効果が得られ難くなる可能性がある。上記実施形態の発明者らは、曲線の曲率半径を5μm以上にすることで、当該曲線の頂点部があたかも角部のように作用することを抑制できることを見出した。「機能液が乗り上げる現象」や「機能液がはじかれる現象」を、より確実に抑制するためには、隔壁膨出部の角部に形成する円弧の曲率半径は、5μm以上であることが好ましい。
液滴吐出装置の概略構成を示す外観斜視図。 (a)は、液滴吐出ヘッドをノズルプレート側から見た外観斜視図。(b)は、液滴吐出ヘッドの圧力室周りの構造を示す斜視断面図。(c)は、液滴吐出ヘッドの吐出ノズル部の構造を示す断面図。 液晶表示パネルの概略構成を示す分解斜視図。 (a)は、対向基板の平面構造を模式的に示す平面図。(b)は、マザー対向基板の平面構造を模式的に示す平面図。 素子基板におけるTFT素子を1個含む画素について、1個分の概略構成を示す平面図。 3色カラーフィルタのフィルタ膜の配列例を示す模式平面図。 液晶表示パネルを形成する過程を示すフローチャート。 液晶表示パネルを形成する過程におけるフィルタ膜を形成する工程などを示す断面図。 液晶表示パネルを形成する過程における配向膜を形成する工程などを示す断面図。 フィルタ膜を形成する工程における機能液の状態を示す説明図。 平坦化膜を形成する工程における機能液の状態を示す説明図。 隔壁膨出部の形状例を示す平面図。 有機EL表示装置の平面構成を示す概略正面図。 有機EL表示装置の表示領域に配列された有機EL素子の配列例を示す平面図。 有機EL表示装置の有機EL素子を含む要部の断面図。 素子基板の正孔輸送層及び発光層の形成工程を示すフローチャート。 素子基板の正孔輸送層及び発光層の形成工程を示す模式断面図。 カラーフィルタ層を形成する過程を示すフローチャート。 カラーフィルタ層を形成する過程におけるフィルタ膜を形成する工程などを示す断面図。 フィルタ膜を形成する工程における機能液の状態を示す説明図。
符号の説明
200…液晶表示パネル、204…隔壁、204a…隔壁膨出部、205…フィルタ膜、206…平坦化膜、206a…機能液、212…走査線、214…信号線、215…TFT素子、218…配向膜、225…フィルタ膜領域、228…配向膜、242…配向膜液、252…機能液、261,263,265,267,269,271,273,275,277,279…フィルタ膜領域、262,264,266,268,270,272,274,276,278,280…隔壁、262a,264a,266a,268a,270a,272a,274a,276a,278a,280a…隔壁膨出部、300…有機EL表示装置、301…素子基板、306…表示領域、307…有機EL素子、312…スイッチング素子、314…画素電極、315…隔壁、315a…隔壁膨出部、316…正孔輸送層、317…発光層、318…対向電極、321…画素区画、404…隔壁、404a…隔壁膨出部、405…フィルタ膜、405A…フィルタ膜層、425…フィルタ膜領域、452…機能液、560…正孔輸送層材料液、570…発光層材料液。

Claims (13)

  1. 光透過性を有する、又は発光する機能膜と、
    前記機能膜の形状を規定する格子状に形成された側壁層と、
    前記側壁層が前記機能膜側であって、前記機能膜の角部に膨出した膨出部と、を備え、
    前記膨出部の外形は、複数の曲線で形成されており、前記複数の曲線のうちの第1の曲線と前記複数の曲線のうちの第2の曲線と、はその接続部において互いに接していることを特徴とする電気光学装置。
  2. 前記電気光学装置の電気光学素子を駆動する駆動素子をさらに備え、
    前記駆動素子は、少なくとも一部が前記膨出部と重なる位置に配設されていることを特徴とする、請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記機能膜が形成された第一の基板と、前記第一の基板と対向する第二の基板と、前記第一の基板と前記第二の基板との間隔を規定する間隔規定手段とをさらに備え、
    前記間隔規定手段は、少なくとも一部が前記膨出部と重なる位置に配設されていることを特徴とする、請求項1または2に記載の電気光学装置。
  4. 前記側壁層における頂面の前記機能膜の材料を含む液状体に対する撥液性は、前記側壁層における前記機能膜に対向する側面の前記液状体に対する撥液性より高いことを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  5. 前記側壁層及び前記機能膜を覆う状態に配設された第二の機能膜をさらに備えることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  6. 前記曲線は、曲率半径が5μm以上の円弧、又は曲率半径が5μm以上の円弧が互いに接して連なった曲線であることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の電気光学装置。
  7. 光透過性を有するフィルタ膜と、
    前記フィルタ膜の形状を規定する格子状に形成された隔壁層と、
    前記隔壁層が前記フィルタ膜側であって、前記機能膜の角部に膨出した膨出部と、を備え、
    前記膨出部の外形は、複数の曲線で形成されており、前記複数の曲線のうちの第1の曲線と前記複数の曲線のうちの第2の曲線と、はその接続部において互いに接していることを特徴とするカラーフィルタ。
  8. 前記隔壁層における頂面の前記フィルタ膜の材料を含む液状体に対する撥液性は、前記隔壁層における前記フィルタ膜に対向する側面の前記液状体に対する撥液性より高いことを特徴とする、請求項7に記載のカラーフィルタ。
  9. 第一機能膜をさらに備え、前記第一機能膜は、前記隔壁層及び前記フィルタ膜を覆う状態に配設されていることを特徴とする、請求項7または8に記載のカラーフィルタ。
  10. 前記曲線は、曲率半径が5μm以上の円弧、又は曲率半径が5μm以上の円弧が互いに接して連なった曲線であることを特徴とする、請求項7乃至9のいずれか一項に記載のカラーフィルタ。
  11. 請求項7乃至10のいずれか一項に記載のカラーフィルタを備えることを特徴とする、液晶装置。
  12. 前記液晶装置の画素を駆動する駆動素子をさらに備え、
    前記駆動素子は、少なくとも一部が前記膨出部と重なる位置に配設されていることを特徴とする、請求項11に記載の液晶装置。
  13. 前記カラーフィルタが形成された第一の基板と、前記第一の基板と対向する第二の基板と、前記第一の基板と前記第二の基板との間隔を規定する間隔規定手段とをさらに備え、
    前記間隔規定手段は、少なくとも一部が前記膨出部と重なる位置に配設されていることを特徴とする、請求項11又は12に記載の液晶装置。
JP2008271737A 2008-10-22 2008-10-22 電気光学装置、カラーフィルタ及び液晶装置 Expired - Fee Related JP5532579B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008271737A JP5532579B2 (ja) 2008-10-22 2008-10-22 電気光学装置、カラーフィルタ及び液晶装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008271737A JP5532579B2 (ja) 2008-10-22 2008-10-22 電気光学装置、カラーフィルタ及び液晶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010101994A JP2010101994A (ja) 2010-05-06
JP5532579B2 true JP5532579B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=42292715

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008271737A Expired - Fee Related JP5532579B2 (ja) 2008-10-22 2008-10-22 電気光学装置、カラーフィルタ及び液晶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5532579B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4014901B2 (ja) * 2002-03-14 2007-11-28 セイコーエプソン株式会社 液滴吐出による材料の配置方法および表示装置の製造方法
JP4401806B2 (ja) * 2003-02-18 2010-01-20 シャープ株式会社 複合膜の製造方法、複合膜、カラーフィルタ、及びカラーフィルタを備えた表示装置
JP2006119270A (ja) * 2004-10-20 2006-05-11 Sharp Corp 表示装置用基板
JP2007005056A (ja) * 2005-06-22 2007-01-11 Seiko Epson Corp 有機el装置、及びその製造方法
JP4222390B2 (ja) * 2006-07-25 2009-02-12 セイコーエプソン株式会社 パターンの形成方法、及び液晶表示装置の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010101994A (ja) 2010-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5115410B2 (ja) 膜形成方法、電気光学装置の製造方法、電気光学装置、及び電子機器
JP2007310156A (ja) 膜形成方法、電気光学基板の製造方法、及び電気光学装置の製造方法、並びに機能膜、電気光学基板、電気光学装置、及び電子機器
JP3491155B2 (ja) 材料の吐出方法、及び吐出装置、カラーフィルタの製造方法及び製造装置、液晶装置の製造方法及び製造装置、el装置の製造方法及び製造装置
JP2002250811A (ja) カラーフィルタの製造方法及び製造装置、液晶装置の製造方法及び製造装置、el装置の製造方法及び製造装置、材料の吐出方法、ヘッドの制御装置、並びに電子機器
JP4380642B2 (ja) 液晶装置、及び電子機器
JP4935152B2 (ja) 液滴吐出方法
JP2010101933A (ja) 電気光学装置の製造方法、及び電気光学装置の製造装置
JP2005324130A (ja) 液滴吐出装置、電気光学装置、電気光学装置の製造方法、および電子機器
JP4407225B2 (ja) 描画方法
TWI413808B (zh) 母基材、膜形成區域之配設方法及彩色濾光器的製造方法
JP4285544B2 (ja) 描画方法、着色層の形成方法、電気光学装置の製造方法
JP2007219347A (ja) 液晶装置、及び電子機器
JP4935153B2 (ja) 液滴吐出方法
JP4640139B2 (ja) 回路基板を搭載した液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器
JP4983081B2 (ja) 膜形成方法、電気光学基板の製造方法、及び電気光学装置の製造方法、並びに機能膜、電気光学基板、及び電気光学装置
JP5532579B2 (ja) 電気光学装置、カラーフィルタ及び液晶装置
JP4935171B2 (ja) 膜形成方法、電気光学基板の製造方法、及び電気光学装置の製造方法、並びに機能膜、電気光学基板、電気光学装置、及び電子機器
JP4363094B2 (ja) 液滴吐出装置の液滴吐出方法および液滴吐出装置、並びにカラーフィルタ表示装置の製造方法、エレクトロルミネッサンス表示装置の製造方法、プラズマ表示装置の製造方法
JP2006159114A (ja) 液滴吐出装置を用いた描画方法、液滴吐出装置、並びに電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP2006159703A (ja) 液滴吐出装置を用いた描画方法、液滴吐出装置、並びに電気光学装置の製造方法、電気光学装置、および電子機器
JP2005349385A (ja) 液滴吐出装置、電気光学装置、電子機器、および液滴吐出方法
KR100648053B1 (ko) 컬러 필터, 컬러 필터의 제조 방법, 표시 장치, 전기 광학장치 및 전자 기기
JP2008149258A (ja) 液滴吐出方法、重量測定方法、液滴吐出装置
JP2010279874A (ja) 液状体吐出ヘッド、液状体吐出装置、液状体吐出方法、電気光学装置の製造方法、及び電子機器
JP2009139613A (ja) 液滴吐出装置、液滴吐出装置の制御方法、電気光学装置の製造装置、及び電気光学装置の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121023

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130910

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140401

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5532579

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140414

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees