JP5520944B2 - 刃の切断性能を改善するための刃の手入れ装置 - Google Patents

刃の切断性能を改善するための刃の手入れ装置 Download PDF

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Description

本発明は非電動式のかみそりに関し、特に、こうしたかみそりの刃の手入れを行うための装置に関する。
従来、非電動式かみそり(永続使用用又は使い捨て用の手動安全かみそりなど)の切れ味を良くして長持ちさせるために、かみそりの刃を研ぐための装置が知られている。これらの装置の中には、精巧な機械又は電子部品又は機構を用いてかみそり刃を研磨することによって、刃を再び鋭利な状態にする物もある。こうした装置の典型的な例としては、米国特許第1540078号、第1588322号、第2289062号、第2458257号、第3854251号、第3875702号、第5036731号、第5224302号、第6062970号、第6506106号、第6969299号や、国際公開第WO2006/053189号、英国特許第332130号に記載されたものがある。
こうした装置は、かみそり刃固有の特徴や機械的特性(延性及や展性など)、ならびにかみそり刃の刃先の先端に沿って起こり得る塑性変形(典型的には刃先から3μm以内の領域に起こる)を見落としている。特に、切断作用を及ぼす刃先の微視的な縁部は、0.00005mm(0.000002インチ)以下の半径の丸みを帯びた形状を有している。こうした微小な刃先は、多くの周知の研磨装置において考慮又は採用されている研磨グリット(grit)の平均的な粒子サイズである平均約1μm、すなわち約0.001mm(0.00005インチ)よりもかなり小さい。研磨グリットは、こうした粒子サイズを有しているために、切れ味が衰えた刃を元の状態に戻すのにはあまり適していない。刃とグリットとの激しい研磨作用によってかみそりの刃先に沿って微小なぎざぎざができ、これによって刃先の内側部分への塑性流れが促進され、結果としてシェービングの際に使用者が感じる使用感が悪くなるからである。
従って、非電動式かみそりに用いてかみそり刃の切断性能を改善するための、かみそり刃の手入れ装置の提供が望まれている。
米国特許第1540078号明細書 米国特許第1588322号明細書 米国特許第2289062号明細書 米国特許第2458257号明細書 米国特許第3854251号明細書 米国特許第3875702号明細書 米国特許第5036731号明細書 米国特許第5224302号明細書 米国特許第6062970号明細書 米国特許第6506106号明細書 米国特許第6969299号明細書 国際公開第2006/053189号 英国特許第332130号明細書
以下に実施形態を挙げて概略述べるように、本発明は非電動式かみそりの刃の切断性能を改善するための手入れ装置を提供する。この装置は、かみそりの刃を摺動接触させた際に当該かみそり刃の刃先と相互作用する処理面を有する。この処理面は複数の弾性研磨突起を有する。任意の選択として、処理面は平らで光沢のある延長部を有していてもよい。
本発明の他の側面によれば、切断性能を改善するための、非電動式かみそりの刃の手入れ方法が提供される。この方法においては、複数の弾性突起を有する処理面を設け、かみそり刃と当該処理面とを摺動接触させつつ相対移動させて刃の刃先が弾性突起と摺動接触するようにする。摺動接触の際、手動かみそりは処理面に圧接され刃先が突起を圧縮する。
本発明の実施形態を以下の図面を参照して詳細に述べる。
図1は、本発明を限定しない実施形態による、かみそり刃の手入れ装置の上面図である。 図2は、図1の2−2矢視断面図である。 図3は、図1の3−3矢視断面図である。 図4は、図1の4−4矢視断面図である。 図5は、図3のかみそり刃手入れ装置の部分拡大断面図であり、かみそり刃処理面に設けられた研磨突起の構造を示す。 図6は、図4のかみそり刃手入れ装置の拡大断面図であり、かみそり刃処理面の革砥パッドの構造を示す。 図7は、図1の装置の第1変形例であって、実質的に直線状の研磨突起を有する構造を示す上面図である。 図8は、図1の装置の第2変形例であって、概して曲線状の研磨突起を有する構造を示す上面図である。 図9は、図1の装置の第3変形例であって、実質的に曲線状であり且つかみそり刃処理面の長手方向における所定箇所で向きが変わる研磨突起を有する構造を示す上面図である。 図10は、図1の装置の第4変形例であって、密度が変化する研磨突起を有する構造を示す上面図である。 図11は、図1の装置の第5変形例であって、向きが変化する研磨突起を有する構造を示す上面図である。 図12は、図1の装置の第6変形例であって、幅が変化する研磨突起を有する構造を示す上面図である。 図13は、図1の装置の第7変形例であって、互いに離隔する島状に形成された研磨突起を有する構造を示す上面図である。 図14は、図1の装置の第8変形例であって、島状に形成された部分と実質的に直線状に形成された部分とを含む研磨突起を有する構造を示す上面図である。 図15は、図1の装置の第9変形例であって、実質的に直線状の研磨突起を有し、一部の研磨突起の配置によって矢印が形成されている構造を示す上面図である。 図16は、手動かみそりの新しいかみそり刃の刃先を示す顕微鏡写真である。 図17は、図16のかみそり刃を一定期間の使用した後の状態を示す顕微鏡写真である。 図18は、図17のかみそり刃を、図1のかみそり刃手入れ装置を用いて手入れした状態を示す顕微鏡写真である。 図19は、図18のかみそり刃を長期にわたって使用し、且つ図1のかみそり刃手入れ装置を用いて繰り返し手入れした状態を示す顕微鏡写真である。 図20は、図1のかみそり刃の手入れ装置であって、かみそり刃修復作業を行うための第1位置にかみそり刃が位置する状態を示す斜視図である。 図21は、図1のかみそり刃の手入れ装置であって、かみそり刃修復作業のための第2位置にかみそり刃が位置する状態を示す斜視図である。 図22は、かみそり刃修復作業中における、図21に示したかみそり刃手入れ装置及びかみそり刃の拡大断面図であり、研磨突起とかみそり刃表面との相互作用を示す。
なお、図に示した本発明の実施形態は単に例であり、明細書及び図面は説明及び理解を容易にするためにのみ示したものであり、本発明を限定するものではない。
本発明によれば、以下に添付図面を参照して述べるように、永続使用用及び/又は使い捨て用の手動安全かみそりなどの非電動式かみそり(以下、これらをまとめて「手動かみそり」という)の刃を手入れするための装置が提供される。特に、本発明の図示の実施形態によれば、手動かみそりが備える刃の数にかかわらず、刃を修復することができる装置が提供される。また、装置の使い方の一例も以下に示すことにより、この装置をどのように用いて手動かみそりの刃を修復するかを説明する。
図1は、ケースに収容された、かみそり刃の手入れ/修復装置D’を示す。このケースは、例えば下部12と、任意で設けられる上部(図示せず)とを含む。下部12は、底面18と、当該底面から垂直に延びる縁部20,20’とを有することにより端部開放くぼみ部22を規定しており、このくぼみ部内に本装置の特徴部分が設けられている。本発明を限定しない例として、下部12に収容された装置D’は底面18及び縁部20に永久的に取り付けられている。
ケースが任意の上部を有する場合、この上部を共通の側部においてヒンジ又はヒンジ付き留め具によって枢動可能に下部12に取り付けてもよい。
手入れ装置D’は、手動かみそりの刃を受容するための板状の中央凹部24を有する。この中央凹部は、刃を収容している手動かみそりのヘッド部を当該凹部に沿って前方に移動させるのに十分な長さとされている。以下、この移動を“修復ストローク”又は“処理ストローク”といい、これらの2つはこの移動を表す同義語である。結果として、中央凹部24の長さ及び幅は手動かみそりのこうしたストロークを許容するように設定される。
手入れ装置D’の表面上で行われる修復ストロークの長さは、例えば手動かみそりヘッド内の刃の高さの数倍とすることができる。ただし、この長さはヘッドの寸法に合わせて適宜変更可能である。特に、使用者が修復ストロークを行えるようにするためには、中央凹部24の長さを手動かみそりのヘッド内の刃の高さの少なくとも2倍とすることが考えられる。加えて、この凹部の幅は手動かみそりのヘッドの幅を収容できるように設定される。典型的には、ヘッドよりわずかに幅広に設定し、処理ストローク中にかみそりのヘッド(及びヘッドに収容された刃)がこの領域に沿って摺動できるようにする。
本発明を限定しない一実施形態として、典型的な修復ストロークを実現するためには、中央凹部24の長さは約4インチであり、おおよその幅は約2 1/8インチ〜約1 1/8インチである。ただし、これらの寸法は変更可能であり、そうした場合も本発明の範囲に含まれる。
かみそり刃修復装置D’の中央凹部24は内側縁部28,28’によって囲まれている。縁部28,28’の壁面は、概して、装置D’の使用中に、かみそりのヘッド、具体的にはヘッドに収容された刃を正しい方向に向ける役割を果たす。縁部28,28’を設けたことにより、修復ストロークを行っている最中に、意図せずして手動かみそりのヘッドと中央凹部24との摺動接触が中断される又はヘッドが中央凹部から離れるのを防ぐことができる。さらに、内側縁部28,28’の対向する壁面間の距離が中央凹部の長さ方向における所定の位置で狭まるようにすることにより、かみそりのヘッドのおおよその向きが修復ストロークの終わりには幾分制限されるようにしてもよい。
これらの部材を設けたことによって、かみそりのヘッドの中央領域(すなわち、刃を収容し、典型的にはシェービングストロークの際に人の肌に物理的に接触する、ヘッドの一部)を、中央凹部24内に配置された装置D’の修復面に摺動接触させ、且つこの摺動接触状態を維持することができる。
「手入れ/修復装置D’の材料」
図2は手入れ/修復装置D’の断面を示しており、修復ストロークが行われる箇所である板状の中央凹部24及び面26等の装置の内部の一部がどのように“弾性材料”によって形成されているかを示す。ここで、“弾性材料”とは、圧力を受けた際に変形しやすく且つそうした圧力が取り除かれると概して元の形状に戻ることができる性質を有する材料のことをいう。
これに対して、手入れ装置D’の非内部領域(底面18及び縁部20,20’など)は、上記弾性材料とは異なる非弾性材料によって形成されている。これら2つのタイプの材料が接する部分は、例えばオーバーモールド(overmolding)、または化学的もしくは機械的接着(例えばにかわ又はエポキシ接着剤を用いた接着)など、当技術分野において周知の技術によって接合することにより、装置D’が一体品に見えるように構成してもよい。
一般に、有力な弾性材料の弾性は、ショア硬度計などの装置を用いて測定した結果を、ASTM D2240規格に対応した、相対的な硬度又は弾性を示すスケールと比較することにより調べることができる。ショア硬度計では、試験対象である材料内への円錐形の押針の押し込み深さに基づいて、0から100までの無次元値を求めることができる。硬度計の測定結果が高いほど、ショアAスケール又はショアOOスケールなどのASTM D2240規格に対応した硬度スケールと比較した際に、低い弾性及び高い硬度を示す。
本発明を限定しない一実施形態によれば、手入れ装置D’に用いる弾性材料として、ある種の高分子材料が考えられる。本発明を限定しない第1の例として、エラストマーなどの材料(すなわち、天然ゴム又は合成ゴムなどの各種の弾性炭化水素重合体を含む、ある種の材料)を用いて手入れ装置D’を形成することができる。本発明を限定しない第2の例として、同様の、例えばアクリルゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、スチレンブタジエンゴムなどの合成ゴム又は熱可塑性ゴム、及び/又は、熱可塑性エラストマーゴムを用いて手入れ装置D’を形成することができる。これらと同様の弾性特性を有し、手入れ装置D’の形成に用いることができる他の弾性材料としては、クロロスルホン化ポリエチレン(“ハイパロン”としても知られる)、エチレンプロピレンジエンモノマー、フルオロエラストマー("Viton"としても知られる)、ペルフルオロエラストマー及び/又はポリクロロプレン(ネオプレンとしても知られる)、及びその他の人工材料がある。
当業者であれば理解できるように、弾性材料として上記にリストした材料は一部のものに過ぎず、他の材料も存在し且つそれらも本発明の範囲に含まれる。
特に、ショア硬度計及びASTM D2240規格のショアAスケール又はショアOOスケールを用いて測定された、手入れ装置D’の所定の内部に用いられる弾性材料の弾性を示すショア硬度値は、一般に70未満、より詳しくは50未満、さらに詳しくは30未満である。ただし、上記の値は本発明の範囲を限定する要素ではない。
図2に示すように、修復面26は下部12の底面18にほぼ平行に延びている。構造については後に詳しく述べるが、修復面26は、複数の弾性研磨作用突起55(以下、“研磨突起”という)を含む第1領域30と、このような突起を有しない第2領域38とを含む。
典型的な例として、手入れ/修復装置D’の全体が、天然ゴムまたは合成ゴムなどの上記弾性材料の1つによって形成されていてもよい。これに代えて、面26のみ(又は例えば第1領域30などの面の一部のみ)を弾性材料(例えば熱可塑性エラストマーゴム)によって形成し、装置D’の残りの部分をこれとは異なる材料、例えば異なる種類のゴム又は他のエラストマー(例えばネオプレン)によって形成してもよい。例えば、弾性材料によって面26を第1の片として形成した後、第1の片より硬質な材料で形成された基部片にこの第1の片を取り付けてもよい。
他の代替実施形態として、第1領域30における研磨突起55のみを弾性材料(例えば熱可塑性エラストマーゴム)によって形成し、面26及び/又は装置D’の残りの部分をこれとは異なる材料で形成してもよい。例えば、研磨突起55を弾性材料によって別途形成し、これを異なる材料(例えば硬質プラスチック)によって形成された面26に対して、装置D’の製造段階で実施される、当技術分野において周知の物理的又は化学的手法によって付着・接合させてもよい。
「表面構造」
修復装置D’の面26は第1領域30及び第2領域38を含み、これらの領域は互いに概して隣接している。特に、面26は典型的には下記を含んでいる。
1.複数の研磨突起55を含む第1研磨領域30。その断面を図3及び図5に示す。
2.革砥パッド又は革砥面を規定する第2領域。その断面を図4及び図6に示す。第2領域は第1領域30に概して隣接しているが、実質的に平坦且つ滑らかであり、研磨突起55を含まない。
この第1領域30及び第2領域38の構成によれば、まず、かみそりのヘッド(特にヘッド内に収容された刃)は第1領域30の研磨突起55上を通過するが、その際に研磨突起がかみそり刃を研磨する。次に、第2領域38の革砥パッドの補助的な平坦且つ滑らかな表面上を通過し、これにより修復ストロークにおける、革砥による刃の研磨が行われる。
修復ストロークにおける最初の段階において、かみそり刃は研磨突起55上を通過し、これによって刃先に対して不連続の接触面がもたらされる。図1から明らかなように、研磨突起55は例えば一組の突起からなり、この一組内の各弾性突起は概して線状である。典型的には、このような線形状の研磨突起55の各突起は、少なくとも1つの直線状又は曲線状の部分を有している。
研磨突起55によって提供される不連続の接触面は、研磨突起の“密度”によって特徴付けられる。ここでの密度とは、主として、各かみそり刃の刃先に隣接する傾斜部に物理的に接触することができる研磨突起の数のことをいう。本発明を限定しない一例として、第1領域30の断面に沿って測定した場合、各刃の刃先は、その1ミリメートルの線状部分あたり1〜5個の研磨突起に接触し、より詳しくは1ミリメートルの線状部分あたり2〜4個、さらに詳しくは1ミリメートルの線状部分あたり3個の研磨突起に接触する。
図5に示すように、研磨突起55の各弾性突起は、基部部分32と先端部分34とを含む。簡潔にするため、以下、それぞれを単に“基部”、“先端”という。各研磨突起の先端34は、第2領域38(図6に示す)の平坦且つ滑らかな面と同じ高さに位置しており、これにより面26の2つの領域は同じ高さとなっている。従って、かみそり刃は、修復ストロークにおいて面26上を移動する際に第1領域30から第2領域38に水平に移動することができ、刃の切断線に巻き付き(wrapping effect)が起こるのを避けることができる。
一方、研磨突起55における各弾性突起の基部32は、面26よりも低い深さ位置にある。先端34(面26と面一である)と基部32(面26よりも低い位置にある)との差が、突起の高さ(又は深さ)を規定している。典型的には、研磨突起55の高さ(深さ)は概して1.0mm未満であり、より詳しくは0.7mm未満、より詳しくは0.5mm未満、より詳しくは0.3mm未満、より詳しくは0.2mm未満である。
さらに、先端34から基部32までに深さがあるため、少量のシェービングクリーム又はその他の潤滑剤を、概して面26よりも低い位置で、隣接する弾性突起の間に溜めることができる。処理ストローク中にかみそり刃が研磨突起55上を通過する際には、刃と隣接する弾性突起との摺動接触によるわずかな圧力によって、潤滑剤の一部が基部32から先端34まで押し上げられる。これによって弾性突起に潤滑剤が付着し、続く修復ストロークに役立つ。
基部32と先端34との間の弾性材料の形によって、研磨突起55における弾性突起のおおよその断面形状が決まる。上述の場合の断面形状は、概して両側が凹んだ隆起部状である。当業者であればわかるように、突起の断面形状としては、半正弦波状、三角形及び/又は層状など、他の形状も採用することができる。
一方、研磨突起55自体の、第1領域30に沿う形状は、例えば、概して線状(例えば直線状)又は曲線状(例えば円弧状又は波形)の部分を含み、さらに互いに分離した陸部及び/又は点在部を含んでいてもよい。これらのいくつかの例を以下に詳細に述べる。
1.直線
研磨突起55は、線状で、ほぼ直線状に延びる部分を有していてもよい。この場合、線状研磨突起は、その全長にわたって同じ向きであってもよいし、あるいは所定箇所で向きが変わっていてもよい。例えば、図1に示す例では、研磨突起55は第1セクション36aと第2セクション36bとによって構成されている。各セクションにおいて、複数の弾性突起は、その長さにわたって等しく45°の角度で延びている。これにより、第1セクション36aの弾性突起が第2セクション36bの弾性突起とつながる箇所では、90°の角が形成されている。このようにして、研磨突起55は、第1領域30内に山形紋(シェブロン)に似た独特のパターンを形成している。
図7は上記に類似した実施形態を示している。この実施形態においては、第1領域30は複数の第1セクション36a及び第2セクション36bを有している。研磨突起55の45°傾斜の向きは、共通の屈曲点において複数回変化している。これにより、研磨突起は、面26の第1領域30に沿って配置された複数の山形紋(シェブロン)を含むパターンを形成している。
一方、図11は代替の実施形態を示している。この実施形態においては、研磨突起55は、異なる角度で配置された直線部分を有している。この実施形態の研磨突起55は、直線部分を有しているものの、これらの直線部分は45°以外の角度で配置されており、図1及び図7に示したような独特の山形紋(シェブロン)パターンは形成されていない。
また、実質的に直線状の部分を有する研磨突起55が、例えば曲線状などの、直線状ではない部分を有する研磨突起と交差する構成としてもよい。このような構成について以下に述べる。
2.曲線
研磨突起55は、概して曲線状に延びる部分を有する線状突起を有していてもよい。ここで、“概して曲線状”とは、突起において円弧状に延びる部分又は領域のことをいう。線状の研磨突起の場合と同様に、曲線状の突起も、実質的に同様の円弧に沿って延びるものであってもよいし、所定の屈曲点で向きが変化するものであってもよい。
例えば、図8に示す例においては、研磨突起55は第1セクション36aと第2セクション36bとによって構成されており、セクション内の突起はすべて概して同じ向きに延びている。一方、図9に示す研磨突起55の例においては、各突起の円弧状部分の向きが共通の屈曲点において変化しており、その結果、面26の第1領域30にわたって波状のパターンが形成されている。また、研磨突起55は、曲線状に延びる部分を含む突起が、曲線状又は直線状に延びる部分を含む他の突起とつながる又は交差する構成とすることもできる。
3.分離陸部
また、研磨突起55は、互いに分離した陸部によって形成してもよい。この場合、突起は、例えば円形、三角形、四角形、矩形、六角形、又はその他の多角形とすることができる。
4.点在部
上記構成に代えて、平坦で研磨突起を有しない領域を、研磨突起55を有する領域内に点在させることにより、第1領域30と第2領域38とを結合させてもよい。具体的な構成の一例として、研磨突起55を有する第1領域30と研磨突起を有しない第2領域38とを交互に設けてもよい。
「研磨突起の配置」
手入れ/修復装置D’における研磨突起55は、突起を均一又は不均一に分散する、及び/又は、別個の“島”状に形成された突起を上記突起に隣接して又は交互に配置する、など、面26の第1領域30内に種々に配置することができる。
研磨突起55のいかなる構成においても、研磨突起55における各突起内の部分は、面26に沿うかみそり刃の移動方向に対して幾分斜めに延びており、研磨突起55に沿って刃を動かすことによって、刃の切断面全体が突起55に摺動接触するようになっている。
これを説明するため、本発明を限定しない一例として、研磨突起55が弾性突起を1つ有し、かみそりの刃が1枚である場合について考える。研磨突起55が図1に示したような山形紋(シェブロン)パターンに配置されていることにより、各弾性突起の所定部分は、かみそりのおおよその移動方向に対して略45°の角度で配置されているものと仮定する。かみそり刃が最初に弾性突起に当たる時、刃と突起とは2つの接触点で接触する。すなわち、突起の、縁部28,28’の壁面に最も近接した両端部である。
この研磨突起の構成、特に、かみそりの移動方向に対して突起が傾斜角をなしている構成によれば、かみそり刃と弾性突起との2つの接触点が、かみそりを前方に移動させるにつれて、刃先に沿う方向において互いに接近する。特に、弾性突起が45°の角度で配置されていることによって、刃と突起との2つの接触点は、突起の両端部から中央に向かって進み、突起の中央で一致する。通常、この突起の中央は刃の中央部分に一致する。このようにして、かみそり刃の切断面の全体を突起に摺動接触させることができる。
当業者であればわかるように、上記のかみそり刃の刃先に沿った接触点の移動は、金属砥石又はロッド状の砥石をナイフの刃先に当てて動かす際に生じる作用に似ている。さらに、第1領域30内における研磨突起55の密度は、刃がこの領域を通過する際に、このような研磨作用を刃先に対して複数回及ぼすことができるように設定されている。例えば、上記の実施形態の場合のように、(第1領域30の断面に沿って測定した場合)1ミリメートルの線状部分あたり研磨突起が3個という密度によれば、かみそり刃の切断面に対して上記研磨突起を約100回通過させることが可能である。
図1は、本発明を限定しない、研磨突起55の均一配置の一例を示している。ここでの“均一配置”とは、第1領域30全体にわたって突起55が同じ様に配置されていることをいう。同図に関していえば、研磨突起55の均一配置は、第1セクション36a及び第2セクション36bを含んでいる。研磨突起55は各セクション内において互いにほぼ平行に延びており、第1セクション36a内の弾性突起55は第2セクション36b内の弾性突起に対して一定の角度で延びている。
これに代えて、図10に示すように、研磨突起55を異なる(すなわち不均一の)密度で配置してもよい。本発明を限定しない第1の例においては、全ての研磨突起55が概して互いに平行に延びているものの、一部の研磨突起間の間隔が広くされている。同図によれば、研磨突起55は複数のグループに分かれており、所定のグループ内における個々の弾性突起同士は、意図的に互いに近接して又は離隔して配置されている。
図12は、本発明を限定しない第2の例を示している。この例においては、研磨突起55の厚さ(基部32と先端34との間の垂直方向の距離によって規定される)が変化している。同図によれば、研磨突起55の一部の弾性突起は他の弾性突起よりも厚みが大きく(又は小さく)されており、従って、かみそり刃に対して作用する研磨の量に多様性が生じるようになっている。このように研磨突起55における弾性突起の厚みを異ならせる構成は、弾性突起の部分間においてその間隔及び/又は配置の角度を異ならせる上述の構成と組み合わせてもよい。
代替の実施形態として、研磨突起55は、面26の第1領域30に沿う方向に不均一に配置してもよい。こうした不均一な配置の一例として、複数のグループの弾性突起を、独特の形又は独特の空間関係を形成するように配置してもよい。
本発明を限定しない一例として、線状に延びる部分を有する研磨突起55を、互いに分離した ‘島’状に構成し、これらを第2領域38の平坦且つ滑らかな面と一体的に形成することにより、円形もしくはハチの巣状(すなわち六角形)などの独特の形、又は、英数字、記号もしくは図形(例えば矢印、企業ロゴ)などの不規則な形を形成してもよい。この場合、面26において、第1領域30の性質と第2領域38の性質とは混在しており、弾性突起の各島部は、革砥パッド又は革砥面の一部を含んでいる、及び/又は、こうした部分によって囲まれていてもよい。上述の場合と同様に、この構成によっても、処理ストロークの際には各研磨突起55の先端34のみをかみそり刃の刃先に接触させることができる。
図13は、この代替の実施形態における、本発明を限定しない一例を示している。この例においては、島部同士が空間によって隔てられて配置されている。同図からわかるように、面26上の、突起からなる円形の島部は、通常は第2領域38に関連して設けられる平坦な革砥パッド内に、当該革砥パッドに囲まれた状態で設けられている。従って、この実施形態によれば、かみそりが面26上を移動する際に、かみそりの刃先は突起による研磨と革砥による研磨とを繰り返し受ける。
図14はこの代替の実施形態における、本発明を限定しない別の例を示している。この例においては、弾性突起の種類によってグループ分けがなされている。同図からわかるように、面26上の研磨突起55は異なる種類の弾性突起によって構成されている。この例では、研磨突起55は、異なる種類の突起を含み且つ概して隣接して配置された複数の領域を有する。具体的には、一部の領域の突起は図7と同様に配置された略直線状のものであり、他の領域は図13と同様に配置された円形の突起島部を含んでいる。
「かみそり刃の手入れ/修復装置D’の使用特徴」
手入れ/修復装置D’は、ある種の使用上の特徴を有していてもよい。特に、面26上に潤滑剤を供給する又は当該面からの潤滑剤を収容するといった特徴や、適切な処理ストロークの方向を使用者に示すといった特徴を有していてもよい。
1.潤滑剤の塗布及び収容
修復ストロークの際、手動かみそりのヘッド(より詳しくはヘッドに収容された刃)を用いて、潤滑剤(例えば石鹸水やシェービングクリーム)を面26に塗布することができる。潤滑剤を塗布すると、かみそり刃と面26との間の摩擦が低減し、これにより使用者が修復ストロークを行いやすくなる。また、潤滑剤が殺菌剤又は同様の殺菌消毒成分を含んでいる場合、潤滑剤を塗布することによって上記面を消毒することができる。
図1にはいわゆる“着地”(touchdown)領域80を示している。この領域は、修復ストロークを行う前に、シェービングクリーム又はその他の潤滑剤を中央凹部24の表面に最初に塗布するために設けられている。この領域を設けたことによって、使用者が表面26及び/又はかみそり刃自体に直接潤滑剤を塗布する必要がなくなり、便利である。
着地領域80は、概して、第1領域30に隣接する、下部12の末端(又はその近傍)に設けられている。着地領域80を縁部20,20’,28,28’と一体的に形成し、図1に示すように、装置D’の末端から第1領域30まで延びる、丸みを帯びた縁部又は傾斜部としてもよい。これに代えて、着地領域80が装置D’の末端と第1領域30の端部との間の領域を占めるようにし、研磨突起55に隣接する、実質的に平坦な領域としてもよい。着地領域80がいかなる形状の場合でも、かみそりのヘッドがこの領域に物理的に接触すると、ヘッドが弾性材料に与えるわずかな圧力によって潤滑剤の一部がヘッドに収容された刃の表面に送られる。
使用者が処理ストロークを行うにつれ、かみそり(特にかみそりヘッド)の動きによって、潤滑剤の一部が、着地領域80から第1領域30内の研磨突起55を通って第2領域38内の革砥パッド又は革砥面の平坦かつ滑らかな面に送られる。
収容領域90は、潤滑剤が集まり一時的に貯留される凹部によって構成されている。収容領域90の形状は、かみそりのヘッドに概して類似したものとされており、典型的には矩形である。ただし、この凹部の寸法をかみそりのヘッドの寸法よりも幾分大きく且つ深くすることにより、かみそりのヘッドから収容領域90に送られた使用済みの潤滑剤及び/又は余分な潤滑剤が、後にかみそり刃及び/又はヘッドに接触しないようにしてもよい。
2.修復ストロークの方向
上述したように、面26が位置する中央凹部24の寸法は、使用者が修復ストロークを行えるよう、かみそりのヘッドを収容できる寸法に設定されている。具体的には、典型的な処理ストロークは、まず第1領域30内の研磨突起55に隣接する着地領域80にかみそりのヘッド及び刃を物理的に接触させた状態で開始し、次にかみそりのヘッド及びかみそりの刃が、概して第2領域38に向かって横方向に突起上を通過し、その際に刃が研磨突起55を概して横切るように移動し且つこれらの突起に摺動接触する。
便宜上、ストローク標示40を設けることにより、処理ストロークの方向を示すようにしてもよい。例えば、標示40は、かみそりヘッドの正しい移動方向を使用者に示すための文字、マーク、記号又はその他の工夫を含んでいてもよい。
ストローク標示40は、第1領域30又は第2領域38など、ケース及び/又は面26内に適宜組み込んでもよい。本発明を限定しない一例として、標示40は、着地領域80に隣接する(又は当該領域内に設けられた)隆起状の印としてもよい。この場合、修復ストロークの方向を使用者に示すための標示40の印が、このストロークの始点として用いることができる、第1領域30に隣接した着地領域80の実質的に平坦且つ空の領域も示すようにしてもよい。
これに代わる例として、図15は、ストローク標示40を矢印形とした実施形態を示している。この標示は、第1領域30内の研磨突起55における弾性突起の島部から形成されている。着地領域80がストローク標示40全体を組み入れることができない大きさである場合に、この実施形態を採用してもよい。
「製造方法」
手入れ/修復装置D’は射出成形によって製造することができる。この場合、まず、手入れ装置D’用の金型を作製する。この金型は、面26や、この中でも特に研磨突起55など、装置の各種部品の細部構造を組み込んだものとして作製される。次に、弾性材料を金型に注入するための射出システムにこの金型を接続する。所定の射出時間が経過した後、金型を開いて手入れ装置D’を金型から取り出す。この製造技術は、全体が弾性材料からなる装置D’を製造する際に採用することができる。
「使用例」
図16〜22を参照して本発明を限定しない一例を述べることにより、非電動式かみそりの刃を修復するための、修復装置D’の一般的な操作を以下に説明する。この例における非電動式かみそりは、2枚のかみそり刃、すなわち刃115,117を有するかみそりヘッド110を備える手動かみそり100である。なお、ここでは2枚刃の非電動式かみそりを例として述べるが、この2枚という刃の数は図示の便宜上選択したに過ぎず、刃の数がこれより多い又は少ないかみそりについても、同様の作業を行うことができる。
かみそり100を新たに購入したと仮定する。この状態では、刃115,117の刃先は図16の顕微鏡写真に示したものと同様である。この写真は、走査型電子顕微鏡を用いて2500倍の倍率でかみそり刃の刃先を撮影したものである。この顕微鏡写真(図17〜19の写真も同様)は、刃先に沿った、かなり狭い刃の領域を示している。この領域は、使用中に実質的に肌に触れる部分であり、従ってシェービングの際に使用者が感じる刃の密着度及び使い心地を主として左右する部分である、サイズにして約3μmの領域である。
通常のかみそりの使用状態でかみそり100を12日以上連続で使用し、刃先の状態が図17に示す顕微鏡写真と同様の状態になったと仮定する。この写真は、図16に用いたものと同じ装置を用い、且つ同じ倍率で同じかみそり刃を撮影したものである。使い心地の観点から見ると、かみそり刃115,117の刃先がこのような状態になると、このかみそり100では、一般的に満足できるシェービングを行える可能性は少ない。
12日以上の使用によって現れる、図16と図17の刃の状態の違いは、おそらく刃先のごく先端部分に作用する機械的応力にかみそり刃の刃先がさらされることに起因する。シェービングという行為は、かみそり刃の刃先からみれば、刃先にかかる“切断力”と“引張力”という2つの別個の力が一点に集まることであるため、このような応力が生じる。切断力は、かみそり刃の刃先が顔や体の毛に接触し、続いてこれを貫通して切り取る際に、かみそり刃の刃先によって付与される、押す力である。一方、引張力は、剃られている顔又は体の毛(及び/又は毛根又はひげ)の抵抗に由来し、表面上は切断力よりも大きい。
シェービングの際には、かみそり刃の刃先でこれらの2つの力が結合して応力が生まれ、この応力が、非常に薄い先端部分での塑性変形又は弾性変形を引き起こす。特に、刃の狭い刃先が顔又は体の毛を貫通するので、繰り返しシェービングストロークを行うことにより刃先の先端が徐々に下方に肌に向かって曲がってくる。その結果、刃先には微視的には不揃いの屈曲が生じ、これが使用を繰り返すにつれて増大する。
このような変化の最終的な結果として、刃先は徐々に毛に対する切断効果を失う。刃先の先端におけるこうした変形は微視的である(実際、あまりにも小さいので走査型電子顕微鏡でしか見ることが出来ない)一方で、巨視的レベルの結果として、使用者はかみそりが“鈍く”なったと認識する。ここで、“鈍い”とは、一般に、かみそり刃が、密着した快適なシェービングを提供できなくなった状態をさす。このような状態を避ける又は改善するために、使用者はかみそり刃の手入れ/修復装置D’を用いてかみそり刃の手入れをし、以下に記載したような手順で刃の鋭さを取り戻すことができる。
装置D’を用いてかみそり100の刃の手入れを行う前に、使用者は少量のシェービングクリーム、石鹸水、又はその他の潤滑剤を着地領域80に塗布し、この材料が修復ストロークの潤滑剤として作用するようにする。これに代えて、着地領域80、第1領域30及び第2領域38を含む面26に潤滑剤を直接塗布してもよい。
次に、修復ストロークを行う準備段階として、使用者はかみそり100を面26に対して正しく向ける。図20は第1位置におけるかみそり100を示しており、この位置では、かみそりのヘッド110が、着地領域80、及び/又はこの領域の近傍及び又は/領域内に設けられた、ストローク標示40を構成するガイド部又はマークに基づいて、向けられている。
次に使用者は、かみそりのヘッド110を、ストローク標示40によって示された向きに、下部12の末端に位置する着地領域80上にセットする。かみそりのヘッド110を着地領域80に当てることによって、面26内のこの領域にあらかじめ塗布されていた潤滑剤に刃115,117を接触させ、潤滑剤の一部をこれらの刃に送ることができる。この結果、手入れ装置D’及びかみそり100の両方が修復ストロークを行う準備ができた状態となる。
図21は修復ストロークの動作を示す。このストロークでは、刃115,117が、面26における第1領域30上の始点位置から第2領域38上の終点位置まで水平に進むように、かみそり100を修復ストローク標示40が示す向きに丁寧に動かす。このプロセスにおいて、刃115,117は、まず第1領域内30の研磨突起55に接触し、次に第2領域38内の平坦且つ滑らかな革砥パッド又は革砥面に接触する。
修復ストロークの際にかみそり100に付与される僅かな摺動圧がかみそりの刃110に伝わり、これによってかみそり刃115,117の刃先が第1領域30内の研磨突起55に摺動接触する。図22はこの状態における、より近い位置から見たかみそり100の断面を示しており、特に、刃115,117が第1領域30の弾性突起55に対してどのように摺動接触するかを示している。上記の結果、これらの刃の刃先と、一部の突起の先端34との間に不連続の接触面領域が形成される。図21を参照すると、この状態では、かみそり刃115,117の切断面が第1セクション36aの研磨突起と実質的に同一平面内に位置する。
修復ストロークにおいて、たとえば上述の潤滑剤の作用によって補助されつつ、かみそり刃115,117が面26上を摺動する際に、研磨突起55がこれらの刃に対して多数の別個の小さな研磨ロッドのように作用し、各突起がかみそり刃(すなわち刃115,117の刃先)に対してわずかな圧力を加えることにより、先端における、使用によってゆがんだ部分を一直線状にする。
修復ストロークのこの工程において、刃115,117と研磨突起55との間の摺動接触は、これらのかみそりの刃の刃先全体にわたって研磨するように作用する。特に、突起55の向き及び配置は、かみそり100の移動方向を概して横切っている。従って、ストロークの際には、刃115,117と各弾性突起との接触点又は接触領域は刃先の長手方向に沿って移動し、突起55の各弾性突起における複数の部分が、かみそり刃115,117の刃先における複数の長手方向部分に係合する。例えば、ある突起と刃115との接触部分は、この刃の横方向の端部で始まり、修復ストロークの際にこの刃が当該突起に沿って移動するにつれて、この刃の反対側へと移動する。
また、図20及び図21を参照するとわかるように、第1領域30内の研磨突起55は複数の向き(すなわち、かみそり100の移動方向に対して+45°の角度をなす向きと、−45°の角度をなす向き)の直線部分を有しているので、修復ストロークによって刃115,117を少なくとも2つの方向から研磨することができる。例えば、刃115の刃先における第1の部分が、弾性突起の、刃100の移動方向に対して+45°の角度をなす向きとされた第1の部分に摺動接触し研磨される一方で、この刃における第2の部分が、弾性突起の、−45°の角度をなす向きとされた第2の部分に摺動接触するようにしてもよい。
第1領域30に沿う方向の様々な位置において、研磨突起の上記2つの向き間の切り替えがなされているので、刃115の第1部分と第2部分の両方がこれら2つの方向の両方から研磨されやすい。
かみそり刃115,117が第2領域38における革砥パッド又は革砥面に到達すると、その平坦かつ滑らかな表面が革砥として作用し、刃の先端をさらに一直線状にする。修復ストロークにおける、研磨突起55による研磨作用と、第2領域の平坦かつ滑らかな表面による革砥作用との結果、刃115,117の刃先を実質的に一直線状にすることができる。これについて以下に詳しく述べる。
修復ストロークは、かみそり100、より詳しくはヘッド110が収容領域90に到達すると終了する。ヘッド110がこの領域に到達すると、かみそり刃115,117に接触し修復ストロークによって前方へと押しやられてきた余分な潤滑剤は、重力によってこれらの刃からこの凹部へと排出される。
修復ストロークが終了すると、手入れ装置D’に対する元の向き且つ元の位置(すなわち着地領域80)にかみそり100を戻し、次に、必要に応じて修復ストロークを繰り返し行うことにより、使用者が満足するまでかみそり刃115,117の鋭利度合いを修復する。かみそり刃115,117の鋭利度合いに満足すると、使用者は装置D’を洗浄することにより、面26や収容領域90にたまっている潤滑剤及び/又は微粒子を取り除いてもよい。
ここでのかみそり刃の手入れは、従来の装置で採用されているような削り取り作用や、単なる革砥での砥ぎではなく、かみそり刃の刃先を一直線状にすることに基づいている。上述の手入れ作業は、実質的に、通常のシェービングを行ううちに徐々に伸びて不規則に曲がったかみそり刃の刃先を、主として刃先の先端を再び一直線状にして元の形と鋭さにすることにより、元の形状に戻すものである。
図18及び図19は、図16及び図17の顕微鏡写真に示したかみそり刃の刃先に対して、上述したような手入れ作業を行った結果を示す顕微鏡写真であり、図16及び図17の顕微鏡写真と同じ装置を用いて同じ倍率で撮影したものである。特に、図18に示したかみそり刃の刃先は、6ヶ月間毎日使用し、手入れ/修復装置D’を用いて定期的に手入れしてきた刃が、再度手入れが必要な状態となったものである。この刃先が、図17に示した刃先、すなわち、12回使用しただけであるが装置D’を用いて一度も手入れしたことがない刃先よりも良好な状態であることがわかる。一方、図19は、装置D’を用いて手入れを行った直後のかみそり刃の刃先を示している。この刃の刃先の先端の状態が、一度も使用されていない新しい刃の刃先(すなわち、図16に示した刃先)に非常に似ていることがわかる。
使用するにつれて刃115,117の刃先の状態は図17又は図18に示したものに似た状態に徐々に戻ると考えられ、通常のシェービングによって、刃先が一直線ではなくなり、その先端が伸びて曲がる。この間、手入れ/修復装置D’を定期的に(例えばかみそり100が鈍くなったと使用者が感じる度に)用いて、上述したような手入れを繰り返すことによって、かみそり刃を修復することができる。
修復装置D’を定期的に使用することにより、非電動式かみそりの使用寿命を、こうしたかみそりについて通常予想される寿命よりも長くすることができるという利点がある。これは、満足のいくシェービングができなくなった刃の非電動式かみそりを、これまでは定期的に交換しなければならなかった使用者とって、かなりの節約になる。さらに、いわゆる“使い捨て”タイプの非電動式かみそりの使用寿命を延ばすことによって、多数のかみそり(及びそれに関連する包装材)をごみ埋立地又はその他の廃棄物収集施設に廃棄することによる環境に対する影響を低減することができる。
さらに、修復装置D’の使用は、特に、ハイカー、登山者、軍人、フィールドワークを行う人など、都市圏を離れて長期旅行をする使用者及び/又は荷物の重量とスペースを第一に考える使用者にとって、かなりの利点がある。こうした場合、装置D’のようなかみそり刃修復装置を用いて手動かみそりを定期的に手入れすることができれば、個々のかみそりの寿命が短いためにいくつも携帯しなければならず、そのためにかさと重量が増すといった事態を避けることができる。
手入れ/修復装置D’の例を、切断性能を回復させるための刃の手入れに関連させて上述したが、他の実施形態も可能である。代替実施形態の1つとして、非電動式かみそりの製造段階において、本発明の装置を用いて刃の処理を行うことにより、かみそりの最初の使用の前に切断性能をさらに高めることもできる。
この代替実施形態において、装置D’は面26と同様の面を有する。この面は、研磨突起55を有する領域30と同様の、研磨突起を有する第1領域と、領域38と同様の、革砥パッド又は革砥面を有する第2領域とを含む。ただし、この代替実施形態においては、かみそりの刃と上記面の第1及び第2領域との摺動は、使用者が上述のように手動で行うのではなく、工場や製造プラントなどの自動及び/又は機械的手段を用いて行われる。
本発明を限定しない一例として、第1及び/又は第2領域の特徴を含む弾性材料を、回転ドラムの外側面(すなわち刃に対向する面)に沿って形成してもよい。このドラムの回転軸は、コンベヤーベルトに沿ったかみそり刃の移動方向に対して垂直であり、これは上記の実施形態における刃115,117に対する面26の向きに類似している。従って、コンベヤーベルトに沿って移動するかみそりの刃の刃先が回転ドラムの表面(特に、この表面の第1領域内の研磨突起)に接触すると、その刃先はまずドラム表面の第1領域の研磨突起によって研磨され、次にこれと補助的な、ドラム表面の第2領域の革砥面によって研磨される。
本発明を限定しない他の例として、無端ベルト又は無端軌道(例えば非電動式かみそりの製造中にかみそり刃を移動させるコンベヤーベルト)の表面を、上記の第1及び第2領域の特徴を有する弾性材料によって形成することもできる。かみそり刃は、搬送中にこのベルト又は軌道上を移動する際に、第1領域内の研磨突起及び第2領域内の革砥パッド又は革砥面に接触する。
さらに、第1領域及び第2領域が上記の回転ドラム又はコンベヤーベルトの表面に交互に配置されている場合、1枚のかみそり刃が、1回の修復ストロークの間に、この表面における複数の研磨突起及び革砥パッドに対して複数回当たることになる。
本発明の好ましい実施形態についてかなり詳しく説明したが、本発明の精神から逸脱しない範囲内で変更及び改良が可能である。従って、本発明の範囲は、添付の特許請求の範囲及びその均等物によってのみ限定される。

Claims (39)

  1. 手動かみそりの、刃先を有する刃の手入れをするための装置であって、
    a.削り取り作用のない弾性材料によって形成された処理面であって、前記刃を当該処理面に摺動接触させた際に前記刃先作用する処理面を備え、前記処理面は、基部と先端とを有し且つ研磨弾性突起を規定している複数の弾性突起を有しており、
    b.前記弾性突起は、前記摺動接触の際に、前記刃に対して不連続の接触面を規定する、装置。
  2. 前記処理面は、ASTM D2240規格におけるショアA硬度又はショア00硬度70未満の弾性を有する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記処理面は、ASTM D2240規格におけるショアA硬度又はショア00硬度50未満の弾性を有する、請求項1に記載の装置。
  4. 前記処理面は、ASTM D2240規格におけるショアA硬度又はショア00硬度30未満の弾性を有する、請求項1に記載の装置。
  5. 前記複数の弾性突起は、一組の弾性突起を含んでおり、前記一組の各弾性突起は概して線状の形状を有する、請求項1に記載の装置。
  6. 概して線状の形状を有する各弾性突起は少なくとも1つの直線部分を含む、請求項5に記載の装置。
  7. 概して線状の形状を有する各弾性突起は、角度をなして連結された少なくとも2つの隣接する直線部分を含む、請求項5に記載の装置。
  8. 概して線状の形状を有する各弾性突起は少なくとも1つの曲線部分を含む、請求項5に記載の装置。
  9. 前記処理面は、前記概して線状の形状を有する弾性突起が平行に配置された領域を有する、請求項5に記載の装置。
  10. 前記処理面は、前記概して線状の形状を有する弾性突起が等間隔で配置された領域を有する、請求項5に記載の装置。
  11. 前記処理面は、前記概して線状の形状を有する弾性突起が不均一な間隔で配置された領域を有する、請求項5に記載の装置。
  12. 前記弾性突起の高さは1mm未満である、請求項1に記載の装置。
  13. 前記弾性突起の高さは0.7mm未満である、請求項1に記載の装置。
  14. 前記弾性突起の高さは0.5mm未満である、請求項1に記載の装置。
  15. 前記弾性突起の高さは0.3mm未満である、請求項1に記載の装置。
  16. 前記弾性突起の高さは0.2mm未満である、請求項1に記載の装置。
  17. 前記弾性突起は、前記刃先における長さ1mmの部分が処理ストロークの際に1〜5個の突起に同時に接触するように、前記処理に配置されている、請求項1に記載の装置。
  18. 前記弾性突起は、前記刃先における長さ1mmの部分が処理ストロークの際に2〜4個の突起に同時に接触するように、前記処理に配置されている、請求項1に記載の装置。
  19. 前記弾性突起は、前記刃先における長さ1mmの部分が処理ストロークの際に3個の突起に同時に接触するように、前記処理に配置されている、請求項1に記載の装置。
  20. 前記処理面は、弾性突起が設けられていない領域を含む、請求項1に記載の装置。
  21. 前記弾性突起が設けられていない領域は滑らかな面とされている、請求項20に記載の装置。
  22. 前記弾性突起が設けられていない領域と前記弾性突起とは一体に形成されている、請求項21に記載の装置。
  23. 前記弾性材料は、高分子材料からなる、請求項1に記載の装置。
  24. 前記弾性材料は、アクリルゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、スチレンブタジエンゴムからなる群より選択される、請求項1に記載の装置。
  25. 前記弾性材料は、熱可塑性エラストマーゴムからなる、請求項1に記載の装置。
  26. 手動かみそりの、刃先を有する刃の手入れをするための方法であって、
    a.基部及び先端を有する複数の弾性突起を有し、前記基部及び先端を有する複数の弾性突起が弾性研磨突起を規定している処理面を設けること、および
    b.前記刃先が前記弾性突起に摺動接触するように、前記刃と前記処理面とを相対移動させること、を含み、
    c.前記摺動接触の際には、前記手動かみそりと前記処理面とを互いに圧接させて、前記刃先が前記突起を圧縮して前記突起との間に不連続な接触面を規定し、前記弾性突起が削り取り作用を行うことなく、刃先の先端を再び元の形状に戻す、方法。
  27. 前記処理面に潤滑剤を塗布することを含む、請求項26に記載の方法。
  28. 前記弾性突起は、概して線状の形状を有する弾性突起を含む、請求項26に記載の方法。
  29. 前記弾性突起における線状の形状を有する部分が、前記摺動の際に前記刃の刃先に対して概して斜めに延びるように、前記概して線状の形状を有する弾性突起を配置することを含む、請求項28に記載の方法。
  30. 前記弾性突起における線状の形状を有する部分が、前記摺動の際に前記刃の刃先の長手方向にわたるように、前記概して線状の形状を有する弾性突起を配置することを含む、請求項28に記載の方法。
  31. 1つの弾性突起における複数の部分が、前記摺動の際に前記刃先の長手方向における複数の部分にそれぞれ係合するように、前記弾性突起を配置することを含む、請求項26に記載の方法。
  32. 前記処理面は、弾性突起が設けられていない実質的に平面の領域をさらに有し、前記刃先は、摺動の際に、前記弾性突起と前記実質的に平面の領域とに連続的に摺動接触するようになっている、請求項26に記載の方法。
  33. 前記処理面は固定状態とされており、前記移動は、前記かみそりを前記処理面上で移動させることからなる、請求項26に記載の方法。
  34. 前記かみそりは固定状態とされており、前記移動は、前記処理面を移動させることからなる、請求項26に記載の方法。
  35. 前記処理面は回転するドラムであり、前記かみそりは前記ドラムに対して固定状態とされる、請求項26に記載の方法。
  36. 請求項26に基づいて刃を処理することを含む、刃を有する手動かみそりの製造方法。
  37. 前記弾性突起は、高分子材料からなる、請求項26に記載の方法。
  38. 前記弾性突起は、アクリルゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、イソプレンゴム、ニトリルゴム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、スチレンブタジエンゴムからなる群より選択される、請求項26に記載の方法。
  39. 前記弾性突起は、熱可塑性エラストマーゴムからなる、請求項26に記載の方法。
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