JP5528299B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力変換装置、特に適切に大電流化を図ることのできる電力変換装置に関するものである。
近年の電力変換装置には、高速の半導体素子が用いられるとともに、高周波パルス幅変調制御方式が広く採用され、さらに、装置の大容量化に伴って大容量の半導体素子を並列接続したものが用いられている。また、高周波パルス幅変調制御方式では、半導体素子間の相互インダクタンス及び自己インダクダンスに起因してスイッチング時にサージ電圧が発生し易く、インダクタンスを減少させるために半導体素子を互いに近接せしめるとともに、半導体素子の近くの位置に平滑用コンデンサを配置している。
具体的には、2枚の板状導体と3枚の板状絶縁材とが交互に積層された多層積層導体と、この多層積層導体の一方の面側に配置された半導体素子や平滑コンデンサなどの電気部品とが、接続部材によって接続される電力変換装置において、接続部材を上記板状導体の一方に設けられた孔形成部により形成された孔を貫通させて上記板状導体の他方に接続するとともに、上記孔形成部の内周部と上記貫通する接続導体との間に絶縁部材を設け、上記板状導体の一方と上記貫通する接続導体との絶縁を行うことにより絶縁に必要な沿面距離が不要となり、複数の上記孔の直径すなわち孔形成部の間隔を小さくすることが可能となり、半導体素子や平滑コンデンサを互いに近接させることにより、インダクタンスを減少させるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。このような電力変換装置において、大電流化を図る場合、半導体素子を各相ごとに複数個並列接続する。すなわち、複数の半導体素子は各相ごとに接続導体を介して板状導体に並列に接続される。
特開平11−098815号公報(段落番号0014〜0016及び図1〜図3)
従来の電力変換装置は以上のように構成され、複数の半導体素子は各相ごとに接続導体を介して板状導体に並列に接続されるが、インダクタンスが小さいことが裏目に出て、ある相のスイッチングの際の電圧サージが他相に悪影響を与える場合がある。また、各相において並列接続された半導体素子の間の電流経路の長さの僅かな差によるインダクタンスの差が大きく影響し、各半導体素子に流れる電流にアンバランスが生じる。このため、ピーク電流により半導体素子が破壊したり、あるいは、発熱量が増加して破壊に至るなど、各半導体素子に均等に電流が流れる場合に比べ、全体としては低い電流で電力変換装置が破壊に至る場合があり、並列数を増やした割には適切に大電流化を図れないという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解決するためになされたものであり、適切に大電流化を図ることのできる電力変換装置を得ることを目的とする。
この発明に係る電力変換装置においては、多層積層体と電力変換回路と交流導体と平滑コンデンサとを有する電力変換装置であって、
上記多層積層体は、板状絶縁材と一対の板状導体とを有し、上記一対の板状導体が上記板状絶縁材を介して対向配置されたものであり、
上記電力変換回路は、複数のアーム回路を有するものであり、
上記アーム回路は、2個の半導体開閉素子が直列接続部にて直列に接続された複数の直列開閉回路を有するものであり、
上記交流導体は、板状の導電材料で形成されたものであって交流導体切り欠き形成部を有し、上記複数のアーム回路に対応して複数設けられたものであり、
上記平滑コンデンサは、上記一対の板状導体に接続され、
上記複数の直列開閉回路の両端が上記一対の板状導体に接続され、その複数の直列接続部が上記交流導体に共通に接続され、
上記複数のアーム回路は上記各アーム回路に対応する上記交流導体がその延在方向が上記板状導体の延在方向に一致するとともに上記板状導体の延在方向に並ぶようにして配置され、上記交流導体に交流負荷または交流電源が接続されるものであり、
上記交流導体切り欠き形成部は、上記交流導体同士が対向する対向部に切り欠きを形成するものである。
この発明は、多層積層体と電力変換回路と交流導体と平滑コンデンサとを有する電力変換装置であって、
上記多層積層体は、板状絶縁材と一対の板状導体とを有し、上記一対の板状導体が上記板状絶縁材を介して対向配置されたものであり、
上記電力変換回路は、複数のアーム回路を有するものであり、
上記アーム回路は、2個の半導体開閉素子が直列接続部にて直列に接続された複数の直列開閉回路を有するものであり、
上記交流導体は、板状の導電材料で形成されたものであって交流導体切り欠き形成部を有し、上記複数のアーム回路に対応して複数設けられたものであり、
上記平滑コンデンサは、上記一対の板状導体に接続され、
上記複数の直列開閉回路の両端が上記一対の板状導体に接続され、その複数の直列接続部が上記交流導体に共通に接続され、
上記複数のアーム回路は上記各アーム回路に対応する上記交流導体がその延在方向が上記板状導体の延在方向に一致するとともに上記板状導体の延在方向に並ぶようにして配置され、上記交流導体に交流負荷または交流電源が接続されるものであり、
上記交流導体切り欠き形成部は、上記交流導体同士が対向する対向部に切り欠きを形成するものであるので、
適切に大電流化を図ることのできる電力変換装置を得ることができる。
この発明の実施の形態1である電力変換装置の要部を示す要部構成図である。 図1の電力変換装置の切断線A−Aにおける断面図である。 図1の多層積層体の詳細構成を示す分解組立図である。 図1の電力変換装置の電力変換回路を示す回路図である。 図1の電力変換装置の作用を説明するための説明図である。 実施の形態2である電力変換装置の要部を示す要部構成図である。 図6の電力変換装置の作用を説明するための説明図である。 実施の形態3である電力変換装置の要部を示す要部構成図である。 図8の電力変換装置の作用を説明するための説明図である。 実施の形態4である電力変換装置の要部を示す要部構成図である。 実施の形態5である電力変換装置の要部を示す要部構成図である。 実施の形態5である電力変換装置の別の半導体モジュールを示す斜視図である。
実施の形態1.
図1〜図5は、この発明を実施するための実施の形態1を示すものであり、図1は電力変換装置の要部を示す要部構成図、図2は図1の切断線A−Aにおける断面図、図3は多層積層体の詳細構成を示す分解組立図、図4は電力変換装置の電力変換回路を示す回路図、図5は作用を説明するための説明図である。図4は、装置の大容量化のために半導体素子を各相ごとに3並列接続した場合の一般的な電力変換装置としての三相インバータの電力変換回路関係を示すものであり、図示しない直流電源に接続される正極(P)のブスバー31及び負極(N)のブスバー32に2個の平滑コンデンサ1a,1b及び電力変換回路としてのスイッチング回路3が接続され、スイッチング回路3にモータなどの負荷2が接続されている。スイッチング回路3は、3個の半導体モジュール11a〜11cを有するU相のアーム回路11、3個の半導体モジュール12a〜12cを有するV相のアーム回路12、3個の半導体モジュール13a〜13cを有するW相のアーム回路13を備える。
各半導体モジュール11a〜11c,12a〜12c,13a〜13cは、それぞれ端子T1,T2,T3を有するとともに、半導体開閉素子としてのIGBT(絶縁ゲート形バイポーラトランジスタ)4aと当該IGBT4aに逆並列に接続されたダイオード4bとを有するスイッチ部4が直列接続部にて2個直列に接続されてこの発明の直列開閉回路が構成されている。半導体モジュール11a〜11cは、一方のIGBT4aのコレクタ側が端子T1に接続され、他方のIGBT4aのエミッタ側が端子T2に接続され、各端子T1,T2が締め付けねじ6,7(後述)を介してブスバー31,32に接続されている。一方のIGBT4aのエミッタ側と他方のIGBT4aのコレクタ側との直列接続部が端子T3に接続されている。端子T3は締め付けねじ8(後述)によりU相の交流導体15に共通に接続されている。なお、端子T1,T2,T3の配列の順は、端子T1と端子T2との位置を入れ替えて図1における左方から右方へ端子T2,T1,T3の順であってもよい。従って、端子T1がこの発明における第1または第2の端子であり、端子T2が第2または第1の端子であり、端子T3が第3の端子である。また、各半導体モジュールの端子T1,T2,T3は、一列に並んでいることは必須の要件ではない。
半導体モジュール12a〜12cは、同様に端子T1,T2,T3を有するとともに、開閉素子としてのIGBT4aと当該IGBT4aに逆並列に接続されたダイオード4bとにて構成されたスイッチ部4が2個直列に接続されて本発明の半導体素子直列回路が構成されている。半導体モジュール12a〜12cにおいて、一方のIGBT4aのコレクタ側が端子T1に接続され、他方のIGBT4aのエミッタ側が端子T2に接続され、各端子T1,T2がブスバー31、ブスバー32に接続されている。一方のIGBT4aのエミッタ側と他方のIGBT4aのコレクタ側との直列接続部が端子T3に接続されている。なお、端子T3は締め付けねじ8によりV相の交流導体16に共通に接続されている。
半導体モジュール13a〜13cは、端子T1,T2,T3を有するとともに、開閉素子としてのIGBT4aと当該IGBT4aに逆並列に接続されたダイオード4bとにて構成されたスイッチ部4が2個直列に接続されて本発明の半導体素子直列回路が構成されている。半導体モジュール13a〜13cは、一方のIGBT4aのコレクタ側が端子T1に接続され、他方のIGBT4aのエミッタ側が端子T2に接続され、各端子T1,T2がブスバー31、ブスバー32に接続されている。一方のIGBT4aのエミッタ側と他方のIGBT4aのコレクタ側との直列接続部が端子T3に接続されている。なお、端子T3は締め付けねじ8によりW相の交流導体17に共通に接続されている。以上のように、電力変換装置の大電流化を図るために、3個の半導体モジュールを並列接続して各相のアーム回路を構成し、詳細は後述するが各相のアーム回路をブスバー31,32に接続し三相分のアーム回路が一体にされた三相一括形の電力変換装置としている。負荷2は、U,V,W相の交流導体15,16,17に設けられた外部接続端子25,26,27に接続される。
このように構成された電力変換回路は、具体的には図1〜図3に示すような構造及び形状を有する。これらの図において、まず多層積層体30は、板状導体としての長方形のブスバー31,32と、板状絶縁材としての長方形の絶縁板35,36,37とが交互に積層されている(図2及び図3を参照)。なお、ブスバー31,32の大きさよりも絶縁板35〜37の大きさが大きく、これらを積層したとき、絶縁板35,36,37の端部が図2に示すようにブスバー31,32の端部よりも所定寸法突出しており、ブスバー31,32の各端部の間の沿面絶縁距離を確保している。
ここで、多層積層体30を構成するブスバー31,32、絶縁板35,36,37の詳細構成を図3により説明する。図3において、下方から順に、まず絶縁板35は、後述の締め付けねじ6と筒状部材21とが貫通する孔35aを形成する孔形成部35b、及び貫通導体としての締め付けねじ7と筒状部材22とが貫通する孔35cを形成する孔形成部35dを有する。ブスバー31は、締め付けねじ6が貫通する孔31aを形成する孔形成部31b、貫通導体としての締め付けねじ7と筒状部材22とが貫通する貫通部としての孔31cを形成する貫通部形成部としての孔形成部31dを有する。絶縁板36は、締め付けねじ6の頭部を収容するため孔36aを形成する孔形成部36b、締め付けねじ7と筒状部材22とが貫通する孔36cを形成する孔形成部36dを有する。
ブスバー32は、孔32aを形成する孔形成部32b、締め付けねじ7が貫通する孔32cを形成する孔形成部32dを有する。絶縁板37は、孔37aを形成する孔形成部37b、締め付けねじ7の頭部を収容するための孔37cを形成する孔形成部37dを有する。なお、孔形成部37b,32bの内側に締め付けねじ6を回すためのプラスドライバー等の締め付け工具が挿入される。また、ブスバー31が図示しない直流電源であるコンバータの正極側、ブスバー32がコンバータの負極側に接続される。なお、図3においては、多層積層体30には、1個の例えば半導体モジュール11cに対応する孔形成部しか図示していないが、実際は半導体モジュール11a〜11c,12a〜12c,13a〜13cに対応する孔形成部、及び平滑コンデンサ1aや平滑コンデンサ1bを接続するための孔形成部等が設けられている。
半導体モジュール11a〜11c,12a〜12c,13a〜13cは、図3に示す2個のIGBTによるIGBT4aと当該IGBT4aに逆並列に接続されたダイオード4bとを有するスイッチ部4が2個直列に接続された半導体素子直列回路と、この発明の所定の方向と交差する方向である図1及び図2において左方から右方へ向かう方向の直線上にあるように配置された端子T1,T2,T3とを有し、図2に示すようにこれらが樹脂にて一体に封止されている。内部結線は、上アームである一方のスイッチ部4のIGBTのエミッタと下アームである他方のスイッチ部4のIGBTのコレクタとが接続され、この直列接続部が端子T3に接続され、一方のスイッチ部4のIGBTのコレクタが端子T1に接続され、他方のスイッチ部4のIGBTのエミッタが端子T2に接続されている。
そして、半導体モジュール11a〜11c,12a〜12c,13a〜13cは、図2における多層積層体30の下方側(ブスバー31側)に配設され(平面配置は図1参照)、ブスバー31と端子T1との間に筒状部材21を配置し、締め付けねじ6をブスバー31の上方から挿入し、端子T1に設けられた図示しないねじ穴に螺合させてから、締め付けねじ6をプラスドライバー等の締め付け工具にて回すことにより筒状部材21と締め付けねじ6によりブスバー31における第1の接続部31yにおいてブスバー31を挟んで締め付けることにより固定するとともに電気的に接続する。ブスバー32と端子T2との間に筒状部材22を配置し、締め付けねじ7をブスバー32の上方から挿入し、端子T2に設けられた図示しないねじ穴に螺合させてから、締め付けねじ7をプラスドライバー等の締め付け工具にて回すことにより筒状部材22と締め付けねじ7によりブスバー32における第2の接続部32yにおいてブスバー32を挟んで締め付けることにより固定するとともに電気的に接続する。なお、半導体モジュール11a〜11c,12a〜12c,13a〜13cは図2(図1では省略)に示すように共通の放熱フィン9に固定されている。
なお、図2に示すように各半導体モジュール11a〜11c,12a〜12c,13a〜13cは、それぞれ端子T2がブスバー31の孔形成部31d(図3も参照)を貫通してブスバー32に接続されているので、接続距離を小さくすることが可能となるので、装置全体をコンパクトにできる。平滑コンデンサ1a,1bは上述した半導体モジュール11a〜11c等と同様の方法によりそのP端子(図1、図4)がブスバー31における第4の接続部31zにおいてブスバー31に、N端子がブスバー31を貫通してブスバー32における第4の接続部32zにおいてブスバー32に接続されている。なお、第4の接続部31z,32zは図1に示すように第1の接続部31yを基準にして第3の接続部15y,16y,17yの位置とは反対側の位置にある。
U相の交流導体15は、図1及び図2に示すように、板状で長方形の形状を有し、切り欠き15aを形成する交流導体切り欠き形成部としての切り欠き形成部15bを有する。外部接続端子25は、この発明における所定の方向である図1における上下方向の寸法が交流導体15の上下方向の寸法よりも小さく形成され、右方側に突出して交流導体15と一体に設けられ、外部の負荷2(図4)が接続される。切り欠き形成部15bは、隣接する下方の後述のV相の交流導体16と図1における上下方向に対向する対向部すなわち交流導体同士の対向部に図1における上方に向かって交流導体15の上下方向の寸法の約1/3の深さまで長方形(コ字状)に切り欠かれた切り欠き15aを形成している。
V相の交流導体16は、図1及び図2に示すように、板状で長方形の形状を有し、切り欠き16aを形成する交流導体切り欠き形成部としての切り欠き形成部16bを有する。外部接続端子26は、図1における上下方向の寸法が交流導体16よりも小さく形成され、交流導体16の右方の端部に突出して交流導体16と一体に設けられ、外部の負荷2(図4)が接続される。切り欠き形成部16bは、隣接するU相の交流導体15との対向部及び後述のW相の交流導体17との対向部との両方に図1における下方及び上方に向かって交流導体16の上下方向の寸法の約1/3の深さまで長方形に切り欠かれた切り欠き16aを形成している。
W相の交流導体17は、図1及び図2に示すように、板状で長方形の形状を有し、切り欠き17aを形成する交流導体切り欠き形成部としての切り欠き形成部17bを有する。外部接続端子27は、図1における上下方向の寸法が交流導体17よりも小さく形成され、交流導体17の右方の端部に突出して交流導体17と一体に設けられ、外部の負荷2(図4)が接続される。切り欠き形成部17bは、隣接する図1における上方のV相の交流導体16に対向する対向部すなわち交流導体同士の対向部に図1における下方に向かって交流導体17の上下方向の寸法の約1/3の深さまで長方形に切り欠かれた切り欠き17aを形成している。
以上のように、U相の交流導体15が隣接するV相の交流導体16と図1における上下方向に対向する対向部すなわち交流導体同士の対向部に切り欠き形成部15bを設け、V相の交流導体16が交流導体15及び交流導体17とそれぞれ対向する対向部すなわち交流導体同士の対向部に切り欠き形成部16bを設け、W相の交流導体17が交流導体16と対向する対向部に切り欠き形成部17bを設けている。切り欠き形成部15b,16b,17bは、それぞれ切り欠き15a,16a,17aを形成することにより、電流を迂回させる機能を有するものである(詳細後述)。
上述のような交流導体15,16,17は、図1及び図2に示すように半導体モジュール11a〜11cの各端子T3に図1における紙面に垂直な方向から見て交流導体15が重なるように対向配置され、各端子T3が締め付けねじ8により交流導体15の各第3の接続部15yにおいて交流導体15と接続されている。交流導体16は、同様に半導体モジュール12a〜12cの各端子T3に重なるように対向配置され、各端子T3が締め付けねじ8により交流導体16の各第3の接続部16yにおいて交流導体16と接続されている。交流導体17は、同様に半導体モジュール13a〜13cの各端子T3に重なるように対向配置され、各端子T3が締め付けねじ8により交流導体17の各第3の接続部17yにおいて交流導体17と接続されている。以上により、半導体モジュール11a〜11cが、ブスバー31,32及び交流導体15により並列に接続されてアーム回路11が形成され、半導体モジュール12a〜12cが、ブスバー31,32及び交流導体16により並列に接続されてアーム回路12が形成され、半導体モジュール13a〜13cが、ブスバー31,32及び交流導体17により並列に接続されてアーム回路13が形成されることになる。
ここで、交流導体15,16,17に設けられた切り欠き形成部15b,16b,17bの作用効果について、図5により説明する。図5(a)は、切り欠き形成部15b,16b,17bを設けない場合の電流経路を示すものである。図5(a)において、次の電流経路を考える。なお、図5(a)における交流導体95,96,97は切り欠き形成部が設けられておらず、図5(b)における交流導体15,16,17には切り欠き形成部15b,16b,17bが設けられている点が異なるほかは、同様の構成を有するものである。
(1)U相の電流について
・電流経路R11:平滑コンデンサ1aのP端子→ブスバー31→U相の半導体モジュール11aの端子T1用の締め付けねじ6→端子T1→U相の半導体モジュール11aの上アームであるスイッチ部4→端子T3→U相の半導体モジュール11aの端子T3用の締め付けねじ8→U相の交流導体95→U相の外部接続端子25(→負荷2)。
・電流経路R12:平滑コンデンサ1aのP端子→ブスバー31→U相の半導体モジュール11bの端子T1用の締め付けねじ6→端子T1→U相の半導体モジュール11bの上アームであるスイッチ部4→端子T3→U相の半導体モジュール11bの端子T3用の締め付けねじ8→U相の交流導体95→U相の外部接続端子25(→負荷2)。
・電流経路R13:平滑コンデンサ1aのP端子→ブスバー31→U相の半導体モジュール11cの端子T1用の締め付けねじ6→端子T1→U相の半導体モジュール11cの上アームであるスイッチ部4→端子T3→U相の半導体モジュール11cの端子T3用の締め付けねじ8→U相の交流導体95→U相の外部接続端子25(→負荷2)。
(2)V相の電流について
・電流経路R21:(負荷2→)V相の外部接続端子26→V相の交流導体96→V相の半導体モジュール12aの端子T3用の締め付けねじ8→端子T3→V相の半導体モジュール12aの下アームであるスイッチ部4→端子T2→V相の半導体モジュール12aの端子T2用の締め付けねじ7→ブスバー32→平滑コンデンサ1aのN端子。
・電流経路R22:(負荷2→)V相の外部接続端子26→V相の交流導体96→V相の半導体モジュール12bの端子T3用の締め付けねじ8→端子T3→V相の半導体モジュール12bの下アームであるスイッチ部4→端子T2→V相の半導体モジュール12bの端子T2用の締め付けねじ7→ブスバー32→平滑コンデンサ1aのN端子。
・電流経路R23:(負荷2→)V相の外部接続端子26→V相の交流導体96→V相の半導体モジュール12cの端子T3用の締め付けねじ8→端子T3→V相の半導体モジュール12cの下アームであるスイッチ部4→端子T2→V相の半導体モジュール12cの端子T2用の締め付けねじ7→ブスバー32→平滑コンデンサ1bのN端子。
この場合、平滑コンデンサ1aのP端子からU相の外部接続端子25までの各電流経路R11〜R13の長さの差(アンバランス)、V相の外部接続端子26から平滑コンデンサ1aあるいは平滑コンデンサ1bのN端子までの電流経路R21〜R23の長さの差が大きい。特に、U相の電流経路R11〜R13のうち、半導体モジュール11cを流れる電流経路R13の長さが短い。V相の電流経路R21〜R23のうち、V相の半導体モジュール12aを流れる電流経路R21の長さが短い。この差はそのまま、U相の半導体モジュール11a〜11cを流れる電流経路R11〜R13、V相の半導体モジュール12a〜12cを流れる電流経路R21〜R23のインダクタンスの差になって現れ、アーム回路11における各半導体モジュール11a〜11cやアーム回路12における半導体モジュール12a〜12cを流れる電流に差が生じることになる。
このため、半導体モジュール11a〜11cの中で一番大きな電流が流れる半導体モジュール11c及び半導体モジュール12a〜12cの中で一番大きな電流が流れる半導体モジュール12aの損失が他より大きくなり、熱的に破壊する場合がある。このため、各半導体モジュールに均等に電流が流れる場合に比べ、小さい電流値で電力変換装置を動作させざるを得ないという問題がある。さらに、電流経路R13と電流経路R21とは隣接しているため、相互インダクタンスM1が他の電流経路との間の相互インダクタンスよりも大きいため、相互に影響を受けて一層電流経路R13及び電流経路R21の相互インダクタンスを含めたインダクタンスが小さくなり、電流経路R11〜R13中、R21〜R23中での電流のアンバランスが助長される。V相の交流導体96とW相の交流導体97との間の関係についても同様であり、半導体モジュール12a〜12cの中で一番大きな電流が流れる半導体モジュール12a及び半導体モジュール13a〜13cの中で一番大きな電流が流れる半導体モジュール13aの損失が他より大きくなり、熱的に破壊する場合がある。
これに対し、図5(b)は、図1に示すようにU相の交流導体15に切り欠き形成部15bを、V相の交流導体16に2箇所の切り欠き形成部16bを、W相の交流導体17に切り欠き形成部17bを設けた場合の平滑コンデンサ1aのP端子からブスバー31を経て半導体モジュール11a〜11cに分流し交流導体15を経てU相の外部接続端子25に至る電流経路R31,R32,R33並びにV相の外部接続端子26から交流導体16を経て半導体モジュール12a〜12cに分流しブスバー32を経て平滑コンデンサ1aあるいは平滑コンデンサ1bのN端子に至る電流経路R41,R42,R43を示すものである。このような切り欠き形成部15b,16b,17bを設けることにより、電流経路R33は、切り欠き形成部15bにて形成される切り欠き15aにより電流が迂回することになるので長くなり、電流経路R31,R32,R33の長さの差は、図5(a)の場合より小さくなる。また、V相の外部接続端子26からV相の半導体モジュール12aを通って平滑コンデンサ1aのN端子への電流経路R41は、切り欠き形成部16bにて形成される切り欠き16aにより電流が迂回することになるので長くなり、電流経路R41,R42,R43の長さの差は図5(a)の場合より小さくなる。
このため、これら電流経路R31,R32,R33及び電流経路R41,R42,R43における電流の不均等が改善される。また、電流経路R33と電流経路R41との距離も平均値として遠くなるため、相互インダクタンスM2も減少するため、電流経路R33及び電流経路R41における相互インダクタンスM2を含めた全体のインダクタンスも大きくなるので、この点からも各電流経路におけるインダクタンスの差(アンバランス)ひいては流れる電流の不均一が改善される。V相とW相との半導体モジュールの電流経路の関係についても同様である。交流導体17との間の関係についても同様である。このような構成とすることにより、並列接続される各半導体モジュール11a〜11c,12a〜12c,13a〜13cを流れる電流を均等化するとともに、他相との間の相互インダクタンスの影響を低減でき、半導体モジュールの持つ能力を最大限生かし適切に大電流化が可能な電力変換装置を得ることができる。
実施の形態2.
図6及び図7は、実施の形態2を示すものであり、図6は電力変換装置の要部を示す要部構成図、図7は作用を説明するための説明図である。図6において、多層積層体130は、板状導体としての長方形のブスバー131,132と、図3に示す絶縁板35,36,37とが交互に積層されている。ブスバー131は、図1に示したブスバー31に切り欠きとしてのスリット131aを形成する板状導体切り欠き形成部としてのスリット形成部131bを2箇所設けたものである。スリット形成部131bは、U相の半導体モジュール11cが締め付けねじ6によりブスバー131に接続されるブスバー131における第1の接続部131yとV相の半導体モジュール12aが締め付けねじ6によりブスバー131に接続されるブスバー131における第1の接続部131yとの間と、V相の半導体モジュール12cが締め付けねじ6によりブスバー131に接続されるブスバー131における第1の接続部131yとW相の半導体モジュール13aが締め付けねじ6によりブスバー131に接続されるブスバー131における第1の接続部131yとの間に、図6における右方の端部から左方に向かってすなわち所定の方向と交差する方向にそれぞれ締め付けねじ6がブスバー131に接続される第1の接続部131yよりもさらに所定寸法左方に入った位置まで長方形の切り欠きとしてのスリット131aが形成されている。
ブスバー132は、図1に示したブスバー32に切り欠きとしてのスリット132aを形成する板状導体切り欠き形成部としてのスリット形成部132bを2箇所設けたものである。スリット形成部132bは、U相の半導体モジュール11cが締め付けねじ7によりブスバー132に接続されるブスバー132の第2の接続部132yとV相の半導体モジュール12aが締め付けねじ7によりブスバー132に接続されるブスバー132の第2の接続部132yとの間と、V相の半導体モジュール12cが締め付けねじ7によりブスバー132に接続されるブスバー132の第2の接続部132yとW相の半導体モジュール13aが締め付けねじ7によりブスバー132に接続されるブスバー132の第2の接続部132yとの間に、図6における右方の端部から左方に向かってそれぞれ締め付けねじ7がブスバー132に接続される第2の接続部132yよりもさらに所定寸法左方に入った位置まで長方形の切り欠きとしてのスリット132aが形成されている。なお、図6、図7においては、分かりやすくするためにスリット131a,132aを黒く塗って表示している。平滑コンデンサ1a,1bは図1に示したものと同様の方法によりそのP端子が第4の接続部131zにおいてブスバー131に、N端子が第4の接続部132zにおいてブスバー132に接続されている。その他の構成については、図1に示した実施の形態1と同様のものであるので、相当するものに同じ符号を付して説明を省略する。
次に、ブスバー131及びブスバー132におけるスリット形成部131b,132bの作用効果を、図7により説明する。図7に示すように、U相の交流導体15に切り欠き形成部15bを、V相の交流導体16に2箇所の切り欠き形成部16bを、W相の交流導体17に切り欠き形成部17bを設け、切り欠き15a,16a,17aを形成するとともに、ブスバー131にスリット形成部131bによりスリット131aを、ブスバー132にスリット形成部132bによりスリット132aを形成した場合、平滑コンデンサ1aのP端子からブスバー131を経て半導体モジュール11a〜11cに分流し交流導体15を経てU相の外部接続端子25に至る電流経路R51,R52,R53並びにV相の外部接続端子26から交流導体16を経て半導体モジュール12a〜12cに分流しブスバー132を経て平滑コンデンサ1aあるいは平滑コンデンサ1bのN端子に至る電流経路R61,R62,R63を電流が流れる。スリット131a,132aが設けられているため異なる相の電流経路間の等価距離が遠くなるため、図1に示したブスバー31,32に比して、U相とV相との間の相互インダクタンスM3が小さくなるため、隣接する相のスイッチングの影響も小さくなるとともに、相互インダクタンスを考慮したインダクタンスのアンバランスも小さくなる。V相とW相との関係についても、同様である。従って、半導体モジュール11a,11b,11cを流れる電流間のアンバランス、半導体モジュール12a,12b,12cを流れる電流間のアンバランス、半導体モジュール13a,13b,13cを流れる電流間のアンバランスがさらに改善される。
このような構成とすることにより、並列接続した各半導体モジュールを流れる電流を均等化するとともに、隣接する相のスイッチングの影響を低減でき、半導体モジュールの持つ能力を最大限生かして適切に大電流化を図ることのできる電力変換装置を得ることができる。
実施の形態3.
図8及び図9は、実施の形態3を示すものであり、図8は電力変換装置の要部を示す要部構成図、図9は作用を説明するための説明図である。図8において、平滑コンデンサ1aが1個だけが設けられている。多層積層体230は、板状導体としての長方形のブスバー231,232と、図3に示す絶縁板35,36,37とが交互に積層されている。ブスバー231,232は、接続される平滑コンデンサが平滑コンデンサ1aだけである点以外は図1、図2に示したブスバー31,32と同様のものである。なお、平滑コンデンサ1aは図1に示した平滑コンデンサ1aと同様の方法によりそのP端子が第4の接続部231zにおいてブスバー231に、N端子が第4の接続部232zにおいてブスバー232に接続されている。なお、半導体モジュール11a〜11cの端子T1が締め付けねじ6によりブスバー232における第1の接続部231yにおいてブスバー231に接続され、端子T2が締め付けねじ7によりブスバー232における第2の接続部232yにおいてブスバー232に接続されているのは、図1におけるブスバー31,32と半導体モジュール11a〜11cの関係と同様である。
U相の交流導体115は切り欠き115aを形成する切り欠き形成部115bを有する。W相の交流導体117は、切り欠き117aを形成する切り欠き形成部117bを有する。なお、V相の交流導体16は、切り欠き16aを形成する切り欠き形成部16bを2箇所に有し、図1に示したものと同様のものである。切り欠き形成部115bは、交流導体115が交流導体16と図8における上下方向に対向する対向部に図8における上方向に向かって交流導体115の上下方向の寸法の約1/2の深さまで長方形に切り欠かれた切り欠き115aを形成している。W相の交流導体117についても同様に、切り欠き形成部117bは、交流導体117が交流導体16と図8における上下方向に対向する対向部に図8における下方向に向かって交流導体117の上下方向の寸法の約1/2の深さまで長方形に切り欠かれた切り欠き117aを形成している。なお、交流導体115は、図1に示した交流導体15と同様に半導体モジュール11a〜11cの各端子T3に重なるように対向配置され、各端子T3が締め付けねじ8により交流導体115の各第3の接続部115yにおいて交流導体115と接続されている。交流導体117は、図1に示した交流導体17と同様に半導体モジュール13a〜13cの各端子T3に重なるように対向配置され、各端子T3が締め付けねじ8により交流導体117の各第3の接続部117yにおいて交流導体117と接続されている。
図9は、U相の交流導体115に切り欠き形成部115bを、V相の交流導体16に切り欠き形成部16bを設けた場合の作用効果を説明するための説明図であるが、交流導体に切り欠き形成部を設けない図9(a)の場合、平滑コンデンサ1aのP端子からブスバー231を経て半導体モジュール11a〜11cに分流し交流導体95を経てU相の外部接続端子25に至る電流経路R81,R82,R83並びにV相の外部接続端子26から交流導体96を経て半導体モジュール12a〜12cに分流しブスバー232を経て平滑コンデンサ1aのN端子に至る電流経路R91,R92,R93を電流が流れる。この場合、電流経路R81,R82,R83の長さのアンバランスが大きい。特に、U相の半導体モジュール11a〜11c付近に平滑コンデンサ1aが存在しないため、U相の半導体モジュール11aを通る電流経路R81の長さが非常に長い。この差はそのまま、U相の半導体モジュール11a〜11cへのインダクタンスの差に反映され、平滑コンデンサが2個設けられ、交流導体に切り欠き形成部を設けない図5(a)の場合よりも各半導体モジュール11a〜11c間の電流のアンバランスが大きくなる。
これに対し、この実施の形態によれば、図9(b)に示すように、隣接する他相の交流導体と向かい合う辺である対向部に切り欠き形成部、ここではU相の交流導体115に切り欠き形成部115bを設けたことにより、平滑コンデンサ1aのP端子からブスバー231を経て半導体モジュール11a〜11cに分流し交流導体115を経てU相の外部接続端子25に至る電流経路R101,R102,R103並びにV相の外部接続端子26から交流導体16を経て半導体モジュール12a〜12cに分流しブスバー232を経て平滑コンデンサ1aのN端子に至る電流経路R111,R112,R113を電流が流れる。平滑コンデンサ1aのP端子からU相の半導体モジュール11cに分流しU相の外部接続端子25へ至る電流経路R103は、切り欠き形成部115b近傍において迂回することになり、その電流経路が長くなり、インダクタンスも大きくなり、電流経路長のアンバランスが改善される。このため、半導体モジュール11a〜11cを流れる電流が均等化する。また、隣接する他相との間の相互インダクタンスM4も小さくなるため、他相のスイッチングの影響も小さくなる。
なお、図9(a)に示したV相の半導体モジュール12a〜12cを流れる電流は電流経路R91〜R93のように流れるのに対して、交流導体115に切り欠き形成部115bを設けた場合は図9(b)場合はV相の半導体モジュール12a〜12cを流れる電流は電流経路R111〜R113のように流れる。なお、相間の相互インダクタンスM4は、図5における相互インダクタンスM2より若干小さい値となる。W相の半導体モジュール13a〜13cを流れる電流の電流経路においても、W相の交流導体117の交流導体16と対向する対向部に切り欠き形成部117bを設けることにより、交流導体115におけるのと同様に改善される。
このような構成とすることにより、平滑コンデンサ1aが1個だけが接続されている場合においても、並列接続した各半導体モジュールを流れる電流を均等化するとともに、相互インダクタンスを減少させて隣接する相のスイッチングの影響を低減でき、半導体モジュールの持つ能力を最大限生かして適切に大電流化を図ることができる。
実施の形態4.
図10は、実施の形態4である電力変換装置の要部を示す要部構成図である。図10において、多層積層体330は、板状導体としての長方形のブスバー331,332と、図3に示す絶縁板35,36,37とが交互に積層されている。ブスバー331は、図8に示したブスバー231に切り欠きとしてのスリット331aを形成する板状導体切り欠き形成部としてのスリット形成部331bを2箇所設けたものである。ブスバー332は、図8に示したブスバー232に切り欠きとしてのスリット332aを形成する板状導体切り欠き形成部としてのスリット形成部332bを2箇所設けたものである。そして、この実施の形態は、この多層積層体330と実施の形態3である図8における交流導体115、交流導体16、交流導体117とを組み合わせたものである。なお、図10においては、分かりやすくするために図6と同様にスリット331a,332aを黒く塗って表示している。
なお、半導体モジュール11a〜11cの端子T1が締め付けねじ6によりブスバー331における第1の接続部331yにおいてブスバー331に接続され、端子T2が締め付けねじ7によりブスバー332における第2の接続部332yにおいてブスバー332に接続されているのは、図1におけるブスバー31,32と半導体モジュール11a〜11cの関係と同様である。また、ブスバー331及びブスバー332に接続されるコンデンサは平滑コンデンサ1aが1個だけである例を示している。なお、平滑コンデンサ1aは図1に示した平滑コンデンサ1aと同様の方法によりそのP端子が第4の接続部331zにおいてブスバー331に、N端子が第4の接続部332zにおいてブスバー332に接続されている。
このように、ブスバー331及びブスバー332にスリット形成部331b,332bを設けるとともに、交流導体115に、切り欠き形成部16bが形成する切り欠き16aよりも深い切り欠き深さを有する切り欠き115aを形成する切り欠き形成部115bを設けることにより、平滑コンデンサ1aのP端子→ブスバー331→半導体モジュール11aの端子T1→半導体モジュール11aの上アームであるスイッチ部4→半導体モジュール11aの端子T3→交流導体115→外部接続端子25と流れる電流経路と、平滑コンデンサ1aのP端子→ブスバー331→半導体モジュール11cの端子T1→半導体モジュール11cの上アームであるスイッチ部4→半導体モジュール11cの端子T3→交流導体115→外部接続端子25と流れる電流経路と、の電流経路長の差がさらに小さくなる。
また、隣接する他相との間の相互インダクタンスも小さくなるため、他相のスイッチングの影響も小さくなる。従って、インダクダンスのアンバランスも改善される。W相の半導体モジュール13a〜13cについても同様であり、これらを流れる電流のアンバランスを改善することができる。このように、必要に応じて、切り欠き形成部115b,16b,117b、スリット形成部331b,332bを設けて電流を迂回させ電流経路の長さを調節することにより、各半導体モジュール11a〜11c、半導体モジュール12a〜12c、半導体モジュール13a〜13cを流れる電流のアンバランスを小さくでき、半導体モジュールの持つ能力を最大限生かして適切に大電流化を図ることができる。
実施の形態5.
図11は、実施の形態5である電力変換装置の要部を示す要部構成図、図12は別の半導体モジュールを示す斜視図である。図11において、U相の交流導体415、V相の交流導体416、W相の交流導体417は各交流導体が隣接する別の交流導体と対向する対向部の角部を切り落とした形状であるL状の切り欠き415a,416a,417aを形成する交流導体切り欠き形成部としての切り欠き形成部415b,416b,417bを有する。切り欠き形成部415b,416b,417bは、それぞれ1箇所、2箇所、1箇所設けられている。
各交流導体415,416,417が互いに対向する対向方向である図11にける上下方向の切り落とし寸法は図1における切り欠き15a,16a,17aの切り込み深さと同じ寸法にされている。交流導体415は、図1に示した交流導体15と同様に半導体モジュール11a〜11cの各端子T3に重なるように対向配置され、各端子T3が締め付けねじ8により交流導体415の各第3の接続部415yにおいて交流導体415と接続されている。交流導体416は、図1に示した交流導体16と同様に半導体モジュール12a〜12cの各端子T3に重なるように対向配置され、各端子T3が締め付けねじ8により交流導体416の各第3の接続部416yにおいて交流導体416と接続されている。交流導体417は、図1に示した交流導体17と同様に半導体モジュール13a〜13cの各端子T3に重なるように対向配置され、各端子T3が締め付けねじ8により交流導体417の各第3の接続部417yにおいて交流導体417と接続されている。
このように切り欠き形成部415b,416b,417bを設けることにより、実施の形態1である図1に示した切り欠き形成部15b,16b,17bと同様に、半導体モジュール11a〜11c、半導体モジュール12a〜12c、半導体モジュール13a〜13cの電流経路のアンバランスを是正して、各半導体モジュールを流れる電流の均一化を図り、適切に大電流化を図ることができる。なお、交流導体415,416,417に切り欠き形成部415b,416b,417bを設けL状の切り欠きを形成することは、コ状(長方形)の切り欠きを形成する切り欠き形成部15b,16b,17bよりも加工が容易である。
なお、半導体モジュールは、図11において左右方向に端子T1,T2,T3の順に一列に配列された半導体モジュール11a〜11c、12a〜12c,13a〜13cを示したが、端子配列はこのようなものに限定されるものではなく、端子T1,T2の順を入れ換えてもよいし、図12に示すような別の半導体モジュールであってもよい。すなわち、図12において、半導体モジュール611は、半導体モジュール11aと同様の図示しない2個の半導体開閉素子が直列接続部にて直列に接続された直列開閉回路及び三角形に配置された端子T1,T2,T3を有し、直列開閉回路の両端が端子T1及びT2に接続され、直列開閉回路の直列接続部が端子T3に接続されている。そして、各端子T1,T2,T3が同様にブスバー31,32及び各外部接続端子25,26,27に接続される。なお、このような半導体モジュール611は、本実施の形態に限らず、上述した他の実施の形態においても適用できる。
上記の各実施の形態は、いずれも3相の電力変換装置で、各相3並列の2レベル変換装置の場合を示した。当然のことながら、一般の多相、多並列、多レベル変換装置にも同様の構成を適用可能である。また、上記した各実施の形態では、上下各アームが一つのIGBT4aで構成されたスイッチ部4を3個並列に接続したものを示したが、1つの半導体モジュールが複数個のスイッチ部4で構成され、これらスイッチ部4の端子が複数組あって、上記複数組の端子が並列に接続されるものすなわち複数の半導体モジュールを一体に樹脂モールドしたもの等であっても、同様の効果を奏する。また、使用する半導体素子は、シリコンやシリコンカーバイト(SiC)を用いたMOSFETやIGBTなどを形成する半導体材料の種類が制約されるものではない。
なお、従来の電力変換装置において、スイッチ部4を構成するIGBT4aやダイオード4bを、昨今大電流化の進歩が著しい炭化珪素、窒化ガリウム系材料、ダイアモンド等のワイドバンドギャップ半導体にて形成し、そのオン抵抗が小さいことを利用して大電流低損失化を図ろうとする場合、オン抵抗が小さいために並列に接続された例えば半導体モジュール11a〜11c間のインピーダンスの不均一が大きくなり電流のアンバランスが大きくなり適切に大電流化を図ることが困難であったが、この発明によればIGBT4aやダイオード4bをワイドバンドギャップ半導体にて形成してそのオン抵抗が小さくなった場合でも、全体のインピーダンスのアンバランスに与える影響は小さく並列接続された半導体モジュール間の電流の不均一を抑制できるので、低損失大電流化、ひいては高効率化、小型化を容易に図ることができる。
なお、上記各実施の形態においては、一対の板状導体であるブスバー31,32に直流電源が接続され、端子15,16,17に交流の負荷が接続されるインバータを示したが、逆に端子15,16,17に交流電源が接続され、ブスバー31,32に直流負荷が接続されるコンバータであっても同様の効果を奏する。
以上のように、この発明によれば、複数のアーム回路を有する電力変換回路と多層積層体と交流導体と外部接続端子とを有する電力変換装置であって、
多層積層体は、板状絶縁材と一対の板状導体とを有し、一対の板状導体が板状絶縁材を介して対向配置され、一対の板状導体が直流電源または直流負荷に接続されるものであり、
交流導体は、板状の導電材料で形成されたものであって複数のアーム回路に対応して複数設けられ、端部に外部接続端子が配置され、外部接続端子に交流負荷または交流電源が接続されるものであり、
アーム回路は、複数の半導体モジュールを有し、
半導体モジュールは、2個の半導体開閉素子が直列に接続された直列開閉回路と第1、第2、第3の端子とを有し、直列開閉回路の両端が第1及び第2の端子に接続され、2個の半導体開閉素子の直列接続部が第3の端子に接続されたものであり、
アーム回路は、複数の半導体モジュールが多層積層体の一対の板状導体のいずれか一方側にあるようにしてかつ各半導体モジュールの第1の端子が所定の方向に並ぶように配置され、第1の端子が板状導体の一方の所定の方向に並ぶように配置された第1の接続部において板状導体の一方にそれぞれ接続され、第2の端子が板状導体の他方の所定の方向に並ぶように配置された第2の接続部において板状導体の他方にそれぞれ接続され、第3の端子が交流導体の第3の接続部であって第3の接続部は所定の方向に並ぶように配置されるともに外部接続端子から離れた位置にあるものである第3の接続部において交流導体にそれぞれ接続されることにより各半導体モジュールが並列に接続されたものであり、
電力変換回路は、複数のアーム回路が各アーム回路の第1、第2、第3の接続部がそれぞれ所定の方向に並ぶようにして配設されものであり、
かつ交流導体に設けられたものであって複数の交流導体の互いに隣接し対向する対向部に切欠きを形成する交流導体切り欠き形成部及び一対の板状導体にそれぞれ設けられたものであって隣接するアーム回路同士の第1の端子が接続される第1の接続部間及び隣接するアーム回路同士の第2の端子が接続される第2の接続部間に切欠きを形成する板状導体切り欠き形成部の少なくとも一方、を備えたので、電流経路の不均一を軽減して適切に大電流化を図ることができる。
また、一対の板状導体の一方は、貫通部を形成する貫通部形成部を有するものであり、
半導体モジュールは、第1または第2の端子の一方が貫通部形成部を貫通する貫通導体によって一対の板状導体の他方に接続されたものであるので、コンパクト化しても電流経路の不均一の増大を招くことなく適切に大電流化を図ることができる。
1a,1b 平滑コンデンサ、3 スイッチング回路、4 スイッチ部、
6,7,8 締め付けねじ、11,12,13 アーム回路、
11a〜11c 半導体モジュール、12a〜12c 半導体モジュール、
13a〜13c 半導体モジュール、15,16,17 交流導体、
15b,16b,17b 切り欠き形成部、15y,16y,17y 第3の接続部、
25,26,27 外部接続端子、30 多層積層体、31,32 ブスバー、
31d 孔形成部、31y,32y 第1及び第2の接続部、31z 第4の接続部、
36 絶縁板、115,117 交流導体、115b,117b 切り欠き形成部、
115y,117y 第3の接続部、130 多層積層体、131,132 ブスバー、
131b,132b スリット形成部、131y,132y 第1及び第2の接続部、
230 多層積層体、231,232 ブスバー、
231y,232y 第1及び第2の接続部、330 多層積層体、
331,332 ブスバー、331b,332b スリット形成部、
331y,332y 第1及び第2の接続部、415,416,417 交流導体、
415b,416b,417b 切り欠き形成部、
415y,416y,417y 第3の接続部、601 半導体モジュール。

Claims (5)

  1. 多層積層体と電力変換回路と交流導体と平滑コンデンサとを有する電力変換装置であって、
    上記多層積層体は、板状絶縁材と一対の板状導体とを有し、上記一対の板状導体が上記板状絶縁材を介して対向配置されたものであり、
    上記電力変換回路は、複数のアーム回路を有するものであり、
    上記アーム回路は、2個の半導体開閉素子が直列接続部にて直列に接続された複数の直列開閉回路を有するものであり、
    上記交流導体は、板状の導電材料で形成されたものであって交流導体切り欠き形成部を有し、上記複数のアーム回路に対応して複数設けられたものであり、
    上記平滑コンデンサは、上記一対の板状導体に接続され、
    上記複数の直列開閉回路の両端が上記一対の板状導体に接続され、その複数の直列接続部が上記交流導体に共通に接続され、
    上記複数のアーム回路は上記各アーム回路に対応する上記交流導体がその延在方向が上記板状導体の延在方向に一致するとともに上記板状導体の延在方向に並ぶようにして配置され、上記交流導体に交流負荷または交流電源が接続されるものであり、
    上記交流導体切り欠き形成部は、上記交流導体同士が対向する対向部に切り欠きを形成するものである
    電力変換装置。
  2. 上記一対の板状導体は、上記各アーム回路が接続される上記一対の板状導体の接続部間に切り欠きを形成する板状導体切り欠き形成部をそれぞれ有するものであることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 上記交流導体切り欠き形成部及び上記板状導体切り欠き形成部の少なくとも一方は、長方形の切り欠きを形成するものである
    ことを特徴とする請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 上記交流導体切り欠き形成部は、上記交流導体の上記対向部の角にL状に切り欠かれたL状切り欠きを形成するものである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 上記電力変換回路は、上記アーム回路を3相分有する三相一括形のものである
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置。
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