JP2008221131A - 液滴吐出装置および液晶表示装置 - Google Patents

液滴吐出装置および液晶表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008221131A
JP2008221131A JP2007062988A JP2007062988A JP2008221131A JP 2008221131 A JP2008221131 A JP 2008221131A JP 2007062988 A JP2007062988 A JP 2007062988A JP 2007062988 A JP2007062988 A JP 2007062988A JP 2008221131 A JP2008221131 A JP 2008221131A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
ejection head
main scanning
scanning direction
droplet discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007062988A
Other languages
English (en)
Inventor
佳和 ▲濱▼
Yoshikazu Hama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2007062988A priority Critical patent/JP2008221131A/ja
Publication of JP2008221131A publication Critical patent/JP2008221131A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

【課題】薄膜材料の使用量を抑制させて膜厚の均一性を向上させた液滴吐出装置および液
晶表示装置を提供する。
【解決手段】吐出ヘッド16が、ノズル列NRの副走査方向(+Y方向)であって、かつ
、ノズル列NRの主走査方向(+X方向)に、基板Sに向かって延びる板状の摺接部材2
0を有する。そして、ステージが基板Sを主走査するとき、摺接部材20が吐出ヘッド1
6とともに基板Sに対して相対的に移動し、先行する液状膜FLと後続する液状膜FLと
の重畳領域OAのみに摺接する。
【選択図】図7

Description

本発明は、液滴吐出装置および液晶表示装置に関する。
液晶表示装置においては、液晶分子の配向方向を規定するために、配向処理の施された
配向膜を利用する。この配向膜の製造方法としては、生産性の向上と製造コストの低減を
図るために、液滴吐出装置を用いるインクジェット法が鋭意開発されている。
液滴吐出装置は、配向膜材料を含む液状体を液滴として吐出するノズルと、複数のノズ
ルを有して基板に対して相対移動する吐出ヘッドとを有し、吐出ヘッドと基板とを主走査
方向に沿って相対移動させながら選択するノズルに液滴を吐出させる。そして、配向膜材
料を含む液状膜を基板の主走査方向に沿って順に描画し、この液状膜を乾燥させることに
よって配向膜を形成する。
液滴吐出装置では、配向膜のサイズが吐出ヘッドの走査幅より大きくなると、主走査方
向と交差する副走査方向に沿って基板と吐出ヘッドとを相対移動させ、吐出ヘッドと基板
とを再び主走査方向に沿って相対移動させる、すなわち、吐出ヘッドを改行走査させる。
この改行走査においては、先行の走査によって吐出される液滴が、後続の走査によって吐
出される液滴よりも早く乾燥し始める。この結果、後続の走査領域に着弾する液状体の一
部が先行の走査領域に流動し、走査経路の境界において主走査方向に連続する筋状の膜厚
段差(以下単に、スジムラという。)を形成してしまう。
そこで、液滴吐出装置においては、配向膜の膜厚均一性を向上させるために、従来から
、上記のスジムラを解消させる提案がなされている。特許文献1と特許文献2は、それぞ
れ主走査方向と交差する副走査方向に沿って複数の吐出ヘッドを配列させ、基板の副走査
方向の全幅にわたる液滴を一度に吐出させて、スジムラの原因となる改行走査を回避させ
る。特許文献3は、基板の表面から所定の距離だけ離間するローラを、基板の表面に形成
された塗布膜の全面にわたって押し当て、ローラの物理的な力により塗布膜の膜厚を較正
させる。
特開2004−255335号公報 特開2005−95835号公報 特開2003−284992号公報
液滴吐出装置に利用される吐出ヘッドは、ノズルの配列方向の端部に、アクチュエータ
を駆動させるための入力端子やノズルの加工精度を確保させるためのスペースなど、ノズ
ルを配列できないデッドスペースを有する。こうした吐出ヘッドをノズルの配列方向に沿
って配列させる構成は、各デッドスペースの走査経路上に液滴を吐出できないため、結果
的に複数回の改行走査が必要となる。
特許文献1と特許文献2は、複数の吐出ヘッドを千鳥状や階段状に配置させて、各デッ
トスペースの走査方向に、隣接する他の吐出ヘッドのノズル列を配置させる。これによれ
ば、デッドスペースの走査経路上に他のノズル列の走査経路を重ねることができるため、
デッドスペースに起因する改行走査を無くすことができる。
しかしながら、特許文献1と特許文献2は、ノズル列の各々を隣接するノズル列の走査
方向に配置させるため、隣接するノズル列の走査経路の境界においては、液滴の吐出タイ
ミングに時差を生じる。基板に着弾する液滴は、そのサイズが数ng〜数十ngであるた
め、こうした吐出タイミングの時差によって乾燥状態に大きな差異を生じる。この結果、
特許文献1と特許文献2に開示される技術では、隣接する吐出ヘッドの境界において膜厚
段差を形成し、配向膜のスジムラを完全に解消させることが困難である。
また、特許文献3では、膜厚を較正するためのローラが塗布膜の全体にわたって押し当
てられるため、塗布膜を構成する液状体の殆どがローラの表面に付着して取り除かれる。
この結果、特許文献3に開示される技術を液滴吐出装置に適用する場合には、配向膜材料
の使用量の増加を招き、インクジェット法の利点である原材料の低減を達成させ難くする
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、その目的は、薄膜材料の使
用量を抑制させて膜厚の均一性を向上させた液滴吐出装置および液晶表示装置を提供する
ことである。
本発明の液滴吐出装置は、基板の上に液滴を吐出する液滴吐出装置であって、一方向に
配列した複数のノズルからなるノズル列を有する吐出ヘッドと、前記吐出ヘッドと前記基
板とを相対移動させて、前記吐出ヘッドから見て前記一方向と交差する主走査方向に前記
基板を相対的に移動させ、前記吐出ヘッドが吐出する液滴によって前記主走査方向に延び
る液状膜を描画させる主走査手段と、前記吐出ヘッドと前記基板とを相対移動させて、前
記吐出ヘッドから見て前記主走査方向と交差する副走査方向に前記基板を相対的に移動さ
せ、複数の前記液状膜を前記副走査方向に併設させる副走査手段と、前記ノズル列の前記
副走査方向であって、かつ、前記主走査方向に配設されて、前記吐出ヘッドから前記基板
に向けて突出し、先行する主走査によって形成される前記液状膜と後続する主走査によっ
て形成される前記液状膜との重畳領域に摺接する摺接部材と、を備えた。
本発明の液滴吐出装置によれば、吐出ヘッドに設けられた摺接部材が、吐出ヘッドとと
もに基板に対して相対的に移動し、先行する液状膜と後続する液状膜との重畳領域にのみ
摺接する。したがって、重畳領域における薄膜成分を撹拌させることができ、液滴の吐出
タイミングの差に起因する膜厚段差を平坦化させることができる。しかも、摺接部材に液
状体が付着する場合であっても、液状体の減少量を重畳領域にのみ限定させることができ
る。この結果、薄膜材料の使用量を抑制させて膜厚の均一性を向上させることができる。
本発明の液滴吐出装置は、基板の上に液滴を吐出する液滴吐出装置であって、一方向に
配列した複数のノズルからなる第一ノズル列を有する第一吐出ヘッドと、前記一方向に配
列した複数のノズルからなる第二ノズル列を有する第二吐出ヘッドとを搭載し、前記一方
向と交差する主走査方向から見て前記第一吐出ヘッドの一側と前記第二吐出ヘッドの他側
とを重なり合うように配置させた吐出ヘッドユニットと、前記吐出ヘッドユニットと前記
基板とを相対移動させて、前記吐出ヘッドユニットから見て前記主走査方向に前記基板を
相対的に移動させ、前記第一吐出ヘッドと前記第二吐出ヘッドとが吐出する液滴によって
、それぞれ前記基板の上に前記主走査方向に延びる第一液状膜と第二液状膜を描画させる
走査手段と、前記第一吐出ヘッドと前記第二吐出ヘッドとが重なり合う領域の前記主走査
方向に配設されて、前記吐出ヘッドユニットから前記基板に向けて突出し、前記第一液状
膜と前記第二液状膜との重畳領域に摺接する摺接部材と、を備えた。
本発明の液滴吐出装置によれば、吐出ヘッドユニットに設けられた摺接部材が、吐出ヘ
ッドユニットとともに基板に対して相対的に移動し、第一液状膜と第二液状膜との重畳領
域にのみ摺接する。したがって、重畳領域における薄膜成分を撹拌させることができ、吐
出タイミングの差に起因する膜厚段差を平坦化させることができる。しかも、摺接部材に
液状体が付着する場合であっても、液状体の減少量を重畳領域にのみ限定させることがで
きる。この結果、薄膜材料の使用量を抑制させて膜厚の均一性を向上させることができる
この液滴吐出装置において、前記摺接部材は、前記重畳領域の外側に向かって摺接力を
軽減させる構成が好ましい。
この液滴吐出装置によれば、摺接部材が、重畳領域の外側に向かって低い摺接力の下で
摺接する。したがって、重畳領域と他の領域との境界を、より連続的にさせることができ
、膜厚の均一性を、さらに向上させることができる。
この液滴吐出装置において、前記摺接部材は、刷毛体であってもよい。
本発明の液晶表示装置は、液晶分子を封入する基板に薄膜を備えた液晶表示装置であっ
て、前記薄膜は、上記の液滴吐出装置を用いて形成された。
本発明の液晶表示装置によれば、薄膜材料の使用量を抑制させて膜厚の均一性を向上さ
せた液晶表示装置を提供することができる。
(第一実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図9に従って説明する。図1は、液滴吐
出装置10を示す斜視図である。
図1において、液滴吐出装置10は、直方体形状に形成された基台11を有する。基台
11の上面には、基台11に設けられたステージモータの出力軸に駆動連結されるステー
ジ12が取着されている。ステージ12は、基板Sを載置して位置決め固定し、ステージ
モータが正転又は逆転するとき、基台11の長軸方向に沿って所定の速度で往復移動して
基板Sを走査させる。
ここで、図1の右下から左上に向かう方向を+X方向(主走査方向)とし、+X方向の
反対方向、すなわち、図1の左上から右下に向かう方向を−X方向という。また、ステー
ジ12が、この+X方向に沿って基板Sを走査する動作を、「主走査」という。なお、基
板Sとしては、例えば、液晶表示装置に利用される平面板状あるいは円盤状のガラス基板
や半導体装置に利用される円盤状のシリコン基板を用いることができる。
基台11の上側には、門型に形成されたガイド部材13が基台11を跨ぐように架設さ
れ、そのガイド部材13の上側には、インクIkを貯留するインクタンク14が搭載され
ている。インクタンク14は、貯留する液状体としてのインクIkを所定の圧力で導出可
能にする。インクIkとしては、例えば、ポリイミドなどの配向性高分子を薄膜成分とし
て含む配向膜インク、あるいは、ノボラック系樹脂などの感光性樹脂を薄膜成分として含
むレジスト膜インクなどを用いることができる。
ガイド部材13の下側には、ガイド部材13に設けられたキャリッジモータの出力軸に
駆動連結されるキャリッジ15が取着され、そのキャリッジ15の下側には、吐出ヘッド
16が搭載されている。キャリッジ15は、キャリッジモータが正転又は逆転するとき、
基台11の短軸方向に沿って往復移動して吐出ヘッド16を走査させる。
ここで、図1の右上から左下に向かう方向を+Y方向(副走査方向)とし、+Y方向の
反対方向、すなわち、図1の左下から右上に向かう方向を−Y方向という。キャリッジ1
5が、この−Y方向に沿って吐出ヘッド16を走査し、吐出ヘッド16から見て、基板S
を相対的に+Y方向に走査する動作を、「副走査」という。
基台11の左側には、メンテナンス機構17が配設されている。メンテナンス機構17
は、吐出ヘッド16の吐出状態を安定させるため、吐出ヘッド16に対してクリーニング
やフラッシングを行う際に利用される。
図2は、吐出ヘッド16をステージ12から見た斜視図であり、図3および図4は、そ
れぞれ吐出ヘッド16の走査経路を模式的に示す平面図である。また、図5は、図2のA
−A断面図である。
図2において、吐出ヘッド16の上側(図1の下側)には、ノズルプレート18が備え
られている。ノズルプレート18の上面には、基板Sと平行のノズル形成面18aが形成
されている。そのノズル形成面18aには、ノズル形成面18aの法線方向に貫通する1
80個のノズルNが副走査方向に沿って等間隔に配列されて、1列のノズル列NRを構成
している。
ここで、ノズル列NRの副走査方向の幅をノズル列幅Wとし、ノズルNの形成ピッチを
ノズルピッチWNという。また、ステージ12に載置された基板Sが吐出ヘッド16の直
下に位置するとき、そのノズル形成面18aと基板Sとの間の距離を、プラテンギャップ
という。
ノズル形成面18aにおいて、ノズル列NRの副走査方向(+Y方向)であって、かつ
、ノズル列NRの主走査方向(+X方向)には、上方(図1の下方)に向かって延びる板
状の摺接部材20が配設されている。摺接部材20は、可撓性の繊維からなる刷毛体であ
って、主走査方向から見て、その先端部が上方(図1の下方)に突出する円弧状に形成さ
れている。摺接部材20は、その先端部とノズル形成面18aとの間の距離が、摺接距離
Hからなり、その摺接距離Hが上記プラテンギャップよりも若干長い距離に形成されてい
る。
吐出ヘッド16の下側(図1の上側)には、ヘッド基板21が設けられ、そのヘッド基
板21の一側端には、入力端子21aが設けられている。入力端子21aには、吐出ヘッ
ド16を駆動するための所定の駆動信号が入力される。
図3において、ノズル列NRは、ステージ12が基板Sを主走査するとき、基板Sに対
して相対移動し、基板Sの表面Sa上において、ノズル列幅Wを有して主走査方向に延び
る帯状の走査経路Rを描く。図4において、ノズル列NRは、ステージ12が基板Sをノ
ズル列幅WにノズルピッチWNを加えた距離だけ副走査し、再び基板Sを主走査するとき
、すなわち、基板Sを改行走査するとき、基板Sの表面Sa上において、先行の走査経路
Rと隣接する後続の走査経路Rを描く。
この際、摺接部材20は、基板Sから見てノズル列NRに追従し、後続の走査経路Rが
形成されるたびに、先行の走査経路Rと後続の走査経路Rとの境界上を移動する。
図5において、各ノズルNの上側には、それぞれインクタンク14に連通するキャビテ
ィ22が形成されている。各キャビティ22は、それぞれインクタンク14が導出するイ
ンクIkを貯留し対応するノズルNに供給する。各キャビティ22の上側には、上下方向
に振動可能な振動板23が貼り付けられて、対応するキャビティ22の容積を拡大及び縮
小可能にする。振動板23の上側には、それぞれ圧電素子PZが配設されている。各圧電
素子PZは、それぞれ圧電素子PZを駆動するための駆動波形信号が入力されるとき、上
下方向に収縮及び伸張して対応する振動板23を振動させる。
各キャビティ22は、それぞれ対応する振動板23が振動するとき、対応するノズルN
のメニスカスを上下方向に振動させて、駆動波形信号に応じた所定の重量のインクIkを
、対応するノズルNから液滴Dとして吐出させる。吐出される各液滴Dは、それぞれ基板
Sに向かって飛行し、ノズルNと相対向する表面Saに着弾する。着弾後の各液滴Dは、
それぞれ表面Saの上において濡れ広がり、合一した液状膜FLを形成する。
図6および図7は、表面Saに規定される液滴Dの吐出位置と、吐出位置の各々に対応
付けられるノズルNとを模式的に示す図(以下単に、ドットパターンという。)である。
図6において、表面Saの走査経路Rは、一点鎖線で示すドットパターン格子によって
仮想分割されている。ドットパターン格子とは、主走査方向における液滴Dの吐出間隔と
、副走査方向における液滴Dの吐出間隔とによって規定される格子である。液滴Dの吐出
・非吐出は、このドットパターン格子の格子点Pごとに規定される。各格子点Pに向けて
液滴Dを吐出するノズルNには、基板Sを主走査するときに、対応する格子点Pの直上を
通過するノズルNが選択される。
各ノズルNは、ステージ12が基板Sを主走査するとき、それぞれ先行の走査経路Rに
規定される各格子点Pの上を通過し、駆動波形信号に応じ、対応する格子点Pに向けて液
滴Dを吐出する。そして、各ノズルNは、先行の走査経路Rに広がる液状膜FLを描画す
る。また、図7において、各ノズルNは、ステージ12が基板Sを改行走査するとき、そ
れぞれ後続の走査経路Rに規定される各格子点P上を通過し、駆動波形信号に応じ、対応
する格子点Pに向けて液滴Dを吐出する。そして、各ノズルNは、後続の走査経路Rに広
がる液状膜FLを描画し、先行の液状膜FLと合一させる。
先行の液状膜FLは、後続の液状膜FLよりも早く乾燥を開始し、後続する液状膜FL
のインクIkを先行の液状膜FLに向けて流動させる。すなわち、先行の液状膜FLと後
続の液状膜FLとが重なり合う重畳領域OAにおいては、後続の液状膜FLからインクI
kが副走査方向(+Y方向)に流動し、各液状膜FLから隆起する段差部が形成される。
この際、摺接部材20は、基板Sから見て、ノズル列NRの描画動作に追従する。そし
て、ノズル列NRが後続する液状膜FLを形成するとき、摺接部材20は、重畳領域OA
に摺接して段差部の薄膜成分を撹拌する。また、摺接部材20は、その先端部が断面円弧
状に形成されるため、先行の液状膜FLおよび後続の液状膜FLに対する摺接力を、重畳
領域OAから離間するに従って徐々に軽減する。これによって、重畳領域OAの段差部が
平坦化されて、先行の液状膜FLと後続の液状膜FLとが連続的に合一する。
次に、上記液滴吐出装置10の電気的構成を図8および図9に従って説明する。図8は
、液滴吐出装置10の電気的構成を示すブロック回路図であり、図9は、ヘッド駆動回路
の電気的構成を示すブロック回路図である。
図8において、制御手段を構成する制御装置30は、液滴吐出装置10に各種の処理動
作を実行させるものである。制御装置30は、外部I/F31と、CPUなどからなる制
御部32と、DRAM及びSRAMを含み各種のデータを格納するRAM33と、各種制
御プログラムを格納するROM34とを有する。また、制御装置30は、クロック信号を
生成する発振回路35と、圧電素子PZを駆動するための駆動波形信号を生成する駆動波
形生成回路36と、各種の信号を送信する内部I/F38とを有する。
制御装置30は、外部I/F31を介して、入出力装置37に接続されている。また、
制御装置30は、内部I/F38を介して、ステージ12やキャリッジ15を走査するた
めのモータ駆動回路39に接続されている。また、制御装置30は、内部I/F38を介
して、吐出ヘッド16を駆動制御するためのヘッド駆動回路40に接続されている。
入出力装置37は、例えば、CPU、RAM、ROM、ハードディスク、液晶ディスプ
レイなどを有した外部コンピュータである。入出力装置37は、ROMまたはハードディ
スクに記憶された制御プログラムに従って液滴吐出装置10を駆動させるための各種の制
御信号を外部I/F31に出力する。外部I/F31は、入出力装置37から描画データ
Ipを受信する。
描画データIpとは、表面Saに対する走査経路Rの位置に関するデータ、ステージ1
2の走査速度に関するデータ、ドットパターン格子の各格子点Pに対し液滴Dの吐出・非
吐出を規定するデータなど、液滴Dを吐出させるための各種のデータである。
RAM33は、受信バッファ、中間バッファ、出力バッファとして利用される。ROM
34は、制御部32が実行する各種の制御ルーチンと、その制御ルーチンを実行するため
の各種のデータとを格納する。
発振回路35は、各種のデータや各種の駆動信号を同期させるためのクロック信号を生
成する。発振回路35は、例えば、各種のデータをシリアル転送する時に用いる転送クロ
ックCLKを生成する。発振回路35は、シリアル転送される各種のデータをパラレル変
換時するときに用いるラッチ信号LATを、液滴Dの吐出周期ごとに生成する。
駆動波形生成回路36は、各種の駆動波形信号COMを生成するための波形データを所
定のアドレスに対応させて格納する。駆動波形生成回路36は、制御部32が読み出す波
形データを吐出周期のクロック信号ごとにラッチしてアナログ信号に変換し、そのアナロ
グ信号を増幅して駆動波形信号COMを生成する。
制御部32は、外部I/F31が受信した入出力装置37からの描画データIpをRA
M33に一時的に格納して中間コードに変換する。制御部32は、RAM33に格納する
中間コードデータを読み出してドットパターンデータを生成する。ドットパターンデータ
とは、ドットパターン格子の格子点Pの各々に関して液滴Dを吐出させるか否かを対応付
けるデータである。
制御部32は、1回の主走査分に相当するドットパターンデータを生成すると、ドット
パターンデータを用いて転送クロックCLKに同期したシリアルデータを生成し、内部I
/F38を介して、そのシリアルデータをヘッド駆動回路40にシリアル転送する。
ここで、ドットパターンデータを用いて生成されるシリアルデータを、シリアルパター
ンデータSIという。シリアルパターンデータSIは、液滴Dの吐出・非吐出を規定する
ためのビットの値をノズルNの数量、すなわち180個分だけ有するデータであって、吐
出周期ごとに順次生成される。
制御部32は、内部I/Fを介してモータ駆動回路39に接続されて、モータ駆動回路
39に対応する駆動制御信号を出力する。モータ駆動回路39は、制御部32からの駆動
制御信号に応答し、内部I/F38を介してステージ12とキャリッジ15を移動させる
、すなわち、基板Sを主走査および副走査させる。
次に、ヘッド駆動回路40について以下に説明する。図9において、ヘッド駆動回路4
0は、シフトレジスタ41と、ラッチ42と、レベルシフタ43と、アナログスイッチ4
4とを有する。
シフトレジスタ41は、制御装置30がシリアルパターンデータSIをシリアル転送す
るとき、シリアルパターンデータSIを転送クロックCLKによって順次シフトさせて1
80ビットのシリアルパターンデータSIを格納する。ラッチ42は、制御装置30がラ
ッチ信号LATを入力するとき、シフトレジスタ41に格納されるシリアルパターンデー
タSIをラッチしてシリアル/パラレル変換し、パラレルパターンデータPIとしてレベ
ルシフタ43に出力する。
レベルシフタ43は、ラッチ42がパラレルパターンデータPIを出力するとき、パラ
レルパターンデータPIをアナログスイッチ素子の駆動電圧レベルに昇圧して、各圧電素
子PZに対応する180個の開閉信号を生成する。
アナログスイッチ44は、各圧電素子PZに対応する180個のスイッチ素子を有して
いる。各スイッチ素子は、それぞれレベルシフタ43が出力する開閉信号を受けて開閉す
る。各スイッチ素子の入力端には、それぞれ制御装置30からの駆動波形信号COMが入
力され、各スイッチ素子の出力端には、それぞれ対応する圧電素子PZが接続されている
。各スイッチ素子は、それぞれレベルシフタ43が“H”レベルの開閉信号を出力すると
き、対応する圧電素子PZに駆動波形信号COMを出力する。逆に、各スイッチ素子は、
それぞれレベルシフタ43が“L”レベルの開閉信号を出力するとき、駆動波形信号CO
Mの出力を停止させる。これによって、制御装置30は、ドットパターンデータに応じた
液滴Dの吐出処理を実行させることができる。
すなわち、制御装置30は、ステージ12に基板Sを主走査させて、選択されるノズル
N(本実施形態では、全てのノズルN)に、それぞれ主走査方向の各格子点P上を通過さ
せる。この間、制御装置30は、選択される圧電素子PZにそれぞれ駆動波形信号COM
を供給し、対応する各ノズルNから格子点Pに向けて液滴Dを吐出させ、先行の液状膜F
Lを描画させる。
また、制御装置30は、ステージ12に基板Sを改行走査させて、選択されるノズルN
(本実施形態では、全てのノズルN)に、それぞれ主走査方向の各格子点P上を通過させ
る。この間、制御装置30は、選択される圧電素子PZにそれぞれ駆動波形信号COMを
供給し、対応する各ノズルNから格子点Pに向けて液滴Dを吐出させ、後続の液状膜FL
を描画させる。
そして、制御装置30は、摺接部材20にノズル列NRの描画動作を追従させ、重畳領
域OAの段差部を撹拌させる。これによって、制御装置30は、重畳領域OAの段差部を
平坦化させて、先行の液状膜FLと後続の液状膜FLとを連続的に合一させる。
次に、上記のように構成した第一実施形態の効果を以下に記載する。
(1)上記実施形態においては、吐出ヘッド16が、ノズル列NRの副走査方向(+Y
方向)であって、かつ、ノズル列NRの主走査方向(+X方向)に、基板Sに向かって延
びる板状の摺接部材20を有する。そして、ステージ12が基板Sを主走査するとき、摺
接部材20は、吐出ヘッド16とともに基板Sに対して相対的に移動し、先行する液状膜
FLと後続する液状膜FLとの重畳領域OAのみに摺接する。
したがって、重畳領域OAにおける薄膜成分を摺接部材20によって撹拌させることが
でき、液滴Dの吐出タイミングの差に起因する膜厚段差を解消できる。しかも、摺接部材
20にインクIkが付着する場合であっても、インクIkの減少量を重畳領域OAにのみ
限定させることができる。この結果、薄膜材料の使用量を抑制させて膜厚の均一性を向上
させることができる。
(2)上記実施形態においては、摺接部材20が、その先端部とノズル形成面18aと
の間の摺接距離Hをプラテンギャップよりも若干長い距離にする。そして、摺接部材20
は、主走査方向から見て、その先端部が基板Sに向かって突出する断面円弧状を呈する。
したがって、摺接部材20が、先行の液状膜FLおよび後続の液状膜FLに対する摺接
力を、重畳領域OAから離間するに従って徐々に軽減させる。この結果、重畳領域OAと
液状膜FLとの境界を、より連続的にさせることができ、膜厚の均一性を、さらに向上さ
せることができる。
(第二実施形態)
以下、本発明を具体化した第二実施形態について以下に説明する。第二実施形態は、第
一実施形態に示す吐出ヘッド16を副走査方向に配列させて、摺接部材20の配置位置を
変更したものである。そのため、以下においては、この変更点についてのみ詳細に説明す
る。図10は、キャリッジ15をステージ12から見た平面図である。
図10において、キャリッジ15には、複数の吐出ヘッド16が+Y方向(副走査方向
)に沿って2列に配列されている。ここで、−X方向に配置される複数の吐出ヘッド16
を、それぞれ先行吐出ヘッド16Fとし、先行吐出ヘッド16Fが有するノズルNを、先
行ノズルNFという。また、+X方向(主走査方向)に配置される複数の吐出ヘッド16
を、それぞれ後続吐出ヘッド16Lとし、後続吐出ヘッド16Lが有するノズルNを、後
続ノズルNLという。
各先行吐出ヘッド16Fおよび各後続吐出ヘッド16Lは、それぞれ副走査方向に沿っ
て千鳥状に配置されて、先行ノズルNFおよび後続ノズルNLの配列方向を副走査方向に
対応させる。これによって、先行および後続吐出ヘッド16F,16Lは、ステージ12
が基板Sを主走査するとき、基板Sの副走査方向の略全幅にわたりノズルNを対向させる
隣接する先行吐出ヘッド16Fおよび後続吐出ヘッド16Lは、それぞれ主走査方向か
ら見て、互いに重なり合うように配置されて、各先行ノズルNFと各後続ノズルNLとを
連続的に等間隔で配列させる。これによって、先行および後続吐出ヘッド16F,16L
は、ステージ12が基板Sを主走査するとき、副走査方向におけるノズルNの解像度を均
一にする。
先行ノズルNFは、ステージ12が基板Sを主走査するとき、それぞれ基板Sに対して
相対移動して、主走査方向に延びる先行走査経路RFを描く。また、後続ノズルNLは、
ステージ12が基板Sを主走査するとき、それぞれ基板Sに対して相対移動して、主走査
方向に延びる後続走査経路RLを描く。
各後続吐出ヘッド16Lのノズル形成面18aにおいて、ノズル列NRの+Y方向およ
び−Y方向の端部であって、かつ、ノズル列NRの主走査方向(+X方向)には、それぞ
れ一対の摺接部材20が配設されている。各摺接部材20は、第一実施形態と同じく、そ
れぞれ可撓性の繊維からなる刷毛体であって、その先端部とノズル形成面18aとの間の
距離がプラテンギャップよりも若干長い距離に形成されている。摺接部材20は、第一実
施形態と同じく、主走査方向から見て、その先端部がステージ12に向かって突出する円
弧状に形成されている。また、各摺接部材20は、それぞれ先端部とノズル形成面18a
との間の距離が上記プラテンギャップよりも若干長い距離に形成されている。
一対の摺接部材20は、ステージ12が基板Sを主走査するとき、それぞれ基板Sに対
して相対移動して、対応する後続走査経路RLと、隣接する2つの後続走査経路RLとの
境界を主走査方向に沿って相対的に移動する。
図11において、先行走査経路RFおよび後続走査経路RLは、それぞれ一点鎖線で示
すドットパターン格子によって仮想分割されている。先行走査経路RFに規定されるドッ
トパターン格子の格子点を、先行格子点PFという。また、後続走査経路RLに規定され
るドットパターン格子の格子点を、後続格子点PLという。
各先行ノズルNFは、ステージ12が基板Sを主走査するとき、それぞれ先行走査経路
RFに規定される各先行格子点PFの上を通過し、駆動波形信号に応じて、各先行格子点
PFに液滴Dを吐出する。そして、各先行ノズルNFは、対応する先行走査経路RFに広
がる液状膜FL(先行液状膜FLF)を描画する。
各後続ノズルNLは、ステージ12が基板Sを主走査するとき、それぞれ後続走査経路
RLに規定される各後続格子点PLの上を通過し、駆動波形信号に応じて、各後続格子点
PLに液滴Dを吐出する。そして、各後続ノズルNLは、対応する後続走査経路RLに広
がる液状膜FL(後続液状膜FLL)を描画する。
先行液状膜FLFは、後続吐出ヘッド16Lが先行吐出ヘッド16Fの主走査方向に配
設される分だけ、隣接する後続液状膜FLLよりも吐出タイミングが早くなり、その乾燥
状態を先行させる。そして、先行液状膜FLFは、隣接する後続液状膜FLLのインクI
kを先行液状膜FLFに向けて流動させ、先行液状膜FLFと後続の液状膜FLとが重な
り合う重畳領域OAにおいて、液状膜FLから隆起する段差部を形成させる。
この際、一対の摺接部材20は、それぞれ基板Sから見て後続ノズルNLの描画動作に
追従し、対応する重畳領域OAに摺接して段差部の薄膜成分を撹拌する。これによって、
各重畳領域OAの段差部を平坦化させることができ、先行液状膜FLFと後続液状膜FL
Lとを連続的に合一させることができる。
次に、上記のように構成した実施形態の効果を以下に記載する。
上記第二実施形態においては、先行吐出ヘッド16Fと後続吐出ヘッド16Lが、基板
Sの副走査方向の略全幅にわたり千鳥状に配置される。後続吐出ヘッド16Lは、そのノ
ズル列NRの+Y方向および−Y方向の端部であって、かつ、ノズル列NRの主走査方向
(+X方向)に、一対の摺接部材20を有する。そして、ステージ12が基板Sを主走査
するとき、各摺接部材20は、それぞれ隣接する先行液状膜FLFと後続液状膜FLLと
の重畳領域OAにのみ摺接する。
したがって、先行吐出ヘッド16Fと後続吐出ヘッド16Lは、1度の主走査によって
、基板Sの全面に液状膜FLを形成させることができる。そして、各摺接部材20は、1
度の主走査によって、基板Sの全面にわたる複数の重畳領域OAの薄膜成分を撹拌させる
ことができる。この結果、基板Sを改行走査する場合に比べて、先行の液状膜FLと後続
の液状膜FLとを、より近いタイミングで形成させることができ、各重畳領域OAにおけ
る膜厚段差を、より確実に軽減させることができる。
(第三実施形態)
次に、本発明の液晶表示装置を図12および図13に従って説明する。図12は、液晶
表示装置を示す斜視図であり、図13は、対向基板52を示す斜視図である。
図12において、液晶表示装置50は、相対向する素子基板51と対向基板52を有し
、素子基板51と対向基板52は、四角枠状のシール材53により貼り合わされて、その
間隙に液晶LCを封入している。素子基板51の下面には、偏光板や位相差板などの光学
基板54が貼り合わされている。光学基板54は、所定の方向に透過軸を有し、バックラ
イトなどからの光を液晶LCに向けて透過可能にする。
素子基板51の上面(以下単に、素子形成面51aと言う。)には、複数の素子領域5
5が区画形成されて、各素子領域55には、それぞれTFTからなる図示しないスイッチ
ング素子や光透過性の画素電極56などが形成されている。
各画素電極56の上側には、素子形成面51aの全面にわたる配向膜OF1が積層され
ている。配向膜OF1は、配向性ポリイミドなどの配向性高分子からなる薄膜であって、
対応する画素電極56の近傍で液晶LCの配向方向を規定する。配向膜OF1は、配向膜
材料(例えば、ポリイミドなどの配向性高分子)の分散したインクIkを上記液滴吐出装
置10に供給して各素子領域55の上側全体に吐出させ、複数の液滴Dからなる液状膜F
Lを乾燥させることにより形成される。
図13は、素子基板51の側を上にした状態の対向基板52を示す斜視図である。図1
3において、対向基板52の下面(図12における上面)には、偏光板57が配設されて
いる。偏光板57は、所定の方向に透過軸を有して液晶LCからの光を透過可能にする。
対向基板52の上面(図12における下面:以下単に、フィルタ形成面52aと言う。)
には、ブラックマトリックスBMが形成されている。ブラックマトリックスBMは、液晶
LCから出射される光を遮光する遮光材料によって形成された薄膜であり、画素電極56
と対向する領域を囲う格子状に形成されている。フィルタ形成面52aには、ブラックマ
トリックスBMによって囲まれる領域に、それぞれカラーフィルタCFが形成されている
。カラーフィルタCFは、液晶LCから出射される光の中から特定波長の光を透過し、液
晶LCからの光を有色の光に変換して出射する。
ブラックマトリックスBMおよびカラーフィルタCFの上側には、共通するオーバーコ
ート層OCが積層されている。オーバーコート層OCは、液晶LCから出射される光を透
過する光透過性樹脂によって形成された薄膜であり、対向基板52の表面全体を平坦にす
る。オーバーコート層OCは、光透過性樹脂の分散したインクIkを上記液滴吐出装置1
0に供給して対向基板52の全体に吐出させ、着弾した複数の液滴Dからなる液状膜FL
を乾燥させることにより形成される。
オーバーコート層OCの上側には、光透過性の対向電極58が積層されている。対向電
極58は、所定の共通電位を受けて、各画素電極56と対向電極58との間の電位差を形
成し、対応する液晶LCの配向状態を変調する。これにより、光学基板54から出射され
た光の偏光状態を素子領域55ごとに変調させる。
対向電極58の上側には、配向膜OF2が積層されている。配向膜OF2は、配向膜O
F2と同じく、配向性ポリイミドなどの配向性高分子からなる薄膜であって、近傍に位置
する液晶分子の配向状態を規定する。配向膜OF2は、配向性高分子の分散したインクを
上記液滴吐出装置10に供給して対向電極58の全体に吐出させ、着弾した複数の液滴か
らなる液状膜を乾燥させることにより形成される。
これによれば、配向膜OF1,OF2、および、オーバーコート層OCに関して、薄膜
材料の使用量を抑制させて膜厚の均一性を向上させることができる。ひいては、液晶表示
装置50の生産性を向上させることができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態においては、ノズル列NRの数量を一列に具体化した。これに限らず、
ノズル列NRの数量を2列以上に具体化してもよい。
・上記実施形態においては、摺接部材20を、刷毛体として具体化した。これに限らず
、例えば、摺接部材20を、重畳領域OAに接触する針や重畳領域OAに向けて気体を吹
き付けるエアー供給口に具体化してもよい。
・上記第三実施形態においては、薄膜を、配向膜OF1,OF2、および、オーバーコ
ート層OCに具体化した。これに限らず、薄膜を、感光性樹脂からなるブラックマトリッ
クスBMや、エッチング工程に利用するレジスト膜に具体化してもよい。
本発明を具体化した第一実施形態の液滴吐出装置を示す斜視図。 同じく、吐出ヘッドの基板側を示す斜視図。 同じく、吐出ヘッドの走査経路を示す平面図。 同じく、吐出ヘッドの走査経路を示す平面図。 同じく、吐出ヘッドの内部を示す側断面図。 同じく、吐出ヘッドの吐出動作を模式的に示す平面図。 同じく、吐出ヘッドの吐出動作を模式的に示す平面図。 同じく、液滴吐出装置の電気的構成を示す電気ブロック回路図。 同じく、ヘッド駆動回路の電気的構成を示す電気ブロック回路図。 第二実施形態の吐出ヘッドを示す平面図。 同じく、吐出ヘッドの吐出動作を模式的に示す平面図。 第三実施形態の液晶表示装置を示す斜視図。 同じく、対向基板を示す斜視図。
符号の説明
D…液滴、FL…液状膜、FLF…先行液状膜、FLL…後続液状膜、Ik…液状体とし
てのインク、N…ノズル、NR…ノズル列、OA…重畳領域、R…走査経路、RF…先行
走査経路、RL…後続走査経路、S…基板、10…液滴吐出装置、12…主走査手段を構
成するステージ、15…副走査手段を構成するキャリッジ、16…吐出ヘッド、20…摺
接部材、50…液晶表示装置。

Claims (5)

  1. 基板の上に液滴を吐出する液滴吐出装置であって、
    一方向に配列した複数のノズルからなるノズル列を有する吐出ヘッドと、
    前記吐出ヘッドと前記基板とを相対移動させて、前記吐出ヘッドから見て前記一方向と
    交差する主走査方向に前記基板を相対的に移動させ、前記吐出ヘッドが吐出する液滴によ
    って前記主走査方向に延びる液状膜を描画させる主走査手段と、
    前記吐出ヘッドと前記基板とを相対移動させて、前記吐出ヘッドから見て前記主走査方
    向と交差する副走査方向に前記基板を相対的に移動させ、複数の前記液状膜を前記副走査
    方向に併設させる副走査手段と、
    前記吐出ヘッドに設けられ、前記ノズル列の前記副走査方向であって、かつ、前記主走
    査方向に配設されて前記吐出ヘッドから前記基板に向けて突出し、先行する主走査によっ
    て形成される前記液状膜と後続する主走査によって形成される前記液状膜とが重なり合う
    重畳領域に摺接する摺接部材と、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 基板の上に液滴を吐出する液滴吐出装置であって、
    一方向に配列した複数のノズルからなる第一ノズル列を有する第一吐出ヘッドと、前記
    一方向に配列した複数のノズルからなる第二ノズル列を有する第二吐出ヘッドとを搭載し
    、前記一方向と交差する主走査方向から見て前記第一吐出ヘッドの一側と前記第二吐出ヘ
    ッドの他側とを重なり合うように配置させた吐出ヘッドユニットと、
    前記吐出ヘッドユニットと前記基板とを相対移動させて、前記吐出ヘッドユニットから
    見て前記主走査方向に前記基板を相対的に移動させ、前記第一吐出ヘッドと前記第二吐出
    ヘッドとが吐出する各液滴によって、それぞれ前記基板の上に前記主走査方向に延びる第
    一液状膜と第二液状膜を描画させる走査手段と、
    前記吐出ヘッドユニットに設けられ、前記第一吐出ヘッドと前記第二吐出ヘッドとが重
    なり合う領域の前記主走査方向に配設されて前記吐出ヘッドユニットから前記基板に向け
    て突出し、前記第一液状膜と前記第二液状膜とが重なり合う重畳領域に摺接する摺接部材
    と、
    を備えたことを特徴とする液滴吐出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の液滴吐出装置であって、
    前記摺接部材は、前記重畳領域の外側に向かって摺接力を軽減させること、
    を特徴とする液滴吐出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の液滴吐出装置であって、
    前記摺接部材は、刷毛体であること、
    を特徴とする液滴吐出装置。
  5. 液晶分子を封入する基板に薄膜を備えた液晶表示装置であって、
    前記薄膜は、請求項1〜4のいずれか1つに記載の液滴吐出装置を用いて形成されたこ
    と、
    を特徴とする液晶表示装置。
JP2007062988A 2007-03-13 2007-03-13 液滴吐出装置および液晶表示装置 Withdrawn JP2008221131A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007062988A JP2008221131A (ja) 2007-03-13 2007-03-13 液滴吐出装置および液晶表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007062988A JP2008221131A (ja) 2007-03-13 2007-03-13 液滴吐出装置および液晶表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008221131A true JP2008221131A (ja) 2008-09-25

Family

ID=39840337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007062988A Withdrawn JP2008221131A (ja) 2007-03-13 2007-03-13 液滴吐出装置および液晶表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008221131A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2085401A1 (en) 2008-01-22 2009-08-05 Ricoh Company, Ltd. Benzobisthiazole compound, benzobisthiazole polymer, organic film including the compound or polymer and transistor including the organic film
CN107247369A (zh) * 2017-07-20 2017-10-13 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 一种液晶滴下装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2085401A1 (en) 2008-01-22 2009-08-05 Ricoh Company, Ltd. Benzobisthiazole compound, benzobisthiazole polymer, organic film including the compound or polymer and transistor including the organic film
CN107247369A (zh) * 2017-07-20 2017-10-13 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 一种液晶滴下装置
WO2019015148A1 (zh) * 2017-07-20 2019-01-24 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 一种液晶滴下装置
CN107247369B (zh) * 2017-07-20 2019-12-31 深圳市华星光电半导体显示技术有限公司 一种液晶滴下方法
US10809549B2 (en) 2017-07-20 2020-10-20 Shenzhen China Star Optoelectronics Semiconductor Display Technology Co., Ltd. Liquid crystal dropping device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4289391B2 (ja) 液状体の描画方法、カラーフィルタの製造方法、有機el素子の製造方法
US7851020B2 (en) Droplet discharge method, electro-optic device, and electronic apparatus
JP4306730B2 (ja) パターン形成方法
KR100732028B1 (ko) 액적 토출 방법, 전기 광학 장치 및 전자 기기
JP4389953B2 (ja) パターン形成方法
JP2008209218A (ja) 着弾ドット測定方法および着弾ドット測定装置、並びに液滴吐出装置、電気光学装置の製造方法、電気光学装置および電子機器
KR100553495B1 (ko) 워크 처리 장치의 처리 정밀도 검사 장치, 액체 방울 토출장치의 묘화 정밀도 검사 장치, 액체 방울 토출 장치 및워크, 전기 광학 장치, 전기 광학 장치의 제조 방법 및전자 기기
JP2008176009A (ja) パターン形成方法
US7542126B2 (en) Droplet ejection apparatus, method for forming functional film, apparatus for forming liquid crystal alignment film, method for forming liquid crystal alignment film of liquid crystal display, and liquid crystal display
JP2010101933A (ja) 電気光学装置の製造方法、及び電気光学装置の製造装置
JP4935153B2 (ja) 液滴吐出方法
JP2008221131A (ja) 液滴吐出装置および液晶表示装置
JP4293042B2 (ja) 液滴吐出装置を用いた描画方法および液滴吐出装置、並びに電気光学装置の製造方法
US8715774B2 (en) Liquid droplet ejection method
JP2005221848A (ja) 膜形成方法、電気光学装置および電子機器
JP2008229481A (ja) 液滴吐出装置および液晶表示装置
JP4293043B2 (ja) 液滴吐出装置を用いた描画方法および液滴吐出装置、並びに電気光学装置の製造方法
JP2010266636A (ja) カラーフィルタ基板の製造方法及びカラーフィルタの製造方法並びにカラーフィルタ基板
JP2008221132A (ja) 薄膜形成方法、液滴吐出装置および液晶表示装置
JP2008170844A (ja) 液晶表示装置の製造方法及び液滴吐出装置
JP2007007544A (ja) 液滴吐出方法、液滴吐出装置、電気光学装置及び電子機器
JP4306302B2 (ja) 液滴吐出ヘッドの予備吐出方法、液滴吐出装置および電気光学装置の製造方法
JP2008175855A (ja) 液晶表示装置の製造方法及び液晶表示装置の製造システム
JP2008036575A (ja) パターン形成方法及び液滴吐出装置
JP2008175854A (ja) 液晶表示装置の製造方法及び液晶表示装置の製造システム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100601