JP5098788B2 - 液滴吐出方法、液滴吐出装置、及びデバイス製造方法 - Google Patents

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本発明は、液滴吐出方法、液滴吐出装置、及びデバイス製造方法に関する。
デバイスの製造方法の一つとして液滴吐出法が知られている。液滴吐出法は、液滴吐出装置の液滴吐出口より、デバイスを形成するためのインクの滴(液滴)を基板上に供給する。液滴吐出法では、基板上に隔壁(バンク)によって規定される凹部が形成され、その凹部に液滴が供給される。下記特許文献には、液滴吐出法に関する技術の一例が開示されている。
特開2003−159787号公報
例えばカラーフィルタを液滴吐出法で製造する際、カラーフィルタを形成するためのインクで凹部を満たすために、凹部に対する液滴供給動作を複数回実行する場合がある。液滴が既に供給された凹部に液滴が供給されると、インクが凹部から溢れ出る可能性がある。その結果、製造されるデバイスの品質が低下する可能性がある。
本発明は、デバイスの品質の低下を抑制できる液滴吐出方法及び液滴吐出装置を提供することを目的とする。また本発明は、品質の低下を抑制できるデバイスの製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1態様に従えば、基板上の隔壁によって規定される凹部の開口と液滴吐出口とが対向する第1状態で、凹部に、液滴吐出口より複数の液滴を供給する第1動作と、第1動作後、開口と液滴吐出口とが対向しない第2状態に変化させる第2動作と、第2動作後、第1状態に変化させて、液滴が供給された凹部に、液滴吐出口より複数の液滴を供給する第3動作と、を含み、第3動作における液滴供給位置が、第1動作における液滴供給位置より、開口のエッジから離れるように、第3動作における複数の液滴の間隔を第1動作における複数の液滴の間隔よりも狭くするための液滴供給位置の調整を行う液滴吐出方法が提供される。
本発明の第1の態様によれば、第1動作で凹部に液滴を供給し、第2状態を経た後、その凹部をインクで満たすために、第1状態において液滴が既に供給された凹部に、第3動作で液滴を供給する際、開口のエッジより離れた位置に液滴を供給することで、インクが凹部から溢れ出ることを抑制することができる。したがって、製造されるデバイスの品質の低下を抑制できる。
第1状態及び第2状態の一方から他方への変化は、基板の表面とほぼ平行な所定面内の第1方向に関する液滴吐出口と基板との相対移動によることとしてもよい。これにより、例えば基板上の複数の凹部のそれぞれに液滴を効率良く供給できる。
液滴吐出口から所定時間間隔で液滴が供給される際、例えば相対移動速度を調整することによって、エッジに対する液滴供給位置の調整を実行できる。また、第1方向に関して液滴吐出口と基板とが所定速度で相対移動される際、例えば液滴吐出口から液滴を供給する時間間隔を調整することによって、エッジに対する液滴供給位置の調整を実行できる。これらの方法は、第1方向に関するエッジと液滴供給位置との距離を調整することができる。
液滴吐出口が、所定面内において第1方向と異なる第2方向に複数配置されている場合、第1方向と第2方向とがなす角度を調整することによって、エッジに対する液滴供給位置の調整を実行できる。例えば、第2方向に複数配置されている液滴吐出口を有する液滴吐出ヘッドを、第1方向に関して傾けることによって、エッジに対する液滴供給位置の調整を実行できる。また、液滴吐出口が、所定面内において第1方向と異なる第2方向に複数配置されている場合、複数の液滴吐出口のうち、液滴を供給するための最適な液滴吐出口を選択することによって、エッジに対する液滴供給位置の調整を実行できる。これらの方法は、所定面内において第1方向と直交する方向に関するエッジと液滴供給位置との距離を調整することができる。
また、開口が、所定面内において、長辺エッジ及び短辺エッジを有する略長方形である場合、少なくとも長辺エッジから離れるように、液滴供給位置を調整することによって、凹部からインクが溢れ出ることを抑制できる。開口が略長方形である場合、凹部のインクは、短辺エッジよりも、長辺エッジから溢れ出る可能性が高い。したがって、少なくとも長辺エッジから離れるように、液滴供給位置を調整することによって、凹部からインクが溢れ出ることを抑制できる。
また、液滴吐出口と基板とを第1方向に相対移動しながら液滴を供給する際、短辺エッジが第1方向と略平行となるように基板を配置することが望ましい。これにより、液滴供給位置の制御が容易となり、凹部からインクが溢れ出ることを抑制できる。
本発明の第2の態様に従えば、第1の態様の液滴吐出方法を用いて液滴を供給する工程を含むデバイスの製造方法が提供される。
本発明の第2の態様によれば、インクが凹部から溢れ出ることを抑制してデバイスを製造できる。したがって、製造されるデバイスの品質の低下を抑制できる。また、デバイスとしてカラーフィルタを製造する場合、インクが凹部から溢れ出ることが抑制されているので、各色のインクが混ざり合うことが抑制される。したがって、製造されるカラーフィルタの品質の低下を抑制できる。
本発明の第3の態様に従えば、液滴を供給可能な液滴吐出口を有する液滴吐出ヘッドと、隔壁によって規定される凹部が設けられた基板を支持するステージと、凹部の開口と液滴吐出口とが対向する第1状態及び対向しない第2状態の一方から他方へ変化するように、液滴吐出ヘッドとステージとを相対移動可能な駆動装置と、第1状態で、凹部の第1位置に液滴を供給し、第2状態に変化させた後、第1状態で、液滴が供給された凹部の、開口のエッジから第1位置より離れた第2位置に液滴が供給されるように、第2状態の後の複数の液滴の間隔を第2状態の前の複数の液滴の間隔よりも狭くするように、液滴吐出ヘッド及び駆動装置の少なくとも一方を制御する制御装置と、を備える液滴吐出装置が提供される。

本発明の第3の態様によれば、第1状態で凹部の第1位置に液滴を供給し、第2状態を経た後、その凹部をインクで満たすために、液滴が既に供給された凹部の第2位置に液滴を供給する際、第2位置を開口のエッジより離れた位置とすることによって、インクが凹部から溢れ出ることを抑制することができる。したがって、製造されるデバイスの品質の低下を抑制できる。
本発明の第4の態様に従えば、第3の態様の液滴吐出装置を用いるデバイスの製造方法が提供される。
本発明の第4の態様によれば、インクが凹部から溢れ出ることを抑制してデバイスを製造できる。したがって、製造されるデバイスの品質の低下を抑制できる。また、デバイスとしてカラーフィルタを製造する場合、インクが凹部から溢れ出ることが抑制されているので、各色のインクが混ざり合うことが抑制される。したがって、製造されるカラーフィルタの品質の低下を抑制できる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。以下の説明においては、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。水平面内の所定方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれに直交する方向(すなわち鉛直方向)をZ軸方向とする。
<第1実施形態>
第1実施形態について、図1、図2、図3、及び図4を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る液滴吐出装置1の一例を示す斜視図、図2は、液滴吐出ヘッド3を下側から見た平面図、図3は、液滴吐出ヘッド3の構造の一例を説明するための断面図、図4は、ステージ4の側面図である。
液滴吐出装置1は、液滴Dを供給可能な液滴吐出口2を有する液滴吐出ヘッド3と、液滴Dが供給される基板Pを支持するステージ4と、液滴吐出ヘッド3を移動する第1駆動ユニット5と、ステージ4を移動する第2駆動ユニット6と、液滴吐出装置1全体の動作を制御する制御装置7とを備えている。
液滴吐出ヘッド3は、インクの液滴Dを吐出する液滴吐出口2が形成された吐出面(ノズル形成面)8を有する。本実施形態において、吐出面8は、XY平面とほぼ平行である。また、本実施形態においては、吐出面8の外形は、X軸方向に長いほぼ長方形である。液滴吐出口2は、吐出面8において、X軸方向に複数配置されている。
図3に示すように、液滴吐出ヘッド3は、ヘッド本体9と、ヘッド本体9の下端に配置されたプレート部材(ノズルプレート)10とを有する。液滴吐出口2は、プレート部材10に形成されている。プレート部材10は、上下方向に貫通する孔を複数有する。液滴吐出口2は、その孔の下端に配置されている。吐出面8は、プレート部材10に配置されている。
また、液滴吐出ヘッド3は、プレート部材10(液滴吐出口2)の上方に形成されたキャビティ11と、キャビティ11の上方に配置された可撓性の振動板(膜)12と、振動板12の上方に配置されたピエゾ素子13とを有する。キャビティ11は、複数の液滴吐出口2のそれぞれに対応するように複数形成されている。すなわち、キャビティ11は、液滴吐出口2毎に配置されている。キャビティ11は、流路を介してインク供給源(不図示)と接続される。キャビティ11は、インク供給源からのインクを収容し、液滴吐出口2に供給する。振動板12は、上下方向に振動することによって、キャビティ11の圧力(容積)を変動可能である。ピエゾ素子13は、振動板12を上下方向に振動可能である。ピエゾ素子13は、複数の液滴吐出口2のそれぞれに対応するように複数配置されている。すなわち、ピエゾ素子13は、液滴吐出口2毎に配置されている。ピエゾ素子13は、制御装置7からの駆動信号に基づいて振動板12を振動させ、キャビティ11の圧力を変動させることによって、液滴吐出口2よりインクの液滴Dを吐出させる。
すなわち、本実施形態の液滴吐出ヘッド3は、ピエゾ素子(圧電素子)13に所定の駆動信号を供給して、そのピエゾ素子13を変形させることによって、インクを収容したキャビディ(空間)11の圧力を可撓性の振動板12を介して変動させ、その圧力の変動を利用して、液滴吐出口2よりインクの液滴Dを吐出する、いわゆる電気機械変換方式の吐出ヘッドである。
第1駆動ユニット5は、液滴吐出ヘッド3を移動可能である。第1駆動ユニット5は、液滴吐出ヘッド3を支持する支持機構5Aと、支持機構5Aに支持された液滴吐出ヘッド3を移動可能なアクチュエータ5Bとを含む。第1駆動ユニット5は、液滴吐出ヘッド3を、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動可能である。
ステージ4は、液滴Dが供給される基板Pを支持して移動可能である。本実施形態において、ステージ4は、ベース部材14上を移動可能な可動部材15と、可動部材15に搭載され、基板Pを保持するホルダ部材16とを備えている。ホルダ部材16は、基板Pの表面とXY平面とがほぼ平行となるように、基板Pを保持する。
ベース部材14の支持面14Gと対向する可動部材15の下面には、エアベアリングが形成されている。可動部材15は、エアベアリングにより、支持面14Gに非接触で支持される。支持面14Gには、可動部材15の移動をガイドするガイド部材17が配置されている。本実施形態において、ガイド部材17は、Y軸方向に長い。可動部材15の下面には、ガイド部材17を配置可能な凹部18が形成されている。可動部材15の凹部18の内面は、ガイド部材17と対向する。
第2駆動ユニット6は、ベース部材14に対して可動部材15を移動可能な第1駆動装置6Aと、可動部材15に対してホルダ部材16を移動可能な第2駆動装置6Bとを含む。本実施形態において、第1駆動装置6Aは、リニアモータを含み、ガイド部材17に配置された固定子19と、凹部18の内面に配置された可動子20とを有する。固定子19及び可動子20を含む第1駆動装置6Aは、可動部材15をY軸方向に移動可能である。また、可動部材15のY軸方向への移動に伴って、その可動部材15に搭載されているホルダ部材16(基板P)も、可動部材15と一緒にY軸方向に移動する。
第2駆動装置6Bは、可動部材15とホルダ部材16との間に配置された複数のアクチュエータ21を含む。アクチュエータ21は、例えばピエゾ素子を含む。制御装置7は、複数のアクチュエータ21を含む第2駆動装置6Bを制御することによって、可動部材15上で、基板Pを保持したホルダ部材16を移動(微動)可能である。本実施形態においては、基板Pを保持したホルダ部材16は、第2駆動装置6Bによって、可動部材15上で、X軸、Y軸、Z軸、θX、θY、及びθZ方向の6つの方向に移動(微動)可能である。
本実施形態においては、液滴吐出ヘッド3の吐出面8は、下側(−Z側)に向いている。液滴吐出ヘッド3からの液滴Dが吐出(供給)される基板Pの表面は、液滴吐出ヘッド3の吐出面8と対向するように、上側(+Z側)に向いている。ステージ4は、基板Pの表面と液滴吐出ヘッド3の吐出面8とが対向するように、基板Pを保持する。
本実施形態においては、制御装置7は、ステージ4に保持された基板Pを液滴吐出ヘッド3の液滴吐出口2に対してY軸方向に移動しつつ、液滴吐出口2より液滴Dを吐出して、その液滴Dを基板Pに供給する。
本実施形態において、制御装置7は、例えば特開2001−58433号公報に開示されているように、ピエゾ素子13に供給する駆動信号を調整して、液滴吐出口2から吐出される液滴Dの大きさ、及び液滴吐出口2から吐出される液滴Dの時間間隔の少なくとも一方を調整可能である。液滴Dの大きさは、液滴Dの量、体積を含む。吐出される液滴Dの時間間隔は、液滴吐出口2から液滴Dが供給される時間間隔を含み、吐出周波数を含む。
制御装置7は、複数のピエゾ素子13のそれぞれに所定の駆動信号を供給して、その駆動信号に応じた大きさの液滴Dを、所定の時間間隔で、複数の液滴吐出口2のそれぞれより吐出可能である。
図5は、駆動信号波形の一例を示すタイミングチャートである。図5において、横軸は、時間、縦軸は、ピエゾ素子13に印加する電圧である。制御装置7は、図5に示すような駆動信号波形に基づいて、ピエゾ素子13に電圧を印加することによって、その駆動信号波形に応じた大きさの液滴Dを、所定の時間間隔で、液滴吐出口2より吐出させることができる。制御装置7は、電圧Vを調整することによって、液滴吐出口2から吐出される液滴Dの大きさを調整可能であり、電圧を印加するタイミング(時間間隔)Tを調整することによって、液滴吐出口2から吐出される液滴Dの時間間隔を調整可能である。
次に、図6を参照して、基板Pについて説明する。基板Pは、デバイスを製造するための基板である。本実施形態においては、基板Pに液滴Dを供給して、カラーフィルタを形成する場合を例にして説明する。
図6(A)は、基板Pを示す平面図、図6(B)は、基板Pの一部を示す側断面図であり、図6(A)のA−A線断面図に相当する。図6に示すように、基板P上には、隔壁(バンク)22によって規定される凹部23が設けられている。凹部23は、その上端に開口24を有する。
本実施形態において、基板Pは、例えばガラス基板である。なお、基板Pが、プラスチック等で形成されてもよい。隔壁22は、合成樹脂製である。本実施形態において、隔壁22は、カラーフィルタのブラックマトリクスとして機能する。
隔壁22は、例えば基板P上に合成樹脂の膜を形成するコーティング処理と、露光処理、現像処理、及びエッチング処理を含むフォトリソグラフィ処理とを含む工程により形成可能である。
隔壁22によって規定される凹部23は、基板Pの表面と平行なXY平面内において、マトリクス状に配置されている。また、本実施においては、凹部23の開口24は、XY平面内において、長辺エッジ24X及び短辺エッジ24Yを有する略長方形である。本実施形態において、長辺エッジ24Xは、X軸方向とほぼ平行であり、短辺エッジ24Yは、Y軸方向とほぼ平行である。
次に、上述の液滴吐出装置1を用いて、カラーフィルタを製造する方法の一例について説明する。本実施形態においては、基板P上の凹部23に、液滴吐出ヘッド3の液滴吐出口2より、カラーフィルタを製造するためのインクの液滴Dを供給して、カラーフィルタを製造する。
液滴吐出ヘッド3から吐出された液滴Dを基板P上の凹部23に供給するために、制御装置7は、図7(A)に示すように、第2駆動ユニット6を制御してステージ4を移動して、液滴吐出ヘッド3の吐出面8と対向する位置に、ステージ4に保持されている基板Pの+Y側の端部を配置する。また、制御装置7は、第1駆動ユニット5及び第2駆動ユニット6の少なくとも一方を用いて、吐出面8の液滴吐出口2から吐出された液滴Dが基板Pの凹部23に供給されるように、液滴吐出ヘッド3の吐出面8とステージ4に保持されている基板Pの表面との間の距離(プラテンギャップ)、液滴吐出ヘッド3の吐出面8とステージ4に保持されている基板Pの表面との傾斜方向(θX、θY方向)の位置関係、及び回転方向(θZ方向)の位置関係を調整する。制御装置7は、第1駆動ユニット5及び第2駆動ユニット6の少なくとも一方を用いて、液滴吐出ヘッド3の吐出面8と基板Pの表面とがほぼ平行となるように、且つ、プラテンギャップが所定の値になるように、液滴吐出ヘッド3の吐出面8とステージ4に保持されている基板Pの表面との位置関係を調整する。
そして、制御装置7は、第2駆動ユニット6を制御して、ステージ4に保持された基板Pを液滴吐出ヘッド3の液滴吐出口2に対してY軸方向に移動しつつ、液滴吐出ヘッド3の液滴吐出口2より、基板P上の凹部23に液滴Dを吐出(供給)する。すなわち、制御装置7は、液滴吐出ヘッド3と基板Pとの位置関係が、図7(A)に示す状態から、図7(B)に示す状態へ変化するように基板PをY軸方向に移動しつつ、液滴吐出口2より、基板P上の複数の凹部23に液滴Dを供給する。
本実施形態においては、制御装置7は、ステージ4の基板Pを液滴吐出ヘッド3の液滴吐出口2に対してY軸方向に移動しつつ液滴吐出口2より基板P上の凹部23に液滴Dを吐出(供給)する動作を複数回繰り返す。本実施形態においては、基板Pを+Y方向に移動しつつ液滴Dを吐出する動作と、基板Pを−Y方向に移動しつつ液滴Dを吐出する動作とを複数回繰り返す。
一例として、本実施形態においては、制御装置7は、ステージ4の基板Pを液滴吐出ヘッド3の液滴吐出口2に対してY軸方向に移動しつつ液滴吐出口2より基板Pに液滴Dを吐出(供給)する動作を4回繰り返す。
ここで、以下の説明において、Y軸方向に関する基板Pの一方の端部と液滴吐出ヘッド3の吐出面8とが対向する状態から、Y軸方向に関する基板Pの他方の端部と液滴吐出ヘッド3の吐出面8とが対向する状態へ変化するように基板PをY軸方向に移動しつつ、液滴吐出口2より、基板P上の複数の凹部23に液滴Dを供給する動作を適宜、パス動作、と称する。
したがって、本実施形態においては、制御装置7は、パス動作を4回実行して、凹部23に対する液滴供給動作を複数回実行する。パス動作を複数回繰り返すことによって、凹部23はインクで十分に満たされる。
本実施形態においては、第1回目のパス動作において、基板P上の凹部23に、その凹部23の開口24と対向する液滴吐出口2から液滴Dが供給される。その後、液滴吐出口2に対する基板PのY軸方向への移動により、第1回目のパス動作において液滴Dが供給された凹部23の開口24は、第2回目のパス動作において液滴Dが供給されるまでの間、液滴吐出口2と対向しない状態となる。そして、第2回目のパス動作において、その凹部23に、その凹部23の開口24と対向する液滴吐出口2から液滴Dが供給される。その後、液滴吐出口2に対する基板PのY軸方向への移動により、第2回目のパス動作において液滴Dが供給された凹部23の開口24は、第3回目のパス動作において液滴Dが供給されるまでの間、液滴吐出口2と対向しない状態となる。そして、第3回目のパス動作において、その凹部23に、その凹部23の開口24と対向する液滴吐出口2から液滴Dが供給される。その後、液滴吐出口2に対する基板PのY軸方向への移動により、第3回目のパス動作において液滴Dが供給された凹部23の開口24は、第4回目のパス動作において液滴Dが供給されるまでの間、液滴吐出口2と対向しない状態となる。そして、第4回目のパス動作において、その凹部23に、その凹部23の開口24と対向する液滴吐出口2から液滴Dが供給される。
このように、本実施形態においては、制御装置7は、第1駆動ユニット5及び第2駆動ユニット6の少なくとも一方を調整して、凹部23の開口24と液滴吐出口2とが対向する状態、及び対向しない状態の一方から他方へ変化するように、液滴吐出ヘッド3とステージ4とを相対的に移動する。
そして、本実施形態においては、制御装置7は、基板P上の隔壁22によって規定される凹部23の開口24と液滴吐出口2とが対向する第1状態で、凹部23に、液滴吐出口2より液滴Dを供給する第1回目のパス動作と、第1回目のパス動作後、凹部23の開口24と液滴吐出口2とが対向しない第2状態に変化させる動作と、その動作後、凹部23の開口24と液滴吐出口2とが対向する第1状態に変化させて、第1回目のパス動作において液滴Dが供給された凹部23に、液滴吐出口2より液滴Dを供給する第2回目のパス動作とを実行する。
さらに、制御装置7は、第2回目のパス動作後、凹部23の開口24と液滴吐出口2とが対向しない第2状態に変化させる動作と、その動作後、凹部23の開口24と液滴吐出口2とが対向する第1状態に変化させて、第2回目のパス動作において液滴Dが供給された凹部23に、液滴吐出口2より液滴Dを供給する第3回目のパス動作と、第3回目のパス動作後、凹部23の開口24と液滴吐出口2とが対向しない第2状態に変化させる動作と、その動作後、凹部23の開口24と液滴吐出口2とが対向する第1状態に変化させて、第3回目のパス動作において液滴Dが供給された凹部23に、液滴吐出口2より液滴Dを供給する第4回目のパス動作とを実行する。
本実施形態においては、制御装置7は、例えば第2回目のパス動作における凹部23に対する液滴Dの供給位置が、第1回目のパス動作における凹部23に対する液滴Dの供給位置より、開口24のエッジから離れるように、液滴Dの供給位置を調整する。
また、本実施形態においては、制御装置7は、例えば第3回目のパス動作における凹部23に対する液滴Dの供給位置が、第2回目のパス動作における凹部23に対する液滴Dの供給位置より、開口24のエッジから離れるように、液滴Dの供給位置を調整する。
また、本実施形態においては、制御装置7は、例えば第4回目のパス動作における凹部23に対する液滴Dの供給位置が、第3回目のパス動作における凹部23に対する液滴Dの供給位置より、開口24のエッジから離れるように、液滴Dの供給位置を調整する。
図8は、第1〜第4回目のパス動作と、それら第1〜第4回目のパス動作のそれぞれにおける凹部23に対する液滴Dの供給位置との関係を説明するための模式図である。図8(A)は、第1回目のパス動作における凹部23に対する液滴Dの供給位置を示す図、図8(B)は、第2回目のパス動作における凹部23に対する液滴Dの供給位置を示す図、図8(C)は、第3回目のパス動作における凹部23に対する液滴Dの供給位置を示す図、図8(D)は、第4回目のパス動作における凹部23に対する液滴Dの供給位置を示す図である。
図8に示すように、制御装置7は、第1〜第4回目のパス動作のそれぞれにおいて、開口24のエッジを含む枠状の非供給エリア(マージン)NAを除々に拡げる。換言すれば、制御装置7は、第1〜第4回目のパス動作のそれぞれにおいて、凹部23における液滴Dの供給エリアMAを除々に狭くする。非供給エリアNAは、開口24のエッジと供給エリアMAの外縁(エッジ)との間のエリアである。
本実施形態においては、液滴供給位置(供給エリアMA)の調整は、Y軸方向に関する開口24のエッジと液滴供給位置(供給エリアMAのエッジ)との距離の調整を含む。すなわち、液滴供給位置(供給エリアMA)の調整は、Y軸方向に関する非供給エリアNAのサイズNyの調整を含む。
また、本実施形態においては、液滴供給位置(供給エリアMA)の調整は、X軸方向に関する開口24のエッジと液滴供給位置(供給エリアMAのエッジ)との距離の調整を含む。すなわち、液滴供給位置(供給エリアMA)の調整は、X軸方向に関する非供給エリアNAのサイズNxの調整を含む。
本実施形態において、制御装置7は、液滴Dに応じた大きさをそれぞれ有し、液滴Dを供給可能な領域を規定する複数のピクセルによって、凹部23を含む基板Pの表面を予め区画する。そして、制御装置7は、それら複数のピクセルにおける液滴Dを供給する第1ピクセルの配列情報、及び/又は液滴Dを供給しない第2ピクセルの配列情報、所謂ビットマップデータを予め作成する。制御装置7は、そのビットマップデータに基づいて、凹部23の所望の位置に液滴Dを供給する。
供給エリアMAは、複数の第1ピクセルを含む。非供給エリアNAは、複数の第2ピクセルを含む。制御装置7は、凹部23の開口24と液滴吐出口2とが対向する第1状態で、凹部23の供給エリアMAの第1位置に液滴Dを供給し、凹部23の開口24と液滴吐出口2とが対向しない第2状態に変化させた後、凹部23の開口24と液滴吐出口2とが対向する第1状態で、液滴Dが供給された凹部23の供給エリアMAの、開口24のエッジから第1位置より離れた第2位置に液滴Dが供給されるように、液滴吐出ヘッド3の液滴供給動作、第1駆動ユニット5、及び第2駆動ユニット6の少なくとも一つを制御する。
制御装置7は、第2回目のパス動作における非供給エリアNAが、第1回目のパス動作における非供給エリアNAよりも大きくなるように、ビットマップデータを作成し、その作成したビットマップデータに基づいて、凹部23に液滴Dを供給する。
同様に、制御装置7は、第3回目のパス動作における非供給エリアNAが、第2回目のパス動作における非供給エリアNAよりも大きくなるように、ビットマップデータを作成し、その作成したビットマップデータに基づいて、凹部23に液滴Dを供給する。
同様に、制御装置7は、第4回目のパス動作における非供給エリアNAが、第3回目のパス動作における非供給エリアNAよりも大きくなるように、ビットマップデータを作成し、その作成したビットマップデータに基づいて、凹部23に液滴Dを供給する。
本実施形態においては、制御装置7は、第1〜第4回目のパス動作において、長辺エッジ24X及び短辺エッジ24Yのそれぞれから離れるように、液滴供給位置(供給エリアMA)を調整する。
本実施形態においては、長辺エッジ24XのサイズLxは、約600μmであり、短辺エッジ24YのサイズLyは、約200μmである。また、液滴Dのサイズ(直径)φは、約30μmである。
本実施形態において、第1回目のパス動作で設定される非供給エリアNAのX軸方向に関するサイズ(短辺エリア24Yと供給エリアMAの外縁との距離)Nxは、約40μmである。第1回目のパス動作で設定される非供給エリアNAのY軸方向に関するサイズ(長辺エリア24Xと供給エリアMAの外縁との距離)Nyは、約40μmである。したがって、第1回目のパス動作で設定される供給エリアMAのX軸方向に関するサイズMxは、約520μmである。また、第1回目のパス動作で設定される供給エリアMAのY軸方向に関するサイズMyは、約120μmである。
本実施形態において、第2回目のパス動作で設定される非供給エリアNAのX軸方向に関するサイズNxは、約50μmである。第2回目のパス動作で設定される非供給エリアNAのY軸方向に関するサイズNyは、約50μmである。したがって、第2回目のパス動作で設定される供給エリアMAのX軸方向に関するサイズMxは、約500μmである。また、第2回目のパス動作で設定される供給エリアMAのY軸方向に関するサイズMyは、約100μmである。
本実施形態において、第3回目のパス動作で設定される非供給エリアNAのX軸方向に関するサイズNxは、約60μmである。第3回目のパス動作で設定される非供給エリアNAのY軸方向に関するサイズNyは、約60μmである。したがって、第3回目のパス動作で設定される供給エリアMAのX軸方向に関するサイズMxは、約480μmである。また、第3回目のパス動作で設定される供給エリアMAのY軸方向に関するサイズMyは、約80μmである。
本実施形態において、第4回目のパス動作で設定される非供給エリアNAのX軸方向に関するサイズNxは、約70μmである。第2回目のパス動作で設定される非供給エリアNAのY軸方向に関するサイズNyは、約70μmである。したがって、第4回目のパス動作で設定される供給エリアMAのX軸方向に関するサイズMxは、約460μmである。また、第4回目のパス動作で設定される供給エリアMAのY軸方向に関するサイズMyは、約60μmである。
本実施形態においては、液滴吐出口2から一定の時間間隔Tで液滴Dが供給され、液滴供給位置の調整は、Y軸方向に関する液滴吐出口2に対する基板P(ステージ4)のY軸方向に関する移動速度の調整を含む。すなわち、制御装置7は、液滴吐出口2から一定の時間間隔Tで液滴Dが供給する際、Y軸方向に関する基板P(ステージ4)の移動速度を調整することによって、凹部23における液滴供給位置を調整する。
図8に示すように、本実施形態においては、凹部23内において、1回のパス動作で、Y軸方向に関して3箇所、X軸方向に関して3箇所のそれぞれに液滴Dが供給される。すなわち、1回のパス動作で、凹部23には9個の液滴Dが供給される。このパス動作を4回繰り返すことにより、凹部23に36個の液滴Dが供給され、凹部23が所定量のインクで満たされる。
本実施形態においては、制御装置7は、Y軸方向に関する基板P(ステージ4)の移動速度を調整することによって、凹部23内における、Y軸方向に関する液滴Dの間隔Dyを調整することができる。したがって、Y軸方向に関する基板P(ステージ4)の移動速度を調整することによって、凹23内においてY軸方向に関して3箇所に液滴Dを供給しつつ、供給エリアMAを調整することができる。
本実施形態においては、液滴吐出口2から一定の時間間隔Tで液滴Dが供給される場合において、制御装置7は、第1回目のパス動作において、Y軸方向に関して基板P(ステージ4)を第1移動速度V1で移動し、第2回目のパス動作において、Y軸方向に関して基板P(ステージ4)を第1移動速度V1より遅い第2移動速度V2で移動し、第3回目のパス動作において、Y軸方向に関して基板P(ステージ4)を第2移動速度V2より遅い第3移動速度V3で移動し、第4回目のパス動作において、Y軸方向に関して基板P(ステージ4)を第3移動速度V3より遅い第4移動速度V4で移動する。そして、制御装置7は、第1〜第4回目のパス動作において、第1〜第4移動速度V1〜V4で基板Pを移動しながら、ビットマップデータにより設定された、供給エリアMAの第1ピクセルに対して液滴Dを供給する。
また、本実施形態においては、制御装置7は、凹部23内における、X軸方向に関する液滴Dの間隔Dxを調整するために、液滴吐出ヘッド3を、XY平面内において、X軸に対して傾斜させる。上述のように、本実施形態においては、液滴吐出口2は、XY平面とほぼ平行な吐出面8において、吐出面8の長手方向(X軸方向)に複数配置されている。
図9の模式図に示すように、制御装置7は、間隔Dxを調整するために、第1駆動ユニット5を制御して、XY平面内における、Y軸方向と液滴吐出口2の並び方向とがなす角度を調整する。これにより、凹部23(基板P上)における、液滴吐出口2から供給される複数の液滴DのX軸方向に関する相対位置(液滴供給位置)、すなわちX軸方向に関する液滴Dの間隔Dxが調整される。
本実施形態においては、制御装置7は、第1回目のパス動作において、X軸方向と液滴吐出口2の並び方向(吐出面8の長手方向)とがなす角度を第1角度θ1に調整し、第2回目のパス動作において、X軸方向と液滴吐出口2の並び方向(吐出面8の長手方向)とがなす角度を第1角度θ1より大きい第2角度θ2に調整し、第3回目のパス動作において、X軸方向と液滴吐出口2の並び方向(吐出面8の長手方向)とがなす角度を第2角度θ2より大きい第3角度θ3に調整し、第4回目のパス動作において、X軸方向と液滴吐出口2の並び方向(吐出面8の長手方向)とがなす角度を第3角度θ3より大きい第4角度θ4に調整する。そして、制御装置7は、第1〜第4回目のパス動作において、基板PをY軸方向に移動しながら、ビットマップデータにより設定された、供給エリアMAの第1ピクセルに対して液滴Dを供給する。
本実施形態によれば、第1回目のパス動作で凹部23に液滴Dを供給し、その液滴Dが既に供給された凹部23に、第2回目のパス動作で液滴Dを供給する際、開口23のエッジより離れた位置に液滴Dを供給することで、インクが凹部23から溢れ出ることを抑制することができる。液滴D(インク)が既に存在する凹部23に対して液滴Dを供給する際、開口24のエッジに近い位置に液滴Dが供給されると、インクが凹部23から溢れ出る現象が発生する可能性が高くなる。本実施形態のように、基板P上に液滴Dを供給することによってカラーフィルタを製造する場合、凹部23からインクが溢れ出ると、各色のインクが混ざり合い、製造されるカラーフィルタの品質が低下する可能性がある。
本実施形態によれば、インクが凹部23から溢れ出ることが抑制されているので、製造されるカラーフィルタの品質の低下を抑制できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
上述の実施形態においては、液滴吐出口2から一定の時間間隔Tで液滴Dが供給され、液滴吐出口2に対する基板P(ステージ4)の移動速度を調整することによって、Y軸方向に関する液滴供給位置を調整する例について説明した。
本実施形態においては、Y軸方向に関して液滴吐出口2に対して基板P(ステージ4)が一定の速度で移動される場合、液滴吐出口2から液滴Dを供給する時間間隔Tを調整することによって、液滴供給位置を調整する。すなわち、制御装置7は、Y軸方向に関して液滴吐出口2に対して基板P(ステージ4)を一定の速度で移動する際、液滴吐出口2から液滴Dを供給する時間間隔Tを調整することによって、凹部23における液滴供給位置を調整することができる。
すなわち、本実施形態においては、制御装置7は、液滴供給口2から液滴Dを供給する時間間隔Tを調整することによって、凹部23内における、Y軸方向に関する液滴Dの間隔Dyを調整することができる。したがって、制御装置7は、液滴供給口2から液滴Dを供給する時間間隔Tを調整することによって、凹23内における供給エリアMAを調整することができる。
本実施形態においては、液滴吐出口2に対して基板Pを一定の速度でY軸方向に移動する場合において、制御装置7は、第1回目のパス動作において、第1時間間隔T1で液滴吐出口2より液滴Dを供給し、第2回目のパス動作において、第1時間間隔T1より短い第2時間間隔T2で液滴吐出口2より液滴Dを供給し、第3回目のパス動作において、第2時間間隔T2より短い第3時間間隔T3で液滴吐出口2より液滴Dを供給し、第4回目のパス動作において、第3時間間隔T3より短い第4時間間隔T4で液滴吐出口2より液滴Dを供給する。制御装置7は、第1〜第4回目のパス動作において、第1〜第4時間間隔T1〜T4で液滴Dを供給しながら、ビットマップデータにより設定された、供給エリアMAの第1ピクセルに対して液滴Dを供給する。
なお、Y軸方向に関する液滴供給位置(供給エリアMA)を調整するために、液滴吐出口2に対する基板Pの移動速度と、液滴供給口2から液滴Dを供給する時間間隔Tとの両方を調整してもよい。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。以下の説明において、上述の実施形態と同一又は同等の構成部分については同一の符号を付し、その説明を簡略若しくは省略する。
上述の実施形態においては、XY平面内における、X軸方向と液滴吐出口2の並び方向とがなす角度を調整することによって、X軸方向に関する液滴供給位置を調整する例について説明した。
本実施形態においては、Y軸方向と異なる所定方向に複数配置された液滴吐出口2のうち、液滴Dを供給する液滴吐出口2を選択することによって、X軸方向に関する液滴供給位置を調整する。
例えば、図10に示すように、複数の液滴吐出口2を有する液滴吐出ヘッド3をY軸方向に関して複数(図10では2つ)配置する。本実施形態においては、X軸方向に関して、一方の液滴吐出ヘッド3の液滴吐出口2の間に、他方の液滴吐出ヘッド3の液滴吐出口2が配置されるように、一方の液滴吐出ヘッド3と他方の液滴吐出ヘッド3との位置関係が定められている。
例えば、第1回目のパス動作においては、1つの凹部23に対して、図10中、選択された3つの液滴吐出口2Aより、液滴Dが供給される。第2回目のパス動作においては、1つの凹部23に対して、選択された3つの液滴吐出口2Bより、液滴Dが供給される。第3回目のパス動作においては、1つの凹部23に対して、選択された3つの液滴吐出口2Cより、液滴Dが供給される。第4回目のパス動作においては、1つの凹部23に対して、選択された液滴吐出口2Dより、液滴Dが供給される。
このように、複数の液滴吐出口2のうち、液滴Dを供給する液滴吐出口2を選択することによって、X軸方向に関する液滴供給位置を調整することができる。
なお、上述の第1〜第3実施形態においては、長辺エッジ24X及び短辺エッジ24Yのそれぞれから離れるように、液滴供給位置を調整する場合を例にして説明したが、長辺エッジ24X及び短辺エッジ24Yのいずれか一方から離れるように、液滴供給位置を調整してもよい。すなわち、図11(A)に示すような供給エリアMAを設定し、長辺エッジ24Xと供給エリアMAとの間にのみ非供給エリアNAを設定することができるし、図11(B)に示すような供給エリアMAを設定し、短辺エッジ24Yと供給エリアMAとの間にのみ非供給エリアNAを設定することもできる。
なお、凹部23に液滴Dを供給する際、例えば図11(A)に示す例のように、少なくとも長辺エッジ24Xから離れるように、供給エリアMAを定めて、液滴供給位置を調整することが望ましい。
本発明者の知見によれば、凹部23のインクが長辺エッジ24Xを介して溢れ出る現象が発生する確率のほうが、短辺エッジ24Yを介して溢れ出る現象が発生する確率より、高い。すなわち、凹部23内のインクは、長辺エッジ24Xから溢れ出やすい。したがって、少なくとも長辺エッジ24Xから離れるように、液滴供給位置を調整することによって、凹部23からインクが溢れ出ることを抑制することができる。
なお、上述の各実施形態においては、第1回目のパス動作、第2回目のパス動作、第3回目のパス動作、及び第4回目のパス動作において、供給エリアMAが除々に小さくなる場合について説明したが、例えば、第1、第2、第3回目のパス動作のそれぞれにおける供給エリアMAの大きさをほぼ同じにして、第4回目のパス動作における供給エリアMAのみを小さくしてもよい。
なお、上述の各実施形態においては、デバイスとしてカラーフィルタを製造する場合を例にして説明したが、隔壁によって規定される凹部に液滴を供給することによってデバイスを製造する際に、上述の各実施形態で説明した装置及び方法を適用することができる。
第1実施形態に係る液滴吐出装置の一例を示す斜視図である。 第1実施形態に係る液滴吐出ヘッドを下側から見た平面図である。 第1実施形態に係る液滴吐出ヘッドの構造の一例を説明するための断面図である。 第1実施形態に係るステージの側面図である。 第1実施形態に係る駆動信号波形の一例を示すタイミングチャートである。 第1実施形態に係る基板の一例を示す図である。 第1実施形態に係る液滴吐出方法の一例を説明するための模式図である。 第1実施形態に係る液滴吐出方法の一例を説明するための模式図である。 第2実施形態に係る液滴吐出方法の一例を説明するための模式図である。 第3実施形態に係る液滴吐出装置の一例を説明するための模式図である。 設定される供給エリアの一例を説明するための模式図である。
符号の説明
1…液滴吐出装置、2…液滴吐出口、3…液滴吐出ヘッド、4…ステージ、5…第1駆動ユニット、6…第2駆動ユニット、22…隔壁、23…凹部、24…開口、24X…長辺エッジ、24Y…短辺エッジ、D…液滴、P…基板

Claims (15)

  1. 基板上の隔壁によって規定される凹部の開口と液滴吐出口とが対向する第1状態で、前記凹部に、前記液滴吐出口より複数の液滴を供給する第1動作と、
    前記第1動作後、前記開口と前記液滴吐出口とが対向しない第2状態に変化させる第2動作と、
    前記第2動作後、前記第1状態に変化させて、前記液滴が供給された前記凹部に、前記液滴吐出口より複数の液滴を供給する第3動作と、を含み、
    前記第3動作における液滴供給位置が、前記第1動作における液滴供給位置より、前記開口のエッジから離れるように、前記第3動作における前記複数の液滴の間隔を前記第1動作における前記複数の液滴の間隔よりも狭くするための前記液滴供給位置の調整を行う液滴吐出方法。
  2. 前記第1状態及び前記第2状態の一方から他方への変化は、前記基板の表面とほぼ平行な所定面内の第1方向に関する前記液滴吐出口と前記基板との相対移動による請求項1記載の液滴吐出方法。
  3. 前記液滴吐出口から所定時間間隔で液滴が供給され、
    前記液滴供給位置の調整は、前記相対移動速度の調整を含む請求項2記載の液滴吐出方法。
  4. 前記第1方向に関して前記液滴吐出口と前記基板とが所定速度で相対移動され、
    前記液滴供給位置の調整は、前記液滴吐出口から液滴を供給する時間間隔の調整を含む請求項2記載の液滴吐出方法。
  5. 前記液滴供給位置の調整は、前記第1方向に関する前記エッジと前記液滴供給位置との距離の調整を含む請求項3又は4記載の液滴吐出方法。
  6. 前記液滴吐出口は、前記所定面内において前記第1方向と異なる第2方向に複数配置され、
    前記液滴供給位置の調整は、前記第1方向と前記第2方向とがなす角度の調整を含む請求項2〜5のいずれか一項記載の液滴吐出方法。
  7. 前記液滴吐出口は、前記所定面内において前記第1方向と異なる第2方向に複数配置され、
    前記液滴供給位置の調整は、前記複数の液滴吐出口のうち、液滴を供給する液滴吐出口の選択を含む請求項2〜5のいずれか一項記載の液滴吐出方法。
  8. 前記液滴供給位置の調整は、前記所定面内において前記第1方向と直交する方向に関する前記エッジと前記液滴供給位置との距離の調整を含む請求項請求項6又は7記載の液滴吐出方法。
  9. 前記開口は、前記所定面内において、長辺エッジ及び短辺エッジを有する略長方形であり、
    少なくとも前記長辺エッジから離れるように、前記液滴供給位置を調整する請求項2〜8のいずれか一項記載の液滴吐出方法。
  10. 前記短辺エッジは、前記第1方向と略平行である請求項9記載の液滴吐出方法。
  11. 請求項1〜10のいずれか一項記載の液滴吐出方法を用いて液滴を供給する工程を含むデバイスの製造方法。
  12. 前記デバイスは、カラーフィルタを含む請求項11記載の製造方法。
  13. 液滴を供給可能な液滴吐出口を有する液滴吐出ヘッドと、
    隔壁によって規定される凹部が設けられた基板を支持するステージと、
    前記凹部の開口と前記液滴吐出口とが対向する第1状態及び対向しない第2状態の一方から他方へ変化するように、前記液滴吐出ヘッドと前記ステージとを相対移動可能な駆動装置と、
    前記第1状態で、前記凹部の第1位置に前記液滴を供給し、前記第2状態に変化させた後、前記第1状態で、前記液滴が供給された前記凹部の、前記開口のエッジから前記第1位置より離れた第2位置に液滴が供給されるように、前記第2状態の後の前記複数の液滴の間隔を前記第2状態の前の前記複数の液滴の間隔よりも狭くするように、前記液滴吐出ヘッド及び前記駆動装置の少なくとも一方を制御する制御装置と、を備える液滴吐出装置。
  14. 請求項13記載の液滴吐出装置を用いるデバイスの製造方法。
  15. 前記デバイスは、カラーフィルタを含む請求項14記載の製造方法。
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