JP2020169986A - 絶縁検査装置および絶縁検査方法 - Google Patents

絶縁検査装置および絶縁検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】検査精度を向上することの可能な絶縁検査装置を提供する。【解決手段】電源部3は、第1端子31と第2端子32とを有する。切替部4は、U相、V相、W相の各線材およびコアに対する第1端子31および第2端子32の電気的な接続状態と遮断状態とを切り替える。放電量計測部5は、U相、V相、W相の各線材およびコアのうち第1端子31に電気的に接続された部材と第2端子32に電気的に接続された部材との間に生じる放電量を計測する。絶縁判定部6は、放電量計測部5により計測された放電量に基づき、線材の皮膜が所定の品質基準を満たす規格内の製品であるか否かを判定する。制御部7は、U相、V相、W相の各線材およびコアのいずれも第1端子31および第2端子32の両方に対し絶縁状態になることなく、U相、V相、W相の各線材およびコアの全てが第1端子31または第2端子32と電気的に接続されるように切替部4を制御する。【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機のコイルを形成する線材の皮膜の絶縁状態を検査する絶縁検査装置およびその方法に関するものである。
従来、電動車両に搭載されるモータジェネレータなどに用いられる回転電機が知られている。その回転電機の製造過程には、電機子のコアの有するスロットに挿入されたコイルを形成する線材の皮膜の絶縁状態を検査する工程が含まれる。
特許文献1に記載の絶縁検査装置は、ステータコアのスロットに挿入されたU相、V相およびW相の線材が中性点で結線される前の状態で相間の絶縁検査を行うものである。相間の絶縁検査とは、所定の相の線材と別の相の線材との絶縁検査をいう。具体的には、例えば、U相の線材とV相の線材との絶縁検査では、絶縁検査装置の一方のプローブとU相の線材とを接続し、他方のプローブとV相の線材とを接続し、絶縁検査装置からU相とV相の線材に交流電圧を印加して部分放電による放電電荷量を測定する。
特開2005−257549号公報
しかしながら、特許文献1に記載の絶縁検査装置は、相間の絶縁検査を行う際、その絶縁検査を行っている箇所(以下、「測定部位」という)と、絶縁検査を行っていない箇所(以下、「非測定部位」という)が生じる。そのため、非測定部位に浮遊電位が存在すると、その非測定部位から測定部位へ放電が誘発され、放電が増える傾向にある。例えば、U相の線材とV相の線材との絶縁検査を行っている際、W相の線材とステータコアにはプローブが接続されていない。そのため、非測定部位であるW相の線材またはステータコアから、測定部位であるU相の線材またはV相の線材へ放電が誘発される。その場合、所定の品質基準を満たしている規格内の線材を誤って品質基準を満たさない規格外の線材と判定するといった過検知が生じることで、絶縁検査の精度が低下するおそれがある。
本発明は上記点に鑑みて、検査精度を向上することの可能な絶縁検査装置および絶縁検査方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に係る発明によると、絶縁検査装置は、回転電機の電機子のコア(2)の有するスロット(21)に挿入された複数の線材の皮膜の絶縁状態をU相の線材とV相の線材とW相の線材とが結線される前の状態で検査する。この絶縁検査装置は、電源部(3)、切替部(4)、放電量計測部(5)、絶縁判定部(6)および制御部(7)を備える。電源部は、第1端子(31)と第2端子(32)とを有する。切替部は、U相、V相、W相の各線材およびコアに対する第1端子および第2端子の電気的な接続状態と遮断状態とを切り替える。放電量計測部は、U相、V相、W相の各線材およびコアのうち第1端子に電気的に接続された部材と第2端子に電気的に接続された部材との間に生じる放電量を計測する。絶縁判定部は、放電量計測部により計測された放電量に基づき、線材の皮膜が所定の品質基準を満たす規格内の製品であるか否かを判定する。制御部は、U相、V相、W相の各線材およびコアのいずれも第1端子および第2端子の両方に対し絶縁状態になることなく、U相、V相、W相の各線材およびコアの全てが第1端子または第2端子と電気的に接続されるように切替部を制御する。
これによれば、U相、V相、W相の各線材およびコアの全てを第1端子または第2端子と電気的に接続することで、浮遊電位を無くすことが可能である。そのため、絶縁検査を行っていない非測定部位から絶縁検査を行っている測定部位へ放電が誘発されることが無い。したがって、この絶縁検査装置は、所定の品質基準を満たす規格内の線材を誤って品質基準を満たさない規格外の線材と判定する過検知を防ぎ、絶縁検査の精度を向上することができる。
なお、放電量とは、放電量計測部により測定される電荷量に基づいて放電と見做された回数を所定時間ごとに計測したものいう。
また、電機子のスロットに挿入された線材は、セグメントコイルとも呼ばれる。
ところで、絶縁検査は、環境湿度または線材の皮膜の吸湿度(以下、それらを単に「湿度」ということがある)が高い状態の中で行われることがある。その場合、U相、V相、W相の各線材およびコアのうち第1端子に電気的に接続された部材と第2端子に電気的に接続された部材との間に放電が発生し続けるといった自続放電が起こりやすい傾向がある。その理由は、湿度の高い環境下では、空気や皮膜などが水分を多く含むため、気体原子の電離が発生しやすく、電子なだれが継続しやすい傾向にあるためと考える。そのため、一般に、絶縁検査では、部分放電開始電圧(PDIV: Partial Discharge Inception Voltage)を、湿度上昇率に対して一定の割合で低下させる対策が取られている。しかし、その対策によっても、湿度が所定の値を超えると、自続放電がより発生しやすくなり、過検知が生じる割合が増加し、絶縁検査の精度が低下するという問題がある。
そこで、請求項6に係る発明では、回転電機の電機子のコア(2)の有するスロット(21)に挿入された複数の線材の皮膜の絶縁状態をU相の線材とV相の線材とW相の線材とが結線される前の状態で検査する絶縁検査装置は、電源部(3)、切替部(4)、放電量計測部(5)、絶縁判定部(6)および湿度検出部(12)を備える。電源部は、第1端子(31)と第2端子(32)とを有する。切替部は、U相、V相、W相の各線材およびコアに対する第1端子および第2端子の電気的な接続状態と遮断状態とを切り替える。放電量計測部は、U相、V相、W相の各線材およびコアのうち第1端子に電気的に接続された部材と第2端子に電気的に接続された部材との間に生じる放電量を計測する。絶縁判定部は、放電量計測部により計測された放電量に基づき、線材の皮膜が所定の品質基準を満たす規格内の製品であるか否かを判定する。湿度検出部は、U相、V相、W相の各線材およびコアが設置される環境湿度または線材の皮膜の吸湿度を検出する。そして、この絶縁検査装置は、電源部から線材に対する電圧の印加開始から絶縁判定部が線材の絶縁状態の良否を判定するまでの判定時間に関し、環境湿度または吸湿度が所定の値より低いときの判定時間よりも、環境湿度または吸湿度が所定の値より高いときの判定時間を長く設定するように構成されている。
これによれば、湿度が所定の値より高いときは、判定時間を長く設定することで、放電量計測部で計測される放電回数が時間経過とともに収束する。そのため、この絶縁検査装置は、湿度の影響を受けることなく、過検知を防ぎ、検査精度を向上することができる。一方、湿度が所定の値より低いときは、判定時間を短く設定することで、絶縁検査にかかる時間を短くすることができる。
請求項7に係る発明は、回転電機の電機子のコア(2)の有するスロット(21)に挿入された複数の線材の皮膜の絶縁状態をU相の線材とV相の線材とW相の線材とが結線される前の状態で検査する絶縁検査方法に関する発明である。この検査方法は、電源部(3)が有する第1端子(31)および第2端子(32)の両方に対しU相、V相、W相の各線材およびコアのいずれも絶縁状態になることなく、U相、V相、W相の各線材およびコアの全てが第1端子または第2端子と電気的に接続されている状態にする。そして、電源部からU相、V相、W相の各線材およびコアに電圧を印加し、U相、V相、W相の各線材およびコアのうち第1端子に電気的に接続された部材と第2端子に電気的に接続された部材との間に生じる放電量を計測する。
この検査方法によれば、請求項1に係る発明と同様に、浮遊電位を無くすことで過検知を防ぎ、絶縁検査の精度を向上することができる。
請求項8に係る発明も、回転電機の電機子のコア(2)の有するスロット(21)に挿入された複数の線材の皮膜の絶縁状態をU相の線材とV相の線材とW相の線材とが結線される前の状態で検査する絶縁検査方法に関する発明である。この方法は、電源部(3)が有する第1端子(31)または第2端子(32)に対しU相、V相、W相の各線材およびコアが電気的に接続されている状態にする。U相、V相、W相の各線材およびコアが設置される環境湿度または線材の皮膜の吸湿度を検出する。そして、電源部から線材に対する電圧の印加開始から絶縁判定部が線材の絶縁状態の良否を判定するまでの判定時間に関し、環境湿度または吸湿度が所定の値より低いときの判定時間よりも、環境湿度または吸湿度が所定の値より高いときの判定時間を長く設定する。そして、電源部からU相、V相、W相の各線材およびコアに電圧を印加し、U相、V相、W相の各線材およびコアのうち第1端子に電気的に接続された部材と第2端子に電気的に接続された部材との間に生じる放電量を計測する。
この検査方法によれば、請求項6に係る発明と同様に、湿度の影響を受けることなく、過検知を防ぎ、絶縁検査の精度を向上することができる。一方、湿度が所定の値より低いときは、判定時間を短く設定することで、絶縁検査にかかる時間を短くすることができる。
なお、各構成要素等に付された括弧付きの参照符号は、その構成要素等と後述する実施形態に記載の具体的な構成要素等との対応関係の一例を示すものである。
第1実施形態に係る絶縁検査装置の回路構成を示す概略図である。 ステータコアのスロットに挿入された複数の線材の一部を示す模式図である。 回転電機の各相の線材が直列結線されている状態を示す模式図である。 第1比較例と第1実施形態の絶縁検査方法を比較した表である。 第1比較例と第2実施形態の絶縁検査方法を比較した表である。 第3実施形態の絶縁検査の対象となる回転電機の各相の線材が並列結線される状態を示す模式図である。 第2比較例と第3実施形態の絶縁検査方法を比較した表である。 第4実施形態に係る絶縁検査装置の回路構成を示す概略図である。 湿度の影響による放電回数の変化を示した実験結果である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付し、その説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1〜図3に示すように、本実施形態の絶縁検査装置1は、図示しない回転電機のステータコア2の有するスロット21に挿入された複数の線材の皮膜の絶縁状態を検査する装置である。なお、回転電機は、例えば、電動車両に搭載されるモータジェネレータなどに用いられる。
図1に示すように、絶縁検査装置1は、電源部3、切替部4、放電量計測部5、絶縁判定部6および制御部7などを備えている。
電源部3は、交流電源により構成されている。電源部3は、第1端子31と第2端子32を有する。第1端子31は、一方の配線8を経由して切替部4に接続されている。第2端子32は、他方の配線9を経由して切替部4に接続されている。
切替部4には、U相、V相、W相の各線材とステータコア2が電気的に接続されている。図2に示すように、U相、V相、W相の各線材は、ステータコア2の有するスロット21に挿入された状態となっている。図2では、ステータコア2の一部と、そのスロット21に挿入された、U相、V相、W相を構成する複数の線材の一部を模式的に示している。なお、線材は、セグメントコイルとも呼ばれる。
また、図3に示すように、U相の線材、V相の線材、および、W相の線材はそれぞれ直列結線されている。そして、U相の線材とV相の線材とW相の線材は、Y結線における中性点で結線される前の状態となっている。
図1に示すように、切替部4は、U相、V相、W相の各線材およびステータコア2に対し、第1端子31に接続された一方の配線8と第2端子32に接続された他方の配線9との電気的な接続状態と遮断状態とを切り替えることの可能な切替スイッチである。
第1端子31と切替部4とを接続する配線8に設けられたブロッキングコイル10は、線材またはステータコア2に生じる部分放電により発生した放電パルス信号(高調波成分)が電源部3に逆流することを防止するためのものである。また、電源部3と切替部4に対して並列に接続される配線13に設けられた結合コンデンサ11は、線材またはステータコア2に生じる部分放電により発生した放電パルス信号のみを流すためのものである。
放電量計測部5は、結合コンデンサ11と直列に設けられている。放電量計測部5は、U相、V相、W相の各線材およびステータコア2のうち、切替部4を介して第1端子31に電気的に接続された部材と、切替部4を介して第2端子32に電気的に接続された部材との間に生じる放電量を計測する。具体的には、放電量計測部5は、部分放電が発生する際に結合コンデンサ11を流れる微小な電流を検出し、その電流値を基に放電電荷量を算出する。そして、放電量計測部5は、その放電電荷量に基づいて放電と見做された回数を所定時間ごとに計測したものを放電量とする。
本実施形態では、放電量計測部5は、例えば、下記の2つのパラメータにより放電量を測定している。具体的には、放電量計測部5は、電荷量が所定の大きさ以上であり、且つ、交流により電荷が移動する頻度が所定の頻度以上となるときに、放電が発生していると見做す。そして、放電量計測部5は、その放電の回数を所定時間ごとに計測したものを放電量とする。
絶縁判定部6は、放電量計測部5により計測された放電量に基づき、線材の皮膜が所定の品質基準を満たす規格内の製品であるか否かを判定する。具体的には、絶縁判定部6は、放電開始から一定時間経過したときに放電量計測部5により計測される放電量が所定の閾値より小さい場合、線材の皮膜が所定の品質基準を満たす規格内の製品であると判定する。一方、絶縁判定部6は、放電開始から一定時間経過したときに放電量計測部5により計測される放電量が所定の閾値より大きい場合、線材の皮膜が所定の品質基準を満たさない規格外の製品であると判定する。
絶縁判定部6による判定結果に関する情報は、制御部7に伝送される。制御部7は、絶縁検査装置1の各部の動作を制御する。具体的には、制御部7は、電源部3の出力電圧を制御する。また、制御部7は、切替部4の動作を制御することが可能である。
本実施形態では、制御部7は、U相、V相、W相の各線材およびステータコア2の全てが第1端子31または第2端子32と電気的に接続されるように切替部4の動作を制御する。また、制御部7は、U相、V相、W相の各線材およびステータコア2のいずれも第1端子31および第2端子32の両方に対し絶縁状態にならないように切替部4の動作を制御する。
これにより、絶縁検査装置1は、絶縁検査を行う際、U相、V相、W相の各線材およびステータコア2の全てを第1端子31または第2端子32と電気的に接続することで、浮遊電位を無くすことが可能である。そのため、絶縁検査を行っていない非測定部位から絶縁検査を行っている測定部位へ放電が誘発されることが無い。したがって、この絶縁検査装置1は、所定の品質基準を満たす規格内の線材を誤って品質基準を満たさない規格外の線材と判定する過検知を防ぎ、絶縁検査の精度を向上することができる。
さらに、第1実施形態の絶縁検査装置1は、相間および対地の絶縁検査に関し、複数の部位を同時に検査することが可能である。そのため、一般的な絶縁検査の方法に比べて、検査回数が少なくなり、絶縁検査にかかる時間を短くすることができる。
以下、図4の表を参照しつつ、第1実施形態の絶縁検査装置1による絶縁検査の方法と、第1比較例の絶縁検査の方法を対比して説明する。なお、第1比較例は、U相の線材、V相の線材、W相の線材がそれぞれ直列結線されている線材に対する一般的な絶縁検査の方法を示している。なお、図4の表に記載した絶縁検査の順番は任意に変更することが可能である。このことは、後述する第2、第3実施形態で参照する図5、図7の表についても同じである。
まず、第1比較例による絶縁検査の方法を説明する。
第1比較例では、1回目〜3回目で相間の絶縁検査が行われ、4回目で対地の絶縁検査が行われる。
具体的には、1回目で、U相の線材とV相の線材との絶縁検査が行われる。1回目の絶縁検査では、切替部4の動作により、電源部3の第1端子31とU相の線材とが電気的に接続され、電源部3の第2端子32とV相の線材とが電気的に接続される。そして、電源部3からU相の線材とV相の線材とに交流電圧が印加され、U相の線材とV相の線材との間に生じる放電量が放電量計測部5により計測される。
なお、1回目の絶縁検査では、W相の線材とステータコア2が非測定部位となる。そのため、その非測定部位に浮遊電位が存在すると、そこから測定部位へ放電が誘発され、放電が増える傾向にある。そのため、第1比較例では、所定の品質基準を満たしている規格内の線材を誤って品質基準を満たさない規格外の線材と判定するといった過検知が生じることで、絶縁検査の精度が低下するおそれがある。
続いて、2回目で、V相の線材とW相の線材との絶縁検査が行われる。3回目で、W相の線材とU相の線材との絶縁検査が行われる。なお、2回目と3回目の絶縁検査は、1回目の絶縁検査の説明に対し、U、V、Wが異なるのみであるので、説明を省略する。
4回目で、U相、V相、W相の線材とステータコア2との絶縁検査が行われる。4回目の絶縁検査では、切替部4の動作により、電源部3の第1端子31とU相、V相、W相の線材とが電気的に接続され、電源部3の第2端子32とステータコア2とが電気的に接続される。そして、電源部3からU相、V相、W相の線材とステータコア2とに交流電圧が印加され、U相、V相、W相の線材とステータコア2との間に生じる放電量が放電量計測部5により計測される。
第1比較例では、1回目〜4回目の絶縁検査において、U相、V相、W相のいずれかの線材の皮膜が所定の品質基準を満たさない規格外の製品であると判定された場合、その製品は廃却されることとなる。
次に、第1実施形態による絶縁検査の方法を説明する。
第1実施形態では、1回目と2回目で相間の絶縁検査と対地の絶縁検査とが同時に行われ、3回目で対地の絶縁検査が行われる。
具体的には、1回目で、U相の線材と、V相、W相の線材およびステータコア2との絶縁検査が行われる。1回目の絶縁検査では、切替部4の動作により、電源部3の第1端子31とU相の線材とが電気的に接続され、電源部3の第2端子32とV相、W相の線材およびステータコア2とが電気的に接続される。そして、電源部3からU相の線材と、V相、W相の線材およびステータコア2とに交流電圧が印加され、U相の線材と、V相、W相の線材およびステータコア2との間に生じる放電量が放電量計測部5により計測される。
次に、2回目で、V相の線材と、W相、U相の線材およびステータコア2との絶縁検査が行われる。2回目の絶縁検査では、切替部4の動作により、電源部3の第1端子31とV相の線材とが電気的に接続され、電源部3の第2端子32とW相、U相の線材およびステータコア2とが電気的に接続される。そして、電源部3からV相の線材と、W相、U相の線材およびステータコア2とに交流電圧が印加され、V相の線材と、W相、U相の線材およびステータコア2との間に生じる放電量が放電量計測部5により計測される。
最後に、3回目で、U相、V相、W相の線材と、ステータコア2との絶縁検査が行われる。3回目の絶縁検査では、切替部4の動作により、電源部3の第1端子31とU相、V相、W相の線材とが電気的に接続され、電源部3の第2端子32とステータコア2とが電気的に接続される。そして、電源部3からU相、V相、W相の線材と、ステータコア2とに交流電圧が印加され、U相、V相、W相の線材と、ステータコア2との間に生じる放電量が放電量計測部5により計測される。
第1実施形態では、1回目〜3回目の絶縁検査において、U相、V相、W相のいずれかの線材の皮膜が所定の品質基準を満たさない規格外の製品であると判定された場合、その製品は廃却されることとなる。
このように、第1実施形態による絶縁検査の方法は、第1比較例の絶縁検査の方法と比べて、検査回数が少なくなるので、絶縁検査にかかる時間を短くすることができる。このことは、絶縁検査装置1の台数低減、すなわち、設備投資の低減にも繋がることになる。
なお、上述した第1実施形態の1回目と2回目の配線の接続状態を、第1の直列結線用測定状態と呼ぶこととする。すなわち、第1の直列結線用測定状態とは、U相、V相、W相のうちいずれか1つの相の線材と第1端子31とが電気的に接続され、且つ、他の2つの相の線材およびステータコア2と第2端子32とが電気的に接続された状態である。
また、上述した第1実施形態の3回目の配線の接続状態を、第2の直列結線用測定状態と呼ぶこととする。すなわち、第2の直列結線用測定状態とは、U相、V相、W相の全ての線材と第1端子31とが電気的に接続され、且つ、ステータコア2と第2端子32とが電気的に接続された状態である。
第1の直列結線用測定状態と第2の直列結線用測定状態のいずれの状態も、非測定部位が生じることが無い。
以上説明した第1実施形態の絶縁検査装置1およびその方法は、次の作用効果を奏するものである。
(1)第1実施形態では、絶縁検査の際、制御部7が切替部4を制御し、U相、V相、W相の各線材およびステータコア2のいずれも第1端子31および第2端子32の両方に対し絶縁状態にならないようにする。また、その際、制御部7は切替部4を制御し、U相、V相、W相の各線材およびステータコア2の全てが第1端子31または第2端子32と電気的に接続されるようにする。これにより、絶縁検査の際、非測定部位を無くすことが可能である。そのため、第1実施形態は、第1比較例のように非測定部位から測定部位へ放電が誘発されることが無い。したがって、第1実施形態の絶縁検査装置1およびその方法は、過検知を防ぎ、絶縁検査の精度を向上することができる。
(2)第1実施形態では、絶縁検査の際、制御部7が切替部4を制御し、上述した第1の直列結線用測定状態と第2の直列結線用測定状態とする。これにより、第1実施形態の絶縁検査装置1およびその方法は、第1比較例として説明した一般的な検査方法に比べて、検査回数を少なくすることが可能である。したがって、第1実施形態の絶縁検査装置1およびその方法は、浮遊電位を無くすことで絶縁検査の精度を向上すると共に、絶縁検査にかかる時間を短くすることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態に対して絶縁検査装置1による検査方法の一部を変更したものであり、その他については第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
なお、第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、U相の線材、V相の線材、および、W相の線材はそれぞれ直列結線されているものとする。
第2実施形態の絶縁検査装置1による絶縁検査の方法を、図5の表に示す。なお、図5の表に記載されている第1比較例の絶縁検査の方法は、第1実施形態の説明の中で記載したものと同一であるので、説明を省略する。
第2実施形態では、1回目と2回目で相間の絶縁検査と対地の絶縁検査とが同時に行われる。
具体的には、1回目で、V相、W相の線材と、U相の線材およびステータコア2との絶縁検査が行われる。1回目の絶縁検査では、切替部4の動作により、電源部3の第1端子31とV相、W相の線材とが電気的に接続され、電源部3の第2端子32とU相の線材およびステータコア2とが電気的に接続される。そして、電源部3からV相、W相の線材と、U相の線材およびステータコア2とに交流電圧が印加され、V相、W相の線材と、U相の線材およびステータコア2との間に生じる放電量が放電量計測部5により計測される。
次に、2回目で、W相、U相の線材と、V相の線材およびステータコア2との絶縁検査が行われる。2回目の絶縁検査では、切替部4の動作により、電源部3の第1端子31とW相、U相の線材とが電気的に接続され、電源部3の第2端子32とV相の線材およびステータコア2とが電気的に接続される。そして、電源部3からW相、U相の線材と、V相の線材およびステータコア2とに交流電圧が印加され、W相、U相の線材と、V相の線材およびステータコア2との間に生じる放電量が放電量計測部5により計測される。
第2実施形態では、1回目と2回目の絶縁検査において、U相、V相、W相のいずれかの線材の皮膜が所定の品質基準を満たさない規格外の製品であると判定された場合、その製品は廃却されることとなる。
以上説明したように、第2実施形態では、絶縁検査の際、U相、V相、W相のうちいずれか2つの相の線材と第1端子31とが電気的に接続され、且つ、他の1つの相の線材およびステータコア2と第2端子32とが電気的に接続された状態となるようにする。これにより、U相、V相、W相の各線材およびステータコア2の全てを第1端子31または第2端子32と電気的に接続することで、浮遊電位を無くすことが可能である。そのため、第2実施形態の絶縁検査装置1およびその方法も、第1実施形態と同様に、過検知を防ぎ、絶縁検査の精度を向上することができる。
また、第2実施形態による絶縁検査の方法は、第1比較例の絶縁検査の方法と比べて、検査回数が少なくなるので、絶縁検査にかかる時間を短くすることができる。
さらに、第2実施形態による絶縁検査の方法は、第1実施形態の絶縁検査の方法と比べても、検査回数をより少なくすることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態について説明する。第3実施形態は、第1実施形態等に対して絶縁検査装置1による検査方法の一部を変更したものであり、その他については第1実施形態等と同様であるため、第1実施形態等と異なる部分についてのみ説明する。
なお、図6に示すように、第3実施形態では、U相の線材、V相の線材、および、W相の線材はそれぞれ並列結線されるものとする。以下の説明において、U相の線材のうち、並列結線される一方の線材をU1の線材と呼び、他方の線材をU2の線材と呼ぶ。V相の線材のうち、並列結線される一方の線材をV1の線材と呼び、他方の線材をV2の線材と呼ぶ。W相の線材のうち、並列結線される一方の線材をW1の線材と呼び、他方の線材をW2の線材と呼ぶ。
図7を参照しつつ、第3実施形態の絶縁検査装置1による絶縁検査の方法と、第2比較例の絶縁検査の方法を対比して説明する。なお、第2比較例は、U相の線材、V相の線材、W相の線材がそれぞれ並列結線されている線材に対する一般的な絶縁検査の方法を示している。
まず、第2比較例による絶縁検査の方法を説明する。
第2比較例では、1回目〜3回目で相間の絶縁検査が行われ、4回目〜6回目で相内の絶縁検査が行われ、7回目で対地の絶縁検査が行われる。
具体的には、1回目で、U1、U2の線材とV1、V2の線材との絶縁検査が行われる。1回目の絶縁検査では、切替部4の動作により、電源部3の第1端子31とU1、U2の線材とが電気的に接続され、電源部3の第2端子32とV1、V2の線材とが電気的に接続される。そして、電源部3からU1、U2の線材とV1、V2の線材とに交流電圧が印加され、U1、U2の線材とV1、V2の線材との間に生じる放電量が放電量計測部5により計測される。
なお、1回目の絶縁検査では、W1、W2の線材とステータコア2が非測定部位となる。そのため、その非測定部位に浮遊電位が存在すると、そこから測定部位へ放電が誘発され、放電が増える傾向にある。
続いて、2回目で、V1、V2の線材とW1、W2相の線材との絶縁検査が行われる。3回目で、W1、W2の線材とU1、U2の線材との絶縁検査が行われる。なお、2回目と3回目の絶縁検査は、1回目の絶縁検査の説明に対し、U、V、Wが異なるのみであるので、説明を省略する。
4回目で、U1の線材とU2の線材との絶縁検査が行われる。4回目の絶縁検査では、切替部4の動作により、電源部3の第1端子31とU1の線材とが電気的に接続され、電源部3の第2端子32とU2の線材とが電気的に接続される。そして、電源部3からU1の線材とU2の線材とに交流電圧が印加され、U1の線材とU2の線材との間に生じる放電量が放電量計測部5により計測される。
なお、4回目の絶縁検査では、V1、V2、W1、W2の線材とステータコア2が非測定部位となる。そのため、その非測定部位に浮遊電位が存在すると、そこから測定部位へ放電が誘発され、放電が増える傾向にある。
続いて、5回目で、V1の線材とV2相の線材との絶縁検査が行われる。6回目で、W1の線材とW2の線材との絶縁検査が行われる。なお、5回目と6回目の絶縁検査は、4回目の絶縁検査の説明に対し、U、V、Wが異なるのみであるので、説明を省略する。
7回目で、U相、V相、W相の線材とステータコア2との絶縁検査が行われる。7回目の絶縁検査では、切替部4の動作により、電源部3の第1端子31とU1、U2、V1、V2、W1、W2の線材とが電気的に接続され、電源部3の第2端子32とステータコア2とが電気的に接続される。そして、電源部3からU1、U2、V1、V2、W1、W2の線材とステータコア2とに交流電圧が印加され、U1、U2、V1、V2、W1、W2の線材とステータコア2との間に生じる放電量が放電量計測部5により計測される。
第2比較例では、1回目〜7回目の絶縁検査において、U1、U2、V1、V2、W1、W2のいずれかの線材の皮膜が所定の品質基準を満たさない規格外の製品であると判定された場合、その製品は廃却されることとなる。
次に、第3実施形態による絶縁検査の方法を説明する。
第3実施形態では、1回目と2回目で相間の絶縁検査と対地の絶縁検査とが同時に行われ、3回目で相内の絶縁検査と対地の絶縁検査とが同時に行われる。
具体的には、1回目で、V相、W相の線材と、U相の線材およびステータコア2との絶縁検査が行われる。1回目の絶縁検査では、切替部4の動作により、電源部3の第1端子31とV1、V2、W1、W2の線材とが電気的に接続され、電源部3の第2端子32とU1、U2の線材およびステータコア2とが電気的に接続される。そして、電源部3からV1、V2、W1、W2の線材と、U1、U2の線材およびステータコア2とに交流電圧が印加され、V1、V2、W1、W2の線材と、U1、U2の線材およびステータコア2との間に生じる放電量が放電量計測部5により計測される。
次に、2回目で、W1、W2、U1、U2の線材と、V1、V2の線材およびステータコア2との絶縁検査が行われる。2回目の絶縁検査では、切替部4の動作により、電源部3の第1端子31とW1、W2、U1、U2の線材とが電気的に接続され、電源部3の第2端子32とV1、V2の線材およびステータコア2とが電気的に接続される。そして、電源部3からW1、W2、U1、U2の線材と、V1、V2の線材およびステータコア2とに交流電圧が印加され、W1、W2、U1、U2の線材と、V1、V2の線材およびステータコア2との間に生じる放電量が放電量計測部5により計測される。
最後に、3回目で、U1、V1、W1の線材と、U2、V2、W2の線材およびステータコア2との絶縁検査が行われる。3回目の絶縁検査では、切替部4の動作により、電源部3の第1端子31とU1、V1、W1の線材とが電気的に接続され、電源部3の第2端子32とU2、V2、W2の線材およびステータコア2とが電気的に接続される。そして、電源部3からU1、V1、W1の線材と、U2、V2、W2の線材およびステータコア2とに交流電圧が印加され、U1、V1、W1の線材と、U2、V2、W2の線材およびステータコア2との間に生じる放電量が放電量計測部5により計測される。
第3実施形態では、1回目〜3回目の絶縁検査において、U1、U2、V1、V2、W1、W2のいずれかの線材の皮膜が所定の品質基準を満たさない規格外の製品であると判定された場合、その製品は廃却されることとなる。
このように、第3実施形態による絶縁検査の方法は、第2比較例の絶縁検査の方法と比べて、検査回数が少なくなるので、絶縁検査にかかる時間を短くすることができる。
なお、上述した第3実施形態の1回目と2回目の配線の接続状態を、第1の並列結線用測定状態と呼ぶこととする。すなわち、第1の並列結線用測定状態とは、U相、V相、W相のうちいずれか2つの相でそれぞれ並列結線された線材と第1端子31とが電気的に接続され、且つ、他の1つの相で並列結線された線材およびステータコア2と第2端子32とが電気的に接続された状態である。
また、上述した第3実施形態の3回目の配線の接続状態を、第2の並列結線用測定状態と呼ぶこととする。すなわち、第2の並列結線用測定状態とは、U相、V相、W相の全ての相において並列結線された一方側の線材と第1端子31とが電気的に接続され、且つ、U相、V相、W相の全ての相において並列結線された他方側の線材およびステータコア2と第2端子32とが電気的に接続された状態である。
第1の並列結線用測定状態と第2の並列結線用測定状態のいずれも、非測定部位が生じることが無い。
以上説明した第3実施形態では、絶縁検査の際、制御部7が切替部4を制御し、上述した第1の並列結線用測定状態と第2の並結線用測定状態とする。これにより、第3実施形態の絶縁検査装置1およびその方法は、第2比較例として説明した一般的な検査方法に比べて、検査回数を少なくすることが可能である。したがって、第3実施形態の絶縁検査装置1およびその方法は、浮遊電位を無くすことで絶縁検査の精度を向上すると共に、絶縁検査にかかる時間を短くすることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態について説明する。第4実施形態は、第1実施形態等に対して絶縁検査装置1の構成の一部と、その検査方法の一部を変更したものであり、その他については第1実施形態等と同様であるため、第1実施形態等と異なる部分についてのみ説明する。
図8に示すように、第4実施形態の絶縁検査装置1は、湿度検出部12を備えている。湿度検出部12は、U相、V相、W相の各線材およびステータコア2が設置される環境湿度または線材の皮膜の吸湿度を検出するものである。以下の説明では、環境湿度または線材の皮膜の吸湿度を、単に「湿度」ということがある。また、湿度検出部12により検出された湿度を「検出湿度」ということがある。
第4実施形態の絶縁検査装置1では、その検出湿度に基づき、電源部3から線材に対する電圧の印加開始から絶縁判定部6が線材の絶縁状態の良否を判定するまでの判定時間が設定される。その判定時間は、検出湿度が所定の値より低いときの判定時間よりも、検出湿度が所定の値より高いときの判定時間が長く設定される。なお、所定の値は、実験などにより設定されるものであり、例えば40〜60%の間に設定される。
ここで、検出湿度に応じて判定時間を変える意義について、図9のグラフを参照して説明する。図9は、複数の線材について、湿度の影響による放電回数の変化を示した実験結果である。
図9の縦軸は、放電回数を示している。放電回数とは、第1実施形態で説明した放電量と同一である。すなわち、放電回数とは、放電量計測部5により算出された電荷量が所定の大きさ以上であり、且つ、交流により電荷が移動する頻度が所定の頻度以上となるものを放電と見做したとき、その放電の所定時間ごとの回数をいう。
図9の横軸は、電源部3から線材に対する電圧の印加開始から経過した時間を示している。なお、この実験において、電源部3から線材に対して印加する電圧は、湿度に応じて変化させていないものとする。
図9では、湿度検出部12により検出される「検出湿度」が低湿度の場合の放電回数の推移を、クロスハッチングを付した棒グラフにて示している。また、「検出湿度」が中湿度の場合の放電回数の推移を、ハッチングを付した棒グラフにて示している。また、「検出湿度」が高湿度の場合の放電回数の推移を、白抜きの棒グラフにて示している。
クロスハッチングを付した棒グラフにて示されるように、低湿度の場合、時刻t1では、放電回数が所定の規格値に近い値となっている。時刻t2以降は、放電回数が非常に小さい値となっている。なお、所定の規格値は、例えば、回転電機の生涯寿命などを考慮して設定される値である。
ハッチングを付した棒グラフと白抜きの棒グラフにて示されるように、中湿度または高湿度の場合、電圧の印加開始から時刻t5まで、放電回数が所定の規格値を超えている。時刻t6以降、放電回数が所定の規格値を下回り、時刻t10では、放電回数が非常に小さい値となっている。
図9のクロスハッチングを付した棒グラフにて示されるように、湿度が低いときは、放電開始から放電回数が小さくなるまでの時間が短い。それに対し、図9のハッチングを付した棒グラフと白抜きの棒グラフにて示されるように、湿度が高いときは、放電開始から放電回数が小さくなるまでの時間が長くなる。そこで、第4実施形態では、湿度が所定の値より低いときの判定時間よりも、湿度が所定の値より高いときの判定時間を長く設定する構成としている。これにより、湿度が所定の値より高いときであっても、放電量計測部5で計測される放電回数が時間経過とともに収束する。したがって、この絶縁検査装置1および方法は、湿度の影響を受けることなく、過検知を防ぎ、絶縁検査の精度を向上することができる。一方、湿度が所定の値より低いときは、判定時間を短く設定することで、絶縁検査にかかる時間を短くすることができる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。
(1)上記各実施形態では、絶縁検査装置1は、回転電機が備える電機子としてのステータコア2に組み付けられる線材の皮膜の絶縁状態を検査するものとして説明したが、これに限らない。絶縁検査装置1は、回転電機が備える電機子としてのロータコアに組み付けられる線材の皮膜の絶縁状態を検査するものであってもよい。
(2)上記第1実施形態では、U相を構成する複数の線材と、V相を構成する複数の線材と、W相を構成する複数の線材は、いずれも直列結線された状態で、且つ、中性点で結線される前の状態で絶縁検査するものとして説明したが、これに限らない。U相を構成する複数の線材と、V相を構成する複数の線材と、W相を構成する複数の線材は、いずれも直列結線される前の状態で、且つ、中性点で結線される前の状態で絶縁検査してもよい。
(3)上記第3実施形態では、U相の線材、V相の線材、および、W相の線材がそれぞれ2並列結線されるものについて説明したが、これに限らず、3並列結線、4並列結線など、多数の並列結線に適用することができる。
(4)上記実施形態では、線材がY結線されるものについて説明したが、これに限らず、Δ結線、ΔY結線、YΔ結線、ΔΔ結線、YY結線などに適用することができる。
(5)上記第4実施形態では、検出湿度が所定の値より低いときの判定時間よりも、検出湿度が所定の値より高いときの判定時間を長く設定したが、これに限らない。検出湿度が所定の値より低いときの印加電圧よりも、検出湿度が所定の値より高いときの印加電圧を低く設定してもよい。なお、そのときの印加電圧は、所定の湿度(例えば40〜60%)を超えたときに、低下率を大きくしてもよい。
1 絶縁検査装置
2 ステータコア
3 電源部
4 切替部
5 放電量計測部
6 絶縁判定部
7 制御部
21 スロット
31 第1端子
32 第2端子

Claims (8)

  1. 回転電機の電機子のコア(2)の有するスロット(21)に挿入された複数の線材の皮膜の絶縁状態をU相の線材とV相の線材とW相の線材とが結線される前の状態で検査する絶縁検査装置において、
    第1端子(31)と第2端子(32)とを有する電源部(3)と、
    U相、V相、W相の各線材および前記コアに対する前記第1端子および前記第2端子の電気的な接続状態と遮断状態とを切り替える切替部(4)と、
    U相、V相、W相の各線材および前記コアのうち前記第1端子に電気的に接続された部材と前記第2端子に電気的に接続された部材との間に生じる放電量を計測する放電量計測部(5)と、
    前記放電量計測部により計測された放電量に基づき、線材の皮膜が所定の品質基準を満たす規格内の製品であるか否かを判定する絶縁判定部(6)と、
    U相、V相、W相の各線材および前記コアのいずれも前記第1端子および前記第2端子の両方に対し絶縁状態になることなく、U相、V相、W相の各線材および前記コアの全てが前記第1端子または前記第2端子と電気的に接続されるように前記切替部を制御する制御部(7)と、を備える絶縁検査装置。
  2. 前記制御部は、U相、V相、W相のうちいずれか2つの相の線材と前記第1端子とが電気的に接続され、且つ、他の1つの相の線材および前記コアと前記第2端子とが電気的に接続された状態となるように前記切替部を制御する、請求項1に記載の絶縁検査装置。
  3. U相の線材、V相の線材、W相の線材はそれぞれ並列結線されるものであり、
    前記制御部は、
    U相、V相、W相のうちいずれか2つの相でそれぞれ並列結線された線材と前記第1端子とが電気的に接続され、且つ、他の1つの相で並列結線された線材および前記コアと前記第2端子とが電気的に接続された状態となるように前記切替部を制御して第1の並列結線用測定状態とし、
    U相、V相、W相の全ての相において並列結線された一方側の線材と前記第1端子とが電気的に接続され、且つ、U相、V相、W相の全ての相において並列結線された他方側の線材および前記コアと前記第2端子とが電気的に接続された状態となるように前記切替部を制御して第2の並列結線用測定状態とする、請求項1に記載の絶縁検査装置。
  4. U相の線材、V相の線材、W相の線材はそれぞれ直列結線されるものであり、
    前記制御部は、
    U相、V相、W相のうちいずれか1つの相の線材と前記第1端子とが電気的に接続され、且つ、他の2つの相の線材および前記コアと前記第2端子とが電気的に接続された状態となるように前記切替部を制御して第1の直列結線用測定状態とし、
    U相、V相、W相の全ての線材と前記第1端子とが電気的に接続され、且つ、前記コアと前記第2端子とが電気的に接続された状態となるように前記切替部を制御して第2の直列結線用測定状態とする、請求項1に記載の絶縁検査装置。
  5. 前記絶縁検査装置は、U相、V相、W相の各線材および前記コアが設置される環境湿度または線材の皮膜の吸湿度を検出する湿度検出部(12)をさらに備え、
    前記電源部から線材に対する電圧の印加開始から前記絶縁判定部が線材の絶縁状態の良否を判定するまでの判定時間に関し、環境湿度または吸湿度が所定の値より低いときの判定時間よりも、環境湿度または吸湿度が所定の値より高いときの判定時間を長く設定するように構成されている、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の絶縁検査装置。
  6. 回転電機の電機子のコア(2)の有するスロット(21)に挿入された複数の線材の皮膜の絶縁状態をU相の線材とV相の線材とW相の線材とが結線される前の状態で検査する絶縁検査装置において、
    第1端子(31)と第2端子(32)とを有する電源部(3)と、
    U相、V相、W相の各線材および前記コアに対する前記第1端子および前記第2端子の電気的な接続状態と遮断状態とを切り替える切替部(4)と、
    U相、V相、W相の各線材および前記コアのうち前記第1端子に電気的に接続された部材と前記第2端子に電気的に接続された部材との間に生じる放電量を計測する放電量計測部(5)と、
    前記放電量計測部により計測された放電量に基づき、線材の皮膜が所定の品質基準を満たす規格内の製品であるか否かを判定する絶縁判定部(6)と、
    U相、V相、W相の各線材および前記コアが設置される環境湿度または線材の皮膜の吸湿度を検出する湿度検出部(12)と、を備え、
    前記電源部から線材に対する電圧の印加開始から前記絶縁判定部が線材の絶縁状態の良否を判定するまでの判定時間に関し、環境湿度または吸湿度が所定の値より低いときの判定時間よりも、環境湿度または吸湿度が所定の値より高いときの判定時間を長く設定するように構成されている、絶縁検査装置。
  7. 回転電機の電機子のコア(2)の有するスロット(21)に挿入された複数の線材の皮膜の絶縁状態をU相の線材とV相の線材とW相の線材とが結線される前の状態で検査する絶縁検査方法において、
    電源部(3)が有する第1端子(31)および第2端子(32)の両方に対しU相、V相、W相の各線材および前記コアのいずれも絶縁状態になることなく、U相、V相、W相の各線材および前記コアの全てが前記第1端子または前記第2端子と電気的に接続されている状態にすることと、
    前記電源部からU相、V相、W相の各線材および前記コアに電圧を印加し、U相、V相、W相の各線材および前記コアのうち前記第1端子に電気的に接続された部材と前記第2端子に電気的に接続された部材との間に生じる放電量を計測することを含む絶縁検査方法。
  8. 回転電機の電機子のコア(2)の有するスロット(21)に挿入された複数の線材の皮膜の絶縁状態をU相の線材とV相の線材とW相の線材とが結線される前の状態で検査する絶縁検査方法において、
    電源部(3)が有する第1端子(31)または第2端子(32)に対しU相、V相、W相の各線材および前記コアが電気的に接続されている状態にすることと、
    U相、V相、W相の各線材および前記コアが設置される環境湿度または線材の皮膜の吸湿度を検出することと、
    前記電源部から線材に対する電圧の印加開始から絶縁判定部が線材の絶縁状態の良否を判定するまでの判定時間に関し、環境湿度または吸湿度が所定の値より低いときの判定時間よりも、環境湿度または吸湿度が所定の値より高いときの判定時間を長く設定することと、
    前記電源部からU相、V相、W相の各線材および前記コアに電圧を印加し、U相、V相、W相の各線材および前記コアのうち前記第1端子に電気的に接続された部材と前記第2端子に電気的に接続された部材との間に生じる放電量を計測することを含む絶縁検査方法。
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