JP2018009835A - インパルス試験方法およびインパルス試験装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】モータのインパルス試験において、測定対象となる1つの相のコイルのみのインダクタンスを大きくし、測定対象となる1つの相のコイルのみの絶縁性を測定することを目的とする。【解決手段】複数のコイル21を備えたモータ1において、モータの1つの相のコイル21のみと磁路を形成する磁性体コア22を設置するステップと、1つの相のコイル21に電圧パルスを印加するステップと、1つの相のコイル21から発生する部分放電に基づく信号を検知するステップとを備えたものである。【選択図】図3
Description
この発明は、モータのコイル巻線の絶縁試験であるインパルス試験方法おびその装置に関する。
一般のモータにおいては、U相、V相およびW相のコイルがY結線またはデルタ結線(Δ結線)されている。このモータをインバータで駆動した場合、立ち上がり時間の短い電圧がこれらのコイルに印加されるため、高電圧接続側となるコイルに高い電圧が印加される。インパルス試験では、この高電圧接続側となるコイルの絶縁健全性を検査している。
インパルス試験においては、パルス電源から試験対象となるコイルにパルス状の電圧が印加される。コイルのインダクタンスが小さい場合、印加された電圧パルスのパルス幅が短くなり、絶縁不良部に起因する放電(部分放電)が発生する確率が小さくなるという問題があった。その結果、インパルス試験において、絶縁不良に起因する部分放電が検知されずに、正しい絶縁健全性を計れないという問題があった。
そこで、コイルのインダクタンスを大きくする方法として、ステータの絶縁不良検査時にダミーロータをそのステータに挿入する方法が開示されていた(例えば、特許文献1参照)。
インパルス試験において、測定対象となるコイル以外にもパルス状の電圧が印加されると、測定対象以外のコイルで部分放電が発生して正しい絶縁健全性が計れない場合がある。従来のダミーロータを挿入する方法は、確かにコイルのインダクタンスを大きくすることはできるが、試験対象となるコイルのみに高い電圧を印加することができなかった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、モータのインパルス試験において、測定対象となるコイルのみのインダクタンスを大きくし、測定対象となるコイルのみの絶縁性を測定することを目的とする。
この発明に係るモータのインパルス試験方法は、複数のコイルを備えたモータにおいて、モータの1つの相のコイルのみと磁路を形成する磁性体コアを設置するステップと、1つの相のコイルに電圧パルスを印加するステップと、1つの相のコイルから発生する部分放電に基づく信号を検知するステップとを備えたものである。
また、この発明に係るモータのインパルス試験装置は、複数のコイルを備えたモータに対して、モータの1つの相のコイルのみと磁路を形成する磁性体コアと、1つの相のコイルに電圧パルスを印加する電源と前記1つの相のコイルの近傍に設置されるセンサとを備えたものである。
この発明は、測定対象となる1つの相のコイルのみと磁路を形成する磁性体コアを設置し、測定対象となる1つの相のコイルに電圧パルスを印加するので、検査対象となる1つの相のコイルのみのインダクタンスを大きくし、測定対象となる1つの相のコイルのみの絶縁性を測定することができる。
図1は、この発明を実施するための実施の形態1において、測定対象であるモータの模式図である。また、図2は、モータの横断面図である。図1および2において、モータ1は、円環状のステータ2と、ステータ2の内側に微小なギャップを介して配置されステータ2に対して回転可能なロータ3と、ロータ3と一体となったシャフト(回転軸)4とで構成されている。
ステータ2は、円環状のコアバック部5とこのコアバック部5から径方向の内側に延び周方向に9個のスロット6で等間隔に区分けされたティース7とを有するステータ鉄心8、およびスロット6内に装着されたステータ巻線9で構成されている。ティース7とそのティース7に巻かれたステータ巻線9とで1つのコイル21が構成されている。なお、図1において、ステータ巻線9は省略されている。
コイル21は、ティース7にU相のステータ巻線9が巻かれたU相コイル、ティース7にV相のステータ巻線9が巻かれたV相コイル、およびティース7にW相のステータ巻線9が巻かれたW相コイルの3相のコイルで構成されている。
ロータ3は、ロータ鉄心10およびこのロータ鉄心10に埋め込まれた9個の永久磁石(図示せず)で構成されている。
図3は、本実施の形態におけるインパルス試験装置の磁性体コアが設置されたステータの模式図である。また、図4は、インパルス試験装置の磁性体コアが設置されたステータの横断面図である。さらに、図5は、インパルス試験装置の磁性体コアが設置されたステータの縦断面図である。図3において、試験対象となるモータからロータおよびシャフトを取り除いたステータ2の1つの相のコイルが測定対象となる。例として、U相コイルを測定対象として説明する。なお、ステータ2のステータ鉄心8の電位は、接地されず電気的には浮いた状態とする。3つのU相コイルそれぞれに対して、そのコイルの軸方向に平行なティースの内径側と軸方向に平行なコアバック部の外径側との間に磁性体コア22が配置される。
この磁性体コア22は、U字状の形状であり、U相コイルと磁路を形成するように配置されている。言い換えると、磁性体コア22はギャップを備えており、そのギャップに測定対象となるU相コイルが配置されている。磁性体コア22は、例えば電磁鋼板やフェライトなどの磁性体で構成されている。図4および図5に示すように、磁性体コア22とティースの内径側およびコアバック部の外径側とは密着されているのが好ましい。例えば、磁性体コア22の内径側の面は、ティース7の内径面に密着するような曲面とする、あるいは磁性体コア22の外径側の面は、コアバック部5の外径面に密着するような曲面とすることが好ましい。ただし、磁性体コア22とティースの内径側およびコアバック部の外径側との間に数百μm程度の隙間があってもよい。なお、図3および図4においても、図1と同様にステータ巻線は省略されている。
このように構成されたインパルス試験において、測定対象となるU相コイルのコイル巻線に電圧が印加されたときにU相コイルで発生する磁束は、U相コイルのティース、磁性体コア22の内径側部分、磁性体コア22の外径側部分およびU相コイルのコアバック部の外径部分という経路で磁路が形成される。
図6は、本実施の形態におけるインパルス試験の結線を示す回路図である。本実施の形態では、U相、V相およびW相のコイルがY結線されており、それが3つ並列接続されたモータを用いて説明する。なお、U相、V相およびW相のコイルの特性(インダクタンス、抵抗など)は同じとする。図6に示すように、測定対象となる3つのU相コイルのステータ巻線をインパルス試験用の電源11の高電圧側に接続する。V相およびW相コイルのステータ巻線は、電源11の接地側に接続する。接地側の配線には、電流検出器12が接続されている。また、試験対象であるU相コイルの近傍にはアンテナ13が設置されている。電流検出器12およびアンテナ13には、それぞれフィルタ14、増幅器15および信号処理部16が接続されている。電流検出器12およびアンテナ13は、部分放電によって生じる部分放電電流および電磁波を検知するセンサとしてそれぞれ機能する。
電源11からインパルス試験のためのパルス状の電圧がU相コイルに印加される。U相コイルのステータ巻線に絶縁皮膜の損傷、ステータ巻線の巻始めと巻終わりの接触などの絶縁異常が存在すれば、このパルス状の電圧印加によってU相コイルに部分放電が発生する。この部分放電で発生する部分放電電流を電流検出器12で、同時に放射される電磁波をアンテナ13でそれぞれ検出する。
ここで、インパルス試験用の電源11からモータに印加される電圧を相間電圧、U相コイル、V相コイルおよびW相コイルの両端にかかる電圧をU相電圧、V相電圧およびW相電圧と定義する。また、相間電圧がU相電圧、V相電圧およびW相電圧に分配されたときのそれぞれの電圧を総称して分担電圧と呼ぶ。インパルス試験用の電源11は、一般に高電圧で充電したコンデンサとスイッチとで構成されている。このスイッチがONになると、相間電圧は、電圧が急峻に立ち上がり、電圧が立ち上がった後は振動波形となる。
このように構成されたインパルス試験装置における部分放電の検出方法について説明する。始めに、本実施の形態のようにU相コイルに密接させて磁性体コア22を設置していない場合の相間電圧、U相電圧、V相電圧およびW相電圧の関係を説明する。
図7は、本実施の形態における、磁性体コア22がない場合の電圧の時間変化を示す特性図である。図7において、縦軸は電圧、横軸は時間である。図7に示す太い実線31は相間電圧、細い実線32はU相電圧、波線33はV相電圧およびW相電圧である。
図7に示すように、相間電圧のピークに達するまでの立ち上がり部分では、一般にモータは高周波等価回路となりコイルの静電容量が支配的となるため、モータの相間の静電容量と対地に対するU相コイルの静電容量との比で相間電圧とU相電圧とが決まる。最初のピークから後は、U相コイルのインダクタンスとV相およびW相コイルのインダクタンスとの比率で分担電圧が決まる。
具体的には、各コイルのインダクタンスは等しいとしてそのインダクタンスをLとすると、U相コイルのインダクタンスはLとなりU相コイルから見てV相コイルとW相コイルとは並列に接続されているので0.5Lとなる。相間電圧から見たモータのインダクタンスはL+0.5L=1.5Lとなる。したがって、U相電圧は相間電圧に対してL/1.5Lとなり、相間電圧の約0.67倍となる。V相電圧およびW相電圧は、相間電圧に対して、0.5L/1.5Lとなり、相間電圧の約0.33倍となる。
上述のとおり、相間電圧のピークに達するまでの立ち上がり部分では、コイルの静電容量(キャパシタンス)が支配的な等価回路からコイルのインダクタンスが支配的な等価回路へと変化する部分であり、キャパシタンスとインダクタンスとの両方の影響を受ける。ここで、パルス幅は、最初のピーク電圧を100%としたときに、最初のピークに達するまでの立ち上がり部分で電圧が50%となる時刻から最初のピークの後に立ち下がる部分で電圧が50%となる時刻までの時間とする。
図8は、本実施の形態における、磁性体コア22を設置した場合の電圧の時間変化を示す特性図である。図8において、縦軸は電圧、横軸は時間である。図8に示す太い実線31は相間電圧、細い実線32はU相電圧、波線33はV相電圧およびW相電圧である。
図8に示すように、U相電圧はU相コイルのインダクタンスとV相およびW相コイルのインダクタンスとの比率で分担電圧が決まる。本実施の形態のように、U相コイルに密接させて磁性体コア22を設置した場合、U相コイルのインダクタンスは、他のV相コイルおよびW相コイルのインダクタンスより大きくなる。また、相間電圧から見たモータのインダクタンスは大きくなるので印加電圧の立ち下がりが遅くなり、パルス幅が増加している。
具体的には、磁性体コア22を設置することによりU相コイルのインダクタンスが大きくなり仮に1.5Lになったとする。U相コイルから見てV相コイルとW相コイルとは並列に接続されているので0.5Lとなり、相間電圧から見たインダクタンスは1.5L+0.5L=2Lとなる。したがって、U相電圧は相間電圧に対して1.5L/2Lとなり、相間電圧の約0.75倍となる。V相電圧およびW相電圧は相間電圧に対して、0.5L/2Lとなり、相間電圧の約0.25倍となる。
つまり、磁性体コアを設置することにより、U相電圧は相間電圧の0.67倍から0.75倍へと増大し、V相電圧およびW相電圧は相間電圧の0.33倍から0.25倍へと減少する。
このように、本実施の形態においては、測定対象となるU相コイルのみに磁路を形成する磁性体コアを設置することにより、測定対象となるU相コイルのみのインダクタンスを大きくすることができる。その結果、測定対象となるコイルのみの絶縁性を測定することができる。
なお、U相コイルのインパルス試験が終了した後に、V相コイルまたはW相コイルのインパルス試験をするために図3に示した3つの磁性体コア22をそれぞれ次の測定対象となるV相コイルまたはW相コイルに対して設置すればよい。
次に、測定対象となるU相コイルのみのインダクタンスを大きくすることにより部分放電の検出精度が向上することについて説明する。
図9は、インパルス試験における印加電圧のパルス幅とコイル巻線で発生する部分放電開始電圧との関係を示した特性図である。図9は、コイル巻線となる線径がφ1.5mmのエナメル線を1点で接触交差させたサンプルにパルス幅の異なるパルス状の電圧を印加し、その電圧を徐々に上昇させて部分放電が発生したときの電圧を放電開始電圧としてプロットしたものである。
図9に示すように、パルス幅が10μs以下の領域で、部分放電開始電圧が上昇する。部分放電の発生には、放電が発生し得る場所に宇宙線などの放射線によって発生する初期電子と言われる放電の元となる電子の存在が必要である。パルス幅が10μs以下と短く1点接触としたサンプルにおいては、パルス幅が10μs以下と短い場合、初期電子の存在確率が低くなり、部分放電開始電圧は上昇する。なお、交流電圧のようにパルス幅が長く、多点接触のサンプルの場合は、部分放電開始電圧の上昇という現象は発生しにくい。
測定対象となるコイルのインダクタンスが小さい場合、実際にコイルに印加される電圧パルスのパルス幅は短くなる。例えば、インパルス試験において、本実施の形態で示した磁性体コア22を設置していない場合、測定対象となるU相コイルのインダクタンスは小さいので、図9のL1で示すパルス幅になるとすると、その時の放電開始電圧はV1となる。一方、本実施の形態で示した磁性体コア22を設置した場合、測定対象となるU相コイルのインダクタンスは大きくなるのでパルス幅はL2となり、放電開始電圧はV1より低いV2となる。つまり、部分放電が同じ箇所で起こる場合(この例では、エナメル線が1点で接触交差した部分)、パルス幅が短くなると放電開始電圧は上昇するため、パルス幅が短いほど高い電圧を印加しなければ部分放電が検出できないことがわかる。
しかしながら、相間や対地間での印加電圧の制限でコイルに印加できる上限電圧が決まるため、V1以上の電圧を印加することができない場合がある。本実施の形態のように、測定対象となるコイルのみのインダクタンスを大きくすることにより、実際にコイルに印加される電圧のパルス幅を長くすることができ、放電開始電圧を低下させることができる。
以上説明したように、本実施の形態においては、測定対象となる1つのコイルのみと磁路を形成する磁性体コアを設置しているので、測定対象となるコイルのみのインダクタンスを大きくすることができる。そのため、測定対象となるコイルの分担電圧を高くすることができると共に、実際に測定対象となるコイルに印加される電圧のパルス幅を長くすることができるので、放電開始電圧を低下させることができる。その結果、測定対象となるコイルのみの絶縁性を測定することができる。
実施の形態2.
モータでは、モータの保護の目的や固定部材としてステータの外周にフレームを備える場合がある。その場合、ステータのステータ鉄心の外周部は露出していないので、実施の形態1で示した形状の磁性体コアが使えない場合がある。実施の形態2では、フレームを備えたモータに用いることができるインパルス試験装置を説明する。
モータでは、モータの保護の目的や固定部材としてステータの外周にフレームを備える場合がある。その場合、ステータのステータ鉄心の外周部は露出していないので、実施の形態1で示した形状の磁性体コアが使えない場合がある。実施の形態2では、フレームを備えたモータに用いることができるインパルス試験装置を説明する。
図10は、本実施の形態におけるインパルス試験装置の磁性体コアが設置されたステータの模式図である。また、図11は、インパルス試験装置の磁性体コアが設置されたステータの横断面図である。本実施の形態におけるモータは、ステータ鉄心8の外周にフレーム30を備えている。図10において、試験対象となるモータからロータおよびシャフトを取り除いたステータ2の1つの相のコイルが測定対象となる。例として、実施の形態1と同様にU相コイルを測定対象として説明する。なお、ステータ2のステータ鉄心8の電位は、接地されず電気的には浮いた状態とする。3つのU相コイルそれぞれに対して、そのコイルの軸方向に平行なティース7の内径側とコアバック部5の端部との間に磁性体コア22が配置される。磁性体コア22とティース7およびコアバック部5の端部とは、密着されているのが好ましい。
このように構成されたインパルス試験において、測定対象となるU相コイルのコイル巻線に電圧が印加されたときにU相コイルで発生する磁束は、U相コイルのティース、磁性体コア22の内径側部分およびU相コイルのコアバック部の端部という経路で磁路が形成される。その結果、測定対象となるU相コイルのみに磁路を形成する磁性体コアを設置することにより、測定対象となるU相コイルのみのインダクタンスを大きくすることができる。
本実施の形態においては、実施の形態1と同様に、測定対象となるコイルの分担電圧を高くすることができると共に、実際に測定対象となるコイルに印加される電圧のパルス幅を長くすることができるので、放電開始電圧を低下させることができる。その結果、測定対象となるコイルのみの絶縁性を測定することができる。
なお、本実施の形態においては、図10に示すように、片側のコアバック部の端部と磁性体コアとを密着させているが、両方のコアバック部の端部とも接触させる構造でもよい。図10に示す構造であれば、磁性体コアを一方から挿入すれことができる。両方のコアバック部の端部と接触させる場合は、ティースと接触させる部分を短くした2つの磁性体コアを用意し、それぞれの磁性体コアをステータ鉄心の両側から挿入すればよい。
実施の形態3.
フレームを備えたモータにおいて、コアバック部の端部の上をステータ巻線が経由するなど、磁性体コアをコアバック部に密着させることが困難なモータ構造もあり得る。実施の形態3では、磁性体コアをコアバック部に密着させることが困難な構造のモータに用いることができるインパルス試験装置を説明する。
フレームを備えたモータにおいて、コアバック部の端部の上をステータ巻線が経由するなど、磁性体コアをコアバック部に密着させることが困難なモータ構造もあり得る。実施の形態3では、磁性体コアをコアバック部に密着させることが困難な構造のモータに用いることができるインパルス試験装置を説明する。
図12は、本実施の形態におけるインパルス試験装置の磁性体コアが設置されたステータの模式図である。また、図13は、インパルス試験装置の磁性体コアが設置されたステータの横断面図である。本実施の形態におけるモータは、ステータ鉄心8の外周にフレーム30を備えている。図12において、試験対象となるモータからロータおよびシャフトを取り除いたステータ2の1つの相のコイルが測定対象となる。例として、実施の形態1と同様にU相コイルを測定対象として説明する。なお、ステータ2のステータ鉄心8の電位は、接地されず電気的には浮いた状態とする。図12に示すように、本実施の形態における磁性体コア22は、3つのU相コイルそれぞれのティース7の内径側に同時に密着するように構成されたものである。本実施の形態のように、U相コイルが3つある場合、磁性体コア22は断面がY型となる。磁性体コア22とティース7とは密着されているのが好ましい。
このように構成されたインパルス試験において、測定対象となるU相コイルのコイル巻線に電圧が印加されたときにU相コイルで発生する磁束は、U相コイルのティース、磁性体コア22、別のU相コイルのティースおよびコアバック部という経路で磁路が形成される。その結果、測定対象となるU相コイルのみに磁路を形成する磁性体コアを設置することにより、測定対象となるU相コイルのみのインダクタンスを大きくすることができる。
本実施の形態においては、実施の形態1と同様に、測定対象となるコイルの分担電圧を高くすることができると共に、実際に測定対象となるコイルに印加される電圧のパルス幅を長くすることができるので、放電開始電圧を低下させることができる。その結果、測定対象となるコイルのみの絶縁性を測定することができる。
なお、U相コイルのインパルス試験が終了した後に、V相コイルまたはW相コイルのインパルス試験をするために図12に示したY型の磁性体コア22を回転させて、次の測定対象となるV相コイルまたはW相コイルに対して磁性体コア22の先端部が対向するように設置すればよい。
なお、本実施の形態においては、図12に示すように、3つのU相コイル備えたモータに対するインパルス試験装置であるため磁性体コア22は断面がY型となる。U相コイルの数に応じて磁性体コアの断面形状を適宜変更できる。例えば、U相コイルを5つ備えたモータに対する試験装置の場合、磁性体コアの断面形状は5つの突起がある形状となる。
実施の形態4.
図14は、実施の形態4におけるインパルス試験装置の磁性体コアが設置されたステータの模式図である。また、図15は、こインパルス試験装置の磁性体コアが設置されたステータの横断面図である。本実施の形態におけるモータは、ステータ鉄心8の外周にフレーム30を備えている。図10において、試験対象となるモータからロータおよびシャフトを取り除いたステータ2の1つの相のコイル21が測定対象となる。例として、実施の形態1と同様にU相コイルを測定対象として説明する。なお、ステータ2のステータ鉄心8の電位は、接地されず電気的には浮いた状態とする。3つのU相コイルそれぞれに対して、そのコイルの軸方向に平行なティース7の内径側に密着させて磁性体コア22が配置されている。この磁性体コア22は、U相コイルのティースの内径側と密着できる曲面をもつ。磁性体コア22は、U相コイルのティースの内径側全面と、このU相コイルに隣接するV相コイルおよびW相コイルのティースの内径側の一部の面と密着されている。
図14は、実施の形態4におけるインパルス試験装置の磁性体コアが設置されたステータの模式図である。また、図15は、こインパルス試験装置の磁性体コアが設置されたステータの横断面図である。本実施の形態におけるモータは、ステータ鉄心8の外周にフレーム30を備えている。図10において、試験対象となるモータからロータおよびシャフトを取り除いたステータ2の1つの相のコイル21が測定対象となる。例として、実施の形態1と同様にU相コイルを測定対象として説明する。なお、ステータ2のステータ鉄心8の電位は、接地されず電気的には浮いた状態とする。3つのU相コイルそれぞれに対して、そのコイルの軸方向に平行なティース7の内径側に密着させて磁性体コア22が配置されている。この磁性体コア22は、U相コイルのティースの内径側と密着できる曲面をもつ。磁性体コア22は、U相コイルのティースの内径側全面と、このU相コイルに隣接するV相コイルおよびW相コイルのティースの内径側の一部の面と密着されている。
このように構成されたインパルス試験において、測定対象となるU相コイルのコイル巻線に電圧が印加されたときにU相コイルで発生する磁束は、U相コイルのティース、磁性体コア22、隣接するV相コイルおよびW相コイルのティースおよびそれらのコアバック部並びにU相コイルのコアバック部という経路で磁路が形成される。その結果、測定対象となるU相コイルのインダクタンスを大きくすることができる。このとき、V相コイルおよびW相コイルのインダクタンスも大きくなるが、その割合はU相コイルのインダクタンスの増加割合よりも小さい。
本実施の形態においては、実施の形態1と同様に、測定対象となるコイルの分担電圧を高くすることができると共に、実際に測定対象となるコイルに印加される電圧のパルス幅を長くすることができるので、放電開始電圧を低下させることができる。その結果、測定対象となるコイルのみの絶縁性を測定することができる。
インパルス試験装置においては、U相コイルのインパルス試験が終了した後に、V相コイルまたはW相コイルのインパルス試験をするために図14に示した3つの磁性体コア22を回転させることが行われる。このとき、磁性体コアの回転によりティース先端部が摩耗する恐れがある。図16は、この摩耗の問題を抑制するための別のインパルス試験装置の磁性体コアが設置されたステータの構成を示したものである。図16に示すように、ステータ鉄心8の内径側に円筒状の補助磁性体コア40を設置し、その補助磁性体コア40の内径側に測定対象となるU相コイルのティース7と対向する位置に磁性体コア22を配置している。
このように構成されたインパルス試験装置においては、磁性体コア22が直接ステータ鉄心と接触していないので、磁性体コアの回転によるティース先端部の摩耗を防ぐことができる。また、補助磁性体コア40と磁性体コア22との接触面を研磨などにより滑りをよくすることができるので、インパルス試験をより円滑に行うことができる。
図17は、摩耗の問題を抑制するためのさらに別のインパルス試験装置の磁性体コアが設置されたステータの構成を示したものである。図17に示すように、測定対象となるU相コイルのティース7に対して磁性体コア22を弾性体41で押さえ付けたものである。インパルス試験の測定時には弾性体41で磁性体コア22をティース7に押さえ付け、測定対象コイルを変更するときは、その押さえ付けを解除して、磁性体コア22とティース7とを離間させて回転する。
このように構成されたインパルス試験装置においては、磁性体コア22が回転するときに直接ステータ鉄心と接触しないので、磁性体コアの回転によるティース先端部の摩耗を防ぐことができる。また、インパルス試験測定時には磁性体コア22とティース7とが確実に密着しているので、測定対象となるU相コイルのインダクタンスに係る経路の磁気抵抗を小さくすることができる。
実施の形態5.
本実施の形態においては、ステータ巻線とティースとの間で部分放電が発生しない範囲で実際にインパルス試験を行う方法について説明する。
本実施の形態においては、ステータ巻線とティースとの間で部分放電が発生しない範囲で実際にインパルス試験を行う方法について説明する。
図6に示したインパルス試験の回路図において、U相、V相およびW相のステータ巻線とそのステータ巻線が巻かれたティースとの間には、浮遊静電容量が存在する。通常のインパルス試験においては、ステータ巻線とティースとの間で放電が発生しないようにティース(コア)は電気的に浮かせた状態である。この場合、U相電圧と、U相のステータ巻線とティースとの間に印加される電圧(以下、U相コア間電圧と呼ぶ)とは等しくなる。U相コア間電圧と同様に、V相のステータ巻線とティースとの間に印加される電圧およびW相のステータ巻線とティースとの間に印加される電圧を、それぞれV相コア間電圧およびW相コア間電圧と呼ぶと、V相電圧、V相コア間電圧、W相電圧およびW相コア間電圧は全て等しくなる。
図18は、図6に示したインパルス試験の回路図における相間電圧、U相電圧およびU相コア間電圧を示した特性図である。図18において、縦軸は電圧、横軸は時間である。図18に示す太い実線51は相間電圧、細い実線52はU相電圧、波線53はV相電圧およびW相電圧である。U相電圧を示す細い実線52は、同時にU相コア間電圧を示している。同様に、V相電圧およびW相電圧を示す波線53は、同時にV相コア間電圧およびW相コア電圧を示している。各コイルの構成は同じとすると、各相のステータ巻線とティースと間の浮遊静電容量は同じとなる。図6に示した回路図において、電源から見てV相コイルとW相コイルとは並列に接続されているため、V相の浮遊静電容量およびW相の浮遊静電容量は、U相の浮遊静電容量の2倍となる。
上述のように、U相電圧とU相コア間電圧とは等しくなるので、U相にインパルス試験のための電圧(インパルス電圧)を印加する場合、U相のステータ巻線とティースとの間に部分放電が発生する電圧(部分放電開始電圧)よりも高い電圧は印加できないことになる。
図19は、本実施の形態におけるインパルス試験の回路図である。U相、V相およびW相において、それぞれのステータ巻線とそのステータ巻線が巻かれたティースとの間の浮遊静電容量は等しいとしてCfとする。本実施の形態のインパルス試験においては、U相のインパルス試験を行う場合に、U相の高圧側の端子とU相コア(ティース)42との間に静電容量が3×Cfのコンデンサ43を接続したものである。ここで、係数の3はY結線で3並列分の静電容量分である。
図20は、本実施の形態におけるインパルス試験での相間電圧、U相電圧およびU相コア間電圧を示した特性図である。図20において、縦軸は電圧、横軸は時間である。図20に示す太い実線51は相間電圧、細い実線52はU相電圧、波線53はV相電圧およびW相電圧、一点破線54はU相コア間電圧V相コア間電圧並びにW相コア間電圧である。図20に示したように、U相のステータ巻線とティースとの間に静電容量が3×Cfのコンデンサを接続することにより、U相電圧に対してU相コア間電圧を低くすることができる。そのため、U相電圧を、U相のステータ巻線とティースとの間の部分放電開始電圧よりも高い電圧に設定することができる。なお、U相以外のV相あるいはW相に対するインパルス試験を行う場合は、それに対応する相のステータ巻線とティースとの間に静電容量が3×Cfのコンデンサを接続すればよい。
したがって、実施の形態1〜4に示したインパルス試験において、測定対象となるコイルのステータ巻線とティースとの間に静電容量が3×Cfのコンデンサを接続することを組も合わせることにより、実施の形態1〜4で説明した効果に加えて、測定対象となるコイルの分担電圧をそのコイルのステータ巻線とティースとの間の部分放電開始電圧よりも高い電圧に設定することができる。
次に、本実施の形態におけるインパルス試験の手順について説明する。図21は、本実施の形態におけるインパルス試験の手順を示すフローチャートである。
ステップ1(ST1)では、最初にU相コイルを測定対象とし、U相コイルのインダクタンスを高くするために実施の形態1で説明した磁性体コアを設置する。
次に、ステップ2(ST2)では、図6に示したインパルス試験の回路図を用いて、U相コイルにインパルス試験用の電源から電圧を印加したときのパルス幅を測定する。このとき、インパルス試験用の電源から印加する電圧値は、部分放電が発生しない程度の低い電圧に設定する。
次にステップ3(ST3)では、U相コア間電圧の部分放電開始電圧、および相間電圧の部分放電開始電圧を測定する。ここで、U相コア間電圧の部分放電開始電圧を測定する方法としては、U相のステータ巻線とU相のティース(コア)との間にAC電源を接続してAC電圧を印加し、その電圧を徐々に上げていくことにより部分放電開始電圧を測定することができる。あるいは、U相のティース(コア)を接地線に接続してU相コア間電圧にインパルス試験用の電源から電圧を印加し、その電圧を徐々に上げていくことにより部分放電開始電圧を測定することができる。また、相間電圧の部分放電開始電圧を測定する方法としては、3相の中性点を電気的に切断して相間にAC電源を接続してAC電圧を印加し、その電圧を徐々に上げていくことにより部分放電開始電圧を測定することができる。あるいは、中性点を電気的に切断してインパルス試験用の電源から電圧を印加し、その電圧を徐々に上げていくことにより部分放電開始電圧を測定することができる。さらに、ステップ3においては、U相コア間電圧の部分放電開始電圧および相間電圧の部分放電開始電圧からU相コイルに印加できる電圧を算出することができる。
このようにして、ステップ2において得られたU相コイルのパルス幅と、ステップ3において得られたU相コイルに印加できる電圧とがそれぞれ独立に測定されることになる。
ステップ4(ST4)では、上述のようにして得られたU相コイルのパルス幅とU相コイルに印加できる電圧とで決まるポイントを図9に示したパルス幅と部分放電開始電圧との関係を示したグラフにプロットする。このとき、そのポイントが、図9に示した特性曲線より上方にある場合は(ステップ4におけるYES)、部分放電開始電圧以上に印加することが可能であることがわかる。この場合はステップ6(ST6)に進み、図6に示したインパルス試験において、U相コイルの部分放電開始電圧を測定する。
一方、ステップ4において、上述のポイントが特性曲線の下方にある場合は(ステップ4におけるNO)、部分放電開始電圧以上に印加することができないことが分かる。この場合はステップ5(ST5)に進み、図19に示すようにU相のステータ巻線とU相コア(ティース)との間に静電容量が3×Cfのコンデンサを接続する。その後、ステップ6(ST6)に進み、図6に示したインパルス試験において、U相コイルの部分放電開始電圧を測定する。
ステップ6でU相コイルの部分放電開始電圧を測定した後は、順次V相およびW相に対して、ステップ1〜6の手順を行って、V相コイルの部分放電開始電圧の測定(ステップ7:ST7)およびW相コイルの部分放電開始電圧の測定(ステップ8:ST8)を行う。このとき、図6および図19に示すインパルス試験の回路図において、ステップ7ではV相を高圧端子側に、ステップ8ではW相を高圧端子側にそれぞれ接続する必要がある。また、ステップ1における磁性体コアは、それぞれ測定対象となるV相コイルあるいはW相コイルに対して設置する必要がある。
なお、U相、V相およびW相のコイルがほぼ完全に同じ構造である場合は、いずれか一つの相で測定した部分放電開始電圧を、すべての相の部分放電開始電圧としてもよい。
このような手順によってインパルス試験を行うことにより、測定対象となる各相コイルのみに磁路を形成する磁性体コアを設置することにより、測定対象となる各相コイルのみのインダクタンスを大きくすることができる。
なお、本実施の形態におけるST1では、実施の形態1で説明した磁性体コアを用いたが、実施の形態2〜4で説明した磁性体コアを用いてもよい。
また、本実施の形態においては、U相、V相およびW相のコイルがY結線されたモータで説明したが、デルタ結線(Δ結線)されたモータにも適用できる。この場合、ST3において、3相の中性点を電気的に切断することに替えて、U相、V相およびW相の端子を切断すればよい。
さらには、実施の形態1〜5における測定対象となるモータは集中巻のコイル構造のモータで説明したが、分布巻のコイル構造のモータにも適用できる。
1 モータ、 2 ステータ、 3 ロータ、 4 シャフト(回転軸)
5 コアバック部、 6 スロット、 7 ティース、 8 ステータ鉄心
9 ステータ巻線、 10 ロータ鉄心、 11 電源、 12 電流検出器
13 アンテナ、 14 フィルタ、 15 増幅器、 16 信号処理部
21 コイル、 22 磁性体コア、 30 フレーム
40 補助磁性体コア、 41 弾性体、 42 コア、 43 コンデンサ
5 コアバック部、 6 スロット、 7 ティース、 8 ステータ鉄心
9 ステータ巻線、 10 ロータ鉄心、 11 電源、 12 電流検出器
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21 コイル、 22 磁性体コア、 30 フレーム
40 補助磁性体コア、 41 弾性体、 42 コア、 43 コンデンサ
Claims (10)
- 複数のコイルを備えたモータに対するインパルス試験方法であって、
前記モータの1つの相のコイルのみと磁路を形成する磁性体コアを設置するステップと、
前記1つの相のコイルに電圧パルスを印加するステップと、
前記1つの相のコイルから発生する部分放電に基づく信号を検知するステップと
を備えたことを特徴とするインパルス試験方法。 - 前記1つの相のコイルの巻線とコアとの間にコンデンサを接続するステップをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載のインパルス試験方法。
- 複数のコイルを備えたモータに対するインパルス試験装置であって、
前記モータの1つの相のコイルのみと磁路を形成する磁性体コアと、
前記1つの相のコイルに電圧パルスを印加する電源と
前記1つの相のコイルの近傍に設置されるセンサと
を備えたことを特徴とするインパルス試験装置。 - 前記磁性体コアは、
前記1つの相のコイルのティースの内径側とコアバック部の外径側とを通る磁路を形成する
ことを特徴とする請求項3に記載のインパルス試験装置。 - 前記磁性体コアは、
前記1つの相のコイルのティースの内径側とコアバック部の端部とを通る磁路を形成する
ことを特徴とする請求項3に記載のインパルス試験装置。 - 前記磁性体コアは、
前記1つの相のコイルのティースの内径側と前記1つの相のコイルと同じ相のコイルのコティースの内径側とを通る磁路を形成する
ことを特徴とする請求項3に記載のインパルス試験装置。 - 前記磁性体コアは、
前記1つの相のコイルのティースの内径側と前記1つの相のコイルに隣接するコイルのティースの内径側とを通る磁路を形成する
ことを特徴とする請求項3に記載のインパルス試験装置。 - 前記磁性体コアと前記モータのティースの内径側との間に補助磁性体コアをさらに備えた
ことを特徴とする請求項7に記載のインパルス試験装置。 - 前記磁性体コアを前記モータのティースの内径側に向かって押し付ける弾性体をさらに備えた
ことを特徴とする請求項7に記載のインパルス試験装置。 - さらに、前記1つの相のコイルにおいて、巻線とティースとの間に接続されたコンデンサを備えたことを特徴とする請求項3〜9のいずれか1項に記載のインパルス試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2016137504A JP2018009835A (ja) | 2016-07-12 | 2016-07-12 | インパルス試験方法およびインパルス試験装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019152635A (ja) * | 2018-03-06 | 2019-09-12 | アイチエレック株式会社 | 固定子試験装置および固定子試験方法 |
WO2023190780A1 (ja) * | 2022-03-31 | 2023-10-05 | ニデック株式会社 | モータ及びそれを備える電動バイク |
-
2016
- 2016-07-12 JP JP2016137504A patent/JP2018009835A/ja active Pending
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