JP5513454B2 - 基板ケース封止構造、およびそれを備えた遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機用の基板ケースの封止構造、およびそれを備えた遊技機に関する。遊技機としては、パチンコ機やパチスロ機等を例示することができる。
パチンコ機やパチスロ機等の遊技機では、主基板などの制御基板が、基板ケースに収容された状態で遊技機本体の内部に収容されている。このような遊技機の基板ケースとして、たとえば、第1ケース体と第2ケース体とを互いに組み合わせて略箱形となるように構成したものが知られている。
この基板ケースは、閉じ状態で現状復帰不能に封止する。具体的には、たとえば基板ケースの破壊部を破壊しなければ基板ケースを開封することができないようになっている。基板ケースの開封に伴って開封の痕跡が基板ケースに残るので、開封の痕跡を残さない限り、基板ケースに収容された制御基板を取り出すことはできない。このような基板ケースとして、たとえば特許文献1および2に示すものがある。
特開2000−126420号公報 特開2005−137497号公報
この基板ケースは、その封止のための操作をスムーズに行う必要がある。もちろん、スムーズな封止操作が実現できるとしても、それによって封止の信頼性が低下したのでは意味がない。また、検査のために基板ケースを一時的に開封する必要があることを考慮して、基板ケースは少なくとも1回の再密封を可能に設けられていることが望ましい。
そこで、この発明は、封止のための操作手順が簡単で、封止の信頼性を高く保つことができ、かつ少なくとも1回の再密封を可能にした遊技機用の基板ケースの封止構造、およびそれを備えた遊技機を提供することを目的とする。
前記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、第1ケース体(30)と第2ケース体(100)とを有し、遊技機(80)の制御のための基板(21)を収容する遊技機用の基板ケース(1)を封止する封止構造であって、前記第1ケース体側に設けられた第1および第2係合部(50,60)と、前記第2ケース体側に設けられ、前記第1および第2係合部とそれぞれ係合可能な第3および第4係合部(24,174)とを含み、前記第1および第3係合部の一方は第1ロック係合片(50)を含み、前記第1および第3係合部の他方は、前記第1ロック係合片とロック係合するための第1係合凹所(24)を含み、前記第2および第4係合部の一方は、第2ロック係合片(60)を含み、前記第2および第4係合部の他方は、前記第2ロック係合片と係合するための第2係合凹所(174)を含み、前記第1および第3係合部の少なくとも一方は、所定の第1破壊部(46〜49)を介して前記第1および第2ケース体に結合されており、前記第1破壊部の破壊により、前記第1および第3係合部の前記一方を、当該第1および第2ケース体から除去可能であり、前記第2および第4係合部の前記他方には、通過用凹所が形成されており、前記基板ケース封止構造は、前記第2係合凹所を有し、前記第2および第4係合部の前記他方に関連する所定の装着位置(126)に着脱可能なスペーサ(170)をさらに含み、前記第1ロック係合片および前記第1係合凹所は、前記第1および第2ケース体を、前記基板ケースが封止状態にあるときの前記第1および第2ケース体の相対位置である第1位置に向けて、前記第1位置よりも前記第2ケース体が所定の一方向側に位置するときの前記第1および第2ケース体の相対位置である第2位置から所定のスライド方向に沿って相対スライド変位させることにより、前記第1ロック係合片が前記第1係合凹所にロック係合するように設けられており、前記第2ロック係合片前記第2係合凹所および前記通過用凹所は、前記装着位置から前記スペーサを離脱させた状態で、前記第1および第2ケース体の相対位置が前記第2位置から前記第1位置に変位するように、前記第1および第2ケース体を相対スライド変位させるときに、前記第2ロック係合片が前記通過用凹所と係合せずに当該通過用凹所を通過し、かつ前記スペーサを前記装着位置に装着させた状態で、前記第1および第2ケース体の相対位置が前記第2位置から前記第1位置に変位するように、前記第1および第2ケース体を前記スライド方向に沿って相対スライド変位させることにより、前記第2ロック係合片が前記第2係合凹所にロック係合するように設けられている、基板ケース封止構造である。
なお、括弧内の数字は、後述の実施形態における対応構成要素等を表すが、特許請求の範囲を実施形態に限定する趣旨ではない。以下、この項において同じ。
この構成によれば、基板ケースを最初に封止(密封)する際には、スペーサを装着位置から離脱させた状態で、第2位置にある第2ケース体を第1位置に向けて、第1ケース体に対して相対的にスライド変位させる。これにより、第1ロック係合片が第1係合凹所にロック係合し、第1および第2ケース体がロック結合する。これにより、遊技機用の基板ケースが封止状態になり、その封止状態が維持される。このとき、第2ロック係合片は、第2および第4係合部の他方に係合しない。
基板ケースを検査等のために開封する際には、第1破壊部を破壊し、互いにロック係合している第1ロック係合片および第1係合凹所の一方を当該第1または第2ケース体から除去する。これにより、第1および第2ケース体のロック結合が解除され、基板ケースは開封可能な状態になる。
基板ケースを再度封止(再密封)する際には、スペーサを装着位置に装着させた状態で、第2位置にある第2ケース体を第1位置に向けて、第1ケース体に対して相対的にスライド変位させる。これにより、第2ロック係合片が第2係合凹所にロック係合し、第1および第2ケース体がロック結合する。これにより、遊技機用の基板ケースが再度封止状態になり、その封止状態が維持される。
また、第2および第4係合部の他方には通過用凹所が形成されている。装着位置からスペーサを離脱させた状態において、第2ケース体を第1位置に変位させても、第2ロック係合片は通過用凹所を通過し、当該第2ロック係合片と係合しない。これにより、スペーサの離脱状態において第2ケース体を第1位置に変位させたときに、第2ロック係合片が第2および第4係合部の他方に係合するのを確実に防止することができる。
以上のように、少なくとも1回の再密封を可能にしつつ、基板ケースの封止を簡単な操作手順で実現することができる。
また、基板ケースの2回の封止の双方において、第1および第2ケース体をロック結合させることができる。これにより、封止の信頼性を高く保つことができる
請求項2に記載のように、前記第1ロック係合片は、前記第1または第2ケース体の側壁から前記スライド方向に沿って突出する第1突出片(51)、および当該第1突出片の先端部に形成された第1係合爪(52)を有し、前記第1係合凹所は、前記第1ロック係合片の前記第1ロック爪とロック係合し、前記第2ロック係合片は、前記第1または第2ケース体の側壁から前記スライド方向に沿って突出する第2突出片(61)、および当該第2突出片の先端部に形成された第2係合爪(62)を有し、前記第2係合凹所は、前記第2ロック係合片の前記第2ロック爪とロック係合してもよい。
請求項記載の発明は、前記第1および第2ケース体の少なくとも一方には、前記装着位置から離脱させられている前記スペーサを収納するためのスペーサ収納部(127)が設けられている、請求項1または2に記載の基板ケース封止構造である。
この構成によれば、第1および第2ケース体の少なくとも一方にスペーサ収納部が設けられており、このスペーサ収納部に、装着位置から離脱させられているスペーサを収納しておくことができる。そのため、装着位置からスペーサを離脱させる必要のあるときに、そのスペーサを基板ケースとは別に保管しておく必要がない。
請求項に記載のように、前記スペーサは、前記第1および第2ケース体とは異なる色(透明色でない色)に着色されていてもよい。
第1および第2ケース体がそれぞれ透明であることが望ましい。このとき、基板ケース外からスペーサを容易に視認することができ、基板ケースを取り外すことなく、スペーサが装着位置にあるか否かを把握することができる。
請求項記載の発明は、遊技機本体(3,5)と、前記遊技機本体の裏面側に取り付けられた遊技機用の基板ケース(1)と、請求項1〜のいずれか一項に記載の基板ケース封止構造とを備えた遊技機(80)である。
この構成によれば、請求項1〜に記載した作用効果と同等の作用効果を奏する
本発明の一実施形態に係る基板ケース封止構造が適用された主基板ケースが組み込まれた遊技機の概略構成を示す斜視図である。 図1に示す遊技機に含まれる遊技盤の背面図である。 主基板ケースの構成を示す斜視図である。 図3に示すベース体の斜視図である(その1)。 図3に示すベース体の斜視図である(その2)。 図3に示すベース体の斜視図である(その3)。 図5Aに示す矢視VIから見た図である。 図3に示すカバー体の斜視図である(その1)。 図3に示すカバー体の斜視図である(その2)。 図3に示すカバー体の斜視図である(その3)。 図8に示す矢視IXから見た図である。 図7A、図7Bおよび図8に示すスペーサの構成を示す拡大斜視図である。 図3に示すシールカバーの斜視図である。 図11に示す矢視XIIから見た図である。 図11に示す矢視XIIIから見た図である。 図12に示す切断面線XIV-XIVから見た断面図である。 図12に示す切断面線XV-XVから見た断面図である。 図12に示す切断面線XVI-XVIから見た断面図である。 ベース体およびカバー体の嵌合状態を示す斜視図である。 ベース体およびカバー体の結合状態を示す斜視図である。 主基板ケースの第1回目の封止操作を示す要部断面図である。 シールカバーの装着動作を示す要部断面図である。 主基板ケースの開封後におけるベース体を、図5Aに示す矢視XXIから見た図である。 スペーサをスペーサ装着部に取り付けた状態のカバー体を、図8に示す矢視IXから見た図である。 主基板ケースの第2回目の封止操作を示す要部断面図である。
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る基板ケース封止構造が適用された主基板ケース1(図4参照)が組み込まれた遊技機80の概略構成を示す斜視図である。この実施形態では、図1に示す遊技機80はパチンコ機である。
遊技機80は、遊技店内に配列された遊技島への取付け(設置)のための略四角枠状の外枠2と、この外枠2に対し片開き(横開き)可能に取り付けられた内枠(遊技機本体)3とを備えている。外枠2の左右一方、たとえば左側のヒンジ4によって、内枠3はヒンジ4の回動軸まわりに回動可能に保持されている。
内枠3の上部分には、遊技盤5(遊技機本体。図2参照)が収容保持されている。内枠3の下部分には、発射手段(図示しない)が収容保持されている。内枠3の前側には、前扉6が開閉可能に設けられている。また、内枠3の手前側には、前扉6の下方に、下部開閉板7が開閉可能に設けられている。前扉6には、遊技盤5に対向する位置に略円形の開口8が形成されている。この開口8には、ガラス板などの透明板9が嵌められていて、前扉6を閉じた状態で、その透明板9を介して、透明板9の奥側の遊技盤5を視認することができるようになっている。前扉6の上部には、左右一対のスピーカ14が配設されている。また、前扉6の下部には、左右一対のランプユニット15が配設されている。
下部開閉板7には、遊技に使用する遊技球(パチンコ球)を貯留しておくための上皿10と、上皿10からオーバーフロー路(図示しない)を通して溢れた遊技球を受け止める下皿12とが上下に並んで設けられている。また、下皿12の右側には、遊技球を遊技盤5に打ち出す際に操作されるハンドル13が配設されている。遊技者が、ハンドル13を把持して回転操作することにより、発射装置から遊技盤5に向けて遊技球を発射することができ、また、ハンドル13の回転角度を調整することにより、遊技盤5に向けて発射される遊技球の勢いを調節することができる。
図2は、遊技盤5の背面図である。遊技盤5の盤面(前面)には、中央部に略円形の遊技領域が設定されており、この遊技領域の周縁には、発射装置から発射された遊技球を、遊技盤5の盤面の上方(左側上部)に導くための略円弧状のガイドレール(図示しない)が配設されている。発射装置により発射された遊技球は、ガイドレールに導かれて遊技領域の上部へと導かれる。遊技領域には、多数本の障害釘(図示しない)が配設されており、遊技盤5の左側上部からガイドレールに沿って右斜め上方に向けて放たれた遊技球は、遊技盤5の盤面に沿って多数本の障害釘の間を通って流下していく。
遊技盤5の裏面5Aには、たとえば当該遊技機80における遊技内容を制御するための種々の制御基板が取り付けられている。遊技盤5の裏面には、当該遊技機80全体の制御を司る主基板(基板)21と、内枠3と遊技盤5とを接続するためのコネクタ群24と、 遊技機80の演出制御を司る演出制御基板23と、遊技機80に備えられる液晶表示機の液晶制御を司る液晶制御基板22とが配設されている。主基板21(図4参照)は、主基板ケース1に収容された状態で、遊技盤5の裏面に取り付けられている。この状態では、後述する第1〜第4破壊連結部46〜49(図6等参照)が遊技盤5の背面側(外方)から視認可能である。
図3は、主基板ケース1の構成を示す斜視図である。
主基板ケース1は、ベース体(第1ケース体)30とカバー体(第2ケース体)100とを備え、その全体形状が長手を有する扁平な略矩形状をなしている。ベース体30およびカバー体100は、これらを重ね合わせて互いに結合することが可能に設けられており、ベース体30とカバー体100との間に、主基板21(基板。図4参照)が収容されるようになっている。主基板21を収容し、かつベース体30とカバー体100とが結合された状態で、ベース体30とカバー体100とに跨って封印シール(図示しない。たとえばICタグを一体的に備えたICシール)が貼着される。主基板ケース1は、ベース体30およびカバー体100における封印シールが貼着された領域を覆うためのシールカバー(取付部材)200を備えている。ベース体30、カバー体100およびシールカバー200はそれぞれ透明に形成されており、そのため、主基板ケース1全体が透明に形成されている。
図3に示すように、主基板ケース1は、その幅方向が上下に沿いかつその長手方向が左右に沿うように、遊技盤5の裏側に取り付けられている。主基板ケース1は、ベース体30が遊技盤5に取り付けられる。すなわち、主基板ケース1の取付け状態では、ベース体30が前方に位置し、カバー体100が後方に位置している。
以下の説明および図4以降の各図面では、主基板ケース1の封止操作時に上方になる方向(封止時上方)を「上方」とし、主基板ケース1の封止操作時に下方になる方向(封止時下方)を「下方」とする。
図4、図5Aおよび図5Bはベース体30の斜視図である。図6は、図5Aに示す矢視VIから見た図である。図4は主基板21を主基板ケース1内に取り付けた状態を示し、 図5Aおよび図5Bは主基板21を主基板ケース1から取り除いた状態を示している。
主基板21は長手を有する矩形状をなしている。以下、主基板ケース1に取り付けられた主基板21の長手方向の一方をX1方向とし、他方をX2方向とする。また、主基板21の幅方向の一方をY1方向とし、他方をY2方向とする。主基板21をベース体30に取り付けた状態では、主基板21の主面がベース体30の次に述べるベース板(第1平板部)31と平行をなしている。
主基板21の一方主面(図4に示す上面)には、CPU、ROM、RAM等の電子部品25やコネクタ26,27等が実装されている。
図5Aおよび図5Bに示すように、ベース体30は、長手を有する略矩形の略平板状をなすベース板31と、ベース板31の長手方向の一端辺(X1方向側の端辺。図5Aに示す左奥側端辺)から垂直に立ち上がるベース体側壁(第1壁)32と、ベース板31の周端縁における当該一端辺を除く部分に設けられたコ字状の枠体33とを有している。これらベース板31、ベース体側壁32および枠体33は、透明樹脂材料(たとえばポリカーボネート(Polycarbonate)やABS樹脂など )を用いて一体的に形成されている。
枠体33は、ベース板31の長手方向の他端辺(X2方向側の端辺。図4および図5Aに示す右手前側端辺)の全域から垂直に立ち上がるベース他端辺部34と、ベース板31の幅方向の一側辺(Y1方向側の側辺。図4および図5Aに示す右奥側の側辺)の全域から垂直に立ち上がるベース一側辺部35と、ベース板31の幅方向の他側辺(Y2方向側の側辺。図4および図5Aに示す左手前側の側辺)の全域から垂直に立ち上がるベース他側辺部36とを備えている。主基板ケース1内に収容される主基板21の周縁は、ベース体側壁32の内面および枠体33(各辺部34〜36)の内周壁に当接可能である。
ベース体側壁32は、ベース板31に強固に(離脱不能に)結合された結合側壁37,38,39,17と、これら結合側壁37,38,39,17に、容易に離脱可能に結合された離脱用側壁40,41とを備えている。この実施形態では、結合側壁37,38,39および離脱用側壁40,41は、第1結合側壁37,第1離脱用側壁40,第2結合側壁38,第2離脱用側壁41,第3結合側壁39の順で、Y2方向に向けて並置されている。また、第4結合側壁17は、第1および第3結合側壁37,39を互いにつなぐようにY1およびY2方向に沿って延びており、第1離脱用側壁40、第2結合側壁および第2離脱用側壁41を下方から支持している。
第1、第2および第3結合側壁37,38,39はそれぞれ略矩形状をなしている。第1および第3結合側壁37,39はやや幅広に形成されているが、第2結合側壁38の幅(Y1およびY2方向に沿う方向の長さ)は極めて小幅であり、換言すると第2結合側壁38は上下に延びる略角柱状をなしている。第1および第2離脱用側壁40,41はそれぞれ略矩形状をなしている。各離脱用側壁40,41の上端面は、第1、第2および第3結合側壁37,38,39の上端面のそれぞれと同一の平面上にある。各離脱用側壁40,41の内面(Y2方向側の面)は、第1、第2、第3および第4結合側壁37,38,39,17の内面のそれぞれと同一の平面上にある。各離脱用側壁40,41の外端縁(Y1方向側の面)は、第1、第2、第3および第4結合側壁37,38,39,17の外端縁のそれぞれと揃っている。
第1結合側壁37の内面には、略矩形の立て板状(上下に延びる)の第1立板(案内手段)42が、第1結合側壁37の他方側端縁(Y2方向側の端縁)から内方(X2方向)に向けて突出形成されている。第1立板42は第1結合側壁37の略下半分の領域に形成されている。第1立板42は、カバー体100の後述する第1上下ガイド溝145(案内手段。図9等参照)に嵌合可能な形状および大きさに形成されている。第1結合側壁37には、その上辺全域から、板状の突片81がX1方向に向けて突出して形成されている。突片81は、ベース板31と平行な上面82を有している。この上面82は、第1結合側壁37の上端面よりもやや上方に位置する面であり、後述するようにベース体30とカバー体100とが結合位置にある状態で、本体部102の底壁106の底面(上方の面)と面一をなしている(連続しておりかつ同一平面上にある)。
第2結合側壁38の内面には、略矩形の立て板状(上下に延びる)の第2立板(案内手段)43が内方(X2方向)に向けて突出形成されている。第2立板43は第2結合側壁38の略下半分の領域に形成されている。第2立板43は、カバー体100の後述する第2上下ガイド溝146(案内手段。図9等を参照)に嵌合可能な形状および大きさに形成されている。
第3結合側壁39の内面には、略矩形の立て板状(上下に延びる)の第3立板(案内手段)44が、第3結合側壁39の一方側端縁(Y1方向側の端縁)から内方(X2方向)に向けて突出して形成されている。第3立板44は第3結合側壁39の略下半分の領域に形成されている。第3立板44は、カバー体100の後述する第3上下ガイド溝147(図9等を参照)に嵌合可能な形状および大きさに形成されている。
第1離脱用側壁40の周壁は、第1、第2および第4結合側壁37,38,17のそれぞれと、小幅の第1離脱用溝45を介して隔てられている。また、第2離脱用側壁41の周壁は、第2、第3および第4結合側壁38,39,17のそれぞれと、小幅の第2離脱用溝18を介して隔てられている。
図6に示すように、第1離脱用側壁40の上端一端縁(Y1方向側の端縁)は、第1破壊連結部(第1破壊部)46を介して第1結合側壁37の上端他端縁(Y2方向側の端縁)に連結されている。第1離脱用側壁40の上端他端縁は、第2破壊連結部(第1破壊部)47を介して第2結合側壁38の上端一端縁に連結されている。第1離脱用側壁40の下端一端縁は第3破壊連結部(第1破壊部)48を介して、また第1離脱用側壁40の下端他端縁は第4破壊連結部(第1破壊部)49を介して、それぞれ第4結合側壁17に連結されている。これら第1〜第4破壊連結部46〜49は、ニッパ等の切断工具により切断(破壊)可能な形状およびサイズに形成されており、たとえば小幅の直線状をなしている。また、これら第1〜第4破壊連結部46〜49は、図4、図5Aおよび図5Bに示すように、第1および第2離脱用側壁40,41の外端縁や、第1、第2、第3および第4結合側壁37,38,39,17の外端縁よりも外方すなわちX1方向側に突出している(図4、図5Aおよび図5Bでは、第1および第2破壊連結部46,47のみを図示。)。第1〜第4破壊連結部46〜49は、主基板ケース1の封止状態において主基板ケース1の外部に露出しており、そのため、第1〜第4破壊連結部46〜49を、主基板ケース1の外方から切断工具により容易に破壊することができる。
第1離脱用側壁40の内面には、当該内面から内方(X2方向)に向けて突出する一対の第1ロック係合片50,50が設けられている。各第1ロック係合片50は、第1離脱用側壁40の内面から当該内面と直交する方向(X2方向)に延びる第1突出片51と、第1突出片51の先端部に形成された第1ロック係合爪52とを備えている。一対の第1突出片51はそれぞれ平行に延びている。一方の第1ロック係合爪52(Y1方向側の第1ロック係合爪52)は、後述する第1係合凹所124(図9参照)の一側辺(Y1方向側の側辺)に係合するためのものである。他方の第1ロック係合爪52(Y2方向側の第1ロック係合爪52)は、第1係合凹所124の他側辺(Y2方向側の側辺)に係合するためのものである。各第1ロック係合片50は第1離脱用側壁40と一体的に設けられている。
図6に示すように、第2離脱用側壁41の上端一端縁(Y1方向の端縁)は、第5破壊連結部(第2破壊部)53を介して第2結合側壁38の上端他端縁(Y2方向の端縁)に連結されている。第2離脱用側壁41の上端他端縁は、第6破壊連結部(第2破壊部)54を介して第3結合側壁39の上端一端縁に連結されている。第2離脱用側壁41の下端一端縁は第7破壊連結部(第2破壊部)55を介して、また第2離脱用側壁41の下端他端縁は第8破壊連結部(第2破壊部)56を介して、それぞれ第4結合側壁17に連結されている。これら第5〜第8破壊連結部53〜56は、ニッパ等の切断工具により切断(破壊)可能な形状およびサイズに形成されており、たとえば小幅の直線状をなしている。また、これら第5〜第8破壊連結部53〜56は、図4、図5Aおよび図5Bに示すように、第1および第2離脱用側壁40,41の外端縁や、第1、第2、第3および第4結合側壁37,38,39,17の外端縁よりも外方すなわちX1方向側に突出している(図4、図5Aおよび図5Bでは、第5および第6破壊連結部53,54のみを図示。)。第5〜第8破壊連結部53〜56は、主基板ケース1の封止状態において主基板ケース1の外部に露出しており、そのため、第5〜第8破壊連結部53〜56を、主基板ケース1の外方から切断工具により容易に破壊することができる。
第2離脱用側壁41の内面には、当該内面から内方(X2方向)に向けて突出する一対の第2ロック係合片60,60が設けられている。各第2ロック係合片60は、第2離脱用側壁41の内面から当該内面と直交する方向(X2方向)に延びる第2突出片61と、第2突出片61の先端部に形成された第2ロック係合爪62とを備えている。一対の第2突出片61はそれぞれ平行に延びている。一方の第2ロック係合爪62(Y1方向側の第2ロック係合爪62)は、後述する第2係合凹所174(図10等参照)の一側辺(Y1方向側の側辺)に係合するためのものである。他方の第2ロック係合爪62(Y2方向側の第2ロック係合爪62)は、第2係合凹所174の他側辺(Y2方向側の側辺)に係合するためのものである。各第2ロック係合片60は、第2離脱用側壁41と一体的に設けられている。なお、この実施形態では、前述のように第1および第2ロック係合片50,60はそれぞれ同一の諸元を有している。そのため突出片51,61ならびにロック係合爪52、62の形状および大きさはそれぞれ等しくされている。しかしながら、第1および第2ロック係合片50,60の諸元を互いに異ならせてもようにしてもよい。
ベース体側壁32には、第1結合側壁37の一方側(Y1方向側)に隣接してL字嵌合板(案内手段)57が形成されている。L字嵌合板57は、第1結合側壁37の一端縁(Y1方向側の端縁)から内方(X2方向)に向けて突出する矩形の嵌合立板58と、嵌合立板58の下端につながって、当該嵌合立板58および第1結合側壁37の双方に直交して延びる嵌合横板59とを備えている。L字嵌合板57は、カバー体100がベース体30に対しては結合位置にあるときに、後述するL字嵌合溝148(図9参照)と係合する。
ベース一側辺部35およびベース他側辺部36の上端面のX1およびX2方向に沿う方向の略中央部には、それぞれ、カバー体100をベース体30に対して予め定める嵌合位置(第2位置)に位置決めするための第1位置決め用凹所(位置決め手段)63,63が形成されている。各第1位置決め用凹所63には、カバー体100の後述する第1係合突条155が嵌合可能である。また、各第1位置決め用凹所63に関連して、当該第1位置決め用凹所63によって嵌合位置に位置決めされたカバー体100を、カバー体100がX1およびX2方向に沿う方向に沿ってスライド移動可能に案内するための第1案内用凹所64が設けられている。各第1案内用凹所64は、対応する第1位置決め用凹所63に連通し、当該第1位置決め用凹所63の途中部からX1方向に向けて、X1およびX2方向に沿う方向(ベース板31の主面に平行な方向)に延びる直線状の溝である。各第1案内用凹所(案内手段)64は、対応する第1係合突条155(図7A、図7Bおよび図8参照)との嵌合により、カバー体100がX1およびX2方向に沿ってスライド移動するように当該カバー体100の動きを規制する。
ベース一側辺部35およびベース他側辺部36の上端面における他端縁(X2方向側の端縁)よりもややX1方向寄りの位置には、それぞれ、カバー体100をベース体30に対して嵌合位置に位置決めするための第2位置決め用凹所(位置決め手段)65,65が形成されている。各第2位置決め用凹所65には、カバー体100の後述する第2係合突条156(図7A、図7Bおよび図8参照)が嵌合可能である。また、各第2位置決め用凹所65に関連して、当該第2位置決め用凹所65によって嵌合位置に位置決めされたカバー体100を、当該カバー体100がX1およびX2方向に沿ってスライド移動可能に案内するための第2案内用凹所(案内手段)66が設けられている。各第2案内用凹所66は、対応する第2位置決め用凹所65に連通し、当該第2位置決め用凹所65の途中部からX1方向に向けて、X1およびX2方向に沿う方向に延びる直線状の溝である。各第2案内用凹所66は、対応する第2係合突条156との嵌合により、カバー体100がX1およびX2方向に沿って移動するように当該カバー体100の動きを規制する。
ベース一側辺部35およびベース他側辺部36の他端縁(X2方向側の端縁)には、嵌合位置に位置決めされたカバー体100を、当該カバー体100がX1およびX2方向に沿ってスライド移動可能に案内するための第3案内用凹所(案内手段)67,67がそれぞれ設けられている。各第3案内用凹所67は、ベース一側辺部35の他方側X2端縁の途中部からX1方向に向けて、X1およびX2方向に沿う方向に延びる直線状の切込みである。各第3案内用凹所67は、カバー体100の後述する第3係合突条157(図7A、図7Bおよび図8参照)との嵌合により、カバー体100がX1およびX2方向に沿ってスライド移動するように当該カバー体100の動きを規制する。
ベース一側辺部35における第1位置決め用凹所63と第2位置決め用凹所65との間には、矩形状の干渉片(取付阻止手段)68がベース一側辺部35から延出して形成されている。
ベース他側辺部36の一端縁(X1方向側の端縁)には、ベース体側壁32の上端面と連なる上端面を有し、ベース他側辺部36の上端面よりも上方に張り出す略矩形状の張出片69が形成されている。張出片69には、カバー体100を、当該カバー体100がX1およびX2方向に沿ってスライド移動可能に案内するための第4案内用凹所(案内手段)70が設けられている。第4案内用凹所70は、張出片69の他辺(X2方向側の辺)からX1方向に向けて、X1およびX2方向に沿う方向に延びる直線状の切込みである。第4案内用凹所70は、カバー体100の後述する第4係合突条158(図7B参照)との嵌合により、カバー体100がX1およびX2方向に沿ってスライド移動するように当該カバー体100の動きを規制する。
図5Aおよび図5Bに示すように、ベース板31の一側辺(Y1方向側の側辺)および他側辺(Y2方向側の側辺)の周辺には、それぞれ、当該一側辺および当該他側辺と所定の間隔(小間隔)を隔てて、ベース板31の当該一側辺および当該他側辺に沿って延びるガイドレール71,71,72,72が設けられている。ガイドレール71,71,72,72は、他端縁(X2方向側の端縁)よりもややX1方向側の位置から、X1およびX2方向に沿う方向の略中央部にわたって形成された第1ガイドレール(案内手段)71,71と、一端部(X1方向側の端部)に形成されたれた第2ガイドレール(案内手段)72,72とを備えている。ガイドレール71,72とベース一側辺部35およびベース他側辺部36との間には、それぞれ小幅の空間領域が区画されており、ベース体30とカバー体100とが嵌合された状態で、カバー体100のカバー一側辺部153およびカバー体100のカバー他側辺部154が、それぞれ当該空間領域に嵌合するようになっている。また、第1および第2ガイドレール71,72は、カバー一側辺部153およびカバー他側辺部154との嵌合(係合)により、カバー体100を、当該カバー体100がX1およびX2方向に沿ってスライド移動するように当該カバー体100の動きを規制する。
ベース他端辺部34には、ベース他端辺部34の他端縁(X2方向の端縁)からX2方向に向けて突出する嵌合突起73が形成されている。この嵌合突起73は、ベース他端辺部34の幅方向Y1,Y2の中央位置に形成されており、カバー体100の嵌合凹所113(図7A、図7Bおよび図8参照)に嵌合可能である。
図7A、図7Bおよび図8はカバー体100の斜視図である。図7Aおよび図7Bは、後述するスペーサ170をスペーサ装着部(装着位置)126に取り付けた(装着した)状態を示し、図8はスペーサ170をスペーサ収納部127に取り付けた(収納した)状態を示している。図9は図8に示す矢視IXから見た図である。図7A〜図9を参照しつつカバー体100について説明する。
カバー体100は、下部開口101を有する略箱状の本体部102と、本体部102の下端縁から、本体部102の下面(下部開口101が形成された面)に沿って延びる第1および第2下面板部103,104と、カバー装着部105とを備えている。これら本体部102、第1および第2下面板部103,104、ならびにカバー装着部105は、透明樹脂材料(たとえばポリカーボネート(Polycarbonate)やABS樹脂など )を用いて一体的に形成されている。
本体部102は、長手を有する略矩形の平板状をなす底壁(第2平板部)106と、底壁106の長手方向の一端辺(X1方向の端辺。図7Aに示す左奥側端辺)から垂直に垂れ下がるカバー体側壁(第2壁)107と、底壁106の長手方向の他端辺から垂直に垂れ下がる他端壁108(図7B参照)と、底壁106の幅方向の一側辺(Y1方向の側辺。図7Bに示す左奥側端辺 )から垂直に垂れ下がる一側壁109(図7B参照)と、底壁106の幅方向の他側辺(Y2方向の側辺。図7Bに示す右手前側端辺 )から垂直に垂れ下がる他側壁110とを備えている。底壁106の前記の他側辺におけるX1およびX2方向に沿う方向の中央部には、底壁106と他側壁110とに跨って形成された凹部111が形成されている。底壁106におけるX1方向側半分の領域には、主基板21の電子部品25(図4参照。)などから発生する熱を逃がすための放熱用の貫通小孔が多数個形成されている。ベース体30とカバー体100との結合状態(封止状態)では、底壁106の壁面がベース体30のベース板31と平行をなしている。
第1下面板部103は、カバー体100の他端部(X2方向側の端部)を構成しており、他端壁108の下端縁から底壁106と平行に延びている。第1下面板部103の他端辺(X2方向側の端辺。すなわち、カバー体100のX2方向側の端辺)には、下方に向けて突出する突片112が設けられている。この突片112には、カバー体100が結合位置にあるときに、ベース体30の嵌合突起73と係合することができる矩形状の嵌合凹所(嵌合孔)113が形成されている。また、第1下面板部103には、主基板21のコネクタ26(図4参照)を主基板ケース1外に露出させるための第1コネクタ孔114が1または複数個形成されている。
第2下面板部104は、カバー体100の一側辺部(Y1方向側の側辺部)における一端縁(X1方向側端縁)から略中央部にわたる領域を構成しており、本体部102の一側壁109 の下端縁から底壁106と平行に延びている。第2下面板部104には、主基板21のコネクタ27(図4参照)を主基板ケース1外に露出させるための第2コネクタ孔115が1個または複数個形成されている。
カバー装着部105は、一側壁109に隣接して本体部102よりもY1方向側に配置されている。具体的には、カバー装着部105は、X1およびX2方向に沿う方向に関して、第1下面板部103と第2下面板部104との間に位置している。カバー装着部105は、底壁106の壁面と略同一平面上に配置された略矩形の上面部116(図17および図18も併せて参照)と、上面部116の一側辺(Y1方向側の側辺。カバー体100の一側辺)から垂直に垂れ下がる側面部117と、上面部116および側面部117の両端部にそれぞれ設けられ、上面部116および側面部117の双方に直交する第1および第2端面部118,119とを備えている。
ベース体30とカバー体100との結合状態では、カバー装着部105の側面部117がベース体30の干渉片68(図5A等参照)によって覆われる。また、シールカバー200(図3参照)をカバー装着部105に(上面部116および干渉片68に)装着した状態では、上面部116が上面壁201(図11等参照)によって覆われ、第1端面部118が第1端面壁203(図11参照)によって覆われ、第2端面部119が第2端面壁204(図11参照)によって覆われる。
カバー体100とベース体30とが重ね合わされた状態であっても、両者の相対位置が結合位置(第1位置)にないときには、干渉片68の一端辺(X1方向側の端辺)68Aおよび他端辺(X2方向側の端辺)68Bが、カバー体100の後述するカバー装着部(取付阻止手段)105の一端辺(X1方向側の端辺)105A(図17 等参照)および他端辺(X2方向側の端辺)105B(図17 等参照)とそれぞれ揃わない。そのため、カバー体100とベース体30との相対位置が結合位置にないときには、干渉片68が邪魔になって、カバー装着部105にシールカバー200を装着することができない。
第1端面部118の上端部には、立方体形状を有する一対の第1位置決め突起120,120(図7A〜図9には図示しない。図17、図18および図20(a)参照)が、Y1およびY2方向に沿う方向に間隔を隔てて設けられている。シールカバー200をカバー装着部105に装着した状態では、一対の第1位置決め突起120,120の先端面が、シールカバー200の第1端面壁203(図11等参照)の内面と当接して、シールカバー200のX1およびX2方向に沿う方向の位置決めを行う。また、この一対の第1位置決め突起120,120は、第3ロック係合片(カバー係合用ロック係合片)205(図11等参照)、第1規制部212(図11等参照)および第2規制部213(図11等参照)と係合して、シールカバー200のY1およびY2方向に沿う方向の位置決めを行う。また、一対の第1位置決め突起120,120は、これら第3ロック係合片205、第1規制部212および第2規制部213と係合して、シールカバー200を上下方向にスライド移動するように案内する。第1端面部118の下端部には、後述する第3ロック係合片205の第3ロック係合爪207(図15等参照)と嵌合するための第3係合凹所(カバー係合用係合凹所)121(図20(a)も併せて参照)が形成されている。第3係合凹所121は、たとえばY1およびY2方向に沿って延びる矩形溝である。
第2端面部119の上端部には、立方体形状を有する一対の第2位置決め突起122,122(図17、図18および図20(a)を併せて参照)が、Y1およびY2方向に沿う方向に間隔を隔てて設けられている。シールカバー200をカバー装着部105に装着した状態では、一対の第2位置決め突起122,122の先端面が、シールカバー200の第2端面壁204(図11等参照)の内面と当接して、シールカバー200のX1およびX2方向に沿う方向の位置決めを行う。また、この一対の第2位置決め突起122,122は、第4ロック係合片(カバー係合用ロック係合片)215(図11等参照)、第3規制部222(図11等参照)および第4規制部223(図11等参照)と係合して、シールカバー200のY1およびY2方向に沿う方向の位置決めを行う。また、一対の第2位置決め突起122,122は、これら第4ロック係合片215、第3規制部222および第4規制部223と係合して、シールカバー200を上下方向にスライド移動するように案内する。第2端面部119の下端部には、後述する第4ロック係合片215の第4ロック係合爪217(図15等参照)と嵌合するための第4係合凹所(カバー係合用係合凹所)123(図17、図18および図20(a)も併せて参照)が形成されている。第4係合凹所123は、たとえばY1およびY2方向に沿って延びる矩形溝である。
図7A〜図9に示すように、カバー体側壁107には、第1係合凹所124および通過用凹所125が横方向(Y1およびY2方向に沿う方向)に並んで形成されている。第1係合凹所124および通過用凹所125は、それぞれ上下方向に沿う側辺を有する矩形孔であり、それぞれ当該カバー体側壁107の内外面を貫通している。
カバー体側壁107における、カバー体100とベース体30との相対位置が嵌合位置である状態で一対の第1ロック係合片50,50(図5Aおよび図5B等参照)に対向する部分に、第1係合凹所124が形成されている。第1係合凹所124の上下幅は各第1ロック係合爪52(図5Aおよび図5B等参照)の上下幅よりもやや大きく設定されているとともに、第1係合凹所124の横幅(Y1およびY2方向に沿う方向の幅)が一対の第1ロック係合爪52の外端縁同士の幅(Y1およびY2方向に沿う方向の幅)よりもやや狭く設定されている。そのため、第1係合凹所124の各側辺に、対応する第1ロック係合片50の第1ロック係合爪52が噛み込み、これにより、一対の第1ロック係合片50が第1係合凹所124にロック係合するようになっている。
カバー体側壁107における、カバー体100とベース体30との相対位置が嵌合位置である状態で一対の第2ロック係合片60,60(図5Aおよび図5B等参照)に対向する部分に、通過用凹所125が形成されている。通過用凹所125の上下幅は各第2ロック係合爪62(図5Aおよび図5B等参照)の上下幅よりもやや大きく設定されているとともに、通過用凹所125の横幅が一対の第2ロック係合爪62の外端縁同士の幅よりもやや大きく設定されている。そのため、第2ロック係合片60は通過用凹所125に係合せず、通過用凹所125を通過する。
カバー体側壁107の内面側には、スペーサ170を取り付ける(装着する)ことができるスペーサ装着部126と、スペーサ装着部126から離脱されているスペーサ170を取り付ける(収納する)ためのスペーサ収納部127とが設けられている。スペーサ170は後述するように第2係合凹所174(図10参照)を有している。スペーサ170をスペーサ装着部126に取り付けた状態で、第2ロック係合片60を通過用凹所125に挿通させると、第2ロック係合片60が第2係合凹所174にロック係合するようになっている。スペーサ170は主基板ケース1の第2回目の封止の際にだけ使用されるようになっており、スペーサ170を使用しない第1回目の封止の際には、スペーサ170をスペーサ収納部127に収納しておく。
底壁106には、カバー体側壁107の内面に対向して、カバー体側壁107と平行に延びる仕切り壁128が設けられている。第1係合凹所124に係合状態にある第1ロック係合片50、第2係合凹所174に係合状態にある第2ロック係合片60、または通過用凹所125に挿通状態にある第2ロック係合片60と仕切り壁128とが干渉しないように、仕切り壁128の下端辺には矩形の切欠き129が1または複数形成されている。
スペーサ装着部126は、装着対象のスペーサ170の後述する主板部171(図10参照)の上端部を、X1およびX2方向に沿う方向への移動、ならびにY1およびY2方向に沿う方向への移動の双方を規制しつつ収容する第1スペーサ収容部132を備えている。また、スペーサ装着部126は、装着対象のスペーサ170の立上部173(図10参照)と係合する第1スペーサ係合凹所134を備えている。第1スペーサ係合凹所134は、カバー体側壁107の内面における通過用凹所125の直下位置に形成されている。具体的には、通過用凹所125の直下位置におけるカバー体側壁107の内面には、内方に向けて突出する第1支持用突起135が形成されており、その第1支持用突起135の下面に、上下方向に延びる第1スペーサ係合凹所134が形成されている。第1スペーサ係合凹所134は、図7Bに示すように通過用凹所125の上面と第1支持用突起135の下面とを貫通する貫通孔であってもよいし、また、溝であってもよい。
スペーサ収納部127は、収納対象のスペーサ170の主板部171の上端部を、X1およびX2方向に沿う方向への移動、ならびにY1およびY2方向に沿う方向への移動の双方を規制しつつ収容する第2スペーサ収容部138を備えている。また、スペーサ収納部127は、収納対象のスペーサ170の立上部173と係合する第2スペーサ係合凹所141を備えている。
図7A〜図9に示すように、カバー体側壁107の内面には、それぞれ上下に伸びる第1、第2および第3角柱142,143,144が、この順で、カバー体側壁107の一端縁(Y1方向側の端縁)から他端縁(Y2方向側の端縁)に向けて順に並置されている。第1角柱142は、スペーサ収納部127が形成される部分と、第1係合凹所124との間の所定位置に設けられている。第1角柱142の外面には、第1立板42に嵌合するための第1上下ガイド溝145(図9参照)が上下に延びるように形成されている。第2角柱143は、第1係合凹所124と通過用凹所125との間の所定位置に設けられている。第2角柱143の外面には、第2立板43に嵌合するための第2上下ガイド溝146(図9参照)が上下に延びるように形成されている。第3角柱144は、通過用凹所125よりも他方側(Y2方向側)の所定位置に設けられている。第3角柱144の外面には、第3立板44に嵌合するための第3上下ガイド溝147(案内手段。図9参照)が上下に延びるように形成されている。
図9に示すように、ベース体側壁32の外面における一端縁(Y1方向側の端縁)には、L字嵌合板57と嵌合するためのL字嵌合溝(案内手段)148が形成されている。L字嵌合溝148は、第1結合側壁37の一端縁(Y1方向側の端縁)に当該一端縁に沿って形成される第1嵌合溝149と、第1嵌合溝149の下端につながって、Y1およびY2方向に沿って延びる第2嵌合溝150とを備えている。
図7A、図7Bおよび図8に示すように、カバー体100の下端部は、カバー体100の一側辺(Y1方向側の側辺)に沿って延びるカバー一側辺部(案内手段)153と、カバー体100の他側辺(Y2方向側の側辺)に沿って延びるカバー他側辺部(案内手段)154とを備えている。カバー一側辺部153は、カバー装着部105の側面部117に連なるように形成されており、カバー他側辺部154は、他側壁110に連なるように形成されている。ベース体30とカバー体100との結合状態で(カバー体100がベース体30に対して結合位置にある状態で)、ベース板31はカバー体100の下面を閉塞する。また、この状態で、ベース体側壁32はカバー体側壁107の外側に嵌合し、干渉片68はカバー装着部105の外側に嵌合する。さらに、ベース体30のベース一側辺部35は、カバー一側辺部153の外側に嵌合し、ベース体30のベース他側辺部36は、カバー他側辺部154の外側に嵌合する。
カバー一側辺部153の外面およびカバー他側辺部154の外面には、それぞれ、第1係合突条(案内手段)155、第2係合突条(案内手段)156および第3係合突条(案内手段)157が形成されている。他側壁110の外面には第4係合突条158が形成されている。第1、第2、第3および第4係合突条155,156,157,158は、X1およびX2方向に沿って(かつ底壁106に沿って)直線状に延びている。第1係合突条155は、カバー一側辺部153およびカバー他側辺部154における X1およびX2方向に沿う方向の略中央部に形成されている。第2係合突条156は、カバー一側辺部153およびカバー他側辺部154における 他端縁(X2方向側の端縁)よりもやや内方寄りの位置に形成されている。第3係合突条157は、カバー一側辺部153およびカバー他側辺部154の 他端部(X2方向側の端部)に形成されている。第4係合突条158は、他側壁110の一端部(X1方向側の端部)に形成されている。
カバー他端辺部152におけるY1およびY2方向に沿う方向の略中央部には、カバー他端辺部152の端縁から下方に向けて突片112が突出しており、この突片112には、ベース体30の嵌合突起73に嵌合するための嵌合凹所113が形成されている。カバー体100がベース体30に対して嵌合位置に位置決めされた状態では、ベース体30の嵌合突起73がカバー体100の嵌合凹所113に嵌合する。
図10は、図7A、図7Bおよび図8に示すスペーサ170の構成を示す拡大斜視図である。
スペーサ170は、矩形板状をなす主板部171と、主板部171の上端に固定され、当該主板部171と直交するように(X1およびX2方向に沿って)延びる下板部172を備えている。下板部172のY1およびY2方向に沿う方向の各端部は主板部171のY1およびY2方向に沿う方向の端部と揃っている。スペーサ170は、下板部172の一端部(X1方向側の端部)から、主板部171と平行に立ち上がる立上部173を備えている。主板部171、下板部172および立上部173は、透明樹脂材料(たとえばポリカーボネート(Polycarbonate)やABS樹脂など )を用いて一体的に形成されている。
主板部171の中央部には第2係合凹所174が形成されている。第2係合凹所174は、それぞれ上下方向に沿う側辺を有する矩形孔であり、主板部171の内外面を貫通している。スペーサ170をスペーサ装着部126に取り付けた状態で、第2係合凹所174は、カバー体100とベース体30との相対位置が嵌合位置であると、一対の第2ロック係合片60,60(図5Aおよび図5B等参照)と対向して配置される。第2係合凹所174の上下幅は各第2ロック係合爪62の上下幅よりもやや大きく設定されているとともに、第2係合凹所174の横幅(Y1およびY2方向に沿う方向の幅)が、一対の第2ロック係合爪62の外端縁同士の幅(Y1およびY2方向に沿う方向の幅)よりもやや狭く設定されている。そのため、第2係合凹所174の各側辺に、対応する第2ロック係合片60の第2ロック係合爪62が噛み込み、これにより、一対の第2ロック係合片60が第1係合凹所174にロック係合するようになっている。
第2係合凹所174の貫通方向厚みは、第1係合凹所124の貫通方向厚みよりも薄くなるように設定されている。具体的には、第2係合凹所174の貫通方向厚みと、通過用凹所125の貫通方向厚みとを足し合わせた厚みが、第1係合凹所124の貫通方向厚みと略一致している。また、別の言葉で言うと、スペーサ170をスペーサ装着部126に取り付けた状態における、主板部171のX2方向側の面とカバー体側壁107の外面との間の間隔が、第1係合凹所124の貫通方向厚みと略一致している。
なお、この実施形態では、前述のように第1および第2ロック係合片50,60はそれぞれ同一の諸元を有しており、そのため、第2係合凹所174の上下および横方向幅は、第1係合凹所124と等しくされている。
図7Aおよび図7Bに示すように、スペーサ170をスペーサ装着部126に取り付けるときには、 立上部173を第1スペーサ係合凹所134に差し込みつつ、主板部171の上端部を第1スペーサ収容部132に挿入する。スペーサ170の立上部173と第1スペーサ係合凹所134との係合により、スペーサ170の下端部のX1およびX2方向に沿う方向への移動、ならびにY1およびY2方向に沿う方向への移動の双方が規制される。また、第1スペーサ収容部132に収容されたスペーサ170の上端部は、X1およびX2方向に沿う方向への移動、ならびにY1およびY2方向に沿う方向への移動の双方が規制される。したがって、スペーサ装着部126に対するスペーサ170の装着状態においてスペーサ170ががたつかず、これにより、第2係合凹所174と第2ロック係合片60との位置関係を良好に保つことができ、両者を確実に係合させることができる。
図11は、シールカバー200の斜視図である。図12および図13は、図11に示す矢視XIIおよび矢視XIIIのそれぞれから見た図である。図14、図15および図16は、図12に示す切断面線XIV-XIV、切断面線XV-XVおよび切断面線XVI-XVIのそれぞれから見た断面図である。
シールカバー200は、略直方体状をなす箱体から、他側方の側面(Y2 方向側の側面)および下面を取り除いた形状をなしている。このシールカバー200は、X1,X2方向に沿って長手を有する略矩形状の上面壁201と、上面壁201の一側辺(Y1方向側の側辺)から垂直に垂れ下がる略矩形状の側面壁202と、カバー装着部105の一方向(X1方向)側の端面を閉塞する略正方形状の第1端面壁203と、カバー装着部105の他方向(X2方向)側の端面を閉塞する略矩形状の第2端面壁204と、シールカバー200を、ベース体30およびカバー体100に対し分離不能に結合するためにカバー装着部105の第3および第4係合凹所121,123とそれぞれ係合するための第3および第4ロック係合片205,215とを備えている。
上面壁201の他側辺(X2方向側の側辺)には、X2方向側の端部に、切欠き206が形成されている。第2端面壁204の他端面(Y2方向側の端面)は、第1端面壁203の他端面(Y2方向側の端面)よりも一方(Y1方向)側に位置している。
図12に示すように、上面壁201におけるX1およびX2方向に沿う方向の両端部(X1方向側の端部、およびX2方向側の端部)には、それぞれ第1および第2孔208,218が形成されている。第1および第2孔208,218は、X1およびX2方向に沿う側辺、ならびにY1およびY2方向に沿う側辺をそれぞれ有する矩形孔である。
図15に示すように、第3ロック係合片205は、上面壁201における一端部(X1方向側の端部)から鉛直下方に向けて(第1端面壁203に沿って)垂れ下がる第3突出片206と、第3突出片206の先端部(下端部)に形成され、X2方向側に向けて突出する第3ロック係合爪207とを備えている。第3突出片206の上端は、第1孔208の略中央部に位置している。第3突出片206は、長手を有する幅狭の板状部材である。第3突出片206におけるY1およびY2方向に沿う方向の寸法は、一対の第1位置決め突起120,120(図17、図18および図20(a)参照)の間隔と同等に設定されている。第3突出片206は第1端面壁203よりもX2方向側に、当該第1端面壁203の内面と間隔を隔てて設けられている。
図12および図13に示すように、第3ロック係合片205の上端は、複数個(たとえば3つ)の破壊連結部209,210,211を介して、上面壁201における第1孔208の3つの端辺のそれぞれに連結されている。具体的には、第3ロック係合片205は、第9、第10および第11破壊連結部(カバー用破壊部)209,210,211を介して、第1孔208のY1方向側の端辺、第1孔208のX1方向側の端辺、および第1孔208のY2方向側の端辺にそれぞれ連結されている。これら第9〜第11破壊連結部209〜211は、ニッパ等の切断工具により切断(破壊)可能な形状およびサイズに形成されており、たとえば小幅の直線状をなしている。
シールカバー200は、第1端面壁203よりもX2方向側に間隔を隔てて、第1端面壁203と平行な立て板状の第1および第2規制部212,213を備えている。第1および第2規制部212,213は、それぞれY1およびY2方向に沿う方向に関して、第3ロック係合片205(第3突出片206)と揃っている。第1規制部212は第3ロック係合片205よりもY1方向側に、第3ロック係合片205と間隔を隔てて設けられている。第2規制部213は第3ロック係合片205よりもY2方向側に、第3ロック係合片205と間隔を隔てて設けられている。
第1規制部212の他端縁(Y2方向側の端縁)は直線状に上下に延びている。第3ロック係合片205の一端縁(Y1方向側の端縁)と、第1規制部212の他端縁(Y2方向側の端縁)とによって区画される凹所に、カバー装着部105の第1位置決め突起120(Y1方向側の第1位置決め突起120)が嵌合可能である。第3ロック係合片205の他端縁(Y2方向側の端縁)と、第2規制部213の一端縁(Y1方向側の端縁)とによって区画される凹所に、カバー装着部105の第1位置決め突起120(Y2方向側の第1位置決め突起120)が嵌合可能である。第1規制部212の他端縁(Y2方向側の端縁)と第3ロック係合片205の一端縁(Y1方向側の端縁)との間の間隔は、第1位置決め突起120におけるY1およびY2方向に沿う方向の寸法とほぼ一致するように設定されている。
第2規制部213の一端縁(Y1方向側の端縁)は直線状に上下に延びている。第2規制部213の一端縁(Y1方向側の端縁)と第3ロック係合片205の他端縁(Y2方向側の端縁)との間の間隔は、第1位置決め突起120におけるY1およびY2方向に沿う方向の寸法とほぼ一致するように設定されている。第1規制部212および第3ロック係合片205と、カバー装着部105の第1位置決め突起120(Y1方向側の第1位置決め突起120)との係合、ならびに第2規制部213および第3ロック係合片205と、カバー装着部105の第1位置決め突起120(Y2方向側の第1位置決め突起120)との係合によって、シールカバー200を、上下方向にスライドするように案内することができる。
なお、上面壁201、側面壁202、第1および第2端面壁203,204、第3および第4ロック係合片205,215、ならびに第1、第2、第3および第4規制部212,213,222,223は、透明樹脂材料(たとえばポリカーボネート(Polycarbonate)やABS樹脂など )を用いて一体的に形成されている。
図15に示すように、第4ロック係合片(カバー係合用ロック係合片)215は、上面壁201における他端部(X2方向の端部)から鉛直下方に向けて(第2端面壁204に沿って)垂れ下がる第4突出片216と、第4突出片216の先端部(下端部)に形成され、X1方向に向けて突出する第4ロック係合爪217とを備えている。第4突出片216の上端は、第2孔218の略中央部に位置している。第4突出片216は、長手を有する幅狭の板状部材である。第4突出片216におけるY1およびY2方向に沿う方向の寸法は、一対の第2位置決め突起122,122(図17、図18および図20(a)参照)の間隔と同等に設定されている。第4突出片216は第2端面壁204よりもX1方向側に、当該第2端面壁204の内面と間隔を隔てて設けられている。
図12および図13に示すように、第4ロック係合片215の上端は、複数個(たとえば3つ)の破壊連結部219,220,221を介して、上面壁201における第2孔218の3つの端辺のそれぞれに連結されている。具体的には、第4ロック係合片215は、第12、第13および第14破壊連結部(カバー用破壊部)219,220,221を介して、第2孔218のY1方向側の端辺、第2孔218のX2方向側の端辺、および第2孔218のY2方向側の端辺にそれぞれ連結されている。これら第12〜第14破壊連結部219〜221は、ニッパ等の切断工具により切断(破壊)可能な形状およびサイズに形成されており、たとえば小幅の直線状をなしている。
シールカバー200は、第2端面壁204よりもX1方向側に間隔を隔てて、第2端面壁204と平行な立て板状の第3規制部222を備えている。第3規制部222はY1およびY2方向に沿う方向に関して、第4ロック係合片215(第4突出片216)と揃っている。第3規制部222は第4ロック係合片215よりもY2方向側に、第4ロック係合片215と間隔を隔てて設けられている。
また、シールカバー200は、第2端面壁204の他端縁(Y2方向の端縁)から内方(X1方向側)に向けて突出する立て板状の第4規制部223を備えている。第4規制部223は側面壁202と平行をなし、その一端縁(X1方向側の端縁)はY1およびY2方向に沿う方向に関して、第4ロック係合片215(第4突出片216)と揃っている。第4規制部223は第4ロック係合片215よりもY2方向側に、第3ロック係合片205と間隔を隔てて設けられている。
第3規制部222の他端縁(Y2方向側の端縁)は直線状に上下に延びている。第4ロック係合片215の一端縁(Y1方向側の端縁)と、第3規制部222の他端縁(Y2方向側の端縁)とによって区画される凹所に、カバー装着部105の第2位置決め突起122(Y1方向側の第1位置決め突起120)が嵌合可能である。第4ロック係合片215の他端縁(Y2方向側の端縁)と、第4規制部223の一端縁(Y1方向側の端縁)とによって区画される凹所に、カバー装着部105の第2位置決め突起122(Y2方向側の第2位置決め突起122)が嵌合可能である。第3規制部222の他端縁(Y2方向側の端縁)と第4ロック係合片215の一端縁(Y1方向側の端縁)との間の間隔は、第2位置決め突起122におけるY1およびY2方向に沿う方向の寸法とほぼ一致するように設定されている。
第4規制部223の一端縁(Y1方向側の端縁)は直線状に上下に延びている。第4規制部223の一端縁(Y1方向側の端縁)と第4ロック係合片215の他端縁(Y2方向側の端縁)との間の間隔は、第2位置決め突起122におけるY1およびY2方向に沿う方向の寸法とほぼ一致するように設定されている。第3規制部222および第4ロック係合片215と、カバー装着部105の第2位置決め突起122(Y1方向側の第2位置決め突起122)との係合、ならびに第4規制部223および第4ロック係合片215と、カバー装着部105の第2位置決め突起122(Y2方向側の第2位置決め突起122)との係合によって、シールカバー200を、上下方向にスライドするように案内することができる。
図17は、ベース体30およびカバー体100の嵌合状態を示す斜視図である。図18は、ベース体30およびカバー体100の結合状態(封止状態)を示す斜視図である。図19は、主基板ケース1の第1回目の封止操作を示す要部断面図である。図19(a)はベース体30およびカバー体100の嵌合状態を示し、図19(b)はベース体30およびカバー体100の結合状態を示している。図17〜図19を参照して、主基板ケース1の第1回目の封止操作を説明する。なお、ベース体30およびカバー体100の嵌合状態とは、ベース体30およびカバー体100が相対的に次に述べる嵌合位置にある状態を言い、ベース体30およびカバー体100の結合状態とは、ベース体30およびカバー体100が相対的に結合位置にある状態を言う。この主基板ケース1は、1回の再密封を実施可能な構成に設けられている。換言すると、主基板ケース1は、2回の封止操作を実施可能な構成に設けられている。
第1回目の封止操作の際には、図4に示すようにベース体30に主基板21を収容(セット)するとともに、 図8に示すようにスペーサ170をスペーサ収納部127に取り付けておく。
まず、カバー体100を、図8に示す状態から反対向きにひっくり返し、カバー体100およびベース体30の次に述べる相対位置が嵌合位置になるように作業者が目視で位置合わせしながらカバー体100およびベース体30を上下に重ね合わせる。ベース体30およびカバー体100の相対位置が嵌合位置であると、ベース体30とカバー体100とが嵌合可能であり、両者が嵌合される。「嵌合位置」とは、ベース体30とカバー体100とがY1およびY2方向に沿う方向に関して揃っており、かつベース体30とカバー体100とがX1およびX2方向に沿う方向に関して所定量だけずれているようなベース体30とカバー体100との相対位置を言う。
この実施形態では、第1位置決め用凹所63(図4、図5Aおよび図5B参照)、第1係合突条155(図7A、図7Bおよび図8参照)、第2位置決め用凹所65(図4、図5Aおよび図5B参照)および第2係合突条156(図7A、図7Bおよび図8参照)がそれぞれ位置決め手段として機能している。ベース体30およびカバー体100が嵌合状態にあるときは、カバー体100の第1係合突条155がベース体30の第1位置決め用凹所63にそれぞれ嵌合し、カバー体100の第2係合突条156がベース体30の第2位置決め用凹所65にそれぞれ嵌合している。さらに、ベース体30のベース一側辺部35がカバー体100のカバー一側辺部153(図7A等参照)の外側に嵌合するとともに、ベース体30のベース他側辺部36がカバー体100のカバー他側辺部154(図7A等参照)の外側に嵌合する。以上の各嵌合により、ベース体30およびカバー体100が嵌合位置に位置決めされる。
ベース体30およびカバー体100の嵌合状態(図17参照)では、第1および第2ロック係合片50,60(図4、図5Aおよび図5Bを併せて参照)はそれぞれ第1係合凹所124および通過用凹所125(それぞれ、図7Aおよび図7Bを併せて参照)に対向しているとともに、嵌合突起73(図4等参照)が嵌合凹所113に対向している。また、第1、第2および第3立板42,43,44(図4等を併せて参照)は、それぞれ第1、第2および第3上下ガイド溝145,146,147(図9等を併せて参照)に対向しており、L字嵌合板57(図4等を併せて参照)がL字嵌合溝148(図9等参照を併せて参照)と対向している。さらに、ベース体側壁32の内面がカバー体側壁107(図7A等参照)の外面に対向している。
ベース体30およびカバー体100が嵌合位置に位置決めされている状態では、カバー体100を結合位置に向けて(カバー体100をX1方向に向けて、あるいはベース体30をX2方向に向けて)X1およびX2方向に沿ってスライド移動させることができるようになっている。嵌合位置に位置決めされているカバー体100を結合位置に向けてスライド移動させると、以下に示す種々の部材が互いに嵌合しつつカバー体100が移動する。具体的には、第1係合突条155が第1案内用凹所64にそれぞれ嵌合するとともに、第2係合突条156が第2案内用凹所66にそれぞれ嵌合する。第3係合突条157が第3案内用凹所67にそれぞれ嵌合するとともに、第4係合突条158が第4案内用凹所70に嵌合する。また、第1、第2および第3立板42,43,44が、それぞれ第1、第2および第3上下ガイド溝145,146,147に嵌合する。さらに、L字嵌合板57がL字嵌合溝148に嵌合する。さらにまた、第1および第2ガイドレール71,72とベース一側辺部35との間の領域、ならびに第1および第2ガイドレール71,72とベース他側辺部36との間の領域には、それぞれカバー体100のカバー一側辺部153(図7A等参照)およびカバー他側辺部154(図7A等参照)が嵌合する。換言すると、カバー体100は、これらの部材42,43,44,57,64,66,67,70,145,146,147,148,153,154,155,156,157,158に案内されて、X1およびX2方向に沿って(ベース板31と平行に)結合位置に向けてスライド移動させられる。
そして、カバー体100のベース体30に対するスライド変位により、カバー体側壁107がベース体側壁32に接近させられる。そして、各第1ロック係合片50が対応する第1係合凹所124内に挿通されて、第1ロック係合爪52が後述する第1係合凹所124の両側辺に噛み合う。これにより、第1ロック係合片50が第1係合凹所124にロック係合し、その結果、図18および図19(b)に示すように、ベース体30およびカバー体100が互いに分離不能に結合される。また、前記のスライド変位では、スペーサ装着部126にスペーサ170が取り付けられておらず、そのため、第2ロック係合片60は通過用凹所125には係合しない。また、ベース体30およびカバー体100の結合状態では、嵌合突起73が嵌合凹所113に嵌合している。なお、この状態では、突片81の上面82が、本体部102の底壁106の底面(上方の面)と面一をなしている(連続しておりかつ同一平面上にある)。
次いで、図18および図19(b)にあるベース体30およびカバー体100に対してシールカバー200を装着する。カバー体100およびベース板31が結合状態にあると、図18に示すように、干渉片68の一端辺68Aおよび他端辺68Bがカバー体100の略箱状のカバー装着部105の一端縁および他端縁とそれぞれ揃っているとともに、干渉片68の上辺105Cが、カバー装着部105の上面部116と揃っている。そのため、干渉片68がシールカバー200の装着の邪魔にならない。
図20は、シールカバー200の装着動作を示す要部断面図である。図20(a)は、シールカバー200の装着前の状態を示し、図20(b)は、シールカバー200の装着後の状態を示している。
ベース体30とカバー体100との結合状態では、カバー装着部105の側面部117(図17等参照)を覆うベース体30の干渉片68(図17および図18等参照)とカバー装着部105の上面部116とに跨って封印シール(図示しない)が貼着される。その後、カバー装着部105に(上面部116および干渉片68に)シールカバー200が装着される。カバー装着部105に対するシールカバー200の装着は、カバー装着部105に(上面部116および干渉片68に)対して上方からシールカバー200を嵌め入れることにより行われる。
このとき、シールカバー200の第1端面壁203およびカバー装着部105の第1端面部118に関連して、シールカバー200の第3ロック係合片205が、カバー装着部105の一対の第1位置決め突起120,120の間に嵌合する。また、第1端面壁203に関連して、第3ロック係合片205と第1規制部212(図11等参照)との間の凹所にカバー装着部105の第1位置決め突起120(Y1方向側の第1位置決め突起120)が嵌合するとともに、第3ロック係合片205と第2規制部213(図11等参照)との間の凹所にカバー装着部105の第1位置決め突起120(Y2方向側の第1位置決め突起120)が嵌合する。
また、第2端面壁204およびカバー装着部105の第2端面部119に関連して、シールカバー200の第4ロック係合片215が、カバー装着部105の一対の第2位置決め突起122,122の間に嵌合する。また、第2端面壁204に関連して、第4ロック係合片215と第3規制部222(図11等参照)との間の凹所にカバー装着部105の第2位置決め突起122(Y1方向側の第2位置決め突起122)が嵌合するとともに、第4ロック係合片215と第4規制部223(図11等参照)との間の凹所にカバー装着部105の第2位置決め突起122(Y2方向側の第2位置決め突起122)が嵌合する。シールカバー200は、第1端面壁203、第1端面部118、第2端面壁204および第2端面部119に案内されて、下方に向けてスライド移動させられる。
そして、カバー装着部105に(上面部116および干渉片68に)嵌めたシールカバー200を下方にスライドさせると、第3ロック係合片205が第3係合凹所121にロック係合するとともに、第4ロック係合片215が第4係合凹所123にロック係合する。これにより、図3および図20(b)に示すように、シールカバー200がカバー装着部105に(上面部116および干渉片68に)互いに分離不能に結合(ロック結合)される。これにより、主基板ケース1が封止状態になり、その後に封止状態が維持される。
この場合、ベース体30およびカバー体100が互いにロック結合しているとともに、ベース体30の干渉片68およびカバー体100の上面部116に対してシールカバー200がロック結合している。換言すると、主基板ケース1の封止状態ではロック結合が2重に施されている。その結果、主基板ケース1の封止の信頼性を高く保つことができる。
また、ベース体30およびカバー体100が嵌合状態でないと、干渉片68が邪魔になって、シールカバー200をカバー装着部105に対して装着させることができない。そのため、ベース体30およびカバー体100にシールカバー200が装着されていれば、ベース体30およびカバー体100が結合状態にあり、両者がロック結合されているということになる。したがって、主基板ケース1の封止の信頼性を、より一層高く保つことができる。
また、ベース体30およびカバー体100の相対位置が嵌合位置でないと、シールカバー200を装着させることができないが、逆に言えば、カバー装着部105にシールカバー200が装着されていれば、ベース体30およびカバー体100の相対位置が嵌合位置にある状態、すなわち両者がロック結合されている状態が保証されているということになる。したがって、主基板ケース1の封止の信頼性を、さらに一層高く保つことができる。
次に、図17〜図20を再度参照しつつ、検査等のために主基板ケース1を開封する場合について説明する。主基板ケース1を開封する際には、まず、シールカバー200をカバー装着部105から(上面部116および干渉片68から)取り外す。具体的には、第9〜第11破壊連結部209〜211(図12等参照)を切断工具(図示しない)で破壊し、第3係合凹所121とロック係合している第3ロック係合片205を、シールカバー200の上面壁201から除去する(離脱させる)。また、第12〜第14破壊連結部219〜221(図12等参照)を切断工具(図示しない)で破壊し、第4係合凹所123とロック係合している第4ロック係合片215を、シールカバー200の上面壁201から除去する(離脱させる)。これにより、シールカバー200のカバー装着部105に対する(上面部116および干渉片68に対する)ロック結合が解除される。そして、シールカバー200を上方にスライド移動させることにより、シールカバー200をカバー装着部105から(上面部116および干渉片68から)取り外すことができる。この状態では、第3および第4ロック係合片205,215は、カバー装着部105の第1および第2端面部118,119にそれぞれついたままの状態である。
次いで、カバー体100とベース体30とを分離させる。具体的には、第1〜第4破壊連結部46〜49(図6参照)を切断工具で破壊し、第1係合凹所124とロック係合している第1ロック係合片50,50を第1離脱用側壁40ごとベース体側壁32から除去する(離脱させる)。
これにより、ベース体30およびカバー体100のロック結合が解除される。このとき、主基板ケース1は開封可能な状態になる。そして、カバー体100が相対的に嵌合位置に向かうようにベース体30およびカバー体100に力を加えると、カバー装着部105とベース体30の干渉片68とに跨って貼着された封印シール(図示しない)が破れるとともに、カバー体100が嵌合位置にスライド移動する。その後、カバー体100をベース体30に対して上方に移動させることにより、ベース体30とカバー体100とを分離させることができる。この状態では、第1ロック係合片50,50は第1離脱用側壁40ごと、カバー体100のカバー体側壁107についたままの状態である。
図21は、主基板ケース1の開封後におけるベース体30を、図5Aに示す矢視XXIから見た図である。ベース体30が透明樹脂材料を用いて形成されているので、ベース体30から第1ロック係合片50を除去すると、第1〜第4破壊連結部46〜49(図6を併せて参照)には、その破断面が白く変色するなど、第1ロック係合片50を除去した痕跡(図21では、痕跡部分にハッチングを付して表している)が残存する。前述のように、主基板ケース1の遊技盤5の取付け状態で、第1〜第4破壊連結部46〜49が遊技盤5の背面側から視認可能に設けられている。また、前述のように、第1〜第4破壊連結部46〜49は、第1および第2離脱用側壁40,41の外端縁や、第1、第2、第3および第4結合側壁37,38,39,17の外端縁よりも外方すなわちX1方向側に突出している。そのため、作業者は遊技盤5の背面側から、第1〜第4破壊連結部46〜49に、第1ロック係合片50を除去した痕跡があるか否かを確認することができる。これにより、第1ロック係合片50が除去済みであるか否か、すなわち主基板ケース1が1回開封済みであるか否かを作業者が識別することができる。
次に、主基板ケース1を再密封する場合について説明する。
主基板ケース1を再密封する際(第2回目の封止の際)には、図7Aおよび図7Bに示すようにスペーサ170をスペーサ収納部127から取り出し、スペーサ装着部126に取り付けておく。図22は、スペーサ170をスペーサ装着部126に取り付けた状態のカバー体100を、図8に示す矢視IXから見た図である。
そして、第1回目の封止操作の場合と同様、カバー体100を、図7A、図7Bおよび図8に示す状態から反対向きにひっくり返し、カバー体100およびベース体30の相対位置が嵌合位置になるように作業者が目視で位置合わせしながらカバー体100およびベース体30を上下に重ね合わせる。これにより、図17に示すように、ベース体30およびカバー体100が嵌合位置に位置決めされる。
図23は、主基板ケース1の第2回目の封止操作を示す要部断面図であり、ベース体30とカバー体100との結合状態を示している。嵌合位置に位置決めされているカバー体100を結合位置に向けてスライド移動させると、カバー体側壁107がベース体側壁32に接近させられる。そして、各第2ロック係合片60が対応する通過用凹所125および第2係合凹所174内に挿通されて、第2ロック係合爪62が第2係合凹所174の両側辺に噛み合う。これにより、第2ロック係合片60が第2係合凹所174にロック係合し、その結果、ベース体30およびカバー体100が互いに分離不能に結合(ロック結合)される。
次いで、 カバー装着部105に(上面部116および干渉片68に)シールカバー200を取り付ける。カバー装着部105に対するシールカバー200の取付けは、第1回目の封止操作の場合と同様、カバー装着部105に(上面部116および干渉片68に)対して上方からシールカバー200を嵌め入れることにより行われる。シールカバー200をカバー装着部105に(上面部116および干渉片68に)装着した状態では、上面壁201がカバー装着部105の上面壁201を被覆し、側面壁202が干渉片68の外面を被覆し、第1端面壁203がカバー装着部105の第1端面部118を被覆し、第2端面壁204がカバー装着部105の第2端面部119を被覆する。これにより、主基板ケース1を再密封することができる。
この2回目の封止(再密封)では、封印シール(図示しない)は破れたままであり、ベース体30とカバー体100との間は、封印シールによっては封止されていない。そして、前述のようにシールカバー200は透明に形成されているので主基板ケース1外から、封印シールが破れているか否かを容易に視認することができる。これにより、主基板ケース1がまだ一度も開封されていない(1回目の封止状態である)のか、それとも一度開封済みである(2回目の封止状態である)のかを、作業者がシールカバー200を開けることなく容易に把握することができる。
カバー装着部105にシールカバー200が装着されていることにより、ベース体30およびカバー体100の相対位置が嵌合位置にある状態、すなわち両者がロック結合されている状態であることが保証される。したがって、主基板ケース1の封止の信頼性を、さらに一層高く保つことができる。
主基板ケース1を再開封する際には、第5〜第8破壊連結部53〜56(図6参照)を破壊し、第2係合凹所174とロック係合している第2ロック係合片60を第2離脱用側壁41ごとベース体側壁32から除去する(離脱させる)。これにより、ベース体30およびカバー体100のロック結合が解除され、主基板ケース1は開封可能な状態になる。そして、カバー体100を嵌合位置に向けてスライド移動させた後、カバー体100をベース体30に対して上方に移動させることにより両者を分離させることができる。この状態では、第2ロック係合片60,60は第2離脱用側壁41ごと、カバー体100のカバー体側壁107についたままの状態である。
以上のようにこの実施形態によれば、主基板ケース1の少なくとも1回の再密封を可能にしつつ、主基板ケース1の封止を簡単な操作手順で実現することができる。
また、主基板ケース1の2回の封止の双方において、ベース体30およびカバー体100をロック結合させることができる。これにより、封止の信頼性を高く保つことができる。
さらに、主基板ケース1(カバー体100)にスペーサ収納部127が設けられており、このスペーサ収納部127に、スペーサ装着部126から離脱させられているスペーサ170を収納しておくことができる。そのため、第1回目の封止操作中に、スペーサ170を基板ケースとは別に保管しておく必要がない。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の説明では、主基板ケース1の封止操作(第1回目および第2回目の封止操作)の際に、まず主基板21をベース体30にセットし、主基板21のセット後のベース体30にカバー体100を嵌め合わせて、両者を結合させる場合を取り上げた。
しかしながら、まず主基板21をカバー体100にセットし、主基板21のセット後のカバー体100にベース体30を嵌め合わせて、両者を結合させるようにすることもできる。この場合、図4に示す状態は存在しないことになる。この場合における主基板21の封止について具体的に説明する。
まず、カバー体100に主基板21をねじ止めする。この場合、前述の主基板21を先にベース体30に取り付ける場合と同様、主基板21の一方主面(図4に示す上面。電子部品25やコネクタ26,27等が実装される主面)を、カバー体100の底壁106に向けた状態で、主基板21がカバー体100にねじ止め固定される。
カバー体100を主基板21にねじ止めする際には、前述の主基板21を先にベース体30に取り付ける場合とは、封止作業時の上下方向が異なる。すなわち、カバー体100を、図7A、図7Bおよび図8に示す上方を封止時の上方とし、図7A、図7Bおよび図8に状態にあるカバー体100に対し、各図の上方から主基板21を取り付ける。これにより、ねじ止め時の作業性を高めることができる。
また、主基板21の一方主面(図4に示す上面)をカバー体100の底壁106に向けた状態で、主基板21をカバー体100にねじ止めする。そのため、カバー体100への基板21の取付け後には、主基板21の一方主面に実装される電子部品25やコネクタ26,27等が主基板21本体によって覆われるようになる。したがって、封止作業の早い段階で電子部品25やコネクタ26,27等の保護を図ることができ、これにより、カバー体100とベース体30との嵌め合わせや結合のための作業時に起因する、電子部品25やコネクタ26,27等への影響を防止することができる。
なお、主基板21の固定後のカバー体100は、様々な姿勢でベース体30に嵌合・結合させることができる。たとえば、前述の主基板21を先にベース体30に取り付ける場合と同様、カバー体100を、図7A、図7Bおよび図8に示す状態から反転させた(反対向きにひっくり返した)状態で、ベース体30に対する嵌合・結合を図ってもよいし、カバー体100を図7A、図7Bおよび図8に示す状態のまま、ベース体30を図5Aおよび図5Bに示す状態から反転させた状態で、カバー体100とベース体30との嵌合・結合を図ってもよい。
また、さらに他の形態を実施することもできる。
たとえば、第1ロック係合片50,50が一対のロック係合片ではなく、一のロック係合片であってもよい。同様に、第2ロック係合片60,60も一対のロック係合片ではなく、一のロック係合片であってもよい。
また、シールカバー200を、ベース体30およびカバー体100にロック結合可能な構成にしなくてもよい。すなわち、シールカバー200を、互いに結合位置にあるベース体30およびカバー体100に対して取付け可能な構成に過ぎないものであってもよい。さらに、シールカバー200を設けない構成とすることもできる。
また、ベース体30およびカバー体100は、嵌合位置に位置決めする構成に限られない。嵌合位置に位置決めすることなく、嵌合位置と結合位置との間でベース体30およびカバー体100の少なくとも一方をスライド移動させるものであってもよい。
また、スペーサ収納部127は、カバー体100ではなくベース体30に設けることもできる。さらに、スペーサ収納部127をベース体30およびカバー体100のいずれにも設けないようにしてもよい。
また、スペーサ170が所定の色(すなわち、透明色でない色)に着色されていてもよい。ベース体30およびカバー体100がいずれも透明に形成されているので、主基板ケース1外からスペーサ170を容易に視認することができ、スペーサ170が装着位置にあるか否かを、主基板ケース1を遊技盤5から取り外すことなく把握することができる。
また、主基板ケース1の封止状態(前述の結合状態を含む)において、ベース体30とカバー体100とが面一になる面一部分を設け、この部分に、ベース体30とカバー体100とに跨る刻印が、たとえばレーザーマーキングによって形成されていてもよい。たとえば、前述のように、ベース体30およびカバー体100の結合状態では、突片81の上面82と、本体部102の底壁106の底面と面一をなしている。この上面82と底壁106の底面とに跨る部分を刻印箇所とし、当該箇所に刻印を施すことができる。
この場合、ベース体30(たとえば突片81の上面82)に形成される刻印と、カバー体100(たとえば底壁106の底面)に形成される刻印とが割印として機能する。また、レーザーマーキングによって刻印が形成される場合、刻印のマーキングによって、ベース体30とカバー体100とを接合させてもよい。この場合、ベース体30およびカバー体100の接合と、刻印とを、併せて実現することができる。
また、主基板ケース1(主基板21)を、遊技盤5の背面に取り付ける構成を例に挙げて説明したが、主基板ケース1(主基板21)を、遊技機80の背面側の他の位置に取り付ける構成であってもよい。
さらに、前述の説明では、ベース体30を下方に置き、その上方からカバー体100を重ねる場合を例にとって説明した。しかしながら、ベース体30に対するカバー体100の取付けの態様は様々考慮することができる。すなわち、上方に置いたベース体30にカバー体100を重ねる構成であってもよいし、縦向き(ベース板31が上下に沿うように)配置されたベース体30にカバー体100を重ねる構成であってもよい。
また、前述の実施形態では、遊技機80としてパチンコ機に適用した例を示したが、パチスロ機等の他の遊技機にも適用可能であることは言うまでもない。
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1 主基板ケース(基板ケース)
3 内枠(遊技機本体)
5 遊技盤(遊技機本体)
21 主基板(基板)
24 第1係合凹所
30 ベース体(第1ケース体)
31 ベース板(第1平板部)
32 ベース体側壁(第1壁)
42 第1立板(案内手段)
43 第2立板(案内手段)
44 第3立板(案内手段)
46 第1破壊連結部(第1破壊部)
47 第2破壊連結部(第1破壊部)
48 第3破壊連結部(第1破壊部)
49 第4破壊連結部(第1破壊部)
50 第1ロック係合片
53 第5破壊連結部(第2破壊部)
54 第6破壊連結部(第2破壊部)
55 第7破壊連結部(第2破壊部)
56 第8破壊連結部(第2破壊部)
57 L字嵌合板(案内手段)
60 第2ロック係合片
63 第1位置決め用凹所(位置決め手段)
64 第1案内用凹所(案内手段)
65 第2位置決め用凹所(位置決め手段)
66 第2案内用凹所(案内手段)
67 第3案内用凹所(案内手段)
68 干渉片(取付阻止手段)
70 第4案内用凹所(案内手段)
71 第1ガイドレール(案内手段)
72 第2ガイドレール(案内手段)
80 遊技機
100 カバー体(第2ケース体)
105 カバー装着部(取付阻止手段)
106 底壁(第2平板部)
107 カバー体側壁(第2壁)
109 一側壁(案内手段)
110 他側壁(案内手段)
121 第3係合凹所(カバー係合用係合凹所)
123 第4係合凹所(カバー係合用係合凹所)
125 通過用凹所(通過用凹所)
126 スペーサ装着部(装着位置)
127 スペーサ収納部
145 第1上下ガイド溝(案内手段)
146 第2上下ガイド溝(案内手段)
147 第3上下ガイド溝(案内手段)
148 L字嵌合溝(案内手段)
153 カバー一側辺部(案内手段)
154 カバー他側辺部(案内手段)
155 第1係合突条(案内手段、位置決め手段)
156 第2係合突条(案内手段、位置決め手段)
157 第3係合突条(案内手段)
158 第4係合突条(案内手段)
170 スペーサ
200 シールカバー(取付部材)
205 第3ロック係合片(カバー係合用ロック係合片)
209 第9破壊連結部(カバー用破壊部)
210 第10破壊連結部(カバー用破壊部)
211 第11破壊連結部(カバー用破壊部)
215 第4ロック係合片(カバー係合用ロック係合片)
219 第12破壊連結部(カバー用破壊部)
220 第13破壊連結部(カバー用破壊部)
221 第14破壊連結部(カバー用破壊部)

Claims (5)

  1. 第1ケース体と第2ケース体とを有し、遊技機の制御のための基板を収容する遊技機用の基板ケースを封止する封止構造であって、
    前記第1ケース体側に設けられた第1および第2係合部と、
    前記第2ケース体側に設けられ、前記第1および第2係合部とそれぞれ係合可能な第3および第4係合部とを含み、
    前記第1および 第3係合部の一方は、第1ロック係合片を含み、
    前記第1および第3係合部の他方は、前記第1ロック係合片とロック係合するための第1係合凹所を含み、
    前記第2および第4係合部の一方は、第2ロック係合片を含み、
    前記第2および第4係合部の他方は、前記第2ロック係合片と係合するための第2係合凹所を含み、
    前記第1および第3係合部の少なくとも一方は、所定の第1破壊部を介して前記第1および第2ケース体に結合されており、前記第1破壊部の破壊により、前記第1および第3係合部の前記一方を、当該第1および第2ケース体から除去可能であり、
    前記第2および第4係合部の前記他方には、通過用凹所が形成されており、
    前記基板ケース封止構造は、前記第2係合凹所を有し、前記第2および第4係合部の前記他方に関連する所定の装着位置に着脱可能なスペーサをさらに含み、
    前記第1ロック係合片および前記第1係合凹所は、前記第1および第2ケース体を、前記基板ケースが封止状態にあるときの前記第1および第2ケース体の相対位置である第1位置に向けて、前記第1位置よりも前記第2ケース体が所定の一方向側に位置するときの前記第1および第2ケース体の相対位置である第2位置から所定のスライド方向に沿って相対スライド変位させることにより、前記第1ロック係合片が前記第1係合凹所にロック係合するように設けられており、
    前記第2ロック係合片前記第2係合凹所および前記通過用凹所は、前記装着位置から前記スペーサを離脱させた状態で、前記第1および第2ケース体の相対位置が前記第2位置から前記第1位置に変位するように、前記第1および第2ケース体を相対スライド変位させるときに、前記第2ロック係合片が前記通過用凹所と係合せずに当該通過用凹所を通過し、かつ前記スペーサを前記装着位置に装着させた状態で、前記第1および第2ケース体の相対位置が前記第2位置から前記第1位置に変位するように、前記第1および第2ケース体を前記スライド方向に沿って相対スライド変位させることにより、前記第2ロック係合片が前記第2係合凹所にロック係合するように設けられている、基板ケース封止構造。
  2. 前記第1ロック係合片は、前記第1または第2ケース体の側壁から前記スライド方向に沿って突出する第1突出片、および当該第1突出片の先端部に形成された第1係合爪を有し、
    前記第1係合凹所は、前記第1ロック係合片の前記第1ロック爪とロック係合し、
    前記第2ロック係合片は、前記第1または第2ケース体の側壁から前記スライド方向に沿って突出する第2突出片、および当該第2突出片の先端部に形成された第2係合爪を有し、
    前記第2係合凹所は、前記第2ロック係合片の前記第2ロック爪とロック係合する、請求項1に記載の基板ケースの封止構造。
  3. 前記第1または第2ケース体には、前記装着位置から離脱させられている前記スペーサを収納するためのスペーサ収納部が設けられている、請求項1または2に記載の基板ケース封止構造。
  4. 前記スペーサは、前記第1および第2ケース体とは異なる色に着色されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板ケース封止構造。
  5. 遊技機本体と、
    前記遊技機本体の裏面側に取り付けられた遊技機用の基板ケースと、
    請求項1〜のいずれか一項に記載の基板ケース封止構造とを備えた遊技機。
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