JP4669863B2 - 揮発性有機化合物含有ガス処理システム - Google Patents

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Description

本発明は揮発性有機化合物を含有するガスを処理する揮発性有機化合物含有ガス処理システムに関する。
塗装工場、印刷工場、半導体製造工場等で利用されている揮発性有機化合物(以下、VOC(Volatile Organic Compound))には、大気や水質などへ放出されると公害や健康被害の原因となるものが含まれているので適切に処理する必要がある。VOC含有ガスを処理する技術としては、濃縮装置で濃縮したVOCを空気とともに圧縮して燃焼し、こうして得た燃焼ガスでタービンを駆動してVOCの酸化分解反応を発電に利用しているものがある。さらに、この種の技術の中には、タービンからの排ガスによって吸気を加熱し、その加熱空気で濃縮装置からVOCを脱着して圧縮機に供給しているものがある(特許文献1等参照)。
特開2005−61353号公報
ところが、上記技術の加熱空気には蒸発した水分が含まれていることがあり、その水分が圧縮機に到達するまでに凝縮して、比較的温度が低い部分(例えば、発電機ロータや圧縮機入口付近の翼等)に液水として付着する場合がある。このとき、VOCに酢酸エチル等の酢酸系の成分が含有されていると、その付着した水に溶け込んで酸が金属を腐食させることがある。
本発明の目的は、酢酸系成分を含むVOCを処理する際に、酸による腐食が発生することを抑制できる揮発性有機化合物含有ガス処理システムを提供することにある。
(1)本発明は、上記目的を達成するために、吸気を圧縮する圧縮機と、この圧縮機からの圧縮空気を燃料と燃焼して燃焼ガスを発生する燃焼器と、この燃焼器からの燃焼ガスで駆動されるタービンと、このタービンからの駆動力で発電する発電機とを備えるVOC含有ガス処理システムにおいて、吸気した空気中の水分を吸着し、この吸着した水分を前記タービンからの排ガスによって脱着する除湿装置と、この除湿装置で水分を除去された空気を前記タービンからの排ガスによって加熱する熱交換器と、酢酸系成分が含有されたVOC含有ガス中のVOCを吸着して濃縮し、この濃縮されたVOCを前記熱交換器からの空気によって脱着する濃縮装置とを備え、前記濃縮装置からのVOC含有空気を前記圧縮機で圧縮し、前記圧縮機で圧縮したVOC含有空気を前記燃焼器で燃焼している。
このように前記除湿装置を設ければ吸気中の水分を除去することができるので、ガスタービン設備内に水分が付着することを抑制できる。これによりVOC中の酢酸エチル等の酢酸系成分の浮遊分子が水と結合して強酸性液となることが抑制されるので、ガスタービン設備に酸による損傷が発生することを抑制することができる。
(2)上記(1)は、好ましくは、水分が脱着された前記除湿装置の吸着剤に向けて冷却用空気を送風する第1送風装置を備えるものとする。
(3)上記(2)は、好ましくは、揮発性有機化合物が脱着された前記濃縮装置の吸着剤に向けて冷却用空気を送風する第2送風装置を備えるものとする。
(4)上記(3)は、好ましくは、前記第1送風装置から送風され前記除湿装置を通過した空気と、前記第2送風装置から送風され前記濃縮装置を通過した空気は、前記タービンからの排ガスと合流して前記除湿装置に吸着した水分の脱着用に用いられている。
(5)上記(3)は、好ましくは、前記熱交換器における前記タービンからの排ガスの流通ルートの上流側には、前記熱交換器と前記除湿装置に供給される前記タービンからの排ガスの量を調整する流量調整手段が設けられている。
(6)上記(1)は、好ましくは、前記濃縮装置と前記圧縮機の間には、前記濃縮装置からの揮発性有機化合物含有空気を冷却用空気で冷却する熱交換器が設けられている。
(7)上記(1)は、好ましくは、前記圧縮機から前記燃焼器に供給される揮発性有機化合物含有空気を前記タービンの排ガスによって加熱する再生熱交換器を備える。
(8)本発明は、上記目的を達成するために、吸気を圧縮する圧縮機と、この圧縮機からの圧縮空気を燃料と燃焼して燃焼ガスを発生する燃焼器と、この燃焼器からの燃焼ガスで駆動され前記圧縮機と同軸に直結されたタービンと、このタービンからの駆動力で発電し前記圧縮機と隣接して同軸に直結された発電機とを備える揮発性有機化合物含有ガス処理システムにおいて、吸気した空気中の水分を吸着し、この吸着した水分を前記タービンからの排ガスによって脱着する除湿装置と、この除湿装置で水分を除去された空気を前記タービンからの排ガスによって加熱する熱交換器と、酢酸系成分が含有された揮発性有機化合物含有ガス中の揮発性有機化合物を吸着して濃縮し、この濃縮された揮発性有機化合物を前記熱交換器からの空気によって脱着する濃縮装置とを備え、前記濃縮装置からの揮発性有機化合物含有空気を前記圧縮機で圧縮し、前記圧縮機で圧縮した揮発性有機化合物含有空気を前記燃焼器で燃焼している。
このように前記除湿装置を設ければ吸気中の水分を除去することができるので、ガスタービン設備内に水分が付着することを抑制できる。これによりVOC中の酢酸エチル等の酢酸系成分の浮遊分子が水と結合して強酸性液となることが抑制されるので、ガスタービン設備に酸による損傷が発生することを抑制することができる。特に、本発明によれば、前記発電機が前記圧縮機と隣接して設けられるマイクロガスタービンにおいて、前記圧縮機から前記発電機に吸気が漏れても前記発電機に水分が付着することを抑制できるので、前記発電機の損傷を抑制することができる。
本発明によれば、吸気中の水分を除去することができるので、酢酸系成分を含むVOCを処理する際に酸による腐食が発生することを抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態であるVOC含有ガス処理システム(以下、VOC処理システム)の全体構成図である。
この図に示すVOC処理システムは、VOC発生装置5で発生するVOC含有ガス25中のVOCを処理するもので、VOCを濃縮する濃縮装置1と、吸気50中の水分を除去する除湿装置2と、VOCを利用して電力を得るガスタービン設備3と、ガスタービン設備3からの排ガス61で吸気を加熱する熱交換器4を備えている。
図2は本実施の形態であるVOC処理システムにおける濃縮装置1の構成図である。
この図において、濃縮装置1は、円筒形の回転体であるロータ11と、ロータ11内に充填されたVOC吸着剤12を備えている。
ロータ11は、回転軸13を中心にして図中の矢印Dの方向に回転されるもので、周方向に複数に分割された部屋(図示せず)を内部に有している。この図示しない複数の部屋にはそれぞれVOC吸着剤12が充填されている。VOC吸着剤12は、例えば、活性炭やゼオライト等から成っている。VOC吸着剤12は、VOC発生装置5からブロワ15によって送られるVOC含有ガス25中のVOCを吸着して濃縮する一方、このように吸着したVOCを加熱空気と接触することによって脱着する。
ロータ11の回転中に図2のc−d−a−oに囲まれた領域T1に位置する吸着剤12には、VOC発生装置5からのVOC含有ガス25が流通している。このようにVOC含有ガス25を通過させると、VOCの90%以上が除去されたガス26となる。また、ロータ11の回転中に図2のa−b−oに囲まれた領域T2に位置する吸着剤12には、熱交換器4で所定の温度(例えば、120〜180℃)に加熱されたガスタービン設備3の吸気51が流通している。このように加熱空気51を通過させると、吸着剤12に吸着して濃縮されたVOCが脱着されてVOC含有空気52となってガスタービン設備3の圧縮機31(後述)に流出される。
なお、濃縮装置1には180℃程度の温度の加熱空気を送り込めば、ほとんどのVOCを吸着剤12から脱着することができる。また、VOCが脱着した後の吸着剤12の冷却は自然冷却でも良いが、効率良くVOCを吸着するためには加熱空気が流通する領域T2に対してロータ11の回転方向に位置する領域T3(b−c−oに囲まれた領域)に冷却用空気59を流通させて吸着剤12を冷やすことが好ましい。
除湿装置2は、吸気した空気中の水分の吸着と脱着を濃縮装置1と同様の原理によって行うもので、回転軸22を中心に回転されるロータ21と、ロータ21の内部に充填された湿分吸着剤(図示せず)を備えている。また、除湿装置2は、ガスタービン設備3の吸気50が流通する領域T4と、ガスタービン設備3の排ガス62が流通する領域T5を有している。ガスタービン設備3の吸気50が領域T4に導かれると吸気50中の水分は吸着剤に吸着され、ガスタービン設備3の排ガス62が領域T5に導かれると吸着剤に吸着した水分が脱着される。なお、この場合も、水分の吸着効率を向上させるために、冷却用空気を流通させる領域T6を上記領域T5の隣りに設けると良い。
ここで図1に戻り、熱交換器4は、除湿装置2で水分を除去された空気をガスタービン設備3の排ガスによって加熱するものであり、除湿装置2の領域T4を流通した空気が熱交換器4に導入されるように除湿装置2と接続されている。
濃縮装置1は、熱交換器4からの加熱空気51が領域T2に導入されるように熱交換器4と接続されており、領域T2を通過してVOCを含有した空気(VOC含有空気)52がガスタービン設備3の圧縮機31(後述)に導かれるように圧縮機31と接続されている。また、濃縮装置1は、VOC発生装置5から送られるVOC含有ガス25が領域T1に導入されるようにVOC発生装置5と接続されており、領域T1でVOCを除去されたガス26は大気に放出されるようになっている。
ガスタービン設備3は、濃縮装置1からのVOC含有空気52を圧縮する圧縮機31と、圧縮機1で圧縮されたVOC含有空気53をタービン34からの排ガスで加熱する再生熱交換器32と、再生熱交換器32からのVOC含有空気54を燃料55とともに燃焼して燃焼ガス56を発生する燃焼器33と、燃焼器33からの燃焼ガス56で駆動されるタービン34と、タービン34に作用する駆動力を軸駆動力に変換するタービンロータ35と、タービンロータ35からの軸駆動力で発電する発電機36を備えている。また、タービン34を駆動した排ガス60は、再生熱交換器32を通過した後に分断されて、除湿装置2の領域T4と熱交換器4に導かれている。
上記のように構成されるVOC処理システムにおいて、VOC発生装置5で発生したVOC含有ガス25(例えば、流量:300Nm/min,VOC濃度:400ppm)は、ブロワ15によって濃縮装置1の領域T1に導かれる。濃縮装置1に導かれたVOC含有ガス25中のVOCは吸着剤12に吸着して、所定の濃度(例えば、2000ppm)まで濃縮される。また、濃縮装置1を通過してVOCを除去されたガス26は排気として放出される。
一方、ガスタービン設備3の吸気50(例えば、流量:60Nm/min)は除湿装置2の領域T5に導かれ、ロータ21内の湿分吸着剤によって水分を除去される。水分を除去された吸気50は、熱交換器4に導入されてタービン34からの排ガス61によって加熱される。熱交換器4で加熱された空気51は、濃縮装置1の領域T2に導かれて吸着剤12に濃縮されたVOCを脱着し、脱着したVOCとともに圧縮機31に導かれる(流量:60Nm/min,VOC濃度:2000ppm)。
圧縮機31で昇圧されたVOC含有空気53は、再生熱交換器32に導かれて加熱され、燃焼器33に導かれる。加熱されたVOC含有空気54は、燃焼器33内で燃料55と一緒に燃焼され、燃焼ガス56となってタービン34を駆動させる。このようにVOC含有空気を燃焼させると、VOCが酸化分解するときに熱エネルギーが発生するので、VOCを含有していない空気を燃焼する場合と比較して燃焼器33での燃料使用量を低減することができる(例えば、上記の流量・濃度のVOC含有空気を150kWのガスタービン設備で燃焼すると、40%程度低減することができる)。また、燃焼器33内の温度は1000℃以上に達するため、吸気中のVOC成分を完全に酸化分解することができる。
また、タービン34からの排ガス60は、濃縮装置1からVOCを脱着するための吸気51の加熱源として用いられるだけでなく、除湿装置2から水分を脱着するための熱源としても用いられており、特別な加熱設備を利用することなくVOCの濃縮と吸気の除湿を行うことができる。
次に本実施の形態の作用及び効果について説明する。
まず、本実施の形態の効果の理解を容易にするために、比較例を説明する。
VOCを処理する技術としては、濃縮装置で濃縮したVOCをガスタービン設備からの排ガスで加熱した吸気で脱着し、濃縮されたVOCを含んだ吸気をガスタービン設備で燃料とともに燃焼しているものがある。しかしながら、この技術のVOCを脱着した加熱空気には蒸発した水分が含まれていることがあり、その水分が圧縮機に到達するまでに凝縮して、ガスタービン設備の比較的温度が低い部分(例えば、発電機ロータや圧縮機入口付近の翼等)に液水として付着する場合がある。このとき、VOCに酢酸系の成分(例えば、酢酸エチル、酢酸ノルマルプロピル、酢酸ブチル等)が含有されていると、その付着した水に溶け込んで酸が金属を腐食させることがある。
これに対して、本実施の形態は、吸気した空気50中の水分を吸着し、その吸着した水分をタービン34からの排ガス62によって脱着する除湿装置2を備えている。このように除湿装置2を設ければ、除湿装置2によって吸気50中の水分を除去することができるので、ガスタービン設備3内に水分が付着することを抑制できる。これによりVOC中の酢酸エチル等の酢酸系成分の浮遊分子が水と結合して強酸性液となることが抑制されるので、ガスタービン設備3に酸による腐食が発生することを抑制することができる。また、濃縮装置1から圧縮機31までの通路等、静止した部分に上記の水分が付着すると、それがカビの発生原因となることもあるが、本実施の形態によれば、水分に起因するカビの発生も抑制することができる。このように本実施の形態によれば、水分を原因とした設備の損傷を抑制することができるので、ガスタービン設備3の寿命を長期化することができる。
また、本実施の形態では、ガスタービン設備3の排ガスの熱を濃縮装置1からVOCを脱着するための吸気の加熱源として用い、さらに吸気中から吸着した除湿装置2の水分を脱着するための熱源としても用いている。このように、本来廃熱として放出される排ガスの熱を脱着作用に利用すると、ガスタービン設備3の効率を向上させることができる。
ところで、VOCが利用される塗装工場や印刷工場等では、システム構成をコンパクトにするために、VOC処理システムのガスタービン設備としてマイクロガスタービンを利用することが多い。また、その中でも、圧縮機、タービン、及び発電機が同軸で直結されているマイクロガスタービンでは、コンパクト化を図りながら電機設備である発電機を保護するために、高温熱源であるタービンからできるだけ遠ざけて圧縮機の隣り(即ち、圧縮機を挟んでタービンの反対側)に発電機を配置することが多い。そのため、上記のようなマイクロガスタービンの圧縮機に送られる吸気に水分が含まれていると、圧縮機から発電機に吸気が漏れた場合に、上記のような酸による腐食やサビが発生して発電機が損傷する可能性がある。しかし、このようなマイクロガスタービンを利用する場合にも、本実施の形態は、除湿装置2によって吸気50中の水分を除去できるので、例えVOC含有空気52が発電機36側に漏れたとしても発電機36で酸による損傷が発生することを抑制でき、発電機36の長寿命化も実現することができる。このように本実施の形態のVOC処理システムは、マイクロガスタービンを備えるVOC処理システムにおいて、特に顕著な効果を奏する。
次に本発明の第2の実施の形態を説明する。
本実施の形態は、主に、濃縮装置1と除湿装置2に吸着材の冷却用空気を送風している点と、濃縮装置1と除湿装置2で吸着材を冷却した空気を除湿装置2の水分の脱着用に利用している点で第1の実施の形態と異なっている。
図3は本発明の第2の実施の形態であるVOC処理システムの全体構成図である。なお、先の図と同じ部分には同じ符号を付し説明は省略する(後の図も同様とする)。
この図に示すVOC処理システムは、濃縮装置冷却ブロワ(第2送風装置)41と、除湿装置冷却ブロワ(第1送風装置)42と、三方弁43を備えている。
濃縮装置冷却ブロワ41は、濃縮装置1においてVOCが脱着されたVOC吸着剤12を冷却するもので、濃縮装置1の領域T3(図2参照)に向けて冷却用空気65を送風している。濃縮装置1を通過して吸着剤12を冷却した冷却用空気65は、吸着剤12によって例えば100℃以上にまで加熱されて加熱空気66となり、三方弁43を通過してきた排ガス62と合流して除湿装置2の領域T5に導かれている。このように加熱空気66は除湿吸着剤に吸着した水分の脱着用に用いられている。
除湿装置冷却ブロワ42は、除湿装置2において水分が脱着された除湿吸着剤を冷却するもので、除湿装置2の領域T6に向けて冷却用空気67を送風している。除湿装置2を通過して除湿吸着剤を冷却した冷却用空気67は、除湿吸着剤によって例えば100℃以上にまで加熱されて加熱空気68となり、三方便43を通過してきた排ガス62と合流して除湿装置2の領域T5に導かれている。このように加熱空気68も除湿吸着剤に吸着した水分の脱着用に用いられている。
三方弁43は、タービン34からの排ガス60を流量調整しながら熱交換器4と除湿装置2に分配するもので、熱交換器4に通じる流路と除湿装置2に通じる流路の結節点に設けられている。熱交換器4に供給される排ガス61の流量と除湿装置2の領域T5に供給される排ガス62の流量は、冷却ブロワ41,42からの加熱空気66,68の流量及び温度に基づいて調整されている。即ち、本実施の形態では、加熱空気66,68の分だけ除湿装置2に供給できる熱媒体が増加しているので、第1の実施の形態と比較して熱交換器4に供給する排ガス61の流量を増加することができる。また、上記のように三方弁43を設ければ、加熱空気66,68の流量又は温度が変化しても、熱交換器4及び除湿装置2に適切な流量の排ガスを供給することができる。なお、ここでは、熱交換器4と除湿装置2に供給する排ガスの流量を調整する手段として三方弁43を挙げたが、この他にもオリフィスや流量調整弁等を用いても勿論良い。
上記のように構成されたガス処理システムによれば、冷却ブロワ41,42によって濃縮装置1と除湿装置2に冷却用空気65,67を供給することができるので、VOC含有ガス中のVOCと吸気中の水分の吸着率を向上させることができる。これによりVOCの濃縮と水分の除去を効率の良く行うことができる。また、吸着剤の冷却に用いた空気(加熱空気66,68)を除湿装置2の水分脱着用に利用しているので、熱交換器4に配分する排ガス量を増加させることができる。これにより、第1の実施の形態より効率良く吸気を加熱できるので熱交換器4を小型化することができ、ひいてはシステム自体をコンパクトにすることができる。このように本実施の形態のガス処理システムによれば、第1の実施の形態で得られる効果に加え、濃縮装置1と除湿装置2の吸着効率を向上することができ、かつシステムの規模を小さくすることができる。
次に本発明の第3の実施の形態を説明する。
本実施の形態は、濃縮装置1と圧縮機31の間にVOC含有ガスの温度を低下させる熱交換器を有している点で第1の実施の形態と異なっている。
図4は本発明の第3の実施の形態であるVOC処理システムの全体構成図である。
この図に示すVOC処理システムは、濃縮装置1と圧縮機31の間に設けられた熱交換器45を備えている。熱交換器45は、冷却ブロワ46によって送風される冷却用空気69を利用して濃縮装置1からのVOC含有空気52を冷却するものである。
このように熱交換器45を設けると、圧縮機31に導入されるVOC含有空気52の温度が低減するので、圧縮機31にかかる負荷を低減することができる。これにより燃料消費量を削減することができるので、ガスタービン設備3の発電効率を向上させることができる。
なお、以上の各実施の形態においては、再生熱交換器32を備えるガスタービン設備3を利用したVOC処理システムを例に挙げて説明したが、上記の各実施の形態のVOC処理システムは再生熱交換器32を省略しても勿論構成可能である。
本発明の第1の実施の形態であるVOC含有ガス処理システムの全体構成図。 本発明の第1の実施の形態であるVOC含有ガス処理システムにおける濃縮装置の構成図。 本発明の第2の実施の形態であるVOC含有ガス処理システムの全体構成図。 本発明の第3の実施の形態であるVOC含有ガス処理システムの全体構成図。
符号の説明
1 濃縮装置
2 除湿装置
3 ガスタービン設備
4 熱交換器
31 圧縮機
32 再生熱交換器
33 燃焼器
34 タービン
36 発電機
41 濃縮装置冷却ブロワ
42 除湿装置冷却ブロワ
43 三方弁
45 熱交換器

Claims (8)

  1. 吸気を圧縮する圧縮機と、この圧縮機からの圧縮空気を燃料と燃焼して燃焼ガスを発生する燃焼器と、この燃焼器からの燃焼ガスで駆動されるタービンと、このタービンからの駆動力で発電する発電機とを備える揮発性有機化合物含有ガス処理システムにおいて、
    吸気した空気中の水分を吸着し、この吸着した水分を前記タービンからの排ガスによって脱着する除湿装置と、
    この除湿装置で水分を除去された空気を前記タービンからの排ガスによって加熱する熱交換器と、
    酢酸系成分が含有された揮発性有機化合物含有ガス中の揮発性有機化合物を吸着して濃縮し、この濃縮された揮発性有機化合物を前記熱交換器からの空気によって脱着する濃縮装置とを備え、
    前記濃縮装置からの揮発性有機化合物含有空気を前記圧縮機で圧縮し、前記圧縮機で圧縮した揮発性有機化合物含有空気を前記燃焼器で燃焼することを特徴とする揮発性有機化合物含有ガス処理システム。
  2. 請求項1記載の揮発性有機化合物含有ガス処理システムにおいて、
    水分が脱着された前記除湿装置の吸着剤に向けて冷却用空気を送風する第1送風装置を備えることを特徴とする揮発性有機化合物含有ガス処理システム。
  3. 請求項2記載の揮発性有機化合物含有ガス処理システムにおいて、
    揮発性有機化合物が脱着された前記濃縮装置の吸着剤に向けて冷却用空気を送風する第2送風装置を備えることを特徴とする揮発性有機化合物含有ガス処理システム。
  4. 請求項3記載の揮発性有機化合物含有ガス処理システムにおいて、
    前記第1送風装置から送風され前記除湿装置を通過した空気と、前記第2送風装置から送風され前記濃縮装置を通過した空気は、前記タービンからの排ガスと合流して前記除湿装置に吸着した水分の脱着用に用いられていることを特徴とする揮発性有機化合物含有ガス処理システム。
  5. 請求項3記載の揮発性有機化合物含有ガス処理システムにおいて、
    前記熱交換器における前記タービンからの排ガスの流通ルートの上流側には、前記熱交換器と前記除湿装置に供給される前記タービンからの排ガスの量を調整する流量調整手段が設けられていることを特徴とする揮発性有機化合物含有ガス処理システム。
  6. 請求項1記載の揮発性有機化合物含有ガス処理システムにおいて、
    前記濃縮装置と前記圧縮機の間には、前記濃縮装置からの揮発性有機化合物含有空気を冷却用空気で冷却する熱交換器が設けられていることを特徴とする揮発性有機化合物含有ガス処理システム。
  7. 請求項1記載の揮発性有機化合物含有ガス処理システムにおいて、
    前記圧縮機から前記燃焼器に供給される揮発性有機化合物含有空気を前記タービンの排ガスによって加熱する再生熱交換器を備えることを特徴とする揮発性有機化合物含有ガス処理システム。
  8. 吸気を圧縮する圧縮機と、この圧縮機からの圧縮空気を燃料と燃焼して燃焼ガスを発生する燃焼器と、この燃焼器からの燃焼ガスで駆動され前記圧縮機と同軸に直結されたタービンと、このタービンからの駆動力で発電し前記圧縮機と隣接して同軸に直結された発電機とを備える揮発性有機化合物含有ガス処理システムにおいて、
    吸気した空気中の水分を吸着し、この吸着した水分を前記タービンからの排ガスによって脱着する除湿装置と、
    この除湿装置で水分を除去された空気を前記タービンからの排ガスによって加熱する熱交換器と、
    酢酸系成分が含有された揮発性有機化合物含有ガス中の揮発性有機化合物を吸着して濃縮し、この濃縮された揮発性有機化合物を前記熱交換器からの空気によって脱着する濃縮装置とを備え、
    前記濃縮装置からの揮発性有機化合物含有空気を前記圧縮機で圧縮し、前記圧縮機で圧縮した揮発性有機化合物含有空気を前記燃焼器で燃焼することを特徴とする揮発性有機化合物含有ガス処理システム。
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