JP5525768B2 - 回転電機の試験方法及び製造方法 - Google Patents
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Description
また、本発明の他の目的は、ステータコイルを構成する単位コイル間の接触がない、信頼性の高い回転電機の製造方法を提供することにある。
以下、本発明を電気自動車やハイブリット自動車などに用いられるインバータ駆動方式の永久磁石電動機に適用した第1実施形態について、図1から図6に基づいて説明する。
図1は、永久磁石電動機の製造工程のうち、ステータ1の製造工程(但し、図13に示す従来の製造工程におけるワニス処理工程(ステップ106)の前まで)を概略的に示している。尚、以下の説明では、簡略化のために、本発明に係る試験工程(後述するステップ3のインパルス放電試験)を含めた製造工程全体の流れをまず説明し、その後、インパルス放電試験について詳細に説明する。
インパルス放電試験の工程(ステップ3)において、中性点側と電源端子側との間にインパルス電圧を印加して部分放電の発生を検証するインパルス放電試験を実施している。これにより、絶縁異常があった場合には部分放電が発生することから、各ステータコイルを構成する単位コイル間の接触などの絶縁異常を検出することができる。
上述したインパルス放電試験を製造工程で実施することにより、単位コイル間の電気的な絶縁状態が保たれた高品質な永久磁石電動機を製造することができ、実運転時のインバータサージ電圧により損傷するおそれを低減することができる。
以下、本発明の第2実施形態による試験方法を図7から図9に基づいて説明する。第2実施形態は、試験環境の湿度に応じてインパルス電圧の大きさを設定する点において第1実施形態と異なっている。尚、第2実施形態における試験装置及び永久磁石電動機の構成は第1実施形態の構成とほぼ同一であるので、説明を省略する。
時点で40%になっている。このとき、放電開始電圧は、湿度の下降にともなって次第に
上昇していくもののバラツキが多く、約120分経過した時点でほぼ収束している。つま
り、試験環境の湿度が下降する場合には、放電開始電圧は、湿度が安定した時点(検証開
始から30分後の時点)からおよそ90分以上が経過した時点(検証開始から約120分
後の時点)で、ほぼ一定値に近づいている。
以下、本発明の第3実施形態による試験方法を図10から図11に基づいて説明する。第3実施形態は、部分放電検出装置として、電磁波アンテナの代わりに高周波電流プローブを用いる点が第1実施形態と異なっている。尚、第1実施形態と実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。また、永久磁石電動機の構成は、第1実施形態と同一である。
以下、本発明の第4実施形態による試験方法を図12に基づいて説明する。第4実施形態は、インパルス電圧の大きさを低圧から高圧まで所定幅で段階的に変化させながらインパルス放電試験を行う点において第1実施形態と異なっている。尚、第4実施形態における試験装置及び永久磁石電動機の構成は第1実施形態の構成とほぼ同一であるので、説明を省略する。
本発明は、以上説明した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば以下のように変形または拡張することができる。
第2実施形態において、試験環境の湿度を測定したが、この試験環境は、インパルス電圧印加装置や部分放電検出装置などの試験装置が設置されている場所だけでなく、製造ラインにおいてステータが搬送される経路を含んでもよい。これにより、試験装置の設置場所には空調設備が整っているものの、製造ラインにおける搬送中にステータが様々な湿度環境に曝されるような場合であっても、インパルス電圧の大きさを適切に設定することができる。
Claims (11)
- 鉄心に複数の単位コイルが直列に接続されてなる複数相のステータコイルが巻装されて構成される回転電機の製造工程において、前記ステータコイルの前記単位コイル間の絶縁状態を検証するための試験方法であって、
前記鉄心に前記複数相の前記ステータコイルを装着し、これら各相のステータコイルを接続して中性点を形成した後に、前記中性点と前記複数相のステータコイルの電源端子との間にインパルス電圧印加装置によりインパルス電圧を印加することにより、絶縁処理が施された前記複数相のステータコイル毎に、前記単位コイル間の部分放電の発生の有無を部分放電検出装置により検出するインパルス放電試験を行い、
前記インパルス放電試験においては、予め部分放電が開始されるインパルス電圧と湿度との関係を測定しておき、前記インパルス放電試験を開始する前の湿度低下時の放電開始電圧が安定するまでの期間における試験環境の湿度を測定し、その期間に測定された湿度の最高値に基づいて前記ステータコイルに印加するインパルス電圧の大きさを設定することを特徴とする回転電機の試験方法。 - 前記インパルス放電試験において前記ステータコイルに印加されるインパルス電圧は、予め回転電機の運転時における各単位コイルの分担電圧を測定し、その分担電圧にて単位コイル間に接触が生じた場合に部分放電が発生する可能性のある部位を確認しておき、当該部位における部分放電の発生を検出することが可能な必要最低限の大きさに設定されることを特徴とする請求項1記載の回転電機の試験方法。
- 前記インパルス放電試験において前記ステータコイルに印加されるインパルス電圧は、前記複数相のステータコイルを構成する複数の前記単位コイルのうち、最も前記電源端子側に設けられている第1単位コイルと、前記第1単位コイルに隣接して設けられている第2単位コイルとの間における部分放電の発生を検出することが可能な必要最低限の大きさに設定されることを特徴とする請求項2記載の回転電機の試験方法。
- 前記インパルス放電試験においては、湿度低下時の放電開始電圧が安定するまでの期間を2時間に設定し、その期間に測定された湿度の最高値に基づいて前記ステータコイルに印加するインパルス電圧の大きさを設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の回転電機の試験方法。
- 前記インパルス放電試験において前記ステータコイルに印加されるインパルス電圧は、印加が開始されてからピーク電圧に達するまでにかかる時間が100ナノ秒から150ナノ秒の範囲内であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の回転電機の試験方法。
- 前記部分放電検出装置は、ギガヘルツ帯の電磁波を検出可能な電磁波アンテナを用いて、部分放電の発生に伴う電磁波の発生を検出するように構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の回転電機の試験方法。
- 前記部分放電検出装置は、前記インパルス電圧印加装置から前記ステータコイルに印加されるインパルス電圧の電圧印加ラインに設けられた高周波電流プローブにより、部分放電の発生に伴い前記電圧印加ラインに流れる高周波電流を検出するように構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の回転電機の試験方法。
- 前記部分放電検出装置は、ギガヘルツ帯の電磁波を検出可能な電磁波アンテナを用いた部分放電の発生に伴う電磁波の発生の検出、及び前記インパルス電圧印加装置から前記ステータコイルに印加されるインパルス電圧の電圧印加ラインに設けられた高周波電流プローブを用いた部分放電の発生に伴う高周波電流の検出の両方を行うように構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項記載の回転電機の試験方法。
- 予めステータコイルの1箇所或いは複数箇所の単位コイル間に模擬的に非絶縁状態を生じさせた複数のテスト用コイルを作製し、これら各テスト用コイルにおいて非絶縁状態を生じさせた部位に部分放電が発生する放電発生電圧を測定しておき、
前記インパルス放電試験においては、インパルス電圧の大きさを所定幅で変化させながら印加を繰り返し、部分放電が発生したときの電圧と前記テスト用コイルにて測定した放電発生電圧とを比較することにより、絶縁状態に異常が生じている部位を検出することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項記載の回転電機の試験方法。 - 前記インパルス放電試験においては、前記ステータコイルに印加するインパルス電圧を単極性又は両極性とする、若しくはそれら両方を印加することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項記載の回転電機の試験方法。
- 鉄心にステータコイルを巻装して構成される回転電機の製造方法において、
前記鉄心に複数相のステータコイルを装着する装着工程と、
前記複数相のステータコイルを電気的に接続しての中性点を形成する中性点接続工程と、
前記複数相のステータコイルを成形する成形工程と、
前記ステータコイルに対する電気的な試験を行う電気的試験工程と、を含み、
前記電気的試験工程において、請求項1から10のいずれか一項記載のインパルス放電試験を行うことを特徴とする回転電機の製造方法。
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