次に、発明を実施するための形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る位置ずれ補正装置を備えた画像形成装置の構成を示す図である。本発明の実施形態に係る位置ずれ補正装置を備えた画像形成装置は、図1に示すように、無端状移動手段である搬送ベルト5に沿って各色の画像形成部が並べられた構成を持つものであり、所謂タンデムタイプといわれるものである。すなわち、給紙トレイ1から給紙ローラ2と分離ローラ3とにより分離給紙される用紙(記録紙)4を搬送する搬送ベルト5に沿って、この搬送ベルト5の搬送方向の上流側から順に、複数の画像形成部(電子写真プロセス部)6Y、6M、6C、6BKが配列されている。
これら複数の画像形成部6Y、6M、6C、6BKは、形成するトナー画像の色が異なるだけで内部構成は共通である。画像形成部6Yはイエローの画像を、画像形成部6Mはマゼンタの画像を、画像形成部6Cはシアンの画像を、画像形成部6BKはブラックの画像をそれぞれ形成する。
よって、以下の説明では、画像形成部6Yについて具体的に説明する。他の画像形成部6M、6C、6BKは画像形成部6Yと同様であるため、その画像形成部6M、6C、6BKの各構成要素については、画像形成装置6Yの各構成要素に付したYに替えて、M、C、BKによって区別した符号を図に表示するにとどめ、説明を省略する。
搬送ベルト5は、回転駆動される駆動ローラ7と従動ローラ8とに巻回されたエンドレスのベルトである。この駆動ローラ7は、不図示の駆動モータにより回転駆動させられ、この駆動モータと、駆動ローラ7と、従動ローラ8とが、無端状移動手段である搬送ベルト5を移動させる駆動手段として機能する。
画像形成に際して、給紙トレイ1に収納された用紙4は最も上のものから順に送り出され、静電吸着作用により搬送ベルト5に吸着されて回転駆動される搬送ベルト5により最初の画像形成部6Yに搬送され、ここで、イエローのトナー画像を転写される。
画像形成部6Yは、像担持体である感光体としての感光体ドラム9Y、この感光体ドラム9Yの周囲に配置された帯電器10Y、露光器11、現像器12Y、感光体クリーナ(図示せず)、除電器13Y等から構成されている。露光器11は、各画像形成部6Y、6M、6C、6が形成する画像色に対応する露光ビームであるレーザ光14Y、14M、14C、14BKを照射するように構成されている。
図3は、本発明の実施形態に係る位置ずれ補正装置を備えた画像形成装置の露光器11の内部図である。各画像色の露光ビームであるレーザ光14Y、14M、14C、14BKはそれぞれ光源であるレーザーダイオード21Y、21M、21C、21BKから照射される。照射されたレーザ光は反射鏡20によって光学系22Y、22M、22C、22BKを経て、光路を調整された後、感光体ドラム9Y、9M、9C、9BKの表面へと走査される。反射鏡20は6面体のポリゴンミラーであり、回転をすることによってポリゴンミラー1面につき主走査方向1ライン分の露光ビームを走査することができる。光源のレーザーダイオード4つに対して、ポリゴンミラー1つで走査を行う。14Y、14Mと、14C、14BKの2色ずつの露光ビームに分けてポリゴンミラーの対向反射面を用いて走査を行うことによって、同時に異なる4つの感光体ドラムへと露光することを可能としている。光学系22は反射光を等間隔に揃えるf-θレンズと、レーザ光を偏向する偏向ミラーで構成されている。
画像形成に際し、感光体ドラム9Yの外周面は、暗中において帯電器10Yにより一様に帯電された後、露光器11からのイエロー画像に対応したレーザ光14Yにより露光され、静電潜像を形成される。現像器12Yは、この静電潜像をイエロートナーにより可視像化し、このことにより感光体ドラム9Y上にイエローのトナー画像が形成される。
このトナー画像は、感光体ドラム9Yと搬送ベルト5上の用紙4とが接する位置(転写位置)において、転写器15Yの働きにより用紙4上に転写される。この転写により、用紙4上にイエローのトナーによる画像が形成される。トナー画像の転写が終了した感光体ドラム9Yは、外周面に残留した不要なトナーを感光体クリーナにより払拭された後、除電器13Yにより除電され、次の画像形成のために待機する。
以上のようにし、画像形成部6Yにおいてイエローのトナー画像を転写された用紙4は、搬送ベルト5により次の画像形成部6Mに搬送される。画像形成部6Mでは、画像形成部6Yでの画像形成プロセスと同様のプロセスにより感光体ドラム9M上にマゼンタのトナー画像が形成され、そのトナー画像が用紙4上に形成されたイエローの画像に重畳されて転写される。用紙4は、さらに次の画像形成部6C、6BKに搬送され、同様の動作により、感光体ドラム9C上に形成されたシアンのトナー画像と、感光体ドラム9BK上に形成されたブラックのトナー画像とが、用紙4上に重畳されて転写される。こうして、用紙4上にフルカラーの画像が形成される。このフルカラーの重ね画像が形成された用紙4は、搬送ベルト5から剥離されて定着器16にて画像を定着された後、画像形成装置の外部に排紙される。
以上のような構成であるカラー画像を形成する画像形成装置では、感光体ドラム9Y、9M、9C、9BKの軸間距離の誤差、感光体ドラム9Y、9M、9C、9BKの平行度誤差、露光器11内で偏向ミラーの設置誤差、感光体ドラム9Y、9M、9C、9BKへの静電潜像の書込みタイミング誤差等により、本来重ならなければならない位置に各色のトナー画像が重ならず、各色間で位置ずれが生ずるという問題が発生することがある。
こうした各色の位置ずれの成分としては、主にスキュー、副走査方向のレジストずれ、主走査方向の倍率誤差、主走査方向のレジストずれなどが知られている。
そこで、各色のトナー画像の位置ずれを補正する必要がある。例えば、位置ずれ補正は、BKの画像位置に対して、M、C、Yの3色の画像位置を合わせる形で行う。このために、図1に示すように、画像形成部6BKの下流側に、搬送ベルト5に対向するセンサ17、18、19が設けられている。センサ17、18、19は用紙4の搬送方向と直交する主走査方向に沿うように同一の基板上に支持されている。
図4は、本発明の実施形態に係る位置ずれ補正装置の画像検出手段の拡大図である。図5は、本発明の実施形態に係る位置ずれ補正装置の画像検出手段(センサ17、18、19)とその周辺部を示す。画像検出手段は発光部23と、正反射光、拡散反射光受光部24と、拡散反射光受光部25を備える。発光部23からは光ビームが搬送ベルト5上に形成された位置ずれ補正用パターン26に照射され、その正反射光成分と拡散反射光成分を含んだ反射光を受光部24が受光し、また、拡散反射光を受光部25が受光することで、画像検出手段は位置ずれ補正用パターン26を検出する。画像検出手段は主走査方向の両端と中央とに配置され、各々に対して位置ずれ補正用パターン列27が形成される。図5は、各色の各種色ずれ量を求めるために必要な最低限の一組のパターン列を示してある。
図6は、従来採用している位置ずれ補正用パターン列27を形成する位置ずれ補正用パターン26を示す図である。従来の位置ずれ補正用パターンは、Y、M、C、BKの4色からなる直線パターン(26Y_Y、26M_Y、26C_Y、26BK_Y)と斜線パターン(26Y_S、26M_S、26C_S、26BK_S)の計8本のパターン列をもって1組のパターン列としている。斜線パターンは全て右上り斜線である。このパターン列を各画像検出手段に対して作成し、さらに副走査方向に複数セット作成している。
図7は、図6に示した位置ずれ補正用パターンの検出原理を示す図である。図4において、発光部23の照射光は光ビームである。受光部24の出力信号は搬送ベルト5上からの反射光であり、正反射光成分と拡散反射光成分を含んでいる。図7(d)は、画像検出手段(受光部24)の出力信号を示す図である。図7(d)のグラフにおいて、縦軸35は受光部24の出力信号強度を、横軸36は時間を示している。図7(d)に示すように、画像検出手段は、スレッシュライン(閾値線)37と検出波形32が交差した位置をもって、各色パターンのエッジ38BK_1、38BK_2、38Y_1(38C_1、38M_1)、38Y_2(38C_2、38M_2)を検出したと判断する。さらに、これら2点のエッジの平均値を取って画像位置と判定する。つまり、これら2点の中心点をそのパターンの位置と判定する。
図7(b)のグラフ上の曲線33は、受光信号の拡散反射光成分の検出波形を示している。拡散反射光成分は、搬送ベルト5の表面上と26BK_Yパターン上では反射が少ないが、26M、(26C_Y、26Y_Y)パターン上では反射する。図7(c)のグラフ上の曲線34は、受光信号の正反射光成分の検出波形である。正反射光成分は、搬送ベルト5の表面上で強く反射し、補正用パターン26の上では色に関わらず反射していない。
図7では、パターン38Y_Yからの反射光を受光した際の受光部24、25の出力信号を示しているが、パターン38C_Y、38M_Yからの反射光を受光した際も出力信号は同様の波形を示す。
図4に示す画像検出手段は、発光部23と受光部24のアライメントを調整することによって正確に位置ずれ補正用パターン25を検出することができる。しかし、このアライメントがメカ公差や取り付け誤差等によってずれたときには、図7(b)、(c)のグラフ上の曲線33、34に示すように、カラーパターン(26Y_Y、26M_Y、26C_Y)からの正反射光成分と拡散反射光成分のピーク位置がずれる。受光部24からの出力信号は、26BK_Yパターンは実際のパターンの中点と出力信号のピーク位置が一致しているはずであるが、正反射光成分と拡散反射光成分のピーク位置がずれると、図7(d)に示すように、26Y_Y、26M_Y、26C_Yパターンは実際のパターンの中点と出力信号のピーク位置が異なるようになってしまう。その結果、カラーパターンの検出位置に誤差が生じ、正確な位置を検出することができないことになってしまう。
以上の問題は、斜線パターン(26Y_S、26M_S、26C_S、26BK_S)に対しても起きる。このカラーパターン検出時の検出誤差は直線よりも斜線パターンを検出した時に大きくなる。
図6に示したパターンでは、このカラーパターン検出時のS/N比向上と検出誤差の低減を目的として、26Y_Y、M_Y、C_Y、BK_Yパターンの副走査方向の線幅30は、図7(a)に示すように、照射光のスポット径28とほぼ同じ0.6mmとなっている。また、26Y_S、26M_S、26C_S、SBK_Sの線幅の最短部分も0.6mmとなっている。一方、拡散反射光を受光する受光部25の受光エリアの直径29は約2mmである。拡散反射光が2本のパターンから同時に反射されると正常にパターンを検出することができない。これを防ぐために、26Y_Y、26M_Y、26C_Y、26BK_Yは、各パターン同士の間隔31が2mm以上となっている。26Y_S、26M_S、26C_S、BK_Sも、各パターン同士の間隔の最短部分が2mm以上となっている。つまり、従来のパターンでは、各パターンの幅を照射光のスポット径とほぼ同じ大きさとし、各パターン間の間隔を拡散反射光を受光する受光部25の受光エリアの直径29より大きくしていた。
そこで、上記の問題を解決するために、本発明の実施形態に係る位置ずれ補正装置では、従来とは異なる位置ずれ補正用パターンを使用する。本発明の実施形態に係る位置ずれ補正装置で使用する位置ずれ補正用パターン26YMCBK_Y_SPとして、図8に示すように、3色(Y、M、C)を用いてパターンを作像し、26C_Y_SPのパターンに26BK_Y_SPのパターンを重ね合わせたパターンを使用する。パターンを重ねることで、搬送ベルト5の露出面積を減らし、さらに反射電圧の変化が緩やかな拡散反射光で位置ずれ補正用パターン26を読み取れるようになる。このように、搬送ベルト5の露出面積を減らすことにより、搬送ベルト5上にできた傷を位置ずれ補正用パターンとして誤検知することも防ぐことができるようになる。
図8(a)は、本発明の実施形態に係る位置ずれ補正装置における位置ずれ補正用パターン26の形状を示す。ここでは、26BK_Y_SPのパターンを26C_Y_SPのパターンの上流側端に重ねている。この位置ずれ補正用パターンは、拡散反射光成分を返すため、拡散反射光成分の立ち上がりと立ち下りに対して、図11(b)に示すように、スレッシュ(閾値)を設け、その値を跨いだ点をパターンエッジ部分として検出する。例えば、このスレッシュは10Vとすると良い。
各色の位置ずれは26BK_Y_SPを基準にし、3色(Y、M、C)が動いた相対距離で表される。これを検出するために各色のパターン位置は次のように求める。図11において、26C_Y_SPパターンの位置は拡散反射光の立ち上がりと立ち下がりの距離の平均値により判断する。つまり、26C_Y_SPからの拡散反射光とスレッシュの2つの交点の間の中心点を26C_Y_SPパターンの位置とする。
26BK_Y_SPパターンの位置は、拡散反射光成分が跳ね返ってこない。そこで、26C_Y_SPのパターンに26BK_Y_SPのパターンが重なっていることを考慮に入れ、26C_Y_SPのパターンの拡散反射光成分の立ち下がりが26BK_Y_SPパターンの開始位置と考え、そこを26BK_Y_SPパターンの位置とする。つまり、26C_Y_SPからの拡散反射光とスレッシュの2つの交点のうち、立ち下がりとの交点を26BK_Y_SPパターンの開始位置と考え、そこを26BK_Y_SPパターンの位置とする。
ここで、26C_Y_SPに26BK_Y_SPが重なっていない場合は、26C_Y_SPから搬送ベルト5の位置へ移る際に拡散反射光成分が立ち下がり、その位置を26BK_Y_SPの位置と誤検知してしまう。よって、26C_Y_SPの位置ずれを見込み、26BK_Y_SPを26C_Y_SPに重ねる必要がある。
その他2色(Y、M)のパターンの位置は拡散反射光成分33の立ち上がりと立ち下がりのエッジの中心点とする。つまり、その他2色(Y、M)のパターンの位置は拡散反射光成分33とスレッシュの交点の間の中心点とする。3色(Y、M、C)のパターンとそれ以外を判別するために、3色(Y、M、C)のパターン間隔は、拡散反射光を受光する受光部25の受光エリアの直径29約2mm以上を空ける。
このように、拡散反射光成分を使用し、カラーパターン26C_Y_SP、26Y_Y_SP、26C_Y_SPの位置を判定し、ブラックパターン26BK_Y_SPの位置は26C_Y_SPの立ち下がり位置により判定する。
このとき、26C_Y_SPの26BK_Y_SPに対するずれは、以下のように判定することができる。例えば、26C_Y_SPが回転方向に対し下流に位置がずれたとすると、もともとは26BK_Y_SPとの重なっていた部分が露出することになり、図8(b)に示すように、26C_Y_SPの露出幅は、図8(a)に示す基準の露出幅より大きくなる。よって、図8のパターンを使用することにより、副走査方向の露出幅が基準としている幅より大きくなったときは、26C_Y_SPが回転方向に対し下流に副走査位置が位置ずれをしていることがわかる。逆に、26C_Y_SPの副走査方向の露出幅が基準としている幅より小さくなると搬送ベルト5の回転方向に対し上流に、小さくなった分だけ26C_Y_SPの副走査位置が位置ずれしていることがわかる。
また、他の2色(Y、M)においては、26BK_Y_SPのパターン位置、つまり、26C_Y_SPの立ち下がり位置との比較により位置ずれを判定できる。26BK_Y_SPのパターン位置からの副走査方向の距離が基準としている距離より大きくなると、搬送ベルト5の回転方向に対し上流に、大きくなった分副走査位置が位置ずれしていることがわかり、逆に、副走査方向の距離が基準としている距離より小さくなると、搬送ベルト5の回転方向に対し下流に、小さくなった分だけ副走査位置が位置ずれしていることがわかる。
また、位置ずれ補正用パターン26YMCBK_Y_SPは、パターンの露出面の副走査方向の線幅を限りなく小さくすることで、トナー消費量を抑えたものになっている。ここで、トナー消費量をできる限り少なくしたいときは、それぞれのパターンの大きさを、それぞれのパターンの位置が検出できる限界の大きさにすれば良い。以下、図8を用いて説明する。本実施形態において、検知は全て拡散反射光成分のみを使用して行うので、26Y_Y_SP、26M_Y_SP、26C_Y_SPパターンは、そのパターンの大きさは、拡散反射光を受光する受光部25の受光エリアの直径29の約2mmの大きさがあれば検知できることになる。検出手段にTMセンサの拡散反射成分を用いても、位置ずれ補正対象パターンの露出している部分が、主走査方向の幅と副走査方向に対して傾斜θの2本のエッジ間幅が共にLEDの照射スポット径と等しければ正確に位置ずれ補正対象パターンを検出することができる。
ここで、メカ公差や取り付け誤差等によるBKに対する3色(Y、M、C)のパターンの位置ずれは、搬送ベルト5の回転方向の上流側を副走査方向の−、下流側を副走査方向の+とし、副走査方向を上流から下流に見た場合に右側を主走査方向の+、左側を主走査方向の−とすると、主走査方向、副走査方向共に最大±0.5mmである。
まず、各色のパターンの副走査方向の大きさを考える。26C_Y_SPのパターンは、位置ずれ補正対象パターンの位置ずれ最大量の±0.5mmと、26BK_Y_SPのパターンが重なる幅とを考慮し、26C_Y_SPのパターンを3mmにし、26BK_Y_SPのパターンを0.5mm重ねることにする。
また、26BK_Y_SPのパターンは、26C_Y_SPのパターンと重なるか、接すれば良いので、1mmの大きさがあれば良い。このようにすれば、26C_Y_SPのパターンとの間に搬送ベルト5の地肌が露出することがない。26M_Y_SPと26Y_Y_SPのパターンの主走査、副走査幅は他のパターンに重なることがないので、拡散反射光を受光する受光部25の受光エリアの直径29の2mmの大きさがあれば良い。
また、26Y_Y_SP、26M_Y_SP、26C_Y_SP、BK_Y_SPは、主走査方向に最大±0.5mmずれることを考慮して3mmとする。図8(b)は、26C_Y_SPが下流にずれた場合を示す。図8(b)では、26C_Y_SPが26BK_Y_SPに対して搬送ベルト5の下流方向に0.5mmずれている場合を示しているが、26C_Y_SPと26BK_Y_SPは0.5mmだけ重なるように配置されているため、26C_Y_SPの位置が0.5mmだけ下流にずれても搬送ベルト5の地肌は露出しない。また、図8(c)は、26M_Y_SPが下流にずれた場合をしめしているが、各色パターンは2mm以上離れているため、26M_Y_SPが搬送ベルト5の下流に0.5mm下流にずれた場合でも、他のパターンに重なることがなく、位置の検出が可能である。
つまり、拡散反射光を受光する受光部25の受光エリアの直径をDとし、メカ公差や取り付け誤差等による位置ずれの最大値をEとすると、位置ずれ補正用パターン26YMCBK_Y_SPは、26C_Y_SPは副走査方向の大きさをD+2Eとし、主走査方向の大きさをD+2Eとし、26_BK_SPは副走査方向の大きさを2Eとし、主走査方向の大きさをD+2Eとし、26_Y_SP、26M_Y_SPは副走査方向の大きさをDとし、主走査方向の大きさをD+2Eとすれば良い。このようにすることにより、トナー消費量を押さえ、ベルトの傷などによる誤検知を防ぐことが可能にある。
この方法ではあれば、位置ずれ補正を行うために、すべての色のパターンにBKのパターンを重ねる必要がない。よって、すべての色のパターンにBKのパターンを重ねる場合より、トナーの消費量を削減できる。また、上記の例では、Cのパターン、26C_Y_SPにBKのパターン、26BK_Y_SPを重ねたが、Cのパターンでなく、他のパターンにBKのパターンを重ねるようにしても良い。
図9に、図8とは異なる位置ずれ補正用パターン26の形状を示す。図9に示す位置ずれ補正用パターンも図8に示す位置ずれ補正用パターンと同様にトナー消費量の削減ができる。
図9(a)に示す位置ずれ補正用パターン26YMCBK_S_SPは、図8(a)同様、3色(Y、M、C)を用いてパターンを作像し、26C_S_SPのパターンの上流側端に26BK_S_SPのパターンを重ね合わせたものであり、また、それぞれのパターンの線幅を小さくし、トナー消費量を抑えたものになっている。
各色パターンの主走査方向の大きさは、拡散反射光成分を受光する受光部25の受光エリアの直径29と等しくあれば良いが、さらに、位置ずれの最大量が±0.5mmであることを考慮し、3mmにしてある。また、副走査下流方向に対して右に45°方向の幅が、26C_S_SPでは3mmであり、26BK_S_SPでは1mm、26YM_S_SPでは2mmである。
つまり、拡散反射光を受光する受光部25の受光エリアの直径Dとし、位置ずれの最大値Eとしたときに、すべてのパターンの主走査方向の長さは、D+2Dにし、26Y_S_AD、26M_S_ADの副走査方向の長さは、それぞれのパターンが直径Dの円を覆うことができる長さにし、6BK_S_ADの副走査方向の長さは直径2Eの円を覆うことができる長さにし、26C_S_ADの副走査方向の長さは、パターン全体で直径D+2Eの円を覆うことができる長さにする。そして、26C_S_ADの露出部分の大きさは、位置ずれが生じていないときに、露出部分が直径D+Eの円を覆うことができる長さにする。
26YMCBK_S_SPは、26BK_S_SPに対して、3色(Y、M、C)のパターンが主走査方向・副走査方向のどちらにずれたかを判別でき、さらに、両方向内の上流・下流のどちらに位置ずれたかもを判別することができる。
ベルトに傷等がなく、傷等による誤検出がないときは、図6に示す位置ずれ補正用パターン26により検出を行い、検出の失敗数が規定数以上になったときに、搬送ベルト5上には傷が存在するなどにより検出がうまくいっていないと考え、次回の位置ずれ補正より、傷の誤検知が少ない図8、9の位置ずれ補正用パターンを用いるようにすると良い。このようにすることにより、さらに、トナー消費量を抑えることができる。
図6に示す位置ずれ補正用パターン26により検出を行う際は、位置ずれ補正の検出結果から26Y_Y、26M_Y、26C_Y、26BK_Yの画像位置を求め、CPUが所定の演算処理を行うことにより、副走査レジストのずれ量、スキューを求める。さらに、26Y_Y、26M_Y、26C_Y、26BK_Yの画像位置に加えて、26Y_S、26M_S、26C_S、26BK_Sの画像位置を求め、CPUが所定の演算処理を行うことにより、主走査方向の倍率誤差、主走査方向のレジストずれ量が各々求められる。そして、これらの結果をもとに位置ずれ補正が行われる。
スキューの補正に関しては、例えば、露光器11内の偏向ミラー若しくは露光器11自体をアクチュエーターによって傾きを加えることなどが考えられる。副走査方向のレジストずれの補正に対しては、例えば、ラインの書出しタイミングおよびポリゴンミラーの面位相制御によって行われる。主走査方向の倍率誤差に関しては、例えば、書込み画周波数を変更することによって補正を行う。主走査方向のレジストずれに関しては、主走査ラインの書出しタイミングを変更することによって補正を行うことができる。
図10は、本発明の実施形態に係る位置ずれ補正装置の構成を示す図である。検出されたデータの処理について、図10を参照して説明する。受光部24から得られた信号は、AMP39によって増幅され、フィルタ40によってライン検出の信号成分のみを通過させ、A/D変換器41によってアナログデータからデジタルデータに変換される。データのサンプリングは、サンプリング制御部42によって制御され、サンプリングされたデータはFIFOメモリ43に格納される。一組の位置ずれ補正用パターン26の検出が終了した後、格納されていたデータはI/Oポート44を介して、データバス45によりCPU46およびRAM47にロードされ、CPU46はこのデータを使い、所定の演算処理を行い、上述した各種ずれ量を求める。
ROM48には、上述した各種ずれ量を演算する為のプログラムをはじめ、本発明の位置ずれ補正装置および画像形成装置を制御するための各種プログラムが格納されている。また、CPU46は、受光部24からの検出信号を適当なタイミングでモニタしており、搬送ベルトおよび発光部23の劣化等が起こっても確実に検出ができるように発光量制御部49によって発光量を制御しており、受光部24からの受光信号のレベルが常に一定になるようにしている。このように、CPU46とROM48とが、画像形成装置全体の動作を制御する制御手段として機能する。
図12は、本発明の実施形態に係る位置ずれ補正装置における位置ずれ補正演算制御方法のフローを示す図である。図12を用いてフローの詳細を説明する。この補正演算制御方法のフローは本発明の制御に至るまでの流れをしている。
まず、ステップS101において、図6と図8のどちらのパターンを書くかを選択する。以前の位置ずれ補正において、位置ずれ補正用パターンの検出数が規定値に満たない場合はその旨を示すフラグが立っており、フラグが立っていない場合はステップS102に進む。
ステップS102では、図6の位置ずれ補正用パターンの第Nセットの露光を開始する。位置ずれ補正用パターンは全部でMセットあるとし、Nの値は1から始まり、Mまで1ずつ増加する。ステップS103において、図6の第Nセットの位置ずれ補正用パターンの位置情報読取を開始する。ステップS104にて、図6の第Nセットの位置ずれ補正用パターンの位置情報をセンサ17、18、19により検出する。1セット内で規定時間の間、補正用パターンの検出し、ステップS105に移行する。ステップS106において、ステップS104において検出された位置ずれ補正用パターンの位置情報をRAMに保存する。この際、1セット内の全ての補正用パターンの位置が検出されていない場合はその補正用パターンを検出失敗セットとして数え、RAMに保存し、次のステップS106に移行する。ステップS106において、全M回の位置ずれ補正用パターン検出が行われたかどうかを判断し、検出が行われていた場合はステップS107に移行する。終了していない場合は、ステップS102に戻る。
ステップS107において、位置ずれ補正用パターンの位置情報読み取りを終了する。ステップS108において、位置ずれ補正用パターンの検出失敗セット数が規定値以下である場合にはステップS109に進む。ステップS109にて、RAMに保存した位置情報に基づき、CPUは各種のずれ量を算出する。そして、ステップS110において、CPUはこのずれ量に対応した補正量を算出し、この補正量をRAMに保存する。
ステップS108において、位置ずれ補正用パターン検出失敗セット数が規定値を超えていた場合、ステップS111に進む。ステップS111において、次回からの位置ずれ制御方法を本発明の図8のパターンによる制御に変更することを示すフラグを立て保存する。これにより、次回の位置ずれ補正からはステップS101において、図8の補正用パターンが選択され、ステップのS102に進む。以上において、位置ずれ補正制御を終了する。
ステップS101において、フラグが立っているときは、ステップS112に進む。ステップS112では、図8の位置ずれ補正用パターンの第Nセットの露光を開始する。ステップS113において、図8の第Nセットの位置ずれ補正用パターンの位置情報読取を開始する。ステップS114において、図8の第Nセットの位置ずれ補正用パターンの位置情報をセンサ17、18、19で検出する。1セット内で規定時間補正用パターンを検出すると、ステップS115に移行する。ステップS115にて、図8の第Nセット内のパターンの位置情報をRAMに保存する。この際、セット内の全ての補正用パターンの位置が検出されていない場合はその補正用パターンを検出失敗セットとして数えRAMに保存し、ステップS116に進む。全M回の位置ずれ補正用パターン検出が行われたかどうかを判断し、検出が行われていた場合はステップS117に移行する。終了していない場合は、ステップS112に戻る。
ステップS117において、位置ずれ補正用パターンの位置情報読み取りを終了する。ステップS109において、RAMに保存した位置情報に基づき、CPUは各種のずれ量を算出する。ステップS110において、CPUはこのずれ量に対応した補正量を算出し、この補正量をRAMに保存する。以上において、位置ずれ補正制御を終了する。
図13(a)は、本発明の実施形態に係る位置ずれ補正装置で使用する位置ずれ補正用パターン26YMCBK_Y_ADの形状を示す図である。ここでは、26BK_Y_ADのパターンを26C_Y_ADのパターンの両端が露出するように重ねている。このようにすることで、搬送ベルト5の露出面積を減らし、さらに反射電圧の変化が緩やかな拡散反射光で位置ずれ補正用パターン26を読み取れるようになる。よって、搬送ベルト5上にできた傷を、位置ずれ補正用パターンとして誤検知するのを防ぐことができるようになる。
各色の位置ずれは、26BK_Y_ADを基準にし、3色(Y、M、C)が動いた相対距離で表される。これを検出するために各色のパターン位置は次のように求める。26C_Y_ADのパターン位置は、図15(b)で示すように、26C_Y_ADによる拡散反射成分33の立ち上がりと立ち下がりをスレッシュで判別し、その距離の平均を26C_Y_ADの位置とする。つまり、26C_Y_ADによる拡散反射成分33とスレッシュの交点を、拡散反射成分33の立ち上がりと立ち下がりとし、これらの間の中心点を26C_Y_ADの位置とする。例えば、スレッシュとしては、10Vとすると良い。
26BK_Y_ADパターンの位置は、拡散反射光成分が跳ね返ってこない。そこで、26BK_Y_ADのパターン位置は、26C_Y_ADの拡散反射成分の立ち上がり後の次の立ち下がりと、26BK_Y_ADが終わり、26C_Y_ADが出現する部分の拡散反射光成分が立ち上がるまでの距離の平均とする。つまり、図13において、26BK_Y_ADの上部に位置する26C_Y_ADによる拡散反射光の立ち下がりの位置と、26BK_Y_ADの下部に位置する26C_Y_ADによる拡散反射光の立ち上がりの位置と、の間の中心点を26BK_Y_ADのパターン位置とする。ここで、26C_Y_ADに26BK_Y_ADが重なっていない場合は、拡散反射光成分を返さない、搬送ベルト5を26BK_Y_ADの位置と誤検知するので、26C_Y_ADの位置ずれを見込み26BK_Y_ADを26C_Y_ADに重ねる必要がある。
その他2色(Y、M)のパターン位置は、搬送ベルト5からパターンに照射光が移ったときの拡散反射光成分33の立ち上がりと立ち下がりの幅の平均で判別する。つまり、それぞれの色のパターン(26Y_Y_AD、26M_Y_AD)からの拡散反射光成分33の立ち上がりと立ち下がりの中心点をそれぞれのパターンの位置とする。
また、3色(Y、M、C)のパターン間隔は、3色(Y、M、C)のパターンとそれ以外を判別するために、拡散反射光成分を受光する受光部25の受光エリアの直径29の2mm以上空けて並べる。ここで、BKに対する3色(Y、M、C)のパターンの位置ずれはメカ公差や取り付け誤差等によって、搬送ベルト5の回転方向の上流側を副走査方向の−、下流側を副走査方向の+とし、副走査方向を上流から下流に見た場合に右側を主走査方向の+、左側を主走査方向の−とすると、主走査方向、副走査方向共に最大±0.5mmである。
図13(b)に示すように、26C_Y_ADが26BK_Y_ADに対して搬送ベルト5の下流方向に0.5mmずれたとしても、26C_Y_ADと26BK_Y_ADを0.5mmだけ重なるように配置すれば、搬送ベルト5の地肌は露出しない。また、図13(c)に示すように、26M_Y_ADが搬送ベルト5の下流に0.5mm下流にずれたとしても、各色のパターン間は2mm以上離れているので、他のパターンに重なることがなく、位置の検出が可能である。
また、パターンの露出面の副走査方向の線幅を限りなく小さくすることで、トナー消費量を抑えたものになっている。トナー消費量を少なくするために、それぞれのパターンの大きさを、それぞれのパターンの位置が検出できる限界の大きさにする。
検知は全て拡散反射光成分のみを使用して行うので、26Y_Y_AD、26M_Y_AD、26C_Y_ADのパターンは、拡散反射光を受光する受光部25の受光エリアの直径29の約2mmの大きさがあれば検知できることになる。ここで、26Y_Y_AD、26M_Y_AD、26BK_Y_ADの副走査方向の大きさは、拡散反射光を受光する受光部25の受光エリアの直径29の2mmとすれば良く、26C_Y_ADのパターンに関しては26BK_Y_ADのパターンが重なる幅を考慮し、両端の露出部分がそれぞれ拡散反射光を受光する受光部25の受光エリアの直径29の大きさがあれば良い。26C_Y_ADの最大ずれ量±0.5mmであるのでそれを考慮して、副走査方向幅は7mmになる。また、各色の主走査幅は、最大±0.5mmずれることを考慮して、3mmとすれば良い。
つまり、拡散反射光を受光する受光部25の受光エリアの直径をDとし、メカ公差や取り付け誤差等による位置ずれの最大値をEとすると、位置ずれ補正用パターン26YMCBK_Y_ADは、26C_Y_ADは副走査方向の大きさを3D+2Eとし、主走査方向の大きさをD+2Eとし、26_BK_SPは副走査方向の大きさをDとし、主走査方向の大きさをD+2Eとし、26_Y_SP、26M_Y_SPは副走査方向の大きさをDとし、主走査方向の大きさをD+2Eとすれば良い。このようにすることにより、トナー消費量を押さえ、ベルトの傷などによる誤検知を防ぐことが可能にある。
図14に、図13以外の位置ずれ補正用パターン26の形状を示す。このパターンも図13と同様にトナー消費量の削減ができる。
図14(a)に示す位置ずれ補正用パターン26YMCBK_S_ADは、3色(Y、M、C)を用いてパターンを作像し、26C_S_ADの両端が露出するように26BK_S_ADのパターンを重ね合わせたものであり、また、それぞれのパターンの線幅を小さくし、トナー消費量を抑えたものになっている。
各色パターンの主走査方向の大きさは、拡散反射光成分を受光する受光部25の受光エリアの直径と等しくあれば良いが、位置ずれの最大量を考慮し、3mmにしてある。また、副走査下流方向に対して右に45°方向の幅が、26C_S_ADでは7mmであり、26Y_S_AD、26M_S_AD、26BK_S_ADが2mmである。
つまり、拡散反射光を受光する受光部25の受光エリアの直径Dとし、位置ずれの最大値Eとしたときに、すべてのパターンの主走査方向の長さは、D+2Dにし、26Y_S_AD、26M_S_AD、26BK_S_ADの副走査方向の長さは、それぞれのパターンが直径Dの円を覆うことができる長さにし、26C_S_ADの副走査方向の長さは、2つの露出部分それぞれが直径D+Eの円を覆うことができる長さにする。
26YMCBK_S_ADは、26BK_S_ADに対して、3色(Y、M、C)のパターンが主走査方向・副走査方向のどちらに位置ずれしたかを判別でき、さらに、両方向内の上流・下流のどちらに位置ずれたかを判別することができる。
図13、14の位置ずれ補正用パターンを使用する際の位置ずれ補正制御は図12に示すフローと同様である。このとき、図12のステップS101において、図6に示すパターンを使用するか(S101、Yes)、図13(14)のパターンを使用するか(S101、No)、を選択する。そして、ステップS111〜S117では、図8の代わりに図13(14)を使用する。
本発明に係る画像形成装置を、図2に示す画像形成装置でも良い。図2に示す画像形成装置は、図1の搬送ベルト5の位置に、中間転写ベルト5を備えるものである。中間転写ベルト5は、回転駆動される駆動ローラ7と従動ローラ8とに巻回されたエンドレスのベルトである。
図2の画像形成装置において、各色のトナー画像は、感光体ドラム9BK、9M、9C、9Yと中間転写ベルト5とが接する位置(1次転写位置)で、転写器15BK、15M、15C、15Yの働きにより中間転写ベルト5上に転写される。この転写により、中間転写ベルト5上に各色のトナーによる画像が重ね合わされたフルカラー画像が形成される。
画像形成に際して、給紙トレイ1に収納された用紙4は最も上のものから順に送り出され、中間転写ベルト5上に搬送され、中間転写ベルト5と用紙4とが接する位置(2次転写位置)にて、フルカラーのトナー画像を転写される。
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更が可能である。
また、本発明における位置ずれ補正装置は、前記ブラックのパターンと前記複数のブラック以外の色のパターンは、長方形であるようにしても良い。
また、本発明における位置ずれ補正装置は、前記複数のブラック以外の色のうちの1色のパターンの片端のみが露出するように、前記複数のブラック以外の色のうちの1色のパターンの上に前記ブラックのパターンが重ねるようにしても良い。
また、本発明における位置ずれ補正装置は、前記拡散反射光を受光する受光部の受光エリアの直径をDとし、
位置ずれの最大値をEとしたときに、前記ブラックのパターンの二辺のうちの一辺の長さと前記複数のブラック以外の色のパターンの二辺のうちの一辺の長さは、D+2Eであり、前記ブラックのパターンが重なっていない前記ブラック以外の色のパターンの二辺のうちの一辺の長さは、Dであり、前記ブラックのパターンの二辺のうちの一辺の長さは、2Eであり、前記ブラックのパターンが重なった前記ブラック以外の色のパターンの二辺のうちの一辺の長さは、D+2Eであり、前記ブラックのパターンと前記ブラックのパターンが重なった前記ブラック以外の色のパターンとの重なり部分の幅は、位置ずれが生じていないときに、Eであるようにしても良い。
また、本発明における位置ずれ補正装置は、前記複数のブラック以外の色のうちの1色のパターンの両端が露出するように、前記複数のブラック以外の色のうちの1色のパターンの上に前記ブラックのパターンが重ねるようにしても良い。
また、本発明における位置ずれ補正装置は、前記拡散反射光を受光する受光部の受光エリアの直径をDとし、位置ずれの最大値をEとしたときに、前記ブラックのパターンの二辺のうちの一辺の長さと前記複数のブラック以外の色のパターンの二辺のうちの一辺の長さは、D+2Eであり、前記ブラックのパターンが重なっていない前記ブラック以外の色のパターンの二辺のうちの一辺の長さは、Dであり、前記ブラックのパターンの二辺のうちの一辺の長さは、Dであり、前記ブラックのパターンが重なった前記ブラック以外の色のパターンの二辺のうちの一辺の長さは、3D+2Eであり、前記ブラックのパターンが重なった前記ブラック以外の色のパターンの2つの露出部分の幅は、位置ずれが生じていないときに、D+Eであるようにしても良い。
また、本発明における位置ずれ補正装置は、前記ブラックのパターンと前記複数のブラック以外の色のパターンは、平方四辺形であるようにしても良い。
また、本発明における位置ずれ補正装置は、前記複数のブラック以外の色のうちの1色のパターンの片端のみが露出するように、前記複数のブラック以外の色のうちの1色のパターンの上に前記ブラックのパターンが重ねるようにしても良い。
また、本発明における位置ずれ補正装置は、前記拡散反射光を受光する受光部の受光エリアの直径をDとし、位置ずれの最大値をEとしたときに、前記ブラックのパターンの二辺のうちの一辺の長さと前記複数のブラック以外の色のパターンの二辺のうちの一辺の長さは、D+2Eであり、前記ブラックのパターンが重なっていない前記ブラック以外の色のパターンの二辺のうちの一辺の長さは、当該パターンにより直径Dの円を覆うことができる長さであり、前記ブラックのパターンの二辺のうちの一辺の長さは、当該パターンにより直径2Eの円を覆うことができる長さであり、前記ブラックのパターンが重なった前記ブラック以外の色のパターンの二辺のうちの一辺の長さは、当該パターンにより直径D+2Eの円を覆うことができる長さであり、前記ブラックのパターンが重なった前記ブラック以外の色のパターンの露出部分の大きさは、位置ずれが生じていないときに、直径D+Eの円をちょうど覆う大きさであるようにしても良い。
また、本発明における位置ずれ補正装置は、前記複数のブラック以外の色のうちの1色のパターンの両端が露出するように、前記複数のブラック以外の色のうちの1色のパターンの上に前記ブラックのパターンが重ねるようにしても良い。
また、本発明における位置ずれ補正装置は、前記拡散反射光を受光する受光部の受光エリアの直径をDとし、位置ずれの最大値をEとしたときに、前記ブラックのパターンの二辺のうちの一辺の長さと前記複数のブラック以外の色のパターンの二辺のうちの一辺の長さは、D+2Eであり、前記ブラックのパターンが重なっていない前記ブラック以外の色のパターンの二辺のうちの一辺の長さは、当該パターンにより直径Dの円を覆うことができる長さであり、前記ブラックのパターンの二辺のうちの一辺の長さは、当該パターンにより直径Dの円を覆うことができる長さであり、前記ブラックのパターンが重なった前記ブラック以外の色のパターンの二辺のうちの一辺の長さは、位置ずれが生じていないときに、前記ブラックのパターンが重なった前記ブラック以外の色のパターンの2つの露出部分の大きさが当該2つの露出部分それぞれにより直径D+Eの円を覆うことができる大きさになる長さであるようにしても良い。