JP5516157B2 - 動力伝達軸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、動力伝達軸装置に関する。
例えば、車両に搭載されるプロペラシャフトの連結部に用いられる動力伝達軸装置として、特許文献1に記載のものがある。この動力伝達軸装置は、図6に示しているように、雄スプライン81aを外周の一部に有している軸81と、この雄スプライン81aに嵌合している雌スプライン82aを内周の一部に有しているスリーブ82と、軸81の基部81bに取り付けられスリーブ82を径方向外側から覆っている筒状のカバー83と、このカバー83とスリーブ82との間の環状空間を密封しているゴム製シールリップを有したシール84とを備えている。この動力伝達軸装置では、軸81とスリーブ82とが、前記雄雌スプライン81a,82aによって、周方向に相対回転不能であるが、軸方向に相対移動可能となる。
この動力伝達軸装置がプロペラシャフトの連結部として用いられた場合は特に、例えば路面から飛来してくる飛来物(例えば、小石)がシール84に衝突し、シール84を破損させるおそれがある。このため、図7に示しているように、前記シール84を前記カバー(第1カバー)83と共に径方向外側から覆う筒状の第2カバー85を、スリーブ82に取り付ける構造が提案されている。
実開昭62−110628号公報(第6図参照)
図7の構成によれば、外部から飛来してくる飛来物が、シール84に衝突するのを防ぐことはできるが、第2カバー85の開口側(図7では右側)から、泥水や小さな土砂等の異物が入り、当該異物が、第2カバー85の内周面と第1カバー83の外周面との間の隙間を通って、シール84が設けられている内部に侵入するおそれがある。この場合、ゴム製シールリップを有したシール84によって、前記異物がスプライン部86に入り込むことは阻止されるが、当該異物がシール84の近傍に溜まり、やがて、この異物が原因となってシール84を損傷させたり、劣化させたりするおそれがある。
そこで、前記シール84(第1シール)の他に、第1カバー83の外周面と第2のカバーの内周面との間に、第1シール84と同様のゴム製シールリップを備えた第2シールを設ける構成(図示せず)が考えられる。
しかし、この構成では、軸81とスリーブ82とが軸方向に相対移動すると、第1シール84と第2シールとの間に形成される密閉された空間の容積が変化することとなり、当該空間が負圧になることがある。この場合、負圧に基づくポンプ作用によって、スプライン部86の潤滑剤が、スリーブ82と第1カバー83との間の環状空間に引き寄せられたり、シール84を越えて外側へ吸い出されたりするおそれがあり、これにより、スプライン部86の潤滑剤不足が発生するおそれがある。
そこで、本発明は、外部から内部へ異物が侵入するのを防ぐことができ、しかも、軸とスリーブとが軸方向に相対移動した際に、内部で負圧を発生させない動力伝達軸装置を提供することを目的とする。
本発明の動力伝達軸装置は、雄スプラインを外周の一部に有している軸と、前記雄スプラインに嵌合している雌スプラインを内周の一部に有し前記軸に対して相対回転不能でかつ軸方向に相対移動可能であるスリーブと、前記軸に取り付けられ前記スリーブを径方向外側から覆っている筒状の第1カバーと、前記スリーブに取り付けられ前記第1カバーを径方向外側から覆っている筒状の第2カバーと、前記第1カバーと前記スリーブとの間の環状空間を密封しているシールと、前記第1カバーの外周面と前記第2カバーの内周面との内の一方側に形成されている周方向に連続した溝に取り付けられ、かつ、当該第1カバーの外周面と当該第2カバーの内周面との内の他方側の面に対して摺動可能であるリングとを備え、前記リングと前記溝との間でラビリンスシールが構成され、前記リングは、周方向の一部が接離しているC形のリングであり、前記C形のリングは、前記溝に、軸方向に複数個設けられており、接離部の周方向の位置がそれぞれ異なって設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、第1カバーの外周面と第2カバーの内周面との間において、リングと溝とによってラビリンスシールが構成されるので、外部からシール側への異物の侵入を防ぐことができる。また、第1カバーの外周面と第2カバーの内周面との内の一方側に形成されている溝に取り付けられたリングは、当該第1カバーの外周面と当該第2カバーの内周面との内の他方側の面に対して、摺動可能であることから、第1カバーと第2カバーとの軸方向の相対移動、すなわち、軸とスリーブとの軸方向の相対移動を妨げることがない。
さらに、ラビリンスシールでは、リングと溝との間に形成される隙間を空気が通過可能となる。このため、軸とスリーブとが軸方向に相対移動した場合に、従来では発生する可能性があった内部の負圧が生じない。
つまり、本発明によれば、第1カバーと第2カバーとの間において、空気の通過は許容するが、泥水等の異物の通過を規制することができる。
また、前記リングは、周方向の一部が接離しているC形のリングであることから、溝へのリングの取り付けが容易となる。また、C形のリングでは、周方向の一部が接離しているため、この接離部を通じて泥水等の異物の通過が可能となるが、リングは軸方向に複数設けられており、しかも、それぞれの接離部の周方向の位置が異なっていることから、複数のリングによって、前記異物の通過を遮断することができる。
つまり、リングの取り付け性が向上すると同時に、異物の侵入を阻止する性能を確保することができる。
本発明によれば、第1カバーと第2カバーとの間において、空気の通過は許容するが、泥水等の異物の通過を規制することができるので、外部からの異物の侵入を防ぐことができ、また、軸とスリーブとが軸方向に相対移動した場合に、従来では発生する可能性があった内部の負圧が生じない。この結果、例えば、内部のスプラインの潤滑剤が、外部へ吸い出されるのを防ぐことが可能となる。
本発明の動力伝達軸装置の実施の一形態を示す縦断面図であり、上側半分を示している。 シール及びリングを説明する拡大断面図である。 リング及び溝を説明する断面図である。 溝に2つのリングを取り付けた場合の説明図である。 本発明の動力伝達軸装置の他の実施形態の一部を説明している拡大断面図である。 従来の動力伝達軸装置の縦断面図である。 従来の動力伝達軸装置の縦断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の動力伝達軸装置の実施の一形態を示す縦断面図であり、上側半分を示している。本発明の動力伝達軸装置は、例えば、車両のプロペラシャフトの連結部に適用することができる。
図1の動力伝達軸装置は、雄スプライン2を外周の一部に有している軸1と、この雄スプライン2に嵌合している雌スプライン7を内周の一部に有しているスリーブ6とを備えている。前記スプライン2,7によって、スリーブ6と軸1とは、相対回転不能であり、相互間でトルクの伝達が可能となり、さらに、スリーブ6と軸1とは、軸方向に相対移動可能であり、スリーブ6と軸1とを含む装置の全長が伸縮することができる。図1は、最も短縮した状態を示している。
前記軸1は、雄スプライン2が形成されている軸本体4と、この軸本体4よりも径が大きい基部3とを有している。基部3から軸本体4が軸方向(本実施形態では軸方向左側)に延びており、基部3と軸本体4とは一体である。
前記スリーブ6は、雌スプライン7が形成されている筒部8と、基部9とを有している。基部9から筒部8が軸方向(本実施形態では軸方向右側)に延びており、基部9と筒部8とは一体である。
また、図1において、この動力伝達軸装置は、スリーブ6の筒部8を径方向外側から覆っている直線筒状の第1カバー10と、この第1カバー10を径方向外側から覆っている直線筒状の第2カバー20とを備えている。軸1、スリーブ6、第1カバー10及び第2カバー20は、すべて横断面が円形であり、同心状に配置されている。
前記第1カバー10は、その一端部(図1では右側の基部10b)において、軸1の基部3に固定されている。第1カバー10と軸1の軸本体4との間には、当該第1カバー10の取り付け部(基部10b)側が閉塞された、環状の空間が形成されている。
前記第2カバー20は、その一端部(図1では左側の基部20b)において、スリーブ6の筒部8に取り付けられている。第2カバー20とスリーブ6の筒部8との間には、当該第2カバー20の取り付け部(基部20b)側が閉塞された、環状の空間が形成されている。
さらに、動力伝達軸装置は、第1カバー10とスリーブ6の筒部8との間の環状空間A1を密封しているシール31を備えている。図2は、シール31、及び、後述するリング41を説明する拡大断面図である。
前記シール31は、第1カバー10に固定されている本体部32と、この本体部32からスリーブ6の筒部8の外周面8aへと延びているシールリップ部33とを有している。シールリップ33は、例えばゴム製である。
図1と図2とにおいて、軸1とスリーブ6とが軸方向に相対移動すると、これに伴って、スリーブ6と、軸1に一体である第1カバー10とが軸方向に相対移動するが、この際、前記シールリップ33は、スリーブ6の筒部8の外周面8aに対して摺動する。
シール31は、第1カバー10の先部10aに取り付けられており、第1カバー10と筒部8との間に形成されている環状の空間A1を、当該先部10a側で密封している。つまり、図1において、シール31は、第1カバー10と共に、第2カバー20よりも径方向内側の空間を、内部側である環状の空間A1と、外部側である環状の空間A2とに仕切っている。なお、前記環状の空間A1は、第1カバー10とスリーブ6の筒部8との間に形成された空間であり、前記環状の空間A2は、第2カバー20の基部20b側とスリーブ6の筒部8の基部側との間に形成されている空間である。
そして、装置全体が伸縮した際に、そのストロークの全長にわたって、シール31は、第2カバー20により、径方向外側から覆われた状態にある。
また、図2に示しているように、第1カバー10の外周面11には、周方向に連続した溝13が形成されている。この溝13は、外周面11の全周にわたって連続して形成され環状の溝となっている。そして、この溝13に、リング41が取り付けられている。リング41は、円環状であるが、本実施形態では、溝13への取り付けを容易とするために、C形のリングからなる。
図3は、リング41及び溝13を説明する断面図である。リング41は、第1カバー10に形成されている溝13の軸方向両側にある側面14,15の間に設けられているが、当該第1カバー10には完全に位置固定されておらず、溝13内を軸方向について移動可能となっている。そして、リング41の外周面42は、第2カバー20の内周面21に対して密に接触した状態にある。つまり、リング41は、第2カバー20の内周面21に緊迫した状態にある。
このため、軸1とスリーブ6とが軸方向に相対移動すると、第1カバー10と第2カバー20との間においても、軸方向に相対移動するが、第1カバー10に形成されている溝13に嵌っているリング41は、当該溝13の側面14,15の一方に押され、第2カバー20の内周面21に対して摺動する。
そして、図3に示しているように、リング41は、溝13の幅寸法wよりも小さい軸方向厚みtを有しており(w>t)、さらに、リング41は、溝13の底面16との間に隙間g1を有して当該溝13の両側面14,15間に設けられている。
これらリング41と溝13とによって、第1カバー10の外周面11と第2カバー20の内周面21との間に、ラビリンスシール(ラビリンス構造)が構成される。このラビリンスシールによって、第2カバー20の先端20a(図1参照)の開口部側からシール31への異物の侵入を防ぐことができる。
また、溝13に取り付けられたリング41は、第2カバー20の内周面21に対して摺動可能であることから、第1カバー10と第2カバー20との軸方向の相対移動、すなわち、軸1とスリーブ6との軸方向の相対移動を妨げることがない。
さらにこのラビリンスシールでは、リング41の内周面43と、溝13の底面16との間に前記隙間g1が形成される共に、リング41の両側面44,45と溝13の両側面14,15との間に隙間g2,g3を形成することができ、これら隙間g1,g2,g3を空気が通過することができる。
したがって、このリンク41と溝13とによるラビリンスシールを第2のシールとすると、軸1とスリーブ6とが軸方向に相対移動した場合に、当該第2のシールと、前記シール31(第1シール)との間において、(従来では発生する可能性があった)内部の負圧が生じない。
この結果、図1において、例えば、雄スプライン2と雌スプライン7との嵌合部に存在している潤滑剤が、前記負圧によって、スリーブ6bの筒部8と第1カバー10との間の環状の空間A1に引き寄せられたり、さらに、潤滑剤が、シール31を越えて、第2カバー20の基部20b側に形成されている環状の空間A2へ吸い出されたりすることがなく、スプライン2,7の嵌合部の潤滑剤不足を防ぐことが可能となる。
以上のようなリング41及び溝13によるラビリンスシールによれば、第1カバー10と第2カバー20との間において、空気の通過は許容するが、泥水等の異物の通過を規制することができる。
なお、異物の侵入を防ぐために、前記隙間g1,g2,g3それぞれは、第1カバー10の外周面11と第2カバー20の内周面21との間に形成される隙間よりも小さくなるように設定するのが好ましい。
また、前記のとおり、軸1とスリーブ6とが軸方向に相対移動すると、第1カバー10に形成されている溝13に嵌っているリング41は、当該溝13の側面14,15の一方に押され、第2カバー20の内周面21に対して摺動する。この際、リング41の側面44,45の一方が、溝13の側面14,15の一方に接触した状態となるが、接触する両側面間では気密性は無く、空気の通過は可能である。また、両側面間の気密性を確実に損なわせるために、溝13の側面14,15と、リング41の側面44,45との内の、一方又は双方に、粗面加工が付されていてもよい。
図3の実施形態では、溝13に単一のリング41を設けた場合を説明したが、複数個のリング41が設けられていてもよい。図4は、複数個のリング41を設けた場合を示している。図4の実施形態では、二個のリング41が同じ溝13内に、軸方向に並べて設けられている。このように、リング41を複数個設ける場合、各リング41は、図4(a)に示しているように、周方向の一部が接離しているC形のリングであり、これらC形のリング41,41は、溝13嵌められた状態で、接離部(欠損部)46の周方向の位置が異なっている。つまり、図4(a)に示しているように、2つのリング41,41の接離部46,46は、180°離れるようにして、当該リング41,41が溝に取り付けられる。
図4の構成によれば、C形のリング41とすることで、周方向の一部に接離部46が生じ、この接離部46を通じて泥水等の異物の通過が可能となるが、リング41は軸方向に複数個設けられており、しかも、それぞれの接離部46の周方向の位置が異なっていることから、これらリング41,41によって、異物の通過を遮断することができる。
なお、この形態においても、両リング41,41と溝13との間には、隙間が形成されるように、溝13の幅寸法w及びリング41の厚さtが、(w>2×t)の関係となるように設定される。
なお、本発明の動力伝達軸装置は、溝13が、第1カバー10の外周面11と第2カバー20の内周面21との内の一方側に形成されており、リング41は、第1カバー10の外周面11と第2カバー20の内周面21との内の他方側の面に対して摺動可能であればよい。
そこで、本発明の動力伝達軸装置の他の実施形態として、図5に示している構造がある。つまり、溝13が、第2カバー20の内周面21に形成されており、この溝13に取り付けられているリング41は、第1カバー10の外周面11に対して摺動可能となっている。つまり、図2の実施形態と比べて、溝13の形成面と、リング41の摺動面とが反対となっている。
なお、軸1とスリーブ6とは軸方向に相対移動することから、図2の実施形態では、溝13は、第1カバー10の先部10a側(図1の左側)に形成されているが、図5の実施形態では、溝13は、第2カバー20の先部20a側に形成されている必要がある。
図5の実施形態においても、リング41は、第2カバー20側に形成されている溝13の軸方向両側にある側面14,15の間に設けられているが、当該第2カバー20には完全に位置固定されておらず、溝13内を軸方向について移動可能となっている。そして、リング41の内周面43は、第1カバー10の外周面11に対して密に接触した状態にある。つまり、リング41は、第1カバー10の外周面11に緊迫した状態にある。
このため、軸1とスリーブ6とが軸方向に相対移動すると、第1カバー10と第2カバー20との間においても、軸方向に相対移動するが、第2カバー20に形成されている溝13に嵌っているリング41は、当該溝13の側面14,15の一方に押され、第1カバー10の外周面11に対して摺動可能となる。
このようなリング41と溝13とによって、第1カバー10の外周面11と第2カバー20の内周面21との間に、ラビリンスシールが形成され、第2カバー20の先端20aの開口部側からシール31側への異物の侵入を防ぐことができる。
また、溝13に取り付けられたリング41は、第1カバー10の外周面11に対して摺動可能であることから、第1カバー10と第2カバー20との軸方向の相対移動、すなわち、軸1とスリーブ6との軸方向の相対移動を妨げることがない。
そして、本実施形態においても、リング41の軸方向厚みは、溝13の幅寸法よりも小さく設定されており、リング41は、溝13の底面16との間に隙間を有して当該溝13の両側面14,15間に設けられている。このため、リング41の外周面42と、溝13の底面16との間に隙間が形成される共に、リング41の両側面44,45と溝13の両側面14,15との間に隙間を形成することができ、これら隙間を空気が通過可能となる。したがって、軸1とスリーブ6とが軸方向に相対移動した場合に、従来では発生する可能性があった内部の負圧が生じない。
つまり、本実施形態においても、リング41及び溝13によるラビリンスシールによれば、第1カバー10と第2カバー20との間において、空気の通過は許容するが、泥水等の異物の通過を規制することができる。
前記各実施形態では、溝13とリング41との間で構成されるラビリンスシールは、溝13の両側面14,15とリング41の両側面44,45との間の隙間g2,g3、及び、溝13の底面16とリング41の内周面43との間の隙間g1によって、構成されており、この場合、これら隙間g1,g2,g3によって異物の侵入を防ぐことができる。これ以外として、前記隙間g2,g3は形成されているが、溝13の底面16とリング41の内周面43との間は広く形成されていてもよく、この場合、隙間g2,g3によって異物の侵入を防ぐことができる。又は、前記隙間g1は形成されているが、溝13の両側面14,15とリング41の両側面44,45との間は広く形成されていてもよく、この場合、隙間g1によって異物の侵入を防ぐことができる。
また、本発明の動力伝達軸装置は、図示する形態に限らず本発明の範囲内において他の形態のものであってもよい。例えば、シール31は、その他の形態のものであってもよい。また、前記実施形態では、動力伝達軸装置を、車両に搭載されるプロペラシャフトの連結部として説明したが、これ以外であってもよく、例えば、産業機械に搭載されるドライブシャフトとの連結部に適用することもできる。
1:軸、 2:雄スプライン、 6:スリーブ、 7:雌スプライン、 10:第1カバー、 11:外周面、 13:溝、 14:側面、 15:側面、 16:底面、 20:第2カバー、 21:内周面、 31:シール、 41:リング、 w:幅寸法、 t:軸方向厚み、 g1:隙間、 g2:隙間、 g3:隙間

Claims (1)

  1. 雄スプラインを外周の一部に有している軸と、
    前記雄スプラインに嵌合している雌スプラインを内周の一部に有し前記軸に対して相対回転不能でかつ軸方向に相対移動可能であるスリーブと、
    前記軸に取り付けられ前記スリーブを径方向外側から覆っている筒状の第1カバーと、
    前記スリーブに取り付けられ前記第1カバーを径方向外側から覆っている筒状の第2カバーと、
    前記第1カバーと前記スリーブとの間の環状空間を密封しているシールと、
    前記第1カバーの外周面と前記第2カバーの内周面との内の一方側に形成されている周方向に連続した溝に導入され、かつ、当該第1カバーの外周面と当該第2カバーの内周面との内の他方側の面に対して摺動可能であるリングと、
    を備え、
    前記リングと前記溝との間でラビリンスシールが構成され
    前記リングは、周方向の一部が接離しているC形のリングであり、
    前記C形のリングは、前記溝に、軸方向に複数個設けられており、接離部の周方向の位置がそれぞれ異なって設けられていることを特徴とする動力伝達軸装置。
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