JP5530756B2 - 炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭及びその製造方法、並びにそれを用いた脱硫器、及び炭化水素油の脱硫方法 - Google Patents
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Description
(1) 比表面積が800〜4,000m2/gで且つ全細孔容積が0.5〜1.5cm3/gである繊維状活性炭に、金属成分を含み、該金属成分の硝酸塩、硫酸塩、塩化物の少なくともいずれかを溶解させた含浸液を浸透させ、0〜40℃で12〜36時間放置し、その後に該金属成分が浸透した繊維状活性炭を焼成することを特徴とする炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭の製造方法。
(2) 前記繊維状活性炭は、比表面積が2,000〜3,000m2/gで、全細孔容積が1.0〜1.3cm3/gで、平均太さが5〜30μmで、且つ、平均長さが0.1〜200mmであることを特徴とする上記(1)に記載の炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭の製造方法。
(3) 前記金属成分を含む含浸液が、該含浸液1kg当たり0.1〜50gの金属成分を含有する水溶液であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭の製造方法。
(4) 前記金属成分が、銅であることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれかに記載の炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭の製造方法。
(5) 上記(1)〜(4)のいずれかに記載の製造方法により得たことを特徴とする炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭。
(6) 内部に炭化水素油を流して該炭化水素油を脱硫する脱硫器であって、該脱硫器の内部に上記(5)に記載の炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭が充填されていることを特徴とする脱硫器。
(7) 前記金属担持繊維状活性炭が、少なくとも前記炭化水素油の流入口近傍に配置されていることを特徴とする上記(6)に記載の脱硫器。
(8) 前記炭化水素油が、灯油又は軽油であることを特徴とする上記(6)に記載の脱硫器。
(9) 更に、固体酸系吸着剤が充填された脱硫器であって、前記炭化水素油を前記金属担持繊維状活性炭と接触させ、その後に前記固体酸系吸着剤と接触させることで、該炭化水素油から硫黄化合物を吸着除去することを特徴とする上記(6)に記載の脱硫器。
(10) 上記(6)〜(9)のいずれかに記載の脱硫器を用いた炭化水素油の脱硫方法であって、前記炭化水素油が該脱硫器内を流通する温度が−30〜100℃の範囲であることを特徴とする炭化水素油の脱硫方法。
繊維状活性炭は、PAN(ポリアクリロニトリル)繊維、強力レーヨン、石油ピッチ、石炭ピッチ等を溶融紡糸したピッチ繊維等の炭素繊維を活性炭原料として用いることで得られるものであり、粒状活性炭と比較した場合、吸着速度が非常に大きく、布状やフェルト状等の多様な形状に加工可能である等の利点を有する。繊維状活性炭は、10μm前後の細い繊維である上に、脱硫器に充填した場合、その充填密度が0.05〜0.3g/ml程度となり、粒状活性炭と比べて充填密度が低いため、脱硫器内を通過する炭化水素油の流れのムラを低減することができる。また、繊維状活性炭は、それ自身でもジベンゾチオフェン類に対する吸着脱硫性能を有するが、金属を担持すると、ジベンゾチオフェン類に対する吸着脱硫性能が更に向上できる上、メルカプタン類、チオフェン類、ベンゾチオフェン類に対する吸着脱硫性能を追加することも可能となる。
本発明で用いる含浸液は、金属成分を含み、上記繊維状活性炭に該金属成分を浸透させることを特徴とする。なお、金属成分は、含浸液中に溶解している。また、本発明において、金属成分を含む含浸液は、該含浸液1kg当たり、好ましくは0.1〜50g、更に好ましくは0.5〜20gの金属成分を含有する水溶液であることが好ましい。ここで、含浸液1kg当たりの金属成分の含有量が0.1g未満では、金属担持繊維状活性炭としての金属担持量が少なすぎるため、金属担持による吸着脱硫性能の改善効果が十分に得られない場合がある。また、繊維状活性炭は吸水率が高いため、含浸液1kg当たりの金属成分の含有量が50gを超えると、含浸液の使用量が高すぎる場合、繊維状活性炭の金属担持量が多くなり過ぎ、細孔が閉塞して、硫黄化合物の拡散を阻害し、吸着脱硫性能の改善効果が十分に得られない場合がある。一方で、含浸液の使用量が少ない場合には、含浸ムラによって、金属が担持されている部分と担持されていない部分が生じることがあり、この場合、均一な吸着脱硫性能が得られない。
本発明の炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭の製造方法は、上記繊維状活性炭に、上記金属成分を含み、該金属成分の硝酸塩、硫酸塩、塩化物の少なくともいずれかを溶解させた含浸液を浸透させ、0〜40℃で12〜36時間放置し、その後に該金属成分が浸透した繊維状活性炭を焼成することを特徴とし、これにより、金属成分が均一に担持された繊維状活性炭(即ち、金属担持繊維状活性炭)が得られる。なお、本発明において、常温とは、0〜40℃の範囲の温度を意味しており、0〜40℃での放置は、常温での放置と同義である。また、含浸液を繊維状活性炭に均一に浸透させるための放置時間は、12〜36時間であるが、16〜24時間が好ましい。ここで、放置時間が12時間より短いと、金属成分が均一に浸透しないので、担持ムラが生じる。一方、放置時間を36時間より長くしても、金属成分を均一に浸透させる効果が少ない上、製造に要する時間が長くなり効率的ではない。本発明の炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭の製造方法において、含浸液の浸透手段は、特に限定されるものではないが、例えば、繊維状活性炭に含浸液を散布させる手法が好適であり、具体的には、繊維状活性炭を容器に入れ、含浸液を均一に滴下する手法が挙げられる。また、本発明の製造方法においては、金属成分を繊維状活性炭に強固に付着させるため、該繊維状活性炭を焼成することが必要である。ここで、焼成は、既知の方法により行うことができるが、窒素ガス雰囲気下で行うことが好ましく、また、焼成温度は、300〜500℃が好ましく、350〜450℃が更に好ましく、焼成時間は、0.5〜3時間が好ましく、0.7〜2時間が更に好ましい。なお、本発明の製造方法においては、金属成分を含浸液中に溶解又は分散させる成分を除去するため、焼成工程の前に、金属成分が浸透した繊維状活性炭を乾燥させてもよい。ここで、乾燥温度は、100〜150℃が好ましく、120〜140℃が更に好ましく、乾燥時間は、12〜36時間が好ましく、16〜30時間が更に好ましい。
本発明の炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭は、上述の製造方法により得られることを特徴とし、金属成分が均一に担持されているため、炭化水素油の流れに生じるムラの発生を低減し、優れた吸着脱硫性能を発揮することが可能である。本発明において、金属担持繊維状活性炭に担持されている金属成分の量は、特に限定されるものではなく、金属成分の種類によっても異なるが、仕上がりの金属担持繊維状活性炭に対する金属元素基準で、0.1〜10質量%が好ましく、特に0.3〜5質量%が好ましい。該金属の担持量が0.1質量%未満では、担持効果が十分に得られず、一方、10質量%を超えると、担体である活性炭との結合が弱い金属が多くなることから、金属成分が脱離する可能性がある。なお、金属担持繊維状活性炭の金属担持量は、試料をアルカリ融解したものを酸性溶液中に溶解し、ICP−AES(誘導結合プラズマ発光分光分析装置)によって測定できる。また、上記金属担持繊維状活性炭の比表面積、全細孔溶液、平均太さ、平均長さ等の物性については、原料である上記繊維状活性炭と同様のことがいえるが、本発明の製造方法により得た金属担持繊維状活性炭であれば、原料である繊維状活性炭と同程度の物性を有している。
本発明の脱硫器は、内部に炭化水素油を流して該炭化水素油を脱硫する脱硫器であり、該脱硫器の内部に上述の金属担持繊維状活性炭が充填されていることを特徴とする。ここで、本発明の脱硫器によれば、炭化水素油の流れに生じるムラの発生を低減しつつ、優れた吸着脱硫性能を示す金属担持繊維状活性炭が充填されているため、炭化水素油中の硫黄化合物を効率的に吸着除去することが可能であり、家庭用等の定置式燃料電池システムに好適である。
一般に、脱硫器内に充填された吸着脱硫剤を通過する炭化水素油の流れを均一にするためには、図1に示されるように、脱硫器1における炭化水素油の流入口2近傍に吸着脱硫剤3を充填しない部分4を設けたり、また図2に示されるように、脱硫器1の角を丸めて炭化水素油の流入口2近傍を狭めた部分5を設けたりすることで、脱硫器流入時の炭化水素油を脱硫器の長さ方向と垂直な方向へ分散させる手法が知られている。しかしながら、家庭用等の定置式燃料電池システムは、極限までコンパクト化させることが要求されており、従来型の脱硫器のように、吸着脱硫剤3を充填しない部分4を設けたり、脱硫器1の角を丸めて狭めた部分5を設けたりすることは、脱硫器内(延いては、燃料電池システム内)の体積を無駄に使用することになり、燃料電池システムのコンパクト化を阻害するおそれもある。そこで、本発明の脱硫器の好適な実施態様においては、上述の金属担持繊維状活性炭が、少なくとも炭化水素油の流入口近傍に配置されている。上述のように、本発明の金属担持繊維状活性炭は、炭化水素油中の硫黄化合物を吸着除去できることに加えて、炭化水素油の流れに生じるムラの発生を低減できるため、該金属担持繊維状活性炭を通過する炭化水素油の流れを均一に維持することも可能であり、上述のような無駄な体積を省き、脱硫器内の空間を有効利用することができる。即ち、本発明の脱硫器としては、図3に示されるように、炭化水素油供給ライン6を介して炭化水素油を内部に流して該炭化水素油を脱硫する脱硫器1であって、少なくとも炭化水素油の流入口2近傍に金属担持繊維状活性炭7が配置されている脱硫器1が好ましい。また、図3に示す脱硫器1は、金属担持繊維状活性炭7より炭化水素油の流れ方向からみて下流側に充填された該金属担持繊維状活性炭以外の吸着脱硫剤8が配置されている。なお、本発明において、炭化水素油の流入口近傍とは、炭化水素油の流入口2から流出口9までの距離をDとした場合、炭化水素油の流入口からの距離が(1/4)Dまでの領域を意味する。
本発明の脱硫器は、上記金属担持繊維状活性炭の他、更に該金属担持繊維状活性炭以外の吸着脱硫剤(以下、単に吸着脱硫剤ともいう)を充填することができ、金属担持繊維状活性炭より炭化水素油の流れ方向からみて下流側に吸着脱硫剤を充填することが好ましい。このような構造の脱硫器であれば、炭化水素油を金属担持繊維状活性炭と接触させ、その後に、吸着脱硫剤と接触させることで、該炭化水素油から硫黄化合物を吸着除去することができる。即ち、脱硫器における炭化水素油の流入口より流入した炭化水素油は、まず金属担持繊維状活性炭層で脱硫器の長さ方向と垂直な方向へ分散し、次いで脱硫器の長さ方向へ流れるため、該金属担持繊維状活性炭層の下流側に位置する吸着脱硫剤層と均一に接触することになる。従って、上記吸着脱硫剤には、金属担持繊維状活性炭よりも単位体積当たりの吸着脱硫性能が高い吸着脱硫剤を使用することができ、固体酸系吸着剤が好ましく、特には、本発明者らが提案している固体酸系脱硫剤と活性炭系脱硫剤を組み合わせてなる吸着脱硫剤が好ましい(国際公開第2007/015391号参照)。
本発明の炭化水素油の脱硫方法は、上述の脱硫器を用いて、該脱硫器内を流通する炭化水素油を金属担持繊維状活性炭と接触させることにより、該炭化水素油から硫黄化合物を吸着除去することを特徴とし、好ましくは、第一に炭化水素油を金属担持繊維状活性炭と接触させることにより該炭化水素油に含有される硫黄化合物を吸着除去し、次いで、吸着脱硫剤と接触させることにより炭化水素油中に残留する硫黄化合物を吸着除去する。金属担持繊維状活性炭により炭化水素油の流れが均一になっているため、吸着脱硫剤により効率良く硫黄化合物を吸着除去するこができる。これにより、脱硫器から流出される炭化水素油中の硫黄分を20質量ppb以下にすることも可能となる。
本発明の脱硫器が適用対象とする炭化水素油としては、チオフェン類、ベンゾチオフェン類及びジベンゾチオフェン類からなる群から選択される少なくとも一種の硫黄化合物を含む炭化水素油を挙げることができる。具体的には、灯油、軽油などが挙げられ、特には高度に(深度に)脱硫する必要のある燃料電池用の灯油が挙げられる。
繊維状活性炭として、クラレケミカル社製FR−25(比表面積2,749m2/g、全細孔容積0.96cm3/g、平均太さ10μm、平均長さ8mm)を使用した。
硝酸銅(II)三水和物2.2gをイオン交換水69.1gに溶解し、含浸液Aを71.3g調製した。含浸液Aの1kg当たり、8.1gの銅が含有されていた。
上記繊維状活性炭10gを容器に入れ、含浸液Aの全量を均一に散布し、常温(約25℃)で24時間放置し、その後、130℃で12時間乾燥し、金属成分が浸透した繊維状活性炭を得た。これを21分割して、各画分の銅含有率を分析した。なお、繊維状活性炭の銅含有率は、試料をアルカリ融解したものを酸性溶液中に溶解し、ICP−AES(誘導結合プラズマ発光分光分析装置)によって測定された。
次に、窒素ガスを4L/分の流量で流しながら、温度を400℃まで1時間で昇温させて、金属成分が浸透した繊維状活性炭を400℃にて1時間焼成し、実施例1の金属担持繊維状活性炭Aを得た。
硝酸銅(II)三水和物2.2gをイオン交換水33.4gに溶解し、含浸液Bを35.6g調製した。含浸液Bの1kg当たりに16.2gの銅が含有されていた。
含浸液Aに代えて含浸液Bを用いた以外は〔金属担持繊維状活性炭の調製−1〕と同様の方法で調製し、金属担持繊維状活性炭B(実施例2)を得た。なお、金属成分が浸透した焼成前の繊維状活性炭を21分割して、各画分の銅含有率を分析した。
含浸液Aの全量を均一に散布した後、常温での放置を全く行わず、すぐに130℃で12時間乾燥させた以外は〔金属担持繊維状活性炭の調製−1〕と同様の方法で調製し、金属担持繊維状活性炭C(比較例1)を得た。なお、金属成分が浸透した焼成前の繊維状活性炭を21分割して、各画分の銅含有率を分析した。
含浸液Bの全量を均一に散布した後、常温での放置を全く行わず、すぐに130℃で12時間乾燥させた以外は〔金属担持繊維状活性炭の調製−2〕と同様の方法で調製し、金属担持繊維状活性炭D(比較例2)を得た。なお、金属成分が浸透した焼成前の繊維状活性炭を21分割して、各画分の銅含有率を分析した。
実施例1〜2及び比較例1〜2の金属担持繊維状活性炭について、金属の分布を評価するため、焼成前の繊維状活性炭における各画分の銅含有率を0.5質量%刻みに分類し、各分類の度数分布を求めた。銅含有率と度数割合との関係を図5に示す。常温で24時間放置した実施例1及び実施例2の場合、銅含有率4.5〜5.5質量%の度数割合が最も高く、分布の広がりも少なく、繊維状活性炭に銅が均一に担持されたことが分かる。また、常温での放置を全く行わなかった比較例1及び比較例2の場合、銅含有率が広く分布しており、銅の担持ムラが発生したことが分かる。なお、含浸液Aと含浸液Bとでは顕著な差が認められなかったことから、繊維状活性炭への金属成分の均一な担持には、含浸液中の金属成分の濃度では無く、放置温度及び放置時間による影響が大きいことが分かる。以上のことから、実施例1〜2の金属担持繊維状活性炭は、金属成分を均一に担持するため、灯油等の炭化水素油の流れに生じるムラの発生を低減できることが分かる。
2 炭化水素油の流入口
3 吸着脱硫剤
4 吸着脱硫剤を充填しない部分
5 炭化水素油の流入口近傍を狭めた部分
6 炭化水素油供給ライン
7 金属担持繊維状活性炭
8 金属担持繊維状活性炭以外の吸着脱硫剤
9 炭化水素油の流出口
D 炭化水素油の流入口から流出口までの距離
Claims (10)
- 比表面積が800〜4,000m2/gで且つ全細孔容積が0.5〜1.5cm3/gである繊維状活性炭に、金属成分を含み、該金属成分の硝酸塩、硫酸塩、塩化物の少なくともいずれかを溶解させた含浸液を浸透させ、0〜40℃で12〜36時間放置し、その後に該金属成分が浸透した繊維状活性炭を焼成することを特徴とする炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭の製造方法。
- 前記繊維状活性炭は、比表面積が2,000〜3,000m2/gで、全細孔容積が1.0〜1.3cm3/gで、平均太さが5〜30μmで、且つ、平均長さが0.1〜200mmであることを特徴とする請求項1に記載の炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭の製造方法。
- 前記金属成分を含む含浸液が、該含浸液1kg当たり0.1〜50gの金属成分を含有する水溶液であることを特徴とする請求項1又は2に記載の炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭の製造方法。
- 前記金属成分が、銅であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれかに記載の製造方法により得たことを特徴とする炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭。
- 内部に炭化水素油を流して該炭化水素油を脱硫する脱硫器であって、該脱硫器の内部に請求項5に記載の炭化水素油の脱硫器用金属担持繊維状活性炭が充填されていることを特徴とする脱硫器。
- 前記金属担持繊維状活性炭が、少なくとも前記炭化水素油の流入口近傍に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の脱硫器。
- 前記炭化水素油が、灯油又は軽油であることを特徴とする請求項6に記載の脱硫器。
- 更に、固体酸系吸着剤が充填された脱硫器であって、前記炭化水素油を前記金属担持繊維状活性炭と接触させ、その後に前記固体酸系吸着剤と接触させることで、該炭化水素油から硫黄化合物を吸着除去することを特徴とする請求項6に記載の脱硫器。
- 請求項6〜9のいずれかに記載の脱硫器を用いた炭化水素油の脱硫方法であって、前記炭化水素油が該脱硫器内を流通する温度が−30〜100℃の範囲であることを特徴とする炭化水素油の脱硫方法。
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