JP4363094B2 - 液滴吐出装置の液滴吐出方法および液滴吐出装置、並びにカラーフィルタ表示装置の製造方法、エレクトロルミネッサンス表示装置の製造方法、プラズマ表示装置の製造方法 - Google Patents

液滴吐出装置の液滴吐出方法および液滴吐出装置、並びにカラーフィルタ表示装置の製造方法、エレクトロルミネッサンス表示装置の製造方法、プラズマ表示装置の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液体材料を液滴の状態で吐出するインクジェット方式の液滴吐出装置の液滴吐出方法および液滴吐出装置、並びにカラーフィルタ表示装置の製造方法、エレクトロルミネッサンス表示装置の製造方法、プラズマ表示装置の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、液滴吐出装置によって吐出の対象物である基板にカラーフィルタなどの表示装置を形成する方法として、カラーフィルタを構成するそれぞれの色の受容部に特許文献1に示すパターン形成のように、同じ大きさの液滴(カラーフィルタ材料)を、順序よく配置する方法がある。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−260307 (第3図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、カラーフィルタなどの表示装置が大型化すると受容部も大型になるため、液滴を受容部の全体に充満させるには、受容部の大きさに比例して液滴の吐出回数を増やさなければならなかった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の液滴吐出装置の液滴吐出方法は、複数の受容部が形成された基板に対し、インクジェット方式の吐出ヘッドを相対的に移動させながら、受容部に吐出ヘッドから液体材料の液滴を吐出、各受容部液体材料を配置する液滴吐出装置の液滴吐出方法において、受容部の隅部および周縁部に複数の第1の液滴を吐出して配置する周縁部配置工程と、周縁部配置工程により配置された第1の液滴の位置よりも内側に、第1の液滴よりも大きな第2の液滴を複数吐出して配置する中央部配置工程と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
この場合、周縁部配置工程では、吐出ヘッドを一方向に相対的に移動させながら吐出ヘッドから液滴を吐出する主走査を、微小な副走査を挟んで複数回行なうことが、好ましい。
また、この場合、複数回の主走査では、主走査毎に異なるノズルから液滴の吐出を行なうことが、好ましい。
【0007】
本発明の液滴吐出装置は、複数の受容部が形成された基板に対し、インクジェット方式の吐出ヘッドを相対的に移動させながら、受容部に吐出ヘッドから液体材料の液滴を吐出、各受容部液体材料を配置する液滴吐出装置において、吐出ヘッドと、基板に対し吐出ヘッドを相対的に移動させる機構部と、吐出ヘッドの駆動および機構部の駆動を制御する制御系と、を備え、制御系は、受容部の隅部および周縁部に複数の第1の液滴を吐出して配置した後、配置された第1の液滴の位置よりも内側に、第1の液滴よりも大きな第2の液滴を複数吐出して配置することを特徴とする。
【0008】
この場合、隅部および周縁部への液滴の吐出では、吐出ヘッドを一方向に相対的に移動させながら吐出ヘッドから液滴を吐出する主走査を、微小な副走査を挟んで複数回行なうことが、好ましい。
また、この場合、複数回の主走査では、主走査毎に異なるノズルから液滴の吐出を行なうことが、好ましい。
【0009】
本発明のカラーフィルタ表示装置の製造方法は、複数の受容部が形成されたカラーフィルタ用の基板に対し、インクジェット方式の吐出ヘッドを相対的に移動させながら、受容部に吐出ヘッドからカラーフィルタ材料を液滴の状態で吐出、各受容部カラーフィルタ材料を配置するカラーフィルタ表示装置の製造方法において、受容部の隅部および周縁部に複数の第1の液滴を吐出して配置する周縁部配置工程と、周縁部配置工程により配置された第1の液滴の位置よりも内側に、第1の液滴よりも大きな第2の液滴を複数吐出して配置する中央部配置工程と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明のエレクトロルミネッサンス表示装置の製造方法は、複数の受容部が形成されたエレクトロルミネッサンス用の基板に対し、インクジェット方式の吐出ヘッドを相対的に移動させながら、受容部に吐出ヘッドからルミネッサンス蛍光材料を液滴の状態で吐出、各受容部ルミネッサンス蛍光材料を配置するエレクトロルミネッサンス表示装置の製造方法において、受容部の隅部および周縁部に複数の第1の液滴を吐出して配置する周縁部配置工程と、周縁部配置工程により配置された第1の液滴の位置よりも内側に、第1の液滴よりも大きな第2の液滴を複数吐出して配置する中央部配置工程と、を備えたことを特徴とする。
さらにまた、本発明のプラズマ表示装置の製造方法は、複数の受容部が形成されたプラズマ用の基板に対し、インクジェット方式の吐出ヘッドを相対的に移動させながら、受容部に吐出ヘッドからプラズマ蛍光材料を液滴の状態で吐出、各受容部プラズマ蛍光材料を配置するプラズマ表示装置の製造方法において、受容部の隅部および周縁部に複数の第1の液滴を吐出して配置する周縁部配置工程と、周縁部配置工程により配置された第1の液滴の位置よりも内側に、第1の液滴よりも大きな第2の液滴を複数吐出して配置する中央部配置工程と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の液滴吐出装置の実施の形態について説明する。この液滴吐出装置は、カラーフィルタ表示装置をはじめ各種の表示装置の製造などに用いられているような、カラーフィルタ材料等の液体(液体材料)を液滴の状態で基板等に設けられた受容部に吐出する、いわゆるインクジェット方式の装置である。
【0013】
図1に示すように、液滴吐出装置1は、液滴を吐出するヘッド部10を有するヘッド機構部2と、ヘッド部10から吐出された液滴の吐出対象であるワーク20を備えたワーク機構部3と、ヘッド部10に液体を供給する液体供給部4と、これら各機構部および供給部を総括的に制御する制御部5とから成っている。
【0014】
液滴吐出装置1は、床上に設置された複数の支持脚6と、支持脚6の上側に設置された定盤7を備えている。定盤7の上側には、ワーク機構部3が定盤7の長手方向(X軸方向)に延在するように配置されており、ワーク機構部3の上方には、定盤7に固定された2本の柱で両持ち支持されているヘッド機構部2が、ワーク機構部3と直交する方向(Y軸方向)に延在して配置されている。また、定盤7の一方の端部上には、ヘッド機構部2のヘッド部10から連通して液体を供給する液体供給部4が配置されている。さらに、定盤7の下側には、制御部5が収容されている。
【0015】
ヘッド機構部2は、液体を吐出するヘッド部10と、ヘッド部10を搭載したキャリッジ11と、キャリッジ11のY軸方向への移動をガイドするY軸ガイド13と、Y軸ガイド13の下側にY軸方向に設置されたY軸ボールねじ15と、Y軸ボールねじ15を正逆回転させるY軸モータ14と、キャリッジ11の下部にあって、Y軸ボールねじ15と螺合してキャリッジ11を移動させる雌ねじ部が形成されたキャリッジ螺合部12とを備えている。
【0016】
ワーク機構部3は、ヘッド機構部2の下方に位置し、ヘッド機構部2とほぼ同様の構成でX軸方向に配置されており、ワーク20と、ワーク20を載置している載置台21と、載置台21の移動をガイドするX軸ガイド23と、X軸ガイド23の下側に設置されたX軸ボールねじ25と、X軸ボールねじ25を正逆回転させるX軸モータ24と、載置台21の下部にあって、X軸ボールねじ25と螺合して載置台21を移動させる載置台螺合部22とから成っている。
【0017】
なお、ヘッド機構部2およびワーク機構部3には、図示していないが、ヘッド部10と載置台21の移動した位置を検出する位置検出手段が、それぞれ備えられている。また、キャリッジ11と載置台21には、回転方向(いわゆるΘ軸)を調整する機構が組込まれ、ヘッド部10の中心を回転中心とした回転方向調整、および載置台21の回転方向調整が可能である。
【0018】
これらの構成により、ヘッド部10とワーク20とは、それぞれY軸方向およびX軸方向に往復自在に移動することができる。まず、ヘッド部10の移動について説明する。Y軸モータ14の正逆回転によってY軸ボールねじ15が正逆回転し、Y軸ボールねじ15に螺合しているキャリッジ螺合部12が、Y軸ガイド13に沿って移動することで、キャリッジ螺合部12と一体のキャリッジ11が任意の位置に移動する。すなわち、Y軸モータ14の駆動により、キャリッジ11に搭載したヘッド部10が、Y軸方向に自在に移動する。
【0019】
同様に、載置台21に載置されたワーク20は、X軸モータ24の駆動により、X軸ボールねじ25が回転し、X軸ボールねじ25と螺合している載置台螺合部22が、X軸ガイド23に沿って移動することにより、X軸方向に自在に移動する。
【0020】
このように、ヘッド部10は、Y軸方向の吐出位置まで移動して停止し、下方にあるワーク20のX軸方向の移動に同調して、液滴を吐出する構成となっている。ワーク20が連続移動するX軸方向がいわゆる主走査方向であり、ヘッド部10が断続移動(ピッチ移動)するY軸方向が副走査方向である。X軸方向に移動するワーク20と、Y軸方向に移動するヘッド部10とを相対的に制御することにより、ワーク20上に所定の描画等を行うことができる。
【0021】
なお、本実施の形態では、ワーク20を主走査方向(X軸方向)に移動させるように設定しているが、ヘッド部10を主走査方向に移動させる構成でもよい。また、ヘッド部10を固定として、ワーク20を主走査方向および副走査方向に移動させる構成でもよいし、逆にワーク20を固定とし、ヘッド部10を主走査方向および副走査方向に移動させる構成であってもよい。
【0022】
次に、ヘッド部10に液体33を供給する液体供給部4は、ヘッド部10に連通する流路を形成するチューブ31aと、チューブ31aへ液体を送り込むポンプ32と、ポンプ32へ液体33を供給するチューブ31b(流路)と、チューブ31bに連通して液体33を貯蔵するタンク30とから成っており、定盤7上の一端に配置されている。液体33の補充および交換を考慮すると、タンク30は、定盤7の上側あるいは下方に設置することが望ましいが、配置上、ヘッド部10の上方に設置できれば、ポンプ32無しに一本のフレキシブルチューブでタンク30とヘッド部10を連結し、重力により液体の自然供給が可能となる。
【0023】
ヘッド部10は、図2(a)に示すように互いに同じ構造を有する複数の吐出ヘッド16を保持している。ここで、図2は、ヘッド部10を載置台21側から観察した図である。ヘッド部10には6個の吐出ヘッド16からなる列が、それぞれの吐出ヘッド16の長手方向がX軸方向に対して角度をなすように2列配置されている。また、図2(b)に示すように、液体33を吐出するための吐出ヘッド16は、それぞれが吐出ヘッド16の長手方向に延びる2つのノズル列18、18を有している。1つのノズル列18は、180個のノズル17が一列に並んだ列のことであり、このノズル列18の方向に沿ったノズル17の間隔は、約140μmである。2つのノズル列18、18間のノズル17はそれぞれ半ピッチ(約70μm)ずれて配置されている。
【0024】
図3(a)および(b)に示すように、それぞれの吐出ヘッド16は、振動板43と、ノズルプレート44とを、備えている。振動板43と、ノズルプレート44との間には、タンク30から孔47を介して供給される液体33が常に充填される液たまり45が位置している。また、振動板43と、ノズルプレート44との間には、複数の隔壁41が位置している。そして、振動板43と、ノズルプレート44と、1対の隔壁41とによって囲まれた部分がキャビティ40である。キャビティ40はノズル17に対応して設けられているため、キャビティ40の数とノズル17の数とは同じである。キャビティ40には、1対の隔壁41間に位置する供給口46を介して、液たまり45から液体33が供給される。
【0025】
振動板43上には、それぞれのキャビティ40に対応して、振動子42が位置する。振動子42は、ピエゾ素子42cと、ピエゾ素子42cを挟む1対の電極42a、42bとから成る。この1対の電極42a、42bに駆動電圧を与えることで、対応するノズル17から液体33が液滴50となって吐出される。
【0026】
次に、以上述べた構成を制御する制御系について図4を参考に説明する。制御系は、制御部5と駆動部75とを備え、制御部5は、CPU70、ROM、RAMおよび入出力インターフェイス71からなり、CPU70が入出力インターフェイス71を介して入力される各種信号を、ROM、RAMのデータに基づき処理し、入出力インターフェイス71を介して駆動部75へ制御信号を出力して、それぞれを制御する。
【0027】
駆動部75は、ヘッドドライバ76、モータドライバ77、ポンプドライバ78から構成されている。モータドライバ77は、制御部5の制御信号により、X軸モータ24、Y軸モータ14を正逆回転させ、ワーク20、ヘッド部10の移動を制御する。ヘッドドライバ76は、吐出ヘッド16からの液晶吐出を制御し、モータドライバ77の制御と同調して、ワーク20上に所定の描画が行えるようにする。また、ポンプドライバ68は、液体の吐出状態に対応してポンプ32を制御し、吐出ヘッド16への液体供給を最適に制御する。
【0028】
制御部5は、ヘッドドライバ76を介して、複数の振動子42のそれぞれに互いに独立な信号を与えるように構成されている。このため、ノズル17から吐出される液滴50の体積は、ヘッドドライバ76からの信号に応じてノズル17毎に制御される。さらに、ノズル17のそれぞれから吐出される液滴50の体積は、0pl〜42pl(ピコリットル)の間で可変である。このため、後述するように、走査の間に吐出動作を行うノズル17と、吐出動作を行わないノズル17とを設定することもできる。
【0029】
このような液滴吐出装置1を用いて、図5および図6に示すような液滴の吐出先の矩形領域である受容部55に、液滴の大きさを選択して効率的に吐出して充満させる液滴吐出方法について説明する。受容部55の大きさはX軸(長手)方向が300μm、Y軸方向が100μmである。この大きさの範囲を充満させるには液滴が約300pl必要と算出できるが、従来の液滴吐出装置でX軸方向に20plの液滴を15滴吐出しても受容部55の隅部や周辺部は充満しない。また、液滴を重ねて吐出数を増やしただけでは、受容部55の隅部や周辺部を充満させることができない。これらは、表示装置に用いられるカラーフィルタ材料、ルミネッサンス蛍光材料、プラズマ蛍光材料等について該当する内容である。
【0030】
そこで、図5に示すように二種類の大きさの液滴50a、50bを吐出して、受容部55に液滴50を充満させる第1の液滴吐出方法が発明された。液滴50の大きさは、小液滴50aが15pl大液滴50bが40plであり、それぞれ振動子42に与える駆動電圧の差による振動板43の振動の大小によって異なった大きさになる。この場合、小液滴50aは10滴の吐出で、大液滴50bは4滴の吐出で、合計310plの吐出となる。
【0031】
受容部55の隅部や周辺部に液滴50充満させるため、各液滴50は、小液滴50aが受容部55のX軸方向の両周辺部に沿って各5滴ずつの2列に配置され、大液滴50bが受容部55の中央部にX軸方向に沿って4滴配置される。配置の順序は、まず、60μm程度の間隔をおいた2つのノズル17、17から小液滴50aを吐出しながら、X軸方向へ受容部55の長手方向の一端から他端まで移動する第一走査60を行う。次に、移動方向を反対に変えて、第一走査60とは別の1つのノズル17から大液滴50bを2列の小液滴50aの間に吐出しながら、受容部55の長手方向の第一走査60での終端から他端まで移動する第二走査62を行う。このように、液滴50が充満しにくい受容部55の周辺部には小液滴50aを配置して周辺部を充満させ、残った受容部55の中央部には大液滴50bを配置して受容部55全体に液滴50を充満させることができる。
【0032】
また、第一走査60のノズル17、17がX軸方向に沿って受容部55の一端から他端まで相対走査を行う間、第二走査62のノズル17からは材料が吐出されない。この場合には、第二走査62を行う別のノズル17に対応するキャビティ内に充填されている液体33に振動を与えることが好ましい。この振動は、液体33を液滴50としてノズル17から吐出しない程度の振動であって、非吐出振動と呼ぶ。第二走査62を行うノズル17に対応するピエゾ素子42cが非吐出振動をすることで、第二走査62を行うノズル17に対応するキャビティ40内に充填された液体33が、その振動を受けてキャビティ40内で対流する。液体33が対流すると、大気に触れている面の液体33が常に流動するので、液体33から溶媒が気化するのを防ぎ、従って、液体33の粘性が増加することはない。このためノズル17からの吐出不良を防止できる。
【0033】
なお、図9(a)のように受容部55が連続している場合には、X軸方向の1列の同じ液滴50を吐出するすべての受容部55に順に第一走査60を行い、次に方向を変えて第二走査62を行って戻って来る走査が効率的である。また、第一走査60と第二走査62のノズル17は、上述のように別々のノズル17、17であってもよく、異なった液滴50を選択的に吐出できる特徴を活かして第一走査60のどちらかのノズル17であってもよい。ノズル17が液体33を複数回断続的に吐出する場合には、吐出のタイミング間にノズル17に対応するピエゾ素子42cに非吐出振動をさせてもよい。そうすれば、ノズル17からの液体33の吐出が安定するので、この点で好ましい。
【0034】
さらに、ノズル17がX軸方向に沿って走査範囲の一端から他端まで相対走査する前後の毎回あるいはどちらかに、ノズル17を走査範囲の外側の所定位置に移動させて、ノズル17から液滴50を吐出する、いわゆるフラッシングをしてもよい。そうすることにより、より安定してノズル17からの吐出が確保できる。
【0035】
以上のように、異なる大きさの液滴50a、50bを吐出して配置することにより、受容部55に効率的に液体33を充満させることができる。Y軸方向がさらに長い受容部に対しては、第一走査60と第二走査62とを複数回行うことで対応でき、あるいは、液滴50a、50bの大きさを大きくして吐出することでも対応できる。各受容部55に液滴50を同じ配置で吐出するため受容部55ごとの外観のバラツキも無く均一な受容部55を得ることができる。
【0036】
次に、受容部55への第2の液滴吐出方法について、図6を参照して説明する。図6に示す液滴吐出方法は、液滴50の大きさを図5で説明した場合より小さくして吐出し、受容部55の隅部や周辺部に対してより緻密に液滴50を配置する方法である。この場合液滴50の大きさは、32滴の小液滴50cが6plであり、6滴の大液滴50dが20plであり、合計312plとなる。
【0037】
液滴50の配置はX軸方向の3回の走査によって行われ、まず、60μm程度の間隔をおいた2つのノズル17、17から小液滴50cを2列に吐出しながら、X軸方向へ受容部55の長手方向の一端から他端まで移動する第一走査60を行う。2つのノズル17、17のうちの1つのノズルはX軸に沿った受容部55の周辺部に近接した位置に小液滴50cを吐出するようにする。次に、移動方向を反対に変え、かつ、吐出位置をY軸方向へ移動して、X軸に沿った受容部55のもう一方の周辺部に近接した位置に、第一走査60を行ったノズル17ではないもう一方のノズル17から小液滴50cを吐出するようにして、第一走査60の終端から他端まで移動する第二走査62を行う。これにより、X軸に沿った受容部55の両周辺部にそれぞれ2列の小液滴50cが配置される。この時点で、中央部には液滴50が配置されていない。
【0038】
次に、移動方向をもう一度反対に変えて、第一走査60、第二走査62とは別の1つのノズル17から大液滴50dを受容部55の中央部へ吐出しながら、長手方向へ第一走査60と同様に移動する三走査64を行う。このように、液滴50が充満しにくい受容部55の周辺部には、図5に示した場合より小さな小液滴50cを配置して周辺部をより均一に充満させ、残った受容部55の中央部には大液滴50dを配置して受容部55全体に液滴50を充満させることができる。
【0039】
また、上述したように第一走査60、第二走査62を行う間に、吐出動作を行わない第三走査64を行うノズル17に非吐出振動を与えることと、各走査においてノズル17のフラッシングを行うこと等が好ましい。そして、Y軸方向の寸法が長い受容部に対しては、第一走査60、第二走査62と第三走査64を複数回行うことで対応でき、あるいは、液滴吐出装置1の特徴である液滴50の大きさを変えられることを活用し、液滴50c、50dの大きさを変えて吐出することでも対応できる。このように本発明の液滴吐出装置1と液滴吐出方法によって、広い面積に対して隅部などにも均一な液滴50の配置が可能となった。
【0040】
なお、第1および第2の液滴吐出方法において60μmである2つのノズルの間隔は、キャリッジ11を既述したΘ軸方向へ回転させることにより調節することができ、受容部55の大きさに対応して液滴50の大きさが選択できることと合わせて、それぞれ最適に設定することができる。
【0041】
ところで、本発明の液滴吐出装置1は、いろいろな機能を持った液体を吐出することが可能で、各種の表示装置などの製造に用いることができ、特に大型の表示装置において効果的である。たとえば、カラーフィルタ表示装置、エレクトロルミネッサンス表示装置およびプラズマ表示装置、さらに応用として、金属配線形成、レンズ形成、レジスト形成装置等にも適用することができる。そこで、一例として、この液滴吐出装置1を用いたカラーフィルタ表示装置の製造方法、エレクトロルミネッサンス表示装置およびプラズマ表示装置の製造方法について図に基づいて簡単に説明する。
【0042】
図7は、カラーフィルタ表示装置の断面図である。同図に示すように、カラーフィルタ表示装置100は、偏光板122、127が対向して配置され、偏光板122の内側表面にはカラーフィルタ110が形成され、偏光板127の内側表面には対向基板126が形成されている。また、カラーフィルタ110および対向基板126間には、配向膜121、124が構成され、対向基板126の内側の面には、TFT(薄膜トランジスタ)素子(図示せず)と画素電極123とがマトリクス状に形成されている。そして、配向膜121、124の間に設置されたシール部128に囲まれた空間へ、液晶125を封入することにより、カラーフィルタ表示装置100が構成されている。
【0043】
本発明の液滴吐出装置1および液滴吐出方法を適用することによって、カラーフィルタ110を効率的に製造できる。この場合、図1の液滴吐出装置1のワーク20に相当するカラーフィルタ110は、図9(a)に示すように、マトリクス状に並んだ着色層(フィルタエレメント)である受容部55を備え、それらの境目は、ディスペンサやスクリーン印刷、もしくはフォトリソグラフィにより形成されたバンク112により区切られている。受容部55の1つ1つには、赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかのカラーフィルタ材料が導入されている。すなわち、カラーフィルタ110は、図7のように透光性の基板111と、遮光性のバンク112とを備え、バンク112が形成されていない部分は上記受容部55を構成している。さらにバンク112及び受容部55の上面には、オーバーコート層114及び電極層115が形成されている。なお、受容部55は、図9(a)のようなモザイク状の配列だけでなく、ストライプ状やデルタ状の配列であっても良い。
【0044】
受容部55は、液滴吐出装置1を用い、図9(b)に示すバンク112で区切られて形成された各領域内に、吐出ヘッド16により、R・G・B各色のカラーフィルタ材料の液滴180を、図5あるいは図6を参照して説明した液滴吐出方法によって選択的に吐出して形成されている。そして、塗布したカラーフィルタ材料180を乾燥させることにより、各色の受容部55R、55G、55Bを得るようにしている。カラーフィルタ表示装置100の大型化に伴い受容部55も大型化しており、たとえば大きな液滴180を選択的に吐出できることは、大きな受容部55の形成に効果を発揮できる。また、オーバーコート層114も液滴吐出装置1を用いて、オーバーコート材料を吐出ヘッド16により吐出して形成されている。
【0045】
図8に示すカラーフィルタ表示装置100の製造装置130は、図9(b)のカラーフィルタの受容部55のそれぞれに対して、対応するカラーフィルタ材料の液滴180を吐出する吐出装置を含んだ装置群である。各吐出装置は本発明の液滴吐出装置1である。製造装置130は、赤のカラーフィルタ材料を塗布する受容部55Rのすべてに、赤のカラーフィルタ材料を塗布する吐出装置140Rと、受容部55R上のカラーフィルタ材料を乾燥させる乾燥装置150Rと、緑のカラーフィルタ材料を塗布する受容部55Gのすべてに緑のカラーフィルタ材料を塗布する吐出装置140Gと、受容部55G上のカラーフィルタ材料を乾燥させる乾燥装置150Gと、同様に青のカラーフィルタ材料を塗布する受容部55Bのすべてに、青のカラーフィルタ材料をそれぞれ塗布および乾燥させる吐出装置140B、乾燥装置150Bと、各色のカラーフィルタ材料を再度加熱(ポストベーク)するオーブン160と、ポストベークされたカラーフィルタ材料の層の上にオーバーコート層114を設ける吐出装置140Cと、オーバーコート層114を乾燥させる乾燥装置150Cと、乾燥されたオーバーコート層114を再度加熱して硬化する硬化装置165とを備えている。さらに製造装置1は、吐出装置140R、乾燥装置150R、吐出装置140G、乾燥装置150G、吐出装置140B、乾燥装置150B、吐出装置140C、乾燥装置150C、硬化装置165の順番にカラーフィルタの受容部55を搬送する搬送装置170も備えている。
【0046】
次に、図7に基づき液晶125の封入工程について簡単に説明する。第一基板180は既に説明した偏光板122と、カラーフィルタ110と、配向膜121とから成り、第二基板190は偏光板127と、対向基板126と、画素電極123と、配向膜124とから成っている。まず、第一基板180の表面に、液晶125の塗布領域を形成する矩形のシール部128を、ディスペンサやスクリーン印刷により形成する。このシール部128の内側に、液滴吐出装置1を用いて、カラーフィルタ材料と同様に液晶125を吐出ヘッド16のノズル17から吐出する。液晶125がシール部128の内側に満たされた後、第一基板180上のシール部128に第二基板140を張り合わせてカラーフィルタ表示装置100ができあがる。
【0047】
さらに、図10を参照して、表示装置であるエレクトロルミネッサンス表示装置とその製造方法を説明する。同図に示すように、エレクトロルミネッサンス表示装置200は、ガラス基板201上に回路素子部202が積層され、回路素子部202上に主体を為すエレクトロルミネッサンス表示素子204が積層されている。またエレクトロルミネッサンス表示素子204の上側には、不活性ガスの空間を存して封止用基板205が形成されている。
【0048】
エレクトロルミネッサンス表示素子204には、無機物バンク層212aおよびこれに重ねた有機物バンク層212bによりバンク212が形成され、このバンク212により、図9(a)のカラーフィルタ材料の受容部55に相当するマトリクス状の受容部220が画成されている。そして、各受容部内には、下側から画素電極211、赤(R)、緑(G)、青(B)のいずれかの発光層210および正孔注入/輸送層213が積層され、且つ全体がCaやAl等の薄膜を複数層に亘って真空蒸着法などを用いて積層した対向電極203で覆われている。
【0049】
発光層210の形成は、本発明の液滴吐出装置1および図5あるいは図6を参照して説明した液滴吐出方法を用いて、図9を基に説明したカラーフィルタ材料180の塗布と同様に、バンク212で区切られて形成された各受容部220に、吐出ヘッド16のノズル17により、R・G・B各色のルミネッサンス蛍光材料を選択的に吐出して形成されている。そして、塗布したルミネッサンス蛍光材料を乾燥させることにより、各受容部220内に各色の発光層210R、210G、210Bが形成される。
【0050】
図11に示すエレクトロルミネッサンス表示装置の製造装置230は、マトリックス状の受容部220のそれぞれに対して、対応するルミネッサンス蛍光材料を吐出する装置を含んだ装置群である。製造装置230は、赤のルミネッサンス蛍光材料を塗布する発光層210Rのすべてに赤のルミネッサンス蛍光材料を塗布する吐出装置240Rと、塗布した赤のルミネッサンス蛍光材料を乾燥させる乾燥装置250Rと、同様に、発光層210Gに緑のルミネッサンス蛍光材料をそれぞれ塗布および乾燥させる吐出装置240Gと、乾燥装置250Gと、同様に、発光層210Bに青のルミネッサンス蛍光材料をそれぞれ塗布および乾燥させる吐出装置240Bと、乾燥装置250Bと、ルミネッサンス蛍光材料の上に正孔注入/輸送層212を形成する機能液を塗布する吐出装置260とを備えている。さらに製造装置230は、吐出装置240R、乾燥装置250R、吐出装置240G、乾燥装置250G、吐出装置240B、乾燥装置250B、吐出装置260の順番に発光層210を搬送する搬送装置270も備えている。
【0051】
このように形成された受容部220とバンク212の上に、既述したように対向電極203を積層し、対向電極203と封止用基板205間に不活性ガスを封入してエレクトロルミネッサンス表示装置200ができあがる。エレクトロルミネッサンス表示装置200においても、カラーフィルタ表示装置100と同様に大型化に伴い受容部220が大型化しており、たとえば大きな液滴のルミネッサンス蛍光材料を選択的に吐出できることは、大きな受容部220の形成に効果を発揮できる。
【0052】
次に、図12を参照してプラズマ表示装置300の背面基板315を製造する製造装置に液滴吐出装置1を適用した例を説明する。背面基板315は、格子状に配置された複数の受容部325を有している。詳細には、さらに支持基板301と、支持基板301上にストライプ状に形成された複数のアドレス電極302と、アドレス電極302を覆うように形成された誘電体ガラス層303と、格子状の形状を有するとともに複数の受容部領域を規定するバンク305とから成る。複数の受容部領域は格子状に位置しており、受容部領域からなる複数の列のそれぞれは、複数のアドレス電極302のそれぞれに対応する。アドレス電極302、誘電体ガラス層303はスクリーン印刷技術で形成される。
【0053】
受容部325には、液滴吐出装置1を用い、図9を基に説明したカラーフィルタ材料180の塗布と同様に、バンク305で区切られて形成された各受容部領域内に、吐出ヘッド16のノズル17により、R・G・B各色のプラズマ蛍光材料を選択的に吐出して蛍光層320R、320G、320Bが形成されている。そして、塗布したプラズマ蛍光材料を乾燥させることにより、背面基板315が形成される。
【0054】
図13に示す製造装置330は、背面基板315の受容部325のそれぞれに対して、対応するプラズマ蛍光材料を吐出する装置である。製造装置330は、赤のプラズマ蛍光材料を塗布する蛍光層320Rのすべてに赤のプラズマ蛍光材料を塗布する吐出装置340Rと、塗布した赤のプラズマ蛍光材料を乾燥させる乾燥装置350Rと、同様に蛍光層320Gに緑のプラズマ蛍光材料をそれぞれ塗布および乾燥させる吐出装置340Gと、乾燥装置350Gと、同様に蛍光層320Bに青のプラズマ蛍光材料をそれぞれ塗布および乾燥させる吐出装置340Bと、乾燥装置350Bとを備えている。さらに製造装置330は、吐出装置340R、乾燥装置350R、吐出装置340G、乾燥装置350G、吐出装置340B、乾燥装置350Bの順番に背面基板315を搬送する搬送装置370も備えている。
【0055】
次に図12に示すように、背面基板315と、前面基板316とを貼り合わせてプラズマ表示装置300が得られる。この前面基板316は、ガラス基板313と、ガラス基板313上で互いに平行にパターニングされた表示電極および表示スキャン電極312と、表示電極および表示スキャン電極312とを覆うように形成された誘電体ガラス層311と、誘電体ガラス層311上に形成された保護層310とを有する。背面基板315と前面基板316とは、背面基板315のアドレス電極302と、前面基板316の表示電極・表示スキャン電極312とが、互いに直交するように位置合わせされている。そして、各バンク305で囲まれる領域には、所定の圧力で放電ガス314を封入する。プラズマ表示装置300においても、カラーフィルタ表示装置100やエレクトロルミネッサンス表示装置200と同様に大型化に伴い受容部325が大型化しており、たとえば大きな液滴のルミネッサンス蛍光材料を選択的に吐出できることは、大きな受容部325の形成に効果を発揮できる。
【0056】
このように、本発明の液滴吐出装置および液滴吐出方法は、既述したようにカラーフィルタ表示装置、エレクトロルミネッサンス表示装置、プラズマ表示装置などの表示装置の製造に貢献でき、これらを搭載したテレビ、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーション、デジタルカメラ、携帯電話などの電子機器を提供できる。更に、本発明は、メタル配線形成にも適用することができ、プラズマディスプレイ、液晶パネル、有機ELに加え、電子放出素子(FED(FieldEmission Display))やSED(Surface−Conduction Electron−Emitter Display)等のディスプレイ(電気光学装置)にも適用することができる。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の液滴吐出装置によれば、異なる大きさの液滴を使い分けて吐出することができるため、液滴が充満しにくい受容部の隅部や周辺部には、小液滴50a、50cを配置して均一に充満させ、残りの広い面積の受容部に対しては、大液滴50b、50dを配置して液滴50を充満させることにより、小型の受容部はもちろん大型の受容部に対しても効率良い液滴の配置をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る液滴吐出装置の外観斜視図である。
【図2】(a)液滴吐出装置の吐出ヘッドの配置を示す平面図である。
(b)吐出ヘッドに設けられたノズルの平面図である。
【図3】吐出ヘッドの構造を示す詳細図である。
【図4】液滴吐出装置の制御系のブロック図である。
【図5】本発明の実施形態に係る第1の液滴吐出方法を示す液滴の配置図である。
【図6】本発明の実施形態に係る第2の液滴吐出方法を示す液滴の配置図である。
【図7】液滴吐出装置を用いて製造したカラーフィルタ表示装置の断面図である。
【図8】カラーフィルタ表示装置の製造装置を示す模式図である。
【図9】(a)カラーフィルタの配置を示す平面図である。
(b)カラーフィルタを示す断面図である。
【図10】液滴吐出装置を用いて製造したエレクトロルミネッサンス表示装置の断面図である。
【図11】エレクトロルミネッサンス表示装置の製造装置を示す模式図である。
【図12】液滴吐出装置を用いて製造したプラズマ表示装置の断面図である。
【図13】プラズマ表示装置の製造装置を示す模式図である。
【符号の説明】
1 液滴吐出装置
10 ヘッド部
16 吐出ヘッド
17 ノズル
43 振動板
50a、50c 小液滴
50b、50d 大液滴
55、220、325 受容部
60 第一走査
62 第二走査
64 第三走査
76 ヘッドドライバ
100 カラーフィルタ表示装置
110 カラーフィルタ
130 カラーフィルタ表示装置の製造装置
200 エレクトロルミネッサンス表示装置
210R、210G、210B 発光層
230 エレクトロルミネッサンス表示装置の製造装置
300 プラズマ表示装置
320R、320G、320B 蛍光層
330 プラズマ表示装置の製造装置

Claims (9)

  1. 複数の受容部が形成された基板に対し、インクジェット方式の吐出ヘッドを相対的に移動させながら、前記受容部に前記吐出ヘッドから液体材料の液滴を吐出、前記各受容部液体材料を配置する液滴吐出装置の液滴吐出方法において、
    前記受容部の隅部および周縁部に複数の第1の液滴を吐出して配置する周縁部配置工程と、
    前記周縁部配置工程により配置された前記第1の液滴の位置よりも内側に、前記第1の液滴よりも大きな第2の液滴を複数吐出して配置する中央部配置工程と、を備えたことを特徴とする液滴吐出装置の液滴吐出方法。
  2. 前記周縁部配置工程では、前記吐出ヘッドを一方向に相対的に移動させながら前記吐出ヘッドから液滴を吐出する主走査を、微小な副走査を挟んで複数回行なうことを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置の液滴吐出方法。
  3. 前記複数回の主走査では、主走査毎に異なるノズルから液滴の吐出を行なうことを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置の液滴吐出方法。
  4. 複数の受容部が形成された基板に対し、インクジェット方式の吐出ヘッドを相対的に移動させながら、前記受容部に前記吐出ヘッドから液体材料の液滴を吐出、前記各受容部液体材料を配置する液滴吐出装置において、
    前記吐出ヘッドと、
    前記基板に対し前記吐出ヘッドを相対的に移動させる機構部と、
    前記吐出ヘッドの駆動および前記機構部の駆動を制御する制御系と、を備え、
    前記制御系は、前記受容部の隅部および周縁部に複数の第1の液滴を吐出して配置した後、配置された前記第1の液滴の位置よりも内側に、前記第1の液滴よりも大きな第2の液滴を複数吐出して配置することを特徴とする液滴吐出装置。
  5. 前記隅部および前記周縁部への液滴の吐出では、前記吐出ヘッドを一方向に相対的に移動させながら前記吐出ヘッドから液滴を吐出する主走査を、微小な副走査を挟んで複数回行なうことを特徴とする請求項4に記載の液滴吐出装置。
  6. 前記複数回の主走査では、主走査毎に異なるノズルから液滴の吐出を行なうことを特徴とする請求項5に記載の液滴吐出装置。
  7. 複数の受容部が形成されたカラーフィルタ用の基板に対し、インクジェット方式の吐出ヘッドを相対的に移動させながら、前記受容部に前記吐出ヘッドからカラーフィルタ材料を液滴の状態で吐出、前記各受容部カラーフィルタ材料を配置するカラーフィルタ表示装置の製造方法において、
    前記受容部の隅部および周縁部に複数の第1の液滴を吐出して配置する周縁部配置工程と、
    前記周縁部配置工程により配置された前記第1の液滴の位置よりも内側に、前記第1の液滴よりも大きな第2の液滴を複数吐出して配置する中央部配置工程と、を備えたことを特徴とするカラーフィルタ表示装置の製造方法。
  8. 複数の受容部が形成されたエレクトロルミネッサンス用の基板に対し、インクジェット方式の吐出ヘッドを相対的に移動させながら、前記受容部に前記吐出ヘッドからルミネッサンス蛍光材料を液滴の状態で吐出、前記各受容部ルミネッサンス蛍光材料を配置するエレクトロルミネッサンス表示装置の製造方法において、
    前記受容部の隅部および周縁部に複数の第1の液滴を吐出して配置する周縁部配置工程と、
    前記周縁部配置工程により配置された前記第1の液滴の位置よりも内側に、前記第1の液滴よりも大きな第2の液滴を複数吐出して配置する中央部配置工程と、を備えたことを特徴とするエレクトロルミネッサンス表示装置の製造方法。
  9. 複数の受容部が形成されたプラズマ用の基板に対し、インクジェット方式の吐出ヘッドを相対的に移動させながら、前記受容部に前記吐出ヘッドからプラズマ蛍光材料を液滴の状態で吐出、前記各受容部プラズマ蛍光材料を配置するプラズマ表示装置の製造方法において、
    前記受容部の隅部および周縁部に複数の第1の液滴を吐出して配置する周縁部配置工程と、
    前記周縁部配置工程により配置された前記第1の液滴の位置よりも内側に、前記第1の液滴よりも大きな第2の液滴を複数吐出して配置する中央部配置工程と、を備えたことを特徴とするプラズマ表示装置の製造方法。
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