JP5531339B2 - 濃縮醤油 - Google Patents

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本発明は、窒素濃度3.5%(w/v)以上で、清澄安定性が高い濃縮醤油およびその製造法に関する。
なお、本発明で言う清澄安定性が高いとは、試料(濃縮醤油)を、容量500mlペット容器に充填密封し、室温で6カ月保存したものを、均一に混和した後開封して、その100mlをTylerの42メッシュ(目開き0.351mm)の篩を透過させたときの、非透過物の重量が0.5%(w/w)以下であることを意味する。
近年、食生活において高級志向の風潮が高まり、窒素濃度の高い、旨味の強い濃厚醤油の需要が伸びてきている。
この濃厚醤油すなわち窒素濃度の高い醤油の製造法は、従来から種々の方法が提案され、たとえば溜醤油のごとく原料配合を調節する方法、仕込水量を少なくして仕込む方法、生醤油等を仕込水として用いる、いわゆる再仕込方法等が提案されている。しかしながら、これらの方法は、いずれも特殊な醸造法であり、工業操作上、かならずしも満足する方法とは言い難い。
一方、通常の方法で製造された醤油を濃縮して濃厚醤油とする方法も試みられており、たとえば(1)醤油を−21℃以下に放置して凍結、細砕した後、30℃以下で昇華脱水し、析出する食塩結晶を遠心分離除去し、次いで同温度以下で蒸発脱水する方法(たとえば、特許文献1参照)、(2)醤油を半透膜を介して親水性有機溶媒と接触させ、該醤油中の水分を該親水性有機溶媒中に移行せしめて該醤油を濃縮する方法(たとえば、特許文献2参照)、(3)蒸発器内(たとえば、濡壁塔方式、スプレー塔方式の気液接触装置)において、品温50℃以下で薄膜状または微粒子状で移動する醤油と不活性ガス(たとえば、窒素ガス、炭酸ガス)とを向流接触させ、醤油中の水分を該ガスへ移行せしめ、濃縮する方法(たとえば、特許文献3参照)が知られている。
そして、これらの方法は、通常の方法で製造された醤油を濃縮するものであるから、製麹、仕込方法等に変更を要せず、工業的には有利な方法である。
しかしながら、これらの方法は特殊な濃縮方法によるものであり、また通常の醤油を濃縮するものであるから、食塩の析出等の問題が生じる欠点がある。
そこで本出願人は、先に、食塩の析出等の問題が生じない濃縮醤油の製造法を開発すべく、鋭意検討を重ね、低食塩醤油を遠心式薄膜真空蒸発装置を用い、濃縮する方法を開発し、特許出願をした(特許文献4参照)。
しかしながら、この方法は、濃縮の際に食塩の析出の問題は解消されるものの、窒素濃度が3.5%(w/v)以上の旨味の強い濃厚醤油を得ようとするときは、得られた濃縮醤油はその後、次第に水不溶性物質が析出(浮遊混濁)し、析出物が浮遊および/または沈殿することが判明した。
特公昭43−10993号公報 特公昭57−52028号公報 特公昭58−9667号公報 特開平2−219559号公報
本発明は、濃縮の際に食塩の析出の問題を生ずることがなく、しかも長期保存しても混濁および/または沈殿の少ない、窒素濃度3.5%(w/v)以上の濃縮醤油を得ることを課題とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、密閉タンク1を醤油の収納によって下部の液相部2と上部の気相部3とに二分し、該液相部2に加熱手段4を設け、また該気相部外周壁Aに脱気パイプ5を気密的に貫通してその先端部5aを該気相部3に開口し、その後端部5bを減圧装置6に連通した醤油の減圧濃縮装置の該密閉タンク1内に、減塩醤油を入れ、減圧下で濃縮するときは、濃縮の際に食塩の析出の問題を生ずることがなく、清澄安定性が高い、窒素濃度3.5%(w/v)以上の濃縮醤油が得られるという新知見を得た。そして、これらの知見に基づいて本発明を完成した。
すなわち、本発明は以下の通り、濃縮醤油およびその製造法である。
(1)密閉タンク1を醤油の収納によって下部の液相部2と上部の気相部3とに二分し、該液相部2に加熱手段4を設け、また該気相部外周壁Aに脱気パイプ5を気密的に貫通してその先端部5aを該気相部3に開口し、その後端部5bを減圧装置6に連通した醤油の減圧濃縮装置の該密閉タンク1内に、減塩醤油を入れ、減圧下で濃縮し、窒素濃度3.5%(w/v)以上で、粘度5mPa・s以上を有し、しかも食塩濃度13%(w/v)以下で、清澄安定性が高い醤油を得ることを特徴とする濃縮醤油の製造法。

本発明は、濃縮の際に食塩の析出の問題を生ずることがなく、清澄安定性が高い、窒素濃度3.5%(w/v)以上の濃縮醤油を容易に得ることができる。また、本発明では増粘剤(カラギーナン、ガム類など)や粘稠剤(澱粉、片栗粉など)を全く用いることなく、とろみ感のある醤油が得られるので好ましい。また、醤油に由来する和風の風味が頗る濃厚であるので、少量添加で、甘味、旨味、濃厚感を有する各種の調味料、あるいは加工食品を得ることができる。
醤油の減圧濃縮装置の概略説明図。 本発明の濃縮醤油を500mlペット容器に充填、密封し、室温で6カ月保存したものを、均一に混和した後開封して、その100mlをTylerの42メッシュ(目開き0.351mm)の篩を透過させたときの、篩の状態(非透過物の状態)を示す図面代用写真。 比較例の濃縮醤油を同様に処理したときの篩の状態を示す図面代用写真。 濃縮醤油の濃縮倍率と粘度の関係を示す図。 濃縮醤油の食塩濃度と粘度の関係を示す図。 濃縮醤油の窒素濃度と粘度の関係を示す図。 濃縮醤油を傾斜ガラス板上で流下させたときの軌跡を示す図。 一対比較法による、比較例の濃縮醤油に対する本発明の濃縮醤油の官能評価結果を示す図。
以下、本発明の濃縮醤油の製造法を、添付した図1に沿って説明する。
密閉タンク1を醤油の収納によって下部の液相部2と上部の気相部3とに二分し、該液相部2に加熱手段4を設け、また該気相部外周壁Aに脱気パイプ5を気密的に貫通してその先端部5aを該気相部3に開口し、その後端部5bを減圧装置6に連通して醤油の減圧濃縮装置を構成する。
上記加熱手段としては、内部に蒸気、熱水、加熱気体等の加熱媒体が通流する蛇管式の熱交換器等が挙げられる。
加熱による対流により醤油は撹拌されるが、不十分な場合は、撹拌手段7を設けて撹拌してもよい。撹拌手段としては、醤油の表面が波立たないように醤油を均一に対流させるあるいは撹拌する手段が好ましく、ゆっくりと回転するプロペラ式撹拌機などが挙げられる。
減圧装置としては、真空ポンプなどが挙げられる。
密閉タンク内の真空度は、80mmHgよりも高真空度を維持することが好ましく、40mmHg付近が好ましい。また品温は50℃以下、特に30〜40℃が好ましい。時間は、所望の濃縮醤油を得るのに充分な時間とすることが好ましい。
本発明を実施するには、上記醤油の減圧濃縮装置の密閉タンク1に、減塩醤油を収納する。ここで用いられる醤油としては、濃口醤油、淡口醤油、溜醤油、再仕込醤油などが挙げられる。これらの醤油は、食塩濃度1〜7%(w/v)、好ましくは4〜6%(w/v)に調整した減塩醤油が好ましい。
濃縮は、窒素濃度3.5%(w/v)以上、粘度5mPa・s以上、食塩濃度13%(w/v)以下となるのに充分な条件で濃縮する。
窒素濃度を3.5%(w/v)以上とすることは重要であって、該醤油を、窒素濃度約3.5%(w/v)まで濃縮するときは粘度約5mPa・sの濃縮醤油を得ることができ、窒素濃度約4%(w/v)まで濃縮するときは、粘度約11mPa・sのそれを得ることができる。本発明で得られる濃縮醤油は増粘剤(カラギーナン、ガム類など)や粘稠剤(澱粉、片栗粉など)を全く用いることなく、とろみ感のある醤油である。また、醤油に由来する和風の風味が頗る濃厚であるので、少量添加で、甘味、旨味、濃厚感を有する各種の調味料、あるいは加工食品を得ることができる。
本発明の濃縮装置によれば、濃縮時、および濃縮後において、醤油中に混濁は生じない利点を有する。そして、清澄安定性が高い、高窒素濃度の濃縮醤油を得ることができる。
本発明により得られた濃縮醤油は、調味料用醤油または食品加工用醤油として好適である。その調味料としては、蕎麦、うどん等のかえし、分離型、あるいは乳化型のドレッシングまたは焼肉、蒲焼、照り焼き、串焼き、焼おにぎり用のタレが挙げられ、また食品としては、冷菓(ソフトクリームなど)、和菓子、洋菓子などの菓子、菓子パン、食パンなどのパンまたは畜肉、魚肉の練製品が挙げられる。本発明の濃縮醤油は、せんべい、あられなどの米菓用の焼成生地に対して、付着性が非常に良好である特徴を有する。
以下実施例を示して本発明の効果をより具体的に説明する。
(醤油の減圧濃縮装置)
密閉タンク1を直径2m、長さ3.2m、容量約10klのドラム缶状のタンク(横向き)とし、この密閉タンク1を醤油の収納によって下部の液相部2と上部の気相部3とに二分し、該液相部2に設けられた加熱手段4を、外径150mmのステンレス管を筒状蛇管(筒の内径約1m)としたもので、螺旋状に等間隔で10回巻き、蛇管内部に蒸気を通流し、該気相部外周壁Aに脱気パイプ5を気密的に貫通してその先端部5aを該気相部3に開口し、その後端部5bを真空ポンプ6に連通して、気相部3の真空度40mmHgとし、醤油の品温を40℃に設定して、図1に示すような醤油の減圧濃縮装置をセットした。
(本発明の濃縮醤油の製造例)
食塩濃度16.0%(w/v)、窒素濃度1.7%(w/v)の本醸造醤油を、電気透析膜で脱塩処理し、食塩6.0%(w/v)、窒素濃度2.0%(w/v)の減塩醤油を得た。
上記の醤油の減圧濃縮装置の密閉タンク1内に、ここで得た減塩醤油8klを入れ、減圧度40mmHgとし、醤油の品温を40℃に設定して、減圧下で濃縮し、本発明の濃縮醤油を得た。この醤油は、窒素濃度4.0%(w/v)、粘度11mPa・s、食塩濃度12.0%(w/v)で、清澄なものであった。この醤油の一般成分分析値を以下に示す。
(醤油の一般成分分析値)
TN :4.0%(w/v)
NaCl:12.0%(w/v)
Alc :0.08%(v/v)
RS :8.2%(w/v)
Lac :1.5%(w/v)
Glu :2.32%(w/v)
pH :4.94
Col(4倍水希釈液):12
Brix:56.8
(醤油の一般成分分析)
しょうゆ試験法、財団法人日本醤油研究所編集発行、醤協通信社販売、昭和60年3月1日発行により行った。
Alc(エチルアルコール)は、ガスクロマトグラフィーにより測定した。
Brixは、ブリックス計(アタゴ社製、RX−5000α)により測定した。
(粘度の測定)
BL型粘度計(東京計器社製)を用いて、品温25℃、ロータNo.1、15mPa・s未満:回転数60rpm、15mPa・s以上30mPa・s未満:回転数30rpm、30mPa・s以上:回転数12rpm、測定開始30秒後の示度を測定する。
(比較例の濃縮醤油の製造法)
食塩濃度16.0%(w/v)、窒素濃度1.7%(w/v)の本醸造醤油を、電気透析膜で脱塩処理し、食塩6.0%(w/v)、窒素濃度2.0%(w/v)の減塩醤油を得た。
ここで得た減塩醤油を、大川原製作所社製の遠心式薄膜真空蒸発装置(エバポール)で、蒸発温度40℃、減圧度40mmHg(torr)の条件で濃縮し、比較例の濃縮醤油を得た。この醤油は、窒素濃度4.0%(w/v)、粘度10mPa・sを示し、食塩濃度12%(w/v)で、清澄なものであった。
実験例1
(清澄安定性の確認試験)
上記本発明および比較例で得られた2種類の濃縮醤油を、容量500mlPET容器に充填密封し、室温で6カ月保存したものを、均一に混和した後開封して、その100mlをTylerの42メッシュ(目開き0.351mm)の篩に透過させたときの、篩の状態を観察した。本発明および比較例の結果(図面代用写真)をそれぞれ図2および図3に示した。
比較例(図3)では、篩を透過しない析出物が観察された。また、この篩の非透過部分の重量は濃縮醤油全体の約4%であった。これに対し、本発明(図2)では、篩を透過しない析出物は観察されなかった。
以上の結果から、減塩醤油を薄膜にして表面積を大きくして蒸発させるように工夫された遠心式薄膜真空蒸発装置(エバポール)においては、醤油濃縮の際に食塩の析出の問題は解消され、清澄な濃縮醤油が得られるものの、窒素濃度が3.5%(w/v)以上の旨味の強い濃厚醤油を得ようとするときは、得られた濃縮醤油はその後、次第に水不溶性物質が析出(浮遊混濁)し、析出物が浮遊および/または沈殿することが判る。
これに対し、本発明によれば濃縮の際に食塩の析出の問題を生ずることがなく、清澄な濃縮醤油が得られ、しかも長期保存しても混濁および/または沈殿のほとんど無い、あるいは全く無い窒素濃度3.5%(w/v)以上の濃厚醤油が得られることがわかる。
実験例2
(濃縮醤油の濃縮度、食塩濃度、窒素濃度と、粘度の確認試験)
実施例1の本発明の濃縮醤油を得るにあたり、濃縮倍率と粘度の関係、食塩濃度と粘度の関係、および窒素濃度と粘度の関係をそれぞれ調査した。その結果をそれぞれ図4、5および6に示す。
図4の結果から、食塩6.0%(w/v)、窒素濃度2.0%(w/v)の減塩醤油を初発原料醤油として濃縮をする場合、該醤油を、約1.75倍に濃縮することにより、粘度約5mPa・s以上の濃縮醤油を得ることが判る。また約2倍に濃縮することにより、粘度約11mPa・sの濃縮醤油を得ることが判る。
また図5の結果から、該醤油を、食塩濃度約10.5%(w/v)まで濃縮するとき、粘度約5mPa・sの濃縮醤油が得られ、食塩濃度約12%(w/v)まで濃縮するときは、粘度約11mPa・sのそれを得ることが判る。また、図6の結果から、該醤油を、窒素濃度約3.5%(w/v)まで濃縮するときは、粘度約5mPa・sの濃縮醤油が得られ、窒素濃度約4%(w/v)まで濃縮するときは、粘度約11mPa・sのそれを得ることが判る。
実験例3
(濃縮醤油の、傾斜ガラス板上の流下試験、濃縮醤油のガラス面への付着性確認試験)
実施例1の本発明の濃縮醤油を得るにあたり、調製した4種類の醤油を、品温10℃に調整した後、その1mlをスポイトに採取し、15度傾斜の長方形ガラス面の上端付近の一箇所で1cm上から、静かに全量を滴下し、流下させ、その先端が25cm下端に到達するまでの所要時間を測定した。またガラス面の軌跡を観察し、ガラス面に付着している醤油または濃縮醤油の状態を観察した。その結果を、表1および図7に示す。
Figure 0005531339
表1および図7の結果から、窒素濃度3%(w/v)以下で、粘度1〜3mPa・sである醤油および濃縮醤油は、所要時間が1〜5秒と非常に短く、すみやかにガラス面を下降し、またガラス面への付着が少ないことから、非常にさらさらしていていることが判る。これに対し、全窒素3.5%(w/v)以上、粘度5mPa・s以上の濃縮醤油は、粘性があるだけでなく、ガラス面への付着が強いことが判る。すなわち、とろみのある醤油であることが判る。
(官能検査)
上記本発明および比較例で得られた2種類の濃縮醤油について、官能検査を実施した。トライアングル法による識別試験結果を表2に示す。また、一対比較法による、比較例の濃縮醤油に対する本発明の濃縮醤油の官能評価結果を図8に示す。
Figure 0005531339
表2から本発明および比較例で得られた2種類の濃縮醤油は、味、香りともに有意に識別されることがわかる。また、図8では、本発明の濃縮醤油は、比較例の濃縮醤油に対して、塩味、酸味が5%の危険率で有意に弱く感じられることがわかる。これらのことから、製造法の違いにより、性質の異なる濃縮醤油が得られることがわかる。
(ドレッシング)
実施例1で得た本発明の濃縮醤油を用いて、下記配合により、ドレッシングを調製した。このドレッシングを野菜サラダにかけて、食したところ、醤油を少量しか使用していないのに、醤油由来の風味が濃厚に感じられ、酸味も穏やかなものであることが判明した。
(ドレッシングの配合表)
本発明の濃縮醤油 5%
こいくちしょうゆ 10%
砂糖 25%
食酢 12%
鰹エキス 0.5%
酵母エキス 0.5%
グルタミン酸ナトリウム 0.6%
核酸調味料 0.1%
サラダオイル 3%
水 43.3%
(マドレーヌ)
実施例1で得た本発明の濃縮醤油を用いて、下記配合によりマドレーヌを調製した。得られたマドレーヌは、醤油を比較的多量に使用しているにもかかわらず、醤油の塩味が目立たず、深いコクと甘みがあり、穏やかなキャラメル様の香りを有することが判明した。
(マドレーヌの配合表)
本発明の濃縮醤油 30g
卵 240g
砂糖 240g
小麦粉 270g
バター 190g
ベーキングパウダー 3g
1・・・密閉タンク
2・・・液相部
3・・・気相部
4・・・加熱手段
A・・・気相部外周壁
5・・・脱気パイプ
5a・・・先端部
5b・・・後端部
6・・・減圧装置
7・・・撹拌手段

Claims (1)

  1. 密閉タンク1を醤油の収納によって下部の液相部2と上部の気相部3とに二分し、該液相部2に加熱手段4を設け、また該気相部外周壁Aに脱気パイプ5を気密的に貫通してその先端部5aを該気相部3に開口し、その後端部5bを減圧装置6に連通した醤油の減圧濃縮装置の該密閉タンク1内に、減塩醤油を入れ、減圧下で濃縮し、窒素濃度3.5%(w/v)以上で、粘度5mPa・s以上を有し、しかも食塩濃度13%(w/v)以下で、清澄安定性が高い醤油を得ることを特徴とする濃縮醤油の製造法。
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