JP5510206B2 - オーディオミキシング装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、コンサートホールまたはレコーディングスタジオ等における音声信号のミキシングに用いて好適なオーディオミキシング装置およびプログラムに関する。
近年のデジタルミキサにおいては、フェーダやボリューム操作子等で設定されたパラメータ値、各種ボタンのオン/オフ状態、その他デジタルミキサの設定状態を「シーンデータ」としてメモリにストアし、ストアしたシーンデータをワンタッチで再現する機能(シーンリコール機能)が設けられている。従って、例えば演劇やコンサート等の様々な舞台設定状態におけるミキシング状態を各々シーンデータとして記録しておくことにより、必要なミキシング状態を速やかに再現することができる。また、特許文献1および非特許文献1においては、呼び出すべきシーンと当該シーンを呼び出すタイミングとをコマンドリストとして記録し、このコマンドリストを再生することによって複数のシーンを自動的に順次リコールしてゆく技術が開示されている。
また、特許文献1および非特許文献1においては、コマンドリストを編集または再生するために、多目的のディスプレイにコマンドリストを一覧表示することも開示されている。しかし、このディスプレイが別の画面、例えばフィルタ用パラメータの設定画面等を表示しているとき、コマンドリストの内容を全く確認できないのは不便である。そこで、非特許文献1(159頁)に係るデジタルミキサにおいては、ディスプレイの中央部を用途によって内容が変わる「メイン領域」とし、ディスプレイの上下端部に比較的狭い領域である「常時表示領域」が確保されている。この常時表示領域の表示内容は、メイン領域の表示内容にかかわらず一定であり、その中には、最後にストア/リコールしたシーンデータ、および次にリコール/ ストアできるシーンデータ等が表示される。
特開2005−243075号公報
「PM5D/PM5D-RH V2 DSP5D 取扱説明書」 ヤマハ株式会社,2004年
しかし、特許文献1および非特許文献1に開示された技術においては、コマンドリストに曲目や場面などの区切り(あるいは「まとまり」)がなく、単純に全プログラムに対応するシーンデータが実行順に配列されているのみであった。このため、コマンドリストの編集が煩雑になるという問題があった。
この問題点を具体例を挙げて説明しておく。例えば、演劇の第1幕が開始されると、直ちにシーンAがリコールされ、その5分後に舞台が暗転し、シーンBがリコールされることとする。但し、最初にシーンAが呼び出された後、1分30秒後にシーンCがリコールされ、さらにその1分30秒後にシーンDがリコールされることとする。かかる場合、特許文献1の技術においては、シーンBのリコールタイミングは「シーンAから5分後」という形式で指定することはできず、直前にリコールされたシーン(シーンD)を基準として、「直前のシーン(シーンD)のリコールから2分後」という形式で、シーンBのリコールタイミングが指定される必要があった。このため、例えば、シーンDのリコールタイミングに変更が生じると、シーンBがシーンAから5分後にリコールされるようにするためには、シーンBのリコールタイミングも必然的に変更する必要が生じていた。
以上のような経緯から、コマンドリストに曲目や場面などの区切りを入れるようにすると、非特許文献1に示された常時表示領域の表示方法(最後にストア/リコールしたシーンデータと次にリコール/ ストアできるシーンデータ等とを表示する方法)は、コマンドリストのデータ構造の改善結果に対応しておらず、コマンドリストを操作する際の操作性を高めることができない。
この発明は上述した事情に鑑みてなされたものであり、常時表示領域のような狭い表示領域を用いた場合であっても、シーンリコール等を自動実行するためのコマンドリストを、まとまった単位で管理できるようにし、これによって高い操作性を実現するオーディオミキシング装置およびプログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するため本発明にあっては、下記構成を具備することを特徴とする。なお、括弧内は例示である。
請求項1記載のオーディオミキシング装置にあっては、オーディオ信号を信号処理するオーディオ信号処理手段(8)と、コマンドリストを記憶したコマンドリスト記憶手段(20,120A)であって、当該コマンドリストは複数のコマンドを実行順位を規定しつつ記憶しており、当該コマンドはアクションとイベントとに分類され、前記アクションとはオーディオ信号処理を制御するコマンドであり、前記イベントとはアクションのまとまりをあらわすコマンドである、コマンドリスト記憶手段(20,120A)と、前記コマンドリスト内の一のコマンドをフォーカスするフォーカス手段(111)と、コマンドモードおよびイベントモードのうち一方のモードを選択するモード選択手段(202)と、前記コマンドモードが選択されている場合は、フォーカス中のコマンドとその次のコマンドとのみを表示し、イベントモードが選択されている場合はフォーカス中のコマンドのまとまりをあらわすイベントとその次のイベントとのみを表示する表示部(250)と、前記フォーカスの進捗を指示する進捗指示手段(210)と、前記フォーカスの後退を指示する後退指示手段(208)と、前記進捗指示手段(210)が操作されたとき、コマンドモードであれば、フォーカスを次のコマンドに進め、フォーカスされた当該コマンドと当該コマンドの次のコマンドとを前記表示部(250)に表示する一方、イベントモードであれば、フォーカスを次のイベントに進め、フォーカスされた当該イベントと当該イベントの次のイベントとを前記表示部(250)に表示する進捗手段(SP10〜SP28)と、前記後退指示手段(208)が操作されたとき、コマンドモードであれば、フォーカスを前のコマンドに戻し、フォーカスされた当該コマンドと当該コマンドの次のコマンドとを前記表示部(250)に表示する一方、イベントモードであれば、フォーカスを前のイベントに戻し、フォーカスされた当該イベントと当該イベントの次のイベントとを前記表示部(250)に表示する後退手段(SP30〜SP48)とを有することを特徴とする。
さらに、請求項2記載の構成にあっては、請求項1記載のオーディオミキシング装置において、前記オーディオ信号処理手段(8)は、指定された複数のパラメータ値に基づいてオーディオ信号処理を行うものであり、前記複数のパラメータ値の集合を一のシーンデータとして、該シーンデータを複数記憶するシーンデータ記憶手段(20,102)をさらに有し、前記アクションは、前記シーンデータ記憶手段(20,102)から一のシーンデータを呼び出して現在値に反映するオーディオ信号処理、または、その他の実行すべき一のオーディオ信号処理の実行を指示するアクション内容指示部(アクション部)を含むものであることを特徴とする。
さらに、請求項3記載の構成にあっては、請求項2記載のオーディオミキシング装置において、前記各イベントは、当該イベントの実行タイミングを定めるイベント・トリガ部と、当該イベントの名称を表す文字列からなるイベント・タイトル部と、前記イベント・タイトル部よりもさらに長い文字列を表記することができるイベント・コメント部とを有するものであり、前記各アクションは、前記アクション内容指示部と、当該アクションの実行タイミングを定めるアクション・トリガ部と、当該アクションの名称を表す文字列からなるアクション・タイトル部と、前記アクション・タイトル部よりもさらに長い文字列を表記することができるアクション・コメント部とを有するものであり、前記表示部(250)は、フォーカス中のコマンドまたは当該コマンドのまとまりをあらわすイベントの内容を表示するカレント表示部(260)と、該カレント表示部(260)に表示されているコマンドの次のコマンドまたは次のイベントの内容を表示するネクスト表示部(270)とを有するものであり、前記ネクスト表示部(270)は、前記カレント表示部(260)よりも広い面積を有するように構成され、該カレント表示部(260)に表示されているコマンドの次のコマンドまたは次のイベントに含まれるイベント・コメント部またはアクション・コメント部の内容を表示するものであることを特徴とする。
また、請求項4記載のプログラムにあっては、オーディオ信号を信号処理するオーディオ信号処理手段(8)と、コマンドリストを記憶したコマンドリスト記憶手段(20,120A)であって、当該コマンドリストは複数のコマンドを実行順位を規定しつつ記憶しており、当該コマンドはアクションとイベントとに分類され、前記アクションとはオーディオ信号処理を制御するコマンドであり、前記イベントとはアクションのまとまりをあらわすコマンドである、コマンドリスト記憶手段(20,120A)と、コマンドリスト内の一のコマンドをフォーカスするフォーカス手段(111)と、コマンドモードおよびイベントモードのうち一方のモードを選択するモード選択手段(202)と、前記コマンドモードが選択されている場合は、フォーカス中のコマンドとその次のコマンドのみを表示し、イベントモードが選択されている場合はフォーカス中のコマンドのまとまりをあらわすイベントとその次のイベントのみを表示する表示部(250)と、前記フォーカスの進捗を指示する進捗指示手段(210)と、前記フォーカスの後退を指示する後退指示手段(208)と、処理装置(18)とを有するオーディオミキシング装置に適用されるプログラムであって、前記処理装置(18)を、前記進捗指示手段(210)が操作されたとき、コマンドモードであれば、フォーカスを次のコマンドに進め、当該コマンドと当該コマンドの次のコマンドを前記表示部(250)に表示する一方、イベントモードであれば、フォーカスを次のイベントに進め、当該イベントと当該イベントの次のイベントを前記表示部(250)に表示する進捗手段(SP10〜SP28)と、前記後退指示手段(208)が操作されたとき、コマンドモードであれば、フォーカスを前のコマンドに戻し、当該コマンドと当該コマンドの次のコマンドを前記表示部(250)に表示する一方、イベントモードであれば、フォーカスを前のイベントに戻し、当該イベントと当該イベントの次のイベントを前記表示部(250)に表示する後退手段(SP30〜SP48)ととして機能させるためのものであることを特徴とする。
このように本発明においては、イベントモードが選択されると、表示部の表示単位が「イベント」になり、スクロールされる単位も「イベント」になる。一方、コマンドモードが選択されると、同表示単位が「コマンド」になり、スクロールされる単位も「コマンド」になる。
従って、ユーザが用途に応じて適切なモードを選択することにより、高い操作性を実現することができる。
本発明の一実施例のデジタルミキサのブロック図である。 該デジタルミキサのアルゴリズムのブロック図である。 該デジタルミキサのデータ構成を示す図である。 常時表示領域250の表示例を示す図である。 表示モード設定ルーチンのフローチャートである。 INCボタン処理ルーチンのフローチャートである。 DECボタン処理ルーチンのフローチャートである。 タイマ割込処理ルーチンのフローチャートである。
1.実施例の構成
1.1.ハードウエア構成
次に、本発明の一実施例のデジタルミキサ(オーディオミキシング装置)の構成を図1を参照し説明する。
図1において2はタッチパネルであり、バスライン12を介して供給された表示情報に基づいてユーザに各種画面を表示するディスプレイと、このディスプレイの表面に貼付され、ユーザの指で押下されると、その旨および押下位置を検出するタッチスクリーンとから構成されている。タッチパネル2内のディスプレイは、例えば「1024×768」程度の解像度を有するフラットパネルディスプレイによって構成されている。4は表示器・操作子群であり、操作パネル上の各部に配置される各種のノブ、スイッチおよびLEDキーから構成されている。LEDキーに内蔵されたLEDの点滅状態はバスライン12を介して設定される。また、ノブ、スイッチおよびLEDキー等の操作状態はバスライン12を介して出力される。
6は電動フェーダ群であり、複数の電動フェーダから構成され、各電動フェーダは、操作者の操作に基づいて各入出力チャンネルの信号レベルを調節する。さらに、各電動フェーダは、バスライン12を介して操作コマンドが供給されると、その操作位置が自動設定されるように構成されている。10は波形I/O部であり、アナログ音声信号またはデジタル音声信号を入出力する。本実施例においては、各種音声信号のミキシング処理・効果処理等は全てデジタル処理により実行される。しかし、外部から入力される音声信号および外部に出力すべき音声信号はデジタル、アナログ信号の双方が考えられる。このため、波形I/O部10においては、アナログ信号とデジタル信号間の変換、複数種類のデジタル信号相互間の変換等の処理が行われる。次に、8は信号処理部であり、一群のDSP(デジタル・シグナル・プロセッサ)によって構成されている。信号処理部8は、波形I/O部10を介して供給されたデジタル音声信号に対してミキシング処理や効果処理を施し、その結果を波形I/O部10に出力する。
16はその他I/O部であり、レコーダあるいは映像機器等、各種の外部機器との間でタイムコードその他の情報を入出力する。18はCPUであり、後述する制御プログラム(図5〜図8)に基づいて、バスライン12を介して各部を制御する。20はフラッシュメモリであり、その内部のプログラム領域には上記制御プログラムが記憶されている。22はRAMであり、CPU18のワークメモリとして使用される。本実施例のデジタルミキサにおいては、当該デジタルミキサの制御に用いられる全パラメータの現在の設定値(カレントデータ)がRAM22の所定領域(カレント領域)に記憶されている。すなわち、ユーザが表示器・操作子群4、電動フェーダ群6を操作することによりカレントデータの内容(当該操作の操作対象であるパラメータの設定値)が更新され、また、該カレントデータに基づいて信号処理部8におけるミキシング処理や効果処理、タッチパネル2における表示状態、表示器・操作子群4内のLEDの点滅状態、電動フェーダ群6の各フェーダの位置などが制御される。
1.2.ミキシングアルゴリズムの構成
次に、信号処理部8等において実現されるアルゴリズムの内容を図2を参照し説明する。なお、当該アルゴリズムは信号処理部8に設定されるプログラムによって実現されるものであり、該プログラムは、CPU18の制御の下、フラッシュメモリ20等から信号処理部8にロードされる。図2において51はアナログ入力部であり、マイクレベルまたはラインレベルのアナログ音声信号を受信すると、これをデジタル音声信号に変換し、信号処理部8に供給する。52はデジタル入力部であり、デジタル音声信号を受信すると、これを信号処理部8内部のフォーマットに変換する。66はアナログ出力部であり、信号処理部8から供給されたデジタル音声信号をアナログ音声信号に変換し外部に出力する。68はデジタル出力部であり、信号処理部8から供給された内部フォーマットのデジタル音声信号を所定フォーマット(AES/EBU,ADAT,TASCAM等)のデジタル音声信号に変換し出力する。
以上述べた構成は、信号処理部8とは別体のハードウエアである波形I/O部10およびここに介挿される各種カードにより実現されているが、上記以外の構成は信号処理部8において動作するプログラムによって実現されている。55は入力チャンネル調整部であり、操作パネル30上の電動フェーダおよびノブ等の操作子の操作に基づいて、「48」チャンネルの入力チャンネルに対して音量・音質等の調整を行う。54は入力パッチ部であり、入力部51,52等の複数の入力ポートから供給されたデジタル音声信号を、入力チャンネル調整部55内の任意の入力チャンネルに割り当てる。
58はMIXバス群であり、「16」系統のMIXバスから構成されている。各MIXバスにおいては、各入力チャンネルのデジタル音声信号のうち当該MIXバスに供給されたものがミキシングされる。各入力チャンネルにおいては、音声信号をMIXバスに供給するか否かを各MIXバス毎に設定することができ、供給する場合には各MIXバスに対するセンドレベル等も系統毎に独立して設定することができる。62はMIX出力チャンネル部であり、上記各MIXバスにおけるミキシング結果のレベル調節および音質調節を行なう。64は出力パッチ部であり、MIX出力チャンネル部62の出力信号を、各出力部66,68の任意のポートに割り当てる。56は汎用イコライザ群であり、インサーションエフェクト、グラフィックイコライザ等の汎用イコライザから構成され、これら汎用イコライザは、入力チャンネル調整部55またはMIX出力チャンネル部62のうち任意のチャンネルに介挿することができる。
ここで、入力チャンネル調整部55およびMIX出力チャンネル部62において調整されるパラメータについてさらに詳細を説明しておく。入力チャンネル調整部55においては、「48」の入力チャンネルのそれぞれに対して、イコライザが設けられており、これによって各入力チャンネル音声信号の周波数特性が調節される。また、各イコライザの後段には、ダイナミックス調整部が設けられており、これによって、各チャンネルの音声信号に対して、コンプレッサ処理、ゲート処理等が実行される。ダイナミックス調整部の後段には、音量調整部が設けられ、ここでは対応する電動フェーダの操作量に応じて、各チャンネルの音声信号の信号レベル(ゲイン)が調節される。
信号レベルが調節された音声信号は、「16」系統のMIXバスに対応して設けられた「16」のセンドレベル調節部において、さらにセンドレベル(ゲイン)が調節される。センドレベルが調節された、「48」×「16」系統の音声信号は、当該音声信号を実際にMIXバスに供給するか否かを切り替えるセンドオンオフ切換部を介して、必要に応じて「16」系統のMIXバスに供給される。また、MIX出力チャンネル部62においても、「16」のMIX出力チャンネルのそれぞれに対して、上述したイコライザ、ダイナミックス調整部、および音量調整部が設けられており、これらを経由して調整された音声信号が出力パッチ部64に供給される。これら入力チャンネル調整部55およびMIX出力チャンネル部62におけるイコライザおよびダイナミックス調整部の特性、音量調整部における信号レベル、センドオンオフ切換部におけるオン/オフ状態、およびセンドレベル等のパラメータの設定値は、カレントデータとしてRAM22に記憶される。
1.3.データ構成
次に、本実施例におけるデータ構成を図3を参照し説明する。なお、同図は、RAM22およびフラッシュメモリ20に記憶される各種データを示すものである。
図3において100はカレントデータであり、上述したように信号処理部8におけるミキシング処理に係る各種のパラメータによって構成されている。このカレントデータ100および後述するレジスタ111〜116はRAM22内の領域に設けられるが、他のデータは電源がオフされた場合にも消失しないようにフラッシュメモリ20に記憶されるとともに、必要に応じてRAM22にロードされる。まず、102はシーンデータ群であり、複数のシーンデータSCN−1〜SCN−mから構成される。一のシーンデータは、ある時点のカレントデータ中の、入力チャンネル調整部55、汎用イコライザ群56、およびMIX出力チャンネル部62のパラメータ(カレントデータ中のパラメータ群のうち、信号処理部8を制御するパラメータ群であって、少なくとも後述するライブラリデータ群104に含まれないパラメータ群)を記憶したものである。
ユーザがタッチパネル2において所定のシーンストア操作を行うと、これらパラメータに関する当該操作時点におけるカレントデータが、指定された一のシーンデータSCN−k(1≦k≦m)としてフラッシュメモリ20に記憶され、また、ユーザがタッチパネル2においてシーンデータを指定して所定のシーンリコール操作を行うと、RAM22内のカレントデータ100が当該シーンデータに一致するように更新され、更新されたカレントデータ100に一致するように信号処理部8、タッチパネル2、表示器・操作子群4の状態が更新されるとともに電動フェーダ群6が駆動される。
次に、104はライブラリデータ群であり、複数のライブラリデータLIB−1〜LIB−nから構成される。一のライブラリデータは、ある時点のカレントデータ中の、入力パッチ部54および出力パッチ部64における割当状態(カレントデータ中のパラメータ群のうち、ポートとチャンネルの割当状態を制御するパラメータ群であって、少なくとも前述したシーンデータ群102に含まれないパラメータ群)を記憶したものである。ユーザがタッチパネル2において所定のライブラリストア操作を行うと、これら割当状態に関する当該操作時点におけるカレントデータ中の設定値が指定されたライブラリデータLIB−−k(1≦k≦n)としてフラッシュメモリ20に記憶され、また、ユーザがタッチパネル2においてライブラリデータを指定して所定のライブラリリコール操作を行うと、RAM22内のカレントデータ100が当該ライブラリデータに一致するように更新され、更新されたカレントデータ100に一致するように入力パッチ部54および出力パッチ部64の割当状態が更新される。なお、上記シーンデータはライブラリデータにリンクすることが可能になっており、ライブラリデータにリンクされたシーンデータがリコールされると、リンクされたライブラリデータも自動的にリコールされる。
上述したデータ群102,104は、ユーザのマニュアル操作によってリコール可能であるが、これらのリコールは、所定の順序で自動的に実行することが可能である。その実行順序および実行タイミング等を定めたものが、コマンドリスト120A〜120Nである。コマンドリスト120A〜120Nは、何れも、各々が「コマンド」を指定する複数の「コマンドデータ」を実行順に配列し、最後にコマンドデータの終端を示すエンドデータ130を配置して記録されたものである。ここで、「コマンド」は「イベント」および「アクション」の2種類に分類され、各々に対応するコマンドデータを「イベントデータ」および「アクションデータ」と呼ぶ。つまり、コマンド(コマンドデータ)はイベント(イベントデータ)およびアクション(アクションデータ)の両方を含めた上位概念のデータ名称であり、コマンドと記載する場合は、イベントとアクションとを上位概念的に同種類のデータとみなして取り扱う場合とする(例えば後述する図6〜図8)。
コマンドリスト120Aの例にあっては、「E」の文字を付した121,123,125がイベントデータであり、「A」の文字を付した122−1〜p,124−1〜q,126−1〜rがアクションデータである。このように、コマンドリストはイベントデータとアクションデータとを素直に実行順で配列した構造(ひとつのファイル内に読み出し順でコマンドデータを配列した構造)とされている。コマンドリストの再生または編集が行われる場合は、上記コマンドリスト120A〜120Nのうち、一のコマンドリストのみが再生または編集の対象として選択される。
次に、イベントデータおよびアクションデータの詳細を説明する。まず、各イベントデータは、「トリガ部」と「タイトル部」と「コメント部」とから構成される。ここでタイトル部は、当該イベントデータの名称として任意の文字列を指定するものである。イベントはアクションのひとまとまり、例えば、曲ごとのまとまりや幕ごとのまとまり(あるいはそのひとまとまりの区切り)をあらわすものであり、それを容易に認識できるように「曲A」、「曲B」、「第1幕」、あるいは「第2幕」などの名称をつけるとよい。また、コメント部には、タイトル部の補足説明のため、タイトル部よりもさらに長い任意の文字列を指定することができる。また、トリガ部とは、当該イベントを実行すべきタイミングを様々な方法で指定するものであり、例えば、「ユーザが所定の操作を行った事」、「当該イベントデータよりも実行順位が先である直近のイベントデータの実行タイミングから所定時間が経過した事」、「タイムコードが所定時刻になった事」などによって実行タイミングを指定することができる。但し、トリガ部の内容は上述したものに限られず、イベントデータを実行すべきタイミングを表現できるデータであれば、どのようなデータを採用してもよい。また、イベントデータは、信号処理部8のアルゴリズムに対して変更を加えるような機能を有していない(後述するアクションデータのような、オーディオ信号処理の制御を指示あるいは実行する機能を有してはいない)。そのため、イベントデータを実行するとは、アクションデータのようにオーディオ信号処理の制御を実行することではなく、所定の表示制御(後述するコマンド/イベント表示部250(図4)をスクロールする表示制御や、タッチパネル2上で目立つような表示制御等)を行うなど、ユーザに対してアクションデータ・グループのひとまとまりの区切りを認識させるための制御を行うことである。
また、本実施例においては一のイベントデータといくつかのアクションデータ(典型的には複数個のアクションデータであるが、ひとつのアクションデータでもよい)とがひとまとまりとされており、当該ひとまとまりに含まれている前記いくつかのアクションデータは、当該ひとまとまりに含まれている前記一のイベントデータに「従属する」と呼び、当該一のイベントデータに従属する当該いくつかのアクションデータをひとつの「アクションデータ・グループ」と呼ぶ。このひとまとまりは、典型的には演目中における1曲分や1幕分などに相当する。実施例のコマンドリストでは、一のイベントデータと、当該一のイベントデータに続けて配列されているアクションデータ・グループ(前記一のイベントデータからその次のイベントデータまでの間に配列されているアクションデータから成るグループ)をひとまとまりとしている。コマンドリスト120Aの例においては、アクションデータ122−1〜pは一のアクションデータ・グループを構成し、イベントデータ121に従属している。同様に、アクションデータ124−1〜qは他の一のアクションデータ・グループを構成し、イベントデータ123に従属している。同様に、アクションデータ126−1〜rは他の一のアクションデータ・グループを構成し、イベントデータ125に従属している。
次に、各アクションデータは、「トリガ部」と「タイトル部」と「コメント部」と「アクション部」とから構成される。ここでタイトル部は、アクションデータの名称として任意の文字列を指定するものである。アクションは、演目中におけるシーンリコールやMIDIデータ出力やGPIデータ出力など、デジタルミキサにおけるパラメータ制御を実行するものであり(信号処理部8などにおけるオーディオ信号処理の制御を指示あるいは実行する機能を有したコマンドであり)、それらを容易に認識できるように、「シーン1リコール」、「シーン2リコール」、「MIDI1出力」、あるいは「GPI1出力」などの名称をつけるとよい。また、コメント部は、上述したイベントデータのものと同様に、タイトル部の補足説明のため、タイトル部よりもさらに長い任意の文字列を指定することができる。また、トリガ部は、当該アクションを実行すべきタイミングを様々な方法で指定するものであり、例えば、「ユーザが所定の操作を行った事」、「従属先のイベントデータの実行タイミングから所定時間が経過した事」、「直前の実行順位のコマンドデータ(イベント/アクションの別を問わない)が実行された後に所定時間が経過した事」などによって実行タイミングを指定することができる。但し、トリガ部の内容は上述したものに限られず、アクションデータを実行すべきタイミングを表現できるデータであれば、どのようなデータを採用してもよい。
また、各アクションデータの「アクション部」は、実行すべきアクションの内容(指示あるいは実行するオーディオ信号処理の制御の内容)を指定するものであり、具体的には
(1)何れかのシーンデータSCN−1〜SCN−mのリコール
(2)何れかのライブラリデータLIB−1〜LIB−nのリコール
(3)MIDIデータの出力
(4)GPIデータの出力
のうち何れかである。アクション部においてシーンリコールまたはライブラリリコールを行う場合には、リコールされるべきシーンデータまたはライブラリデータの番号(SCN−1〜SCN−m、またはLIB−1〜LIB−n)が当該アクション部にて指定される。また、MIDIデータまたはGPIデータを出力する場合には、当該MIDIデータまたはGPIデータの実体がアクション部に記述され、当該アクションデータが実行された場合には、記述されたMIDIデータまたはGPIデータがその他I/O部16を介して外部機器に出力される。なお、GPIデータとは、映像編集機器等を遠隔制御するためのデータである。
次に、111〜116はレジスタであり、以下詳述するように、現在処理中の(現在選択中あるいは再生中の)コマンドリストに含まれる一のコマンドデータを各々指示するものである。
まず、カレントコマンド・レジスタ111は、一のコマンドデータを「カレントコマンド」として指示する(フォーカスする)ものである。ここで、カレントコマンドとは、コマンドリストの再生中においては現在実行中である一のコマンドデータ、または最後に実行された一のコマンドデータであり、コマンドリストの編集中においては、編集対象とするコマンドデータである。
次に、ネクストコマンド・レジスタ112は、一のコマンドデータを「ネクストコマンド」として指示するものである。ネクストコマンドとは、コマンドリストの再生中においても、編集中においても、カレントコマンドの次の実行順位のコマンドデータである。
なお、カレントコマンドとされるコマンドは常に一のコマンドのみであり、同時に複数のコマンドがカレントコマンドとなることはない。同様に、ネクストコマンドとされるコマンドも常に一のコマンドのみであり、同時に複数のコマンドがネクストコマンドとなることはない。この点は、後述するカレント/ネクストイベントおよびカレント/ネクストアクションについても同様である。
次に、カレントイベント・レジスタ113は、一のイベントデータを「カレントイベント」として指示するものである。ここで、カレントイベントとは、上記カレントコマンドがイベントデータであるときは当該イベントデータであり、上記カレントコマンドがアクションデータであるときは、当該アクションデータの従属先のイベントデータである。
次に、ネクストイベント・レジスタ114は、一のイベントデータを「ネクストイベント」として指示するものである。ここで、ネクストイベントとは、上記カレントイベントよりも実行順位が後である全てのイベントデータのうち、実行順位が最先であるイベントデータである。言い換えると、上記カレントイベントが属するアクションデータ・グループの、次の実行順位にあたるアクションデータ・グループに属するイベントデータである。
次に、カレントアクション・レジスタ115は、一のアクションデータを「カレントアクション」として指示するものである。ここで、カレントアクションとは、上記カレントコマンドがアクションデータであるときは当該アクションデータであり、上記カレントコマンドがイベントデータであるときは、ヌルデータ(すなわち「0」)になる。ここで、ヌルデータは、対応するデータ(ここでは、カレントアクション)の指示が「存在しない」ということを表す。
次に、ネクストアクション・レジスタ116は、一のアクションデータを「ネクストアクション」として指示するものである。ここで、ネクストアクションとは、上記カレントコマンドの次の実行順位のコマンドデータがアクションデータであるときは当該アクションデータであり、当該次の実行順位のコマンドデータがイベントデータであるときは、指示なし(ヌルデータ)になる。
2.ユーザインタフェース
タッチパネル2における表示領域は、「一般表示領域(図示せず)」と図4(a)に示す「常時表示領域200」とに分割されている。ここで、一般表示領域は、その機能(内容)がユーザによって指定できる領域であり、例えば入力パッチ部54における割当の設定画面、入力チャンネル調整部55からMIXバス群58へのセンドレベルの設定画面、あるいは、選択中のコマンドリスト内のコマンドの一覧を表形式で表示する画面(後述する常時表示領域200におけるカレントとネクストのみの表示ではなく、コマンドリストの全貌が確認できるような形式でコマンドの一覧を表示する画面)等の各種の画面が、ユーザの指定に応じて順次に切り替えられながら表示される。一方、常時表示領域200の表示内容は図4(a)のようにユーザの選択によらず、固定的に定められたパラメータの現状を、システムの起動時から停止時までの間、常に表示する領域である。ただし、表示するパラメータの一部を切り替える構成を採用することもできるが、少なくとも本発明では、後述のコマンド/イベント表示部250は固定的に表示されるものとする。
常時表示領域200の内部において202は表示モード設定ボタンであり、押下される毎に「コマンドモード」または「イベントモード」の何れかの表示モードをトグルで切り替えて選択する。250はコマンド/イベント表示部であり、表示モードに応じて表示内容が設定される。図4(a)においては、表示モードがコマンドモードである場合の表示例を示す。252は表示モード欄であり、現在選択されている表示モード(図示の例にあってはコマンドモード)を表示する。以下、コマンド/イベント表示部250の内部の構成要素について説明するが、これらは表示モードがコマンドモードである場合の説明である。まず、260はカレント欄であり、コマンドモードにおいてはカレントコマンドの内容を表示する。その内部において262はカレント番号表示欄であり、コマンドモードにおいてはカレントコマンドの番号を表示する。また、264はカレント・タイトル欄であり、コマンドモードにおいてはカレントコマンドのタイトル部の内容を表示する。
次に、270はネクスト欄であり、コマンドモードにおいてはネクストコマンドの内容を表示する。その内部において272はネクスト番号表示欄であり、コマンドモードにおいてはネクストコマンドの番号を表示する。274はネクスト・タイトル欄であり、コマンドモードにおいてはネクストコマンドのタイトル部の内容を表示する。276はネクスト・コメント欄であり、コマンドモードにおいてはネクストコマンドのコメント部の内容を表示する。カレント欄260とネクスト欄270とを比較すると、ネクスト欄270にはネクスト・コメント欄276が設けられているのに対して、カレント欄260にはコメント部を表示する欄が設けられていない点が相違する。このように、ネクスト・コメント欄276を設けるためにネクスト欄270の幅D2は、カレント欄260の幅D1よりも大きくなっており、その結果としてネクスト欄270の面積はカレント欄260の面積よりも大きくなっている。このように、ネクスト欄270の表示を重視し、カレント欄260よりも一層多くの情報をネクスト欄270に表示することも本実施例の特徴の一つである。このような表示態様を採用した理由は、デジタルミキサの通常の使用状態において、ユーザは、「最後に実行されたアクション(またはイベント)の内容」よりも、むしろ「次に実行されるアクション(またはイベント)の内容」についての関心が高いと考えられるためである。
204はスタートボタンであり、選択されたコマンドリストの再生開始を指示するものである。ここで、コマンドリストの再生とは、後述するタイマ割込処理ルーチン(図8)を起動し、タイマ割込に応じて各コマンドデータを自動的に実行することをいう。スタートボタン204が押下されると、上記各レジスタ111〜116はリセットされ、それらの内容がゼロクリアされる。206はストップボタンであり、現在再生中のコマンドリストについて、その再生処理を停止させるものである。なお、コマンドリストの再生処理は、このストップボタン206の操作が行われた場合と、再生位置がエンドデータ130に達した場合とにおいて停止される。
208はDECボタンであり、フォーカスを現在のカレントコマンド(またはカレントイベント)から実行順位の逆方向でひとつ前にあるコマンド(またはイベント)に移し、それに応じて、カレント欄260およびネクスト欄270の表示内容をコマンド(またはイベント)の実行順位とは逆方向でひとつ前の内容へ変更することを指示するものである。210はINCボタンであり、フォーカスを現在のカレントコマンド(またはカレントイベント)から実行順位の同一方向でひとつ次にあるコマンド(またはイベント)へ移し、それに応じて、カレント欄260およびネクスト欄270の表示内容をコマンド(またはイベント)の実行順位と同一方向でひとつ次の内容へ変更することを指示するものである。なお、上記ストップボタン206等によってコマンドリストの再生が停止された場合、各コマンドデータが自動的に実行されることはなくなるが、これらDECボタン208およびINCボタン210によって各コマンドデータをマニュアル操作にて実行させることは可能である。
ここで、表示モードがイベントモードである場合のコマンド表示部250の内容を図4(b)に示す。図4(b)において表示モード欄252には、現在選択されている表示モード(すなわちイベントモード)が表示されており、カレント欄260のカレント番号表示欄262およびカレント・タイトル欄264には、各々カレントイベントの番号およびタイトル部の内容が表示される。また、ネクスト欄270のネクスト番号表示欄272、ネクスト・タイトル欄274およびネクスト・コメント欄276には、各々ネクストイベントの番号、タイトル部の内容、およびコメント部の内容が表示される。
3.実施例の動作
3.1.表示モード設定処理(図5)
常時表示領域200において表示モード設定ボタン202が押下されると、図5に示す表示モード設定処理ルーチンが起動される。図5において処理がステップSP2に進むと、指定された表示モードが新たな表示モードとして設定される。表示モード設定ボタン202は押下される毎に表示モードをトグルで切り替えるものであるから、従前の表示モードがイベントモードであれば新たな表示モードはコマンドモードになり、従前の表示モードがコマンドモードであれば新たな表示モードはイベントモードになる。次に、処理がステップSP4に進むと、新たな表示モードはコマンドモードであるか否かが判定される。ここで「YES」と判定されると、処理はステップSP6に進む。ここでは、それまで表示対象とされていたカレントイベント・レジスタ113およびネクストイベント・レジスタ114にかえて、カレントコマンド・レジスタ111およびネクストコマンド・レジスタ112の内容が読み出され、その結果に基づいて、コマンドリスト120Aからカレントコマンドおよびネクストコマンドの内容が読み出され、コマンド/イベント表示部250における表示内容がコマンドモードに対応したものに設定される。すなわち、先に図4(a)について説明したように、表示モード欄252には「コマンドモード」の文字が表示され、カレント欄260にはカレントコマンドの番号およびタイトル部の内容が表示され、ネクスト欄270には、ネクストコマンドの番号、タイトル部の内容およびコメント部の内容が表示される。
一方、新たな表示モードがイベントモードであれば、ステップSP4において「NO」と判定され、処理はステップSP8に進む。ここでは、それまで表示対象とされていたカレントコマンド・レジスタ111およびネクストコマンド・レジスタ112にかえて、カレントイベント・レジスタ113およびネクストイベント・レジスタ114の内容が読み出され、その結果に基づいて、コマンドリスト120Aからカレントイベントおよびネクストイベントの内容が読み出され、コマンド/イベント表示部250における表示内容がイベントモードに対応したものに設定される。すなわち、先に図4(b)について説明したように、表示モード欄252には「イベントモード」の文字が表示され、カレント欄260にはカレントイベントの番号およびタイトル部の内容が表示され、ネクスト欄270には、ネクストイベントの番号、タイトル部の内容およびコメント部の内容が表示される。
3.2.INCボタン押下処理(図6)
3.2.1.コマンドモード
また、常時表示領域200においてINCボタン210が押下されると、図6に示すINCボタン押下処理ルーチンが起動される。図6において処理がステップSP10に進むと、現在の表示モードはコマンドモードであるか否かが判定される。ここで「YES」と判定されると処理はステップSP12に進む。ここでは、現時点でネクストコマンド・レジスタ112に書き込まれているネクストコマンド(ここではコマンドAとする)および実行順位がそれより前である全てのコマンドが無効状態に設定され、当該ネクストコマンドであるコマンドAがフォーカスされて実行される。ここで「無効状態」とは、タイマ割込処理ルーチン(図8,詳細は後述する)によって自動的に実行される対象から外された状態を指す。逆に、「有効状態」とは、同ルーチンによって自動的に実行され得る状態をいう。
次に、処理がステップSP14に進むと、現在のネクストコマンドであるコマンドAを指示する値がカレントコマンド・レジスタ111と、カレントイベント・レジスタ113またはカレントアクション・レジスタ115とに書き込まれる。すなわち、コマンドAがイベントデータである場合は、コマンドAを指示する値がカレントコマンド・レジスタ111とカレントイベント・レジスタ113とに書き込まれるとともに、カレントアクション・レジスタ115にはヌルデータ書き込まれる。なお、上述したように、ヌルデータは、対応するデータ(ここでは、カレントアクション)の指示が「存在しない」ということを表す。さらに、このステップSP14においては、当該イベントデータであるコマンドAの次の実行順位にあたるイベントデータ(当該イベントデータが属するアクションデータ・グループの、次の実行順位にあたるアクションデータ・グループに属するイベントデータ)が検出され、当該検出されたイベントデータがネクストイベント・レジスタ114へ書き込まれる。一方、コマンドAがアクションデータである場合は、コマンドAを指示する値がカレントコマンド・レジスタ111とカレントアクション・レジスタ115とに書き込まれ、カレントイベント・レジスタ113の内容は変更されずにそれまで値が維持される。
次に、処理がステップSP16に進むと、実行順位がコマンドAの直後であるコマンドが現在処理中の(現在選択中あるいは再生中の)コマンドリストから検索される。この検索されたコマンド(ここではコマンドBとする)を新たなネクストコマンドとして、当該コマンドBを指示する値がネクストコマンド・レジスタ112と、ネクストイベント・レジスタ114またはネクストアクション・レジスタ116とに書き込まれる。すなわち、コマンドBがイベントデータである場合は、コマンドBを指示する値がネクストコマンド・レジスタ112に書き込まれるとともに(ネクストイベント・レジスタ114には全段落で説明したネクストイベント・レジスタ114の書換の動作により、すでに当該コマンドBに相当するイベントデータが書き込まれているため、本ステップSP16ではネクストイベント・レジスタ114への書き込みは行われず、それまでの値が維持される)、ネクストアクション・レジスタ116にはヌルデータ(指示なし)が書き込まれる。一方、コマンドBがアクションデータである場合は、コマンドBを指示する値がネクストコマンド・レジスタ112とネクストアクション・レジスタ116とに書き込まれ、カレントイベント・レジスタ113の内容は変更されずにそれまで値が維持される。
次に、処理がステップSP18に進むと、カレントコマンド・レジスタ111およびネクストコマンド・レジスタ112の内容に基づいて、コマンド/イベント表示部250の表示内容が更新される。すなわち、カレント欄260は、新たなカレントコマンドであるコマンドAの内容を表示するように更新され、ネクスト欄270は、新たなネクストコマンドであるコマンドBの内容を表示するように更新される。
3.2.2.イベントモード
また、現在の表示モードがイベントモードであるとき、上記ステップSP10においては「NO」と判定され、処理はステップSP20に進む。ここでは、現時点でネクストイベント・レジスタ114に書き込まれているネクストイベント(ここではイベントCとする)および実行順位がそれより前である全てのコマンドが無効状態に設定され、当該ネクストイベントであるイベントCがフォーカスされて実行される。次に、処理がステップSP22に進むと、現在のネクストイベントであるイベントCを指示する値がカレントコマンド・レジスタ111とカレントイベント・レジスタ113とに書き込まれる。次に、処理がステップSP23に進むと、カレントアクション・レジスタ115にはヌルデータ(指示なし)が書き込まれる。
次に、処理がステップSP24に進むと、現在処理中のコマンドリストの中から、実行順位がイベントCの直後であるコマンドデータ(ここではコマンドDとする)が検索される。そして、当該コマンドDを指示する値がネクストコマンド・レジスタ112に書き込まれる。また、当該コマンドDの実行順位は、イベントデータ(イベントC)の直後であるから、コマンドDは必ずアクションデータである。このため、ネクストアクション・レジスタ116にも、当該コマンドDを指示する値が書き込まれる。
次に、処理がステップSP26に進むと、イベントCよりも実行順位が後である全てのイベントデータの中から、実行順位が最先であるイベントデータ(当該イベントCが属するアクションデータ・グループの、次の実行順位にあたるアクションデータ・グループに属するイベントデータ)が、現在処理中のコマンドリストから検索され、検索されたイベントデータ(ここではイベントEとする)を指示する値がネクストイベント・レジスタ114に書き込まれる。次に、処理がステップSP28に進むと、カレントイベント・レジスタ113およびネクストイベント・レジスタ114の内容に基づいて、コマンド/イベント表示部250の表示内容が更新される。すなわち、カレント欄260は、新たなカレントイベントであるイベントCの内容を表示するように更新され、ネクスト欄270は、新たなネクストイベントであるイベントEの内容を表示するように更新される。
3.3.DECボタン押下処理(図7)
3.3.1.コマンドモード
また、常時表示領域200においてDECボタン208が押下されると、図7に示すDECボタン押下処理ルーチンが起動される。図7において処理がステップSP30に進むと、現在の表示モードはコマンドモードであるか否かが判定される。ここで「YES」と判定されると処理はステップSP32に進む。ここでは、現在処理中の(現在選択中あるいは再生中の)コマンドリストにおいて、現時点でカレントコマンド・レジスタ111に書き込まれているカレントコマンド(ここではコマンドFとする)の直前の実行順位にあたるコマンド(ここではコマンドGとする)が抽出される。そして、当該抽出されたコマンド(コマンドG)がフォーカスされて実行されるとともに、該実行されたコマンド(コマンドG)よりも実行順位が後である全てのコマンドが、有効状態(上述のように、タイマ割込処理ルーチン(図8)によって自動実行され得る状態)に設定される。
次に、処理がステップSP34に進むと、元々のカレントコマンドであったコマンドFを指示する値がネクストコマンド・レジスタ112と、ネクストイベント・レジスタ114またはネクストアクション・レジスタ116とに書き込まれる。すなわち、コマンドFがイベントデータである場合は、コマンドFを指示する値がネクストコマンド・レジスタ112とネクストイベント・レジスタ114とに書き込まれるとともに、ネクストアクション・レジスタ116にはヌルデータ(指示なし)が書き込まれる。一方、コマンドFがアクションデータである場合は、コマンドFを指示する値がネクストコマンド・レジスタ112とネクストアクション・レジスタ116とに書き込まれ、ネクストイベント・レジスタ114の内容は変更されずにそれまでの値が維持される。
次に、処理がステップSP36に進むと、上記コマンドGを指示する値がカレントコマンド・レジスタ111と、カレントイベント・レジスタ113またはカレントアクション・レジスタ115とに書き込まれる。すなわち、コマンドGがイベントデータである場合には、コマンドGを指示する値がカレントコマンド・レジスタ111に書き込まれるとともに(コマンドFがカレントコマンドである状態においてカレントイベント・レジスタ113には当該コマンドGに相当するイベントデータが書き込まれているため、本ステップSP36ではカレントイベント・レジスタ113への書き込みは行われず、それまでの値が維持される)、カレントアクション・レジスタ115にはヌルデータ(指示なし)が書き込まれる。一方、コマンドGがアクションデータである場合は、コマンドGを指示する値がカレントコマンド・レジスタ111とカレントアクション・レジスタ115とに書き込まれ、当該コマンドGであるアクションデータが属するアクションデータ・グループに属するイベントデータが検出され、当該検出されたイベントデータがカレントイベント・レジスタ113へ書き込まれる(当該検出されたイベントデータがカレントイベント・レジスタ113へ既に書き込まれている場合には当該検出および書き込みを省略することができる)。
次に、処理がステップSP38に進むと、カレントコマンド・レジスタ111およびネクストコマンド・レジスタ112の内容に基づいて、コマンド/イベント表示部250の表示内容が更新される。すなわち、カレント欄260は、新たなカレントコマンドであるコマンドGの内容を表示するように更新され、ネクスト欄270は、新たなネクストコマンドであるコマンドFの内容を表示するように更新される。
3.3.2.イベントモード
また、現在の表示モードがイベントモードであるとき、上記ステップSP30においては「NO」と判定され、処理はステップSP40に進む。ここでは、現在処理中のコマンドリストにおいてカレントイベント(ここではイベントHという)よりも実行順位が先である全てのイベントデータのうち、実行順位が最後であるイベントデータ(ここではイベントIという)が抽出される。そして、当該抽出されたイベントデータ(イベントI)がフォーカスされて実行されるとともに、該実行されたイベント(イベントI)よりも実行順位が後である全てのコマンドが、有効状態(上述のように、タイマ割込処理ルーチン(図8)によって自動実行され得る状態)に設定される。
次に、処理がステップSP42に進むと、これまでカレントイベントであったイベントHを指示する値がネクストイベント・レジスタ114に書き込まれる。次に、処理がステップSP44に進むと、先に実行されたイベントIを指示する値がカレントコマンド・レジスタ111とカレントイベント・レジスタ113とに書き込まれる。次に、処理がステップSP45に進むと、「カレントアクション」が存在しないことを表すため、カレントアクション・レジスタ115はゼロクリアされる(ヌルデータが書き込まれる)。
次に、処理がステップSP46に進むと、新たなカレントコマンド(イベントI)の次の実行順位のコマンドが現在処理中のコマンドリストから検索され、検索されたコマンド(ここではコマンドJという)を指示する値がネクストコマンド・レジスタ112にに書き込まれる。また、当該コマンドJの実行順位は、イベントデータ(イベントI)の直後であるから、コマンドDは必ずアクションデータである。このため、ネクストアクション・レジスタ116にも、当該コマンドJを指示する値が書き込まれる。次に、処理がステップSP48に進むと、カレントイベント・レジスタ113およびネクストイベント・レジスタ114の内容に基づいて、コマンド/イベント表示部250の表示内容が更新される。すなわち、カレント欄260は、新たなカレントイベントであるイベントIの内容を表示するように更新され、ネクスト欄270は、新たなネクストイベントであるイベントHの内容を表示するように更新される。
3.4.タイマ割込処理(図8)
本実施例のデジタルミキサにおいては、所定時間(例えば10msec)毎にタイマ割込が発生し、タイマ割込が発生すると、図8に示すタイマ割込処理ルーチンが起動される。図8において処理がステップSP50に進むと、現在処理中のコマンドリスト内において有効状態である全てのコマンドデータの中から、今回のタイミングにおいて実行すべきコマンドデータが存在する場合には、当該コマンドデータが抽出される(典型的には、ネクストコマンド・レジスタに書き込まれているコマンドデータの実行タイミングが今回のタイミングであれば、当該コマンドデータが今回のタイミングにおいて実行すべきコマンドデータとして抽出される)。次に、処理がステップSP52に進むと、先のステップSP50において実行すべきコマンドデータが抽出されたか否かが判定される。ここで、コマンドデータが抽出されなかった場合は「NO」と判定され、本ルーチンの処理が終了する。
一方、コマンドデータが抽出された場合は「YES」と判定され、処理はステップSP54に進み、抽出したコマンドデータ(ここではコマンドKという)および実行順位がそれより以前である全てのコマンドデータが無効状態に設定され、抽出したコマンドKがフォーカスされて実行される。次に、処理がステップSP56に進むと、抽出したコマンドKはイベントデータであるか否かが判定される。ここで「YES」と判定されると処理はステップSP58に進み、抽出したコマンドKを指示する値がカレントコマンド・レジスタ111とカレントイベント・レジスタ113とに書き込まれるとともに、カレントアクション・レジスタ115にはヌルデータ(指示なし)が書き込まれる。
次に、処理がステップSP60に進むと、現在処理中のコマンドリスト内においてコマンドKの次の実行順位のコマンド(ここではコマンドLという)が抽出される。当該コマンドLは、イベントデータの直後に位置するため必ずアクションデータである。そこで、当該コマンドLを指示する値がネクストコマンド・レジスタ112およびネクストアクション・レジスタ116に書き込まれる。また、ステップSP60においては、コマンドKよりも実行順位が後である全てのイベントデータの中から、実行順位が最先であるイベントデータが、現在処理中のコマンドリストから検索され、検索されたイベントデータ(ここではイベントMとする)を指示する値がネクストイベント・レジスタ114に書き込まれる。
次に、処理がステップSP62に進むと、表示モードがコマンドモードであるか否かが判定される。ここで、「YES」と判定されると処理はステップSP64に進み、カレントコマンド・レジスタ111とネクストコマンド・レジスタ112との内容に基づいて、コマンド/イベント表示部250の表示内容が更新される。すなわち、カレントコマンド・レジスタ111で指示されているコマンドK(イベントデータ)の内容がカレント欄260に表示され、また、ネクストコマンド・レジスタ112で指示されているコマンドL(アクションデータ)の内容がネクスト欄270に表示される。
一方、その時点における表示モードがイベントモードであればステップSP62において「NO」と判定され、処理はステップSP66に進む。ここでは、カレントイベント・レジスタ113とネクストイベント・レジスタ114との内容に基づいて、コマンド/イベント表示部250の表示内容が更新される。すなわち、カレントイベント・レジスタ113で指示されているコマンドK(イベントデータ)の内容がカレント欄260に表示され、また、ネクストイベント・レジスタ114で指示されているイベントM(イベントデータ)の内容がネクスト欄270に表示される。
また、上記ステップSP50において抽出されたコマンドデータがアクションデータであった場合は、ステップSP56において「NO」と判定され、処理はステップSP68に進み、抽出したコマンドKを指示する値がカレントコマンド・レジスタ111とカレントアクション・レジスタ115とに書き込まれ、カレントイベント・レジスタ113の内容は変更されずにそれまでの値が維持される。次に、処理がステップSP70に進むと、現在処理中のコマンドリスト内においてコマンドKの次の実行順位のコマンド(ここではコマンドNという)が抽出される。当該コマンドNは、イベントデータである場合とアクションデータである場合とが考えられる。コマンドNがイベントデータであった場合には、コマンドNを指示する値がネクストコマンド・レジスタ112に書き込まれるとともに、ネクストアクション・レジスタ116にはヌルデータ(指示なし)が書き込まれる。なお、ネクストイベント・レジスタ114には、元々当該コマンドN(イベントデータ)を指示する値が格納されているはずであるから、ネクストイベント・レジスタ114は更新されない。一方、コマンドNがアクションデータであった場合には、コマンドNを指示する値がネクストコマンド・レジスタ112とネクストアクション・レジスタ116とに書き込まれ、ネクストイベント・レジスタ114の内容は変更されずにそれまでの値が維持される。
なお、上述の説明からわかるように、ステップSP56において「NO」と判定された場合には、イベントに関係するレジスタ(カレントイベント・レジスタ113とネクストイベント・レジスタ114)の内容はいずれも変更されることなく、それまでの値が維持されることになる。
次に、処理がステップSP72に進むと、表示モードがコマンドモードであるか否かが判定される。ここで、「YES」と判定されると処理はステップSP74に進み、カレントコマンド・レジスタ111とネクストコマンド・レジスタ112との内容に基づいて、コマンド/イベント表示部250の表示内容が更新される。すなわち、カレントコマンド・レジスタ111で指示されているコマンドK(アクションデータ)の内容がカレント欄260に表示され、また、ネクストコマンド・レジスタ112で指示されているコマンドN(イベントまたはアクションデータ)の内容がネクスト欄270に表示される。
一方、その時点における表示モードがイベントモードであればステップSP67において「NO」と判定され、コマンド/イベント表示部250の表示は更新されないまま、本ルーチンの処理が終了する。その理由は、カレントイベント・レジスタ113にはコマンドK(アクションデータ)の従属先のイベントデータが元々格納されており、また、ネクストイベント・レジスタ114には、コマンドK(アクションデータ)の従属先のイベントデータよりも実行順位が後である全てのイベントデータの中から、実行順位が最先であるイベントデータを指示する値が元々格納されており、それらレジスタの内容に変更は生じておらず、コマンド/イベント表示部250を更新する必要が無いためである。
4.変形例
本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、例えば以下のように種々の変形が可能である。
(1)上記実施例においては、CPU18上で動作するプログラムによって図5〜図8に示す各種処理を行ったが、このプログラムのみをCD−ROM、メモリカード等の記録媒体に格納して頒布し、あるいは伝送路を通じて頒布することもできる。
(2)上記実施例においては、各イベントデータと各アクションデータとを一のコマンドリスト(120A〜120N)内に実行順に列挙したが、コマンドリストのデータ構造はこれに限定されるものではなく、各イベントデータおよび各アクションデータの実行順位が明確であれば、様々なデータ構造を採用することができる。例えば、イベントデータのみを記述したファイルと、アクションデータ・グループ毎にアクションデータを記述したファイルとを作成し、前者が後者を参照するデータ構造を適用してもよい。
(3)上記実施例においては、INCボタン210またはDECボタン208が操作された際、新たなカレントコマンドまたはカレントイベントが実行された(ステップSP12,SP20,SP32,SP40)。しかし、コマンドリストの編集作業を行うような場合は、単純に編集対象箇所を探すためにコマンドリストをスクロールことも考えられる。そこで、このような場合には、新たなカレントコマンドまたはカレントイベントを実行しないようにしてもよい。
(4)上記実施例においては、表示モードとしてコマンドモードまたはイベントモードのうち何れか一方を指定したが、これらに加えて「アクションモード」を指定できるようにしてもよい。アクションモードにおいては、カレントアクション・レジスタ115およびネクストアクション・レジスタ116の内容に基づいてコマンド/イベント表示部250の内容を設定する表示モードであり、カレント欄260にはカレントアクションの内容が表示され、ネクスト欄270にはネクストアクションの内容が表示される。表示モードとしてアクションモードが指定された場合には、タイマ割込処理ルーチン(図8)において、ステップSP64,SP66,SP74の処理に代えて、ステップSP80の処理を実行させるとよい。ステップSP80においては、カレントアクション・レジスタ115とネクストアクション・レジスタ116との内容に基づいて、コマンド/イベント表示部250の表示内容が更新される。すなわち、カレントアクション・レジスタ115で指示されているアクションデータの内容がカレント欄260に表示され、ネクストアクション・レジスタ116で指示されているアクションデータの内容がネクスト欄270に表示される。
2:タッチパネル、4:表示器・操作子群、6:電動フェーダ群、8:信号処理部(オーディオ信号処理手段)、10:波形I/O部、12:バスライン、16:その他I/O部、18:CPU(処理装置)、20:フラッシュメモリ(シーンデータ記憶手段、コマンドリスト記憶手段)、、22:RAM、51:アナログ入力部、52:デジタル入力部、54:入力パッチ部、55:入力チャンネル調整部、56:汎用イコライザ群、58:MIXバス群、62:MIX出力チャンネル部、64:出力パッチ部、66:アナログ出力部、68:デジタル出力部、100:カレントデータ、102:シーンデータ群、102,104:データ群、104:ライブラリデータ群、111:カレントコマンド・レジスタ、111〜116:レジスタ、112:ネクストコマンド・レジスタ、113:カレントイベント・レジスタ、114:ネクストイベント・レジスタ、115:カレントアクション・レジスタ、116:ネクストアクション・レジスタ、120A〜120N:コマンドリスト、121,123,125:イベントデータ、122−1〜p,124−1〜q,126−1〜r:アクションデータ、130:エンドデータ、200:常時表示領域、202:表示モード設定ボタン(モード選択手段)、204:スタートボタン、206:ストップボタン、208:DECボタン(後退指示手段)、210:INCボタン(進捗指示手段)、250:コマンド/イベント表示部(表示部)、252:表示モード欄、260:カレント欄(カレント表示部)、262:カレント番号表示欄、264:カレント・タイトル欄、270:ネクスト欄(ネクスト表示部)、272:ネクスト番号表示欄、274:ネクスト・タイトル欄、276:ネクスト・コメント欄。

Claims (4)

  1. オーディオ信号を信号処理するオーディオ信号処理手段と、
    コマンドリストを記憶したコマンドリスト記憶手段であって、当該コマンドリストは複数のコマンドを実行順位を規定しつつ記憶しており、当該コマンドはアクションとイベントとに分類され、前記アクションとはオーディオ信号処理を制御するコマンドであり、前記イベントとはアクションのまとまりをあらわすコマンドである、コマンドリスト記憶手段と、
    前記コマンドリスト内の一のコマンドをフォーカスするフォーカス手段と、
    コマンドモードおよびイベントモードのうち一方のモードを選択するモード選択手段と、
    前記コマンドモードが選択されている場合は、フォーカス中のコマンドとその次のコマンドとのみを表示し、イベントモードが選択されている場合はフォーカス中のコマンドのまとまりをあらわすイベントとその次のイベントとのみを表示する表示部と、
    前記フォーカスの進捗を指示する進捗指示手段と、
    前記フォーカスの後退を指示する後退指示手段と、
    前記進捗指示手段が操作されたとき、コマンドモードであれば、フォーカスを次のコマンドに進め、フォーカスされた当該コマンドと当該コマンドの次のコマンドとを前記表示部に表示する一方、イベントモードであれば、フォーカスを次のイベントに進め、フォーカスされた当該イベントと当該イベントの次のイベントとを前記表示部に表示する進捗手段と、
    前記後退指示手段が操作されたとき、コマンドモードであれば、フォーカスを前のコマンドに戻し、フォーカスされた当該コマンドと当該コマンドの次のコマンドとを前記表示部に表示する一方、イベントモードであれば、フォーカスを前のイベントに戻し、フォーカスされた当該イベントと当該イベントの次のイベントとを前記表示部に表示する後退手段と
    を有することを特徴とするオーディオミキシング装置。
  2. 前記オーディオ信号処理手段は、指定された複数のパラメータ値に基づいてオーディオ信号処理を行うものであり、
    前記複数のパラメータ値の集合を一のシーンデータとして、該シーンデータを複数記憶するシーンデータ記憶手段をさらに有し、
    前記アクションは、前記シーンデータ記憶手段から一のシーンデータを呼び出して現在値に反映するオーディオ信号処理、または、その他の実行すべき一のオーディオ信号処理の実行を指示するアクション内容指示部を含むものである
    ことを特徴とする請求項1記載のオーディオミキシング装置。
  3. 前記各イベントは、当該イベントの実行タイミングを定めるイベント・トリガ部と、当該イベントの名称を表す文字列からなるイベント・タイトル部と、前記イベント・タイトル部よりもさらに長い文字列を表記することができるイベント・コメント部とを有するものであり、
    前記各アクションは、前記アクション内容指示部と、当該アクションの実行タイミングを定めるアクション・トリガ部と、当該アクションの名称を表す文字列からなるアクション・タイトル部と、前記アクション・タイトル部よりもさらに長い文字列を表記することができるアクション・コメント部とを有するものであり、
    前記表示部は、フォーカス中のコマンドまたは当該コマンドのまとまりをあらわすイベントの内容を表示するカレント表示部と、該カレント表示部に表示されているコマンドの次のコマンドまたは次のイベントの内容を表示するネクスト表示部とを有するものであり、
    前記ネクスト表示部は、前記カレント表示部よりも広い面積を有するように構成され、該カレント表示部に表示されているコマンドの次のコマンドまたは次のイベントに含まれるイベント・コメント部またはアクション・コメント部の内容を表示するものである
    ことを特徴とする請求項2記載のオーディオミキシング装置。
  4. オーディオ信号を信号処理するオーディオ信号処理手段と、
    コマンドリストを記憶したコマンドリスト記憶手段であって、当該コマンドリストは複数のコマンドを実行順位を規定しつつ記憶しており、当該コマンドはアクションとイベントとに分類され、前記アクションとはオーディオ信号処理を制御するコマンドであり、前記イベントとはアクションのまとまりをあらわすコマンドである、コマンドリスト記憶手段と、
    コマンドリスト内の一のコマンドをフォーカスするフォーカス手段と、
    コマンドモードおよびイベントモードのうち一方のモードを選択するモード選択手段と、
    前記コマンドモードが選択されている場合は、フォーカス中のコマンドとその次のコマンドのみを表示し、イベントモードが選択されている場合はフォーカス中のコマンドのまとまりをあらわすイベントとその次のイベントのみを表示する表示部と、
    前記フォーカスの進捗を指示する進捗指示手段と、
    前記フォーカスの後退を指示する後退指示手段と、
    処理装置と
    を有するオーディオミキシング装置に適用されるプログラムであって、
    前記処理装置を、
    前記進捗指示手段が操作されたとき、コマンドモードであれば、フォーカスを次のコマンドに進め、当該コマンドと当該コマンドの次のコマンドを前記表示部に表示する一方、イベントモードであれば、フォーカスを次のイベントに進め、当該イベントと当該イベントの次のイベントを前記表示部に表示する進捗手段と、
    前記後退指示手段が操作されたとき、コマンドモードであれば、フォーカスを前のコマンドに戻し、当該コマンドと当該コマンドの次のコマンドを前記表示部に表示する一方、イベントモードであれば、フォーカスを前のイベントに戻し、当該イベントと当該イベントの次のイベントを前記表示部に表示する後退手段と
    として機能させるためのプログラム。
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