JP5522203B2 - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気弁及び排気弁の少なくともいずれか一方の動弁特性を変更可能な可変動弁機構が設けられた内燃機関に適用される制御装置に関する。
クランクシャフトに対するカムシャフトの位相を進角させたり遅角させたりすることにより、吸気弁及び排気弁の少なくともいずれか一方の動弁特性、例えば開閉タイミング、バルブリフト量、開弁期間などを制御可能な可変動弁機構が知られている。例えば、カムシャフトと一体回転するベーンロータと、ベーンロータを内部に収容するとともにクランクシャフトとともに回転するハウジングとを備え、ベーンロータのベーンの一方の側に設けられた進角室及びベーンの他方の側に設けられた遅角室に供給する油圧を制御して開閉タイミングを変化させる可変動弁機構が知られている。このような可変動弁機構の制御装置として、通常運転時は油圧制御弁をフィードバック制御で制御し、低油温時など作動油の粘度が増大するときには制御信号のデューティ比を所定の保持時間だけ大きい値(0又は100%)に保持する操作と可変動弁機構が動作しないデューティ比(50%)に保持する操作とを繰り返す強制駆動用の制御を実行するものが知られている(特許文献1参照)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2、3が存在する。
特開2003−254017号公報 特開2001−289074号公報 特開2010−216325号公報
ハウジングに対してベーンロータを相対回転不能にロックするロック位置と、そのロックを解除するアンロック位置に移動可能なロックピンを備え、遅角室に供給されたオイルの圧力でロックピンをアンロック位置に動かす可変動弁機構が知られている。特許文献1の装置では、冷間始動時等において強制駆動用の制御が実行された場合にデューティ比を0又は100%にするので、この際に遅角室の油圧と進角室の油圧とのバランスが大きく崩れるおそれがある。そして、これにより遅角室の油圧が低下し、アンロック位置に移動したロックピンが再度ロック位置に移動するおそれがある。この場合、ロックピンが再度アンロック位置に移動するまでベーンロータがハウジングに対して相対回転不能になるので、内燃機関の始動に時間がかかるおそれがある。
そこで、本発明は、内燃機関の始動時にロックピンをアンロック位置に保持でき、かつカムシャフトの位相の制御を速やかに開始することが可能な内燃機関の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の制御装置は、径方向に延びるベーンを有し、かつクランクシャフト及びカムシャフトのうちのいずれか一方とともに回転する第1回転体と、前記クランクシャフト及び前記カムシャフトのうちのいずれか他方とともに回転し、前記ベーンの周方向の一方の側には進角室が形成されるとともに他方の側には遅角室が形成されるように前記第1回転体を内部に相対回転可能に収容する第2回転体と、前記ベーンに設けられたシリンダ内に挿入され、前記第2回転体に設けられた凹部に一部が嵌り込むロック位置と前記シリンダ内に全体が後退するアンロック位置とに移動可能なロックピンと、前記遅角室と前記シリンダとを通じさせる導入通路と、を備え、前記導入通路を介して前記シリンダに供給されたオイルの圧力が所定の設定圧より高くなると前記ロックピンが前記アンロック位置に移動する位相変更機構と、前記進角室の油圧及び前記遅角室の油圧を制御するオイルコントロールバルブと、を備えた内燃機関に適用され、前記内燃機関の運転状態に基づいて前記位相変更機構の状態が制御されるように前記オイルコントロールバルブをフィードバック制御する制御手段を備えた制御装置において、前記制御手段は、前記内燃機関の始動時における前記オイルコントロールバルブの制御量である始動時制御量を設定する始動時制御量設定手段と、前記内燃機関の始動時に前記オイルコントロールバルブを前記始動時制御量で制御する始動時制御手段と、を備え、前記始動時制御量設定手段は、前記進角室の油圧が前記遅角室の油圧より高くなり、かつ前記導入通路を介して前記シリンダに供給されるオイルの圧力が前記設定圧より高くなるように前記始動時制御量を設定する(請求項1)。
本発明の制御装置によれば、導入通路を介してシリンダに供給されるオイルの圧力(以下、ロックピン解除圧力と称することがある。)が設定圧より高くなるように始動時制御量が設定されるので、内燃機関の始動時にロックピンがアンロック位置に移動した後はロックピンをその位置に保持できる。また、始動時制御量は、進角室の油圧が遅角室の油圧より高くなるように設定されるので、ロックピンがアンロック位置に移動した後に速やかにカムシャフトの位相を進角させることができる。そのため、カムシャフトの位相の制御を速やかに開始することができる。
本発明の制御装置の一形態においては、前記位相変更機構の状態が、前記ロックピンが前記アンロック位置に移動し、前記第1回転体が前記第2回転体に対して相対回転可能なアンロック状態になったか否か判定するアンロック状態判定手段をさらに備え、前記制御手段は、前記アンロック状態判定手段により前記位相変更機構の状態が前記アンロック状態と判定された場合、前記フィードバック制御による前記オイルコントロールバルブの制御を実行してもよい(請求項2)。この形態によれば、内燃機関の始動時にオイルコントロールバルブにオイルを無駄に供給し続けることを防止できる。また、このようにフィードバック制御を速やかに実行することにより、カムシャフトの位相を内燃機関の運転状態に応じた適切な位相に速やかに制御することができる。
本発明の制御装置の一形態において、前記オイルコントロールバルブは、前記制御手段からの制御量が大きいほど前記進角室の油圧が高くなるとともに前記遅角室の油圧が低くなるように動作し、前記始動時制御量設定手段により設定された前記始動時制御量が、前記導入通路を介して前記シリンダに供給されるオイルの圧力が前記設定圧以下になる所定の始動時上限制御量以上か否か判定する上限判定手段をさらに備え、前記始動時制御手段は、前記上限判定手段により前記始動時制御量が前記始動時上限制御量以上と判定された場合、前記内燃機関の始動時に前記オイルコントロールバルブを前記始動時上限制御量で制御してもよい(請求項3)。この形態によれば、始動時制御量設定手段が誤って始動時上限制御量以上の制御量を始動時制御量に設定した場合には、オイルコントロールバルブが始動時上限制御量で制御されるので、内燃機関の始動時にロックピンを確実にアンロック位置に保持することができる。
本発明の制御装置の一形態において、前記内燃機関は、車両に搭載されており、かつ前記車両の走行中に所定のフューエルカット条件が成立した場合には前記内燃機関への燃料の供給が停止されるフューエルカット制御の適用対象であり、前記オイルコントロールバルブには、前記内燃機関にて駆動されるオイルポンプからオイルが供給され、前記始動時制御手段は、前記内燃機関の始動時であり、かつ前記フューエルカット制御が中止されて前記内燃機関への燃料の供給が再開される場合以外の場合に、前記オイルコントロールバルブを前記始動時制御量で制御してもよい(請求項4)。フューエルカット制御が実行されている場合であっても内燃機関は車両の駆動輪から伝達される駆動力にて回転駆動されている。そのため、この場合にはオイルポンプも動作している。従って、フューエルカット制御が中止されて内燃機関が始動される場合には始動開始直後から十分な油圧を確保することができる。そこで、このような場合にはオイルコントロールバルブを始動時制御量で制御しない。これにより、内燃機関の始動時にオイルコントロールバルブにオイルを無駄に供給することを防止できる。また、オイルコントロールバルブを無駄に始動時制御量で制御する必要がないため、オイルコントロールバルブの制御に消費される電力を低減できる。従って、燃費を改善できる。そして、フューエルカット制御が中止されて内燃機関が始動される場合には始動開始直後からフィードバック制御でオイルコントロールバルブを制御した場合には、カムシャフトの位相を内燃機関の運転状態に応じた適切な位相に速やかに制御できる。
以上に説明したように、本発明の制御装置によれば、ロックピン解除圧力が設定圧より高くなるように始動時制御量が設定されるので、内燃機関の始動時にロックピンをアンロック位置に保持できる。また、始動時制御量は、進角室の油圧が遅角室の油圧より高くなるように設定されるので、カムシャフトの位相の制御を速やかに開始することができる。
本発明の一形態に係る吸気側可変動弁機構が組み込まれた内燃機関の要部を示す図。 図1のII−II線における位相変更機構の断面を示す図。 最大遅角状態のときのオイルコントロールバルブを示す図。 保持状態のときのオイルコントロールバルブを示す図。 最大進角状態のときのオイルコントロールバルブを示す図。 デューティ比とロックピン解除油圧との関係及びデューティ比と進角応答遅れ時間との関係を示す図。 エンジンコントロールユニットが実行する可変動弁機構制御ルーチンを示すフローチャート。 エンジンコントロールユニットが実行する最終制御量算出ルーチンを示すフローチャート。 内燃機関の始動時における内燃機関の回転数、デューティ比、オイルコントロールバルブの入口側の油圧、遅角室の油圧、進角室の油圧、ロックピン解除油圧、及び吸気弁の位相の時間変化の一例を示す図。 最終制御量算出ルーチンの変形例を示すフローチャート。 図9に続くフローチャート。
図1は、本発明の一形態に係る制御装置が組み込まれた内燃機関の要部を示している。この内燃機関1は、複数の気筒を有し、車両等に走行用動力源として搭載される周知の内燃機関である。また、内燃機関1は複数の気筒が直列に並ぶ直列型内燃機関である。図示は省略したが内燃機関1は、クランクシャフトと、カムシャフトとを備えている。クランクシャフトは、各気筒に挿入されたピストンとコネクティングロッドを介して連結されている。カムシャフトには、各気筒に設けられた吸気弁を開閉駆動するための複数のカムが形成されている。カムシャフトはシリンダヘッド内に配置されている。
内燃機関1には、吸気弁の動弁特性を変更可能な可変動弁機構2が設けられている。可変動弁機構2は、位相変更機構10を備えている。位相変更機構10は、カムシャフトの一端に設けられている。図2は、図1のII−II線における位相変更機構10の断面を示している。図1に示すように位相変更機構10は、第1回転体としてのベーンロータ11と、ベーンロータ11が内部に同軸に収容された第2回転体としてのハウジング12とを備えている。ベーンロータ11は、ハウジング12に対して相対回転可能なようにハウジング12内に収容されている。ベーンロータ11は、円筒状のロータ本体13と、ロータ本体13から径方向外側に延びる4つのベーン14とを備えている。図2に示すようにロータ本体13は、センターボルト15にてカムシャフトに固定される。
ハウジング12は、カムシャフトに相対回転可能に支持されたスプロケット16と、ハウジング本体17と、蓋部18とを備えている。スプロケット16には、ハウジング12がクランクシャフトとともに回転するように不図示のタイミングチェーンが巻き掛けられている。図1に示すようにハウジング本体17は、円筒状の外壁部17aと、その外壁部17aから径方向内側に延びる4つの仕切り部17bとを備えている。これによりハウジング本体17の内部には、4つの収容室19が形成される。ベーンロータ11は、ベーン14が収容室19内に配置されるようにハウジング本体17と組み合わされる。そして、図2に示すようにハウジング本体17の回転軸線Axの方向の一方の側がスプロケット16にて、他方の側が蓋部18にて塞がれることによりベーンロータ11がハウジング12内に収容される。
図1に示すようにこれにより各収容室19内がベーン14にて進角室20と遅角室21とに区分される。各ベーン14の外周側の端部には、シール部材22がそれぞれ設けられている。シール部材22は、ベーン14と外壁部17aとの間の隙間を塞ぐ。また、各仕切り部17bの内周側の端部にもシール部材23がそれぞれ設けられている。シール部材23は、仕切り部17bとロータ本体13との間の隙間を塞ぐ。
図1に示すように4つのベーン14のうちの1つのベーン14には、シリンダ24が設けられている。以降ではシリンダ24が設けられたベーン14をシリンダベーン14Aと称することがある。図2に示すようにシリンダ24は回転軸線Axの方向に貫通している。スプロケット16には、ベーンロータ11がハウジング12に対して図1に示した位置にある場合にシリンダ24と対向する凹部25が設けられている。シリンダ24には、ロックピン26が回転軸線Axの方向に移動可能なように挿入されている。ロックピン26は、円筒状の本体26aと、その本体26aと同軸に設けられた先端部26bとを備えている。先端部26bの直径は、本体26aの直径よりも小さい。そのため、本体26aと先端部26bとの間には段差26cが形成される。ロックピン26は、先端部26bがスプロケット16側になるようにシリンダ24内に挿入されている。
ロックピン26は、スプロケット16側の先端部26bが凹部25に嵌り込むロック位置と、全体がシリンダ24内に後退するアンロック位置とに移動する。図2は、ロックピン26がロック位置に移動したときを示している。この図に示すようにロック位置におけるロックピン26の本体26aとベーン14との間には、油圧室27が形成される。凹部25には、ロックピン26がロック位置にある場合に油圧室27がこのように形成されるように制止部材28が設けられている。油圧室27は、その内部に供給されたオイルがロックピン26をアンロック位置側に押すように形成されている。シリンダベーン14Aと隣接する遅角室21と油圧室27とは、導入通路29で通じている。シリンダ24内には、ロックピン26をスプロケット16側に付勢するスプリング30が設けられている。
各進角室20及び各遅角室21へのオイルの供給は、オイル供給装置40にて行われる。図1に示すようにオイル供給装置40は、内燃機関1のオイルパン3のオイルをストレーナ41を介して汲み上げる供給源としてのオイルポンプ42を備えている。オイルポンプ42は、内燃機関1に駆動される周知のポンプである。オイルポンプ42の吐出側には供給通路43が接続されている。供給通路43にはオイル中の異物を除去するためのフィルタ44が設けられている。供給通路43は、分岐点43aにおいてメイン油路45と動弁用油路46とに分岐している。メイン油路45は、クランクシャフトを支持するベアリング及びピストンを冷却するためのオイルジェット機構等にオイルを導く。動弁用油路46はオイルコントロールバルブ(OCV)47にオイルを導く。動弁用油路46には、供給通路43からOCV47へのオイルの流れは許容し、OCV47から供給通路43へのオイルの流れは阻止する逆止弁48が設けられている。
OCV47は、進角用油路49を介して各進角室20と接続されている。なお、図示は省略したが進角用油路49は途中から4本に分岐しており、それらが各進角室20と接続している。また、OCV47は、遅角用油路50を介して各遅角室21と接続されている。遅角用油路50も進角用油路49と同様に途中から4本に分岐しており、それらが各遅角室21のオイル供給口51と接続している。さらに、OCV47には、第1リターン通路52及び第2リターン通路53が接続されている。第1リターン通路52及び第2リターン通路53は、OCV47からオイルパン3にオイルを戻すために設けられている。
図3A〜図3Cは、OCV47を拡大して示している。これらの図に示したようにOCV47は、バルブ本体47aと、バルブ本体47a内を図の左右方向に移動可能に設けられたスプール弁47bと、スプール弁47bを図の右側に付勢するスプリング47cと、スプリング47cに抗してスプール弁47bを図の左側に駆動するアクチュエータ47dとを備えている。アクチュエータ47dは、制御信号が入力されたときにスプール弁47bを駆動する力を発生する。そして、スプール弁47bの位置は、アクチュエータ47dに入力される制御信号のオン、オフの比、すなわちデューティ比により制御される。
デューティ比が0%の場合、すなわちアクチュエータ47が停止中の場合は、スプリング47cの付勢力によりスプール弁47bが図3Aに示した位置に移動する。この場合、動弁用油路46と遅角用油路50とが接続される。そのため、オイルポンプ42の動作時は遅角室21にオイルが供給される。また、この図に示したようにスプール弁47bが遅角用油路50を塞がない。そのため、この場合に遅角室21に導かれるオイルの量が最も多くなる。また、この場合には進角用油路49と第2リターン通路53とが接続される。そのため、進角室20からオイルが排出される。また、この場合にはスプール弁47bが進角用油路49を塞がないため、進角室20から排出されるオイルの量が最も多くなる。この場合、遅角室21の油圧が上昇するとともに進角室20の油圧が低下するので、ベーンロータ11がハウジング12に対して図1の左回りに回転する。これによりカムシャフトが遅角側に回転する。以下、図3Aに示したスプール弁47bの位置を最大遅角位置と称し、この際のOCV47の状態を最大遅角状態と称することがある。
図3Aに示した状態からデューティ比を徐々に大きくすると、スプール弁47bが徐々に図の左側に移動する。これにより進角用油路49及び遅角用油路50がスプール弁47bにより徐々に閉じられる。そのため、遅角室21に導かれるオイルの量及び進角室20から排出されるオイルの量がそれぞれ徐々に減少する。そして、スプール弁47bが図3Bに示した位置に移動した場合、進角用油路49及び遅角用油路50がスプール弁47bにより塞がれる。この場合、進角用油路49及び遅角用油路50が、動弁用油路46、第1リターン通路52及び第2リターン通路53と切り離される。これにより進角室20の油圧及び遅角室21の油圧の両方が維持されるので、ハウジング12に対するベーンロータ11の位置が保持される。以下、図3Bに示したスプール弁47bの位置を保持位置と称し、この際のOCV47の状態を保持状態と称することがある。また、OCV47がこの保持状態になるデューティ比を保持制御量と称することがある。
保持制御量からデューティ比をさらに大きくすると、スプール弁47bがさらに図の左側に移動する。この場合、動弁用油路46と進角用油路49とが接続されるとともに遅角用油路50と第1リターン通路52とが接続される。そのため、オイルポンプ42の動作時は進角室20にオイルが供給される。また、遅角室21からオイルが排出される。これにより進角室20の油圧が上昇するとともに遅角室21の油圧が低下するので、ベーンロータ11がハウジング12に対して図1の右回りに回転する。これによりカムシャフトが進角側に回転する。そして、デューティ比が大きくなるに従ってスプール弁47bがさらに左側に移動するので、進角用油路49及び遅角用油路50が徐々に開けられる。その後、デューティ比が100%になるとスプール弁47bは図3Cに示した位置に移動する。この場合、スプール弁47bが進角用油路49を塞がないため、進角室20に導かれるオイルの量が最も多くなる。また、この場合にはスプール弁47bが遅角用油路50を塞がないため、遅角室21から排出されるオイルの量が最も多くなる。以下、図3Cに示したスプール弁47bの位置を最大進角位置と称し、この際のOCV47の状態を最大進角状態と称することがある。
このようにデューティ比が保持制御量より大きくなるとベーンロータ11がハウジングに対して図1に右回りに回転し始めるが、その回転速度はデューティ比が大きくなるほど大きくなる。そのため、カムシャフトを進角側に回転させる際の応答遅れ時間(以下、進角応答遅れ時間と称することがある。)は、デューティ比が大きくなるほど小さくなる。そのため、デューティ比と進角応答遅れ時間との関係は図4に破線L1で示したような関係になる。
上述したようにロックピン26は、油圧室27内のオイルによりアンロック位置側に押される。そして、ロックピン26は、油圧室27の圧力であるロックピン解除油圧が所定の解除設定圧以上になった場合にアンロック位置に移動する。油圧室27には遅角室21からオイルが供給されるため、油圧室27内のロックピン解除油圧もデューティ比に応じて変化する。デューティ比が0%から保持制御量になるまでは遅角室21にオイルが供給されるので、油圧室27内のロックピン解除油圧は高くなる。一方、デューティ比が保持制御量より大きくなると、油圧室27内のロックピン解除油圧は低くなる。そのため、デューティ比と油圧室27内のロックピン解除油圧との関係は、図4に実線L2で示したような関係になる。
OCV47は、エンジンコントロールユニット(ECU)60にて制御される。ECU60は、マイクロプロセッサ及びその動作に必要なRAM、ROM等の周辺機器を含んだコンピュータユニットである。ECU60は、所定の制御プログラムに従って内燃機関1に設けられた種々の制御対象を制御し、これにより内燃機関1を制御する。例えば、ECU60は、運転者が車両に要求する駆動力に応じて内燃機関1に供給すべき燃料量を算出し、その燃料量が各気筒に供給されるように内燃機関1の燃料噴射弁を制御する。また、ECU60は、車両の速度が予め設定した所定の判定速度以上であり、かつアクセル開度が0%、すなわちアクセルペダルが踏まれていない場合は内燃機関1への燃料供給を停止するフューエルカット制御を実行する。このように内燃機関1は、フューエルカット制御の適用対象である。ECU60には、内燃機関1の運転状態を取得するための種々のセンサが接続されている。ECU60には、例えばクランク角センサ61、カム角センサ62、水温センサ63及びアクセル開度センサ64等が接続されている。クランク角センサ61は、クランクシャフトの角度(クランク角)に対応した信号を出力する。カム角センサ62は、カムシャフトの角度(カム角)に対応した信号を出力する。水温センサ63は、内燃機関1の冷却水の温度に対応した信号を出力する。アクセル開度センサ64は、アクセル開度に対応した信号を出力する。この他にもECU60には各種センサが接続されているが、それらの図示は省略した。
ECU60は、アクチュエータ47dへのデューティ比を制御してOCV47を制御している。そして、これにより可変動弁機構2を制御している。また、ECU60は、内燃機関1の始動開始直後は予め設定した所定時間の間吸気弁の位相が最も遅角されるようにOCV47を制御する。そして、所定時間経過後に吸気弁が進角されるようにOCV47を制御する。
図5はECU60が可変動弁機構2を制御するために実行する可変動弁機構制御ルーチンを示している。この制御ルーチンは内燃機関1の運転状態に拘わりなく所定の周期で繰り返し実行される。
図5の制御ルーチンにおいてECU60は、まずステップS1で内燃機関1の運転状態を取得する。内燃機関1の運転状態としては、例えばクランク角、カム角、冷却水温及び内燃機関1の回転数等が取得される。また、この処理では、カム角のクランク角に対する絶対角度(以下、カム絶対角と称することがある。)が算出される。次のステップS2においてECU60は、最遅角位置学習処理を実行する。この最遅角位置学習処理では、ECU60は、デューティ比が0%のときにカム角がクランク角に対してどのような値になるか取得し、その取得した値を基準値としてRAM等に記憶する。なお、この学習処理は、デューティ比が0%以外の場合にはスキップされる。
次のステップS3においてECU60は、目標値算出処理を実行する。この目標値算出処理では、内燃機関1の運転状態に基づいてクランク角に対するカム角、すなわち吸気弁の開閉タイミングの目標値が算出される。なお、この算出方法には、内燃機関1の回転数及び冷却水温等に基づいて算出する周知の算出方法が用いられる。そのため、算出方法についての説明は省略する。続くステップS4においてECU60は、フィードバック制御量算出処理を実行する。この処理では、クランク角に対するカム角を、算出した目標値に制御するための制御量(以下、FB制御量と称することがある。)が算出される。なお、FB制御量は、可変動弁機構2の制御として一般的に用いられる周知の算出方法で算出すればよい。そのため、算出方法についての説明は省略する。
次のステップS5においてECU60は、最終制御量算出処理を実行する。この処理では、図6に示したルーチンが実行される。このルーチンにおいてECU60は、まずステップS11でECU60の入出力系に異常が有るか否か判定する。この判定は、例えばECU60に設けられている自己診断機能(ダイアグノーシス)の診断結果に基づいて判定すればよい。入出力系に異常があると判定した場合はステップS12に進み、ECU60はフェールセーフ処理を実行する。このフェールセーフ処理では、例えば運転者に異常を知らせるべくインパネ内に設けられているランプを点灯させる。その後、今回のルーチンを終了する。
一方、入出力系が正常と判定した場合はステップS13に進み、ECU60は現在内燃機関1の始動中か否か判定する。この判定は、例えば内燃機関1の回転数等で判定する周知の方法で行えばよい。内燃機関1の始動中ではないと判定した場合はステップS14〜S17をスキップしてステップS18に進む。一方、内燃機関1の始動中と判定した場合はステップS14に進み、ECU60は内燃機関1の始動開始から所定時間経過したか否か判定する。所定時間は、上述したように吸気弁の位相を最も遅角させておく期間である。所定時間は、例えば始動時における内燃機関1の回転数の増加度等に応じて適宜に設定すればよい。内燃機関1の始動開始から所定時間経過していないと判定した場合はステップS15に進み、ECU60は最終制御量に0%を代入する。その後、今回のルーチンを終了する。
一方、内燃機関1の始動開始から所定時間経過したと判定した場合はステップS16に進み、ECU60はカム絶対角の移動平均値θaを算出する。この移動平均値θaには、例えば上述したステップS1で算出したカム絶対角のうち直近10個の値の平均が設定される。
次のステップS17においてECU60は、現在のカム絶対角θが移動平均値θaに所定値Aを加えた値以上か否か判定する。この処理では、ハウジング12に対してベーンロータ11が相対回転したか否か判定している。言い換えると、ロックピン26がアンロック位置に移動し、位相変更機構10の状態がアンロック状態になったか否か判定している。そのため、所定値Aには、ハウジング12に対してベーンロータ11が相対回転したことを判定できる値、例えば1°が設定される。なお、この所定値Aは、カム角センサ62の検出精度などに応じて適宜の値を設定すればよい。カム絶対角θが移動平均値θaに所定値Aを加えた値以上と判定した場合、言い換えるとハウジング12に対してベーンロータ11が相対回転したと判定した場合はステップS18に進み、ECU60は保持制御量にFB制御量を加えた値を最終制御量に代入する。その後、今回のルーチンを終了する。なお、ECU60は図5及び図6とは別のルーチンで保持制御量の学習を行っている。そのため、ECU60のRAMには、OCV47が保持状態になるデューティ比が保持制御量として記憶されている。この処理では、このECU60に記憶されている保持制御量が用いられる。
一方、カム絶対角θが移動平均値θaに所定値Aを加えた値未満と判定した場合はステップS19に進み、ECU60は保持制御量に所定デューティ比Bを加えた値を最終制御量に代入する。その後、今回のルーチンを終了する。図4に示したようにデューティ比を大きくしすぎると油圧室27内のロックピン解除油圧が解除設定圧より低くなる。一方、デューティ比が保持制御量に近すぎると進角応答遅れ時間が大きくなる。そこで、所定デューティ比Bには、最終制御量が図4の範囲R内のデューティ比になるような値が設定される。具体的には、所定デューティ比Bには例えば5〜20%が設定される。
図5に戻って可変動弁機構制御ルーチンの説明を続ける。ステップS5を実行した後はステップS6に進み、ECU60はバルブ制御を実行する。このバルブ制御では、まずフェールセーフ処理が実行されたか否かが判定される。フェールセーフ処理が実行されていた場合、ECU60はOCV47を保持状態にする。一方、フェールセーフ処理が実行されていない場合には、アクチュエータ47dに対して最終制御量を出力する。その後、今回の制御ルーチンを終了する。
図7は、内燃機関1の始動時における内燃機関1の回転数、デューティ比、OCV47の入口側すなわちOCV47と動弁用油路46との接続部分の油圧、遅角室21の油圧、進角室20の油圧、油圧室27内のロックピン解除油圧、及び吸気弁の位相の時間変化を示している。なお、この図の実線A1〜A6が本発明の時間変化を示している。この図の破線B1〜B6は、内燃機関1の始動時にデューティ比を0%から100%に変化させた場合の時間変化を示し、一点鎖線C1〜C6は内燃機関1の始動時にデューティ比を0%から保持制御量より若干大きい値に変化させた場合の時間変化を示している。
この図では時刻T1においてクランキングが開始される。上述したように内燃機関1の始動開始から所定時間経過するまでは吸気弁の位相を最も遅角させる。そのため、この図において時刻T2まではデューティ比に0%が設定される。所定時間経過後、本発明では保持制御量に所定デューティ比Bを加えた値でOCV47を制御する。この場合、油圧室27内のロックピン解除油圧が解除設定圧以下にならないため、ロックピン26を確実にアンロック位置に保持することができる。また、進角室20にオイルが供給されるので、時刻T4から吸気弁を進角させることができる。
これに対して時刻T2においてデューティ比を0%から100%に変化させた場合には、本発明よりも進角室20に供給されるオイルの量を増加させることができる。そのため、時刻T3から吸気弁を進角させることができる。しかしながら、この場合には線B5で示したように油圧室27内のロックピン解除油圧が設定解除圧以下になる可能性がある。これによりロックピン26がロック位置に移動した場合にはベーンロータ11をハウジング12に対して相対回転させることができなくなる。この場合にはデューティ比を100%よりも小さくしてロックピン26をアンロック位置に動かす必要があるため、内燃機関1の始動に時間がかかるおそれがある。
時刻T2においてデューティ比を0%から保持制御量より若干大きい値に変化させた場合には、進角室20に供給されるオイルの量が本発明よりも少なくなる。そのため、この場合には一点鎖線C6で示したように吸気弁を進角させることが可能な時期が時刻T5になる。従って、内燃機関1の始動に時間がかかる。
以上に説明したように、本発明によれば、内燃機関1の始動時に吸気弁の位相を進角させる場合にOCV47を保持制御量に所定デューティ比Bを加えた値で制御するので、ロックピン26がアンロック位置に移動した後はロックピン26をアンロック位置に保持できる。また、OCV47をこのような値で制御することにより、進角室20の油圧が遅角室21の油圧より高くなる。そのため、ロックピン26がアンロック位置に移動した後にカムシャフトの位相、すなわち吸気弁の位相を速やかに進角させることができる。そのため、内燃機関1の始動時にカムシャフトの位相の制御を速やかに開始することができる。そして、カム絶対角θが移動平均値θaに所定値Aを加えた値より大きくなった場合、すなわちベーンロータ11がハウジング12に対して相対回転可能になった場合には、保持制御量にFB制御量を加えた値でOCV47を制御する。これによりOCV47のフィードバック制御が開始される。そのため、内燃機関1の始動時にOCV47にオイルを無駄に供給し続けることを防止できる。また、このようにフィードバック制御を速やかに実行することにより、カムシャフトの位相(吸気弁の位相)を内燃機関1の運転状態に応じた適切な位相に速やかに制御することができる。
なお、図6のステップS19を実行することによりECU60が本発明の始動時制御量設定手段として機能する。そのため、保持制御量の所定デューティ比Bを加えた値が本発明の始動時制御量に相当する。また、図6のステップS17を実行することによりECU60が本発明のアンロック状態判定手段として機能する。そして、図5のステップS6を実行することによりECU60が本発明の始動時制御手段として機能する。図5のステップS4〜S6を実行してOCV47をフィードバック制御することによりECU60が本発明の制御手段として機能する。
図8及び図9は、最終制御量算出ルーチンの変形例を示している。なお、図9は図8に続くルーチンである。この変形例では、ステップS11で入出力系が正常と判定した場合にはステップS21に進み、ECU60は現在内燃機関1に対してフューエルカット制御が実行されているか否か判定する。フューエルカット中と判定した場合はステップS22に進み、ECU60は最終制御量に、吸気弁の位相が最も遅角される位置に保持される制御量である最遅角保持制御量、すなわち0%を代入する。その後、今回のルーチンを終了する。
一方、フューエルカット中ではないと判定した場合はステップS23に進み、ECU60は現在内燃機関1の始動中であり、かつフューエルカットからの復帰以外の状態か否か判定する。現在内燃機関1の始動中ではない、又は現在の内燃機関1の始動はフューエルカットからの復帰であると判定した場合は図9のステップS18に進む。一方、現在内燃機関1の始動中であり、この始動はフューエルカットからの復帰以外であると判定した場合はステップS14に進み、ECU60は内燃機関1の始動開始から所定時間経過したか否か判定する。内燃機関1の始動開始から所定時間経過していないと判定した場合はステップS15で最終制御量に0%を代入し、その後今回のルーチンを終了する。
一方、内燃機関1の始動開始から所定時間経過したと判定した場合はステップS16に進み、ECU60は移動平均値θaを算出する。次のステップS17においてECU60は、カム絶対角θが移動平均値θaに所定値Aを加えた値以上か否か判定する。ステップS17が肯定判定された場合は図9のステップS18に進み、以降図6と同様に処理を進める。一方、ステップS17が否定判定された場合は図9のステップS19に進み、ECU60は保持制御量に所定デューティ比Bを加えた値を最終制御量に代入する。次のステップS24においてECU60は、最終制御量が予め設定した所定の始動時上限量以上か否か判定する。図4に示すようにデューティ比が所定のアンロック保持上限デューティ比D以上になると油圧室27内のロックピン解除油圧が解除設定圧以下になる。始動時上限量には。このアンロック保持上限デューティ比Dが設定される。最終制御量が始動時上限量未満と判定した場合は、今回のルーチンを終了する。
一方、最終制御量が始動時上限量以上と判定した場合はステップS25に進み、ECU60は最終制御量に始動時上限量を代入する。その後、今回のルーチンを終了する。
上述したようにECU60は保持制御量の学習を行っているが、この学習時の油温、水温、油圧、内燃機関1の回転数及び部品の加工精度のバラツキ等により保持制御量に変動が生じる。そのため、保持制御量に所定デューティ比Bを加えた値がアンロック保持上限デューティ比D以上になるおそれがある。この変形例では、保持制御量に所定デューティ比Bを加えた値がアンロック保持上限デューティ比D以上と判定した場合には、最終制御量に始動時上限量、すなわちアンロック保持上限デューティ比Dを設定するので、内燃機関1の始動時にロックピン26を確実にアンロック位置に保持することができる。
また、この変形例では、内燃機関1の始動時ではあってもフューエルカットからの復帰時は保持制御量にFB制御量を加えた値を最終制御量に代入する。すなわち、フィードバック制御でOCV47が制御される。上述したようにフューエルカット中であっても車両は走行中であるため、内燃機関1はモータリングされている。そして、この場合にはオイルポンプ42も駆動されている。そのため、フューエルカットからの復帰時は始動開始直後から十分な油圧を確保することができる。そこで、このような場合には保持制御量に所定デューティ比Bを加えた値でOCV47を制御しない。これにより内燃機関1の始動時にOCV47にオイルを無駄に供給することを防止できる。また、OCV47を保持制御量に所定デューティ比Bを加えた値で無駄に制御する必要がないため、OCV47の制御に消費される電力を低減できる。そのため、燃費を改善できる。そして、フューエルカットからの復帰時は始動開始直後からフィードバック制御でOCV47を制御するので、カムシャフトの位相を内燃機関1の運転状態に応じた適切な位相に速やかに制御することができる。
なお、図9のステップS24を実行することによりECU60が本発明の上限判定手段として機能する。そのため、始動時上限量が本発明の始動時上限制御量に相当する。
本発明は、上述した形態に限定されることなく、種々の形態にて実施することができる。例えば、本発明が適用される内燃機関は気筒が直列に配置された内燃機関に限定されない。本発明は、気筒がV型に配置されたV型内燃機関や、気筒が水平に配置された水平対向型内燃機関に適用してもよい。
オイルコントロールバルブのアクチュエータを制御する方法は、デューティ比の変更による制御に限定されない。例えば、電圧値や電流値の大きさを変更してアクチュエータを制御してもよい。
本発明では、ベーンロータがクランクシャフトとともに回転し、ハウジングがカムシャフトとともに回転してもよい。また、本発明は吸気側の可変動弁機構に限らず、排気側の可変動弁機構に適用してもよい。例えば、排気側可変動弁機構であり、かつベーンロータがロックピンにより進角側で固定される装置の場合では、上述した実施例中の遅角室を進角室に、進角室を遅角室に置き換えることで本発明を適用できる。
1 内燃機関
10 位相変更機構
11 ベーンロータ(第1回転体)
12 ハウジング(第2回転体)
14 ベーン
20 進角室
21 遅角室
24 シリンダ
25 凹部
26 ロックピン
29 導入通路
42 オイルポンプ
47 オイルコントロールバルブ
60 エンジンコントロールユニット(制御手段、始動時制御量設定手段、始動時制御手段、アンロック状態判定手段、上限判定手段)

Claims (4)

  1. 径方向に延びるベーンを有し、かつクランクシャフト及びカムシャフトのうちのいずれか一方とともに回転する第1回転体と、前記クランクシャフト及び前記カムシャフトのうちのいずれか他方とともに回転し、前記ベーンの周方向の一方の側には進角室が形成されるとともに他方の側には遅角室が形成されるように前記第1回転体を内部に相対回転可能に収容する第2回転体と、前記ベーンに設けられたシリンダ内に挿入され、前記第2回転体に設けられた凹部に一部が嵌り込むロック位置と前記シリンダ内に全体が後退するアンロック位置とに移動可能なロックピンと、前記遅角室と前記シリンダとを通じさせる導入通路と、を備え、前記導入通路を介して前記シリンダに供給されたオイルの圧力が所定の設定圧より高くなると前記ロックピンが前記アンロック位置に移動する位相変更機構と、
    前記進角室の油圧及び前記遅角室の油圧を制御するオイルコントロールバルブと、を備えた内燃機関に適用され、
    前記内燃機関の運転状態に基づいて前記位相変更機構の状態が制御されるように前記オイルコントロールバルブをフィードバック制御する制御手段を備えた制御装置において、
    前記制御手段は、前記内燃機関の始動時における前記オイルコントロールバルブの制御量である始動時制御量を設定する始動時制御量設定手段と、前記内燃機関の始動時に前記オイルコントロールバルブを前記始動時制御量で制御する始動時制御手段と、を備え、
    前記始動時制御量設定手段は、前記進角室の油圧が前記遅角室の油圧より高くなり、かつ前記導入通路を介して前記シリンダに供給されるオイルの圧力が前記設定圧より高くなるように前記始動時制御量を設定する制御装置。
  2. 前記位相変更機構の状態が、前記ロックピンが前記アンロック位置に移動し、前記第1回転体が前記第2回転体に対して相対回転可能なアンロック状態になったか否か判定するアンロック状態判定手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記アンロック状態判定手段により前記位相変更機構の状態が前記アンロック状態と判定された場合、前記フィードバック制御による前記オイルコントロールバルブの制御を実行する請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記オイルコントロールバルブは、前記制御手段からの制御量が大きいほど前記進角室の油圧が高くなるとともに前記遅角室の油圧が低くなるように動作し、
    前記始動時制御量設定手段により設定された前記始動時制御量が、前記導入通路を介して前記シリンダに供給されるオイルの圧力が前記設定圧以下になる所定の始動時上限制御量以上か否か判定する上限判定手段をさらに備え、
    前記始動時制御手段は、前記上限判定手段により前記始動時制御量が前記始動時上限制御量以上と判定された場合、前記内燃機関の始動時に前記オイルコントロールバルブを前記始動時上限制御量で制御する請求項1又は2に記載の制御装置。
  4. 前記内燃機関は、車両に搭載されており、かつ前記車両の走行中に所定のフューエルカット条件が成立した場合には前記内燃機関への燃料の供給が停止されるフューエルカット制御の適用対象であり、
    前記オイルコントロールバルブには、前記内燃機関にて駆動されるオイルポンプからオイルが供給され、
    前記始動時制御手段は、前記内燃機関の始動時であり、かつ前記フューエルカット制御が中止されて前記内燃機関への燃料の供給が再開される場合以外の場合に、前記オイルコントロールバルブを前記始動時制御量で制御する請求項1〜3のいずれか一項に記載の制御装置。
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