JP2004110684A - 決済方法および決済システム - Google Patents
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Abstract
【課題】安全性および信頼性の高い決済が可能な決済方法および決済システムを提供すること。
【解決手段】移動通信端末101は、使用者を認証する機能と、認証成功の場合に、決済識別情報の生成要求を決済管理装置104に送信する機能と、決済管理装置104から受信した決済識別情報を表示する機能を有する。決済端末103は、移動通信端末101に表示された決済識別情報を入力する機能と、決済識別情報および支払い金額等を含む決済要求を決済管理装置104に送信する機能を有する。決済情報管理装置104は、移動通信端末101からの要求に応じて決済識別情報をその都度生成し移動通信端末101に送信する機能と、決済端末103から受信した決済要求に含まれる決済識別情報と移動通信端末101に送信した決済識別情報とを照合し、両者が合致する場合は、決済要求に基づいて決済処理を行う機能を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】移動通信端末101は、使用者を認証する機能と、認証成功の場合に、決済識別情報の生成要求を決済管理装置104に送信する機能と、決済管理装置104から受信した決済識別情報を表示する機能を有する。決済端末103は、移動通信端末101に表示された決済識別情報を入力する機能と、決済識別情報および支払い金額等を含む決済要求を決済管理装置104に送信する機能を有する。決済情報管理装置104は、移動通信端末101からの要求に応じて決済識別情報をその都度生成し移動通信端末101に送信する機能と、決済端末103から受信した決済要求に含まれる決済識別情報と移動通信端末101に送信した決済識別情報とを照合し、両者が合致する場合は、決済要求に基づいて決済処理を行う機能を有する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システムを利用した決済方法および決済システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
物品やサービスを購入した際の現金によらない決済手段として、一般にはクレジットカードが用いられている。クレジットカードによる決済は、料金の支払いを行う者のクレジットカードに磁気情報として記録されたカード番号等を、店舗に設置されたカードリーダで読み取り、クレジットカード会社の決済センターに信用情報を問い合わせることによって行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、クレジットカード決済時における本人確認の方法は、カード所持者によるサインを確認する方法しかないため、紛失や盗難等によって不正に使用される場合がある。また、クレジットカードの磁気情報を不正に読み取って、クレジットカードを偽造するといった犯罪行為も一部の者によって行われている。このように、クレジットカードによる料金決済は信頼性が低く、安心して使用できるものではなくなってきている。
【0004】
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、安全性および信頼性の高い決済が可能な決済方法および決済システムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る決済方法は、決済機能を備えた決済装置と、当該決済装置と通信可能な通信端末と、を備える通信システムを利用した決済方法であって、前記通信端末が、各決済を一義的に識別するための決済識別情報の生成を前記決済装置に対して要求する決済番号生成要求ステップと、前記決済装置が、前記要求に応じてランダムに決済識別情報を生成し記憶する決済識別情報生成ステップと、前記決済装置が、前記生成された決済識別情報を前記通信端末に送信する決済識別情報送信ステップと、前記通信端末が、前記決済識別情報および支払い金額を含む決済要求を前記決済装置に送信する決済要求送信ステップと、前記決済装置が、前記決済要求に含まれている決済識別情報を前記決済装置に記憶されている決済装置情報の中から照合する決済識別情報照合ステップと、決済識別情報照合ステップで一致する決済識別情報があった場合に、前記決済装置が、支払い金額および支払い先を含む決済情報を前記通信端末に送信する決済情報送信ステップと、前記決済装置が、前記決済情報が示す決済の実行を前記通信端末から指示されると、当該決済を実行する決済実行ステップと、前記決済装置が、前記決済実行ステップで決済が完了した後、前記決済装置に記憶されている前記決済に係る決済識別情報を削除する第1の決済識別情報削除ステップと、を有する。
【0006】
このように、決済装置が通信端末からの要求に応じて決済識別情報をその都度生成して通信端末に送信し、通信端末から送信された決済要求に含まれている決済識別情報と、通信端末に送信した決済識別情報とが合致する場合に決済を行い、かつ、決済後、当該決済に利用された決済識別情報は削除されるため、安全性および信頼性の高い決済を行うことができる。
【0007】
また、本発明に係る決済方法は、前記決済装置が、前記決済識別情報送信ステップで決済識別情報を前記通信端末に送信した後、所定時間以上経過しても前記通信端末から前記決済要求が送信されないとき、当該決済方法は、前記決済識別情報送信ステップの後、前記決済装置が、決済の中止を要求する決済中止要求を前記通信端末に送信する決済中止要求送信ステップと、前記決済装置が、前記決済装置に記憶されている前記決済に係る決済識別情報を削除する第2の決済識別情報削除ステップと、前記通信端末が、前記決済識別情報送信ステップで送信された決済識別情報を削除する第3の決済識別情報削除ステップと、を行う。
【0008】
このように、決済に至るまでの行程で決済が中止されたときは、生成された決済識別情報は決済装置および通信端末の双方で削除されるため、より安全性および信頼性を高めることができる。
【0009】
また、本発明に係る決済方法は、前記決済装置が、前記決済情報送信ステップで決済情報を前記通信端末に送信した後、所定時間以上経過しても前記通信端末から決済の実行が指示されないとき、当該決済方法は、前記決済情報送信ステップの後、前記決済装置が、前記決済の中止を要求する決済中止要求を前記通信端末に送信する決済中止要求送信ステップと、前記決済装置が、前記決済装置に記憶されている前記決済に係る決済識別情報を削除する第2の決済識別情報削除ステップと、前記通信端末が、前記決済識別情報送信ステップで送信された決済識別情報を削除する第3の決済識別情報削除ステップと、を行う。
【0010】
このように、決済に至るまでの行程で決済が中止されたときは、生成された決済識別情報は決済装置および通信端末の双方で削除されるため、より安全性および信頼性を高めることができる。
【0011】
また、本発明に係る決済方法は、前記通信端末は、第1の通信端末および第2の通信端末を含み、前記第1の通信端末は、前記決済識別情報送信ステップで送信された決済識別情報を表示し、前記第2の通信端末は、前記決済要求送信ステップを実行する。この場合、第1の通信端末はユーザが所有し、第2の通信端末は店舗が所有するといった様々な形態に適応することができる。
【0012】
また、本発明に係る決済システムは、請求項1〜4のいずれか一項記載の決済方法における前記決済装置と、請求項1〜4のいずれか一項記載の決済方法における前記通信端末と、から構成されている。
【0013】
また、本発明に係る装置は、請求項1〜4のいずれか一項記載の決済方法における前記決済装置を構成する。
【0014】
さらに、本発明に係る端末は、請求項1〜4のいずれか一項記載の決済方法における前記通信端末を構成する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る決済方法および決済システムの実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る一実施形態の決済システムを示す構成図である。同図に示すように、本実施形態の決済システムは、料金支払いを行う者が所持している携帯電話等の移動通信端末101と、移動通信端末101が通信を行う移動通信網102と、料金を請求するために各種販売店に設置された決済端末103と、移動通信端末101に対する料金請求の認証処理を行う決済管理装置104とから構成されている。また、移動通信端末101と決済管理装置104は移動通信網102によって相互に接続され、決済端末103と決済管理装置104は通信網105によって相互に接続されている。
【0017】
なお、移動通信端末101および決済端末103は特許請求の範囲の通信端末に該当し、決済管理装置は決済装置に該当する。また、移動通信端末101は第1の通信端末に該当し、決済端末103は第2の通信端末に該当する。
【0018】
決済管理装置104は、移動通信端末101からの要求に応じて、ランダムに決済識別情報を生成する手段(図示せず)を有している。決済識別情報は、数字、アルファベット若しくは記号等またはこれらの組み合わせによって構成された任意の文字列であり、各決済を一義的に識別するための情報である。
【0019】
次に、本実施形態の決済システムによる料金決済手順(決済方法)について、図2〜図4を参照して説明する。図2〜図4は、図1に示す決済システムによる料金決済手順を示すシーケンス図である。
【0020】
移動通信端末101の使用者(料金支払いをする者)は、使用者の認証を行うために、移動通信端末101に暗証番号を入力する(ステップS201)。移動通信端末101は、暗証番号が正しければ(ステップS202でOK)、決済管理装置104に決済識別情報生成要求を送信する。一方、暗証番号が正しくない場合は(ステップS202でNG)、処理を終了する。決済管理装置104は、移動通信端末101から送信された決済識別情報生成要求を受信すると、その都度、決済識別情報をランダムに生成し(ステップS203)、当該決済識別情報を内部データベース(図示せず)に記憶した後、応答として移動通信端末101に決済識別情報を送信する。当該応答を受信した移動通信端末101は、決済識別情報を表示部に表示する(ステップS204)。
【0021】
続いて、移動通信端末101の使用者は、移動通信端末101の表示部に表示された決済識別情報を決済端末103に入力する(ステップS205)。決済端末103は、決済識別情報および支払い金額等を含む決済要求を決済管理装置104に送信する(ステップS206)。決済管理装置104は、受信した決済要求に含まれている決済識別情報を、内部データベースに記憶している決済識別情報の中から検索および照合し(ステップS207)、一致する決済識別情報が存在する場合は決済要求を正当とみなし、支払い金額や支払い先等を含む決済情報を移動通信端末101に送信する(ステップS208)。
【0022】
決済完了要求を受信した移動通信端末101は、支払い金額および決済を行って良いかの確認を促す確認画面を表示する(ステップS209)。移動通信端末101の使用者が決済実行の指示を行うと(ステップS210)、移動通信端末101は決済実行指示(OK)を決済管理装置104に送信する。決済実行指示(OK)を受信した決済管理装置104は、決済を実行した後、当該決済に係る決済識別情報を内部データベースから削除し、決済応答を決済端末103に送信すると共に、移動通信端末101の使用者に対する請求情報に当該決済によって発生した請求額等の情報を追加する(ステップS211)。
【0023】
決済応答を受信した決済端末103において、移動通信端末101の使用者の確認が得られないか、移動通信端末101の使用者により拒否された場合は、決済完了応答に「NG」を設定して決済管理装置104に返信する。当該NGの決済完了応答を受信した決済端末103は、画面に決済中止を表示し処理を終了する。
【0024】
なお、図3に示すように、決済管理装置104は、決済識別情報生成要求に対する応答としての決済識別情報を移動通信端末101に送信して所定時間以上経過しても決済端末103から決済要求を得られない場合、ステップS203で生成した決済識別情報を無効とし、移動通信端末101に決済中止要求を送信する(ステップS301)。当該決済中止要求を受信した移動通信端末101は、表示中の決済識別情報を消去し(ステップS302)、決済中止応答を決済管理装置104に送信する(ステップS303)。決済管理装置104は、移動通信端末101から決済中止応答を受け取ると、該当する決済識別情報を内部データベースから削除する(ステップS304)。
【0025】
また、図4に示すように、決済管理装置104は、決済情報を移動通信端末101に送信して所定時間以上経過しても移動通信端末101から決済実行指示を得られない場合、その決済識別情報を無効と判断し、移動通信端末101および決済端末103に決済中止要求を送信する(ステップS401)。決済中止要求を受信した移動通信端末101は、表示中の決済識別情報を消去し(ステップS402)、決済中止応答を決済管理装置104に送信する(ステップS403)。また、決済中止要求を受信した決済端末103も、その決済識別情報を削除して(ステップS404)、決済中止応答を決済管理装置104に送信する(ステップS405)。決済管理装置104は、移動通信端末101および決済端末103から決済中止応答を受け取ると、該当する決済識別情報を内部データベースから削除する(S406)。
【0026】
以上説明したように、本実施形態の決済方法および決済システムでは、決済管理装置104が移動通信端末101からの要求に応じて決済識別情報をその都度生成して、当該決済識別情報を移動通信端末101に送信し、決済識別情報および支払い金額等を含む決済要求を決済端末103から受信した決済管理装置104が決済要求に含まれている決済識別情報を照合した結果、当該決済識別情報が内部データベースに登録されており、かつ、移動通信端末101から所定時間内に決済実行指示(OK)を受け取れば、決済管理装置104は決済を行う。したがって、従来のようにクレジットカード番号等の重要な情報を公開することなく、安全性および信頼性の高い決済を行うことができる。
【0027】
なお、移動通信端末101の表示部に表示する決済識別情報をバーコードとし、移動通信端末101の表示部に表示したバーコードを決済端末103に備え付けられたバーコードリーダで読み取るようにすれば、決済識別情報をテンキー等を操作して入力する場合と比較して入力に要する手間を省くことができ、迅速かつ入力誤りのない決済が可能となる。
【0028】
また、決済管理装置104において、移動通信端末101から決済実行指示(OK)を受け取って決済を行った結果を移動通信端末101に対して電子メールで送信すれば、移動通信端末101の使用者は、当該電子メールによって決済内容を確認したり、決済履歴を管理したりすることができるため利便性が向上する。また、移動通信端末101の使用者の認証方式は、ステップS202のように暗証番号を用いたものに限らず、指紋や声紋等を認識することによって行う、いわゆるバイオメトリクス認証方式であっても良い。
【0029】
さらに、本実施形態では、移動通信端末101と決済端末103とが別体として設けられているが、これらを一体として構成し、当該端末(移動通信端末101と決済端末103を一体とした端末)と決済管理装置104と通信によって上記作用および効果を実現しても良い。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る決済方法および決済システムによれば、安全性および信頼性の高い決済を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の決済システムを示す構成図
【図2】図1に示す決済システムによる料金決済手順を示すシーケンス図
【図3】図1に示す決済システムによる料金決済手順を示すシーケンス図
【図4】図1に示す決済システムによる料金決済手順を示すシーケンス図
【符号の説明】
101 移動通信端末
102 移動通信網
103 決済端末
104 決済管理装置
105 通信網
【発明の属する技術分野】
本発明は、通信システムを利用した決済方法および決済システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
物品やサービスを購入した際の現金によらない決済手段として、一般にはクレジットカードが用いられている。クレジットカードによる決済は、料金の支払いを行う者のクレジットカードに磁気情報として記録されたカード番号等を、店舗に設置されたカードリーダで読み取り、クレジットカード会社の決済センターに信用情報を問い合わせることによって行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、クレジットカード決済時における本人確認の方法は、カード所持者によるサインを確認する方法しかないため、紛失や盗難等によって不正に使用される場合がある。また、クレジットカードの磁気情報を不正に読み取って、クレジットカードを偽造するといった犯罪行為も一部の者によって行われている。このように、クレジットカードによる料金決済は信頼性が低く、安心して使用できるものではなくなってきている。
【0004】
本発明は、上記従来の事情に鑑みてなされたものであって、安全性および信頼性の高い決済が可能な決済方法および決済システムを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る決済方法は、決済機能を備えた決済装置と、当該決済装置と通信可能な通信端末と、を備える通信システムを利用した決済方法であって、前記通信端末が、各決済を一義的に識別するための決済識別情報の生成を前記決済装置に対して要求する決済番号生成要求ステップと、前記決済装置が、前記要求に応じてランダムに決済識別情報を生成し記憶する決済識別情報生成ステップと、前記決済装置が、前記生成された決済識別情報を前記通信端末に送信する決済識別情報送信ステップと、前記通信端末が、前記決済識別情報および支払い金額を含む決済要求を前記決済装置に送信する決済要求送信ステップと、前記決済装置が、前記決済要求に含まれている決済識別情報を前記決済装置に記憶されている決済装置情報の中から照合する決済識別情報照合ステップと、決済識別情報照合ステップで一致する決済識別情報があった場合に、前記決済装置が、支払い金額および支払い先を含む決済情報を前記通信端末に送信する決済情報送信ステップと、前記決済装置が、前記決済情報が示す決済の実行を前記通信端末から指示されると、当該決済を実行する決済実行ステップと、前記決済装置が、前記決済実行ステップで決済が完了した後、前記決済装置に記憶されている前記決済に係る決済識別情報を削除する第1の決済識別情報削除ステップと、を有する。
【0006】
このように、決済装置が通信端末からの要求に応じて決済識別情報をその都度生成して通信端末に送信し、通信端末から送信された決済要求に含まれている決済識別情報と、通信端末に送信した決済識別情報とが合致する場合に決済を行い、かつ、決済後、当該決済に利用された決済識別情報は削除されるため、安全性および信頼性の高い決済を行うことができる。
【0007】
また、本発明に係る決済方法は、前記決済装置が、前記決済識別情報送信ステップで決済識別情報を前記通信端末に送信した後、所定時間以上経過しても前記通信端末から前記決済要求が送信されないとき、当該決済方法は、前記決済識別情報送信ステップの後、前記決済装置が、決済の中止を要求する決済中止要求を前記通信端末に送信する決済中止要求送信ステップと、前記決済装置が、前記決済装置に記憶されている前記決済に係る決済識別情報を削除する第2の決済識別情報削除ステップと、前記通信端末が、前記決済識別情報送信ステップで送信された決済識別情報を削除する第3の決済識別情報削除ステップと、を行う。
【0008】
このように、決済に至るまでの行程で決済が中止されたときは、生成された決済識別情報は決済装置および通信端末の双方で削除されるため、より安全性および信頼性を高めることができる。
【0009】
また、本発明に係る決済方法は、前記決済装置が、前記決済情報送信ステップで決済情報を前記通信端末に送信した後、所定時間以上経過しても前記通信端末から決済の実行が指示されないとき、当該決済方法は、前記決済情報送信ステップの後、前記決済装置が、前記決済の中止を要求する決済中止要求を前記通信端末に送信する決済中止要求送信ステップと、前記決済装置が、前記決済装置に記憶されている前記決済に係る決済識別情報を削除する第2の決済識別情報削除ステップと、前記通信端末が、前記決済識別情報送信ステップで送信された決済識別情報を削除する第3の決済識別情報削除ステップと、を行う。
【0010】
このように、決済に至るまでの行程で決済が中止されたときは、生成された決済識別情報は決済装置および通信端末の双方で削除されるため、より安全性および信頼性を高めることができる。
【0011】
また、本発明に係る決済方法は、前記通信端末は、第1の通信端末および第2の通信端末を含み、前記第1の通信端末は、前記決済識別情報送信ステップで送信された決済識別情報を表示し、前記第2の通信端末は、前記決済要求送信ステップを実行する。この場合、第1の通信端末はユーザが所有し、第2の通信端末は店舗が所有するといった様々な形態に適応することができる。
【0012】
また、本発明に係る決済システムは、請求項1〜4のいずれか一項記載の決済方法における前記決済装置と、請求項1〜4のいずれか一項記載の決済方法における前記通信端末と、から構成されている。
【0013】
また、本発明に係る装置は、請求項1〜4のいずれか一項記載の決済方法における前記決済装置を構成する。
【0014】
さらに、本発明に係る端末は、請求項1〜4のいずれか一項記載の決済方法における前記通信端末を構成する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る決済方法および決済システムの実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明に係る一実施形態の決済システムを示す構成図である。同図に示すように、本実施形態の決済システムは、料金支払いを行う者が所持している携帯電話等の移動通信端末101と、移動通信端末101が通信を行う移動通信網102と、料金を請求するために各種販売店に設置された決済端末103と、移動通信端末101に対する料金請求の認証処理を行う決済管理装置104とから構成されている。また、移動通信端末101と決済管理装置104は移動通信網102によって相互に接続され、決済端末103と決済管理装置104は通信網105によって相互に接続されている。
【0017】
なお、移動通信端末101および決済端末103は特許請求の範囲の通信端末に該当し、決済管理装置は決済装置に該当する。また、移動通信端末101は第1の通信端末に該当し、決済端末103は第2の通信端末に該当する。
【0018】
決済管理装置104は、移動通信端末101からの要求に応じて、ランダムに決済識別情報を生成する手段(図示せず)を有している。決済識別情報は、数字、アルファベット若しくは記号等またはこれらの組み合わせによって構成された任意の文字列であり、各決済を一義的に識別するための情報である。
【0019】
次に、本実施形態の決済システムによる料金決済手順(決済方法)について、図2〜図4を参照して説明する。図2〜図4は、図1に示す決済システムによる料金決済手順を示すシーケンス図である。
【0020】
移動通信端末101の使用者(料金支払いをする者)は、使用者の認証を行うために、移動通信端末101に暗証番号を入力する(ステップS201)。移動通信端末101は、暗証番号が正しければ(ステップS202でOK)、決済管理装置104に決済識別情報生成要求を送信する。一方、暗証番号が正しくない場合は(ステップS202でNG)、処理を終了する。決済管理装置104は、移動通信端末101から送信された決済識別情報生成要求を受信すると、その都度、決済識別情報をランダムに生成し(ステップS203)、当該決済識別情報を内部データベース(図示せず)に記憶した後、応答として移動通信端末101に決済識別情報を送信する。当該応答を受信した移動通信端末101は、決済識別情報を表示部に表示する(ステップS204)。
【0021】
続いて、移動通信端末101の使用者は、移動通信端末101の表示部に表示された決済識別情報を決済端末103に入力する(ステップS205)。決済端末103は、決済識別情報および支払い金額等を含む決済要求を決済管理装置104に送信する(ステップS206)。決済管理装置104は、受信した決済要求に含まれている決済識別情報を、内部データベースに記憶している決済識別情報の中から検索および照合し(ステップS207)、一致する決済識別情報が存在する場合は決済要求を正当とみなし、支払い金額や支払い先等を含む決済情報を移動通信端末101に送信する(ステップS208)。
【0022】
決済完了要求を受信した移動通信端末101は、支払い金額および決済を行って良いかの確認を促す確認画面を表示する(ステップS209)。移動通信端末101の使用者が決済実行の指示を行うと(ステップS210)、移動通信端末101は決済実行指示(OK)を決済管理装置104に送信する。決済実行指示(OK)を受信した決済管理装置104は、決済を実行した後、当該決済に係る決済識別情報を内部データベースから削除し、決済応答を決済端末103に送信すると共に、移動通信端末101の使用者に対する請求情報に当該決済によって発生した請求額等の情報を追加する(ステップS211)。
【0023】
決済応答を受信した決済端末103において、移動通信端末101の使用者の確認が得られないか、移動通信端末101の使用者により拒否された場合は、決済完了応答に「NG」を設定して決済管理装置104に返信する。当該NGの決済完了応答を受信した決済端末103は、画面に決済中止を表示し処理を終了する。
【0024】
なお、図3に示すように、決済管理装置104は、決済識別情報生成要求に対する応答としての決済識別情報を移動通信端末101に送信して所定時間以上経過しても決済端末103から決済要求を得られない場合、ステップS203で生成した決済識別情報を無効とし、移動通信端末101に決済中止要求を送信する(ステップS301)。当該決済中止要求を受信した移動通信端末101は、表示中の決済識別情報を消去し(ステップS302)、決済中止応答を決済管理装置104に送信する(ステップS303)。決済管理装置104は、移動通信端末101から決済中止応答を受け取ると、該当する決済識別情報を内部データベースから削除する(ステップS304)。
【0025】
また、図4に示すように、決済管理装置104は、決済情報を移動通信端末101に送信して所定時間以上経過しても移動通信端末101から決済実行指示を得られない場合、その決済識別情報を無効と判断し、移動通信端末101および決済端末103に決済中止要求を送信する(ステップS401)。決済中止要求を受信した移動通信端末101は、表示中の決済識別情報を消去し(ステップS402)、決済中止応答を決済管理装置104に送信する(ステップS403)。また、決済中止要求を受信した決済端末103も、その決済識別情報を削除して(ステップS404)、決済中止応答を決済管理装置104に送信する(ステップS405)。決済管理装置104は、移動通信端末101および決済端末103から決済中止応答を受け取ると、該当する決済識別情報を内部データベースから削除する(S406)。
【0026】
以上説明したように、本実施形態の決済方法および決済システムでは、決済管理装置104が移動通信端末101からの要求に応じて決済識別情報をその都度生成して、当該決済識別情報を移動通信端末101に送信し、決済識別情報および支払い金額等を含む決済要求を決済端末103から受信した決済管理装置104が決済要求に含まれている決済識別情報を照合した結果、当該決済識別情報が内部データベースに登録されており、かつ、移動通信端末101から所定時間内に決済実行指示(OK)を受け取れば、決済管理装置104は決済を行う。したがって、従来のようにクレジットカード番号等の重要な情報を公開することなく、安全性および信頼性の高い決済を行うことができる。
【0027】
なお、移動通信端末101の表示部に表示する決済識別情報をバーコードとし、移動通信端末101の表示部に表示したバーコードを決済端末103に備え付けられたバーコードリーダで読み取るようにすれば、決済識別情報をテンキー等を操作して入力する場合と比較して入力に要する手間を省くことができ、迅速かつ入力誤りのない決済が可能となる。
【0028】
また、決済管理装置104において、移動通信端末101から決済実行指示(OK)を受け取って決済を行った結果を移動通信端末101に対して電子メールで送信すれば、移動通信端末101の使用者は、当該電子メールによって決済内容を確認したり、決済履歴を管理したりすることができるため利便性が向上する。また、移動通信端末101の使用者の認証方式は、ステップS202のように暗証番号を用いたものに限らず、指紋や声紋等を認識することによって行う、いわゆるバイオメトリクス認証方式であっても良い。
【0029】
さらに、本実施形態では、移動通信端末101と決済端末103とが別体として設けられているが、これらを一体として構成し、当該端末(移動通信端末101と決済端末103を一体とした端末)と決済管理装置104と通信によって上記作用および効果を実現しても良い。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る決済方法および決済システムによれば、安全性および信頼性の高い決済を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態の決済システムを示す構成図
【図2】図1に示す決済システムによる料金決済手順を示すシーケンス図
【図3】図1に示す決済システムによる料金決済手順を示すシーケンス図
【図4】図1に示す決済システムによる料金決済手順を示すシーケンス図
【符号の説明】
101 移動通信端末
102 移動通信網
103 決済端末
104 決済管理装置
105 通信網
Claims (7)
- 決済機能を備えた決済装置と、当該決済装置と通信可能な通信端末と、を備える通信システムを利用した決済方法であって、
前記通信端末が、各決済を一義的に識別するための決済識別情報の生成を前記決済装置に対して要求する決済番号生成要求ステップと、
前記決済装置が、前記要求に応じてランダムに決済識別情報を生成し記憶する決済識別情報生成ステップと、
前記決済装置が、前記生成された決済識別情報を前記通信端末に送信する決済識別情報送信ステップと、
前記通信端末が、前記決済識別情報および支払い金額を含む決済要求を前記決済装置に送信する決済要求送信ステップと、
前記決済装置が、前記決済要求に含まれている決済識別情報を前記決済装置に記憶されている決済装置情報の中から照合する決済識別情報照合ステップと、
決済識別情報照合ステップで一致する決済識別情報があった場合に、前記決済装置が、支払い金額および支払い先を含む決済情報を前記通信端末に送信する決済情報送信ステップと、
前記決済装置が、前記決済情報が示す決済の実行を前記通信端末から指示されると、当該決済を実行する決済実行ステップと、
前記決済装置が、前記決済実行ステップで決済が完了した後、前記決済装置に記憶されている前記決済に係る決済識別情報を削除する第1の決済識別情報削除ステップと、
を有することを特徴とする決済方法。 - 前記決済装置が、前記決済識別情報送信ステップで決済識別情報を前記通信端末に送信した後、所定時間以上経過しても前記通信端末から前記決済要求が送信されないとき、
当該決済方法は、
前記決済識別情報送信ステップの後、
前記決済装置が、決済の中止を要求する決済中止要求を前記通信端末に送信する決済中止要求送信ステップと、
前記決済装置が、前記決済装置に記憶されている前記決済に係る決済識別情報を削除する第2の決済識別情報削除ステップと、
前記通信端末が、前記決済識別情報送信ステップで送信された決済識別情報を削除する第3の決済識別情報削除ステップと、
を行うことを特徴とする請求項1記載の決済方法。 - 前記決済装置が、前記決済情報送信ステップで決済情報を前記通信端末に送信した後、所定時間以上経過しても前記通信端末から決済の実行が指示されないとき、
当該決済方法は、
前記決済情報送信ステップの後、
前記決済装置が、前記決済の中止を要求する決済中止要求を前記通信端末に送信する決済中止要求送信ステップと、
前記決済装置が、前記決済装置に記憶されている前記決済に係る決済識別情報を削除する第2の決済識別情報削除ステップと、
前記通信端末が、前記決済識別情報送信ステップで送信された決済識別情報を削除する第3の決済識別情報削除ステップと、
を行うことを特徴とする請求項1記載の決済方法。 - 前記通信端末は、第1の通信端末および第2の通信端末を含み、
前記第1の通信端末は、前記決済識別情報送信ステップで送信された決済識別情報を表示し、
前記第2の通信端末は、前記決済要求送信ステップを実行することを特徴とする請求項1、2または3記載の決済方法。 - 請求項1〜4のいずれか一項記載の決済方法における前記決済装置と、請求項1〜4のいずれか一項記載の決済方法における前記通信端末と、から構成されたことを特徴とする決済システム。
- 請求項1〜4のいずれか一項記載の決済方法における前記決済装置を構成する装置。
- 請求項1〜4のいずれか一項記載の決済方法における前記通信端末を構成する端末。
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