JP5507719B1 - 刃型取付け装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】刃型のガタつきやズレを防止し、刃型を所定の位置に正確に位置決めすることができる、刃型取付け装置を提供する。
【解決手段】型抜き機100の上盤104に装着され、刃物12を備えた刃型14が着脱自在に挿入されて位置決めされる刃型取付け装置10であって、刃型14の挿入方向でみて、刃型14の左右軸方向から刃型14を挟持する左右方向挟持部26と、刃型14の上下軸方向への移動を規制する上下方向規制部58と、左右方向挟持部26を刃型14に押圧させる押圧手段32とを含み、押圧手段32で左右方向挟持部26を刃型14に押圧させることによって、刃型14は、傾斜面18c,18d,30a,30bを介した左右方向挟持部26と刃型14の相対運動により、左右軸方向および上下軸方向への刃型14の移動が規制されて位置決めされる。
【選択図】図7

Description

本発明は、刃型取付け装置に関し、トムソン・ビク刃(以下、単に、「トムソン刃」という。)、ピナクル刃(腐食刃)、彫刻刃等の加工用刃物を有する刃型を所定の位置に位置決めして、型抜き、切抜き、打抜き、押抜き、穴あけ、裁断等の加工に用いられる装置(以下、「加工装置」という。)に用いられ、特に、たとえばプレス式の型抜き機に用いられて好適な刃型取付け装置に関する。
図26は、本発明の背景となる従来の刃型取付け装置の一例を示す説明図であって、(A)は、刃型の挿入方向から見た要部正面図であり、(B)は、(A)の部分拡大図である。この従来の刃型取付け装置1は、図26(A)に示すように、たとえば断面視略T字形で矩形プレート状の刃型1Aを有する。刃型1Aは、刃物ベース1aを含み、刃物ベース1aの下面には、所定形状のトムソン刃,ピナクル刃等の加工用刃物2が設けられている。刃型1Aは、図26に示すように、正面視略方形でブロック状の刃型ホルダ3a,3b間に挿入されて挟持されることにより、所定の位置に位置決めされる。
刃型ホルダ3a,3bの下面には、それぞれ、受け部材4a,4bが設けられている。刃型ホルダ3a,3bは、それぞれ、ボルト,止めネジ,ピン等の締結手段5a,5bで、スライドブロック6a,6bに取付けられている。スライドブロック6a,6bは、内周面に雌ねじ面(図示せず)が形成された貫通孔7a,7bを有する。スライドブロック6a,6bの貫通孔7a,7bには、その外周面に雄ねじ面8a,8bが形成された軸部9a,9bが螺合される。スライドブロック6a,6bおよび軸部9a,9bは、ねじ面を対偶素として互いに接触している。つまり、スライドブロック6a,6bは、軸部9a,9bの軸方向に移動自在に形成されている。
この従来の刃型取付け装置1では、刃型1Aを所定の位置に位置決めするために、先ず、スライドブロック6aおよび6bを互いに遠ざかるように軸部9aおよび9bの軸方向に移動させる。次に、刃型1Aを刃型ホルダ3aおよび3bの対向する内側面間に配置する。この場合、刃型1Aの幅方向の一端側および他端側を、それぞれ、刃型ホルダ3a,3bの受け部材4a,4bの上面と、当該受け部材4a,4bの上面と対向するスライドブロック6a,6bの下面との間に配置する。すなわち、刃型1Aは、刃型ホルダ3aおよび3b間のスペースに挿入される。それから、スライドブロック6aおよび6bを互いに近づくように軸部9aおよび9bの軸方向に移動させることにより、刃型1Aは、刃型ホルダ3aおよび3b間に挟持され、所定の位置に位置決め固定される。
一方、本発明の背景となる他の従来技術としては、型取付室の第1出入口に打抜型を対向させて保持して前記型取付室へ水平方向にスライドさせる保持アームと、平盤打抜機の上部または下部に設けられた型収納室と、前記保持アームを、前記型取付室の第1出入口の位置と前記型収納室の第2出入口の位置との間で昇降させる昇降装置とを備えた打抜型の交換・収納装置を備えた平盤打抜機があった(例えば、特許文献1参照。)。
この従来技術では、打抜型が型取付室内部の所定の取付位置まで押し込まれて挿入された後に、固定用掛止め部材が上方へ移動し、打抜型の両縁部を引っ掛けて打抜型を持ち上げることによって、打抜型は、ガイドレールの上方に設けられた固定面に押し付けられて固定されている。
また、本発明の背景となるさらに他の従来技術としては、被裁断シート材を積層して前後方向に移動可能な移動テーブルを設置し、該移動テーブルの上方に下端に裁断用刃型を装着したプレスヘッドを垂設したプレス裁断機において、前記プレスヘッドの下端にフランジ部を突設すると共に、該フランジ部の左右両側部に左右対をなす挟持板を上下動可能に取り付け、該挟持板と前記フランジ部との間に裁断用刃型の支持板を脱着自在に挟持する構成にしたプレス裁断機があった(例えば、特許文献2参照。)。
この従来技術では、エアシリンダの駆動によりピストンロッドを下降させ、挟持板を下降させて、フランジ部の凹部下面との間に隙間を形成させた後、この隙間に裁断用刃型の支持板2の両側端部を挿入して挟持板上に支持させる。次いで、ピストンロッドを引き上げ、挟持板とフランジ部との間に裁断用刃型の支持板を挟圧することによって、当該裁断用刃型の装着が完了する。
特開平10−71598号公報(図1,図2,図6,図7) 特許第3185019号公報(図3,図4,図5)
しかしながら、図26に示す従来の刃型取付け装置1では、刃型ホルダ3aおよび3b間に刃型1Aを挿入して配置するために、上記したスライドブロック6aおよび6bの下面と、刃型1Aの幅方向の一端側上面および他端側上面との間に、僅かな隙間G(クリアランス)が必要となる反面、当該隙間Gがあるために、例えば、この刃型取付け装置1により刃型1Aが装着されたプレス式の型抜き機で型抜き加工する場合、刃型1Aにガタつきやズレが発生する虞があった。
すなわち、この従来技術では、操作者が型抜き機に刃型1Aを挿入して装着する挿入方向で見て、刃型1Aをその左右方向(幅方向)から、刃型ホルダ3a,3bで挟持することは可能であるが、刃型1Aをその上下方向から挟持することができない。そのため、型抜き機で型抜き加工するときに、上記した隙間Gがあることに起因して、刃型1Aの上下方向および前後方向にガタつきやズレが発生する虞があった。この場合、刃型1Aの正確な位置決めが困難となり、延いては、加工用刃物による正確な型抜きができない等の不具合が生じるものとなっていた。
一方、特許文献1に示す従来技術では、打抜型の刃が設けられている面とは反対側の面に設けられ、ガイドレールにスライド自在に係合されるフック部材を介して、打抜型がガイドレールに支持されている。また、左右の固定用掛止め部材の対向する内側面間には、打抜型の左右の受け片間の長さよりも僅かに長い間隔が設けられている。この場合、固定用掛止め部材が上方へ移動し、打抜型の受け片を引っ掛けて打抜型を持ち上げてガイドレールの上方に設けられた固定面に押し付けるときに、打抜型が左右方向にずれる虞があった。さらに、この従来技術では、操作者が平盤打抜機に打抜型を挿入して装着する挿入方向で見て、固定用掛止め部材とガイドレールの上方に設けられた固定面との間で、打抜型をその上下方向から締め付けてクランプ可能となっているが、左右の固定用掛止め部材の対向する内側面間には、打抜型を型取付室内部の所定の取付位置まで押し込むために、上記した間隔が必要となるので、打抜型をその左右方向から締め付けてクランプするものとはなっていない。そのため、この打抜型が装着された平盤打抜機で打抜き加工する場合には、打抜型の左右方向にガタつきやズレが発生する虞があった。
この場合、打抜型の正確な位置決めが困難となり、延いては、加工用刃物による正確な打抜きができない等の不具合が生じるものとなっていた。
また、特許文献2に示す従来技術では、裁断用刃型を左右の挟持板間に挿入して当該挟持板の断面L字形の支持面に支持させるために、裁断用刃型の左右方向の両側端部と、当該両側端部と対向する左右の挟持板の支持面との間に僅かな隙間が必要となる。この従来技術では、操作者がプレス裁断機に裁断用刃型を挿入して装着する挿入方向で見て、挟持板とフランジ部との間で、裁断用刃型をその上下方向から締め付けてクランプすることができるものの、上記した隙間が必要となるため、裁断用刃型をその左右方向から締め付けてクランプするものとはなっておらず、裁断用刃型にガタつきやズレが発生する虞があった。この場合、裁断用刃型の正確な位置決めが困難となり、延いては、加工用刃物による正確な打抜きができない等の不具合が生じるものとなっていた。
上述した各従来技術の問題点は、いずれも、型抜き、打抜き、裁断等の加工装置に刃型を挿入して取付ける、刃型の挿入方向で見て、刃型を一方向からしか挟持していないことに起因している。
それゆえに、本発明の主たる目的は、刃型のガタつきやズレを防止し、刃型を所定の位置に正確に且つ容易に位置決めして固定することができる、刃型取付け装置を提供することである。
請求項1に係る本発明は、その上面に被加工物が配置される下盤と、前記下盤の上方に配置されて前記被加工物を所定の形状に型抜きする上下動自在の上盤とを含む、型抜き機の前記上盤の下面側に配設され、刃物を有する刃型が着脱自在に挿入されて位置決めされる刃型取付け装置であって、刃型取付け装置は、刃型が上盤の下面側に挿入される挿入方向でみて、刃型の左右軸方向から刃型を挟持する左右方向挟持部と、左右方向挟持部を刃型に押圧させる押圧手段と、挿入方向でみて、刃型の上下軸方向への移動を規制する上下方向規制部とを含み、押圧手段で左右方向挟持部を押圧することにより、刃型は、傾斜面を介した左右方向挟持部および刃型の相対運動によって、左右軸方向および上下軸方向への刃型の移動が規制されて位置決め可能となることを特徴とする、刃型取付け装置である。
請求項1に係る本発明では、押圧手段により左右方向挟持部で刃型を押圧することにより、当該刃型の左右軸方向が位置決めされる。このとき、傾斜面を介した左右方向挟持部および刃型の相対運動によって、刃型は、傾斜面に沿って上下軸方向を上に押し上げられ、上下方向規制部で位置決めされる。押圧手段による左右一対の刃型ホルダの刃型への押圧力は、刃型の左右軸方向の移動を規制するのと略同時に、傾斜面の勾配によって上下軸方向の力に変換され、刃型を上下方向規制部に押圧する押圧力となる。刃型の上下軸方向への移動は、上下方向規制部によって規制されているので、当該刃型は、その上下軸方向が上下方向規制部で位置決め可能となる。
それゆえ、本発明では、押圧手段により左右方向挟持部で刃型を押圧することによって、刃型の左右軸方向および上下軸方向への移動が規制されるので、刃型を位置決めすることが可能となる。すなわち、本発明では、刃型の挿入方向を基準として見たとき、傾斜面を介した左右方向挟持部および刃型の相対運動によって、刃型の左右軸方向および上下軸方向の2方向が左右方向挟持部および上下方向規制部で略同時に挟圧されるため、当該刃型を所定の位置に簡単且つ強固に保持することが可能となる。
請求項2に係る本発明は、請求項1に係る発明に従属する発明であって、左右方向挟持部は、刃型を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜する傾斜面を有し、左右軸方向から刃型を傾斜面で挟持する左右一対の刃型ホルダを含み、押圧手段は、左右一対の刃型ホルダを支持すると共に左右軸方向に摺動自在となる左右一対のスライドブロックと、左右一対のスライドブロックを左右軸方向に摺動自在に支持する支持軸と、支持軸の中央部を境に対称となるように設けられる互いに逆ねじのねじ部と、支持軸を回動させる回動手段とを含み、上下方向規制部は、刃型の上側面と当接可能となる、上盤の下面および/または左右一対のスライドブロックの下面の一部の面により、刃型の上方向の移動を規制する上側規制部と、刃型の下側面の少なくとも一部が当接可能となるように、左右一対の刃型ホルダの下面に設けられ、刃型の下方向の移動を規制する下側規制部とを含み、刃型は、左右一対の刃型ホルダの傾斜面と当接される当接面を含み、押圧手段で左右一対の刃型ホルダを刃型に押圧させることにより、刃型は、当接面を介した左右一対の刃型ホルダおよび刃型の相対運動によって、左右一対の刃型ホルダ間に位置決め固定されると共に、上側規制部および下側規制部間に位置決め固定されることを特徴とする、刃型取付け装置である。
請求項2に係る本発明では、回動手段で支持軸を回動させることにより、左右一対のスライドブロックが支持軸の軸方向に沿って摺動自在となる。支持軸には、中央部を境に対称となる互いに逆ねじのねじ部が形成されているため、支持軸をたとえば時計方向に回転させて、左右一対のスライドブロックを互いに近づく方向に摺動させることにより、左右一対のスライドブロックで左右一対の刃型ホルダを押圧することが可能となる。反対に、支持軸をたとえば反時計方向に回転させて、左右一対のスライドブロックを互いに遠ざかる方向に摺動させることにより、左右一対のスライドブロックによる左右一対の刃型ホルダへの押圧を解除することが可能となる。
本発明では、押圧手段により左右一対の刃型ホルダで刃型を押圧することにより、当該刃型の左右軸方向が位置決めされる。このとき、左右一対の刃型ホルダおよび刃型の相対運動によって、刃型は、左右一対の刃型ホルダの傾斜面と当接する当接面に沿って上下軸方向に押し上げられる。すなわち、押圧手段による左右一対の刃型ホルダの刃型への押圧力は、刃型の左右軸方向の移動を規制するのと略同時に、互いに当接する傾斜面および当接面の勾配によって上下軸方向の力に変換され、刃型を上方向規制部に押圧する押圧力となる。また、刃型は、その上方向への移動が上側規制部により規制され、その下方向への移動が下側規制部により規制されているので、当該刃型は、上側規制部および下側規制部間で位置決めされる。それゆえ、押圧手段により左右一対の刃型ホルダで刃型を押圧することによって、刃型は、その左右軸方向および上下軸方向への移動が規制されて、位置決め可能となる。
本発明においても、請求項1に係る発明と同様に、刃型の挿入方向を基準として見たとき、傾斜面を介した左右方向挟持部および刃型の相対運動によって、刃型の左右軸方向および上下軸方向の2方向が左右方向挟持部および上下方向規制部で略同時に挟圧されるため、当該刃型を所定の位置に簡単且つ強固に保持することが可能となる。
請求項3に係る本発明は、請求項1に係る発明に従属する発明であって、左右方向挟持部は、刃型の左右軸方向の面と対向する鉛直面と、刃型を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜する傾斜面とを有し、左右軸方向から刃型を鉛直面で挟持する左右一対の刃型ホルダを含み、押圧手段は、左右軸方向で見て、左右一対の刃型ホルダの左右両側の一方側に固定して設けられ、左右一対の刃型ホルダの一方の刃型ホルダの移動を規制して固定する固定ガイド部材と、左右軸方向で見て、左右一対の刃型ホルダの左右両側の他方側に移動自在に設けられ、左右一対の刃型ホルダの他方の刃型ホルダを左右軸方向に移動自在に案内して、刃型を押圧可能とする押圧ガイド部材と、押圧ガイド部材を左右軸方向に往復動自在に可動させる可動手段とを含み、固定ガイド部材は、刃型を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜し、一方の刃型ホルダの傾斜面と当接する傾斜当接面を有し、押圧ガイド部材は、刃型を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜し、他方の刃型ホルダの傾斜面と当接する傾斜当接面を有し、上下方向規制部は、刃型の上面が当接可能となるように、刃型の上側に所定の間隔を隔てて上盤に設けられ、刃型の上方向の移動を規制する上側規制部と、刃型の下側面の少なくとも一部が当接可能となるように、左右一対の刃型ホルダの下面に設けられ、刃型の下方向の移動を規制する下側規制部とを含み、刃型は、左右一対の刃型ホルダの鉛直面と当接される鉛直当接面を含み、押圧手段で押圧ガイド部材を他方の刃型ホルダに押圧させることにより、左右一対の刃型ホルダの傾斜面と、押圧ガイド部材の傾斜当接面および固定ガイド部材の傾斜当接面とを介した、固定ガイド部材および押圧ガイド部材と、左右一対の刃型ホルダとの相対運動によって、刃型は、左右一対の刃型ホルダ間に位置決め固定されると共に、上側規制部および下側規制部間に位置決め固定されることを特徴とする、刃型取付け装置である。
請求項3に係る本発明では、可動手段により押圧ガイド部材を可動させ、当該押圧ガイド部材により案内された他方の刃型ホルダで刃型を押圧することにより、刃型は左右軸方向の他方側から一方側へ移動可能となる。この場合、一方の刃型ホルダの移動が固定ガイド部材により規制され、刃型の移動は、左右一対の刃型ホルダの間で規制される。つまり、刃型は、その左右軸方向が左右一対の刃型ホルダ間で位置決め可能となる。
本発明では、他方の刃型ホルダの傾斜面と、押圧ガイド部材の傾斜当接面とを介し、さらに、一方の刃型ホルダの傾斜面と、固定ガイド部材の傾斜当接面とを介し、押圧ガイド部材および固定ガイド部材と、左右一対の刃型ホルダとの相対運動によって、左右一対の刃型ホルダは、それぞれ、固定ガイド部材および押圧ガイド部材の傾斜当接面に沿って上下軸方向を上に押し上げられる。さらに、左右一対の刃型ホルダは、それぞれ、その鉛直面が、刃型の左右軸方向の鉛直当接面と当接されているので、刃型も当該左右一対の刃型ホルダに押圧されながら、上下軸方向を上に押し上げられる。
この場合、可動手段によって、押圧ガイド部材および固定ガイド部材から左右一対の刃型ホルダに作用する押圧力は、左右一対の刃型ホルダで挟持される刃型の左右軸方向の移動を規制するのと略同時に、互いに当接する押圧ガイド部材および固定ガイド部材の傾斜当接面と、左右一対の刃型ホルダの傾斜面の勾配とによって、上下軸方向の力に変換され、左右一対の刃型ホルダを上方向規制部に押圧する押圧力となる。また、刃型は、その上方向への移動が上側規制部により規制され、その下方向への移動が下側規制部により規制されているため、当該刃型は、上側規制部および下側規制部間で位置決めされる。それゆえ、押圧手段で他方の刃型ホルダを押圧することによって、刃型は、その左右軸方向および上下軸方向への移動が規制されて、位置決め可能となる。
本発明においても、請求項1に係る発明と同様に、刃型の挿入方向を基準として見たとき、傾斜面を介した左右方向挟持部および刃型の相対運動によって、刃型の左右軸方向および上下軸方向の2方向が左右方向挟持部および上下方向規制部で略同時に挟圧されるため、当該刃型を所定の位置に簡単且つ強固に保持することが可能となる。
請求項4に係る本発明は、請求項1に係る発明に従属する発明であって、左右方向挟持部は、刃型の左右軸方向の面と対向する鉛直面と、刃型を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜する傾斜面とを有し、左右軸方向から刃型を鉛直面で挟持する左右一対の刃型ホルダを含み、押圧手段は、左右軸方向で見て、左右一対の刃型ホルダの左右両側に移動自在に設けられ、左右一対の刃型ホルダを左右軸方向に移動自在に案内して、刃型を押圧可能とする左右一対の押圧ガイド部材と、左右一対の押圧ガイド部材を支持すると共に左右軸方向に摺動自在となる左右一対のスライドブロックと、左右一対のスライドブロックを左右軸方向に摺動自在に支持する支持軸と、支持軸の中央部を境に対称となるように設けられる互いに逆ねじのねじ部と、支持軸を回動させる回動手段とを含み、左右一対の押圧ガイド部材は、刃型を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜し、左右一対の刃型ホルダの傾斜面と当接する傾斜当接面を有し、上下方向規制部は、刃型の上側面と当接可能となる、上盤の下面および/または左右一対のスライドブロックの下面の一部の面により、刃型の上方向の移動を規制する上側規制部と、刃型の下側面の少なくとも一部が当接可能となるように、左右一対の刃型ホルダの下面に設けられ、刃型の下方向の移動を規制する下側規制部とを含み、刃型は、左右一対の刃型ホルダの鉛直面と当接される鉛直当接面を含み、押圧手段で左右一対の押圧ガイド部材を左右一対の刃型ホルダに押圧させることにより、左右一対の刃型ホルダの傾斜面と、左右一対の押圧ガイド部材の傾斜当接面とを介した、左右一対の押圧ガイド部材と、左右一対の刃型ホルダとの相対運動によって、刃型は、左右一対の刃型ホルダ間に位置決め固定されると共に、上側規制部および下側規制部間に位置決め固定されることを特徴とする、刃型取付け装置である。
請求項4に係る本発明では、回動手段で支持軸を回動させることにより、左右一対のスライドブロックが支持軸の軸方向に沿って摺動自在となる。支持軸には、中央部を境に対称となる互いに逆ねじのねじ部が形成されているため、支持軸をたとえば時計方向に回転させて、左右一対のスライドブロックを互いに近づく方向に摺動させることにより、左右一対のスライドブロックで左右一対の刃型ホルダを押圧することが可能となる。反対に、支持軸をたとえば反時計方向に回転させて、左右一対のスライドブロックを互いに遠ざかる方向に摺動させることにより、左右一対のスライドブロックによる左右一対の刃型ホルダへの押圧を解除することが可能となる。
本発明では、左右一対の刃型ホルダの傾斜面と、左右一対の押圧ガイド部材の傾斜当接面とを介した、左右一対の押圧ガイド部材と左右一対の刃型ホルダとの相対運動によって、左右一対の刃型ホルダは、左右一対の押圧ガイド部材の傾斜当接面に沿って上下軸方向を上に押し上げられる。また、左右一対の刃型ホルダは、それぞれ、その鉛直面が、刃型の左右軸方向の鉛直当接面と当接されるので、刃型も当該左右一対の刃型ホルダに押圧されながら、上下軸方向を上に押し上げられる。
この場合、押圧手段によって、左右一対の押圧ガイド部材および左右一対の刃型ホルダに作用する押圧力は、左右一対の刃型ホルダで挟持される刃型の左右軸方向の移動を規制するのと略同時に、互いに当接する左右一対の押圧ガイド部材の傾斜当接面と左右一対の刃型ホルダの傾斜面の勾配によって上下軸方向の力に変換され、左右一対の刃型ホルダを上方向規制部に押圧する押圧力となる。また、刃型は、その上方向への移動が上側規制部により規制され、その下方向への移動が下側規制部により規制されているため、当該刃型は、上側規制部および下側規制部間で位置決めされる。それゆえ、押圧手段により左右一対の押圧ガイド部材および左右一対の刃型ホルダを押圧することによって、刃型は、その左右軸方向および上下軸方向への移動が規制されて、位置決め可能となる。
本発明においても、請求項1に係る発明と同様に、刃型の挿入方向を基準として見たとき、傾斜面を介した左右方向挟持部および刃型の相対運動によって、刃型の左右軸方向および上下軸方向の2方向が左右方向挟持部および上下方向規制部で略同時に挟圧されるため、当該刃型を所定の位置に簡単且つ強固に保持することが可能となる。
請求項5に係る本発明は、請求項1に係る発明に従属する発明であって、左右方向挟持部は、刃型を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜する傾斜面を有し、左右軸方向から刃型を傾斜面で挟持する左右一対の刃型ホルダを含み、押圧手段は、左右一対の刃型ホルダを左右軸方向に往復動自在に可動させる可動手段を含み、上下方向規制部は、刃型の上面が当接可能となるように、刃型の上側に所定の間隔を隔てて上盤に設けられ、刃型の上方向の移動を規制する上側規制部と、刃型の下側面の少なくとも一部が当接可能となるように、左右一対の刃型ホルダの下面に設けられ、刃型の下方向の移動を規制する下側規制部とを含み、刃型は、左右一対の刃型ホルダの傾斜面と当接される当接面を含み、押圧手段で左右一対の刃型ホルダを刃型に押圧させることにより、刃型は、当接面を介した左右一対の刃型ホルダおよび刃型の相対運動によって、左右一対の刃型ホルダ間に位置決め固定されると共に、上側規制部および下側規制部間に位置決め固定されることを特徴とする、刃型取付け装置である。
請求項5に係る本発明では、可動手段により左右一対の刃型ホルダを可動させることにより、左右一対の刃型ホルダが刃型の左右軸方向に沿って往復動自在となる。また、押圧手段により左右一対の刃型ホルダで刃型を押圧することにより、当該刃型の左右軸方向が位置決めされる。このとき、左右一対の刃型ホルダおよび刃型の相対運動によって、刃型は、左右一対の刃型ホルダの傾斜面と当接する当接面に沿って上下軸方向を上に押し上げられる。すなわち、押圧手段による左右一対の刃型ホルダの刃型への押圧力は、刃型の左右軸方向の移動を規制するのと略同時に、互いに当接する傾斜面および当接面の勾配によって上下軸方向の力に変換され、刃型を上方向規制部に押圧する押圧力となる。また、刃型は、その上方向への移動が上側規制部により規制され、その下方向への移動が下側規制部により規制されているので、当該刃型は、上側規制部および下側規制部間で位置決めされる。それゆえ、押圧手段により左右一対の刃型ホルダで刃型を押圧することによって、刃型は、その左右軸方向および上下軸方向への移動が規制されて、位置決め可能となる。
本発明においても、請求項1に係る発明と同様に、刃型の挿入方向を基準として見たとき、傾斜面を介した左右方向挟持部および刃型の相対運動によって、刃型の左右軸方向および上下軸方向の2方向が略同時に挟圧されるため、当該刃型を所定の位置に簡単且つ強固に保持することが可能となる。
本発明によれば、刃型のガタつきやズレを防止し、刃型を所定の位置に正確に且つ容易に位置決めすることができる、刃型取付け装置が得られる。
本発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための形態の説明から一層明らかとなろう。
本発明に係る刃型取付け装置の実施の形態の一例を示す概略図であって、(A)は、当該刃型取付け装置が搭載されたプレス式の型抜き機の一例を示す正面図であり、(B)はその平面図である。 (A)は、図1(A)の右側面図であり、(B)は、図1(A)の要部左側面図である。 図1および図2に示す型抜き機のプレス機構の一例を説明するための概略図であって、(A)はその正面図であり、(B),(C),(D)は、それぞれ、プレスストロークの例を示す左側面図である。 図1および図2に示す型抜き機のプレス機構の一例を説明するための概略図であって、(A)は図3(A)の右側面図であり、(B)は図3(A)の平面図である。 図1〜図4に示す型抜き機に適用される刃型取付け装置の一例を示す概略図であって、(A)はその平面図であり、(B)は図2(A)の要部拡大図である。 図5に示す刃型取付け装置に適用される刃型の一例を示す概略図であって、(A)はその平面図であり、(B)は(A)の分解正面図であり、(C)は(A)のA−A線における拡大断面図である。 図5に示す刃型取付け装置に適用される押圧手段の一例を示す図であって、(A)はその要部正面図であり、(B)はその右側面図であり、(C)は(B)の部分拡大図である。 (A)は、刃型取付け装置に適用される押圧手段の他の例を示し、当該可動手段を作用させ、左右一対の刃型ホルダで刃型を挟持して位置決め固定した状態を示す正面図であり、(B)は、当該可動手段の作用を解除した状態を示す正面図である。 (A)は図8(A)の要部を示す拡大図であり、(B)は図8(B)の要部を示す拡大図である。 本発明に係る刃型取付け装置の他の例を示す概略図であって、(A)はその底面図であり、(B)はその右側面図である。 図10に示す刃型取付け装置に適用される刃型の一例を示す概略図であって、(A)はその分解正面図であり、(B)は(A)の底面図であり、(C)は(A)のA−A線における拡大断面図である。 図10に示す刃型取付け装置の詳細な構造を示す拡大底面図である。 図10および図12に示す刃型取付け装置を型抜き機の上盤に取付ける取付け構造の一例を示す断面的説明図である。 図10に示す刃型取付け装置に適用される刃型ホルダの支持構造の一例を示す要部底面図である。 図14のA−A線における断面的説明図である。 (A)は、図14のB矢視図であり、(B)は、(A)の要部右側面図である。 ストッパの取付け構造の一例を示す図であって、(A)はその平面図であり、(B)は(A)の左側面図であり、(C)は刃型の挿入方向から見て、把持部材を省略した状態の(A)の背面図である。 (A)は、図10および図12〜図16に示す刃型取付け装置の押圧手段を作用させ、左右一対の刃型ホルダで刃型を挟持して位置決め固定した状態を示す正面図であり、(B)は、当該押圧手段の作用を解除した状態を示す正面図である。 (A)は、図18(A)の要部を示す拡大図であり、(B)は、図18(B)の要部を示す拡大図である。 支持プレートと刃型ホルダとの関係を示す要部拡大説明図である。 支持プレートと刃型ホルダとの関係を示す他の要部拡大説明図である。 本発明に係る刃型取付け装置のさらに他の例を示す概略図であって、押圧手段を作用させ、左右一対の刃型ホルダで刃型を挟持して位置決め固定した状態を示す正面図である。 (A)は、図22の状態から押圧手段の作用を解除した状態を示す概略正面図であり、(B)はその要部を拡大した説明図である。 本発明に係る刃型取付け装置のさらに他の例を示す概略図であって、押圧手段を作用させ、左右一対の刃型ホルダで刃型を挟持して位置決め固定した状態を示す正面図である。 (A)は、図22の状態から押圧手段の作用を解除した状態を示す概略正面図であり、(B)はその要部を拡大した説明図である。 図24,図25に示す刃型取付け装置の刃型ホルダの支持構造の一例の詳細を示す要部正面図である。 図24,図25に示す刃型取付け装置の刃型ホルダの支持構造の一例の詳細を示す要部底面図である。 (A)は、図27のA−A線における断面的説明図であり、(B)は、(A)の拡大図である。 図26の右側面図である。 本発明の背景となる従来の刃型取付け装置の一例を示す概略図であって、(A)は、刃型の挿入方向から見た要部正面図であり、(B)は、(A)の部分拡大図である。
本発明にかかる刃型取付け装置は、刃型のガタつきやズレを防止し、刃型を所定の位置に正確に位置決めすることができる刃型取付け装置を提供するという目的を、刃型を加工装置本体の所定の位置に挿入して取り付ける挿入方向で見て、刃型の左右軸方向を挟持する左右方向挟持部を刃型に押圧させ、刃型と左右方向挟持部との間に傾斜面を介した相対運動を付与することで、刃型の左右軸方向および上下軸方向を略同時に挟圧し、当該刃型を所定の位置に位置決め固定する構成としたことによって実現した。
本発明に係る刃型取付け装置は、トムソン刃、ピナクル刃、彫刻刃等の加工用刃物を備えた刃型を位置決めし、型抜き、切抜き、打抜き、押抜き、穴あけ、裁断等の加工に用いられる加工装置の所定の部位に装着されて用いられるものである。
以下の発明を実施するための形態の説明では、加工装置の一例として、特に、たとえばプレス式の型抜き機に用いられて好適な刃型取付け装置について説明する。
図1は、本発明に係る刃型取付け装置の実施の形態の一例を示す概略図であって、図1(A)は、当該刃型取付け装置が搭載されたプレス式の型抜き機の一例を示す正面図であり、図1(B)はその平面図である。図2(A)は、図1(A)の右側面図であり、図2(B)は、図1(A)の要部左側面図である。
この実施の形態に係る刃型取付け装置10は、図1(A)に示すように、プレス式の型抜き機100に装着されて用いられるので、先ず、当該型抜き機100について説明する。型抜き機100は、その上面に被加工物(図示せず)が配置される下盤102と、下盤102の上方に配置され、被加工物を所定の形状に型抜きする上下動自在の上盤104とを含む。刃型取付け装置10は、型抜き機100の上盤104の下面側に配設され、刃物12を有する刃型14が着脱自在に挿入されて位置決めされるものとなっている。
型抜き機100は、図1(A),図2(A),図3(A)および図4(A),図4(B)等に示すように、ベース100Aを含み、ベース100Aの上には、たとえば正面視左右方向に所定の間隔を隔てて2つのフレーム106A,106Bが立設されている。フレーム106Aおよび106B間には、図1(A),図3(A)に示すように、下盤102が設けられている。
また、フレーム106Aおよび106B間には、クランク部108が設けられている。クランク部108は、特に、たとえば図1(A),図3(A),図3(B)に示すように、フレーム106Aおよび106B間に回動自在に軸支されるクランク軸110を含む。クランク軸110は、クランク軸110と一体的に回転する偏心軸110aを有している。さらに、クランク軸110の軸方向の一方側および他端側には、それぞれ、コンロッド112aおよび112bが回動自在に連結されている。コンロッド112aおよび112bは、クランク軸110に対して、偏心位置に係合して設けられている。コンロッド112aおよび112b間には、その一方側にクランク軸110が回動自在に連結され、その他方側にステー軸114が回動自在に連結されている。
クランク軸110は、サーボモータ等の駆動モータM1によって回転駆動されるものである。この場合、クランク軸110には、図1(A),図2(A),図3(A),図4(A)および図4(B)に示すように、タイミングプーリ116が設けられ、駆動モータM1側には他のタイミングプーリ118が設けられている。タイミングプーリ116および118間には、タイミングベルト120が掛架されている。
一方、フレーム106Aおよび106Bには、特に、図4(B)に示すように、互いに対向する面側に、たとえば平面視「コ」字状の凹溝ガイド部122Aおよび122Bが設けられている。この凹溝ガイド部122Aおよび122Bには、図1(A),図2(A),図3(A)および図4(A)に示すように、それぞれ、たとえば縦長矩形プレート状の昇降部材124Aおよび124Bが上下動自在に嵌設されている。昇降部材124Aおよび124Bは、下盤102の左右両側に配置されている。
昇降部材124Aおよび124B間には、図1(A),図3(A)に示すように、昇降部材124A,124Bの高さ方向(上下軸方向)の下側に、上記したステー軸114が回動自在に連結されている。
また、昇降部材124A,124Bの高さ方向(上下軸方向)の上側には、上盤104が設けられている。上盤104は、たとえば図2(A)および図3(A)に示すように、上盤吊り部材126により支持されている。上盤吊り部材126は、特に、図3(A)に示すように、ねじ,ボルト等の固着手段128により昇降部材124Aおよび124間の高さ方向の上側に固着されている。この上盤吊り部材126の下方には、所定の間隔を隔てて、昇降部材124Aおよび124間に上盤104が設けられている。
上盤吊り部材126には、たとえば雄ねじ面130aを有する複数の連結軸部130が備えられ、当該連結軸部130の雄ねじ面130aに螺合可能な雌ねじ面132aを有する被連結軸部132が上盤104の上端側に備えられている。連結軸部130の雄ねじ面130aと被連結軸部132の雌ねじ面132aとを螺合させて、被連結軸部132に連結軸部130を締結することによって、上盤104が上盤吊り部材126により吊り下げられ、支持されるものとなる。
したがって、この型抜き機100では、駆動モータM1が駆動されることにより、駆動モータM1の回転駆動力がタイミングベルト120を介してクランク軸110に伝動され、当該クランク軸110が回転されると共に偏心軸110aも一体回転される。このとき、クランク部108の偏心作用によって、コンロッド112aおよび112bが可動されて上下に揺動される。コンロッド112aおよび112bの上下揺動に連動し、ステー軸114を介して、昇降部材124Aおよび124Bが上下動可能となり、昇降自在となる。
この場合、図3(B),図3(C)および図3(D)は、昇降部材124A,124Bの最大昇降距離(上死点および下死点間の距離)を示す、所謂、この型抜き機100のプレスストロークの例を示す左側面図であって、図3(B)は、昇降部材124A,124Bが最上点(上死点)に位置する状態を示し、図3(D)は、昇降部材124A,124Bが最下点(下死点)に位置する状態を示し、図3(C)は、昇降部材124A,124Bがそれらの中間点に位置する状態を示している。
図5は、図1〜図4に示す型抜き機に適用され得る刃型取付け装置の一例を示す概略図であって、(A)はその平面図であり、(B)は図2(A)の要部拡大図である。また、図6は、図5に示す刃型取付け装置に用いられ得る刃型の一例を示す概略図であって、(A)はその平面図であり、(B)は(A)の分解正面図であり、(C)は(A)のA−A線における拡大断面図である。
この刃型取付け装置10は、被加工物を所定の形状に型抜きするための刃物12を有する刃型14を所定の位置に位置決めして固定するための装置であるので、先ず、刃型14について、図6(A)〜(C)を参照しながら説明する。
すなわち、刃型14は、図6(A),(B)に示すように、たとえば正面視ないし断面視T字状で平面視矩形プレート状の刃型本体16を含む。刃型本体16は、ジュラルミン等の金属で形成されている。刃物本体16は、その長手方向の一端面および他端面に、それぞれ、鉛直面18a,18bと、当該鉛直面18a,18bと連接される傾斜面18c,18dと、当該傾斜面18c,18dと連接され、刃型14の上端面15と平行な水平端面18e,18fとを有する。鉛直面18a,18bは、図6(B),(C)に示すように、それぞれ、刃型本体16の一方主面の長手方向の一端および他端から垂直に下に延びて形成される。この一端側および他端側の鉛直面18a,18bの下端には、それぞれ、たとえば45度の傾斜角度を有する傾斜面18c,18dが形成される。一端側および他端側の傾斜面18c,18dは、それぞれ、刃型本体16の長手方向の両側から中央側に向いて降り勾配で傾斜する傾斜面となっている。当該傾斜面18c,18dは、それぞれ、後述する左右一対の刃型ホルダ28a,28bの傾斜面30a,30bと当接される当接面として形成されている(以下、この傾斜面18c,18dを「当接面18c,18d」と称することもある。)。
また、刃型本体16は、同図6(B),(C)に示すように、その他方主面側に突出するたとえば帯状の突起片18gが形成されている。突起片18gは、刃型本体16の他方主面側に露出する後述の刃物12の突出長さを調整するための出代部としての機能を有するものである。
さらに、刃型本体16の中央部には、図6(A),(B)に示すように、たとえば平面視矩形の刃物支持ベース20が配設されている。刃物支持ベース20の略中央には、たとえば矩形環状の刃物12が支持されている。この刃物12は、たとえばピナクル刃(腐食刃)で形成されている。刃物支持ベース20は、たとえば複数の位置決めピン22a,22b,22c,22dにより刃型本体16に固定されている。位置決めピン22a〜22dは、刃物12の位置ずれを防止する機能を有している。
また、刃型本体16の幅方向の一端面には、図6(A),(B)に示すように、平面視U字状の把持部材24が配設されている。把持部材24は、たとえば2つの取付けピン24a,24bにより刃型本体16に取付けられている。型抜き機100に搭載される刃型取付け装置10にこの刃型14を挿入して取付ける場合には、刃物12を下向きにした状態で挿入される。
なお、刃型14は、図6に示すピナクル刃(腐食刃)を有するものに限定されるものではなく、たとえばトムソン刃が取り付けられた木型を鉄製の矩形状枠体内に嵌め込むとともに、木型と枠体とをボルトの締結により相互に固定した構成の刃型であってもよく、また、それ以外にも、たとえば彫刻刃を有する刃型であってもよい。
この刃型取付け装置10は、たとえば図1(B)および図5(A)に示すように、刃型14が型抜き機100の正面側から上盤104の下面側に挿入される挿入方向でみて、刃型14の左右軸方向から刃型14を挟持する左右方向挟持部26を含む。左右方向挟持部26は、刃型14の左右方向を挟持する左右一対の刃型ホルダ28a,28bを含む。刃型ホルダ28a,28bは、図5(A),図7(A),図8等に示すように、それぞれ、たとえば断面視台形状で長さ方向に延びる棒状に形成されている。左右一対の刃型ホルダ28a,28bは、特に、断面視ないし正面視で見て、たとえば図8および図9に示すように、それぞれ、相対する1組の対辺ABおよびCD(上底ABおよび下底CD)が平行に、且つ、相対するもう一方の対辺ADおよびBC(所謂、台形の脚ADおよびBC)が非平行に形成されている。
この場合、刃型ホルダ28a,28bの対辺ADは、それぞれ、傾斜面30a,30bとなるように形成されている。傾斜面30a,30bは、刃型14の左右軸方向から刃型14を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜する傾斜面であり、当該傾斜面30a,30bの傾斜角度はたとえば45度に形成されている。この左右一対の刃型ホルダ28a,28bは、その傾斜面30a,30bが、既述した刃型14の当接面18c,18dと当接され、刃型14を左右軸方向から挟持するものである。
刃型取付け装置10は、たとえば図1および図5に示すように、上述した左右方向挟持部26を刃型14に押圧させる押圧手段32をさらに含む。この押圧手段32は、図7(A),(B),(C)に示すように、たとえば側面視L字状の左右一対のスライドブロック34a,34bを含む。このスライドブロック34a,34bは、特に、図1(B)および図5(A)に示すように、刃型14の挿入方向で見て、前後軸方向に1組ずつ、2組配置されている。左右一対のスライドブロック34a,34bは、特に、図7(A),図8および図9に示すように、それぞれ、その下面から垂直に下に突出する突出片36a,36bを有し、刃型ホルダ28a,28bを支持している。
この場合、刃型ホルダ28a,28bの上底ABは、たとえば図9(A)に示すように、スライドブロック34a,34bの下面に当接され、且つ、刃型ホルダ28a,28bの対辺BCの一部は、スライドブロック34a,34bの突出片36a,36bの内側面に当接されるように、スライドブロック34a,34bの下面側に配置された状態で、特に、図8に示すように、止めねじ、ボルト、ピン等の連結手段38a,38bによって、刃型ホルダ28a,28bとスライドブロック34a,34bとが連結される。
さらに、左右一対のスライドブロック34a,34bは、図7,図8に示すように、それぞれ、刃型14の左右軸方向に貫通し、その内周面に雌ねじ面35a,35bが形成された貫通孔37a,37bを有する。
また、押圧手段32は、図5に示すように、上記した前後2組の左右一対のスライドブロック34a,34bを刃型14の左右軸方向に摺動自在に支持する2つの支持軸40A,40Bを含む。2つの支持軸40A,40Bには、図8に示すように、それぞれ、軸方向に所定の長さを有する中央部41を境にして対称となるように、互いに逆ねじのねじ部42a,42bが配設されている。支持軸40A,40Bには、それぞれ、その軸方向の一方側から中央部41付近にかけて、たとえば左ねじ面44aを有するねじ部42aが配設され、その軸方向の他方側から中央部41付近にかけて、たとえば右ねじ面44bを有するねじ部42bが配設されている。
支持軸40Aの一方のねじ部42aの左ねじ面44aが、一方のスライドブロック34aの雌ねじ面35aと螺合され、支持軸40Aの他方のねじ部42bの左ねじ面44bが、他方のスライドブロック34bの雌ねじ面35bと螺合されるように、支持軸40Aは、左右一対のスライドブロック34a,34bに螺入されている。同様にして、もう一方の支持軸40Bは、もう一方の左右一対のスライドブロック34a,34bに螺入されている。
すなわち、前後2組の左右一対のスライドブロック34a,34bと、支持軸40A,40Bとは、図7および図8に示すように、それぞれ、ねじ面を対偶素として互いに接触している。
さらに、押圧手段32は、支持軸40A,40Bを回動させる回動手段46を含む。回動手段46は、図1(B),図2および図5等に示すように、トルクモータ等の駆動モータM2を含む。駆動モータM2の駆動軸(出力軸)には、スプロケット47が設けられ、一方の支持軸40Aの軸方向の一端側には、他のスプロケット48が設けられている。スプロケット47および他のスプロケット48間には、駆動側チェーンベルト49が掛架されている。また、一方の支持軸40Aの軸方向の他端側および他方の支持軸40Bの軸方向の一端側には、それぞれ、さらに他のスプロケット50および51が設けられる。スプロケット50および51間には、従動側チェーンベルト52が掛架されている。この場合、駆動側チェーンベルト49は、たとえば図1(B),図2および図5(A)に示すように、前後2組の支持軸40Aおよび40Bの同期を取るための機能を有する同期用チェーンベルトとなっている。そして、従動側チェーンベルト52には、緩み側の位置に、当該従動側チェーンベルト52のテンションを調整するための調整スプロケット53が配置されている。この場合、調整スプロケット53は、従動側チェーンベルト52の上側で且つスプロケット50側寄りに位置するように、上盤104の側面側に配置されている。
図5に示す刃型取付け装置10の可動手段46では、駆動モータM2を駆動することにより、当該駆動モータM2の回転力が駆動側チェーンベルト49を介して、一方の支持軸40Aを回転させると共に、従動側チェーンベルト52を介して、他方の支持軸40Bを回転させることが可能となっている。
なお、図1,図2および図5に示す刃型取付け装置10の可動手段46では、駆動モータM2の回転力をスプロケットおよびチェーンベルトの組合せによる伝動機構で支持軸40A,40Bに伝動する構成としたが、当該可動手段46は、図8に示すように、たとえば駆動モータM2の駆動軸(出力軸)からの回転力がカップリング54を介して支持軸40A,40Bに伝動されるようにしてもよい。この場合、駆動モータM2により支持軸40A,40Bのどちらか一方の支持軸を駆動側として回転させ、その回転力をタイミングプーリおよびタイミングベルト等の伝動部材を介してもう一方の支持軸を従動側として回転させるようにしてもよい。また、可動手段は、別個の2つの駆動モータM2の回転力をそれぞれ別個のカップリング54を介して、一方および他方の支持軸40A,40Bに、それぞれ別個に伝動する伝動機構を含むものであってもよい。
図5および図8に示す刃型取付け装置10の可動手段46では、それぞれ、前後2組の左右一対のスライドブロック34a,34bと、支持軸40A,40Bとが、それぞれ、図5および図8に示すように、ねじ面を対偶素として互いに接触しているため、回動手段46で支持軸40A,40Bを回転させることにより、当該前後2組の左右一対のスライドブロック34a,34bは、それぞれ、支持軸40A,40Bの軸方向に往復動自在に摺動可能となる。
この場合、前後2組の左右一対のスライドブロック34a,34bは、たとえば図5,図7に示すように、それぞれ、案内部材56を介して、支持軸40A,40Bの軸方向に往復動自在に摺動可能となっている。案内部材56は、特に、図7に示すように、両側面に設けられたガイド部および中央に設けられたボールねじ部が一体化されたインナーブロック部56Aと、当該インナーブロック部56Aに嵌合され、直動可能となる断面U字状のアウターレール部56Bとを、有する、たとえばLMガイド(THK株式会社の登録商標)で形成されている。この場合、インナーブロック部56Aは、図7に示すように、ボルト等の固着手段57aにより、左右一対のスライドブロック34a,34bの背面側に固定されている。アウターレール部56Bは、インナーブロック部56Aと対向するように、ボルト等の固着手段57bにより、上盤104の正面側に固定されている。
そのため、前後2組の左右一対のスライドブロック34a,34bは、それぞれ、案内部材56に案内されて、支持軸40A,40Bの軸方向に往復動自在に摺動可能となっている。
また、押圧手段32は、刃型14の挿入方向でみて、刃型14の上下軸方向への移動を規制する上下方向規制部58をさらに含む。上下方向規制部58は、図7,図8および図9等に示すように、刃型14の上方向の移動を規制する上側規制部60と、刃型14の下方向の移動を規制する下側規制部62を含む。上側規制部60は、特に、図7,図8に示すように、上盤104の下端面105および左右一対のスライドブロック34a,34bの下面の一部の面34sを含む。上盤104の下端面105と、スライドブロック34a,34bの下面の一部の面34sとは、同一平面上に位置するように配置されている。
そして、左右一対のスライドブロック34a,34bが刃型14に対して挟圧状態となっているとき、特に、図9(A)に示すように、上盤104の下端面105およびスライドブロック34a,34bの下面の一部の面34sは、刃型14の上端面15と当接可能となっている。
また、下側規制部62は、刃型受け部材63を含む。刃型受け部材63は、たとえば断面矩形帯状に形成され、左右一対の刃型ホルダ28a,28bの下面29a,29bに配設されている。刃型受け部材63は、止めねじ等の固着手段(図示せず)により、左右一対の刃型ホルダ28a,28bの下面29a,29bに固着されている。刃型受け部材63は、その幅方向(左右軸方向)の一端側の面が刃型14の突起片18g側に突出する突出片63a,63bを有する。当該突出片63a,63bは、刃型14の水平端面18e,18fの下方に位置するように、刃型受け部材63と一体的に形成されている。特に、図9(B)に示すように、左右一対の刃型ホルダ28a,28bによる刃型14への挟圧状態が解除されたときに、刃型14の水平端面18e,18fと刃型受け部材63の突出片63a,63bの上端面とが当接可能となる。したがって、刃型受け部材63は、刃型14が下方に落下しないように、刃型14の下方向の移動を規制することができる。
さらに、前後2組の左右一対のスライドブロック34a,34bは、図1,図5および図7等に示すように、それぞれ、前後軸方向の背面側に、たとえば矩形ブロック状のストッパS1a,S1bが配設されている。ストッパS1a,S1bは、刃型14の挿入方向で見て、刃型14の前後軸方向の移動を規制する機能を有する。ストッパS1a,S1bは、たとえば図7(B)に示すように、それぞれ、ボルト等の固定手段39により、スライドブロック34a,34bの背面の所定の位置に取付けられ、固定されている。刃型14が左右一対の刃型ホルダ28aおよび28b間に挿入されたときに、刃型14の挿入先端面(刃型14の前後軸方向の後端面)がストッパS1a,S1bの面に突当って、当該刃型14の挿入方向における移動、つまり、前後軸方向の移動が規制されるものとなっている。
また、刃型14が当該刃型ホルダ28a,28b間に挿入され、刃型14の前後軸方向の後端面がストッパS1a,S1bの面に突当たる位置において、平面視で見て、刃型14の前後軸方向の前端面と、刃型ホルダ28a,28bの前後軸方向の前端面とは、略同じ端面位置となるように、刃型14の長手方向の長さと、左右一対の刃型ホルダ28a,28bの長手方向の長さとは、略同じに形成されている。
上述した刃型取付け装置10では、たとえば図8に示すように、押圧手段32で左右一対の刃型ホルダ28a,28bを刃型14に押圧させることにより、刃型14の当接面18c,18dおよび刃型ホルダ28a,28bの傾斜面30a,30bを介した刃型ホルダ28a,28bおよび刃型14の相対運動によって、刃型14が左右一対の刃型ホルダ28a,28b間に位置決め固定されると共に、上下方向規制部58において、上側規制部60および下側規制部62間に位置決め固定されるものとなっている。
すなわち、この刃型取付け装置10では、たとえば図8および図9に示すように、回動手段46で支持軸40A,40Bを回動させることにより、左右一対のスライドブロック34a,34bが支持軸40A,40Bの軸方向に沿って摺動自在に移動する。支持軸40A,40Bには、中央部41を境に対称となる互いに逆ねじのねじ部42a,42bが形成されているため、支持軸40A,40Bをたとえば時計方向に回転させて、左右一対のスライドブロック34a,34bを互いに近づく方向に摺動させることにより、左右一対のスライドブロック34a,34bで左右一対の刃型ホルダ28a,28bを押圧することができる。反対に、支持軸40A,40Bをたとえば反時計方向に回転させて、左右一対のスライドブロック34a,34bを互いに遠ざかる方向に摺動させることにより、左右一対のスライドブロック34a,34bによる左右一対の刃型ホルダへの押圧状態(挟圧状態)を解除することができる。
この刃型取付け装置10では、たとえば図9に示すように、押圧手段32により左右一対の刃型ホルダ28a,28bで刃型14を押圧することにより、刃型14の左右軸方向が位置決めされる。このとき、左右一対の刃型ホルダ28a,28bおよび刃型14の相対運動によって、刃型14は、左右一対の刃型ホルダ28a,28bの傾斜面30a,30bと当接する当接面18c,18dに沿って上下軸方向に押し上げられる。この押圧手段32による左右一対の刃型ホルダ28a,28bの刃型14への押圧力は、刃型14の左右軸方向の移動を規制するのと略同時に、互いに当接する傾斜面30a,30bおよび当接面18c,18dの勾配によって上下軸方向の力に変換され、刃型14を上下方向規制部58に押圧する押圧力となる。上記した刃型ホルダ28a,28bの傾斜面30a,30bおよびそれらに当接する刃型14の傾斜面(当接面)18c,18dの傾斜角度を45度に設定したとき、刃型ホルダ28a,28bの挟圧による刃型14への押圧力が最も効率的に上下軸方向の力に変換されるものとなるため、最も好ましいが、この傾斜角度は、たとえば30度〜60度の範囲に設定されていてもよい。
また、刃型14は、たとえば図9(A)に示すように、その上方向への移動が上側規制部60により規制され、その下方向への移動が下側規制部62により規制されているため、刃型14は、上側規制部60および下側規制部62間で位置決めされる。それゆえ、押圧手段32により左右一対の刃型ホルダ28a,28bで刃型14を押圧することによって、刃型14は、その左右軸方向および上下軸方向への移動が規制されて、位置決めすることができる。
つまり、この刃型取付け装置10では、刃型14の挿入方向を基準として見たとき、刃型ホルダ28a,28bの傾斜面30a,30bおよび刃型14の当接面18a,18bを介した左右方向挟持部26および刃型14の相対運動によって、刃型14の左右軸方向および上下軸方向の2方向が左右方向挟持部26および上下方向規制部58で略同時に挟圧されるため、刃型14を所定の位置に簡単且つ強固に保持することができる。言い換えると、この刃型取付け装置10の操作者の視方向で見て、刃型14の抜差し方向(前後軸方向)を基準となる視方向とするとき、刃型14は、左右軸方向および上下軸方向の2方向に略同時に位置決めされる。そのため、上盤104に対して常に正確に位置決めされた位置に刃型14を配置することができる。
したがって、この刃型取付け装置10は、太陽光発電のソーラーパネルで使用される高機能フィルムおよび液晶パネルに用いられる精密フィルムなど、たとえば数十ミクロンオーダーの高精度が要求される製品の型抜き加工に用いられて好適なものとなっている。
図10は、本発明に係る刃型取付け装置の他の例を示す概略図であって、(A)はその平面図であり、(B)はその右側面図である。図11は、図10に示す刃型取付け装置に用いられ得る刃型の一例を示す概略図であって、(A)はその分解正面図であり、(B)は(A)の底面図であり、(C)は(A)のA−A線における拡大断面図である。
先ず、この刃型取付け装置10に用いられる刃型14について、図11(A)〜(C)を参照しながら説明する。
すなわち、刃型14は、図11(A),(B)に示すように、たとえば正面視T字状で平面視矩形プレート状の刃型本体64を含む。刃型本体64は、ジュラルミン等の金属で形成されている。刃物本体64は、その幅方向の一端面および他端面に、それぞれ、鉛直当接面64a,64bと、当該鉛直当接面64a,64bと連接され、刃型14の上端面15と平行な水平端面65a,65bとを有する。鉛直当接面64a,64bは、図11(B)に示すように、それぞれ、刃型本体64の長手方向の一端から他端にかけて形成され、且つ、図11(A)に示すように、刃型本体64の一方主面の幅方向の一端および他端から垂直に下に延びて形成される。鉛直当接面64a,64bは、それぞれ、後述する左右一対の刃型ホルダ70a,70bの鉛直面73a,73bと当接される当接面として形成されている。また、刃型本体64は、同図11(A),(C)に示すように、その他方主面側に突出するたとえば帯状の突起片64cが形成されている。突起片64cは、刃型本体64の他方主面側に露出する後述の刃物68の突出長さを調整するための出代部としての機能を有するものである。
さらに、刃型本体64の中央部には、図11(A),(B)に示すように、たとえば平面視矩形の刃物支持ベース67が配設され、刃物支持ベース67の略中央には、たとえば矩形環状の刃物68が支持されている。この刃物68は、たとえばピナクル刃(腐食刃)で形成されている。刃物支持ベース65は、たとえば複数の位置決めピン69a,69b,69c,69dにより刃型本体64に固定されている。位置決めピン69a〜69dは、刃物68の位置ずれを防止する機能を有している。また、刃型本体64の長手方向の一端面には、図6(A),(B)で示した刃型14と同様に、たとえば平面視U字状の把持部材(図11では図示せず)が配設されている。把持部材の取付け構造は、図6(A),(B)で示した刃型14と同様であり、この刃型14も、型抜き機100に搭載される刃型取付け装置10に挿入して取付ける場合には、刃物68を下向きにした状態で挿入される。
図10に示すこの刃型取付け装置10は、図1〜図9等を参照しながら既述した先の刃型取付け装置10と比べて、特に、左右方向挟持部26、押圧手段32および上下方向規制部58の構成が相違している。
すなわち、左右方向挟持部26は、刃型14の左右方向を挟持する左右一対の刃型ホルダ70a,70bを含む。刃型ホルダ70a,70bは、それぞれ、たとえば図10,図12,図14に示すように、刃型14の挿入方向に延びて棒状に形成され、且つ、たとえば図13,図15,図16(A),図17(C),図18,図19に示すように、それぞれ、たとえば断面視5角形に形成されている。左右一対の刃型ホルダ70a,70bは、断面視ないし正面視で見て、それぞれ、上下軸方向に相対する1組の平行で水平な対辺ABおよびCDと、左右軸方向に対向する1組の平行で垂直な対辺ACおよびBEと、対辺CDおよびBEに連接される斜辺DEとを有する。対辺AB,AC,CD,DE,BEは、断面視ないし正面視で見て、5角形となるように連接されている。
この場合、一方の刃型ホルダ70aは、その対辺AB,CDが水平面71a,72aとなり、その対辺AC,BEが鉛直面73a,74aとなり、その対辺DEが傾斜面75aとなる。同様に、他方の一方の刃型ホルダ70bは、その対辺AB,CDが水平面71b,72bとなり、その対辺AC,BEが鉛直面73b,74bとなり、その対辺DEが傾斜面75aとなる。この場合、傾斜面75a,75bは、刃型14の左右軸方向から刃型14を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜する傾斜面であり、当該傾斜面の傾斜角度はたとえば45度に形成されている。
押圧手段32は、たとえば図10,図12に示すように、刃型14の挿入方向に対して左右軸方向で見ると、左右一対の刃型ホルダ70aおよび70bの左右両側に、例えば、1つの固定ガイド部材76および2つの押圧ガイド部材77A,77Bを有する。固定ガイド部材76および押圧ガイド部材77A,77Bは、それぞれ、たとえば断面視台形状で棒状に形成されている。1つの固定ガイド部材76は、一方の刃型ホルダ70aの左側に固定して配置される。2つの押圧ガイド部材77A,77Bは、他方の刃型ホルダ70bの右側に配置され、左右軸方向に移動自在に設けられている。固定ガイド部材76は、一方の刃型ホルダ70aの左側への移動を規制して固定するものである。押圧ガイド部材77A,77Bは、他方の刃型ホルダ70bを左側に案内して移動させ、当該刃型ホルダ70bで刃型14を押圧可能とするものである。この場合、固定ガイド部材76と押圧ガイド部材77A,77Bとの協働作用により、左右一対の刃型ホルダ70a,70b間に刃型14を挟持することが可能となるものである。
押圧手段32は、2つの押圧ガイド部材77A,77Bを左右軸方向に往復動自在に可動させる可動手段78をさらに含む。可動手段78としては、たとえば図10,図12に示すように、たとえば2つのエアシリンダ78Aおよび78Bを含むアクチュエータが適用され得る。
ここで、固定ガイド部材76、押圧ガイド部材77および可動手段78の構造と、左右一対の刃型ホルダ70a,70bおよびその支持構造とについて、以下、詳述する。
固定ガイド部材76および押圧ガイド部材77A,77Bは、図1〜図9を参照しながら説明した刃型取付け装置10に適用された左右一対の刃型ホルダ28a,28bと略同様の構造を有している。
すなわち、1つの固定ガイド部材76および2つの押圧ガイド部材77A,77Bは、それぞれ、図10,図12,図13,図18および図19等に示すように、たとえば断面視台形状で長さ方向に延びる棒状に形成されている。この固定ガイド部材76は、たとえば図10,図12に示すように、刃型14の長手方向の長さと略同一に形成されている。2つの押圧ガイド部材77Aおよび77Bは、それぞれ、たとえば図10,図12に示すように、固定ガイド部材76の略1/3程の長さに形成され、刃型14の長手方向に沿って所定の間隔を隔てて配置されている。
固定ガイド部材76および押圧ガイド部材77A,77Bは、それぞれ、特に、断面視ないし正面視で見て、たとえば図18および図19に示すように、相対する1組の対辺ABおよびCD(上底ABおよび下底CD)が平行に、且つ、相対するもう一方の対辺ADおよびBC(所謂、台形の脚ADおよびBC)が非平行に形成されている。この場合、固定ガイド部材76の対辺ADおよび押圧ガイド部材77A,77Bの対辺ADは、それぞれ、傾斜当接面79aおよび79bとなるように形成されている。傾斜当接面79aおよび79bは、それぞれ、刃型14の左右軸方向から刃型14を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜する傾斜当接面であり、当該傾斜当接面79aおよび79bの傾斜角度はたとえば45度に形成されている。この固定ガイド部材76の傾斜当接面79aおよび押圧ガイド部材77A,77Bの傾斜当接面79bは、それぞれ、図18および図19に示すように、一方の刃型ホルダ70aの傾斜面75aおよび他方の刃型ホルダ70bの傾斜面75bと当接され、刃型ホルダ70aおよび70bを左右軸方向から挟持するものとなっている。
刃型ホルダ70aの傾斜面75aおよび刃型ホルダ70bの傾斜面75bと、それらに当接する固定ガイド部材76の傾斜当接面79aおよび押圧ガイド部材77A,77Bの傾斜当接面79bの傾斜角度を45度に設定したとき、固定ガイド部材76および押圧ガイド部材77A,77Bの挟圧による刃型14への押圧力が最も効率的に上下軸方向の力に変換されるものとなるため、最も好ましいが、この傾斜角度は、たとえば30度〜60度の範囲に設定されていてもよい。
次に、可動手段78を用いて2つの押圧ガイド部材77A,77Bを左右軸方向に往復動自在に可動させる可動手段78について詳述する。すなわち、可動手段78は、図10,図12および図13等に示すように、たとえば2つのエアシリンダ78A,78Bを含む。エアシリンダ78A,78Bは、図10(B)に示すように、それぞれ、その下面側に断面視U字状のガイドテーブル78a,78bが組み込まれ、ロッド80a,80bの先端部に、図12,図13に示すように、矩形状のガイドプレート81a,81bを有するエアシリンダが用いられている。そして、エアシリンダ78A,78Bは、図13に示すように、それぞれ、その上面側が型抜き機100の上盤104の下端面105に、ボルト等の固定手段(図示せず)により取付けられている。
また、エアシリンダ78A,78Bには、図10(A),図12,図13に示すように、それぞれ、そのガイドプレート81a,81bの先端部に矩形状の押圧プレート82a,82bが配設されている。押圧プレート82a,82bは、ボルト,止めねじ等の固定手段(図示せず)で取付けられている。押圧プレート82a,82bは、図13に示すように、その先端面に、たとえば断面V字状の溝部83a,83bを備えている。
一方で、押圧ガイド部材77A,77Bには、それぞれ、その外側面に、たとえば図10(A),図12および図13に示すように、平面視L字状のブラケット77a,77bおよび枢軸部84a,84bを介して、円柱状の押圧ローラ85a,85bが配設されている。ブラケット77a,77bは、それぞれ、その一方の片が、ボルト等の固着手段86a,86bにより、押圧ガイド部材77A,77Bに固着され、その他方の片の間には、枢軸部84a,84bにより、押圧ローラ85a,85bが回動自在に支持されている。押圧ローラ85a,85bは、図13に示すように、それぞれ、押圧プレート82a,82bの溝部83a,83bと当接されている。押圧ローラ85a,85bの外周面と、溝部83a,83bの内側面とは、軸方向に延びる2箇所の線分で当接されるものとなっている。つまり、押圧プレート82a,82bと押圧ローラ85a,85bとは、図13に示すように、断面視的に見ると、2点で接触するものとなっている。
そのため、エアシリンダ78A,78Bを作動させてロッド80a,80bを伸長させると、押圧プレート82a,82bで押圧ローラ85a,85bが押圧されることによって、押圧ガイド部材77A,77Bで一方の刃型ホルダ70bを押圧することができる。この場合、押圧ガイド部材77A,77Bは、それぞれ、2つの押圧ローラ85a,85bで押圧され、さらに、押圧ローラ85a,85bは、それぞれ、押圧プレート82a,82bと接触している2点で押圧される。
すなわち、エアシリンダ78A,78Bのロッド78a,78bからの押圧力は、押圧プレート82a,82bから押圧ローラ85a,85bへ、さらに、押圧ローラ85a,85bから押圧ガイド部材77A,77Bへと、それぞれ、複数の押圧部位を介して、押圧ガイド部材77A,77Bに伝動されるので、当該押圧ガイド部材77A,77Bを均等に押圧することができる。したがって、押圧ガイド部材77A,77Bにより刃型ホルダ70bを均等に押圧することができ、そのため、押圧ガイド部材77A,77Bで刃型14を均等に安定して押圧することができる。
次に、左右一対の刃型ホルダ70a,70bおよびその支持構造について、図14,図15,図16等を参照しながら、以下、詳述する。左右一対の刃型ホルダ70aおよび70bは、それぞれ、たとえば矩形プレート状の3つの中継部材87a,87bを介して、1つの固定ガイド部材76および3つの直方体状の保持部材88に保持されている。1つの固定ガイド部材76および3つの保持部材88は、たとえば1つの矩形状の支持プレート90に支持されている。
すなわち、左右一対の刃型ホルダ70a,70bは、それぞれ、図15および図16(A)に示すように、たとえば断面視矩形の凹溝部89a,89bを有する。凹溝部89a,89bは、それぞれ、刃型ホルダ70a,70bの傾斜面75a,75bの端面から鉛直面73a,73b側に水平に延びて設けられる。凹溝部89a,89bは、その先端が鉛直面73a,73bに至らない長さに設けられている。凹溝部89aおよび89bは、それぞれ、刃型ホルダ70aの水平面71a,72aおよび刃型ホルダ70bの水平面71b,72bと平行に設けられている。
刃型14の挿入方向でみて、左右一対の刃型ホルダ70a,70bの左右両側には、それぞれ、図14,図15,図16に示すように、刃型ホルダ70aおよび70bと対向するように、それぞれ、1つの固定ガイド部材76および3つの保持部材88が配設されている。1つの固定ガイド部材76および3つの保持部材88には、図14,図15,図16に示すように、それぞれ、上記凹溝部89a,89bと対向するように、水平に延びる断面視矩形の他の凹溝部88a,88bが設けられている。凹溝部88a,88bは、その先端が保持部材88を貫通しない程度の長さに設けられている。3つの保持部材88は、図16(B)に示すように、固定手段としてのたとえば固定ボルト91により支持プレート90に固定されている。同様に、固定ガイド部材76も、図14に示すように、固定ボルト91(図16では図示せず)により支持プレート90に固定されている。
さらに、支持プレート90は、型抜き機100の上盤104の下端面105に取付けられている。この場合、上盤104の下端面105は、図12,図13に示すように、複数の取付け用のねじ穴105Aを備え、この複数の取付け用のねじ穴105Aに取付けボルト92がそれぞれ螺合されることによって、複数の保持部材88は、型抜き機100の上盤104の下端面105に固定されている。なお、複数の取付け用のねじ穴105Aは、それぞれ、座ぐり部105aを含み、座ぐり部105aの座面に取付けボルト92の頭部が安定的に着座するものとなっている。
左右一対の刃型ホルダ70a,70bは、それぞれ、3つの中継部材87を中継して、1つの固定ガイド部材76および3つの保持部材88に連結・保持されている。
1つの固定ガイド部材76側において、図12,図14,図16に示すように、3つの中継部材87aは、その長手方向の一端側が刃型ホルダ70aの凹溝部89aに挿入され、その長手方向の他端側が固定ガイド部材76の凹溝部88aに挿入される。また、3つの保持部材88側において、図12,図14,図15に示すように、3つの中継部材87bは、その長手方向の一端側が刃型ホルダ70bの凹溝部89aに挿入され、その長手方向の他端側が固定ガイド部材76の凹溝部88bに挿入される。
左右一対の刃型ホルダ70aおよび70bは、図15に示すように、それぞれ、3つの中継部材87a,87bの長手方向の一端側と連結ピン93により連結され、1つの固定ガイド部材76および3つの保護部材88は、図12,図14,に示すように、それぞれ、中継部材87a,87bの長手方向の他端側と固定手段としてのたとえば止めねじ94により固定される。
連結ピン93は、特に、たとえば図16(A)および図15に示すように、軸部本体93aを含む。軸部本体93aは、その軸方向の一端に、軸部本体93aの直径より大きい直径の頭部93bを有し、その軸方向の他端に、軸部本体93aの直径より小さい直径でその周面にねじ面93cを有するねじ軸93dを有する。連結ピン93は、左右一対の刃型ホルダ70a,70bに設けられた連結ピン用穴95に挿入され、中継部材87a,87bに連結される。
左右一対の刃型ホルダ70a,70bは、図15に示すように、それぞれ、その水平面71a,71bから水平面72a,72b側に垂直に延び設けられる連結ピン用穴95を有する。また、連結ピン用穴95の内周面には、それぞれ、その軸方向の中間部に、もみ下げ等により形成された、たとえば2つの段差面95A,95Bを備えている。一方の段差面95Aは、当該段差面95Aに連結ピン93の軸部本体93aの下面を安定して着座させるための座ぐり面としての機能を有している。もう一方の段差面95Bは、後述するバネ96の下端部を係止させるための機能を有している。
段差面95Aの内穴95aは、連結ピン用穴95の最小直径となり、連結ピン93のねじ軸93dが挿通される穴となっている。また、段差面95Bの内穴95bは、連結ピン93の軸部本体93aの軸方向の下部が挿通される穴となっている。さらに、段差面95Bの外穴95cは、連結ピン用穴95の最大直径となり、連結ピン93の頭部93aと軸部本体の軸方向の上部および中間部とが、挿通可能となる穴となっている。この場合、段差面95Aの内穴95a、段差面95Bの内穴95bおよび段差面95Bの外穴95cによって、連結ピン93が挿通されるばか穴が構成されている。
連結ピン用穴95において、段差面95Bの外穴95cは、その直径方向で見て、連結ピン93の頭部93aの直径よりもたとえば0.1mm〜0.3mmの範囲で大きく設定されることが好ましく、たとえば0.2mm大きく設定されることがさらに好ましい。同様に、段差面95Bの内穴95bは、その直径方向で見て、連結ピン93の軸部本体93aよりもたとえば0.1mm〜0.3mmの範囲で大きく設定されることが好ましく、たとえば0.2mm大きく設定されることがさらに好ましい。
また、連結ピン用穴95は、その軸方向で見て、連結ピン93の軸方向の最大長さよりも、たとえば1.5mm〜3.0mmの範囲で大きく設定されることが好ましく、たとえば1.5mm大きく設定されることがさらに好ましい。
連結ピン用穴95に連結ピン93を挿入するときには、当該連結ピン93の軸部本体93aの周囲に、付勢部材として、コイルバネ等の円筒状のバネ96が嵌入される。このバネ96の最大外径は、連結ピン用穴95の段差面95Bの内穴95bの直径よりも僅かに大きく形成されているので、バネ96が嵌入された連結ピン93を連結ピン用穴95に挿入した場合でも、バネ96の軸方向の下端部が段差面95Bの内穴95b周縁端に係止される。そのため、バネ96は、連結ピン93の軸部本体93aの周囲に安定して配置させることができる。また、このバネ96は、左右一対の刃型ホルダ70a,70bの鉛直面73a,73bと、刃型14の鉛直当接面64a,64bとが離間される方向に、常時、付勢されるように配置されている。
左右一対の刃型ホルダ70a,70bに挿入された中継部材87a,87bには、連結ピン用穴95に挿入された連結ピン93のねじ軸93dが螺入される。この場合、中継部材87a,87bは、それぞれ、連結ピン93のねじ軸93dが螺入される位置に、ねじ孔87cが備えられていて、連結ピン93のねじ軸93dと中継部材87a,87bのねじ孔87cとが螺合されることによって、中継部材87a,87bの長手方向の一端側が、それぞれ、左右一対の刃型ホルダ70a,70bと連結される。そして、中継部材87a,87bの長手方向の他端側は、それぞれ、固定ガイド部材76および3つの保護部材88と連結される。
次に、この刃型取付け装置10の上下方向規制部58の上側規制部60および下側規制部62の構成について、図1〜図9等を参照して既述した先の刃型取付け装置10と比較しながら、以下、説明する。
先の刃型取付け装置10では、たとえば図7,図8に示すように、上側規制部60が、上盤104の下端面105と、左右一対のスライドブロック34a,34bの下面の一部の面34sとを含むものであったが、図14,図15,図16等に示す刃型取付け装置10では、上側規制部60が、上記した支持プレート90を含むものとなっている。
支持プレート90は、たとえば図18(B),図19(B)に示すように、刃型14の上側に所定の間隔を隔てて、上盤104に配設されていて、たとえば図18(A),図19(A)に示すように、当該支持プレート90の下端面90Aは、刃型14の上面と当接可能となるように配設されている。この支持プレート90の下端面90Aが、刃型14の上方向の移動を規制する上側規制部60としての機能を有するものとなっている。
また、図14,図15,図16等に示す刃型取付け装置10の下側規制部62は、刃型受け部材97を含むものであって、当該刃型受け部材97は、先の刃型取付け装置10のものと同様の技術的構成を有するものである。
すなわち、この刃型受け部材97は、図14,図15,図16,図18,図19等に示すように、たとえば断面矩形帯状に形成され、左右一対の刃型ホルダ70a,70bの下面である水平面72a,72bに配設されている。刃型受け部材97は、その幅方向(左右軸方向)の一端側の面が刃型14の突起片64c側に突出する突出片97a,97bを有する。当該突出片97a,97bは、刃型14の水平端面65a,65bの下方に位置するように、刃型受け部材97と一体的に形成されている。刃型受け部材97は、たとえば図12に示すように、固着手段としてのたとえば止めねじ97cにより、刃型ホルダ70a,70bの水平面72a,72bに固着されている。
この刃型取付け装置10では、図15,図16(A)に示すように、左右一対の刃型ホルダ70a,70bによる刃型14への挟圧状態が解除されたときに、刃型14の水平端面65a,65bと刃型受け部材97の突出片97a,97bの上端面とが当接可能となるように、刃型14、左右一対の刃型ホルダ70a,70b、固定ガイド部材76、押圧ガイド部材77A,77B、中継部材87a,87b、保持部材88および支持プレート90が配設されている。したがって、刃型受け部材97は、刃型14が下方に落下しないように、刃型14の下方向の移動を規制することが可能となっている。
さらに、支持プレート90は、たとえば図17に示すように、前後軸方向の背面側に、たとえば矩形プレート状のストッパS2が配設されている。ストッパS2は、刃型14の挿入方向で見て、刃型14の前後軸方向の移動を規制する機能を有する。ストッパS2は、複数のボルト等の固定手段98により、支持プレート90の背面の所定の位置に取付けられ、固定されている。刃型14が左右一対の刃型ホルダ70aおよび70b間に挿入されたときに、刃型14の挿入先端面(刃型14の前後軸方向の後端面)がストッパS2の面に突当って、当該刃型14の挿入方向における移動、つまり、前後軸方向の移動が規制されるものとなっている。
また、刃型14が当該刃型ホルダ70a,70b間に挿入され、刃型14の前後軸方向の後端面がストッパS2の面に突当たる位置において、平面視で見て、刃型14の前後軸方向の前端面と、刃型ホルダ70a,70bの前後軸方向の前端面とは、略同じ端面位置となるように、刃型14の長手方向の長さと、左右一対の刃型ホルダ70a,70bの長手方向の長さとは、略同じに形成されている。なお、図17に図示された刃型14は、たとえば図6で図示された刃型14と略同様の構造を有するものである。
図10〜図19等に示す上述の刃型取付け装置10では、刃型14の挿入方向を基準とし、当該刃型14の左右軸方向で見ると、可動手段78により押圧ガイド部材77A,77Bを可動させ、押圧ガイド部材77A,77Bにより押圧され案内された右側の刃型ホルダ70bで刃型14を左側へ押圧することにより、刃型14を左右軸方向の右側から左側に移動させることができる。この場合、左右一対の刃型ホルダ70a,70bの左側の刃型ホルダ70aの移動が固定ガイド部材76により規制されているので、刃型14の移動は、左右一対の刃型ホルダ70a,70bの間で規制される。つまり、刃型14は、その左右軸方向が左右一対の刃型ホルダ70a,70b間で位置決めされる。
この刃型取付け装置10では、右側の刃型ホルダ70bの傾斜面75bと、押圧ガイド部材77A,77Bの傾斜当接面79bとを介し、さらに、左側の刃型ホルダ70aの傾斜面75aと、固定ガイド部材76の傾斜当接面79aとを介した、押圧ガイド部材77A,77Bおよび固定ガイド部材76と、左右一対の刃型ホルダ70a,70bとの相対運動によって、右側の刃型ホルダ70bおよび左側の刃型ホルダ70aは、それぞれ、押圧ガイド部材77A,77Bの傾斜当接面79bおよび固定ガイド部材76の傾斜当接面79aに沿って上下軸方向を上に押し上げられる。さらに、左右一対の刃型ホルダ70a,70bは、それぞれ、その鉛直面73a,73bが、刃型14の左右軸方向の鉛直当接面64a,64bと当接されているので、刃型14も左右一対の刃型ホルダ70a,70bに押圧されながら、上下軸方向を上に押し上げられる。
この場合、可動手段78によって、押圧ガイド部材77A,77Bおよび固定ガイド部材76から左右一対の刃型ホルダ70a,70bに作用する押圧力は、左右一対の刃型ホルダ70a,70bで挟持される刃型14の左右軸方向の移動を規制するのと略同時に、互いに当接する固定ガイド部材76の傾斜当接面79aおよび押圧ガイド部材77A,77Bの傾斜当接面79bと、左右一対の刃型ホルダ70a,70bの傾斜面75a,75bとの勾配によって上下軸方向の力に変換され、左右一対の刃型ホルダ70a,70bを支持プレート90の下面側に押圧する押圧力となる。また、刃型14は、その上方向への移動が支持プレート90の下面により規制され、その下方向への移動が刃型受け部材97により規制されているため、刃型14は、支持プレート90および刃型受け部材97間で位置決めされる。それゆえ、可動手段78により押圧ガイド部材77A,77Bおよび固定ガイド部材76で左右一対の刃型ホルダ70a,70bを押圧することによって、刃型14は、その左右軸方向および上下軸方向への移動が規制されて、位置決め固定される。
すなわち、この刃型取付け装置10では、刃型14の挿入方向を基準として見たとき、左右一対の刃型ホルダ70a,70bの傾斜面75a,75bおよび固定ガイド部材76,押圧ガイド部材77A,77Bの傾斜当接面79a,79bを介した刃型14の相対運動によって、刃型14の左右軸方向および上下軸方向の2方向が左右一対の刃型ホルダ70a,70bおよび支持プレート90,刃型受け部材97で略同時に挟圧されるため、刃型14を所定の位置に簡単且つ強固に保持することができる。
図20および図21は、それぞれ、支持プレート90と刃型ホルダ14と左右一対の刃型ホルダ70a,70bとの関係を示す要部拡大説明図である。この刃型取付け装置10では、たとえば図20に示すように、左右一対の刃型ホルダ70a,70が刃型14に対して挟圧状態となっている場合、刃型14の上端面15と支持プレート90の下端面90Aとが当接して、当該上端面15および当該下端面90間に隙間がない状態(密接状態)となる。ところが、左右一対の刃型ホルダ70a,70の上端面(水平面71a,71b)と支持プレート90との間の隙間Gを、たとえば図21に示すように、隙間Gの無い状態(G=ゼロ)となるように設定すると、刃型ホルダ70a,70の上下軸方向(高さ方向)への可動域が無くなり、刃型14の上端面15と支持プレート90の下端面90Aとが密接されない虞がある。
そのため、この刃型取付け装置10では、たとえば図18、図19(B)および図20に示すように、予め、設計的に、支持プレート90の下端面90Aおよび刃型ホルダ70a,70bの上端面(水平面71a,71b)間の上下軸方向(高さ方向)に隙間Gを設け、刃型ホルダ70a,70の上下軸方向(高さ方向)への可動域を確保することによって、たとえば図19(A)に示すように、支持プレート90の下端面90Aおよび刃型ホルダ70a,70bの上端面(水平面71a,71b)間のα部の隙間を無くして、支持プレート90の下端面90Aと刃型ホルダ70a,70bの上端面(水平面71a,71b)とを密接させることができる構造としている。
図22は、本発明に係る刃型取付け装置のさらに他の例を示す概略図であって、押圧手段を作用させ、左右一対の刃型ホルダで刃型を挟持して位置決め固定した状態を示す正面図である。また、図23の(A)は、図22の状態から押圧手段の作用を解除した状態を示す概略正面図であり、図23の(B)はその要部を拡大した説明図である。
この刃型取付け装置10は、図1〜図9を参照しながら既述した刃型取付け装置10と比べて、特に、左右一対の刃型ホルダを左右軸方向に可動させる可動手段が相違している。この刃型取付け装置10は、特に、たとえば図7,図8に示す刃型取付け装置10の刃型14、刃型ホルダ28a,28bおよび下側規制部としての刃型受け部材63と、たとえば図12,図14,図15,図18に示す刃型取付け装置10の可動手段78および上側規制部としての支持ブレート90とを組み合せた構造となっている。
すなわち、図22,図23に示す刃型取付け装置10は、可動手段としてのたとえば2つのエアシリンダ78Aおよび78Bを含むアクチュエータにより、左右一対の刃型ホルダ28a,28bで刃型14をその左右軸方向から挟持可能としている。この場合、刃型14を左右一対の刃型ホルダ28a,28b間に挿入する際の、刃型14の上端面15と支持プレート90の下端面90Aとの間の隙間Gは、図23に示すように、たとえば1mmに設定され、刃型14の傾斜面18c,18dと左右一対の刃型ホルダ28a,28bの傾斜面30a,30bとの間の隙間は、たとえば0.6mmに設定されている。なお、図22,図23に示す刃型取付け装置10において、組み合わされた個々の部材の作用・効果は、図1〜図9および図10〜図21を参照しながら説明した既述の各刃型取付け装置10で説明したことと、同様であるため、ここでは、それらの説明を割愛する。
図24は、本発明に係る刃型取付け装置のさらに他の例を示す概略図であって、押圧手段を作用させ、左右一対の刃型ホルダで刃型を挟持して位置決め固定した状態を示す正面図である。また、図25の(A)は、図22の状態から押圧手段の作用を解除した状態を示す概略正面図であり、図25の(B)はその要部を拡大した説明図である。さらに、図26は、図24,図25に示す刃型取付け装置の刃型ホルダの支持構造の一例の詳細を示す要部正面図であり、図27は、その要部底面図である。図28は、図27のA−A線における断面的説明図であり、図29は、図26の右側面図である。
この刃型取付け装置10は、図10〜図21を参照しながら既述した刃型取付け装置10と比べて、特に、左右一対の刃型ホルダを左右軸方向に可動させる可動手段が相違している。この刃型取付け装置10は、特に、たとえば図12,図14,図15,図18に示す刃型取付け装置10の刃型14、刃型ホルダ70a,70b、固定ガイド部材76、押圧ガイド部材77A,77B、中継部材87a,87b、保持部材88および下側規制部としての刃型受け部材97と、たとえば図7,図8に示す刃型取付け装置10の可動手段46および上側規制部としての上盤104の下端面105を組み合せた構造となっている。図10〜図21を参照しながら既述した刃型取付け装置10では、2つの押圧ガイド部材77A,77Bおよび3つの保持部材88が用いられたが、図24〜図29に示す刃型取付け装置10では、例えば、1つの押圧ガイド部材77Cと、2つの保持部材88が用いられている。1つの押圧ガイド部材77Cは、たとえば図27に示すように、刃型14の挿入方向で見て、刃型14の長手方向の中間部に配置され、2つの保持部材88は、刃型14の挿入方向で見て、刃型14の長手方向の両側に1つずつ配置されている。
図24〜図29に示す刃型取付け装置10では、可動手段として、たとえばねじ面を対偶素として互いに接触している、前後2組の左右一対のスライドブロック34a,34bおよび支持軸40A,40Bを含むねじ機構により、左右一対の刃型ホルダ70a,70bで刃型14をその左右軸方向から挟持可能としている。この場合、刃型14を左右一対の刃型ホルダ70a,70b間に挿入する際の、刃型14の上端面15と、上盤104の下端面105,スライドブロック34a,34bの下端面34cの一部の面34sとの間の隙間Gは、図25に示すように、たとえば0.5mmに設定され、刃型14の鉛直当接面64a,64bと左右一対の刃型ホルダ70a,70bの鉛直面73a,73bとの間の隙間は、たとえば0.5mmに設定されている。
さらに、この刃型取付け装置10においても、たとえば図28に示すように、予め、設計的に、左右一対のスライドブロック34a,34bの下端面34cの一部の面34sと刃型ホルダ70a,70bの上端面(水平面71a,71b)との間に隙間Gを設け、刃型ホルダ70a,70bの上下軸方向(高さ方向)への可動域を確保することによって、上盤104の下端面105と、刃型ホルダ70a,70bの上端面(水平面71a,71b)およびスライドブロック34a,34bの下端面34cの一部の面34sとを密接させることができる。なお、図24〜図29に示す刃型取付け装置10において、組み合わされた個々の部材の作用・効果は、図1〜図9および図10〜図21を参照しながら説明した既述の各刃型取付け装置10で説明したことと、同様であるため、ここでは、それらの説明を割愛する。
10 刃型取付け装置
12 刃物
14 刃型
15 刃型の上端面
16 刃型本体
18a,18b, 刃型の鉛直面
18c,18d 刃型の傾斜面(当接面)
18e,18f 刃型の水平端面
18g 刃型の突起片
20 刃物支持ベース
22a,22b,22c,22d 位置決めピン
24 把持部材
24a,24b 取付けピン
26 左右方向挟持部
28a,28b 左右一対の刃型ホルダ
29a,29b 左右一対の刃型ホルダの下面
30a,30b 刃型ホルダの傾斜面
32 押圧手段
34a,34b 左右一対のスライドブロック
34c 左右一対のスライドブロックの下端面
34s 左右一対のスライドブロックの下端面の一部の面
35a,35b スライドブロックの雌ねじ面
37a,37b スライドブロックの貫通孔
36a,36b スライドブロックの突出片
38a,38b 連結手段
39 固定手段
40A,40B 支持軸
41 支持軸の中央部
42a,42b ねじ部
44a 左ねじ面
44b 右ねじ面
46 可動手段
47,48,50,51 スプロケット
49 駆動側チェーンベルト
52 従動側チェーンベルト
53 調整スプロケット
54 カップリング
56 案内部材
56A インナーブロック部
56B アウターレール部
57a,57b 固着手段
58 上下方向規制部
60 上側規制部
62 下側規制部
63 刃型受け部材
63a,63b 刃型受け部材の突出片
64 刃型本体
64a,64b 刃型の鉛直当接面
64c 刃型の突出片
65a,65b 刃型の水平端面
67 刃物支持ベース
68 刃物
69a,69b,69c,69d 刃物支持ベースの位置決めピン
70a,70b 刃型ホルダ
71a,71b,72a,72b 刃型ホルダの水平面
73a,73b,74a,74b 刃型ホルダの鉛直面
75a,75b 刃型ホルダの傾斜面
76 固定ガイド部材
77A,77B,77C 押圧ガイド部材
77a,77b ブラケット
78 可動手段
78A,78B エアシリンダ
78a,78b ガイドテーブル
79a 固定ガイド部材の傾斜当接面
79b 押圧ガイド部材の傾斜当接面
80a,80b エアシリンダのロッド
81a,81b ガイドプレート
82a,82b 押圧プレート
83a,83b 溝部
84a,84b 枢軸部
85a,85b 押圧ローラ
86a,86b 固着手段
87a,87b 中継部材
87c 中継部材のねじ孔
88 保持部材
88a,88b 保持部材の凹溝部
89a,89b 刃型ホルダの凹溝部
90 支持プレート
90A 支持プレートの下端面
91 固定ボルト
92 取付けボルト
93 連結ピン
93a 軸部本体
93b 頭部
93c ねじ面
93d ねじ軸
94 止めねじ
95A,95B 段差面
95a,95b 内穴
95c 外穴
96 バネ(付勢部材)
97 刃型受け部材
97a,97b 突出片
98 固定手段
100 型抜き機
100A ベース
102 下盤
104 上盤
105 上盤の下端面
106A,106B フレーム
108 クランク部
110 クランク軸
110a 偏心軸
112a,112b コンロッド
114 ステー軸
116,118 タイミングプーリ
120 タイミングベルト
122A,122B 凹溝ガイド部
124A,124B 昇降部材
126 上盤吊り部材
128 固着手段
130 連結軸部
130a 雄ねじ面
132 被連結軸部
132a 雌ねじ面
M1,M2 駆動モータ
S1a,S1b,S2 ストッパ
G 隙間

Claims (5)

  1. その上面に被加工物が配置される下盤、および、前記下盤の上方に配置されて前記被加工物を所定の形状に型抜きする上下動自在の上盤を含む、型抜き機の前記上盤の下面側に配設され、刃物を有する刃型が着脱自在に挿入されて位置決めされる刃型取付け装置であって、
    前記刃型取付け装置は、
    前記刃型が前記上盤の下面側に挿入される挿入方向でみて、前記刃型の左右軸方向から前記刃型を挟持する左右方向挟持部、
    前記左右方向挟持部を前記刃型に押圧させる押圧手段、および
    前記挿入方向でみて、前記刃型の上下軸方向への移動を規制する上下方向規制部を含み、
    前記押圧手段で前記左右方向挟持部を押圧することにより、前記刃型は、傾斜面を介した前記左右方向挟持部および前記刃型の相対運動によって、前記左右軸方向および前記上下軸方向への前記刃型の移動が規制されて位置決め可能となることを特徴とする、刃型取付け装置。
  2. 前記左右方向挟持部は、
    前記刃型を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜する傾斜面を有し、前記左右軸方向から前記刃型を前記傾斜面で挟持する左右一対の刃型ホルダを含み、
    前記押圧手段は、
    前記左右一対の刃型ホルダを支持すると共に前記左右軸方向に摺動自在となる左右一対のスライドブロック、
    前記左右一対のスライドブロックを前記左右軸方向に摺動自在に支持する支持軸、
    前記支持軸の中央部を境に対称となるように設けられる互いに逆ねじのねじ部、および
    前記支持軸を回動させる回動手段を含み、
    前記上下方向規制部は、
    前記刃型の上側面と当接可能となる、前記上盤の下面および/または前記左右一対のスライドブロックの下面の一部の面により、前記刃型の上方向の移動を規制する上側規制部、および
    前記刃型の下側面の少なくとも一部が当接可能となるように、前記左右一対の刃型ホルダの下面に設けられ、前記刃型の下方向の移動を規制する下側規制部を含み、
    前記刃型は、前記左右一対の刃型ホルダの傾斜面と当接される当接面を含み、
    前記押圧手段で前記左右一対の刃型ホルダを前記刃型に押圧させることにより、前記刃型は、前記当接面を介した前記左右一対の刃型ホルダおよび前記刃型の相対運動によって、前記左右一対の刃型ホルダ間に位置決め固定されると共に、前記上側規制部および前記下側規制部間に位置決め固定されることを特徴とする、請求項1に記載の刃型取付け装置。
  3. 前記左右方向挟持部は、
    前記刃型の前記左右軸方向の面と対向する鉛直面と、前記刃型を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜する傾斜面とを有し、前記左右軸方向から前記刃型を前記鉛直面で挟持する左右一対の刃型ホルダを含み、
    前記押圧手段は、
    前記左右軸方向で見て、前記左右一対の刃型ホルダの左右両側の一方側に固定して設けられ、前記左右一対の刃型ホルダの一方の刃型ホルダの移動を規制して固定する固定ガイド部材、
    前記左右軸方向で見て、前記左右一対の刃型ホルダの左右両側の他方側に移動自在に設けられ、前記左右一対の刃型ホルダの他方の刃型ホルダを前記左右軸方向に移動自在に案内して、前記刃型を押圧可能とする押圧ガイド部材、および
    前記押圧ガイド部材を前記左右軸方向に往復動自在に可動させる可動手段を含み、
    前記固定ガイド部材は、前記刃型を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜し、前記一方の刃型ホルダの傾斜面と当接する傾斜当接面を有し、
    前記押圧ガイド部材は、前記刃型を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜し、前記他方の刃型ホルダの傾斜面と当接する傾斜当接面を有し、
    前記上下方向規制部は、
    前記刃型の上面が当接可能となるように、前記刃型の上側に所定の間隔を隔てて前記上盤に設けられ、前記刃型の上方向の移動を規制する上側規制部、および
    前記刃型の下側面の少なくとも一部が当接可能となるように、前記左右一対の刃型ホルダの下面に設けられ、前記刃型の下方向の移動を規制する下側規制部を含み、
    前記刃型は、
    前記左右一対の刃型ホルダの鉛直面と当接される鉛直当接面を含み、
    前記押圧手段で前記押圧ガイド部材を前記他方の刃型ホルダに押圧させることにより、前記左右一対の刃型ホルダの傾斜面と、前記押圧ガイド部材の傾斜当接面および前記固定ガイド部材の傾斜当接面とを介した、前記固定ガイド部材および前記押圧ガイド部材と、前記左右一対の刃型ホルダとの相対運動によって、前記刃型は、前記左右一対の刃型ホルダ間に位置決め固定されると共に、前記上側規制部および前記下側規制部間に位置決め固定されることを特徴とする、請求項1に記載の刃型取付け装置。
  4. 前記左右方向挟持部は、
    前記刃型の前記左右軸方向の面と対向する鉛直面と、前記刃型を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜する傾斜面とを有し、前記左右軸方向から前記刃型を前記鉛直面で挟持する左右一対の刃型ホルダを含み、
    前記押圧手段は、
    前記左右軸方向で見て、前記左右一対の刃型ホルダの左右両側に移動自在に設けられ、前記左右一対の刃型ホルダを前記左右軸方向に移動自在に案内して、前記刃型を押圧可能とする左右一対の押圧ガイド部材、
    前記左右一対の押圧ガイド部材を支持すると共に前記左右軸方向に摺動自在となる左右一対のスライドブロック、
    前記左右一対のスライドブロックを前記左右軸方向に摺動自在に支持する支持軸、
    前記支持軸の中央部を境に対称となるように設けられる互いに逆ねじのねじ部、および
    前記支持軸を回動させる回動手段を含み、
    前記左右一対の押圧ガイド部材は、前記刃型を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜し、前記左右一対の刃型ホルダの傾斜面と当接する傾斜当接面を有し、
    前記上下方向規制部は、
    前記刃型の上側面と当接可能となる、前記上盤の下面および/または前記左右一対のスライドブロックの下面の一部の面により、前記刃型の上方向の移動を規制する上側規制部、および
    前記刃型の下側面の少なくとも一部が当接可能となるように、前記左右一対の刃型ホルダの下面に設けられ、前記刃型の下方向の移動を規制する下側規制部を含み、
    前記刃型は、
    前記左右一対の刃型ホルダの鉛直面と当接される鉛直当接面を含み、
    前記押圧手段で前記左右一対の押圧ガイド部材を前記左右一対の刃型ホルダに押圧させることにより、前記左右一対の刃型ホルダの傾斜面と、前記左右一対の押圧ガイド部材の傾斜当接面とを介した、前記左右一対の押圧ガイド部材と、前記左右一対の刃型ホルダとの相対運動によって、前記刃型は、前記左右一対の刃型ホルダ間に位置決め固定されると共に、前記上側規制部および前記下側規制部間に位置決め固定されることを特徴とする、請求項1に記載の刃型取付け装置。
  5. 前記左右方向挟持部は、
    前記刃型を挟持する方向に向けて降り勾配で傾斜する傾斜面を有し、前記左右軸方向から前記刃型を前記傾斜面で挟持する左右一対の刃型ホルダを含み、
    前記押圧手段は、
    前記左右一対の刃型ホルダを前記左右軸方向に往復動自在に可動させる可動手段を含み、
    前記上下方向規制部は、
    前記刃型の上面が当接可能となるように、前記刃型の上側に所定の間隔を隔てて前記上盤に設けられ、前記刃型の上方向の移動を規制する上側規制部、および
    前記刃型の下側面の少なくとも一部が当接可能となるように、前記左右一対の刃型ホルダの下面に設けられ、前記刃型の下方向の移動を規制する下側規制部を含み、
    前記刃型は、前記左右一対の刃型ホルダの傾斜面と当接される当接面を含み、
    前記押圧手段で前記左右一対の刃型ホルダを前記刃型に押圧させることにより、前記刃型は、前記当接面を介した前記左右一対の刃型ホルダおよび前記刃型の相対運動によって、前記左右一対の刃型ホルダ間に位置決め固定されると共に、前記上側規制部および前記下側規制部間に位置決め固定されることを特徴とする、請求項1に記載の刃型取付け装置。
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