JP5512797B2 - 電子線干渉装置 - Google Patents

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Description

電子線バイプリズムを備えた電子線干渉装置に関する。
本願は、電子線バイプリズムを搭載した電子線干渉装置において、電子光学系における電子線バイプリズムと電磁レンズとの相対位置を好適な関係にするために成されたもので、特に電子線バイプリズムを2段搭載した電子線干渉顕微鏡において、その効果が大なるものである。電磁レンズ、電子線バイプリズム、そして、2段電子線バイプリズム干渉計の順に説明する。
<電磁レンズ>
電子線に対しては、電界、磁界ともに電子レンズや偏向器として利用されているが、一般的にレンズとしては磁界型、偏向器には電界型という使い分けが成されている。ここでは、電子レンズとして磁界型レンズについて説明する。
図1Aに磁界型レンズと該レンズに付随した電磁コイルなどの要素を示す。磁界型レンズは、電子線の進行方向に平行な磁場が必要とされるため、電子光学系の光軸2を軸とした電磁コイル515と、磁場を所定の範囲内に封じ込むための磁気回路(ヨーク516)と、電子線の光路上に磁場を集中させるための磁極対(ポールピース511)から構成される。電磁コイル515は大電流を流せる様に構成されるとともに、通電により発生するジュール熱を除去するための冷却装置517(通常は水冷式)が組み込まれている。ヨーク516は純鉄やパーマロイなど高透磁率材料で構成され、電磁コイル515を包む形状をしている。ポールピース511は、ヨーク516により導入された磁場を、電子線の光路上の所定の位置に局所的に強磁場を集中させて印加するために用いられる機構で、対を成す磁極の間の空間に強磁場が印加される。このポールピース511により印加された磁場が電子レンズとして作用する。一般的にポールピースは、高透磁率材料で作られた上部磁極512と、同じく高透磁率材料で作られた下部磁極513と、および上下の磁極対を空間的に離れた状態に保持するための非磁性材料から成る接続固定部514と、から構成される一体構造をしている。磁界型電磁レンズの焦点距離fは、ポールピース511の磁極間距離をdg、ポールピース511の孔径をdpとし、アンペアターンNI(N:コイル巻数、I:電流)で励磁すると、加速電圧V0の電子線に対して図13中に示す式(1)で表される。すなわち、ポールピースの磁極間距離dgを小さくしたり孔径dpを小さくして局所磁場を強くする、もしくは、コイルの巻数Nや通電電流量Iを増大して強励磁することにより焦点距離fを短くできる。現在の100kVから300kVクラスの透過型電子顕微鏡における焦点距離fは、対物レンズの場合1〜2mm、対物レンズ下部の拡大結像に使用される結像レンズ系のレンズの場合10〜20mm、試料へ照射する電子線の調整を行う照射光学系のレンズの場合20mm〜50mm程度で使用されるのが一般的である。
磁界型レンズのポールピース511が図1Aのような形状を成す場合、レンズの主面はポールピース511の磁極間に位置する。そのため、ポールピースのみを電子レンズと呼ぶことも多い。本願においては、電磁コイルフランジとして、ポールピース511、電磁コイル515、ヨーク516の磁界型電磁レンズの3要素をまとめて電子レンズと呼称し、図1Bのごとく光学系の模式図を表わす場合には、1枚の光学レンズ(例えば、対物レンズ5)として図示する。
この磁界型電磁レンズを対物レンズ5として試料3の結像に用いた光学系を図1Bに示す。試料3の上方に照射系光学系4によって作られた光源の像14が形成され、この光源の像14を新たな光源として試料3に電子線が照射される。電子線の照射量は電子銃1の発生させる電流量に依存する。また、光源の像14の光軸2上の位置によって、電子線の試料上の照射範囲、照射角度の制御が可能である。これら電子線の試料3への照射条件を制御するのが照射光学系4である。一般に、光源14は試料3の上側で、対物レンズ5の焦点距離よりも十分な距離だけ上方に位置するため、対物レンズ5による試料3の像面7への拡大結像は、対物レンズ5による光源14の像面711(対物レンズ5の後側焦点位置近傍)への縮小結像(光源の像11)を伴っている。結像における縦方向(光軸方向)の倍率は、横倍率(光軸に垂直方向:通常の意味の倍率)の2乗となるため、試料3を照射する光源14の光軸2上の位置が変化しても、すなわち照射条件(試料上単位面積あたりの電子線量や電子線の照射角)が変化しても、対物レンズ5による光源の像11の位置711はほとんど変化しない。試料3を透過した電子線による光源の像11は、試料3の電子回折像を伴う。対物レンズ5が短焦点距離の場合、電子回折像の結像位置(対物レンズ5による光源14の像面711)は電子線の試料3への照射条件に依存しないため、電子回折像の観察に際しての対物レンズ後段の結像レンズ系の光学系の調整は容易である。
一般的に対物レンズ5は、結像時の球面収差を小さくするために強励磁され、短焦点距離の条件で使用されているが、球面収差の影響の抑制以外にも、上述のごとく電子回折像観察への利点や、1レンズあたりの拡大倍率を大きくすることによる装置巨大化の抑制にも効果がある。その代わり、試料3は対物レンズポールピース511の磁極間に位置するため磁場に浸漬された状態で観察されること、試料3と試料による散乱・回折電子線を排除するための対物絞り54などをポールピース511の磁極間に保持するための工夫が必要となる。
なお、磁界型レンズでは電子線はレンズ磁場の方向を軸とした回転が生じる。これは結像系の場合には、光軸を軸とした像の方位角の回転として現れるが、本願の内容に本質的に影響を与えるものではないため、本件については図を含めて説明は省略する。すなわち、図示されているのは、磁場による方位角の回転を無視した、電子光学的に同一の偏向面(光軸を含む平面)である。
<電子線バイプリズム>
電子線バイプリズムは光学におけるフレネルの複プリズムと同じ作用をする電子光学装置で、電子線を偏向させるために静電力を用いるものを電界型電子線バイプリズム、磁界と電子線とのローレンツ力を用いるものを磁界型電子線バイプリズムと呼ぶ。このうち、広く普及しているものは電界型電子線バイプリズムで、本願では説明の便宜上、電界型電子線バイプリズムを用いて説明を行うが、電界型電子線バイプリズムに限定するものではない。電界型電子線バイプリズムは、図2に示す形状をしている。すなわち、中央部の極細線電極9とその電極を挟む形で保持される平行平板型接地電極99から構成される。例えば、極細線電極9に正の電圧を印加すると、図2中に示したごとく、極細線電極9の近傍を通過する電子線は、極細線電極9の電位を感じて互いに向き合う方向に偏向される(電子線の軌道22参照)。極細線電極9から離れるほど電子線に作用する電界は小さくなるが作用している空間範囲が長いため、結果的には電子線の偏向角度αは入射位置に依らず極細線電極9への印加電圧Vに比例する。すなわち、偏向角度αは極細線電極9への印加電圧Vと偏向係数kを用いて、図13中に示す式(2)で表される簡単な関係を持つ。
電子線の偏向角度αが入射位置に依らないことは電子光学装置としては重要な特徴で、電子線を平面波として捉えると、平面波25は平面波のまま伝播方向のみが偏向されて電子線バイプリズムを射出することになる。これは光学ではちょうど2つのプリズムを合わせた複プリズムの効果に対応することから、電子線バイプリズムと呼ばれている。電子線バイプリズムは、光学におけるハーフミラーの様なビームスプリッターが無い電子線においては、電子線干渉を作り出すのに必須の装置である。その理由は図2にも明らかな様に、1つの電子線の波面25を2波に分離するとともに互いに向き合う方向に偏向させる機能にある。この結果、電子線バイプリズムを通過し2波に分離された電子線は、電子線バイプリズムの後方で重畳され干渉縞8を生じさせる。このような電子光学系を総称して、電子線干渉光学系と呼ぶ。
本願において「電子線バイプリズム」と記載する場合には、極細線電極を含んで広義に電子線偏向装置としての電子線バイプリズム全体を意味し、電子光学系に置ける厳密な位置に言及する場合には原則として「電子線バイプリズムの極細線電極」と記載する。
<2段電子線バイプリズム干渉計>
2段電子線バイプリズム干渉計は、電子線干渉顕微鏡像の2つのパラメータ、干渉縞間隔sと干渉領域幅Wを独立に制御できない1段電子線バイプリズム干渉計の欠点を解決するべく開発されたものである。2段電子線バイプリズム干渉光学系を図3に示す。図3では先述のとおり、レンズ磁場による伝播電子線の方位角の回転を省略し、電子光学的に同一の偏向面として、光軸2を含む電子線バイプリズムの両極細線電極(91、93)に垂直な平面を紙面として描いている。そのため、該両極細線電極(91、93)は、図3においては電極断面のみを小円で描いている。この図示における省略は、特に断らない限り、以降の図でも同様である。
この光学系では、第1の電子線バイプリズム91は対物レンズ5の下側の試料の第1像面71に配され、第2の電子線バイプリズム93は第1像面71よりも下側に位置する第1の結像レンズ61によって結像された光源12の像面712と、第1の結像レンズ61の下側の試料の第2像面72との間で、かつ第1の電子線バイプリズムの極細線電極91の陰の領域(図3中では濃いハッチングで表した)に配置されている。この構成による干渉顕微鏡像(8と32)の2つのパラメータ(干渉縞間隔sと干渉領域幅W)は、試料面上に逆投影して、干渉縞間隔sobjと干渉領域幅Wobjとして図13中に示す式(3)、(4)で表わされる。
ここでαは第1の電子線バイプリズム91による電子線の偏向角度であり、αは第2の電子線バイプリズム93による偏向角度である。また、その他の式中の文字は主に光学系における物体、レンズ、像など各要素間の距離に関するもので図3中に示している。すなわち、aは試料3(物面)と対物レンズ5の主面との距離、bは対物レンズ5の主面と試料3の第1像面71との距離、aは試料の第1像面71(第1結像レンズ61の物面)と第1の結像レンズ61の主面との距離、bは第1の結像レンズ61と試料3の第2像面72との距離、aは対物レンズ直下の光源の像面711と第1の結像レンズ61の主面との距離、bは第1の結像レンズ61の主面と第1の結像レンズ直下の光源の像面712との距離、Dは対物レンズ直下の光源の像面711から対物レンズ5による試料の像面71までの距離、Dは第1の結像レンズ直下の光源の像面712から第1の結像レンズ61による試料3の第2像面72(試料の第2像面)までの距離、Lは第2の電子線バイプリズムの極細線電極93と試料3の第2像面72までの距離である。また、M、Mはそれぞれこの結像光学系の倍率M=b/a、M=b/aであり、dは第1の電子線バイプリズムの極細線電極91の直径である。
図13中の式(3)と式(4)からわかるように干渉縞間隔sobjは偏向角度αの関数として表わされ、干渉領域幅Wobjは偏向角度αおよびαの関数として表わされており、完全に独立ではないが干渉顕微鏡像(8と32)を得る操作の順を、
(1)第1の電子線バイプリズム91の偏向角度αを調整して所定の干渉領域幅に定める。
(2)第2の電子線バイプリズム93の偏向角度αを調整して所定の干渉縞間隔を得る。
とすることによって実効上独立に制御できる。なお、第2の電子線バイプリズムの極細線電極93を図3中の第1の結像レンズによる光源の像面712に配置した場合、すなわちパラメータ D−L=0のときはsとWについては完全独立に制御可能である。
図4に2段電子線バイプリズム干渉光学系を構成した電子顕微鏡システムを模式的に示す。すなわち、対物レンズ5の下側に第1の電子線バイプリズム91が配置され、第1の結像レンズ61を介した下側に第2の電子線バイプリズム93が配置されている。第1、第2の電子線バイプリズム(91、93)により干渉縞間隔sや干渉領域幅Wが定まった干渉顕微鏡像は、第2、第3、第4の結像レンズ(62、63、64)を経て所定の倍率に調整され、観察記録面89で画像観察・記録媒体79(例えばTVカメラやCCDカメラ)により記録される。その後、演算処理装置77により振幅像、位相像などに再生され、例えばモニタ76などに表示される。
特開2005−197165号公報
Ken Harada, Akira Tonomura, Yoshihiko Togawa, Tetsuya Akashi and Tsuyoshi Matsuda: Applied Physics Letters, Vol. 84, (2004) 3229.
従来の電子顕微鏡において2段の電子線バイプリズムを用いた干渉計の構成について、電磁レンズと電子線バイプリズムとの機械的な位置関係を図5Aに、対応する光学系を図5Bに示す。一般に、対物レンズ下側の結像レンズは電磁コイルの中央部にポールピースが配置される構成となっており、電子線バイプリズムは電磁レンズフランジの間に設置される。すなわち、図5Aに示すごとく、第1の電子線バイプリズム91は対物レンズフランジ550と第1の結像レンズフランジ561の間に、第2の電子線バイプリズム93は第1の結像レンズフランジ561と第2の結像レンズフランジ562の間に設置される。この機械的構成のため、第1の結像レンズ61にとっては、第2の電子線バイプリズム93は第1の結像レンズ61のレンズ主面よりかなり下側に位置することになり、2段電子線バイプリズム干渉光学系を構築するためには、第1の結像レンズ61は弱励磁条件で使用しなければならない。そのため、第1の結像レンズ61による第2の像面位置72が第2の結像レンズ62の主面に近づきすぎたり、第2の結像レンズの主面より後方になる場合があり、第2の結像レンズ、および第3の結像レンズ63など後段の結像レンズの励磁条件には大きな制約が課せられてしまうことになる。
さらに、上記光学系(図5B)では、第1の結像レンズ61による光源の像12は、対物レンズ5による光源の像11に対して十分に縮小結像されない(拡大の場合もある)ため、照射光学系4により、試料3への電子線の照射条件を変更する(試料上方の光源の像14の位置を変更する)と光軸2上の光源の像12の位置が大きく変化してしまう。すなわち図13の式(3)中のパラメータD(図3参照)が大きく変化してしまい、結果として干渉条件(干渉縞間隔sと干渉領域幅W)に大きな変化が生じてしまう。このため同じ干渉条件の干渉顕微鏡像を得ようとすると、試料3への電子線の照射条件を変更する都度、光学系の再調整が必要であった。
上記課題を解決するための一例として本発明では、電子線の光源と、前記電子線を試料に照射する照射光学系と、前記試料に前記電子線を照射して得られる前記試料の像を結像する対物レンズと、当該対物レンズにより結像された前記試料の像を拡大結像または縮小結像するための少なくとも第1電磁レンズと第2電磁レンズとを有する電子線干渉装置において、前記対物レンズにより結像される前記試料の像面に対応する位置に配置される第1の電子線バイプリズムと、前記第1の電子線バイプリズムよりも電子線の進行方向下流側で、かつ、前記第1の電子線バイプリズムの陰の空間内に配置される第2の電子線バイプリズムとを有し、前記第1電磁レンズは、前記第2電磁レンズよりも前記電子線の進行方向上流側に配置され、前記第1電磁レンズ内に前記第1の電子線バイプリズムが配置されている電子線干渉装置を提供する。
試料への電子線の照射条件の変更に起因した干渉条件(干渉縞間隔sと干渉領域幅W)を変化させることなく、観察領域の変更や観察倍率の変更に伴う光学系の修正を必要としない、汎用性の高い2段電子線バイプリズム干渉計が実現できる。
電磁レンズフランジの構成を示す模式図である。 対応する結像光学系の模式図である。 電子線バイプリズムと該電子線バイプリズムによる電子線の偏向、および電子線の波面を示す模式図である。 2段電子線バイプリズム干渉光学系の模式図である。 2段電子線バイプリズム干渉光学系を構築した電子線干渉装置の全容を示す模式図である。 従来の電子顕微鏡における電磁レンズと2段の電子線バイプリズムの構成を示す模式図である。 対応する2段電子線バイプリズム干渉光学系の模式図である。 本発明の第1の実施例になる電磁レンズと2段の電子線バイプリズムの構成を示す模式図である。 対応する2段電子線バイプリズム干渉光学系の模式図である。 本発明の第1の実施例の構成を複数の対物レンズから成る光学系に適用した第2の実施例になる電磁レンズと電子線バイプリズムの構成を示す模式図である。 本発明の第3の実施例になる電磁レンズと電子線バイプリズムの構成を示す模式図である。 本発明の第4の実施例になる電磁レンズと電子線バイプリズムの構成を示す模式図である。 本発明の第5の実施例になる電磁レンズと電子線バイプリズムの構成を示す模式図である。 本発明の第6の実施例になる電磁レンズと電子線バイプリズムの構成を示す模式図である。 本発明の第7の実施例になる電磁レンズと電子線バイプリズムの構成を示す模式図である。 明細書中説明に用いる数式を示す図である。
図6Aは、本願における2段の電子線バイプリズムを搭載した電子線干渉装置の対物レンズフランジ550と、対物レンズフランジ550の下側の結像レンズフランジ2段(561、562)の構成について示した模式図である。図中、上部に描かれている対物レンズポールピース511の磁極間に試料3と対物絞り53が配されている。試料3と対物絞り54はサイドエントリー型で対物レンズフランジ550の側面から差し込む機構で描かれているが、これは一例でありこの形式に限るものではない。
対物レンズ5の電磁コイル515は3段構成で各電磁コイルの間には、励磁電流によるジュール熱を冷却するための冷却装置517が配されている。この電磁コイル515の段数やヨーク516の形状、冷却装置517の位置構成についても本図に限るものではない。対物レンズフランジ550の下側(電子線の進行方向下流側)に、第1の結像レンズフランジ561が配され、さらに第1の結像レンズフランジ561の下側に第2の結像レンズフランジ562が描かれている。第1の結像レンズ61のポールピース611の上部磁極612には、第1の電子線バイプリズム91を設置するための手段が設けられており、第2の電子線バイプリズム93は第1の結像レンズポールピース611の直下に配される構成である。
第1の結像レンズポールピース611の上部(第1)磁極612と下部(第2)613磁極を含む空間内において、上部磁極612に第1の電子線バイプリズムを設置するに際しては、該上部磁極612に溝をつける、もしくは孔を空けるなどの構造上・機構上の工夫が施されていることは言うまでもない。また、第1結像レンズ61の電磁コイル615は一体ではなく電子線バイプリズムホルダ(92、94)もしくはその着脱および駆動機構を挟んで上下に分割された構造を成すことにより、第1の結像レンズフランジ561の中央部に位置する第1結像レンズポールピース611の上部磁極612に第1の電子線バイプリズム91を配置すること、第1の結像レンズポールピース611の直下に第2の電子線バイプリズム93を配置することが可能となる。
該両電子線バイプリズムホルダ(92、94)も、試料ホルダ35や対物絞りホルダ54と同様にサイドエントリー型であり、第1の結像レンズフランジ561の側面から導入される機構であるが、このためにはヨーク616に孔を空けるなどの工夫が施されている。また、第1の結像レンズ61の電磁コイル615は対物レンズ5の電磁コイル515と同じ3段構成としているが、これは第1結像レンズ61が対物レンズ5と同様の強励磁条件で使用されることを模式的に表すためで、電磁レンズを短焦点にするには、この図の様に巻数Nを増やして電磁コイルのアンペアターンNIを増大させる方法だけでなく、式(1)に示したように、ポールピースの磁極間距離dgや磁極の孔径dpを小さくする方法も有効であることは言うまでもない。また、ヨーク616の形状、電磁コイルの冷却装置617の構成についても図6Aの構成の限りではない。第1の結像レンズフランジ561の下側の第2の結像レンズフランジ562に関しては、従来型の電磁コイル625、ヨーク626、ポールピース621の構成を一例として示している。
図6Bに、図6Aに描いた電子レンズの構成で構築される2段電子線バイプリズム干渉光学系の一例を示している。試料3の上側に照射光学系4による光源の像14があり、これを新たな光源14として射出した電子線により試料3が照射される。試料の像31は、対物レンズ5により第1の電子線バイプリズムの極細線電極91の位置71に結像され、さらにその像31が第1の結像レンズ61で第2の結像レンズ62の物面に結像されている(第2像面72)。
このとき第2の電子線バイプリズムの極細線電極93は第1の電子線バイプリズムの極細線電極91の陰の領域に配置される。第1の電子線バイプリズムの極細線電極91が、第1の結像レンズ61の主面近傍の上側(例えば機械構成としてはポールピース611の上部磁極612の近傍(図6A))に位置しているので、第1の結像レンズ61は十分に短焦点の拡大光学系として利用可能となる。また、第2の電子線バイプリズム93が第1の結像レンズ61の主面の下側近傍(例えば第1結像レンズ61のポールピース611の直下の、第1の結像レンズ61が光源の像12を結像する空間位置の近傍)に配置されるので、第2の電子線バイプリズムの極細線電極93は第1の電子線バイプリズムの極細線電極91の陰の領域に容易に配置することが可能となる。
さらに、本実施例1の光学系(図6B)は、図5Bに記載した従来の2段電子線バイプリズム干渉系の光学系と比較すれば明らかな様に、第1の結像レンズ61を経た試料の像72の拡大率が向上しているとともに、光源の像12の縮小率も向上している。すなわち、試料3への電子線の照射条件を照射光学系4により変更しても、第1の結像レンズ61による光源の像12の光軸2上の位置はほとんど変化せず(図13中の式(3)、および式(4)中のDとLの値が変化しない)、結果として干渉条件(sとW)は変化しない。すなわち、照射条件の変更に伴う干渉条件の変化は発生せず、同じ干渉顕微鏡像を得ることが可能となる。
図7に実施例1と同様に、上部(第1)磁極612と下部(第2)613磁極を含む空間内の内、第1の電子線バイプリズム91を第1の結像レンズポールピース611の上部磁極612に配置し、第2の電子線バイプリズム93を第1の結像レンズポールピース611の直下に配置するとともに、対物レンズフランジを2段(551、552)に構成した、第2の実施例の構成を模式的に示す。第1の対物レンズフランジ551は従来と同様の強励磁型の構造をとり、試料ホルダ35とともに対物絞りホルダ54もサイドエントリー型とした一例を示している。
第2の対物レンズフランジ552は、従来型の結像レンズと同様の構成としている。これらの構成は一例であり、この例に限るものではない。第1の対物レンズフランジ551と第2の対物レンズフランジ552の間には電子線バイプリズム45と絞りホルダ44(主には制限視野絞りとして利用されることが想定される)が配置されている。また、第2の対物レンズフランジ552と第1の結像レンズフランジ561の間、そして、第1の結像レンズフランジ561と第2の結像レンズフランジ562の間にも、それぞれ電子線バイプリズム45と絞りホルダ44を配置しているが、これらは従来の電子顕微鏡により構成される2段電子線バイプリズム干渉光学系(図5A参照)を本願における電子線干渉装置においても構築可能とするための設置であり、これにより電子光学系および電子線干渉光学系の構築に際して飛躍的に汎用性を高めることが可能となる。しかし、多数の電子線バイプリズム45、絞りホルダ44の設置は、本願の干渉光学系に必須のものではない。
図8は、本願における第3の実施例を示したものである。図中、上部に描かれている対物レンズフランジ550と最下部に描かれている第2の結像レンズフランジ562は、第1の実施例と同じ構成である。また、第1の結像レンズ61のポールピース611の上部磁極612に、第1の電子線バイプリズム91を設置するための手段が設けられているところも、第1の実施例と同じ構成である。
しかし、本実施例においては、第1の結像レンズポールピース611の下部磁極613に、第2の電子線バイプリズム93を設置するための手段が設けられている。これにより、第1の実施例の光学系よりも第2の電子線バイプリズム93を、第1の結像レンズ61による光源の像12の近傍、特に第1の結像レンズ61をより強励磁条件としたときの光源の像12の近傍に配置することが可能となり、第2の電子線バイプリズム93による電子線への偏向角度αが小さい場合でも、大きな干渉領域幅Wを得ることが可能となる。
すなわち、電界型電子線バイプリズムの場合には、極細線電極の耐電圧性能への要求条件は緩和される。第1の電子線バイプリズム91と第2の電子線バイプリズム93を図8に示した位置に設置する手段として、第1の結像レンズポールピース611の上下の磁極(612、613)への構造・機構上の配慮、電磁コイル615の分割・振り分け配置、ヨーク616への孔の設置と電子線バイプリズム着脱・駆動機構の設置などの工夫が成されていることは実施例1と同様である。
また、図8に描かれた対物レンズフランジ550と第1の結像レンズフランジ561と第2の結像レンズフランジ562の、それぞれのポールピース(511、611、621)、電磁コイル(515、615、625)、ヨーク(516、616、626)、そして電磁コイルの冷却装置(517、617、627)の構成は、いずれも一例であり、図示の構成の限りではない点も実施例1と同様である。
なお、実施例2と同様に、対物レンズ系を複数の電磁レンズから構成すること、各電磁レンズフランジの間に複数の別なる電子線バイプリズム45や複数の絞りホルダ44を設置すること、などの汎用性を高める構成についても図示は省略するが実施可能である。本第3の実施例の構成により構築される2段電子線バイプリズム干渉計の光学系は、第1の結像レンズ61と第2の電子線バイプリズム93との距離が実施例1(図6B)とは異なるが、光学系としての特徴は一致しているため、図示を省略する。
図9は、本願における第4の実施例を示したものである。図中、上部に描かれている対物レンズフランジ550と最下部に描かれている第2の結像レンズフランジ562は、第1、第3の実施例と同じ構成である。また、第1の結像レンズ61のポールピース611の上部磁極612に、第1の電子線バイプリズム91を設置するための手段が設けられているところも第1、第3の実施例と同じ構成である。
しかし、本第4の実施例においては、第1の結像レンズポールピース611の磁極間に、第2の電子線バイプリズム93を設置するための手段が設けられている。この第2の電子線バイプリズム93の設置位置は、対物レンズポールピース511における対物絞り54の設置位置と対応している。
すなわち、第2の電子線バイプリズム93を強励磁のときの第1の結像レンズ61による光源の像面712に一致させる、もしくは第1の結像レンズによる光源の像面712に極めて近い位置に配置することが可能となる構成である。これは、先述の2段電子線バイプリズム干渉光学系での第2の電子線バイプリズム93の位置に関して、D−L=0の条件を容易に実現可能な構成であり、干渉顕微鏡像のパラメータ(干渉縞間隔sと干渉領域幅W)を完全独立に制御可能な干渉計とできる。
第1の電子線バイプリズム91と第2の電子線バイプリズム93を図9に示した位置に設置する手段として、第1の結像レンズポールピース611の上下の磁極(612、613)への構造・機構上の配慮、電磁コイル615の分割・振り分け配置、ヨーク616への孔の設置と電子線バイプリズム着脱・駆動機構の設置などの工夫が成されていることは、実施例1、実施例3と同様である。
また、図9に描かれた対物レンズフランジ550と第1の結像レンズフランジ561と第2の結像レンズフランジ562の、それぞれのポールピース(511、611、621)、電磁コイル(515、615、625)、ヨーク(516、616、626)、そして電磁コイルの冷却装置(517、617、627)の構成は、いずれも一例であり、図示の構成の限りではない点も実施例1、実施例3と同様である。
なお、実施例2と同様に、対物レンズ系を複数の電磁レンズから構成すること、各電磁レンズフランジの間に複数の別なる電子線バイプリズム45や複数の絞りホルダ44を設置すること、などの汎用性を高める構成についても図示は省略するが実施可能である。
本実施例の構成により構築される2段電子線バイプリズム干渉計の光学系は、第1の結像レンズ61と第2の電子線バイプリズム93との距離が実施例1(図6B)とは異なるが、光学系としての特徴は一致しているため、図示を省略する。
図10は、本願における第5の実施例を示したものである。図中、上部に描かれている対物レンズフランジ550と最下部に描かれている第2の結像レンズフランジ562は、第1、第3、第4の実施例と同じ構成である。
また、第1の結像レンズ61のポールピース611の直下に、第2の電子線バイプリズム93を設置するための手段が設けられているところは、第1の実施例と同じ構成である。しかし、本実施例においては、上部(第1)磁極と下部(第2)磁極を含む空間内の内、第1の結像レンズポールピース611の磁極間に、第1の電子線バイプリズム91を設置するための手段が設けられている。この第1の電子線バイプリズム91の設置位置は、対物レンズポールピース511における試料3の位置と対応している。すなわち、第1の結像レンズ61は、対物レンズ5と同程度に強励磁条件で使用可能であり、焦点距離fも前記実施例よりもさらに短く、1mmから2mm程度にすることが可能である。これにより、前記実施例よりもさらに第1の結像レンズ61の下側の光源の像12の光軸2上の位置が照射光学系4の使用条件に依存しなくなり、図13中の式(3)および式(4)中のDとLの値が変化せず、同じ干渉条件での干渉顕微鏡像観察が可能となる。
第1の電子線バイプリズム91と第2の電子線バイプリズム93を図10に示した位置に設置する手段として、第1の結像レンズポールピース611の上下の磁極(612,613)への構造・機構上の配慮、電磁コイル615の分割・振り分け配置、ヨーク616への孔の設置と電子線バイプリズム着脱・駆動機構の設置などの工夫が成されていることは、実施例1など前記実施例と同様である。また、図10に描かれた対物レンズフランジ550と第1の結像レンズフランジ561と第2の結像レンズフランジ562の、それぞれのポールピース(511、611、621)、電磁コイル(515、615、625)、ヨーク(516、616、626)、そして電磁コイルの冷却装置(517、617、627)の構成は、いずれも一例であり、図示の構成の限りではない点も実施例1など前記実施例と同様である。なお、実施例2と同様に、対物レンズ系を複数の電磁レンズから構成すること、各電磁レンズフランジの間に複数の別なる電子線バイプリズム45や複数の絞りホルダ44を設置すること、などの汎用性を高める構成についても図示は省略するが実施可能である。
本実施例の構成により構築される2段電子線バイプリズム干渉計の光学系は、第1の電子線バイプリズム91と第1の結像レンズ61との距離が実施例1(図6B)とは異なるが、光学系としての特徴は一致しているため、図示を省略する。
図11は、本願における第6の実施例を示したものである。図中、上部に描かれている対物レンズフランジ550と最下部に描かれている第2の結像レンズフランジ562は、第1、第3、第4、第5の実施例と同じ構成である。
また、第1の結像レンズ61のポールピース611の磁極間に、第1の電子線バイプリズム91を設置するための手段が設けられているところは第5の実施例と、第1の結像レンズポールピース611の下部磁極613に第2の電子線バイプリズム93を設置するための手段が設けられているところは、第3の実施例と同じ構成である。
第1の電子線バイプリズム91の設置位置は、対物レンズポールピース511における試料3の位置と対応しており、第1の結像レンズ61は、対物レンズと同程度に強励磁条件で、すなわち、1mmから2mm程度の短焦点距離で使用可能である。これにより、前記、第1、第3、第4の実施例よりもさらに第1の結像レンズ61の下側の光源の像12の光軸2上の位置が照射光学系4の使用条件に依存しなくなり、図13中の式(3)および式(4)中のDとLの値が変化せず、同じ干渉条件での干渉顕微鏡像観察が可能となる。また、第2の電子線バイプリズム93は、第5の実施例の光学系よりも第1の結像レンズ61による光源の像12の近傍、特に第1の結像レンズ61をより強励磁条件としたときの光源の像12の近傍に配置することが可能となり、第2の電子線バイプリズム93による電子線への偏向角度αが小さい場合でも、大きな干渉領域幅Wを得ることが可能となる。すなわち、電界型電子線バイプリズムの場合には、極細線電極の耐電圧性能への要求条件は緩和される。
第1の電子線バイプリズム91と第2の電子線バイプリズム93を図11に示した位置に設置する手段として、第1の結像レンズポールピース611の上下の磁極(612、613)への構造・機構上の配慮、電磁コイル615の分割・振り分け配置、ヨーク616への孔の設置と電子線バイプリズム着脱・駆動機構の設置などの工夫が成されていることは、実施例1など前記実施例と同様である。また、図11に描かれた対物レンズフランジ550と第1の結像レンズフランジ561と第2の結像レンズフランジ562の、それぞれのポールピース(511、611、621)、電磁コイル(515、615、625)、ヨーク(516、616、626)、そして電磁コイルの冷却装置(517、617、627)の構成は、いずれも一例であり、図示の構成の限りではない点も実施例1など前記実施例と同様である。なお、実施例2と同様に、対物レンズ系を複数の電磁レンズから構成すること、各電磁レンズフランジの間に複数の別なる電子線バイプリズム45や複数の絞りホルダ44を設置すること、などの汎用性を高める構成についても図示は省略するが実施可能である。
本第6の実施例の構成により構築される2段電子線バイプリズム干渉計の光学系は、第1の電子線バイプリズム91と第1の結像レンズ61との距離、および第1の結像レンズ61と第2の電子線バイプリズム93との距離が実施例1(図6B)とは異なるが、光学系としての特徴は一致しているため、図示を省略する。
図12は、本願における第7の実施例を示したものである。図中、上部に描かれている対物レンズフランジ550と最下部に描かれている第2の結像レンズフランジ562は、第1、第3、第4、第5、第6の実施例と同じ構成である。また、第1の結像レンズ61のポールピース611の磁極間に、第1の電子線バイプリズム91を設置するための手段が設けられているところは第5、第6の実施例と、第2の電子線バイプリズム93を設置するための手段も第1の結像レンズポールピース611の磁極間に設けられているところは第4の実施例と同じ構成である。
第1の電子線バイプリズム91の設置位置は、対物レンズポールピース511における試料3の位置と対応しており、第1の結像レンズ61は、対物レンズ5と同程度に強励磁条件で、すなわち、1mmから2mm程度の短焦点距離で使用可能である。これにより、前記、第1、第3、第4の実施例よりもさらに第1の結像レンズ61の下側の光源の像12の光軸2上の位置が照射光学系の使用条件に依存しなくなり、図13中の式(3)および式(4)中のDとLの値が変化せず、同じ干渉条件での干渉顕微鏡像観察が可能となる。
第2の電子線バイプリズム93の設置位置は、対物レンズポールピース511における対物絞り54の設置位置と対応している。すなわち、第2の電子線バイプリズム93を、強励磁条件としたときの第1の結像レンズ61による光源の像面712に一致させる、もしくは光源の像面712に極めて近い位置に配置することが可能となる構成である。これは、先述の2段電子線バイプリズム干渉光学系での電子線バイプリズムの位置に関して、D−L=0の条件を容易に実現可能な構成であり、干渉顕微鏡像のパラメータ(干渉縞間隔sと干渉領域幅W)を完全独立に制御可能な干渉計とできる。
第1の電子線バイプリズム91と第2の電子線バイプリズム93を図12に示した位置に設置する手段として、第1の結像レンズポールピース611の上下の磁極(612、613)への構造・機構上の配慮、電磁コイル615の分割・振り分け配置、ヨーク616への孔の設置と電子線バイプリズム着脱・駆動機構の設置などの工夫が成されていることは、実施例1など前記実施例と同様である。また、図12に描かれた対物レンズフランジ550と第1の結像レンズフランジ561と第2の結像レンズフランジ562の、それぞれのポールピース(511、611、621)、電磁コイル(515、615、625)、ヨーク(516、616、626)、そして電磁コイルの冷却装置(517、617、627)の構成は、いずれも一例であり、図示の構成の限りではない点も実施例1など前記実施例と同様である。なお、実施例2と同様に、対物レンズ系を複数の電磁レンズから構成すること、各電磁レンズフランジの間に複数の別なる電子線バイプリズム45や複数の絞りホルダ44を設置すること、などの汎用性を高める構成についても図示は省略するが実施可能である。
本第7の実施例の構成により構築される2段電子線バイプリズム干渉計の光学系は、第1の電子線バイプリズム91と第1の結像レンズ61との距離、および第1の結像レンズ61と第2の電子線バイプリズム93との距離が実施例1(図6B)とは異なるが、光学系としての特徴は一致しているため、図示を省略する。
上述の実施例1から7において説明したように、本発明においては、2段電子線バイプリズム干渉計として好適な干渉光学系を実現するため、電子線バイプリズムが配置される電磁レンズの構成と、該電子線バイプリズムと該電磁レンズの干渉光学系での相対位置の構成に関して成されたもので、
(1)第1の電子線バイプリズムの下側の第1の結像レンズを強励磁条件で使用すること、
(2)第1、第2の電子線バイプリズムを、第1の結像レンズの主面近傍、かつ主面を挟んだ上下に設置すること、
(3)(2)を実現するために、第1の結像レンズのポールピースへ電子線バイプリズムを設置する手段を設けること、
(4)(3)に加えて、第1の結像レンズの電磁コイルを分割する、もしくは、該電磁コイルとポールピースの空間位置を分離するなどの構成上・機構上の工夫を施すこと、により試料への電子線の照射条件の変更に伴って生じる干渉条件の変化を抑制することができる。
以上、第1から第7の実施例において、2段の電子線バイプリズム(91、93)が配置される第1の結像レンズフランジ561の構成として、電磁コイル615が上下に振り分けられた構成の物を図示(図6から図12)したが、これらは一例であり、電子線バイプリズム(91、93)が、第1の結像レンズ61のポールピース611近傍に配置できる構成であれば、本願を実施することは可能であり、例えば、第1の結像レンズフランジ561として、対物レンズフランジ550の構成を用いることも可能である。
上述してきた実施例における内容を確認的に例示すると、電子線干渉装置において、電子線の光源と、前記電子線を試料に照射する照射光学系と、前記試料に前記電子線を照射して得られる前記試料の像を結像する対物レンズと、当該対物レンズにより結像された前記試料の像を拡大結像または縮小結像するための少なくとも第1電磁レンズと第2電磁レンズとを有し、前記対物レンズにより結像される前記試料の像面に対応する位置に配置される第1の電子線バイプリズムと、前記第1の電子線バイプリズムよりも電子線の進行方向下流側で、かつ、前記第1の電子線バイプリズムの陰の空間内に配置される第2の電子線バイプリズムとを有し、前記第1電磁レンズは、前記第2電磁レンズよりも前記電子線の進行方向上流側に配置され、前記第1電磁レンズ内に前記第1の電子線バイプリズムが配置されていることを特徴とする電子線干渉装置を含むものである。
また、結像レンズ系に属する電子線の進行方向の上流側第1番目の電磁レンズは、磁場を発生させる電磁コイルと、電子線の進行方向の上流側に位置する第1の磁極と、第1の磁極の下流側に位置する第2の磁極と、第1の磁極と前記第2の磁極とを接続固定する部材とを有し、磁路より着脱可能なポールピースを構成するとともに、第1の磁極と第2の磁極とを含む空間に第1の電子線バイプリズムを配置し、第1の電子線バイプリズムよりも電子線の進行方向下流側で、かつ、第1の電子線バイプリズムの陰の空間内に第2の電子線バイプリズムが配置された電子線干渉装置を含むものである。
1…電子源もしくは電子銃、11…対物レンズ下側の電子源の像、12…第1の結像レンズ下側の電子源の像、14…照射光学系下側の電子源の像、18…真空容器、19…電子源の制御ユニット、2…光軸、21…物体波、22…電子線の軌道、23…参照波、25…電子波の波面、3…試料、31…対物レンズにより結像された試料の像、32…第1の結像レンズにより結像された試料の像、35…試料ホルダ、39…試料の制御ユニット、4…照射光学系、40…加速管、41…第1照射レンズ、42…第2照射レンズ、44…絞りホルダ、45…電子線バイプリズムホルダ、47…第2照射レンズの制御ユニット、48…第1照射レンズの制御ユニット、49…加速管の制御ユニット、5…対物レンズ、53…対物絞りホルダ、511…対物レンズポールピース、512…対物レンズポールピースの上側磁極、513…対物レンズポールピースの下側磁極、514…対物レンズポールピースの磁極接続固定部、515…対物レンズの電磁コイル、516…対物レンズの磁路(ヨーク)、517…対物レンズ電磁コイルの冷却装置、521…第1の対物レンズポールピース、522…第2の対物レンズポールピース、54…対物絞りもしくは対物絞りホルダ、550…対物レンズフランジ、551…第1の対物レンズフランジ、552…第2の対物レンズフランジ、561…第1の結像レンズフランジ、562…第2の結像レンズフランジ、56…制御系コンピュータ、57…制御系コンピュータのモニタ、58…制御系コンピュータのインターフェース、59…対物レンズの制御ユニット、61…第1結像レンズ、611…第1結像レンズポールピース、612…第1結像レンズポールピースの上側磁極、613…第1結像レンズポールピースの下側磁極、614…第1結像レンズポールピースの磁極接続固定部、615…第1結像レンズの電磁コイル、616…第1結像レンズの磁路(ヨーク)、617…第1結像レンズ電磁コイルの冷却装置、62…第2結像レンズ、621…第2結像レンズポールピース、625…第2結像レンズの電磁コイル、626…第2結像レンズの磁路(ヨーク)、627…第2結像レンズ電磁コイルの冷却装置、63…第3結像レンズ、64…第4結像レンズ、66…第4結像レンズの制御ユニット、67…第3結像レンズの制御ユニット、68…第2結像レンズの制御ユニット、69…第1結像レンズの制御ユニット、7…試料の像面、71…対物レンズによる試料の像面、711…対物レンズによる電子源の像面、72…第1の結像レンズによる試料の像面、712…第1の結像レンズによる電子源の像面、714…照射光学系による電子源の像面、76…画像表示装置、77…画像記録・演算処理装置、78…画像観察・記録媒体の制御ユニット、79…画像観察・記録媒体、8…干渉縞、88…干渉顕微鏡像、89…観察・記録面、9…電子線バイプリズムのフィラメント電極、91…第1の電子線バイプリズム、92…第1の電子線バイプリズムのホルダ、93…第2の電子線バイプリズム、94…第2の電子線バイプリズムのホルダ、96…第2の電子線バイプリズムの制御ユニット、98…第1の電子線バイプリズムの制御ユニット、99…平行平板接地電極

Claims (15)

  1. 電子線の光源と、
    前記電子線を試料に照射する照射光学系と、
    前記試料に前記電子線を照射して得られる前記試料の像を結像する対物レンズと、
    当該対物レンズにより結像された前記試料の像を拡大結像または縮小結像するための少なくとも第1電磁レンズと第2電磁レンズとを有する電子線干渉装置において、
    前記対物レンズにより結像される前記試料の像面に対応する位置に配置される第1の電子線バイプリズムと、前記第1の電子線バイプリズムよりも電子線の進行方向下流側で、かつ、前記第1の電子線バイプリズムの陰の空間内に配置される第2の電子線バイプリズムとを有し、
    前記第1電磁レンズは、前記第2電磁レンズよりも前記電子線の進行方向上流側に配置され、
    前記第1電磁レンズの磁極片に囲まれた領域、またはヨークに囲まれた領域に前記第1の電子線バイプリズムが配置されていることを特徴とする電子線干渉装置。
  2. 電子線の光源と、前記光源から放出される電子線を試料に照射するための照射光学系と、
    前記電子線が照射する試料を保持するための試料保持装置と、前記試料の像を結像するための少なくとも1つの電磁レンズから構成される対物レンズ系と、対物レンズ系により結像された前記試料の像を拡大結像もしくは縮小結像するための少なくとも2つの電磁レンズから構成される結像レンズ系と、前記試料の像を観察あるいは記録するための手段を有するとともに、
    電子光学系の光軸上で前記対物レンズ系により結像される前記試料の像面のいずれか1つの位置に一致する第1の電子線バイプリズムと、
    前記第1の電子線バイプリズムよりも電子線の進行方向下流側で、かつ、前記第1の電子線バイプリズムの陰の空間内に配置される第2の電子線バイプリズムと、を備えた電子線干渉装置であって、
    前記結像レンズ系に属する電子線の進行方向の上流側第1番目の電磁レンズは、磁場を発生させる電磁コイルと、磁路を形成する高透磁率材と、電子線の進行方向の上流側第1番目に位置する第1の磁極を成す高透磁率材と、前記第1の磁極の下流側に位置する第2の磁極を成す高透磁率材と、前記第1の磁極と前記第2の磁極とを接続固定する非磁性材と、から成る前記磁路から着脱可能な一体型ポールピースを構成するとともに、
    前記第1の磁極と第2の磁極を含む空間内に前記第1の電子線バイプリズムを配置する、ための手段を有することを特徴とする電子線干渉装置。
  3. 前記結像レンズ系に属する電子線の進行方向の上流側第1番目の電磁レンズの前記ポールピースの下流側に前記第2の電子線バイプリズムを配置する、ための手段を有することを特徴とする請求項2に記載の電子線干渉装置。
  4. 前記結像レンズ系に属する電子線の進行方向の上流側第1番目の電磁レンズの前記ポールピースを構成する前記第2の磁極に前記第2の電子線バイプリズムを配置する、ための手段を有することを特徴とする請求項2に記載の電子線干渉装置。
  5. 前記結像レンズ系に属する電子線の進行方向の上流側第1番目の電磁レンズの前記ポールピースを構成する前記第1の磁極と前記第2の磁極との間に前記第2の電子線バイプリズムを配置する、ための手段を有することを特徴とする請求項2に記載の電子線干渉装置。
  6. 前記結像レンズ系に属する電子線の進行方向の上流側第1番目の電磁レンズを構成する電磁コイルが、コイルの軸が一致する少なくとも2つのコイルにより構成されるとともに、該電磁コイルの間に前記第1の電子線バイプリズムもしくは前記第2の電子線バイプリズム、もしくは前記第1の電子線バイプリズムと前記第2の電子線バイプリズムの両方を、着脱もしくは駆動させるための手段を有することを特徴とする請求項2から5のいずれか一項に記載の電子線干渉装置。
  7. 前記第1の磁極に前記第1の電子線バイプリズムが配置されていることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の電子線干渉装置。
  8. 前記結像レンズ系に属する電子線の進行方向の上流側第1番目の電磁レンズが、焦点距離5mm〜20mmの範囲で使用されることを特徴とする請求項7に記載の電子線干渉装置。
  9. 前記第1の磁極と前記第2の磁極との間に前記第1の電子線バイプリズムが配置されていることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項に記載の電子線干渉装置。
  10. 前記結像レンズ系に属する電子線の進行方向の上流側第1番目の電磁レンズが、焦点距離1mm〜10mmの範囲で使用されることを特徴とする請求項9に記載の電子線干渉装置。
  11. 電子線の光源と、
    前記電子線を試料に照射する照射光学系と、
    前記試料に前記電子線を照射して得られる前記試料の像を結像する対物レンズと、
    当該対物レンズにより結像された前記試料の像を拡大結像または縮小結像するための少なくとも第1電磁レンズと第2電磁レンズとを有する電子線干渉装置において、
    前記対物レンズにより結像される前記試料の像面に対応する位置に配置される第1の電子線バイプリズムと、前記第1の電子線バイプリズムよりも電子線の進行方向下流側で、かつ、前記第1の電子線バイプリズムの陰の空間内に配置される第2の電子線バイプリズムとを有し、
    前記第1の電子線バイプリズムは、前記第1電磁レンズ内における当該第1電磁レンズ主面の電子線の進行方向上流側で、かつ主面の近傍に配置され、前記第2の電子線バイプリズムは、前記第1電磁レンズ主面の電子線の進行方向下流側で、かつ主面の近傍に配置されていることを特徴とする電子線干渉装置。
  12. 前記対物レンズの直下の前記光源の像面から前記対物レンズによる前記試料の像面までの距離をDUとし、前記第1電磁レンズの直下の前記光源の像面から前記第1電磁レンズによる前記試料の像面までの距離をDLとしたとき、前記距離DUと、前記距離DLとが、前記照射光学系の励磁条件に依存しないことを特徴とする請求項11に記載の電子線干渉装置。
  13. 前記電子線の波長をλとし、
    前記第1の電子線バイプリズムによる電子線の偏向角度をαUとし、
    前記第2の電子線バイプリズムによる電子線の偏向角度をαLとし、
    前記対物レンズの直下の前記光源の像面と前記第1電磁レンズの主面との距離をaとし、
    前記第1電磁レンズの主面と前記第1電磁レンズの直下の前記光源の像面との距離をbとし、
    前記対物レンズの直下の前記光源の像面から前記対物レンズによる前記試料の像面までの距離をDUとし、前記第1電磁レンズの直下の前記光源の像面から前記第1電磁レンズによる前記試料の像面までの距離をDLとし、前記第2の電子線バイプリズムと前記第1電磁レンズによる前記試料の像面までの距離をLLとしたとき、数式(5)で表わされる前記第1電磁レンズによる前記試料の像面に形成される干渉縞の縞間隔sが、前記照射光学系の励磁条件に依存しないことを特徴とする請求項11に記載の電子線干渉装置。
  14. 前記対物レンズの直下の前記光源の像面から前記対物レンズによる前記試料の像面までの距離をDUとし、前記第1電磁レンズの直下の前記光源の像面から前記第1電磁レンズによる前記試料の像面までの距離をDLとしたとき、前記距離DUと、前記距離DLとが、前記照射光学系の励磁条件に依存しないことを特徴とする請求項1に記載の電子線干渉装置。
  15. 前記電子線の波長をλとし、
    前記第1の電子線バイプリズムによる電子線の偏向角度をαUとし、
    前記第2の電子線バイプリズムによる電子線の偏向角度をαLとし、
    前記対物レンズの直下の前記光源の像面と前記第1電磁レンズの主面との距離をaとし、
    前記第1電磁レンズの主面と前記第1電磁レンズの直下の前記光源の像面との距離をbとし、
    前記対物レンズの直下の前記光源の像面から前記対物レンズによる前記試料の像面までの距離をDUとし、前記第1電磁レンズの直下の前記光源の像面から前記第1電磁レンズによる前記試料の像面までの距離をDLとし、前記第2の電子線バイプリズムと前記第1電磁レンズによる前記試料の像面までの距離をLLとしたとき、数式(5)で表わされる前記第1電磁レンズによる前記試料の像面に形成される干渉縞の縞間隔sが、前記照射光学系の励磁条件に依存しないことを特徴とする請求項1に記載の電子線干渉装置。
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