以下に添付図面を参照して、この発明にかかる決済システム、決済方法および決済プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
((実施の形態1))
(決済システムのシステム構成)
まず、この発明にかかる実施の形態1の決済システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態1の決済システムのシステム構成を示す説明図である。
図1において、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、利用者端末装置110と、店舗端末装置120と、店舗側決済サーバを実現するアクワイアラサーバ130と、利用者側決済サーバを実現するイシュアサーバ140と、を備えている。決済システム100において、利用者端末装置110とイシュアサーバ140、店舗端末装置120とアクワイアラサーバ130、アクワイアラサーバ130とイシュアサーバ140とは、インターネットなどのネットワーク(図示を省略する)を介して相互に通信可能に接続されている。
利用者端末装置110や店舗端末装置120は、インターネットに接続可能な端末装置であって、たとえばスマートフォンなどによって実現することができる。スマートフォンは、インターネットへの接続機能の他に、音声通話や個人情報の管理など複数のデータ処理機能を備える。スマートフォンの構成については説明を後述する(図2を参照)。スマートフォンが備える各種の機能については、公知の技術であるため説明を省略する。
アクワイアラサーバ130やイシュアサーバ140は、インターネットに接続可能な端末装置であって、たとえばパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現することができる。アクワイアラサーバ130やイシュアサーバ140を実現するコンピュータ装置については、説明を後述する(図3を参照)。
アクワイアラサーバ130は、アクワイアラサーバ130用の口座情報テーブル400を備えている。アクワイアラサーバ130における各情報は、たとえばアクワイアラサーバ130の管理者などによってあらかじめ登録されている。また、アクワイアラサーバ130は、アクワイアラサーバ130用の取引情報テーブル(図6における符号600を参照)を備えている。アクワイアラサーバ130用の取引情報テーブルは、決済をおこなうごとに生成される情報を記憶する。アクワイアラサーバ130が備える口座情報テーブルおよび取引情報テーブルについては、説明を後述する(図4および図6を参照)。
イシュアサーバ140は、イシュアサーバ140用の口座情報テーブル500を備えている。イシュアサーバ140における各情報は、たとえばイシュアサーバ140の管理者などによってあらかじめ登録されている。また、イシュアサーバ140は、イシュアサーバ140用の取引情報テーブル700を備えている。取引情報テーブル700は、決済をおこなうごとに生成される情報を記憶する。イシュアサーバ140が備える口座情報テーブルおよび取引情報テーブルについては、説明を後述する(図5および図7を参照)。
(利用者端末装置110および店舗端末装置120のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の利用者端末装置110および店舗端末装置120を実現するスマートフォンのハードウエア構成について説明する。図2は、この発明にかかる実施の形態1の利用者端末装置110および店舗端末装置120を実現するスマートフォンのハードウエア構成を示すブロック図である。
図2において、この発明にかかる実施の形態1の利用者端末装置110および店舗端末装置120を実現するスマートフォンは、CPU201と、ROM202と、RAM203と、ディスプレイ204と、操作部205と、マイク206と、スピーカ207と、カメラ208と、通信I/F(インターフェース)209と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態1の利用者端末装置110および店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備える各構成部201〜209は、バス210によってそれぞれ接続されている。
CPU201は、スマートフォン全体の制御を司る。ROM202は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。ディスプレイ204は、たとえば、スマートフォンを携帯型電話機(あるいはPHS)として利用する場合における設定中のモード(マナーモードやドライブモードなど)や電波の受信状態を示す各種のマーク、アイコンあるいはツールボックスなどを表示する。ディスプレイ204は、たとえば、主に液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどによって実現することができる。
操作部205は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。操作部205は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。タッチパネルやキーボードなどによって実現される操作部205は、当該操作部205に対する入力操作に応じた信号を出力する。
操作部205をタッチパネルによって実現する場合、当該タッチパネルは、ディスプレイ204の表示面側に積層される。タッチパネルは、指やペンなどの筆記部材が接触したことを検出した場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触位置に応じた電気信号を出力する。
また、タッチパネルは、タッチパネルに対する筆記部材の接触が解除された場合は、信号の出力を停止する。あるいは、タッチパネルは、タッチパネルに対する筆記部材の接触が解除された場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触がないことを示す信号を出力してもよい。
タッチパネルは、抵抗膜方式、静電容量方式、電磁誘導方式、表面弾性波方式など公知の各種の方式によってタッチパネルに対する筆記部材の接触位置を検出し、検出した接触位置に応じた電気信号を、CPU201に対して出力する。電磁誘導方式を採用する場合、電子ペンなどと称される専用の筆記部材を用いる。
マイク206は、アナログデータとして入力された話者の声をアナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。スピーカ207は、通話相手側から送信されたデジタル形式の音声データをデジタル/アナログ変換し、アナログ形式の音声データに基づいてスピーカコーンにおけるコイルに通電するなどして音声を出力する。
カメラ208は、操作部205の操作によって撮像対象を撮像し、画像データを生成する。生成された画像データは、RAM203などに記憶される。通信I/F209は、インターネットなどのネットワークに接続され、当該ネットワークとスマートフォンの内部とのインターフェースを司る。
通信I/F209は、インターネットなどのネットワークを介して、当該ネットワークに接続されたコンピュータ装置や別のスマートフォンとの間におけるデータの入出力を制御する。また、通信I/F209は、電話回線網に接続されており、別のスマートフォン(携帯型電話機やPHS)などの通信端末装置や、固定型電話機との間における音声による通話を実現する。
(アクワイアラサーバ130およびイシュアサーバ140のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1のアクワイアラサーバ130およびイシュアサーバ140を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図3は、この発明にかかる実施の形態1のアクワイアラサーバ130およびイシュアサーバ140を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
図3において、この発明にかかる実施の形態1のアクワイアラサーバ130およびイシュアサーバ140を実現するコンピュータ装置は、CPU301と、ROM302と、RAM303と、HDD(ハードディスクドライブ)304と、HD(ハードディスク)305と、FDD(フレキシブルディスクドライブ)306と、着脱可能な記録媒体の一例としてのFD(フレキシブルディスク)307と、通信I/F308と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態1のアクワイアラサーバ130およびイシュアサーバ140を実現するコンピュータ装置を実現するコンピュータ装置が備える各部301〜308は、バス309によってそれぞれ接続されている。
CPU301は、コンピュータ装置全体の制御を司る。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。HDD304は、CPU301の制御にしたがってHD305に対するデータのリード/ライトを制御する。HD305は、HDD304の制御で書き込まれたデータを記憶する。
FDD306は、CPU301の制御にしたがってFD307に対するデータのリード/ライトを制御する。FD307は、FDD306の制御で書き込まれたデータを記憶する。FD307に代えてあるいはFD307に加えて、CD−ROM(CD−RW)、MO、DVD(Digital Versatile Disk)などの各種の記録媒体を、着脱可能な記録媒体として用いてもよい。この場合、この発明にかかる実施の形態1のアクワイアラサーバ130およびイシュアサーバ140を実現するコンピュータ装置は、各種の記録媒体に対するデータのリード/ライトを制御するドライブを備える。
通信I/F308は、インターネットなどのネットワークに接続され、当該ネットワークを介して利用者端末装置110、店舗端末装置120、別のコンピュータ装置などの外部装置に接続される。そして、通信I/F308は、ネットワークとコンピュータ装置の内部とのインターフェースを司り、コンピュータ装置からのデータの入出力を制御する。
(アクワイアラサーバ130が備える口座情報テーブルの一例)
つぎに、アクワイアラサーバ130が備える口座情報テーブルの一例について説明する。図4は、アクワイアラサーバ130が備える口座情報テーブルの一例を示す説明図である。図4において、アクワイアラサーバ130が備える口座情報テーブル400は、決済システム100に加盟する店舗の店舗情報やイシュアサーバ140に関する情報を記憶している。
店舗情報は、あらかじめ設けられた店舗の口座番号や、店舗のパスワード、店舗名を示す情報などを含んでいる。口座情報テーブル400において、店舗の口座番号や、店舗のパスワードおよび店舗名を示す情報は、それぞれ関連付けられて記憶されている。口座情報テーブル400において、店舗の口座番号には、当該口座番号によって特定される口座の利用残高が関連付けて記憶されている。店舗のパスワードは、店舗の口座番号によって特定される口座へのアクセスに際して用いられる。店舗名を示す情報は、たとえば、当該店舗名を示す文字情報や文字コード情報などによって実現することができる。店舗名を示す情報は、店舗のロゴを示す画像情報によって実現してもよい。
イシュアサーバ140に関する情報は、あらかじめ設けられたイシュアサーバ140の口座番号、イシュアサーバ140のパスワード、イシュアサーバ140の識別情報などを含んでいる。口座情報テーブル400において、イシュアサーバ140の口座番号、イシュアサーバ140のパスワード、イシュアサーバ140の識別情報は、それぞれ関連付けられて記憶されている。
口座情報テーブル400において、イシュアサーバ140の口座番号には、当該口座番号によって特定される口座の利用残高が関連付けて記憶されている。イシュアサーバ140のパスワードは、イシュアサーバ140の口座番号によって特定される口座へのアクセスに際して用いられる。イシュアサーバ140の識別情報は、たとえば、イシュアサーバ140のホスト名によって実現することができる。また、イシュアサーバ140の識別情報は、たとえば、決済システム100の運用者などによって任意に設定された文字列や数列などによって実現されるものであってもよい。
口座情報テーブル400は、不揮発性の記憶媒体に設けられている。不揮発性の記憶媒体は、具体的には、たとえば、アクワイアラサーバ130が備えるHD305によって実現することができる。あるいは、不揮発性の記憶媒体は、具体的には、たとえば、アクワイアラサーバ130が備えるROM302によって実現してもよい。
口座情報テーブル400が設けられる不揮発性の記憶媒体は、アクワイアラサーバ130を実現するコンピュータ装置に記憶されているものにかぎらない。口座情報テーブル400が設けられる不揮発性の記憶媒体は、アクワイアラサーバ130を実現するコンピュータ装置とは別のコンピュータ装置が備えていてもよい。この場合、アクワイアラサーバ130は、口座情報テーブル400が設けられる不揮発性の記憶媒体を備えるコンピュータ装置との間で通信をおこなうことによって、口座情報テーブル400に記憶されている情報を取得することができる。
(イシュアサーバ140が備える口座情報テーブルの一例)
つぎに、イシュアサーバ140が備える口座情報テーブルの一例について説明する。図5は、イシュアサーバ140が備える口座情報テーブルの一例を示す説明図である。図5において、イシュアサーバ140が備える口座情報テーブル500は、決済システム100に加盟する利用者に関する情報やアクワイアラサーバ130に関する情報を記憶している。
利用者に関する情報は、あらかじめ設けられた利用者の口座番号や、利用者のパスワード、利用者名を示す情報などを含んでいる。口座情報テーブル500において、利用者の口座番号や、利用者のパスワードおよび利用者名を示す情報は、それぞれ関連付けられて記憶されている。
口座情報テーブル500において、利用者の口座番号には、当該口座番号によって特定される口座の利用残高が関連付けて記憶されている。利用者のパスワードは、利用者の口座番号によって特定される口座へのアクセスに際して用いられる。利用者名を示す情報は、たとえば、当該利用者名を示す文字情報や文字コード情報などによって実現することができる。利用者名を示す情報は、利用者のロゴを示す画像情報によって実現してもよい。
アクワイアラサーバ130に関する情報は、あらかじめ設けられたアクワイアラサーバ130の口座番号、アクワイアラサーバ130のパスワード、アクワイアラサーバ130の識別情報などを含んでいる。口座情報テーブル500において、アクワイアラサーバ130の口座番号、アクワイアラサーバ130のパスワード、アクワイアラサーバ130の識別情報は、それぞれ関連付けられて記憶されている。
口座情報テーブル500において、アクワイアラサーバ130の口座番号には、当該口座番号によって特定される口座の利用残高が関連付けて記憶されている。アクワイアラサーバ130のパスワードは、アクワイアラサーバ130の口座番号によって特定される口座へのアクセスに際して用いられる。アクワイアラサーバ130の識別情報は、たとえば、アクワイアラサーバ130のホスト名によって実現することができる。また、アクワイアラサーバ130の識別情報は、たとえば、決済システム100の運用者などによって任意に設定された文字列や数列などによって実現されるものであってもよい。
口座情報テーブル500は、不揮発性の記憶媒体に設けられている。不揮発性の記憶媒体は、具体的には、たとえば、イシュアサーバ140が備えるHD305によって実現することができる。あるいは、不揮発性の記憶媒体は、具体的には、たとえば、イシュアサーバ140が備えるROM302によって実現してもよい。
口座情報テーブル500が設けられる不揮発性の記憶媒体は、イシュアサーバ140を実現するコンピュータ装置に記憶されているものにかぎらない。口座情報テーブル500が設けられる不揮発性の記憶媒体は、イシュアサーバ140を実現するコンピュータ装置とは別のコンピュータ装置が備えていてもよい。この場合、イシュアサーバ140は、口座情報テーブル500が設けられる不揮発性の記憶媒体を備えるコンピュータ装置との間で通信をおこなうことによって、口座情報テーブル500に記憶されている情報を取得することができる。
(アクワイアラサーバ130が備える取引情報テーブルの一例)
つぎに、アクワイアラサーバ130が備える取引情報テーブルの一例について説明する。図6は、アクワイアラサーバ130が備える取引情報テーブルの一例を示す説明図である。図6において、アクワイアラサーバ130が備える取引情報テーブル600は、店舗側取引番号(図6においては「取引番号」と記載)、送金元口座番号、送金先口座番号、送金額、状況フラグを記憶している。取引情報テーブル600において、送金元口座番号、送金先口座番号、送金額および状況フラグは、店舗側取引番号に関連付けて記憶されている。
取引情報テーブル600において、店舗側取引番号は、決済システム100を利用しておこなわれる各決済のうち、アクワイアラサーバ130においておこなわれた決済(以下「店舗側決済」という)を特定可能な情報であって、店舗側決済がおこなわれるごとに生成される。取引情報テーブル600において、送金元口座番号は、店舗側決済にかかわったイシュアサーバ140の口座番号を示す。
取引情報テーブル600において、送金先口座番号は、店舗側決済にかかわった店舗の口座番号を示す。送金額は、イシュアサーバ140の口座から店舗の口座に資金移動する金額を示し、利用者が店舗へ支払う支払金額と同額とされる。送金額(イシュアサーバ140の口座から店舗の口座に資金移動する金額)は、たとえば、利用者が支払う金額から、決済システム100の運用にかかる手数料を差し引いた金額であってもよい。状況フラグは、取引情報テーブル600における各項目の処理の進行状況を示す。
取引情報テーブル600は、不揮発性の記憶媒体に設けられている。不揮発性の記憶媒体は、具体的には、たとえば、アクワイアラサーバ130が備えるHD305によって実現することができる。あるいは、不揮発性の記憶媒体は、具体的には、たとえば、アクワイアラサーバ130が備えるROM302によって実現してもよい。
取引情報テーブル600が設けられる不揮発性の記憶媒体は、アクワイアラサーバ130を実現するコンピュータ装置に記憶されているものにかぎらない。取引情報テーブル600が設けられる不揮発性の記憶媒体は、アクワイアラサーバ130を実現するコンピュータ装置とは別のコンピュータ装置が備えていてもよい。この場合、アクワイアラサーバ130は、取引情報テーブル600が設けられる不揮発性の記憶媒体を備えるコンピュータ装置との間で通信をおこなうことによって、取引情報テーブル600に記憶されている情報を取得することができる。
(イシュアサーバ140が備える取引情報テーブルの一例)
つぎに、イシュアサーバ140が備える取引情報テーブルの一例について説明する。図7は、イシュアサーバ140が備える取引情報テーブルの一例を示す説明図である。図7において、イシュアサーバ140が備える取引情報テーブル700は、店舗側取引番号(図7においては「アクワイアラ取引番号」と記載)、利用者側取引番号(図7においては「取引番号」と記載)、アクワイアラホスト名(アクワイアラサーバの識別情報)、送金元口座番号、送金先口座番号、送金額、状況フラグを記憶している。取引情報テーブル700において、利用者側取引番号、送金元口座番号、送金先口座番号、送金額および状況フラグは、店舗側取引番号に関連付けて記憶されている。
取引情報テーブル700において、利用者側取引番号は、決済システム100を利用しておこなわれる各決済のうち、イシュアサーバ140においておこなわれた決済(以下「利用者側決済」という)を特定可能な情報であって、利用者側決済がおこなわれるごとに生成される。取引情報テーブル700において、送金元口座番号は、利用者側決済にかかわった利用者の口座番号を示す。
取引情報テーブル700において、送金先口座番号は、利用者側決済にかかわったアクワイアラサーバ130の口座番号を示す。送金額は、利用者の口座からアクワイアラサーバ130の口座に資金移動する金額を示し、利用者が店舗へ支払う支払金額と同額とされる。送金額(利用者の口座からアクワイアラサーバ130の口座に資金移動する金額)は、たとえば、利用者が支払う金額から、決済システム100の運用にかかる手数料を差し引いた金額であってもよい。状況フラグは、取引情報テーブル700における各項目の処理の進行状況を示す。
取引情報テーブル700は、不揮発性の記憶媒体に設けられている。不揮発性の記憶媒体は、具体的には、たとえば、イシュアサーバ140が備えるHD305によって実現することができる。あるいは、不揮発性の記憶媒体は、具体的には、たとえば、イシュアサーバ140が備えるROM302によって実現してもよい。
取引情報テーブル700が設けられる不揮発性の記憶媒体は、イシュアサーバ140を実現するコンピュータ装置に記憶されているものにかぎらない。取引情報テーブル700が設けられる不揮発性の記憶媒体は、イシュアサーバ140を実現するコンピュータ装置とは別のコンピュータ装置が備えていてもよい。この場合、イシュアサーバ140は、取引情報テーブル700が設けられる不揮発性の記憶媒体を備えるコンピュータ装置との間で通信をおこなうことによって、取引情報テーブル700に記憶されている情報を取得することができる。
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100を利用した決済に際しては、当該決済に先立って、利用者端末装置110からイシュアサーバ140へのログイン、店舗端末装置120からアクワイアラサーバ130へのログイン、イシュアサーバ140からアクワイアラサーバ130へのログインをおこなう。これらの各ログインに際しては、初回ログイン時あるいはログインするごとにセッションIDを生成し、当該セッションIDを用いて決済システム100を構成する各装置を識別することができる。決済システム100を構成する各装置をセッションIDを用いて識別する場合、アクワイアラサーバ130およびイシュアサーバ140は、それぞれ、セッションIDと各口座番号とを関連付けて記憶するテーブルを別途設けてもよい。
(決済システム100の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100を構成する各部の機能的構成について説明する。図8は、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100を構成する各部の機能的構成を示すブロック図である。
図8において、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、店舗端末装置120と、利用者端末装置110と、アクワイアラサーバ130と、イシュアサーバ140と、を備えている。この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における店舗端末装置120は、アクワイアラサーバ130から送信された店舗側取引番号(アクワイアラ取引番号)を表示する表示部120aを備えている。
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における利用者端末装置110は、店舗端末装置120の表示部120aに表示された店舗側取引番号を入力する入力部110aを備えている。さらに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、決済システム100における決済の一部を負担する外部決済サーバ(図示を省略する)を備えていてもよい。
(アクワイアラサーバ130の機能的構成)
図8において、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100におけるアクワイアラサーバ130の各機能は、支払金額受信部801と、店舗側取引番号生成部802と、店舗側取引情報記憶部803と、店舗側取引番号送信部804と、店舗側記憶媒体805と、店舗側取引番号受信部806と、店舗側取引情報追加記憶部807と、送信用情報抽出部808と、店舗側決済情報送信部809と、実行結果受信部810と、店舗側決済実行部811と、実行結果送信部812と、によって実現される。
この発明にかかる実施の形態1のアクワイアラサーバ130の各機能を実現する支払金額受信部801、店舗側取引番号生成部802、店舗側取引情報記憶部803、店舗側取引番号送信部804、店舗側記憶媒体805、店舗側取引番号受信部806、店舗側取引情報追加記憶部807、送信用情報抽出部808、店舗側決済情報送信部809、実行結果受信部810、店舗側決済実行部811および実行結果送信部812は、アクワイアラサーバ130を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
支払金額受信部801は、利用者が店舗へ支払う支払金額を店舗端末装置120から受信する。店舗端末装置120は、店舗の店員あるいは利用者などによって所定の入力操作を受け付けた場合に、利用者が店舗へ支払う支払金額の入力を受け付ける。そして、店舗端末装置120は、入力を受け付けた支払金額(あるいは、当該支払金額を特定可能な情報を含む支払金額情報)を、アクワイアラサーバ130に対して送信する。
店舗側取引番号生成部802は、支払金額受信部801によって受信された支払金額に対して店舗側取引番号を生成する。店舗側取引番号は、決済システム100を利用しておこなわれる各決済のうち、アクワイアラサーバ130においておこなわれた店舗側決済を特定可能な情報であって、たとえば、支払金額受信部801によって支払金額が受信された順番を示す通し番号によって実現することができる。
あるいは、店舗側取引番号は、たとえば、支払金額受信部801によって支払金額が受信された日時に基づいて生成されるものであってもよい。具体的には、たとえば支払金額受信部801によって支払金額が受信された日時が「2010年4月15日15時49分25秒」である場合、店舗側取引番号生成部802は「20100415154925」という店舗側取引番号を生成することができる。
店舗側取引情報記憶部803は、店舗側取引番号生成部802によって生成された店舗側取引番号と、支払金額受信部801によって受信された支払金額と、あらかじめ設けられた店舗の口座番号を含む店舗情報と、を関連付けて店舗側記憶媒体805に記憶する。店舗側取引情報記憶部803は、たとえば、店舗側取引番号生成部802によって店舗側取引番号が生成されるごとに、店舗側取引番号生成部802によって生成された店舗側取引番号と、支払金額受信部801によって受信された支払金額と、あらかじめ設けられた店舗の口座番号を含む店舗情報と、を関連付けて店舗側記憶媒体805に記憶する。
この実施の形態1において、店舗側取引情報記憶部803は、店舗側取引番号生成部802によって生成された店舗側取引番号と、支払金額受信部801によって受信された支払金額と、あらかじめ設けられた店舗の口座番号を含む店舗情報と、を関連付けて取引情報テーブル600に記憶する。この場合、取引情報テーブル600が設けられた、アクワイアラサーバ130を実現するコンピュータ装置が備えるHD305によって店舗側記憶媒体805を実現することができる。
店舗側取引番号送信部804は、店舗側取引番号生成部802によって生成された店舗側取引番号を店舗端末装置120に送信する。また、店舗側取引番号送信部804は、店舗側取引番号生成部802によって生成された店舗側取引番号に加えて、アクワイアラサーバ130の識別情報を店舗端末装置120に送信してもよい。店舗端末装置120は、店舗側取引番号を受信した場合に、当該店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130の識別情報を可視化して出力する。店舗端末装置120はアクワイアラサーバ130にログインしているため、店舗端末装置120は、アクワイアラサーバ130の識別情報を特定することができる。
この実施の形態1においては、店舗端末装置120は、たとえば、店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130の識別情報を受信した場合に、当該店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130の識別情報を含むURLを示すQRコードを生成し、生成されたQRコードを表示部において表示することによって可視化する。アクワイアラサーバ130の識別情報は、たとえば、アクワイアラサーバ130を示すホスト名によって実現することができる。具体的には、店舗端末装置120は、たとえば、生成されたQRコードを店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示することによって店舗側取引番号を可視化する。
店舗側取引番号受信部806は、イシュアサーバ140から、当該イシュアサーバ140が備える店舗側取引番号送信部825によって送信された店舗側取引番号、または、店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を含むURLを受信する。店舗側取引番号は、アクワイアラサーバ130から店舗端末装置120に送信した店舗側取引番号が、利用者端末装置110を介してイシュアサーバ140に受信された場合に、当該イシュアサーバ140から送信される。
店舗側取引情報追加記憶部807は、店舗側取引番号受信部806によって受信された店舗側取引番号に、あらかじめ設けられたイシュアサーバ140の口座番号を関連付けて店舗側記憶媒体805に記憶する。イシュアサーバ140はアクワイアラサーバ130にログインしているため、アクワイアラサーバ130は、セッションIDなどに基づいて、口座情報テーブル400を検索することによりイシュアサーバ140の口座番号を取得することができる。
店舗側取引情報追加記憶部807は、取引情報テーブル600を参照し、当該取引情報テーブル600に記憶されている店舗側取引番号のうち、店舗側取引番号受信部806によって受信された店舗側取引番号と同じ店舗側取引番号に関連付けられた送金元口座番号に、口座情報テーブル400から取得されたイシュアサーバ140の口座番号を記憶する。
送信用情報抽出部808は、店舗側記憶媒体805に記憶された情報すなわち取引情報テーブル600を参照し、当該取引情報テーブル600から、店舗側取引番号受信部806によって受信された店舗側取引番号に関連付けて記憶された支払金額および店舗情報を抽出する。
店舗側決済情報送信部809は、店舗側記憶媒体805に記憶された情報に基づいて、店舗側取引番号受信部806によって受信された店舗側取引番号および当該店舗側取引番号に関連付けて記憶された支払金額および店舗情報をイシュアサーバ140に送信する。具体的には、店舗側決済情報送信部809は、取引情報テーブル600を参照し、取引情報テーブル600において店舗側取引番号受信部806によって受信された店舗側取引番号に関連付けて記憶されている支払金額および店舗情報を取得する。そして、店舗側決済情報送信部809は、取得された支払金額および店舗情報と、店舗側取引番号受信部806によって受信された店舗側取引番号とを、イシュアサーバ140に送信する。この実施の形態1において、店舗側決済情報送信部809は、店舗側取引番号受信部806によって受信された店舗側取引番号および送信用情報抽出部808によって抽出された情報を、イシュアサーバ140に送信する。
実行結果受信部810は、イシュアサーバ140から送信された、利用者側決済の実行結果を受信する。実行結果受信部810は、たとえば、イシュアサーバ140においておこなわれた、利用者の口座とアクワイアラサーバ130の口座との間における資金移動が完了したか否かを示す情報を受信する。
店舗側決済実行部811は、店舗側記憶媒体805に記憶された情報に基づいて店舗側決済をおこなう。店舗側決済実行部811は、イシュアサーバ140から送信された、利用者側決済の実行結果を実行結果受信部810において受信した場合に、店舗側記憶媒体805に記憶された情報に基づいて店舗側決済をおこなうものであってもよい。店舗側決済実行部811は、あらかじめ設けられたイシュアサーバ140の口座から店舗の口座へ支払金額の資金移動をおこなうことによって店舗側決済をおこなう。
実行結果送信部812は、店舗側決済実行部811によっておこなわれた店舗側決済の実行結果を、店舗端末装置120に対して送信する。実行結果送信部812は、たとえば、店舗側決済実行部811によっておこなわれた店舗側決済が完了した場合は、店舗端末装置120に対して、店舗側決済が完了したことを示す実行結果を送信する。また、実行結果送信部812は、たとえば、店舗側決済実行部811によっておこなわれた店舗側決済が何らかの原因によって中断された場合は、店舗端末装置120に対して、店舗側決済が中断したことを示す実行結果を送信する。
上述したように、店舗側取引番号受信部806がイシュアサーバ140から受信する店舗側取引番号は、利用者端末装置110を介してイシュアサーバ140に受信された場合に、当該イシュアサーバ140から送信される。利用者端末装置110は、入力部110aによって、店舗端末装置120が可視化した店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130の識別情報(アクワイアラサーバ130を示すホスト名)の入力を受け付ける。そして、入力を受け付けた店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名をイシュアサーバ140に送信する。
利用者端末装置110において、店舗端末装置120が可視化した店舗側取引番号およびホスト名の入力を受け付け、当該店舗側取引番号およびホスト名を送信する方法については、たとえば、以下の(i)あるいは(ii)の2つのパターンが想定される。
(i)
一つめのパターンは、利用者端末装置110に、当該利用者端末装置110において店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名の入力を受け付けた場合に、入力を受け付けた店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を含むURLをイシュアサーバ140に対して送信させるアプリケーションソフト(以下「決済支援アプリケーションソフト」という)を搭載しておく。利用者は、決済支援アプリケーションソフトを起動して、店舗端末装置120のディスプレイ204に表示されたQRコードを読み取る。
決済支援アプリケーションソフトは、読み取られたQRコードに含まれる店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を含むURLを、イシュアサーバ140に対して送信する。
(ii)
2つめのパターンは、利用者端末装置110に、QRコードの読み取りソフトをあらかじめ搭載しておく。利用者は、QRコードの読み取りソフトを起動して、店舗端末装置120のディスプレイ204に表示されたQRコードを読み取る。読み取られたQRコードには、店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名と決済支援アプリケーションソフトに対応するスキーム名が含まれたURLが含まれている。
QRコードの読み取りソフトは、URLに含まれたスキーム名に対応する決済支援アプリケーションソフト(ブラウザ)を起動して、URLを起動された決済支援アプリケーションソフトに対して渡す。決済支援アプリケーションソフトはイシュアサーバ140にアクセスし、店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を含むURLをイシュアサーバ140に対して送信する。
イシュアサーバ140は、上記の(i)あるいは(ii)のいずれかのパターンによって、利用者端末装置110から送信されたアクワイアラサーバ130を示すホスト名に基づいて、該当するアクワイアラサーバ130を特定し、特定されたアクワイアラサーバ130に対して店舗側取引番号を送信する(図8における符号825を参照)。
(イシュアサーバ140の機能的構成)
図8において、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100におけるイシュアサーバ140の各機能は、店舗側取引情報受信部820と、口座番号取得部821と、利用者側取引番号生成部822と、利用者側取引情報記憶部823と、利用者側記憶媒体824と、店舗側取引番号送信部825と、店舗側決済情報受信部826と、利用者側取引情報追加記憶部827と、認証用情報送信部828と、認証情報受信部829と、認証処理部830と、利用者側決済実行部831と、利用者側決済結果送信部832と、によって実現される。
この発明にかかる実施の形態1のイシュアサーバ140の各機能を実現する店舗側取引情報受信部820、口座番号取得部821、利用者側取引番号生成部822、利用者側取引情報記憶部823、利用者側記憶媒体824、店舗側取引番号送信部825、店舗側決済情報受信部826、利用者側取引情報追加記憶部827、認証用情報送信部828、認証情報受信部829、認証処理部830、利用者側決済実行部831、利用者側決済結果送信部832は、イシュアサーバ140を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
店舗側取引情報受信部820は、店舗側取引番号送信部804によって店舗端末装置120に送信された店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130の識別情報を利用者端末装置110から受信する。利用者端末装置110は、上述した(i)あるいは(ii)のいずれかのパターンによって、利用者端末装置110から送信された店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名の入力を受け付ける。
口座番号取得部821は、店舗側取引情報受信部820によって受信された情報に基づいて、あらかじめ設けられたアクワイアラサーバ130の口座番号および利用者端末装置110の利用者の口座番号を取得する。口座番号取得部821は、利用者端末装置110から送信された情報に含まれるアクワイアラサーバ130を示すホスト名に基づいて口座情報テーブル500を検索することにより、イシュアサーバ140の口座番号を取得することができる。また、利用者の利用者端末装置110はイシュアサーバ140にログインしているので、イシュアサーバ140は、セッションIDなどに基づいて、口座情報テーブル400を検索することにより利用者の口座番号を取得することができる。
利用者側取引番号生成部822は、店舗側取引情報受信部820によって受信された店舗側取引番号に対して利用者側取引番号を生成する。利用者側取引番号は、決済システム100を利用しておこなわれる各決済のうち、イシュアサーバ140においておこなわれた利用者側決済を特定可能な情報であって、たとえば、店舗側取引情報受信部820によって店舗側取引番号が受信された順番を示す通し番号によって実現することができる。あるいは、利用者側取引番号は、たとえば、上述した店舗側取引番号生成部802による店舗側取引番号の生成と同様にして、店舗側取引情報受信部820によって店舗側取引番号が受信された日時に基づいて生成されるものであってもよい。
利用者側取引情報記憶部823は、利用者側取引番号生成部822によって生成された利用者側取引番号と、口座番号取得部821によって取得されたアクワイアラサーバ130の口座番号および利用者の口座番号と、店舗側取引情報受信部820によって受信された店舗側取引番号と、を関連付けて利用者側記憶媒体824に記憶する。利用者側取引情報記憶部823は、たとえば、利用者側取引番号生成部822によって利用者側取引番号が生成されるごとに、生成された利用者側取引番号と、口座番号取得部821によって取得されたアクワイアラサーバ130の口座番号および利用者の口座番号と、店舗側取引情報受信部820によって受信された店舗側取引番号と、を関連付けて利用者側記憶媒体824に記憶する。
利用者側取引情報記憶部823は、利用者側取引番号生成部822によって生成された利用者側取引番号と、口座番号取得部821によって取得されたアクワイアラサーバの口座番号および利用者の口座番号と、店舗側取引情報受信部820によって受信された店舗側取引番号と、を関連付けて取引情報テーブル700に記憶する。この場合、取引情報テーブル700が設けられた、イシュアサーバ140を実現するコンピュータ装置が備えるHD305によって店舗側記憶媒体805を実現することができる。
店舗側取引番号送信部825は、店舗側取引情報受信部820によって受信された店舗側取引番号、または、店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を含むURLを、アクワイアラサーバ130に送信する。店舗側取引情報受信部820によって受信された利用者端末装置110からの店舗側取引番号を、イシュアサーバ140がログイン中のアクワイアラサーバ130に送信する。
店舗側決済情報受信部826は、アクワイアラサーバ130の店舗側決済情報送信部809によって送信された情報を受信する。すなわち、店舗側決済情報受信部826は、支払金額および店舗情報と、店舗側取引番号送信部825によってアクワイアラサーバ130に送信された店舗側取引番号と同じ店舗側取引番号と、をログイン中のアクワイアラサーバ130から受信する。
利用者側取引情報追加記憶部827は、店舗側決済情報受信部826によって受信された情報を、利用者側記憶媒体824に記憶する。利用者側取引情報追加記憶部827は、取引情報テーブル700を参照して、店舗側決済情報受信部826によって受信された店舗側取引番号と同じ店舗側取引番号に、店舗側決済情報受信部826によって受信された支払金額および店舗情報を関連付けて記憶する。
認証用情報送信部828は、店舗側決済情報受信部826によって受信された情報に基づいて、該当する利用者側取引番号と当該利用者側取引番号に関連付けられた支払金額および店舗情報を利用者端末装置110へ送信する。認証用情報送信部828は、取引情報テーブル700において、店舗側決済情報受信部826によって受信された店舗側取引番号と同じ店舗側取引番号に関連付けて記憶されている利用者側取引番号、支払金額および店舗情報を利用者端末装置110へ送信する。
利用者端末装置110(の決済支援アプリケーションソフト)は、利用者側取引番号、支払金額および店舗情報を受信した場合に、決済支援アプリケーションソフトを実行し、受信された情報に基づいて、店舗名などの店舗の情報や支払金額を、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示する。利用者は、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示された店舗名や支払金額を確認し、決済を実行する場合に本人確認情報(パスワード)を入力する。
本人確認情報は、たとえば、口座情報テーブル500において、イシュアサーバ140からの情報の送信先となる利用者端末装置110の利用者の口座番号に関連付けて記憶されたパスワードによって実現することができる。本人確認情報は、たとえば、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示された表示画面(図28における符号2800を参照)にしたがって、利用者が、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備える操作部205に対して所定の入力操作をおこなうことによって入力することができる。
また、本人確認情報は、たとえば、口座情報テーブル500に記憶されているパスワードに代えて、あるいは加えて、利用者の氏名、利用者ごとに任意に設定される会員番号などであってもよい。本人確認情報は、パスワード、利用者の氏名、会員番号のうちのいずれかであってもよいし、たとえばパスワードおよび会員番号などのように、2つ以上組み合わせた情報であってもよい。
あるいは、本人確認情報は、たとえば、サイン情報であってもよい。この場合、利用者は、たとえばタッチパネル(タッチパッド)などを用いてサイン情報を入力する。タッチパネル(タッチパッド)は、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるものにかぎらず、利用者端末装置110を実現するスマートフォンに接続された外部装置によって実現されるものであってもよい。本人確認情報をサイン情報とする場合、たとえば、上記の口座情報テーブル500において、利用者の口座番号にサイン情報を関連付けて記憶しておく。
利用者端末装置110(の決済支援アプリケーションソフト)は、本人確認情報が入力された場合、利用者端末装置110において受信された利用者側取引番号に対する認証情報を、イシュアサーバ140へ送信する。認証情報は、利用者端末装置110において受信された利用者側取引番号によって示される利用者側決済を、利用者が認証(承認)したことを示す。
利用者端末装置110(の決済支援アプリケーションソフト)は、イシュアサーバ140から受信された取引情報に含まれる取引番号をあわせて送信する。これにより、いずれの利用者側決済についての本人確認情報であるかを、利用者端末装置110から送信された情報に基づいてイシュアサーバ140において判断することができる。
また、決済システム100の運用上、利用者端末装置110(の決済支援アプリケーションソフト)は、本人確認情報が入力された後、所定の入力操作がおこなわれるなどして、入力された本人確認情報の送信指示を受け付けた場合に、イシュアサーバ140へ認証情報を送信するようにしてもよい。これにより、認証情報が誤ってイシュアサーバ140へ送信されることを抑制することができ、利用者によって確かに認証された場合にのみ認証情報を送信することができる。
あるいは、利用者端末装置110(の決済支援アプリケーションソフト)は、利用者本人が認証したことを示す情報および利用者本人が認証していないことを示す情報のいずれかを含む認証情報を送信するようにしてもよい。これによって、誤った認証情報がイシュアサーバ140へ送信されることを抑制することができ、利用者によって確かに認証された場合にのみ認証情報を送信することができる。
認証情報受信部829は、認証用情報送信部828によって送信された情報に対する認証情報を利用者端末装置110から受信する。認証情報受信部829は、利用者端末装置110から送信された認証情報のうち、取引情報テーブル700における状況フラグが「処理中」となっている情報に関する認証情報を利用者端末装置110から受信する。認証情報受信部829は、取引情報テーブル700における状況フラグが「完了」となっている情報に関する認証情報を受信した場合、「利用者端末装置110における誤操作」、「通信エラー」などと判断し、重ねて受信された認証情報を無視する(受信しない)。
また、認証情報受信部829は、利用者端末装置110から認証情報が送信された場合、当該認証情報を受信した日時が、認証用情報送信部828によって利用者側取引番号、支払金額および店舗情報を送信した日時から所定時間以内である場合に、当該認証情報を受信するようにしてもよい。あるいは、認証情報受信部829は、利用者端末装置110から認証情報が送信された場合、当該認証情報を受信した日時が、認証用情報送信部828によって利用者側取引番号、支払金額および店舗情報を送信した日時から所定時間以上経過している場合に、当該認証情報を受信せず、利用者端末装置110から送信された認証情報を無視するようにしてもよい。
認証処理部830は、認証情報受信部829によって受信された認証情報に基づいて利用者の認証処理をおこなう。認証処理部830は、認証処理に際して、認証情報受信部829によって受信された認証情報に含まれる本人確認情報に基づいて、口座情報テーブル500を参照して、当該認証情報の送信元となる利用者端末装置110の利用者(取引の実行を許可(承認)した利用者)を特定し、特定された利用者の口座残高を抽出する。
また、認証処理部830は、認証処理に際して、特定された利用者によって認証された利用者側取引を特定し、特定された利用者側取引における支払金額を特定する。そして、口座情報テーブル500を参照して、特定された利用者の口座残高と特定された支払金額とを比較し、口座残高が支払金額以上であるかどうかを判断する。
利用者側決済実行部831は、店舗側決済情報受信部826によって受信された情報および利用者側記憶媒体824に記憶された情報に基づいて、利用者側決済を実行する。また、利用者側決済実行部831は、認証処理部830によって認証処理がおこなわれた場合に、利用者側決済を実行する。
利用者側決済実行部831は、あらかじめ設けられた利用者の口座からアクワイアラサーバ130の口座へ支払金額の資金移動をおこなう。具体的に、利用者側決済実行部831は、認証処理部830によって認証がおこなわれた場合、取引情報テーブル700を参照して、認証情報受信部829によって受信された認証情報によって特定される取引に関する情報を抽出する。
また、利用者側決済実行部831は、口座情報テーブル500を参照して、認証情報受信部829によって受信された認証情報によって特定される取引にかかわる利用者およびアクワイアラサーバ130を特定する。そして、利用者側決済実行部831は、抽出された取引に関する情報を用いて、特定された利用者の口座とアクワイアラサーバ130の口座との間で支払金額に相当する金額の資金移動をおこなうことによって利用者側決済を実行する。
利用者側決済実行部831は、利用者の口座とアクワイアラサーバ130の口座との間における資金移動によって決済を実行するものにかぎらない。利用者側決済実行部831は、たとえば、クレジットカードによる信用決済を仲介することによって、利用者側決済実行部831における決済を実行するものであってもよい。
利用者側決済実行部831においてクレジットカードによる信用決済を仲介する場合は、たとえば、口座情報テーブル500において、クレジットカードのカード番号およびクレジットカード決済を承認するための暗証番号をあらかじめ登録しておく。そして、あらかじめ登録されているカード番号および暗証番号(パスワード)を用いて処理をおこなう。また、利用者側決済実行部831においてクレジットカードによる信用決済を仲介する場合、たとえば、本人確認情報を入力するタイミングで利用者に対して入力させた暗証番号(パスワード)を用いて処理をおこなってもよい。
クレジットカードによる信用決済を仲介する場合、クレジットカードによる信用決済に入力が要求される暗証番号は、口座情報テーブル400、500に記憶されているパスワードと同じ情報であってもよい。また、クレジットカードによる信用決済に入力が要求される暗証番号は、口座情報テーブル400、500に記憶されているパスワードであってもよい。
具体的には、利用者側決済実行部831においてクレジットカードによる信用決済を仲介する場合は、たとえば、利用者端末装置110(の決済支援アプリケーションソフト)によって、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、本人確認情報に加えてカード番号の入力を求める画面を表示する。利用者側決済実行部831は、認証情報受信部829において、ディスプレイ204に表示された画面にしたがって入力された本人確認情報およびカード番号を含む認証情報を受信した場合、クレジットカードによる信用決済をおこなう所定の外部決済サーバ(図示を省略する)に対してカード決済要求を送信する。このカード決済要求は、外部決済サーバにおける信用決済を要求する利用者のカード番号と支払金額とを含む。
外部決済サーバは、利用者側決済実行部831によって送信されたカード決済要求に基づいて、クレジットカードによる信用決済をおこなうために必要な情報を記憶するカード情報データベースを参照して、当該カード決済要求に含まれるカード番号によって特定される利用者が、当該カード決済要求に含まれる支払金額の信用決済が可能であるか否かを判断する。具体的には、外部決済サーバは、たとえば、カード番号に基づいて、該当するカード番号の有効期限を特定し、有効期限内のカードであるか否かを判断する。そして、信用決済が可能である場合に、所定の信用決済処理をおこない、処理の結果をイシュアサーバ140(の利用者側決済実行部831)に送信する。
外部決済サーバは、信用決済が不可能である場合は、信用決済が不可能であることを示す情報をイシュアサーバ140(の利用者側決済実行部831)に送信してもよい。利用者側決済実行部831は、カード決済要求を送信した結果、外部決済サーバからイシュアサーバ140に対して送信された処理の結果を受信する。
利用者側決済結果送信部832は、利用者側決済実行部831による利用者側決済の実行結果をアクワイアラサーバ130に送信する。利用者側決済結果送信部832が送信する実行結果は、利用者側決済実行部831によって利用者決済を実行したかどうかを示す情報を含んでいる。
利用者側決済結果送信部832は、たとえば、利用者側決済実行部831によって利用者側決済が実行された場合は、利用者側決済が実行されたことを示す実行結果をアクワイアラサーバ130に送信する。また、利用者側決済結果送信部832は、たとえば、利用者側決済実行部831によって利用者側決済が実行されなかった場合は、利用者側決済が実行されなかったことを示す実行結果をアクワイアラサーバ130に送信する。
上述したアクワイアラサーバ130が備える店舗側決済実行部811は、イシュアサーバ140の利用者側決済結果送信部832によって送信された利用者側決済の実行結果に基づいて、店舗側決済をおこなう。具体的には、店舗側決済実行部811は、利用者側決済結果送信部832によって送信された、利用者側決済が完了したことを示す実行結果をアクワイアラサーバ130において受信した場合に、店舗側決済をおこなう。
なお、利用者側決済結果送信部832が送信する実行結果は、利用者側決済実行部831によって利用者決済を実行したかどうかを示す情報にかぎるものではなく、当該利用者決済の実行が利用者によって承認されたかどうかを示す情報であってもよい。この場合、利用者側決済結果送信部832は、たとえば、利用者端末装置110から送信された認証情報に基づいて認証が正常におこなわれた場合と、認証が正常におこなわれなかった場合と、で異なる情報(実行結果)をアクワイアラサーバ130に送信する。
利用者側決済結果送信部832は、利用者側決済の実行結果を利用者端末装置110に送信してもよい。利用者側決済結果送信部832が利用者端末装置110に送信する実行結果は、利用者側決済実行部831によって利用者決済を実行したかどうかを案内するものであればよく、イシュアサーバ140から利用者端末装置110に送信される実行結果の内容とアクワイアラサーバ130から店舗端末装置120に送信される実行結果の内容とは完全に一致していなくてもよい。
具体的には、利用者側決済結果送信部832は、たとえば、利用者端末装置110に対して「決済が完了しました。ご利用ありがとうございました。」という内容のメッセージを含む実行結果を送信し、店舗端末装置120に対して「決済が完了しました。取引番号は1122です。」という内容のメッセージを含む実行結果を送信してもよい。また、利用者側決済結果送信部832は、たとえば、「決済が完了しました。ご利用ありがとうございました。日の丸商店」などのように、決済がおこなわれた店舗名を利用者端末装置110に対して通知してもよい。また、利用者側決済結果送信部832は、たとえば、利用者側決済がおこなわれた日時を含む実行結果を送信してもよい。
上述した利用者側決済実行部831が、クレジットカードによる信用決済を仲介することによって利用者側決済を実行するようにした場合、利用者側決済結果送信部832は、カード決済要求を外部決済サーバに送信した結果、利用者側決済実行部831によって外部決済サーバから受信された処理の結果を、アクワイアラサーバ130や利用者端末装置110に送信する。
(決済システム100の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100の処理手順について説明する。図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16、図17、図18、図19、図20、図21、図22、図23、図24、図25および図26は、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100の処理手順を示す説明図である。
図9、図10、図11、図12、図13、図14、図15、図16、図17、図18、図19、図20、図21、図22、図23、図24、図25および図26において、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100を利用した決済に際しては、当該決済に先立って、利用者端末装置110がイシュアサーバ140にログインする(図9および図26における矢印910を参照)。また、当該決済に先立って、イシュアサーバ140はアクワイアラサーバ130にログインする(図9および図26における矢印920を参照)。また、当該決済に先立って、店舗端末装置120はアクワイアラサーバ130にログインする(図9および図26における矢印930を参照)。
上記の各ログインがおこなわれた状態において、店舗端末装置120は、店舗の店員などの入力操作を受け付けることによって支払金額(送金額)の入力を受け付ける。店舗端末装置120は、支払金額の入力の受け付けに際し、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に所定の表示画面(図27における符号2700を参照)を表示する。店舗の店員は、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示された所定の表示画面にしたがって支払金額を入力する。
また、店舗の店員は、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示された所定の表示画面にしたがって支払金額を入力した後、所定の入力操作をおこなうことによって、店舗端末装置120に対して、入力した支払金額のアクワイアラサーバ130への送信を指示する。店舗端末装置120は、店舗の店員などによってアクワイアラサーバ130への送信を指示する入力操作がおこなわれた場合、入力された支払金額をアクワイアラサーバ130へ送信する(図10および図26における矢印1000を参照)。
アクワイアラサーバ130は、店舗端末装置120から送信された支払金額を受信すると、店舗側取引番号を生成(採番)するとともに、口座情報テーブル400を参照して支払金額の送信元となる店舗端末装置120を備える店舗の口座番号を取得する。この発明にかかる実施の形態1の決済システム100の利用に際しては、利用に先立って、店舗端末装置120からアクワイアラサーバ130へのログインがおこなわれているため、アクワイアラサーバ130は、当該ログインにかかるセッションIDなどに基づいて、店舗の口座番号を取得することができる。
そして、アクワイアラサーバ130は、生成された店舗側取引番号と、取得された店舗の口座番号と、受信された支払金額と、を関連付けて取引情報テーブル600に記憶する(図11における矢印1100を参照)。アクワイアラサーバ130は、受信された支払金額を「送金額」として取引情報テーブル600に記憶する。
アクワイアラサーバ130は、店舗の口座番号を「送金先口座番号」として取引情報テーブル600に記憶する。また、アクワイアラサーバ130は、取引情報テーブル600における該当する取引の状況フラグを「処理中」とする。その後、支払金額の送信元となる店舗端末装置120に対して、生成された店舗側取引番号を送信する(図12および図26における矢印1200を参照)。
店舗端末装置120は、アクワイアラサーバ130から送信された店舗側取引番号を受信すると、受信された店舗側取引番号と当該店舗側取引番号の送信元となるアクワイアラサーバ130のホスト名とを含むURLを示すQRコードを生成する。店舗端末装置120は、たとえば、アクワイアラサーバ130を示すホスト名をあらかじめ記憶し、記憶されているホスト名を含むURLを示すQRコードを生成する。あるいは、店舗端末装置120は、たとえば、店舗側取引番号とともにアクワイアラサーバ130を示すホスト名を当該アクワイアラサーバ130から受信し、受信されたアクワイアラサーバ130を示すホスト名を含むURLを示すQRコードを生成するものであってもよい。
店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を含むURLは、たとえば「https://acquirer1.com/?transaction=1122」などとすることができる。そして、店舗端末装置120は、生成されたQRコードを店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示することによって店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を可視化して出力する(図13における符号1310を参照)。
決済システム100においては、アクワイアラサーバ130から送信された店舗側取引番号に基づくQRコードの生成を、店舗端末装置120においておこなうものに限らない。たとえば、アクワイアラサーバ130において画像ファイルとしてQRコードを生成し、生成された画像ファイルとしてのQRコードを店舗端末装置120に送信し、店舗端末装置120において画像ファイルとしてのQRコードを表示するものであってもよい。
店舗端末装置120は、QRコード1310を表示することによって、店舗側取引番号およびホスト名を可視化して出力するものにかぎらない。QRコード1310に代えて、あるいはQRコード1310に加えて、マイクロソフトタグなどと称されるHCCB(High Capacity Color Barcode)を用いてもよい。また、具体的には、たとえば、店舗側取引番号を口頭で伝えたり、赤外線通信などの無線通信を利用して店舗端末装置120から利用者端末装置110に伝達したりしてもよい。
また、店舗端末装置120は、たとえば、店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を含むURLを示すQRコード1310を、所定の印刷装置を介して印刷することにより可視化して出力するようにしてもよい。店舗端末装置120は、かならずしも店舗側取引番号とアクワイアラサーバ130を示すホスト名とを含むURLを可視化して出力するものにかぎらない。店舗端末装置120は、店舗側取引番号とホスト名とをそれぞれ個別に可視化(表示、印刷など)して出力するようにしてもよい。
利用者は、店舗端末装置120において表示されたQRコード1310を、利用者端末装置110を用いて読み取ることによって、店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を利用者端末装置110に入力する(図13および図26における矢印1320を参照)。利用者端末装置110は、QRコード1310を読み取ることによって入力された店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を、イシュアサーバ140に送信する(図14および図26における矢印1400を参照)。
このように、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100を利用した決済は、店舗から利用者へ、店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を含むURL(あるいは当該URLを示すQRコードなど)を案内することによって実現される。
イシュアサーバ140は、利用者端末装置110から送信された店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を受信すると、口座情報テーブル400を参照して、受信されたアクワイアラサーバ130を示すホスト名によって識別されるアクワイアラサーバ130を特定する。受信されたアクワイアラサーバ130を示すホスト名によって識別されるアクワイアラサーバ130が、口座情報テーブル500に記憶されていない場合は、たとえば、該当するアクワイアラサーバ130は決済システム100が提供するサービスに加盟していないと判断し、エラー処理を実行するなどして以降の処理を中断してもよい。
また、イシュアサーバ140は、特定されたアクワイアラサーバ130の口座番号を取得するとともに、利用者端末装置110の利用者の口座番号を取得する(図15における矢印1500を参照)。この発明にかかる実施の形態1の決済システム100の利用に際しては、利用に先立って、利用者端末装置110からイシュアサーバ140へのログインがおこなわれているため、イシュアサーバ140は当該ログインにかかるセッションIDなどに基づいて、利用者の口座番号を取得することができる。
さらに、イシュアサーバ140は、利用者端末装置110から送信された店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を受信すると、利用者側取引番号を生成(採番)する。そして、イシュアサーバ140は、生成された利用者側取引番号と、受信されたアクワイアラサーバ130を示すホスト名および店舗側取引番号と、アクワイアラサーバ130の口座番号および利用者の口座番号と、を関連付けて取引情報テーブル700に記憶する(図16における矢印1600を参照)。イシュアサーバ140は、アクワイアラサーバ130の口座番号を「送金先口座番号」とし、利用者の口座番号を「送金元口座番号」として、取引情報テーブル700に記憶する。
また、イシュアサーバ140は、取引情報テーブル700における該当する取引の状況フラグを「処理中」とする。その後、イシュアサーバ140は、受信された店舗側取引番号を、利用者端末装置110から送信されたホスト名に対応するアクワイアラサーバ130に送信する(図17および図26における矢印1710を参照)。
アクワイアラサーバ130は、イシュアサーバ140から送信された店舗側取引番号を受信すると、口座情報テーブル400を参照して、当該店舗側取引番号の送信元となるイシュアサーバ140の口座番号を取得する。この発明にかかる実施の形態1の決済システム100を利用した決済に際しては、当該決済に先立って、イシュアサーバ140がアクワイアラサーバ130にログインしているため、アクワイアラサーバ130はイシュアサーバ140がアクワイアラサーバ130にログインした際のセッションIDなどに基づいて、イシュアサーバ140の口座番号を取得することができる。
そして、アクワイアラサーバ130は、取得されたイシュアサーバ140の口座番号を、受信された店舗側取引番号に関連付けて取引情報テーブル600に記憶する(図17における矢印1720を参照)。アクワイアラサーバ130は、イシュアサーバ140の口座番号を「送金元口座番号」として取引情報テーブル600に記憶する。
つぎに、アクワイアラサーバ130は、取引情報テーブル600を参照して、「送金元口座番号」としてイシュアサーバ140の口座番号が記憶された取引において「送金先口座番号」として記憶されている店舗の口座番号および支払金額を取得する。また、アクワイアラサーバ130は、口座情報テーブル400を参照して、取得された店舗の口座番号に関連付けられている店舗情報を取得する(図18における矢印1810を参照)。このとき取得される店舗情報は、店舗名を示す情報を含んでいる。
そして、アクワイアラサーバ130は、取得された店舗側取引番号と支払金額と店舗情報とを、イシュアサーバ140に送信する(図18および図26における矢印1820を参照)。イシュアサーバ140は、アクワイアラサーバ130から送信された支払金額および店舗情報を受信すると、受信された支払金額を取引情報テーブル700に記憶する(図19における矢印1900を参照)。
このとき、イシュアサーバ140は、当該イシュアサーバ140において受信された支払金額および店舗情報の送信元となるアクワイアラサーバ130にかかわる取引のうち、取引情報テーブル700において状況フラグが「処理中」とされている取引に関連付けて記憶する。イシュアサーバ140は、受信された支払金額にあわせて、受信された店舗情報を当該支払金額に関連付けて取引情報テーブル700に記憶してもよい。
つぎに、イシュアサーバ140は、利用者端末装置110に対して、取引情報テーブル700において状況フラグが「処理中」とされている取引に関連付けて記憶されている取引にかかわる利用者側取引番号と店舗情報と支払金額とを送信する(図20および図26における矢印2000を参照)。このとき、イシュアサーバ140は、利用者端末装置110に対して、該当する取引にかかわるアクワイアラサーバ130を示すホスト名と店舗側取引番号とを送信してもよい。
利用者端末装置110は、イシュアサーバ140から送信された利用者側取引番号と店舗情報と支払金額とを受信すると、受信されたこれらの情報に基づく所定の表示画面を、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示する(図28における符号2800を参照)。この所定の表示画面においては、利用者名、支払先となる店舗名、支払金額などが表示される。
利用者は、利用者名、店舗名、支払金額を確認し、決済を実行することを了承した場合に、あらかじめ定められたパスワードなどの本人確認情報を入力する。利用者端末装置110は、本人確認情報が入力されると、利用者端末装置110において受信された利用者側取引番号と店舗情報と支払金額とに対する認証情報を、イシュアサーバ140へ送信する(図21および図26における矢印2100を参照)。
イシュアサーバ140は、認証情報を受信すると、受信された認証情報に基づいて認証処理をおこない、認証処理の結果をイシュアサーバ140が備える所定の記憶領域に記憶する(図22における矢印2200を参照)。そして、イシュアサーバ140は、認証処理の結果に基づいて、認証が正常におこなわれた場合に、利用者側決済をおこなうとともに、取引情報テーブル700において該当する取引にかかわる「処理中」の状況フラグを「完了」に更新する。
利用者側決済は、口座情報テーブル500に記憶されている情報に基づいて、利用者の口座からアクワイアラサーバ130の口座へ、支払金額に相当する資金移動をおこなうことによって実行される。利用者側決済の実行に際しては、適宜、図示を省略する外部決済サーバと通信をおこなうことによって、決済システム100における決済の一部を外部決済サーバにおいておこなうようにしてもよい。
その後、イシュアサーバ140は、利用者側決済(あるいは認証処理)の実行結果を、アクワイアラサーバ130に送信する(図23および図26における矢印2300を参照)。アクワイアラサーバ130は、イシュアサーバ140から送信された実行結果に基づいて、店舗側決済をおこなうとともに、取引情報テーブル600において該当する取引にかかわる「処理中」の状況フラグを「完了」に更新する(図24における矢印2400を参照)。
店舗側決済は、口座情報テーブル400に記憶されている情報に基づいて、イシュアサーバ140の口座から店舗の口座へ、支払金額に相当する資金移動をおこなうことによって実行される。店舗側決済の実行に際しては、適宜、図示を省略する外部決済サーバと通信をおこなうことによって、決済システム100における決済の一部を外部決済サーバにおいておこなうようにしてもよい。
そして、イシュアサーバ140から利用者端末装置110に対して利用者側決済の実行結果を送信する(図25および図26における矢印2510を参照)とともに、アクワイアラサーバ130から店舗端末装置120に対して店舗側決済の実行結果を送信する(図25および図26における矢印2520を参照)。これによって、決済が完了したことを、利用者および店舗に案内することができる。
利用者端末装置110のみ、あるいは店舗端末装置120のみに決済結果通知を送信する場合、受信した一方(たとえば利用者)が他方(たとえば店員)に対して、受信された決済結果通知を見せるような決済システム100の運用としてもよい。イシュアサーバ140は、決済結果通知を、利用者端末装置110および店舗端末装置120の両方に送信してもよい。
(店舗端末装置120の表示画面例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における店舗端末装置120の表示画面例について説明する。図27は、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における店舗端末装置120の表示画面例を示す説明図である。
図27において、表示画面2700は、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示される。表示画面2700は、店舗名や支払金額を表示する。表示画面2700は、支払金額の入力に際して、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示される。
表示画面2700において、店舗名はあらかじめ表示され、支払金額は店舗(の店員)によって入力される。また、表示画面2700は、支払金額を入力するための数字キーや「OK」キーを表示する。店舗(の店員)は、表示画面2700に表示されたこれらのキーを操作することによって支払金額を入力することができる。
(利用者端末装置110の表示画面例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における利用者端末装置110の表示画面例について説明する。図28は、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における利用者端末装置110の表示画面例を示す説明図である。
図28において、表示画面2800は、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示される。表示画面2800は、利用者名、利用する店舗名、支払金額などを表示する。また、表示画面2800は、たとえば、「お支払いをおこないます。パスワードを入力してOKを押してください。」などの、利用者に対してパスワードの入力を指示するメッセージを表示する。
また、表示画面2800は、パスワードを入力するための数字キーや、入力したパスワードが正しいことを示す意思表示をおこなうための「OK」キーなどを表示する。ディスプレイ204において表示画面2800が表示された、利用者端末装置110を実現するスマートフォンの利用者は、表示画面2800に表示されたこれらのキーを操作することによってパスワードを入力することができる。
(店舗端末装置120の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における店舗端末装置120の処理手順について説明する。図29は、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における店舗端末装置120の処理手順を示すフローチャートである。
図29のフローチャートにおいて、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における店舗端末装置120は、まず、支払金額の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS2901)。支払金額の入力を受け付けていない場合(ステップS2901:No)は、支払金額の入力を受け付けるまで待機する。
ステップS2901において、支払金額の入力を受け付けた場合(ステップS2901:Yes)は、入力を受け付けた支払金額のアクワイアラサーバ130への送信指示があるまで待機する(ステップS2902:No)。そして、当該送信指示があった場合(ステップS2902:Yes)は、アクワイアラサーバ130に対して、ステップS2901:Yesにおいて入力を受け付けた支払金額を送信する(ステップS2903)。
つぎに、ステップS2903において支払金額を送信した結果、アクワイアラサーバ130から送信された店舗側取引番号を受信したか否かを判断する(ステップS2904)。アクワイアラサーバ130から送信された店舗側取引番号を受信した場合(ステップS2904:Yes)は、受信された店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130のホスト名を含むURLを示すQRコード1310を生成する(ステップS2905)。そして、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、ステップS2905において生成されたQRコード1310を表示する(ステップS2906)。
ステップS2906において、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示されたQRコード1310が示すURLに含まれる店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130のホスト名は、利用者端末装置110によって読み取られる。そして、読み取られた店舗側取引番号と、アクワイアラサーバ130のホスト名に基づいて取得される店舗情報と、が利用者端末装置110からイシュアサーバ140に送信される。
つぎに、アクワイアラサーバ130から送信された、店舗側決済の実行結果を受信したか否かを判断する(ステップS2907)。店舗側決済の実行結果を受信したと判断した場合(ステップS2907:Yes)は、受信された店舗側決済の実行結果に基づいて、店舗側決済の実行結果を報知する(ステップS2908)。
ステップS2908においては、ステップS2907:Yesにおいて受信された店舗側決済の実行結果が、店舗側決済が正常に実行されたことを示す場合は、たとえば、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、店舗側決済が正常に実行されたことを案内するメッセージなどを表示する。また、ステップS2908においては、ステップS2907:Yesにおいて受信された店舗側決済の実行結果が、店舗側決済が正常に実行されなかったことを示す場合は、たとえば、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、店舗側決済が正常に実行されなかったことを案内するメッセージや、決済の操作を再度おこなうように案内するメッセージなどを表示する。
ステップS2907において、店舗側決済の実行結果を受信していない場合(ステップS2907:No)は、ステップS2906においてQRコード1310を表示してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS2909)。ステップS2909において、ステップS2906においてQRコード1310を表示してから所定時間が経過していない場合(ステップS2909:No)は、ステップS2907へ戻る。
一方、ステップS2909において、ステップS2906においてQRコード1310を表示してから所定時間が経過した場合(ステップS2909:Yes)は、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、所定の確認メッセージを報知して(ステップS2910)、一連の処理を終了する。ステップS2910においては、たとえば、「QRコードの読み取りを再度おこなってください。」や「はじめから操作をやり直してください。」などの確認メッセージを、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示する。
また、ステップS2904において、ステップS2903において支払金額を送信した結果、アクワイアラサーバ130から送信された店舗側取引番号を受信していない場合(ステップS2904:No)は、ステップS2903において支払金額を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS2911)。ステップS2911において、ステップS2903において支払金額を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS2911:No)は、ステップS2904へ戻る。
一方、ステップS2911において、ステップS2903において支払金額を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS2911:Yes)は、ステップS2910へ移行し、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、所定の確認メッセージを報知して(ステップS2910)、一連の処理を終了する。ステップS2911:Yesを経由した場合、ステップS2910においては、たとえば、「操作を最初からやり直してください。」などの確認メッセージを報知する。
(利用者端末装置110の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における利用者端末装置110の処理手順について説明する。図30は、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における利用者端末装置110の処理手順を示すフローチャートである。
図30のフローチャートにおいて、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100における利用者端末装置110は、まず、QRコード1310を読み取ったか否かを判断する(ステップS3001)。ステップS3001においては、上述のステップS2906において店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示されたQRコード1310を読み取ったか否かを判断する。ステップS3001において、QRコード1310を読み取っていない場合(ステップS3001:No)は、そのまま待機する。
一方、ステップS3001において、QRコード1310を読み取った場合(ステップS3001:Yes)は、読み取られたQRコード1310を解析して(ステップS3002)、QRコード1310に含まれる店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を取得する(ステップS3003)。そして、イシュアサーバ140に対して、ステップS3003において取得された店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を送信する(ステップS3004)。
つぎに、ステップS3004において店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130のホスト名を送信したイシュアサーバ140から、利用者側取引番号、店舗情報および支払金額を受信したか否かを判断する(ステップS3005)。ステップS3005において、イシュアサーバ140から、利用者側取引番号、店舗情報および支払金額を受信した場合(ステップS3005:Yes)は、受信された情報に基づいて、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、店舗情報に含まれる店舗名および支払金額を表示する(ステップS3006)。
ステップS3006においては、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、店舗名および支払金額に加えて、利用者の氏名を表示してもよい。すなわち、ステップS3006においては、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、表示画面2800を表示する。
つぎに、本人確認情報の入力(パスワードの入力操作)を受け付けたか否かを判断する(ステップS3007)。ステップS3007においては、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示画面2800を表示した状態で、当該表示画面2800の内容にしたがい、利用者によってパスワードの入力操作を受け付けたか否かを判断する。ステップS3007において、本人確認情報の入力を受け付けていない場合(ステップS3007:No)、本人確認情報の入力を受け付けるまで待機する。
ステップS3007において、本人確認情報の入力を受け付けた場合(ステップS3007:Yes)は、ステップS3007:Yesにおいて入力を受け付けた本人確認情報の送信指示があったか否かを判断する(ステップS3008)。ステップS3008においては、ステップS3007:Yesにおいて利用者による本人確認情報の入力を受け付けた後、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示される表示画面2800に表示された「OK」キーの操作があったか否かを判断することにより、本人確認情報の送信指示を受け付けたか否かを判断する。
ステップS3008において、ステップS3007:Yesにおいて入力を受け付けた本人確認情報の送信指示がない場合(ステップS3008:No)は、本人確認情報の送信指示を受け付けるまで待機する。この発明にかかる実施の形態1の決済システム100においては、決済システム100を用いた決済の中断を宣言するキーを表示画面2800に表示し、当該決済の中断を宣言するキーが操作された場合に、図30のフローチャートに示した一連の処理を終了するようにしてもよい。
一方、ステップS3008において、ステップS3007:Yesにおいて入力を受け付けた本人確認情報の送信指示があった場合(ステップS3008:Yes)、ステップS3007:Yesにおいて入力を受け付けた本人確認情報に基づいて認証情報を生成し(ステップS3009)、イシュアサーバ140に対して、ステップS3008において生成された認証情報を送信する(ステップS3010)。
そして、イシュアサーバ140から送信された、利用者側決済の実行結果を受信したか否かを判断する(ステップS3011)。ステップS3011において、利用者側決済の実行結果を受信した場合(ステップS3011:Yes)は、受信された利用者側決済の実行結果に基づいて、利用者側決済の実行結果を報知する(ステップS3012)。
ステップS3012においては、ステップS3011:Yesにおいて受信された利用者側決済の実行結果が、利用者側決済が正常に実行されたことを示す場合は、たとえば、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、利用者側決済が正常に実行されたことを案内するメッセージなどを表示する。また、ステップS3012においては、ステップS3011:Yesにおいて受信された利用者側決済の実行結果が、利用者側決済が正常に実行されなかったことを示す場合は、たとえば、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、利用者側決済が正常に実行されなかったことを案内するメッセージや、決済の操作を再度おこなうように案内するメッセージなどを表示する。
ステップS3011において、利用者側決済の実行結果を受信していない場合(ステップS3011:No)は、ステップS3010において認証情報を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS3013)。ステップS3013において認証情報を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS3013:No)は、ステップS3011へ戻る。
一方、ステップS3013において認証情報を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS3013:Yes)は、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、所定の確認メッセージを報知して(ステップS3014)、一連の処理を終了する。ステップS3014においては、たとえば、「決済結果を確認してください。」などの確認メッセージを、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示する。
ステップS3005において、イシュアサーバ140から、利用者側取引番号、店舗情報および支払金額を受信していない場合(ステップS3005:No)は、ステップS3004において店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130のホスト名を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS3015)。ステップS3015において、ステップS3004において店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130のホスト名を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS3015:No)は、ステップS3005へ戻る。
一方、ステップS3015において、ステップS3004において店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130のホスト名を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS3015:Yes)は、ステップS3014へ移行し、所定の確認メッセージを報知して(ステップS3014)、一連の処理を終了する。ステップS3015:Yesを経由した場合、ステップS3014においては、「QRコード1310を再度読み取ってください。」や「操作を最初からやり直してください。」などの確認メッセージを報知する。
(アクワイアラサーバ130の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100におけるアクワイアラサーバ130の処理手順について説明する。図31は、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100におけるアクワイアラサーバ130の処理手順を示すフローチャートである。
図31のフローチャートにおいて、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100におけるアクワイアラサーバ130は、まず、店舗端末装置120から送信された支払金額を受信したか否かを判断する(ステップS3101)。ステップS3101において、店舗端末装置120から送信された支払金額を受信していない場合(ステップS3101:No)は、当該支払金額を受信するまで待機する。
ステップS3101において、店舗端末装置120から送信された支払金額を受信した場合(ステップS3101:Yes)は、ステップS3101:Yesにおいて受信された支払金額に対して店舗側取引番号を生成する(ステップS3102)とともに、店舗の口座番号を取得する(ステップS3103)。ステップS3103においては、たとえば、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100を利用した決済に先立って店舗端末装置120がアクワイアラサーバ130にログインした際のセッションIDなどに基づいて口座情報テーブル400を参照することによって店舗の口座番号を取得することができる。
ステップS3102の処理とステップS3103の処理とは、実行する順序が逆であってもよい。すなわち、ステップS3101:Yesにおいて支払金額を受信した場合に、店舗の口座番号を取得してからステップS3101:Yesにおいて受信された支払金額に対して店舗側取引番号を生成するようにしてもよい。
そして、ステップS3102において生成された店舗側取引番号、ステップS3103において取得された店舗の口座番号、および、ステップS3101:Yesにおいて受信された支払金額を関連付けて、店舗側取引番号、店舗の口座番号および支払金額を取引情報テーブル600に記憶する(ステップS3104)とともに、取引情報テーブル600において該当する取引における状況フラグを更新する(ステップS3105)。ステップS3105においては、取引情報テーブル600において該当する取引における状況フラグが「処理中」となるように更新する。
ステップS3104の処理とステップS3105の処理とは、実行する順序が逆であってもよい。すなわち、取引情報テーブル600において該当する取引における状況フラグが「処理中」となるように更新してから、ステップS3101:Yesにおいて受信された支払金額を関連付けて、店舗側取引番号、店舗の口座番号および支払金額を取引情報テーブル600に記憶するようにしてもよい。
つぎに、店舗端末装置120に対して、ステップS3102において生成された店舗側取引番号を送信する(ステップS3106)。そして、店舗側取引番号、または、店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を含むURLを受信したか否かを判断する(ステップS3107)。店舗側取引番号は、決済システム100を構成するいずれかのイシュアサーバ140から送信され、常に同一のイシュアサーバ140から送信されるものとは限らない。また、店舗側取引番号は、アクワイアラサーバ130自身が記憶(管理)している利用者端末装置110から送信される場合がある。
ステップS3107において、イシュアサーバ140から送信された店舗側取引番号を受信した場合(ステップS3107:Yes)は、当該店舗側取引番号の送信元となるイシュアサーバ140の口座番号を取得し(ステップS3108)、取得されたイシュアサーバ140の口座番号を取引情報テーブル600に記憶する(ステップS3109)。
ステップS3108においては、たとえば、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100を利用した決済に先立ってイシュアサーバ140がアクワイアラサーバ130にログインした際のセッションIDなどに基づいて口座情報テーブル400を参照することによってイシュアサーバ140の口座番号を取得することができる。
つぎに、ステップS3107:Yesにおいて受信された利用者側取引番号の送信元となるイシュアサーバ140に対して、ステップS3101において受信された後にステップS3104において取引情報テーブル600に記憶された支払金額と、該当する店舗情報と、を送信する(ステップS3110)。ステップS3110においては、店舗名を含む店舗情報を送信する。
そして、イシュアサーバ140から送信された利用者側決済の実行結果を受信したか否かを判断する(ステップS3111)。ステップS3111において、イシュアサーバ140から送信された利用者側決済の実行結果を受信した場合(ステップS3111:Yes)は、当該実行結果に基づいて、イシュアサーバ140において利用者側決済が完了したか否かを判断する(ステップS3112)。
ステップS3112において、イシュアサーバ140において利用者側決済が完了したと判断した場合(ステップS3112:Yes)は、店舗側決済を実行し(ステップS3113)、取引情報テーブル600において該当する取引における状況フラグを更新する(ステップS3114)。ステップS3113においては、イシュアサーバ140の口座から店舗の口座へ支払金額の資金移動をおこなうことによって店舗側決済を実行する。ステップS3114においては、取引情報テーブル600において該当する取引における状況フラグが「完了」となるように更新する。
その後、ステップS3101:Yesにおいて受信された支払金額の送信元となる店舗端末装置120に対して、店舗側決済の実行結果を送信して(ステップS3115)、一連の処理を終了する。店舗側決済の実行結果を受信した店舗端末装置120は、受信された実行結果に基づいて店舗側決済が完了したことを報知する。
一方、ステップS3112において、ステップS3111:Yesにおいて受信された利用者側決済の実行結果に基づいて、イシュアサーバ140において利用者側決済が完了していないと判断した場合(ステップS3112:No)は、店舗端末装置120に対して確認要求を送信して(ステップS3116)、一連の処理を終了する。ステップS3116においては、たとえば、店舗端末装置120において「エラーが発生しました。」などの確認メッセージを表示させる確認要求を送信する。これによって、イシュアサーバにおいて利用者側決済が完了していない場合に、当該利用者側決済が完了していないことを店舗端末装置120を介して店舗(の店員)に報知することができる。
あるいは、ステップS3116においては、たとえば、店舗端末装置120において「利用者側のサーバで処理の継続が拒否されました。決済処理を終了します。」などの確認メッセージを含む確認要求を送信してもよい。これによって、イシュアサーバにおいて利用者側決済が完了していない理由を店舗(の店員)に報知することができ、決済処理を複数回やり直して無駄な時間を費やすことを防止することができる。
ステップS3111において、イシュアサーバ140から送信された利用者側決済の実行結果を受信していない場合(ステップS3111:No)は、ステップS3110において支払金額と店舗情報とを送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS3117)。ステップS3117において、ステップS3110において支払金額と店舗情報とを送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS3117:No)は、ステップS3111へ戻る。
一方、ステップS3110において支払金額と店舗情報とを送信してから所定時間が経過した場合(ステップS3117:Yes)は、ステップS3116へ移行して、店舗端末装置120に対して確認要求を送信して(ステップS3116)、一連の処理を終了する。ステップS3117:Yesを経由した場合、ステップS3116においては、たとえば、店舗端末装置120において「決済結果を確認してください。」などの確認メッセージを表示させる確認要求を送信する。これによって、イシュアサーバ140において利用者側決済が完了していない場合に、当該利用者側決済が完了していないことを店舗端末装置120を介して店舗(の店員)に報知することができる。
ステップS3107において、ステップS3106において店舗側取引番号を送信したイシュアサーバ140から送信された利用者側取引番号を受信していない場合(ステップS3107:No)は、ステップS3102において生成された店舗側取引番号をイシュアサーバ140に対して送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS3118)。ステップS3118において、ステップS3102において生成された店舗側取引番号をイシュアサーバ140に対して送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS3118:No)は、ステップS3107へ戻る。
一方、ステップS3118において、ステップS3102において生成された店舗側取引番号をイシュアサーバ140に対して送信してから所定時間が経過した場合(ステップS3118:Yes)は、ステップS3116へ移行して、店舗端末装置120に対して確認要求を送信して(ステップS3116)、一連の処理を終了する。ステップS3118:Yesを経由した場合、ステップS3116においては、たとえば、店舗端末装置120において「通信エラーが発生しました。決済結果を確認してください。」などの確認メッセージを含む確認要求を送信する。これによって、店舗側決済の途中でエラーが発生したことを店舗端末装置120を介して店舗(の店員)に報知することができる。
(イシュアサーバ140の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100におけるイシュアサーバ140の処理手順について説明する。図32は、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100におけるイシュアサーバ140の処理手順を示すフローチャートである。
図32のフローチャートにおいて、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100におけるイシュアサーバ140は、まず、図31に示したフローチャートのステップS3106において利用者端末装置110から送信されたアクワイアラサーバ130のホスト名と店舗側取引番号とを受信したか否かを判断する(ステップS3201)。ステップS3201において、利用者端末装置110から送信されたアクワイアラサーバ130のホスト名と店舗側取引番号とを受信していない場合(ステップS3201:No)は、当該アクワイアラサーバ130のホスト名と店舗側取引番号とを受信するまで待機する。
一方、ステップS3201において、利用者端末装置110から送信されたアクワイアラサーバ130のホスト名と店舗側取引番号とを受信した場合(ステップS3201:Yes)は、受信された店舗側取引番号に対して利用者側取引番号を生成する(ステップS3202)とともに、口座情報テーブル500を参照して、受信されたアクワイアラサーバ130のホスト名に基づくアクワイアラサーバ130の口座番号および利用者の口座番号を取得する(ステップS3203)。
ステップS3203においては、たとえば、イシュアサーバ140は、利用者端末装置110から送信された店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を受信すると、口座情報テーブル500を参照して、受信されたアクワイアラサーバ130を示すホスト名によって識別されるアクワイアラサーバ130を特定する。受信されたアクワイアラサーバ130を示すホスト名によって識別されるアクワイアラサーバ130が、口座情報テーブル500に記憶されていない場合(後述のステップS3204:Noを参照)は、たとえば、該当するアクワイアラサーバ130は決済システム100が提供するサービスに加盟していないと判断し、エラー処理を実行するなどして以降の処理を中断してもよい。また、ステップS3203においては、たとえば、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100を利用した決済に先立って利用者端末装置110がイシュアサーバ140にログインした際のセッションIDなどに基づいて口座情報テーブル500を参照することによって利用者の口座番号を取得することができる。
ステップS3202の処理とステップS3203の処理とは、実行する順序が逆であってもよい。すなわち、ステップS3201:Yesにおいて受信された店舗側取引番号の送信元となるアクワイアラサーバ130の口座番号および利用者の口座番号を取得した後に、当該店舗側取引番号に対して利用者側取引番号を生成するようにしてもよい。
つぎに、アクワイアラサーバ130のホスト名に基づくアクワイアラサーバ130の口座番号が存在するかいなかを判断する(ステップS3204)。アクワイアラサーバ130のホスト名に基づくアクワイアラサーバ130の口座番号が存在しない場合(ステップS3204:No)は、ステップS3218へ移行し、所定のエラー処理をおこなって(ステップS3218)、一連の処理を終了する。
ステップS3204において、アクワイアラサーバ130のホスト名に基づくアクワイアラサーバ130の口座番号が存在する場合(ステップS3204:Yes)は、ステップS3201:Yesにおいて受信された店舗側取引番号と、ステップS3202において生成された利用者側取引番号と、ステップS3203において取得されたアクワイアラサーバ130の口座番号および利用者の口座番号と、を関連付けて、取引情報テーブル700に記憶する(ステップS3205)。そして、取引情報テーブル700において該当する処理の状況フラグを更新する(ステップS3206)。ステップS3206においては、取引情報テーブル700において該当する処理の状況フラグが「処理中」となるように更新する。
つぎに、アクワイアラサーバ130に対して、ステップS3201:Yesにおいて受信された店舗側取引番号を送信する(ステップS3207)。そして、ステップS3207において送信した店舗側取引番号によって特定される取引における支払金額と店舗情報とを受信したか否かを判断する(ステップS3208)。
ステップS3208において、ステップS3207において送信した店舗側取引番号によって特定される取引における支払金額と店舗情報とを受信した場合(ステップS3208:Yes)は、受信された支払金額を、取引情報テーブル700において該当する取引に関連付けて記憶する(ステップS3209)。ステップS3209においては、ステップS3208:Yesにおいて受信された支払金額にあわせて、当該支払金額とともに受信された店舗情報を当該支払金額に関連付けて取引情報テーブル700に記憶してもよい。そして、利用者端末装置110に対して、ステップS3208:Yesにおいて受信された支払金額と、該当する取引にかかる店舗情報(ステップS3208:Yesにおいて受信された店舗情報)および利用者側取引番号とを送信する(ステップS3210)。
つぎに、利用者端末装置110から、ステップS3210において送信した支払金額、店舗情報および利用者側取引番号に対応する認証情報を受信したか否かを判断する(ステップS3211)。ステップS3211において、該当する認証情報を受信した場合(ステップS3211:Yes)は、受信された認証情報を用いて認証処理を実行する(ステップS3212)。
つぎに、ステップS3212においておこなわれた認証がOKだったか否か、すなわち、ステップS3211:Yesにおいて受信された認証情報に基づいて実行された認証処理の結果、認証が許可されたか否かを判断する(ステップS3213)。ステップS3213において、認証がOKであった場合(ステップS3213:Yes)は、ステップS3211:Yesにおいて受信された認証情報に基づいて、該当する利用者の口座番号に関連付けられている口座残高が支払金額以上であるか否かを判断する(ステップS3214)。
ステップS3214において、該当する利用者の口座番号に関連付けられている口座残高が支払金額以上である場合(ステップS3214:Yes)は、ステップS3212においておこなわれた認証処理の結果に基づいて、利用者側決済を実行する(ステップS3215)。ステップS3215においては、たとえば、利用者の口座とアクワイアラサーバ130の口座との間において支払金額分の資金移動をおこなうことによって利用者側決済を実行する。
また、ステップS3215においては、たとえば、クレジットカード会社などが管理する外部決済サーバとの間で通信をおこない、外部決済サーバにおいて決済をおこなうようにしてもよい。この場合、イシュアサーバは、外部決済サーバに対してカード決済要求やカード決済に必要な情報(利用者や支払金額を特定可能な情報など)を送信し、外部決済サーバから決済結果を取得する。外部決済サーバとの間で通信をおこなうことによるカード決済については、公知の各種の技術を用いて容易に実現可能であるため説明を省略する。
つぎに、取引情報テーブル700において、ステップS3215において利用者側決済が実行された取引の状況フラグを更新する(ステップS3216)。ステップS3216においては、取引情報テーブル700において該当する取引の状況フラグを「処理中」から「完了」に更新する。
その後、ステップS3215においておこなわれた利用者側決済の結果をアクワイアラサーバ130に送信して(ステップS3217)、一連の処理を終了する。ステップS3217においては、ステップS3215においておこなわれた利用者側決済の結果を、アクワイアラサーバ130に加えて、利用者端末装置110に送信してもよい。
ステップS3214において、該当する利用者の口座番号に関連付けられている口座残高が支払金額以上ではない場合(ステップS3214:No)、エラー処理を実行する(ステップS3218)。ステップS3218においては、たとえば、利用者の口座残高が支払金額よりも少ないため利用者側決済が実行不可能であることを案内するエラーメッセージを生成して、ステップS3217へ移行する。
ステップS3218を経由した場合、ステップS3217においては、ステップS3218において生成されたエラーメッセージを含む実行結果を送信する。これにより、利用者端末装置110において、利用者の口座残高が支払金額よりも少ないため決済システム100における決済の実行が不可能であることを案内することができる。
ステップS3213において、ステップS3211:Yesにおいて受信された認証情報に基づいて実行された認証処理の結果、認証が許可されなかった(認証がOKではなかった)場合(ステップS3213:No)は、ステップS3218へ移行する。ステップS3213:Noを経由した場合、ステップS3218においては、認証が許可されなかったため利用者側決済が実行不可能であることを案内するエラーメッセージを生成する。そして、この場合、ステップS3217においてエラーメッセージを含む実行結果を送信することにより、認証が許可されなかったため利用者側決済が実行不可能であることを案内することができる。
ステップS3211において、利用者端末装置110から、ステップS3210において送信した支払金額、店舗情報および利用者側取引番号に対応する認証情報を受信していない場合(ステップS3211:No)は、ステップS3210において支払金額、店舗情報および利用者側取引番号を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS3219)。ステップS3219において、ステップS3210において支払金額、店舗情報および利用者側取引番号を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS3219:No)は、ステップS3211へ戻る。
一方、ステップS3219において、ステップS3210において支払金額、店舗情報および利用者側取引番号を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS3219:Yes)は、ステップS3218へ移行して、エラー処理を実行する(ステップS3218)。ステップS3219:Yesを経由した場合、ステップS3218においては、たとえば、「認証情報の送信の有無を確認してください。」などのように、認証情報の送信の有無を確認するエラーメッセージを生成する。認証情報の送信の有無を確認するエラーメッセージは、イシュアサーバ140から利用者端末装置110に送信されるものであってもよいし、アクワイアラサーバ130を介して店舗端末装置120に送信されるものであってもよい。
ステップS3219:Yesを経由した場合、ステップS3217においては、ステップS3218において生成されたエラーメッセージを送信する。これにより、店舗端末装置120を介して、認証情報の入力を促すことができる。
ステップS3208において、ステップS3207において送信した店舗側取引番号によって特定される取引における支払金額と店舗情報とを受信していない場合(ステップS3208:No)は、ステップS3207において店舗側取引番号を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS3220)。ステップS3220において、ステップS3207において店舗側取引番号を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS3220:No)は、ステップS3208へ戻る。
一方、ステップS3220において、ステップS3207において店舗側取引番号を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS3220:Yes)は、ステップS3218へ移行して、エラー処理を実行する(ステップS3218)。ステップS3220:Yesを経由した場合、ステップS3218においては、たとえば、「決済処理を再度おこなってください。」などのように、アクワイアラサーバ130を介して店舗端末装置120に送信する、決済システム100を利用した決済処理の再実行を促すエラーメッセージを生成する。
ステップS3220:Yesを経由した場合、ステップS3217においては、ステップS3218において生成されたエラーメッセージを送信する。これにより、店舗端末装置120を介して、決済処理の再実行を促すことができる。
このように、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100においては、以下の機能によって、従来の決済方法による問題を解決することができる。すなわち、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100による決済に際しては、店舗が表示したQRコード1310を利用者端末装置110を用いて読み取ることによって決済システム100における決済をおこなうことにより、クレジットカードや当該クレジットカードの情報を読み取る専用端末を用いることなく、店頭でオンライン決済をおこなうことができる。
店舗においては、商品やサービスの金額などが日々変動することが想定されるため、バッチ処理によってあらかじめURLアドレスまたはQRコード1310を生成しておくことはできない。このため、従来の決済方法では、日々変動する商品やサービスに関しては、QRコード1310を用いた決済方法を適用し、決済を簡略化することが困難であった。これに対し、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、利用者が購入しようとするその商品やサービスについて、店舗が、その場で(リアルタイムに)、アクワイアラサーバ130にURLアドレスの生成を依頼することができる。
また、商品やサービスを提供する店舗は、商品やサービスを提供する(決済をおこなう)その場で、入金状況を確認してから商品を手渡したいという要望がある。近年、個人情報の不正利用が横行しているため、利用者は自分の個人情報を店舗に知らせたくないという要望を持っている。そして、店舗店頭での決済においては、店舗は、商品やサービスを提供する(決済をおこなう)その場で入金を確認すれば十分であり、利用者(購入者)がだれであるかを知る必要はないという現状があった。
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、アクワイアラサーバ130はリアルタイム(即時)に決済状況を店舗に通知し、店舗側はアクワイアラサーバ130から通知された情報によって利用者の個人情報を確認することなく入金状況と商品の情報が確認できる。これにより、利用者の個人情報を店舗に通知することなく、商品やサービスを提供する(決済をおこなう)その場において店舗に対して入金状況を確認させることができる。
上記のように、実施の形態1の決済システム100における決済に際しては、本人確認情報の入力の処理が設けられているが、本人確認情報の入力の処理は、かならずしもおこなうものではない。たとえば、「あらかじめ店舗が信用できる」かつ「少額(所定金額未満)の決済である」ような場合は、本人確認情報の入力を省略し、店舗名と金額とを確認した後に「OK」キーを操作するだけの手続きとしてもよい。また、本人確認情報の入力に加えて、利用者端末装置110から認証情報を受信する手続きや、当該受信された認証情報に基づく認証処理などを省略してもよい。
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100においては、アクワイアラサーバ130とイシュアサーバ140とは、同じサーバ(同じコンピュータ装置)であってもよい。この場合、具体的には、利用者端末装置110は、アクワイアラサーバ130にログインすることとなる。
利用者端末装置110は、店舗端末装置120から店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を含むURLを読み取った際に、アクワイアラサーバ130とイシュアサーバ140が別々のサーバであった場合と同様に、アクワイアラサーバ130に読み取ったURLを送信する。
たとえば、アクワイアラサーバ130は、利用者端末装置110から受信されたURLに含まれるホスト名(たとえば、acquirer1.com)とアクワイアラサーバ130自身のホスト名(たとえば、acquirer1.com)とを比較すると、双方のホスト名が一致していると判断される。
このように、アクワイアラサーバ130は、利用者端末装置110から渡されたアクワイアラサーバ130のホスト名が自分のものであることに基づいて、アクワイアラサーバ130が店舗の口座情報を保有していると判断することができる。
利用者端末装置110から受信されたURLに含まれるホスト名と、アクワイアラサーバ130自身のホスト名と、が一致している場合、アクワイアラサーバ130は、他のコンピュータ装置(アクワイアラサーバ130とは異なるコンピュータ装置によって実現される他のアクワイアラサーバ130)との決済を仲介する取引ではなく、既にアクワイアラサーバ130において登録されている店舗にかかる決済処理であると判断する。決済システム100においては、アクワイアラサーバ130とイシュアサーバ140とが同じサーバ(同じコンピュータ装置)であると判断した場合は、以降、上記と同様にして、利用者と店舗(の店員)との間において、イシュアサーバ140と店舗端末装置120との決済にかかる処理と同様の処理をおこなう。
逆に、アクワイアラサーバ130とイシュアサーバ140が別々のサーバであった場合は、利用者端末装置110は店舗端末装置120から店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130を示すホスト名を含むURLを読み取った際に、イシュアサーバ140に読み取ったURLを送信する。
イシュアサーバ140は、利用者端末装置110から受信されたURLに含まれるホスト名(たとえば、acquirer1.com)とイシュアサーバ140自身のホスト名(たとえば、issuuer1.com)とを比較すると、双方のホスト名が一致していないと判断する。
このように、イシュアサーバ140は、利用者端末装置110から渡されたアクワイアラサーバ130のホスト名が自分のものでないことに基づいて、イシュアサーバ140が店舗の口座情報を保有していないと判断することができる。
利用者端末装置110から受信されたURLに含まれるホスト名と、イシュアサーバ140自身のホスト名と、が一致していない場合、イシュアサーバ140は、他のコンピュータ装置(イシュアサーバ140とは異なるコンピュータ装置によって実現されるアクワイアラサーバ130)との決済を仲介する取引であると判断する。
アクワイアラサーバ130とイシュアサーバ140とを同じサーバ(同じコンピュータ装置)によって実現することにより、決済システム100を用いた決済にかかる処理の効率化を図り、決済システム100を用いた決済にかかる処理を迅速に実行することができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、利用者の利用者端末装置110が接続可能なイシュアサーバ140と、店舗の店舗端末装置120が接続可能なアクワイアラサーバ130と、を備えた決済システム100であって、アクワイアラサーバ130が、支払金額を店舗端末装置120から受信し、受信された支払金額に対して店舗側取引番号を生成し、生成された店舗側取引番号と受信された支払金額と店舗情報と、を関連付けて店舗側記憶媒体805に記憶するとともに、生成された店舗側取引番号およびアクワイアラサーバの識別情報を店舗端末装置に送信する。
また、イシュアサーバ140が、アクワイアラサーバ130から店舗端末装置120に送信された店舗側取引番号およびアクワイアラサーバ130の識別情報を利用者端末装置110から受信し、受信された情報に基づいて、あらかじめ設けられたアクワイアラサーバの口座番号および利用者の口座番号を取得するとともに、受信された店舗側取引番号に対して利用者側取引番号を生成し、生成された利用者側取引番号と取得されたアクワイアラサーバ130の口座番号および利用者の口座番号と受信された店舗側取引番号と、を関連付けて利用者側記憶媒体824に記憶するとともに、受信された店舗側取引番号を前記アクワイアラサーバ130に送信する。
また、アクワイアラサーバ130が、イシュアサーバ140から送信された店舗側取引番号を受信し、受信された店舗側取引番号に、あらかじめ設けられたイシュアサーバ140の口座番号を関連付けて店舗側記憶媒体805に記憶し、記憶された情報に基づいて、店舗側取引番号および当該店舗側取引番号に関連付けて記憶された支払金額および店舗情報をイシュアサーバ140に送信するとともに店舗側決済をおこなう。そして、イシュアサーバ140が、アクワイアラサーバ130から送信された情報を受信し、受信された情報および利用者側記憶媒体824に記憶された情報に基づいて、利用者側決済を実行するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100においては、アクワイアラサーバ130は、店舗側取引番号および当該店舗側取引番号に関連付けて記憶された支払金額および店舗情報をイシュアサーバ140に送信した後、イシュアサーバ140からの利用者側決済完了を受信してから店舗側決済をおこなう。このように、アクワイアラサーバ130は、店舗側取引番号および当該店舗側取引番号に関連付けて記憶された支払金額および店舗情報をイシュアサーバ140に送信した後、直ちに店舗側決済をおこなうものに限るものではなく、該当する情報をイシュアサーバ140に送信した後、所定のタイミングにおいて店舗側決済をおこなうものであればよい。
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、クレジットカードやデビットカードなどの専用のカード類、およびこれらのカード類の情報を読み取る専用端末を用いることなく、店頭でオンライン決済をおこなうことができる。小規模な店舗など、クレジットカードやデビットカードなどの現金に代わる決済手段による決済のための専用端末を設置していない店舗は、現金に代わる決済ができないために販売の機会を逸していることがあったが、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、大規模な設備投資をおこなうことなく現金に代わる決済が実現できるため、店舗における販売機会を増やすことができる。また、利用者は、現金に代わる決済ができるため、多額の現金を持ち歩かなくても、希望する商品やサービスを希望するときに入手することができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、上記の専用端末を用いることなく、店頭でオンライン決済をおこなうことができるため、当該専用端末に接続される専用回線を用いて専用のネットワークを構築することなく、決済システム100を用いた決済を実現することができる。これによって、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、大規模な設備投資をおこなうことなく現金に代わる決済を実現することができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、たとえばクレジットカードやデビットカードなどの現金に代わる決済手段を用いて、これらの決済手段を用いて決済をおこなうことによる高い利便性を維持しつつ、利用者の個人情報が店舗(の店員)などの第三者に知られることなく対面販売方式での決済をおこなうことができる。これによって、高い利便性を維持しつつ現金に代わる決済手段を用いた決済における安全性および信頼性の向上を図ることができる。
さらに、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、現金に代わる決済手段による決済のための専用端末を用いることなく、店頭でオンライン決済をおこなうサービスが複数種類存在し、利用者と店舗とが同じサービスに加盟していない場合にも、異なるサービス間において、専用端末を用いることのない店頭でのオンライン決済を実現することができる。
すなわち、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、現金に代わる決済手段を用いて対面販売方式でおこなう決済において、現金に代わる決済手段の種類にかかわらず、高い利便性を維持しつつ安全性および信頼性の向上を図ることができる。
これによって、利用者および店舗は、複数種類のサービスを利用するために、各サービス提供者に対して口座情報を提供する必要がなくなるので、複数のサービスに口座情報を提供することによって情報の漏洩などの危険性を低くすることができる。そして、これによって、専用端末を用いることのない店頭でのオンライン決済の実現によって高い利便性を維持しつつ、口座情報などの個人情報が漏洩することによる安全性および信頼性の低下を抑制することができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、イシュアサーバ140が、利用者側決済の実行結果をアクワイアラサーバ130に送信し、アクワイアラサーバ130が、イシュアサーバ140から送信された利用者側決済の実行結果に基づいて店舗側決済をおこなうことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、利用者側決済の実行結果に基づいて店舗側決済がおこなわれるため、いずれか一方の決済のみが実行されることを防止し、決済システム100における決済を確実に実行させることができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、利用者側決済の実行結果を利用者端末装置110に送信することを特徴としている。この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、利用者側決済の実行結果を利用者端末装置110に送信することにより、決済の完了を確実に案内することができる。また、レシート用紙などを印字出力することなく決済の完了を案内することができるので、省資源化を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、イシュアサーバ140が、アクワイアラサーバ130から受信された情報に基づいて、該当する利用者側取引番号と当該利用者側取引番号に関連付けられた支払金額および店舗情報を利用者端末装置110へ送信し、送信された情報に対する認証情報を利用者端末装置110から受信し、受信された認証情報に基づいて利用者の認証処理をおこない、認証処理がおこなわれた場合に、利用者側決済を実行することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、利用者端末装置110から受信された取引情報に対する認証情報に基づいて利用者側決済をおこなうことにより、決済システム100を利用する決済をおこなうことができる利用者を限定し、現金に代わる決済手段を用いた決済における安全性および信頼性の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、利用者端末装置110が、イシュアサーバ140から送信された利用者側取引番号および店舗情報を表示する表示部を備え、店舗端末装置120が、利用者端末装置110に表示された利用者側取引番号を入力する入力部を備えたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、たとえば、スマートフォンなどの汎用的な装置を用いて店舗端末装置120や利用者端末装置110を実現することができるので、決済システム100を利用する店舗や利用者に、設備を整えるための過剰な負担をかけることなく、店頭でオンライン決済をおこなうことができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、利用者が携帯型電話機などとして日常使用している利用者端末装置110を用いて、当該利用者端末装置110に対してパスワードの入力操作をおこなうため、店舗(の店員)などの第三者にパスワード(暗証番号)を盗み見られる(読み取られる)おそれが少なくなる。これによって、高い利便性を維持しつつ現金に代わる決済手段を用いた決済における安全性および信頼性の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、万一、利用者端末装置110を紛失した場合にも、再発行の手続きが不要であるため、利用者に対して負担をかけることがない。また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、支払に際して本人確認をおこなうことができるため、万一、紛失した(あるいは盗難された)利用者端末装置110が利用(悪用)されることを防止することができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、セキュリティ性を重視した運用、あるいは、利便性を重視した運用、などのように目的に応じた運用方法を、適宜、選択することができる。具体的には、たとえば、決済金額や商品の性質(たとえば、換金性が高い商品であるかどうか、など)に応じて、セキュリティ性よりも利便性を重視し、本人確認を省略するなどのように、運用方法を柔軟に変更することができる。
また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、イシュアサーバ140の口座から店舗の口座へ支払金額の資金移動をおこなうことによって店舗側決済をおこない、利用者の口座からイシュアサーバ140の口座へ支払金額の資金移動をおこなうことによって利用者側決済をおこなうことを特徴としている。この発明にかかる実施の形態1の決済システム100によれば、即時決済を実行することができる。
((実施の形態2))
(決済システム100の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100について説明する。実施の形態2においては、上述した実施の形態1と同一部分は同一符号で示し、説明を省略する。図33は、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を構成する各部の機能的構成を示すブロック図である。
図33において、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100は、店舗端末装置120と、利用者端末装置110と、アクワイアラサーバ130と、イシュアサーバ140と、を備えている。この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における利用者端末装置110は、決済サーバから送信された取引番号を表示する表示部110bを備えている。また、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における店舗端末装置120は、利用者端末装置110の表示部110bに表示された取引番号を入力する入力部120bを備えている。また、この発明にかかる実施の形態1の決済システム100は、さらに、決済システム100における決済の一部を負担する外部決済サーバ(図示を省略する)を備えていてもよい。
(イシュアサーバ140の機能的構成)
図33において、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100におけるイシュアサーバ140の各機能は、支払意思情報受信部3301と、利用者側取引番号生成部822と、利用者側取引情報記憶部823と、利用者側記憶媒体824と、利用者側取引番号送信部3302と、店舗側決済情報受信部826と、利用者側取引情報追加記憶部827と、利用者側決済実行部831と、利用者側決済結果送信部832と、によって実現される。
この発明にかかる実施の形態2のイシュアサーバ140の各機能を実現する支払意思情報受信部3301、利用者側取引番号生成部822、利用者側取引情報記憶部823、利用者側記憶媒体824、利用者側取引番号送信部3302、店舗側決済情報受信部826、利用者側取引情報追加記憶部827、利用者側決済実行部831、利用者側決済結果送信部832は、イシュアサーバ140を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
支払意思情報受信部3301は、利用者から店舗への支払意思に関する支払意思情報を利用者端末装置110から受信する。支払意思情報は、利用者から店舗への支払意思があることを示し、支払意思がある利用者の利用者端末装置110を特定可能な情報(たとえば、利用者端末装置110がイシュアサーバ140にログインした際のセッションIDなど)を含んでいる。
支払意思情報受信部3301における支払意思情報の受信に先立って、利用者は、利用者端末装置110に対して所定の入力操作をおこなうことによって、利用者から店舗への支払意思があることを示す情報を入力し、入力された情報の送信をおこなう。具体的には、利用者は、たとえば、利用者端末装置110における決済支援アプリケーションを実行し、所定の表示画面(図52における符号5200を参照)を表示させ、当該所定の表示画面にしたがって操作をおこなうことによって支払意思情報を送信する。
利用者側取引番号生成部822は、支払意思情報受信部3301によって受信された支払意思情報に対して利用者側取引番号を生成する。利用者側取引番号生成部822は、支払意思情報受信部3301によって支払意思情報が受信されるごとに利用者側取引番号を生成する。
利用者側取引番号は、決済システム100を利用しておこなわれた各決済を特定可能な情報であって、たとえば、支払意思情報受信部3301によって支払意思情報が受信された順番を示す通し番号によって実現することができる。あるいは、利用者側取引番号は、たとえば、支払意思情報受信部3301によって支払意思情報が受信された日時に基づいて生成されるものであってもよい。
利用者側取引情報記憶部823は、利用者側取引番号生成部822によって生成された利用者側取引番号と、あらかじめ設けられた利用者の口座番号と、を関連付けて利用者側記憶媒体824に記憶する。利用者端末装置110はイシュアサーバ140にログインしているため、イシュアサーバ140は、セッションIDなどに基づいて、口座情報テーブル500を検索することにより利用者の口座番号を取得することができる。
利用者側取引番号送信部3302は、利用者側取引番号生成部822によって生成された利用者側取引番号を利用者端末装置110に送信する。また、利用者側取引番号送信部3302は、利用者側取引番号生成部822によって生成された利用者側取引番号に加えて、イシュアサーバ140の識別情報を利用者端末装置110に送信してもよい。
利用者端末装置110は、利用者側取引番号を受信した場合に、当該利用者側取引番号およびイシュアサーバ140の識別情報を可視化して出力する。利用者端末装置110はイシュアサーバ140にログインしているため、利用者端末装置110は、イシュアサーバ140の識別情報を特定することができる。
店舗側決済情報受信部826は、アクワイアラサーバ130が備える店舗側決済情報送信部3313によって送信された情報を受信する。利用者側取引情報追加記憶部827は、店舗側決済情報受信部3313によって受信された利用者側取引番号に、あらかじめ設けられたアクワイアラサーバ130の口座番号および支払金額を利用者側記憶媒体824に記憶する。
認証用情報送信部828は、店舗側決済情報受信部826によって受信された情報に基づいて、該当する利用者側取引番号と当該利用者側取引番号に関連付けられた支払金額および店舗情報を利用者端末装置110へ送信する。認証情報受信部829は、認証用情報送信部828によって送信された情報に対する認証情報を利用者端末装置110から受信する。認証処理部830は、認証情報受信部829によって受信された認証情報に基づいて利用者の認証処理をおこなう。
利用者側決済実行部831は、店舗側決済情報受信部826によって受信された情報および利用者側記憶媒体824に記憶された情報に基づいて、利用者側決済を実行する。また、利用者側決済実行部831は、認証処理部830によって認証処理がおこなわれた場合に、利用者側決済を実行する。利用者側決済結果送信部832は、利用者側決済実行部831による利用者側決済の実行結果をアクワイアラサーバ130に送信する。
(アクワイアラサーバ130の機能的構成)
図33において、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100におけるアクワイアラサーバ130の各機能は、利用者側情報受信部3311と、店舗側取引番号生成部802と、口座番号取得部3312と、店舗側取引情報記憶部803と、店舗側決済情報送信部3313と、店舗側記憶媒体805と、実行結果受信部810と、店舗側決済実行部811と、実行結果送信部812と、によって実現される。
この発明にかかる実施の形態1のアクワイアラサーバ130の各機能を実現する利用者側情報受信部3311、店舗側取引番号生成部802、口座番号取得部3312、店舗側取引情報記憶部803、店舗側記憶媒体805、店舗側決済情報送信部3313、実行結果受信部810、店舗側決済実行部811、実行結果送信部812は、アクワイアラサーバ130を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
利用者側情報受信部3311は、利用者側取引番号送信部3302によって利用者端末装置110に送信された利用者側取引番号およびイシュアサーバ140の識別情報(イシュアサーバ140を示すホスト名)と、利用者が店舗へ支払う支払金額と、を店舗端末装置120から受信する。利用者側取引番号は、イシュアサーバ140から利用者端末装置110に送信した利用者側取引番号が、店舗端末装置120を介してアクワイアラサーバ130に受信された場合に、当該アクワイアラサーバ130から送信される。
店舗端末装置120は、入力部120bによって、利用者端末装置110が可視化した利用者側取引番号およびイシュアサーバ140の識別情報(イシュアサーバ140を示すホスト名)の入力を受け付ける。そして、入力を受け付けた利用者側取引番号およびホスト名をアクワイアラサーバ130に送信する。
店舗端末装置120において、利用者端末装置110が可視化した利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名の入力を受け付け、当該利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を送信する方法については、たとえば、以下の(iv)あるいは(v)の2つのパターンが想定される。
(iv)
一つめのパターンは、店舗端末装置120に、当該店舗端末装置120において利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名の入力を受け付けた場合に、入力を受け付けた利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名をアクワイアラサーバ130(のURL)に対して送信させるアプリケーションソフト(以下「決済支援アプリケーションソフト」という)を搭載しておく。店舗(の店員)は、決済支援アプリケーションソフトを起動して、利用者端末装置110のディスプレイ204に表示されたQRコードを読み取る。
また、決済支援アプリケーションソフトは、決済金額(売上金額)を入力させる表示画面を表示させ、当該表示画面にしたがって決済金額の入力を受け付ける。そして、決済支援アプリケーションソフトは、読み取られたQRコードに含まれる利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名と、決済金額とを、アクワイアラサーバ130に対して送信する。送信先となるアクワイアラサーバ130のアドレスは、決済支援アプリケーションソフトとともにあらかじめ店舗端末装置120にインストールされていてもよい。
(v)
2つめのパターンは、店舗端末装置120に、QRコードの読み取りソフトをあらかじめ搭載しておく。店舗(の店員)は、QRコードの読み取りソフトを起動して、利用者端末装置110のディスプレイ204に表示されたQRコードを読み取る。読み取られたQRコードには、利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名と決済支援アプリケーションソフトに対応するスキーム名が含まれたURLが含まれている。
QRコードの読み取りソフトは、URLに含まれたスキーム名に対応する決済支援アプリケーションソフト(ブラウザ)を起動して、ウRLを起動された決済支援アプリケーションソフトに対して渡す。決済支援アプリケーションソフトはアクワイアラサーバ130にアクセスし、利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を含むURLをアクワイアラサーバ130に対して送信する。
アクワイアラサーバ130は、上記の(iv)あるいは(v)のいずれかのパターンによって、店舗端末装置120から送信された利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名に基づいて、該当するイシュアサーバ140を特定し、特定されたイシュアサーバ140に対して利用者側取引番号および支払金額と、店舗の口座番号を含む店舗情報と、を送信する(図33における符号3313を参照)。
店舗側取引番号生成部802は、利用者側情報受信部3311によって受信された情報(たとえば、利用者側取引番号)に対して店舗側取引番号を生成する。口座番号取得部3312は、利用者側情報受信部3311によって受信された情報に基づいて、あらかじめ設けられたイシュアサーバ140の口座番号および店舗の口座番号を取得する。
店舗側取引情報記憶部803は、店舗側取引番号生成部802によって生成された店舗側取引番号と、口座番号取得部3312によって取得されたイシュアサーバ140の口座番号および店舗の口座番号と、利用者側情報受信部3311によって受信された利用者側取引番号と、を関連付けて店舗側記憶媒体805に記憶する。
店舗側決済情報送信部3313は、利用者側情報受信部3311によって受信された利用者側取引番号および支払金額と、口座番号取得部3312によって取得された店舗の口座番号を含む店舗情報と、をイシュアサーバ140に送信する。店舗側決済情報送信部3313は、店舗の口座番号に加えて、店舗名を含む店舗情報をイシュアサーバ140に送信する。
実行結果受信部810は、イシュアサーバ140から送信された、利用者側決済の実行結果を受信する。店舗側決済実行部811は、店舗側記憶媒体805に記憶された情報に基づいて店舗側決済をおこなう。店舗側決済実行部811は、イシュアサーバ140から送信された、利用者側決済の実行結果を実行結果受信部810において受信した場合に、店舗側記憶媒体805に記憶された情報に基づいて店舗側決済をおこなうものであってもよい。実行結果送信部812は、店舗側決済実行部811によっておこなわれた店舗側決済の実行結果を、店舗端末装置120に対して送信する。
(決済システム100の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100の処理手順について説明する。図34、図35、図36、図37、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49、図50および図51は、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100の処理手順を示す説明図である。
図34、図35、図36、図37、図38、図39、図40、図41、図42、図43、図44、図45、図46、図47、図48、図49、図50および図51において、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済に際しては、当該決済に先立って、利用者端末装置110がイシュアサーバ140にログインする(図34および図51における矢印3410を参照)。また、当該決済に先立って、アクワイアラサーバ130はイシュアサーバ140にログインする(図34および図51における矢印3420を参照)。また、当該決済に先立って、店舗端末装置120はアクワイアラサーバ130にログインする(図34および図51における矢印3430を参照)。
上記の各ログインがおこなわれた状態において、利用者端末装置110は、利用者による入力操作を受け付けることによって支払意思情報の入力を受け付ける。利用者端末装置110は、支払意思情報の入力の受け付けに際し、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に所定の表示画面(図52における符号5200を参照)を表示する。利用者は、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示された所定の表示画面にしたがって支払意思情報を入力する。
また、利用者は、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示された所定の表示画面にしたがって支払意思情報を入力した後、所定の入力操作をおこなうことによって、利用者端末装置110に対して、入力した支払意思情報のイシュアサーバ140への送信を指示する。利用者端末装置110は、利用者によってイシュアサーバ140への送信を指示する入力操作がおこなわれた場合、利用者端末装置110からイシュアサーバ140に対して、支払意思情報を送信する(図35および図51における矢印3500を参照)。
イシュアサーバ140は、利用者端末装置110から支払意思情報を受信すると、利用者側取引番号を生成するとともに、利用者の口座番号を取得する。利用者端末装置110は、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済に先立ってイシュアサーバ140にログインしているため、イシュアサーバ140は、利用者端末装置110がイシュアサーバ140へログインした際のセッションIDなどに基づいて、利用者の口座番号を取得することができる。
そして、イシュアサーバ140は、生成された利用者側取引番号と取得された利用者の口座番号とを関連付けて取引情報テーブル700に記憶する(図36における矢印3600を参照)。そして、イシュアサーバ140は、生成された利用者側取引番号を、支払意思情報の送信元となる利用者端末装置110に対して送信する(図37および図51における矢印3700を参照)。
利用者端末装置110は、イシュアサーバ140から送信された利用者側取引番号を受信すると、受信された利用者側取引番号を示すQRコードを生成する。利用者端末装置110は、たとえば、イシュアサーバ140を示すホスト名をあらかじめ記憶し、記憶されているホスト名を含むURLを示すQRコードを生成する。あるいは、利用者端末装置110は、たとえば、利用者側取引番号とともにイシュアサーバ140を示すホスト名を当該イシュアサーバ140から受信し、受信されたイシュアサーバ140を示すホスト名を含むURLを示すQRコードを生成するものであってもよい。
利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を含むURLは、たとえば「https://issuer1.com/?transaction=1122」などとすることができる。そして、利用者端末装置110は、生成されたQRコード1310を店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示することによって利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を可視化(表示)して出力する(図38における符号1310を参照)。
決済システム100においては、イシュアサーバ140から送信された利用者側取引番号に基づくQRコードの生成を、利用者端末装置110においておこなうものに限らない。たとえば、イシュアサーバ140において画像ファイルとしてQRコードを生成し、生成された画像ファイルとしてのQRコードを利用者端末装置110に送信し、利用者端末装置110において画像ファイルとしてのQRコードを表示するものであってもよい。
店舗(の店員)は、利用者端末装置110において表示されたQRコード1310を読み取ることによって、店舗端末装置120に、利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を入力する(図38における矢印3800を参照)。
店舗端末装置120は、QRコード1310を読み取ることによって入力された利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を、アクワイアラサーバ130に送信する(図39および図51における矢印3900を参照)。また、店舗端末装置120は、利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名に加えて、支払金額をアクワイアラサーバ130に送信する。支払金額は、店舗端末装置120による利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名の送信に先立って、たとえば、店舗(の店員)によって入力される。利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名と支払金額とは、どちらが先に入力されるものであってもよい。
アクワイアラサーバ130は、店舗端末装置120から送信された利用者側取引番号、イシュアサーバ140を示すホスト名および支払金額を受信すると、口座情報テーブル400を参照して、受信されたイシュアサーバ140を示すホスト名によって識別されるイシュアサーバ140を特定する(図40における矢印4000を参照)。
受信されたイシュアサーバ140を示すホスト名によって識別されるイシュアサーバ140が、口座情報テーブル400に記憶されていない場合は、たとえば、該当するアクワイアラサーバ130は決済システム100が提供するサービスに加盟していないと判断し、エラー処理を実行するなどして以降の処理を中断してもよい。
また、アクワイアラサーバ130は、店舗端末装置120から送信された利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を受信すると、店舗側取引番号を生成(採番)する。そして、アクワイアラサーバ130は、生成された店舗側取引番号と、受信されたイシュアサーバ140を示すホスト名および利用者側取引番号と、イシュアサーバ140の口座番号および店舗の口座番号と、を関連付けて取引情報テーブル600に記憶する(図41における矢印4100を参照)。
決済システム100を利用した決済に先立って、店舗端末装置120がアクワイアラサーバ130にログインしているため、アクワイアラサーバ130は店舗端末装置120がアクワイアラサーバ130にログインした際のセッションIDなどに基づいて、店舗の口座番号を取得することができる(図42および図51における矢印4200を参照)。アクワイアラサーバ130は、イシュアサーバ140の口座番号を「送金元口座番号」とし、店舗の口座番号を「送金先口座番号」として、取引情報テーブル600に記憶する。
また、アクワイアラサーバ130は、取引情報テーブル600における該当する取引の状況フラグを「処理中」とする。その後、アクワイアラサーバ130は、受信された利用者側取引番号と、当該利用者側取引番号に関連付けられた支払金額と、該当する店舗情報とを、店舗端末装置110から送信されたホスト名に対応するイシュアサーバ140に送信する(図43および図51における矢印4300を参照)。
イシュアサーバ140は、アクワイアラサーバ130から送信された利用者側取引番号、支払金額および店舗情報を受信すると、受信された支払金額を取引情報テーブル700に記憶する(図44における矢印4400を参照)。このとき、イシュアサーバ140は、当該イシュアサーバ140において受信された支払金額および店舗情報の送信元となるアクワイアラサーバ130にかかわる取引のうち、取引情報テーブル700において状況フラグが「処理中」とされている取引に関連付けて記憶する。イシュアサーバ140は、受信された支払金額にあわせて、受信された店舗情報を当該支払金額に関連付けて取引情報テーブル700に記憶してもよい。
つぎに、イシュアサーバ140は、利用者端末装置110に対して、取引情報テーブル700において状況フラグが「処理中」とされている取引に関連付けて記憶されている取引にかかわる利用者側取引番号と店舗情報と支払金額とを送信する(図45および図51における矢印4500を参照)。このとき、イシュアサーバ140は、利用者端末装置110に対して、該当する取引にかかわるアクワイアラサーバ130を示すホスト名と店舗側取引番号とを送信してもよい。
利用者端末装置110は、イシュアサーバ140から送信された利用者側取引番号と店舗情報と支払金額とを受信すると、受信されたこれらの情報に基づく所定の表示画面2800を、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示する。この所定の表示画面においては、利用者名、支払先となる店舗名、支払金額などが表示される。
利用者は、利用者名、店舗名、支払金額を確認し、決済を実行することを了承した場合に、あらかじめ定められたパスワードなどの本人確認情報を入力する。利用者端末装置110は、本人確認情報が入力されると、利用者端末装置110において受信された利用者側取引番号と店舗情報と支払金額とに対する認証情報を、イシュアサーバ140へ送信する(図46および図51における矢印4600を参照)。
イシュアサーバ140は、認証情報を受信すると、受信された認証情報に基づいて認証処理をおこない、認証処理の結果をイシュアサーバ140が備える所定の記憶領域に記憶する(図47における矢印4700を参照)。そして、イシュアサーバ140は、認証処理の結果に基づいて、認証が正常におこなわれた場合に、上述した第1の実施の形態と同様に利用者側決済をおこなうとともに、取引情報テーブル700において該当する取引にかかわる「処理中」の状況フラグを「完了」に更新する。
その後、イシュアサーバ140は、利用者側決済(あるいは認証処理)の実行結果を、アクワイアラサーバ130に送信する(図48および図51における矢印4800を参照)。アクワイアラサーバ130は、イシュアサーバ140から送信された実行結果に基づいて、上述した第1の実施の形態と同様に店舗側決済をおこなうとともに、取引情報テーブル600において該当する取引にかかわる「処理中」の状況フラグを「完了」に更新する(図49における矢印4900を参照)。
そして、イシュアサーバ140から利用者端末装置110に対して利用者側決済の実行結果を送信する(図50および図51における矢印5010を参照)とともに、アクワイアラサーバ130から店舗端末装置120に対して店舗側決済の実行結果を送信する(図50および図51における矢印5020を参照)。これによって、決済が完了したことを、利用者および店舗に案内することができる。
(利用者端末装置110の表示画面例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における利用者端末装置110の表示画面例について説明する。図52は、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における利用者端末装置110の表示画面例を示す説明図である。
図52において、表示画面5200は、支払の意思表示を求める利用者名、および、支払意思があることをたずねるメッセージや、支払意思があることを宣言するキーなどを表示する。ディスプレイ204において表示画面5200が表示された、利用者端末装置110を実現するスマートフォンの利用者は、表示画面5200に表示された支払意思があることを宣言するキーを操作することによって支払意思があることを宣言することができる。
(利用者端末装置110の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における利用者端末装置110の処理手順について説明する。図53は、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における利用者端末装置110の処理手順を示すフローチャートである。
図53のフローチャートにおいて、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における利用者端末装置110は、まず、支払意思情報の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS5301)。ステップS5301においては、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示画面5200を表示するための入力操作があったか否かを判断することにより、支払意思情報の入力を受け付けたか否かを判断する。ステップS5301において、支払意思情報の入力を受け付けていない場合(ステップS5301:No)は、支払意思情報の入力を受け付けるまで待機する。
一方、ステップS5301において、支払意思情報の入力を受け付けた場合(ステップS5301:Yes)は、入力を受け付けた支払意思情報の送信指示があったか否かを判断する(ステップS5302)。ステップS5302においては、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示画面5200を表示している状態で、支払意思があることを宣言するキーが操作されたか否かを判断することにより、支払意思情報の送信指示があったか否かを判断する。ステップS5302において、支払意思情報の送信指示がない場合(ステップS5302:No)は、支払意思情報の送信指示があるまで待機する。
一方、ステップS5301:Yesにおいて入力を受け付けた支払意思情報の送信指示があった場合(ステップS5302:Yes)は、イシュアサーバ140に対して、当該支払意思情報を送信する(ステップS5303)。そして、イシュアサーバ140から、利用者側取引番号を受信したか否かを判断する(ステップS5304)。ステップS5304において、イシュアサーバ140から、利用者側取引番号を受信した場合(ステップS5304:Yes)は、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、ステップS5304:Yesにおいて受信された利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を含むURLを示すQRコードを表示する(ステップS5305)。
つぎに、アクワイアラサーバ130から、利用者側取引番号、店舗情報および支払金額を受信したか否かを判断する(ステップS5306)。ステップS5306において、アクワイアラサーバ130から、利用者側取引番号、店舗情報および支払金額を受信した場合(ステップS5306:Yes)は、受信された情報に基づいて、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、店舗情報に含まれる店舗名および支払金額を表示する(ステップS5307)。
ステップS5307においては、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、店舗名および支払金額に加えて、利用者の氏名を表示してもよい。すなわち、ステップS5307においては、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、表示画面2800を表示する。
つぎに、本人確認情報の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS5308)。ステップS5308においては、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示画面2800を表示した状態で、当該表示画面2800の内容にしたがい、利用者によってパスワードなどの本人確認情報の入力操作を受け付けたか否かを判断する。ステップS5308において、本人確認情報の入力を受け付けていない場合(ステップS5308:No)、本人確認情報の入力を受け付けるまで待機する。
ステップS5308において、本人確認情報の入力を受け付けた場合(ステップS5308:Yes)は、ステップS5308:Yesにおいて入力を受け付けた本人確認情報の送信指示があったか否かを判断する(ステップS5309)。ステップS5309においては、ステップS5308:Yesにおいて利用者による本人確認情報の入力を受け付けた後、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示される表示画面2800に表示された「OK」キーの操作があったか否かを判断することにより、本人確認情報の送信指示を受け付けたか否かを判断する。
ステップS5309において、ステップS5308:Yesにおいて入力を受け付けた本人確認情報の送信指示がない場合(ステップS5309:No)は、本人確認情報の送信指示を受け付けるまで待機する。この発明にかかる実施の形態2の決済システム100においては、決済システム100を用いた決済の中断を宣言するキーを表示画面2800に表示し、当該決済の中断を宣言するキーが操作された場合に、図53のフローチャートに示した一連の処理を終了するようにしてもよい。
一方、ステップS5309において、ステップS5308:Yesにおいて入力を受け付けた本人確認情報の送信指示があった場合(ステップS5309:Yes)、ステップS5308:Yesにおいて入力を受け付けた本人確認情報に基づいて認証情報を生成し(ステップS5310)、イシュアサーバ140に対して、ステップS5310において生成された認証情報を送信する(ステップS5311)。
そして、イシュアサーバ140から送信された、利用者側決済の実行結果を受信したか否かを判断する(ステップS5312)。ステップS5312において、利用者側決済の実行結果を受信した場合(ステップS5312:Yes)は、受信された利用者側決済の実行結果に基づいて、利用者側決済の実行結果を報知する(ステップS5313)。
ステップS5313においては、ステップS5312:Yesにおいて受信された利用者側決済の実行結果が、利用者側決済が正常に実行されたことを示す場合は、たとえば、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、利用者側決済が正常に実行されたことを案内するメッセージなどを表示する。
また、ステップS5313においては、ステップS5312:Yesにおいて受信された利用者側決済の実行結果が、利用者側決済が正常に実行されなかったことを示す場合は、たとえば、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、利用者側決済が正常に実行されなかったことを案内するメッセージや、決済の操作を再度おこなうように案内するメッセージなどを表示する。
ステップS5312において、利用者側決済の実行結果を受信していない場合(ステップS5312:No)は、ステップS5311において認証情報を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS5314)。ステップS5311において認証情報を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS5314:No)は、ステップS5312へ戻る。
一方、ステップS5311において認証情報を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS5314:Yes)は、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、所定の確認メッセージを報知して(ステップS5315)、一連の処理を終了する。ステップS5315においては、たとえば、「決済結果を確認してください。」などの確認メッセージを、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示する。
ステップS5306において、イシュアサーバ140から、利用者側取引番号、店舗情報および支払金額を受信していない場合(ステップS5306:No)は、ステップS5305において利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を含むURLを示すQRコードを表示してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS5316)。ステップS5316において、ステップS5305において該当するQRコードを表示してから所定時間が経過していない場合(ステップS5316:No)は、ステップS5306へ戻る。
一方、ステップS5316において、ステップS5305において利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を含むURLを示すQRコードを表示してから所定時間が経過した場合(ステップS5316:Yes)は、ステップS5315へ移行し、所定の確認メッセージを報知して(ステップS5315)、一連の処理を終了する。ステップS5316:Yesを経由した場合、ステップS5315においては、「QRコードを再度読み取ってください。」や「操作を最初からやり直してください。」などの確認メッセージを表示する。
ステップS5304において、イシュアサーバ140から利用者側取引番号を受信していない場合(ステップS5304:No)は、ステップS5303においてイシュアサーバ140に対して支払意思情報を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS5317)。ステップS5317において、ステップS5303においてイシュアサーバ140に対して支払意思情報を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS5317:No)は、ステップS5304へ戻る。
一方、ステップS5317において、ステップS5303においてイシュアサーバ140に対して支払意思情報を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS5317:Yes)は、ステップS5315へ移行し、所定の確認メッセージを報知して(ステップS5315)、一連の処理を終了する。ステップS5317:Yesを経由した場合、ステップS5315においては、たとえば「操作を最初からやり直してください。」などの確認メッセージを表示する。
(店舗端末装置120の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における店舗端末装置120の処理手順について説明する。図54は、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における店舗端末装置120の処理手順を示すフローチャートである。
図54のフローチャートにおいて、まず、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100における店舗端末装置120は、上述したステップS5305において、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示されたQRコード1310を読み取ったか否かを判断する(ステップS5401)。ステップS5401において、当該QRコード1310を読み取っていない場合(ステップS5401:No)は、当該QRコード1310を読み取るまで待機する。
一方、上述したステップS5305において、利用者端末装置110を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示されたQRコード1310を読み取った場合(ステップS5401:Yes)は、読み取られたQRコード1310を解析して(ステップS5402)、QRコード1310に含まれる利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を取得する(ステップS5403)。
そして、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に支払金額入力画面(図示を省略する)を表示する(ステップS5404)。ステップS5404においては、たとえば、支払金額を入力するための数字キーや、入力した数値を確定する「OK」キーなどを含む支払金額入力画面を表示する。店舗(の店員)は、支払金額入力画面にしたがって各キーを操作することによって支払金額を入力することができる。
つぎに、支払金額の入力を受け付けたか否かを判断する(ステップS5405)。ステップS5405においては、たとえば、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に支払金額入力画面を表示した状態で、当該支払金額入力画面に含まれる「OK」キーが操作されたか否かを判断することによって、支払金額の入力を受け付けたか否かを判断する。
ステップS5405において、支払金額の入力を受け付けた場合(ステップS5405:Yes)は、アクワイアラサーバ130に対して、入力を受け付けた支払金額、ステップS5401:Yesにおいて読み取られたQRコード1310に含まれる利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を送信する(ステップS5406)。
そして、アクワイアラサーバ130から、アクワイアラサーバ130によっておこなわれた店舗側決済の実行結果を受信したか否かを判断する(ステップS5407)。ステップS5407において、アクワイアラサーバ130によっておこなわれた店舗側決済の実行結果を受信した場合(ステップS5407:Yes)は、受信された実行結果に基づいて、店舗側決済の実行結果を報知する(ステップS5408)。
ステップS5408においては、ステップS5407:Yesにおいて受信された店舗側決済の実行結果が、店舗側決済が正常に実行されたことを示す場合は、たとえば、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、店舗側決済が正常に実行されたことを案内するメッセージなどを表示する。また、ステップS5408においては、ステップS5407:Yesにおいて受信された店舗側決済の実行結果が、店舗側決済が正常に実行されなかったことを示す場合は、たとえば、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、店舗側決済が正常に実行されなかったことを案内するメッセージや、決済の操作を再度おこなうように案内するメッセージなどを表示する。
ステップS5407において、実行結果を受信していない場合(ステップS5407:No)は、ステップS5406において支払金額、利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS5409)。ステップS5409において、ステップS5406において支払金額、利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS5409:No)は、ステップS5407へ戻る。
一方、ステップS5409において、ステップS5406において支払金額、利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS5409:Yes)は、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に、所定の確認メッセージを報知して(ステップS5410)、一連の処理を終了する。ステップS5410においては、たとえば、「QRコード1310の読み取りを再度おこなってください。」や「はじめから操作をやり直してください。」などの確認メッセージを、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示する。
ステップS5405において、支払金額の入力を受け付けていない場合(ステップS5405:No)は、ステップS5404において支払金額入力画面を表示してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS5411)。ステップS5411において、ステップS5404において支払金額入力画面を表示してから所定時間が経過していない場合(ステップS5411:No)は、ステップS5405へ戻り、支払金額の入力を受け付けたか否かを判断する。
一方、ステップS5411において、ステップS5404において支払金額入力画面を表示してから所定時間が経過した場合(ステップS5411:Yes)は、ステップS5410へ移行する。ステップS5411:Yesを経由した場合のステップS5410においては、所定の確認メッセージとして、たとえば「支払金額が入力されていません。支払金額を入力してください。」などの確認メッセージを、店舗端末装置120を実現するスマートフォンが備えるディスプレイ204に表示することによって、所定の確認メッセージを報知する。
(イシュアサーバ140の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100におけるイシュアサーバ140の処理手順について説明する。図55は、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100におけるイシュアサーバ140の処理手順を示すフローチャートである。
図55のフローチャートにおいて、まず、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100におけるイシュアサーバ140は、利用者端末装置110から送信された支払意思情報を受信したか否かを判断する(ステップS5501)。利用者端末装置110から送信された支払意思情報を受信していない場合(ステップS5501:No)は、利用者端末装置110から送信された支払意思情報を受信するまで待機する。
ステップS5501において、利用者端末装置110から送信された支払意思情報を受信した場合(ステップS5501:Yes)は、ステップS5501:Yesにおいて受信された支払意思情報に対して利用者側取引番号を生成する(ステップS5502)とともに、口座情報テーブル500を参照して、支払意思情報の送信元となる利用者端末装置110の利用者の口座番号を取得する(ステップS5503)。
この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済の実行に際しては、当該決済の実行に先立って、利用者端末装置110がイシュアサーバ140にログインしているため、イシュアサーバ140は、セッションIDなどに基づいて、口座情報テーブル500を検索することにより利用の口座番号を取得することができる。
ステップS5502の処理とステップS5503の処理とは、実行する順序が逆であってもよい。すなわち、口座情報テーブル500を参照して、支払意思情報の送信元となる利用者端末装置110の利用者の口座番号を取得した後に、ステップS5501:Yesにおいて受信された支払意思情報に対して利用者側取引番号を生成するようにしてもよい。
そして、取引情報テーブル700に、ステップS5502において生成された利用者側取引番号と、ステップS5503において取得された利用者の口座番号とを関連付けて記憶する(ステップS5504)。そして、取引情報テーブル700において該当する処理の状況フラグを更新する(ステップS5505)。ステップS5505においては、取引情報テーブル700において該当する処理の状況フラグが「処理中」となるように更新する。
つぎに、利用者端末装置110に対して、ステップS5502において生成された利用者側取引番号を送信する(ステップS5506)。そして、利用者側取引番号(または、利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を含むURL)、支払金額、店舗情報を受信したか否かを判断する(ステップS5507)。利用者側取引番号は、決済システム100を構成するいずれかのアクワイアラサーバ130から送信され、常に同一のアクワイアラサーバ130から送信されるものとは限らない。また、店舗側取引番号は、イシュアサーバ140自身が記憶(管理)している店舗端末装置120から送信される場合がある。
ステップS5507において、ステップS5506において利用者側取引番号を送信した結果、アクワイアラサーバ130から送信された利用者側取引番号、支払金額、店舗情報を受信した場合(ステップS5507:Yes)は、当該情報の送信元となるアクワイアラサーバ130の口座番号、および、店舗の口座番号を取得する(ステップS5508)。
この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済の実行に際しては、当該決済の実行に先立って、アクワイアラサーバ130がイシュアサーバ140にログインしているため、イシュアサーバ140は、ステップS5508において、セッションIDなどに基づいて、口座情報テーブル500を検索することによりアクワイアラサーバ130の口座番号を取得することができる。
つぎに、取引情報テーブル700に、ステップS5508において取得されたアクワイアラサーバ130の口座番号、ステップS5507:Yesにおいて受信された店舗情報に含まれる店舗の口座番号および支払金額を記憶する(ステップS5509)。そして、利用者端末装置110に対して、ステップS5502において生成された利用者側取引番号、ステップS5507:Yesにおいて受信された店舗情報および支払金額を送信する(ステップS5510)。
つぎに、ステップS5510において利用者側取引番号、店舗情報および支払金額を送信した結果、利用者端末装置110から送信された認証情報を受信したか否かを判断する(ステップS5511)。ステップS5511において、ステップS5510において利用者側取引番号、店舗情報および支払金額を送信した結果、利用者端末装置110から送信された認証情報を受信した場合(ステップS5511:Yes)は、受信された認証情報を用いて認証処理を実行する(ステップS5512)。
つぎに、ステップS5512においておこなわれた認証がOKだったか否か、すなわち、ステップS5511:Yesにおいて受信された認証情報に基づいて実行された認証処理の結果が、認証が許可されたか否かを判断する(ステップS5513)。ステップS5513において、認証がOKであった場合(ステップS5513:Yes)は、ステップS5511:Yesにおいて受信された認証情報に基づいて、該当する利用者の口座番号に関連付けられている口座残高が支払金額以上であるか否かを判断する(ステップS5514)。
ステップS5514において、該当する利用者の口座番号に関連付けられている口座残高が支払金額以上である場合(ステップS5514:Yes)は、ステップS5512においておこなわれた認証処理の結果に基づいて、利用者側決済を実行する(ステップS5515)。ステップS5515においては、たとえば、利用者の口座とアクワイアラサーバ130の口座との間において、支払金額分の資金移動をおこなうことによって利用者側決済を実行する。
つぎに、取引情報テーブル700において、ステップS5515において利用者側決済が実行された取引の状況フラグを更新する(ステップS5516)。ステップS5516においては、取引情報テーブル700において該当する取引の状況フラグを「処理中」から「完了」に更新する。
その後、ステップS5515においておこなわれた利用者側決済の結果をアクワイアラサーバ130に送信して(ステップS5517)、一連の処理を終了する。ステップS5517においては、ステップS5515においておこなわれた利用者側決済の結果を、アクワイアラサーバ130に加えて、利用者端末装置110に送信してもよい。
ステップS5514において、該当する利用者の口座番号に関連付けられている口座残高が支払金額以上ではない場合(ステップS5514:No)、エラー処理を実行する(ステップS5518)。ステップS5518においては、たとえば、利用者の口座残高が支払金額よりも少ないため利用者側決済が実行不可能であることを案内するエラーメッセージを生成して、ステップS5517へ移行し、ステップS5518において生成されたエラーメッセージを含む実行結果を送信する。
ステップS5513において、ステップS5512においておこなわれた認証処理の結果、認証が許可されなかった(認証がOKではなかった)場合(ステップS5513:No)は、ステップS5518へ移行する。ステップS5513:Noを経由した場合、ステップS5518においては、認証が許可されなかったため利用者側決済が実行不可能であることを案内するエラーメッセージを生成して、ステップS5517へ移行し、ステップS5518において生成されたエラーメッセージを含む実行結果を送信する。
ステップS5511において、ステップS5510において利用者側取引番号、店舗情報および支払金額を送信した結果、利用者端末装置110から送信された認証情報を受信していない場合(ステップS5511:No)は、ステップS5510において利用者側取引番号、店舗情報および支払金額を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS5519)。ステップS5511において、ステップS5510において利用者側取引番号、店舗情報および支払金額を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS5519:No)は、ステップS5511へ戻る。
一方、ステップS5511において、ステップS5510において利用者側取引番号、店舗情報および支払金額を送信してから、対応する認証情報を受信していないまま所定時間が経過した場合(ステップS5519:Yes)は、ステップS5518へ移行する。ステップS5519:Yesを経由した場合、ステップS5518においては、たとえば認証情報の送信の有無を確認するエラーメッセージを生成して、ステップS5517へ移行し、ステップS5518において生成されたエラーメッセージを含む実行結果を送信する。
ステップS5507において、ステップS5506において利用者側取引番号を送信した結果、アクワイアラサーバ130から送信された利用者側取引番号、支払金額、店舗情報を受信していない場合(ステップS5507:No)は、ステップS5506において利用者側取引番号を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS5520)。ステップS5520において、ステップS5506において利用者側取引番号を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS5520:No)は、ステップS5507へ戻る。
一方、ステップS5520において、ステップS5506において利用者側取引番号を送信してから、アクワイアラサーバ130から送信された利用者側取引番号、支払金額、店舗情報を受信していないまま所定時間が経過した場合(ステップS5520:Yes)は、ステップS5518へ移行する。ステップS5520:Yesを経由した場合、ステップS5518においては、たとえば決済システム100を利用した決済処理の再実行を促すエラーメッセージを生成して、ステップS5517へ移行し、ステップS5518において生成されたエラーメッセージを含む実行結果を送信する。
(アクワイアラサーバ130の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100におけるアクワイアラサーバ130の処理手順について説明する。図56は、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100におけるアクワイアラサーバ130の処理手順を示すフローチャートである。
図56のフローチャートにおいて、まず、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100におけるアクワイアラサーバ130は、上述したステップS5406において、店舗端末装置120から送信された支払金額、利用者側取引番号、イシュアサーバ140を示すホスト名を受信したか否かを判断する(ステップS5601)。店舗端末装置120から送信された支払金額、利用者側取引番号、イシュアサーバ140を示すホスト名を受信していない場合(ステップS5601:No)は、該当する情報を受信するまで待機する。
ステップS5601において、店舗端末装置120から送信された支払金額、利用者側取引番号、イシュアサーバ140を示すホスト名を受信した場合(ステップS5601:Yes)は、受信された情報に対して店舗側取引番号を生成(採番)する(ステップS5602)。
つぎに、ステップS5601:Yesにおいて受信されたイシュアサーバ140を示すホスト名に基づいて、口座情報テーブル400を参照して、イシュアサーバ140の口座番号、および、店舗の口座番号を含む店舗情報を取得する(ステップS5603)。この発明にかかる実施の形態2の決済システム100を利用した決済に際しては、当該決済に先立って店舗端末装置120がアクワイアラサーバ130にログインしているため、ステップS5603においては、当該ログインに際してのセッションIDに基づいて店舗の口座番号を取得することができる。
ステップS5603においては、アクワイアラサーバ130は、店舗端末装置120から送信された利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を受信すると、口座情報テーブル400を参照して、受信されたイシュアサーバ140を示すホスト名によって識別されるイシュアサーバ140を特定する。受信されたイシュアサーバ140を示すホスト名によって識別されるイシュアサーバ140が、口座情報テーブル400に記憶されていない場合(後述するステップS5604:Noを参照)は、たとえば、該当するイシュアサーバ140は決済システム100が提供するサービスに加盟していないと判断し、エラー処理を実行するなどして以降の処理を中断してもよい。
つぎに、イシュアサーバ140のホスト名に基づくイシュアサーバ140の口座番号が存在するか否かを判断する(ステップS5604)。イシュアサーバ140のホスト名に基づくイシュアサーバ140の口座番号が存在しない場合(ステップS5604:No)は、所定のエラー処理をおこなって(ステップ5615)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS5604において、イシュアサーバ140のホスト名に基づくイシュアサーバ140の口座番号が存在する場合(ステップS5604:Yes)は、ステップS5602において生成された店舗側取引番号、ステップS5603において取得されたイシュアサーバ140の口座番号および店舗の口座番号を関連付けて、取引情報テーブル600に記憶する(ステップS5605)。そして、取引情報テーブル600において該当する取引にかかわる状況フラグを更新する(ステップS5606)。ステップS5606においては、取引情報テーブル600において該当する取引にかかる状況フラグを「処理中」に更新する。
つぎに、イシュアサーバ140に対して、ステップS5601:Yesにおいて受信された利用者側取引番号(または、利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を含むURL)、支払金額およびステップS5603において取得された店舗情報を送信する(ステップS5607)。
イシュアサーバ140においては、ステップS5607において送信された利用者側取引番号(または、利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を含むURL)、支払金額、店舗情報に基づいて、利用者端末装置110から取得された認証情報を用いて認証処理がおこなわれ、当該認証処理の結果に基づいて利用者側決済がおこなわれる。イシュアサーバ140は、利用者側決済をおこなった後、利用者側決済の実行結果をアクワイアラサーバ130に送信する。
つぎに、イシュアサーバ140から送信された、利用者側決済の実行結果を受信したか否かを判断する(ステップS5608)。そして、イシュアサーバ140から送信された、利用者側決済の実行結果を受信した場合(ステップS5608:Yes)は、受信された利用者側の実行結果に基づいて、イシュアサーバ140において利用者側決済が完了したか否かを判断する(ステップS5609)。
ステップS5609において、イシュアサーバ140において利用者側決済が完了した場合(ステップS5609:Yes)は、店舗側決済を実行し(ステップS5610)、取引情報テーブル600における該当する状況フラグを更新する(ステップS5611)。ステップS5611においては、取引情報テーブル600において該当する取引にかかわる「処理中」の状況フラグを「完了」に更新する。
その後、店舗端末装置120に対して、ステップS5610においておこなわれた店舗側決済の実行結果を送信して(ステップS5612)、一連の処理を終了する。ステップS5612においては、ステップS5610においておこなわれた店舗側決済の実行結果をイシュアサーバ140に対して送信してもよい。
ステップS5609において、イシュアサーバ140において利用者側決済が完了していない場合(ステップS5609:No)は、店舗端末装置120に対して確認要求を送信して(ステップS5613)、一連の処理を終了する。ステップS5613においては、たとえば、店舗端末装置120において「エラーが発生しました。」などの確認メッセージを表示させる確認要求を送信する。これによって、イシュアサーバ140において利用者側決済が完了していない場合に、当該利用者側決済が完了していないことを店舗端末装置120を介して店舗(の店員)に報知することができる。
ステップS5608において、イシュアサーバ140から送信された、利用者側決済の実行結果を受信していない場合(ステップS5608:No)は、ステップS5607において利用者側取引番号、支払金額、店舗情報を送信してから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS5614)。ステップS5607において利用者側取引番号、支払金額、店舗情報を送信してから所定時間が経過していない場合(ステップS5614:No)は、ステップS5608へ戻る。
一方、ステップS5614において、ステップS5607において利用者側取引番号、支払金額、店舗情報を送信してから所定時間が経過した場合(ステップS5614:Yes)は、ステップS5613へ移行し、確認要求を送信する(ステップS5613)。ステップS5614:Yesを経由した場合、ステップS5613においては、たとえば、店舗端末装置120において「決済結果を確認してください。」などの確認メッセージを表示させる確認要求を送信する。
この発明にかかる実施の形態2の決済システム100においては、アクワイアラサーバ130とイシュアサーバ140とは、同じサーバ(同じコンピュータ装置)であってもよい。この場合、具体的には、店舗端末装置120は、イシュアサーバ140にログインすることとなる。
店舗端末装置120は利用者端末装置110から利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を含むURLを読み取った際に、アクワイアラサーバ130とイシュアサーバ140が別々のサーバであった場合と同様に、イシュアサーバ140に読み取ったURLを送信する。
イシュアサーバ140は、店舗端末装置120から受信されたURLに含まれるホスト名(たとえば、issuuer1.com)とアクワイアラサーバ130自身のホスト名(たとえば、issuuer1.com)とを比較すると、双方のホスト名が一致していると判断される。
このように、イシュアサーバ140は、店舗端末装置120から渡されたイシュアサーバ140のホスト名が自分のものである(イシュアサーバ140を示すホスト名である)ことに基づいて、イシュアサーバ140が利用者の口座情報を保有していると判断することができる。
店舗端末装置120から受信されたURLに含まれるホスト名と、イシュアサーバ140自身のホスト名と、が一致している場合、イシュアサーバ140は、他のコンピュータ装置(イシュアサーバ140とは異なるコンピュータ装置によって実現される他のイシュアサーバ140)との決済を仲介する取引ではなく、既にイシュアサーバ140において登録されている利用者にかかる決済処理であると判断する。
決済システム100においては、アクワイアラサーバ130とイシュアサーバ140とが同じサーバ(同じコンピュータ装置)であると判断した場合は、以降、上記と同様にして、利用者と店舗(の店員)との間において、アクワイアラサーバ130と利用者端末装置110との決済にかかる処理と同様の処理をおこなう。
逆に、アクワイアラサーバ130とイシュアサーバ140が別々のサーバであった場合は、店舗端末装置120は、利用者端末装置110から利用者側取引番号およびイシュアサーバ140を示すホスト名を含むURLを読み取った際に、アクワイアラサーバ130に読み取ったURLを送信する。
アクワイアラサーバ130は、店舗端末装置120から受信されたURLに含まれるホスト名(たとえば、issuuer1.com)とアクワイアラサーバ130自身のホスト名(たとえば、acquirer1.com)とを比較すると、双方のホスト名が一致していないと判断する。
このように、アクワイアラサーバ130は、店舗端末装置120から渡されたイシュアサーバ140のホスト名が自分のものでないことに基づいて、アクワイアラサーバ130が利用者の口座情報を保有していないと判断することができる。
店舗端末装置120から受信されたURLに含まれるホスト名と、アクワイアラサーバ130自身のホスト名と、が一致していない場合、アクワイアラサーバ130は、他のコンピュータ装置(アクワイアラサーバ130とは異なるコンピュータ装置によって実現されるイシュアサーバ140)との決済を仲介する取引であると判断する。
アクワイアラサーバ130とイシュアサーバ140とを同じサーバ(同じコンピュータ装置)によって実現することにより、決済システム100を用いた決済にかかる処理の効率化を図り、決済システム100を用いた決済にかかる処理を迅速に実行することができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100は、利用者端末装置110が接続可能なイシュアサーバ140が、利用者端末装置110から支払意思情報を受信し、受信された支払意思情報に対して利用者側取引番号を生成し、生成された利用者側取引番号と利用者の口座番号とを関連付けて利用者側記憶媒体に記憶するとともに、生成された利用者側取引番号を利用者端末装置110に送信する。
また、店舗端末装置120が接続可能なアクワイアラサーバ130が、イシュアサーバ140から利用者端末装置110に送信された利用者側取引番号およびイシュアサーバ140の識別情報と支払金額とを店舗端末装置120から受信し、受信された情報に基づいてイシュアサーバ140の口座番号および店舗の口座番号を取得する。そして、受信された利用者側取引番号に対して店舗側取引番号を生成し、生成された店舗側取引番号と取得されたイシュアサーバ140の口座番号および店舗の口座番号と受信された利用者側取引番号とを関連付けて店舗側記憶媒体に記憶する。また、店舗側記憶媒体に記憶された情報に基づいて店舗側決済をおこない、受信された利用者側取引番号および支払金額と取得された前記店舗の口座番号を含む店舗情報とをイシュアサーバ140に送信する。
そして、イシュアサーバ140が、アクワイアラサーバ130から送信された情報を受信し、受信された情報に含まれる利用者側取引番号にアクワイアラサーバ130の口座番号および支払金額を関連付けて利用者側記憶媒体に記憶し、記憶された情報に基づいて、利用者側決済を実行するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態2の決済システム100によれば、クレジットカードやデビットカードなどの専用のカード類、およびこれらのカード類の情報を読み取る専用端末を用いることなく、店頭でオンライン決済をおこなうことができる。
また、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100によれば、たとえばクレジットカードやデビットカードなどの現金に代わる決済手段を用いて、これらの決済手段を用いて決済をおこなうことによる高い利便性を維持しつつ、利用者の個人情報が店舗(の店員)などの第三者に知られることなく対面販売方式での決済をおこなうことができる。これによって、高い利便性を維持しつつ現金に代わる決済手段を用いた決済における安全性および信頼性の向上を図ることができる。
さらに、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100によれば、現金に代わる決済手段による決済のための専用端末を用いることなく、店頭でオンライン決済をおこなうサービスが複数種類存在し、利用者と店舗とが同じサービスに加盟していない場合にも、異なるサービス間において、専用端末を用いることのない店頭でのオンライン決済を実現することができる。
すなわち、この発明にかかる実施の形態2の決済システム100によれば、現金に代わる決済手段を用いて対面販売方式でおこなう決済において、現金に代わる決済手段の種類にかかわらず、高い利便性を維持しつつ安全性および信頼性の向上を図ることができる。
なお、この実施の形態1、2で説明した決済方法は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することにより実現することができる。このプログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、MO、DVDなどのコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行される。またこのプログラムは、インターネットなどのネットワークを介して配布することが可能な伝送媒体であってもよい。