JP5528176B2 - キッチンペーパー - Google Patents

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Description

本発明は、油こしに適するキッチンペーパーに関する。
キッチンペーパーは、衛生的であり、台所周りの拭き掃除、調理器具の拭取りなどの清掃用途、食品の包装、煮物の落とし蓋、鮮魚等のドリップ吸収材、水きり、油こし、揚げ物の過剰油分の吸収等の食材に直接触れる用途に用いられるなど、キッチン周辺における種々の用途に用いられている。そして、その利便性の高さから需要が増加している。
他方、上記種々の用途のなかでも、清掃用途、水切り用途等は、織布によるフキンなどキッチンペーパー以外のシートが使用されることも多々あるが、揚げ物の過剰油分の吸収用途、油こしについては、ほとんどの場合でキッチンペーパーが使用される。かかる用途における使用頻度は他の用途と比較して高くないもののその機能は重要視されるところである。
他方、従来、キッチンペーパーの構成としては、エンボス加工を施したクレープ紙からなるシートを適宜枚数積層して形成したもの、或いはエアレイド不織布シートのみでしたものがよく知られる。しかし、これら従来のクレープ紙からなるキッチンペーパー、エアレイド不織布シートからなるキッチンペーパーのいずれも、各シートの性質に起因して、特に油こしの用途において欠点を有している。
例えば、上述のクレープ紙を積層したものは、エアレイド不織布シートのものと比較して、繊維密度が高いために液透過速度が遅く、油こしに時間がかかる。また、油こしの操作は、例えば、オイルポット上部の椀状の濾し部にキッチンペーパーを敷いてその上から油を注ぐ操作をすることがあるが、クレープ紙からなるキッチンペーパーは硬さや伸びが十分ではなく、このように濾し部等の湾状部分の上に敷いたときに皺ができる。そして、この皺の部分はエンボスにより形成されたクレープ紙間の空隙が潰れ厚さ方向にも繊維が密となるためより一層の液が透過し難くなる。そのうえ油がこの皺の部分に貯まりやすいため油かすによる目詰まりも発生しやすい。
一方のエアレイド不織布シートのみからなるキッチンペーパーは、複数のクレープ紙を積層したものと比較すると液透過速度は速いものの繊維間の空隙が広く十分な濾過機能が発揮されないことがある。また、厚みがあり繊維間空隙が多いため、必然的にクレープ紙のものと比較すると繊維間に多くの油が残存し、無駄となる油の量が多い。
このように、従来のキッチンペーパーは、油こしの用途において改善されるべき点を有している。
特開平6−313290号公報
そこで、本発明の主たる課題は、キッチンペーパーを使用する使用者が不満に感じることが多い、油こしの作業時間を短縮でき、油こしの際の吸収速度が速く、しかも熱に強く、さらに、拭取り機能や吸水、吸油等の吸液機能といったキッチンペーパーに求められる基本機能をも有するキッチンペーパーを提供することにある。
上記課題を解決した本発明及び作用効果は次記のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
油こしに用いられるキッチンペーパーであって、
クレープ紙とエアレイド不織布シートが重ねられて一体化された2プライであり、
前記エアレイド不織布シートは、2層以上の層構造を有し、キッチンペーパーの最外面を構成する層以外の層に、親油性でありかつ250℃以上の融点を有する合成繊維が含有されていることを特徴とするキッチンペーパー。
なお、本発明におけるプライとはシート同士を重ね合わせて一体化したものを意味し、各シート間の繊維の絡みによる一体化は含まない。不織布シートの層構造とは、重ね合わせて一体化したものと層間の繊維の絡みによる一体化をも含む。
〔請求項2記載の発明〕
エアレイド不織布シートは表面層、裏面層及びこれらの間に位置される1又は複数の中間層からなる層構造を有し、その中間層の少なくとも一層に前記合成繊維が含有されている請求項1記載のキッチンペーパー。
〔請求項3記載の発明〕
前記合成繊維は、ガラス転移温度が200℃以上である請求項1又は2記載のキッチンペーパー。
〔請求項4記載の発明〕
前記キッチンペーパーは、線状に配された皺形成部を有し、その皺形成部に沿って合成繊維が配置されている請求項1〜3の何れか1項に記載のキッチンペーパー。
〔請求項5記載の発明〕
前記合成繊維は、平面視において十字柄、紙面中央部から3〜10本の線を放射線に延在した柄、格子柄、網目柄を描くように配置されている請求項1〜4の何れか1項に記載のキッチンペーパー。
〔請求項6記載の発明〕
前記合成繊維が、アラミド繊維である請求項1〜5の何れか1項に記載のキッチンペーパー。
以上のとおり本発明によれば、拭取り機能や吸水、吸油等の吸液機能といったキッチンペーパーに求められる基本機能を有し、しかも、特に油こしの用途において特に優れるキッチンペーパーが提供される。
本発明のキッチンペーパーX1を説明するための斜視図である。 本発明の他の形態のキッチンペーパーの斜視図である。 本発明の別の形態のキッチンペーパーの斜視図である。 そのIII−III断面図である。 本発明の他の形態のキッチンペーパーの斜視図である。 本発明のエンボスを有するキッチンペーパーの断面図である。 本発明のキッチンペーパーの使用態様を例示する斜視図である・ 本発明にかかるキッチンペーパー製品の斜視図である。
次いで、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら以下に詳述する。
本発明のキッチンペーパーX1は、油こしに用いられるものであり、図1に示すように、クレープ紙1とエアレイド不織布シート2(エアレイド法により製造されたエアレイド不織布シート)とが積層一体化され一枚のシートとされた2プライ構造を採る。
このキッチンペーパーX1は、全体としての坪量(目付量)が50〜70g/m2であるのが望ましい。
他方、前記エアレイド不織布シート2は、2層以上の層構造を有し、少なくともキッチンペーパーX1の最外面(表面)を構成する層以外の層に、親油性でありかつ250℃以上の融点を有する合成繊維(以下、単に親油性合成繊維と記載する。また、図中親油性合成繊維の部分は符号20で示す。)を含有する。ここで、本発明におけるエアレイド不織布シート2における層とはプライのことではなく、繊維層を意味する。
クレープ紙1とエアレイド不織布シート2との積層一体化は、接着剤による接着、後述するエンボス加工による接合、コンタクトエンボスによる接合、ニードルパンチ加工による接合などを採用できる。
クレープ紙1とエアレイド不織布シート2とを接着剤3を介して積層一体化する場合には、接着剤は平面視で点在的に配するのが望ましい。この接着剤は、印刷、塗工機、スプレー塗布により付与することができる。なお、両シート1,2の接着面積(接着部分の面積)は、キッチンペーパーX1の片面の面積に対して5〜40%であるのが望ましい。面積率が5%未満であると剥離しやすく、40%を超えると紙が硬くなりやすくなる。また吸液速度が低下するおそれも高まる。
クレープ紙1とエアレイド不織布シート2との接着に用いる接着剤としては、キッチンペーパーX1の食材に触れるという本質的な用途及び油こしを考慮して選択される。具体例としては、PVA(ポリビニールアルコール)、CMC(カルボキシルメチルセルロース)、デンプン等が例示できる。
ここで、エアレイド不織布シート2の製法であるエアレイド法は、気流により比較的短い繊維を所定位置に堆積させるとともに接着剤等によって接着しシート状の積繊体を形成する。エアレイド不織布シートは、製造時における繊維の堆積を間欠的に行なうことにより、或いは形成された複数の積繊体を接着剤等で接着することにより層構造とすることができる。ここでエアレイド不織布シートの繊維同士の接着に用いる接着剤としては、PVA(ポリビニールアルコール)、CMC(カルボキシルメチルセルロース)、デンプン等が例示できる。
ここで、エアレイド不織布シート2は、その製法に起因してシート中の構成繊維の繊維配向性について、構成繊維の先端部が、表面及びその近傍に無数存在しているとともに、その構成繊維が三次元的にランダムな状態で分散し、さらにシートの厚さ方向に延在する繊維間空隙が多く形成されている特徴があり、水よりも粘度の高い油に対しても良好な吸収速度を示すとともに、優れたクッション性を有し、本発明のキッチンペーパーの作用効果を効果的に発揮させる。なお、本発明のキッチンペーパーでは、上述のエアレイド法による繊維配向性は重要な特徴であり、従って、エアレイド法による三次元的な繊維配向性が阻害されるような水流絡交処理等はされていないのが望ましい。
そして、このようにエアレイド不織布シート2は液透過速度に優れるから、油こしとして使用する場合には、エアレイド不織布シート面を表面として使用するのがよい。
ここで、親油性合成繊維の配合形態としては、エアレイド不織布シート2の当該繊維層中に分散して均一に配合するようにしてもよいし、局所的、例えば平面視において中央部のみに配合するようにしてもよい。好ましくは 平面視において十字柄、紙面中央部から3〜10本の線を放射線に延在した柄、格子柄、網目柄を描くように配置されているのがよい。図2には、平面視において十字柄を描いたものを(紙面中央部の一点から4本の線を放射線に延在し、隣接する線が90度をなしている形態でもある)、図3には格子柄(網目柄で網目の抜き部分が四角形の形態)を描くように部分的に位置せしめたものを示す。なお、線を放射状とする柄の場合、中央部で各線が接しているのが望ましい。
ここで、本発明における中央部とはキッチンペーパーの縁部から少なくとも5cmの部分を除く範囲とする。なお、後述するロール形態のようなロール状に巻かれた帯状のキッチンペーパー2を適度巻きだして裁断して使用する形態のものでは、前記中央部は、裁断用のミシン目線が配置されている場合にはそのミシン目線間を一枚として、その一枚の縁部5cmを除く範囲を各中央部とする。
なお、十字、格子を描く線幅は、10mm以上とするのが望ましい。10mm未満であると吸液速度の向上が十分ではない。なお、線幅の上限は限定しないが、線幅が広く親油性剛性繊維の配合部分が広くなるとキッチンペーパー全体が硬くなり、また、局所的に配するコストメリット等を考慮すると10mm以下であるのが望ましい。
また、親油性合成繊維の配合形態は、より好ましくは、図2及びその断面図の図4から理解できるように、エアレイド不織布シートを、キッチンペーパー表面を構成する表面層21、クレープ紙に対向する裏面層22及びこれらの間に位置される1又複数の中間層23からなる層構造として、その中間層23の少なくとも一層に親油性合成繊維20を含有させるのがよい。
この3層以上とする場合には、特に、上述の十字状、格子状など繊維層中に親油性合成繊維20を均一に分散しない形態において好適である。親油性合成繊維を上述のように所定形状を描くように配すると当該部分の手触り、柔らかさなどが他の部分と異なるので、使用の際に違和感のあるものとなる。また、また、合成繊維そのものによる表面の滑らかさの低下を引き起こすことがある。しかし、中間層23に親油性合成繊維20を配合すれば表面は均一面とすることができ違和感のないものとすることができる。
他方、本発明のキッチンペーパーX1は、線状に配された皺形成部25を有し、その皺形成部25に沿って親油性合成繊維20が配置されている形態とするのがよい。上述のとおり十字状、格子状に親油性合成繊維20を位置する場合、その十字や格子に沿って皺が形成されやすいのであるが、さらに皺形成部25を設けるとより効果的である。この皺形成部25はクレープ紙1、エアレイド不織布シート2のいずれに設けてもよいが、クレープ紙1のほうが硬さがありしっかりとした皺が形成されるので、図5(図3のキッチンペーパーの裏面側からの斜視図である)に示すように、クレープ紙1に設けるのがよい。もちろん、双方に設けても良い。ここで、皺形成部25とは、意図的に線上の皺、折り皺を形成しやすくした部位のことであり、例えば、ミシン目線(図示例)、ニードルパンチ線、予め形成した折り線等が例示できる。そして、ミシン目線、ニードルパンチとしてクレープ紙1に皺形成部25を設けるとミシン目線等の孔(カット部)に起因する液透過性の補助効果も得られる。エアレイド不織布シート2よりも液透過性の低いクレープ紙1にミシン目線等による皺形成部25を設けることで皺の形成とともに、液透過速度の向上の効果も奏することとなる。
ここで、一般的に油こしを行なうには、使用済みの油を貯留するオイルポットを用いる。そして、このオイルポットは、上部に椀状、皿状の湾曲面で形成される金網面(濾し部)を有しており、その下部に貯留部を有する構成を採る。油こしを行なう際には、椀状、皿状の濾し部に平坦なキッチンペーパーを敷いて、その上から使用済みの油をポットに流し込む。すなわち、キッチンペーパーX1と金網とで油の濾過を行なう。そして、その湾曲面に平坦なキッチンペーパーを敷いたときに少なからず皺が発生する。この皺の部分は、キッチンペーパーX1ではプライを構成する層同士や繊維同士が近接して密になり液透過性が低下する。そしてこの部分に油が貯まりやすく細かな油かすが目詰まりを起こしやすく一層の液透過性の低下を招く。従来技術でも述べたがこの皺の発生と皺部の油の貯まり易さが油こしの操作を時間のかかるものとする一つの要因となっていた。
本形態では、その皺を意図的に発生させる部分を定め、さらにその部分に液透過性の高い親油性合成繊維を位置せしめたので極めて早い速度で油こしを行なうことができる。従って、本形態のキッチンペーパーは、例えば、上述のとおりオイルポット上部の濾し部に敷いた際、或いは敷いて油を注いだ際には、図6に示されるが如く、皺形成部において折り皺が発生する。そして、この皺部にそって親油性合成繊維が配されているので、その皺部において素早く液が吸収され濾過が行なわれ、濾過時間を従来よりも短縮する。
そのうえ本発明のキッチンペーパーは、清拭用途等キッチンペーパーの他の用途にも問題なく使用できる。
ここで、本願発明における親油性合成繊維は、上述のとおり親油性でありかつ250℃以上の融点を有するものであるが、特に好ましくは、ガラス転移温度が200℃以上のものである。親油性であることにより濾過速度を早くすることができ、また、250度以上の融点とすることで、天ぷらなどの調理直後の高温に触れてもその油中に合成繊維が溶け出すことがない。特にガラス転移温度を250度とすれば、調理直後の高温の油を冷ますことなく処理することができるとともに、そのような高温の油に触れても合成繊維が過度に柔軟にならずキッチンペーパーのコシが失われないため、油こしの濾過操作がしやすいものとなる。特に皺形成部を設けた場合に相乗効果がある。
親油性合成繊維25の繊度としては、2.0〜10dtex、好適には2〜3dtexである。2.0未満は製造が困難であるとともに、不織布シートにコシを発現しがたくなる。また、繊維が密となりすぎるきらいがあり液透過性を却って遅くするおそれが生ずる。10dtexを超えると硬くなり使用しづらいものとなる。親油性合成繊維の長さ(カット長)は、3〜51mm、好適には7〜13mmである。3mm未満であると、製造が困難であるとともに、紙にコシを発現しがたくなる。また、繊維が密となりすぎるきらいがあり液透過性を却って遅くするおそれが生ずる。51mmを超えると柔らかさにかけるようになる。
ここで、前記親油性合成繊維25として、最も好ましいのは、アラミド繊維である。アラミド繊維(p−フェニレンジアミンとテレフタル酸クロリドから共縮重合して得られるパラ系アミドである。具体的な商品名としては、ケブラー(デュポン社製)、ノーメックス(帝人テクノプロダクツ株式会社製)が例示できる。アラミド繊維は、高い耐熱性と耐水性を有し、コシがありながらしなやかでもあり、また湿潤、乾燥の区別なく極めて高い引張り強度を発現させる。アラミド繊維は、他の繊維原料の繊維長、繊維種を考慮して、適宜開繊しカットして使用すればよい。
エアレイド不織布シート2における親油性合成繊維25の配合割合は10〜50重量%が適する。10重量%未満であると本発明の液透過性の速度向上効果が十分ではない。また、50重量%を超えると水分の拭取り性が悪化するとともに、コスト高となるおそれがある。特にアラミド繊維は高価であり、50%を超えて用いると高コストとなる。
エアレイド不織布シート2における親油性合成繊維以外の構成繊維としては、親水性繊維が適する。特にパルプ繊維が適する。レーヨン繊維は耐熱性の点で望ましくない。パルプ繊維は、親水性が良好であるとともにクッション性に富み、エアレイド法にも適する。特に、繊維長1.0〜12.0mmのパルプ繊維であるのがよい。
親油性合成繊維以外の繊維として好適に用いられるパルプ繊維としては、木材パルプ、特に、バージンパルプである木材パルプが最も好ましい。木材パルプのなかでも、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)が最も好ましい。このLBKP、NBKPを用いる場合、それらを配合して用いることができ、その場合の配合比率については任意である。但し、NBKPはエンボス付与及びエアレイド法とするに適した繊維長とすることが容易なので、NBKPを50〜100%、好適には70〜100%とするのが望ましい。LBKPの配合はしなやかさの点では望ましく、この点を考慮して適宜配合すればよい。なお、白色度による意匠性の点を考慮すれば、前記木材パルプとしては晒しパルプ繊維を用いる。
他方、本発明のキッチンペーパーX1では、エアレイド不織布シート2は、坪量が45.1〜70.0g/m2、乾燥縦紙力(Fgh)が300〜1000cNとするのがよい。より好ましくは、坪量が45.1〜55g/m2、乾燥縦紙力が400〜600cNである。エアレイド不織布シート2の坪量は45.1g/m2未満であるとキッチンペーパーX1全体としての紙力を保つのが困難となり、また、吸液性も低下するおそれがある。70g/m2を超えると厚みが出すぎて加工しにくくなることや、強度が強くなりすぎて後述するミシン目線5での切断等について問題が生ずるおそれがある。また、エアレイド不織布シート2の乾燥縦紙力300cN未満であると強度が低く加工適正が悪化し、1000cNを超えると後述する適切なミシン目線の付与が困難となり裁断性が悪化する。
ここで、本発明及び明細書中における坪量(目付量)とは、JIS P 8124に基づいて測定した値を言う。また、紙力及び伸び率は、巾25mm×長さ150mmに裁断した試験片を用い、ロードセル引張り試験機(例えば、ミネベア株式会社製TG−200N TECHNOGRAPH)のつかみ間隔を100mmとして、試験片1プライをセットし、試験片が破断するときの紙力及び伸び率を測定する。この測定は10回行い、その平均値をもって本発明における紙力及び伸び率とする。
<クレープ紙の組成・物性>
他方、本発明におけるキッチンペーパーX1のクレープ紙1は、パルプ繊維を90%以上含むのが望ましく、90%以上とすることで、エアレイド不織布シートが苦手とするクレープ紙特有の水分吸収保持性が効果的に発現する。ここで、パルプ繊維の含有量については、好ましくは98%以上、より好ましくは100%である。
この数値範囲については、少なくとも90%以上であれば、不織布が苦手とする水分保持性、水分の裏抜け防止性等のクレープ紙特有の効果を奏する。
ここで、パルプ繊維としては、木材パルプが望ましい。さらには、バージンパルプである木材パルプが最も好ましく、これを100%と原料繊維とするのが望ましい。さらに、木材パルプのなかでも、LBKP(広葉樹クラフトパルプ)、NBKP(針葉樹クラフトパルプ)が最も好ましい。これは、通常、衛生的な用途におけるクレープ紙はこれらの繊維が一般的に用いられており、既存設備を何ら問題なく用いることができるメリットがあるからである。但し、このLBKP、NBKPを用いる場合、配合比率によって紙の性質が異なるため重要であり、本発明のキッチンペーパーでは、それらを配合して用いる場合、その配合比率については、NBKPの配合割合を多く、すなわち50%以上、好適には70%以上をNBKPとするのが望ましい。NBKPはLBKPと比較すると繊維が長く、しっかりとしているため、キッチンペーパーに必要な所望の強度を発現させやすい。
以上、クレープ紙の構成繊維についてまとめると、本願発明のキッチンペーパーX1において、最も好ましい繊維種、配合形態は、NBKP及びLBKPからなり、NBKPを50%以上含むパルプ繊維100%で構成されたものである。
クレープ紙の抄紙は、上記原料繊維を主成分とする抄紙原料を、ワイヤパート、プレスパート、ドライヤパート、クレープ加工パート、カレンダーパート等を経る公知の抄紙工程により製造することができる。なお、好ましくクレープは、ドライクレープ法により付与するのがよい。
他方、クレープ紙1は、坪量が10.0〜40.0g/m2、好ましくは18〜35g/m2であり、乾燥縦紙力(Fgk)が800〜2000cN、好ましくは1200〜1800cNである。
クレープ紙1の坪量が10g/m2未満であると破れ易く、また、吸液性が悪化することとなり、40g/m2を超えると固くなり、使用する際に使い勝手が減少する。さらに、クレープ紙1の乾燥縦紙力が800cN未満であると強度が低く加工適正が悪化し、2000cNを超えると後述する適切なミシン目線の付与が困難となり裁断性が悪化する。
<エンボス>
他方、本発明のキッチンペーパーX1は、図7に断面図で示すように、クレープ紙1及びエアレイド不織布シート2のそれぞれにマクロエンボス18,28を付与することができる。この場合、それらをネステッド形式で積層一体化することができる。また、好ましくは、クレープ紙1にはマイクロエンボス(図示しない)を付与するのがよい。
好ましくは、図示例の如く、前記ネステッド形式において、クレープ紙1のマクロエンボス18の18t天部のみに付与された接着剤30によって積層一体化されたものであり、エアレイド不織布シート2のマクロエンボス28の天部28tには接着剤が付与されていない形態である。
この好ましい形態は、シート1,2の接着による積層一体化においては、一方のシートに接着剤を付与すれば十分であり、また、エアレイド不織布シート2よりもクレープ紙1のほうが、繊維が詰まっておりマクロエンボス18がしっかりと入ることから天部18tに接着剤を付与しやすいことに理由である。エアレイド不織布シート2は接着剤をエンボス天部28tに付与できてもクッション性によってクレープ紙1と確実に接着しない場合がある。さらに、エアレイド不織布シートの繊維密度が粗であるという特徴により接着剤が繊維間に浸透してしまい天部に止まらせ難く、この点からも接着性に難がある。
そして、一方のシートに接着剤を付与すれば十分であることから、この接着剤付与の形態では接着剤の使用量を少なくでき、また、接着剤の付与部分として実質的吸収性が低下する部分の面積をも小さくできる利点がある
ここで、本発明のキッチンペーパーX1におけるネステッド形式とは、各シート1,2に付与されたマクロエンボス18,28の位置関係が、一方のシートのエンボス底部に対して、他方のシートのエンボス天部が対面して臨む関係にあるものである。
なお、前記天部18t,28tとは対面するシートからみて接近するように突出する凸部の頂面、前記底部とは対面するシートからみて離間するように凹む凹部の底面である。
ここで、一つの単位マクロエンボス18,28の平面視の具体的形状やそれら単位マクロエンボスにより描かれるエンボス模様は、適宜の設計事項である。具体例としては、単位マクロエンボスとしては、正方形や円形のほか、菱形、楕円形、多角形などのドット形状とすることができ、複数の単位マクロエンボスにより描かれるエンボス模様としては、花柄、蔦柄、幾何学模様柄など適宜の模様とすることができ、これにより優れた意匠性とすることができる。
各シート1,2における単位マクロエンボスの平面視における面積は、少なくともクレープ紙1においては、1.75〜9.0mm2、より好ましくは2.00〜7.50mm2、特に好ましくは2.0〜4.0mm2である。単位マクロエンボス10の面積が小さすぎると、シート相互の十分な接着強度を得ることができなくなる。他方、単位エンボスの面積が広すぎると、マクロエンボスによる吸収空間の容積が過度に小さくなるため、十分な吸収能力を得ることができなくなる。
各シート1,2におけるマクロエンボス18,28のエンボス面積率(単位マクロエンボスの面積の総和)は、キッチンペーパーX1の片面の面積に対して5〜40%であるのが望ましい。面積率が5%未満であると空隙が潰れやすくなるとともに、マクロエンボス付与の効果が小さくなり、また、両シートの接着が不十分となりシート間剥離が生じやすくなる。また、40%を超えるシートそのものが有する吸液性能を阻害するおそれが生じ、例えば、キッチンペーパーの用途の一つである揚げ物の過剰油分の吸収用途においては、食材の設置面積が小さくなり所望の吸収性能が得られなくなるおそれがある。特にエアレイド不織布シート2に対するマクロエンボスの面積が上記範囲であると、エアレイド不織布シート特有の伸びが十分に発揮され加工適性の面でも適する。
他方、エアレイド不織布シート2とクレープ紙1との接着面積率、すなわちシート面積(片面)に対する接着材で接着している部分の面積の割合は3〜40%、より好ましくは3〜20%であるのがよい。この範囲であれば、接着剤による硬質化の影響が小さくマクロエンボス加工による柔らかさが十分に確保でき、また、接着部による油吸収性の阻害の影響も小さい。
シート同士の接着に用いる接着剤は、エアレイド不織布シートの接着に用いられている既知のアクリル酸系樹脂、PVA(ポリビニールアルコール)、CMC(カルボキシルメチルセルロース)、デンプン等が適する。
他方、好ましく付与されるクレープ紙1におけるマイクロエンボスについては、単位マイクロエンボスの面積が0.04〜1.0mm2、エンボス深さ0.1〜0.8mmとするのが望ましい。このマイクロエンボスは、キッチンペーパーX1の片面の面積に対して5.0〜40%付与されているのがよい。マイクロエンボスの付与により、より一層の意匠性の向上、及び、クレープ紙1のしなやかさが発現する。さらに、エアレイド不織布シート面に対面する部分の面積が広くなり、もってより一層のエアレイド不織布シートからクレープ紙1への液移行性が高まる。
<ロール状のキッチンペーパー製品>
上記の本発明のキッチンペーパーX1は、特に図8に示すように、帯状としてこれを短手方向の紙幅と実質的に同幅の管芯4に巻くなどしてロール状のキッチンペーパー製品X2とするに適する。
この場合、管芯4は、この種のキッチンペーパー製品に用いられている既知のものが利用できる。一般例を示せば、その外径は30〜50mm、幅は100〜250mm程度とすることができる。
また、キッチンペーパーの巻長さは8.8〜30mとするのが望ましく、上記紙管4を用いた場合には、キッチンペーパー製品の外径を90〜130mmとするのがよい。
他方、裁断用のミシン目線5は、キッチンペーパー長手方向の所定間隔おきにシート幅方向に亘って設けるのが望ましい。このミシン目線5の間隔L1は、48〜250mm程度とするのがよい。48mm未満であると、実使用には小さすぎることとなり、250mmを超えると食器などと比べて大きくなることから使い勝手が゛悪くなる。
なお、図8からも理解されるように、上述の十字を描くように親油性合成繊維を配置する場合には、隣接ミシン目線5の間を枚葉の1枚と同様にみたてて一つの十字を描くようにすればよい。
他方、切断用のミシン目線5のカットタイ比は、5:1〜8:1とし、タイ部分が0.75〜1.25mmであるのが望ましい。また、ミシン目強度が200〜500cNである。このようにすると、エアレイド不織布シート層の裁断面の毛羽立ちが効果的に防止される。なお、このミシン目線5は、クレープ紙の縦方向(MD方向ともいう)に交わる方向、好ましくは直行する方向に配されているのが望ましい。
なお、ミシン目強度の測定は、上述のJIS P 8113に基づく紙力及び伸び率の測定方法に準じて、縦方向に、幅50mmで、つかみ間隔100mm間の中央にミシン目線が位置するようにして測定する。
試料1〜3を作成して本願発明にかかるエアレイド不織布シートの吸油速度について検証した。試料1及び2は本発明にかかるエアレイド不織布シートであり、試料3は比較例である。
(試料1)試料1は、3層構造であり、表面層がパルプ繊維からなる層、中間層がアラミド繊維からなる層、裏面層がパルプ繊維からなる層としたエアレイド不織布シートである。各層の坪量(目付量)は、表面層15g/m2、中間層10g/m2、裏面層15g/m2である。
(試料2)試料2は、3層構造であり、表面層がパルプ繊維からなる層、中間層がアラミド繊維からなる層、裏面層がパルプ繊維からなる層としたエアレイド不織布シートである。各層の坪量(目付量)は、表面層15g/m2、中間層10g/m2、裏面層15g/m2である。
(試料3)試料3は、3層構造であり、表面層、中間層、裏面層のすべてがパルプ繊維からなる層としたエアレイド不織布シートである。各層の坪量(目付量)は、すべて15g/m2である。
なお、各試料において用いたアラミド繊維は、繊度2.2dtex、繊維長さ10mmである。
(試験方法)
試験方法は、試料を5cm×5cmの正方形に裁断し、この試験片上1cmの位置からマイクロピペットで1ccのサラダオイル(日清オイリオグループ株式会社製)を滴下し、試験片の表面からサラダオイルによる光沢が消えるまでの時間を測定した。光沢の消失の判断は目視にて行なった。
(結果)
結果は試料1及び試料2が4秒、試料3が7秒であった。試料4と試料3とを比較すると、合計の坪量が大きいにも関わらず、試料2のほうが吸収速度が速い。また、試料1と試料2とを比較するとアラミド繊維の配合割合に関係なく速度が向上している。・・・・
X1…キッチンペーパー、X2…キッチンペーパー製品、1…クレープ紙、2…エアレイド不織布シート、3…接着剤、4…紙管、5…ミシン目線、20…親油性合成繊維、21…エアレイド不織布シートの表面層、22…エアレイド不織布シートの裏面層、23…エアレイド不織布シートの中間層、25…皺形成部、18,28…マクロエンボス(単位マクロエンボスを指す場合もある)、18t,28t…マクロエンボスの天部、18w,28w…マクロエンボスの側壁、30…接着剤、L1……ミシン目線の間隔。

Claims (6)

  1. 油こしに用いられるキッチンペーパーであって、
    クレープ紙とエアレイド不織布シートが重ねられて一体化された2プライであり、
    前記エアレイド不織布シートは、2層以上の層構造を有し、キッチンペーパーの最外面を構成する層以外の層に、親油性でありかつ250℃以上の融点を有する合成繊維が含有されていることを特徴とするキッチンペーパー。
  2. エアレイド不織布シートは表面層、裏面層及びこれらの間に位置される1又は複数の中間層からなる層構造を有し、その中間層の少なくとも一層に前記合成繊維が含有されている請求項1記載のキッチンペーパー。
  3. 前記合成繊維は、ガラス転移温度が200℃以上である請求項1又は2記載のキッチンペーパー。
  4. 前記キッチンペーパーは、線状に配された皺形成部を有し、その皺形成部に沿って合成繊維が配置されている請求項1〜3の何れか1項に記載のキッチンペーパー。
  5. 前記合成繊維は、平面視において十字、格子又は紙面中央部から3〜10本の線を放射線に延在した柄を描くように配置されている請求項1〜4の何れか1項に記載のキッチンペーパー。
  6. 前記合成繊維が、アラミド繊維である請求項1〜5の何れか1項に記載のキッチンペーパー。
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