JP5515548B2 - 画像形成装置、異常検知方法、異常検知制御プログラム、及び記録媒体 - Google Patents

画像形成装置、異常検知方法、異常検知制御プログラム、及び記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP5515548B2
JP5515548B2 JP2009213401A JP2009213401A JP5515548B2 JP 5515548 B2 JP5515548 B2 JP 5515548B2 JP 2009213401 A JP2009213401 A JP 2009213401A JP 2009213401 A JP2009213401 A JP 2009213401A JP 5515548 B2 JP5515548 B2 JP 5515548B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
detection
image forming
image
abnormality
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009213401A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011064795A (ja
Inventor
達也 宮寺
吉徳 白崎
将之 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2009213401A priority Critical patent/JP5515548B2/ja
Publication of JP2011064795A publication Critical patent/JP2011064795A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5515548B2 publication Critical patent/JP5515548B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Description

本発明は、複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段を有する複写機、プリンタ、ファクシミリ、デジタル複合機などの画像形成装置、この画像形成装置で実施される異常検知方法、この異常検知方法をコンピュータで実行するための異常検知制御プログラム、及び異常検知制御プログラムがコンピュータによって読み出され、実行可能に記録された記録媒体に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、色毎に画像を形成し、最後に4色の画像を重畳してフルカラーの可視画像を形成することが一般に行われている。このようにして画像を形成する画像形成装置としては、例えばタンデム型カラー画像形成装置が知られている。タンデム型画像形成装置には、間接転写方式のものと直接転写方式のものがあり、前者では像担持体に担持された画像を1次転写する中間転写ベルト上、後者では像担持体に担持された画像を直接転写する転写紙を搬送する搬送ベルト上に色毎に位置ずれ補正用のパターンを形成し、この補正用パターンを光学的センサで読み取って画像の書き込みタイミングを補正し、4色重畳する位置が一致するようにしている。
このような画像形成装置では、紙や中間転写ベルト等を搬送するモータ、あるいは感光体を露光するLDが故障したときに正常に印刷をすることができない。そのため、モータに異常があるときはモータドライバが、LDに異常があるときはLDドライバあるいは同期検知センサが異常を検知し、印刷を中止してエラーコールを表示したり、警告ランプを点灯したりする。
このような異常に対処できるようにした発明として、例えば特許文献1及び2に記載された発明が知られている。このうち特許文献1(特許第4204739号公報)には、電子写真プロセスによる画像形成手段を有し、FAX機能を提供するFAXアプリケーション、コピー機能を提供するコピーアプリケーション等の複数のアプリケーションを接続可能な画像形成装置において、画像形成手段における現像器内のトナー濃度を検出するトナー濃度検出手段と、このトナー濃度検出手段の異常を検出する異常検出手段と、装置に接続されているアプリケーションの種類を判定する判定手段と、異常検出手段による異常検出時に、判定手段によりFAXアプリケーションが接続されていると判定した場合には装置を直ちに停止させ、FAXアプリケーションが接続されていないと判定された場合には装置の稼動を継続させるように制御する停止制御手段とを備えた画像形成装置が記載されている。
また、特許文献2(特開平9−254334号公報)には、2色分離部において分離された黒成分及び赤成分画像を合成部で1つの画像に合成し、例えば第1レーザユニットに異常が検出されると、セレクタにおいて合成画像が選択され、正常である第2レーザユニットのみにより合成画像の形成を行うことにより、複数の画像形成手段を有する画像処理装置において、一方の画像形成手段に異常が検出された場合にも画像形成を行うことができるようにした発明が記載されている。
特許文献1記載の発明では、トナー濃度検出手段の異常を検出する異常検出手段を備え、この異常検出手段によって異常を検出した場合、FAXアプリケーションが接続されているときには装置を直ちに停止させるようにしている。また、特許文献2記載の発明では、2色でプリントする画像処理装置の一方の画像形成手段に異常が発生した場合、他方の画像形成手段によって画像を形成するようにしている。
しかし部品が故障しているにも拘わらず、ドライバや制御基板で故障を検知できないケースが存在する。このような故障によって印刷ができないとき、画像形成装置を停止させることなく用紙への印刷、排紙動作を完了すると、全ベタ画像や全シロ画像となってしまうことがある。このとき画像形成装置は画像異常が起こっていることを判別できないため、エラーコールを出さず、画像形成装置が受信した印刷データを破棄してしまうことがある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、画像印刷前に画像形成装置の作像機能が正常であるか否かを判断し、異常な画像印刷を防止することができるようにすることにある。
前記課題を解決するため、第1の手段は、複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段を有し、取得した画像情報を画像形成出力する画像形成装置であって、前記取得した画像情報の画像形成出力を完了した後に前記無端状搬送体に前記作像手段によって主走査方向に延びる複数の異常検知用パターンを形成するパターン形成手段と、前記無端状搬送体上に形成された前記異常検知用パターンに光ビームを照射し、当該パターンからの反射光の状態を検出する複数のパターン検出手段と、前記パターン検出手段による前記異常検知用パターンの検出結果に基づいて前記作像手段の異常の有無を検知する異常検知手段と、前記作像手段の異常の有無の検知結果に応じて、前記取得した画像情報の破棄の可否を判断する検知結果応答手段と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
第2の手段は、第1の手段において、前記検知結果応答手段は、前記作像手段が正常であると判断すると、前記取得した画像情報を破棄し、前記無端状搬送体上を顕色剤が覆っている状態であると判断すると、前記取得した画像情報の送信元に対して異常を通知すると共に前記受信した画像情報を保持し、前記無端状搬送体上に顕色剤が転写されていない状態であると判断すると、前記異常検知用パターンの形成に用いられた色とは異なる色を用いて前記取得した画像情報の画像形成出力を実行させることを特徴とする。
第3の手段は、第1または第2の手段において、ファクシミリによって受信した画像情報を取得し、画像形成出力することを特徴とする
の手段は、複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段を有する画像形成装置であって、前記無端状搬送体に前記作像手段によって主走査方向に延びる複数の異常検知用パターンを形成するパターン形成手段と、前記無端状搬送体上に形成された前記異常検知用パターンに光ビームを照射し、当該パターンからの反射光の状態を検出する複数のパターン検出手段と、前記パターン検出手段による前記異常検知用パターンの検出結果に基づいて前記作像手段の異常の有無を検知する異常検知手段と、前記パターン検出手段の検出結果に基づいて副走査方向の用紙のスキュー量を演算する演算手段と、前記演算手段によって演算されたスキュー量を記憶する記憶手段と、を備え、前記パターン検出手段の前記異常検知用パターンの検知タイミングが前記スキュー量に相当する時間、異なっていることを特徴とする。
の手段は、第の手段において、前記パターン検出手段の1つが主走査方向に並んだ異常検出用パターンのうち第1のパターンを検出したとき、前記異常検知手段は、この前記第1のパターンの検出タイミングで第2のパターンを検出したかどうか判断し、他のパターン検出手段が前記第2のパターンを検出していない場合には、前記第1のパターンの検出情報を破棄することを特徴とする。
の手段は、第の手段において、前記パターン検出手段の1つが主走査方向に並んだ異常検出用パターンのうち第1のパターンを検出したとき、前記異常検知手段は、前記記憶手段に記憶されたスキュー量に基づいて他のパターン検出手段が前記第1のパターンの検出タイミングで第2のパターンを検出したかどうか判断し、他のパターン検出手段が前記第2のパターンを検出していない場合には、前記第1のパターンの検出情報を破棄し、前記第1のパターンを検出しなかったものとすることを特徴とする。
の手段は、第又は第の手段において、前記パターン検出手段は予め設定された検出開始タイミングで前記第1のパターンの検出を開始することを特徴とする。
の手段は、第の手段において、前記パターン検出手段は、前記第1のパターンを検出した結果に基づいて、前記検出開始タイミングから前記第1のパターンを検出するまでの時間を演算して記憶手段に保存し、前記時間を参照して前記検出開始タイミングと検出期間を変更することを特徴とする。
の手段は、第の手段において、前記パターン検出手段は、前記第1のパターンの検出に失敗したときには、次の検出時には前記検出開始タイミングを前回よりも早いタイミングに設定するとともに、前記検出期間を前回よりも長く設定することを特徴とする。
10の手段は、第1ないし第のいずれかの手段において、前記異常検知用パターンが黒色の画像によって形成されていることを特徴とする。
第1の手段は、第4ないし第10のいずれかの手段において、前記黒色の画像を形成するための像坦持体を除く像坦持体による前記異常検知用パターンの作像は行わないことを特徴とする。
第1の手段は、第1ないし第のいずれかの手段において、前記黒色の異常検知用パターンを最先に形成し、前記異常検知手段によって異常が発生していると判断されたときには、黒色を除く1色以上で異常検知用パターン及び画像を形成することを特徴とする。
第1の手段は、第1ないし第1のいずれかの手段において、前記異常検知用パターンが、用紙の先端と各色の画像の書き出し位置を補正するための検出タイミング補正用パターンであることを特徴とする。
第1の手段は、第1ないし第1のいずれかの手段において、前記無端状搬送体が用紙を搬送する搬送体であり、前記複数の像坦持体は前記用紙に直接各色の画像を重畳し、カラー画像を形成することを特徴とする。
15の手段は、第1ないし第1のいずれかの手段において、前記無端状搬送体が前記複数の像坦持体からそれぞれ順に各色の画像が重畳されるように画像を搬送する搬送体であり、前記複数の像坦持体状の画像が全て前記無端状搬送体に1次転写された後、用紙に2次転写してカラー画像を形成することを特徴とする。
第1の手段は、複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段を有し、取得した画像情報を画像形成出力する画像形成装置の前記作像手段の異常を検出する異常検出方法であって、前記取得した画像情報の画像形成出力を完了した後に前記無端状搬送体に前記作像手段によって主走査方向に延びる異常検知用パターンを形成し、前記無端状搬送体上に形成された前記異常検知用パターンに光ビームを照射し、光検出手段によって当該パターンからの反射光の状態を検出し、前記検出された反射光の状態に基づいて前記作像手段の異常の有無を検知し、前記異常の有無の検知結果に基づき、前記作像手段が正常であると判断すると、前記取得した画像情報を破棄し、前記異常の有無の検知結果に基づき、前記無端状搬送体上を顕色剤が覆っている状態であると判断すると、前記取得した画像情報の送信元に対して異常を通知すると共に前記受信した画像情報を保持し、前記異常の有無の検知結果に基づき、前記無端状搬送体上に顕色剤が転写されていない状態であると判断すると、前記異常検知用パターンの形成に用いられた色とは異なる色を用いて前記取得した画像情報の画像形成出力を実行させることを特徴とする。
第17の手段は、複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段を有する画像形成装置の前記作像手段の異常を検出する異常検出方法であって、前記無端状搬送体に前記作像手段によって主走査方向に延びる複数の異常検知用パターンを形成し、前記無端状搬送体上に形成された前記異常検知用パターンに光ビームを照射し、光検出手段によって当該パターンからの反射光の状態を検出し、前記検出された反射光の状態に基づいて前記作像手段の異常の有無を検知し、前記パターンからの反射光の状態の検出結果に基づいて副走査方向の用紙のスキュー量を演算し、前記演算されたスキュー量を記憶媒体に記憶させ、前記異常検知用パターンの検知タイミングが前記スキュー量に相当する時間、異なっていることを特徴とする。
18の手段は、複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段を有し、取得した画像情報を画像形成出力する画像形成装置の前記作像手段の異常をコンピュータによって検出するための異常検出制御プログラムであって、前記取得した画像情報の画像形成出力を完了した後に前記無端状搬送体に前記作像手段によって主走査方向に延びる異常検知用パターンを形成する手順と、前記無端状搬送体上に形成された前記異常検知用パターンに光ビームを照射し、光検出手段によって当該パターンからの反射光の状態を検出する手順と、前記検出された反射光の状態に基づいて前記作像手段の異常の有無を検知する手順と、前記異常の有無の検知結果に基づき、前記作像手段が正常であると判断すると、前記取得した画像情報を破棄する手順と、前記異常の有無の検知結果に基づき、前記無端状搬送体上を顕色剤が覆っている状態であると判断すると、前記取得した画像情報の送信元に対して異常を通知すると共に前記受信した画像情報を保持する手順と、前記異常の有無の検知結果に基づき、前記無端状搬送体上に顕色剤が転写されていない状態であると判断すると、前記異常検知用パターンの形成に用いられた色とは異なる色を用いて前記取得した画像情報の画像形成出力を実行させる手順と、を備えていることを特徴とする。
第19の手段は、複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段を有する画像形成装置の前記作像手段の異常をコンピュータによって検出するための異常検出制御プログラムであって、前記無端状搬送体に前記作像手段によって主走査方向に延びる複数の異常検知用パターンを形成する手順と、前記無端状搬送体上に形成された前記異常検知用パターンに光ビームを照射し、光検出手段によって当該パターンからの反射光の状態を検出する手順と、前記検出された反射光の状態に基づいて前記作像手段の異常の有無を検知する手順と、前記パターンからの反射光の状態の検出結果に基づいて副走査方向の用紙のスキュー量を演算する手順と、前記演算されたスキュー量を記憶媒体に記憶させる手順とを備え、前記異常検知用パターンの検知タイミングが前記スキュー量に相当する時間、異なっていることを特徴とする。
20の手段は、第18又は第19の手段に係る異常検出制御プログラムがコンピュータによって読み取られ、実行可能に記録媒体に記録されていることを特徴とする。
なお、後述の実施形態では、複数の像担持体は感光体ドラム9(9BK,9M,9C,9Y)に、無端状搬送体は搬送ベルト5及び中間転写ベルト5aに、作像手段は作像部6(6BK,6M,6C,6Y)に、パターン形成手段は作像部6及びCPU51に、パターン検出手段はTMセンサ17,18,19に、異常検知手段はCPU51に、異常検知用パターンは検出タイミング補正用パターン30BK_D,30BK_D1(_R,C,L),30BK_D2(_R,C,L)に、スキュー量を演算する演算手段はCPUに、記憶手段はRAM52に、第1のパターンは検出タイミング補正用パターン30BK_D1(_R,C,L)に、第2のパターンは検出タイミング補正用パターン30BK_D2(_R,C,L)に、スキュー量はスキューずれ量57SK_RC及び57SK_CLに、変更された検出開始タイミングが符号55_T1_R,C,Lであり、検出期間がスキュー量57SK_RC’及び57SK_CL’に、それぞれ対応する。
本発明によれば、画像印刷の前後で画像形成装置の複数の作像機能について正常であるか否かを判断し、異常な画像印刷を防止することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の作像部の構成を示す概略構成図である。 図1における露光器の内部構造の概略を示す図である。 搬送ベルト上に形成されたパターンをTMセンサによって検出する検出構成を示す図である。 TMセンサ、位置ずれ補正用パターン、及び感光体ドラムの各々関係を示す作像部の概略斜視図である。 実施例1における位置ずれ補正用パターンの一例を示す図である。 図5の位置ずれ補正用パターンの検出原理を説明するための図である。 位置ずれ補正に必要な補正量を算出するための、検出されたデータの処理を行う位置ずれ補正回路の回路構成を示すブロック図である。 作像部の異常検知用のモノクロパターンの一例を示す図である。 モノクロパターンの検出方法を説明するための説明図である。 図8の例に対してスキュー量を考慮して検出精度の向上を図ったモノクロパターンの一例を示す図である。 図10のパターンに対してスキュー量を考慮して近傍の範囲を決定すると共に、さらに誤検出確率を低減するモノクロパターンの一例を示す図である。 本実施形態における作像部の異常検知及びその対処の全体的な処理手順を示すフローチャートである。 本実施形態における作像部の異常検知及びその対処の全体的な処理手順の他の例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る画像形成装置の作像部の他の構成を示す概略構成図である。
本発明は、印刷データを受信し、印刷する前に画像形成装置の作像機能が正常であるか否かを判断し、異常な画像印刷を防止することができるようにすることにあるが、前述のようにスキャナ、PC、FAXなどから受信したデータの印刷では、データが破棄される虞があることから、印刷時には正常な画像出力を保証する必要がある。そのため、作像が正常であるか、トナーがベルト上を覆っている状態(全ベタ)であるか、LDで感光体を露光した箇所がベルト上に転写されない状態(全シロ)であるか、と状態を確認する必要がある。
そのために本実施形態では、搬送ベルトあるいは中間転写ベルト上に横線パターンを作像し、TM(トナーマーク)センサで検出し、その検出結果から作像状態を判別する。TMセンサは主走査方向に並列に複数配置されている。TMセンサが横線パターンを検出するときに検出信号が常にLowであるならば全ベタ状態を検出しており、常にHighであるならば全シロ状態を検出している。なお、正常であるならば横線パターンに相当する2本のパターンを検出する。
しかし全シロ状態を検出するときに横線パターン以外のベルト上のゴミやトナー付着物をTMセンサが検出し、これを横線パターンと誤検出してしまう虞がある。このとき実際に作像異常が起こっていることを認識できず、全シロ画像を出力し、受信データを破棄してしまうということになる。そこで、これを防ぐために、横線パターンを検出するときに、あるセンサでエッジを検出すると、他のセンサでも副走査方向の同一位置においてエッジを検出しているかを確認する。他センサにおいて副走査方向の同一位置でエッジを検出していないとき、それがノイズである可能性が非常に高い。検出したエッジが全てノイズであるとき、横線パターンは作像されておらず、全シロ状態と判断する。他センサの検出結果を参照するときに前回の横線パターンの検出結果から得られるスキュー量を参考にすることで、より高精度に横線パターンとノイズを区別して、全シロ状態を検出できる。
この横線パターンによる作像状態の確認は、受信データの印刷前に実行することができる。このときブラックトナーによる全シロ状態を検出すると、マゼンタ、シアン、イエローの混合色で画像を出力し、あるいは、どれか1つのトナーを用いて単色印刷することにより、正常に受信データ印刷をすることができる。又は全シロ状態が解決されるまで、受信データを保存し続けても良い。
そこで、本実施形態では、TMセンサを用いて横線パターンを検出し、検出結果から正常、全ベタ、全シロ状態を判別するときに、複数のセンサの検出結果を比較して誤検出を回避し、異常な画像印刷を防止するようにしている。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態に係る画像形成装置の作像部の構成を示す概略構成図である。図1において、本実施形態における画像形成装置は、無端状移動手段である搬送ベルトに沿って各色の画像形成部が並べられた直接転写方式のタンデム型画像形成装置である。この画像形成装置は、給紙トレイ1と、露光器11と、作像部6と、搬送ベルト5と、転写器15と、定着器16とを備えている。
搬送ベルト5は、給紙トレイ1から給紙ローラ2と分離ローラ3とにより分離給紙される用紙(記録紙)4を静電吸着して搬送し、作像部6はブラック(BK)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びイエロー(Y)の4色の画像形成部(電子写真プロセス部)6BK、6M、6C、6Yを備え、搬送ベルト5の回転方向に沿って上流側から前記順序で配置されている。これら複数の画像形成部6BK、6M、6C、6Yは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。画像形成部6BKはブラックの画像を、画像形成部6Mはマゼンタの画像を、画像形成部6Cはシアンの画像を、画像形成部6Yはイエローの画像をそれぞれ形成する。
以下の説明では、各色共通の構成について色を示す添え字BK,M,C,Yを省略し、色毎の説明に代えて総括的に説明する。
搬送ベルト5は無端状のベルトからなり、駆動ローラ7と従動ローラ8と間に張設される。駆動ローラ7は、不図示の駆動モータにより回転駆動され、図示矢印方向に(図示反時計方向)に移動する。画像形成に際して、給紙トレイ1に収納された用紙4は最上位のものから順に送り出され、静電吸着作用により搬送ベルト5に吸着され、回転している搬送ベルト5により最初の画像形成部6BKに搬送され、ここで、ブラックのトナー画像が転写される。
画像形成部6は、感光体としての感光体ドラム9、この感光体ドラム9の外周に沿って配置された帯電器10、現像器12、転写器15、感光体クリーナ(図示せず)、除電器13等を備え、帯電器10と現像器12の間に露光器11から出射されたレーザ光14が照射される露光部14wが設けられている。露光器11は、各画像形成部6の感光体ドラム9の露光部14wに当該画像形成部6で形成される画像色に対応する露光ビームであるレーザ光14をそれぞれ照射する。また、転写器15は搬送ベルト5を介して感光体ドラム9に対向するように設けられている。
図2は露光器11の内部構造の概略を示す図である。各画像色の露光ビームであるレーザ光14BK、14M、14C、14Yはそれぞれ光源であるレーザダイオード24BK、24M、24C、24Yから照射される。照射されたレーザ光は回転多面鏡23によって光学系25BK、25M、25C、25Yを経て、光路を調整された後、感光体ドラム9BK、9M、9C、9Yの表面へと走査される。回転多面鏡23は6面体のポリゴンミラーであり、回転をすることによってポリゴンミラー1面につき主走査方向1ライン分の露光ビームを走査する。光源の4個のレーザダイオード24対して、ポリゴンミラー1つで走査を行う。レーザ光14は、レーザ光BK,14Mと、レーザ光14C,14Yの2色ずつの露光ビームに分けて回転多面鏡23の対向反射面を用いて走査を行うことによって、異なる4つの感光体ドラム9へと同時に露光することを可能としている。光学系25は反射光を等間隔に揃えるf-θレンズと、レーザ光を偏向する偏向ミラーで構成されている。
同期検知センサ26は主走査方向の画像領域外に配置され、1ラインの走査毎にレーザ光14BK、14Yを検出し、画像形成時の露光開始タイミングを調節する。同期検知センサ26は光学系25BK側に配置されているため、レーザ光14Yは同期検知用折り返しミラー25Y_D1、25Y_D2、25Y_D3を経由して同期検知センサ26に入射する。レーザ光14M,14Cは同期検知センサによる書き出しタイミングの調節ができないため、マゼンタの露光開始タイミングはブラックの露光開始タイミングに、シアンの露光開始タイミングはイエローの露光開始タイミングに一致させて各色の画像位置を揃えている。
画像形成に際し、感光体ドラム9BKの外周面は、暗中にて帯電器10BKにより一様に帯電された後、露光器11からのブラック画像に対応したレーザ光14BKにより露光され、感光体ドラム9BK表面に静電潜像が形成される。現像器12BKは、この静電潜像にブラックトナーを付着させて顕像化する。これにより、感光体ドラム9BK上にブラックのトナー画像が形成される。
このトナー画像は、感光体ドラム9BKと搬送ベルト5上の用紙4とが接する位置(転写位置)で、転写器15BKの働きにより用紙4上に転写される。この転写により、用紙4上にブラックのトナーによる画像が形成される。トナー画像の転写が終了した感光体ドラム9BKは、外周面に残留した不要なトナーが感光体クリーナにより払拭された後、除電器13BKにより除電され、次の画像形成のために待機する。
以上のようにして、画像形成部6BKでブラックのトナー画像を転写された用紙4は、搬送ベルト5によって次の画像形成部6Mに搬送される。その間、画像形成部6M,6C,6Yにおいても、画像形成部6BKでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム9M,9C,9Y上にマゼンタ、シアン、イエローのトナー画像が転写器15における転写タイミングだけずれて形成され、そのトナー画像が用紙4上に形成されたブラックの画像に順次重畳されて転写される。こうして、用紙4上にフルカラーの画像が形成される。このフルカラーの重ね画像が形成された用紙4は、搬送ベルト5から剥離されて定着器16で画像が定着された後、画像形成装置の外部に排紙される。
以上のような構成のカラー画像形成装置では、感光体ドラム9BK、9M、9C、9Yの軸間距離の誤差、感光体ドラム9BK、9M、9C、9Yの平行度誤差、露光器11内における偏向ミラーの設置誤差、感光体ドラム9BK、9M、9C、9Yへの静電潜像の書き込みタイミング誤差等により、本来重ならなければならない位置に各色のトナー画像が重ならず、各色間で位置ずれが生ずることがある。こうした各色の位置ずれの成分としては、主にスキュー、副走査方向のレジストずれ、主走査方向の倍率誤差、主走査方向のレジストずれなどが知られている。
このようなずれを解消するため、各色のトナー画像の位置ずれを補正する必要がある。位置ずれ補正はBKの画像位置に対して、M、C、Yの3色の画像位置を合わせる形で行う。図1に示すように、画像形成部6Yの下流側に、搬送ベルト5に対向させてトナーパターンを検出する画像検出手段として第1ないし第3のトナーマークセンサ(以下、TMセンサと称する)17,18,19が設けられている。TMセンサ17,18,19は反射型の光学センサであり、用紙4の搬送方向と直交する主走査方向に沿うように同一の基板上に支持されている。位置ずれ補正に必要な位置ずれ量の情報を算出するために、搬送ベルト5上に後述の図5に示すような位置ずれ補正用パターン30を作像し、TMセンサ17,18,19で各色の補正用パターン30を読み取り、各色間の位置ずれ量を検出する。位置ずれ補正用パターン30はTMセンサ17,18,19で検出された後、クリーニング部20でクリーニングされ、搬送ベルト5上から除去される。
図3はTMセンサ17,18,19を含む画像検出手段の拡大図、図4はTMセンサ17,18,19によってパターン検出を行うときの検出構成を示す図で、感光体9、搬送ベルト5、補正用パターン30、及びTMセンサ17,18,19の位置関係を示す。図3において、TMセンサ17,18,19はそれぞれ発光部27と、正反射受光部28と、拡散反射受光部29とを備える。発光部27からは搬送ベルト5上に形成された位置ずれ補正用パターン30に光ビーム27aが照射され、その正反射光成分と拡散反射光成分を含んだ反射光を正反射受光部28が受光し、TMセンサ17,18,19によって位置ずれ補正用パターン30が検出される。また、搬送ベルト5上には付着量補正用パターン31が作像され、TMセンサ18によって前記付着量補正用パターン31を検出することができる。付着量補正用パターンの検出時には正反射受光部28で正反射光成分と拡散反射光成分を含んだ反射光を受光し、拡散反射受光部29で拡散反射光を受光する。第1及び第3のTMセンサ17,19は、図4に示すように主走査方向の両端部に、第2のTMセンサ18は中央部に配置され、各々に対して位置ずれ補正用パターン列30a,30b,30cが形成される。また、中央の第2のTMセンサ18に対してのみ付着量補正用パターン31が形成される。そのため、両端の第1及び第3のTMセンサ17,19は拡散反射受光部29を備えなくても良い。なお、図4では、各色の各種色ずれ量を求めるために必要な最低限の一組のパターン列を示している。
図5は位置ずれ補正用パターン30の例を示す図である。位置ずれ補正用パターン30は、BK、M、C、Yの4色からなる直線パターン30BK_Y,30M_Y,30C_Y,30Y_Yと斜線パターン30BK_S,30M_S,30C_S,30Y_Sの計8本のパターン列をもって1組のパターン列としている。斜線パターン30BK_S,30M_S,30C_S,30Y_Sは全て右上り斜線(図において副走査方向に対して平面視右端が上位置に左端が下位置)である。このパターン列を第1ないし第3のTMセンサ17,18,19に対してそれぞれ作成し、さらに副走査方向に複数セット作成している。
加えて、位置ずれ補正用パターン30は、パターンの先頭に検出タイミング補正用パターン30BK_Dを備えている。TMセンサ17,18,19は、直線パターン30BK_Y,30M_Y,30C_Y,30Y_Yと斜線パターン30BK_S,30M_S,30C_S,30Y_Sを検出する直前に検出タイミング補正用パターン30BK_Dを検出することによって、パターンの作像(露光)開始から画像検出手段の位置に到達するまでの時間を検出し、理論値との誤差を算出し、補正することによって適切なタイミングで直線パターン30BK_Y,30M_Y,30C_Y,30Y_Yと斜線パターン30BK_S,30M_S,30C_S,30Y_Sを検出することができる。
検出タイミング補正用パターン30BK_Dの検出結果から、用紙の先端と各色の画像書き出し位置を補正することができる。画像書き出し位置のずれ量ΔRは感光体ドラム9へのレーザ光14の入射角度の公差によるずれ量R1や、搬送ベルト5の搬送速度の変化によるずれ量R2によって発生する。このずれは検出タイミング補正用パターン30BK_Dの検出結果に現れるため、これを検出することで画像書き出し位置の補正をすることができる。この検出タイミング補正用パターン30BK_Dの検出結果から算出されるΔRは、
ΔR=R1+R2×L/O
L:感光体ドラム9BKからTMセンサ17,18,19までの距離
O:感光体ドラム9BKから用紙への転写位置までの距離
となる。そのため、搬送速度の変化によるずれ量R2による画像書き出し位置のずれ量ΔRへの寄与度は正確に検出することができない。この影響を低減し、検出精度を向上するためには前記感光体ドラム9BKからTMセンサ17,18,19までの距離と感光体ドラム9BKから用紙への転写位置までの距離との比であるL/Oをできるだけ1に近づければ良い。そのため、検出タイミング補正用パターン30を作像する感光体ドラム9は4色の中で最も搬送方向の上流に位置するものを使用し、さらに画像検出手段をできるだけ搬送方向の下流に配置すれば良い。
図6は図5の位置ずれ補正用パターンの検出原理を説明するための図である。図6(a)は補正用パターン、照射光のスポット径、及び正反射受光部のスポット径との関係を示し、図6(b)は補正用パターンの受光信号の拡散光成分と正反射成分との関係の一例を示し、図6(c)は正反射受光部の出力信号と補正用パターンの中点を求める求め方を示している。
搬送ベルト5上には図5に示すようにBK,M,C,Y各色の位置ずれ補正用パターン30が形成されている。図6(a)では、直線パターン30BK_Y,30M_Y,30C_Y,30Y_Yの副走査方向のパターン幅を符号34で、隣接する直線パターン30BK_Y,30M_Y間の間隔を符号35で、位置ずれ補正用パターン30を照射する発光部27のパターン位置におけるスポット径を符号33で、正反射部で検知されるスポット径を符号32で示している。
発光部27からは光ビーム27aが搬送ベルト5の位置ずれ補正用パターン30に照射される。正反射受光部28の出力信号は搬送ベルト5上からの反射光であり、正反射光成分と拡散反射光成分を含んでいる。そこで、このような関係の元で搬送ベルト5が移動すると、TMセンサ17,18,19の受光信号の拡散反射成分は図6(b)において符号37で示すように、また、正反射成分は符号38で示すような特性を示す。また、図6(c)において、符号36は正反射受光部28の出力信号を示す。図6(c)においては、グラフの縦軸は正反射受光部28の出力信号強度、横軸は時間を示している。後述するCPU51は、TMセンサ17,18,19の正反射受光部28の出力信号36の検出波形がスレッシュライン41と交差した位置をもって、パターンのエッジ42BK_1、42BK_2、42M,C,Y_1、42M,C,Y_2を検出したと判断する。さらに、これら2点のエッジの平均値を取って画像位置と判定する。正反射受光部28の出力信号強度、すなわち、反射光強度は、本実施例では、搬送ベルト5の表面からの反射光強度と最も濃度が高いパターンの反射光強度の中央値、すなわち、1/2の強度に設定し、当該反射光強度をスレッシュライン41として設定している。
図6(b)において、符号37は受光信号の拡散反射光成分である。拡散反射光成分は、搬送ベルト5の表面とBKの位置ずれ補正用パターン30BK_Yパターン上からは反射しないが、M,C,Yの位置ずれ補正用パターン30M,C,Y_Yパターン上から反射している。符号38は受光信号の正反射光成分である。正反射光成分は、搬送ベルト5の表面で強く反射し、位置ずれ補正用パターン30のパターン上からは色に拘わらず反射していない。
図6(c)の正反射受光部28の出力信号36から分かるようにカラーパターン検出時には正反射光成分に拡散反射光成分が重畳された反射光を検出することによってBKパターン検出時と比較してS/N比が低下している。このとき安定してパターンのエッジを検出するために、
I)発光部27は光ビーム27aの強度を1回の位置ずれ補正や付着量補正の実行中は一定の値に保つ。
II)さらに、照射光の強度は位置ずれ補正や付着量補正実行のたびに最適な値に調節する。
III)パターンが存在しないときに搬送ベルト5上に光ビーム27aを様々な強度で照射し、そのときの正反射受光部28の検出結果を用いて搬送ベルト5上からの正反射光レベルが狙いの値になるように光ビーム27aの照射強度を決定する。
IV)発光部27のLEDの照射強度は駆動回路に入力するPWM波形の周波数を変更することによって行う。
V)また、調整時間の短縮が必要になるときは調整を行わず、PWM波形の周波数は固定値を使い続け、光ビーム26aの照射強度は一定とする。
というように処理する。
図3に示すTMセンサ17,18,19は、発光部27と正反射受光部28のアライメントを調整することによって正確に位置ずれ補正用パターン30を検出することができる。このアライメントが機械的公差や取り付け誤差等によってずれたときに、図6(b)から分かるように各色の直線パターン30BK_Y,30M_Y,30C_Y,30Y_Yからの正反射光成分38波形と拡散反射光成分37波形のピーク位置がずれる。すなわち、正反射受光部28からの出力信号(正反射成分38波形)では、30BKパターンは実際のパターンの中点と出力信号のピーク位置が一致しているが、30M,C,Yパターンは実際のパターンの中点と出力信号(正反射成分37波形)のピーク位置が異なる。その結果、カラーパターンの検出位置に誤差が生じ、正確な位置を検出することができない。このカラーパターン検出時のS/N比低下及び検出誤差は直線パターン30BK_Y,30M_Y,30C_Y,30Y_Yよりも斜線パターン30BK_S,30M_S,30C_S,30Y_Sを検出したときに大きくなる。
また、図6(a)に示すように搬送ベルト5上にベルト傷や付着物といった外乱43が存在すると、この傷や付着物を位置ずれ補正用パターン30と誤検出してしまう場合がある。外乱43に光ビーム27aを照射すると、平滑な搬送ベルト5上と比較して正反射光の反射レベルが下がる(図6(b)参照)。この外乱43の反射レベルがスレッシュライン41より下がったとき、TMセンサ17,18,19は外乱43を位置ずれ補正用パターン30を検出したと誤認識する。これを防ぐためには、位置ずれ補正用パターン30の検出時のS/N比を向上させ、スレッシュライン41を下げることが有効である。
よって安定して位置ずれ補正用パターンを検出するためには、カラーパターンの検出誤差の低減とS/N比向上が必要である。カラーパターンからの正反射光成分は、カラーパターンの副走査方向のパターン幅が正反射受光部28の受光スポット径32以上のときに搬送ベルト5上の反射レベルとの差が最大となる。また、拡散反射光成分は副走査方向のパターン幅が小さいほど、反射レベルが小さくなる。よって、カラーパターンの副走査方向のパターン幅が正反射受光部28の受光スポット径32と等しいときに、反射光の検出時のS/N比が最大となる。
そのため、位置ずれ補正用パターン(カラーパターン)30BK,M,C,Y_Yの副走査方向の線幅34は、正反射受光部28の受光スポット径32である0.6mm以下となっている。斜線の位置ずれ補正用パターン30BK,M,C,Y_Sの線幅の最短部分も0.6mm以下となっている。0.6mm以下となっているのは、副走査方向のパターン線幅34は後述する付着量補正パターン31の検出結果を受けて、できるだけ細く作像するためである。
さらに、照射光のスポット径33は約2mmである。照射光が2本のパターンに同時に照射され、2本のパターンから同時に拡散光が反射されると正常にパターンを検出することができない。これを防ぐために、位置ずれ補正用パターンの直線パターン30BK,M,C,Y_Yは、各パターン同士の間隔35が2mm以上となっている。斜線パターン30BK,M,C,Y_Sも、各パターン同士の間隔の最短部分が2mm以上となっている。
位置ずれ補正は、図5に示した位置ずれ補正用パターンを用い、TMセンサ17,18,19からの出力に基づいてCPU51が所定の演算処理を実行することにより行われる。すなわち、図5の位置ずれ補正用パターン30の検出結果から直線パターン30BK_Y,30M_Y,30C_Y,30Y_Yの画像位置を求め、CPU51が所定の演算処理を行うことによって副走査レジストのずれ量、スキューを求めることができる。さらに、直線パターン30BK_Y,30M_Y,30C_Y,30Y_Yの画像位置に加えて、斜線パターン30BK_S,30M_S,30C_S,30Y_Sの画像位置を求めてCPU51が所定の演算処理を行うと、主走査方向の倍率誤差、主走査方向のレジストずれ量が各々求められる。この結果をもとに位置ずれ補正が行われる。
スキューに関しては、例えば露光器11内の偏向ミラーあるいは露光器11自体をアクチュエータによって傾きを加えることによって補正することができる。副走査方向のレジストずれに対しては、例えばラインの書き出しタイミング及びポリゴンミラーの面位相制御によって補正することができる。主走査方向の倍率誤差に関しては、例えば書き込み画周波数を変更することによって補正する。主走査方向のレジストずれに関しては、主走査ラインの書き出しタイミングを変更することによって補正することができる。
図7は、位置ずれ補正に必要な補正量を算出するための、検出されたデータの処理を行う位置ずれ補正回路の回路構成を示すブロック図である。同図において、位置ずれ補正回路は、制御回路と検出回路とからなり、検出回路は制御回路のI/Oポート49を介して制御回路に接続されている。
検出回路はTMセンサ17,18,19、増幅器44、フィルタ45、A/D変換部46、サンプリング制御部47、FIFOメモリ48、及び発光量制御部54を備えている。制御回路はCPU51にバス50を介してRAM52とROM53が接続され、また、I/Oポート49がデータバス50に接続されている。
このような制御構成では、TMセンサ17,18,19の正反射受光部28で得られた出力信号は、増幅器44によって増幅され、フィルタ45によってライン検出の信号成分のみを通過させ、A/D変換器46によってアナログデータからデジタルデータに変換される。データのサンプリングは、サンプリング制御部47によって制御され、サンプリングされたデータはFIFOメモリ48に格納される。一組の位置ずれ補正用パターン30の検出が終了した後、格納されていたデータはI/Oポート49を介して、データバス50によりCPU51及びRAM52にロードされ、CPU51は所定の演算処理を行い、上述した各種ずれ量を求める。
ROM53には、上述した各種ずれ量を演算するためのプログラムをはじめ、本実施形態における異常検知制御、位置ずれ補正制御及び画像形成装置を制御するための各種プログラムが格納されている。また、CPU51は正反射受光部28からの検出信号を適当なタイミングでモニタしており、搬送ベルト5及び発光部27の劣化等が起こっても確実に検出ができるように発光量制御部54によって発光量を制御しており、正反射受光部28からの受光信号のレベルが常に一定になるようにしている。RAM52はCPU51がプログラムを実行する際のワークエリアとして機能する。このように、CPU51とROM53とが、画像形成装置全体の動作を制御する制御手段として機能する。
このように位置ずれ補正用パターン30を作像し、検出することによって各色間の位置ずれ補正を行い、高品質な画像を出力することができる。その際、色ずれをより低減し、高品質な画像を得るためにはカラーパターンの検出誤差とパターンの誤検出の低減が不可欠である。このために、本実施例では、カラーパターン(位置ずれ補正用パターン)からの拡散反射光成分の影響が最小となる位置ずれ補正用パターンの単位面積当りのトナー付着量を算出する。そのために、付着量補正用パターンを用いる。
また、画像形成装置では、濃度ムラのない高品質な画像を得るために各色のトナー画像を印画紙に転写する際に単位面積当りのトナー付着量を一定にする必要がある。そのために付着量を制御する現像バイアス電圧と露光ビーム光量を様々に変化させた各色の付着量補正用パターンを形成し、TMセンサ等の検出手段によって各色パターンの付着量を検出し、狙いの単位面積当りのトナー付着量を得るための現像バイアス電圧と露光ビーム光量を算出する付着量補正が一般的に行われている。この種の技術は、例えば特許第3667971号公報に記載されており、本発明とは直接関係がないので、ここでの説明は省略する。ただし、前述のように、本実施形態では、中央の第2のTMセンサ18に対してのみ付着量補正用パターンが形成される。
すなわち、付着量補正用パターンは画像中央にあるTMセンサ18の位置で、色毎に例えば4段階の濃度の副走査方向に並んだパッチによって形成され、現像バイアス電圧とレーザ光の光量をパターン毎に変化させることによって様々な付着量補正用パターン30が副走査方向に所定間隔で形成される。パターンは4色全てで同様に形成する。この付着量補正用パターンからの反射光をTMセンサ18で検出し、画像形成装置はTMセンサ18の検出結果に基づいて付着量補正を行う。
このように構成された画像形成装置は、前述のようにブラック、マゼンタ、シアン、イエローの4色のトナーを用いてフルカラーの画像出力が可能である。さらに、画像形成部6BKのみを用いてモノクロ単色印刷を行うことができる。モノクロ単色印刷時には、4色のトナーを同一位置に重ね合わせる必要がないため、位置ずれ補正用パターン30の作像及び検出並びに位置ずれ情報を取得の必要はない。ただし、用紙先端に対する画像書き出し位置の補正は行う必要がある。そのため画像形成部6BKを用いて作像された検出タイミング補正用パターン30BK_Dの作像と検出が必要となる。この検出タイミング補正用パターン30BK_Dのみで形成されたパターンを、モノクロパターンとする。
また、本発明の画像形成装置は図示しないスキャナユニットとFAX送受信機能を備えている。FAXデータを受信すると、画像形成装置はモノクロ単色印刷で受信データを用紙に転写し、排紙する。通常、画像形成装置は画像形成部6を駆動するモータやレーザダイオード25等、各デバイスが故障したとき、それを制御するドライバや制御基板が異常を検知して、印刷を中止してエラーコールを表示し、あるいは警告ランプを点灯したりする。
しかし、デバイスが故障しているにも拘わらず、ドライバや制御基板で故障を検知できないケースが存在する。例えば、帯電器10と感光体ドラム9に接触不良が発生し、感光体ドラム9を帯電できないとき、光学系25のアライメントが狂ってレーザ光14が感光体ドラム9を露光できないときには、画像形成装置は正常な画像を印刷することができない。
このような故障が発生したとき、画像形成装置は作像動作を停止させることなく用紙への印刷及び排紙動作を完了し、全ベタ画像や白紙(全シロ)画像を出力する虞がある。このとき画像形成装置は画像異常が起こっていることを判別できないため、エラーコールを出さないまま印刷データを破棄してしまうことがある。
そこで、このような事態を引き起こさないように画像形成装置の状態を確認する必要がある。この状態確認に、モノクロパターンを用いることができる。すなわち、本実施例では、モノクロパターンの検出結果から、用紙の先端に対する画像書き出し位置の補正と、全ベタ及び全シロ状態の検出を行う。
図8はモノクロパターンの一例を示す図である。モノクロパターンは検出タイミング補正用パターン30BK_D1と30BK_D2を2本有し、主走査方向についてTMセンサ17,18,19によって読み取り可能な位置であって、副走査方向(矢印A方向)に間隔を空けて配置されている。検出タイミング補正用パターン30BK_D1と30BK_D2は画像形成部6BKのみを用いて作像されている、このとき、その他の画像形成部6M、6C、6Yを駆動するモータは停止している。レーザダイオード25M、25C、25Yも消灯している。
図9はこのモノクロパターンの検出方法を説明する説明図である。TMセンサ17,18,19は検出タイミング補正用30BK_D1の作像開始タイミングを基準とし、検出開始タイミング55_T1に達すると検出を開始する。CPU51はTMセンサ17,18,19の検出波形36とスレッシュライン41が交差する点があるとき、この交差点を検出タイミング補正用パターン30BK_D1のエッジと判断し、そのタイミング(42BK_1、42BK_2)を記録する。また、一定のサンプリングレート(56_1,2,3,4,5)で検出波形の出力レベルを記録する。検出は検出終了タイミング55_T2に達するまで行う。55_T1から55_T2までの検出結果を参照し、TMセンサ17,18,19全てで検出パターン数が規定値の2本であったときに、正常に検出タイミング補正用パターン30BK_D1を作像していると判断する。
そして、正常に検出タイミング補正用パターン30BK_D1の作像と検出が完了したとき、用紙先端に対する各色の画像書き出し位置を補正する。またこのとき、CPU51は画像形成装置が正常にモノクロ印刷可能であると判断する。
検出開始タイミング55_T1から検出終了タイミング55_T2間で正常に検出タイミング補正用パターン30BK_D1を検出できなかったとき、検出開始タイミング55_T3から検出終了タイミング55_T4間で2本目の検出タイミング補正用パターン30BK_D2の検出を行う。そして、検出タイミング補正用パターン30BK_D2のエッジ(42BK_3、42BK_4)と検出波形の出力レベル(56_6,7,8,9,10)を記録する。検出開始タイミング55_T3から検出終了タイミング55_T4までの検出結果を参照し、画像検出手段17,18,19全てで検出パターン数が規定値の2本であったときに、正常に2本目の検出タイミング補正用パターン30BK_D2を作像していると判断する。このとき、用紙先端に対する各色の画像書き出し位置を補正し、CPU51は画像形成装置が正常にモノクロ印刷可能であると判断する。
1本目と2本目の検出タイミング補正用パターン30BK_D1と30BK_D2の両方の検出に失敗したとき、CPU51はTMセンサ17,18,19の検出波形の出力レベルを参照して画像形成装置の状態を判断する。すなわち、
1)TMセンサ17,18,19のいずれか1つ以上で、スレッシュライン41で検出できたエッジ数が0であり、かつサンプリングレート56_1,2,3,4,5(もしくは56_6,7,8,9,10)の信号レベルが全てスレッシュライン41より高かったとき、CPU51は画像形成部6BKが搬送ベルト5上に画像を形成できない状態(全シロ状態)と判断する。
2)TMセンサ17,18,19のいずれか1つ以上で、スレッシュライン41で検出できたエッジ数が0であり、かつサンプリングレート56_1,2,3,4,5(もしくは56_6,7,8,9,10)の信号レベルが全てスレッシュライン41より低かったとき、CPU51は画像形成部6BKが搬送ベルト5上にブラックトナーを吐き出し続けている状態(全ベタ状態)と判断する。
全ベタ、全シロいずれかの状態においても、画像形成装置は正常にモノクロ印刷を実行することができない。そのため、画像形成もしくは印刷を実行する前に、モノクロパターンの作像と検出を行うことにより、CPU51は画像形成装置の状態を把握し、正常な画像形成を保証することができる。
なお、印刷データを受信した場合には、画像形成装置が正常か異常かに応じて画像形成の状態を変更することができる。すなわち、モノクロパターンの検出結果から、
3)正常な状態と判断すると、そのまま印刷を終了し、その後受信データを破棄する。
4)全ベタ状態と判断すると、印刷を実行せず、送信元に印刷不可能な状態であることを通知し、正常な状態と判断するまで可能な限り受信データを保持し続ける。
5)全シロ状態と判断すると、画像形成部6M、6C、6Yのいずれか1つを用いて単色の印刷を行う。又は画像形成部6M、6C、6Yを全て用いて、マゼンタM、シアンC、イエローYを重ね合わせたモノクロのFAX印刷を行う。その後、受信データを破棄する。
という3つの処理のいずれかが実行される。
なお、この処理は、受信した印刷データがFAXデータのときに、特に有効となる。すなわち、PC上のデータ印刷やコピーならば原本が手元に残っているため後で再印刷が可能であるが、FAX受信データの印刷ではデータを破棄してしまうと原本が失われてしまうからである。
このとき、搬送ベルト5上のベルト傷や付着物といった外乱43をスレッシュライン41で検出してしまうと、検出結果に誤差が発生する。最も全ベタ状態では外乱43をトナーが塗りつぶしてしまうため誤検出する問題はない。しかし、正常状態と全シロ状態において外乱43を誤検出すると、2つの状態のどちらであるのか判別できない。
そこで、このようなときの外乱43の誤検出に対しては次のように対応する。
まず、検出タイミング補正用パターン30BK_D1と30BK_D2を2本作像し、両方の検出を行い、どちらか一方の検出に成功すると正常に画像形成装置の状態を把握することができる。このとき、検出タイミング補正用パターンが1本であるときの誤検出確率を1/Aとすると、2本同時に誤検出する確率は、
1/A
となる。1/A>1/A であるため、検出タイミング補正用パターンを30BK_D1と30BK_D2の2本にすることによって誤検出確率が低下している。
また、検出開始タイミング55_T1から1本目の検出タイミング補正用パターン30BK_D1までの間隔は、最大の位置ずれが発生したときも正常に検出できるように、想定する最大位置ずれ量をマージンとして設定する。これがデフォルトの設定となる。前回の検出タイミング補正用パターンの検出結果から1本目の検出タイミング補正用パターン30BK_D1の作像開始からTMセンサ17,18,19で検出される位置に到達するまでの理想時間と実際の検出時間との差を算出する。1本目の検出タイミング補正用パターン30BK_D1の作像開始タイミングを起点に、この差分をずらしたタイミングに到達してから検出開始タイミング55_T1をカウントすると、検出開始タイミング55_T1から1本目の検出タイミング補正用パターン30BK_D1を検出するまでの時間が最適化される。1本目の検出タイミング補正用パターン30BK_D1から検出終了タイミング55_T2までの間隔は、検出開始タイミング55_T1から1本目の検出タイミング補正用パターン30BK_D1を検出するまでの時間と同じにする。2本目の検出開始タイミング55_T3と検出終了タイミング55_T4についても同様である。モノクロパターンを正常に検出できなかったときは、次回は確実に検出できるようにデフォルト設定に戻す。
また、検出タイミング補正用パターン30BK_D1,D2はTMセンサ17,18,19の3箇所で検出できる主走査位置で、同一の副走査位置に作像している。外乱43は搬送ベルト5上にランダムに発生するため、複数の外乱間において主走査位置と副走査位置は異なっている可能性が非常に高い。この関係を利用して、検出タイミング補正用パターンと外乱43を区別する。
まず、第1のTMセンサ17において検出開始タイミング55_T1から検出終了タイミング55_T2間でエッジ(パターン)を検出すると、その検出タイミングの近傍(0.5mm以内)で第2及び第3のTMセンサ18、19でエッジ(パターン)を検出していないかどうか確認する。検出している場合、このエッジは検出タイミング補正用パターン30BK_D1のエッジであるため保存する。検出していない場合、外乱43のエッジであるため破棄する。検出開始タイミング55_T1から検出終了タイミング55_T2間で検出タイミング補正用パターンのエッジ数が0である場合、全シロ状態であると判断する。同様の検出を第2の検出開始タイミング55_T3から検出終了タイミング55_T4間でも実行する。
また、検出タイミング補正用パターン30BK_D1,D2は画像形成時のスキューずれ量によって、各画像検出手段で検出するタイミングが異なる。各TMセンサ17,18,19間で検出結果を比較するとき、このスキュー量を考慮して近傍の範囲を決定しなければならない。スキュー量を考慮すると、0.5mm以上の範囲を近傍と定義しなければならないため、外乱43を除去できる確率が低下する。これを防ぐためにあらかじめ記録したスキュー量を参照し、スキュー量に相当するタイミングをずらした隣接センサの検出結果を確認することによって、近傍の定義範囲を0.1mm程度にすることができる。図10はこの検出概念を示す説明図である。
図10では、検出タイミング補正用パターンを画像検出手段17、18、19で検出される順番に30BK_D1_R、C、L、30BK_D2_R、C、Lと定義する。30BK_D1_Rと30BK_D1_Cでは57SK_RCのスキューずれ量が存在している。画像検出手段17においてエッジを検出すると、57SK_RCに相当するタイミングをずらした画像検出手段18の検出タイミングの近傍(0.1mm)でエッジを検出していないか確認する。検出している場合、このエッジは検出タイミング補正用パターンのエッジであるため保存する。検出していない場合、外乱43のエッジであるため破棄する。
図11はスキュー量を考慮して近傍の範囲を決定すると共に、さらに誤検出確率を低減する検出方法を示す説明図である。図11ではスキュー量を考慮して検出開始タイミング55_T1がTMセンサ17,18,19毎に設定されている。TMセンサ17における検出開始タイミング55_T1_Rと画像検出手段18における検出開始タイミング55_T1_Cはスキュー量57SK_RC’に相当するタイミングずらして設定されている。検出開始タイミング55_T1_R、C、Lから検出終了タイミング55_T2_R、C、Lまでの時間はどのTMセンサ17,18,19においても等しい。検出開始タイミング55_T3_R、C、Lと検出終了タイミング55_T4_R、C、Lについても同様である。このとき、検出開始タイミング55_T1_R、C、Lから検出タイミング補正用パターン30BK_D1_R、C、Lまでの間隔を最適化することができる。
すなわち、検出開始タイミング55_T1から検出タイミング補正用パターン30BK_D1までの間隔はスキュー量57SK_RC’,CL’を考慮して設定しているため、図10に示すように各TMセンサ17,18,19で共通の検出開始タイミングを用いると、各TMセンサ17,18,19の最大スキュー量に相当する分、検出開始タイミング55_T1_R、C、Lから検出タイミング補正用パターン30BK_D1_R、C、Lまでの間隔を広げなければならない。図11では、スキュー量を考慮せずに各TMセンサ17,18,19で検出開始タイミング55_T1_R、C、Lから検出タイミング補正用パターン30BK_D1_R、C、Lまでの間隔をそれぞれ同じに設定できる。検出タイミング補正用パターン30BK_D1_R、C、Lから検出終了タイミング55_T2_R、C、Lまでの間隔は、検出開始タイミング55_T1_R、C、Lから検出タイミング補正用パターン30BK_D1_R、C、Lまでの間隔と同じになるように設定する。
この設定状態で、TMセンサ17でエッジ(パターン)を検出したとき、TMセンサ18の検出タイミングの近傍(0.1mm)でエッジを検出していないか確認する。検出している場合、このエッジは検出タイミング補正用パターンBK_D1_Cのエッジであるため保存する。検出していない場合、外乱43のエッジであるため破棄する。
図10及び図11で参照するスキューずれ量(57SK_RC、CL)は位置ずれ補正用パターン30の検出時に演算し、保存する。モノクロ印刷が中心で位置ずれ補正用パターンを作像しない場合は、モノクロパターンの検出時に演算し、保存する。位置ずれ補正用パターン30の検出結果は、モノクロパターンの検出結果に優先する。
図12は、本実施形態における作像部の異常検知及びその対処方法の全体的な処理手順を示すフローチャートであり、前記CPU51によって実行される。
同図において、印刷データを受信すると(ステップS101−YES)、装置の異常の有無を判定するために、まず、図8、図10及び図11のいずれかに示すモノクロパターン(30BK_D1,D2等)を作像する(ステップS102)。いずれかのパターンを作像するかは、装置毎に設定されているので、その設定されたパターンがステップS102で作像される。
次いで、ステップS102で作像されたモノクロパターン、すなわち、検出タイミング補正用パターン30BK_D1を検出する(ステップS103)。そして、全てのTMセンサ17,18,19において、検出開始タイミング55_T1から検出終了タイミング55_T2までに検出したエッジ数が2であったかを判定する(ステップS104)。この判定で、2である場合は、正常状態と判断する(ステップS105)。一方、2でない場合には、検出タイミング補正用パターン30BK_D2を検出する(ステップS106)。そして、全てのTMセンサ17,18,19において、検出開始タイミング55_T3から検出終了タイミング55_T4までに検出したエッジ数が2であったかを判定する(ステップS107)。エッジ数が2であった場合には正常と判断し(ステップS105)、2以外の場合は、さらに、1以上のTMセンサ17,18,19で、検出開始タイミング55_T1から検出終了タイミング55_T2まで、又は検出開始タイミング55_T3から検出終了タイミング55_T4までに検出したエッジ数が0であったかを判定する(ステップS108)。
この判定で検出したエッジ数(パターン数)が0である場合は、さらに、エッジ数が0であった期間が検出開始タイミング55_T1から検出終了タイミング55_T2までのときはサンプリングレート56_1,2,3,4,5の検出結果が全てHighであるか、エッジ数が0であった期間が検出開始タイミング55_T3から検出終了タイミング55_T4までのときはサンプリングレート56_6,7,8,9,10の検出結果が全てHighであるか、両方のときはサンプリングレート56_1,2,3,4,5の検出結果が全てHighであるか、を判定する(ステップS109)。この判定で、全てHighのときは全ベタ状態(全黒状態)と判定し(ステップS110)、CPU51は、画像形成装置の制御を終了するか否か(受信データの印刷を終了するか否か)を判定し(ステップS122)、終了する場合は以上において画像形成装置の制御を終了する。終了しない場合は、ステップS101に戻り、以降の処理を繰り返す。
ステップS109で全てHighでなければ、CPU51は作像状態が全シロ状態であると判断する(ステップS111)。すなわち、モノクロ画像の印刷が不能なので、マゼンタM、シアンC、イエローYのいずれか1色、又は3色を重ね合わせたモノクロで受信した印刷データの印刷を開始する(ステップS112)。印刷が終了すると(ステップS113−YES)、受信データを破棄し(ステップS114)、さらに、画像形成装置の制御を終了するか否か(受信データの印刷を終了するか否か)を判定し(ステップS122)、終了する場合は以上において画像形成装置の制御を終了する。終了しない場合は、ステップS101に戻り、以降の処理を繰り返す。画像形成したかを判定し、終了した場合はステップ71に移行する。
また、ステップS108で検出したエッジ数(パターン数)が0でない場合には、検出開始タイミング55_T1から検出終了タイミング55_T2まで、あるいは検出開始タイミング55_T3から検出終了タイミング55_T4までの検出結果がノイズ除去済みのデータであるかを判定し(ステップS115)、ノイズ除去済みの場合は、画像形成装置は異常状態であると判断し(ステップS118)、前記ステップS122以降の処理に移行する。
これに対し、ノイズ除去済みでない場合は、検出開始タイミング55_T1から検出終了タイミング55_T2まで、また、検出開始タイミング55_T3から検出終了タイミング55_T4までの検出したエッジに対してノイズ判定を行い(ステップS116)、ノイズと判定したエッジデータを破棄し(ステップS117)、ステップ104に移行する。
なお、前記ステップS105で正常と判断された場合には、受信データの印刷を開始し(ステップS119)、印刷が終了した後(ステップS120−YES)、受信した印刷データを破棄し(ステップS121)、画像形成装置の制御を終了するかいなかを判定し(ステップS122)、終了する場合は、画像形成装置の制御を終了し、終了しない場合はステップS101に戻って、当該ステップ以降の処理を繰り返す。
なお、図12における受信した印刷データは、複写機ではスキャナから受信した画像データであり、プリンタではPCから受信した画像データであり、ファクシミリ及びデジタル複合機では公衆回線から受信したFAXの画像データである。
図13は、本実施形態における画像形成装置制御の異常検知及びその対処の全体的な処理手順の他の例を示すフローチャートである。図12に示した処理手順とは、モノクロパターンを作像する順序が異なり、それに伴って以降の処理を変更したもので、図12におけるステップS119及びS120の処理がステップS101の直後に実行され、ステップS105以降のステップS119及びS120の処理が省略されている点が図12の処理とは異なる。
すなわち、図13において、印刷データを受信すると(ステップS101−YES)、まず、受信データの印刷を開始し(ステップS119)、印刷が終了すると(ステップS120−YES)、画像形成装置の作像部の異常検知のためのモノクロパターンを作像する(ステップS102)。次いで、ステップS102で作像されたモノクロパターン、すなわち、検出タイミング補正用パターン30BK_D1を検出する(ステップS103)。そして、全てのTMセンサ17,18,19において、検出開始タイミング55_T1から検出終了タイミング55_T2までに検出したエッジ数が2であったかを判定する(ステップS104)。この判定で、2である場合は、正常状態と判断し(ステップS105)、受信データを破棄し(ステップS121)、ステップS122に移行する。一方、2でない場合には、ステップS106以降、ステップS122までの処理を実行する。
このように図13に示した処理手順では、
6)正常な状態と判断すると、そのまま受信データを破棄する。
7)全ベタ状態と判断すると、印刷データの送信元に印刷不可能な状態であることを通知し、正常な状態と判断するまで可能な限り受信データを保持し続ける。
8)全シロ状態と判断すると、画像形成部6M、6C、6Yのいずれか1つを用いて単色の印刷を再度行う。又は画像形成部6M、6C、6Yを全て用いて、マゼンタM、シアンC、・イエローYを重ね合わせたモノクロ画像の印刷を再度行う。その後、受信データを破棄する。
という3つの処理のいずれかが実行される。
このように処理すると、モノクロパターンの作像と検出が受信データの印刷後に行われるので、受信データのファーストプリントタイムを通常印刷時と同等に保つことができる。
このように図12と図13の処理手順の相違点は、図12の処理手順では、先に装置の異常検知を行った後、受信データを印刷するのに対し、図13の処理手順では、先に受信データを印刷し、その後、装置の異常検知を行うという点で異なる。いずれにしても、モノクロ以外の作像部に異常が生じていなければ、受信データを印字し、ユーザがその印字出力されたものを見ることが可能である。
なお、本実施形態では、図1に示した直接転写方式の作像部を備えた画像形成装置について説明しているが、図14に示す間接転写方式の作像部を備えた画像形成装置についても適用することができる。
また、図12及び図13の処理手順では、印刷データを受信したときにこの処理を開始しているが、このほかに、電源オン時、スリープ状態から復帰時にも毎回同様の処理が実行される。
図14は間接転写方式のタンデム型画像形成装置の作像部の概略構成を示す図である。図14に示した間接転写方式のタンデム型画像形成装置では、図1に示した直接転写方式の搬送ベルトに代えて中間転写ベルトとし、中間転写ベルトに1次転写され、4色重畳された画像を用紙に一括して2次転写することにより用紙上にフルカラーの画像を形成する。
すなわち、図1に図示した画像形成装置に対して、搬送ベルト5を中間転写ベルト5aとし、無端状の中間転写ベルト5aが前記従動ローラ8に巻回されている位置に、2次転写ローラ22を配置し、用紙ガイド21から2次転写ローラ22が配設された2次転写位置に用紙4を送り込むようにした点、クリーニング部20が2次転写位置21より中間転写ベルト5aの搬送方向の下流側に位置している点が実施例1の画像形成装置と異なるだけで、他の各部は同一である。
このように構成された間接転写方式のタンデム型画像形成装置では、画像形成に際し、作像部6で各色のトナー画像が感光体ドラム9BK、9M、9C、9Yと中間転写ベルト5とが接する位置(1次転写位置)で、転写器15BK、15M、15C、15Yの働きにより中間転写ベルト5a上に転写され、中間転写ベルト5a上に各色のトナー画像が重畳されたフルカラー画像が形成される。
一方、給紙トレイ1に収納された用紙4は最も上のものから順に送り出され、中間転写ベルト5と用紙4とが接する前記2次転写ローラ22位置で、転写バイアスが印加され、中間転写ベルト5aのフルカラーのトナー画像が用紙4上に転写される。
その他の各部は実施例1に示した直接転写方式のタンデム型画像形成装置と同等に構成され同等に機能する。また、この間接転写方式のタンデム型画像形成装置においても、直接転写方式のタンデム型画像形成装置における図5に示した位置ずれ補正用パターン30を使用した位置ずれ補正制御、図8、図10、図11に示したモノクロパターンの検出結果から、用紙の先端に対する画像書き出し位置の補正と、全ベタ及び全シロ状態の検出が行われる。
また、前記CPU51で実行するプログラムは、記録媒体を利用することに流通過程で取引することも可能である。記録媒体としては、例えば、FD、CD−ROM(R、RW)、DVD−ROM(R、RW)、MO、MD、磁気テープ、サーバのハードディスク等が該当する。
以上のように、本実施形態によれば、TMセンサ17,18,19を用いて横線パターンである検出タイミング補正用パターン30BK_D1,D2を検出し、検出結果から正常、全ベタ、全シロ状態を判別するときに、複数のセンサの検出結果を比較することによって誤検出を回避し、異常な画像印刷を防止することができる。
なお、本発明は本実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能であり、特許請求の範囲に記載された発明の技術思想に含まれる技術的事項の全てが対象となる。
4 用紙
5 搬送ベルト
5a 中間転写ベルト
6,6BK,6M,6C,6Y 作像部
9,9BK,9M,9C,9Y 感光体ドラム
17,18,19 TMセンサ
30BK_D,30BK_D1(_R,C,L),30BK_D2(_R,C,L) 検出タイミング補正用パターン
41 スレッシュライン
51 CPU
52 RAM
55_T1_R,C,L 検出開始タイミング
57SK_RC、57SK_CL スキューずれ量
57SK_RC’、57SK_CL’ スキュー量
特許第4204739号公報 特開平9−254334号公報

Claims (20)

  1. 複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段を有し、取得した画像情報を画像形成出力する画像形成装置であって、
    前記取得した画像情報の画像形成出力を完了した後に前記無端状搬送体に前記作像手段によって主走査方向に延びる異常検知用パターンを形成するパターン形成手段と、
    前記無端状搬送体上に形成された前記異常検知用パターンに光ビームを照射し、当該パターンからの反射光の状態を検出する複数のパターン検出手段と、
    前記パターン検出手段による前記異常検知用パターンの検出結果に基づいて前記作像手段の異常の有無を検知する異常検知手段と、
    前記作像手段の異常の有無の検知結果に応じて、前記取得した画像情報の破棄の可否を判断する検知結果応答手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置であって、
    前記検知結果応答手段は、
    前記作像手段が正常であると判断すると、前記取得した画像情報を破棄し、
    前記無端状搬送体上を顕色剤が覆っている状態であると判断すると、前記取得した画像情報の送信元に対して異常を通知すると共に前記受信した画像情報を保持し、
    前記無端状搬送体上に顕色剤が転写されていない状態であると判断すると、前記異常検知用パターンの形成に用いられた色とは異なる色を用いて前記取得した画像情報の画像形成出力を実行させること
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2に記載の画像形成装置であって、
    ファクシミリによって受信した画像情報を取得し、画像形成出力すること
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段を有する画像形成装置であって、
    前記無端状搬送体に前記作像手段によって主走査方向に延びる複数の異常検知用パターンを形成するパターン形成手段と、
    前記無端状搬送体上に形成された前記異常検知用パターンに光ビームを照射し、当該パターンからの反射光の状態を検出する複数のパターン検出手段と、
    前記パターン検出手段による前記異常検知用パターンの検出結果に基づいて前記作像手段の異常の有無を検知する異常検知手段と、
    前記パターン検出手段の検出結果に基づいて副走査方向の用紙のスキュー量を演算する演算手段と、
    前記演算手段によって演算されたスキュー量を記憶する記憶手段と、
    を備え、
    前記パターン検出手段の前記異常検知用パターンの検知タイミングが前記スキュー量に相当する時間、異なっていること
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項に記載の画像形成装置であって、
    前記パターン検出手段の1つが主走査方向に並んだ異常検出用パターンのうち第1のパターンを検出したとき、前記異常検知手段は、この前記第1のパターンの検出タイミングで第2のパターンを検出したかどうか判断し、他のパターン検出手段が前記第2のパターンを検出していない場合には、前記第1のパターンの検出情報を破棄すること
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項に記載の画像形成装置であって、
    前記パターン検出手段の1つが主走査方向に並んだ異常検出用パターンのうち第1のパターンを検出したとき、前記異常検知手段は、前記記憶手段に記憶されたスキュー量に基づいて他のパターン検出手段が前記第1のパターンの検出タイミングで第2のパターンを検出したかどうか判断し、他のパターン検出手段が前記第2のパターンを検出していない場合には、前記第1のパターンの検出情報を破棄し、前記第1のパターンを検出しなかったものとすること
    を特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項5又は6に記載の画像形成装置であって、
    前記パターン検出手段は予め設定された検出開始タイミングで前記第1のパターンの検出を開始すること
    を特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項に記載の画像形成装置であって、
    前記パターン検出手段は、前記第1のパターンを検出した結果に基づいて、前記検出開始タイミングから前記第1のパターンを検出するまでの時間を演算して記憶手段に保存し、前記時間を参照して前記検出開始タイミングと検出期間を変更すること
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項に記載の画像形成装置であって、
    前記パターン検出手段は、前記第1のパターンの検出に失敗したときには、次の検出時には前記検出開始タイミングを前回よりも早いタイミングに設定するとともに、前記検出期間を前回よりも長く設定すること
    を特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
    前記異常検知用パターンが黒色の画像によって形成されていること
    を特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項4ないし10のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
    前記黒色の画像を形成するための像坦持体を除く像坦持体による前記異常検知用パターンの作像は行わないこと
    を特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項1ないし9のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
    前記黒色の異常検知用パターンを最先に形成し、前記異常検知手段によって異常が発生していると判断されたときには、黒色を除く1色以上で異常検知用パターン及び画像を形成すること
    を特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
    前記異常検知用パターンが、用紙の先端と各色の画像の書き出し位置を補正するための検出タイミング補正用パターンであること
    を特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項1ないし1のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
    前記無端状搬送体が用紙を搬送する搬送体であり、前記複数の像坦持体は前記用紙に直接各色の画像を重畳し、カラー画像を形成すること
    を特徴とする画像形成装置。
  15. 請求項1ないし13のいずれか1項に記載の画像形成装置であって、
    前記無端状搬送体が前記複数の像坦持体からそれぞれ順に各色の画像が重畳されるように画像を搬送する搬送体であり、前記複数の像坦持体状の画像が全て前記無端状搬送体に1次転写された後、用紙に2次転写してカラー画像を形成すること
    を特徴とする画像形成装置。
  16. 複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段を有し、取得した画像情報を画像形成出力する画像形成装置の前記作像手段の異常を検出する異常検出方法であって、
    前記取得した画像情報の画像形成出力を完了した後に前記無端状搬送体に前記作像手段によって主走査方向に延びる異常検知用パターンを形成し、
    前記無端状搬送体上に形成された前記異常検知用パターンに光ビームを照射し、光検出手段によって当該パターンからの反射光の状態を検出し、
    前記検出された反射光の状態に基づいて前記作像手段の異常の有無を検知し、
    前記異常の有無の検知結果に基づき、前記作像手段が正常であると判断すると、前記取得した画像情報を破棄し、
    前記異常の有無の検知結果に基づき、前記無端状搬送体上を顕色剤が覆っている状態であると判断すると、前記取得した画像情報の送信元に対して異常を通知すると共に前記受信した画像情報を保持し、
    前記異常の有無の検知結果に基づき、前記無端状搬送体上に顕色剤が転写されていない状態であると判断すると、前記異常検知用パターンの形成に用いられた色とは異なる色を用いて前記取得した画像情報の画像形成出力を実行させること
    を特徴とする異常検出方法。
  17. 複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段を有する画像形成装置の前記作像手段の異常を検出する異常検出方法であって、
    前記無端状搬送体に前記作像手段によって主走査方向に延びる複数の異常検知用パターンを形成し、
    前記無端状搬送体上に形成された前記異常検知用パターンに光ビームを照射し、光検出手段によって当該パターンからの反射光の状態を検出し、
    前記検出された反射光の状態に基づいて前記作像手段の異常の有無を検知し、
    前記パターンからの反射光の状態の検出結果に基づいて副走査方向の用紙のスキュー量を演算し、
    前記演算されたスキュー量を記憶媒体に記憶させ、
    前記異常検知用パターンの検知タイミングが前記スキュー量に相当する時間、異なっていること
    を特徴とする異常検出方法。
  18. 複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段を有し、取得した画像情報を画像形成出力する画像形成装置の前記作像手段の異常をコンピュータによって検出するための異常検出制御プログラムであって、
    前記取得した画像情報の画像形成出力を完了した後に前記無端状搬送体に前記作像手段によって主走査方向に延びる異常検知用パターンを形成する手順と、
    前記無端状搬送体上に形成された前記異常検知用パターンに光ビームを照射し、光検出手段によって当該パターンからの反射光の状態を検出する手順と、
    前記検出された反射光の状態に基づいて前記作像手段の異常の有無を検知する手順と、
    前記異常の有無の検知結果に基づき、前記作像手段が正常であると判断すると、前記取得した画像情報を破棄する手順と、
    前記異常の有無の検知結果に基づき、前記無端状搬送体上を顕色剤が覆っている状態であると判断すると、前記取得した画像情報の送信元に対して異常を通知すると共に前記受信した画像情報を保持する手順と、
    前記異常の有無の検知結果に基づき、前記無端状搬送体上に顕色剤が転写されていない状態であると判断すると、前記異常検知用パターンの形成に用いられた色とは異なる色を用いて前記取得した画像情報の画像形成出力を実行させる手順と、
    を備えていることを特徴とする異常検出制御プログラム。
  19. 複数の像担持体が無端状搬送体の移動方向に沿って並設され、各々の像担持体に対して電子写真工程により異なる色の画像を形成し、前記無端状搬送体に転写する複数の作像手段を有する画像形成装置の前記作像手段の異常をコンピュータによって検出するための異常検出制御プログラムであって、
    前記無端状搬送体に前記作像手段によって主走査方向に延びる複数の異常検知用パターンを形成する手順と、
    前記無端状搬送体上に形成された前記異常検知用パターンに光ビームを照射し、光検出手段によって当該パターンからの反射光の状態を検出する手順と、
    前記検出された反射光の状態に基づいて前記作像手段の異常の有無を検知する手順と、
    前記パターンからの反射光の状態の検出結果に基づいて副走査方向の用紙のスキュー量を演算する手順と、
    前記演算されたスキュー量を記憶媒体に記憶させる手順とを備え、
    前記異常検知用パターンの検知タイミングが前記スキュー量に相当する時間、異なっていることを特徴とする以上検出制御プログラム。
  20. 請求項18又は19に記載の異常検出制御プログラムがコンピュータによって読み取られ、実行可能に記録されていることを特徴とする記録媒体。
JP2009213401A 2009-09-15 2009-09-15 画像形成装置、異常検知方法、異常検知制御プログラム、及び記録媒体 Expired - Fee Related JP5515548B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009213401A JP5515548B2 (ja) 2009-09-15 2009-09-15 画像形成装置、異常検知方法、異常検知制御プログラム、及び記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009213401A JP5515548B2 (ja) 2009-09-15 2009-09-15 画像形成装置、異常検知方法、異常検知制御プログラム、及び記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011064795A JP2011064795A (ja) 2011-03-31
JP5515548B2 true JP5515548B2 (ja) 2014-06-11

Family

ID=43951133

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009213401A Expired - Fee Related JP5515548B2 (ja) 2009-09-15 2009-09-15 画像形成装置、異常検知方法、異常検知制御プログラム、及び記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5515548B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0822224A (ja) * 1994-07-08 1996-01-23 Hitachi Ltd 印刷装置
JPH08286573A (ja) * 1995-04-14 1996-11-01 Fuji Xerox Co Ltd 多重画像形成装置
JP3653234B2 (ja) * 2000-04-27 2005-05-25 株式会社沖データ 電子写真式画像印刷装置
JP4989169B2 (ja) * 2006-09-19 2012-08-01 キヤノン株式会社 画像形成装置、及び制御方法
JP4983497B2 (ja) * 2007-09-10 2012-07-25 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、および画像形成装置の制御プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011064795A (ja) 2011-03-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5434694B2 (ja) 位置ずれ補正方法及び位置ずれ補正装置、並びにそれを用いた画像形成装置
JP5381187B2 (ja) 画像形成装置
JP5332990B2 (ja) 画像形成装置
JP5593747B2 (ja) 画像形成装置及びクリーニング時間最適化制御プログラム
JP2007286176A (ja) 画像形成装置、画像形成制御方法及びプログラム
JP5376106B2 (ja) カラー位置ずれ検知装置
JP5267179B2 (ja) 画像形成装置、位置ずれ補正方法、位置ずれ補正プログラム、及び記録媒体
JP5747436B2 (ja) 位置ずれ補正装置及び画像形成装置
US9442447B2 (en) Image forming apparatus, method thereof, and computer program product
JP4939068B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、および画像形成プログラム
JP5262766B2 (ja) 画像形成装置
JP2010217562A (ja) 画像形成装置、位置ずれ補正方法、及び位置ずれ補正プログラム
JP2006350007A (ja) 画像形成装置,色ずれ補正方法
JP5206339B2 (ja) 位置ずれ量検出装置、位置ずれ量検出方法、位置ずれ量検出プログラム
JP5515548B2 (ja) 画像形成装置、異常検知方法、異常検知制御プログラム、及び記録媒体
JP4093569B2 (ja) カラー画像形成装置
JP5919922B2 (ja) 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み装置の位置ずれ補正方法
JP5321379B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成装置の位置ずれ補正方法
JP2005309310A (ja) カラー画像形成装置
JP6127418B2 (ja) 画像形成装置、画質調整方法及びプログラム
JP5321370B2 (ja) 光書き込み装置、画像形成装置及び光書き込み装置の位置ずれ補正方法
US20120069129A1 (en) Image forming apparatus and image forming method
JP6160342B2 (ja) 光書き込み制御装置、画像形成装置及び光書き込み装置の制御方法
JP5365917B2 (ja) 画像形成装置
JP2008233327A (ja) 画像形成装置及びパターン画像形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130625

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130813

RD13 Notification of appointment of power of sub attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433

Effective date: 20130813

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130820

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20130813

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140304

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140317

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5515548

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees