JP5518422B2 - 双方向案内ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、例えば家具やシステムキッチンにおける引き出し等の可動部材をキャビネット等の固定部材に対して支承する案内ユニットに係り、特に、前記可動部材を二方向から固定部材に対して収納可能とする双方向案内ユニットに関する。
特開2006−43189には、引き出しをキャビネットの正面側からも背面側からも利用することが可能な双方向引き出し構造が開示されている。このような引き出し構造は室内に壁から離れて設けられたキャビネットに適用され、キャビネットの正面側、背面側の双方から同一の引き出しを利用可能とするものである。例えば、作業者がキャビネットの正面側又は背面側のいずれに位置していても、引き出し内の収納物を素早く取り出すことが可能である他、キャビネットを挟んで二人の作業者が同じ作業をする場合等に便利な構造となっている。
一方、特許第3933684号には、キャビネットに対する引き出しの進退を案内するスライドレールユニットが開示されている。このスライドレールユニットにおいては、キャビネットに対する引き出しの収納を補助し、且つ、キャビネットに対する引き出しの半開状態を解消するための付勢手段が設けられている。この付勢手段は、引き出しがキャビネットに対する収納位置の近傍まで押し込まれた際に当該引き出しと係合し、弾性部材の付勢力を用いて前記引き出しを収納静止位置まで積極的に引き込むように構成されている。また、前記弾性部材は引き出しを開いた際に伸展状態に設定され、引き出しをキャビネットに押し込む際に当該引き出しと係合して前記伸展状態が解消され、自らの弾性力によって引き出しを収納静止位置に引き込むようになっている。
特開2006−43189 特許第3933684号
しかし、特許第3933684号に開示されたスライドレールユニットは、例えば引き出しをキャビネットの正面側から引き出す場合のみを想定して構成されており、この文献における前記付勢手段を特開2006−43189に開示されるような双方向引き出し構造への適用は困難であった。すなわち、前記付勢手段は引き出しがキャビネット内の収納静止位置の近傍まで押し込まれた際に当該引き出しと係合し、伸展状態にあった弾性部材の弾性力を利用して引き出しを収納位置へ引き込むので、引き出しが収納静止位置に収納された状態では前記付勢手段が引き出しと係合した状態にあり、キャビネットの正面側から収納された引き出しを当該キャビネットの背面側から引き出すことが困難であつた。
本発明はこのような課題に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、可動部材を固定部材に対して相反する二方向から引き出すことが可能であると共に、いずれの方向から移動部材を収納位置に戻した場合であっても、かかる引き出しを収納位置に確実に引き込むことが可能な双方向案内ユニットを提供することにある。
すなわち、本発明の双方向案内ユニットは、固定部材と、この固定部材に収納されると共に、収納静止位置から第一方向及びこれと反対の第二方向のいずれの方向へも引き出し自在な可動部材と、前記第一方向から前記収納静止位置に戻される可動部材と当該収納静止位置の近傍において係合し、前記収納静止位置に向けて可動部材を付勢する一方、前記可動部材が収納静止位置を通過して第二方向へ移動する際には当該可動部材との係合状態を解除する第一引込み手段と、を備えている。
このように構成された本発明の双方向案内ユニットでは、前記第一引込み部材が前記第一方向から収納静止位置に戻る可動部材と係合し、かかる可動部材を収納静止位置に向けて付勢する一方、前記可動部材か収納静止位置を通過して第二方向へ移動すると、前記第一引込み手段と可動部材との係合状態が解除される。このため、前記可動部材を第一方向から収納静止位置に設定した後、当該可動部材を直ちに第二方向へ向けて移動させることが可能となる。
また、前記第一引込み手段と同じ構成を前記第二方向に関しても設けることにより、収納静止位置に向けた移動部材の収納を第一方向及び第二方向の双方向から確実に行うことができ、しかも収納静止位置を超えて移動部材を反対側の第二方向又は第一方向へ移動させることも可能となる。
本発明の双方向案内ユニットの実施形態の一例を示す斜視図である。 図1に示す双方向案内ユニットの正面図である。 実施形態に係る双方向案内ユニットに使用したスライド部材を示す斜視図である。 図3に示したスライド部材の内部構造を示す分解斜視図である。 テーブルプレートをベースプレートからA方向へ引き出した状態を示す平面図である。 テーブルプレートをベースプレートからA方向へ引き出した状態を示す底面図である。 実施形態に係る双方向案内ユニットに使用した引き込み部材を示す斜視図である。 図7に示す引き込み部材を構成するカム部材を示す斜視図である。 テーブルプレートを収納静止位置に戻す際のカム部材と保持ピンとの位置関係を示す説明図である。 テーブルプレートを収納静止位置から移動させる際のカム部材と保持ピンとの位置関係を示す説明図である。
以下、添付図面を用いて本発明の双方向案内ユニットを詳細に説明する。
図1及び図2は本発明を適用した双方向案内ユニットの実施形態の一例を示すものである。この双方向案内ユニット1は、固定部材としてのベースプレート2と、移動部材としてのテーブルプレート3と、前記ベースプレート2に対してテーブルプレート3を移動自在に支承する一対のスライド部材5とを備えている。各スライド部材5はベースプレート2の幅方向(図2の紙面左右方向)の端部とテーブルプレート3の幅方向の端部に挟まれるようにして固定されており、テーブルプレート3はベースプレート2との間に一定の隙間を保ってその上を自在に移動することが可能となっている。このような双方向案内ユニットは、例えば、前記ベースプレート2を家具本体に、前記テーブルプレート3を引き出しに固定して使用される。
図1は前記テーブルプレート3が収納静止位置に設定された状態、すなわちテーブルプレート3とベースプレート2とが完全に重なった状態を示しており、テーブルプレート3はこの状態から図1に示す矢線A方向又はB方向のいずれにも引き出すことが可能となっている。従って、この双方向案内ユニット1を利用すれば、引き出しを家具本体の正面側及び背面側のいずれの方向にも引き出すことが可能となる。尚、前記A方向及びB方向は本発明の第一方向及び第二方向とそれぞれ対応している。
また、前記ベースプレート2とテーブルプレート3との間には、前記テーブルプレート3を収納静止位置に設定する際に、かかるテーブルプレート3の収納を補助する引込み部材6が複数設けられている。これら引込み部材6は、A方向へ引き出されたテーブルプレート3を収納静止位置に戻す際に機能する第一引込み部材6aと、B方向へ引き出されたテーブルプレート3を収納静止位置に戻す際に機能する第二引込み部材6bとから構成されている。この実施形態では前記第一引込み部材6a、第二引込み部材6bはそれぞれ2個ずつが設けられている。これら引込み部材6の詳細については後述する。
図3は前記ベースプレート2に対してテーブルプレート3の移動を支えるスライド部材5を示す斜視図である。このスライド部材5は、前記ベースプレート2に固定されるアウタレール50と、前記テーブルプレート3に固定されるインナレール51と、これらアウタレール50及びインナレール51に対して多数のボールを介して組つけられた中間レール52とから構成されている。前記アウタレール50、インナレール51及び中間レール52は略同一の長さに形成されている。前記中間レール52はアウタレール50と完全に重なった位置が前記テーブルプレート3の収納静止位置に対応しており、その位置からアウタレール50に対してA方向及びB方向のいずれの方向へも自由に移動できるように構成されている。また、インナレール51は中間レール52と完全に重なった位置が前記テーブルプレート3の収納静止位置に対応しており、その位置からアウタレール50に対してA方向及びB方向のいずれの方向へも自由に移動できるように構成されている。
図4は前記中間レール52から前記インナレール51を取り外し、前記スライド部材5の内部構造を明確にした図である。前記アウタレール50は鋼板をロールフォーミング加工により精密成形したものであり、取付け部53の長手方向に沿って一対のボール転走部54を曲げ起こすことによりチャネル状に形成されている。インナレール51もアウタレール50と同じ形状に形成されているが、これらアウタレール50とインナレール51はチャネル溝を互いに向き合わせた状態で配置されており、アウタレール50とインナレール51とが向かい合って形成された空間に前記中間レール52が配置されている。
前記中間レール52はアウタレールと同様に鋼板から成形された一対のレール体から構成され、これらレール体を背面合わせに溶接して形成されている。各レール体は取付け部55の長手方向に沿って一対のボール転走部56を曲げ起こすことによりチャネル状に形成されている。中間レール52のボール転走部56の外側面とインナレール51のボール転走部54の内側面との間には多数のボール57が配列されており、これらボール57がボール転走部54,56を転走することにより、インナレール51が中間レール52に対して自在に移動することが可能となっている。また、アウタレール50と中間レール52との間にも同様に多数のボールが配列されており、これらボールの転走によって、中間レール52がアウタレール50に対して自在に移動することが可能となっている。尚、互いに隣接するボール同士の接触を防止し、且つ、ボール57を所定の間隔で一列に整列させるために、同一の転走部54,56を転走するボール57は合成樹脂製のボールケージ57aに配列されている。
このように中間レール52を介してアウタレール50とインナレール51を互いに移動自在に組み合わせているため、このスライド部材5ではインナレール51をアウタレール50に対して当該アウタレール50と僅かに重なる程度にまで引き出すことが可能であり、このようなスライド部材5を使用したこの実施形態の双方向案内ユニット1では、テーブルプレート3をベースプレート2から大きく引き出すことが可能となっている。
テーブルプレート3をベースプレート2から引き出す際に、中間レール52がアウタレール50に対して移動することなくインナレール51のみが移動するのを防止するため、前記スライド部材5にはアウタレール50に対する中間レール52の移動量と中間レール52に対するインナレール51の移動量を同期させる機構が設けられている。この機構はアウタレール50及びインナレール51対してその長手方向に沿って設けられたラックギヤ58と、前記中間レール52に対して回転自在に支承されると共に前記ラックギヤ58と噛み合うピニオンギヤ59とから構成されている。図4では、インナレール51に取りつけられるラックギヤ58及びこれに上から噛み合うピニオンギヤ59が表されているが、アウタレール50と中間レール52との間にも同様なラックギヤとピニオンギヤが配置されている。ただし、アウタレール50に固定されるラックギヤはその歯列を下側に向けて配置されており、ピニオンギヤは当該ラックギヤに対して下側から噛み合っている。また、インナレール51側のピニオンギヤ59とアウタレール50側のピニオンギヤは回転軸を共通にしており、図示のピニオンギヤ59が回転すると、中間レール52の裏側、すなわちアウタレール50に面して存在するピニオンギヤも同一方向へ回転するように構成されている。
このため、ベースプレート2に対してテーブルプレート3を移動させると、テーブルプレート3の移動距離の半分の距離だけインナレール51が中間レール52に対して、また、中間レール52がアウタレール50に対して移動し、常にインナレール51と中間レール52を連動させて移動させることが可能となっている。
尚、テーブルプレート3をベースプレート2に対してA方向及びB方向へ引き出すことが可能であれば、双方向案内ユニット1の用途等に応じ、前記スライド部材5としては公知の構成を任意に適用することが可能である。
この双方向案内ユニット1では、前記テーブルプレート3をベースプレート2に対して確実に収納し、且つ、その状態(図1に示される状態)を保持するため、前記ベースプレート2に対するテーブルプレート3の引き込みを補助する引込み部材6が設けられている。この引込み部材6はテーブルプレート3をベースプレート2上の収納静止位置に引き込む際に、かかる収納静止位置の僅かに手前側で作用し、弾性部材としての引っ張りばねの付勢力を用いてテーブルプレート3を収納静止位置に引き込むように構成されている。
図5及び図6は、前記テーブルプレート3を図1に示す収納静止位置からA方向へ引き出した状態を示す平面図及び底面図である。前記引込み部材6はピン誘導部材60及びカム部材61から構成されており、図5に示すようにベースプレート2の上面には前記ピン誘導部材60が、図6に示すようにテーブルプレート3の底面に前記カム部材61が固定されている。前記ピン誘導部材60及びカム部材61はベースプレート2とテーブルプレート3を重ねた状態において互いに向かい合うように4組配設されているが、両端に位置する2組のピン誘導部材60及びカム部材60はテーブルプレート3をA方向からベースプレート2上の収納静止位置に復帰させる第一引込み部材6aのものであり、中央に位置する2組のピン誘導部材60及びカム部材61はテーブルプレート3をB方向からベースプレート2上の収納静止位置に復帰させる第二引込み部材6bのものである。
尚、この実施形態では前記ピン誘導部材60をベースプレート2に固定し、前記カム部材61をテーブルプレート3に固定したが、これとは逆に、前記カム部材61をベースプレート2に固定し、前記ピン誘導部材60をテーブルプレート3に固定しても差し支えない。
また、図6に示されるように、テーブルプレート3の中央には当該テーブルプレート3の移動方向に沿ってラックギヤ30が設けられる一方、図5に示されるように、前記ベースプレート2の中央にはテーブルプレート3のラックギヤ30と噛み合うピニオンギヤ20が設けられている。このピニオンギヤ20はベースプレート2の裏面側に配置されたロータリダンパと連結されている。従って、テーブルプレート3の急激な運動は前記ロータリダンパによって減衰され、かかるテーブルプレート3の移動範囲のうち、ラックギヤ30とピニオンギヤ20が噛み合っている領域では当該テーブルプレート3がゆっくりと移動するようになっている。
図7に示すように、前記ベースプレート2に固定されたピン誘導部材60、及びテーブルプレート3に固定されたカム部材61は、互いに向かい合った状態で使用される。テーブルプレート3がベースプレート2から引き出された状態では、ピン誘導部材60とカム部材61は重なることなく離間しているが、テーブルプレート3が収納静止位置に接近すると、カム部材61が図中に示す矢線C方向からピン誘導部材60に重なっていくようになっている。そして、カム部材61とピン誘導部材60が一定距離だけ重なると、カム部材33がピン誘導部材60から突出した保持ピン62と係合し、ピン誘導部材に内蔵された弾性部材の引っ張り力(付勢力)が保持ピン62を介してカム部材61に伝達され、かかるカム部材61が固定されたテーブルプレート3を前記付勢力によってベースプレート2の収納静止位置に対して引き込むことができるようになっている。
前記ピン誘導部材60は前記カム部材61と係合する保持ピン62を有すると共に、かかる保持ピン62は矩形状に形成されたケース63に保持されている。前記ケース63の内部は保持ピン62の移動空間となっている。また、前記ケース63の正面プレート64には前記保持ピン62の移動を規制する誘導溝65が形成されており、保持ピン62はその先端が誘導溝65に挿入され、カム部材61に向けて突き出している。
前記保持ピン62には弾性部材としての引っ張りばね66の一端が固定されており、この引っ張りばね66の他端は前記ピン誘導部材60のケース63内に設けられたスタッド67に固定されている。このスタッド67は前記誘導溝65よりも前記テーブルプレートの引き込み方向の奥側に位置している。保持ピン62が誘導溝65のどの位置に設定されていても、前記引っ張りばね66は伸張された状態にあり、保持ピン62には引っ張りばね66の付勢力がテーブルプレート3の引き込み方向に向けて常に作用するように構成されている。
一方、前記誘導溝65は、引っ張りばね66の付勢力に抗して保持ピン62を係止するための係止凹部68と、この係止凹部68から連続すると共に前記テーブルプレート3の移動方向に沿って形成された引っ張りガイド部69とを有している。前記係止凹部68はテーブルプレート3をベースプレート2から引き出した際に前記保持ピン62が設定される待機位置であり、保持ピン62が係止凹部68に設定されているときに、前記引っ張りばね66は最も伸張した状態にある。従って、前記カム部材61の働きによって保持ピン62が待機位置である係止凹部68から抜け出すと、かかる保持ピン62は引っ張りばね66の付勢力によって前記引っ張りガイド部69を一気に移動して、かかる引っ張りガイド部69の終端にまで移動することになる。
また、前記スタッド67に近接した引っ張りガイド部69の端部には、前記カム部材61の移動に関係なく待機位置(係止凹部68)から離脱してしまった保持ピン62を該待機位置に再設定する際に利用する退避凹部70が形成されている。この退避凹部70は引っ張りガイド部69と斜めに交わるようにして形成されている。
次に、テーブルプレート3側に設けられた前記カム部材61について説明する。このカム部材61は合成樹脂製の板材に案内溝71を切り欠いて形成されている。図8は前記カム部材61に形成された案内溝71の形状を示す斜視図である。前記案内溝71はベースプレート2に対するテーブルプレート3の移動に応じて前記保持ピン62の設定位置を変更する所謂カム溝として構成されており、前記ピン誘導部材60から突き出した保持ピン62の先端が前記カム部材61の案内溝71に挿入されるようになっている。この案内溝71は、待機位置に設定された保持ピン62の先端を受け入れる導入部72と、受け入れた保持ピン62を前記待機位置から離脱させる作用部73と、この作用部73を通過した保持ピン62を係止しておくピン留置部74とを備えている。このピン留置部74はピン誘導部材60の引っ張りガイド部69と対向しており、保持ピン62はピン留置部74に係止された状態で前記引っ張りガイド部69を移動することが可能となっている。
また、このカム部材61には、前記ピン留置部74に係止された保持ピン62を案内溝71から離脱させるためのピン抜け溝75が設けられている。このピン抜け溝75は前記導入部72と反対側においてカム部材61の側面に開放されると共に前記ピン留置部74と連続して形成されており、前記引込み部材6の機能によってベースプレート2上の収納静止位置に間で引き込まれたテーブルプレート3が当該収納静止位置を超えて移動した場合に、前記保持ピン62をカム部材61の案内溝71から離脱させ、保持ピン62とカム部材61との係合状態を解除するようになっている。
図9は、前記引込み部材6の作用をベースプレート2に対するテーブルプレート3の移動位置の変化に応じて説明したものであり、前記カム部材61と保持ピン62の位置関係を示している。分図aはテーブルプレート3をベースプレート2から図6に示す矢線A方向へ引き出した状態を示している。この図9で示されているカム部材61は矢線A方向へ引き出されたテーブルプレート3を収納静止位置に引き戻す際に機能する第一引込み部材6aのカム部材である。分図aに示されるように、テーブルプレート3をベースプレート2から引き出した状態では、前記カム部材61は図6に示すようにベースプレート2に固定されたピン誘導部材60と重なっておらず、このときの保持ピン62の設定位置はピン誘導部材60の誘導溝65における係止凹部68である。この状態では引っ張りばね66が伸展した状態にある。
次に、ベースプレート2から引き出されていたテーブルプレート3を収納静止位置に押し戻していくと、カム部材61が前記A方向とは逆方向の矢線B方向へ移動することになり、かかるカム部材61とピン誘導部材60が徐々に重なっていくことになる。これにより、分図bに示すようにピン誘導部材60から突出した保持ピン62の先端はカム部材61の案内溝71に進入することになる。導入部72から案内溝71内に進入した保持ピン62は、カム部材61がC方向へ進行するにつれて作用部73と接触し、カム部材61の移動方向と直交する方向へ押圧される。そして、最終的には分図cに示すようにピン留置部74に設定される。
このようにして保持ピン62がカム部材61の作用部73との接触によってピン留置部74に設定されると、前記ピン誘導部材60では保持ピン62が係止凹部68から引っ張りガイド部69に設定されることになり、引っ張りばね66の付勢力が一気に解放されて、保持ピン62は引っ張りガイド部69に沿って移動することになる。このとき、前記保持ピン62はカム部材61のピン留置部74に設定されており、前記引っ張りばね66の付勢方向に関して保持ピン62とカム部材61が係合することから、カム部材61及びこれが固定されたテーブルプレート3には前記引っ張りばね66の付勢力が作用し、テーブルプレート3がベースプレート2上の収納静止位置へ引き戻されることになる。分図dはテーブルプレートが収納静止位置に設定された場合のカム部材と保持ピンとの位置関係を示している。
尚、収納静止位置に設定されたテーブルプレート3を再び矢線A方向へ引き出すと、保持ピン62は引っ張りばね66の付勢力に逆らいながら分図d〜aへと逆に移動し、ピン誘導部材60の係止凹溝68に再設定される。これにより、テーブルプレート3を収納静止位置から矢線A方向へ繰り返し引き出しても、テーブルプレート3を収納静止位置へ戻す際には常に引っ張りばね66の付勢力を利用することが可能となっている。
このようなピン誘導部材60及びカム部材61から構成される引込み部材6は、テーブルプレート3の矢線A方向への移動に対応した第一引込み部材6aの他、図5及び図6に示すように、テーブルプレート3の矢線B方向への移動に対応した第二引込み部材6bも配置されている。従って、矢線B方向へ引き出されていたテーブルプレート3を矢線A方向へ移動させて収納静止位置に戻す場合は、第二引込み部材6bを構成するピン誘導部材60及びカム部材61が図9に示す例と同様に機能し、テーブルプレート3を収納静止位置へ引き戻すことになる。
一方、この双方向案内ユニットでは、ベースプレート2から図5の矢線A方向へ引き出されていたテーブルプレート3を前述の如く収納静止位置に引き戻した後に、そのままテーブルプレート3を図5の矢線B方向へ引き出すことも可能となっている。この場合、矢線A方向へ移動していたテーブルプレート3を収納静止位置に引き戻す際に作用していた保持ピン62は、図9の分図dに示すように、テーブルプレート3及びカム部材61の前記B方向への移動に伴い、ピン抜け溝75を通過してカム部材61から抜け出すようになっている。すなわち、テーブルプレート3が収納静止位置を通過すると、前記保持ピン62とカム部材61の係合状態が解除されるようになっている。
図10は、収納静止位置Sに設定されているテーブルプレート3をB方向へ引き出す場合のカム部材61と保持ピン62との位置関係を示すものである。分図aに示すように、テーブルプレートが収納静止位置Sに設定されている状態において、第一引込み部材6aではピン誘導部材60の保持ピン62がカム部材61のピン留置部74に設定されており、また、第二引込み部材6bでもピン誘導部材60の保持ピン62がカム部材61のピン留置部74に設定されている。従って、テーブルプレート3に対しては、引込み部材6aに組み込まれた引っ張りばね66の付勢力がB方向へ作用する一方、引込み部材6bに組み込まれた引っ張りばね66の付勢力がA方向へ作用するので、テーブルプレート3はある程度の保持力を伴って収納静止位置Sに設定されることになる。
この状態からテーブルプレート3をB方向へ移動させると、分図bに示すように、第一引込み部材6aでは保持ピン62がピン抜け溝75を通過してカム部材61の案内溝71から抜け出し、カム部材61と保持ピン62の係合状態が解除され、テーブルプレート3のB方向への移動が可能となる。このとき、第二引込み部材6bでは、保持ピン62がカム部材61と係合した状態でB方向へ移動し、ピン誘導部材60では引っ張りばね66が伸展状態となる。
また、B方向へ引き出されたテーブルプレート3が再び収納静止位置Sに引き戻されると、第一引込み部材6aの保持ピン62はピン抜け溝75を通してカム部材61の案内溝71内に導入され、再びピン留置部74においてカム部材61と係合する。これにより、カム部材61と保持ピン62の位置関係は分図aの状態に復帰する。
以上説明してきたように、この実施形態に係る双方向案内ユニット1では、テーブルプレート3を収納静止位置に対して相反するA方向及びB方向のいずれにも自在に移動させることが可能である。また、テーブルプレート3を収納静止位置へ格納する際には、A方向及びB方向のいずれの方向から格納した場合であっても、テーブルプレート3に対して引込み部材6を係合させ、付勢力を伴って当該テーブルプレート3を確実に収納静止位置に設定することが可能である。
そして、テーブルプレート3を収納静止位置からA方向へ移動させる場合には、第二引込み部材6bとテーブルプレート3との係合状態が解除され、テーブルプレート3のA方向への移動が可能となる一方、テーブルプレート3を収納静止位置からB方向へ移動させる場合には、第一引込み部材6aとテーブルプレート3との係合状態が解除され、テーブルプレート3のB方向への移動が可能となる。
従って、このような双方向案内ユニットによれば、家具を壁際から離して設置した際に、引き出しを当該家具の正面側及び背面側の双方から利用することが可能となり、しかも、かかる引き出しの閉塞動作を付勢力の補助を伴って確実に行うことができる。
尚、前述した実施形態ではテーブルプレートをベースプレートに対して一対のスライド部材で支え、ベースプレートとテーブルプレートの間に第一引込み部材及び第二引込み部材を配置したが、これら引込み部材の配置場所はこの例に限定されるものではない。例えば、スライド部材のアウタレールとこれに対向するインナレールに対して前記ピン誘導部材及びカム部材を直接的に固定し、あるいは何らかの取付けプレートを介してアウタレールとこれに対向するインナレールに対して前記ピン誘導部材及びカム部材を間接的に固定し、スライド部材そのものが本発明の双方向案内ユニットを構成するようにしても差し支えない。
1…双方向案内ユニット、2…ベースプレート、3…テーブルプレート、6a…第一引込み部材、6b…第二引込み部材

Claims (4)

  1. 固定部材と、
    この固定部材に収納されると共に、収納静止位置から第一方向及びこれと反対の第二方向のいずれの方向へも引き出し自在な可動部材と、
    前記第一方向から前記収納静止位置に戻される可動部材と当該収納静止位置の近傍において係合し、前記収納静止位置に向けて可動部材を付勢する一方、前記可動部材が収納静止位置を通過して第二方向へ移動する際には当該可動部材との係合状態を解除する第一引込み手段と、を備え、
    前記第一引込み手段は、
    前記固定部材に設けられると共に、前記収納静止位置に向けて付勢された保持ピンを有し、当該付勢力に抗して前記保持ピンを前記収納静止位置から離れた待機位置に係止するピン誘導部材と、
    前記可動部材に設けられると共に、前記ピン誘導部材と重なるにつれて前記保持ピンをピン誘導部材の待機位置から離脱させ、離脱後の保持ピンに係合する一方、前記可動部材が収納静止位置を通過した際に前記保持ピンと分離するカム部材と、を備えたことを特徴とする双方向案内ユニット。
  2. 前記第二方向から収納静止位置に戻される可動部材と当該収納静止位置の近傍において係合し、前記収納静止位置に向けて可動部材を付勢する一方、前記可動部材が収納静止位置を通過して第一方向へ移動する際には当該可動部材との係合状態を解除する第二引込み手段を備え、
    前記第二引込み手段は、前記第一引込み手段と同じピン誘導部材及びカム部材を備えていることを特徴とする請求項1記載の双方向案内ユニット。
  3. 前記カム部材は、前記保持ピンの先端を受け入れる案内溝を備え、
    かかる案内溝は、前記可動部材の収納静止位置へ向けた移動に伴って前記待機位置に設定された保持ピンを受け入れる導入部と、受け入れた保持ピンを前記待機位置から離脱させる作用部と、この作用部を通過した保持ピンを係止するピン留置部とを備え、更に、
    前記カム部材は、前記ピン留置部と連続すると共に前記可動部材が収納静止位置を通過する際に前記保持ピンをカム部材から離脱させるピン抜け溝を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の双方向案内ユニット。
  4. 前記収納静止位置の近傍における第一方向及び第二方向への可動部材の運動を減衰するロータリダンパが設けられていることを特徴とする請求項2又は3記載の双方向案内ユニット。
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