JP5509580B2 - 画像転写シート、画像記録体および画像記録体の作製方法 - Google Patents

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Description

本発明は、画像転写シート、画像記録体および画像記録体の作製方法に関する。
近年、画像形成技術の発達に伴って、凹版印刷、凸版印刷、平版印刷、グラビヤ印刷及びスクリーン印刷などの様々な印刷法により、同等品質の画像を、大量かつ安価に形成する手段が知られている。そして、この印刷法は、ICカード、磁気カード、光カード、あるいはこれらが組み合わさったカードなど、予め決められた情報を納め、外部装置と接触または非接触に交信可能な情報記録媒体の作製にも多く用いられている。
また、個人の識別情報(顔写真、氏名、住所、生年月日、各種免許証など)等の個々に対応する必要がある印刷を行う場合、現在もっとも主流となっている画像形成手段は、インクリボン等を用いた昇華型や溶融型の熱転写方式を採用したプリンタ等による画像形成方法である。
また、この熱転写方式において中間転写体を用いて画像記録体へ印字する方法が述べられている(例えば、特許文献1〜6参照)。
これに対して、電子写真方式による画像形成(印刷)は、像保持体表面を帯電させ、画像信号に応じて露光し、露光部分と非露光部分との電位差による静電潜像を形成させ、その後、前記帯電電位と反対(あるいは同じ)の極性を持つトナーと呼ばれる色粉(画像形成材料)を静電現像させることにより、前記像保持体表面に可視画像(トナー画像)を形成させる方法で行われる。カラー画像の場合は、この工程を複数回繰り返すこと、あるいは画像形成器を複数並配置することによりカラーの可視画像を形成し、これらを画像記録体に転写、定着(固定化:主に熱による色粉の溶融と冷却による固化)することによりカラー画像を得る方法で行われる。
上述のとおり、電子写真方式では、像保持体表面の静電潜像を画像信号により電気的に形成するため、同じ画像を何度でも形成し得るだけでなく、異なる画像に対しても容易に対応でき画像形成することが可能である。また、像保持体表面のトナー画像は、画像転写シートあるいは画像記録媒体表面に転移させることができ、像保持体表面にわずかに残存するトナー画像も、樹脂ブレードやブラシ等により容易に除去することができるため、多品種少量生産に向けた印刷物を容易に作製することが可能である。
また、上記トナーは、通常、熱溶融性樹脂及び顔料、並びに場合によっては帯電制御剤などの添加剤を溶融混合し、この混練物を粉砕、微粒子化して形成される。さらに、前記電子写真方式における静電潜像は、上記微粒子化されたトナーに比べてかなり高い解像度を持っており、前記スクリーン印刷やインクリボンの熱転写方式の解像度と比べても十分な解像度が期待できる。
カラー画像についても、カラートナーとしてシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの四原色を用い、これらを混合することにより、理論的に印刷と同等の色を再現できる。また、上記カラートナーでは、トナー樹脂と顔料とを比較的自由に配合できるため、トナーによる画像隠蔽性を増加させることは容易である。
また、屋外での使用を想定した情報記録媒体の耐熱性、及び耐光性については、これまでほとんど検討されていないが、電子写真方式により形成されたカラー画像では、前記カラートナー中に、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各々の色に対応した耐光性に優れた顔料が使用されており、電子写真方式により形成された画像の耐光性は十分優れているものと考えられる。また、耐熱性のトナーを選択すれば、情報記録媒体に形成された画像の耐熱性も、屋外で使用できる程度になるものと考えられる。
ここで、前述の電子写真装置を使用し、さらに転写シートを用いて記録物を作製する方法(特許文献7及び8参照)がある。
また、各種個人情報の他に、不可視バーコードを厚さ250μmの塩化ビニルシートや厚さ280μmのポリエステルシートに電子写真法で印字し、それぞれ印字面にオーバーフィルムを重ね、熱プレス機でラミネートする方法(例えば、特許文献9参照)がある。
また、他の例として、光透過性シートに個人識別情報を印字し、さらに、上記印字は鏡像で行う方法(例えば、特許文献10参照)がある。特許文献10には光透過性のラミネートシートに関しては、少なくとも一部が2軸延伸ポリエステルフィルム、又はABS、又はポリエステルからなるフィルム/2軸延伸ポリエステルフィルムであることが好ましいが、塩化ビニルでもよい、と記載されている。
特開平5−096871号公報 特開平7−068812号公報 特開平8−142365号公報 特開平8−156302号公報 特開平9−314875号公報 特開平11−291646号公報 特許第3359962号公報 特許第3359963号公報 特開2001−92255号公報 特開平11−334265号公報
本発明の課題は、基材と透明支持体との少なくとも何れか一方を有しない場合に比べ、画像形成装置内における搬送性の向上と、耐傷性や耐溶剤性の表面強度の向上と、が両立される。
上記課題は、以下の本発明によって達成される。
即ち、請求項1にかかる発明は、
画像受像層と、延伸成形物であり、且つポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムおよびポリフェニレンサルファイドフィルムから選ばれる少なくとも1つのフィルムである透明支持体と、粘着層または接着層と、基材と、をこの順に有し、前記透明支持体と前記粘着層または接着層とが剥離可能であり、
前記画像受像層が設けられた側の面に画像を形成し、前記画像が形成された面と画像支持体の片面とを対面するように重ね合わせて加熱圧着を行った後、少なくとも前記基材と前記粘着層または接着層とを前記画像支持体から剥離し、前記画像受像層および前記透明支持体と前記画像とを前記画像支持体に転写することで得られる画像記録体の製造に用いられることを特徴とする画像転写シートである。
請求項にかかる発明は、
前記画像受像層および前記透明支持体の総厚みが12μm以上80μm以下であり、且つ全体の総厚みが75μm以上135μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像転写シートである。
請求項にかかる発明は、
請求項1または請求項に記載の画像転写シートの画像受像層が設けられた側の面に鏡像で画像形成材料からなる画像を形成した後、前記画像が形成された面と画像支持体の片面とを対面するように重ね合わせて加熱圧着を行い、前記画像形成材料が冷却固化した後、少なくとも前記画像転写シートにおける基材と粘着層または接着層とを前記画像支持体から剥離し、少なくとも前記画像転写シートにおける画像受像層および透明支持体と前記画像形成材料とを前記画像支持体に転写することで画像が記録されたことを特徴とする画像記録体である。
請求項にかかる発明は、
請求項1または請求項に記載の画像転写シートの画像受像層が設けられた側の面に、鏡像で画像形成材料からなる画像を形成する画像形成工程と、
前記画像転写シートの前記画像が形成された面と画像支持体の片面とを対面するように重ね合わせて位置決めした積層体とする位置決め工程と、
前記位置決めされた積層体を加熱圧着する加熱圧着工程と、
前記画像形成材料が冷却固化した後、少なくとも前記画像転写シートにおける基材と粘着層または接着層とを前記画像支持体から剥離し、少なくとも前記画像転写シートにおける画像受像層および透明支持体と前記画像形成材料とを前記画像支持体に転写して画像を記録する剥離工程と、
を少なくとも含むことを特徴とする画像記録体の作製方法である。
請求項1に係る発明によれば、基材と透明支持体との少なくとも何れか一方を有しない場合に比べ、画像形成装置内における搬送性の向上と、耐傷性や耐溶剤性の表面強度の向上と、が両立される。
また、請求項に係る発明によれば、粘着層を有しない場合に比べて、透明支持体と基材との剥離性に優れる。
請求項に係る発明によれば、全体の厚みを考慮しない場合に比べて、画像受像層および透明支持体の総厚みが80μm以下に規定された場合であっても、画像形成装置に通紙する際のコシの強さが保持される。
また、請求項に係る発明によれば、透明支持体の材料を考慮しない場合に比べて、耐傷性や耐溶剤性等の表面強度が向上される。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、画像形成装置内における搬送性の向上と、耐傷性や耐溶剤性の表面強度の向上と、が両立される。
請求項に係る発明によれば、本構成を有しない場合に比べて、画像形成装置内における搬送性の向上と、耐傷性や耐溶剤性の表面強度の向上と、が両立される。
以下、本発明の好ましい実施形態について詳細に説明する。
<第1実施形態:画像転写シート>
第1実施形態にかかる画像転写シート(以下、単に「転写シート」と称す場合がある)は、画像受像層(以下、単に「受像層」と称す場合がある)と、延伸成形物であり、且つポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムおよびポリフェニレンサルファイドフィルムから選ばれる少なくとも1つのフィルムである透明支持体と、粘着層または接着層と、基材と、をこの順に有し、前記透明支持体と前記粘着層または接着層とが剥離可能であり、前記画像受像層が設けられた側の面に画像を形成し、前記画像が形成された面と画像支持体の片面とを対面するように重ね合わせて加熱圧着を行った後、少なくとも前記基材と前記粘着層または接着層とを前記画像支持体から剥離し、前記画像受像層および前記透明支持体と前記画像とを前記画像支持体に転写することで得られる画像記録体の製造に用いられることを特徴とする。
ここで、上記「剥離可能である」とは、一方の最表面層ともう一方の最表面層とを引っ張って剥がそうとした際に透明支持体と基材とが別々に分かれて剥離することを意味する。尚、剥離される界面においては、一方の表面ともう一方の表面とを形成する層がいずれも部分的な移行を生じずに剥離されることが好ましい。
従来においては、転写シートを用いて画像記録体を作製する場合、画像受像層と基材とを有し、更に前記画像受像層と基材とを離型層を介して形成した転写シートを用いていた。該転写シートの画像受像層表面に画像を形成した後、該転写シートを画像支持体に重ね合わせて加熱圧着し、前記基材および離型層を剥して前記画像受像層を前記画像支持体に転写し画像記録体を作製していた。この従来の方法においては、転写シートの画像受像層が、画像記録体においてはオーバーコート層となるが、耐傷性や耐溶剤性等の表面強度が得られないとの問題を有していた。
これに対し、第1実施形態にかかる転写シートは、画像受像層と透明支持体と基材とをこの順に有した態様であり、画像記録体を製造する際には、少なくとも基材が剥離されて透明支持体がオーバーコート層となる。従って、第1実施形態にかかる転写シートを用いることで、耐傷性や耐溶剤性等の表面強度に優れた画像記録体が得られる。
尚、第1実施形態にかかる転写シートにおいては、画像支持体に画像受像層と透明支持体とを転写する際に、透明支持体がオーバーコート層となるよう基材を良好に剥離する観点から、透明支持体と基材とが粘着層または接着層を介して形成されてい。該粘着層および接着層の詳細については後述する。
また、従来においては、ICチップ等の情報チップが入ったカードの厚みは基準として840μmまでと規定(例えばJISX6301:2005等)されており、それを超えると規格外となる。しかし、ICチップ等の情報チップが入ったカードのコアとなる部分は既に760μmの厚みがあり、このカードのコアの表面に、ラミネートフィルムを用いて画像を転写するには、片面への転写であれば転写される層の厚みが80μm以下、両面への転写であれば転写される層の厚みが40μm以下とする必要がある。しかし、ラミネートフィルムは電子写真式画像形成装置等の画像形成装置に通紙しなくてはならないため、コシの強さを保持する観点から最低75μmの厚みが必要であった。
上記観点より、第1実施形態にかかる転写シートは、画像受像層および前記透明支持体の総厚みが12μm以上80μm以下であり、且つ全体の総厚みが75μm以上135μm以下であることが好ましい。
画像受像層および前記透明支持体の総厚みが80μm以下に規定された転写シートにおいて、全体の総厚みが75μm以上であることにより、画像形成装置に通紙する際のコシの強さが保持され、一方135μm以下であることにより、トナー等の画像形成材料の転写性が良好に保持され、画質に優れた画像が形成される。尚、画像受像層および前記透明支持体の総厚みが12μm以上であることにより、透明支持体上への受像層のムラの無い形成がし易くなり、大面積での保持がし易くなる傾向がある。
ここで、本明細書に記載の各層の膜厚数値は、(株)ミツトヨ製 デジマチックインジケータ ID−H0530にて測定されたものである。
尚、第1実施形態に係る転写シートの受像層表面に画像を形成する方法としては、電子写真方式の画像形成方法によってトナー像を形成する方法の他、インクを用いてインク画像を形成する方法等公知の画像形成方法が採用される。
(画像受像層)
表面に設けられた画像受像層は、例えば熱可塑性樹脂であれば、特に制限なく利用できるが、例えば、スチレン、ビニルスチレン、クロロスチレン等のスチレン類;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン等のモノオレフィン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−不飽和脂肪酸モノカルボン酸のエステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類;イソプレン、2−クロロブタジエン等のジエン系モノマー類;等のうちの1種又は2種以上を重合させて得られる単独重合体あるいは共重合体を例示することができる。
これらの中では、特にスチレン類、α−不飽和脂肪酸モノカルボン酸のエステル類等が好ましく用いられる。
さらに、第1実施形態で使用し得る熱可塑性樹脂としては、ポリエステル樹脂が画像形成材料用として用いられるものであるため、これと同系統の樹脂を画像受像層に含ませることにより、転写体シート表面への画像形成材料の定着性を適性に制御することができる。なお、上記ポリエステル樹脂としては、一般的なポリエステル樹脂の他に、シリコーン変性ポリエステル樹脂、ウレタン変性ポリエステル樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂などを用いても良い。また、これらのポリエステル樹脂は単独もしくは2種以上混合して用いてもよい。
上記ポリエステルは、多価ヒドロキシ化合物と多塩基性カルボン酸またはその反応性酸誘導体との反応によって製造することができる。ポリエステルを構成する多価ヒドロキシ化合物としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブタンジオール等のジオール類;水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA等のビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物;その他の2価アルコール、ビスフェノールA等の2価フェノール等が挙げられる。
また、前記多塩基性カルボン酸としては、例えば、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アルキルコハク酸、マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、シクロヘキサンジカルボン酸、フタル酸(イソフタル酸、テレフタル酸)、その他の2価カルボン酸、あるいはこれらの酸無水物、アルキルエステル、酸ハライド等の反応性酸誘導体などがあげられる。これらの2価のヒドロキシ化合物及びカルボン酸に加えて、得られる熱可塑性樹脂をテトラヒドロキシフラン不溶物が生じない程度に非線形化するために、3価以上の多価ヒドロキシル化合物および/または3価以上の多塩基性カルボン酸を加えることもできる。
これらの中で特に望ましいのは、2価のカルボン酸としてフタル酸を用い多価ヒドロキシ化合物として、エチレングリコールとネオペンチルグリコールとを用い、定められた組成比で重縮合させた線状飽和ポリエステル樹脂である。上記組成比としては、テレフタル酸とイソフタル酸とをモル比で1:1程度、エチレングリコールとネオペンチルグリコールとをモル比で7:3乃至1:9の範囲とし、2価のカルボン酸と多価ヒドロキシ化合物とを1:1で混合して重合させたものが望ましい。
さらに画像受像層を構成する樹脂は、その被膜強度を上げるために、熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、電子線硬化樹脂などの硬化性樹脂を含んだ構成がされていてもよい。
また、画像受像層は、定着部材への低付着性材料である天然ワックスや合成ワックス、あるいは離型性樹脂、反応性シリコーン化合物、変性シリコーンオイルなどの離型剤を含有していても良い。
具体的には、カルナバワックス、密ロウ、モンタンワックス、パラフィンワックス、ミクロクリスタリンワックスなどの天然ワックスや低分子量ポリエチレンワックス、低分子量酸化型ポリエチレンワックス、低分子量ポリプロピレンワックス、低分子量酸化型ポリプロピレンワックス、高級脂肪酸ワックス、高級脂肪酸エステルワックス、サゾールワックスなどの合成ワックスなどが挙げられ、これらは単独使用に限らず混合して複数使用することができる。
また、前記離型性樹脂としては、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、あるいはシリコーン樹脂と各種樹脂との変性体である変性シリコーン樹脂、たとえばポリエステル変性シリコーン樹脂、ウレタン変性シリコーン樹脂、アクリル変性シリコーン樹脂、ポリイミド変性シリコーン樹脂、オレフィン変性シリコーン樹脂、エーテル変性シリコーン樹脂、アルコール変性シリコーン樹脂、フッ素変性シリコーン樹脂、アミノ変性シリコーン樹脂、メルカプト変性シリコーン樹脂、カルボキシ変性シリコーン樹脂などの変性シリコーン樹脂、熱硬化性シリコーン樹脂、光硬化性シリコーン樹脂を添加することできる。
さらに、第1実施形態においては、より低付着性とするため、離型剤として反応性シラン化合物と変性シリコーンオイルとを混入させてもよい。
これらのワックスや離型性樹脂は、粒子状態などで共存させてもよいが、好ましくは熱可塑性樹脂中に添加し、樹脂中に分散、相溶した状態で、熱可塑性樹脂中に取り込んだ状態で利用することが好ましい。
また、第1実施形態において、画像受像層にはさらにフィラーを用いることが好ましい。
第1実施形態で用いられるフィラーは限定されるものではないが、有機樹脂粒子から構成されるものの場合、具体的には、スチレン、ビニルスチレン、クロロスチレン等のスチレン類;エチレン、プロピレン、ブチレン、イソブチレン等のモノオレフィン類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエステル類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデシル等のα−不飽和脂肪酸モノカルボン酸のエステル類;ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類;イソプレン、2−クロロブタジエン等のジエン系モノマーの1種以上を重合させて得られる単独重合体あるいは共重合体を例示することができる。
これらの中で、スチレン類、α−不飽和脂肪酸モノカルボン酸のエステル類等が好ましく、これら熱可塑性樹脂をフィラーとして使用する場合は、これら樹脂を溶解しない溶媒で塗工することにより、光沢制御層を構成するフィラーとして用いることができる。好ましくは、これら熱溶融性樹脂に架橋剤などを添加して、架橋構造を持たせた熱硬化性樹脂、先に記載した熱硬化性樹脂、光硬化性樹脂、電子線硬化樹脂などを微粒子化したものがより好ましく用いられる。
またフィラーが、無機粒子から構成される場合、具体的な例示物としては、マイカ、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、亜鉛華、ハロサイトクレー、カオリン、塩酸性炭酸マグネシウム、石英粉、二酸化チタン、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、アルミナなどが挙げられる。
前記フィラーの形状としては、球状粒子が一般的であるが、板状、針状、不定形状であってもよい。
また、フィラーの体積平均粒子径としては、0.1μm以上30μm以下であることが好ましいが、画像受像層膜厚を考慮すると、画像受像層膜厚の1.2倍以上が好ましい。
画像転写シートの画像受像層中におけるフィラーと結着剤(樹脂成分)との質量比(フィラー:結着剤)は、0.01:100乃至15:100の範囲であることが好ましく、0.5:100乃至5:100の範囲であることがより好ましい。
フィラーとしては、上記以外の無機粒子(例えば、SiO、Al、タルクまたはカオリン)及びビーズ状プラスチックパウダー(例えば、架橋型PMMA、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレン)を併用してもよい。
(透明支持体)
次に、第1実施形態に用いられる透明支持体について説明する。
上記透明支持体としては、プラスチックフィルムを代表的に用いることができる。この中でも、OHPフィルムとして使用できる光透過性のあるフィルムである、ポリアセテートフィルム、三酢酸セルローズフィルム、ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリサルホンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリフェニレンエーテルフィルム、シクロオレフィンフィルム、ポリプロピレンフィルム、セロハン、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂フィルムなどがあるが、本実施形態では、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、およびポリフェニレンサルファイドフィルムから選ばれる少なくとも1つのフィルムを用いる。
第1実施形態に用いられる透明支持体の製造方法として少なくとも延伸成形が行われ、共押出し法、貼り合わせ法等、公知の方法を利用して作製できる。
なお、一般的に作製する際には、共押出しされた後、縦延伸工程に入り、周速が異なる2本あるいは多数本ロール間で延伸し、目的のフィルム厚みに調整して巻き取られる。2軸延伸の場合は、上記工程を通ったフィルムをそのままテンターに導入し、幅方向に2.5倍以上5倍以下に延伸する。このときの好ましい延伸温度は100℃以上200℃以下の範囲である。
このようにして得られた2軸延伸フィルムは、必要に応じて熱処理が施される。熱処理はテンター内で行うのが好ましく、特に縦横方向に緩和しながら熱処理すると、熱収縮率の低いフィルムが得られる。透明支持体としては2軸延伸フィルムが特に好ましい。
この透明支持体の一方は、離型性処理を施していることがさらに好ましい。
これら離型性処理としては、一般的に離型性の材料を表面処理することが行われる。離型性材料としては特に制限されないが、シリコン系材料が好ましい。これらシリコン系は少なくともシラン系組成物を含む縮合物樹脂、または、これらとコロイダルシリカ分散液との混合組成物からなるものである。また、さらに有機樹脂を含んでいることが望ましい。
上記シラン系組成物としては、具体的には有機珪素化合物であり、シラン化合物、フッ素含有シラン化合物及びイソシアネートシラン化合物などがあり、これらが縮合反応し、樹脂組成物になる。
シラン化合物としては、Si(OCH、CHSi(OCH、HSi(OCH、(CHSi(OCH、CHSiH(OCH、CSi(OCH、Si(OC、CHSi(OC、(CHSi(OC、HSi(OC、CSi(OC、(CHCHCHSi(OCH、CH(CH11Si(OC、CH(CH15Si(OC、CH(CH17Si(OC等のアルコキシシラン類;(CHSiNHSi(CH等のシラザン類;((CH)SiNH)CO、tert−C(CHSiCl等の特殊シリル化剤類;シランカップリング剤;及びHSCSi(OCH等のシラン化合物;並びにこれらの加水分解物及び部分縮合物等が挙げられる。
前記シランカップリング剤としては、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン等のビニルシラン類;γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のアクリルシラン類;β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン等のエポキシシラン類;N−β−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノシラン類;等が例示できる。
前記フッ素含有シラン化合物類としては、例えば、CF(CHSi(OCH、C13Si(OCH、C15CONH(CHSi(OC、C17Si(OCH、C17SiCH(OCH、C17Si(ON=C(CH)(C))、C19Si(OCH、C19Si(NCO)、(NCO)SiC12Si(NCO)、C19Si(C)(OCH、(CHO)SiC16Si(OCH、(CHO)(CH)SiC18Si(CH)(OCH等のフッ素含有シラン化合物、及びこれらの加水分解物又はその部分縮合物等のシラン化合物が例示できる。
前記イソシアネートシラン化合物類としては、(CHSiNCO、(CHSi(NCO)、CHSi(NCO)、ビニルシリルトリイソシアネート、CSi(NCO)、Si(NCO)、COSi(NCO)、C17Si(NCO)、C1837Si(NCO)、(NCO)SiC(NCO)等が例示できる。
第1実施形態におけるシラン系組成物の縮合物樹脂としては、例えば、熱硬化性(縮合型、付加型)及び光硬化性のシリコーン樹脂等の硬化性シリコーン樹脂が挙げられるが、具体例を挙げると、以下のようになる。
前記熱硬化性シリコーン樹脂のうち、縮合型の硬化性シリコーン樹脂としては、末端にシラノール基を有するポリジメチルシロキサン等のポリシロキサンをベースポリマーとし、架橋剤としてポリメチルハイドロジェンシロキサン等を配合し、有機スズ触媒等の有機酸金属塩やアミン類等の存在下で加熱縮合して合成した硬化性シリコーン樹脂や、水酸基、アルコキシ基等の反応性の官能性基を末端に持つポリジオルガノシロキサンを反応させて合成した硬化性シリコーン樹脂、さらに、3官能性以上のクロロシラン又はこれらと1,2官能性のクロロシランとの混合物等を加水分解したシラノールを縮合して合成したポリシロキサン樹脂等が挙げられる。
なお、前記縮合型は、形態的には、溶液型とエマルジョン型とに分類され、そのいずれも好適に使用する事ができる。
前記熱硬化性シリコーン樹脂のうち、付加型の硬化性シリコーン樹脂としては、ビニル基を含有するポリジメチルシロキサンの様なポリシロキサンをベースポリマーとし、架橋剤としてポリジメチルハイドロジェンシロキサンを配合して、白金触媒の存在下で反応・硬化させて合成した硬化性シリコーン樹脂等が挙げられる。
なお、前記付加型は、形態的には、溶剤型、エマルジョン型、及び無溶剤型に分類され、そのいずれも好適に使用する事ができる。
前記縮合型、付加型の硬化で得られる熱硬化性シリコーン樹脂としては、例えば、純シリコーン樹脂、シリコーンアルキド樹脂、シリコーンエポキシ樹脂、シリコーンポリエステル樹脂、シリコーンアクリル樹脂、シリコーンフェノール樹脂、シリコーンウレタン樹脂、シリコーンメラミン樹脂等が好適に挙げられる。
前記光硬化性のシリコーン樹脂としては、光カチオン触媒を利用して合成した硬化性シリコーン樹脂や、ラジカル硬化機構を利用して合成した硬化性シリコーン樹脂等が挙げられる。また、ケイ素原子と結合した水酸基又はアルコキシ基等を有する低分子量ポリシロキサンと、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン又はメラミン樹脂等とを光硬化反応させて得られる変性シリコーン樹脂が好ましく用いられる。これらは、1種単独で使用しても良いし、2種以上を併用しても良い。
(粘着層)
第1実施形態にかかる転写シートは、前記透明支持体と後述の基材とが粘着層を介して形成されてい。また、上記粘着層の代わりに接着層を有していてもよい。
「粘着層」および「接着層」とは、転写シート上に画像が形成され、その画像を画像支持体上に転写する行程の前行程まで物理的に透明支持体と基材とをつなぎ合わせる接着剤としての機能と、画像をラミネートし冷却したあと画像転写する工程で透明支持体から剥れる離型機能とを有する層を指す。
尚、「粘着層」とは、常温常圧(22℃50%)の環境で半固体(即ち粘性を有する)の材料からなり、接合形成後もその状態は変わらず、粘着層自体を固化させずとも他の層同士を接合し得る層を表す。
一方、「接着層」とは、常温常圧(22℃50%)の環境で固体(即ち粘性を有しない)の材料からなる層を表す。
上記粘着層の材料としては、ゴム系として天然ゴム、SBR(スチレン−ブタジエン−ラバー)、ブチルゴムなどがある。合成樹脂系として、アクリル系、シリコン系、ホットメルト系があるが、ここでは剥離強度を添加剤などによって調整が可能な合成樹脂系が好ましく、さらにその中でもシリコン系が経時安定性や耐熱性等により好ましいが、透明支持体との相性などとの関連もあり、これに限らない。
(基材)
次に、第1実施形態に用いられる基材について説明する。
上記基材としては、特に限定されないが、例えば、プラスチックフィルムを代表的に用いることができる。ポリアセテートフィルム、三酢酸セルローズフィルム、ナイロンフィルム、ポリエステルフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリサルホンフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリフェニレンエーテルフィルム、シクロオレフィンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィルム、セロハン、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂フィルムなどを好ましく用いることができ、さらに白色など不透明であっても良い。
さらに紙や金属、プラスチック、セラミックなどシート状のものであれば好ましい。
(画像転写シートの物性)
また、第1実施形態の転写シートは、基材上に設けられた画像受像層の表面抵抗率が、1.0×10Ω以上3.2×1013Ω以下の範囲であることが好ましい。上記表面抵抗率は、1.0×10Ω以上1.0×1012Ω以下の範囲であることがより好ましい。
そして、第1実施形態における転写シートの、23℃、55%RHにおける表裏面の表面抵抗率差は、4桁以内であることが好ましく、3桁以内であることがより好ましい。
なお、上記表面抵抗値は、23℃、55%RHの環境下で、円形電極(例えば、三菱油化(株)製ハイレスターIPの「HRプローブ」)を用い、JIS K6911に従って測定することができる。
画像受像層の表面抵抗率を1.0×10Ω以上3.2×1013Ω以下の範囲内に制御するにあたっては、画像受像層中に帯電制御剤を含有させることが好ましい。該帯電制御剤としては、高分子導電剤、界面活性剤や、導電性金属酸化物粒子等を用いることができる。
また、搬送性を向上させるためマット剤が画像受像層や、基材表面に設けられる画像受像層以外の塗工層(以下、画像受像層と併せて「塗工層」という場合がある)に添加されることが好ましい。
上記導電性金属酸化物粒子としては、ZnO、TiO、TiO、SnO、Al、In、SiO、SiO、MgO、BaO及びMoO等を挙げることができる。これらは、単独で使用してもよく、これらを複合して使用してもよい。また、金属酸化物としては、異種元素をさらに含有するものが好ましく、例えば、ZnOに対してAl、In等、TiOに対してNb、Ta等、SnOに対しては、Sb、Nb、ハロゲン元素等を含有(ドーピング)させたものが好ましい。これらの中で、SbをドーピングしたSnOが、経時的にも導電性の変化が少なく安定性が高いので特に好ましい。
上記マット剤に使用される潤滑性を有する樹脂としては、ポリエチレン等のポリオレフィン;ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン(テフロン(登録商標))等のフッ素樹脂;を挙げることができる。
また、前記画像受像層が基材の片面にのみ設けられる場合の、基材の表面抵抗値の制御は、基材となるフィルム製造時に、界面活性剤、高分子導電剤や導電性粒子などを樹脂中に添加したり、上記フィルム表面に界面活性剤を塗工したり、金属薄膜を蒸着したり、あるいは接着剤などに界面活性剤などを適量添加したりすることで行うことができる。
用いることのできる界面活性剤としては、例えば、ポリアミン類、アンモニウム塩類、スルホニウム塩類、ホスホニウム塩類、ベタイン系両性塩類などのカチオン系界面活性剤、アルキルホスフェートなどのアニオン系界面活性剤、脂肪酸エステルなどのノニオン系界面活性剤が挙げられる。これらの界面活性剤の中でも、電子写真用に用いる場合は、昨今の電子写真用の負帯電型トナーと相互作用の大きいカチオン系界面活性剤を用いることが好ましい。
また、上記カチオン系界面活性剤の中でも、4級アンモニウム塩類が好ましい。4級アンモニウム塩類としては下記の一般式(I)で代表される化合物が好ましい。


一般式(I) R−A−R−N−R ・ X

式中、Rは炭素数6以上22以下のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基を表し、Rは炭素数1以上6以下のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基を表す。R、R、Rは同一でも異なってもよく、脂肪族基、芳香族基、ヘテロ環基を表す。脂肪族基とは、直鎖、分岐または環状のアルキル基、アルケニル基、アルキニル基をいう。芳香族基とは、ベンゼン単環、縮合多環のアリール基を表す。これらの基は水酸基等の置換基を有してもよい。Aはアミド結合、エーテル結合、エステル結合、フェニル基を表すが、これは無くてもよい。Xは、ハロゲン元素、硫酸イオン、硝酸イオンを表し、これらのイオンは置換基を有しても良い。
(画像転写シートの層構成)
第1実施形態の画像形成材料転写シートの層構成としては、画像受像層と、透明支持体と、基材と、を有、さらに前記透明支持体と基材とが粘着層または接着層を介して形成されてい。以下に、第1実施形態の転写シートの構成例を、図面により詳細に説明する。但し、第1実施形態の画像転写シートの構成は以下に図示する構成に限定されるものではない。
図1は、第1実施形態の画像転写シートの一例を示す概略斜視図である。図1に示す第1実施形態の画像転写シートは、基材110と、粘着層120と、透明支持体130と、画像受像層140と、から構成される。
第1実施形態の画像転写シートには、例えば、透明性を有する基材110の表面に、画像を画像支持体に転写したときに、画像支持体上の画像が正転画像(通常イメージ)となるように、反転画像(鏡像)の定着画像を形成する。
第1実施形態にかかる転写シートは、基材110表面に、粘着層120となる粘着剤を塗布した後、透明支持体130を形成する前述のフィルム等を貼付け、さらにその表面に、画像受像層140となる塗工層を塗布することによって形成される。
また、基材110表面に、粘着層120となる粘着剤を塗布し、一方で透明支持体130を形成する前述のフィルム等の表面に画像受像層140となる塗工層を塗布した後、透明支持体130の画像受像層140とは反対側の面と基材110の粘着層120側の面とを貼付けることによっても形成し得る。
上記画像受像層140の塗工層は、ワックスや樹脂、粒子等の各成分を有機溶媒もしくは水などを用いて混合し、超音波、ウエーブローター、アトライターやサンドミルなどの装置により分散させ塗工液を作製し、該塗工液をそのままの状態で、透明支持体130の表面へ塗布させて形成する。
塗布あるいは含浸させる方法としては、ブレード塗布法、ワイヤーバー塗布法、スプレー塗布法、浸漬塗布法、ビード塗布法、エアーナイフ塗布法、カーテン塗布法、ロール塗布法等の通常使用される方法が採用される。
上記塗布は、画像転写シートが、例えば基材110の両面に塗工層を有する場合には、どちらの面を先に塗工してもよいし、同時に両面塗工してもよい。
基材110の表面に塗工層を形成する際の乾燥は、風乾でもよいが、熱乾燥を行えば容易に乾燥できる。乾燥方法としては、オーブンに入れる方法、オーブンに通す方法、あるいは加熱ローラに接触させる方法など通常使用される方法が採用される。
このようにして形成される画像受像層140の膜厚は、5μm以上25μm以下の範囲であることが好ましく、7μm以上20μm以下の範囲であることがより好ましい。
実際の使用上、転写シート表面の静止摩擦係数は、2以下であることが好ましく、1以下であることがより好ましい。また転写シート表面の動摩擦係数は、0.2以上1以下の範囲であることが好ましく、0.3以上0.65以下の範囲であることがより好ましい。
例えば、第1実施形態においては、画像転写シート表面に画像としてトナー画像が形成される。トナー画像を形成する場合、この形成されたトナー画像の定着を、該画像転写シート表面(画像形成面)の温度が、トナーの溶融温度以下となるようにして行うことが好ましい。通常のトナーの溶融温度を考慮すると、前記画像転写シートの表面温度が130℃以下となるようにして行うことが好ましく、110℃以下となるようにして行うことがより好ましい。
また、上記条件で定着を行う場合であっても、第1実施形態の画像転写シートの場合では、基材が熱変形を起こす温度領域に入ってしまう場合がある。その場合、特に転写シートのコシが弱くなり、定着装置の加熱ロールに巻付きやすくなってくる。この場合は紙などと重ね合わせて搬送し、定着装置での転写シートのコシを補ったり、フィルムエッジ部分にガイドが当たるように定着装置内を改造/調整することが望ましい。
また、第1実施形態においては、画像転写シートの表面に形成する画像として、電子写真方式の画像形成装置によって形成されるトナー画像について説明したが、これに限られるものではない。例えば、インクなどを用いて画像形成しても良い。
<第2実施形態:画像記録体および画像記録体の作製方法>
次に、上記に説明した第1実施形態の画像転写シートを用いて画像が形成される画像記録体について説明する。
第2実施形態にかかる画像記録体は、前述の画像転写シートの画像受像層が設けられた側の面に鏡像で画像形成材料からなる画像を形成した後、前記画像が形成された面と画像支持体の片面とを対面するように重ね合わせて加熱圧着を行い、前記画像形成材料が冷却固化した後、少なくとも前記画像転写シートにおける基材と粘着層または接着層とを前記画像支持体から剥離し、少なくとも前記画像転写シートにおける画像受像層および透明支持体と前記画像形成材料とを前記画像支持体に転写することで画像が記録されたことを特徴とする。
また、上記画像記録体の作製方法は、前述の画像転写シートの画像受像層が設けられた側の面に、鏡像で画像形成材料からなる画像を形成する画像形成工程と、前記画像転写シートの前記画像が形成された面と画像支持体の片面とを対面するように重ね合わせて位置決めした積層体とする位置決め工程と、前記位置決めされた積層体を加熱圧着する加熱圧着工程と、前記画像形成材料が冷却固化した後、少なくとも前記画像転写シートにおける基材と粘着層または接着層とを前記画像支持体から剥離し、少なくとも前記画像転写シートにおける画像受像層および透明支持体と前記画像形成材料とを前記画像支持体に転写して画像を記録する剥離工程と、を少なくとも含むことを特徴とする。
この画像記録体としては、例えば、(1)表面に情報に応じたトナー画像が形成された第1実施形態の画像転写シートから、加熱圧着により画像が画像支持体に転写された画像シート、画像パネルなどの構成や、(2)前記画像支持体の少なくともいずれか1箇所に配置された、電気的手段、磁気的手段、光学的手段から選択される少なくとも1つの手段を利用することにより少なくとも情報の読み出しが可能な情報チップと、を少なくとも含む、ICカード、磁気カード、光カード、あるいはこれらが組み合わさったカードなど、予め定められた情報を納め、外部装置と接触または非接触に交信可能な情報記録媒体等の構成が挙げられる。
上記(1)項に示す画像記録体では、トナー画像は、その一部あるいは全体が何らかの識別機能を有する情報を兼ねるもので、画像情報、文字情報等、識別可能な情報として機能するトナー画像を含むものであれば特に限定されない。また情報としてのトナー画像の識別は、視覚的に識別できるものであるか否かは特に限定されず、機械的に識別できるものであってもよい。
また、上記(2)項に示す画像記録体(情報記録媒体)では、情報チップが何らかの識別機能を有する情報を有しており、電気的手段、磁気的手段、光学的手段から選択される少なくとも1つの手段を利用することにより読み出し可能であれば特に限定されない。この情報チップは、情報の読み出し専用であってもよいが、必要に応じて情報の読み出しと書き込み(「書き換え」も含む)との両方が可能なものを用いてもよい。また、この情報チップの具体例としては、例えばICチップ(半導体回路)が挙げられる。
なお、画像記録体の情報源として、上記の情報チップを用いる場合に形成されるトナー画像は、その一部あるいは全体が何らかの識別機能を有する情報を有するか否かは特に限定されない。
一方、トナー画像や情報チップが有する情報は、識別可能なものであれば特に限定されないが可変情報を含むものであってもよい。該可変情報とは、同一の規格や基準で作製される複数の画像記録体において、個々の画像記録体の有する情報が異なることを意味する。
例えば、トナー画像が可変情報を含む場合、可変情報に対応した部分のトナー画像は、画像記録体毎に異なるトナー画像とすることができる。
さらに、上記の可変情報は個人情報を含むものであってもよい。この場合、第2実施形態の画像記録体(情報記録媒体)は、キャッシュカードや社員証、学生証、個人会員証、居住証、各種運転免許証、各種資格取得証明などに適用可能であり、この用途に使用される場合、個人情報としては、例えば、顔写真、本人照合用画像情報、氏名、住所、生年月日等やこれらの組合せが挙げられる。
前記電子写真方式による転写シートへの画像形成は、まず、電子写真用感光体(像保持体)の表面に電荷を与え帯電させた後、その表面に、得られた画像情報を露光し、露光に対応した静電潜像を形成する。次に、前記感光体表面の静電潜像に現像器から画像形成材料であるトナーを供給することで、静電潜像がトナーによって可視化現像される(トナー画像が形成される)。さらに、形成されたトナー画像を、転写シートの画像受像層が形成された面に転写し、最後に熱や圧力などによりトナー画像が画像受像層表面に定着されて、転写シートが電子写真装置から排出される。
第1実施形態の転写シートは、画像形成面(画像受像層が設けられた側の面)をICチップなどが含まれた画像支持体と重ね、画像を転写するものであるため、転写シートの画像受像層に形成される画像は反転画像(鏡像画像)とする必要があり、前記感光体表面に静電潜像を形成する際には、上記感光体表面に露光される画像情報としては画像受像層に転写された像が鏡像となる情報が提供されることが好ましい。
第2実施形態で用いられる画像支持体は、金属、プラスチック、セラミックなどであり、さらにこれらはシート状のものが好ましい。
第2実施形態に用いられる画像支持体としては、プラスチックシートが好ましく、特に、画像記録体としたときに形成された画像が見えやすいよう不透明であることが好ましく、白色化したプラスチックシートが代表的に使用される。
上記プラスチックシート用樹脂としては、前記画像転写シートの基材に用いたものを用いることができ、ポリアセテートフィルム、三酢酸セルローズフィルム、ナイロンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンテレナフタレート、ポリカーボネートフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリフェニレンサルファイドフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフィルム、セロハン、ABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)樹脂フィルム、塩化ビニルシート、アクリルシートなどを好ましく用いることができる。
上記の中でも、ポリエステルフィルム、特に、ポリエチレンテレフタレートのエチレングリコール成分の半分前後を1,4−シクロへキサンメタノール成分に置き換えたPETGと呼ばれるものや、前記ポリエチレンテレフタレートにポリカーボネートを混ぜアロイ化させたもの、さらに二軸延伸しないポリエチレンテレフタレートで、A−PETと呼ばれる非晶質系ポリエステル等をより好ましく用いることができる。
第2実施形態においては、画像支持体の少なくとも画像が転写される側の面が、PETGを含むことが好ましい。
第2実施形態においては、塩素を含まない画像支持体の使用を考慮し、さらなる材料として、前記ポリスチレン系樹脂シート、ABS樹脂シート、AS(アクリロニトリル−スチレン)樹脂シート、またポリエチレンテレフタレートシートや、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂シートに、ポリエステルやEVA等のホットメルト系接着剤が付加されているシート等も好ましく用いることができる。
プラスチックを白色化する方法としては、白色顔料、例えば、酸化珪素、酸化チタン、酸化カルシウム等の金属酸化物粒子、有機の白色顔料、ポリマー粒子等をフィルム中に混入させる方法が使用できる。また、プラスチックシート表面にサンドブラスタ処理やエンボス加工等を施すことにより、プラスチックシートの表面を凹凸にし、その凹凸による光の散乱によりプラスチックシートを白色化することもできる。
第2実施形態に用いられる画像支持体としては、厚さ75μm以上1000μm以下の範囲のプラスチックからなるシートを用いることが好ましく、厚さ100μm以上750μm以下の範囲のPETGシートを用いることがより好ましい。
第2実施形態においては、最終的な画像記録体がICカード等として用いられる場合には、画像支持体として、その内部または表面に半導体回路を有するものを用いることができる。
画像支持体中に半導体回路を内蔵させる方法としては、前記半導体回路が固定されたインレットと呼ばれるシートを、画像支持体を構成するシート材料間に挟み、熱プレスによって熱融着一体化させる方法が一般的に好ましく用いられる。また、上記インレットシートなしに直接、半導体回路を配置し、熱融着一体化させる方法も可能である。
その他、上記熱融着によらず、ホットメルト等の接着剤を用いて、前記画像支持体を構成するシートどうしを貼り合わせ、半導体回路を内蔵させることも可能であるが、これらに限られるものではなく、例えば、ICカードに半導体回路を内蔵させる方法であれば、いずれも前記画像支持体の製造方法として適用することができる。
さらに、画像記録体として使用上問題がなければ、半導体回路を画像支持体の内部ではなく、表面に露出した状態で配置することも可能である。
なお、第2実施形態の画像記録体がICカードだけでなく、磁気カード等として用いられる場合には、必要に応じて画像支持体にアンテナ、磁気ストライプ、外部端子などが埋め込まれる。また、磁気ストライプ、ホログラム等が印刷されたり、必要文字情報がエンボスされる場合がある。
前記転写シートと画像支持体との重ね合わせは、転写シートと画像支持体とを手で保持して揃えることにより行ってもよいし、転写シート上に画像形成後に、丁合い部などに転写シート及び画像支持体を順次排出し、揃えることにより行ってもよい。
前記加熱圧着工程における圧着方法としては、特に限定されるものではなく、従来公知の各種ラミネート技法、並びにラミネート装置をいずれも好適に採用することができる。これらの中でも、熱を加えることによりラミネートするヒートプレス法を用いることが好ましく、例えば、転写シート及び画像支持体の積層体を、加熱可能な1対の熱ロールの圧接部(ニップ部)に挿通させることにより、両者をある程度熱溶融させ熱融着させる、通常のラミネート技法、並びにラミネート装置を用いて、圧着させることができる。
加熱圧着された前記積層体は、画像形成材料が冷却固化した後、前記電子写真用転写シートの基材と粘着層または接着層とを画像支持体から剥し、画像形成材料が画像支持体に転写されることで画像が記録され、第2実施形態の画像記録体となる。
前記冷却固化する温度は、具体的にはトナーが十分固まる軟化点以下の温度であり、例えば画像形成材料のガラス転移温度以下であり、望ましくは常温(22℃)以上50℃以下であることが好ましい。また、転写シートを画像支持体から剥がす条件としては、特に限定されないが、転写シートの端面を掴んで画像支持体から徐々に剥していくことが好ましい。
次に、以上に説明した画像記録体の具体例について図面を用いて説明する。図2は、第2実施形態の画像記録体の作製における加熱圧着前の状態と、加熱圧着、剥離後の画像記録体の一例を示す断面図である。図2中、100は転写シート、200は画像支持体、300画像記録体を表す。
図2(a)は、転写シート100と、被転写体である画像支持体200(PETGシート)とを重ね合わせて積層体を構成した時の状態を示すものである。加熱圧着前は、画像形成材料(トナー)190は転写シートの画像受像層180側、あるいは画像受像層180と画像支持体200との界面に存在する。
一方、図2(b)に示すように、加熱圧着、剥離後は、画像形成材料190は画像支持体200の表面と画像受像層180に完全に埋め込まれた状態となっている。したがって、画像支持体200の表面と画像形成材料190の存在する部分とでは、段差がほとんどなく、作製された画像記録体300はそのまま印刷された画像記録体と同等の感触を有し、画像形成材料190も簡単に剥がれたりすることがない。
また、剥離後において画像支持体200側に残る透明支持体170が、画像記録体300においてはオーバーコート層の役割を果たす。
剥離された画像記録体300は、そのまま第2実施形態の画像記録体となり得るが、電子写真用転写シートに個別の画像が複数形成されている場合、この各画像毎に裁断し、定められたサイズの複数の画像記録体を得ることができる。
尚、第2実施形態にかかる画像記録体の態様としては、顔写真入りキャッシュカードや社員証、学生証、個人会員証、居住証、各種運転免許証、各種資格取得証明等の非接触式または接触式個人情報画像情報入り情報記録媒体、RFIDタグさらに医療現場などで用いる本人照合用画像シートや画像表示板、表示ラベルなどの画像記録体が挙げられる。
(画像記録体の作製)
次に、第2実施形態の画像記録体の作製方法について説明する。図3は、第2実施形態の画像記録体の作製装置を示す概略構成図である。
図3に示す画像記録体の作製装置10は、画像形成装置12と、丁合い装置14(位置決め部)と、ラミネート装置16(加熱圧着部)と、剥離装置17(剥離部)と、から構成されている。
画像形成装置12は、例えば、転写シート収納部18と、画像形成部20と、転写シート収納部18から画像形成部20へ転写シート22を搬送する搬送路24と、画像形成部20から排出口28へ転写シート22を搬送する搬送路26とから構成されている。その他の構成は省略する。
転写シート収納部18には、転写シート22が収納されると共に、通常の給紙装置に備えられているピックアップロールや給紙ロールが備えられ、定められたタイミングで給紙ロール等が回転し、画像形成部20へ転写シート22を搬送する。
画像形成部20は、図示しないが、潜像保持体と、潜像保持体を帯電する帯電器と、帯電した潜像保持体に潜像を形成する潜像形成装置と、該潜像を少なくともトナーを含む現像剤を用いて現像しトナー画像を得る現像器と、現像されたトナー画像を転写シート22に転写する転写器と、転写シート22に転写されたトナー画像を加熱・加圧して定着する定着器と、を含む公知の電子写真方式の装置で構成されている。
搬送路24、26は、駆動ローラ対を含む複数のローラ対やガイド(図示せず)から構成されており、さらに搬送路26には、転写シート22の搬送方向を180°反転させる反転路26aが設けられる。搬送路26と反転路26aとの分岐部分には、転写シート22の案内方向を変更するカム32が設けられている。この反転路26aで転写シート22を往復させ、再び搬送路26に戻すと、転写シート22の搬送方向が180°反転されると共に、転写シート22の表裏が反転して搬送される。
丁合い装置14は、プラスチックシート(画像支持体)収納部34と、丁合い部36(位置決め部)、プラスチックシート収納部34から丁合い部36へプラスチックシート38(画像支持体)を供給する搬送路40と、画像形成装置12の排出口28から排出された転写シート22を、丁合い部36へ供給する搬送路42と、から構成されている。
プラスチックシート38を丁合い部36へ供給する搬送路40排出部と、転写シート22を丁合い部36へ供給する搬送路42排出部は、高さ方向に並列して設けられている。
搬送路40、42としては、板状部材と、その表面を転写シート22又はプラスチックシート38を搬送させるための搬送ロールが設けられた構成であってもよく、また回転するベルト状の搬送体で構成されていてもよい。そして転写シート22が画像形成装置12から排出されるタイミング、又はプラスチックシート38が排出されるタイミングで搬送ロールやベルトが回転し、転写シート22又はプラスチックシート38を丁合い部36に搬送する。
プラスチックシート収納部34(画像支持体収納部)には、プラスチックシート38が収納されると共に、通常の給紙装置に備えられているピックアップロールや給紙ロールが備えられ、丁合い部36がプラスチックシート収納部34の排出口の位置に移動した後給紙ロール等が回転し、丁合い部36にプラスチックシート38を搬送する。
丁合い部36は、搬送路40排出部と搬送路42排出部からプラスチックシート38及び転写シート22がそれぞれ供給されるように、例えば、その端部の一部が上下(図中上下)に張架されたベルト外壁に連結されており、当該ベルトの回転駆動に伴い昇降するよう構成されている。この昇降手段に限らず、モーター駆動方式など、公知の昇降手段を適用させることができる。また、積層されたプラスチックシート38及び転写シート22の端部を揃える位置決め手段(図示しない)が設けられている。
丁合い部36には、プラスチックシート38を介して2つの転写シート22を積層した積層体を仮止めする仮止め装置44が設けられている。この仮止め装置は、例えば、ヒータなどにより加熱されるよう金属からなる一対の突片で構成されており、この加熱された一対の突片により積層体の端部を挟むことで、積層体の端部が熱溶着されて仮止めされる。
仮止めの方法としては、熱溶着を用いるのであれば一対の突片による方法に限らず、既存のその他の方式、すなわち加熱した針状の部材をシートの垂直方向に貫通させたり、超音波振動子を搭載した部材でシートを挟み、超音波振動により発生した熱により溶着することも可能である。また、熱を用いずに機械的に互いの動きを拘束する手段、すなわち、ステープラの針等を用いて固定したり、あるいは搬送経路に沿ってシートとともに移動可能なグリッパーを設けてもよい。
仮止め装置44が丁合い部36からラミネート装置16への積層体の搬送路上に設けられる場合には、仮止め装置44は、仮止め時のみ丁合い部36の端部に配置され、それ以外のときは上記搬送路から退避できる構造をとる必要がある。
ラミネート装置16は、例えば、一対のベルト46から構成されるベルトニップ方式を採用することができる。それぞれのベルト46は、加熱・加圧ロール48と、張架ロール50により張架されている。
ラミネート装置16における圧着方法としては、特に限定されるものではなく、従来公知の各種ラミネート技法、並びにラミネート装置をいずれも好適に採用することができる。例えば、前記積層体を熱ロール対などによるニップ部に挿通させることにより、両者をある程度熱溶融させ熱融着させる、通常のラミネート技法、並びにラミネート装置、あるいは熱プレス技法、ならびに熱プレス装置を用いて、圧着させることができる。
剥離装置17は、例えば、エア噴出しノズル19とガイド21a、21bからなっており、プラスチックシートの搬送経路下流側に、排出受け56が設けられている。
次いで、上記画像記録体の作成装置10の動作について説明する。
まず、画像形成装置12において、転写シート22のうち、プラスチックシート38の裏面(図面中下側)に積層される第1の転写シート22aが、転写シート収納部18から搬送路24を経由して画像形成部20へと供給され、第1の転写シート22aの上面(図面中上側)に電子写真方式によりトナー画像が転写された後、定着され定着画像が形成される(画像形成工程)。このとき、第1の転写シート22aの上面に定着画像が形成されているので、第1の転写シート22aは、そのまま搬送路26を経て排出口28へ搬送され、丁合い装置14へと送られる。
そして、丁合い装置14において、第1の転写シート22aは、丁合い装置14の搬送路42を経て、丁合い部36へと供給される。ここで、搬送路42排出部を出た第1の転写シート22aは画像面が上面を向くように、その自重により丁合い部36への供給される。
次に、丁合い部36を、搬送路40排出部まで昇降させ、プラスチックシート38が、プラスチックシート収納部34から搬送路40を経て、丁合い部36へと供給される。ここで、搬送路40排出部を出たプラスチックシート38は、その自重により丁合い部36へと供給され、第1の転写シート22aと重ねられる。
次に、画像形成装置12において、プラスチックシート38の表面(図面中上側)に積層される第2の転写シート22bが、転写シート収納部18から搬送路24を経由して画像形成部20へと供給され、第2の転写シート22bの上面(図面中上側)に電子写真方式によりトナー画像が転写された後、定着され定着画像が形成される(画像形成工程)。第2の転写シート22bの上面に定着画像が形成されているので、第2の転写シート22bは、搬送路26を通り、一端、反転路26aを経由して、再び搬送路26に戻り排出口28へ搬送され、丁合い装置14へと送られる。
このとき、搬送路26と反転路26aの分岐部において、カム32はその先端が搬送路26に重なるように駆動され、カム32の先端位置に到達した第2の転写シート22は搬送方向が変更され、反転路26aへと案内搬送される。そして、第2の転写シート22bが反転路26aに到達した後、図示しない駆動ロールを反転させ、第2の転写シート22bを反転路26aで往復移動させて、再び搬送路26に戻す。このため、搬送路26に戻った第2の転写シート22bは、搬送方向が180°反転される共に、その表裏も反転し、画像面が下側(図面中下側)を向いて搬送されることとなる。
そして、丁合い装置14において、第2の転写シート22bは、丁合い装置14の搬送路42を経て、丁合い部36へと供給される。ここで、搬送路42排出部を出た第2の転写シート22bは、画像面が下面を向くように、その自重により丁合い部36への供給され、プラスチックシート38と重ねられる。
このように、丁合い部36には、画像面が上向きの第1の転写シート22a、プラスチックシート38、及び画像面が下向きの第2の転写シート22bの順番で供給されると共に重ねられる(位置決め工程)。この積層体は、プラスチックシート38を介して、第1の転写シート22a及び第2の転写シート22bがその画像面を対面させて積層されている。
次に、丁合い部36上の第1の転写シート22a、プラスチックシート38、及び第2の転写シート22bの端部を、図示しない位置決め手段により揃え、続いて、仮止め装置44により、積層体の端部に仮止めを施した後、ラミネート装置16へ搬送される。なお、転写シート22、プラスチックシート38のサイズを同等にしており、積層体の端部を揃えることで、位置決めが行なわれる。
次いで、ラミネート装置16において、第1の転写シート22a、プラスチックシート38、及び第2の転写シート22bの積層体を、一対のベルト46ニップ間に通過させて加熱圧着処理をし、プラスチックシート38を第1の転写シート22a及び第2の転写シート22bで加熱圧着する(加熱圧着工程)。
加熱圧着された積層体は、次に剥離装置17へ搬送される。
積層体先端部がエア噴出しノズル19にさしかかると、ノズルから圧縮空気が噴射される。第1の転写シート22aの基材と第2の転写シート22bの基材の端部が受像層及び透明支持体が圧着されたプラスチックシート38より浮き上がり、ガイド21a、21bの先端が第1の転写シート22aの基材と透明支持体とで挟まれる領域および第2の転写シート22bの基材と透明支持体とで挟まれる領域に入る。さらに、積層体が搬送されるにつれ、2つの転写シートの基材はガイド21a、21bに沿ってプラスチックシート38と分離する方向に搬送され、プラスチックシート38から剥がされる。
受像層及び透明支持体が圧着されたプラスチックシート38は排出受け56に排出され、記録済みプラスチックシートが得られる。ここで、プラスチックシートに個別の画像が複数形成されている場合、この各画像毎に裁断し、定められたサイズのプラスチックシートを得る。
第1の転写シート22aの基材と第2の転写シート22bの基材は、その後図示しない経路を通って転写シート排出受け57に排出される。
以上のように、第2実施形態の画像記録体の作製装置では、2つ転写シート22の片面に電子写真方式により画像を形成し、プラスチックシート38を介して、この2つの転写シート22をその画像面を対面させて加熱圧着し、転写シートの基材を剥離することで、画像記録体が得られる。
また、画像形成装置12における画像形成部20から排出口28と転写シート22を搬送する搬送路26の途中に反転路26aを設けて、転写シート22のうち、丁合い部36上の下側に供給される第1の転写シート22aは反転路26aを経由させず、上側に供給される第2の転写シート22bは反転路26aを経由させその表裏を反転させて搬送するといった具合に、選択的に転写シート22の表裏を反転させることで、連続した位置決めが行なわれ、より効率良くプラスチックシートに印刷することが可能となる。
以下に、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、下記実施例及び比較例における「部」は「質量部」、「%」は「質量%」を意味する。尚、以下に示す実施例10〜実施例12は、本発明に対する参考例として示すものである。
<実施例1>
電子写真用画像転写シート(転写シート1)を以下のように作製した。以下、その作製方法を工程ごとに説明する。
<抵抗調整層液A−1の調製>
カチオン系帯電防止剤であるアクリル系高分子溶解液(綜研化学社製:エレコンドQO−101、固形分濃度50%)100部にフィラーとして架橋型アクリル球状粒子(綜研化学社製:MX−180、平均粒子径:1.8μm)0.5部、エタノール200部を混合して十分攪拌し、表面抵抗率を制御する抵抗調整層液A−1を調製した。
<受像層塗工液B−1の調製>
熱可塑性樹脂としてポリエステル樹脂(東洋紡績社製:バイロン885)20部、界面活性剤(日本油脂社製:エレガン264WAX)1部、フィラーとして架橋型アクリル球状粒子(綜研化学社製:MX−1500、平均粒子径:15μm)3部、カルナバWAX分散液(ビックケミー・ジャパン社製:CERACOL601、固形分20%)4部を、メチルエチルケトン50部の溶媒中に添加して十分攪拌し、受像層塗工液B−1を調製した。
<粘着層塗工液C−1の調製>
シリコーン粘着剤(GE東芝シリコーン社製:XR37−B9204、固形分濃度60%)20部、その架橋剤(GE東芝シリコーン社製:XC93−B6144)0.2部を、トルエン20部で希釈して十分攪拌し、粘着層塗工液C−1を調製した。
<離型性付与液D−1の調製>
硬化性シリコーン樹脂(信越化学工業社製:KS779H)20部、その硬化剤(信越化学工業社製:CAT PL−8)0.2部を、メチルエチルケトン/トルエン(質量比:1/1)混合液200部で希釈して十分攪拌し、離型性付与液D−1を調製した。
<転写シート1の作製>
基材としての二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(東レ社製ルミラーT60、厚み75μm)の片面側に、前記抵抗調整層液A−1をワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分間乾燥させ膜厚0.5μmの抵抗調整層を形成した。
さらに前記粘着層塗工液C−1を、基材の上記抵抗調整層面とは反対側の未塗工面にワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で2分間乾燥させ膜厚25μmの粘着層を形成した。
一方で、透明支持体としての二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(東レ社製ルミラーF53、厚み3.5μm)の片側面に、前記離型性付与液D−1をワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分間乾燥させ膜厚0.1μmの離型層を形成した。
この離型層を形成した面に、前記より作製した基材の粘着層面を常温(22℃)下、貼り合わせ速度0.2m/分、シリンダー圧力588KPaで貼り合わせた。
この貼り合わせたシートの透明支持体未処理面に前記受像層塗工液B−1をワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分間乾燥させて膜厚10μmの受像層を形成し、その後A4サイズ(210mm×297mm)にカットして総厚114.1μmの転写シート1を作製した。
この転写シート1の表面抵抗率は、抵抗調整層面で2.9×10Ω、受像層面で3.1×1010Ωであった。
(転写シート1の性能評価)
−画像の形成−
上記転写シート1(画像未形成)の画像受像層面に、画像形成装置(富士ゼロックス(株)社製カラー複写機 DocuColor1256GA)で、絵柄には顔写真や名前、ベタ画像を含むカラーの鏡像画像をカードに相当するサイズ(85.6mm×54mm)で短手方向に等間隔に3つ、長手方向に等間隔に3つ配列するように画像受像層面に形成した。
尚、この画像形成に際しては、画像形成装置内の転写シート1の搬送性(搬送時における走行性)を以下のように評価した。
−装置内搬送性評価−
作製された転写シート1の画像形成装置における搬送性は、前記画像形成装置の手差し給紙装置に、転写シート1を30枚セットし、連続で30枚印字作業を行った際の、重送の発生回数または装置内でのシートに起因する搬送停止(ジャム)の回数をカウントすることにより行った。評価基準は、発生回数が0回であれば○、1回の場合は△、2回以上の場合は×とした。
結果を表2に示す。
−画像印字品質評価−
上記転写シート1の画像受像層面に形成した鏡像画像を、普通紙上に同じ画像をプリントしたものと目視により比較し、問題がなければ○、シートのゆがみなどに伴うわずかな画質欠陥・トナー転写性の悪化に伴うわずかな濃度減少が確認された場合は△、明らかな画像欠陥・濃度減少が確認された場合は×とした。
結果は表2に示す。
(画像記録体1(カード1)の作製)
次に、ICチップとアンテナが短手方向に等間隔に3つ、長手方向に等間隔に3つ配列形成されたA4サイズのポリエチレンテレフタレートフィルムのインレットシートに対し、表裏250μmの厚みで白色PETGシートによってラミネートした、総厚760μmの白カードシートを準備した。該白カードシートに、前述の画像記録体の作製装置を用いて、140℃、押圧力を1kN、送り速度0.4m/minの条件にて両面に前記転写シート1を貼り合わせた。次いで転写シート1が表裏にラミネートされた積層体を常温(22℃)まで冷却し、表裏の転写シート1を粘着層部分から引き剥がして、白色シート上に顔写真を含む画像が転写された、総厚787.2μmの画像記録体1を作製した。
−カードの打ち抜き−
画像形成済みの上記画像記録体1のカード絵柄に相当する部分をカードパンチャー(アイセル社製、SP−N型)で1枚ずつ打ち抜いて、カード1を作製した。
(画像記録体1(カード1)の評価)
上記カード1について、以下の評価を行った。
−画像と透明支持体のラミネート強度評価−
トナー画像の定着性および透明支持体への評価は、カード1の表面にJIS K5600−5−6(1999)付着性(クロスカット法)に基づきカッターで1mm×1mmの格子を5mm×5mmの領域に25個クロスカットし、その部分に市販の18mm幅セロハン粘着テープ(ニチバン社製、セロハンテープ)を700g/cmの線圧で貼り付け、10mm/secの速度で剥離した時の、画像および透明支持体の剥がれを評価した。
尚、評価基準は以下の通りである。結果を表2に示す。
◎:カットの縁が滑らかで、どの格子の目にも剥がれが見られない
○:カットの交差点において小さな剥がれが見られる。クロスカット部分で影響を受けるのは5%以下 。
△:カットの縁に沿って、または交差点において剥がれが見られる。クロスカット部分で影響を受けているのは5%超15%以下。
×:カットの縁に沿って部分的または大きく剥がれを生じ、目のいろいろな部分で部分的または全面的な剥がれを生じている。クロスカット部分で影響を受けているのは15%超
−画像濃度、画質評価−
画像濃度は、ベタ画像部をX−Rite967濃度計(X−Rite社製)で測定し、画像濃度が1.5以上であるものを○、1.5未満1.3以上であるものを△、1.3未満であるものを×とした。
また、画質に関しては、細線文字の正確な転写印字再現性を評価した。画像として1〜5ポイントの数字文字を印字転写後の解像度を文字の判別できるポイント数にて評価し、1と2ポイント文字が確認できた場合◎、3ポイントは○、4ポイントは△、5ポイント以上の場合は×とした。
結果を表2に示す。
−カード表面摩擦摩耗性評価−
作製されたカード1の表面をJIS K5600−5−4に基づき、鉛筆引っかき硬度試験機で7Hの鉛筆を用いて20回連続で往復させ、その際の傷・摩耗の状況を目視で観察した。傷が少し入ったものは○、傷筋が大きいあるいは透明支持体が削れたが画像まで影響がなかった場合は△、透明支持体や画像受像層が剥がれ画像がなくなるなど画像にまで影響が出ている場合は×とした。
結果を表2に示す。
−カード表面耐溶剤性評価−
作製されたカード1にネイルリムーバー(除光液)が付着してしまった場合を想定し、アセトン、酢酸エチル、トルエンをそれぞれ染み込ませた綿棒をカード表面で擦りつけ、その際の表面溶解、傷などの様子を目視で観察した。まったく変化がない場合は◎、傷の発生や表面が薄く白濁した場合は○、傷筋が大きく明らかに白濁している場合は△、画像受像層が剥がれ画像にまで影響が出ている場合は×とした。
結果を表2に示す。
<実施例2>
<転写シート2の作製>
透明支持体としての二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(東レ社製ルミラーF53、厚み3.5μm)の代わりに、ポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポンフイルム社製:テオネックスQ72:3.5μm)を用いた以外は実施例1に記載の方法により総厚114.1μmの転写シート2及び総厚787.2μmの画像記録体2(カード2)を作製し、実施例1に記載の方法により評価を行った。
結果を表2に示す。
<実施例3>
<転写シート3の作製>
透明支持体としての二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(東レ社製ルミラーF53、厚み3.5μm)の代わりに、ポリフェニレンサルファイドフィルム(東レ社製:トレリナ:9μm)を用いた以外は実施例1に記載の方法により総厚119.6μmの転写シート3及び総厚798.2μmの画像記録体3(カード3)を作製し、実施例1に記載の方法により評価を行った。
結果を表2に示す。
<実施例4>
<抵抗調整層液A−2の調製>
熱硬化性樹脂としてシリコーン樹脂(GE東芝シリコーン社製:SHC900、固形分30%)10部、フィラーとしてポリメチルシロキサン粒子(GE東芝シリコーン社製:TP120、平均粒子径:2μm)0.5部、電荷制御剤として(竹本油脂社製:パイオニンB144V)0.3部をシクロヘキサン/メチルエチルケトン=10%/90%比液30部に添加して十分攪拌し、抵抗調整層液A−2を調製した。
<受像層塗工液B−2の調製>
熱可塑性樹脂としてポリエステル樹脂(東洋紡績社製:バイロンGK640)20部、界面活性剤(日本油脂社製:エレガン264WAX)1部、フィラーとして架橋型アクリル球状粒子(綜研化学社製:MX−2000、平均粒子径:20μm)3.5部を、メチルエチルケトン50部の溶媒中に添加して十分攪拌し、受像層塗工液B−2を調製した。
<離型性付与液D−2の調製>
硬化性シリコーン樹脂(信越化学工業社製:KS3703)20部、その硬化剤(信越化学工業社製:CAT PL−50T)0.2部を、メチルエチルケトン/トルエン(質量比:1/1)混合液200部で希釈して十分攪拌し、離型性付与液D−2を調製した。
<転写シート4の作製>
基材としての二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(東洋紡績社製:コスモシャインA4300、厚み75μm)の片面側に、前記抵抗調整層液A−2をワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分間乾燥させ膜厚0.5μmの抵抗調整層を形成した。
さらに前記粘着層塗工液C−1を、基材の上記抵抗調整層面とは反対側の未塗工面にワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で2分間乾燥させ膜厚20μmの粘着層を形成した。
一方で、透明支持体としてポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポンフイルム社製:テオネックスQ51:12μm)の片側面に、前記離型性付与液D−2をワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分間乾燥させ膜厚0.1μmの離型層を形成した。
この離型層を形成した面に、前記より作製した基材の粘着層面を常温(22℃)下、貼り合わせ速度0.2m/分、シリンダー圧力588KPaで貼り合わせた。
この貼り合わせたシートの透明支持体未処理面に前記受像層塗工液B−2をワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分間乾燥させて膜厚15μmの受像層を形成し、その後A4サイズ(210mm×297mm)にカットして総厚122.6μmの転写シート4を作製した。
この転写シート4の表面抵抗率は、抵抗調整層面で4.2×1011Ω、受像層面で5.1×1010Ωであった。
これを用いて実施例1に記載の方法により総厚814.2μmの画像記録体4を作製し、画像記録体4(カード4)の評価を行った。
結果を表2に示す。
<実施例5>
透明支持体としてのポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポンフイルム社製:テオネックスQ51:12μm)の代わりに、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績社製:コスモシャインA1517、厚み16μm)を用いた以外は実施例4に記載の方法により総厚126.6μmの転写シート5及び総厚822.2μmの画像記録体5(カード5)を作製し、実施例1に記載の方法により評価を行った。
結果を表2に示す。
<実施例6>
透明支持体としてのポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポンフイルム社製:テオネックスQ51:12μm)の代わりに、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム社製;マイラーE、厚み23μm)を用いた以外は実施例4に記載の方法により総厚133.6μmの転写シート6及び総厚836.2μmの画像記録体6(カード6)を作製し、実施例1に記載の方法により評価を行った。
結果を表2に示す。
<実施例7>
実施例4において、基材として二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(東洋紡績社製:コスモシャインA4300、厚み50μm)を用い、実施例4に記載の方法により膜厚0.5μmの抵抗調整層を形成したあと、前記粘着層塗工液C−1で、基材の上記抵抗調整層面とは反対側の未塗工面にワイヤーバーを用いて塗工し、膜厚10μmの粘着層を形成した。
一方で、透明支持体としてポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポンフイルム社製:テオネックスQ72:3.5μm)を用いて、前記離型性付与液D−1を用い、実施例4に記載の方法により片側面に離型性付与液D−1をワイヤーバーを用いて塗工し、膜厚0.1μmの離型層を形成した。この面に前記作製した基材の粘着層面を常温(22℃)下、貼り合わせ速度0.2m/分、シリンダー圧力588KPaで貼り合わせた。
この貼り合わせたシートの透明支持体未処理面に前記受像層塗工液B−1をワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分間乾燥させて膜厚12μmの受像層を形成し、その後A4サイズ(210mm×297mm)にカットして総厚76.1μmの転写シート7を作製した。
この転写シート7の表面抵抗率は、抵抗調整層面で4.2×1011Ω、受像層面で3.1×1010Ωであった。
これを用いて実施例1に記載の方法により総厚791.2μmの画像記録体7を作製し、画像記録体7(カード7)の評価を行った。
結果を表2に示す。
<実施例8>
<受像層塗工液B−3の調製>
熱可塑性樹脂としてポリエステル樹脂(東洋紡績社製:バイロンGK880)10部、ポリエステルウレタン樹脂(東洋紡績社製:バイロンUR8200、固形分濃度30%)33部、界面活性剤(日本油脂社製:エレガン264WAX)1.5部、及びフィラーとして架橋型アクリル球状粒子(綜研化学社製:MX−3000、平均粒子径:30μm)4部を、メチルエチルケトン10部の溶媒中に添加して十分攪拌し、受像層塗工液B−3を調製した。
実施例7において、透明支持体としてポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポンフイルム社製:テオネックスQ72:3.5μm)の代わりに二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人デュポンフイルム社製:テトロンフィルムGE:12μm)を用いて、受像層を前記受像層塗工液B−3を用いて膜厚25μmの受像層を形成した以外は実施例7に記載の方法により総厚97.6μmの転写シート8及び総厚834.2μmの画像記録体8(カード8)を作製し、実施例1に記載の方法により評価を行った。
結果を表2に示す。
<実施例9>
<受像層塗工液B−4の調製>
熱可塑性樹脂としてポリエステル樹脂(綜研化学社製:フォレットFF−4M、固形分濃度30%)67部、界面活性剤(日本油脂社製:エレガン264WAX)1部、フィラーとして架橋型アクリル球状粒子(綜研化学社製:MX−800、平均粒子径:8μm)2部を、メチルエチルケトン20部の溶媒中に添加して十分攪拌し、受像層塗工液B−4を調製した。
実施例7において、透明支持体としてポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポンフイルム社製:テオネックスQ72:3.5μm)の代わりに二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人デュポンフイルム社製:テトロンフィルムHS:25μm)を用いて、受像層を前記受像層塗工液B−4を用いて膜厚5μmの受像層を形成した以外は実施例7に記載の方法により総厚90.6μmの転写シート9及び総厚820.2μmの画像記録体9(カード9)を作製し、実施例1に記載の方法により評価を行った。
結果を表2に示す。
<実施例10>
75μmのポリエステルフィルム基材/7μmの粘着層/23μmのポリエステルフィルム透明支持体が積層された再剥離フィルム(パナック社製:NT75)の基材面に実施例4に記載の方法により抵抗調整層液A−2で処理して抵抗調整層を形成し、更にポリエステルフィルム透明支持体面に実施例4に記載の方法により受像層塗工液B−2で処理して受像層を形成した以外は、実施例4に記載の方法により総厚120.5μmの転写シート10及び総厚836μmの画像記録体10(カード10)を作製し、実施例1に記載の方法により評価を行った。
結果を表2に示す。
<実施例11>
75μmのポリエステルフィルム基材/10μmの粘着層/23μmのポリエステルフィルム透明支持体が積層された再剥離フィルム(パナック社製:GN75)を用いた以外は実施例10に記載の方法により総厚123.5μmの転写シート11及び総厚836μmの画像記録体11(カード11)を作製し、実施例1に記載の方法により評価を行った。
結果を表2に示す。
<実施例12>
75μmのポリエステルフィルム基材/13μmの粘着層/23μmのポリエステルフィルム透明支持体が積層された再剥離フィルム(パナック社製:GS75)を用いた以外は実施例10に記載の方法により総厚126.5μmの転写シート12及び総厚836μmの画像記録体12(カード12)を作製し、実施例1に記載の方法により評価を行った。
結果を表2に示す。
<実施例13>
透明支持体としての二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(東レ社製ルミラーF53、厚み3.5μm)の代わりに、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートシート(東レ(株)社製、ルミラー38T60、厚み38μm)を用いた以外は実施例1に記載の方法により総厚148.6μmの転写シート13及び総厚856.2μmの画像記録体13(カード13)を作製した。カード13はカードの規格外となっているが、実施例1に記載の方法により評価を行った。
結果を表2に示す。
<比較例1>
実施例1において、透明支持体として二軸延伸ポリエチレンテレフタレートシート(東レ(株)社製、ルミラー100T60、厚み100μm)を用い、実施例1に記載の方法により片側面に抵抗調整層液A−1を用いて抵抗調整層を設けた後、もう一方の面に受像層塗工液B−1を用いて実施例1に記載の方法により10μmの受像層を設け、透明支持体を基材として用いた総厚110.5μmの転写シートB1を作製した。実施例1に記載の方法により転写シートB1の評価を行った。またこの転写シートB1を用いて実施例1に記載の方法により画像記録体B1(カードB1)を作製した。カードB1の総厚は981μmとカードの規格外となっているが、実施例1に記載の方法により評価を行った。
結果を表2に示す。
<比較例2>
実施例4において、透明支持体として二軸延伸ポリエチレンテレフタレートシート(東レ(株)社製、ルミラー50T60、厚さ50μm)を用い、実施例4に記載の方法により片側面に抵抗調整層液A−2を用いて抵抗調整層を設けた後、もう一方の面に受像層塗工液B−2を用いて実施例4に記載の方法により15μmの受像層を設け、透明支持体を基材として用いた総厚65.5μmの転写シートB2を作製した。実施例1に記載の方法により転写シートB2の評価を行ったが、総厚が薄いためコシがなく、画像形成装置内でシート詰まりを引き起こし、1枚も画像を形成したシートが得られなかった。そのため、実施例4に記載の方法により画像記録体(カード)を作製することは出来なかった。
結果を表2に示す。
<比較例3>
基材として、片面に離型処理を施した二軸延伸ポリエチレンテレフタレートシート(パナック(株)社製、PET100SG−2、厚さ101μm)を用い、実施例1に記載の方法により未処理面に抵抗調整層液A−1を用いて抵抗調整層を設けた後、もう一方の離型処理面に受像層塗工液B−1を用いて実施例1に記載の方法により10μmの受像層を設け、透明支持体を有さない総厚115.5μmの転写シートB3を作製した。実施例1に記載の方法により転写シートB3の評価を行った。また実施例1に記載の方法により転写シートB3をラミネートし、表裏の基材を受像層と離型処理面の界面から引き剥がして、白色シート上に透明支持体のない総厚780μmの画像記録体B3(カードB3)を作製した。カードB3は、耐摩擦摩耗性の試験において完全に画像が削られ消去していた。また表面耐溶剤性の試験については表面が溶解して画像もなくなってしまった。
結果を表2に示す。
<実施例14>
<接着層塗工液E−1の調製>
ポリエステル樹脂(東洋紡績社製:バイロナールMD1400、固形分濃度15%)50部を、水25部で希釈して十分攪拌し、接着層塗工液E−1を調製した。
<転写シート14の作製>
基材としての二軸延伸ポリエチレンテレフタレートシート(東レ(株)社製、ルミラーT60、厚さ:75μm)の片側面に、実施例1に記載の方法により前記抵抗調整層液A−1をワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分間乾燥させ膜厚0.5μmの抵抗調整層を形成した。
さらに前記接着層塗工液E−1を、基材の上記抵抗調整層面とは反対側の未塗工面にワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分間乾燥させ膜厚5μmの接着層を形成した。
一方で、透明支持体として二軸延伸ポリエチレンテレフタレート(東レ社製ルミラーF53、厚み3.5μm)の片側面に前記離型性付与液D−2をワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分間乾燥させ膜厚0.1μmの離型層を形成した。
この離型層を形成した面に、前記より作製した基材の接着層面を35℃、貼り合わせ速度0.2m/分、シリンダー圧力588KPaで貼り合わせた。
さらに、実施例1に記載の方法により画像受像層を形成し総厚94.1μmの転写シート14とした。
この転写シート14の表面抵抗率は、抵抗調整層面で2.9×10Ω/□、画像受像層面で5.1×1010Ω/□であった。
これを用いて実施例1に記載の方法により総厚787.2μmの画像記録体14を作製し、実施例1に記載の方法により画像記録体14(カード14)の評価を行った。
結果を表2に示す。
<実施例15>
<接着層塗工液E−2の調製>
ポリエステル樹脂(東洋紡績社製:バイロン500)12部を、メチルエチルケトン88部に混合、十分攪拌して溶解し、接着層塗工液E−2を調製した。
<転写シート15の作製>
基材としての二軸延伸ポリエチレンテレフタレートシート(東レ(株)社製、ルミラーT60、厚さ:75μm)の片面側に、実施例1に記載の方法により前記抵抗調整層液A−1をワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分間乾燥させ膜厚0.5μmの抵抗調整層を形成した。
さらに前記接着層塗工液E−2を、基材の上記抵抗調整層面とは反対側の未塗工面にワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分間乾燥させ膜厚7μmの接着層を形成した。
一方で、透明支持体としてポリフェニレンサルファイドフィルム(東レ社製:トレリナ:9μm)を用いた以外は実施例14に記載の方法により総厚101.6μmの転写シート15及び総厚798.2μmの画像記録体15(カード15)を作製し、実施例1に記載の方法により評価を行った。
この転写シート15の表面抵抗率は、抵抗調整層面で2.9×10Ω/□、画像受像層面で5.9×1010Ω/□であった。
結果を表2に示す。
<実施例16>
<接着層塗工液E−3の調製>
ポリエステルウレタン樹脂(東洋紡績社製:UR9500、固形分濃度30%)50部を、メチルエチルケトン50部に混合、十分攪拌して接着層塗工液E−3を調製した。
<転写シート16の作製>
基材としての二軸延伸ポリエチレンテレフタレートシート(東レ(株)社製、ルミラーT60、厚さ:75μm)の片面側に、実施例1に記載の方法により前記抵抗調整層液A−1をワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分間乾燥させ膜厚0.5μmの抵抗調整層を形成した。
さらに前記接着層塗工液E−3を、基材の上記抵抗調整層面とは反対側の未塗工面にワイヤーバーを用いて塗工し、120℃で1分間乾燥させ膜厚10μmの接着層を形成した。
一方で、透明支持体としてポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポンフイルム社製:テオネックスQ51:12μm)を用いた以外は実施例14に記載の方法により総厚107.6μmの転写シート16及び総厚804.2μmの画像記録体16(カード16)を作製し、実施例1に記載の方法により評価を行った。
この転写シート16の表面抵抗率は、抵抗調整層面で2.9×10Ω/□、画像受像層面で5.9×1010Ω/□であった。
結果を表2に示す。


第1実施形態に係る画像転写シートの一例を示す断面図である。 第2実施形態に係る加熱圧着前後の積層体、画像記録体の状態を示す断面図である。 第2実施形態に係る画像記録体の作製装置の構成の一例を示す概略図である。
符号の説明
10 画像記録体の作製装置
12 画像形成装置
14 丁合い装置(位置決め部)
16 ラミネート装置(加熱圧着部)
17 剥離装置(剥離部)
18 転写シート収納部(電子写真用画像転写シート収納部)
20 画像形成部
22、100 転写シート(電子写真用画像転写シート)
24、26、40、42、60 搬送路
26a 反転路
28 排出口
32 カム
34 プラスチックシート収納部(画像支持体収納部)
36 丁合い部
38、200 プラスチックシート(画像支持体)
46 ベルト
56 排出受け
57 転写シート排出受け
110 基材
120 粘着層
130、170 透明支持体
140、180 画像受像層
190 画像形成材料
300 画像記録体

Claims (4)

  1. 画像受像層と、延伸成形物であり、且つポリエチレンナフタレートフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルムおよびポリフェニレンサルファイドフィルムから選ばれる少なくとも1つのフィルムである透明支持体と、粘着層または接着層と、基材と、をこの順に有し、前記透明支持体と前記粘着層または接着層とが剥離可能であり、
    前記画像受像層が設けられた側の面に画像を形成し、前記画像が形成された面と画像支持体の片面とを対面するように重ね合わせて加熱圧着を行った後、少なくとも前記基材と前記粘着層または接着層とを前記画像支持体から剥離し、前記画像受像層および前記透明支持体と前記画像とを前記画像支持体に転写することで得られる画像記録体の製造に用いられることを特徴とする画像転写シート。
  2. 前記画像受像層および前記透明支持体の総厚みが12μm以上80μm以下であり、且つ全体の総厚みが75μm以上135μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の画像転写シート。
  3. 請求項1または請求項に記載の画像転写シートの画像受像層が設けられた側の面に鏡像で画像形成材料からなる画像を形成した後、前記画像が形成された面と画像支持体の片面とを対面するように重ね合わせて加熱圧着を行い、前記画像形成材料が冷却固化した後、少なくとも前記画像転写シートにおける基材と粘着層または接着層とを前記画像支持体から剥離し、少なくとも前記画像転写シートにおける画像受像層および透明支持体と前記画像形成材料とを前記画像支持体に転写することで画像が記録されたことを特徴とする画像記録体。
  4. 請求項1または請求項に記載の画像転写シートの画像受像層が設けられた側の面に、鏡像で画像形成材料からなる画像を形成する画像形成工程と、
    前記画像転写シートの前記画像が形成された面と画像支持体の片面とを対面するように重ね合わせて位置決めした積層体とする位置決め工程と、
    前記位置決めされた積層体を加熱圧着する加熱圧着工程と、
    前記画像形成材料が冷却固化した後、少なくとも前記画像転写シートにおける基材と粘着層または接着層とを前記画像支持体から剥離し、少なくとも前記画像転写シートにおける画像受像層および透明支持体と前記画像形成材料とを前記画像支持体に転写して画像を記録する剥離工程と、
    を少なくとも含むことを特徴とする画像記録体の作製方法。
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