JP5523563B2 - 回転電機の循環風路内を流れる冷却空気中に発生するオゾン及び硝酸の濃度を低減する方法、並びに装置 - Google Patents

回転電機の循環風路内を流れる冷却空気中に発生するオゾン及び硝酸の濃度を低減する方法、並びに装置 Download PDF

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Description

本発明は、冷却媒体に空気を用いる回転電機の循環風路内を流れる冷却空気中に発生するオゾン及び硝酸の濃度を低減する方法、並びに装置に関する。
発電機や電動機などの回転電機は、固定子及び回転子などの部材を一般に有する。その中でも空気冷却式タービン発電機では、発電機内の循環風路に冷却空気を供給することにより、固定子や回転子などを冷却している。この空気冷却式タービン発電機の固定子は、通常、鉄心と鉄心に巻かれた巻線とから構成され、その上に部分放電防止のための処置が施されているが、巻線絶縁や部分放電防止剤の経年劣化などの様々な要因によって部分放電が生じることがある。そして、外気と同じように湿潤した空気が循環する発電機内で部分放電が生じた場合、オゾン(O3)、窒素酸化物(NOx)、硝酸などが生成し、これらが空気の循環に伴って発電機内に拡がる。その結果、発電機内の金属部材(例えば、ボルト、アルミフィン)が腐食したり、有機材料が劣化したりすることがある。そのため、オゾン、硝酸などを低減することが必要とされている。
同様に、大型電動機においても、循環風路内において高電界に起因する部分放電などにより、オゾン、窒素酸化物、硝酸などが生成することがある。そのため、大型電動機においても、金属部材の腐食抑制や作業環境の改善の観点から、オゾン、硝酸などを低減することが必要とされている。
オゾン、窒素酸化物、硝酸などを低減する方法としては、いくつかの方法が提案されている。
例えば、特許文献1では、オゾン及び硝酸ガスの少なくとも一方を除去する除去剤を有するフィルタ装置を回転電機の循環風路内に配置する方法が提案されている。この方法では、オゾンの除去剤として活性炭(吸着剤)、硝酸ガスの除去剤として化学吸着剤を使用し、各吸着剤によってオゾン及び硝酸ガスの濃度を低減させている。
また、特許文献2では、吸着され難いNOx(NO及びNO2)をオゾンと反応させて硝酸を生成させ、この硝酸をケイ素吸着剤を用いて吸着除去した後、オゾン分解触媒を用いて残留オゾンを分解除去する方法が提案されている。
特開2003−111356号公報 特許第3310861号公報
しかしながら、特許文献1や特許文献2の方法には、次のような問題がある。
特許文献1の方法では、オゾンを活性炭、硝酸を化学吸着剤によって個別に除去しているため、循環風路内に活性炭や化学吸着剤を多く配置する必要がある。そのため、循環風路内の圧力損失が増大し、循環風路内を循環する冷却空気の量が低下する。その結果、特許文献1の方法を適用した空気冷却式の回転電機においては、所望の冷却性能が得られないことがある。また、化学吸着剤によって硝酸を吸着除去する場合、比較的短時間でその性能が低下するため、化学吸着剤の交換又は再生が頻繁に必要となる。この化学吸着剤の交換や再生には装置を停止させる必要があるため、装置の稼働率低下をもたらす。
特許文献2の方法では、NOxをオゾンと反応させて生成した硝酸をケイ素吸着剤によって吸着除去しているが、この反応を積極的に生じさせることで処理すべき硝酸の量が増大してしまうため、吸着剤の性能低下が早い。実際、金属部材の腐食を引き起こすのはオゾンや硝酸であることからNOx自体の影響は小さく、また、NOxの量自体も少量であることから、必ずしもNOxを除去する必要はない。さらに、特許文献2の方法では、ケイ素吸着剤を充填した吸着塔及びオゾン分解触媒を充填した触媒塔に空気を順次通過させる必要がある(すなわち、吸着塔及び触媒塔が多段且つ直列に配置されている)ため、循環風路にこの構成を採用すると圧力損失が増大してしまう。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、回転電機の循環風路内を流れる冷却空気中に発生するオゾン及び硝酸の濃度を、圧力損失を抑えつつ長期間にわたって低減し得る方法並びに装置を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記のような問題を解決するために鋭意研究した結果、回転電機内の循環風路内を流れる冷却空気を、オゾン分解触媒を含むオゾン分解ユニット通過させることにより、オゾンの濃度だけでなく硝酸の濃度も簡易且つ大幅に低減し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、回転電機の循環風路内を流れる冷却空気中に発生するオゾン及び硝酸の濃度を低減する方法であって、オゾン分解触媒を含むオゾン分解ユニットと硝酸吸着剤を含む硝酸吸着ユニットと前記循環風路内において前記冷却空気の流れに対して並列的に配置されており、前記オゾン分解ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、オゾンを分解し、前記硝酸吸着ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、硝酸を吸着除去することを特徴とする方法である。
また、本発明は、回転電機の循環風路内を流れる冷却空気中に発生するオゾン及び硝酸の濃度を低減する方法であって、オゾン分解触媒を含むオゾン分解ユニットと硝酸吸着剤を含む硝酸吸着ユニットとが前記循環風路内に配置されており、前記オゾン分解ユニットが前記回転電機の空気冷却器の上流側に配置されていると共に、前記硝酸吸着ユニットが前記回転電機の空気冷却器の下流側に配置されており、前記オゾン分解ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、オゾンを分解し、前記硝酸吸着ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、硝酸を吸着除去することを特徴とする方法である。
さらに、本発明は、回転電機の循環風路内を流れる冷却空気中に発生するオゾン及び硝酸の濃度を低減する装置であって、オゾン分解触媒を含むオゾン分解ユニットと硝酸吸着剤を含む硝酸吸着ユニットとが、前記循環風路内において前記冷却空気の流れに対して並列的に配置されており、前記オゾン分解ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、オゾンを分解し、前記硝酸吸着ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、硝酸を吸着除去することを特徴とする装置である。
また、本発明は、回転電機の循環風路内を流れる冷却空気中に発生するオゾン及び硝酸の濃度を低減する装置であって、オゾン分解触媒を含むオゾン分解ユニットと硝酸吸着剤を含む硝酸吸着ユニットとが前記循環風路内に配置されており、前記オゾン分解ユニットが前記回転電機の空気冷却器の上流側に配置されていると共に、前記硝酸吸着ユニットが前記回転電機の空気冷却器の下流側に配置されており、前記オゾン分解ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、オゾンを分解し、前記硝酸吸着ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、硝酸を吸着除去することを特徴とする装置である。
本発明によれば、回転電機の循環風路内を流れる冷却空気中に発生するオゾン及び硝酸の濃度を、圧力損失を抑えつつ長期間にわたって低減し得る方法並びに装置を提供する。
実施の形態1の方法を適用した空気冷却式タービン発電機の断面図である。 空気冷却式タービン発電機における稼働時間と循環風路内を流れる冷却空気中のオゾン濃度との関係を示すグラフである。 空気冷却式タービン発電機における稼働時間と循環風路を流れる冷却空気中のO3、窒素酸化物(NO、NO2、NO3、N25)の濃度との関係を示すグラフ(kA=0の場合)である。 空気冷却式タービン発電機における稼働時間と循環風路を流れる冷却空気中のO3、窒素酸化物(NO、NO2、NO3、N25)の濃度との関係を示すグラフ(kA=0.6の場合)である。 空気冷却式タービン発電機における循環風路を流れる冷却空気中のNO2濃度に対するO3濃度の比(O3濃度/NO2濃度)と、N25濃度との関係を示すグラフである。 実施の形態2の方法を適用した空気冷却式タービン発電機の断面図である。 実施の形態3の方法に用いられるオゾン分解ユニット及び硝酸吸着ユニットの斜視図である。 空気冷却式タービン発電機における稼働時間と循環風路内を流れる冷却空気中のオゾン濃度との関係を示すグラフである。 空気冷却式タービン発電機における稼働時間と循環風路内を流れる冷却空気中の硝酸濃度との関係を示すグラフである。 実施の形態4の方法を適用した空気冷却式タービン発電機の断面図である。 実施の形態6の方法を適用した空気冷却式タービン発電機の断面図である。 実施の形態7の方法を適用した空気冷却式タービン発電機の断面図である。
以下、本発明の回転電機の循環風路内を流れる冷却空気中に発生するオゾン及び硝酸の濃度を低減する方法の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。なお、以下の実施の形態では、空気冷却式タービン発電機に適用した例を基にして本発明の方法を説明するが、これらはあくまでも一例であり、空気冷却式タービン発電機以外の回転電気に本発明の方法を適用し得ることは言うまでもない。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態の方法を適用した空気冷却式タービン発電機の断面図である。
図1において、空気冷却式タービン発電機は、フレーム1と、回転子2と、固定子3と、ファン5と、空気冷却器6と、オゾン分解ユニット7と、軸受8とを備えている。この空気冷却式タービン発電機では、全閉構造のフレーム1内に、ファン5が取り付けられた回転子2、固定子3、空気冷却器6、オゾン分解ユニット7が配置されており、回転子2の回転軸が軸受8によってフレーム1に支持されている。また、ファン5により圧送される冷却空気が、回転子2、固定子3、空気冷却器6、オゾン分解ユニット7、ファン5の順に循環するように循環風路4が形成されている。なお、この空気冷却式タービン発電機では、空気冷却器6の下流側にオゾン分解ユニット7が配置されているが、このオゾン分解ユニット7の位置は特に限定されない。オゾン分解ユニット7の位置は、発電機の構成やオゾン分解ユニット7の脱着の容易さなどを考慮して適宜決定することができる。
この空気冷却式タービン発電機では、ファン5の動力によって循環風路4を流れる冷却空気が、回転子2及び固定子3を通ってこれらを冷却した後、空気冷却器6及びオゾン分解ユニット7を通ってファン5に戻る。循環風路4は外部から閉鎖されているが、少量の空気が軸受8のクリアランスなどを通って外気と置換されるため、外気と同程度に湿潤した空気が循環風路4内を循環する。このとき、固定子3において部分放電が生じると、オゾン、NOx、硝酸などの放電生成物が生じ、これらが冷却空気の循環に伴って発電機内に拡がる。特に硝酸は、低濃度であっても著しく金属部材を腐食させる一方、触媒などで分解除去することが難しい。そこで、従来は、特許文献1や特許文献2に示されているように、吸着剤を用いて吸着除去する方法が一般に用いられてきた。しかし、特に大型の回転電機においては、例え硝酸の濃度が低くても、冷却空気の風量が非常に多いため、除去すべき硝酸の量は増大し、結果的に短時間で吸着剤の性能が低下することになる。従って、硝酸を発生させないことが金属部材の腐食や有機材料の劣化を抑制するための最適な手段である。
本実施の形態の空気冷却式タービン発電機では、循環風路4内にオゾン分解ユニット7を配置しているため、冷却空気がオゾン分解ユニット7を通過する際にオゾンが分解され、冷却空気中のオゾン濃度が低下し、これに伴って硝酸も生成が抑制される。その結果、空気冷却式タービン発電機内の金属材料の腐食を抑制することが可能になる。
ここで、循環風路4内に配置されたオゾン分解ユニット7に冷却空気を通過させることによるオゾン濃度の低減効果について説明する。
図2は、空気冷却式タービン発電機における稼働時間と循環風路4内を流れる冷却空気中のオゾン濃度との関係を示すグラフである。このグラフは、実際の空気冷却式タービン発電機の動作条件を想定し、固定子3の部分放電に伴うオゾン生成、軸受8のクリアランスなどからの冷却空気と外気との置換、オゾン分解ユニット7によるオゾンの分解を考慮して作成したものである。ただし、この図では、基準として、オゾン分解ユニット7を配置しない場合の循環風路4を流れる冷却空気中の定常オゾン濃度を1(任意単位:a.u.)とし、オゾン分解ユニット7を配置した場合のオゾン濃度を相対値で示している。
循環風路4内に配置されるオゾン分解ユニット7において、循環風路4内を流れる全冷却空気に対してオゾン分解ユニット7を通過する冷却空気の割合をkとし、オゾン分解ユニット7を一度通過する際に分解されるオゾンの割合(ワンパスオゾン除去率)をAとした場合(ただし、循環風路4内を流れる冷却空気の全てがオゾン分解ユニット7を通過する場合を1とし、オゾン分解ユニット7を一度通過する際に全てのオゾンが分解される場合を1とする)、kA=0(すなわち、オゾン分解ユニット7を配置しない場合)は、空気冷却式タービン発電機の起動から1時間程度で、オゾン濃度は定常値に到達する。これに対してkA値を増加させると(すなわち、オゾン分解ユニット7を配置する場合)、オゾン濃度が大幅に減少する。例えば、kA=0.6の場合、kA=0の場合に比べて、オゾン濃度が1/100以下にまで低減される。
次に、循環風路4内に配置されたオゾン分解ユニット7に冷却空気を通過させることによる硝酸濃度の低減効果について説明する。
湿潤した冷却空気が循環風路4内を流れる際、固定子3で部分放電が生じると、一般に下記の(1)〜(9)の反応が起こる。
e+O2→e+2O (1)
e+N2→e+2N (2)
O+O2+M→O3+M (3)
N+O+M→NO+M (4)
2+2NO→2NO2 (5)
3+NO→NO2+O2 (6)
3+NO2→NO3+O2 (7)
NO2+NO3+M→N25+M (8)
25+H2O→2HNO3 (9)
すなわち、固定子3における部分放電によって生成した電子(e)は、循環風路4内を流れる冷却空気中の酸素分子(O2)及び窒素分子(N2)と衝突し、酸素原子(O)及び窒素原子(N)を生成させる<反応(1)及び(2)>。次に、生成した酸素原子(O)は、酸素分子(O2)や窒素分子(N2)などの第三体(M)を介し、空気中の酸素分子(O2)と反応してオゾン(O3)を生成させる<反応(3)>。また、生成した窒素原子(N)は、第三体(M)を介し、生成した酸素原子(O)と反応して一酸化窒素(NO)を生成させる<反応(4)>。次に、生成した一酸化窒素(NO)は、空気中の酸素分子(O2)と反応して二酸化窒素(NO2)を生成させる<反応(5)>。また、生成した一酸化窒素(NO)は、生成したオゾン(O3)と反応して二酸化窒素(NO2)を生成させる<反応(6)>。次に、生成した二酸化窒素(NO2)は、生成したオゾン(O3)と反応して三酸化窒素(NO3)を生成させる<反応(7)>。次に、生成した二酸化窒素(NO2)及び三酸化窒素(NO3)は、第三体(M)を介して反応して五酸化二窒素(N25)を生成させる<反応(8)>。そして、最終的には、生成した五酸化二窒素(N25)が、空気中に含まれる水(H2O)や部材表面に付着した水と反応して硝酸(HNO3)を生成させる<反応(9)>。
上記の反応を考慮すると、五酸化二窒素(N25)が生成されなければ、上記(9)の反応が生じず、硝酸が生成しない。本実施の形態の方法によれば、循環風路4内に配置されたオゾン分解ユニット7によってオゾンを分解し、循環風路4内を流れる冷却空気中のオゾン濃度を低減させているため、五酸化二窒素(N25)が生成する要因となる三酸化窒素(NO3)の生成反応(上記(7)の反応)を抑制することができる。その結果、硝酸の生成を抑制することが可能になる。ここで、上記(7)の反応において、三酸化窒素(NO3)の生成速度は、オゾン(O3)及び二酸化窒素(NO2)の濃度に依存することから、これらの濃度比率を適切な範囲にすることが好ましい。
次に、本発明者らは、実際の空気冷却式タービン発電機の動作条件を想定しつつ、上記の(1)〜(9)の反応を考慮して、循環風路4内を流れる冷却空気中のO3、窒素酸化物(NO、NO2、NO3、N25)の濃度を様々な条件で評価した。
図3及び4は、空気冷却式タービン発電機における稼働時間と循環風路4内を流れる冷却空気中のO3、窒素酸化物(NO、NO2、NO3、N25)の濃度との関係を示すグラフである。ここで、図3及び4では、図2と同様に、基準としてオゾン分解ユニット7を配置しない場合の循環風路4を流れる冷却空気中の定常オゾン濃度を1(任意単位:a.u.)とし、所定の場合の各成分の濃度を相対値で示している。図3はkA=0(すなわち、オゾン分解ユニット7を配置しない場合)、図4はkA=0.6(すなわち、オゾン分解ユニット7を配置する場合)の結果である。
kA=0の場合、起動から100分後、オゾン濃度は1、N25濃度は約0.013であった。上記の(9)の反応を考慮すると、N25は、空気中に含まれる水や部材表面に付着した水と反応して2つの硝酸分子を生成させる。従って、この場合、最大0.026の硝酸が発生すると考えられる。
これに対してkA=0.6の場合、起動から100分後、オゾン濃度は約0.008、N25濃度は0.001以下(図示していない)となった。従って、この場合、0.002以下の硝酸が発生すると考えられる。
以上の結果から、オゾン濃度を低減することによって、硝酸の発生を抑制することが可能になる。
図5は、循環風路4内を流れる冷却空気中のNO2濃度に対するO3濃度の比(O3濃度/NO2濃度)と、N25濃度との関係を示すグラフである。
図5において、オゾン分解ユニット7を配置しない場合、O3濃度/NO2濃度が約230であり、N25濃度も約0.013と高かったのに対し、オゾン分解ユニット7を配置する場合、オゾン分解ユニット7を配置しない場合に比べてO3濃度/NO2濃度やN25濃度が低くなった。特に、O3濃度/NO2濃度を1以下にすることにより、N25濃度がオゾン分解ユニット7を配置しない場合の1/10程度まで低減された。つまり、O3濃度/NO2濃度を1以下にすることにより、硝酸の発生もオゾン分解ユニット7を配置しない場合の1/10程度まで抑制することができる。そして、金属部材の腐食や有機材料の劣化速度は、オゾン及び硝酸の濃度に依存するため、本発明の方法を適用することで、これらが大幅に抑制されることになる。
3濃度/NO2濃度は、kA値、冷却空気の温湿度、部分放電の発生条件などによって変化する。そのため、使用する装置に応じて、所定の範囲のO3濃度/NO2濃度が得られるように、触媒の種類と組成、触媒量などを選定すると共に、オゾン分解ユニット7の形状や設置位置を決定する必要がある。
一般に、オゾン分解ユニット7のkA値を高めるとO3濃度/NO2濃度が低下し、硝酸濃度が低減される。しかしながら、kA値はオゾン分解ユニット7中のオゾン分解触媒の量とも関係しているため、kA値を高めすぎると、循環風路4内の圧力損失が増大してしまう。一般に、kA値は0.1以上0.9以下に設定することが好ましい。kA値が0.1未満の場合、オゾン濃度の低減が十分に達成されず、O3濃度/NO2濃度を1以下にすることができないことがある。一方、kA値が0.9よりも大きいの場合、オゾン分解触媒の量が多くなり、圧力損失が増大してしまうことがある。また、kA値が0.9以下の場合でも十分なオゾン及び硝酸低減効果が得られ、金属材料の腐食や有機材料の劣化が抑制されることから、kA値のさらなる増加は、コストの増大を引き起こすのみで性能向上には繋がらない。
一方、高いkA値を得るためには、オゾン分解ユニット7を通過する冷却空気の割合を増加させることが重要であり、循環風路4の断面全体を遮るようにオゾン分解ユニット7を配置することが好ましい。
オゾン分解ユニット7としては、特に限定されず、ハニカム構造体、シート状の繊維フィルタ、ペレット状基材に触媒を添着したものなどが挙げられるが、圧力損失を少なくする観点からは、ハニカム構造体が好ましい。
また、オゾン分解ユニット7に用いられるオゾン分解触媒としては、オゾンを分解し得るものであれば特に限定されず、例えば、二酸化マンガン系触媒、PtやPdなどの貴金属系触媒、Fe、Ni、Ag、Coなどの卑金属系触媒などが挙げられる。これらは、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、オゾン分解ユニット7の大きさも、特に限定されず、本実施の形態の方法が適用される装置の構成などに応じて適宜決定すればよい。
本実施の形態の方法において、オゾン分解ユニット7を通過した後の冷却空気中のオゾン濃度は、オゾン分解ユニット7を通過する前の冷却空気中のオゾン濃度の10%以上90%以下であることが好ましい。このような範囲であれば、硝酸の発生を十分に抑制することが可能である。
本実施の形態の方法を適用した空気冷却式タービン発電機によれば、循環風路4内に配置されたオゾン分解ユニット7に冷却空気を通過させることにより、圧力損失を抑えつつ長期間にわたってオゾン及び硝酸の濃度を低減することができる。特に、この空気冷却式タービン発電機では、オゾン分解ユニット7によって硝酸の発生が抑制されることから、オゾン及び硝酸を個別に処理する必要がなく、硝酸除去用の吸着剤を使用する必要もない。そのため、吸着剤の交換や再生などの作業が不要となり、長期間の連続運転が可能になる。
実施の形態2.
図6は、本実施の形態の方法を適用した空気冷却式タービン発電機の断面図である。なお、本実施の形態の空気冷却式タービン発電機の基本的な構成は、実施の形態1の空気冷却式タービン発電機の構成と同一であるため、同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。
図6において、空気冷却式タービン発電機は、循環風路4内に光源9を備えている。
実施の形態1の空気冷却式タービン発電機では、循環風路4内を流れる冷却空気中に発生するオゾンをオゾン分解ユニット7において分解することによって、硝酸の生成を抑制することができる。しかしながら、固定子3において部分放電が生じると、部分放電に曝された冷却空気がオゾン分解ユニット7を通過するまでの間に、上記(7)の反応によって微量の三酸化窒素(NO3)が生じることがある。これは、特に、循環する冷却空気の風速が遅い場合、固定子3とオゾン分解ユニット7との距離が離れている場合、広い範囲で部分放電が生じる場合などに問題となる。そして、NO3が生じると、上記(8)の反応によってN25が生成し、さらには上記(9)の反応によって硝酸が生成してしまう。
ここで、NO3は、波長が600nm以上700nm以下の光を吸収し、以下に示す反応によって分解することが知られている(例えば、W.B.DeMoreら、「Chemical Kinetics and Photochemical Data for Use in Stratospheric Modeling」、JPL Publication 97−4、1997年、p.160−163参照)。
NO3+hν→NO2+O (10)
NO3+hν→NO+O2 (11)
本実施の形態の空気冷却式タービン発電機によれば、循環風路4内に光源9を用いて循環風路4内を流れる冷却空気に600nm以上700nm以下の波長を含む光を照射することにより、(10)及び(11)の反応を生じさせ、部分放電によって生じたNO3を分解させる。その結果、硝酸の生成をより一層抑制することが可能になる。
光源9としては、600nm以上700nm以下の波長を含む光を照射し得るものであれば特に限定されず、例えば、白熱電球、蛍光灯、発光ダイオードなどが挙げられる。また、光源9の照射強度も特に限定されず、光源9の位置、循環する冷却空気の風速、生成するNO3量などを考慮して適宜決定すればよい。さらに、光源9による照射は、常時行う必要はなく、NO3の濃度やNO3の光分解速度などを考慮して定期的に行ってもよい。定期的な照射を行えば、消費電力を削減し得ると共に、光源9の寿命を延ばすことができる。
なお、この空気冷却式タービン発電機では、固定子3と空気冷却器6との間の循環風路4内に光源9が配置されているが、この光源9の位置は特に限定されない。光源9の位置は、循環風路4の構造などを考慮して適宜決定すればよい。
実施の形態3.
図7は、本実施の形態の方法に用いられるオゾン分解ユニット及び硝酸吸着ユニットの斜視図である。図7において、オゾン分解ユニット7及び硝酸吸着ユニット10は、冷却空気の流れ(矢印)に対して並列に配置されている。
実施の形態1では、オゾンを分解することによって硝酸の生成を抑制することができ、また、実施の形態2では、NO3を光分解することによって硝酸の生成を抑制することができる。しかしながら、湿潤した空気中で部分放電が生じると、以下の反応によっても微量の硝酸が生成することがある。
e+H2O→e+OH+H (12)
NO2+OH→HNO3 (13)
すなわち、湿潤した冷却空気中で部分放電が生じると、水分子が電子衝突によって解離し、OHが生成される<反応(12)>。そして、OHはNO2と反応し、硝酸が生成される<反応(13)>。OHの寿命は非常に短く、(13)の反応は、放電場の近傍でのみ生じるため、(9)の反応と比べて硝酸の生成速度は遅い。しかし、特に、高湿度環境下では、(12)及び(13)の反応によって硝酸の濃度が高くなるため、硝酸の除去が必要となる場合がある。
一方、部分放電によって生じる硝酸の濃度は一般にオゾン濃度の10%程度以下であり、要求される硝酸の除去量はオゾンの除去量に比べて大幅に少ない。
ここで、循環風路4内において、冷却空気の流れに対して並列的に配置したオゾン分解ユニット7及び硝酸吸着ユニット10に空気を通過させることによるオゾン濃度及び硝酸濃度の低減効果について説明する。
図2に示したように、循環風路4内にオゾン分解ユニット7を配置した場合、冷却空気中のオゾン濃度は、kA値の増加に伴って減少する。同様に、循環風路4内にオゾン分解ユニット7と並列して硝酸吸着ユニット10を配置した場合、冷却空気中のオゾン濃度だけでなく硝酸濃度についても同じ原理が成り立つ。つまり、冷却空気中の硝酸濃度に関し、循環風路4内を流れる全冷却空気に対して硝酸吸着ユニット10を通過する冷却空気の割合をkとし、硝酸吸着ユニット10を一度通過する際に吸着される硝酸の割合(ワンパス硝酸吸着率)をAとした場合(ただし、循環風路4内を流れる冷却空気の全てが硝酸吸着ユニット10を通過する場合を1とし、硝酸吸着ユニット10を一度通過する際に全ての硝酸が吸着される場合を1とする)、図8及び9に示されるように、kA=0の場合(すなわち、オゾン分解ユニット7及び硝酸吸着ユニット10を配置しない場合)は、空気冷却式タービン発電機の起動から1時間程度で、オゾン濃度及び硝酸濃度の定常値は、1及び約0.03にそれぞれ到達する。
これに対してkA値が増加すると(すなわち、オゾン分解ユニット7及び硝酸吸着ユニット10を配置する場合)、オゾン濃度及び硝酸濃度が大幅に減少する。例えば、オゾンに対するkA値が0.5(例えば、k=0.9、A=0.55)、硝酸に対するkA値が0.05(例えば、k=0.1、A=0.5)の場合、図8及び9に示されるように、オゾン濃度及び硝酸濃度の定常値は、約0.008及び約0.003にまで低減される。
なお、本実施の形態では、オゾン分解ユニット7及び硝酸吸着ユニット10は、冷却空気の流れに対して並列的に配置されているが、オゾン分解ユニット7と硝酸吸着ユニット10とを直列的に配置した場合にもオゾン濃度及び硝酸濃度は低減される。しかし、この場合には、冷却空気中に存在するオゾンに比べて濃度が低い硝酸に対しても個別に硝酸吸着ユニット10を設けることになるため、装置構成が複雑化したり、圧力損失が増大したりする。これに対して本実施の形態では、オゾン分解ユニット7及び硝酸吸着ユニット10を冷却空気の流れに対して並列的に配置しているため、装置構成が簡易であると共に圧力損失を増大させることもない。そのため、本実施の形態では、オゾン及び硝酸を簡易且つ効率的に除去することが可能になる。
硝酸吸着ユニット10に用いられる硝酸吸着剤としては、硝酸を吸着し得るものであれば特に限定されず、例えば、ゼオライト、活性炭、シリカゲル、石灰石などが挙げられる。また、これらの硝酸吸着剤は、単独又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
また、硝酸吸着ユニット10の大きさも、特に限定されず、本実施の形態の方法が適用される装置の構成などに応じて適宜決定すればよく、オゾン分解ユニット7の大きさと同じであっても異なっていてもよい。
なお、オゾン分解ユニット7と硝酸吸着ユニット10との割合は、オゾン及び硝酸の発生量や、目標とするオゾン濃度及び硝酸濃度に応じて適宜決定すればよい。一般に、冷却空気中で部分放電によって生じる硝酸濃度は、オゾン濃度の10%程度以下であるため、循環風路4の断面積を基準とした場合、オゾン分解ユニット7の面積を90%以上とし、残りの面積を硝酸吸着ユニット10とすることが好ましい。
実施の形態4.
図10は、本実施の形態の方法を適用した空気冷却式タービン発電機の断面図である。なお、本実施の形態の空気冷却式タービン発電機の基本的な構成は、実施の形態1の空気冷却式タービン発電機の構成と同一であるため、同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。
空気冷却式タービン発電機には、図10のように循環風路4が分岐され、分岐した循環風路4内にそれぞれ独立して空気冷却器6を備えた構成を有するものが多い。このような構成を有する空気冷却式タービン発電機では、固定子3を通過した冷却空気が、分岐された循環風路4を通過することになる。
図10において、空気冷却式タービン発電機は、循環風路4内の一方の空気冷却器6の上流側にオゾン分解ユニット7が配置され、循環風路4内の他方の空気冷却器6の下流側に硝酸吸着ユニット10が配置されている。このような構成とすることにより、一方の空気冷却器6の上流側に配置されたオゾン分解ユニット7が、オゾンを除去することで硝酸発生量を低減させると共に、他方の空気冷却器6の下流側に配置された硝酸吸着ユニット10が、微量発生する硝酸を吸着除去する。その結果、冷却空気中の硝酸濃度を一層低減することが可能になる。
また一般に、オゾン分解ユニット7は、触媒反応でオゾンを分解することから長寿命であるために頻繁な交換は必要ない一方、硝酸吸着ユニット10は、吸着剤の吸着能力に限界があることから、比較的短期間で性能が劣化し、より頻繁な交換が必要となる。本実施の形態の方法が適用される空気冷却式タービン発電機では、オゾン分解ユニット7と硝酸吸着ユニット10とを別々の循環風路4内に配置していることから、硝酸吸着ユニット10の性能が劣化した際に、一方の循環風路4のみを開放して硝酸吸着ユニット10を交換できるため、交換の作業性が高まる。
また、触媒によるオゾン分解の性能は高温であるほど高く、吸着剤による硝酸の吸着性能は低温であるほど高い。そこで、オゾン分解ユニット7を空気冷却器6の上流側の高温部に設置し、硝酸吸着ユニット10を空気冷却器6の下流側の低温部に配置することで、それぞれの性能を最大限に発現させることができる。
実施の形態5.
本実施の形態の空気冷却式タービン発電機は、オゾン分解触媒と硝酸吸着剤との混合物から形成される混合ユニットを循環風路4内に備えている。
実施の形態3では、冷却空気の流れに対して並列的に配置したオゾン分解ユニット7及び硝酸吸着ユニット10に冷却空気を通過させることによってオゾン及び硝酸の濃度を低減することができる。一方、本実施の形態では、オゾン分解触媒と硝酸吸着剤との混合物から形成される混合ユニットを冷却風路4内に配置し、この混合ユニットに冷却空気を通過させることによって、実施の形態3の場合と同様にオゾン及び硝酸の濃度を低減することができる。特に、混合ユニットのみでこれが実現されることから、構成を簡素化することが可能になる。
実施の形態3で説明したように、部分放電で生じる硝酸濃度はオゾン濃度の10%程度以下であることから、混合ユニットにおいても、オゾン分解触媒の割合を90%以上とし、残りを硝酸吸着剤とすることが好ましい。これにより、硝酸発生量を大幅に抑制した上で、残存する微量の硝酸を効率的に吸着除去することができる。
混合ユニットとしては、特に限定されないが、例えば、一つのハニカム構造体の一部にオゾン分解触媒である二酸化マンガン系触媒を添着し、残りの部分に硝酸吸着剤である活性炭を添着したものを用いることができる。或いは、硝酸吸着剤である活性炭の表面にオゾン分解触媒である二酸化マンガン系触媒を担持したものを用いても良い。ただし、オゾン分解触媒及び硝酸吸着剤は、それぞれオゾン分解機能と硝酸吸着機能を有するものであれば特に限定されない。また、混合ユニットは、数種類の混合ユニットを組み合わせたものであっても構わない。
本実施の形態の方法において、混合ユニットを通過した後の冷却空気中のオゾン濃度は、混合ユニットを通過する前の冷却空気中のオゾン濃度の10%以上90%以下であることが好ましい。このような範囲であれば、硝酸の発生を十分に抑制することが可能である。
本実施の形態の方法が適用される空気冷却式タービン発電機では、混合ユニットに含まれるオゾン分解触媒によって発生したオゾンを分解することで硝酸の発生を抑制することができる。また、発生した微量の硝酸を混合ユニットに含まれる硝酸吸着剤によって吸着除去することで、その濃度をさらに低減することができる。さらに、この空気冷却式タービン発電機では、実施の形態3の場合のようにオゾン分解ユニット7及び硝酸吸着ユニット10を独立に設ける必要が無いことから、構成を簡素化することもできる。
実施の形態6.
図11は、本実施の形態の方法を適用した空気冷却式タービン発電機の断面図である。なお、本実施の形態の空気冷却式タービン発電機の基本的な構成は、実施の形態1の空気冷却式タービン発電機の構成と同一であるため、同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。
図11において、空気冷却式タービン発電機は、循環風路4内を流れる冷却空気の一部を迂回させるバイパス風路12に硝酸除去ユニット11を備えている。バイパス風路12には、硝酸除去ユニット11の前後にバルブ14a及び14bが配置されており、硝酸除去ユニット11とバルブ14a及び14bとの間には分岐した再生風路13が形成されている。そして、再生風路13にはバルブ15a及び15bが配置されている。
硝酸除去ユニット11としては、硝酸を除去し得るものであれば特に限定されず、上記の硝酸吸着ユニット10を用いることができる。また、硝酸吸着ユニット10以外にも、スクラバーなどを用いて硝酸を水に除去させる手段を用いてもよい。
なお、冷却空気中の硝酸濃度が十分に低く、硝酸除去ユニット11の性能が長期間低下しない場合には、再生風路13、バルブ14a、14b、15a及び15bを設ける必要はない。硝酸除去ユニット11の再生の機会が少なく、硝酸除去ユニット11を交換した方が安価になるためである。
実施の形態3で説明したように、湿潤した冷却空気中で部分放電が生じると、水分子が電子衝突によって解離し、形成されたOHとNO2とが反応して硝酸が生成されるが、この硝酸の量はオゾンの量と比べると非常に少ない。そこで、循環風路4内を流れる冷却空気の一部を迂回させるバイパス風路12に設置された硝酸除去ユニット11に冷却空気を通過させることによって硝酸濃度を低減させることができる。
次に、本実施の形態の方法が適用される空気冷却式タービン発電機の動作について説明する。この空気冷却式タービン発電機では、バルブ14a及び14bを開くと共にバルブ15a及び15bを閉じ、循環風路4内の冷却空気をファン5によって循環させることによって、ファン5前後の圧力差によって冷却空気の一部をバイパス風路12に引き込む。そして、バイパス風路12に引き込まれた冷却空気は、バイパス風路12に配置された硝酸除去ユニット11を通過し、その際に冷却空気中の硝酸が除去される。また、硝酸除去ユニット11の硝酸除去能力が低下した場合、バルブ14a及び14bを閉じると共にバルブ15a及び15bを開く。そして、再生風路13から高温空気を供給することで、硝酸除去ユニット11を再生させる。硝酸除去ユニット11の再生が終了した後、バルブ14a及び14bを開くと共にバルブ15a及び15bを閉じ、循環風路4内の冷却空気をファン5によって循環させることによって、冷却空気中の硝酸の吸着を再開させる。
なお、バイパス風路12に導入される冷却空気の量が多すぎると冷却性能が低下し、バイパス風路12に導入される冷却空気の量が少なすぎると所望の硝酸濃度の低減効果が得られないことがある。そのため、装置の構成、冷却空気中に存在する硝酸濃度、要求される冷却能力や硝酸除去量などに応じて、バイパス風路12に導入される冷却空気の量を調整することが好ましい。
また、上記では硝酸除去ユニット11の再生に高温空気を用いているが、硝酸除去ユニット11を再生する手段は、これに限定されない。硝酸除去ユニット11を再生する手段としては、硝酸除去ユニット11を再生し得る媒体を用いることができ、例えば、硝酸を含まない室温程度の空気、水蒸気、水などを用いることができる。
本実施の形態の方法が適用される空気冷却式タービン発電機では、発生したオゾンをオゾン分解ユニット7によって分解すると共に硝酸の発生を抑制し、且つ発生した硝酸を硝酸除去ユニット11によって除去することができるため、冷却空気中のオゾン濃度及び硝酸濃度を大幅に低減することが可能となる。これにより、この空気冷却式タービン発電機では、金属部材の腐食や有機材料の劣化を抑制することができる。
また、この空気冷却式タービン発電機では、硝酸除去ユニット11の再生ができるため、実施の形態3のような硝酸吸着ユニット10の交換が必要ない。さらに、この空気冷却式タービン発電機では、ファン5前後の圧力差によって冷却空気の一部をバイパス風路12に引き込むことができるため、ブロアなどの動力源を用いる必要もない。
実施の形態7.
図12は、本実施の形態の方法を適用した空気冷却式タービン発電機の断面図である。なお、本実施の形態の空気冷却式タービン発電機の基本的な構成は、実施の形態1の空気冷却式タービン発電機の構成と同一であるため、同一部分は同一の符号を付して説明を省略する。
図12において、空気冷却式タービン発電機は、循環風路4内に直流電源17に接続された帯電板16を備えている。
部分放電によって生成される硝酸は、水素原子が解離し、負の電荷を持つ硝酸イオン(NO3 -)の形で冷却空気中に存在することがある。そこで、この空気冷却式タービン発電機では、直流電源17によって帯電板16を正に帯電させ、この帯電板16を循環風路4内を流れる冷却空気と接触させることによって、硝酸イオンを帯電板16に静電気的に吸着させる。これにより、循環風路4内を流れる冷却空気中の硝酸濃度をより一層低減させることが可能となる。
帯電板16としては、特に限定されないが、アルミニウム、鉄、銅、ステンレスなどの金属材料;活性炭;アルミナセラミックなどの内部に導電層を有する絶縁材料などが挙げられる。例えば、アルミニウム、鉄、銅のような金属材料を用いた場合、吸着された硝酸イオンによって腐食され、帯電板16自身が犠牲となることにより、長期間にわたって装置内の他の金属部品の腐食を抑制できる。また、ステンレスのような金属材料を用いた場合、吸着された硝酸イオンによる腐食は緩やかであるため、定期的に取り外して洗浄することで、長期間にわたって連続的に使用することができる。さらに、アルミナセラミックなどの絶縁材料を用いた場合、硝酸塩の生成が起こらないため、冷却空気を清浄に保つことができる。
なお、この空気冷却式タービン発電機では、固定子3と空気冷却器6との間の循環風路4内に帯電板16が配置されているが、この帯電板16の位置は限定されない。帯電板16の位置は、循環風路4の構造などを考慮して適宜決定すればよい。また、帯電板16の大きさも特に限定されず、発生する硝酸イオンの量などを考慮して適宜決定すればよい。
本実施の形態の方法が適用される空気冷却式タービン発電機では、発生したオゾンをオゾン分解ユニット7によって分解することで硝酸の発生を抑制し、且つ正に帯電した帯電板16によって硝酸イオンを静電気的に吸着することができるため、冷却空気中の硝酸濃度を大幅に低減することが可能となる。これにより、この空気冷却式タービン発電機では、金属部材の腐食を抑制することができる。また、硝酸の除去に帯電板16を利用しているため、圧力損失も少ない。

Claims (10)

  1. 回転電機の循環風路内を流れる冷却空気中に発生するオゾン及び硝酸の濃度を低減する方法であって、
    オゾン分解触媒を含むオゾン分解ユニットと硝酸吸着剤を含む硝酸吸着ユニットと前記循環風路内において前記冷却空気の流れに対して並列的に配置されており、
    前記オゾン分解ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、オゾンを分解し、
    前記硝酸吸着ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、硝酸を吸着除去する
    ことを特徴とする方法。
  2. 回転電機の循環風路内を流れる冷却空気中に発生するオゾン及び硝酸の濃度を低減する方法であって、
    オゾン分解触媒を含むオゾン分解ユニットと硝酸吸着剤を含む硝酸吸着ユニットとが前記循環風路内に配置されており、
    前記オゾン分解ユニットが前記回転電機の空気冷却器の上流側に配置されていると共に、前記硝酸吸着ユニットが前記回転電機の空気冷却器の下流側に配置されており、
    前記オゾン分解ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、オゾンを分解し、
    前記硝酸吸着ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、硝酸を吸着除去する
    ことを特徴とする方法。
  3. 前記オゾン分解ユニットは、オゾン分解触媒と硝酸吸着剤との混合物を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記循環風路を流れる冷却空気の一部を迂回させるバイパス風路内に硝酸除去ユニットが配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  5. 前記循環風路を流れる冷却空気に600nm以上700nm以下の波長を含む光を照射することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  6. 前記循環風路を流れる冷却空気を、正に帯電した帯電板と接触させることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  7. 前記冷却空気中の二酸化窒素濃度に対するオゾン濃度の比(オゾン濃度/二酸化窒素濃度)を1以下に制御することを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  8. 前記オゾン分解ユニットを通過した後の冷却空気中のオゾン濃度が、前記オゾン分解ユニットを通過する前の冷却空気中のオゾン濃度の10%以上90%以下であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  9. 回転電機の循環風路内を流れる冷却空気中に発生するオゾン及び硝酸の濃度を低減する装置であって、
    オゾン分解触媒を含むオゾン分解ユニットと硝酸吸着剤を含む硝酸吸着ユニットとが、前記循環風路内において前記冷却空気の流れに対して並列的に配置されており、
    前記オゾン分解ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、オゾンを分解し、
    前記硝酸吸着ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、硝酸を吸着除去する
    ことを特徴とする装置。
  10. 回転電機の循環風路内を流れる冷却空気中に発生するオゾン及び硝酸の濃度を低減する装置であって、
    オゾン分解触媒を含むオゾン分解ユニットと硝酸吸着剤を含む硝酸吸着ユニットとが前記循環風路内に配置されており、
    前記オゾン分解ユニットが前記回転電機の空気冷却器の上流側に配置されていると共に、前記硝酸吸着ユニットが前記回転電機の空気冷却器の下流側に配置されており、
    前記オゾン分解ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、オゾンを分解し、
    前記硝酸吸着ユニットに前記冷却空気を通過させることにより、硝酸を吸着除去する
    ことを特徴とする装置。
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