JP5530083B2 - 光センサ - Google Patents

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Description

本発明は、多機能な光センサに関する。
照度センサは、明るさを検出する光センサである。例えば、周囲の明るさに応じて、ディスプレイの輝度を調整したり、光源の点灯/消灯を行うのに利用される。従って、照度センサには、人間の視感度に近似した分光感度特性が求められる。人間の視感度は、波長500nm〜600nmの間にピークを有する比視感度曲線で表される。
受光素子としては、シリコンフォトダイオードが最も一般的に使用されている。シリコンフォトダイオードの分光感度は、一般にピークが波長600nm〜700nmにあり、その感度は波長300nm〜1100nmに広く分布している。このため、シリコンフォトダイオードを照度センサに使用する場合には、視感度補正を行う必要がある。
例えば、視感度補正を行う方法の1つとして、図20(A)及び(B)に示すように、通常のシリコンフォトダイオード「PD1」と、赤外光側に感度を有するフォトダイオード「PD2」とを用意し、それぞれの受光電流の差分をとる方法がある。各々の受光電流の差分をとることで、図20(C)に示すように、人間の視感度と近似した分光感度特性を得ることができる。
一方、隣接する受光素子間を素子分離する方法としては、pn接合形成後に素子分離用のトレンチ溝を形成して、リーク電流によるクロストークの発生を防止する方法が提案されている(特許文献1)。同様の目的で、カメラ用の測光(AE)機能を搭載したオートフォーカス(AF)センサにおいて、AFフォトダイオードとAEフォトダイオードとの間に、回路を介在させた構成が提案されている(特許文献2)。
特開2001−352094号公報 特開2004−104084号公報
本出願人は、安価で多機能な光センサを開発するために、紫外光センサと可視光センサの双方を備える光センサデバイスを考案した。デバイスの一例を、図21(A)及び(B)に示す。図示した通り、このデバイスでは、可視光センサとしての受光素子「PD1」と受光素子「PD2」が、シリコン基板上に隣り合うように形成されている。また、紫外光センサとしての受光素子「UV-PD」が、シリコン基板上にシリコン酸化膜等の絶縁膜を介して形成された半導体層に形成されている。
即ち、紫外光センサは、いわゆるSOI構造の半導体層に形成されている。このように、受光素子PD1及び受光素子PD2と受光素子UV-PDとを、絶縁膜を介して同一のシリコン基板上に作製することで、紫外光センサと可視光センサの双方を備える光センサデバイスを得ることができる。
特に、上記の光センサデバイスを安価に提供することを考えると、デバイスの構造を簡略化し、かつチップ面積を少なく抑えることが必要となる。このような観点から、図21(A)及び(B)に示す光センサデバイスには、更に改良の余地がある。例えば、受光素子PD1と受光素子PD2とがシリコン基板上に隣り合うように形成されているが、チップ面積を縮小するために受光素子PD1と受光素子PD2とを近接させて形成すると、シリコン基板は半導体であるために、隣り合う受光素子PD1と受光素子PD2との間にリーク電流が流れてしまうという問題がある。
隣接するフォトダイオード間にリーク電流が流れると、光が当っていない場合の暗電流が測定できない。即ち、光が当ったか否かに拘らずリーク電流が流れるため、光を検出する光センサとしての役割を果たせなくなる。これでは、実質的に安価で多機能な光センサを提供できない。
一方、特許文献1のように、シリコン基板にトレンチ溝を形成した構造は、製造工程が煩雑化するという欠点があるため採用することができない。また、特許文献2のように、受光素子PD1と受光素子PD2との間のシリコン基板にトランジスタを配置する構造も考えられるが、受光素子PD1と受光素子PD2との間のリーク電流がなくなったとしても、トランジスタと受光素子との間でリーク電流が生じる恐れがある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、本発明の目的は、同一基板上で隣り合う素子間でのリーク電流を抑制して、紫外光センサと可視光センサの双方を備える安価で多機能な光センサを提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に記載の光センサは、シリコン基板、該シリコン基板上に形成された絶縁膜、及び該絶縁膜上に形成されたシリコン半導体層を備えたSOI基板の、前記絶縁膜上の前記シリコン半導体層に形成され、紫外光に感度を有する第1の受光素子と、前記絶縁膜下の前記シリコン基板に形成されると共に、SOI基板の主面に沿った面方向において前記第1の受光素子が形成された第1の領域に隣り合う第2の領域に形成され、可視光又は赤外光に感度を有する第2の受光素子と、前記絶縁膜下の前記シリコン基板に形成されると共に、前記面方向において前記第1の受光素子が形成された前記第1の領域に隣り合う第3の領域に形成され、可視光又は赤外光に感度を有する第3の受光素子と、を備え、前記面方向において、前記第3の領域が前記第2の領域とは予め定めた距離だけ離間して配置されると共に、前記第1の領域が前記第2の領域及び前記第3の領域の各々とは前記距離よりも短い距離だけ離間して配置されている。
請求項2に記載の光センサは、請求項1に記載の発明において、前記第3の受光素子は、前記第2の受光素子とは異なる波長の可視光又は赤外光に感度を有することを特徴としている。
請求項3に記載の光センサは、請求項1又は2に記載の発明において、前記シリコン半導体層及び前記シリコン半導体層上に形成され、前記第1の受光素子、前記第2の受光素子及び前記第3の受光素子の各々を制御する制御回路を更に備えたことを特徴としている。
請求項4に記載の光センサは、請求項1〜3の何れか1項に記載の発明において、前記面方向において、前記第1の領域、前記第2の領域、及び前記第3の領域が、前記第2の領域、前記第1の領域、及び前記第3の領域の順序で一次元状に配置されたことを特徴としている。
請求項5に記載の光センサは、請求項1〜3の何れか1項に記載の発明において、前記面方向において、前記第1の領域、前記第2の領域、及び前記第3の領域が、前記第1の領域及び前記第2の領域の配列方向と前記第1の領域及び前記第3の領域の配列方向とが交差するように配置されたことを特徴としている。
請求項6に記載の光センサは、請求項5に記載の発明において、前記面方向において、前記第2の領域を通り且つ前記第1の領域及び前記第3の領域の配列方向と平行な方向と、前記第3の領域を通り且つ前記第1の領域及び前記第2の領域の配列方向と平行な方向とが交差する位置に、前記制御回路が配置されたことを特徴としている。
請求項7に記載の光センサは、請求項6に記載の発明において、前記制御回路が増幅回路を含み、該増幅回路が前記制御回路内において前記第2の領域及び前記第3の領域により近い位置に配置されたことを特徴としている。
請求項8に記載の光センサは、請求項1〜7の何れか1項に記載の発明において、前記面方向において、前記第2の領域と前記第3の領域とが、前記第2の受光素子と前記第3の受光素子との間のリーク電流が1×10−9A以下となる距離だけ離間されたことを特徴としている。
請求項9に記載の光センサは、請求項1〜7の何れか1項に記載の発明において、前記面方向において、前記第2の領域と前記第3の領域とが、120μm以上離間されたことを特徴としている。
請求項10に記載の光センサは、請求項1〜9の何れか1項に記載の発明において、前記第1の受光素子、前記第2の受光素子、及び第3の受光素子の各々が、p型拡散領域とn型拡散領域とが前記面方向に配列されたpn接合フォトダイオードであることを特徴としている。
本発明の光センサによれば、同一基板上で隣り合う素子間でのリーク電流を抑制して、紫外光センサと可視光センサの双方を備える安価で多機能な光センサを提供することができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
<光センサ>
図1は本発明の第1の実施の形態に係る光センサの概略平面図である。図1に示す平面図では、複数のフォトダイオード及び制御回路の形成領域を図示している。図1に示すように、本実施の形態に係る光センサは、複数のフォトダイオードが配列されたフォトダイオードアレイ10と、各フォトダイオードを制御する制御回路11とが、後述するSOI(Silicon On Insulator)基板12上に1チップで形成された、いわゆる「フォトIC」である。
フォトダイオードアレイ10は、視感度補正がされていない通常のシリコンフォトダイオードPD1、赤外光に感度を有するフォトダイオードPD2、及び紫外光に感度を有するフォトダイオードUV−PDの3種類のフォトダイオードを備えている。この例では、各種類につき1個ずつ、合計3個のフォトダイオードを備えている。
通常のシリコンフォトダイオードPD1は、図20(B)に示したように、一般にピークが波長600nm〜700nmにあり、波長300nm〜1100nmの広い範囲に感度を有している。紫外光に感度を有するフォトダイオードUV−PDは、波長400nm以下の紫外領域の光に感度を有するフォトダイオードである。
赤外光に感度を有するフォトダイオードPD2は、主に波長800nm〜1100nmの赤外領域に感度を有するフォトダイオードである。一般に、可視領域は波長400nm〜800nmの範囲とされるが、人間が検知できる可視光の主たる範囲は440nm〜700nmである。従って、フォトダイオードPD2としては、例えば、図20(B)に示したように、ピークが波長800nm近傍にあり、波長500nm〜1100nmの範囲に感度を有する(即ち、可視領域にも感度を有する)フォトダイオードを用いることができる。
制御回路11は、後述する増幅回路を含む各種回路が集積された集積回路である。制御回路11は、各フォトダイオードを制御すると共に、各フォトダイオードの出力信号(電流)を増幅し、視感度補正等の各種の演算処理を行う。
制御回路11は、長方形状に形成されている。フォトダイオードPD1、PD2及びUV−PDは、制御回路11に隣り合うように配置され、制御回路11の長辺の一辺に沿って配列されている。フォトダイオードPD1、PD2及びUV−PDの各々は、矩形状の領域に形成されている。フォトダイオードPD1とPD2とは、フォトダイオードUV−PDを間に挟んで、その両側に配置されている。フォトダイオードPD1、PD2の各々は、UV−PDの所定の1辺とPD1の1辺とが互いに対向し、UV−PDの所定の1辺に対向する1辺とPD2の1辺とが互いに対向するように、フォトダイオードUV−PDに近接して配置されている。即ち、3種類のフォトダイオードは、制御回路11の隣に、PD1、UV−PD、PD2の順序で、近接させて一次元状に配列されている。
図2は図1の光センサのフォトダイオードアレイ部分のA-A線断面図である。図3は図1の光センサの制御回路部分のB-B線断面図である。図3は実際の断面図でなく、制御回路11を構成する1個のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)で制御回路を模式的に表したものである。
図2及び図3に示すように、光センサは、シリコン基板14上に、酸化シリコン(SiO)絶縁膜16、単結晶シリコンからなるシリコン半導体層18が形成されたSOI基板12を備えている。シリコン半導体層18は、数nm〜数十nmの厚さで薄膜形成されている。本実施の形態では、シリコン基板14としてp型シリコン基板を用いている。以下では、シリコン基板14は、適宜、p型シリコン基板14と称する。また、酸化シリコン絶縁膜16は、適宜、絶縁膜16と略称する
概略的に全体像を説明すると、フォトダイオードPD1及びPD2は、シリコン基板14に形成されており、フォトダイオードUV−PD及びMOSFETの主要部(ソース・ドレイン・チャネル領域)は、絶縁膜16上のシリコン半導体層18に形成されている。即ち、フォトダイオードUV−PD及び制御回路11の各々は、フォトダイオードPD1及びPD2とは、SOI基板12の酸化シリコン絶縁膜16で絶縁されている。以下、断面図から積層構造を詳細に説明する。
まず、図2を参照して、フォトダイオードアレイ10の構造について説明する。シリコン基板14の表面近傍には、フォトダイオードPD1及びPD2が形成されている。一方、絶縁膜16上のシリコン半導体層18には、フォトダイオードUV−PDが形成されている。シリコン半導体層18は、フォトダイオードUV−PDを残して酸化され、フォトダイオードUV−PD等の周囲には、酸化シリコンからなるLOCOS酸化膜19が形成されている。そして、フォトダイオードアレイ10の表面は、絶縁性の平坦化膜20で平坦化されている。フォトダイオードアレイ10は、平坦化膜20側が受光面である。
フォトダイオードPD1は、p型シリコン基板14にn型不純物を低濃度で拡散させた領域であるn-ウエル22を備えている。n-ウエル22内には、n型不純物を高濃度で拡散させたn型拡散領域24と、p型不純物を高濃度で拡散させたp型拡散領域26とが形成されている。即ち、フォトダイオードPD1は、n型拡散領域24とp型拡散領域26とが、シリコン基板14に対し基板の主面に沿った方向(面方向)に配置されている。なお、シリコン基板14の面方向とSOI基板12の面方向とは同義である。n-ウエル22及びn型拡散領域24はn型領域である。これらn型領域とp型拡散領域26との間にpn接合が形成されている。n型拡散領域24とp型拡散領域26との間の不純物濃度が低い領域に、空乏層が形成される。この空乏層に吸収された光により起電力が発生する。
型拡散領域24は、カソード電極40の一端に電気的に接続されている。カソード電極40は、絶縁膜16、LOCOS酸化膜19及び平坦化膜20を貫通すると共に、他端が平坦化膜20から露出している。一方、p型拡散領域26は、アノード電極42の一端に電気的に接続されている。アノード電極42は、絶縁膜16、LOCOS酸化膜19及び平坦化膜20を貫通すると共に、他端が平坦化膜20から露出している。
フォトダイオードPD2は、p型シリコン基板14にn型不純物を低濃度で拡散させた領域であるn-ウエル28を備えている。n-ウエル28内には、p型不純物を高濃度で拡散させたp型拡散領域30と、n型不純物を高濃度で拡散させたn型拡散領域32とが形成されている。即ち、フォトダイオードPD2は、p型拡散領域30とn型拡散領域32とが、シリコン基板14に対し基板の面方向に配置されている。n-ウエル28及びn型拡散領域32はn型領域である。これらn型領域とp型拡散領域30との間にpn接合が形成されている。p型拡散領域30とn型拡散領域32との間の不純物濃度が低い領域に、空乏層が形成される。この空乏層に吸収された光(赤外光)により起電力が発生する。
型拡散領域30は、アノード電極48の一端に電気的に接続されている。アノード電極48は、絶縁膜16、LOCOS酸化膜19及び平坦化膜20を貫通すると共に、他端が平坦化膜20から露出している。n型拡散領域32は、カソード電極50の一端に電気的に接続されている。カソード電極50は、絶縁膜16、LOCOS酸化膜19及び平坦化膜20を貫通すると共に、他端が平坦化膜20から露出している。
フォトダイオードUV-PDは、上述した通り、酸化シリコン絶縁膜16上に在るシリコン半導体層18に形成されている。即ち、フォトダイオードUV-PDは、酸化シリコン絶縁膜16を介して、p型シリコン基板14の上方に形成されている。
フォトダイオードUV-PDは、シリコン半導体層18内に、n型不純物を高濃度で拡散させた領域であるn型拡散領域34、p型不純物を低濃度で拡散させた領域であるp型拡散領域36、及びp型不純物を高濃度で拡散させた領域であるp型拡散領域38を備えている。p型拡散領域36はn型拡散領域34に隣接し、p型拡散領域38はp型拡散領域36に隣接するように形成されている。即ち、フォトダイオードUV-PDは、n型拡散領域34、p型拡散領域36、及びp型拡散領域38が、シリコン基板14に対し基板の面方向(同時にシリコン半導体層18の面方向でもある)にこの順序で配置されている。
型拡散領域36及びp型拡散領域38はp型領域である。これらp型領域とn型拡散領域34との間にpn接合が形成されている。n型拡散領域34とp型拡散領域38との間にある不純物濃度が低いp型拡散領域36に空乏層が形成される。この空乏層に吸収された光(紫外光)により起電力が発生する。
型拡散領域34は、カソード電極44の一端に電気的に接続されている。カソード電極44は、平坦化膜20を貫通すると共に、他端が平坦化膜20から露出している。p型拡散領域38は、アノード電極46の一端に電気的に接続されている。アノード電極46は、平坦化膜20を貫通すると共に、他端が平坦化膜20から露出している。
次に、図3を参照して、制御回路11を構成するMOSFETの構造について説明する。図3では、MOSFETの一例としてnチャネルMOSFET(NMOS)を図示している。シリコン半導体層18には、上述したフォトダイオードUV−PD以外に、MOSFETを含む制御回路11の一部が形成されている。シリコン半導体層18は、MOSFET部分を残して酸化され、MOSFET部分の周囲には、酸化シリコンからなるLOCOS酸化膜19が形成されている。
MOSFETは、シリコン半導体層18内に、n型不純物を高濃度で拡散させたn型拡散領域からなるソース52、p型不純物を低濃度で拡散させたp型拡散領域からなるチャネル領域54、及びn型不純物を高濃度で拡散させたn型拡散領域からなるドレイン56を備えている。ソース52はチャネル領域54に隣接し、ドレイン56はチャネル領域54に隣接するように形成されている。即ち、MOSFETは、ソース52、チャネル領域54、及びドレイン56が、シリコン基板14に対し基板の面方向(同時にシリコン半導体層18の面方向でもある)にこの順序で配置されている。
また、MOSFETは、シリコン半導体層18に形成されたチャネル領域54上に、多結晶シリコンにn型不純物を高濃度で拡散させたn型拡散領域からなるゲート58を備えている。ゲート58とチャネル領域54との間、ゲート58の側面等、ゲート58の周囲には、絶縁膜16と同じ酸化シリコンからなるゲート絶縁膜60が設けられている。ゲート58は、ゲート絶縁膜60によって、シリコン半導体層18に形成されたソース52、チャネル領域54、及びドレイン56とは絶縁されている。そして、制御回路11の表面は、絶縁性の平坦化膜20で平坦化されている。
ソース52は、ソース電極62の一端に電気的に接続されている。ソース電極62は、ゲート絶縁膜60及び平坦化膜20を貫通すると共に、他端が平坦化膜20から露出している。ドレイン56は、ドレイン電極68の一端に電気的に接続されている。ドレイン電極68は、ゲート絶縁膜60及び平坦化膜20を貫通すると共に、他端が平坦化膜20から露出している。ゲート58は、ゲート電極66の一端に電気的に接続されている。ゲート電極66は、ゲート絶縁膜60及び平坦化膜20を貫通すると共に、他端が平坦化膜20から露出している。
なお、図3に示すMOSFET(NMOS)では、ゲート電極66からゲート58に正の電圧が印加されると、スイッチがオン状態となり、ソース52からドレイン56に向って電流が流れる。
次に、図4を参照して各電極の電気的な接続関係を説明する。カソード電極40は、端子node1に接続されている。アノード電極42は、端子node2に接続されている。アノード電極48は、端子node3に接続されている。カソード電極50は、端子node4に接続されている。カソード電極44の他端は、端子node5に接続されている。アノード電極46の他端は、端子node6に接続されている。ここでは、MOSFETの接続関係については、説明を省略する。
フォトダイオードPD1のカソード電極40に接続された端子node1は、電源入力端子Vddに接続されている。フォトダイオードPD2のアノード電極48に接続された端子node3は、グラウンド端子Gndに接続されている。フォトダイオードPD1のアノード電極42に接続された端子node2と、フォトダイオードPD2のカソード電極50に接続された端子node4との接続中点は、電流出力端子Iout1に接続されている。
また、フォトダイオードUV-PDのアノード電極46に接続された端子node6は、グラウンド端子Gndに接続されている。フォトダイオードUV-PDのカソード電極44に接続された端子node5は、電流出力端子Iout2に接続されている。
フォトダイオードアレイ10には、平坦化膜20側から光が入射する。入射した可視光及び赤外光は、平坦化膜20、LOCOS酸化膜19、絶縁膜16等を透過して、フォトダイオードPD1、PD2の各々で受光され、起電力が発生して光電流が流れる。入射した紫外光は、平坦化膜20を透過して、フォトダイオードUV-PDで受光され、起電力が発生して光電流が流れる。バイアス電圧を印加することにより、これらの光電流を電極から外部に取り出すことができる。
<等価回路と出力電流>
図5は、本実施の形態に係る光センサの電気回路図である。図5に示すように、フォトダイオードPD1では、カソード電極40に接続された端子node1からアノード電極42に接続された端子node2に向って光電流Iph1が流れる。一方、フォトダイオードPD2では、カソード電極50に接続された端子node4からアノード電極48に接続された端子node3に向って光電流Iph2が流れる。従って、端子node2と端子node4との接続中点からは、光電流Iph1と光電流Iph2の差電流(Iph1−Iph2)が、電流出力端子Iout1に出力される。差電流を検出することで、赤外光の影響を打ち消すことができる。
また、フォトダイオードUV-PDでは、カソード電極44に接続された端子node5からアノード電極46に接続された端子node6に向って光電流Iph3が流れる。従って、端子node5からは、光電流(−Iph3)が電流出力端子Iout2に出力される。電流出力端子Iout2から出力される光電流(−Iph3)を考慮して、差電流(Iph1−Iph2−Iph3)を検出することで、更に紫外光の影響を打ち消すことができる。これにより、人間の視感度に略一致した分光感度特性を得ることができる。
なお、上記の差電流の検出による視感度補正処理は、光センサの制御回路11で行われる。各フォトダイオードの出力端子は、制御回路11の入力端子に接続されている。各フォトダイオードで検出された光電流の値は、制御回路11に入力される。制御回路11の視感度補正部(図示せず)では、入力された光電流の値から「差電流」を演算し、紫外光及び赤外光の影響を排除して、視感度補正処理を行う。
<素子間距離とリーク電流>
フォトダイオードPD1とPD2とを隣り合うように配置した場合には、不純物イオンを注入して形成されたn-ウエル同士が隣り合うことになる。不純物イオンは注入時に横方向に拡散し、不純物イオンの濃度勾配は急峻とはいえない。従って、設計上リーク電流が生じない距離だけ離間させて、フォトダイオードPD1とPD2とを形成しても、素子分離が不完全となる場合が生じ得る。
図6に示すように、フォトダイオードPD1とフォトダイオードPD2とが、シリコン基板に隣り合うように形成されているフォトダイオードアレイについて、離間距離と素子間に流れるリーク電流との相関関係を求める実験をおこなった。実験結果を図7〜図10に示す。ここで「離間距離」とは、フォトダイオードPD1のn−ウエル「NW1」とフォトダイオードPD2のn−ウエル「NW2」の、互いに対向する側面間の距離dである。
図6に示すように、フォトダイオードPD1のカソード端子に−1V〜5Vの電圧(Vns1)を印加した。フォトダイオードPD1のアノード端子の電位と、フォトダイオードPD2のアノード端子及びカソード端子の電位とを0Vとした。シリコン基板の端子はフローティングとした。この状態において、フォトダイオードPD1のカソード端子から入力する電流Inw1の絶対値が、「NW1」及び「NW2」間でのリーク電流の大きさを表す。以下では、Inw1の値が正になる0V〜5Vの電圧(Vns1)で、離間距離とリーク電流との関係を比較する。
図7に示すように、離間距離dが「15μm」の場合には、0V〜5Vの間でのリーク電流の大きさは1×10−6A〜1×10−2Aである。これに対し、図8に示すように、離間距離dが「122μm」の場合には、0V〜5Vの間でのリーク電流の大きさは1×10−10A〜1×10−9Aである。離間距離dが「15μm」の場合に比べて、リーク電流の最大値は6桁以上低下する。なお、このときのPD1の接合面積は0.02mmであり、PD2の接合面積は0.01mmである。
また、図9に示すように、離間距離dが「618μm」の場合には、0V〜5Vの間でのリーク電流の大きさは1×10−10A〜1×10−9Aである。同様に、離間距離dが「15μm」の場合に比べて、リーク電流の最大値は6桁以上低下する。なお、このときのPD1の接合面積は0.04mmであり、PD2の接合面積は0.01mmである。
図10はVns1=3Vのときの離間距離dとリーク電流の大きさとの関係を示すグラフである。3点のデータではあるが、離間距離15μmと122μmとの間でリーク電流は急激に減少し、離間距離を120μm以上とすれば、離間距離dが「15μm」の場合に比べて、リーク電流を6桁以下まで低下させることが可能である。このときのリーク電流の大きさは約1×10−9Aであり、実質的にリーク電流は発生していないということができる。
以上説明した通り、第1の実施の形態では、フォトダイオードPD1とPD2とは、フォトダイオードUV−PDを間に挟んで、その両側に配置されている。この通り、フォトダイオードPD1とPD2とは、十分な距離だけ離間されているので、フォトダイオードPD1とPD2との間では、リーク電流が発生しない。リーク電流の発生を防止したことにより、紫外光センサと可視光センサの双方を備える多機能な光センサを、安価に提供することが実質的に可能になる。
1個のフォトダイオードが形成される領域の面積を、例えば約300μm×300μmと見積もっても、フォトダイオードUV−PDを間に挟むことで、フォトダイオードPD1とPD2とは、300μmと十分な距離だけ離間させることができる。上記の実験データによれば、離間距離を120μm以上とすれば、リーク電流を6桁以下まで低下させることが可能である。即ち、離間距離を120μm以上とすれば、実質的にリーク電流は発生しない。
また、フォトダイオードUV−PDは、酸化シリコン絶縁膜16上のシリコン半導体層18に形成されている。即ち、フォトダイオードUV−PDは、フォトダイオードPD1及びPD2とは、酸化シリコン絶縁膜16及びLOCOS酸化膜19で絶縁分離されている。従って、フォトダイオードPD1及びPD2とフォトダイオードUV−PDとの間では、リーク電流は発生しない。更に、フォトダイオードUV−PDは、LOCOS酸化膜19によりMOSFETとも絶縁分離されている。従って、制御回路11とフォトダイオードUV−PDとの間では、リーク電流は発生しない。
また、MOSFETの主要部(ソース・ドレイン・チャネル領域)は、酸化シリコン絶縁膜16上のシリコン半導体層18に形成されている。更に、MOSFETのゲートは、シリコン半導体層18上にゲート絶縁膜60を介して形成されている。即ち、MOSFETは、フォトダイオードPD1及びPD2とは、酸化シリコン絶縁膜16、LOCOS酸化膜19及びゲート絶縁膜60で絶縁分離されている。従って、フォトダイオードPD1及びPD2とMOSFET(即ち、制御回路11)との間では、リーク電流は発生しない。
(第2の実施の形態)
<光センサ>
図11は本発明の第2の実施の形態に係る光センサの概略平面図である。図11に示す平面図では、複数のフォトダイオード及び制御回路の形成領域を図示している。図11に示すように、本実施の形態に係る光センサは、複数のフォトダイオードがL字状に配列されたフォトダイオードアレイ10Aと、各フォトダイオードを制御する制御回路11Aとが、SOI基板12A上に1チップで形成された、いわゆる「フォトIC」である。
フォトダイオードアレイ10Aは、第1の実施の形態と同様に、視感度補正がされていない通常のシリコンフォトダイオードPD1、赤外光に感度を有するフォトダイオードPD2、及び紫外光に感度を有するフォトダイオードUV−PDの3種類のフォトダイオードを備えている。この例では、各種類につき1個ずつ、合計3個のフォトダイオードを備えている。
制御回路11Aは、増幅回路13Aを含む各種回路が集積された集積回路である。第1の実施の形態と同様に、制御回路11Aは、各フォトダイオードを制御すると共に、各フォトダイオードの出力信号を増幅し、視感度補正等の演算処理を行う。増幅回路13Aは、制御回路11A内において、フォトダイオードPD1、PD2の各々に近い位置に設けられている。
制御回路11Aは、略矩形状に形成されている。また、フォトダイオードPD1、PD2及びUV−PDの各々は、矩形状の領域に形成されている。フォトダイオードPD1、PD2及びUV−PDは、互いに近接して配置されると共に制御回路11Aに隣り合うように配置されている。フォトダイオードPD1、PD2及びUV−PDは、光センサ全体として縦横比の大きくない矩形状となるように、制御回路11Aの周りにL字状に配列されている。このように、制御回路を小さくし、複数のフォトダイオードをL字状に配置とすることで、光センサの形成領域をコンパクト化することができる。これにより、ウエハでのチップの取れ数を増やすことができる。
フォトダイオードPD1とPD2とは、フォトダイオードUV−PDを間に挟んで、その両側に配置されている。より詳しくは、フォトダイオードUV−PDは、制御回路11Aの斜め方向(図では左斜め下方向)に配置されている。フォトダイオードUV−PDの制御回路11A側に配置された隣接する2辺(図では右上の2辺)の各々に対し、UV−PDの所定の1辺とPD1の1辺とが互いに対向し、UV−PDの所定の1辺に隣接するる1辺とPD2の1辺とが互いに対向するように、フォトダイオードPD1とPD2とが近接して配置されている。即ち、3種類のフォトダイオードは、制御回路11Aの周りに、PD1、UV−PD、PD2の順序で、互いに近接させてL字状に配列されている。
第1の実施の形態で実験データを示したように、フォトダイオードPD1とPD2とを近接配置すると、素子間でリーク電流が発生する。フォトダイオードPD1とPD2の間でのリーク電流の発生を防止するために、UV−PDも含め各フォトダイオードは所定距離だけ離間させて配置する。酸化シリコン絶縁膜16で絶縁されたUV−PDも含めて配置を決めるのは、フォトダイオードPD1とUV−PDを近接させ、フォトダイオードPD2とUV−PDを近接させた結果、フォトダイオードPD1とPD2とが近接することになるためである。
フォトダイオードPD1とフォトダイオードUV−PDとの離間距離d1は、20μm以上とするのが好ましい。同様に、フォトダイオードPD2とフォトダイオードUV−PDとの離間距離d2は、20μm以上とするのが好ましい。フォトダイオードPD1とPD2との離間距離d3は、第1の実施の形態の実験結果から、直線距離で120μm以上とするのが好ましい。
図12は図11の光センサのC-C線断面図である。光センサのフォトダイオードアレイ部分と制御回路部分とを1つの図面で表している。また、図12では、各電極の電気的な接続関係も併せて図示する。なお、制御回路部分は、制御回路11Aを構成する1個のMOSFETで制御回路を模式的に表している。
概略的に全体像を説明すると、第1の実施の形態と同様に、光センサは、シリコン基板14上に、酸化シリコン絶縁膜16、単結晶シリコンからなるシリコン半導体層18が形成されたSOI基板12を備えている。フォトダイオードPD1及びPD2は、シリコン基板14に形成されており、フォトダイオードUV−PD及びMOSFETの主要部(ソース・ドレイン・チャネル領域)は、絶縁膜16上のシリコン半導体層18に形成されている。即ち、フォトダイオードUV−PD及び制御回路11Aの各々は、フォトダイオードPD1及びPD2とは、SOI基板12の酸化シリコン絶縁膜16で絶縁されている。
フォトダイオードアレイ10Aの構造及び制御回路11Aを構成するMOSFETの構造は、第1の実施の形態と同じ構成であるため、同じ構造部分には同じ符号を付して説明を省略する。
図13にも示すように、フォトダイオードPD1のアノード電極42に接続された端子node2と、フォトダイオードPD2のカソード電極50に接続された端子node4とは、制御回路11Aの増幅回路13Aの入力に接続されている。増幅回路13Aの出力は電流出力端子Iout1に接続されている。端子node2、端子node4からの距離を短くして検出精度を高めるために、上述した通り、増幅回路13AはフォトダイオードPD1、PD2の各々に近い位置に設けられている。
端子node2と端子node4とが接続された増幅回路13Aからは、光電流Iph1と光電流Iph2の差電流(Iph1−Iph2)が、電流出力端子Iout1に出力される。増幅回路13Aは、入力信号(電流)から出力波形を整形して、制御回路11A内の電流出力端子Iout1に「差電流」を出力する。差電流を検出することで、赤外光の影響を打ち消すことができる。
第1の実施の形態と同様に、端子node5からは、光電流(−Iph3)が電流出力端子Iout2に出力される。電流出力端子Iout2から出力される光電流(−Iph3)を考慮して、差電流(Iph1−Iph2−Iph3)を検出することで、更に紫外光の影響を打ち消すことができる。これにより、人間の視感度に略一致した分光感度特性を得ることができる。
以上説明した通り、第2の実施の形態では、フォトダイオードPD1とPD2とは、フォトダイオードUV−PDを間に挟んで、その両側にL字状に配置されている。3種類のフォトダイオードを、PD1、UV−PD、PD2の順序で、L字状に配置したことにより、フォトダイオードPD1とPD2とを隣り合うように配置した場合と比べて、フォトダイオードPD1とPD2とは十分な距離だけ離間されている。上記の実験データによれば、離間距離を120μm以上とすれば、実質的にリーク電流は発生しない。
フォトダイオードPD1とPD2とをL字の両端に配置した場合にも、直線距離で上記の離間距離は容易に達成することができる。従って、フォトダイオードPD1とPD2との間で、リーク電流が発生するのを防止することができる。リーク電流の発生を防止したことにより、紫外光センサと可視光センサの双方を備える多機能な光センサを、安価に提供することが実質的に可能になる。
また、フォトダイオードPD1、PD2及びUV−PDは、光センサ全体として縦横比の大きくない矩形状となるように、制御回路11Aの周りにL字状に配列されている。このように、制御回路を小さくし、複数のフォトダイオードをL字状に配置とすることで、光センサの形成領域をコンパクト化することができ、ウエハでのチップの取れ数を増やすことができる。この点で、第1の実施の形態に比べ、光センサを更に安価に提供することが可能になる。
また、フォトダイオードUV−PDは、酸化シリコン絶縁膜16上のシリコン半導体層18に形成されている。即ち、フォトダイオードUV−PDは、フォトダイオードPD1及びPD2とは、酸化シリコン絶縁膜16及びLOCOS酸化膜19で絶縁分離されている。従って、フォトダイオードPD1及びPD2とフォトダイオードUV−PDとの間では、リーク電流は発生しない。更に、フォトダイオードUV−PDは、LOCOS酸化膜19によりMOSFETとも絶縁分離されている。従って、制御回路11AとフォトダイオードUV−PDとの間では、リーク電流は発生しない。
また、MOSFETの主要部(ソース・ドレイン・チャネル領域)は、酸化シリコン絶縁膜16上のシリコン半導体層18に形成されている。更に、MOSFETのゲートは、シリコン半導体層18上にゲート絶縁膜60を介して形成されている。即ち、MOSFETは、フォトダイオードPD1及びPD2とは、酸化シリコン絶縁膜16、LOCOS酸化膜19及びゲート絶縁膜60で絶縁分離されている。従って、フォトダイオードPD1及びPD2とMOSFET(即ち、制御回路11A)との間では、リーク電流は発生しない。
(光センサの製造工程)
次に、図14〜図19を参照して、本発明の光センサの製造工程を説明する。第2の実施の形態では、フォトダイオードPD1、PD2、UV−PD及びMOSFETの各々を1つの断面図(図11)に表したので、これを用いて本発明の光センサの製造工程を説明する。第1の実施の形態に係る光センサも同様の方法で製造することができる。なお、本発明の光センサは、この製造工程に限定されることなく、既存の半導体プロセスを、適宜、組み合わせて作製することができる。
まず、図14(A)に示すように、p型シリコン基板14上に、酸化シリコン(SiO)絶縁膜16、厚さを50nmの単結晶シリコンからなるシリコン半導体層18が形成されたSOI基板12を準備する。SOI基板12としては、SIMOX法、貼り合せ法等、公知の方法により作製されたSOI基板を用いることができる。ここでは、厚さを50nmのシリコン半導体層18が形成されたSOI基板12を用いる例について説明するが、シリコン半導体層18の厚さは、40nm〜100nmの範囲とすることができる。なお、SOI基板12には、フォトダイオードPD1、PD2、UV−PD及びMOSFETの各々を形成する形成領域が、予め設定されている。
次に、図14(B)に示すように、シリコン半導体層18のUV−PD及びMOSFETの形成領域以外の部分に、酸化シリコンからなるLOCOS酸化膜19を形成する。一方、シリコン半導体層18のUV−PD及びMOSFETの形成領域に、p型不純物を低濃度で拡散させたp型拡散領域36A及び54Aを形成する。
詳細には、シリコン半導体層18上に、熱酸化法により薄い膜厚のパッド酸化膜を形成し、そのパッド酸化膜上にCVD(Chemical Vapor Deposition)法により窒化シリコン(Si)からなるシリコン窒化膜を形成する。そのシリコン窒化膜上にフォトリソグラフィによりUV−PD及びMOSFET形成領域以外の領域を露出させたレジストマスク(不図示)を形成し、これをマスクとして、異方性エッチングによりシリコン窒化膜を除去してパッド酸化膜を露出させる。
レジストマスクを除去した後、露出したシリコン窒化膜をマスクとしてLOCOS(Local Oxidation Of Silicon)法により、UV−PD及びMOSFET形成領域以外の領域のシリコン半導体層18を酸化する。シリコン半導体層18には、酸化シリコン絶縁膜16に達するLOCOS酸化膜19が形成される。LOCOS酸化膜19を形成した後、ウェットエッチングによりシリコン窒化膜及びパッド酸化膜を除去する。
次に、フォトリソグラフィにより、シリコン半導体層18上に、UV−PD及びMOSFET形成領域を露出させたレジストマスク(不図示)を形成し、これをマスクとして、露出しているUV−PD及びMOSFET形成領域のシリコン半導体層18に、アルミニウム(Al)やホウ素(B)等のp型不純物イオンを注入する。シリコン半導体層18には、UV−PD形成領域にp型拡散領域36Aが形成されると共に、MOSFET形成領域にp型拡散領域54Aが形成される。p型拡散領域36A及び54Aを形成した後、レジストマスクを除去する。
次に、図14(C)に示すように、シリコン半導体層18のMOSFETの形成領域に形成されたp型拡散領域54A上に、ゲート絶縁膜60を介してシリコン半導体層18に対向するゲート用半導体層58Aを形成する。また、ゲート用半導体層58Aの側面に、酸化シリコンからなるサイドウォール絶縁膜60Aを形成する。
詳細には、熱酸化法により、シリコン半導体層18の上面を酸化して酸化シリコンからなるシリコン酸化膜を形成し、そのシリコン酸化膜上にCVD法により多結晶シリコン(ポリシリコン)を堆積して、比較的厚膜のポリシリコン層を形成する。フォトリソグラフィによりポリシリコン層上に、MOSFET形成領域の中央部に在るゲート用半導体層58Aの形成領域を覆うレジストマスク(不図示)を形成する。
これをマスクとして異方性エッチングによりポリシリコン層およびシリコン酸化膜をエッチングしてシリコン半導体層18を露出させ、ゲート絶縁膜60を介してシリコン半導体層18に対向するゲート用半導体層58Aを形成する。ゲート用半導体層58Aを形成した後、レジストマスクを除去する。
次いで、ゲート用半導体層58Aが形成されたシリコン半導体層18上の全面に、CVD法により酸化シリコンを堆積してシリコン酸化膜を形成する。異方性エッチングによりシリコン酸化膜をエッチングして、ゲート用半導体層58Aの上面およびシリコン半導体層18の上面を露出させ、ゲート用半導体層58Aの側面にサイドウォール絶縁膜60Aを形成する。
次に、図14(D)に示すように、フォトリソグラフィにより、ゲート用半導体層58Aが形成されたシリコン半導体層18上に、PD1形成領域及びPD2形成領域を露出させたレジストマスク70を形成する。次に、図14(E)に示すように、レジストマスク70を用いて、異方性エッチングにより露出しているLOCOS酸化膜19及び酸化シリコン絶縁膜16をエッチングして、PD1形成領域及びPD2形成領域のp型シリコン基板14を露出させる。レジストマスク70は一旦除去する。
なお、レジストマスク70を除去した後に、ゲート用半導体層58Aが形成されたシリコン半導体層18上及び露出させたp型シリコン基板14上の全面に、CVD法により、NSG(Nondoped Silica Glass)を堆積して絶縁材料層としてのNSG層(不図示)を所定の膜厚(例えば、10nm)に形成することが好ましい。
次に、図15(F)に示すように、フォトリソグラフィにより、ゲート用半導体層58Aが形成されたシリコン半導体層18上及び露出させたp型シリコン基板14上(以下、「表面上」という。)に、PD1形成領域のp型シリコン基板14を露出させたレジストマスク70を形成する。このレジストマスク70を用いて、リン(P)や砒素(As)等のn型不純物イオンを注入する。p型シリコン基板14の表面近傍には、n型不純物を低濃度で拡散させたPD1のn-ウエル22が形成される。n-ウエル22はPD1の特性に応じた所定の深さで形成される。例えば、1000nm〜2500nm程度とすることができる。レジストマスク70は一旦除去する。
次に、図15(G)に示すように、同様にして、表面上に、PD2形成領域のp型シリコン基板14を露出させたレジストマスク70を形成する。このレジストマスク70を用いて、n型不純物イオンを注入する。p型シリコン基板14の表面近傍には、n型不純物を低濃度で拡散させたPD2のn-ウエル28が形成される。n-ウエル28はPD2の特性に応じて、PD1のn-ウエル22とは異なる深さで形成される。例えば、1000nm〜2500nm程度とすることができる。レジストマスク70は一旦除去する。
次に、図15(H)に示すように、フォトリソグラフィにより、表面上に、p型拡散領域26に対応するn-ウエル22の表面と、p型拡散領域30に対応するn-ウエル28の表面と、を露出させたレジストマスク70を形成する。次に、図15(I)に示すように、このレジストマスク70を用いて、p型不純物イオンを注入する。n-ウエル22の表面近傍にはp型不純物を高濃度で拡散させたp型拡散領域26が形成され、n-ウエル28の表面近傍にはp型不純物を高濃度で拡散させたp型拡散領域30が形成される。レジストマスク70は一旦除去する。なお、n-ウエル22内の拡散領域の深さは、例えば、200nm〜500nm程度とすることができる。
次に、図16(J)に示すように、フォトリソグラフィにより、表面上に、n型拡散領域24に対応するn-ウエル22の表面と、n型拡散領域32に対応するn-ウエル28の表面と、を露出させたレジストマスク70を形成する。次に、図16(K)に示すように、このレジストマスク70を用いて、n型不純物イオンを2段階に分けて連続して注入する。n-ウエル22の表面近傍にはn型不純物を高濃度で拡散させたn型拡散領域24が形成され、n-ウエル28の表面近傍にはn型不純物を高濃度で拡散させたn型拡散領域32が形成される。レジストマスク70は一旦除去する。なお、n-ウエル28内の拡散領域の深さは、例えば、200nm〜500nm程度とすることができる。
次に、図16(L)に示すように、フォトリソグラフィにより、ゲート用半導体層58Aが形成されたシリコン半導体層18上に、UV−PDのn型拡散領域34に対応するp型拡散領域36Aの表面と、MOSFETのゲート58に対応するゲート用半導体層58Aの表面と、MOSFETのソース52及びドレイン56に対応するp型拡散領域54Aの表面と、を露出させたレジストマスク70を形成する。
次に、図17(M)に示すように、このレジストマスク70を用いて、n型不純物イオンを注入する。p型拡散領域36Aにはn型不純物を高濃度で拡散させたUV−PDのn型拡散領域34が形成される。ゲート用半導体層58Aには、n型不純物を高濃度で拡散させたn型拡散領域からなるゲート58が形成される。p型拡散領域54Aには、n型不純物を高濃度で拡散させたn型拡散領域からなるソース52と、n型不純物を高濃度で拡散させたn型拡散領域からなるドレイン56とが形成される。ゲート用半導体層58Aの直下の領域はp型拡散領域のままであり、p型拡散領域からなるチャネル領域54となる。レジストマスク70は一旦除去する。
次に、図17(N)に示すように、フォトリソグラフィにより、シリコン半導体層18上に、UV−PDのp型拡散領域38に対応するp型拡散領域36Aの表面を露出させたレジストマスク70を形成する。次に、図17(O)に示すように、このレジストマスク70を用いて、p型不純物イオンを注入する。p型拡散領域36Aにはp型不純物を高濃度で拡散させたUV−PDのp型拡散領域38が形成される。残ったp型拡散領域36Aは、UV−PDのp型拡散領域36となる。レジストマスク70は一旦除去する。
次に、図18(P)に示すように、レジストマスク70は一旦除去する。レジストマスク70を除去した後に、ここで、高温の熱処理により、各注入層に注入された不純物を活性化して、各拡散層に所定の型の不純物を所定の濃度で拡散させる。こうして、フォトダイオードPD1、PD2、UV−PD及びMOSFETの各々の不純物拡散領域が形成される。
なお、熱処理後に、UV−PDのp型拡散領域36を露出させたレジストマスクを更に形成し、異方性エッチングによりシリコン半導体層18をエッチングして、p型拡散領域36を更に薄膜化することが好ましい。シリコン半導体層18の厚さを40nm〜100nmの範囲とすると、p型拡散領域36は3nm〜36nmの範囲まで薄膜化することが好ましい。例えば、厚さ30nmまで薄膜化することができる。
また、図15(E)に示すステップでNSG層(不図示)を形成した場合には、薄膜化されたp型拡散領域36上にNSG層を形成した後、p型拡散領域36上にNSG層を残して、UV−PD及びMOSFET形成領域のNSG層を異方性エッチングにより除去する。
また、UV-PDのn型拡散領域34及びp型拡散領域38の表面や、MOSFETのソース52、ドレイン56及びゲート58の表面には、スパッタ法によりシリサイド化材料(例えば、コバルト)からなる層を形成し、RTA(Rapid Thermal Anneal)を含むサリサイド処理により、各拡散層にシリサイド層(不図示)を形成することもできる。
次に、図18(Q)に示すように、フォトダイオードPD1、PD2、UV−PD及びMOSFETが形成されたp型シリコン基板14及びシリコン半導体層18上の全面に、CVD法によりNSGを比較的厚く堆積し、その上面を平坦化処理して平坦化膜20を形成する。これにより光センサの受光面は、平坦化された透明な絶縁膜で覆われる。次の図18(R)及び図19では、絶縁膜は一体化したものとして図示する。
次に、図18(R)に示すように、平坦化膜20にコンタクトホール72を形成する。フォトリソグラフィにより平坦化膜20上に、コンタクトホール形成用のレジストマスクを形成する。このレジストマスクを用いた異方性エッチングにより、平坦化膜20を貫通して、PD1のn型拡散領域24及びp型拡散領域26、PD2のn型拡散領域32及びp型拡散領域30、UV-PDのn型拡散領域34及びp型拡散領域38、MOSFETのソース52、ドレイン56及びゲート58の各拡散層に到達するコンタクトホール72を各々形成する。コンタクトホール72形成後、レジストマスクは除去する。
次に、図19に示すように、CVD法またはスパッタ法により各コンタクトホール72内に導電材料を埋め込む。埋め込んだ導電材料の上面を平坦化処理し、平坦化膜20の上面を露出させて、電極40、42、44、46、48、50、62、66、68が完成する。そして、CVD法またはスパッタ法により、平坦化膜20上に導電材料からなる配線層(不図示)を形成し、フォトリソグラフィ及びエッチングにより配線層に所定パターンの配線(不図示)を形成する。
以上の工程により、フォトダイオードPD1、PD2及びUV−PDが直線状又はL字状に配列されたフォトダイオードアレイと、各フォトダイオードを制御する制御回路とが、SOI基板上に1チップで形成された、いわゆる「フォトIC」が製造される。
<変形例>
なお、上記の実施の形態では、視感度補正がされていない通常のシリコンフォトダイオードPD1、赤外光に感度を有するフォトダイオードPD2、及び紫外光に感度を有するフォトダイオードUV−PDの3種類のフォトダイオードを備える光センサについて説明したが、複数のフォトダイオードは、SOI構造を利用して、フォトダイオード間でリーク電流を生じないように配置されていればよく、各フォトダイオードの感度特性はこれには限定されない。
例えば、フォトダイオードPD1及びフォトダイオードPD2の各々を、可視光に感度を有するフォトダイオード、視感度補正がされていない通常のシリコンフォトダイオード、及び赤外光に感度を有するフォトダイオードの中から、適宜、組み合わせて選択することができる。但し、絶縁膜上に配置されるフォトダイオードは、青色光や紫外光など短波長光に感度を有するフォトダイオードとすることが好ましい。
例えば、フォトダイオードPD1を赤色光(R光)に感度を有するフォトダイオードとし、フォトダイオードPD2を緑色光(G光)に感度を有するフォトダイオードとすると共に、フォトダイオードUV−PDの代わりに青色光(B光)に感度を有するフォトダイオードを配置してもよい。このように、R光、G光、B光を別々に検出できるようすることで、カラーの固体撮像素子に適用することも可能となる。
また、上記の実施の形態では、フォトダイオードPD1、フォトダイオードPD2、及びフォトダイオードUV−PDの3個のフォトダイオードが1次元状又はL字状に配列されたフォトダイオードアレイについて説明したが、この配置構成には限定されない。複数のフォトダイオードは、SOI構造を利用して、フォトダイオード間でリーク電流を生じないように配置されていればよい。
例えば、図22(A)に示すように、フォトダイオードPD1又はPD2と、フォトダイオードUV−PDとが交互に配列される構成でもよい。この場合にも、フォトダイオードPD1とPD2とは、フォトダイオードUV−PDを間に挟んで配置され、十分な距離だけ離間されているので、両フォトダイオード間ではリーク電流が発生しない。また、フォトダイオードUV−PDは絶縁膜で絶縁分離されているので、フォトダイオードPD1及びPD2と、フォトダイオードUV−PDとの間では、リーク電流は発生しない。
また、図22(B)に示すように、フォトダイオードPD1、フォトダイオードUV−PD、フォトダイオードPD2が1次元状に配列された複数のフォトダイオード列を、千鳥状に配列してもよい。即ち、複数のフォトダイオードを2次元状に配列することもできる。この場合にも、行方向及び列方向の各々について、フォトダイオードPD1とPD2とは、フォトダイオードUV−PDを間に挟んで配置され、フォトダイオード間ではリーク電流が発生しない。但し、隣り合うフォトダイオード列のフォトダイオードPD1とPD2との間でリーク電流が発生しないように、フォトダイオード列を充分な間隔を空けて配置することが望ましい。
また、上記の実施の形態では、人間の視感度と略一致する分光感度特性を備えた光センサを得るためのフォトダイオードアレイの構成について説明したが、本発明のSOI基板上に複数の受光素子を形成する技術を適用すれば、他の波長に感度を有する光センサを構成することもできる。例えば、異なる波長帯域に感度を有する複数の受光素子が同一基板上に形成された受光素子アレイとし、複数の受光素子の各出力電流に基づいて演算処理を適宜行うことで、UVセンサや赤外光センサ等の光センサを作製することができる。
また、上記の実施の形態では、受光素子としてpn接合フォトダイオードを用いる例について説明したが、受光素子としては、pinフォトダイオード等の他のフォトダイオードやフォトトランジスタ等、SOI構造を利用できる他の受光素子を用いることができる。
本発明の第1の実施の形態に係る光センサの概略平面図である。 図1の光センサのフォトダイオードアレイ部分のA-A線断面図である。 図1の光センサの制御回路部分のB-B線断面図である。 各電極の電気的な接続関係を説明する図である。 第1の実施の形態に係る光センサの電気回路図である。 実験に用いたフォトダイオードアレイの構成を示す概略断面図である。 離間距離15μmでの印加電圧に対するリーク電流量を表すグラフである。 離間距離122μmでの印加電圧に対するリーク電流量を表すグラフである。 離間距離618μmでの印加電圧に対するリーク電流量を表すグラフである。 印加電圧3Vでの離間距離に対するリーク電流量を表すグラフである。 本発明の第2の実施の形態に係る光センサの概略平面図である。 図11の光センサのC-C線断面図である。 図11の光センサの制御回路との接続部を表す平面図である。 (A)〜(E)は本発明の光センサの製造工程を説明する工程図である。 (F)〜(I)は本発明の光センサの製造工程を説明する工程図である。 (J)〜(L)は本発明の光センサの製造工程を説明する工程図である。 (M)〜(O)は本発明の光センサの製造工程を説明する工程図である。 (P)〜(R)は本発明の光センサの製造工程を説明する工程図である。 本発明の光センサの製造工程を説明する工程図である。 (A)〜(C)は、従来の視感度補正の方法を説明するための図である。 (A)は改良前の多機能光センサの構成を示す平面図であり、(B)は(A)に示す光センサのX-X線断面図である。 (A)及び(B)はフォトダイオードの他の配置レイアウトの一例を示す概略平面図である。
符号の説明
10 フォトダイオードアレイ
10A フォトダイオードアレイ
11 制御回路
11A 制御回路
12 SOI基板
12A SOI基板
13A 増幅回路
14 p型シリコン基板
16 酸化シリコン絶縁膜
18 シリコン半導体層
19 LOCOS酸化膜
20 平坦化膜
22 n-ウエル
24 n型拡散領域
26 p型拡散領域
28 n-ウエル
30 p型拡散領域
32 n型拡散領域
34 n型拡散領域
36 p型拡散領域
36A p型拡散領域
38 p型拡散領域
40 カソード電極
42 アノード電極
44 カソード電極
46 アノード電極
48 アノード電極
50 カソード電極
52 ソース
54 チャネル領域
54A p型拡散領域
56 ドレイン
58 ゲート
58A ゲート用半導体層
60 ゲート絶縁膜
60A サイドウォール絶縁膜
62 ソース電極
66 ゲート電極
68 ドレイン電極
70 レジストマスク
72 コンタクトホール
PD1 フォトダイオード
PD2 フォトダイオード
UV-PD フォトダイオード
dd 電源入力端子
Gnd グラウンド端子
Iout1 電流出力端子
Iout2 電流出力端子
Iph1 光電流
Iph2 光電流
Iph3 光電流
node1 端子
node2 端子
node3 端子
node4 端子
node5 端子
node6 端子
d 距離
d1 離間距離
d2 離間距離
d3 離間距離

Claims (10)

  1. シリコン基板、該シリコン基板上に形成された絶縁膜、及び該絶縁膜上に形成されたシリコン半導体層を備えたSOI基板の、前記絶縁膜上の前記シリコン半導体層に形成され、紫外光に感度を有する第1の受光素子と、
    前記絶縁膜下の前記シリコン基板に形成されると共に、SOI基板の主面に沿った面方向において前記第1の受光素子が形成された第1の領域に隣り合う第2の領域に形成され、可視光又は赤外光に感度を有する第2の受光素子と、
    前記絶縁膜下の前記シリコン基板に形成されると共に、前記面方向において前記第1の受光素子が形成された前記第1の領域に隣り合う第3の領域に形成され、可視光又は赤外光に感度を有する第3の受光素子と、
    を備え、
    前記面方向において、前記第3の領域が前記第2の領域とは予め定めた距離だけ離間して配置されると共に、前記第1の領域が前記第2の領域及び前記第3の領域の各々とは前記距離よりも短い距離だけ離間して配置された、
    光センサ。
  2. 前記第3の受光素子は、前記第2の受光素子とは異なる波長の可視光又は赤外光に感度を有する請求項1に記載の光センサ。
  3. 前記シリコン半導体層及び前記シリコン半導体層上に形成され、前記第1の受光素子、前記第2の受光素子及び前記第3の受光素子の各々を制御する制御回路を更に備えた請求項1又は2に記載の光センサ。
  4. 前記面方向において、前記第1の領域、前記第2の領域、及び前記第3の領域が、前記第2の領域、前記第1の領域、及び前記第3の領域の順序で一次元状に配置された請求項1〜3の何れか1項に記載の光センサ。
  5. 前記面方向において、前記第1の領域、前記第2の領域、及び前記第3の領域が、前記第1の領域及び前記第2の領域の配列方向と前記第1の領域及び前記第3の領域の配列方向とが交差するように配置された請求項1〜3の何れか1項に記載の光センサ。
  6. 前記面方向において、前記第2の領域を通り且つ前記第1の領域及び前記第3の領域の配列方向と平行な方向と、前記第3の領域を通り且つ前記第1の領域及び前記第2の領域の配列方向と平行な方向とが交差する位置に、前記制御回路が配置された請求項5に記載の光センサ。
  7. 前記制御回路が増幅回路を含み、該増幅回路が前記制御回路内において前記第2の領域及び前記第3の領域により近い位置に配置された請求項6に記載の光センサ。
  8. 前記面方向において、前記第2の領域と前記第3の領域とが、前記第2の受光素子と前記第3の受光素子との間のリーク電流が1×10−9A以下となる距離だけ離間された請求項1〜7の何れか1項に記載の光センサ。
  9. 前記面方向において、前記第2の領域と前記第3の領域とが、120μm以上離間された請求項1〜7の何れか1項に記載の光センサ。
  10. 前記第1の受光素子、前記第2の受光素子、及び第3の受光素子の各々が、p型拡散領域とn型拡散領域とが前記面方向に配列されたpn接合フォトダイオードである請求項1〜9の何れか1項に記載の光センサ。
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