JP5511028B2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

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本発明は、車両用ブレーキ液圧制御装置に関し、特に、左右の前輪および左右の後輪の車輪ブレーキに作用せしめるブレーキ液圧を個別に増減調整可能な液圧調整ユニットと、前輪および後輪の接地路面の摩擦係数が左右で大きく異なるスプリット路であるか否かを判定するスプリット路判定手段とを備え、アンチロックブレーキ制御時に前記スプリット路判定手段の判定結果がスプリット路である状態では高摩擦係数路側の車輪ブレーキのブレーキ液圧を低摩擦係数路側の車輪ブレーキのブレーキ液圧よりも大きくする差圧制御を行うべく前記液圧調整ユニットの作動が制御される車両用ブレーキ液圧制御装置に関する。
左右の前輪および左右の後輪用の車輪ブレーキのアンチロックブレーキ制御を相互に独立して行うようにした車両用ブレーキ液圧制御装置が、特許文献1で知られており、このものでは、アンチロックブレーキ制御時に、前輪および後輪の接地路面の摩擦係数が左右で大きく異なるスプリット路では、左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧に差圧が生じるようにブレーキ液圧を制御している。
特開2007−55583号公報
このような車両用ブレーキ液圧制御装置において、スプリット路での左右差圧制御時には、その差圧制御開始からの高摩擦係数側の車輪速の落ち込み量に応じて差圧を定めるようにしたものがある。しかるに車両ユーザの転舵操作による舵角と、左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧差とに釣り合いがとれないことで車両が左右に振られたり、舵の入れ方の違いによって安定性にばらつきが生じる可能性がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、舵角と、左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧差との釣り合いをとって車両の安定性を確保するとともに充分な制動力を確保し得るようにした車両用ブレーキ液圧制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、左右の前輪および左右の後輪の車輪ブレーキに作用せしめるブレーキ液圧を個別に増減調整可能な液圧調整ユニットと、前輪および後輪の接地路面の摩擦係数が左右で大きく異なるスプリット路であるか否かを判定するスプリット路判定手段とを備え、アンチロックブレーキ制御時に前記スプリット路判定手段の判定結果がスプリット路である状態では高摩擦係数路側の車輪ブレーキのブレーキ液圧を低摩擦係数路側の車輪ブレーキのブレーキ液圧よりも大きくする差圧制御を行うべく前記液圧調整ユニットの作動が制御される車両用ブレーキ液圧制御装置において、舵角を検出する舵角センサと、車両の実ヨーレイトを検出するヨーレイトセンサと、車体速度を取得する車体速度取得手段と、前記舵角および前記車体速度に基づいて車両が高摩擦係数路側に回頭するような値に目標ヨーレイトを定める目標ヨーレイト設定手段と、前記目標ヨーレイトおよび前記実ヨーレイトの差であるヨーレイト偏差を算出するヨーレイト偏差算出手段と、前記ヨーレイト偏差に応じたPI演算を行って前記実ヨーレイトが前記目標ヨーレイトに近づくように左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間のフィードバック差圧を算出するフィードバック差圧演算手段と、前記舵角に基づく差圧に前記車体速度および前記目標ヨーレイトに基づく差圧を加算して左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間のフィードフォワード差圧を得るフィードフォワード差圧演算手段と、前記フィードバック差圧に前記フィードフォワード差圧を加算する加算手段と、前記差圧制御の開始から第1の設定時間が経過してからは左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間での制御差圧を前記加算手段で得た値に基づいて定める制御差圧設定手段と、該制御差圧設定手段で定めた制御差圧に応じて前記液圧調整ユニットを駆動する液圧調整駆動手段とを含むことを第1の特徴とする。
また本発明は、第1の特徴の構成に加えて、前記目標ヨーレイト設定手段が、前記舵角が大きくなるにつれて小さくなるように目標ヨーレイトを定めることを第2の特徴とする。
本発明は、第1または第2の特徴の構成に加えて、前記差圧制御の開始から第1の設定時間が経過した時刻で前記制御差圧設定手段が設定した制御差圧から前記車体速度に応じた変化量で変化する第1下限差圧を定める第1下限差圧設定手段を含み、前記制御差圧設定手段が、前記加算手段で得た値ならびに第1下限差圧設定手段で設定した第1下限差圧のうち大きい方の値を制御差圧として定めることを第3の特徴とする。
本発明は、第1〜第3の特徴の構成のいずれかに加えて、制御差圧の上昇側変化量制限値を定める上昇側変化量制限値設定手段を含み、前記制御差圧設定手段は、前記上昇側変化量制限値設定手段で設定した上昇側変化量制限値以下の変化量で変化するようにして前記制御差圧を設定することを第4の特徴とする。
本発明は、第4の特徴の構成に加えて、前記上昇側変化量制限値設定手段は、前記差圧制御の開始から第1の設定時間が経過した時刻から前記制御差圧設定手段が設定した制御差圧が小さい低差圧領域では前記上昇側変化量制限値を大きくし、前記差圧制御の開始から第1の設定時間が経過した時刻から前記制御差圧設定手段が設定した制御差圧が大きい高差圧領域では小さくするようにして、前記制御差圧に応じて前記上昇側変化量制限値を定めることを第5の特徴とする。
本発明は、第5の特徴の構成に加えて、前記上昇側変化量制限値設定手段は、前記上昇側変化量制限値を、前記低差圧領域から前記高差圧領域への移行時に漸次小さくなるように変化させることを第6の特徴とする。
本発明は、第4〜第6の特徴の構成のいずれかに加えて、前記上昇側変化量制限値設定手段は、前記上昇側変化量制限値を、前記車体速度が増加するにつれて小さくなるように設定することを第7の特徴とする。
さらに本発明は、第3の特徴の構成に加えて、少なくとも左右の前輪の車輪ブレーキのブレーキ液圧を取得する液圧取得手段と、前記差圧制御の開始から第1の設定時間が経過した時刻で前記制御差圧設定手段が設定した制御差圧から前記車体速度取得手段が取得した車体速度に応じた変化量で第1下限差圧よりも緩やかに変化する第2下限差圧を設定する第2下限差圧設定手段と、前記液圧取得手段が取得した左右の前輪の車輪ブレーキのブレーキ液圧の差に応じて予め定めた舵角閾値を前記舵角が下回る状態が第2の設定時間持続することを以て舵角固定状態であると判定する舵角固定判定手段と、前記舵角固定状態では第1下限差圧に代えて第2下限差圧を選択して前記制御差圧設定手段入力する選択手段とを含み、前記制御差圧設定手段は、前記舵角固定状態で前記加算手段で得た値および第2下限差圧のうち大きい方の値を制御差圧として定めることを第8の特徴とする。
なお実施の形態の推定車体速度算出手段26が本発明の車体速度取得手段に対応する。
本発明の第1の特徴によれば、フィードバック差圧演算手段が、ヨーレイト偏差に応じたPI演算を行って左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間のフィードバック差圧を算出し、フィードフォワード差圧演算手段が、舵角に基づく差圧に車体速度および目標ヨーレイトに基づく差圧を加算して左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間のフィードフォワード差圧を算出し、差圧制御の開始から第1の設定時間が経過してからは、フィードバック差圧にフィードフォワード差圧を加算して得た値に基づいて左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間での制御差圧を定め、その制御差圧に応じて液圧調整ユニットを駆動するので、車両ユーザの転舵操作による舵角と、左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧差との釣り合いをとることができ、車両が左右に振られたり、舵の入れ方の違いによって安定性にばらつきが生じたりすることを防止することができる。しかも目標ヨーレイト設定手段は、舵角および車体速度に基づいて車両が高摩擦係数路側に回頭するような値に目標ヨーレイトを定めるものであるので、車両ユーザは、目標ヨーレイトが指向する方向への回頭を抑制する側に舵を切ることになり、左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間の制御差圧をより大きくして充分な制動力を確保することができる。
また本発明の第2の特徴によれば、舵角が大きくなるにつれて目標ヨーレイトが小さくなるので、制御差圧が充分に大きくなって高摩擦係数路側の車輪ブレーキでアンチロックブレーキ制御が開始されるようになっても、そのアンチロックブレーキ制御開始の直前では目標ヨーレイトが小さくなることで転舵速度が小さくなり、アンチロックブレーキ制御中に舵角および差圧のバランスがくずれることがないようにし、アンチロックブレーキ制御によって車体が低摩擦係数路側に振られることを抑制することができる。
本発明の第3の特徴によれば、第1下限差圧設定手段が、差圧制御の開始から第1の設定時間が経過した時刻で制御差圧設定手段が設定した制御差圧から車体速度に応じた変化量で変化する第1下限差圧を定め、制御差圧設定手段が、前記加算手段で得た値ならびに第1下限差圧設定加算手段が定めた第1下限差圧のうち大きい方を制御差圧として定めるので、ヨーレイトセンサおよび舵角センサの少なくとも一方が故障したときでも、最小限の制御差圧を確保するようにして制動力の低下を防止することができる。
本発明の第4の特徴によれば、制御差圧の増大側の変化量を、上昇側変化量制限値設定手段が設定した上昇側変化量制限値以下となるようにしたので、ヨーレイトセンサおよび舵角センサの少なくとも一方が故障したときでも、制御差圧が急激に増大してしまうことを回避して安定性を確保することができる。
本発明の第5の特徴によれば、上昇側変化量制限値を、差圧制御の開始から第1の設定時間が経過した時刻から制御差圧設定手段が設定した制御差圧が低い低差圧領域では大きく、差圧制御の開始から第1の設定時間が経過した時刻から制御差圧設定手段が設定した制御差圧が高い高差圧領域では小さくするようにしたので、制動性能に大きな影響がある低差圧領域では制動性能を確保し、安定性に大きな影響のある高差圧領域では安定性を確保することができる。
本発明の第6の特徴によれば、上昇側変化量制限値を、低差圧領域から高差圧領域への移行時に漸次小さくなるように変化させることで、低差圧領域の制動性能確保ならびに高差圧領域での安定性確保を滑らかに切換えることができる。
本発明の第7の特徴によれば、上昇側変化量制限値を車体速度の増加に応じて小さくすることで、上昇側変化量制限値を大きく設定しても車両挙動の変化が小さい低車速状態では上昇側変化量制限値を大きくして制動力確保を優先し、上昇側変化量制限値を大きく設定すると車両挙動の変化が大きい高車速状態では上昇側変化量制限値を小さくして安定性確保を優先することができる。
さらに本発明の第8の特徴によれば、左右の前輪の車輪ブレーキの液圧差に応じて予め定めた舵角閾値を舵角が下回る状態が第2の設定時間持続することを以て舵角固定状態であると判定し、その舵角固定状態では、差圧制御開始から第1の設定時間が経過してからは、車体速度に応じて第1下限差圧よりも緩やかに変化する第2下限差圧を第1下限差圧に代えて選択し、制御差圧設定手段が、前記加算手段で得た値および第2下限差圧のうち大きい方の値を制御差圧とすることにより、舵角固定状態において左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間の差圧によって発生するモーメントが舵角によって発生するモーメントを上回ることを抑制し、舵角固定状態での差圧制御時の安定性を確保することができる。
車両のブレーキ液圧制御系を示す図である。 液圧調整ユニットの構成を示す液圧回路図である。 車両用ブレーキ液圧制御装置の構成を示すブロック図である。 ブレーキペダルの操作速度が遅いときの車輪速およびブレーキ液圧の経時変化を対比して示す図である。 ブレーキペダルの操作速度が速いときの車輪速およびブレーキ液圧の経時変化を対比して示す図である。 車体速度に応じた制御差圧のマップを示す図である。 差圧制御部の構成を示すブロック図である。 目標ヨーレイトの舵角による変化を示す図である。 フィードバック演算でのP項およびI項の目標ヨーレイトおよび実ヨーレイトに応じた一例を示す図である。 車両が直進状態を得られるように転舵したときの差圧および舵角の関係を示す図である。 左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間の差圧を所定値に保持した状態での車体速度および実ヨーレイトの関係を示す図である。 加算手段での演算を概念的に説明するための図である。 車体速度に応じた第1下限差圧の変化量を示す図である。 舵角閾値および左右前輪のブレーキ液圧差の関係を示す図である。 上昇側変化量制限値と左右のブレーキ液圧および車体速度との関係を示す図である。 目標ヨーレイトを高摩擦係数路側に回頭する側の一定値に定めたときに生じる事象を説明するための図である。 目標ヨーレイトを舵角に応じて変化させることによる効果を説明するための図である。 ヨーレイトセンサがその出力を高摩擦係数路側に大きくするようにした故障時に生じる事象を説明するための図である。 制御差圧を第1下限差圧以上とすることによる効果を説明するための図である。 舵角が一定の状態で制御差圧を第1下限差圧以上としたときに生じる事象を説明するための図である。 舵角固定状態で制御差圧の最小値を第2下限差圧とすることによる効果を説明するための図である。 ヨーレイトセンサがその出力を低摩擦係数路側に大きくするようにした故障時に生じる事象を説明するための図である。 制御差圧の上昇側変化量を上昇側変化量制限値で制限したことによる効果を説明するための図である。 上昇側変化量制限値を制御差圧によって変化させることによる効果を説明するための図である。
本発明の実施の形態について、添付の図1〜図24を参照しながら説明すると、先ず図1において、この車両Vは、エンジンEの駆動力がトランスミッションTを介して伝達される左右の前輪WA,WBと、左右の後輪WC,WDとを備え、ドライバーによって操作されるブレーキペダル11はマスタシリンダMに接続される。また前記前輪WA,WBおよび前記後輪WC,WDには、ブレーキ液圧の作用によって作動する車輪ブレーキBA,BB,BC,BDが設けられており、前記マスタシリンダMは液圧調整ユニット12を介して各車輪ブレーキBA〜BDに接続される。この液圧調整ユニット12は、制動時に車輪がロック状態に陥ることを防止すべく各車輪ブレーキBA〜BDに作用せしめるブレーキ液圧を個別に増減調整可能である。
前記液圧調整ユニット12の作動は、液圧制御装置13によって制御されるものであり、この液圧制御装置13には、左右の前輪WA,WBおよび左右の後輪WC,WDに個別に付設される車輪速度センサSA,SB,SC,SDからの信号と、前記マスタシリンダMから出力されるブレーキ液圧を検出する圧力センサSPからの信号と、操向ハンドル10の操作による舵角を検出する舵角センサSAからの信号と、車両のヨーレイトを検出するヨーレイトセンサSYからの信号とが入力され、前記液圧制御装置13は、前記各センサSA〜SD,SP,SA,SYからの信号に基づいて前記液圧調整ユニット12の作動を制御する。
図2において、前記液圧調整ユニット12は、左前輪WA用の車輪ブレーキBA、右前輪WB用の車輪ブレーキBB、左後輪WC用の車輪ブレーキBCおよび右後輪WD用の車輪ブレーキBDに個別に対応した常開型電磁弁15A〜15Dと、各常開型電磁弁15A〜15Dにそれぞれ並列に接続されるチェック弁16A〜16Dと、前記各車輪ブレーキBA〜BDに個別に対応した常閉型電磁弁17A〜17Dと、マスタシリンダMが備える第1および第2出力ポート23A,23Bのうち第1出力ポート23Aに連なる第1出力液圧路24Aに対応した第1リザーバ18Aと、前記マスタシリンダMの第2出力ポート23Bに連なる第2出力液圧路24Bに対応した第2リザーバ18Bと、第1および第2リザーバ18A,18Bに吸入側がそれぞれ接続されるとともに吐出側が第1および第2出力液圧路24A,24Bに接続される第1および第2ポンプ19A,19Bと、両ポンプ19A,19Bを駆動する共通1個の電動モータ20と、第1および第2ポンプ19A,19Bの吐出側およびマスタシリンダM間にそれぞれ設けられる第1および第2オリフィス22A,22Bとを備え、前記圧力センサSPは、第1および第2出力液圧路24A,24Bの一方、たとえば第2出力液圧路24Bに接続される。
常開型電磁弁15A,15Dは、第1出力液圧路24Aと、左前輪WA用の車輪ブレーキBAおよび右後輪WD用の車輪ブレーキBDとの間に設けられ、常開型電磁弁15B,15Cは、第2出力液圧路24Bと、右前輪WB用の車輪ブレーキBBおよび左後輪WC用の車輪ブレーキBCとの間に設けられる。
また各チェック弁16A〜16Dは、対応する車輪ブレーキBA〜BDからマスタシリンダMへのブレーキ液の流れを許容するようにして、各常開型電磁弁15A〜15Dに並列に接続される。
常閉型電磁弁17A,17Dは、左前輪WA用の車輪ブレーキBAおよび右後輪WD用の車輪ブレーキBDと、第1リザーバ18Aとの間に設けられ、常閉型電磁弁17B,17Cは、右前輪WB用の車輪ブレーキBBおよび左後輪WC用の車輪ブレーキBCと、第2リザーバ18Bとの間に設けられる。
このような液圧調整ユニット12は、各車輪がロックを生じる可能性のない通常制動時には、マスタシリンダMおよび車輪ブレーキBA〜BD間を連通するとともに、車輪ブレーキBA〜BDと、第1および第2リザーバ18A,18Bとの間を遮断する。すなわち各常開型電磁弁15A〜15Dが消磁、開弁状態とされるとともに各常閉型電磁弁17A〜17Dが消磁、閉弁状態とされ、マスタシリンダMの第1出力ポート23Aから出力されるブレーキ液圧は常開型電磁弁15Aを介して左前輪WA用の車輪ブレーキBAに作用するとともに、常開型電磁弁15Dを介して右後輪WD用の車輪ブレーキBDに作用する。またマスタシリンダMの第2出力ポート23Bから出力されるブレーキ液圧は、常開型電磁弁15Bを介して右前輪WB用の車輪ブレーキBBに作用するとともに常開型電磁弁15Cを介して左後輪WC用の車輪ブレーキBCに作用する。
上記制動中に車輪がロック状態に入りそうになったときに、前記液圧調整ユニット12は、ロック状態に入りそうになった車輪に対応する部分でマスタシリンダMおよび車輪ブレーキBA〜BD間を遮断するとともに車輪ブレーキBA〜BDおよびリザーバ18A,18B間を連通する。すなわち常開型電磁弁15A〜15Dのうちロック状態に入りそうになった車輪に対応する常開型電磁弁が励磁、閉弁されるとともに、常閉型電磁弁17A〜17Dのうち上記車輪に対応する常閉型電磁弁が励磁、開弁される。これにより、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧の一部が第1リザーバ18Aまたは第2リザーバ18Bに吸収され、ロック状態に入りそうになった車輪のブレーキ液圧が減圧されることになる。
またブレーキ液圧を一定に保持する際に、前記液圧調整ユニット12は、車輪ブレーキBA〜BDをマスタシリンダMおよびリザーバ18A,18Bから遮断する状態となる。すなわち常開型電磁弁15A〜15Dが励磁、閉弁されるとともに、常閉型電磁弁17A〜17Dが消磁、閉弁されることになる。さらにブレーキ液圧を増圧する際には、常開型電磁弁15A〜15Dが消磁、開弁状態とされるともに、常閉型電磁弁17A〜17Dが消磁、閉弁状態とされればよい。
このように各常開型電磁弁15A〜15Dおよび各常閉型電磁弁17A〜17Dの消磁・励磁を制御することにより、車輪をロックさせることなく、効率良く制動することができる。
ところで、上述のようなアンチロックブレーキ制御中に、電動モータ20は回転作動し、この電動モータ20の作動に伴って第1および第2ポンプ19A,19Bが駆動されるので、第1および第2リザーバ18A,18Bに吸収されたブレーキ液は、第1および第2ポンプ19A,19Bに吸入され、次いで第1および第2出力液圧路24A,24Bに還流される。このようなブレーキ液の還流によって、ブレーキ液をマスタシリンダM側に戻すことができる。しかも第1および第2ポンプ19A,19Bの吐出圧の脈動は第1および第2オリフィス22A,22Bの働きにより抑制され、上記還流によってブレーキペダル11の操作フィーリングが阻害されることはない。
図3において、前記液圧調整ユニット12の作動を制御する液圧制御装置13は、上記アンチロックブレーキ制御を実行するのに加えて、左右の前輪WA,WB用の車輪ブレーキBA,BBおよび左右の後輪WC,WD用の車輪ブレーキBC,BDのブレーキ液圧差を制御する差圧制御を実行可能であり、車体速度取得手段である推定車体速度算出手段26と、アンチロックブレーキ制御を実行するか否かの判断を行うとともにアンチロックブレーキ制御時の液圧制御量を算出するアンチロックブレーキ制御手段27と、左右の車輪WA,WB;WC,WDの接地路面の摩擦係数が大きく異なるスプリット路であるか否かを判定するスプリット路判定手段28と、同軸上にある左右の前輪WA,WB用の車輪ブレーキBA,BBおよび左右の後輪WC,WD用の車輪ブレーキBC,BDのブレーキ液圧差を制御する差圧制御を行うための液圧制御量を算出する差圧制御部29と、前輪WA,WB用の車輪ブレーキBA,BBおよび後輪WC,WD用の車輪ブレーキBC,BDのブレーキ液圧を取得する液圧取得手段30と、差圧制御部29で定めた差圧制御に応じて前記液圧調整ユニット12を作動せしめる液圧調整駆動手段31とを備える。
前記アンチロックブレーキ制御手段27は、前記車輪速度センサSA〜SDで得られる車輪速度ならびに前記推定車体速度算出手段26で算出された推定車体速度に基づいてアンチロックブレーキ制御を実行するか否かを判断するとともにアンチロックブレーキ制御時の液圧制御量を算出する。
前記スプリット路判定手段28は、前記アンチロックブレーキ制御手段27が、前記前輪WA,WBおよび前記後輪WC,WDのいずれかでアンチロックブレーキ制御を開始したときに、スプリット路であるか否かを判定するものであり、たとえば左右の前輪WA,WBのうち少なくとも一方のアンチロックブレーキ制御開始時もしくは左右の後輪WC,WDのうち少なくとも一方のアンチロックブレーキ制御開始時に、前輪WA,WBおよび後輪WC,WDの車輪減速度の最大値(最も減速度が出ていない値)が第1の所定値以上であって、アンチロックブレーキ制御状態にある左右の前輪WA,WBもしくは左右の後輪WC,WDの車輪減速度の差が第2の所定値以上であるときにスプリット路であると判定する。
前記液圧取得手段30は、マスタシリンダMの出力液圧と、前記液圧調整ユニット12の一部を構成する電磁弁すなわち常開型電磁弁15A〜15Dおよび常閉型電磁弁17A〜17Dの駆動電流とに基づいて、前輪WA,WB用の車輪ブレーキBA,BBおよび後輪WC,WD用の車輪ブレーキBC,BDのブレーキ液圧を取得するものであり、マスタシリンダMの出力液圧が圧力センサSPから液圧取得手段30に入力され、常開型電磁弁15A〜15Dおよび常閉型電磁弁17A〜17Dの駆動電流を代表する信号が前記液圧調整駆動手段31から液圧取得手段30に入力される。
前記差圧制御部29は、前記スプリット路判定手段28がスプリット路であると判定したときに、前記液圧取得手段30で取得された各車輪ブレーキBA,BB,BC,BDのブレーキ液圧、前記推定車体速度算出手段26で算出された車体速度、前記舵角センサSAおよび前記ヨーレイトセンサSYの検出値、ならびに前記液圧取得手段30が取得した左右の前輪WA,WBの車輪ブレーキBA,BBのブレーキ液圧に基づいて、左右の前輪WA,WBおよび左右の後輪WC,WDの車輪ブレーキBA,BB;BC,BDのブレーキ液圧差が制御差圧以下となるようにブレーキ液圧を定める。
前記液圧調整駆動手段31は、前記アンチロックブレーキ制御手段27および前記差圧制御部29で定められた制御量と、前記液圧取得手段30で取得された各車輪ブレーキBA,BB,BC,BDのブレーキ液圧とに基づいて液圧調整ユニット12を作動せしめる。
ところで前記差圧制御部29は、差圧制御を開始してから第1の設定時間T1が経過するまでの前記制御差圧を前記第1の設定時間T1が経過した後の前記制御差圧よりも小さくなるように制御差圧を設定するものであり、ブレーキペダル11の操作量が遅いときには、高摩擦係数(高μ)側の車輪速度および低摩擦係数(低μ)側の車輪速度が図4(a)で示すように変化するのに対して、高摩擦係数(高μ)側のブレーキ液圧および低摩擦係数(低μ)側のブレーキ液圧が図4(b)で示すように変化するものであり、差圧制御の開始時刻t1から第1の設定時間T1が経過した時刻t2から差圧が拡大するように差圧制御が実行される。
またブレーキペダル11の操作量が速いときには、高摩擦係数(高μ)側の車輪速度および低摩擦係数(低μ)側の車輪速度が図5(a)で示すように変化するのに対して、高摩擦係数(高μ)側のブレーキ液圧および低摩擦係数(低μ)側のブレーキ液圧が図5(b)で示すように変化するものであり、差圧制御の開始時刻t1から第1の設定時間T1が経過した時刻t2から差圧が拡大するように差圧制御が実行される。
すなわちブレーキペダル11の操作量にかかわらず差圧が拡大するタイミングは、差圧制御開始時刻t1から第1の設定時間T1が経過した時点であり、差圧拡大タイミングが同一となる。
しかも差圧制御部29は、差圧制御を開始してから第1の設定時間T1が経過するまでは前記推定車体速度算出手段26で得られた車体速度が低速となるのに応じて大きくなるように車体速度に応じて定めた制御差圧で、液圧調整ユニット12の作動を制御するものであり、図6で示すように、車体速度に応じて制御差圧を予め定めたマップが予め準備され、そのマップに基づいて、差圧制御を開始してから第1の設定時間T1が経過するまでの制御差圧を検索する。
このように、差圧制御を開始してから第1の設定時間T1が経過するまでの制御差圧を第1の設定時間T1が経過した後の前記制御差圧よりも小さくして液圧調整ユニット12の作動を制御することによって、差圧制御時に、差圧制御を開始してから第1の設定時間T1が経過した時点で制御差圧が大きくなることになり、ブレーキペダル11の操作速度に依存することなく、制御差圧が大きくなるタイミングが差圧制御を介してからの時間によって定まるので、運転者が違和感を感じることがない安定した差圧制御が可能となる。
また差圧制御を開始してから第1の設定時間T1が経過するまでは推定車体速度算出手段26で得られた車体速度が低速となるのに応じて大きくなるように車体速度に応じて定めた制御差圧で、液圧調整ユニット12の作動を制御することによって、差圧制御を開始してから第1の設定時間T1が経過するまでの制御初期では車体速度に応じて定まる制御差圧で差圧制御が実行されることになり、運転者の不安感を解消し、差圧制御初期の安定性を確保することができる。
しかも車体速度に応じて前記制御差圧を予め定めたマップに基づいて、前記差圧制御を開始してから第1の設定時間T1が経過するまでの制御差圧を検索するようにしているので、制御差圧の設定が容易となる。
差圧制御を開始してから第1の設定時間T1が経過した後の制御差圧を実行するために、前記差圧制御部29は、図7で示すように構成されており、前記舵角センサSAが検出した舵角ならびに前記推定車体速度算出手段26が算出した車体速度に基づいて目標ヨーレイトを定める目標ヨーレイト設定手段33と、前記ヨーレイトセンサSYが検出した実ヨーレイトにフィルタ処理を施すフィルタ34と、前記目標ヨーレイト設定手段33で設定した目標ヨーレイトならびに前記フィルタ34でフィルタ処理された実ヨーレイトの差であるヨーレイト偏差を算出するヨーレイト偏差算出手段35と、該ヨーレイト偏差算出手段35が算出した前記ヨーレイト偏差に応じたPI演算を行って前記実ヨーレイトが前記目標ヨーレイトに近づくように左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間のフィードバック差圧を算出するフィードバック差圧演算手段36と、前記舵角センサSAが検出した舵角、前記推定車体速度算出手段26が算出した車体速度、ならびに前記舵角センサSAが検出した舵角に基づいて左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間のフィードフォワード差圧を得るフィードフォワード差圧演算手段37と、前記フィードバック差圧演算手段36が算出したフィードバック差圧に前記フィードフォワード差圧演算手段37が算出したフィードフォワード差圧を加算する加算手段38と、差圧制御時の第1下限差圧を定める第1下限差圧設定手段39と、差圧制御時の第2下限差圧を定める第2下限差圧設定手段40と、舵角固定状態であるか否かを判定する舵角固定判定手段41と、該舵角固定判定手段41の判定結果に応じて第1および第2下限差圧設定手段39,40でそれぞれ設定した第1および第2下限差圧の一方を選択する選択手段42と、差圧制御時の制御差圧の上昇側変化量制限値を定める上昇側変化量制限値設定手段43と、前記液圧取得手段30が取得した各車輪ブレーキBA,BB,BC,BDのブレーキ液圧、前記加算手段38で得た値、前記選択手段42が選択した第1および第2下限差圧の一方、ならびに上昇側変化量制限値設定手段43が設定した上昇側変化量制限値に基づいて左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間での制御差圧を定める制御差圧設定手段44とを備え、液圧調整駆動手段31は、前記制御差圧設定手段44で定めた制御差圧に応じて前記液圧調整ユニット12を駆動する。
前記目標ヨーレイト設定手段33は、前記舵角および前記車体速度に基づいて、車両Vの安定性に影響が出ない範囲で車両Vが高摩擦係数路側にわずかに回頭するような値に目標ヨーレイトを定めるものであり、しかも図8で示すように、前記舵角が大きくなるにつれて小さくなるように目標ヨーレイトを定める。
前記フィードバック差圧演算手段36は、P項(=P項係数×ヨーレイト偏差)と、I項(=I項係数×ヨーレイト偏差+ヨーレイト偏差の前回値)とを加算することで、実ヨーレートを目標ヨーレートに近づけるためのフィードバック差圧を演算するものであり、図9(a)で示すように目標ヨーレイトおよび実ヨーレイトが変化するときに、P項を図9(b)で示すように算出することができ、I項を図9(c)で示すように算出することができる。
前記フィードフォワード差圧演算手段37は、前記舵角センサSAが検出した舵角に基づく差圧に、前記推定車体速度算出手段26が算出した車体速度ならびに前記目標ヨーレイト設定手段33が設定した目標ヨーレイトに基づく差圧を加算して左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間のフィードフォワード差圧を得るものである。
而して左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間に差圧を設定した状態で車両が直進状態を得られるように転舵したときに、差圧および舵角は、図10で示すような関係を有するものであり、実ヨーレイトを「0」とするための舵角に基づく差圧は、車両毎に図10で示すような舵角および差圧の関係を予め求めておくことによって得ることができる。
また左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間の差圧を所定値に保持した状態で車両を走行させたときに、車体速度および実ヨーレイトは、図11で示すような関係を有するものであり、実ヨーレイトは、左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間の差圧に依存する比例定数を車体速度に乗算することで得られることになる。したがって(目標ヨーレイト/車体速度)で前記比例定数を得ることが可能であり、その比例定数から差圧を検索することができる。
加算手段38は、フィードフォワード差圧演算手段37で演算したフィードフォワード差圧と、フィードバック差圧演算手段36で演算したフィードバック差圧とを加算するものであるが、フィードフォワード差圧演算手段37からは、図12(a)で示すように(舵角に基づく差圧+車体速度および目標ヨーレイトに基づく差圧)であるフィードフォワード差圧が出力され、フィードバック差圧演算手段36からは、図12(b)で示すようなフィードバック差圧が出力されるので、加算手段38からは、図12(c)で示すような差圧が出力されることになる。
第1下限差圧設定手段39は、差圧制御の開始から第1の設定時間Tが経過した時刻t2(図4および図5参照)で前記制御差圧設定手段44が設定した制御差圧を基準値として、設定差圧変化量を演算周期毎に順次加算することで、前記時刻t2からの時間経過に応じて増加する第1下限差圧を定める。しかも前記設定差圧変化量は、図13で示すように、前記推定車体速度算出手段26で得た車体速度が大きくなるのに応じて小さくなるように設定されており、第1下限差圧設定手段39は、車体速度に応じた変化量で変化する第1下限差圧を設定する。
第2下限差圧設定手段40は、差圧制御の開始から前記第1の設定時間Tが経過した時刻t2(図4および図5参照)で前記制御差圧設定手段44が設定した制御差圧を基準値として、第2の設定差圧変化量を演算周期毎に順次加算することで、前記時刻t2からの時間経過に応じて増加する第2下限差圧を定める。しかも第2の設定差圧変化量は、第1下限差圧設定手段39での前記設定差圧変化量と同様に前記推定車体速度算出手段26で得た車体速度が大きくなるのに応じて小さく、しかも第1下限差圧設定手段39での前記設定差圧変化量よりも小さくなるように設定されており、第2下限差圧設定手段40は、第1下限差圧よりも緩やかに変化するようにして、車体速度に応じた変化量で変化する第2下限差圧を設定する。
舵角固定判定手段41は、前記液圧取得手段30が取得した左右の前輪WA,WBの車輪ブレーキBA,BBのブレーキ液圧の差に応じて予め定めた舵角閾値を前記舵角が下回る状態が第2の設定時間持続することを以て舵角固定状態であると判定するものであり、舵角閾値は、図14で示すように、左右の前輪WA,WBの車輪ブレーキBA,BBのブレーキ液圧の差に応じて予め設定されている。
前記選択手段42は、前記舵角固定判定手段41が舵角固定状態であると判定したときには第2下限差圧設定手段40が設定した第2下限差圧を選択し、また前記舵角固定判定手段41が舵角固定状態ではないと判定したときには第1下限差圧設定手段39が設定した第1下限差圧を選択し、制御差圧設定手段44に入力する。
上昇側変化量制限値設定手段43は、前記差圧制御の開始から第1の設定時間T1が経過した時刻t2から前記制御差圧設定手段44が設定した制御差圧が小さい低差圧領域では前記上昇側変化量制限値を大きくし、前記差圧制御の開始から第1の設定時間T1が経過した時刻t2から前記制御差圧設定手段44が設定した制御差圧が大きい高差圧領域では小さくするようにして、前記制御差圧に応じて前記上昇側変化量制限値を定めるとともに前記低差圧領域から前記高差圧領域への移行時に漸次小さくなるように変化させるものであり、しかも前記推定車体速度演算手段26で得た車体速度が増加するにつれて小さくなるように設定するものである。これにより、上昇側変化量制限値は、前記制御差圧設定手段44が設定した制御差圧ならびに前記推定車体速度演算手段26で得た車体速度に応じて、図15で示すように変化する。
次にこの実施の形態の作用について説明すると、フィードバック差圧演算手段36が、ヨーレイト偏差に応じたPI演算を行って左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間のフィードバック差圧を算出し、フィードフォワード差圧演算手段37が、舵角に基づく差圧に車体速度および目標ヨーレイトに基づく差圧を加算して左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間のフィードフォワード差圧を算出し、差圧制御の開始から第1の設定時間T1が経過してからは、フィードバック差圧にフィードフォワード差圧を加算して得た値に基づいて左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間での制御差圧を定め、その制御差圧に応じて液圧調整ユニット31を駆動するので、車両ユーザの転舵操作による舵角と、左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧差との釣り合いをとることができ、車両が左右に振られたり、舵の入れ方の違いによって安定性にばらつきが生じたりすることを防止することができる。
しかも目標ヨーレイト設定手段33は、舵角および車体速度に基づいて車両が高摩擦係数路側に回頭するような値に目標ヨーレイトを定めるものであるので、車両ユーザは、目標ヨーレイトが指向する方向への回頭を抑制する側に舵を切ることになり、左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間の制御差圧をより大きくして充分な制動力を確保することができる。
ところが目標ヨーレイト設定手段33において車両が高摩擦係数路側にわずかに回頭するような一定の値に目標ヨーレイトを定めておくと、図16で示すように、差圧制御の開始時刻t1から第1の設定時間T1が経過した時刻t2から制御差圧が増大するのであるが、目標ヨーレイトが一定であると、制御差圧が充分に拡大した時刻t3で高摩擦係数路側の車輪ブレーキのブレーキ液圧がアンチロックブレーキ制御領域に入ると、一定の転舵速度で転舵が続いているのに対して制御差圧の拡大が停止することにより、舵角および制御差圧のバランスがくずれ、車体が低摩擦係数路側に振られてしまうことになる。
しかるに目標ヨーレイト設定手段33は、舵角が大きくなるにつれて小さくなるように目標ヨーレイトを定めているので、制御差圧が充分に大きくなって高摩擦係数路側の車輪ブレーキでアンチロックブレーキ制御が開始されるようになっても、図17で示すように、そのアンチロックブレーキ制御開始の直前では目標ヨーレイトが小さくなることで転舵速度が小さくなっており、アンチロックブレーキ制御中に舵角および差圧のバランスが大きくずれることがないようにし、車両が低摩擦係数路側に振られることを抑制することができる。
図18は、差圧制御を介してから第1の設定時間T1が経過した時刻t2以後にヨーレイトセンサSYがその出力を高摩擦係数路側に大きくするようにして故障したときの舵角および制御差圧の変化を示すものであり、ヨーレイトセンサSYが故障すると適切な制御差圧を得ることが困難となり、制動力の低下を招く可能性がある。しかるに第1下限差圧設定手段39が、前記差圧制御の開始から第1の設定時間T1が経過した時刻t2で前記制御差圧設定手段44が設定した制御差圧から前記車体速度取得手段26が取得した車体速度に応じた変化量で変化する第1下限差圧を定め、前記制御差圧設定手段44は、加算手段38で得た値ならびに第1下限差圧設定手段39で設定した第1下限差圧のうち大きい方の値を制御差圧として定め、前記差圧制御の開始から第1の設定時間T1が経過してからは第1下限差圧を制御差圧の最小値とするので、図19で示すように、ヨーレイトセンサSYの故障にも関わらず、第1下限差圧で定まる一定勾配で増大するように制御差圧を設定することができ、最小限の制御差圧を確保するようにして制動力の低下を防止することができる。これは舵角センサSAが故障したときでも同様であり、ヨーレイトセンサSYおよび舵角センサSAの少なくとも一方が故障したときでも、最小限の制御差圧を確保するようにして制動力の低下を防止することができる。
上述のようにヨーレイトセンサSYおよび舵角センサSAの少なくとも一方が故障したときに第1下限差圧で最小限の制御差圧を確保するようにした状態で、図20で示すように、舵角が「0」に近い値で一定の状態にあるときには、その制御差圧を生じるように液圧調整ユニット12を作動せしめると、その制御差圧によるモーメントが舵角によって発生するモーメントを上回り、実ヨーレイトが不安定となる可能性がある。しかるに第2下限差圧設定手段40が、差圧制御の開始から第1の設定時間T1が経過した時刻t2で制御差圧設定手段44が設定した制御差圧から前記車体速度取得手段26が取得した車体速度に応じた変化量で変化して第1下限差圧よりも緩やかに変化する第2下限差圧を設定し、舵角固定判定手段41は、前記液圧取得手段30が取得した左右の前輪WA,WBの車輪ブレーキBA,BBのブレーキ液圧の差に応じて予め定めた舵角閾値を前記舵角が下回る状態が第2の設定時間T2持続することを以て舵角固定状態であると判定し、選択手段42が、舵角固定状態では第1下限差圧に代えて第2下限差圧を選択して制御差圧設定手段44に入力し、制御差圧設定手段44は、前記舵角固定状態では、前記加算手段38で得た値および第2下限差圧のうち大きい方の値を制御差圧として定め、第2下限差圧を最小値として制御差圧を定めるようにして安定性を確保する。
すなわち図21で示すように、時刻t1から第1の設定時間T1が経過した時刻t2からは第1下限差圧で最小限の制御差圧を確保するのであるが、舵角が舵角閾値を下回る時刻t4から第2の設定時間T2が経過した時刻t5で、第1下限差圧に代えて第2下限差圧が選択され、時刻t5以降は第2下限差圧で最小限の制御差圧を確保することになり、第2下限差圧が緩やかに変化するものであるので実ヨーレイトが目標ヨーレイトに近づき、車体の安定性が確保されることになる。
図22は差圧制御を介してから第1の設定時間T1が経過した時刻t2以後にヨーレイトセンサSYがその出力を低摩擦係数路側に大きくするようにした故障したときの舵角および制御差圧の変化を示すものであり、制御差圧が急激に増大して車体の安定性低下を招く可能性がある。しかるに上昇側変化量制限値設定手段43が制御差圧の上昇側変化量制限値を定め、制御差圧設定手段44は、上昇側変化量制限値設定手段43で設定した上昇側変化量制限値以下の変化量で変化するようにして前記制御差圧を設定するので、ヨーレイトセンサSYが故障したときでも、図23で示すように、制御差圧が急激に増大してしまうことを回避して安定性を確保することができる。
これは舵角センサSAが故障したときでも同様であり、ヨーレイトセンサSYおよび舵角センサSAの少なくとも一方が故障したときでも、制御差圧の急激な増大を回避して安定性を確保することができる。
ところで上昇側変化量制限値を一定に定めておくと、制御差圧によっては安定性および制動性のいずれかを犠牲にする可能性があり、そのような観点から上昇側変化量制限値設定手段43は、差圧制御の開始から第1の設定時間T1が経過した時刻t2から前記制御差圧設定手段44が設定した制御差圧が小さい低差圧領域では前記上昇側変化量制限値を大きくし、前記差圧制御の開始から第1の設定時間T1が経過した時刻t2から前記制御差圧設定手段44が設定した制御差圧が大きい高差圧領域では小さくするようにして、前記制御差圧に応じて前記上昇側変化量制限値を定めており、しかも上昇側変化量制限値を、前記低差圧領域から前記高差圧領域への移行時に漸次小さくなるように変化させている。
すなわち図24で示すように、ヨーレイトセンサSYおよび舵角センサSAの少なくとも一方が故障して制御差圧が増大するときに、低差圧領域では大きく変化する上昇側変化量制限値に沿って制御差圧が変化し、高差圧領域では小さく変化する上昇側変化量制限値に沿って制御差圧が変化することになり、制動性能に大きな影響がある低差圧領域では上昇側変化量制限値を大きく変化させて制動性能を確保し、また安定性に大きな影響がある高差圧領域では上昇側変化量制限値を小さく変化させて安定性を確保することができる。しかも上昇側変化量制限値を低差圧領域から高差圧領域への移行時に漸次小さくなるように変化させることで、低差圧領域の制動性能確保ならびに高差圧領域での安定性確保を滑らかに切換えることができる。
さらに上昇側変化量制限値設定手段43は、上昇側変化量制限値を車体速度が増加するにつれて小さくなるように設定しているので、上昇側変化量制限値を大きく設定しても車両挙動の変化が小さい低車速状態では上昇側変化量制限値を大きくして制動力確保を優先し、上昇側変化量制限値を大きく設定すると車両挙動の変化が大きい高車速状態では上昇側変化量制限値を小さくして安定性確保を優先することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の設計変更を行うことが可能である。
12・・・液圧調整ユニット
26・・・車体速度取得手段である推定車体速度算出手段
28・・・スプリット路判定手段
30・・・液圧取得手段
31・・・液圧調整駆動手段
33・・・目標ヨーレイト設定手段
35・・・ヨーレイト偏差算出手段
36・・・フィードバック差圧演算手段
37・・・フィードフォワード差圧演算手段
38・・・加算手段
39・・・第1下限差圧設定手段
40・・・第2下限差圧設定手段
41・・・舵角固定判定手段
42・・・選択手段
43・・・上昇側変化量制限値設定手段
44・・・制御差圧設定手段
BA,BB,BC,BD・・・車輪ブレーキ
SA・・・舵角センサ
SY・・・ヨーレイトセンサ
WA,WB・・・前輪
WC,WD・・・後輪

Claims (8)

  1. 左右の前輪(WA,WB)および左右の後輪(WC,WD)の車輪ブレーキ(BA,BB;BC,BD)に作用せしめるブレーキ液圧を個別に増減調整可能な液圧調整ユニット(12)と、前輪(WA,WB)および後輪(WC,WD)の接地路面の摩擦係数が左右で大きく異なるスプリット路であるか否かを判定するスプリット路判定手段(28)とを備え、アンチロックブレーキ制御時に前記スプリット路判定手段(28)の判定結果がスプリット路である状態では高摩擦係数路側の車輪ブレーキのブレーキ液圧を低摩擦係数路側の車輪ブレーキのブレーキ液圧よりも大きくする差圧制御を行うべく前記液圧調整ユニット(12)の作動が制御される車両用ブレーキ液圧制御装置において、舵角を検出する舵角センサ(SA)と、車両の実ヨーレイトを検出するヨーレイトセンサ(SY)と、車体速度を取得する車体速度取得手段(26)と、前記舵角および前記車体速度に基づいて車両が高摩擦係数路側に回頭するような値に目標ヨーレイトを定める目標ヨーレイト設定手段(33)と、前記目標ヨーレイトおよび前記実ヨーレイトの差であるヨーレイト偏差を算出するヨーレイト偏差算出手段(35)と、前記ヨーレイト偏差に応じたPI演算を行って前記実ヨーレイトが前記目標ヨーレイトに近づくように左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間のフィードバック差圧を算出するフィードバック差圧演算手段(36)と、前記舵角に基づく差圧に前記車体速度および前記目標ヨーレイトに基づく差圧を加算して左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間のフィードフォワード差圧を得るフィードフォワード差圧演算手段(37)と、前記フィードバック差圧に前記フィードフォワード差圧を加算する加算手段(38)と、前記差圧制御の開始から第1の設定時間が経過してからは左右の車輪ブレーキのブレーキ液圧間での制御差圧を前記加算手段(38)で得た値に基づいて定める制御差圧設定手段(44)と、該制御差圧設定手段(44)で定めた制御差圧に応じて前記液圧調整ユニット(12)を駆動する液圧調整駆動手段(31)とを含むことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
  2. 前記目標ヨーレイト設定手段(33)が、前記舵角が大きくなるにつれて小さくなるように目標ヨーレイトを定めることを特徴とする請求項1記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  3. 前記差圧制御の開始から第1の設定時間が経過した時刻で前記制御差圧設定手段(44)が設定した制御差圧から前記車体速度に応じた変化量で変化する第1下限差圧を定める第1下限差圧設定手段(39)を含み、前記制御差圧設定手段(44)が、前記加算手段(38)で得た値ならびに第1下限差圧設定手段(39)で設定した第1下限差圧のうち大きい方の値を制御差圧として定めることを特徴とする請求項1または2記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  4. 制御差圧の上昇側変化量制限値を定める上昇側変化量制限値設定手段(43)を含み、前記制御差圧設定手段(44)は、前記上昇側変化量制限値設定手段(43)で設定した上昇側変化量制限値以下の変化量で変化するようにして前記制御差圧を設定することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  5. 前記上昇側変化量制限値設定手段(43)は、前記差圧制御の開始から第1の設定時間が経過した時刻から前記制御差圧設定手段(44)が設定した制御差圧が小さい低差圧領域では前記上昇側変化量制限値を大きくし、前記差圧制御の開始から第1の設定時間が経過した時刻から前記制御差圧設定手段(44)が設定した制御差圧が大きい高差圧領域では小さくするようにして、前記制御差圧に応じて前記上昇側変化量制限値を定めることを特徴とする請求項4記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  6. 前記上昇側変化量制限値設定手段(43)は、前記上昇側変化量制限値を、前記低差圧領域から前記高差圧領域への移行時に漸次小さくなるように変化させることを特徴とする請求項5記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  7. 前記上昇側変化量制限値設定手段(43)は、前記上昇側変化量制限値を、前記車体速度が増加するにつれて小さくなるように設定することを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
  8. 少なくとも左右の前輪(WA,WB)の車輪ブレーキ(BA,BB)のブレーキ液圧を取得する液圧取得手段(30)と、前記差圧制御の開始から第1の設定時間が経過した時刻で前記制御差圧設定手段(44)が設定した制御差圧から前記車体速度取得手段(26)が取得した車体速度に応じた変化量で第1下限差圧よりも緩やかに変化する第2下限差圧を設定する第2下限差圧設定手段(40)と、前記液圧取得手段(30)が取得した左右の前輪(WA,WB)の車輪ブレーキ(BA,BB)のブレーキ液圧の差に応じて予め定めた舵角閾値を前記舵角が下回る状態が第2の設定時間持続することを以て舵角固定状態であると判定する舵角固定判定手段(41)と、前記舵角固定状態では第1下限差圧に代えて第2下限差圧を選択して前記制御差圧設定手段(44)に入力する選択手段(42)とを含み、前記制御差圧設定手段(44)は、前記舵角固定状態で前記加算手段(38)で得た値および第2下限差圧のうち大きい方の値を制御差圧として定めることを特徴とする請求項3記載の車両用ブレーキ液圧制御装置。
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