JP6583577B1 - 回転機器のガス検知装置、ガス検知方法及び固定子コイル劣化監視システム - Google Patents

回転機器のガス検知装置、ガス検知方法及び固定子コイル劣化監視システム Download PDF

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Abstract

【課題】回転機器の固定子コイルの半導電層の劣化を監視することで回転機器の安定運転を持続させることができる固定子コイル劣化監視システムを提供する。【解決手段】ガス検知装置21で検出したオゾンの濃度に基づいて固定子コイル10の半導電層14の浸食が進展する度合いを判定し、浸食が進展して半導電層が劣化していると判定したときには、固定子コイル10の状態を報知するとともに、ガス検知装置で検出した窒素酸化物の濃度に基づいて半導電層の浸食が進展する度合いを判定し、固定子コイルの寿命が近いという旨を報知する劣化監視部23を備えている。【選択図】図5

Description

本発明は、高圧回転機器など回転機器の固定子コイルの半導電層の劣化を監視する際に使用する回転機器のガス検知装置、ガス検知方法及び固定子コイル劣化監視システムに関する。
高圧回転機器など回転機器の固定子コイルは、絶縁被膜が施された導線を複数本束ねた素線コイルと、素線コイルをマイカテープなどで巻回して設けた絶縁層と、半導電層と、を備え、固定子鉄心のスロットに収容されて結線されており、これらは熱硬化性樹脂によって含浸、硬化されている。
固定子コイルは、運転中に電気的、熱的、機械的ストレスを受けるので、絶縁層と半導電層は経年劣化を引き起こしやすい。
固定子コイルの絶縁層の劣化は、絶縁層中の微小なボイドにおいて発生する部分放電によって経年的に浸食されていき、やがて機器故障(絶縁破壊)に至ることがある。そこで、稼働中の回転機器の部分放電の発生レベルを検出し、故障前にメンテナンスや更新を促す部分放電監視技術が開発されてきた(例えば、特許文献1及び2)。
特許文献1は、回転機器の内部雰囲気ガスのうち、一酸化炭素、二酸化窒素、オゾンの濃度を測定し、測定結果を分析することで、回転子コイルの絶縁層の劣化を探知し、回転機器の予防保全を行う技術である。
特許文献2は、部分放電電荷量とオゾンの発生濃度の関係から、オゾンを測定することで、高周波ノイズの影響を受けることなく回転機器のコイルで発生する部分放電の発生状況を検知し、回転子コイルの絶縁層の劣化を監視する方法である。
一方、固定子コイルの半導電層は、絶縁層と半導電層の間の微小なボイドにおいて発生する部分放電によって劣化する。半導電層が劣化すると、部分放電が発生し、半導電層の劣化が促進される。ここで、固定子コイルの絶縁層及び半導電層を含む全体で部分放電が発生するが、本願では、半導電層の劣化に伴って固定子コイル表面で発生する放電を「表面放電」と称する。
半導電層で発生する表面放電により劣化が促進されると、その際にオゾン(O)、窒素酸化物(NO,NO)といった腐食性ガスが発生し、腐食性ガスと空気中の水分とが結びついて硝酸が生成される。これにより、回転機器の金属構造部品の錆や腐食による強度低下を招き、二次的な故障を引き起こし、回転機器の安定した運転に支障をきたすおそれがある。
半導電層の劣化は表面放電を伴うため、従来から行われている部分放電試験によって劣化の傾向を探ることは可能であるが、絶縁層中で発生する部分放電のほうが支配的な場合には、半導電層の劣化を判別することは困難である。
このため、半導電層の劣化の評価は、回転機器の運転を停止させ、回転子を引き抜き、固定子コイルを目視によって点検する方法が主である。半導電層の劣化を点検するためには、回転機器のフレームの取り外し、回転子を引き抜き、固定子コイルが目視で点検可能な状態とする必要がある。しかし、高圧回転機器は、発電所や工場における主要機器であり、運転停止による半導電層の劣化の評価は、工場の操業において望ましくない。
特表2012−503463号公報 特開2018−200179号公報
前述した特許文献1及び2の技術は、回転機器の回転子コイルの絶縁体の劣化や部分放電を監視するものであり、目視点検以外の方法で固定子コイルの半導電層の劣化を評価する手法は、未だ確立されていない。
このため、固定子コイルの半導電層の劣化を監視することは、回転機器の安定運転において重要であり、従来の目視点検のように回転機器を停止させることなく回転機器が運転した状態(オンライン)で、固定子コイルの半導電層の劣化を評価する手法が必要である。
そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、回転機器の固定子コイルの半導電層の劣化を監視することで回転機器の安定運転を持続させることができる回転機器のガス検知装置、ガス検知方法及び固定子コイル劣化監視システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る回転機器のガス検知装置は、回転機器の固定子コイルから発生する窒素酸化物の濃度を測定するガス検知装置であって、回転機器の内部雰囲気ガスを吸引する窒素酸化物用吸引装置と、回転機器と窒素酸化物用吸引装置との間に接続され、内部雰囲気ガスが通過することで内部雰囲気ガスに含まれている窒素酸化物の濃度を検出する窒素酸化物濃度検出部と、を備えているとともに、窒素酸化物濃度検出部と回転機器との間に、内部を通過する内部雰囲気ガスからオゾンを吸収するオゾン吸収フィルターが接続されている。
また、本発明の一態様に係る回転機器のガス検知方法は、回転機器の固定子コイルから発生するオゾン及び窒素酸化物の濃度を測定するガス検知方法であって、回転機器にオゾン濃度検出部を接続し、回転機器の内部雰囲気ガスをオゾン濃度検出部に通過させることで、オゾン濃度検出部が内部雰囲気ガスに含まれるオゾンの濃度を検出し、回転機器に窒素酸化物濃度検出部を接続し、回転機器の内部雰囲気ガスを窒素酸化物濃度検出部に通過させることで、窒素酸化物濃度検出部が内部雰囲気ガスに含まれる窒素酸化物の濃度を検出するとともに、窒素酸化物濃度検出部と回転機器との間に、内部を通過する前記内部雰囲気ガスからオゾンを吸収するオゾン吸収フィルターが接続されている
さらに、本発明の一態様に係る回転機器における固定子コイル劣化監視システムは、回転機器の内部雰囲気ガスを吸引する窒素酸化物用吸引装置と、回転機器と窒素酸化物用吸引装置との間に接続され、内部雰囲気ガスが通過することで内部雰囲気ガスに含まれている窒素酸化物の濃度を検出する窒素酸化物濃度検出部と、窒素酸化物濃度検出部と回転機器との間に接続され、内部を通過する内部雰囲気ガスからオゾンを吸収するオゾン吸収フィルターと、回転機器の内部雰囲気ガスを吸引するオゾン用吸引装置と、回転機器と前記オゾン用吸引装置との間に接続され、前記内部雰囲気ガスが通過することで当該内部雰囲気ガスに含まれているオゾンの濃度を検出するオゾン濃度検出部と、を備えたガス検知装置と、ガス検知装置で検出したオゾン(或いは窒素酸化物、或いはオゾン及び窒素酸化物)の濃度に基づいて半導電層の浸食が進展する度合いを判定し、浸食が進展して半導電層が劣化していると判定したときには、固定子コイルの状態を報知する劣化監視部と、を備えている。
本発明に係る回転機器のガス検知装置、ガス検知方法及び固定子コイル劣化監視システムによれば、回転機器の固定子コイルの半導電層の劣化を監視することで回転機器の安定運転を持続させることができる。
本発明で使用される回転機器を示す概略構成図である。 図1のII−II線矢視図であり、回転機器における固定子鉄心のスロットに収容された固定子コイルを示す図である。 本発明に係る第1実施形態の固定子コイル劣化監視システムの構成を示す図である。 固定子コイル劣化監視システムの濃度測定部の構成を示す図である。 固定子コイル劣化監視システムの劣化監視部が行う劣化監視処理を示すフローチャートである。 固定子コイルの半導電層が表面放電の発生により浸食が進展する度合い(浸食面積の変化)と、半導電層の浸食度合いにより変化するオゾン濃度との関係を示すグラフである。 回転機器の運転時間の経過とともに、回転機器の内部で発生するオゾン、窒素酸化物の濃度の変化を示したものである。
次に、図面を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す第1実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
[回転機器の構成]
図1は、本発明に係る第1実施形態で使用される回転機器1を示すものである。
回転機器1は、機器本体2と、この機器本体2の外周を覆っている機器フレーム3と、を備えている。
機器本体2は、回転子4と、固定子5とで構成されている。
回転子4は、機器フレーム3の両端に形成された端板3a及び3bに軸受(不図示)を介して回転自在に支持されている回転軸6と、回転軸6に固定された回転子コイル7と、を備えている。
固定子5は、回転子コイル5の外周に所定のギャップを介して対向している円筒形状の固定子鉄心8と、固定子鉄心8の内周面に形成された複数のスロット9に収容された固定子コイル10と、を備えている。
図2は、固定子鉄心8のスロット9に収容された固定子コイル10を示す図である。この固定子コイル10は、絶縁被膜が施された導線11を複数本束ねた素線コイル12と、素線コイル12の外周をマイカテープなどで巻回して設けた絶縁層13と、絶縁層の周囲に熱硬化性樹脂を含浸、硬化して設けた半導電層14と、を備えている。これらは、楔15でスロット9内部に収容されて結線されているとともに、熱硬化性樹脂によって含浸、硬化されている。
固定子コイル10には、三相ケーブル(不図示)から給電される。
[回転機器の固定子コイル劣化監視システム]
図3は、第1実施形態の回転機器1の固定子コイル劣化監視システム20を示すものである。
固定子コイル劣化監視システム20は、半導電層14の劣化による表面放電によって発生したオゾン(O)、窒素酸化物(NO,NO)の濃度を測定する濃度測定部21と、濃度測定部21で測定したオゾン、窒素酸化物の測定データを記録する測定データ記録部22と、測定データ記録部22で記録した測定データに基づいて固定子コイル10の劣化監視を行う劣化監視部23と、劣化監視部23において回転機器1の監視レベルを表示する表示部24と、を備えている。
濃度測定部21は、図4に示すように、第1気体吸引装置25及び第2気体吸引装置26と、第1気体吸引装置25と回転機器1との間に接続した窒素酸化物検知管27と、窒素酸化物検知管27及び回転機器1との間に接続したオゾン吸収フィルター28と、第2気体吸引装置26及び回転機器1との間に接続したオゾン検知管29と、を備えている。
オゾン検知管29は、密閉されたチューブ状の容器の中に、オゾンガスと反応して変色する薬剤が収納されており、回転機器1の内部雰囲気ガスに含まれているオゾンと反応して変色し、その変色の度合いによってオゾンの濃度を測定する。
窒素酸化物検知管27は、密閉されたチューブ状の容器の中に、窒素酸化物と反応して変色する薬剤が収納されており、回転機器1の内部雰囲気ガスに含まれている窒素酸化物と反応して変色し、その変色の度合いによって窒素酸化物の濃度を測定する。
オゾン吸収フィルター28は、密閉されたチューブ状の容器の中に、鉄、あるいはアルミなどのオゾンを吸収または分解する性質をもった材料が収納されている。
次に、濃度測定部21の動作について説明する。
第1気体吸引装置25を駆動すると回転機器1の内部雰囲気ガスが吸引され、オゾン吸収フィルター28、窒素酸化物検知管27を通過し、これらを通過したガスが第1気体吸引装置25から外部に排出される。この際、オゾン吸収フィルター28を通過した内部雰囲気ガスからオゾンが吸収され、窒素酸化物(NO,NO)を含んだ内部雰囲気ガスだけが窒素酸化物検知管27を通過し、窒素酸化物検知管27の変色の度合いによって窒素酸化物の濃度が測定される。
また、第2気体吸引装置26を駆動すると回転機器1の内部雰囲気ガスが吸引され、オゾン検知管29を通過し、オゾン検知管29を通過したガスは第2気体吸引装置26から外部に排出される。この際、オゾン検知管29の変色の度合いによってオゾンの濃度が測定される。
オゾン吸収フィルター28に収納されている鉄、あるいはアルミは、回転機器1の内部雰囲気ガスの通過を妨げず、かつ、回転機器1の内部雰囲気ガスが十分に接触するようにするため、大きさ2〜5mmの球状またはペレット状、あるいは一辺が5mm〜10mm程度の鱗片状であることが望ましい。オゾン吸収フィルター28の全長は、100 mmから200 mm程度であり、回転機器の内部雰囲気ガスに含まれているオゾン濃度が高い場合は、全長を長くすることで、より高いオゾンの吸収あるいは分解効果が得られる。
そして、濃度測定部21のオゾン検知管29で測定したオゾンの濃度(オゾン濃度測定値)OCと、窒素酸化物検知管27で測定した窒素酸化物の濃度(窒素酸化物濃度測定値)NCは、測定データ記録部22に記録される。
次に、図3で示した固定子コイル劣化監視システム20の劣化監視部23は、濃度測定部21で測定したオゾン濃度及び窒素酸化物に基づいて固定子コイル10の半導電層14の浸食進展性、寿命の各判断を行う。劣化監視部23は、マイクロコンピュータ等の演算処理装置で構成される場合や、測定、データ処理の一部を作業員が手動で行う場合を含む。図2を参照して、劣化監視部23が行う劣化監視処理について説明する。
[劣化監視部が行う劣化監視処理]
この劣化監視処理は、先ず、ステップST1で、測定データ記録部22に記憶されているオゾン濃度測定値OCと、窒素酸化物濃度測定値NCを読み込んでからステップST2に移行する。
ステップST2では、窒素酸化物の濃度に基づいて固定子コイル10の半導電層14の浸食度合いを判定する。この判定では、窒素酸化物濃度測定値NCが、即対応レベル閾値NT以上であるか否かによって判定する。そして、NC≧NTであるときには、固定子コイル10を交換しなければならないほど半導電層14の浸食が進展していると判断し、ステップST3に移行して、「固定子コイルの交換が必要」の旨を表示部24に表示してから劣化監視処理を終了する。一方、ステップST2においてNC<NTであるときには、ステップST4に移行する。
ステップST4では、オゾンの濃度に基づいて固定子コイル10の半導電層14の浸食度合いを判定する。この判定では、オゾン濃度測定値OCが、即対応レベル閾値OT3以上であるか否かによって判定する。そして、OC≧OT3であるときには、固定子コイル10を交換しなければならないほど半導電層14の浸食が進展していると判断し、ステップST3に移行して、「固定子コイルの交換が必要」の旨を表示部24に表示してから劣化監視処理を終了する。一方、ステップST4においてOC<OT3であるときには、ステップST5に移行する。
ステップST5も、オゾンの濃度に基づいて固定子コイル10の半導電層14の浸食度合いを判定する。この判定では、オゾン濃度測定値OCが、警戒レベル閾値OT2以上であるか否かによって判定する。ここで、警戒レベル閾値OT2は、即対応レベル閾値OT3より小さな値である。そして、OC≧OT2であるときには、半導電層14の浸食が徐々に進展しているので固定子コイル10の交換の検討が必要であると判断し、ステップST3に移行して、「警戒レベル(固定子コイル交換の検討が必要」の旨を表示部24に表示してから劣化監視処理を終了する。一方、ステップST5においてOC<OT2であるときには、ステップST7に移行する。
ステップST7も、オゾンの濃度に基づいて固定子コイル10の半導電層14の浸食度合いを判定する。この判定では、オゾン濃度測定値OCが、要監視レベル閾値OT1以上であるか否かによって判定する。ここで、要監視レベル閾値OT1は、警戒レベル閾値OT2より小さな値である。そして、OC≧OT1であるときには、半導電層14が浸食しているので固定子コイル10の補修が必要と判断し、ステップST8に移行して、「要監視レベル(固定子コイル交換の補修検討が必要」の旨を表示部24に表示してから劣化監視処理を終了する。一方、ステップST5においてOC<OT1であるときには、劣化監視処理を終了する。
次に、第1実施形態の回転機器の固定子コイル劣化監視システム20の動作について、図3から図7を参照して説明する。
ここで、図6は、固定子コイル10の半導電層14が表面放電の発生により浸食が進展する度合い(浸食面積の変化)と、半導電層14の浸食度合いにより変化するオゾン濃度との関係を実験値で示したものである。
本実施形態では、図6において半導電層14の初期段階の浸食である浸食面積S1のときに発生するオゾン濃度を、前述した劣化監視部23が行う劣化監視処理の要監視レベル閾値OT1とした。また、図5において、半導電層14の中期段階の浸食である浸食面積S2(S2>S1)のときに発生するオゾン濃度を、劣化監視処理の警戒レベル閾値OT2とした。さらに、また、図5において、半導電層14が末期段階の浸食である浸食面積S3(S3>S2)のときに発生するオゾン濃度を、劣化監視処理の即対応レベルOT3とした。
固定子コイル劣化監視システム20は、定期的に、濃度測定部21を使用して回転機器1の内部雰囲気ガス中のオゾン、窒素酸化物の濃度測定を行う。この際、オゾン、窒素酸化物の採取位置は、濃度測定部21のオゾン吸収フィルター28、オゾン検知管29を回転機器1の機器フレーム3を貫通するボルトの穴や給排気用の通気口部分など、内部雰囲気を直接採取できる箇所であれば、任意の場所を選択して良い。
濃度測定部21の第1気体吸引装置25を駆動すると、回転機器1の内部雰囲気ガスが吸引され、オゾン吸収フィルター28、窒素酸化物検知管27を通過する。オゾン吸収フィルター28を通過した内部雰囲気ガスからオゾンが吸収されるので、窒素酸化物を含んだ内部雰囲気ガスだけが窒素酸化物検知管27を通過し、窒素酸化物検知管27は、高精度に窒素酸化物の濃度を測定する。また、第2気体吸引装置26を駆動すると回転機器1の内部雰囲気ガスが吸引されてオゾン検知管29を通過し、オゾン検知管29がオゾンの濃度を測定する。
図7は、回転機器1の運転時間の経過とともに、回転機器1の内部で発生するオゾン、窒素酸化物の濃度の変化を示したものである。
回転機器1の固定子コイル10の絶縁層13の劣化では、微小なボイド内で部分放電が発生し、劣化が進行すると微小ボイドの大きさや数が増え、部分放電の強度や発生量が増加する。絶縁層13の微小なボイド内で発生する部分放電は、固定子コイル10を形成しているマイカテープや熱硬化性樹脂によって閉じられているため、部分放電によって生成されたオゾンや窒素酸化物といったガスは、回転機器1の内部雰囲気に漏れ出すことはない。
これに対して、半導電層14の劣化では、表面放電によって半導電層14が浸食され消失する。浸食され消失した半導電層放電の劣化が進行すると、浸食され消失した半導電層の表面積が増加し、表面放電の発生量が増加する。固定子コイル10の表面には、冷却風が流れており、冷却風は回転機器1の内部を循環する。このため、半導電層14の劣化による表面放電によって発生したオゾンや窒素酸化物は、冷却風に乗って回転機器1の内部雰囲気中を循環する。
図7に示すように、回転機器1の運転時間の増大により半導電層14が浸食していくと、オゾンは徐々に発生して濃度が増大していく。しかし、窒素酸化物は、半導電層14が末期段階の浸食で発生して濃度が急激に増大する。
図7において、回転機器1の運転時間の初期では、固定子コイル10の半導電層14では表面放電が発生せず、浸食が進展していない。
そして、回転機器1の運転時間が増大し、固定子コイル10の半導電層14で表面放電が発生して初期段階の浸食が進展する。このとき、定期的な濃度測定部21のオゾン、窒素酸化物の濃度測定に基づいて、劣化監視部23は、オゾン濃度OCが要監視レベル閾値OT1以上であると判断すると、固定子コイル10の交換の補修検討が必要として表示部24において「要監視レベル」を表示する(ステップST7、ステップST8)。
また、回転機器1の運転時間がさらに増大し、半導電層14の表面放電の発生で中期段階の浸食が進展する。このとき、劣化監視部23は、オゾン濃度OCが警戒レベル閾値OT2以上であると判断すると、固定子コイル10の交換の検討が必要として表示部24において「警戒レベル」を表示する(ステップST5、ステップST6)。
そして、回転機器1の運転時間がさらに増大し、半導電層14が末期段階の浸食になると、劣化監視部23は、オゾン濃度OCが即対応レベル閾値OT3以上であると判断すると、固定子コイル10の交換が必要として表示部24において「即対応レベル」を表示する(ステップST4、ステップST3)。
ここで、半導電層14が末期段階の浸食になると、劣化監視部23は、窒素酸化物濃度NCが即対応レベル閾値NT以上であると判断すると、固定子コイル10の交換が必要として表示部24において「即対応レベル」を表示する(ステップST2、ステップST3)。
[第1実施形態の効果]
次に、第1実施形態の回転機器の固定子コイル劣化監視システム20の効果について説明する。
先ず、固定子コイル劣化監視システム20を構成する濃度測定部21の効果について説明する。
濃度測定部21は、回転機器1の内部雰囲気ガスを第1気体吸引装置25及び第2気体吸引装置26の吸引動作で、窒素酸化物検知管27及びオゾン検知管29に通過させ、それらの変色の度合いで濃度を測定しているので、測定の簡便化を図ることができる。
そして、回転機器1の内部雰囲気ガスが窒素酸化物検知管27を通過する前には、オゾン吸収フィルター28がオゾンを吸収しているので、オゾンの影響で窒素酸化物検知管27内部が脱色してしまうなどの問題が発生せず、内部雰囲気ガスから窒素酸化物濃度を正確に測定することができる。
そして、オゾン吸収フィルター28に収納されている鉄、あるいはアルミは、大きさ2〜5mmの球状またはペレット状、あるいは一辺が5mm〜10mm程度の鱗片状に形成されているので、オゾン吸収フィルター28中の内部雰囲気ガスの通過を妨げず、内部雰囲気ガスが十分に接触するようにするので、高いオゾンの吸収、分解効果が期待できる。
次に、固定子コイル劣化監視システム20を構成する劣化監視部23が行う劣化監視処理の効果について説明する。
回転機器1の運転時間が増大して半導電層14の初期段階の浸食が進展すると、劣化監視部23は、オゾン濃度OCが要監視レベル閾値OT1以上であると判断し、固定子コイル10の交換の補修検討が必要として表示部24において「要監視レベル」を表示する。また、回転機器1の運転時間がさらに増大し、半導電層14の中期段階の浸食が進展すると、劣化監視部23は、オゾン濃度OCが警戒レベル閾値OT2以上であると判断し、固定子コイル10の交換の検討が必要として表示部24において「警戒レベル」を表示する。そして、回転機器1の運転時間がさらに増大し、半導電層14が末期段階の浸食になると、劣化監視部23は、オゾン濃度OCが即対応レベル閾値OT3以上であると判断し、固定子コイル10の交換が必要として表示部24において「即対応レベル」を表示する。さらに、半導電層14が末期段階の浸食になると、劣化監視部23は、窒素酸化物濃度NCが即対応レベル閾値NT以上であると判断すると、固定子コイル10の交換が必要として表示部24において「即対応レベル」を表示する。
したがって、第1実施形態の固定子コイル劣化監視システム20は、従来の目視点検のように回転機器1を停止させることなく半導電層14の劣化を監視し続けることができるので、回転機器1の安定運転を持続することができる。
なお、第1実施形態の回転機器の固定子コイル劣化監視システム20は、オゾン及び窒素酸化物の濃度を測定して固定子コイル10の交換時期について監視しているが、オゾンの濃度のみを測定して固定子コイル10を監視、或いは、窒素酸化物の濃度のみを測定して固定子コイル10を監視しても、回転機器1を停止させることなく半導電層14の劣化を監視し続けることができ、回転機器1の安定運転を持続することができる。
また、第1実施形態の濃度測定部21において、回転機器1の内部雰囲気ガスが通過することで変色の度合いで濃度を測定するオゾン検知管29を使用したが、オゾンモニター,赤外分光装置などを使用しても、同様の効果を奏することができる。
また、本発明に記載されている劣化監視部が、固定子コイルの寿命が近いという旨を報知するという動作は、第1実施形態の劣化監視部23が行う劣化監視処理では、マイクロコンピュータ等の演算処理装置の表示部24において「要監視レベル」、「警戒レベル」及び「即対応レベル」を表示するようにしたが、本発明の要旨がこれに限定されるものではない。例えば、作業員が、オゾン濃度測定値OC及び窒素酸化物濃度測定値NCを目視で確認し、書面で半導電層1Nの浸食状況を報知する方法を行っても、同様の効果を奏することができる。
1 回転機器
2 機器本体
3 機器フレーム
4 回転子
5 固定子
6 回転軸
7 回転子コイル
8 固定子鉄心
9 スロット
10 固定子コイル
11 導線
12 素線コイル
13 絶縁層
14 半導電層
15 楔
20 固定子コイル劣化監視システム
21 濃度測定部(ガス検知装置)
22 測定データ記録部
23 劣化監視部
24 表示部
25 第1気体吸引装置(窒素酸化物用吸引装置)
26 第2気体吸引装置(オゾン用吸引装置)
27 窒素酸化物検知管
28 オゾン吸収フィルター
29 オゾン検知管

Claims (6)

  1. 回転機器の固定子コイルから発生する窒素酸化物の濃度を測定するガス検知装置であって、
    前記回転機器の内部雰囲気ガスを吸引する窒素酸化物用吸引装置と、前記回転機器と前記窒素酸化物用吸引装置との間に接続され、前記内部雰囲気ガスが通過することで当該内部雰囲気ガスに含まれている窒素酸化物の濃度を検出する窒素酸化物濃度検出部と、を備えているとともに、
    前記窒素酸化物濃度検出部と前記回転機器との間に、内部を通過する前記内部雰囲気ガスからオゾンを吸収するオゾン吸収フィルターが接続されていることを特徴とする回転機器のガス検知装置。
  2. 前記ガス検知装置は、前記固定子コイルから発生するオゾン及び前記窒素酸化物の濃度を測定する装置であって、
    前記回転機器の内部雰囲気ガスを吸引するオゾン用吸引装置と、前記回転機器と前記オゾン用吸引装置との間に接続され、前記内部雰囲気ガスが通過することで当該内部雰囲気ガスに含まれているオゾンの濃度を検出するオゾン濃度検出部と、をさらに備えていることを特徴とする請求項1記載の回転機器のガス検知装置。
  3. 前記窒素酸化物濃度検出部は、密閉されたチューブ状の容器の中に薬剤が収納され、前記内部雰囲気ガスが通過することで前記窒素酸化物と反応して変色し、前記薬剤の変色の度合いによって窒素酸化物濃度を測定する窒素酸化物検知管であることを特徴とする請求項1又は2に記載の回転機器のガス検知装置。
  4. 前記オゾン濃度検出部は、密閉されたチューブ状の容器の中に薬剤が収納され、前記内部雰囲気ガスが通過することで前記オゾンと反応して変色し、前記薬剤の変色の度合いによってオゾン濃度を測定するオゾン検知管であることを特徴とする請求項記載の回転機器のガス検知装置。
  5. 回転機器の固定子コイルから発生するオゾン及び窒素酸化物の濃度を測定するガス検知方法であって、
    前記回転機器にオゾン濃度検出部を接続し、前記回転機器の内部雰囲気ガスを前記オゾン濃度検出部に通過させることで、前記オゾン濃度検出部が前記内部雰囲気ガスに含まれるオゾンの濃度を検出し、
    前記回転機器に窒素酸化物濃度検出部を接続し、前記回転機器の内部雰囲気ガスを前記窒素酸化物濃度検出部に通過させることで、前記窒素酸化物濃度検出部が前記内部雰囲気ガスに含まれる窒素酸化物の濃度を検出するとともに、
    前記窒素酸化物濃度検出部と前記回転機器との間に、内部を通過する前記内部雰囲気ガスからオゾンを吸収するオゾン吸収フィルターが接続されていることを特徴とする回転機器のガス検知方法
  6. 請求項2記載の回転機器のガス検知装置と、
    前記ガス検知装置で検出したオゾンの濃度に基づいて前記半導電層の浸食が進展する度合いを判定し、浸食が進展して前記半導電層が劣化していると判定したときには、前記固定子コイルの状態を報知するとともに、前記ガス検知装置で検出した窒素酸化物の濃度に基づいて前記半導電層の浸食が進展する度合いを判定し、前記固定子コイルの寿命が近いという旨を報知する劣化監視部と、を備えていることを特徴とする回転機器における固定子コイル劣化監視システム。
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