JP2008229481A - 液滴吐出装置および液晶表示装置 - Google Patents

液滴吐出装置および液晶表示装置 Download PDF

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JP2008229481A
JP2008229481A JP2007072022A JP2007072022A JP2008229481A JP 2008229481 A JP2008229481 A JP 2008229481A JP 2007072022 A JP2007072022 A JP 2007072022A JP 2007072022 A JP2007072022 A JP 2007072022A JP 2008229481 A JP2008229481 A JP 2008229481A
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Hiroyuki Kamikura
寛之 上倉
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Abstract

【課題】液滴を吐出して形成する薄膜の筋状の膜厚段差を解消させた液滴吐出装置および
液晶表示装置を提供することである。
【解決手段】液滴吐出装置のヘッドユニットは、副走査方向に沿うノズル列NRを有した
複数のインクジェットヘッドIHを副走査方向に沿って配列し、隣接するインクジェット
ヘッドIHの間にディスペンサヘッドDHを搭載する。そして、各ディスペンサヘッドD
Hは、隣接するインクジェットヘッドIHが描画する第一液状膜FL1の間に第二液滴D
2を吐出して第二液状膜FL2を塗布する。
【選択図】図7

Description

本発明は、液滴吐出装置および液晶表示装置に関する。
液晶表示装置においては、液晶分子の配向方向を規定するために、配向処理の施された
配向膜を利用する。この配向膜の製造方法としては、生産性の向上と製造コストの低減を
図るために、液滴吐出装置を用いるインクジェット法が鋭意開発されている。
液滴吐出装置は、配向膜材料を含む液状体を液滴として吐出するノズルと、複数のノズ
ルを有して基板に対して相対移動するインクジェットヘッドとを有し、インクジェットヘ
ッドと基板とを主走査方向に沿って相対移動させながら選択するノズルに液滴を吐出させ
る。そして、配向膜材料を含む液状膜を基板の主走査方向に沿って順に描画し、この液状
膜を乾燥させることによって配向膜を形成する。
液滴吐出装置では、配向膜のサイズがインクジェットヘッドの走査幅より大きくなると
、主走査方向と交差する副走査方向に沿って基板とインクジェットヘッドとを相対移動さ
せ、インクジェットヘッドと基板とを再び主走査方向に沿って相対移動させる、すなわち
、インクジェットヘッドを改行走査させる。この改行走査においては、基板のサイズが大
きくなるに連れてインクジェットヘッドの走査回数が多くなるため、大型の液晶表示装置
の場合には、配向膜の形成に多大な時間を要して液晶表示装置の生産性を著しく損なう虞
がある。
そこで、液滴吐出装置においては、従来から、インクジェットヘッドの改行走査を回避
させて生産性を向上させる提案がなされている。特許文献1と特許文献2においては、そ
れぞれ主走査方向と交差する副走査方向に沿って複数のインクジェットヘッドを配列させ
て、基板の副走査方向の全幅にわたって、一度に液滴を吐出させる。これらによれば、イ
ンクジェットヘッドの改行走査を行うことなく、所望する状態の液滴を対象物の全面に吐
出させることができる。
特開2005−238821号公報 特開2006−58342号公報
液滴吐出装置に利用されるインクジェットヘッドは、ノズルの配列方向の端部に、アク
チュエータを駆動させるための入力端子やノズルの加工精度を確保させるためのスペース
など、ノズルを配列できないデッドスペースを有する。こうしたインクジェットヘッドを
ノズルの配列方向に沿って配列させる構成は、各デッドスペースの走査経路上に液滴を吐
出できないため、結果的に複数回の改行走査が必要となる。
特許文献1と特許文献2は、複数のインクジェットヘッドを千鳥状や階段状に配置させ
て、各デットスペースの走査方向に、隣接する他のインクジェットヘッドのノズル列を配
置させる。これによれば、デッドスペースの走査経路上に他のノズル列の走査経路を重ね
ることができるため、デッドスペースに起因する改行走査を無くすことができる。
しかしながら、特許文献1と特許文献2は、ノズル列の各々を隣接するノズル列の走査
方向に配置させるため、隣接するノズル列の走査経路の境界においては、液滴の吐出タイ
ミングに時差を生じる。基板に着弾する液滴は、そのサイズが数ng〜数十ngであるた
め、こうした吐出タイミングの時差によって乾燥状態に大きな差異を生じる。この結果、
特許文献1と特許文献2に開示される技術では、隣接するインクジェットヘッドの境界に
おいて膜厚段差を形成し、配向膜のスジムラを完全に解消させることが困難である。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、液滴を吐出し
て形成する薄膜の筋状の膜厚段差を解消させた液滴吐出装置および液晶表示装置を提供す
ることである。
本発明の液滴吐出装置は、一方向に配列した複数の吐出ノズルを有する複数のインクジ
ェットヘッドを搭載し、前記一方向と交差する主走査方向から見て、複数の前記インクジ
ェットヘッドの各々を前記主走査方向と交差する副走査方向に配列するヘッドユニットと
、前記ヘッドユニットと基板とを前記主走査方向に相対移動させる移動手段と、前記移動
手段を駆動して前記ヘッドユニットと前記基板とを相対移動させるとともに、前記ヘッド
ユニットを駆動して選択する前記吐出ノズルから前記基板に向けて液滴を吐出させる制御
手段と、を備えた液滴吐出装置であって、前記ヘッドユニットは、前記主走査方向から見
て隣接する前記インクジェットヘッドの間に塗布ノズルを有するディスペンサヘッドを搭
載し、前記制御手段は、前記ヘッドユニットを駆動して前記隣接するインクジェットヘッ
ドの各々から吐出される前記液滴の間に向けて前記塗布ノズルに液状体を塗布させる。
本発明の液滴吐出装置によれば、隣接するインクジェットヘッドが吐出する液滴群の間
に、ディスペンサヘッドが液状体を塗布させる。したがって、隣接するインクジェットヘ
ッドの走査経路の境界において、比較的大きい容量の液状体が一度に塗布され、境界近傍
における液状体の乾燥速度を遅くさせる。この結果、隣接するインクジェットヘッドによ
って描画される液状膜が、ディスペンサヘッドによって塗布される塗布膜を介して円滑に
合一する。よって、液滴を吐出して形成する薄膜の筋状の膜厚段差を解消させることがで
きる。
この液滴吐出装置においては、前記ヘッドユニットが、複数の前記インクジェットヘッ
ドの各々を前記副走査方向に配列して、隣接する前記インクジェットヘッドの間に前記デ
ィスペンサヘッドを搭載する構成であってもよい。
この液滴吐出装置によれば、各インクジェットヘッドとディスペンサヘッドが、副走査
方向に沿って1列に配列される。したがって、各インクジェットヘッドを副走査方向に沿
う千鳥状や階段状に配列させる場合に比べて、ヘッドユニットのサイズを縮小させること
ができ、ひいては、液滴吐出装置の占有スペースを縮小させることができる。
この液滴吐出装置においては、前記ヘッドユニットが、複数の前記インクジェットヘッ
ドの各々を前記副走査方向に配列して、隣接する前記インクジェットヘッドの間に前記デ
ィスペンサヘッドを搭載し、前記制御手段は、前記ヘッドユニットを駆動して前記隣接す
るインクジェットヘッドの各々から前記液滴を吐出させるときに前記塗布ノズルに液状体
を塗布させる構成であってもよい。
この液滴吐出装置によれば、隣接する各インクジェットヘッドが液滴を吐出するときに
、対応するディスペンサヘッドが液状体を塗布する。したがって、インクジェットによっ
て描画される液状膜が、ディスペンサヘッドによって塗布される塗布膜と同じタイミング
で形成されて、より円滑に合一する。この結果、液滴を吐出して形成する薄膜の筋状の膜
厚段差を、より確実に解消させることができる。
この液滴吐出装置においては、液状体を収容する収容タンクを有し、前記収容タンクが
、前記インクジェットヘッドに供給する液状体よりも粘度の低い液状体を前記ディスペン
サヘッドに供給する構成であってもよい。
この液滴吐出装置によれば、隣接するインクジェットヘッドが吐出する液滴群の間に、
ディスペンサヘッドが低粘度の液状体を塗布させる。したがって、隣接するインクジェッ
トヘッドによって描画される液状膜が、ディスペンサヘッドによって塗布される塗布膜を
介して、さらに円滑に合一する。よって、液滴を吐出して形成する薄膜の筋状の膜厚段差
を、さらに確実に解消させることができる。
本発明の液晶表示装置は、液晶分子を封入する基板に薄膜を備えた液晶表示装置であっ
て、前記薄膜は、上記液滴吐出装置を用いて形成される。
本発明の液晶表示装置によれば、液晶表示装置が有する薄膜において筋状の膜厚段差を
解消させることができ、ひいては、液晶表示装置の表示画質を向上させることができる。
(第一実施形態)
以下、本発明を具体化した第一実施形態を図1〜図8に従って説明する。図1は、液滴
吐出装置10を示す斜視図である。
図1において、液滴吐出装置10は、直方体形状に形成された基台11を有する。基台
11の上面には、基台11に設けられたステージモータの出力軸に駆動連結されるステー
ジ12が取着されている。ステージ12は、基板Sを載置して位置決め固定し、ステージ
モータが正転又は逆転するとき、基台11の長軸方向に沿って所定の速度で往復移動して
基板Sを走査する。
ここで、図1の右下から左上に向かう方向を+X方向(主走査方向)とし、+X方向の
反対方向、すなわち、図1の左上から右下に向かう方向を−X方向という。ステージ12
が、この+X方向に沿って基板Sを走査する動作を、「主走査」という。なお、基板Sと
しては、例えば、液晶表示装置に利用される平面板状あるいは円盤状のガラス基板や半導
体装置に利用される円盤状のシリコン基板を用いることができる。
基台11の上側には、門型に形成されたガイド部材13が基台11を跨ぐように架設さ
れ、そのガイド部材13の上側には、液状体としての第一インクIK1および第二インク
IK2を貯留するインクタンク14が搭載されている。インクタンク14は、貯留するイ
ンクを所定の圧力で導出する。第一インクIK1および第二インクIK2としては、ポリ
イミドなどの配向性高分子を含む配向膜インクやノボラック系樹脂などの感光性樹脂を含
むレジスト膜インクなどを用いることができる。
なお、本実施形態においては、第二インクIK2の粘度は、第一インクIK1の粘度よ
りも低い粘度を有し、第二インクIK2の基板Sに対する濡れ性が、第一インクIK1の
基板Sに対する濡れ性よりも大きくなる。
ガイド部材13の下側には、ガイド部材13に設けられるキャリッジモータの出力軸に
駆動連結されるキャリッジ15が取着され、そのキャリッジ15には、複数のインクジェ
ットヘッドIHと複数のディスペンサヘッドDHとが搭載されている。キャリッジ15は
、キャリッジモータが正転又は逆転するとき、基台11の短軸方向に沿って往復移動して
インクジェットヘッドIHおよびディスペンサヘッドDHを走査する。
ここで、図1の右上から左下に向かう方向を+Y方向(副走査方向)とし、+Y方向の
反対方向、すなわち、図1の左下から右上に向かう方向を−Y方向という。キャリッジ1
5が、この−Y方向に沿ってインクジェットヘッドIHを走査し、インクジェットヘッド
IHから見て、基板Sを相対的に+Y方向に走査する動作を、「副走査」という。
なお、本実施形態においては、これら複数のインクジェットヘッドIHと複数のディス
ペンサヘッドDHによって、ヘッドユニットHUが構成されている。
図2は、ヘッドユニットHUをステージ12から見た平面図であり、図3は、インクジ
ェットヘッドIHとディスペンサヘッドDHの走査経路を模式的に示す平面図である。な
お、図2においては、各インクジェットヘッドIHとディスペンサヘッドDHの配置を説
明するために、吐出ノズルNIの数量を簡略して示す。
図2において、各インクジェットヘッドIHは、それぞれ副走査方向に延びる直方体状
に形成され、副走査方向に沿って等間隔に配列されている。各インクジェットヘッドIH
は、それぞれステージ12と対向する側面に180個の吐出ノズルNIを有している。吐
出ノズルNIは、それぞれ対応するインクジェットヘッドIHにおいて副走査方向に沿っ
て等間隔に配列されて、インクジェットヘッドIHごとに1つのノズル列NRを構成して
いる。各インクジェットヘッドIHは、それぞれステージ12が基板Sを主走査するとき
、基板Sの副走査方向の略全幅にわたって吐出ノズルNIを対向させる。
隣接する一対のインクジェットヘッドIHの間には、それぞれディスペンサヘッドDH
が配設されて、各ディスペンサヘッドDHは、それぞれステージ12と対向する側にディ
スペンサノズルNDを有している。各ディスペンサノズルNDの内径は、例えば、1mm
で形成されて、吐出ノズルNIの内径(例えば、25μm)よりも十分に大きいサイズを
有する。各ディスペンサノズルNDは、それぞれ隣接する吐出ノズルNIの副走査方向に
配設されている。
図3において、各ノズル列NRは、ステージ12が基板Sを主走査するとき、基板Sか
ら見て主走査方向に延びる帯状の経路を描く。各ノズル列NRの描く経路は、それぞれイ
ンクジェットヘッドIHが副走査方向に離間する距離に応じ、互いに副走査方向に離間す
る。各ディスペンサヘッドDHは、ステージ12が基板Sを主走査するとき、それぞれ対
応するディスペンサノズルNDによって、基板Sから見て主走査方向に延びるライン状の
経路を描く。各ディスペンサノズルNDの描く経路は、それぞれ隣接するインクジェット
経路RIの間に形成される。
これによって、各インクジェットヘッドIHと各ディスペンサヘッドDHは、ステージ
12が基板Sを主走査するとき、それぞれ基板Sの副走査方向の略全幅にわたり吐出ノズ
ルNIとディスペンサノズルNDのいずれか一方を対向させる。そして、各インクジェッ
トヘッドIHと各ディスペンサヘッドDHは、基板Sの表面Saの全体にわたり、各ノズ
ル列NRの描く経路とディスペンサノズルNDの描く経路とを副走査方向に沿って交互に
配列させる。
ここで、各ノズル列NRが描く経路をそれぞれインクジェット経路RIとし、各ディス
ペンサノズルNDが描く経路をディスペンサ経路RDという。
図4は、インクジェットヘッドIHの内部を示す側断面図であり、図5は、インクジェ
ットヘッドIHの吐出位置を模式的に示す平面図(以下単に、ドットパターンという。)
である。
図4において、吐出ノズルNIの上側には、インクタンク14に連通するキャビティ2
1が形成されている。キャビティ21は、インクタンク14が導出する第一インクIK1
を貯留して対応する吐出ノズルNIに供給する。キャビティ21の上側には、上下方向に
振動可能な振動板22が貼り付けられて、対応するキャビティ21の容積を拡大および縮
小可能にする。振動板22の上側には、圧電素子PZが配設されている。圧電素子PZは
、圧電素子PZを駆動するための駆動波形信号COMAが入力されるとき、上下方向に収
縮および伸張して対応する振動板22を振動させる。
キャビティ21は、対応する振動板22が振動するとき、対応する吐出ノズルNIのメ
ニスカスを上下方向に振動させて、駆動波形信号COMAに応じる重量の第一インクIK
1を第一液滴D1として吐出させる。吐出される各第一液滴D1は、それぞれ基板Sに向
かって飛行し、吐出ノズルNIと相対向する位置に着弾する。着弾後の各第一液滴D1は
、それぞれ表面Saの上において濡れ広がり、対応するインクジェット経路RIに合一し
た第一液状膜FL1を形成する。
図5において、基板Sの表面Saは、それぞれ一点鎖線で示すドットパターン格子によ
って仮想分割されている。ドットパターン格子は、主走査方向および副走査方向に沿って
第一液滴D1の吐出間隔ごとに規定される格子である。ドットパターン格子は、主走査方
向の最小間隔がインクジェットヘッドIHの吐出周波数(例えば、数十kHz)に対応す
る吐出間隔によって規定され、副走査方向の最小間隔が吐出ノズルNIの形成ピッチによ
って規定される。なお、図5においては、吐出ノズルNIごとに規定される吐出位置を説
明するため、吐出ノズルNIの数量や格子点の数量を簡略化して示している。
ここで、ドットパターン格子の格子点において、インクジェット経路RIに位置する格
子点であって、かつ、第一液滴D1の吐出位置として選択される格子点を、それぞれイン
クジェット用格子点PIという。
インクジェット用格子点PIに向けて第一液滴D1を吐出する吐出ノズルNIには、基
板Sが主走査されるときに、対応するインクジェット用格子点PIの直上を通過する吐出
ノズルNIが選択される。各吐出ノズルNIは、ステージ12が基板Sを主走査するとき
、それぞれ対応するインクジェット用格子点PIの直上を通過し、駆動波形信号COMA
に応じて、対応するインクジェット用格子点PIに向けて第一液滴D1を吐出する。そし
て、各吐出ノズルNIは、それぞれ選択されるインクジェット用格子点PIに第一液滴D
1を着弾させて、各インクジェット経路RIの全体に広がる第一液状膜FL1を描画する
図6は、ディスペンサヘッドDHを示す側面図であり、図7、ディスペンサヘッドDH
の吐出位置を模式的に示すドットパターンである。
図6において、ディスペンサノズルNDの上側には、インクタンク14に連通するシリ
ンジ25が連結されている。シリンジ25は、インクタンク14が導出する第二インクI
K2を貯留して対応するディスペンサノズルNDに供給する。シリンジ25の内部には、
上下方向に延びるロッド26が配設されて、そのロッド26の下端部には、シール部材2
6aが取り付けられている。また、ロッド26の上端部には、ロッド26を上動可能にす
るソレノイドバルブ27と、ロッド26を下方に付勢するコイルスプリング28とが配設
されている。
ディスペンサヘッドDHは、ソレノイドバルブ27が駆動信号COMBを受けて所定の
時間だけオンするとき、コイルスプリング28の付勢力に抗してロッド26を上動させ、
シール部材26aをシリンジ25の内壁面から離間させる。シリンジ25の第二インクI
K2は、シール部材26aとシリンジ25との間の間隙を通じてディスペンサノズルND
に流動する。流動する第二インクIK2の量は、第二インクIK2の粘度やソレノイドバ
ルブ27がオン状態にある時間(例えば、数十マイクロ秒)などによって決定される。
ディスペンサヘッドDHは、ソレノイドバルブ27がオフするとき、コイルスプリング
28の付勢力によってロッド26を下動させる。下動するロッド26は、シール部材26
aの下端部をシリンジ25の内壁面に押圧する。シール部材26aは、シリンジ25の内
壁面に接触し、第二インクIK2のディスペンサノズルNDへの流動を遮断させるととも
に、ディスペンサノズルNDに流動した第二インクIK2を押し出し、第二液滴D2とし
て吐出させる。吐出される第二液滴D2は、ディスペンサノズルNDの内径が吐出ノズル
NIの内径よりも大きく、かつ、第二インクIK2を押し出して吐出させる分だけ、第一
液滴D1よりも大幅に大きいサイズで形成されて、ディスペンサノズルNDと相対向する
位置に着弾する。着弾後の第二液滴D2は、表面Saの上において濡れ広がり、対応する
ディスペンサ経路RDに合一した第二液状膜FL2を形成する。
図7において、ディスペンサ経路RDには、上記のドットパターン格子が形成されてい
る。なお、図7においては、図5と同じく、ディスペンサノズルNDごとに規定される吐
出位置を説明するため、吐出ノズルNIの数量や格子点の数量を簡略化して示す。また、
ドットパターン格子の格子点において、ディスペンサ経路RDに位置する格子点であって
、かつ、第二液滴D2の吐出位置として選択される格子点を、それぞれディスペンサ用格
子点PDという。
ディスペンサ用格子点PDに向けて第二液滴D2を吐出するディスペンサノズルNDに
は、基板Sを主走査するときに、対応するディスペンサ用格子点PDの直上を通過するデ
ィスペンサノズルNDが選択される。各ディスペンサノズルNDは、ステージ12が基板
Sを主走査するとき、それぞれディスペンサ経路RDに規定される各ディスペンサ用格子
点PDの直上を通過し、対応するソレノイドバルブ27がオン・オフするたびに、対応す
るディスペンサ用格子点PDに向けて第二液滴D2を吐出する。そして、各ディスペンサ
ノズルNDは、それぞれ選択されるディスペンサ用格子点PDに第二液滴D2を着弾させ
て、ディスペンサ経路RDの全体に広がる第二液状膜FL2を塗布する。
この際、第二液状膜FL2は、各吐出ノズルNIと各ディスペンサノズルNDとが副走
査方向に一列に配列されるため、隣接する第一液状膜FL1が描画されるタイミングと略
同じタイミングで塗布される。また、第二液状膜FL2は、第一液滴D1よりも大きいサ
イズの第二液滴D2によって形成される分だけ、その乾燥速度を第一液状膜FL1よりも
遅くさせる。しかも、第二液状膜FL2は、第一インクIK1よりも低粘度の第二インク
IK2によって形成される分だけ、第一液状膜FL1よりも高い流動性を有して表面Sa
に濡れ広がる。このため、各第二液状膜FL2は、それぞれ隣接する第一液状膜FL1と
円滑に合一し、表面Saの全面にわたり膜厚の均一な液状膜FLを形成させる。
次に、上記液滴吐出装置10の電気的構成を図8に従って説明する。図8は、液滴吐出
装置10の電気的構成を示すブロック回路図である。
図8において、制御手段を構成する制御装置30は、外部I/F31と、CPUなどか
らなる制御部32と、DRAMおよびSRAMを含み各種のデータを格納するRAM33
と、各種制御プログラムを格納するROM34とを有する。また、制御装置30は、クロ
ック信号を生成する発振回路35と、圧電素子PZを駆動するための駆動波形信号を生成
する駆動波形生成回路36と、各種の信号を送信する内部I/F38とを有する。
制御装置30は、外部I/F31を介して、入出力装置37に接続されている。また、
制御装置30は、内部I/F38を介して、ステージ12やキャリッジ15を走査するた
めのモータ駆動回路39に接続されている。また、制御装置30は、内部I/F38を介
して、各インクジェットヘッドIHを駆動制御するためのインクジェット駆動回路41と
、各ディスペンサヘッドDHを駆動制御するためのディスペンサ駆動回路42に接続され
ている。
入出力装置37は、例えば、CPU、RAM、ROM、ハードディスク、液晶ディスプ
レイなどを有した外部コンピュータである。入出力装置37は、ROMまたはハードディ
スクに記憶された制御プログラムに従って液滴吐出装置10を駆動させるための各種の制
御信号を外部I/F31に出力する。外部I/F31は、入出力装置37から描画データ
Ipを受信する。
描画データIpとは、基板Sの表面Saに向けて第一液滴D1と第二液滴D2を吐出さ
せるための各種のデータである。描画データIpとは、例えば、表面Saに対する各走査
経路の位置に関するデータ、ステージ12の走査速度に関するデータである。また、描画
データIpとは、ドットパターン格子の格子点の中からインクジェット用格子点PIとデ
ィスペンサ用格子点PDを選択するためのデータである。
RAM33は、受信バッファ、中間バッファ、出力バッファとして利用される。ROM
34は、制御部32が実行する各種の制御ルーチンと、その制御ルーチンを実行するため
の各種のデータとを格納する。
発振回路35は、各種のデータや各種の駆動信号を同期させるためのクロック信号を生
成する。発振回路35は、例えば、各種のデータをシリアル転送する時に用いる転送クロ
ックCLKを生成する。発振回路35は、シリアル転送されるデータをラッチするときに
用いるラッチ信号LTを第一液滴D1の吐出周期ごとに生成する。
駆動波形生成回路36は、各種の駆動波形信号を生成するための波形データを所定のア
ドレスに対応させて格納する。駆動波形生成回路36は、制御部32が読み出す波形デー
タを第一液滴D1の吐出周期ごとにラッチしてアナログ信号に変換し、そのアナログ信号
を増幅して駆動波形信号COMAと駆動信号COMBを生成する。
制御部32は、外部I/F31が受信した入出力装置37からの描画データIpをRA
M33に一時的に格納して中間コードに変換する。制御部32は、RAM33に格納する
中間コードデータを読み出して第一ドットパターンデータを生成する。第一ドットパター
ンデータとは、各インクジェット経路RI上の格子点の中からインクジェット用格子点P
Iのみを選択するデータである。また、制御部32は、RAM33に格納する中間コード
データを読み出して第二ドットパターンデータを生成する。第二ドットパターンデータと
は、各ディスペンサ経路RD上の格子点の中からディスペンサ用格子点PDを選択するデ
ータである。
制御部32は、主走査分に相当する第一ドットパターンデータを生成すると、第一ドッ
トパターンデータを用いて転送クロックCLKに同期したシリアルデータを生成し、その
シリアルデータをインクジェット駆動回路41にシリアル転送する。また、制御部32は
、主走査分に相当する第二ドットパターンデータを生成すると、第二ドットパターンデー
タを用いて転送クロックCLKに同期したシリアルデータを生成し、そのシリアルデータ
をディスペンサ駆動回路42にシリアル転送する。
ここで、第一ドットパターンデータを用いて生成されてインクジェット駆動回路41に
転送されるシリアルデータを第一シリアルパターンデータSI1という。また、第二ドッ
トパターンデータを用いて生成されてディスペンサ駆動回路42に転送されるシリアルデ
ータを第二シリアルパターンデータSI2という。
第一シリアルパターンデータSI1は、それぞれ第一液滴D1の吐出・非吐出を規定す
るためのビットの値を吐出ノズルNIの数量分だけ有するデータであって、第一液滴D1
の吐出周期ごとに順次生成される。第二シリアルパターンデータSI2は、それぞれ第二
液滴D2の吐出・非吐出を規定するためのビットの値を各ディスペンサノズルNDの数量
分だけ有するデータであって、第一液滴D1の吐出周期ごとに順次生成される。
制御部32は、内部I/Fを介してモータ駆動回路39に接続されて、モータ駆動回路
39に対応する駆動制御信号を出力する。モータ駆動回路39は、制御部32からの駆動
制御信号に応答し、内部I/F38を介してステージ12とキャリッジ15を移動させる
、すなわち、基板Sを主走査および副走査させる。
制御部32は、内部I/Fを介してインクジェット駆動回路41に接続され、インクジ
ェット駆動回路41に対応する駆動制御信号を出力する。すなわち、インクジェット駆動
回路41は、制御装置30が第一シリアルパターンデータSI1をシリアル転送するとき
、第一シリアルパターンデータSI1を転送クロックCLKによって順次シフトさせる。
インクジェット駆動回路41は、制御装置30がラッチ信号LTを入力するとき、第一シ
リアルパターンデータSI1をラッチし、第一シリアルパターンデータSI1をシリアル
/パラレル変換して各吐出ノズルNIに対応する開閉信号を生成する。そして、インクジ
ェット駆動回路41は、“H”レベルの開閉信号に対応する圧電素子PZに駆動波形信号
COMAを供給し、“L”レベルの開閉信号に対応する圧電素子PZを待機させる。これ
によって、制御装置30は、ドットパターン格子の中から選択される各インクジェット用
格子点PIに向けてそれぞれ第一液滴D1の吐出処理を実行させ、第一液状膜FL1を描
画させる。
制御部32は、内部I/Fを介してディスペンサ駆動回路42に接続され、ディスペン
サ駆動回路42に対応する駆動制御信号を出力する。すなわち、ディスペンサ駆動回路4
2は、制御装置30が第二シリアルパターンデータSI2をシリアル転送するとき、第二
シリアルパターンデータSI2を転送クロックCLKによって順次シフトさせる。ディス
ペンサ駆動回路42は、制御装置30がラッチ信号LTを入力するとき、第二シリアルパ
ターンデータSI2をラッチし、第二シリアルパターンデータSI2をシリアル/パラレ
ル変換して各ディスペンサノズルNDに対応する開閉信号を生成する。そして、ディスペ
ンサ駆動回路42は、“H”レベルの開閉信号に対応するソレノイドバルブ27に駆動信
号COMBを供給し、“L”レベルの開閉信号に対応するソレノイドバルブ27を待機さ
せる。これによって、制御装置30は、ドットパターン格子から選択される各ディスペン
サ用格子点PDに向けてそれぞれ第二液滴D2の吐出処理を実行させ、隣接する第一液状
膜FL1と略同じタイミングで第二液状膜FL2を塗布させる。
次に、上記液滴吐出装置10を用いた薄膜の形成方法について以下に説明する。
まず、液滴吐出装置10は、表面Saを上側にして基板Sをステージ12に載置させ、
基板Sをキャリッジ15の−X方向に配置する。制御装置30は、モータ駆動回路39を
介してキャリッジ15を副走査し、基板Sが主走査されるときに各吐出ノズルNIが対応
するインクジェット用格子点PI上を通過し、かつ、各ディスペンサノズルNDが対応す
るディスペンサ用格子点PD上を通過するようにキャリッジ15を配置する。制御装置3
0は、キャリッジ15を配置するとモータ駆動回路39を介して基板Sの主走査を開始さ
せる。
制御装置30は、入出力装置37から入力される描画データIpを第一ドットパターン
データと第二ドットパターンデータに展開する。制御装置30は、展開する第一ドットパ
ターンデータを用いて第一シリアルパターンデータSI1を生成し、第二ドットパターン
データを用いて第二シリアルパターンデータSI2を生成する。制御装置30は、第一シ
リアルパターンデータSI1と第二シリアルパターンデータSI2を転送クロックCLK
に同期させてそれぞれインクジェット駆動回路41とディスペンサ駆動回路42にシリア
ル転送する。
そして、制御装置30は、インクジェット用格子点PIが吐出ノズルNIの直下に到達
すると、第一液滴D1の吐出周期ごとに、ラッチ信号LTをインクジェット駆動回路41
とディスペンサ駆動回路42に出力する。また、制御装置30は、ラッチ信号LTに同期
した駆動波形信号COMAをインクジェット駆動回路41に出力し、ラッチ信号LTに同
期した駆動信号COMBをディスペンサ駆動回路42に出力する。制御装置30は、イン
クジェット駆動回路41を介して第一シリアルパターンデータSI1をシリアル/パラレ
ル変換し、対応する各圧電素子PZを開閉するための開閉信号を生成する。制御装置30
は、開閉信号に従って、選択する各インクジェット用格子点PIに第一液滴D1を吐出さ
せて第一液状膜FL1を描画させる。
また、制御装置30は、ディスペンサ駆動回路42を介して第二シリアルパターンデー
タSI2をシリアル/パラレル変換し、対応するソレノイドバルブ27を駆動するための
開閉信号を生成する。制御装置30は、開閉信号に従って、選択する各ディスペンサ用格
子点PDに第二液滴D2を吐出させ、隣接する第一液状膜FL1と略同じタイミングで第
二液状膜FL2を塗布させる。
これによって、制御装置30は、表面Saの全面にわたり膜厚の均一な液状膜FLを形
成させ、その液状膜に所定の乾燥処理を施すことによって、膜厚の均一な薄膜を形成させ
ることができる。
次に、上記のように構成した第一実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態においては、液滴吐出装置10のヘッドユニットHUは、副走査方
向に沿うノズル列NRを有した複数のインクジェットヘッドIHを副走査方向に沿って配
列し、隣接するインクジェットヘッドIHの間にディスペンサヘッドDHを搭載する。そ
して、各ディスペンサヘッドDHは、隣接するインクジェットヘッドIHが描画する第一
液状膜FL1の間に第二液滴D2を吐出して第二液状膜FL2を塗布する。
したがって、隣接する第一液状膜FL1の境界において、第一液滴D1よりも大きい容
量の第二インクIK2が一度に塗布されて、その乾燥速度を遅くさせる。この結果、第一
液状膜FL1が第二液状膜FL2を介して円滑に合一する。よって、第一液滴D1を吐出
して形成する薄膜の筋状の膜厚段差を解消させることができ、その膜厚均一性を向上させ
ることができる。
(2)また、液滴吐出装置10のヘッドユニットHUは、複数のインクジェットヘッド
とディスペンサヘッドDHとを副走査方向に一列に配列する。したがって、第一液滴D1
と第二液滴D2が、略同じタイミングで対応する格子点に着弾する。この結果、着弾タイ
ミングの差異によって生じる膜厚段差を、より確実に解消させることができる。しかも、
ヘッドユニットHUのサイズを縮小させることができ、ひいては、液滴吐出装置10の占
有スペースを縮小させることができる。
(3)上記実施形態においては、第二インクIK2が第一インクIK1よりも低い粘度
を有し、インクジェットヘッドIHとディスペンサヘッドDHが、それぞれ第一インクI
K1と第二インクIK2を吐出する。したがって、隣接する第一液状膜FL1の間に、低
粘度の第二液状膜FL2を塗布させる。よって、隣接する第一液状膜FL1が、第二液状
膜FL2を介して、さらに円滑に合一する。この結果、第一液滴D1を吐出して形成する
薄膜の筋状の膜厚段差を、さらに確実に解消させることができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の液晶表示装置を図9および図10に従って説明する。図9は、液晶表示
装置を示す斜視図であり、図10は、対向基板52を示す斜視図である。
図9において、液晶表示装置50は、相対向する素子基板51と対向基板52を有し、
素子基板51と対向基板52は、四角枠状のシール材53により貼り合わされて、その間
隙に液晶LCを封入している。素子基板51の下面には、偏光板や位相差板などの光学基
板54が貼り合わされている。光学基板54は、所定の方向に透過軸を有し、バックライ
トなどからの光を液晶LCに向けて透過可能にする。
素子基板51の上面(以下単に、素子形成面51aと言う。)には、複数の素子領域5
5が区画形成されて、各素子領域55には、それぞれTFTからなる図示しないスイッチ
ング素子や光透過性の画素電極56などが形成されている。
各画素電極56の上側には、素子形成面51aの全面にわたる配向膜OF1が積層され
ている。配向膜OF1は、配向性ポリイミドなどの配向性高分子からなる薄膜であって、
対応する画素電極56の近傍で液晶LCの配向方向を規定する。配向膜OF1は、配向膜
材料(例えば、ポリイミドなどの配向性高分子)の分散したインクを上記液滴吐出装置1
0に供給して各素子領域55の上側全体に吐出させ、着弾した複数の液滴からなる液状膜
FLを乾燥させることにより形成される。
図10は、素子基板51の側を上にした状態の対向基板52を示す斜視図である。図1
0において、対向基板52の下面(図9における上面)には、偏光板57が配設されてい
る。偏光板57は、所定の方向に透過軸を有して液晶LCからの光を透過可能にする。対
向基板52の上面(図9における下面:以下単に、フィルタ形成面52aと言う。)には
、ブラックマトリックスBMが形成されている。ブラックマトリックスBMは、液晶LC
から出射される光を遮光する遮光材料によって形成された薄膜であり、画素電極56と対
向する領域を囲う格子状に形成されている。フィルタ形成面52aには、ブラックマトリ
ックスBMによって囲まれる領域に、それぞれカラーフィルタCFが形成されている。カ
ラーフィルタCFは、液晶LCから出射される光の中から特定波長の光を透過し、液晶L
Cからの光を有色の光に変換して出射する。
ブラックマトリックスBMおよびカラーフィルタCFの上側には、共通するオーバーコ
ート層OCが積層されている。オーバーコート層OCは、液晶LCから出射される光を透
過する光透過性樹脂によって形成された薄膜であり、対向基板52の表面全体を平坦にす
る。オーバーコート層OCは、光透過性樹脂の分散したインクを上記液滴吐出装置10に
供給して対向基板52の全体に吐出させ、着弾した複数の液滴からなる液状膜FLを乾燥
させることにより形成される。
オーバーコート層OCの上側には、光透過性の対向電極58が積層されている。対向電
極58は、所定の共通電位を受けて、各画素電極56と対向電極58との間の電位差を形
成し、対応する液晶LCの配向状態を変調する。これにより、光学基板54から出射され
た光の偏光状態を素子領域55ごとに変調させる。
対向電極58の上側には、配向膜OF2が積層されている。配向膜OF2は、配向膜O
F2と同じく、配向性ポリイミドなどの配向性高分子からなる薄膜であって、近傍に位置
する液晶分子の配向状態を規定する。配向膜OF2は、配向性高分子の分散したインクを
上記液滴吐出装置10に供給して対向電極58の全体に吐出させ、着弾した複数の液滴か
らなる液状膜を乾燥させることにより形成される。
これによれば、配向膜OF1,OF2、および、オーバーコート層OCの膜厚の均一性
を向上させることができる。ひいては、液晶表示装置50の生産性を向上させることがで
きる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態において、ディスペンサヘッドDHは、ソレノイドバルブ27によって
駆動し、第二液滴D2を吐出する。これに限らず、例えば、ディスペンサヘッドDHは、
シリンジ25にピストンを設け、該ピストンを圧送エアーによって駆動し、第二液滴D2
を吐出させる構成であってもよい。
・上記実施形態において、ディスペンサヘッドDHは、隣接するインクジェットヘッド
IHが第一液状膜FL1を描画するときに第二液状膜FL2を塗布する。これに限らず、
例えば、ディスペンサヘッドDHは、第一液状膜FL1に先行して第二液状膜FL2を塗
布してもよく、あるいは、第一液状膜FL1に後続して第二液状膜FL2を塗布する構成
であってもよい。
・上記実施形態において、ヘッドユニットHUは、隣接するインクジェットヘッドIH
の間に1つのディスペンサヘッドDHを搭載する。これに限らず、ヘッドユニットHUは
、隣接するインクジェットヘッドIHの間に2つ以上のディスペンサヘッドDHを搭載し
てもよい。
・上記実施形態において、インクジェットヘッドIHは、副走査方向に配列される。こ
れに限らず、インクジェットヘッドIHは、例えば、図11に示すように、副走査方向に
沿って千鳥状に配置してもよい。この際、ディスペンサヘッドDHは、主走査方向から見
て、隣接するインクジェットヘッドIHが重畳する領域に配置される。この構成において
は、隣接する第一液状膜FL1が異なるタイミングで描画されるが、第二液状膜FL2の
塗布によって円滑に合一させることができる。
・上記実施形態において、インクジェットヘッドIHは、副走査方向に沿うノズル列N
Rを有する。これに限らず、インクジェットヘッドIHは、主走査方向と交差する方向で
あって、かつ、副走査方向と交差する方向に沿うノズル列NRを有してもよい。
・上記実施形態においては、薄膜を、配向膜OF1,OF2、および、オーバーコート
層OCに具体化した。これに限らず、薄膜を、感光性樹脂からなるブラックマトリックス
BMや、エッチング工程に利用するレジスト膜に具体化してもよい。
本発明を具体化した第一実施形態の液滴吐出装置を示す斜視図。 同じく、ステージから見たヘッドユニットを示す平面図。 同じく、ヘッドユニットの走査経路を示す平面図。 同じく、インクジェットヘッドの内部を示す側断面図。 同じく、インクジェットヘッドの吐出位置を示す平面図。 同じく、ディスペンサヘッドを示す側断面図。 同じく、ディスペンサヘッドの吐出位置を示す平面図。 同じく、液滴吐出装置の電気的構成を示す電気ブロック回路図。 本発明を具体化した第二実施形態の液晶表示装置を示す斜視図。 同じく、対向基板を示す斜視図。 変更例におけるインクジェットヘッドの配置位置を示す平面図。
符号の説明
D1…第一液滴、D2…第二液滴、DH…ディスペンサヘッド、FL…液状膜、FL1…
第一液状膜、FL2…第二液状膜、HU…ヘッドユニット、IH…インクジェットヘッド
、NI…吐出ノズル、ND…塗布ノズルとしてのディスペンサノズル、S…基板、10…
液滴吐出装置、12…移動手段を構成するステージ、15…移動手段を構成するキャリッ
ジ、30…制御手段を構成する制御装置、41…制御手段を構成するインクジェット駆動
回路、42…制御手段を構成するディスペンサ駆動回路、50…液晶表示装置。

Claims (5)

  1. 一方向に配列した複数の吐出ノズルを有する複数のインクジェットヘッドを搭載し、前
    記一方向と交差する主走査方向から見て、複数の前記インクジェットヘッドの各々を前記
    主走査方向と交差する副走査方向に配列するヘッドユニットと、
    前記ヘッドユニットと基板とを前記主走査方向に相対移動させる移動手段と、
    前記移動手段を駆動して前記ヘッドユニットと前記基板とを相対移動させるとともに、
    前記ヘッドユニットを駆動して選択する前記吐出ノズルから前記基板に向けて液滴を吐出
    させる制御手段と、を備えた液滴吐出装置であって、
    前記ヘッドユニットは、
    前記主走査方向から見て隣接する前記インクジェットヘッドの間に塗布ノズルを有する
    ディスペンサヘッドを搭載し、
    前記制御手段は、
    前記ヘッドユニットを駆動して前記隣接するインクジェットヘッドの各々から吐出され
    る前記液滴の間に向けて前記塗布ノズルに液状体を塗布させること、
    を特徴とする液滴吐出装置。
  2. 請求項1に記載の液滴吐出装置であって、
    前記ヘッドユニットは、
    複数の前記インクジェットヘッドの各々を前記副走査方向に配列して、隣接する前記イ
    ンクジェットヘッドの間に前記ディスペンサヘッドを搭載すること、
    を特徴とする液滴吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液滴吐出装置であって、
    前記ヘッドユニットは、
    複数の前記インクジェットヘッドの各々を前記副走査方向に配列して、隣接する前記イ
    ンクジェットヘッドの間に前記ディスペンサヘッドを搭載し、
    前記制御手段は、
    前記ヘッドユニットを駆動して前記隣接するインクジェットヘッドの各々から前記液滴
    を吐出させるときに前記塗布ノズルに液状体を塗布させること、
    を特徴とする液滴吐出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の液滴吐出装置であって、
    液状体を収容する収容タンクを有し、
    前記収容タンクは、前記インクジェットヘッドに供給する液状体よりも粘度の低い液状
    体を前記ディスペンサヘッドに供給すること、
    を特徴とする液滴吐出装置。
  5. 液晶分子を封入する基板に薄膜を備えた液晶表示装置であって、
    前記薄膜は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の液滴吐出装置を用いて形成されたこ
    と、
    を特徴とする液晶表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012031424A1 (zh) * 2010-09-10 2012-03-15 深圳市华星光电技术有限公司 形成液晶显示面板以及其配向膜的方法
JP5284474B2 (ja) * 2009-07-29 2013-09-11 シャープ株式会社 液晶の吐出態様を変更する液晶滴下装置および方法

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